JP2006296887A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 図柄変動に対する期待感を持続させることが可能な図柄演出を行うことのできる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】 ぱちんこ遊技機10は、当否判定手段114の判定結果に基づいて、パターン選択手段126が、常用表示パターン記憶手段131に記憶された常用表示パターンまたはオプション表示パターン記憶手段132に記憶されたオプション表示パターンのいずれかを選択する。表示制御手段140は、パターン選択手段126がオプション表示パターンを選択した場合、第1表示過程として、常用図柄のみが表示される状態で図柄変動を半停止し、その後第2表示過程として、半停止した常用図柄のうち少なくとも1つとオプション表示領域図とを置換表示し、第3表示過程として、置き換えられたオプション表示領域図に表示されるオプション図柄に応じて、特別遊技移行抽選の結果の表示する演出を行う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機の装飾図柄の変動表示の演出効果を高める技術に関する。
従来から、弾球遊技機として、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイ等の表示領域に複数の図柄を変動させながら表示することができるものが知られている(以下、このような図柄の表示態様を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この種の遊技機は、従来にいうところの第1種遊技機と称され、例えば複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組合せが特定の態様となった場合に、通常よりも多くの賞球数が得られる、いわゆる「大当たり」と呼ばれる特別遊技へと移行するものである(例えば、特許文献1参照)。また、この種の遊技機においては、遊技者の「大当り」に対する期待感を高めるために、単に表示領域に複数の図柄を変動表示させるだけでなく、あと一つ図柄が揃えば「大当たり」となることを示す、いわゆるリーチ画面の表示時間を通常よりも長くする等の演出が図られている。
特開2003−230714号公報
上述のような図柄変動による演出を行う場合、変動する図柄は、例えば、スロットマシンのゲームを模し複数列の図柄変動が利用される。変動する図柄には例えば、0〜9などの数字が付されている。また文字や記号が付されている場合もある。これらの図柄は、予め所定の順番に配列され、例えば、「1」の次は「2」、その次は「3」のようになっている。したがって、遊技者は、変動する図柄が次にどの辺りで停止するかを容易に認識できる。例えば、3列の図柄変動で、左、右、中の順に図柄が停止する場合、左右図柄が「7」で揃いリーチ状態であっても、変動中の中図柄が「1」付近で、その変動速度が遅くなった場合、遊技者は中図柄が「3」付近で停止するであろうことを容易に予測することが可能で、中図柄の停止前にリーチが外れたことを認識してしまう。その結果、折角リーチ演出を行っても遊技の興趣が低下し易い。また、左図柄に続いて右図柄が停止しようとする時、左の停止図柄の数字と右の停止しようとする図柄の数字との間に大きな隔たりがある場合、右図柄の変動中に、大当たりはもとよりリーチも発生しないであろうと判断されてしまい、図柄変動の序盤で遊技への興趣が減退してしまう場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、図柄変動が終了する前に、その後の停止図柄が容易に予測されることを低減し、図柄変動に対する期待感を持続可能な図柄演出を行う弾球遊技機を提供することにある。
本発明の一態様に係る弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技領域に設けられ遊技球が落入可能な始動口と、前記始動口へ遊技球が落入したことを契機として、遊技者に有利な特別遊技に遊技状態を移行させるか否かを判定するための特別遊技移行抽選を実行する特別遊技移行抽選手段と、前記特別遊技移行抽選により特別遊技へ遊技状態を移行させる旨の当たり判定がなされたことを条件として特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別遊技移行抽選の結果を示す図柄の変動の開始から停止までの態様が定められた複数種の表示パターンとして、常用される常用図柄のみで構成される常用表示パターンと、前記常用図柄と、当該常用図柄に含まれない図柄であって当該図柄が表示された後の演出形態が関連付けられたオプション図柄を表示するオプション表示領域図と、で構成されるオプション表示パターンを記憶する表示パターン記憶手段と、前記特別遊技移行抽選の結果に応じた表示パターンを前記表示パターン記憶手段から選択するパターン選択手段と、前記選択された表示パターンにしたがい、前記判定の結果を図柄変動の形で表示させた後、その図柄の停止態様として複数の停止図柄の組合せを表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記パターン選択手段が前記オプション表示パターンを選択した場合、第1表示過程として、常用図柄のみが表示される状態で図柄変動を半停止し、その後第2表示過程として、半停止した常用図柄のうち少なくとも1つと前記オプション表示領域図とを置換表示し、第3表示過程として、置き換えられた前記オプション表示領域図に表示されるオプション図柄に応じて、前記特別遊技移行抽選の結果の表示する演出を行うことを特徴とする。
この態様によれは、常用的に利用されないオプション図柄を用いて、遊技者に図柄変動の途中で停止図柄が安易に予測されない演出を可能にし、図柄変動に対する期待感を持続させる演出が可能になる。なお、この演出は、毎回行う必要はなく、任意に実施するようにしてもオプション表示領域図やオプション図柄の出現への期待感を持たせ演出手法のバリエーション増加に寄与できる。
また、上記態様において、前記パターン選択手段は、前記オプション表示領域に表示するオプション図柄を決定するオプション図柄決定手段を含み、前記表示制御手段は、前記オプション図柄決定手段で決定したオプション図柄に基づく演出を前記パターン選択手段で選択したオプション表示パターンで定められる前記第3過程における変動時間内で実行するようにしてもよい。この態様によれば、決定されるオプション図柄に応じて異なる演出が可能になり、演出バリエーションの増加に寄与できる。
また、上記態様において、前記表示制御手段は、前記オプション表示領域図の置換表示後、所定時間経過後にオプション図柄の表示を行うようにしてもよい。この態様によれば、演出時間の調整が容易になるとと共に、はじめにブランク状態のオプション表示領域図の表示時間を延ばすことにより、遊技者に対し、今後の展開への期待感を強めさせることができる。また、その後の表示内容の発展バリエーションを増加できる。
また、上記態様において、前記表示制御手段は、置き換え元になる常用図柄の表示位置に対するオプション表示領域図の表示位置を変化させるようにしてもよい。この態様によれば、オプション表示領域図の表示位置を変化させて、遊技者へ提供する期待感の表現バリエーションを容易に増加ができる。また、表示位置と表示内容の組合せによっても期待感の表現バリエーションを増加できる。
また、上記態様において、さらに、前記遊技盤上に、前記パターン選択手段が前記オプション表示パターンを選択した場合に動作する可動役物と、前記可動役物を駆動制御する役物制御手段と、を有し、前記役物制御手段は、前記可動役物を前記オプション表示領域図の置き換えの予告動作として動作させるようにしてもよい。この態様によれば、可動役物の動作とオプション表示領域図の出現とを連動させて、遊技者にオプション表示領域図の出現を迅速に認識させられると共に、遊技者の特別遊技移行への期待感を増大させる演出を容易に可能になる。
また、上記態様において、前記役物制御手段は、前記パターン選択手段が前記オプション表示パターンを選択した場合、前記可動役物が前記表示制御手段に衝撃を与え、表示されている常用図柄の上に前記オプション表示領域図が落下する様子を表現するように可動役物を制御するようにしてもよい。この態様によれば、可動役物の動作を用いて、さらにオプション表示領域図の出現演出に興趣性を持たせられる。
