JP2006294660A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体集積回路装置の製造技術を用いて形成された薄膜プローブを用いて行うプローブ検査において、探針とその探針が対応するテストパッドとを所望の接触圧力で接触させることのできる技術を提供する。
【解決手段】 押圧具9および金属シート45の平面における輪郭を押さえリング4の内周の輪郭に沿ったものとし、たとえば押さえリング4の内周の輪郭4Aが円形である場合には、押圧具9および金属シート45の輪郭9A(45A)を前記輪郭4Aに沿った円形にする。
【選択図】 図26

Description

本発明は、半導体集積回路装置の製造技術に関し、特に、絶縁膜上の半導体薄膜に形成される絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造に適用して有効な技術に関するものである。
日本特開平8−220138号公報(特許文献1)には、メンブレン方式のプローブカードを用いて行う半導体素子の電気特性の測定に際して、軸からの荷重と薄膜の張力とに起因する押さえ板の反りを防ぎ、半導体素子との良好なコンタクトを得るために、押さえ板については、前記軸を受ける上側面と、円筒状の側面と、薄膜に形成され半導体素子に接触させられる金属突起を押圧する下面と、この下面と円筒状の側面との間に形成された傾斜面とから形成する旨が開示されている。
また、日本特開平7−135240号公報(特許文献2)には、異方導電性の薄膜に形成されたバンプを被測定体の電極に接続させるように用いて電気的特性を検査するプローブ装置において、装置台上の被測定体と薄膜との空隙にエアーを噴出させ、跳ね返りのエアー圧で薄膜の撓みを除去し、被測定体面に対してバンプ以外の接触を排除する技術が開示されている。
また、日本特開平7−283280号公報(特許文献3)、日本特開平8−50146号公報(特許文献4(対応PCT国際公開WO95−34000))、日本特開平8−201427号公報(特許文献5)、日本特開平10−308423号公報(特許文献6)、日本特開平11−23615号公報(特許文献7(対応米国特許公報USP6,305,230))、日本特開平11−97471号公報(特許文献8(対応欧州公報EP1022775))、日本特開2000−150594号公報(特許文献9(対応欧州公報EP0999451))、および日本特開2001−159643号公報(特許文献10)には、半導体集積回路装置の製造技術を用いて形成された探針(接触端子)、絶縁フィルムおよび引き出し用配線を有するプローバの構造と、その製造方法と、テストパッドが狭ピッチ化したチップに対してもそのプローバを用いることによってプローブ検査の実施を可能とする技術とが開示されている。
特開平8−220138号公報 特開平7−135240号公報 特開平7−283280号公報 特開平8−50146号公報 特開平8−201427号公報 特開平10−308423号公報 特開平11−23615号公報 特開平11−97471号公報 特開2000−150594号公報 特開2001−159643号公報
半導体集積回路装置の検査技術としてプローブ検査がある。このプローブ検査は、所定の機能どおりに動作するか否かを確認する機能テストや、DC動作特性およびAC動作特性のテストを行って良品/不良品を判別するテスト等を含む。
近年、半導体集積回路装置の多機能化が進行し、1個の半導体チップ(以下、単にチップと記す)に複数の回路を作りこむことが進められている。また、半導体集積回路装置の製造コストを低減するために、半導体素子および配線を微細化して、半導体チップ(以下、単にチップと記す)の面積を小さくし、ウエハ1枚当たりの取得チップ数を増加することが進められている。そのため、テストパッド(ボンディングパッド)数が増加するだけでなく、テストパッドの配置が狭ピッチ化し、テストパッドの面積も縮小されてきている。このようなテストパッドの狭ピッチ化に伴って、上記プローブ検査にカンチレバー状の探針を有するプローバを用いようとした場合には、探針をテストパッドの配置位置に合わせて設置することが困難になってしまう課題が存在する。
本発明者らは、半導体集積回路装置の製造技術を用いて形成された探針を有するプローバを用いることにより、テストパッドが狭ピッチ化したチップに対してもプローブ検査が実現できる技術について検討している。その中で、本発明者らは、以下のような課題を見出した。
すなわち、上記探針は、半導体集積回路装置の製造技術を用いて金属膜およびポリイミド膜の堆積や、それらのパターニング等を実施することにより形成された薄膜プローブの一部であり、検査対象であるチップと対向する薄膜プローブの主面側に設けられている。プローブ検査時には、たとえば42アロイなどからなり押圧面が平坦な押圧具によって、探針が形成された領域の薄膜プローブを前記主面とは反対側の裏面から押圧する。この押圧によって、薄膜プローブは、押圧具からの摩擦抵抗を受けながら押圧具の押圧面の外周方向へ余った部分が移動していく。この時、押圧具の押圧面の外周部周辺では、中心から外周方向に対しての薄膜プローブの張力分布が急激に変化するため、張力の弱い部分や面外変形合成の弱い部分において薄膜プローブが面外変形し、皺が発生するなどの不安定な状態になる。特に、押圧具の押圧面の外周部では、押圧具と薄膜プローブとの間の摩擦力が大きくなり、薄膜プローブの余った部分が押圧具の押圧面の外周方向へ移動できなくなる場合もあり、このような場合には、薄膜プローブはさらに大きく変形することになる。このような変形が発生すると、変形した部分で張力が減少してしまうことから、押圧具の押圧面の外周部近傍に存在する探針は、薄膜プローブの変形の影響を受けて、探針とテストパッドとの接触圧力が所望の状態からかけ離れた状態になってしまう虞がある。このような状態では、探針とテストパッドとの接触部の電気的な接触抵抗が大きくなり、チップ内部の回路の電気抵抗の正確な検査ができなくなってしまうことになる。また、薄膜プローブの変形が大きい場合には、探針と対応するテストパッドとの位置合わせもできなくなってしまうことになる。
上記特許文献1に開示された技術においては、前述の押さえ板のうち被測定半導体素子(チップ)と対向する下面の形状は被測定半導体素子の外形とほぼ同一の寸法であり、上面が被測定半導体素子より大きくかつ円形となっている。このような構造の場合には、被測定半導体素子の外形部から薄膜が貼付される並進台までの距離が薄膜全体では等距離とならない。そのため、薄膜が貼付されている並進台の全ての位置で薄膜に働く張力は不均一となり、本発明者らが検討した技術と同様にプローブ検査時に薄膜が変形してしまうことになる。その結果、探針とテストパッドとが精度良く接触できなくなってしまう虞がある。
また、上記特許文献2に開示された技術においては、薄膜に皺のような波打ち形状が発生している場合には、エアーの吸い込み穴部に薄膜が吸い込まれ、薄膜がさらに変形してしまうことから、探針と対応するテストパッドとの位置合わせを正確に行えなくなってしまう虞がある。また、エアーで薄膜を保持台に吸着させても、皺等で弛んだ部分は弛んだ状態で留まることになり、凹形状となった部分に配置されている探針はテストパッドと接触できなくなったり、所望の探針とテストパッドとの接触圧力が得られなくなったりする虞がある。
本願に開示された一つの代表的な発明の目的は、半導体集積回路装置の製造技術を用いて形成された薄膜プローブを用いて行うプローブ検査において、探針とその探針が対応するテストパッドとを所望の接触圧力で接触させることのできる技術を提供することにある。
また、本願に開示された他の一つの代表的な発明の目的は、半導体集積回路装置の製造技術を用いて形成された薄膜プローブを用いて行うプローブ検査において、探針とその探針が対応するテストパッドとを精度良く接触させることのできる技術を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、一つの代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体集積回路装置の製造方法は、以下の工程を含む。
