JP2006291079A - 厚みの均一なポリイミドフィルム及びその製造方法 - Google Patents

厚みの均一なポリイミドフィルム及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課 題】 厚みムラが小さく、特に電気配線板の支持体及びFPC保護用カバーレイフィルムの用途に優れたポリイミドフィルム及びその製造方法の提供。
【解決手段】ポリイミドフィルムの幅方向の厚みムラが1.0μm以下であり、かつ幅10mm以下の範囲内でのスジ状厚みムラが0.7μm以下であることを特徴とする幅500mm以上のポリイミドフィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は、厚みムラが改良されたポリイミドフィルムとその製造方法に関するものであり、特に銅箔を代表とする金属箔または金属薄膜が積層された電気配線板の支持体及びフレキシブル印刷回路保護用カバーレイフィルムとしての使用に適したポリイミドフィルム及びその製造方法に関するものである。
ポリイミドフィルムは高耐熱性、高電気絶縁性を有することから耐熱性を必要とする電気絶縁素材として広範な産業分野で使用されており、特に銅箔が積層された電気配線板の支持体として使用されている。電気配線板の支持体にポリイミドフィルムを用いた場合、耐熱フレキシブル印刷回路基板の製造が可能となり、さらに、電気部品(例えばIC等)と銅箔との接続にはんだを使用することができ、電気製品の小型軽量化が可能となる。そのため、ポリイミドフィルムを電気配線板の支持体として用いたフレキシブル印刷回路基板の用途が広がり、ポリイミドフィルムの需要が伸びている。しかしながら、電気配線板の用途の多様化、電気配線板の高品質化(例えば配線数の高密度化等)に伴って、ポリイミドフィルムの電気絶縁支持体としての性能の向上及び加工性改善の要求が高まってきた。特に、耐熱フレキシブル印刷回路(FPC)に電気配線板の支持体としてポリイミドフィルムが用いられた場合は、FPCの製造において、ポリイミドフィルムと金属箔または金属薄膜とを耐熱接着剤で接着する必要があるが、そのポリイミドフィルムに厚みムラがあると、耐熱接着剤を塗布した場合に、耐熱接着剤の塗布ムラ、ハジキなどが生じ、歩留まりの低下をきたしていた。
特許文献1には、長手方向に発生するスジの幅が35μm〜200μmかつ高さが0.1〜1.0μmであって、そのスジの本数が1000mm当たり40本以下であるポリイミドフィルムを製造するのに、口金内におけるポリマーの滞留時間、圧力損失、温度を特定範囲内に制御することが記載されている。しかしながら、同文献記載の方法では、配管内壁や口金内壁の粗さムラにより発生するフィルム幅5〜10mmでのスジ状厚みムラを0.7μm以下とするにはあまり効果がなく、FPC等の歩留まりを改善する効果もない。
特開2001−162631号公報
本発明の目的は、厚みムラが小さく、特に電気配線板の支持体及びFPC保護用カバーレイフィルムの用途に優れたポリイミドフィルム及びその製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、配管内壁の表面粗度が1.0μm以下である配管を流路としてポリアミド酸溶液を供給すると供に、口金内壁の表面粗度が0.1μm以下である口金からポリアミド酸溶液を支持体上に流延してゲルフィルムを成形し、ついでゲルフィルム中のポリアミド酸をイミド化することにより、幅方向の厚みムラが1.0μm以下であり、かつ幅10mm以下の範囲内でのスジ状厚みムラが0.7μm以下であることを特徴とする幅500mm以上のポリイミドフィルムを工業的有利に製造することができることを見出し、さらにかくして得られたポリイミドフィルムに金属箔又は金属薄膜を耐熱接着剤で接着した場合、耐熱接着剤の塗布ムラ、ハジキなどの問題点が従来のポリイミドフィルムに比べて格段に改善されていることを見出した。
すなわち、本発明は、