本発明によれば、オプション図柄を含むオプション表示パターンを用いることにより、図柄変動中に停止図柄の予測がされ難くなり、図柄変動に対する期待感を、図柄変動中持続させる演出が容易に可能になり、弾球遊技機の演出性、娯楽性をより一層高めるられる。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機としていわゆる第1種ぱちんこ遊技機と称されていた遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72、特定表示装置24を含む。さらに遊技領域52には、複数の遊技釘30(一部のみ図示)や風車32などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。
大入賞口66は、特別図柄202が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の内側は、特定領域(いわゆるVゾーン)と一般領域に区画されていてもよい。特定領域が形成されている場合、大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の特定領域の通過を検出するセンサと、一般領域の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技領域52の左上方に設けられた特別図柄表示装置61および略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄202と、特別図柄202に連動する装飾図柄200を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄202は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる特別遊技移行に関する抽選の結果に応じた図柄であり、その変動表示が停止されたときの図柄態様が当たりと定められた図柄であった場合に、その停止図柄が実際に表示されたか否かによって大当たりを発生させるか否かを示す役割をもつ。装飾図柄200は、抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。特別図柄表示装置61は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段である。演出表示装置60は、特別図柄202の変動表示と連動する形で装飾図柄200を変動させながら表示する。演出表示装置60は、装飾図柄200として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施形態では液晶ディスプレイで構成される。なお、特別図柄202は演出的な役割をもつ必要がないため、本実施形態では演出表示装置60の左上方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示されるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68への遊技球の通過は始動口62を拡開させるための抽選の契機となる。特定表示装置24は、後述する特定遊技へ移行する旨の判定結果を点灯によって遊技者へ報知するためのランプである。本実施形態の場合、特定表示装置24は、センター飾り64の右下方に配置されている。
また、センター飾り64の上部には、遊技中の演出性を向上させる演出用周辺機器の1つとして可動役物25が配置されている。可動役物25は、モータやリンクなどで構成される駆動機構により、例えば、後述するオプション表示領域図を出現させる演出を行う時や、リーチ予告などを行う場合に、上下移動などを行い、動的な演出効果を高める。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。なお、発射ハンドル17に振動装置19を内蔵し、発射ハンドル17全体を振動させることにより遊技演出を行ってもよい。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘30や風車32に当たりながらその当たり方に応じた方向へ流下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、入賞口それぞれに応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄202および装飾図柄200が変動表示される。特別図柄202および装飾図柄200の変動表示は、原則として表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄202および装飾図柄200が大当たりを示す図柄である場合、大入賞口66の開閉動作が開始され、通常遊技よりも遊技者に有利な状態である特別遊技に移行する。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄200は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。
大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。大入賞口66が開放中に遊技球が特定領域へ少なくとも1球落入した場合、大入賞口66は再度開放される。このように、大入賞口66が1回開放される間に遊技球が少なくとも1球以上特定領域へ落入することを条件に大入賞口66の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。なお、特定領域が設けられていない場合には、無条件で、所定回数の大入賞口66の開閉が行われる。
特別遊技が発生した場合であって所定の抽選にて特定の抽選結果が生じた場合、特別遊技の終了後に特定遊技として確率変動遊技が開始される。確率変動遊技においては、特別図柄の抽選、すなわち「大当り」するか否かの抽選に関し、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。
作動口68を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄204と呼ばれる図柄が変動表示される。普通図柄204は、遊技盤50上で比較的遊技の妨げにならない場所に配置したLEDなどによって変動表示される。図1の場合、普通図柄204を示すLEDは例えばセンター飾り64の右下位置に後述する作動保留ランプ22と共に配置されている。所定時間の経過後に普通図柄204の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。変動短縮遊技の実行中においては、普通図柄204の変動表示時間が短縮されるとともに、始動口62が開放状態となる時間が相対的に長く設定される。本実施形態では、確率変動遊技や変動短縮遊技が特定遊技の一形態として示され、確率変動遊技状態や変動短縮遊技状態であることは、特定表示装置24などによって遊技者に通知される。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。センター飾り64は、例えばその左上部に抽選保留ランプ20が設けられ、右下側部に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のLEDからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数、つまり、特別遊技移行抽選に用いる要素値の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。作動保留ランプ22もまた4個のLEDからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、作動保留ランプ22の近傍に配置されたLEDで示される普通図柄204の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄204の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。また、遊技中の視覚的演出を行う遊技効果ランプ90が例えば、センター飾り64内や遊技領域52の周囲などにに設けられ、点灯や点滅等することで演出の役割を果たす。なお、図1ではセンター飾り64の右側の遊技効果ランプを遊技効果ランプ90a、センター飾り64の上部の遊技効果ランプを遊技効果ランプ90b、センター飾り64内に配置される可動役物25に内蔵される遊技効果ランプを遊技効果ランプ90c、遊技盤50の周囲または、遊技盤50の外側に位置する扉14に配置される遊技効果ランプを遊技効果ランプ90dとする。この場合、特定の遊技効果ランプを指さない場合は、総称して遊技効果ランプ90と表記する。
