JP2002273746A - セルロースアセテートフイルム及び偏光板等並びに良品判定方法 - Google Patents

セルロースアセテートフイルム及び偏光板等並びに良品判定方法

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JP2002273746A
JP2002273746A JP2001078539A JP2001078539A JP2002273746A JP 2002273746 A JP2002273746 A JP 2002273746A JP 2001078539 A JP2001078539 A JP 2001078539A JP 2001078539 A JP2001078539 A JP 2001078539A JP 2002273746 A JP2002273746 A JP 2002273746A
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cellulose acetate
dope
polarizing plate
acetate film
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Masaaki Miyazaki
政明 宮▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロースアセテートフイルムの製品加工後
の目視評価を不要にする。 【解決手段】 製膜後の完成したフイルムの幅方向の厚
み変化率が0.04%以下(0.5mm毎の厚み変化量
が0.0002mm以下)となるように、溶液キャスト
法によりフイルムを製造する。例えば、ドープ12をセ
ルロースアセテートとジクロルメタンなどの溶媒から調
製し、温度を30℃、粘度500ポイズにする。ダイリ
ップ22の表面粗さ(Ra値)を0.1μmとし、リッ
プクリアランスdを1.0mmとした流延ダイ17から
ベルト18上にドープ12を流延して、フイルム19を
製膜する。厚み変化率が0.04%以下であると、製品
加工後のスジ状欠陥の良品レベルとなり、目視評価が不
要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶液キャスト法に
より製膜されるセルロースアセテートフイルム及びこれ
を用いた装置並びに良品判定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セルロースアシレート、特に57.5な
いし62.5%の平均酢化度を有するセルロースアセテ
ートは、その強靭性と難燃性から、フイルムの形状にし
て写真感光材料の支持体として利用されている。また、
セルロースアシレートフイルムは、光学的等方性に優れ
ていることから、近年市場の拡大している液晶表示装置
の偏光板の保護フイルムおよびカラーフィルターの用途
に適している。
【0003】溶液キャスト法は、高分子材料を溶剤に溶
解した溶液(以下、ドープと称す)をダイより押出して
支持体上に流延した後に乾燥、剥離してフイルムを得る
方法である。この方法で製造されるフイルムは、溶融押
出法で得られるフイルムに比べ、光学等方性、厚み均一
性に優れ、また、異物も少ないため、偏光膜保護フイル
ム、位相差フイルム、透明電導性フイルムなどのオプト
エレクトロニクス用に利用されている。
【0004】このような溶液キャスト法では、先端が鋭
角のエッジ形状をしている流延ダイからドープを押出す
ときにダイ先端にカワバリが発生し、流延方向のスジ欠
陥を発生させるという問題がある。なお、「カワバリ」
とは、ダイ先端でドープ中の溶媒の蒸発によってドープ
のゲル化物が付着したものをいう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
するために特開平8−25381号公報では、溶液粘度
が5〜200ポイズの比較的低粘度のドープを、流延ダ
イの先端を金属支持体に対し平行で、かつ平坦なエッジ
を有するリップとして、そのダイより押出して流延し、
かつ、金属支持体の移動速度を0.5〜10m/min
とする方法が提案されている。本方法によればカワバリ
の発生は抑制されるものの、金属支持体の移動速度を
0.5〜10m/minとするため生産性に乏しいため
現実的な解決方法でなかった。
【0006】このため、ドープの物性、特にその粘度と
流延ダイの接液部の平面性とリップクリアランスとを規
定することにより、スジ欠陥を改良することが試みられ
ている。しかしながら、このような粘度、流延ダイの平
面性、リップクリアランス等を規定してスジ欠陥を改良
してもこのスジ欠陥の評価においては反射光による目視
比較に頼っており、定量的な評価ができなかった。この
ため、偏光板を製造した後でなければ正確な面状評価が
