JP2006288189A - Ftth端末引留具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定の引張力に耐えることができ、作業性に優れ、且つ製造コストも安価なFTTH端末引留具を提供する。
【解決手段】 一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具10において、この引止具10は一方の端部に掛け部11を有し、他方の端部近傍に巻付け部12を有し、両端部間の中間部13は直線状に形成されたものであって、前記巻付け部12はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部12aから上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部12bが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、FTTHケーブル(通信を行う合成樹脂被覆された光ファイバーケーブルと張線架設するため強度を負担し光ファイバーケーブルを吊り下げることを目的とする合成樹脂被覆された金属線のメッセンジャーワイヤとで構成されている。)の端末を家屋に引き込む際に使用するFTTH端末引留具に関する。
従来のFTTH端末引留具は図12に示すようなステンレス鋼の金属線で形成したものが知られている。このFTTH端末引留具は出し入れ口及び支持部にメッセンジャーワイヤを交互にジグザグ状に挿入することによって掛け止めて支持することによってケーブルの引き込み作業を容易にしようとしたものである(特許文献1参照)。また、図13に示すような掛け部を形成する金属線をインサートした合成樹脂成形品でメッセンジャーワイヤを端末部で引っ掛け、樹脂円形部と樹脂フック部に巻付けて支持しようとするものが知られている。
特開2003−319540号公報
しかしながら、上記方法による引留具の引張力試験を行ったところ、低張力(500N以下)が限界であり、それ以上の荷重を加えた場合には引留具が伸びて外れるか、メッセンジャーワイヤがジグザグ状の支持部をすり抜けるかによって引留具の機能を果たさなくなっていた。このため、ユーザーの要求する高張力(700N以上)の引張力に耐えることができる新たな引留具の開発を行う必要があった。
本発明は上記点に鑑み、1000N以上の引張力に耐えることができ、作業性に優れ、且つ製造コストも安価なFTTH端末引留具を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引止具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に巻付け部を有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されていることに特徴を有する。即ち、このFTTH端末引留具は端部に形成された掛け部を所定位置に引っ掛け、幅狭の開口部にメッセンジャーワイヤを所定回数巻き付けて使用するものであり、上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されていることから、幅狭の開口部に巻き付けられたメッセンジャーワイヤが上下方向にずれ抜けることもない。
請求項2の発明は、一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引止具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に巻付け部を有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されており、前記開口部は中間部の直線方向に対して傾斜していることに特徴を有する。即ち、このFTTH端末引留具は端部に形成された掛け部を所定位置に引っ掛け、幅狭の開口部にメッセンジャーワイヤを所定回数巻き付けて使用するものであり、上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されていることから、幅狭の開口部に巻き付けられたメッセンジャーワイヤが上下方向にずれ抜けることもない。さらに、開口部は中間部の直線方向に対して傾斜していることから、この引留具に巻き付けられたメッセンジャーワイヤに中間部の直線方向と平行な方向に引張力が作用した場合には、この引張力に対して反発するバネ性を有することになるので、引留具に対するメッセンジャーワイヤの巻き数が請求項1の発明と比較して少ない場合でも、所定の引張力に耐えることができる。
請求項3の発明は、一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引留具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に当接部と、巻付け部とを有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されており、前記開口部は前記中間部の直線方向に対して平行であり、前記当接部と、前記幅広の入り江状の凸部と、前記中間部の直線方向とは互いに垂直であって、前記開口部と前記中間部との間は平面視S字形の曲げ部を有していることに特徴を有する。
即ち、このFTTH端末引留具は主に、FTTHケーブルの中間分岐部に使用する場合のものであり、一方の端部に形成された掛け部を所定位置に引っ掛け、他方の端部近傍に形成された当接部にメッセンジャーワイヤの一部を当接し、幅狭の開口部にメッセンジャーワイヤを所定回数巻き付け、平面視S字形の曲げ部の一部にメッセンジャーワイヤを引っ掛けて使用するものである。当接部と幅広の入り江状の凸部とが垂直であることによってメッセンジャーワイヤの巻付けが容易になると共に、メッセンジャーワイヤの当接部への接触が線接触となることから、メッセンジャーワイヤの破断強度の低下を防ぐこととなる。また、平面視S字形の曲げ部が形成されていることによって、メッセンジャーワイヤの張力が増加すると、この曲げ部が伸びることとなり、緩衝効果を奏するものである。