また、本実施形態において、センター飾り64の下部には、遊技領域52を流下してくる遊技球の流下動作を遅延させる遅延装置250を含む遊技球ステージSが配置されている。また、センター飾り64の左上方には、遊技領域52上に発射された遊技球を遅延装置250へと導くワープ導入口70が形成されている。ワープ導入口70に落入した遊技球は、高い確率で遅延装置250に導かれる。また、遅延装置250に導かれた遊技球は、1/3程度の確率で始動口62へと導かれる。
図2は、ぱちんこ遊技機10の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板41は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板49は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板41による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板41およびサブ基板49は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、ぱちんこ遊技機10の機能ブロック図である。ぱちんこ遊技機10においては、遊技の基本動作や、図柄の変動表示、各種演出の制御が上述のようにメイン基板41とサブ基板49とを含む遊技制御装置100によって行われる。遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、スピーカ18、振動装置19、抽選保留ランプ20、作動保留ランプ22、特定表示装置24、遊技効果ランプ90、可動役物駆動機構201、一般入賞口72等のそれぞれと電気的に接続されており、これら機器との間で各種制御信号の送受信を行う。遊技制御装置100は、ハードウエア的には、データやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等により構成される。
図3に示されるように、本実施形態の遊技制御装置100は、各入賞口への入球を判定する入球判定手段110と、特別遊技へ移行するか否かの抽選を実行する特別遊技移行抽選手段111と、特定遊技へ移行するか否かの抽選を実行する特定抽選手段115と、各種抽選に際して用いられる複数のテーブルを保持するテーブル記憶手段118と、図柄変動の停止図柄および変動表示のパターンなど演出内容を決定する演出決定手段120と、演出決定手段120で決定する装飾図柄の表示パターンを複数保持する表示パターン記憶手段130と、図柄や演出画像の表示を制御する表示制御手段140と、特別遊技移行抽選に用いる要素値、すなわち当否抽選値の保留を制御する保留制御手段150と、遊技者への特定遊技へ移行する旨の報知に関する制御を実行する報知制御手段155と、特別遊技を実行制御する特別遊技実行手段160と、確率変動遊技や変動短縮遊技といった特定遊技を実行制御する特定遊技実行手段170と、始動口62などの普通電動役物の開閉等を制御する普通電動役物制御手段180と、大入賞口66の開閉を制御する大入賞口制御手段190と、可動役物25の演出を実行する役物制御手段195などを備える。
入球判定手段110は、始動入賞検出装置74から始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入球したと判断し、一般入賞検出装置73から一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入球したと判断する。特別遊技移行抽選手段111は、当否抽選値取得手段112と当否判定手段114とを含む。当否抽選値取得手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、すなわち、入球判定手段110によって遊技球が始動口62に入球したと判断されると、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を当否抽選値として取得する。例えば、当否抽選値は0から65535までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、必ずしも数学的に発生させる乱数である必要はなく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる疑似乱数であってもよい。
当否判定手段114は、当否抽選値取得手段112により取得された当否抽選値に応じて特別遊技へ移行するか否かを判定する。当否判定手段114は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持している。これらの複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの当否判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。当否判定手段114は、通常時には通常確率による当否判定用に作成された当否テーブルを参照し、確率変動時には通常確率より当たりの確率が高くなるように作成された当否テーブルを参照する。当否判定手段114は、複数の当否テーブルのうち何れかを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。かかる当否判定手段114による当否判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄として変動表示されることになる。
特定抽選手段115は、特定抽選値取得手段116と特定判定手段117とを含む。特定抽選値取得手段116は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技から特別遊技へ移行するための条件が遊技者にとって有利になる特定遊技へ移行するか否かを判定するための乱数の値を特定抽選値として取得する。例えば、特定抽選値は0から255までの値範囲から取得される。「特定遊技」は、本実施形態において例えば確率変動遊技とされるが、変動短縮遊技とされてもよい。特定判定手段117は、特定抽選値取得手段116によって取得された特定抽選値に応じて特定遊技へ移行するか否かを判定する。
テーブル記憶手段118は、演出決定手段120が、各種停止図柄、図柄変動のパターン、遊技中の演出内容等を決定する際に参照するテーブルを複数保持している。例えば、テーブル記憶手段118は、特別図柄の停止図柄を決定する際に参照される特別図柄範囲のテーブルとして、第1特別図柄範囲テーブル、第2特別図柄範囲テーブル、および第3特別図柄範囲テーブルを保持する。
この場合、第1特別図柄範囲テーブルおよび第2特別図柄範囲テーブルには、「1」、「2」などの図柄と図柄決定抽選値とが対応付けられている。また、第3特別図柄範囲テーブルには、外れを示す「−」の図柄と、外れを示す図柄決定抽選値とが対応付けられている。そして、第1特別図柄範囲テーブルおよび第2特別図柄範囲テーブルは、それぞれ共通の図柄を範囲に含む。また、第1特別図柄範囲テーブルは、特定遊技への移行が確定される停止図柄(例えば、「3」と「7」)をその範囲に含み、第2特別図柄範囲テーブルは、特定遊技への移行が確定される停止図柄をその範囲に含まない。このように、「3」や「7」のように一般的に特定遊技への移行が確定したと認知される図柄に関しては特定遊技への移行を確定させることにより、遊技者の期待に反するような結果を回避することができる。「3」および「7」以外の図柄(0,1,2,4,5,6,8,9)は、特定遊技への移行が確定されない図柄であって、第1特別図柄範囲テーブルおよび第2特別図柄範囲テーブルに共通の図柄である。
演出決定手段120は、図3に示されるように、特別図柄の停止図柄等を決定する特別図柄決定手段121と、装飾図柄の停止図柄等を決定する装飾図柄決定手段122と、普通図柄の停止図柄等を決定する普通図柄決定手段123、特別遊技演出決定手段124とを含む。
特別図柄決定手段121は、特別遊技移行抽選手段111によって抽選がなされるたびに特別図柄表示装置61に表示させる停止図柄の内容とその変動パターンを決定するものであり、特別図柄の停止図柄を選択する特別図柄選択手段と、特別図柄の変動パターンを選択する特別図柄パターン選択手段とを含む。特別図柄選択手段は、図柄決定抽選値を取得した上で、当否判定手段114による当否判定結果および特定判定手段117による判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄の変動表示の終了時に表示すべき図柄である停止図柄を決定する。