(1) ポリイミドフィルムの幅方向の厚みムラが1.0μm以下であり、かつ幅10mm以下の範囲内でのスジ状厚みムラが0.7μm以下であることを特徴とする幅500mm以上のポリイミドフィルム、
(2) スジ状厚みムラが0.2μm以下である前記(1)記載のポリイミドフィルム、および
(3) 配管を流路として供給されるポリアミド酸溶液を口金から支持体上に流延することによりゲルフィルムを成形し、ついでゲルフィルム中のポリアミド酸をイミド化することによりポリイミドフィルムを製造する方法において、前記配管内壁の表面粗度が1.0μm以下であり、前記口金内壁の表面粗度が0.1μm以下であることを特徴とするポリイミドフィルムの製造方法、
に関する。
本発明のポリイミドフィルムは、厚みムラが小さく、例えば耐熱接着剤によって金属箔又は金属薄膜と接着される場合に発生する耐熱接着剤の塗布ムラ、ハジキなどの問題点が従来のポリイミドフィルムに比べて格段に改善されており、特に、電気配線板の支持体やFPC保護用カバーレイフィルムの用途に優れている。
また、本発明の製造方法によれば、厚みムラが改良されたポリイミドフィルムを安定して工業的有利に製造することができる。
本発明のポリイミドフィルムは、ポリイミドフィルムの幅方向の厚みムラが1.0μm以下であり、かつ幅10mm以下の範囲内でのスジ状厚みムラが0.7μm以下であることを特徴とする幅500mm以上のポリイミドフィルムである。
厚みムラは、端部10mmを除く幅500mm以上のフィルムを、フィルム送り装置により、1.5m/分の送り速度で送り出し、アンリツ株式会社製の広範囲電子マイクロメータK301および日本電子科学株式会社製の卓上型自動平衡記録計を用いて厚みチャートを記録し、記録結果から、フィルムの全幅及び各部位の幅5〜10mmでの最大値と最小値の差を算出して求められる。また、スジ状厚みムラは、幅10mm以下の範囲内(特に幅5〜10mm)での厚みムラをいう。
本発明においては、幅10mm以下の範囲内でのスジ状厚みムラが0.7μm以下であり、好ましくは0.3μm以下である。下限は、臨界的ではないが、通常、0.1μmである。
また、上記端部10mmを除く幅500mm以上の全幅の範囲内での厚みムラは1.0μm以下であり、好ましくは0.8μm以下である。下限は、臨界的ではないが、通常、0.3μmである。
本発明のポリイミドフィルムは、配管内壁の表面粗度が1.0μm以下である配管を流路として供給されるポリアミド酸溶液を、口金内壁の表面粗度が0.1μm以下である口金から支持体上に流延することによりゲルフィルムを成形し(ゲルフィルム形成工程)、ついでゲルフィルム中のポリアミド酸をイミド化すること(ポリイミド形成工程)により製造される。
(配管)
本発明のポリイミドフィルムの製造に使用される配管は、ポリアミド酸溶液が口金に至るまでの流路となる配管であって、配管内壁の表面粗度が1.0μm以下であれば特に限定されない。配管内壁の表面粗度が1.0μm以下である配管は、溶液流延法等で用いられる公知の配管の内壁に、機械研磨等の研磨処理を施して、表面粗度を1.0μm以下とすることにより製造される。なお、「表面粗度」は、MITUTOYO(株)製の表面粗さ測定器サーフテスト401を用いて測定される。
(口金)
本発明のポリイミドフィルムの製造に使用される口金は、口金内壁の表面粗度が0.1μm以下であれば特に限定されない。口金内壁の表面粗度が0.1μmより越えてしまうと、ポリイミドフィルム表面の幅10mm以下の範囲内でのスジ状厚みムラが0.7μmより越えてしまい、さらに端部10mmを除く幅500mm以上の全幅の範囲内での厚みムラが1.0μmを越えてしまう。また、本発明においては、前記口金内壁の表面粗度が0.01〜0.1μmであるのが好ましい。表面粗度をこの好ましい範囲内にすることにより、ポリマーの異常滞留や付着を防止することができる。