(a)複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体集積回路が形成され、主面上において前記半導体集積回路と電気的に接続する複数の第1電極が形成された半導体ウエハを用意する工程、
(b)第1配線が形成された第1配線基板と、前記複数の第1電極に接触させるための複数の接触端子および前記複数の接触端子と電気的に接続する第2配線が形成され、前記第2配線が前記第1配線と電気的に接続し前記複数の接触端子の先端が前記半導体ウエハの主面に対向して前記第1配線基板に保持された第1シートと、前記第1配線基板の前記第1シートと対向する第1の面に前記第1シートを固定する第1固定治具と、平面で前記第1固定治具の内側に配置され、前記第1シートのうち前記複数の接触端子が形成された第1領域を裏面より押圧する押圧機構とを有する第1カードを用意する工程、
(c)前記複数の接触端子の前記先端を前記複数の第1電極に接触させて前記半導体集積回路の電気的検査を行う工程。
ここで、前記第1シートからの応力が働く前記押圧機構の第1の輪郭は、前記第1シートからの前記応力が働く前記第1固定治具の内側の第2の輪郭に沿った形である。
また、本発明による半導体集積回路装置の製造方法は、以下の工程を含む。
(a)複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体集積回路が形成され、主面上において前記半導体集積回路と電気的に接続する複数の第1電極が形成された半導体ウエハを用意する工程、
(b)第1配線が形成された第1配線基板と、前記複数の第1電極に接触させるための複数の接触端子および前記複数の接触端子と電気的に接続する第2配線が形成され、前記第2配線が前記第1配線と電気的に接続し前記複数の接触端子の先端が前記半導体ウエハの主面に対向して前記第1配線基板に保持された第1シートと、前記第1配線基板の前記第1シートと対向する第1の面に前記第1シートを固定する第1固定治具と、平面で前記第1固定治具の内側に配置され、前記第1シートのうち前記複数の接触端子が形成された第1領域を裏面より押圧する押圧機構とを有する第1カードを用意する工程、
(c)前記複数の接触端子の前記先端を前記複数の第1電極に接触させて前記半導体集積回路の電気的検査を行う工程。
ここで、前記第1シートの前記裏面には、前記第1領域に対応する位置に前記第1領域を平坦に保つ第2固定治具が貼付され、
前記第2固定治具の第3の輪郭は、前記第1シートからの応力が働く前記第1固定治具の内側の第2の輪郭に沿った形である。
また、本願に開示されたその他の概要を項に分けて簡単に説明するとすれば、以下の通りである。
1.第1配線が形成された第1配線基板と、
半導体ウエハの主面に形成された複数の第1電極に接触させるための複数の接触端子および前記複数の接触端子と電気的に接続する第2配線が形成され、前記第2配線が前記第1配線と電気的に接続し前記複数の接触端子の先端が前記半導体ウエハの主面に対向して前記第1配線基板に保持された第1シートと、
前記第1配線基板の前記第1シートと対向する第1の面に前記第1シートを固定する第1固定治具と、
平面で前記第1固定治具の内側に配置され、前記第1シートのうち前記複数の接触端子が形成された第1領域を裏面より押圧する押圧機構とを有し、
前記第1シートからの応力が働く前記押圧機構の第1の輪郭は、前記第1シートからの前記応力が働く前記第1固定治具の内側の第2の輪郭に沿った形であるプローブカード。
2.項1記載のプローブカードにおいて、
前記押圧機構の前記第1の輪郭および前記第1固定治具の内側の前記第2の輪郭は、円形または楕円形である。
3.項1記載のプローブカードにおいて、
前記半導体ウエハは、複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体集積回路が形成され、主面上において前記半導体集積回路と電気的に接続する前記複数の第1電極が形成され、
前記半導体集積回路の電気的検査時には、前記複数の接触端子の前記先端を2つ以上の前記チップ領域における前記複数の第1電極に接触させ、
前記押圧機構の前記第1の輪郭は、前記複数の接触端子が接する前記2つ以上の前記チップ領域を囲む。
4.項1記載のプローブカードにおいて、
前記押圧機構の前記第1の輪郭および前記第1固定治具の内側の前記第2の輪郭は、多角形かつ前記多角形の角部が面取りされた形である。
5.項1記載のプローブカードにおいて、
前記第1シートの前記裏面には、前記第1領域に対応する位置に前記第1領域を平坦に保つ第2固定治具が貼付され、
前記第2固定治具の第3の輪郭は、前記第1シートからの前記応力が働く前記第1固定治具の内側の前記第2の輪郭に沿った形である。
6.項5記載のプローブカードにおいて、
前記半導体ウエハは、複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体集積回路が形成され、主面上において前記半導体集積回路と電気的に接続する前記複数の第1電極が形成され、
前記半導体集積回路の電気的検査時には、前記複数の接触端子の前記先端を2つ以上の前記チップ領域における前記複数の第1電極に接触させ、
前記第2固定治具の前記第3の輪郭は、前記複数の接触端子が接する前記2つ以上の前記チップ領域を囲む。
7.項1記載のプローブカードにおいて、
平面において、前記押圧機構と前記第1固定治具との間に拡張機構が配置され、
前記拡張機構は前記第1シートを裏面より押圧することによって前記第1シートの前記第1領域の弛みを伸ばし、その後、前記押圧機構が前記第1シートの前記第1領域を裏面より押圧する。
8.第1配線が形成された第1配線基板と、
半導体ウエハの主面に形成された複数の第1電極に接触させるための複数の接触端子および前記複数の接触端子と電気的に接続する第2配線が形成され、前記第2配線が前記第1配線と電気的に接続し前記複数の接触端子の先端が前記半導体ウエハの主面に対向して前記第1配線基板に保持された第1シートと、
前記第1配線基板の前記第1シートと対向する第1の面に前記第1シートを固定する第1固定治具と、
平面で前記第1固定治具の内側に配置され、前記第1シートのうち前記複数の接触端子が形成された第1領域を裏面より押圧する押圧機構とを有し、
前記第1シートの前記裏面には、前記第1領域に対応する位置に前記第1領域を平坦に保つ第2固定治具が貼付され、
前記第2固定治具の第3の輪郭は、前記第1シートからの応力が働く前記第1固定治具の内側の第2の輪郭に沿った形であるプローブカード。
9.項8記載のプローブカードにおいて、
前記第1固定治具の内側の前記第2の輪郭および前記第2固定治具の前記第3の輪郭は、円形または楕円形である。
10.項9記載のプローブカードにおいて、
前記半導体ウエハは、複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体集積回路が形成され、主面上において前記半導体集積回路と電気的に接続する前記複数の第1電極が形成され、
前記半導体集積回路の電気的検査時には、前記複数の接触端子の前記先端を2つ以上の前記チップ領域における前記複数の第1電極に接触させ、
前記第2固定治具の前記第3の輪郭は、前記複数の接触端子が接する前記2つ以上の前記チップ領域を囲む。
11.項8記載のプローブカードにおいて、
前記第1固定治具の内側の前記第2の輪郭および前記第2固定治具の前記第3の輪郭は、多角形かつ前記多角形の角部が面取りされた形である。
12.項8記載のプローブカードにおいて、
平面において、前記押圧機構と前記第1固定治具との間に拡張機構が配置され、