この際、特別図柄決定手段121の特別図柄選択手段は、当否判定手段114による当否判定結果が特別遊技へ移行する旨を示し、かつ特定判定手段117による判定結果が特定遊技へ移行する旨を示す場合に上述の第1特別図柄範囲テーブルを参照する。また、特別図柄選択手段は、当否判定手段114による当否判定結果が特別遊技へ移行する旨を示し、かつ特定判定手段117による判定結果が特定遊技へ移行しない旨を示す場合に第2特別図柄範囲テーブルを参照する。更に、特別図柄選択手段は、当否判定手段114による当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合に第3特別図柄範囲テーブルを参照する。そして、特別図柄選択手段は、該当するテーブルから図柄決定抽選値に応じた停止図柄を選択して特別図柄の停止図柄に決定する。なお、当否判定手段114による当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合、特定判定手段117による判定結果は実質的に参照されないので、その場合に特定抽選値を破棄する構成とされてもよい。
特別図柄パターン選択手段は、当否判定手段114による当否判定結果および特定判定手段117による判定結果に応じて複数の変動パターンから何れかのパターンを選択する。特別図柄パターン選択手段は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動時間および変動態様を規定する複数種の変動パターンを保持している。これにより、特別図柄は、特別図柄パターン選択手段によって選択された変動パターンに従って変動し、選択された変動パターンにより規定される変動時間が経過すると変動を停止することになる。特別図柄決定手段121は、決定した特別図柄の停止図柄および変動パターンを示す情報を装飾図柄決定手段122に与える。
装飾図柄決定手段122は、装飾図柄選択手段125とパターン選択手段126とを含む。装飾図柄選択手段125は、当否判定手段114による当否判定結果や、特別図柄決定手段121により決定された特別図柄の停止図柄に対応する装飾図柄の停止図柄を決定する。装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、例えば当否判定手段114による当否判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。本実施形態では、装飾図柄の停止図柄には、特別図柄と同じ数字が含まれる。例えば、特別図柄の停止図柄が「3」である場合、装飾図柄の停止図柄は「333」となる。一方、当否判定手段114による当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、装飾図柄の停止図柄として、「127」や「964」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。また、当否判定手段114による当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、パターン選択手段126がリーチ付きの外れを示す変動パターンを選択した場合は、装飾図柄の停止図柄は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せとなる。
パターン選択手段126は、特別図柄決定手段121の決定に応じて、表示パターン記憶手段130に記憶された複数種の変動パターンから何れかのパターンを選択する。表示パターン記憶手段130は、特別遊技移行抽選の結果である図柄の変動の開始から停止までの態様が定められた複数種の表示パターンとして、装飾図柄による図柄変動時に常用的に使用される常用図柄、本実施形態の場合、例えば「0〜9」の数字が関連付けられた図柄のみで構成される常用表示パターンと、この常用図柄に加え、常用図柄に含まれない図柄であって当該図柄が表示された後の演出形態が関連付けられたオプション図柄を表示するオプション表示領域図とで構成されるオプション表示パターンとを記憶している。
常用表示パターンは常用表示パターン記憶手段131に記憶され、通常の外れ図柄を表示するための外れパターンと、あと一つ図柄が揃えば「大当たり」となるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するためのリーチ外れパターンと、リーチ状態を経て「大当たり」を示す特定図柄等を表示するためのリーチ当たりパターンとが含まれる。また、オプション表示パターンはオプション表示パターン記憶手段132に記憶されている。この場合も通常の外れ図柄を表示するための外れパターンと、あと一つ図柄が揃えば「大当たり」となるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するためのリーチ外れパターンと、リーチ状態を経て「大当たり」を示す特定図柄等を表示するためのリーチ当たりパターンとが含まれるが、それぞれの表示パターンに、オプション表示領域図の表示を含んでいる。
オプション表示領域図とは、前述したように常用図柄には含まれない図柄であり、例えば、「楯」のような図柄である。オプション表示領域図の表面には、常用図柄に関連する数字または、常用図柄に含まれない図柄であるオプション図柄を表示するブランクの表示領域を有している。オプション図柄としては、例えば、「チェリー」図柄や「北斗七星」の図柄など、ぱちんこ遊技機やスロットマシーンなどにおいて、プレミア的意味合いを有する図柄やぱちんこ遊技機で使用されているキャラクタに関連する特殊な図柄を用いることが好ましく、一見して新たな演出の展開が期待できるような図柄とすることが好ましい。
また、オプション表示領域図には、上述したようにオプション図柄である「チェリー」図柄や「北斗七星」図柄以外の図柄、例えば常用図柄に関連する数字を表示してもよい。例えば、オプション表示領域図の左右で停止している装飾図柄が同じ図柄の場合、オプション表示領域図に停止している装飾図柄と関連する図柄、例えば装飾図柄に示される数字と同じ数字を表示することにより、通常リーチとは異なるオプション表示領域図を用いた当たり表示演出が行える。例えば、通常のリーチ後の当たりの場合、全く同じ装飾図柄の組合せとなるが、オプション表示領域図を用いた場合、各図柄上の数字は同じでも異なる形態の図柄組合せとなり、図柄組合せのバリエーションを増加できる。なお、オプション表示領域図に数字を表示する場合、直ちに数字を確定してもよいし、オプション表示領域図上で変動表示してもよい。また、このようにオプション表示領域図でオプション図柄を用いず、数字を用いた演出の場合でも、外れ演出を行ってもよい。
パターン選択手段126が表示パターン記憶手段130のオプション表示パターン記憶手段132からオプション表示パターンを選択した場合、パターン選択手段126に含まれるオプション図柄決定手段127は、さらに、オプション表示領域図の表示部分にどのオプション図柄を表示するかの選択を行う。この場合、オプション図柄として準備される図柄は前述したように、「チェリー」や「北斗七星」など任意の図柄を設定することが可能であり、オプション図柄の表示後に、表示されたオプション図柄に関連付けられた演出が可能になる。
オプション表示領域図およびオプション図柄を用いたオプション表示パターンは、常用図柄のみが表示される状態で図柄変動を半停止する第1表示過程と、半停止した常用図柄のうち少なくとも1つとオプション表示領域図とを置換表示する第2表示過程と、置き換えられたオプション表示領域図にオプション図柄を表示し、さらに表示したオプション図柄に応じて、特別遊技移行抽選の結果の表示する演出を行う第3表示過程とで構成されている。なお、図柄変動の半停止とは、例えば図柄を上下方向に振動させる表示形態であり、別の種類の図柄に移行することなく、同じ図柄を表示し続けるが、図柄全体またはその一部が非停止状態となっているものである。また、半停止の形態としては、振動の他、例えば、図柄の色彩や形が変化するものなども含まれる。
例えば、第1表示過程で、表示された常用図柄が非リーチ状態の場合、第2表示過程におけるオプション表示領域図の出現により、特別遊技の抽選外れ状態からリーチ状態に移行することを期待させる演出が可能になる。また、第1表示過程で、表示された常用図柄がリーチ状態の場合、第2表示過程におけるオプション表示領域図の出現により、さらに確率変動を伴うリーチ状態に昇格するかもしれないという期待を増大する演出が可能になる。