できず、評価に時間がかかっていた。
【0007】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、スジ欠陥の良品レベルを迅速に判定することがで
きるセルロースアセテートフイルムの良品判定方法を提
供することを目的とする。また、本発明は製品加工後の
目視比較評価を省略することができるセルロースアセテ
ートフイルム及びこれを用いた保護フイルム、偏光板、
液晶表示装置などの各装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者はセルロースアセテートフイルムのスジ状
欠陥の良品レベルとセルロースフイルムの幅方向の厚み
ムラの変化量に着目し、鋭意検討した結果、これらの間
には一定の関係があることを見出した。すなわち完成し
たセルロースアセテートフイルムの幅方向の厚み変化を
測定し、この厚みの変化率が0.04%以下のときに、
スジ状欠陥の良品レベルとなることを見いだした。した
がって、フイルム幅方向において、この厚み変化率が
0.04%以下になるように、フイルムを製膜すること
により、製品加工後の目視評価を不要にすることができ
る。なお、変化率を求める幅方向の最小単位は0.3〜
0.7mmが好ましく、より好ましくは0.4〜0.6
mmである。
【0009】特に、流延する際の前記ドープの粘度が4
50〜650ポイズ、前記流延ダイの接液面表面粗さ
(Ra値)が、0.1μm以下、前記流延ダイのリップ
クリアランスが、0.9〜1.3mmでの各条件でフイ
ルムを製膜することにより、前記フイルムの幅方向の厚
み変化率が0.04%以下になり、前記フイルム表面に
発生するスジ欠陥が抑制され、偏光板などの製造後に目
視比較評価を行なう必要がなくなるためにより好まし
い。
【0010】また、酢化度が57.5〜62.5%のセ
ルロースアセテートから製膜することが好ましい。さら
に、これらフイルムから製造される偏光板用保護フイル
ム、偏光板及び液晶表示装置も本発明に含まれる。
【0011】また、本発明の良品判定方法は、溶液キャ
スト法によって製造されたセルロースアセテートフイル
ムの幅方向における厚み変化を測定し、この変化率が
0.04%以下の場合には良品と判定することで、製品
加工後の目視比較評価を不要とすることができる。な
お、厚み変化率を求める幅方向の最小単位は0.3〜
0.7mmが好ましく、より好ましくは0.4〜0.6
mmである。
【0012】
【発明の実施の形態】[フイルム]本発明のフイルム
は、溶液キャスト法によって形成されるものであれば特
に限定されない。特に好ましくは、偏光板用保護フイル
ムに好適に用いられるセルロースアシレートフイルムで
ある。セルロースアシレートフイルムは、種々の酢化度
のセルロースアセテートを用いることが可能である。し
かしながら、偏光板用保護フイルムとしての機能から、
寸法の安定性に優れた57.5から62.5%の平均酢
化度のセルロースアセテートを用いることが好ましい。
もっとも好ましくは、平均酢化度が58.0から62.
5%のセルロースアセテートである。
【0013】[溶剤]本発明の溶液製膜フイルムは、公
知の溶剤を使用したドープから製造できる。フイルムの
原料にセルロースアセテートを用いた場合、溶剤には、
メチレンクロライド(ジクロルメタン)などのハロゲン
化炭化水素、エステル、エーテル、アルコールなどを使
用することができる。また、これら溶剤を複数混合させ
た溶剤から製膜したフイルムも本発明には含まれる。
【0014】溶解したドープは濾過により異物を除去す
ることが一般的である。濾過には濾紙、濾布、不織布、
金属メッシュ、焼結金属、多孔板等、公知の各種濾材を
用いることが可能である。濾過することにより、ドープ
中の異物、未溶解物を除去することができ、製品フイル
ム中の異物による欠陥を軽減することができる。
【0015】また、一度溶解したドープを加熱して、さ
らに溶解度の向上を図ることもできる。加熱には静置し
たタンク内で撹拌しながら加熱する方法、多管式、静止
型混合器付きジャケット配管等の各種熱交換器を用いて
ドープを移送しながら加熱する方法などがある。また、
加熱工程の後に冷却工程を設け、装置の内部を加圧する
ことにより、ドープの沸点以上の温度に加熱することも
可能である。これらの加熱処理を施すことにより、完全
に溶解できていなかった微小な未溶解物を完全に溶解す
ることができ、製品フイルムの異物の減少、濾過の負荷
軽減が図られる。
【0016】[添加剤]公知の添加剤をドープに添加さ
せること可能である。添加剤としては、可塑剤、紫外線
吸収剤などが挙げられるがこれらに限定されない。ま
た、ドープ中には、他の添加剤としてシリカ、カオリ
ン、タルクなどを添加することも可能である。これらの
添加剤は、ドープを調製する際に同時に混合することも
