JP2006292381A - 超音波流量計 - Google Patents

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龍雄 藤本
Mamoru Suzuki
守 鈴木
Kenichiro Yuasa
健一郎 湯浅
Yasuhiro Fujii
泰宏 藤井
Yukio Kimura
幸雄 木村
Toru Hiroyama
徹 廣山
Tomoo Gomyo
智夫 五明
Yoshitomi Sameda
芳富 鮫田
Yukio Takahashi
幸夫 鷹箸
Tatsuya Kimura
達也 木村
Shinya Hasebe
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Abstract

【課題】計測流路内を伝播する超音波に不要な反射波が重畳されることを防止して流量の計測精度を向上させることのできる超音波流量計を提供する。
【解決手段】被計測流体が流れる計測流路10と、計測流路に設けられて被計測流体を通す測定配管13と、測定配管の一方の開口端に対向する計測流路の壁面に配置された第1超音波送受波器14と、測定配管の他方の開口端に対向する計測流路の壁面に第1超音波送受波器に対向するように配置された第2超音波送受波器15と、第1超音波送受波器の周囲および第2超音波送受波器の周囲の計測流路の壁面に配置されて、第1超音波送受波器または第2超音波送受波器から射出された超音波の反射を減衰させる吸音材16と、第1超音波送受波器と第2超音波送受波器との間で送受される超音波の伝播時間に基づいて計測流路に流れる被計測流体の流量を算出する制御回路17とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波を用いて流体の流量を計測する超音波流量計に関し、特に測定精度を向上させる技術に関する。
従来、流体の流路の上流側と下流側に一定の距離をおいて一対の超音波送受波器を配置し、それらの間で相互に超音波を繰り返して送受信し、上流側から下流側への超音波の伝播時間の積算値と、下流側から上流側への超音波の伝播時間の積算値との差に基づいて流体の流量を測定する超音波流量計が知られている。このような超音波流量計では、超音波送受波器間で直接に送受される直接波以外に、例えば壁などからの反射波が存在すると計測に誤差を生じる。
このような問題を解決する超音波流量計として、圧力損失を高めずに計測流路での不要な伝播波を低減して正規の伝播波の受信波形を正確に検出し、伝播時間をより高精度に計測して流速または流量の計測精度を高めることのできる超音波流量計測装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この超音波流量計測装置は、図13に示すように、被測定流体が流れる計測流路10と、この計測流路10に流体の流れ方向に対して所定角度を持たせて配置された2つの超音波送受信器14、15と、計測流路10内を伝播する超音波の不要伝播波を減衰させる第一の不要伝播波減衰手段(吸音材)16と、2つの超音波送受信器14、15間の超音波の伝播時間を計測する計測制御部17aと、計測制御部17aからの信号に基づいて流量を算出する演算部17bとを備えている。
この超音波流量計測装置では、正規の超音波伝播路から逸脱した不要な伝播波を第一の不要伝播波減衰手段(吸音材)16により減衰させ、正規の伝播波の比率を高めノイズ成分の少ない受信波形を受信側の超音波送受信器14、15で検出して、伝播時間のより高精度な計測により流速または流量の計測精度を向上し、計測可能な流速または流量の計測範囲を拡大している。
特開2001−311636号公報
上述した従来の超音波流量計は、計測流路に吸音材を配置することにより計測流路内を伝播する超音波の不要伝播波を減衰させるように構成されているが、超音波送受波器が取り付けられた計測流路の壁面からの不要な反射波は抑制できない。その結果、計測流路内を伝播する超音波に不要な反射波が重畳されてしまい、流量の計測精度を向上させることができないという問題がある。