JP2006291739A - Egr装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水冷系統の複雑化やラジエータ及びファンの大型化を招かなくて済み、しかも、長尺なEGRパイプも必要としないコンパクトなEGR装置を提供する。
【解決手段】ターボチャージャ2を搭載し且つ排気管11途中のフィルタケース13内にパティキュレートフィルタ12を装備したディーゼルエンジン1のEGR装置に関し、フィルタケース13を二重殻構造とし且つ該フィルタケース13からターボチャージャ2のタービン2bに到る排気管11を二重管構造として、これらフィルタケース13及び排気管11の外層部分に、パティキュレートフィルタ12を経た排気ガス9の一部を上流側へ戻すリターン流路16,17を形成し、該リターン流路16,17のタービン2bに近い最上流部とターボチャージャ2のコンプレッサ2aの入口との間をEGRパイプ18により接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、EGR装置に関するものである。
従来より、自動車のエンジン等では、排気側から排気ガスの一部を抜き出して吸気側へと戻し、その吸気側に戻された排気ガスでエンジン内での燃料の燃焼を抑制させて燃焼温度を下げることによりNOx(窒素酸化物)の発生を低減するようにした、いわゆる排気ガス再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)が行われている。
一般的に、この種の排気ガス再循環を行う場合には、排気マニホールドから排気管に亘る排気通路の適宜位置と、吸気管から吸気マニホールドに亘る吸気通路の適宜位置との間をEGRパイプにより接続し、該EGRパイプを通して排気ガスを再循環するようにしており、ターボチャージャを備えたエンジンにあっては、排気マニホールドから高温高圧の排気ガスを抜き出して吸気マニホールドの入口に再循環するものを高圧ループのEGR装置(特許文献1参照)と称し、ターボチャージャのタービンより下流の排気管から低温低圧の排気ガスを抜き出して前記ターボチャージャのコンプレッサより上流の吸気管へ再循環するものを低圧ループのEGR装置(特許文献2参照)と称している。
特開2004−270565号公報 特開2001−82233号公報
しかしながら、排気マニホールドから高温高圧の排気ガスを抜き出して吸気マニホールドの入口に再循環する高圧ループのEGR装置にあっては、EGRパイプの途中に水冷式のEGRクーラを装備して排気ガスを水冷することが必須であり、このように排気ガスを水冷して再循環すると、排気ガスの温度が下がり且つその容積が小さくなることでエンジンの出力を余り低下させずに燃焼温度を下げて効果的にNOxの発生を低減させることができるが、水冷系に余分な熱負荷を与えてしまうことで、水冷系統の複雑化やラジエータ及びファンの大型化が避けられなくなるという問題があった。
また、ターボチャージャのタービンより下流の排気管から低温低圧の排気ガスを抜き出して前記ターボチャージャのコンプレッサより上流の吸気管へ再循環する低圧ループのEGR装置にあっては、コンプレッサより下流のインタークーラ内が煤等で汚れないよう排気管の出口付近にあるパティキュレートフィルタを通してから排気ガスの一部を再循環するようにしているため、長尺なEGRパイプが必要となって該EGRパイプのレイアウトが難しくなるという問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、水冷系統の複雑化やラジエータ及びファンの大型化を招かなくて済み、しかも、長尺なEGRパイプも必要としないコンパクトなEGR装置を提供することを目的とする。
本発明は、ターボチャージャを搭載し且つ排気管途中のフィルタケース内にパティキュレートフィルタを装備したエンジンのEGR装置であって、前記フィルタケースを二重殻構造とし且つ該フィルタケースからターボチャージャのタービンに到る排気管を二重管構造として、これらフィルタケース及び排気管の外層部分に、パティキュレートフィルタを経た排気ガスの一部を上流側へ戻すリターン流路を形成し、該リターン流路のタービンに近い最上流部と前記ターボチャージャのコンプレッサの入口との間をEGRパイプにより接続したことを特徴とするものである。
