JP2003319540A - 光ファイバーケーブルの架空布設用吊線支持金具 - Google Patents
光ファイバーケーブルの架空布設用吊線支持金具Info
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Abstract
その吊線の支持が容易で、かつ、ケーブル本体の弛みを
少なくできる光ファイバーケーブルの架空布設用吊線支
持金具を提供することである。 【解決手段】 光ファイバーケーブルの吊線支持金具1
を、直線状の吊線支持部2a〜2eをその一方の端部側
で円弧状の折り返し部3a〜3dで交互に繋いだジグザ
グ状の吊線支持体2と、その一端側の直線部4の先端部
を環状に曲げた掛け部5とを設けて、ステンレス鋼の金
属線で形成したのである。それにより、折り返し部3a
〜3dの反対側の、吊線支持部2a〜2eの端部間に交
互に形成された出し入れ口E1〜E4から、吊線を、各
吊線支持部2a〜2eに対して、その表面と裏面に交互
に位置するように挿入するだけで、掛け止めて支持でき
るので、吊線を巻き付けずに済み、ケーブルの引込み作
業が格段に容易となる。
Description
空線に沿って設けられた光ファイバーケーブルを戸建住
宅などに引込む際に、光ファイバーケーブルのケーブル
本体に、不要な張力が掛からないように、ケーブル本体
に沿って設けられたメッセンジャーワイヤー、即ち吊線
を支持するために使用する架空布設用吊線支持金具に関
する。
架空用の光ファイバーケーブルは、図4に一例を示すよ
うに、光ファイバーケーブル11のケーブル本体12に
沿ってメッセンジャーワイヤー、即ち鋼製の吊線13を
一体化した自己支持型の構造になっており、前記ケーブ
ル本体12の内部には、2芯テープ光ファイバー心線1
5が、テンションメンバ14の内側に配置されており、
引込み工事の際に、吊線13の方を引張って支持するこ
とにより、ケーブル本体12に不要な張力が掛かった
り、ケーブル本体12が折れ曲がったりすることを防止
して、光ファイバーケーブル11を布設できるようにし
ている。
宅等への宅内引込み用の光ファイバーケーブル11は、
図5に示すように、既設の通信線16からの引込み位置
で、通信線16に沿って架けられたハンガー金具17に
掛け止めた吊線支持金具18を介して、住宅19等の宅
内へ引込まれている。
引込みの際に、光ファイバーケーブル11の吊線13の
方を支持して、ケーブル本体12に不要な張力や曲げが
掛からないようにするためのもので、図6に示すよう
に、基台20の両端側に、前記吊線13の巻掛け部21
と案内部22が設けられ、これらの間の中央部に、前記
吊線13の巻き付け部23が設けられ、前記巻掛け部2
1側の基台20の端部に、掛け部24が設けられてい
る。
ル11は、その引込み位置で、吊線13とケーブル本体
12とが分離され、その分離点には、止め具25、26
がそれぞれ嵌め込まれている。そして、分離した吊線1
3を、吊線支持金具18に巻き付けて支持することによ
り、ケーブル本体12に不要な張力が掛かったり、その
折れ曲がりなどが発生しないようにして、光ファイバー
ケーブル11が、住宅19等に引込まれる。
どの宅内への引込みの中継位置においても、光ファイバ
ーケーブル11に嵌め込まれた止め具28、29間で、
ケーブル本体12から分離した吊線13を吊線支持金具
18、18にそれぞれ巻き付け、この吊線支持金具1
8、18を、前記壁面などの固定部27にねじ36a、
36aにより取り付けたフック30に掛け止めて、吊線
13の方を支持することにより、ケーブル本体12に、
不要な張力が掛かったり、折れ曲がりなどが発生したり
せずに、光ファイバーケーブル11が宅内へ引込まれ
る。
けを、図7に示した、宅内への引込みの中継位置につい
て示せば、まず、吊線13を、引込み側の吊線支持金具
18の案内部22の案内溝22aに嵌め込み、次いで、
巻き付け部23の周りに巻き付け、さらに、巻掛け部2
1の溝部21aに巻き掛ける。そして、巻掛け部21か
ら、出された吊線13を、宅内側の吊線支持金具18の
巻掛け部21の溝部21aに巻き掛け、次いで、巻き付
け部23の周りに巻き付け、案内部22の案内溝22a
に嵌め込む。
よび宅内側の吊線支持金具18、18に、それぞれ取り
付けられて支持され、その各掛け部24を、前記フック
30に掛け止めることにより、ケーブル本体12を、不
要な張力や折れ曲がりから保護して、光ファイバーケー
ブル11を宅内に引込むことができる。
の引込み位置での、吊線13の吊線支持金具18への取