口金内壁の表面粗度が0.1μm以下である口金は、溶液流延法等で用いられる公知のスリット付き口金の内壁を、研磨処理して表面粗度を0.1μm以下とすることにより製造される。研磨処理としては、例えば機械研磨などが挙げられる。
なお、上記「表面粗度」は、MITUTOYO(株)製の表面粗さ測定器サーフテスト401を用いて測定される。
(ポリアミド酸溶液)
本発明で原料として用いられるポリアミド酸溶液は、ポリアミド酸が有機溶媒に分散・溶解していれば特に限定されない。
上記ポリアミド酸は、ポリイミドの前駆体であり、下記式[I]に示される構成単位を含むものである。
Figure 2006291079
(上記式[I]においてR1は少なくとも1個の芳香族環を有する4価の有機基で、その炭素数は25以下であるものとし、R1に結合する2つのカルボキシル基の夫々はR1における芳香族環のアミド基が結合する炭素原子とは相隣接する炭素原子に結合しているものであり、またR2は少なくとも1個の芳香族環を有する2価の有機基で、その炭素数は25以下であるものとし、アミノ基はR2における芳香族環の炭素原子に結合しているものである。)
上記ポリアミド酸は、常法に従い芳香族テトラカルボン酸類と芳香族ジアミン類とを重合させることにより製造される。
上記の芳香族テトラカルボン酸類の具体例としては、ピロメリット酸、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、2,3’,3,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、2,3,6,7−ナフタレンジカルボン酸、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル、ピリジン−2,3,5,6−テトラカルボン酸及びこれらのアミド形成性誘導体が挙げられる。ポリアミド酸の製造にあたってはこれらの酸無水物が好ましく使用される。
上記の芳香族ジアミン類の具体例としては、パラフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミン、ベンチジン、パラキシリレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,5−ジアミノナフタレン、3,3’−ジメトキシベンチジン、1,4−ビス(3メチル−5アミノフェニル)ベンゼン及びこれらのアミド形成性誘導体が挙げられる。中でも、少なくともパラフェニレンジアミンを含有させることが好ましい。
上記有機溶媒の具体例としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどの有機極性アミド系溶媒が挙げられ、これらの有機溶媒は単独で、又は2種以上を組み合わせて使用しても、又はこれらとベンゼン、トルエン、キシレンのような非溶媒とを組み合わせて使用してもよい。ポリアミド酸溶液は、固形分を5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%を含有し、粘度がブルックフィールド粘度計による測定値で500〜20000ポイズ、好ましくは1000〜10000ポイズであるのが、安定した送液が可能なために好ましい。また有機溶媒溶液中のポリアミド酸は部分的にイミド化されてもよく、少量の無機化合物を含有していてもよい。
ポリアミド酸溶液は、上記有機溶媒中、上記芳香族テトラカルボン酸類と上記芳香族ジアミン類とを重合させることにより得られる。
本発明において芳香族テトラカルボン酸類と芳香族ジアミン類とはそれぞれのモル数が大略等しくなる割合で重合されるか、その一方が10モル%、好ましくは5モル%の範囲内で他方に対して過剰に配合されてもよい。重合反応は有機溶媒中で攪拌および/または混合しながら0〜80℃の温度の範囲で10分〜30時間連続して進められるが、必要により重合反応を分割したり、温度を上下させたりしてもかまわない。両反応体の添加順序には特に制限はないが、芳香族ジアミン類の溶液中に芳香族テトラカルボン酸類を添加するのが好ましい。また、重合反応中に真空脱泡してもよく、重合反応中に真空脱泡することは良質なポリアミド酸の有機溶媒溶液を製造するのに有効な方法である。また重合反応前に芳香族ジアミン類に少量の末端封止剤を添加して重合反応を制御することを行ってもよい。