請求項4の発明は、一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引留具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に第一巻付け部と、第二巻付け部とを有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記第二巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されており、前記開口部は前記中間部の直線方向に対して平行であり、前記第一巻付け部及び前記幅広の入り江状の凸部と、前記中間部の直線方向とは互いに垂直であって、前記開口部と前記中間部との間は平面視S字形の曲げ部を有していることに特徴を有する。
即ち、このFTTH端末引留具も請求項3の発明と同様、主に、FTTHケーブルの中間分岐部に使用する場合のものであり、一方の端部に形成された掛け部を所定位置に引っ掛け、他方の端部近傍に形成された第一巻き付け部と第二巻付け部とに交互にメッセンジャーワイヤを所定回数巻き付け、平面視S字形の曲げ部の一部にメッセンジャーワイヤを引っ掛けて使用するものである。第一巻付け部と幅広の入り江状の凸部とが平行であることによってメッセンジャーワイヤの交互の巻付けが容易になる。また、平面視S字形の曲げ部が形成されていることによって、メッセンジャーワイヤの張力が増加すると、この曲げ部が伸びることとなり、緩衝効果を奏するものである。
請求項5の発明は、一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引留具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に第一巻付け部と、第二巻付け部とを有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記第一巻付け部は側面方向から視た場合にコ字状となるように形成され、前記第二巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されており、前記開口部は前記中間部の直線方向に対して平行であり、前記第一巻付け部の一部及び前記幅広の入り江状の凸部と、前記中間部の直線方向とは互いに垂直であることに特徴を有する。
即ち、このFTTH端末引留具は主に、FTTHケーブルの中間分岐部に使用する場合のものであり、一方の端部に形成された掛け部を所定位置に引っ掛け、他方の端部近傍に形成された第二巻付け部にメッセンジャーワイヤを所定回数一定方向に巻き付けた後、逆方向に第一巻付け部及び第二巻付け部に所定回数巻付けて使用するものである。第一巻付け部が側面方向から視た場合にコ字状となるように形成されていることによって巻付けたメッセンジャーワイヤの抜けが防止されるものである。
請求項1の発明は、一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引止具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に巻付け部を有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されていることに特徴を有するので、一本の鋼線を折曲加工して製作されるものであるから、従来のプラスチック成形品と比較して安価に製造することができる。また、端末の掛け部を所定位置に引っ掛け、開口部にメッセンジャーワイヤを巻き付けるだけの作業で済むため作業性に優れている。さらに、幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されていることから、開口部に巻き付けられたメッセンジャーワイヤが上下方向にずれ抜けるのを防止することができる。
請求項2の発明は、一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引止具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に巻付け部を有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されており、前記開口部は中間部の直線方向に対して傾斜していることに特徴を有するので、請求項1の発明と同様の効果を奏することができるものであることに加えて、開口部が中間部の直線方向に対して傾斜させた構成によって、開口部に巻き付けられたメッセンジャーワイヤに引張力が作用した場合に、その引張力に対して反発するバネ性を有することになるため、2回の巻き数で1000N以上の引張力に耐えることができ、作業性を一段と向上させることができる。
請求項3の発明は、一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引留具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に当接部と、巻付け部とを有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されており、前記開口部は前記中間部の直線方向に対して平行であり、前記当接部と、前記幅広の入り江状の凸部と、前記中間部の直線方向とは互いに垂直であって、前記開口部と前記中間部との間は平面視S字形の曲げ部を有していることに特徴を有するので、2回の巻き数で1500N以上の引張力に耐えることができ、作業性を一段と向上させることができる。