而して、このようにすれば、パティキュレートフィルタを経た排気ガスの一部がリターン流路に折り返され、フィルタケース及び排気管の外層部分を流れてリターン流路の最上流部からEGRパイプを介しコンプレッサの入口に再循環されることになるが、ここに再循環される排気ガスは、もともと排気管途中のパティキュレートフィルタを経た時点で低温低圧化しており、しかも、大きな表面積で外気に晒されたフィルタケース及び排気管の外層部分を流れる間に放熱により冷却されているので、ここから更にインタークーラに送られて空冷されることで排気ガスの温度が十分に下がり、EGRクーラ等を用いて排気ガスを水冷する必要がなくなって、水冷系統の複雑化やラジエータ及びファンの大型化が未然に回避されることになる。
更に、コンプレッサの入口に再循環される排気ガスは、パティキュレートフィルタを経て除塵された大気よりクリーンなものとなっているので、排気ガス中の煤等によりコンプレッサ下流のインタークーラ内が汚れてしまう心配がなく、しかも、吸気系の中で最も低圧となるコンプレッサの入口に排気ガスを再循環するようにしているので、排気側と吸気側との差圧が十分に確保されて多量の排気ガスが再循環されることになる。
この際、パティキュレートフィルタの後方からコンプレッサの入口まで戻される排気ガスは、その大半の行程をフィルタケース及び排気管の外層部分を成すリターン流路により戻されるので、該リターン流路のタービンに近い最上流部とターボチャージャのコンプレッサの入口との間を短いEGRパイプで接続するだけで済み、全体構造がコンパクトなものとなってEGRパイプのレイアウトにも苦慮しなくて済む。
他方、パティキュレートフィルタ側からすれば、リターン流路を流れる排気ガスにより外周部が断熱保温されて外気に熱を奪われ難くなり、寧ろ排気ガス側から熱を受けて温度の上がり難い外周部が昇温されることになるので、パティキュレートフィルタ全体が効率良く高温化して捕集済みパティキュレートの燃焼が促進され、パティキュレートの燃え残りが少ない確実な再生が行われることになる。
更に、本発明においては、フィルタケース内におけるパティキュレートフィルタの前段にNOx吸蔵還元触媒を配置し、該NOx吸蔵還元触媒より上流側で排気ガス中に燃料を添加する燃料添加手段を備えることが好ましく、このようにすれば、吸気側が過給されているために排気側との圧力差が確保し難くなる高負荷運転時に排気ガスの再循環を中止し、高負荷運転時の高い排気温度で活性の上がったNOx吸蔵還元触媒によりNOx低減を図り、排気温度が低下してNOx吸蔵還元触媒の活性が下がる低中負荷運転時に排気ガスの再循環を実行してNOx低減を図ることが可能となる。
尚、NOx吸蔵還元触媒では、排気空燃比がリーンの時に排気ガス中のNOxが酸化されて硝酸塩の状態で一時的に吸蔵され、燃料添加手段による燃料添加で排気ガス中のO2濃度が低下した時に残りの添加燃料の介在によりNOxが分解放出されて還元浄化されるようになっているが、低中負荷運転時では排気ガスの再循環だけで十分なNOx低減を図ることが可能であるので、NOx吸蔵還元触媒を再生するための燃料添加が殆ど不要となり、通常のNOx吸蔵還元触媒の単独使用の場合よりも燃費悪化を著しく抑制することが可能となる。
更に、フィルタケース内におけるパティキュレートフィルタの後段に消音室を設け、該消音室とパティキュレートフィルタとの間から排気ガスの一部をリターン流路に取り込むように構成すると良く、このようにすれば、消音室で圧力損失を高めてリターン流路への円滑な排気ガスの折り返しを促すことが可能となる。
上記した本発明のEGR装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の発明によれば、EGRクーラ等を用いて排気ガスを水冷しなくても済むので、水冷系統の複雑化やラジエータ及びファンの大型化を未然に回避することができ、しかも、長尺なEGRパイプも不要としてコンパクトなEGR装置を実現することができる。
(II)本発明の請求項1に記載の発明によれば、パティキュレートフィルタを経た排気ガスをリターン流路に流すことにより、パティキュレートフィルタの外周部を断熱保温し且つ積極的に昇温することができるので、パティキュレートフィルタ全体を効率良く高温化して捕集済みパティキュレートの燃焼を促進することができ、より迅速で燃え残りの少ない確実な再生を行うことができる。
(III)本発明の請求項2に記載の発明によれば、NOx吸蔵還元触媒と排気ガスの再循環を運転状態に応じて使い分けることにより、互いのNOx低減効果を得難い運転領域を補わせて低負荷から高負荷までの広域で良好なNOx低減効果を得ることができ、しかも、低中負荷運転時に排気ガスの再循環だけでNOx低減を図ることでNOx吸蔵還元触媒を再生するための燃料添加を殆ど不要とすることができ、NOx吸蔵還元触媒への燃料添加に起因した燃費悪化を著しく抑制することができる。