化学閉環法によりイミド化を行う場合には、ポリアミド酸溶液をゲルフィルム状に成形するに先立ち、ポリアミド酸溶液に閉環触媒および脱水剤が配合される。
上記閉環触媒の具体例としてはトリメチルアミン、トリエチレンジアミン等の脂肪族第3級アミン、及びイソキノリン、ピリジン、β−ピコリン等の複素環第3級アミンが挙げられるが、複素環第3級アミンから選ばれる少なくとも一種類のアミンを使用するのが好ましい。
ポリアミド酸に対する閉環触媒の含有量は次式の範囲内であるのが好ましい。
〔数1〕
0.5< 閉環触媒の含有量(モル)/ポリアミド酸の含有量(モル) <8
上記脱水剤の具体例としては無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸等の脂肪族カルボン酸無水物、及び無水安息香酸等の芳香族カルボン酸無水物等が挙げられるが、中でも無水酢酸および/または無水安息香酸が好ましい。
ポリアミド酸に対する脱水剤の含有量は次式の範囲内であるのが好ましい。
〔数2〕
0.1< 脱水剤の含有量(モル)/ポリアミド酸の含有量(モル) <4
また、フィルムの滑り性付与のために、ポリアミド酸に無機粉体を少量添加してもよいし、ポリアミド酸溶液に閉環触媒や脱水剤に加えて、アセチルアセトン等のゲル化遅延剤を用いてもよい。
ポリアミド酸溶液に閉環触媒及び脱水剤を配合する方法としては、ポリアミド酸溶液、閉環触媒及び脱水剤を回転式混合機で混合する方法、ポリアミド酸溶液を静的混合機に送り込みながら該静的混合機の直前で閉環触媒及び脱水剤を注入する方法、ポリアミド酸の有機溶媒溶液を支持体上に流延した後、閉環触媒及び脱水剤に接触させる方法等が挙げられるが、閉環触媒及び脱水剤の含有量及び均一分散性の面から混合機で混合して閉環触媒と脱水剤とをポリアミド酸溶液に配合するのが好ましい。混合機を用いる場合には、該混合機の粘度が100〜10000ポイズとなるように固形分濃度と温度を調整するのが好ましい。得られる混合液は、ポリアミド酸が熱閉環反応し、粘度が著しく高くなり口金から吐出できなくなる性質を持っているため、低温(例えば−20℃〜+5℃の範囲内)に保持するのが好ましい。
(ゲルフィルム形成工程)
上記ゲルフィルム形成工程では、上記配管を流路として供給される上記ポリアミド酸溶液を上記口金から支持体上に流延することにより、ゲルフィルムを成形する。例えば、上記ポリアミド酸溶液をスリット付きの上記口金から所定方向に運動する支持体(例えば回転ドラムやベルト等)上に流延することによりフィルム状とし、ついで該支持体上で加熱乾燥することによりゲルフィルムとする。本工程で製造されるゲルフィルムが、フィルム中のポリアミド酸の一部がイミド化した自己支持性を有するゲルフィルムであるのが好ましい。自己支持性を有するゲルフィルムは、ポリアミド酸溶液をフィルム状に成形する際または成形した後に加熱、乾燥することにより製造され得る。
上記ゲルフィルム形成工程で得られたゲルフィルムを、延伸ロールを用いて延伸してもよく、かかる延伸には公知の延伸手段が適宜に採用される。延伸温度や延伸倍率等も特に限定されない。
(ポリイミドフィルム形成工程)
ポリイミドフィルム形成工程では、ゲルフィルム中のポリアミド酸をイミド化してポリイミドフィルムを製造する。ポリアミド酸をイミド化する方法は、従来十分に確立している技術であるので、これらの公知技術を適宜採用できる。例えば、閉環反応によりイミド化する方法が挙げられ、より具体的には熱による熱閉環法や脱水剤および触媒による化学閉環法などが挙げられる。本発明においては、前記のいずれの閉環方法を採用してもよいが、化学閉環法はポリアミド酸の有機溶媒溶液に閉環触媒および脱水剤を含有させる設備が必要とするものの、自己保持性を有するゲルフィルムを短時間で得られる点で好ましい。