請求項4の発明は、一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引留具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に第一巻付け部と、第二巻付け部とを有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記第二巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されており、前記開口部は前記中間部の直線方向に対して平行であり、前記第一巻付け部及び前記幅広の入り江状の凸部と、前記中間部の直線方向とは互いに垂直であって、前記開口部と前記中間部との間は平面視S字形の曲げ部を有していることに特徴を有するので、2回の巻き数で1500N以上の引張力に耐えることができ、作業性を一段と向上させることができる。
請求項5の発明は、一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引留具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に第一巻付け部と、第二巻付け部とを有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記第一巻付け部は側面方向から視た場合にコ字状となるように形成され、前記第二巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されており、前記開口部は前記中間部の直線方向に対して平行であり、前記第一巻付け部の一部及び前記幅広の入り江状の凸部と、前記中間部の直線方向とは互いに垂直であることに特徴を有するので、2回の巻き数で1500N以上の引張力に耐えることができ、作業性を一段と向上させることができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るFTTH端末引留具の第1の実施形態を示す図であり、図1(イ)は正面図、(ロ)は平面図である。この図に示すようにFTTH端末引留具10は一本の鋼線を折曲加工して製造されるものである。このFTTH端末引留具10は一方の端部に掛け部11を有するものである。また、他方の端部近傍には巻付け部12を有している。そして、両端部間の中間部13は直線状に形成されており、巻付け部12はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部12aから上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部12bが形成されている。
図2は第1の実施形態のFTTH端末引留具にメッセンジャーワイヤを巻き付ける手順を示す図である。先ず(1)に示すように巻付け部12の右側にある孔Aにメッセンジャーワイヤを通す。次に(2)に示すように巻付け部12の左側にある孔Cにメッセンジャーワイヤを通し、巻付け部12に巻き付けるように折り返す。次に(3)に示すように孔Aにメッセンジャーワイヤを通し、巻付け部12に巻き付けるようにして、孔Cにメッセンジャーワイヤを通す。そして、(4)に示すように再び巻付け部12に巻き付けるようにして折り返し、孔Aに通し、(5)に示すように巻付け部12に巻き付けるようにして孔Cに通す。以上の作業によって、メッセンジャーワイヤを巻付け部12に2回巻付ける作業が完了する。これを下方からみた図が(6)である。
尚、上述した巻付け方法によって、引張力試験を行った結果、最大荷重1200Nまでメッセンジャーワイヤが破断せずに耐え得ることが確認されている。
図3は本発明に係るFTTH端末引留具の第2の実施形態を示す図であり、図2(イ)は正面図、(ロ)は平面図である。この図に示すようにFTTH端末引留具20は一本の鋼線を折曲加工して製造されるものであることは第1の実施形態と同様である。このFTTH端末引留具20は、一方の端部に掛け部21を有するものである。また、他方の端部近傍に巻付け部22を有している。そして、両端部間の中間部23は直線状に形成されており、巻付け部22はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部22aから上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部22bが形成されている。さらに、開口部22aは中間部23の直線方向に対して30°程度傾斜している。尚、この傾斜角は30°に限定されるものではなく、巻付け部に巻き付けられたメッセンジャーワイヤに引張力が加えられた時に、この引張力に反発することができるバネ性の効果を奏する角度であればよいものであるが、後述するような作業を考慮した場合には30°以上傾斜しているのが好ましい。
図4は第2の実施形態のFTTH端末引留具にメッセンジャーワイヤを巻き付ける手順を示す図である。先ず、上述したとおり、中間部23の直線方向に対して30°の傾斜位置に曲げ部Bがあるので、(1)に示すように曲げ部Aから曲げ部B間にメッセンジャーワイヤを曲げることなく通すことができる。次に(2)に示すように曲げ部Aでメッセンジャーワイヤを折り返す。さらに、(3)に示すようにメッセンジャーワイヤを曲げ部Bに通し、(4)に示すように曲げ部Bで折り返すと作業が完了するのである。このFTTH端末引留具への巻付け作業は慣れた作業者が行えば、通常5秒以内で行うことができるものである。
尚、上述した巻付け方法によって、引張力試験を行った結果、1000N以上までメッセンジャーワイヤが抜けたり破断したりせずに耐え得ることが確認されている。
図5は本発明に係るFTTH端末引留具の第3の実施形態を示す図であり、図5(イ)は正面図、(ロ)は平面図である。この図に示すようにFTTH端末引留具30は一本の鋼線を折曲加工して製造されるものであることは第1及び第2の実施形態と同様である。このFTTH端末引留具30は一方の端部に掛け部31を有するものである。