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、その課題は、計測流路内を伝播する超音波に不要な反射波が重畳されることを防止して流量の計測精度を向上させることのできる超音波流量計を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る超音波流量計は、被計測流体が流れる計測流路と、計測流路に設けられて被計測流体を通す測定配管と、測定配管の一方の開口端に対向する計測流路の壁面に配置された第1超音波送受波器と、測定配管の他方の開口端に対向する計測流路の壁面に第1超音波送受波器に対向するように配置された第2超音波送受波器と、第1超音波送受波器の周囲および第2超音波送受波器の周囲の計測流路の壁面に配置されて、第1超音波送受波器または第2超音波送受波器から射出された超音波の反射を減衰させる吸音材と、第1超音波送受波器と第2超音波送受波器との間で送受される超音波の伝播時間に基づいて計測流路に流れる被計測流体の流量を算出する制御回路とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る超音波流量計によれば、第1超音波送受波器または第2超音波送受波器から射出された超音波の反射を減衰させる吸音材を、第1超音波送受波器の周囲および第2超音波送受波器の周囲の計測流路の壁面に配置したので、第1超音波送受波器と第2超音波送受波器との間で直接に送受される直接波以外の不要波は吸音材で吸収される。従って、第1超音波送受波器と第2超音波送受波器との間で送受される超音波に不要な反射波が重畳されることがないので、流量の計測精度が劣化することを防止できる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、背景技術の欄で説明した構成部分と同一または相当する部分には背景技術の欄で使用した符号と同一の符号を付して説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る超音波流量計の構造を示す図であり、図1(a)は側断面図、図1(b)は平断面図である。この超音波流量計の内部には流体が流れる計測流路10が形成されている。外部から供給された流体は、図1(a)に破線矢印で示すように、流入口11から計測流路10内に導入される。そして、計測流路10の略中央に設けられた測定配管13を通過して流出口12から排出される。
測定配管13は、扁平状の直管から構成されており、その中空部は、管の軸に直行する面で切断した場合に略矩形状になるように形成されている。測定配管13の一方の開口端(上流側)13aに対向する計測流路10の壁面には第1超音波送受波器14が配置されており、測定配管13の他方の開口端(下流側)13bに対向する計測流路10の壁面には第2超音波送受波器15が配置されている。
図1(b)に示すように、第1超音波送受波器14と第2超音波送受波器15とは対向し、且つ第1超音波送受波器14と第2超音波送受波器15とを結ぶ直線である超音波経路が測定配管13の内部で流体の流れる方向に対して所定の傾きを有するように配置されている。
第1超音波送受波器14の周囲(測定配管13の一方の開口端13aの周囲を含む)の計測流路10の壁面および第2超音波送受波器15の周囲(測定配管13の他方の開口端13bの周囲を含む)の計測流路10の壁面には、図1に斜線で示すように、吸音材16が配置されている。
吸音材16は、図2に示すように、壁面20に取り付けられたグラスファイバ、セラミックファイバ、カーボンファイバといった繊維21によって板状に成形された板状部材で構成されている。吸音材16の厚さは、超音波の波長の1/4以上とすることができる。吸音材16の厚さを、例えば1/4波長とすることにより、反射波の伝播経路が1/2波長になり、打ち消しあうことになる。
第1超音波送受波器14は、制御回路17から送られてくる駆動パルス信号に応じて超音波を発生し、第2超音波送受波器15に向けて送信する。また、第1超音波送受波器14は、第2超音波送受波器15からの超音波を受信して電気信号に変換し、制御回路17に送る。
第2超音波送受波器15は、制御回路17から送られてくる駆動パルス信号に応じて超音波を発生し、第1超音波送受波器14に向けて送信する。また、第2超音波送受波器15は、第1超音波送受波器14からの超音波を受信して電気信号に変換し、制御回路17に送る。
制御回路17は、例えばマイクロコンピュータを含み、第1超音波送受波器14または第2超音波送受波器15に駆動パルス信号を送って超音波を発生させるとともに、この超音波を受信した第1超音波送受波器14または第2超音波送受波器15から送られてくる受信信号に基づき、第1超音波送受波器14から第2超音波送受波器15への超音波の伝播時間(順方向伝播時間)と第2超音波送受波器15から第1超音波送受波器14へ超音波の伝播時間(逆方向伝播時間)とを算出する。
そして、これら算出した超音波の順方向伝播時間と逆方向伝播時間との差に基づいて流体の流速を算出し、この算出した流速に計測流路10の断面積を乗じて体積流量を求める。この求められた体積流量が、測定された流体の流量として外部に出力される。