以下、本発明の好ましい態様の一例を説明する。
配管内壁の表面粗度が1.0μm以下の配管を流路として供給されるポリアミド酸溶液を、口金内壁の表面粗度が0.1μm以下であるスリット付き口金を通して所定の方向に運動する支持体(例えば回転ドラムまたはベルト等)上に流延し、ついで支持体上で乾燥することによりポリアミド酸からなるゲルフィルムを製造する。乾燥の際、支持体上でポリアミド酸の一部が熱閉環反応してイミド化し、自己支持性を有するゲルフィルムとなる。より具体的に説明すると、支持体からの受熱および/または熱風や電気ヒーター等の熱源からの受熱により、ゲルフィルムが30〜200℃、好ましくは40〜150℃に加熱されて、フィルム中のポリアミド酸の一部が閉環反応し、遊離した有機溶媒等の揮発分を乾燥させることにより自己支持性を有するようになる。得られたゲルフィルムは支持体から剥離される。上記支持体は金属製の回転ドラムやエンドレスベルトであり、その温度は液体または気体の熱媒により、および/または電気ヒーター等の輻射熱により制御される。
支持体から剥離されたゲルフィルムは、延伸ロールで走行速度を規制することにより、走行方向に延伸される。延伸は、140℃以下の温度で1.05〜1.9倍、好ましくは1.1〜1.6倍、さらに好ましくは1.1〜1.5倍の倍率で実施されるのが好ましい。
走行方向に延伸されたゲルフィルムは、テンター装置に導入され、テンタークリップに幅方向両端部を把持されて、テンタークリップと共に走行しながら、幅方向へ延伸されるのが好ましい。
次いで、延伸処理後のゲルフィルムは、乾燥ゾーンで乾燥される。乾燥ゾーンで熱風などにより加熱する場合、使用済みの熱風(溶媒を含んだエアーや濡れ込みエアー)を排気できるノズルを設置して、乾燥ゾーン内での使用済み熱風の混入を防ぐ手段も好ましく用いられる。乾燥ゾーンでの熱風温度は、200〜300℃の範囲が好ましい。また、熱風だけでなく、輻射加熱を使用してもよい。
上記の乾燥ゾーンで乾燥したフィルムは、更に熱処理されることが好ましい。熱処理は、熱風、電気ヒーター(例えば赤外線ヒーター等))などの公知の手段を用いて行われる。熱処理条件は、処理温度が250〜500℃で、処理時間が15秒〜20分間であるのが好ましい。熱処理において、フィルムを急激に加熱すると、平面性を失うため、加熱方法を適宜選択するのが好ましい。熱処理されたフィルムは、冷却され、巻取コアに巻き取られる。そして、巻き取られたポリイミドフィルムはスリットされる。
なお、本発明のポリイミドフィルム中には、本発明の目的を阻害しない範囲であれば、高強度化などを目的として、異種ポリマーをブレンドすることも好ましい。また、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、遮光剤、帯電防止剤などの有機添加剤を、通常添加される程度に添加されていてもよい。ポリマーのブレンド方法や添加剤の添加方法は、従来十分に確立している技術であるので、これらの技術を適宜採用することができる。
また、本発明のポリイミドフィルムには、プラズマ処理、コロナ放電処理、アニール処理などの接着性または低熱収処理が施されることも好ましい。
上記のようにして得られたポリイミドフィルムは、金属箔又は金属薄膜と耐熱接着剤で接着する際に発生する塗布ムラ、接着剤のハジキなどの問題点が従来のポリイミドフィルムに比べて格段に改善されているため、電気配線板の支持体やFPC保護用カバーレイフィルムの用途に優れている。
[物性の測定方法]本実施例の各特性値の測定方法は次の通りである。
(1)配管内壁及び口金内壁の表面粗度
MITUTOYO株式会社製の表面粗さ測定器サーフテスト401を用いて測定した。
(2)フィルム厚みムラ