前記拡張機構は前記第1シートを裏面より押圧することによって前記第1シートの前記第1領域の弛みを伸ばし、その後、前記押圧機構が前記第1シートの前記第1領域を裏面より押圧する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)半導体集積回路装置の製造技術を用いて形成された薄膜プローブを用いて行うプローブ検査において、探針(プローブ)とその探針が対応するテストパッドとを所望の接触圧力で接触させることができる。
(2)半導体集積回路装置の製造技術を用いて形成された薄膜プローブを用いて行うプローブ検査において、探針とその探針が対応するテストパッドとを精度良く接触させることができる。
本願発明を詳細に説明する前に、本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
ウエハとは、集積回路の製造に用いる単結晶シリコン基板(一般にほぼ平面円形状)、SOI(Silicon On Insulator)基板、サファイア基板、ガラス基板、その他の絶縁、反絶縁または半導体基板等並びにそれらの複合的基板をいう。また、本願において半導体集積回路装置というときは、シリコンウエハやサファイア基板等の半導体または絶縁体基板上に作られるものだけでなく、特に、そうでない旨明示された場合を除き、TFT(Thin Film Transistor)およびSTN(Super-Twisted-Nematic)液晶等のようなガラス等の他の絶縁基板上に作られるもの等も含むものとする。
デバイス面とは、ウエハの主面であって、その面にリソグラフィにより、複数のチップ領域に対応するデバイスパターンが形成される面をいう。
接触端子とは、シリコンウエハを半導体集積回路の製造に用いるのと同様な、ウエハプロセス、すなわちフォトリソグラフィ技術、CVD(Chemical Vapor Deposition)技術、スパッタリング技術およびエッチング技術などを組み合わせたパターニング手法によって、配線層およびそれに電気的に接続された先端部を一体的に形成したものをいう。
薄膜プローブ(membrane probe)、薄膜プローブカード、または突起針配線シート複合体とは、検査対象と接触する前記接触端子(突起針)とそこから引き回された配線とが設けられ、その配線に外部接触用の電極が形成された薄膜をいい、たとえば厚さ10μm〜100μm程度のものをいう。
プローブカードとは、検査対象となるウエハと接触する接触端子および多層配線基板などを有する構造体をいい、半導体検査装置とは、プローブカードおよび検査対象となるウエハを載せる試料支持系を有する検査装置をいう。
プローブ検査とは、ウエハ工程が完了したウエハに対してプローバを用いて行われる電気的試験であって、チップ領域の主面上に形成された電極に上記接触端子の先端を当てて半導体集積回路の電気的検査を行うことをいい、所定の機能通りに動作するか否かを確認する機能テストやDC動作特性およびAC動作特性のテストを行って良品/不良品を判別するものである。各チップに分割してから(またはパッケージング完了後)行われる選別テスト(最終テスト)とは区別される。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、本実施の形態を説明するための全図においては、各部材の構成をわかりやすくするために、平面図であってもハッチングを付す場合がある。
また、本実施の形態においては、絶縁ゲート型電界効果トランジスタをMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)も含めてMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)と呼ぶ。
また、本願で使用する半導体リソグラフィ技術による薄膜プローブの各詳細については、本発明者および関連する発明者等による以下の特許出願に開示されているので、特に必要な時以外はそれらの内容は繰り返さない。前記特許出願、すなわち、日本特願平6−22885号、日本特開平7−283280号公報、日本特開平8−50146号公報、日本特開平8−201427号公報、日本特願平9−119107号、日本特開平11−23615号公報、日本特開2002−139554号公報、日本特開平10−308423号公報、日本特願平9−189660号、日本特開平11−97471号公報、日本特開2000−150594号公報、日本特開2001−159643号公報、日本特許出願第2002−289377号(対応米国出願番号第10/676,609号;米国出願日2003.10.2)、日本特開2004−132699号公報、日本特開2005−24377号公報、日本特開2004−288672号公報(対応米国出願番号第10/765,917号;米国出願日2004.1.29)、日本特開2004−144742号公報(対応米国公開番号第2004/070,413号)、日本特開2004−157127号公報、日本特開2004−144742号公報(対応米国公開番号第2004/070,413号)、日本特開2004−157127号公報、日本特許出願第2003−371515号(対応米国出願番号第10/968,215号;米国出願日2004.10.20)、日本特許出願第2003−372323号(対応米国出願番号第10/968,431号;米国出願日2004.10.20)、日本特許出願第2004−115048号、PCT出願番号PCT/JP2004/17160号、PCT出願番号PCT/JP2005/4344号、および日本特許出願第2004−378504号である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態1のプローブカードの下面の要部平面図であり、図2は図1中のA−A線に沿った断面図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態1のプローブカードは、たとえば多層配線基板(第1配線基板)1、薄膜シート(薄膜プローブ、第1シート)2およびプランジャ3などから形成されている。薄膜シート2は押さえリング(第1固定治具)4によって多層配線基板1の下面(第1の面)に固定され、プランジャ3は多層配線基板1の上面に取り付けられている。多層配線基板1の中央部には開口部5が設けられ、この開口部5内において、薄膜シート2とプランジャ3とは接着リング6を介して接着されている。また、図1中では、後ほど詳述するプローブ検査を行う対象のチップ(チップ領域)10に相当する領域を点線で図示している。
薄膜シート2の下面には、たとえば4角錐型または4角錐台形型の複数のプローブ7が形成されている。薄膜シート2内には、プローブ(接触端子)7の各々と電気的に接続し、各々のプローブ7から薄膜シート2の探部まで延在する複数の配線(第2配線)が形成されている。多層配線基板1の下面には、この複数の配線の端部とそれぞれ電気的に接触する複数の受け部(図示は省略)が形成されており、この複数の受け部は、多層配線基板1内に形成された配線(第1配線)を通じて多層配線基板1の上面に設けられた複数のポゴ(POGO)座8と電気的に接続している。このポゴ座8は、テスタからの信号をプローブカードへ導入するピンを受ける機能を有する。
本実施の形態1において、薄膜シート2は、たとえばポリイミドを主成分とする薄膜から形成されている。このような薄膜シート2は柔軟性を有することから、本実施の形態1では、チップ(半導体集積回路装置)のパッドにすべてのプローブ7を接触させるために、プローブ7が形成された領域(第1領域)の薄膜シート2を上面(裏面)から押圧具(押圧機構)9を介してプランジャ3が押圧する構造となっている。すなわち、プランジャ3内に配置されたばね3Aの弾性力によって一定の圧力を押圧具9に加えるものである。本実施の形態1において、押圧具9の材質としては、42アロイを例示することができる。