(IV)本発明の請求項3に記載の発明によれば、フィルタケース内におけるパティキュレートフィルタの後段に設けた消音室で圧力損失を高めることができるので、パティキュレートフィルタを経た排気ガスのリターン流路への円滑な折り返しを促すことができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1〜図5は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図1中における1はターボチャージャ2を装備したディーゼルエンジンを示しており、エアクリーナ3から導かれた吸気4が吸気管5を通し前記ターボチャージャ2のコンプレッサ2aへと送られ、該コンプレッサ2aで加圧された吸気4がインタークーラ6へと送られて冷却され、該インタークーラ6から更に吸気マニホールド7へと吸気4が導かれてディーゼルエンジン1の各気筒8(図1では直列6気筒の場合を例示している)に分配されるようになっている。
更に、このディーゼルエンジン1の各気筒8から排出された排気ガス9は、排気マニホールド10を介しターボチャージャ2のタービン2bへと送られ、該タービン2bを駆動した排気ガス9が排気管11を介し車外へ排出されるようにしてある。
また、この排気管11の途中には、酸化触媒を一体的に担持して成る触媒再生型のパティキュレートフィルタ12がフィルタケース13に抱持されて装備されており、該フィルタケース13内におけるパティキュレートフィルタ12の前段には、排気空燃比がリーンの時に排気ガス9中のNOxを酸化して硝酸塩の状態で一時的に吸蔵し、排気ガス9中のO2濃度が低下した時に未燃HCやCO等の介在によりNOxを分解放出して還元浄化する性質を備えたNOx吸蔵還元触媒14が配置されている。
そして、フィルタケース13より上流の排気管11には、前記NOx吸蔵還元触媒14を再生するための還元剤として燃料(HC)を添加する燃料添加装置15(燃料添加手段)が装備されており、該燃料添加装置15による燃料添加で排気ガス9中のO2濃度が低下した時に残りの添加燃料の介在によりNOxが分解放出されて還元浄化されるようになっている。
更に、前記フィルタケース13がインナシェル13aとアウタシェル13bとから成る二重殻構造とされ、該フィルタケース13からターボチャージャ2のタービン2bに到る排気管11が内管11aと外管11bとから成る二重管構造とされており、これらフィルタケース13及び排気管11の外層部分(インナシェル13aとアウタシェル13bとの間、及び内管11aと外管11bとの間)に、パティキュレートフィルタ12を経た排気ガス9を上流側へ戻すリターン流路16,17が形成されている。
ここで、前記フィルタケース13は、NOx吸蔵還元触媒14とパティキュレートフィルタ12との間で前後に分割できるようになっており、図2に拡大して示す如く、アウタシェル13bの相互連結部は、夫々の端部に設けたフランジ13cを介し着脱自在にボルト締結されるようになっており、該各フランジ13c同士の締結時にインナシェル13aの相互連結部が印ろう形式で嵌まり合うようになっている。
また、前記排気管11もフィルタケース13の入側で分割できるようになっており、図3に拡大して示す如く、外管11bの相互連結部が、夫々の端部に設けたフランジ11cを介し着脱自在にボルト締結されるようになっており、該各フランジ11c同士の締結時に内管11aの相互連結部が印ろう形式で嵌まり合うようになっている。
更に、図1に示す如く、前記リターン流路17のタービン2bに近い最上流部と前記ターボチャージャ2のコンプレッサ2aの入口との間が、比較的短いEGRパイプ18により接続されており、該EGRパイプ18には、排気ガス9の再循環量を調整するためのEGRバルブ19が装備されている。
ここで、リターン流路17の最上流部とEGRパイプ18との接続は、図4に拡大して示す如く、該EGRパイプ18の端部に設けたフランジ18aを、外管11bに設けた開口部11d周囲の座11eに対しボルト締結することで行われるようになっており、内管11aの終端部は、外管11bの終端部に対し溶接されて袋小路を成すようになっている。