また、第2表示過程において、オプション表示領域図が表示された場合、第3表示過程にいて、オプション図柄決定手段127によって決定されたオプション図柄が表示される。そして、表示されたオプション図柄に基づく演出をパターン選択手段126で選択したオプション表示パターンで定められる第3過程における変動時間内で実行することになる。例えば、非リーチ状態からオプション表示領域図が表示され、さらにオプション図柄として「チェリー」が表示された場合、画面が崩れ落ちるような演出を行った後、リーチ状態の停止図柄が現れ、リーチ演出を続行するような演出を行う。また、オプション図柄として例えば「北斗七星」が表示された場合、画面が崩れ落ちるような演出を行った後、リーチ状態の停止図柄と共に、キャラクタによる格闘状態に移行する演出を行うようにしてもよい。また、第3表示過程で表示されたオプション図柄は、「チェリー」や「北斗七星」の他、後続する演出と関連付けられた図柄を設定できるが、オプション図柄としてブランク図柄の設定も可能である。この場合、第2表示過程で、オプション表示領域図が表示されるものの、演出がそこで停止したかのような演出が可能になり、外れ演出のバリエーションを増加できる。オプション図柄として、ブランク図柄が表示された場合、例えばオプション表示領域図は消滅し、第1表示過程で表示した装飾図柄が再度現れて演出を終了するようにしてもよい。
また、第3表示過程に移行後、オプション表示領域図にオプション図柄を表示するタイミングを第3表示過程移行後、所定時間、例えば3秒経過後に行うようにしてもよい。この場合、第3表示過程における演出時間の調整が容易になるとと共に、オプション表示領域図にオプション図柄が表示されるか否か、遊技者に対し、今後の展開への期待感を強めさせることが容易にできる。なお、オプション図柄を出現させるまで、所定時間間隔をあける場合、例えば、オプション表示領域図を振動させたり、オプション図柄の表示部にオプション図柄の出現を予告表示するのが望ましい。また、このような演出を行った後も最終的にオプション図柄を出現させないような演出を行ってもよい。
さらに、第3表示過程において、オプション図柄の表示タイミングを遅らせる演出を行う場合、その遅延時間はランダムに決定されてもよい。例えば、既にオプション表示領域図の左右に停止表示されている装飾図柄の種類に応じて遅延時間が決定されたり、抽選保留ランプ20や作動保留ランプ22の保留数に応じて遅延時間が決定されてもよい。また、例えば、図1に示すぱちんこ遊技機10のスピーカ18の周辺などに配置され遊技者によって操作可能な操作スイッチを遊技者が操作することにより遅延時間の選択抽選を行い遅延時間を決定するようにしてもよい。このように、オプション図柄の表示タイミングを第3表示過程においてランダムに変化させる場合、オプション表示パターンで定められる変動時間内で演出が終了するように、選択された遅延時間に応じて演出内容を既に決定されているものから変更してもよい。つまり、ランダムに決定される遅延時間に応じて、その後の演出内容が決定されるようにしてもよい。また、選択された遅延時間経過後の演出内容を遊技者が操作した操作スイッチの操作内容に基づいて決定するようにしてもよい。また、これらの選択決定動作を複合的に組合せて、遅延時間経過後の演出内容を決定してもよい。
オプション表示パターンにおいて、オプション表示領域図の出現位置は、置き換え元になる常用図柄の表示位置でもよいし、置き換え元になる常用図柄の表示位置に対して異なる位置、例えば、上下左右任意の位置にずらして表示してもよい。オプション表示領域図の出現位置に特徴付けを行えば、演出バリエーションを容易に増加できる。特に、オプション表示領域図の出現位置と特別遊技への移行とを関連付ければ、期待感の表現バリエーションを増加できる。例えば、オプション表示領域図を表示する位置を演出表示装置60上で上方向にずらしてもよい。つまり、通常は、図1に示すように、3枚の装飾図柄が横一列に停止配列される、いわゆる横一列の有効レイン上で装飾図柄の表示を行うが、山型に変形した別の有効ラインを設定し、オプション表示領域図を左右の装飾図柄より上方に突出した形態で停止させてもよい。このほか、谷型に変形した別の有効ラインを設定すれば、オプション表示領域図を通常有効ラインより下方に表示することができる。また、縦方向の有効ライン、斜め方向の有効ライン、横方向のラインと縦方向のラインを組み合わせた有効ラインや斜め方向のラインと縦方向のラインを組み合わせた有効ラインなどを設定することにより、オプション表示領域図の表示位置のみならず、既に停止している装飾図柄の配置換えを行うことも可能であり、表示バリエーションを増加することができる。さらに、上述した山型などの別の有効ラインを利用したオプション表示領域図の表示や既に停止している装飾図柄の配置換えが行われた場合に、この表示を例えば、特別遊技の当否や確率変動遊技の当否、時短遊技など制御と関連付けて利用することが可能であり、演出バリエーションの増加に寄与することができる。
さらに、オプション表示パターンにおいて、可動役物25を連動してオプション表示領域図の出現演出を行ってもよい。オプション表示パターンが選択された場合に、第1表示過程終了後にオプション表示領域図を自動的に出現させてもよいが、可動役物25を連動して駆動し、常用図柄を表示している演出表示装置60に衝撃を与え、表示されている常用図柄の上にオプション表示領域図が落下する様子を表現するように演出してもよい。この場合、可動役物25の動作とオプション表示領域図の出現とを連動させれば、遊技者にオプション表示領域図の出現を迅速に認識させられる。また、遊技者の特別遊技移行への期待感を増大させる演出を容易にできる。
このように、オプション図柄を含むオプション表示パターンを用いた装飾図柄の表示演出を行えば、遊技者は図柄変動中に最終的に停止する停止図柄の組合せを容易に予測することが困難になり、図柄変動に対する期待感を、図柄変動中持続させる演出ができる。また、常用されないオプション図柄を用いれば、より図柄変動に対する期待感を遊技者に与えられる。
なお、常用表示パターンおよびオプション表示パターンいずれも、リーチ状態を含む変動パターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれるとよく、一旦リーチ状態とした後に仮停止表示状態させた上で、再度装飾図柄を変動させるスーパーリーチ外れパターンやスーパーリーチ当りパターンが含まれてもよい。パターン選択手段126は、特別図柄パターン選択手段により選択された特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と装飾図柄との変動時間が等しくなるように装飾図柄の変動パターンを選択する。
普通図柄決定手段123は、入球判定手段110により作動口68を遊技球が通過したと判断された場合に、普通図柄を決定するための図柄抽選値(乱数)を取得し、その図柄抽選値に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄決定手段123によって決定された普通図柄の停止図柄が特定の図柄である場合、普通電動役物制御手段180が始動口62を所定時間拡開する。
特別遊技演出決定手段124は、当否判定手段114の当否判定結果が当たりを示す場合に、パターン抽選値を取得し、当該パターン抽選値に基づいて、複数の特別遊技演出パターンの中から当否判定手段114の当否判定結果と特定判定手段117の判定結果とに応じた何れかのパターンを選択する。本実施形態では、それぞれ異なるストーリー展開を有する複数の特別遊技演出パターンが用意されており、特別遊技中、演出表示装置60には、選択された特別遊技演出パターンに従う演出内容が演出画像として変動表示される。
表示制御手段140は、特別図柄決定手段121により決定された変動パターンに従って特別図柄を特別図柄表示装置61に変動表示させ、特別図柄決定手段121により決定された特別図柄の停止図柄を特別図柄表示装置61に表示させる。また、表示制御手段140は、装飾図柄決定手段122により決定された変動パターンに従って装飾図柄を演出表示装置60に変動表示させると共に、装飾図柄決定手段122により決定された装飾図柄の停止図柄を演出表示装置60に表示させる。
更に、表示制御手段140は、普通図柄決定手段123により決定された変動パターンに従って普通図柄204を変動表示させると共に、普通図柄決定手段123により決定された普通図柄204を表示させる。例えば、普通図柄204をLEDによって表現する場合には、LED点灯パターンによって普通図柄204の内容を表示する。