図1に示すように、平面においては、チップ10を取り囲むように押圧具9および後ほど詳述する金属シート45が配置される。金属シート45は、押圧具9とほぼ同じ平面形状を有し、押圧具9と薄膜シート2との間に配置される。また、接着リング6は、押さえリング4の内側で押圧具9および金属シート45を取り囲むように配置される。接着リング6と薄膜シート2との接着部は、多層配線基板1の下面から突出した位置となっており、さらに接触端子7が形成された薄膜シート2のチップ10に対応する位置を押圧具9が押圧することにより、その接触端子7が形成された薄膜シート2のチップ10に対応する位置を多層配線基板1の下面へ確実に突出させることができる。また、押圧具9からの押圧により薄膜シート2には張力が働き、この張力により薄膜シートは引き伸ばされ、各接触端子7と、対応するチップ主面のパッドとの位置を合わせることができる。
プローブ検査時には、押圧面が平坦な押圧具9によって、プローブ7が形成された領域の薄膜シート2をプローブ7が形成されている主面とは反対側の裏面から押圧する。この押圧によって、薄膜シート2は、押圧具9からの摩擦抵抗を受けながら押圧具9の押圧面の外周方向へ余った部分が移動していく。この時、押圧具9の押圧面の外周部周辺では、中心から外周方向に対しての薄膜シート2の張力分布が急激に変化するため、張力の弱い部分や面外変形合成の弱い部分において薄膜シート2が面外変形し、皺が発生するなどの不安定な状態になる。特に、押圧具9の押圧面の外周部では、押圧具9と薄膜シート2との間の摩擦力が大きくなり、薄膜シート2の余った部分が押圧具9の押圧面の外周方向へ移動できなくなる場合もあり、このような場合には、薄膜シート2はさらに大きく変形することになる。このような変形が発生すると、変形した部分で張力が減少してしまうことから、押圧具9の押圧面の外周部近傍に存在するプローブ7は、薄膜シート2の変形の影響を受けて、パッド11、12との間の接触圧力が所望の状態からかけ離れた状態になってしまう虞がある。このような状態では、プローブ7とパッド11、12との接触部の電気的な接触抵抗が大きくなり、チップ内部の回路の電気抵抗の正確な検査ができなくなってしまうことになる。また、薄膜シート2の変形が大きい場合には、プローブ7と対応するパッド11、12との位置合わせもできなくなってしまうことになる。
本実施の形態1において、上記プローブカードを用いてプローブ検査(電気的検査)を行う対象としては、LCD(Liquid Crystal Display)ドライバが形成されたチップを例示することができる。図3は、そのチップ(チップ領域)10の平面と、その一部を拡大したものを図示している。このチップ10は、たとえば単結晶シリコン基板からなり、その主面にはLCDドライバ回路が形成されている。また、チップ10の主面の周辺部には、LCDドライバ回路と電気的に接続する多数のパッド(第1電極)11、12が配置されており、図3中におけるチップ10の上側の長辺および両短辺に沿って配列されたパッド11は出力端子となり、チップ10の下側の長辺に沿って配列されたパッド12は入力端子となっている。LCDドライバの出力端子数は入力端子数より多いことから、隣り合ったパッド11の間隔をできる限り広げるために、パッド11はチップ10の上側の長辺および両短辺に沿って2列で配列され、チップ10の上側の長辺および両短辺に沿って互いの列のパッド11が互い違いに配列されている。本実施の形態1において、隣り合うパッド11が配置されているピッチLPは、たとえば約68μmである。また、本実施の形態1において、パッド11は平面矩形であり、チップ10の外周と交差(直交)する方向に延在する長辺の長さLAは約63μmであり、チップ10の外周に沿って延在する短辺の長さLBは約34μmである。また、隣り合うパッド11が配置されているピッチLPが約68μmであり、パッド11の短辺の長さLBが約34μmであることから、隣り合うパッド11の間隔は約34μmとなる。
パッド11、12は、たとえばAu(金)から形成されたバンプ電極であり、チップ10の入出力端子(ボンディングパッド)上に、電解めっき、無電解めっき、蒸着あるいはスパッタリングなどの方法によって形成されたものである。図4は、パッド11の斜視図である。パッド11の高さLCは約15μmであり、パッド12も同程度の高さを有する。
また、上記チップ10は、ウエハの主面に区画された多数のチップ領域に半導体製造技術を使ってLCDドライバ回路(半導体集積回路)や入出力端子(ボンディングパッド)を形成し、次いで入出力端子上に上記の方法でパッド11を形成した後、ウエハをダイシングしてチップ領域を個片化することにより製造することができる。また、本実施の形態1において、上記プローブ検査は、ウエハをダイシングする前に各チップ領域に対して実施するものである。なお、以後プローブ検査(パッド11、12とプローブ7とが接触する工程)を説明する際に、特に明記しない場合には、チップ10はウエハをダイシングする前の各チップ領域を示すものとする。
図5は、上記チップ10の液晶パネルへの接続方法を示す要部断面図である。図5に示すように、液晶パネルは、たとえば主面に画素電極14、15が形成されたガラス基板16、液晶層17、および液晶層17を介してガラス基板16と対向するように配置されたガラス基板18などから形成されている。本実施の形態1においては、このような液晶パネルのガラス基板16の画素電極14、15に、それぞれパッド11、12が接続するようにチップ10をフェイスダウンボンディングすることによって、チップ10を液晶パネルへ接続することを例示できる。
図6は上記薄膜シート2の下面のプローブ7が形成された領域の一部を拡大して示した要部平面図であり、図7は図6中のB−B線に沿った要部断面図であり、図8は図6中のC−C線に沿った要部断面図である。
上記プローブ7は、薄膜シート2中にて平面六角形状にパターニングされた金属膜21A、21Bの一部であり、金属膜21A、21Bのうちの薄膜シート2の下面に4角錐型または4角錐台形型に飛び出した部分である。プローブ7は、薄膜シート2の主面において上記チップ10に形成されたパッド11、12の位置に合わせて配置されており、図6ではパッド11に対応するプローブ7の配置について示している。これらプローブ7のうち、プローブ7Aは、2列で配列されたパッド11のうちの相対的にチップ10の外周に近い配列(以降、第1列と記す)のパッド11に対応し、プローブ7Bは、2列で配列されたパッド11のうちの相対的にチップ10の外周から遠い配列(以降、第2列と記す)のパッド11に対応している。また、最も近い位置に存在するプローブ7Aとプローブ7Bとの間の距離は、図6が記載された紙面の左右方向の距離LXと上下方向の距離LYとで規定され、距離LXは前述の隣り合うパッド11が配置されているピッチLPの半分の約34μmとなる。また、本実施の形態1において、距離LYは、約93μmとなる。また、図9に示すように、ポリイミド膜22の表面からプローブ7A、7Bの先端までの高さLZ(針高さ)は、50μm以下(大きくとも90μm以下)、更に望ましくは30μm以下で揃えられている。
金属膜21A、21Bは、たとえば下層からロジウム膜およびニッケル膜が順次積層して形成されている。金属膜21A、21B上にはポリイミド膜22が成膜され、ポリイミド膜22上には各金属膜21A、21Bと電気的に接続する配線(第2配線)23が形成されている。配線23は、ポリイミド膜22に形成されたスルーホール24の底部で金属膜21A、21Bと接触している。また、ポリイミド膜22および配線23上には、ポリイミド膜25が成膜されている。