フィルム送り装置により、1.5m/分の送り速度でフィルムを送り出し、アンリツ株式会社製の広範囲電子マイクロメータK301および日本電子科学株式会社製の卓上型自動平衡記録計を用いて厚みチャートを記録し、記録結果から、フィルムの全幅での最大値と最小値の差を算出して求めた。また、スジ状の厚みムラは、幅10mm以下での厚みムラの最大値を求めた。
(実施例1)
乾燥したN,N−ジメチルアセトアミド190.6kg中に4,4’−ジアミノジフェニルエーテル20.024kg(0.1kmol)を溶解し、20℃で撹拌しながら、精製した粉末状のピロメリット酸二無水物21.812kg(0.1kmol)を少量ずつ添加し、1時間撹拌し続けて、透明なポリアミド酸溶液を得た。この溶液は20℃で350Pa・sの粘度であった。一方、メジアン平均径0.97μmのリン酸水素カルシウムをポリマー固形分に対して、無機粉体が0.2重量%になるように先に調整したポリアミド酸溶液に凝集しないように添加した。このポリアミド酸溶液に、ポリアミド酸単位に対して無水酢酸2.5molを、ポリアミド酸単位に対してピリジン2.0molを−5℃に冷却しながら混合し、ポリアミド酸有機溶媒溶液を得た。このポリアミド酸の有機溶媒溶液を−10℃に冷却して、表面粗さ0.3μmの配管中を定量供給して、口金スリット幅1.3mm、長さ1940mm、表面粗さ0.1μmのコートハンガーダイから押し出して、フィルムを金属エンドレスベルトから剥離して、65℃の温度で、走行方向に1.3倍延伸し、ついでテンターに導入した。テンターで幅方向に1.4倍延伸して、260℃の温度で40秒間乾燥し、ついで430℃で1分間熱処理し、冷却ゾーンでリラックスさせながら30秒間冷却し、フィルムをエッジカットし、幅2000mm、厚さ25μmのポリイミドフィルム原反を得た。この原反を得る際、オンラインで幅方向にフィルム厚みを測定して、そのデータを前記スリットダイへフィードバックさせスリットダイの間隔を調整する方法を用い、フィルムの厚みムラが2.5%になるように調整した。
得られたフィルムの幅10mm以下でのスジ状厚みムラは0.2μmであり、全幅の厚みムラは1.0μmであった。
(実施例2)
乾燥したN,N−ジメチルアセトアミド190.6kg中に4,4’−ジアミノジフェニルエーテル14.002kg(0.07kmol)とパラフェニレンジアミン3.236kg(0.03kmol)を溶解し、20℃で撹拌しながら、精製した粉末状のピロメリット酸二無水物21.812kg(0.1kmol)を少量ずつ添加し、1時間撹拌し続けて、透明なポリアミド酸溶液を得た。この溶液は20℃で350Pa・sの粘度であった。一方、メジアン平均径0.81μmのリン酸水素カルシウムをポリマー固形分に対して、無機粉体が0.15重量%になるように先に調整したポリアミド酸溶液に凝集しないように添加した。このポリアミド酸溶液に、ポリアミド酸単位に対して無水酢酸2.5mol、およびポリアミド酸単位に対してピリジン2.0molを−5℃に冷却しながら混合し、ポリアミド酸有機溶媒溶液を得た。このポリアミド酸の有機溶媒溶液を−10℃に冷却して、表面粗さ0.3μmの配管中を定量供給して、口金のスリット幅1.3mm、長さ1940mm、表面粗さ0.1μmのコートハンガーダイから押し出して、90℃の金属エンドレスベルトに流延し、自己支持性のあるゲルフィルムを得た。ゲルフィルムを金属エンドレスベルトから剥離して、65℃の温度で、走行方向に1.3倍延伸し、ついでテンターに導入した。テンターで幅方向に1.4倍延伸して、260℃の温度で40秒間乾燥し、ついで430℃で1分間熱処理し、冷却ゾーンでリラックスさせながら30秒間冷却し、フィルムをエッジカットし、幅2000mm、厚さ12.5μmのポリイミドフィルム原反を得た。この原反を得る際、オンラインで幅方向にフィルム厚みを測定して、そのデータを前記スリットダイへフィードバックさせスリットダイの間隔を調整する方法を用い、フィルムの厚みムラが4.5%になるように調整した。
得られたフィルムの幅10mm以下でのスジ状厚みムラは0.2μmであり、全幅の厚みムラは0.8μmであった。