上記の構成において、第1超音波送受波器14から第2超音波送受波器15へ、または、第2超音波送受波器15から第1超音波送受波器14へ超音波が送信されるときに、超音波経路を逸脱した超音波は、吸音材16の表面に入射される。吸音材16の表面に入射された超音波のエネルギーは、繊維21の隙間を通るときに繊維21と気体の摩擦によって熱に変換されるとともに繊維21の振動エネルギーに変換される。これにより、超音波が吸音され、計測流路10の壁面20からの不要な反射波が減衰される。
以上説明したように、本発明の実施例1に係る超音波流量計によれば、第1超音波送受波器14または第2超音波送受波器15から射出された超音波の反射を減衰させる吸音材16を、第1超音波送受波器14の周囲および第2超音波送受波器15の周囲の計測流路10の壁面20に配置したので、第1超音波送受波器14と第2超音波送受波器15との間で直接に送受される直接波以外の不要波は吸音材16で吸収される。従って、第1超音波送受波器14と第2超音波送受波器15との間で送受される超音波に不要な反射波が重畳されることがないので、流量の計測精度が劣化することを防止できる。
なお、吸音材16としては、繊維21によって板状に成形された板状部材の代わりに、多孔質材料を用いることができる。多孔質材料としては、例えばアルミニウム系などの金属多孔質発泡材を用いることができる。
本発明の実施例2に係る超音波流量計は、吸音材を、計測流路の壁面から突出するように設けられた複数の平面状の板によって構成したものである。
図3は、実施例2に係る超音波流量計に使用される吸音材16の構造を示す図である。この吸音材16は、図3(a)に示すように、壁面20から突出するように設けられた複数の板22から構成されている。各板22は、ゴムなどの柔軟性を有する材料、または壁面20と同じ材料によって構成することができる。各板22の厚さは、超音波の波長の1/4以上とすることができる。また、板22と板22の間隔は、板22と板22の間で反射した超音波による共振が発生しないような間隔、例えば超音波の波長よりも短い3/4波長以下とすることができる。
上記のように構成される吸音材16によれば、図3(b)に示すように、複数の板22の切断面aに入射された超音波は、板22と板22の間を通過するときに、板22と気体の間で摩擦が生じて熱に変換される。これにより、超音波が吸音され、計測流路10の壁面20からの不要な反射波が減衰される。
なお、複数の板22の各々は、図3(c)に示すように、穴23を有する穴あき板22aとすることができる。この構成によれば、さらに吸音効果を高めることができる。
図4は、本発明の実施例2の変形例に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。図3(a)に示す吸音材は、壁面20とは別に設けられた平面状の板22からなるのに対して、図4(a)に示す吸音材は、壁面自体から構成される壁面部20aからなり、この壁面部20aは、基部31とこの基部31から突出した複数の平面状の板32とを一体成形により形成してなる。各板32は、基部31と同じ材料によって構成される。このような図4(a)に示す吸音材であっても、図3(a)に示す吸音材の効果と同様な効果が得られるとともに、壁面部20aを一体成形しているので、コストを低減できる。
なお、複数の板32の各々は、図4(c)に示すように、穴33を有する穴あき板22aとすることができる。この構成によれば、さらに吸音効果を高めることができる。
本発明の実施例3に係る超音波流量計は、吸音材を、計測流路の壁面から突出するように設けられた複数の円筒状の突起物によって構成したものである。
図5は、実施例3に係る超音波流量計に使用される吸音材16の構造を示す図である。この吸音材16は、図5(a)に示すように、壁面20から突出するように設けられた複数の円筒状の突起物24から構成されている。各突起物24は、ゴムなどの柔軟性を有する材料、または壁面と同じ材料で構成することができる。各突起物24の高さは超音波の波長の1/4以上とすることができる。
上記のように構成される吸音材16によれば、図4(b)に示すように、複数の円筒状の突起物24の切断面aに入射された超音波は、円筒の中および円筒の間を進むときに摩擦が生じて熱に変換される。これにより、超音波が吸音され、計測流路10の壁面20からの不要な反射波が減衰される。
なお、各円筒状の突起物24は、円筒の側面に穴をあけた穴あき円筒とすることができる。この構成によれば、さらに吸音効果を高めることができる。また、円筒状の突起物24の代わりに円柱状の突起物を用いることもできる。この構成によっても、超音波が円柱の間を進むときに摩擦が生じて熱に変換されるので、超音波が吸音される。