また、他方の端部近傍に巻付け部32と当接部33とを有している。そして、両端部間の中間部34は直線状に形成されており、巻付け部32はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部32aから上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部32bが形成されている。ここで、開口部32aは中間部34の直線方向に対して平行であり、当接部33と、幅広の入り江状の凸部32bと、中間部34の直線方向とは互いに垂直となるように形成されている。さらに、開口部32aと中間部34との間は平面方向から視た場合にS字形となる曲げ部35が形成されている。
そして、強風や着雪によって取付けられたメッセンジャーワイヤの張力が増加した場合には、曲げ部35が伸びることとなり、メッセンジャーワイヤの張力を減少させる緩衝効果を奏させるものである。尚、メッセンジャーワイヤの張力が増加した場合には、開口部32aの隙間が狭くなって緩衝効果を生じさせるものであるが、上記曲げ部35は、これにプラスした緩衝効果を生じさせるのである。
図6は第3の実施形態のFTTH端末引留具にメッセンジャーワイヤを巻き付ける手順を示す図である。先ず、(1)に示すように、当接部33にメッセンジャーワイヤを当接した後、巻付け部32の後側に通す。次に、(2)、(3)に示すように、開口部32a付近に巻き付けるようにして、巻付け部32の前側に折り返した後、後側に折り返す。そして、(4)、(5)に示すように、(2)と(3)と同様の作業を繰り返すことによって2回巻き付けた状態とする。最後に、メッセンジャーワイヤをS字形の曲げ部35に通して作業は完了するのである。上述した巻付け方法によって、引張力試験を行った結果、1600N以上までメッセンジャーワイヤが抜けたり破断したりせずに耐え得ることが確認されている。
図7は本発明に係るFTTH端末引留具の第4の実施形態を示す図であり、図7(イ)は正面図、(ロ)は平面図である。この図に示すようにFTTH端末引留具40は一本の鋼線を折曲加工して製造されるものであることは第1乃至第3の実施形態と同様である。このFTTH端末引留具40は一方の端部に掛け部41を有するものである。
また、他方の端部近傍に第一巻付け部42と第二巻付け部43とを有している。そして、両端部間の中間部44は直線状に形成されており、第二巻付け部43はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部43aから上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部43bが形成されている。ここで、開口部43aは中間部44の直線方向に対して平行であり、第一巻付け部42及び幅広の入り江状の凸部43bと、中間部44の直線方向とは互いに垂直となるように形成されている。さらに、開口部43aと中間部44との間は平面方向から視た場合にS字形となる曲げ部45が形成されている。
そして、強風や着雪によって取付けられたメッセンジャーワイヤの張力が増加した場合には、曲げ部45が伸びることとなり、メッセンジャーワイヤの張力を減少させる緩衝効果を奏させるものである。尚、メッセンジャーワイヤの張力が増加した場合には、開口部43aの隙間が狭くなって緩衝効果を生じさせるものであるが、上記曲げ部45は、これにプラスした緩衝効果を生じさせるのである。
図8は第4の実施形態のFTTH端末引留具にメッセンジャーワイヤを巻き付ける手順を示す図である。先ず、(1)に示すように、第一巻付け部42と第二巻付け部43との間にメッセンジャーワイヤを通す。次に、(2)に示すように、第二巻付け部43の開口部43a付近に巻き付けた後、第一巻付け部42に巻き付ける。さらに、(3)及び(4)に示すように、第二巻付け部43にもう一度巻き付けた後、メッセンジャーワイヤをS字形の曲げ部45に通して作業は完了するのである。(5)は巻付作業が完了した状態を示す図であり、この方法でFTTH端末引留具にメッセンジャーワイヤを巻き付けた場合には光ファイバーケーブルにねじれが発生していないことがわかる。上述した巻付け方法によって、引張力試験を行った結果、1600N以上までメッセンジャーワイヤが抜けたり破断したりせずに耐え得ることが確認されている。
図9は第4の実施形態のFTTH端末引留具にメッセンジャーワイヤを巻き付ける手順の他例を示す図である。先ず、(1)に示すように、第一巻付け部42と第二巻付け部43との間にメッセンジャーワイヤを通す。次に、(2)に示すように、第二巻付け部43の開口部43a付近に一回巻き付ける。最後に、(3)に示すように、メッセンジャーワイヤをS字形の曲げ部45に通して作業は完了するのである。この巻き付け方法は、図8で説明した方法よりも簡易な方法であり、高い引張力が要求されない場合には、この巻付け方法で対応することができる。上述した巻付け方法によって、引張力試験を行った結果、800N以上までメッセンジャーワイヤが抜けたり破断したりせずに耐え得ることが確認されている。
図10は本発明に係るFTTH端末引留具の第5の実施形態を示す図であり、図10(イ)は正面図、(ロ)は平面図である。この図に示すようにFTTH端末引留具50は一本の鋼線を折曲加工して製造されるものであることは第1乃至第4の実施形態と同様である。このFTTH端末引留具50は一方の端部に掛け部51を有するものである。
また、他方の端部近傍に側面方向から視た場合にコ字状に形成された第一巻付け部52と第二巻付け部53とを有している。そして、両端部間の中間部54は直線状に形成されており、第二巻付け部53はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部53aから上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部53bが形成されている。ここで、開口部53aは中間部54の直線方向に対して平行であり、第一巻付け部52の一部52a及び幅広の入り江状の凸部53bと、中間部54の直線方向とは互いに垂直となるように形成されている。