(実施例3)
乾燥したN,N−ジメチルアセトアミド190.6kg中に4,4’−ジアミノジフェニルエーテル20.0024kg(0.1kmol)を溶解し、20℃で撹拌しながら、精製した粉末状のピロメリット酸二無水物21.812kg(0.1kmol)を少量ずつ添加し、1時間撹拌し続けて、透明なポリアミド酸溶液を得た。この溶液は20℃で350Pa・sの粘度であった。一方、メジアン平均径0.97μmのリン酸水素カルシウムをポリマー固形分に対して、無機粉体が0.2重量%になるように先に調整したポリアミド酸溶液に凝集しないように添加した。このポリアミド酸溶液に、ポリアミド酸単位に対して無水酢酸2.5mol、ポリアミド酸単位に対してピリジン2.0molを−5℃に冷却しながら混合し、ポリアミド酸有機溶媒溶液を得た。このポリアミド酸の有機溶媒溶液を−10℃に冷却して、表面粗さ0.3μmの配管中を定量供給して、口金のスリット幅1.3mm、長さ1940mm、表面粗さ0.1μmのコートハンガーダイから押し出して、90℃の金属エンドレスベルトに流延し、自己支持性のあるゲルフィルムを得た。ゲルフィルムを金属エンドレスベルトから剥離して、65℃の温度で、走行方向に1.3倍延伸し、ついでテンターに導入した。テンターで幅方向に1.4倍延伸して、260℃の温度で40秒間乾燥し、ついで430℃で1分間熱処理し、冷却ゾーンでリラックスさせながら30秒間冷却し、フィルムをエッジカットし、幅2000mm、厚さ10μmのポリイミドフィルム原反を得た。この原反を得る際、オンラインで幅方向にフィルム厚みを測定して、そのデータを前記スリットダイへフィードバックさせスリットダイの間隔を調整する方法を用い、フィルムの厚みムラが3.5%になるように調整した。
得られたフィルムの幅10mm以下でのスジ状厚みムラは0.2μmであり、全幅の厚みムラは1.0μmであった。
(比較例1)
コートハンガーダイに代えて、口金の表面粗さが0.2μmのTダイを用いたこと以外、実施例1と同様にしてフィルムを成形した。得られたフィルムの幅10mm以下でのスジ状厚みムラは0.2μmであり、全幅の厚みムラは1.2μmであった。
(比較例2)
コートハンガーダイに代えて、口金の表面粗さが0.4μmのTダイを用いたこと以外、実施例1と同様にしてフィルムを成形した。得られたフィルムの幅10mm以下でのスジ状厚みムラは0.5μmであり、全幅の厚みムラは1.2μmであった。
(比較例3)
得られたポリアミド酸の有機溶媒溶液を定量供給する配管内壁の表面粗さが1.2μmの配管を用いたこと以外、実施例1と同様にしてフィルムを成形した。得られたフィルムの幅10mm以下でのスジ状厚みムラは0.8μmであり、全幅の厚みムラは1.3μmであった。
前記実施例1〜3と比較例1〜3で得られたフィルムの性状等をまとめると下記表1の通りである。
Figure 2006291079
本発明によれば、厚みムラが小さく、特に電気配線板の支持体及びFPC保護用カバーレイフィルムの用途に優れたポリイミドフィルム及びその製造方法を提供できる。

Claims (3)

  1. ポリイミドフィルムの幅方向の厚みムラが1.0μm以下であり、かつ幅10mm以下の範囲内でのスジ状厚みムラが0.7μm以下であることを特徴とする幅500mm以上のポリイミドフィルム。
  2. スジ状厚みムラが0.3μm以下である請求項1記載のポリイミドフィルム。
  3. 配管を流路として供給されるポリアミド酸溶液を口金から支持体上に流延することによりゲルフィルムを成形し、ついでゲルフィルム中のポリアミド酸をイミド化することによりポリイミドフィルムを製造する方法において、前記配管内壁の表面粗度が1.0μm以下であり、かつ前記口金内壁の表面粗度が0.1μm以下であることを特徴とするポリイミドフィルムの製造方法。

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