図6は、本発明の実施例3の変形例に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。図5に示す吸音材は、壁面20とは別に設けられた複数の円筒状の突起物24からなるのに対して、図6に示す吸音材は、壁面自体から構成される壁面部20bからなり、この壁面部20bは、基部31aとこの基部31aから突出した複数の円筒状の突起部34とを一体成形により形成してなる。各突起部34は、基部31aと同じ材料によって構成される。このような図6に示す吸音材であっても、図5に示す吸音材の効果と同様な効果が得られるとともに、壁面部20bを一体成形しているので、コストを低減できる。
なお、各円筒状の突起部34は、円筒の側面に穴をあけた穴あき円筒とすることができる。この構成によれば、さらに吸音効果を高めることができる。また、円筒状の突起部34の代わりに円柱状の突起物を用いることもできる。この構成によっても、超音波が円柱の間を進むときに摩擦が生じて熱に変換されるので、超音波が吸音される。
本発明の実施例4に係る超音波流量計は、吸音材を、計測流路の壁面から突出するように設けられた複数の円錐状の突起物によって構成したものである。
図7は、実施例4に係る超音波流量計に使用される吸音材16の構造を示す図である。この吸音材16は、図7(a)に示すように、壁面20から突出するように設けられた複数の円錐状の突起物25から構成されている。各突起物25は、ゴムなどの柔軟性を有する材料、または壁面と同じ材料で構成することができる。各突起物25の高さは超音波の波長の1/4以上とすることができる。
上記のように構成される吸音材16によれば、図7(b)に示すように、複数の円錐状の突起物25の頂点によって形成される面aに入射された超音波は、円錐状の突起物25の側面で反射を繰り返す。これにより、超音波が吸音され、計測流路10の壁面20からの不要な反射波が減衰される。
なお、各円錐状の突起物25の側面に穴をあけるように構成することができる。この構成によれば、さらに吸音効果を高めることができる。また、円錐状の突起物25の代わりに角錐状の突起物を用いることもできる。この構成によっても、上記と同様の作用および効果を奏することができる。
図8は、本発明の実施例4の変形例に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。図7に示す吸音材は、壁面20とは別に設けられた複数の円錐状の突起物25からなるのに対して、図8に示す吸音材は、壁面自体から構成される壁面部20cからなり、この壁面部20cは、基部31bとこの基部31bから突出した複数の円錐状の突起部35とを一体成形により形成してなる。各突起部35は、基部31bと同じ材料によって構成される。このような図8に示す吸音材であっても、図7に示す吸音材の効果と同様な効果が得られるとともに、壁面部20cを一体成形しているので、コストを低減できる。
なお、各円錐状の突起部35は、円錐の側面に穴をあけた穴あき円錐とすることができる。この構成によれば、さらに吸音効果を高めることができる。
本発明の実施例5に係る超音波流量計は、吸音材を、計測流路の壁面から所定距離をおいて張られた柔軟性を有する、穴の開いた膜によって構成したものである。
図9は、実施例5に係る超音波流量計に使用される吸音材16の構造を示す図である。この吸音材16は、図9(a)に示すように、壁面20から所定距離をおいて張られた柔軟性を有する膜26から構成されている。この膜26は、例えばゴム、樹脂といった制振性を有する材料から構成できる。この膜26には、膜26の内側と外側とで気圧差を生じないように、穴が設けられている。
上記のように構成される吸音材16によれば、図9(b)に示すように、超音波が膜26に当たることにより膜26が振動する。これにより、超音波のエネルギーは膜26の振動エネルギーに変換されて超音波が吸音され、計測流路10の壁面20からの不要な反射波が減衰される。
なお、実施例5の吸音材16である膜26は、図3及び図4に示す実施例2及びその変形例、図5及び図6に示す実施例3及びその変形例、図7及び図8に示す実施例4及びその変形例のいずれかの吸音材と組み合わせて用いても良く、この場合には、その効果がより大きくなる。
本発明の実施例6に係る超音波流量計は、吸音材を、計測流路の壁面から順次に所定距離を置いて配置された穴の開いた複数の板によって構成したものである。
図10は、実施例6に係る超音波流量計に使用される吸音材16の構造を示す図である。この吸音材16は、図10(a)に示すように、壁面20から順次に所定距離を置いて配置された複数の穴28の開いた複数の板27から構成されている。各板27は、例えばゴム、樹脂といった材料から構成することができる。各板27の穴28は、超音波の直進を妨げるような位置に配置されている。