可能であり、また、ドープを調製した後、移送する際に
静止型混合器などを用いてインライン混合することも可
能である。
【0017】図1は本発明に係るセルロースアセテート
フイルムの製膜ラインを示している。セルロースアセテ
ートと溶媒とはミキシングタンク10内に注入され、撹
拌翼11で撹拌されてドープ12が調製される。この
時、ドープ12には、疎水性可塑剤及び紫外線吸収剤な
どの添加剤を混合することも可能である。ドープ12
は、ポンプ13によりストックタンク14に送られ静置
脱泡される。さらにドープ12は、ポンプ15により濾
過装置16に送られて不純物が除去される。さらに、ド
ープ12は、一定の流量で流延ダイ17に送られ、ベル
ト18上に流延され、図示しない駆動装置により回転駆
動されるベルト18上で徐々に溶剤が揮発しフイルム1
9が形成される。ベルト18の搬送速度は、生産コスト
から25〜60m/minであることが好ましく、通常
の製膜ラインの搬送速度であれば特に限定されない。
【0018】図2は流延ダイ17の要部を拡大して示し
ている。流延ダイ17にはマニホールド20とスリット
21とが設けられており、スリット21の先端にダイリ
ップ22が設けられている。温度が25〜35℃に調整
されたドープ12は、流延ダイ17内をこの順に流れて
ベルト18上に流延される。ドープ12は、30℃にお
ける粘度が450〜650ポイズに調整されていること
が、ドープ12の吐出を容易にしカワバリの発生を抑え
る点で好ましい。さらに好ましくは、450〜600ポ
イズである。
【0019】ダイリップ22は、その表面粗さ(Ra
値)が0.1μm以下となるように加工されている。表
面粗さが、0.1μm以下であれば、ドープ12が流延
される際に乱れが抑制されカワバリの発生が抑制され
る。表面粗さは、好ましくは、0.08μm以下である
が、あまり精密であると加工コストの点から問題が生じ
る。ダイリップ22の表面粗さ(Ra値)は、触針式表
面粗さ計などの公知の方法により測定する。
【0020】流延ダイ17のリップクリアランスdの値
を、0.9〜1.3mmとすることで、ドープ12の流
延時の溶媒の蒸発を最小限にすることができ、カワバリ
の発生を抑制できる。リップクリアランスdは、好まし
くは1.0〜1.25mmである。しかし、リップクリ
アランスdの値が0.9mm以下であると粘性が高いド
ープの流延に支障をきたすことがある。
【0021】図1に示すようにフイルム19がベルト1
8上で乾燥されると剥ぎ取られ、テンタ乾燥機23に導
入されて乾燥しながら延伸される。テンタ乾燥機23を
出たフイルム19は乾燥ゾーン24において多数のロー
ラ25で搬送されながら乾燥されたのち、冷却ゾーン2
6を通過して常温まで冷却されて巻き取り機27で巻き
取られる。本発明において製膜されるフイルム19の幅
方向の長さは、1200〜2100mmが好ましい。こ
のフイルム19を偏光板用保護フイルムとして偏光板が
製造される。さらに、その偏光板から液晶表示装置を製
造することも可能である。
【0022】前記製膜ラインで製造されたセルロースア
セテートフイルムの幅方向の厚み変化量を測定する。図
3に示すようにフイルム19の表面19aには微細な凹
凸が形成されている。フイルム表面19aの厚み方向の
高さの差を連続厚み計を用いてフイルムの幅方向0.5
mm毎測定し、その差を厚み変化量Hとする。この厚み
変化量Hが、0.0002mm以下であれば、偏光板な
どの製造後においてスジ欠陥の発生が抑制されたフイル
ムと判定することができる。この場合の厚み変化率Aは
0.04%となる。この厚み変化量Hとスジ欠陥の発生
の相関関係について以下に示す実施例でより詳細に説明
する。なお、0.5mm毎の測定結果を用いたが、この
測定結果は0.5mmに限定されず、0.3〜0.7m
mの範囲であればよい。好ましくは0.4〜0.6mm
であり、より好ましくは0.45〜0.55mmであ
る。
【0023】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。また、実施
例1において詳細に説明して他の実施例及び比較例につ
いては、実施例1と異なる点についてのみを説明して同
じ点については省略する。最後に各実施例及び比較例の
実験条件、偏光板加工後のフイルムの幅方向の厚み変化
率A及びスジ欠陥の評価について表1にまとめて示す。
【0024】[実施例1]ドープは、セルロースアセテ
ート(酢化度60.9%)100重量部、トリフェニル
フォスフェート7重量部、ビフェニルジフェニルフォス
フェート5重量部からなる固形分100重量部に対し
て、シリカ微粒子分散液を適宜添加した。さらに、ジク
ロルメタン(メチレンクロライド)92重量部、メタノ
ール8重量部の混合溶媒を適宜添加、撹拌して固形分を
溶解しドープを調製した。ドープの固形分濃度は17.