付けについても、図7に示した場合と同様である。
ケーブル11の吊線13を、吊線支持金具18、18に
取り付ける従来の方法では、可塑性はあるものの、柔軟
ではない吊線13を、支持金具18の巻掛け部21の溝
部21aに巻掛け、巻き付け部23の周りに巻き付ける
作業が煩雑であり、引込み工事を多数行う場合には、作
業負荷が著しく増大する。
よび宅内へ中継する場合のいずれの場合も、吊線13の
吊線支持金具18への巻き付け代が必要であり、この巻
き付け代に相当する長さ分だけ、ケーブル本体12に弛
みが生じ、とくに、図7に示した宅内への中継位置で
は、ケーブル本体12の弛みが大きくなって、布設後
に、この弛み部分に、風圧等による不要な外力が作用す
るおそれもあって、ケーブル本体の保護上好ましくな
い。
ケーブルを宅内へ引込む際に、その吊線の支持が容易
で、かつ、ケーブル本体の弛みを少なくできる光ファイ
バーケーブルの架空布設用吊線支持金具を提供すること
である。
めに、この発明では以下の構成を採用したのである。
吊線支持金具を、並列する複数本の吊線支持部と、その
一端側に掛け部とを有し、前記の複数本の吊線支持部が
その一方の端部で交互に繋がり、この繋がり部の反対側
の各吊線支持部の端部間に、光ファイバーケーブル本体
から分離した吊線の出し入れ口が交互に形成され、この
出し入れ口から吊線を、各吊線支持部に、その表面と裏
面に交互に位置するように挿入して支持するように形成
したのである。
ずに、直線状の形態で少し曲げる程度で、前記の吊線の
出し入れ口から、吊線支持部間に挿入した吊線を、吊線
支持部に、その表面と裏面に交互に位置するように掛け
止めて支持できるため、可塑性はあるものの、柔軟性に
欠ける吊線を、吊線支持金具に巻き付けずに済む。それ
により、光ファイバーケーブルの引込み作業が従来に比
べて著しく容易となり、布設作業能率が向上する。
吊線の長さは、巻き付けが不要な分だけ短くできるた
め、前記の引込みおよび中継位置で、吊線と分離したケ
ーブル本体の長さも短くなるため、その弛みを少なくし
て、引込み用の光ファイバーケーブルを布設することが
できる。
端部で交互に繋がっているため、吊線が各吊線支持部間
でいずれの方向に片寄っても、この繋ぎ部で駐止するこ
とができ、外れを防止できる。
複数段の吊線支持部と、掛け部とを有するように形成す
ることが望ましい。
工により形成することができ、疲労強度が向上し、安全
上好ましく、また、成形時間が短縮されて製作効率が向
上し、製作コストの低減に繋がる。
付の図1から図3に基づいて説明する。
形態の吊線支持金具1を示したもので、前記吊線支持金
具1は、直線状の吊線支持部2a〜2eが、その一方の
端部で円弧状の折り返し部3a〜3dで交互に繋がり、
この折り返し部3a〜3dと反対側の吊線支持部2a〜
2eの端部間に、吊線の出し入れ口E1〜E4が交互に
形成されたジグザグ状の吊線支持体2と、その一端側
に、吊線支持部2eに引き続いた直線部4の先端側を環
状に曲げて設けた掛け部5とを有し、この吊線支持金具
1は、1本のステンレス鋼の金属線から形成されてい
る。
aの先端部2fは、光ファイバーケーブルの吊線が、前
記出し入れ口E1から外れにくくするために、吊線支持
部2bの方に曲げられている。掛け部5の先端部5aと
直線部4との間にはハンガー金具17に掛け止めるため
の隙間sが設けられている。
1は、その掛け部5で、図2に示すように、既設の通信
線16に吊り下げたハンガー金具17に掛け止められ、
引込み位置で、引込み用の光ファイバーケーブル11に
嵌め込まれた止め具25、26間で、ケーブル本体12
と分離した吊線13が、前記出し入れ口E1〜E4か
ら、吊線支持部2a〜2e間に、各吊線支持部2a〜2
eに対して、その表面と裏面に交互に位置するように挿
入されて掛け止められる。このようにして、吊線13が
吊線支持金具1に支持され、ケーブル本体12が吊線1
3から分離しているため、不要な張力を受けず、折れ曲
がりなどが生じずに、光ファイバーケーブル11が、住
宅19の壁面などに引込まれる。
どの固定部27に吊線支持金具1、1を掛け止める架空
布設用受け具31をねじ36により取付けた中継位置
で、光ファイバーケーブル11に嵌め込まれた止め具2
8、29間で、再度、吊線13とケーブル本体12とが
分離され、分離された吊線13が上述のようにして引込
み側および宅内側の吊線支持金具1、1にそれぞれ支持
され、この吊線支持金具1、1の各掛け部5が、架空布
設用受け具31の両側板33a、33aに回動自在に支
持された引掛け部材32、32に掛け止められて、ケー