上記のように構成される吸音材16によれば、図10(b)に示すように、最上層の板27に入射された超音波は、各板の複数の穴28を通って曲折しながら伝播する。そのため、超音波は、複数の穴28を通過するときに、板27と気体の間で摩擦が生じて熱に変換される。これにより、超音波が吸音され、計測流路10の壁面20からの不要な反射波が減衰される。
なお、実施例6の吸音材16である穴空き板27は、図3及び図4に示す実施例2及びその変形例、図5及び図6に示す実施例3及びその変形例、図7及び図8に示す実施例4及びその変形例のいずれかの吸音材と組み合わせて用いても良く、この場合には、その効果がより大きくなる。
本発明の実施例7に係る超音波流量計は、吸音材を、計測流路の壁面から突出するように設けられた複数の楔状の突起物によって構成したものである。
図11は、実施例7に係る超音波流量計に使用される吸音材16の構造を示す図である。この吸音材16は、図11(a)に示すように、壁面20から突出するように設けられた複数の楔状の突起物29から構成されている。各突起物29は、ゴムなどの柔軟性を有する材料、または壁面と同じ材料で構成することができる。各突起物29の高さは超音波の波長の1/4以上とすることができる。
上記のように構成される吸音材16によれば、図10(b)に示すように、複数の楔状の突起物29の頂線によって形成される面aに入射された超音波は、突起物29の側面で反射を繰り返す。これにより、超音波が吸音され、計測流路10の壁面20からの不要な反射波が減衰される。
また、この吸音材16によれば、楔状の突起物29は、型を一方向に引き抜くだけで成型でき、しかも型の引き抜きには大きい力を必要としないので、成型が容易になるという利点がある。
なお、実施例7の吸音材16である楔状の突起物29は、図9に示す実施例5、図10に示す実施例6、壁面20に張られた多孔質材料のいずれかの吸音材と組み合わせて用いても良く、この場合には、その効果がより大きくなる。
図12は、本発明の実施例7の変形例に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。図11に示す吸音材は、壁面20とは別に設けられた複数の楔状の突起物29からなるのに対して、図12に示す吸音材は、壁面自体から構成される壁面部20dからなり、この壁面部20dは、基部31cとこの基部31cから突出した複数の楔状の突起部36とを一体成形により形成してなる。各突起部36は、基部31cと同じ材料によって構成される。このような図12に示す吸音材であっても、図11に示す吸音材の効果と同様な効果が得られるとともに、壁面部20dを一体成形しているので、コストを低減できる。
なお、実施例7の変形例の吸音材16である楔状の突起部36は、図9に示す実施例5、図10に示す実施例6のいずれかの吸音材と組み合わせて用いても良く、この場合には、その効果がより大きくなる。
また、各楔状の突起部36は、側面に穴をあけた穴あき突起部とすることができる。この構成によれば、さらに吸音効果を高めることができる。
なお、本発明は、実施例1乃至実施例7の超音波流量計に限定されるものではない。例えば、壁面20に張られた吸音材16である多孔質材料は、図9に示す実施例5、図10に示す実施例6のいずれかの吸音材と組み合わせて用いても良く、この場合には、その効果がより大きくなる。
本発明は、超音波ガスメータ等に適用可能である。
本発明の実施例1に係る超音波流量計の構造を示す図である。 本発明の実施例1に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。 本発明の実施例2に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。 本発明の実施例2の変形例に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。 本発明の実施例3に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。 本発明の実施例3の変形例に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。 本発明の実施例4に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。 本発明の実施例4の変形例に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。 本発明の実施例5に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。 本発明の実施例6に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。 本発明の実施例7に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。 本発明の実施例7に係る超音波流量計で使用される吸音材の構造を示す図である。 従来の超音波流量計を説明するための図である。
