JP2010228763A - ポリイミドフィルムロール梱包体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】巻取りコア1にポリイミドフィルムを巻取り、外周の表面凹凸が0.6mm以下のポリイミドフィルムロールを得て、該ポリイミドフィルムロールを、15〜30℃、40%RH以下の環境下にて24時間以上保管した後、24時間あたりの透湿度が1g/m2以下の梱包材で包装する。
【選択図】図1
Description
ポリイミドフィルムロール保管時における皺の発生を防止する方法として、ポリイミドフィルムロールを防湿包装する方法が知られている。
また、下記特許文献2には、24時間あたりの透湿度が4.0g/m2以下のシートが、ロール外層に巻きつけられてなるポリイミドフィルムロールが開示されている。
このため、上記特許文献1,2に開示されているように、ポリイミドフィルムロールを防湿包装しても、皺の発生を十分抑制できなかった。
厚さ12.5μm、表裏間の静摩擦係数が0.4のポリイミドフィルムを製膜した。このポリイミドフィルムの膜厚差(膜厚の最大値と最小値との差)は、0.2μmであった。
得られたポリイミドフィルムを、23℃に保たれたクリーンルームで500mm幅にスリットし、弾性率220kgf/mm2の巻取りコア(ABS製、直径:3インチ)に1000m巻取り、ポリイミドフィルムロールを得た。得られたポリイミドフィルムロール外周の表面凹凸は0.6mmであった。
このポリイミドフィルムロールを、23℃、30%RH以下の環境下にて24時間保管した後、その全体を、アルミニウム蒸着シート(24時間あたりの透湿度が1g/m2)で包装した後、ダンボールに入れ、23℃に保たれた倉庫に保管した。
1ヶ月保管した後のポリイミドフィルムロールの表面を観察したところ、皺は発生していなかった。
厚さ25μm、表裏間の静摩擦係数が0.9のポリイミドフィルムを製膜した。このポリイミドフィルムの膜厚差(膜厚の最大値と最小値との差)は、0.4μmであった。
得られたポリイミドフィルムを、23℃に保たれたクリーンルームで500mm幅にスリットし、弾性率220kgf/mm2の巻取りコア(ABS製、直径:3インチ)に500m巻取り、ポリイミドフィルムロールを得た。得られたポリイミドフィルムロール外周の表面凹凸は0.6mmであった。
このポリイミドフィルムロールを、23℃、30%RH以下の環境下にて24時間保管した後、その全体を、アルミニウム蒸着シート(24時間あたりの透湿度が1g/m2)で包装した後、ダンボールに入れ、23℃に保たれた倉庫に保管した。
1ヶ月保管した後のポリイミドフィルムロールの表面を観察したところ、皺は発生していなかった。
厚さ12.5μm、表裏間の静摩擦係数が0.4のポリイミドフィルムを製膜した。このポリイミドフィルムの膜厚差(膜厚の最大値と最小値との差)は、0.3μmであった。
得られたポリイミドフィルムを、23℃に保たれたクリーンルームで500mm幅にスリットし、弾性率220kgf/mm2の巻取りコア(ABS製、直径:3インチ)に1000m巻取り、ポリイミドフィルムロールを得た。得られたポリイミドフィルムロール外周の表面凹凸は0.9mmであった。
このポリイミドフィルムロールを、23℃、30%RH以下の環境下にて24時間保管した後、その全体を、アルミニウム蒸着シート(24時間あたりの透湿度が1g/m2)で包装した後、ダンボールに入れ、23℃に保たれた倉庫に保管した。
1ヶ月保管した後のポリイミドフィルムロールの表面を観察したところ、皺が発生していた。このように、ポリイミドフィルムロール外周の表面凹凸が0.6mm以上であると、ポリイミドフィルムの表面に皺が生じた。
厚さ12.5μm、表裏間の静摩擦係数が0.4のポリイミドフィルムを製膜した。このポリイミドフィルムの膜厚差(膜厚の最大値と最小値との差)は、0.2μmであった。
得られたポリイミドフィルムを、23℃に保たれたクリーンルームで500mm幅にスリットし、弾性率220kgf/mm2の巻取りコア(ABS製、直径:3インチ)に1000m巻取り、ポリイミドフィルムロールを得た。得られたポリイミドフィルムロール外周の表面凹凸は、0.6mmであった。
その後直ちに、その全体を、アルミニウム蒸着シート(24時間あたりの透湿度が1g/m2)で包装した後、ダンボールに入れ、23℃に保たれた倉庫に保管した。
1ヶ月保管した後のポリイミドフィルムロールの表面を観察したところ、皺が発生していた。このように、ポリイミドフィルムロールを、15〜30℃、40%RHの環境下で保管することなく、梱包材で包装すると、ポリイミドフィルムの表面に皺が生じた。
厚さ12.5μm、表裏間の静摩擦係数が0.4のポリイミドフィルムを製膜した。このポリイミドフィルムの膜厚差(膜厚の最大値と最小値との差)は、0.2μmであった。
得られたポリイミドフィルムを、23℃に保たれたクリーンルームで500mm幅にスリットし、弾性率220kgf/mm2の巻取りコア(ABS製、直径:3インチ)に1000m巻取り、ポリイミドフィルムロールを得た。得られたポリイミドフィルムロール外周の表面凹凸は、0.61mmであった。
このポリイミドフィルムロールを、23℃、30%RH以下の環境下にて24時間保管した後、その全体を、ポリエチレンシート(24時間あたりの透湿度が10g/m2)で包装した後、ダンボールに入れ、23℃に保たれた倉庫に保管した。
1ヶ月保管した後のポリイミドフィルムロールの表面を観察したところ、皺が発生していた。このように、ポリイミドフィルムロールを透湿度の高い梱包材で包装すると、ポリイミドフィルムの表面に皺が生じた。
2:巻取り部
3:チャッキング部
Claims (5)
- 巻取りコアにポリイミドフィルムを巻取り、外周の表面凹凸が0.6mm以下のポリイミドフィルムロールを得て、該ポリイミドフィルムロールを、15〜30℃、40%RH以下の環境下にて24時間以上保管した後、24時間あたりの透湿度が1g/m2以下の梱包材で包装することを特徴とするポリイミドフィルムロール梱包体の製造方法。
- 前記ポリイミドフィルムは、平均厚みが5〜75μmで、その最大厚みと最少厚みの差が1μm以下である、請求項1に記載のポリイミドフィルムロール梱包体の製造方法。
- 前記ポリイミドフィルムは、静摩擦係数が0.9以下である、請求項1又は2に記載のポリイミドフィルムロール梱包体の製造方法。
- 前記巻取りコアは、弾性率が200kgf/mm2以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリイミドフィルムロール梱包体の製造方法。
- 前記ポリイミドフィルムロールは、前記巻取りコアに、前記ポリイミドフィルムを500〜3000m巻取って得る、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリイミドフィルムロール梱包体の製造方法。
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