そして、図1に示す如く、前記EGRバルブ19の開閉作動と前記燃料添加装置15の燃料添加作動とが、エンジン制御コンピュータ(ECU:Electronic Control Unit)を成す制御装置20からの開度指令信号19aと燃料添加指令信号15aとにより制御されるようになっており、これらの制御については、アクセル開度をディーゼルエンジン1の負荷として検出するアクセルセンサ21(負荷センサ)からのアクセル開度信号21aと、ディーゼルエンジン1の機関回転数を検出する回転センサ22からの回転数信号22aとに基づいて以下の如く実行されるようになっている。
即ち、吸気側が過給されているために排気側との圧力差が確保し難くなる高負荷運転時に、排気ガス9の再循環を中止するべく常時開のEGRバルブ19が閉じられると共に、排気温度が低下してNOx吸蔵還元触媒14の活性が下がる低中負荷運転時には、燃料添加装置15による燃料添加が中止されるようにしてある。
また、ここに図示している例においては、フィルタケース13内におけるパティキュレートフィルタ12の後段に消音室23が設けられており、図5に拡大して示す如く、インナシェル13aの後方部分における前記消音室23とパティキュレートフィルタ12との間の連通孔13dから排気ガス9の一部がリターン流路16に取り込まれるようになっている。
ここで、前記消音室23は、セパレータ23aに貫通設置した連絡管23bを介し排気ガス9を一旦絞って取り込んだ後、その室内で膨張させてテールパイプ23cに導くことで排気ガス9が持つ音響エネルギーを減衰させるようになっており、この消音室23で圧力損失が高まることにより、リターン流路16への円滑な排気ガス9の折り返しが促されるようにしてあり、また、この消音室23は、フランジ23d及びフランジ13eを介しボルト締結されていて着脱自在な構造としてある。
尚、図中における24は排気ブレーキ、25はNOx吸蔵還元触媒14やパティキュレートフィルタ12の外周部を保護するクッション材、26はNOx吸蔵還元触媒14やパティキュレートフィルタ12の軸心方向の移動を拘束するエンドプレートを示す。
而して、このようにEGR装置を構成すれば、排気温度が低下してNOx吸蔵還元触媒14の活性が下がる低中負荷運転時に、制御装置20からの燃料添加指令信号15aで燃料添加装置15による燃料添加が中止される一方、EGRバルブ19が開状態に保持されて該EGRパイプ18が開通されるので、パティキュレートフィルタ12を経た排気ガス9の一部がインナシェル13a後方の連通孔13dからリターン流路16に折り返され、フィルタケース13及び排気管11の外層部分を流れてリターン流路17の最上流部からEGRパイプ18を介しコンプレッサ2aの入口に再循環されることになる。
この際、コンプレッサ2aの入口に再循環される排気ガス9は、もともと排気管11途中のパティキュレートフィルタ12を経た時点で低温低圧化しており、しかも、大きな表面積で外気に晒されたフィルタケース13及び排気管11の外層部分を流れる間に放熱により冷却されているので、ここから更にインタークーラ6に送られて空冷されることで排気ガス9の温度が十分に下がり、EGRクーラ等を用いて排気ガス9を水冷する必要がなくなって、水冷系統の複雑化やラジエータ及びファンの大型化が未然に回避されることになる。
また、コンプレッサ2aの入口に再循環される排気ガス9は、パティキュレートフィルタ12を経て除塵された大気よりクリーンなものとなっているので、排気ガス9中の煤等によりコンプレッサ2a下流のインタークーラ6内が汚れてしまう心配がなく、しかも、吸気系の中で最も低圧となるコンプレッサ2aの入口に排気ガス9を再循環するようにしているので、排気側と吸気側との差圧が十分に確保されて多量の排気ガス9が再循環されることになる。
そして、パティキュレートフィルタ12の後方からコンプレッサ2aの入口まで戻される排気ガス9は、その大半の行程をフィルタケース13及び排気管11の外層部分を成すリターン流路16,17により戻されるので、該リターン流路16,17のタービン2bに近い最上流部とターボチャージャ2のコンプレッサ2aの入口との間を短いEGRパイプ18で接続するだけで済み、全体構造がコンパクトなものとなってEGRパイプ18のレイアウトにも苦慮しなくて済むことになる。
他方、パティキュレートフィルタ12側からすれば、リターン流路16を流れる排気ガス9により外周部が断熱保温されて外気に熱を奪われ難くなり、寧ろ排気ガス9側から熱を受けて温度の上がり難い外周部が昇温されることになるので、パティキュレートフィルタ12全体が効率良く高温化して捕集済みパティキュレートの燃焼が促進され、パティキュレートの燃え残りが少ない確実な再生が行われることになる。