上記したように、金属膜21A、21Bの一部は4角錐型または4角錐台形型に形成されたプローブ7A、7Bとなり、ポリイミド膜22には金属膜21A、21Bに達するスルーホール24が形成される。そのため、プローブ7Aが形成された金属膜21Aおよびスルーホール24の平面パターンと、プローブ7Bが形成された金属膜21Bおよびスルーホール24の平面パターンとが同じ方向で配置されるようにすると、隣り合う金属膜21Aと金属膜21Bとが接触してしまい、プローブ7A、7Bからそれぞれ独立した入出力を得られなくなってしまう不具合が懸念される。そこで、本実施の形態1では、図6に示すように、プローブ7Bが形成された金属膜21Bおよびスルーホール24の平面パターンは、プローブ7Aが形成された金属膜21Aおよびスルーホール24の平面パターンを180°回転したパターンとしている。それにより、平面でプローブ7Aおよびスルーホール24が配置された金属膜21Aの幅広の領域と、平面でプローブ7Bおよびスルーホール24が配置された金属膜21Bの幅広の領域とが、紙面の左右方向の直線上に配置されないようになり、金属膜21Aおよび金属膜21Bの平面順テーパー状の領域が紙面の左右方向の直線上に配置されるようになる。その結果、隣り合う金属膜21Aと金属膜21Bとが接触してしまう不具合を防ぐことができる。また、狭ピッチでパッド11(図3参照)が配置されても、それに対応した位置にプローブ7A、7Bを配置することが可能となる。
本実施の形態1では、図3を用いてパッド11が2列で配列されている場合について説明したが、図10に示すように、1列で配列されているチップも存在する。そのようなチップに対しては、図11に示すように、上記金属膜21Aの幅広の領域が紙面の左右方向の直線上に配置された薄膜シート2を用いることで対応することができる。また、このようにパッド11が1列で配列され、たとえばチップ10の外周と交差(直交)する方向に延在する長辺の長さLAが約140μmであり、チップ10の外周に沿って延在する短辺の長さLBが約19μmであり、隣り合うパッド11が配置されているピッチLPが約34μmであり、隣り合うパッド11の間隔が約15μmである場合には、図3に示したパッド11に比べて長辺が約2倍以上となり、短辺方向でのパッド11の中心位置を図3に示したパッド11の中心位置と揃えることができるので、図6〜図8を用いて説明した薄膜シート2を用いることが可能となり、図12に示す位置POS1、POS2でプローブ7A、7Bのそれぞれがパッド11に接触することになる。
また、パッド11の数がさらに多い場合には、3列以上で配列されている場合もある。図13は3列で配列されたパッド11に対応した薄膜シート2の要部平面図であり、図14は4列で配列されたパッド11に対応した薄膜シート2の要部平面図である。チップ10のサイズが同じであれば、パッド11の配列数が増えるに従って、図6を用いて説明した距離LXがさらに狭くなるので、上記金属膜21A、21Bを含む金属膜が接触してしまうことがさらに懸念される。そこで、図13および図14に示すように、金属膜21A、21B、21C、21Dを、たとえば図6に示した金属膜21Aの平面パターンを45°回転させたものとすることで、金属膜21A、21B、21C、21Dが互いに接触してしまう不具合を防ぐことが可能となる。また、ここでは図6に示した金属膜21Aの平面パターンを45°回転させた例について説明したが、45°に限定するものではなく、金属膜21A、21B、21C、21Dの互いの接触を防ぐことができるのであれば他の回転角でもよい。なお、金属膜21Cには、プローブ7Bが対応するパッド11よりさらにチップ10内の内側に配置されたパッド11に対応するプローブ7Cが形成され、金属膜21Dには、プローブ7Cが対応するパッド11よりさらにチップ10内の内側に配置されたパッド11に対応するプローブ7Dが形成されている。
ここで、図15は図14中のD−D線に沿った要部断面図であり、図16は図14中のE−E線に沿った要部断面図である。図14に示したように、4列のパッド11に対応するプローブ7A〜7Dを有する金属膜21A〜21Dを配置した場合には、金属膜21A〜21Dのそれぞれに上層から電気的に接続する配線のすべてを同一の配線層で形成することが困難になる。これは、上記距離LXが狭くなることによって、金属膜21A〜21Dのそれぞれ同士が接触する虞が生じるのと共に、金属膜21A〜21Dに電気的に接続する配線同士も接触する虞が生じるからである。そこで、本実施の形態1においては、図15および図16に示すように、それら配線を2層の配線層(配線23、26)から形成することを例示することができる。なお、配線26およびポリイミド膜25上には、ポリイミド膜27が形成されている。相対的に下層の配線23はポリイミド膜22に形成されたスルーホール24の底部で金属膜21A、21Cと接触し、相対的に上層の配線26はポリイミド膜22、25に形成されたスルーホール28の底部で金属膜21B、21Dと接触している。それにより、同一の配線層においては、隣り合う配線23または配線26の間隔を大きく確保することが可能となるので、隣り合う配線23または配線26が接触してしまう不具合を防ぐことができる。また、パッド11が5列以上となり、それに対応するプローブ数が増加して上記距離LXが狭くなる場合には、さらに多層に配線層を形成することによって、配線間隔を広げてもよい。
次に、上記の本実施の形態1の薄膜シート2の構造について、その製造工程と併せて図17〜図25を用いて説明する。図17〜図25は、図6〜図8を用いて説明した2列のパッド11(図3参照)に対応したプローブ7A、7Bを有する薄膜シート2の製造工程中の要部断面図である。
まず、図17に示すように、厚さ0.2mm〜0.6mm程度のシリコンからなるウエハ31を用意し、熱酸化法によってこのウエハ31の両面に膜厚0.5μm程度の酸化シリコン膜32を形成する。続いて、フォトレジスト膜をマスクとしてウエハ31の主面側の酸化シリコン膜32をエッチングし、ウエハ31の主面側の酸化シリコン膜32にウエハ31に達する開口部を形成する。次いで、残った酸化シリコン膜32をマスクとし、強アルカリ水溶液(たとえば水酸化カリウム水溶液)をもちいてウエハ31を異方的にエッチングすることによって、ウエハ31の主面に(111)面に囲まれた4角錐型または4角錐台形型の穴33を形成する。
次に、図18に示すように、上記穴33の形成時にマスクとして用いた酸化シリコン膜32をフッ酸およびフッ化アンモニウムの混合液によるウェットエッチングにより除去する。続いて、ウエハ31に熱酸化処理を施すことにより、穴33の内部を含むウエハ31の全面に膜厚0.5μm程度の酸化シリコン膜34を形成する。次いで、穴33の内部を含むウエハ31の主面に導電性膜35を成膜する。この導電性膜35は、たとえば膜厚0.1μm程度のクロム膜および膜厚1μm程度の銅膜を順次スパッタリング法または蒸着法によって堆積することによって成膜することができる。次いで、導電性膜35上にフォトレジスト膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術によって後の工程で金属膜21A、21B(図6〜図8参照)が形成される領域のフォトレジスト膜を除去し、開口部を形成する。
次に、導電性膜35を電極とした電解めっき法により、上記フォトレジスト膜の開口部の底部に現れた導電性膜35上に硬度の高い導電性膜37および導電性膜38を順次堆積する。本実施の形態1においては、導電性膜37をロジウム膜とし、導電性膜38をニッケル膜とすることを例示できる。ここまでの工程により、導電性膜37、38から前述の金属膜21A、21Bを形成することができる。また、穴33内の導電性膜37、38が前述のプローブ7A、7Bとなる。なお、導電性膜35は、後の工程で除去されるが、その工程については後述する。
金属膜21A、21Bにおいては、後の工程で前述のプローブ7A、7Bが形成された時に、ロジウム膜から形成された導電性膜37が表面となり、導電性膜37がパッド11に直接接触することになる。そのため、導電性膜37としては、硬度が高く耐磨耗性に優れた材質を選択することが好ましい。また、導電性膜37はパッド11に直接接触するため、プローブ7A、7Bによって削り取られたパッド11の屑が導電性膜37に付着すると、その屑を除去するクリーニング工程が必要となり、プローブ検査工程が延びてしまうことが懸念される。そのため、導電性膜37としては、パッド11を形成する材料が付着し難い材質を選択することが好ましい。そこで、本実施の形態1においては、導電性膜37として、これらの条件を満たすロジウム膜を選択している。それにより、そのクリーニング工程を省略することができる。