符号の説明
10 計測流路
11 流入口
12 流出口
13 測定配管
14 第1超音波送受波器
15 第2超音波送受波器
16 吸音材
17 制御回路
20 壁面
20a〜20d 壁面部
21 繊維
22,32 平面状の板
23,28,33 穴
24 円筒状の突起物
25 円錐状の突起物
26 膜
27 穴空き板
29 楔状の突起物
31,31a〜31c 基部
34 円筒状の突起部
35 円錐状の突起部
36 楔状の突起部

Claims (13)

  1. 被計測流体が流れる計測流路と、
    前記計測流路に設けられて前記被計測流体を通す測定配管と、
    前記測定配管の一方の開口端に対向する前記計測流路の壁面に配置された第1超音波送受波器と、
    前記測定配管の他方の開口端に対向する前記計測流路の壁面に前記第1超音波送受波器に対向するように配置された第2超音波送受波器と、
    前記第1超音波送受波器の周囲および前記第2超音波送受波器の周囲の前記計測流路の壁面に配置されて、前記第1超音波送受波器または前記第2超音波送受波器から射出された超音波の反射を減衰させる吸音材と、
    前記第1超音波送受波器と前記第2超音波送受波器との間で送受される超音波の伝播時間に基づいて前記計測流路に流れる被計測流体の流量を算出する制御回路と、
    を備えたことを特徴とする超音波流量計。
  2. 前記吸音材は、前記計測流路の壁面に張られた繊維の板状部材からなることを特徴とする請求項1記載の超音波流量計。
  3. 前記吸音材は、前記計測流路の壁面から突出するように設けられた複数の平面状の板からなることを特徴とする請求項1記載の超音波流量計。
  4. 前記吸音材は、前記計測流路の壁面自体から構成される壁面部からなり、この壁面部は、基部とこの基部から突出した複数の平面状の板とを一体成形により形成してなることを特徴とする請求項1記載の超音波流量計。
  5. 前記吸音材は、前記計測流路の壁面から突出するように設けられた複数の円筒状の突起物からなることを特徴とする請求項1記載の超音波流量計。
  6. 前記吸音材は、前記計測流路の壁面自体から構成される壁面部からなり、この壁面部は、基部とこの基部から突出した複数の円筒状の突起部とを一体成形により形成してなることを特徴とする請求項1記載の超音波流量計。
  7. 前記吸音材は、前記計測流路の壁面から突出するように設けられた複数の円錐状の突起物からなることを特徴とする請求項1記載の超音波流量計。
  8. 前記吸音材は、前記計測流路の壁面自体から構成される壁面部からなり、この壁面部は、基部とこの基部から突出した複数の円錐状の突起部とを一体成形により形成してなることを特徴とする請求項1記載の超音波流量計。
  9. 前記吸音材は、前記計測流路の壁面から所定距離をおいて張られた柔軟性を有する穴の開いた膜からなることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の超音波流量計。
  10. 前記吸音材は、前記計測流路の壁面から順次に所定距離を置いて配置された穴の開いた複数の板からなることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の超音波流量計。
  11. 前記吸音材は、前記計測流路の壁面に張られた多孔質材料からなることを特徴とする請求項1又は請求項9又は請求項10記載の超音波流量計。
  12. 前記吸音材は、前記計測流路の壁面から突出するように設けられた複数の楔状の突起物からなることを特徴とする請求項1又は請求項9又は請求項10又は請求項11記載の超音波流量計。
  13. 前記吸音材は、前記計測流路の壁面自体から構成される壁面部からなり、この壁面部は、基部とこの基部から突出した複数の楔状の突起部とを一体成形により形成してなることを特徴とする請求項1又は請求項9又は請求項10記載の超音波流量計。
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