5重量%であった。図1に示した製膜ラインによってド
ープ12は送液ポンプ13によって濾過装置16を経由
した後に、流延ダイ17に送られた。表1に示されたド
ープ粘度(30℃で500ポイズ)、表面粗さ(Ra=
0.1μm)、リップクリアランス(1.0mm)の各
条件で、流延ダイ17より30m/minで移動するベ
ルト18上に乾燥後の膜厚が40〜45μmになるよう
に流延した。ドープ12は、ベルト18上で残留溶剤量
が22重量%以下まで乾燥した後にベルト18から剥が
されて、さらに残留溶剤量が1重量%以下となるまでテ
ンタ乾燥機23及び乾燥ゾーン24で乾燥され厚み40
〜45μmのフイルムが得られた。
【0025】得られたフイルムの流延方向と、流延方向
に直交する方向(直角方向)の厚み分布、およびフイル
ムの外観検査を実施した。幅方向厚み変化は、連続厚み
計(FILM THICKNESS TESTER K
G601A、ANRITSU(アンリツ電気(株))
製)で測定し、マルチチャンネルデータステーション
(DS−9100、小野測器(株)製)でフイルム幅方
向の0.5mm毎の厚み変化量Hを演算した。変化量H
は、フイルムの幅方向の全幅に渡り0.00016mm
(厚み変化率A:0.032%)以下であり、厚みの凹
凸もなく、表面平滑性も良好であった。このフイルムを
偏光板保護膜として偏光板に加工し、反射光に面状を確
認したところ、スジ欠陥が見られず製品の品質として満
足できるものであった。
【0026】[実施例2及び実施例3]ドープ粘度、表
面粗さ、リップクリアランスの各条件を変えて実施例2
及び実施例3として実験を行なった。特に明記していな
い点については実施例1と同じ条件で行ない、厚み変化
率Aを求め、偏光板加工後のスジ欠陥の面状を確認し
た。これら各実験条件と結果については表1にまとめて
示す。
【0027】[比較例1]流延ダイの接液面の粗さをR
a=0.5μmとした以外は実施例1と同じ条件で実験
を行なった。流延ダイからドープを流延する際の粘度
は、温度30℃で700ポイズであった。実験時にベル
ト18上のフイルムに流延方向に走るスジ欠陥の発生が
見られた。実施例1と同じ外観検査を実施した結果、フ
イルムの流延方向と直角方向の厚み分布は凹凸が非常に
多かった。また、変化量Hを演算したところ、フイルム
の幅方向の全幅に渡り変化量Hが0.0002mmを超
えた、0.00030mm(厚み変化率A:0.060
%)となる部分が見られた。このフイルムを偏光板保護
膜として偏光板に加工し、反射光に面状を確認したとこ
ろ、スジ欠陥が多数見られて品質的に満足できないもの
であった。
【0028】[比較例2ないし比較例6]ドープ粘度、
表面粗さ、リップクリアランスの各条件を変えて比較例
2ないし比較例6として実験を行なった。特に、明記し
ていない点については比較例1と同じ条件で行ない、厚
み変化率Aを求め、偏光板加工後のスジ欠陥の面状を確
認した。これら各実験条件と結果については表1にまと
めて示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1から、フイルム幅方向での厚み変化率
Aが、0.04%以下のフイルムから偏光板を形成した
場合、偏光板にスジ欠陥は生じなかった。すなわち、偏
光板加工前にフイルムの厚み変化量Hを測定すること
で、フイルムから偏光板を加工した後の目視評価を不要
にする。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明のセルロースアセテ
ートフイルムによれば、完成したフイルムの幅方向にお
ける厚み変化率を測定し、その値が0.04%以下であ
れば、スジ欠陥が良品レベルであると迅速に判定するこ
とができ、製品加工後の目視比較評価を省略することが
できる。また、この厚み変化率が0.04%以下になる
ようなフイルムの製膜は、流延する際の前記ドープの粘
度が450〜650ポイズ、前記流延ダイのダイリップ
の表面粗さ(Ra値)が0.1μm以下、前記流延ダイ
のリップクリアランスが、0.9〜1.3mmの各条件
で行なうことにより容易に得られる。
【0032】酢化度が57.5〜62.5%のセルロー
スアセテートから製膜された前記セルロースアセテート
フイルムが、その幅方向における厚み変化量が0.04
%以下であれば、このフイルムから製造される偏光板用
保護フイルム、偏光板、液晶表示装置のスジ欠陥の発生