保留制御手段150は、当否抽選値取得手段112により取得された当否抽選値、すなわち、特別遊技移行抽選に用いる要素値と、特定抽選値取得手段116により取得された特定抽選値と、特別図柄決定手段121のパターン選択手段126により取得された変動パターン用の抽選値とを、これらの保留数が所定の上限に達するまで保留球として保持する。保留数の上限は例えば4である。
報知制御手段155は、当否判定手段114による当否判定結果が特別遊技へ移行する旨を示し、かつ特定判定手段117による判定結果が特定遊技へ移行する旨を示す場合に、当該特定遊技に関する判定結果の報知タイミングおよび報知手段を決定する。具体的には、報知制御手段155は、所定のタイミングで、特定遊技に関する判定結果を特定表示装置24、スピーカ18、および遊技効果ランプ90のうち少なくとも何れかを介して視覚的または聴覚的に報知させる。
特別遊技実行手段160は、当否判定手段114による当否判定結果が当たりであった場合に特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技実行手段160は、図示されない特別遊技移行判定手段、単位遊技実行手段、および特別遊技終了手段を含む。特別遊技移行判定手段は、当たりを示す当否判定結果に対応した図柄変動が停止されたときに特別遊技開始のタイミングであると判定する。単位遊技実行手段は、大入賞口制御手段190を制御して、大入賞口66を開閉させることにより単位遊技を実行する。大入賞口制御手段190は、単位遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送って大入賞口66を開放させる。特別遊技終了手段は、単位遊技の継続回数、大入賞口66の特定領域(Vゾーン)が設定されている場合には、その通過した遊技球の有無に基づいて、単位遊技を継続させるか否か、すなわち次回の単位遊技を開始するか否かを判定する。特別遊技終了手段は、次回の単位遊技を開始するための継続条件が満足されない場合、または単位遊技の上限回数が消化された場合に特別遊技を終了させる。
特定遊技実行手段170は、特定判定手段117による判定結果が特定遊技へ移行する旨を示す場合、特別遊技後の遊技状態を確率変動状態へ移行させる。確率変動状態は原則として次の「大当たり」が発生するまで続行され、その間は当否判定手段114によって当たりと判定される確率が高い状態に維持される。特定判定手段117による判定結果が特定遊技へ移行する旨を示す場合、上述のように、その旨が報知制御手段155により遊技者へ報知される。
普通電動役物制御手段180は、普通図柄の停止図柄が特定の態様である場合に、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を与えて始動口62を開放させる。これにより、始動口62は、遊技者にとって有利な状態に変化する。
役物制御手段195は、パターン選択手段126でオプション表示パターンが選択された場合に、前述したように、可動役物25を駆動し、常用図柄を表示している演出表示装置60に衝撃を与え、表示されている常用図柄の上にオプション表示領域図が落下する様子を表現するように制御を行う。可動役物25の駆動パターンは任意であり、上下振動や、左右方向の振動を含むもの、周期的や非周期的な振動を含むもの、これらの単独動作や組合せ動作を含むことができる。なお、可動役物25の駆動に、遊技効果ランプ90の点滅やスピーカ18による効果音、振動装置19による発射ハンドル17の振動などを組み合わせて実行し、図柄変動以外の演出を行い相乗的に演出効果を高めることが好ましい。なお、役物制御手段195は、可動役物25をオプション表示パターンとは無関係に、遊技中の演出の一環として動作させてもよい。また、常用表示パターンにおけるリーチ演出の時に可動役物25を動作させてもよい。
以上のように構成されるぱちんこ遊技機10の遊技時の動作をフローチャートに基づいて説明する。
図4は、通常遊技および特別遊技の基本的な動作過程を示すフローチャートである。まず、通常遊技状態であれば当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S10)、特別遊技状態であれば特別遊技の制御処理を実行し(S12)、S10またはS12における入賞に応じた賞球払出を処理する(S14)。
図5は、図4におけるS10を詳細に示すフローチャートである。S10の通常遊技制御処理においては、まず始動口62への入賞に応じて当否抽選が実行される(S20)。次いで、当否抽選の結果に応じた図柄変動を表示させ(S22)、当否抽選の結果が当たりであった場合は図柄変動表示が終了したか否かに基づいて特別遊技への移行タイミングを判定する(S24)。
図6は、図5のS20における当否判定処理を説明するためのフローチャートである。始動口62に遊技球が入球し(S30のY)、抽選値の保留数が上限に達していない場合(S32のY)、当否抽選値取得手段112によって当否抽選値が、特定抽選値取得手段116によって特定抽選値が、特別図柄決定手段121により、特別図柄の変動パターンを選択するための抽選値がそれぞれ取得される(S34)。S30において始動口62への遊技球の入球がないと判断された場合、S32およびS34の処理はスキップされる(S30のN)。また、S32において抽選値の保留数が上限に達していると判断された場合、S34の処理はスキップされる(S32のN)。
特別遊技が実行中であるか否かを示す特別遊技フラグがオフになっている場合、すなわち、特別遊技が実行されていない場合(S36のY)、抽選値の保留があると(S38のY)、当否判定手段114によって特別遊技へ移行するか否かが判定され(S40)、特別図柄決定手段121によって特別図柄の変動パターン用の抽選値に応じた特別図柄の変動パターンが決定される(S42)。なお、S36において特別遊技フラグがオンになっていると判断される場合、S38以降のすべての処理はスキップされ、S20の当否判定処理が終了させられる(S36のN)。また、S38において抽選値の保留がないと判断される場合、S40以降のすべての処理がスキップされ、S20の当否判定処理が終了させられる(S38のN)。
S42にて特別図柄の変動パターンが決定されると、当否判定手段114による当否判定結果が当たりであるか否かの判定が行われ、当否判定手段114による当否判定結果が当たりを示す場合(S44のY)、特定判定手段117によって特定遊技へ移行するか否かが判定される(S46)。S44において当否判定手段114による当否判定結果が外れを示すと判断される場合、S46の処理はスキップされる(S44のN)。S44またはS46の処理の後、特別図柄決定手段121によって特別図柄の停止図柄が決定される(S48)。更に、装飾図柄決定手段122の装飾図柄選択手段125およびパターン選択手段126により、特別図柄の停止図柄および変動パターンに対応する装飾図柄の停止図柄および変動パターンが選択され決定さる(S50)。装飾図柄選択手段125においては、例えば特別図柄の停止図柄と同じ数字の装飾図柄の停止図柄が選択される。また、パターン選択手段126においては、当否抽選値取得手段112の取得した当否抽選値に基づき、表示パターン記憶手段130の常用表示パターン記憶手段131またはオプション表示パターン記憶手段132から表示パターンを選択する。続いて、オプション図柄決定手段127は、選択した表示パターンの中にオプション表示領域図が含まれるか否か、つまり、オプション表示パターンを選択したか否かの判断を行い(S52)、オプション表示領域図が存在する場合には(S52のY)、例えば、「チェリー」や「北斗七星」、「ブランク」などのオプション図柄の中かオプション表示領域図に表示するオプション図柄を決定する(S54)。また、S52において、オプション表示領域図を含まない表示パターンが選択された場合、つまり、パターン選択手段126が常用表示パターンを選択した場合、S54はスキップされる。
そして、特別遊技演出決定手段124によって当否判定手段114による当否判定結果と特定判定手段117による判定結果とに応じた特別遊技の演出内容が決定される(S56)。そして、特別図柄、装飾図柄、予告演出、オプション演出、特別遊技演出に関連する各情報が表示制御手段140に与えられる(S54)。
図7は、図5におけるS24を詳細に示すフローチャートである。当否判定手段114による判定結果が大当たりを示す場合であって(S80のY)、決定された特別図柄が「3」か「7」であった場合(S82のY)、報知制御手段155は図柄変動の停止時にスピーカ18や遊技効果ランプ90を通じて特定遊技への移行を報知し(S84)、特別遊技フラグをオンする(S86)。S80において、当否判定手段114による判定結果が大当たりでなかった場合は(S80のN)、S82以降の処理をスキップしてS24のフローを終了する。S82において、決定された特別図柄が「3」および「7」のいずれでもなかった場合は(S82のN)、S84をスキップして特別遊技フラグをオンする(S86)。