次に、上記金属膜21A、21B(導電性膜37、38)の成膜に用いたフォトレジスト膜を除去した後、図19に示すように、金属膜21A、21Bおよび導電性膜35を覆うようにポリイミド膜22(図7および図8も参照)を成膜する。続いて、そのポリイミド膜22に金属膜21A、21Bに達する前述のスルーホール24を形成する。このスルーホール24は、レーザを用いた穴あけ加工またはアルミニウム膜をマスクとしたドライエッチングによって形成することができる。
次に、図20に示すように、スルーホール24の内部を含むポリイミド膜22上に導電性膜42を成膜する。この導電性膜42は、たとえば膜厚0.1μm程度のクロム膜および膜厚1μm程度の銅膜を順次スパッタリング法または蒸着法によって堆積することによって成膜することができる。続いて、その導電性膜42上にフォトレジスト膜を形成した後に、そのフォトレジスト膜をフォトリソグラフィ技術によってパターニングし、フォトレジスト膜に導電性膜42に達する開口部を形成する。次いで、めっき法により、その開口部内の導電性膜42上に導電性膜43を成膜する。本実施の形態1においては、導電性膜43として銅膜、または銅膜およびニッケル膜を下層から順次堆積した積層膜を例示することができる。
次に、上記フォトレジスト膜を除去した後、導電性膜43をマスクとして導電性膜42をエッチングすることにより、導電性膜42、43からなる配線23を形成する。配線23は、スルーホール24の底部にて金属膜21A、21Bと電気的に接続することができる。
次に、図21に示すように、ウエハ31の主面に前述のポリイミド膜25を成膜する。このポリイミド膜25は、後の工程でウエハ31の主面に固着される金属シートの接着層として機能する。
次に、図22に示すように、ポリイミド膜25の上面に金属シート(第2固定治具)45を固着する。この金属シート45としては、線膨張率が低く、かつシリコンから形成されたウエハ31の線膨張率に近い材質を選ぶものであり、本実施の形態1では、たとえば42アロイ(ニッケル42%かつ鉄58%の合金で、線膨張率4ppm/℃)またはインバー(ニッケル36%かつ鉄64%の合金で、線膨張率1.5ppm/℃)を例示することができる。また、金属シート45を用いる代わりにウエハ31と同じ材質のシリコン膜を形成してもよいし、シリコンと同程度の線膨張率を有する材質、たとえば鉄とニッケルとコバルトとの合金、またはセラミックと樹脂との混合材料などでもよい。このような金属シート45を固着するには、ウエハ31の主面に位置合わせしつつ重ね合わせ、10〜200kgf/cm程度で加圧しながらポリイミド膜25のガラス転移点温度以上の温度で加熱を行い、加熱加圧圧着することによって実現できる。
このような金属シート45をポリイミド膜25を用いて固着することによって、形成される薄膜シート2の強度の向上を図ることができる。また、金属シート45を固着しない場合には、プローブ検査時の温度に起因する薄膜シート2および検査対象のウエハの膨張または収縮によって、プローブ7A、7Bと対応するパッド11との相対的な位置がずれてしまい、プローブ7A、7Bが対応するパッド11と接触できなくなってしまう不具合が懸念される。一方、本実施の形態1によれば、金属シート45を固着したことにより、プローブ検査時の温度に起因する薄膜シート2および検査対象のウエハの膨張量または収縮量を揃えることができる。それにより、プローブ7A、7Bと対応するパッド11との相対的な位置がずれてしまうことを防ぐことが可能となる。すなわち、プローブ7A、7Bと対応するパッド11とがプローブ検査時の温度に関係なく常に電気的接触を保つことが可能となる。また、様々な状況下での薄膜シート2と検査対象のウエハとの相対的な位置制度を確保することが可能となる。
次に、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして金属シート45をエッチングし、プローブ7A、7B上の金属シート45に開口部46を形成する。本実施の形態1において、このエッチングは、塩化第二鉄溶液を用いたスプレーエッチングとすることができる。
次に、上記フォトレジスト膜を除去した後、図23に示すように、開口部46内に、エラストマ48を形成する。この時、エラストマ48は所定量が開口部46の上部へ出るように形成する。本実施の形態1においては、エラストマ48を形成する方法として、開口部46内に弾性樹脂を印刷もしくはディスペンサ塗布する方法、またはシリコンシートを設置する方法を例示することができる。エラストマ46は、多数のプローブ7A、7Bの先端がパッド11に接触する際の衝撃を緩和しつつ、個々のプローブ7A、7Bの先端の高さのばらつきを局部的な変形によって吸収し、パッド11の高さのばらつきに倣った均一な食い込みによってプローブ7A、7Bとパッド11との接触を実現する。
次に、図24に示すように、たとえばフッ酸とフッ化アンモニウムの混合液を用いたエッチングによって、ウエハ31の裏面の酸化シリコン膜34を除去する。続いて、強アルカリ水溶液(たとえば水酸化カリウム水溶液)を用いたエッチングにより、薄膜シート2を形成するための型材であるウエハ31を除去する。次いで、酸化シリコン膜34および導電性膜35を順次エッチングにより除去する。この時、酸化シリコン膜34はフッ酸およびフッ化アンモニウムの混合液を用いてエッチングし、導電性膜35に含まれるクロム膜は過マンガン酸カリウム水溶液を用いてエッチングし、導電性膜35に含まれる銅膜はアルカリ性銅エッチング液を用いてエッチングする。ここまでの工程により、プローブ7A、7Bを形成する導電性膜37(図18参照)であるロジウム膜がプローブ7A、7Bの表面に現れる。前述したように、ロジウム膜が表面に形成されたプローブ7A、7Bにおいては、プローブ7A、7Bが接触するパッド11の材料であるAuなどが付着し難く、Niより硬度が高く、かつ酸化され難く接触抵抗を安定させることができる。
次に、図25に示すように、たとえば42アロイから形成された押圧具9をエラストマ48上に接着して本実施の形態1の薄膜シート2を製造する。
上記の工程によって製造した本実施の形態1の薄膜シート2は、金属シート45が接着されたことにより剛性を向上させることができる。
ここで、本実施の形態1における押圧具9および押さえリング4について図26〜図31を用いて説明する。
プローブ検査時には、押圧面が平坦な押圧具9によって、プローブ7が形成された領域の薄膜シート2をプローブ7が形成されている主面とは反対側の裏面から押圧する。この押圧によって、薄膜シート2は、押圧具9からの摩擦抵抗を受けながら押圧具9の押圧面の外周方向へ余った部分が移動していく。この時、押圧具9の押圧面の外周部周辺では、中心から外周方向に対しての薄膜シート2の張力分布が急激に変化するため、張力の弱い部分や面外変形合成の弱い部分において薄膜シート2が面外変形し、皺が発生するなどの不安定な状態になる。特に、押圧具9の押圧面の外周部では、押圧具9と薄膜シート2との間の摩擦力が大きくなり、薄膜シート2の余った部分が押圧具9の押圧面の外周方向へ移動できなくなる場合もあり、このような場合には、薄膜シート2はさらに大きく変形することになる。このような変形が発生すると、変形した部分で張力が減少してしまうことから、押圧具9の押圧面の外周部近傍に存在するプローブ7は、薄膜シート2の変形の影響を受けて、パッド11、12との間の接触圧力が所望の状態からかけ離れた状態になってしまう虞がある。このような状態では、プローブ7とパッド11、12との接触部の電気的な接触抵抗が大きくなり、チップ内部の回路の電気抵抗の正確な検査ができなくなってしまうことになる。また、薄膜シート2の変形が大きい場合には、プローブ7と対応するパッド11、12との位置合わせもできなくなってしまうことになる。