更に、吸気側が過給されているために排気側との圧力差が確保し難くなる高負荷運転時にあっては、制御装置20からの開度指令信号19aによりEGRバルブ19が閉じられて排気ガス9の再循環が中止される一方、制御装置20からの燃料添加指令信号15aで燃料添加装置15による燃料添加が実行されるので、高負荷運転時の高い排気温度で活性の上がったNOx吸蔵還元触媒14によりNOx低減が効果的に図られることになる。
従って、上記形態例によれば、EGRクーラ等を用いて排気ガス9を水冷しなくても済むので、水冷系統の複雑化やラジエータ及びファンの大型化を未然に回避することができ、しかも、長尺なEGRパイプ18も不要としてコンパクトなEGR装置を実現することができる。
また、パティキュレートフィルタ12を経た排気ガス9をリターン流路16に流すことにより、パティキュレートフィルタ12の外周部を断熱保温し且つ積極的に昇温することができるので、パティキュレートフィルタ12全体を効率良く高温化して捕集済みパティキュレートの燃焼を促進することができ、より迅速で燃え残りの少ない確実な再生を行うことができる。
更に、NOx吸蔵還元触媒14と排気ガス9の再循環を運転状態に応じて使い分けることにより、互いのNOx低減効果を得難い運転領域を補わせて低負荷から高負荷までの広域で良好なNOx低減効果を得ることができ、しかも、低中負荷運転時に排気ガス9の再循環だけでNOx低減を図ることでNOx吸蔵還元触媒14を再生するための燃料添加を殆ど不要とすることができ、NOx吸蔵還元触媒14への燃料添加に起因した燃費悪化を著しく抑制することができる。
また、特に本形態例においては、フィルタケース13内におけるパティキュレートフィルタ12の後段に消音室23を設け、該消音室23とパティキュレートフィルタ12との間の連通孔13dから排気ガス9の一部をリターン流路16に取り込むように構成しているので、前記消音室23で圧力損失を高めることにより、パティキュレートフィルタ12を経た排気ガス9のリターン流路16への円滑な折り返しを促すことができる。
尚、本発明のEGR装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、燃料添加手段には、エンジン側におけるポスト噴射や遅延噴射等の燃料噴射制御により未燃燃料を多く残すことで排気ガス中に燃料を添加する形式のものを採用しても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示す概略図である。 図1のフィルタケースの分割構造に関する詳細図である。 図1の排気管の分割構造に関する詳細図である。 図1のEGRパイプとリターン流路との接続構造に関する詳細図である。 図1の消音室の入側の構造に関する詳細図である。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン(エンジン)
2 ターボチャージャ
2a コンプレッサ
2b タービン
6 インタークーラ
9 排気ガス
11 排気管
12 パティキュレートフィルタ
13 フィルタケース
14 NOx吸蔵還元触媒
15 燃料添加装置(燃料添加手段)
16 リターン流路
17 リターン流路
18 EGRパイプ
19 EGRバルブ
23 消音室

Claims (3)

  1. ターボチャージャを搭載し且つ排気管途中のフィルタケース内にパティキュレートフィルタを装備したエンジンのEGR装置であって、前記フィルタケースを二重殻構造とし且つ該フィルタケースからターボチャージャのタービンに到る排気管を二重管構造として、これらフィルタケース及び排気管の外層部分に、パティキュレートフィルタを経た排気ガスの一部を上流側へ戻すリターン流路を形成し、該リターン流路のタービンに近い最上流部と前記ターボチャージャのコンプレッサの入口との間をEGRパイプにより接続したことを特徴とするEGR装置。
  2. フィルタケース内におけるパティキュレートフィルタの前段にNOx吸蔵還元触媒を配置し、該NOx吸蔵還元触媒より上流側で排気ガス中に燃料を添加する燃料添加手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のEGR装置。
  3. フィルタケース内におけるパティキュレートフィルタの後段に消音室を設け、該消音室とパティキュレートフィルタとの間から排気ガスの一部をリターン流路に取り込むように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のEGR装置。
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