そして、強風や着雪によって取付けられたメッセンジャーワイヤの張力が増加した場合には、開口部53aの隙間が狭くなって緩衝効果を生じさせるものである。
図11は第5の実施形態のFTTH端末引留具にメッセンジャーワイヤを巻き付ける手順を示す図である。先ず、(1)に示すように、第一巻付け部52と第二巻付け部53との間にメッセンジャーワイヤを通す。次に、(2)に示すように、第二巻付け部53の開口部53a付近に2回巻き付けた後、(3)に示すように、これとは逆方向に第一巻付け部52に1回巻き付ける。さらに、(4)に示すように、第二巻付け部53に、第一巻付け部52に巻き付けた方向と同じ方向に1回巻き付けて作業は完了するのである。(5)は巻付作業が完了した状態を示す図であり、この方法でFTTH端末引留具にメッセンジャーワイヤを巻き付けた場合には光ファイバーケーブルにねじれが発生していないことがわかる。上述した巻付け方法によって、引張力試験を行った結果、1600N以上までメッセンジャーワイヤが抜けたり破断したりせずに耐え得ることが確認されている。尚、巻き付け回数は、上述した回数に限定されるものではなく、第一巻付け部52に複数回巻き付けた後、第二巻付け部53及び第一巻付け部52を利用して逆方向に同数回巻き付けることによって、光ファイバーケーブルにねじれが発生することがないのである。
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の実施形態をとることができることは言うまでもない。
本発明に係るFTTH端末引留具の第1の実施形態を示す図である。 第1の実施形態にメッセンジャーワイヤを巻き付ける手順を示す図である。 本発明に係るFTTH端末引留具の第2の実施形態を示す図である。 第2の実施形態にメッセンジャーワイヤを巻き付ける手順を示す図である。 本発明に係るFTTH端末引止具の第3の実施形態を示す図である。 第3の実施形態にメッセンジャーワイヤを巻き付ける手順を示す図である。 本発明に係るFTTH端末引止具の第4の実施形態を示す図である。 第4の実施形態にメッセンジャーワイヤを巻き付ける手順を示す図である。 第4の実施形態にメッセンジャーワイヤを巻き付ける手順の他例を示す図である。 本発明に係るFTTH端末引止具の第5の実施形態を示す図である。 第5の実施形態にメッセンジャーワイヤを巻き付ける手順を示す図である。 従来のFTTH端末引留具を示す図である。 従来のFTTH端末引止具を示す図である。
符号の説明
10,20,30,40,50 FTTH端末引留具
11,21,31,41,51 掛け部
12,22,32 巻付け部
13,23,34,44,54 中間部

Claims (5)

  1. 一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引止具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に巻付け部を有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されていることを特徴とするFTTH端末引留具。
  2. 一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引止具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に巻付け部を有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されており、前記開口部は中間部の直線方向に対して傾斜していることを特徴とするFTTH端末引留具。
  3. 一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引留具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に当接部と、巻付け部とを有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されており、前記開口部は前記中間部の直線方向に対して平行であり、前記当接部と、前記幅広の入り江状の凸部と、前記中間部の直線方向とは互いに垂直であって、前記開口部と前記中間部との間は平面視S字形の曲げ部を有していることを特徴とするFTTH端末引留具。
  4. 一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引留具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に第一巻付け部と、第二巻付け部とを有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記第二巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されており、前記開口部は前記中間部の直線方向に対して平行であり、前記第一巻付け部及び前記幅広の入り江状の凸部と、前記中間部の直線方向とは互いに垂直であって、前記開口部と前記中間部との間は平面視S字形の曲げ部を有していることを特徴とするFTTH端末引留具。
  5. 一本の鋼線を折曲加工してなるFTTH端末引留具において、該引留具は一方の端部に掛け部を有し、他方の端部近傍に第一巻付け部と、第二巻付け部とを有し、両端部間の中間部は直線状に形成されたものであって、前記第一巻付け部は側面方向から視た場合にコ字状となるように形成され、前記第二巻付け部はメッセンジャーワイヤが巻き付けられる位置に形成された幅狭の開口部から上下方向に向けて幅広の入り江状の凸部が形成されており、前記開口部は前記中間部の直線方向に対して平行であり、前記第一巻付け部の一部及び前記幅広の入り江状の凸部と、前記中間部の直線方向とは互いに垂直であることを特徴とするFTTH端末引留具。
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