そこで、本実施の形態1では、押圧具9および金属シート45の平面における輪郭を押さえリング4の内周の輪郭に沿ったものとする。すなわち、図26に示すように、押さえリング4の内周の輪郭(第2の輪郭)4Aが円形である場合には、押圧具9および金属シート45のそれぞれの輪郭(第1の輪郭)9Aおよび輪郭(第3の輪郭)45Aを前記輪郭4Aに沿った円形にする。それにより、薄膜シート2が押圧具9によって押圧されても、薄膜シート2には均一な張力分布が発生し、局所的な応力が働くことを防ぐことができる。つまり、薄膜シート2の面外変形は一様に発生するので、皺の発生等の変形を防ぐことができる。その結果、プローブ7とパッド11、12とを確実かつ安定に接触させることができ、プローブ7とパッド11、12との間の接触圧力を所望の状態とすることができるので、プローブ7とパッド11、12との接触部の電気的な接触抵抗の上昇を防いでチップ内部の回路の電気抵抗の正確な検査を実施することが可能となる。
また、本実施の形態1によれば、薄膜シート2が押圧具9によって押圧されても、薄膜シート2には均一な張力分布が発生し、局所的な応力が働くことを防ぐことができるので、押圧具9による薄膜シート2の押圧時には、各プローブ7の面外変形も一様とすることができる。さらに、押圧具9によって薄膜シート2を押圧した際に、薄膜シート2に皺等が発生することを防ぐことができる。その結果、各プローブ7と対応するパッド11、12との位置合わせおよび接触圧力の調整等を短時間で効率よく行うことができるようになる。それにより、プローブ検査の効率を向上することができる。
また、上記の構成とすることにより、本実施の形態1のプローブカードの性能マージンを確保できるようになる。それにより、本実施の形態1の半導体集積回路装置の生産歩留りを向上することができるので、本実施の形態1の半導体集積回路装置の製造コストを低下することが可能となる。
また、金属シート45の輪郭45Aのみ円形としたり、押圧具9および金属シート45の輪郭9A、45Aを楕円形(図27参照)としたりしても、効果の差こそあれ有効である。また、図示は省略するが、押さえリング4の内周の輪郭が楕円形であった場合にも、押圧具9および金属シート45の輪郭を円形または楕円形とすることで同様の効果を得ることができる。
また、図28および図29に示すように、押さえリング4の平面形状が矩形(図28参照)や六角形(図29参照)などの多角形である場合にも、押圧具9および金属シート45の輪郭9A、45Aは、押さえリング4の内周の輪郭4Aに沿った多角形とする。この時、押圧具9および金属シート45の輪郭9A、45Aの角部9B、45Bは面取りされた形またはなだらかな曲面とした形とする。それにより、押さえリング4の平面形状が多角形である場合にも、薄膜シート2に局所的に働く応力を緩和することができる。それにより、押さえリング4の平面形状が多角形である場合にも、図26および図27を用いて説明した場合と同様の効果を得ることができる。また、押さえリング4の内周の輪郭の角部4Bを面取りされた形またはなだらかな曲面とした形とすることによって、薄膜シート2に局所的に働く応力をさらに緩和することができるので、より大きな効果を得ることが可能となる。
また、複数個(たとえば2個)のチップ10に対して一括してプローブ検査を実施する場合でも、図30および図31に示すように、たとえば図26および図27に示した構成で、平面で押圧具9および金属シート45が検査対象の複数のチップ10を覆うレイアウトとすることで図26および図27を用いて説明した場合と同様の効果を得ることができる。図示は省略するが、これは、押さえリング4の平面形状が多角形である場合でも同様である。
(実施の形態2)
図32は本実施の形態2のプローブカードの要部断面図である。
本実施の形態2のプローブカードは、前記実施の形態1で説明したプローブカードの構成に図32に示すような拡張機構50を加えたものである。この拡張機構50は、薄膜シート2と接する先端部に球状体を備え、薄膜シート2との間の摩擦を小さく保ちつつ薄膜シート2を上方から下方へ押し出し、薄膜シート2を円周方向に拡張する構成となっている。押圧具9が薄膜シート2を押圧する前に、拡張機構50が薄膜シート2を拡張することによって薄膜シート2の押圧具9と接する領域を平坦に保つ。それにより、押圧具9が薄膜シート2を押圧した際には、前記実施の形態1よりさらに効果的に薄膜シート2における皺の発生等の変形を防ぐことができる。その結果、各プローブ7と対応するパッド11、12との位置合わせおよび接触圧力の調整等を前記実施の形態1に比べてさらに短時間で効率よく行うことができるようになる。それにより、前記実施の形態1に比べてさらにプローブ検査の効率を向上することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、たとえば半導体集積回路装置の製造工程におけるプローブ検査工程に広く適用することができる。
本発明の一実施の形態であるプローブカードの下面の要部平面図である。 図1中のA−A線に沿った断面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを用いてプローブ検査を行う対象の半導体チップの平面図である。 図3に示した半導体チップに形成されたパッドの斜視図である。 図4に示した半導体チップの液晶パネルへの接続方法を示す要部断面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを形成する薄膜シートの要部平面図である。 図6中のB−B線に沿った断面図である。 図6中のC−C線に沿った断面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを形成する薄膜シートの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを用いてプローブ検査を行う対象の半導体チップの平面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを形成する薄膜シートの要部平面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを用いてプローブ検査を行う対象の半導体チップに設けられたバンプ電極上にてプローブが接触する位置を示した要部平面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを形成する薄膜シートの要部平面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを形成する薄膜シートの要部平面図である。 図14中のD−D線に沿った断面図である。 図14中のE−E線に沿った断面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを形成する薄膜シートの製造工程を説明する要部断面図である。 図17に続く薄膜シートの製造工程中の要部断面図である。 図18に続く薄膜シートの製造工程中の要部断面図である。 図19に続く薄膜シートの製造工程中の要部断面図である。 図20に続く薄膜シートの製造工程中の要部断面図である。 図21に続く薄膜シートの製造工程中の要部断面図である。 図22に続く薄膜シートの製造工程中の要部断面図である。 図23に続く薄膜シートの製造工程中の要部断面図である。 図24に続く薄膜シートの製造工程中の要部断面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを形成する薄膜シート、押さえリングおよび押圧具の平面レイアウトを説明する要部平面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを形成する薄膜シート、押さえリングおよび押圧具の平面レイアウトを説明する要部平面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを形成する薄膜シート、押さえリングおよび押圧具の平面レイアウトを説明する要部平面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを形成する薄膜シート、押さえリングおよび押圧具の平面レイアウトを説明する要部平面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを形成する薄膜シート、押さえリングおよび押圧具の平面レイアウトを説明する要部平面図である。 本発明の一実施の形態であるプローブカードを形成する薄膜シート、押さえリングおよび押圧具の平面レイアウトを説明する要部平面図である。 本発明の他の実施の形態であるプローブカードの要部断面図である。