は抑制されるため目視比較評価は不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセルロースアセテートフイルムの
製膜ラインを示した図である。
【図2】図1の製膜ラインを構成する流延ダイの要部拡
大図である。
【図3】フイルムの幅方向の厚み変化量の演算方法を説
明する図である。
【符号の説明】
10 ミキシングタンク 11 撹拌翼 12 ドープ 13、15 ポンプ 14 ストックタンク 16 濾過装置 17 流延ダイ 18 ベルト 19 フイルム 20 マニホールド 21 スリット 22 ダイリップ 23 テンタ乾燥機 24 乾燥ゾーン 25 ローラ 26 冷却ゾーン 27 巻き取り機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 510 G02F 1/1335 510 // B29K 1:00 B29K 1:00 B29L 7:00 B29L 7:00 C08L 1:12 C08L 1:12 Fターム(参考) 2H048 BB15 BB42 2H049 BA02 BB33 BC22 2H091 FA08X FA08Z FB02 FC07 FC29 FC30 LA12 4F071 AA09 AF29 BA01 BB02 BC01 4F205 AA01 AC05 AG01 AH73 AM02 AP11 AR12 AR13 GA07 GB02 GC07 GE21 GF24 GN24 GW39

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースアセテートを溶媒に溶解した
    ドープを流延ダイで流延してフイルムを形成する溶液キ
    ャスト法によって製膜されるセルロースアセテートフイ
    ルムにおいて、 完成したフイルムの幅方向における厚み変化率が0.0
    4%以下であることを特徴とするセルロースアセテート
    フイルム。
  2. 【請求項2】 前記厚み変化率を求める幅方向の最小単
    位は0.3〜0.7mmであることを特徴とする請求項
    1に記載のセルロースアセテートフイルム。
  3. 【請求項3】 流延する際の前記ドープの粘度が450
    〜650ポイズの範囲であり、 前記流延ダイのダイリップの表面粗さ(Ra値)が、
    0.1μm以下であり、 前記流延ダイのリップクリアランスが、0.9〜1.3
    mmの範囲で製膜されたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載のセルロースアセテートフイルム。
  4. 【請求項4】 前記セルロースアセテートの酢化度が5
    7.5〜62.5%であることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか1つに記載のセルロースアセテートフ
    イルム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    のセルロースアセテートフイルムを用いて構成したこと
    を特徴とする偏光板用保護フイルム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    のセルロースアセテートフイルムを用いて構成したこと
    を特徴とする偏光板。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    のセルロースアセテートフイルムを用いて構成したこと
    を特徴とする液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 溶液キャスト法によって製造されたセル
    ロースアセテートフイルムの良品判定方法において、 前記フイルムの幅方向における厚み変化を測定し、この
    変化率が0.04%以下の場合に良品と判定することを
    特徴とするセルロースアセテートフイルムの良品判定方
    法。
  9. 【請求項9】 前記厚み変化率を求める幅方向の最小単
    位は0.3〜0.7mmであることを特徴とする請求項
    8に記載のセルロースアセテートフイルムの良品判定方
    法。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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