ブル本体12に不要な張力が掛からず、折れ曲がりなど
が生じずに、光ファイバーケーブル11が中継され、住
宅内に引込まれる。
あり、以下にその機能について説明する。
るものの、柔軟性に欠ける吊線13を、吊線支持金具1
の吊線支持部2a〜2eに、その表面と裏面に交互に位
置するように容易に掛け止めることができる。その際
に、折り返し部3a〜3dが円弧状に形成されているた
めに、吊線13を出し入れ口E1〜E4から各吊線支持
部2a〜2e間に、スムーズに嵌め込むことができる。
間でいずれの方向に片寄っても、折り返し部3a〜3d
で駐止することができ、各吊線支持部2a〜2e間から
外れることがない。さらに、吊線13を吊線支持金具1
に巻き付けずにすむため、分離させる吊線13およびケ
ーブル本体12の長さを、図5から図7に示した従来の
吊線支持金具18を用いる場合よりも短くできるため、
ケーブル本体12の弛みも少なくなり、風圧等による不
要な外力の影響を小さくでき、ケーブル本体12の保護
上の利点もある。
付けずに、吊線支持金具1で支持できるため、多数にわ
たる光ファイバーケーブル11の引込み作業が従来に比
べて格段に容易となり、作業能率が向上する。
いる代わりに、ポリプロピレンなどの合成樹脂を素材と
して、射出成形機などを用いた金型成形によっても、製
作することができる。
を用いれば、送電線などの架空線に沿って設けられた光
ファイバーケーブルを戸建住宅などに引込む際に、引込
み用の光ファイバーケーブルの吊線を、吊線支持金具に
巻き付ける必要がなく、その吊線支持部の一方の端部間
に交互に設けた出し入れ口から、吊線を、各吊線支持部
に、その表面と裏面に交互に位置するように挿入するだ
けで、掛け止めて支持できるので、多数にわたる光ファ
イバーケーブルの引込み作業が従来に比べて格段に容易
となり、作業能率が向上する。
の長さは、巻き付けが不要な分だけ短くできるため、吊
線から分離したケーブル本体の長さも短くなり、ケーブ
ル本体を必要以上に弛ませずに住宅内に引込むことがで
きるため、風圧等による不要な外力から保護する上でも
利点がある。
視図 (b)同上の正面図 (c)同上の側面図
ーブルを宅内へ引込んだ状態を示す説明図
ーブルを配線用受け具を介して軒下等で中継した状態を
示す説明図
ーブルを宅内へ引込んだ状態を示す説明図
ーブルをフックを介して軒下等で中継した状態を示す説
明図
Claims (2)
- 【請求項1】 並列する複数本の吊線支持部と、その一
端側に掛け部とを有し、前記の複数本の吊線支持部がそ
の一方の端部で交互に繋がり、この繋がり部の反対側の
各吊線支持部の端部間に、光ファイバーケーブル本体か
ら分離した吊線の出し入れ口が交互に形成され、この出
し入れ口から吊線を、各吊線支持部に、その表面と裏面
に交互に位置するように挿入して支持するようにした光
ファイバーケーブルの架空布設用吊線支持金具。 - 【請求項2】 金属線を屈曲させて前記の複数本の吊線
支持部と前記掛け部とを形成した請求項1または2に記
載の光ファイバーケーブルの架空布設用吊線支持金具。
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JP2002116496A JP4098552B2 (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 光ファイバーケーブルの架空布設用吊線支持金具 |
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Publications (2)
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JP2009168853A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-30 | Chudenko Corp | 光ドロップケーブル引留具 |
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2002
- 2002-04-18 JP JP2002116496A patent/JP4098552B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4653677B2 (ja) * | 2005-03-09 | 2011-03-16 | 東神電気株式会社 | Ftth端末引留具 |
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