符号の説明
1 多層配線基板(第1配線基板)
2 薄膜シート(薄膜プローブ、第1シート)
3 プランジャ
3A ばね
4 押さえリング(第1固定治具)
4A 輪郭(第2の輪郭)
5 開口部
6 接着リング
7、7A、7B、7C、7D プローブ(接触端子)
8 ポゴ座
9 押圧具(押圧機構)
9A 輪郭(第1の輪郭)
9B 角部
10 チップ(チップ領域)
11、12 パッド(第1電極)
14、15 画素電極
16、18 ガラス基板
17 液晶層
21A、21B、21C、21D 金属膜
22 ポリイミド膜
23 配線
24 スルーホール
25 ポリイミド膜
26 配線
27 ポリイミド膜
28 スルーホール
31 ウエハ
32 酸化シリコン膜
33 穴
34 酸化シリコン膜
35、37、38 導電性膜
42、43 導電性膜
45 金属シート(第2固定治具)
45A 輪郭(第3の輪郭)
45B 角部
46 開口部
48 エラストマ
50 拡張機構

Claims (12)

  1. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体集積回路が形成され、主面上において前記半導体集積回路と電気的に接続する複数の第1電極が形成された半導体ウエハを用意する工程、
    (b)第1配線が形成された第1配線基板と、前記複数の第1電極に接触させるための複数の接触端子および前記複数の接触端子と電気的に接続する第2配線が形成され、前記第2配線が前記第1配線と電気的に接続し前記複数の接触端子の先端が前記半導体ウエハの主面に対向して前記第1配線基板に保持された第1シートと、前記第1配線基板の前記第1シートと対向する第1の面に前記第1シートを固定する第1固定治具と、平面で前記第1固定治具の内側に配置され、前記第1シートのうち前記複数の接触端子が形成された第1領域を裏面より押圧する押圧機構とを有する第1カードを用意する工程、
    (c)前記複数の接触端子の前記先端を前記複数の第1電極に接触させて前記半導体集積回路の電気的検査を行う工程。
    ここで、前記第1シートからの応力が働く前記押圧機構の第1の輪郭は、前記第1シートからの前記応力が働く前記第1固定治具の内側の第2の輪郭に沿った形である。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記押圧機構の前記第1の輪郭および前記第1固定治具の内側の前記第2の輪郭は、円形または楕円形である。
  3. 請求項2記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記(c)工程において、前記複数の接触端子は2つ以上の前記チップ領域と接触し、
    前記押圧機構の前記第1の輪郭は、前記複数の接触端子が接する前記2つ以上の前記チップ領域を囲む。
  4. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記押圧機構の前記第1の輪郭および前記第1固定治具の内側の前記第2の輪郭は、多角形かつ前記多角形の角部が面取りされた形である。
  5. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1シートの前記裏面には、前記第1領域に対応する位置に前記第1領域を平坦に保つ第2固定治具が貼付され、
    前記第2固定治具の第3の輪郭は、前記第1シートからの前記応力が働く前記第1固定治具の内側の前記第2の輪郭に沿った形である。
  6. 請求項5記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記(c)工程において、前記複数の接触端子は2つ以上の前記チップ領域と接触し、
    前記第2固定治具の前記第3の輪郭は、前記複数の接触端子が接する前記2つ以上の前記チップ領域を囲む。
  7. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    平面において、前記押圧機構と前記第1固定治具との間に拡張機構が配置され、
    前記拡張機構は前記第1シートを裏面より押圧することによって前記第1シートの前記第1領域の弛みを伸ばし、その後、前記押圧機構が前記第1シートの前記第1領域を裏面より押圧する。
  8. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体集積回路が形成され、主面上において前記半導体集積回路と電気的に接続する複数の第1電極が形成された半導体ウエハを用意する工程、
    (b)第1配線が形成された第1配線基板と、前記複数の第1電極に接触させるための複数の接触端子および前記複数の接触端子と電気的に接続する第2配線が形成され、前記第2配線が前記第1配線と電気的に接続し前記複数の接触端子の先端が前記半導体ウエハの主面に対向して前記第1配線基板に保持された第1シートと、前記第1配線基板の前記第1シートと対向する第1の面に前記第1シートを固定する第1固定治具と、平面で前記第1固定治具の内側に配置され、前記第1シートのうち前記複数の接触端子が形成された第1領域を裏面より押圧する押圧機構とを有する第1カードを用意する工程、
    (c)前記複数の接触端子の前記先端を前記複数の第1電極に接触させて前記半導体集積回路の電気的検査を行う工程。
    ここで、前記第1シートの前記裏面には、前記第1領域に対応する位置に前記第1領域を平坦に保つ第2固定治具が貼付され、
    前記第2固定治具の第3の輪郭は、前記第1シートからの応力が働く前記第1固定治具の内側の第2の輪郭に沿った形である。
  9. 請求項8記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1固定治具の内側の前記第2の輪郭および前記第2固定治具の前記第3の輪郭は、円形または楕円形である。
  10. 請求項9記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記(c)工程において、前記複数の接触端子は2つ以上の前記チップ領域と接触し、
    前記第2固定治具の前記第3の輪郭は、前記複数の接触端子が接する前記2つ以上の前記チップ領域を囲む。
  11. 請求項8記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1固定治具の内側の前記第2の輪郭および前記第2固定治具の前記第3の輪郭は、多角形かつ前記多角形の角部が面取りされた形である。
  12. 請求項8記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    平面において、前記押圧機構と前記第1固定治具との間に拡張機構が配置され、
    前記拡張機構は前記第1シートを裏面より押圧することによって前記第1シートの第1領域の弛みを伸ばし、その後、前記押圧機構が前記第1シートの前記第1領域を裏面より押圧する。
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