図8は、図4におけるS12を詳細に示すフローチャートである。特別遊技フラグがオンになっていた場合であって(S100のY)、特別遊技が開始済みでなければ(S102のN)、特別遊技の演出を開始してS106へ移行し(S104)、開始済みであれば(S102のY)、S104をスキップしてS106へ移行する。特別遊技フラグがオンになっていなければ(S100のN)、S102以降の処理をすべてスキップしてS12のフローを終了する。
S106において、大入賞口66が開放済みでなければ(S106のN)、大入賞口66の開放とともに単位遊技を開始し(S108)、開放済みであれば(S106のY)、S108をスキップする。
大入賞口66の解放後、当該大入賞口66の開放時間を経過していれば(S110のY)、S112をスキップして大入賞口66を閉鎖させる(S114)。大入賞口66の開放時間を経過していない場合であっても(S110のN)、大入賞口66へ入球した遊技球数が9球以上に達していれば(S112のY)、大入賞口66を閉鎖させる(S114)。大入賞口66へ入球した遊技球数が9球に満たなければ(S112のN)、S110に戻り、開放時間の経過または遊技球数が9球になるのを待つ。大入賞口66が閉鎖された場合、特別遊技における単位遊技のラウンド数が15に達しているか否かの判断を行い、ラウンド数が15に達している場合には、特別遊技フラグをオフにする(S118)。S116において、ラウンド数が15に達していなければ(S116のN)、ラウンド数に1を加算して(S120)、S12のフローを終了する。
このように、ぱちんこ遊技機10において、パターン選択手段126において、オプション表示パターンが選択された場合の演出表示装置60のおける図柄の表示形態の一例を図9を用いて説明する。
パターン選択手段126でオプション表示パターンが選択された場合、表示制御手段140は、第1表示過程として、常用図柄のみの表示を行う。図9(a)の場合、例えば装飾図柄200a,200b,200cとして「3」、「5」、「7」が表示されている。この表示パターンは、通常では、当否判定手段114による当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合の図柄配列である。しかし、本実施形態では、オプション表示パターンが選択されている場合、この後もオプション表示領域図に基づく演出が継続されるので、パターン選択手段126は例えば中央の装飾図柄200bを完全には停止させず、半停止状態、例えば上下方向に振動表示させている。表示制御手段140の制御が、第2表示過程に移行すると、図9(b)に示すように、半停止状態の中央の装飾図柄200bとオプション表示領域図300の置換表示が行われる。この時点で、オプション表示領域図300の中央の表示領域には、何も表示されないブランク状態とされている。オプション表示領域図300の置換表示の方法は任意であるが、例えば、半停止している置換元の装飾図柄200bの上方からオプション表示領域図300が落下し装飾図柄200bを下方に押しやるような演出を行ってもよいし、装飾図柄200bの表示がフェードアウトし、逆にオプション表示領域図300の表示がフェードインするような演出を行ってもよい。なお、オプション表示領域図300の出現に伴い、遊技効果ランプ90やスピーカ18を用いた演出を合わせて行い、オプション表示領域図300の出現に期待感を持たせるように演出することが望ましい。
表示制御手段140の制御が、第3表示過程に移行すると、図9(c)に示すように、オプション表示領域図300の中央の表示領域にオプション図柄302として、例えば「チェリー」を表示される。オプション図柄302の出現は、さらなる演出の継続を意味し、遊技者の特別遊技移行への期待感を増大できる。オプション表示領域図300にオプション図柄302が表示され、当否判定手段114において特別遊技移行抽選に当選している場合、図9(d)に示すように、演出表示装置60に表示されている図柄の表示切り替えが行われる。例えば、演出表示装置60の画面が割れて崩れ落ちるような表示が行われ、新たに表示される演出表示装置60の画面には、図9(e)に示されるように、装飾図柄200a,200b,200c全て同じ装飾図柄200で揃った状態が表示させる。すなわち遊技者に特別遊技に移行する旨が装飾図柄200を用いて報知される。
なお、パターン選択手段126でオプション表示パターンが選択された場合でも、当否判定手段114における特別遊技への移行抽選に外れている場合、例えば、図9(b)に示すオプション表示領域図300の表示のみで演出を終了し、次の図柄変動に移行したり、図9(c)でオプション図柄302を表示するものの、図9(d)の表示切り替えを行わずに演出を終了し、次の図柄変動に移行する。さらに、図9(d)の表示切り替えを行ったのち、3個の装飾図柄200を揃えず、次の図柄変動に移行するようにな演出を行ってもよい。また、パターン選択手段126でオプション表示パターンが選択されず、当否判定手段114における特別遊技への移行抽選にも外れている場合、第1表示過程で、装飾図柄200を振動させるのみで、演出を終了してもよい。
図10には、オプション表示領域図300の出現バリエーションや他のオプション図柄302の例を示している。図10(a)は、オプション表示領域図300の出現位置が置き換え元になる装飾図柄200の表示位置に対して上方に変化している例である。オプション表示領域図300を用いて演出する場合でも、オプション表示領域図300の出現の有無で演出変化を表現しているため、演出バリエーションの種類には限りがある。そこで、オプション表示領域図300の出現位置を変化させることにより、オプション表示領域図300の表示の有無に加え演出バリエーションを容易に増加させると共に、その後の演出への期待感の増大が可能になる。つまり、オプション表示領域図300の置換表示が置換元になる装飾図柄200と同じ位置であるだろうと、遊技者が認識している場合、突然、異なる場所にオプション表示領域図300が出現するのみで、その後の演出に大きな期待感を持たせれらる。なお、オプション表示領域図300の出現位置の移動は、上方位置の他、下方位置、側方位置などでもよい。また、側方の場合、隣接する装飾図柄200の識別を妨げない範囲内で一部が重なるように表示してもよい。
このように、オプション表示領域図300の出現位置の移動を行う場合、例えば、有効ラインの追加設定が行われる。図10(a)には、通常、3枚の装飾図柄200または、図9(b)で示すようにオプション表示領域図300と装飾図柄200とが横一列に表示される場合に利用される有効レインaと、図10(a)で示しているように、オプション表示領域図300を上方向にずらして表示する場合に利用される山型の有効ラインb、オプション表示領域図300が下方位置に表示される場合に利用される谷型の有効ラインcが示されている。こられの有効ラインは、常時有効である必要はなく、パターン選択手段126で選択したオプション表示パターンで利用が必要な時のみ有効としてもよい。なお、各有効ラインは、仮想ラインであり、実際の演出表示装置60上の表示には現れない。有効ラインは上述のもの以外例えば、縦方向の有効ライン、斜め方向の有効ライン、横方向のラインと縦方向のラインを組み合わせた有効ラインや斜め方向のラインと縦方向のラインを組み合わせた有効ラインなどを設定することも可能であり、オプション表示領域図300の表示位置のみならず、既に停止している装飾図柄200の配置換えを行うことも可能であり、表示バリエーションを増加することができる。また、これらの有効ラインを用いた装飾図柄200やオプション表示領域図300の変則的な表示は、例えば、特別遊技の当否や確率変動遊技の当否、時短遊技など制御と関連付けて、通常遊技状態と異なる状態に移行するかもしれないことを予告する予告演出として利用可能であり、演出バリエーションの増加に寄与することができる。
図10(b)は、オプション表示領域図300の出現に、可動役物25を連動させた例である。役物制御手段195は、パターン選択手段126がオプション表示パターンを選択した場合、可動役物25が演出表示装置60に衝撃を与えるような演出を行うように、上下方向に振動制御する。また、このとき、表示されている装飾図柄200に可動役物25が衝撃を与えているような演出を行う衝撃マーク304を可動役物25の動作と連動して表示させてもよい。表示制御手段140は所定回数の衝撃を装飾図柄200に付与する演出を行った後、図9(b)に示すように、オプション表示領域図300の表示を行う。
このように、可動役物25の動作とオプション表示領域図300の出現とを連動させれば、遊技者にオプション表示領域図300の出現を迅速に認識させられる。また、遊技者の特別遊技移行への期待感を増大させる演出が容易になる。なお、可動役物25の動作に連動し、遊技効果ランプ90やスピーカ18による演出を行うと演出性をより効果的に向上できる。
また、図10(c)に示すように、オプション図柄の種類を変化させても演出バリエーションに変化を持たせられる。図10(c)に示すオプション図柄306は、例えばぱちんこ遊技機10の使用されているメインキャラクタに関連するオプション図柄であり、このオプション図柄306にプレミア性を持たせられる。例えば、「チェリー」図柄であるオプション図柄302が出現した場合は、図9(d)、図9(e)に示すように、表示切り替えの後直ちに当たり図柄の表示を行ったが、図9(d)の表示切り替えの後、すぐには、特別遊技への移行抽選の結果を表示せずに、ストーリー性のあるムービーを流し、そのストーリーの結末と関連付けて、特別遊技への移行抽選の結果を表示するようにしてもよい。ムービーとしては、例えばぱちんこ遊技機10のキャラクタ同士の格闘シーンや、キャラクタによる冒険シーンなどを採用することができる。
このように、常用的に利用されないオプション図柄を含むオプション表示パターンを用いれば、遊技者に図柄変動の途中で停止図柄が安易に予測されないような演出が可能になり、図柄変動に対する期待感を持続させる演出ができる。また、常用的に利用されないオプション図柄を用いることにより、オプション図柄が出現したときの遊技者の演出進行への期待感増大が可能になり、ぱちんこ遊技機10の遊技性の向上に寄与できる。
なお、本実施形態では、演出表示装置60の中央に表示された装飾図柄200とオプション表示領域図300とを置換表示する例を示したが、オプション表示領域図300の置換対象は任意であり、演出表示装置60の左側や右側の装飾図柄200と置換を行ってもよい。また、複数の装飾図柄200をオプション表示領域図300で置換し、オプション表示領域図300を複数出現させるようにしてもよい。また、これらの表示形態にそれぞれプレミア性を持たせて出現頻度を調整してもよい。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施形態にかかる弾球遊技機の正面図である。 図1に示される弾球遊技機の背面図である。 図1および図2に示される弾球遊技機の機能ブロック図である。 図1および図2に示される弾球遊技機における基本動作を説明するためのフローチャートである。 図1および図2に示される弾球遊技機における通常遊技制御処理を説明するためのフローチャートである。 図1および図2に示される弾球遊技機における当否判定処理を説明するためのフローチャートである。 図1および図2に示される弾球遊技機における移行判定処理を説明するためのフローチャートである。 図1および図2に示される弾球遊技機における特別遊技制御処理を説明するためのフローチャートである。 図1および図2に示される弾球遊技機におけるオプション表示パターン選択時の演出表示装置における表示例を説明する説明図である。 図1および図2に示される弾球遊技機におけるオプション表示パターン選択時の演出表示装置における表示バリエーションを説明する説明図である。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 25 可動役物、60 演出表示装置、 100 遊技制御装置、 110 入球判定手段、 111 特別遊技移行抽選手段、 112 当否抽選値取得手段、 114 当否判定手段、 115 特定抽選手段、 116 特定抽選値取得手段、 117 特定判定手段、 118 テーブル記憶手段、 120 演出決定手段、 121 特別図柄決定手段、 122 装飾図柄決定手段、 123 普通図柄決定手段、 124 特別遊技演出決定手段、 125 装飾図柄選択手段、 126 パターン選択手段、 127 オプション図柄決定手段、 130 表示パターン記憶手段、 131 常用表示パターン記憶手段、 132 オプション表示パターン記憶手段、 140 表示制御手段、 150 保留制御手段、 155 報知制御手段、 160 特別遊技実行手段、 170 特定遊技実行手段、 180 普通電動役物制御手段、 190 大入賞口制御手段、 195 役物制御手段、 200 装飾図柄、 202 特別図柄、 204 普通図柄、300 オプション表示領域図、 302,306 オプション図柄。

Claims (6)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域に設けられ遊技球が落入可能な始動口と、
    前記始動口へ遊技球が落入したことを契機として、遊技者に有利な特別遊技に遊技状態を移行させるか否かを判定するための特別遊技移行抽選を実行する特別遊技移行抽選手段と、
    前記特別遊技移行抽選により特別遊技へ遊技状態を移行させる旨の当たり判定がなされたことを条件として特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    前記特別遊技移行抽選の結果を示す図柄の変動の開始から停止までの態様が定められた複数種の表示パターンとして、常用される常用図柄のみで構成される常用表示パターンと、前記常用図柄と、当該常用図柄に含まれない図柄であって当該図柄が表示された後の演出形態が関連付けられたオプション図柄を表示するオプション表示領域図と、で構成されるオプション表示パターンを記憶する表示パターン記憶手段と、
    前記特別遊技移行抽選の結果に応じた表示パターンを前記表示パターン記憶手段から選択するパターン選択手段と、
    前記選択された表示パターンにしたがい、前記判定の結果を図柄変動の形で表示させた後、その図柄の停止態様として複数の停止図柄の組合せを表示させる表示制御手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記パターン選択手段が前記オプション表示パターンを選択した場合、第1表示過程として、常用図柄のみが表示される状態で図柄変動を半停止し、その後第2表示過程として、半停止した常用図柄のうち少なくとも1つと前記オプション表示領域図とを置換表示し、第3表示過程として、置き換えられた前記オプション表示領域図に表示されるオプション図柄に応じて、前記特別遊技移行抽選の結果の表示する演出を行うことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記パターン選択手段は、前記オプション表示領域に表示するオプション図柄を決定するオプション図柄決定手段を含み、前記表示制御手段は、前記オプション図柄決定手段で決定したオプション図柄に基づく演出を前記パターン選択手段で選択したオプション表示パターンで定められる前記第3過程における変動時間内で実行することを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記表示制御手段は、前記オプション表示領域図の置換表示後、所定時間経過後にオプション図柄の表示を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 前記表示制御手段は、置き換え元になる常用図柄の表示位置に対するオプション表示領域図の表示位置を変化させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
  5. さらに、前記遊技盤上に、前記パターン選択手段が前記オプション表示パターンを選択した場合に動作する可動役物と、
    前記可動役物を駆動制御する役物制御手段と、
    を有し、
    前記役物制御手段は、前記可動役物を前記オプション表示領域図の置き換えの予告動作として動作させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
  6. 前記役物制御手段は、前記パターン選択手段が前記オプション表示パターンを選択した場合、前記可動役物が前記表示制御手段に衝撃を与え、表示されている常用図柄の上に前記オプション表示領域図が落下する様子を表現するように可動役物を制御することを特徴とする請求項5記載の弾球遊技機。
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