JP2003319541A - 光ファイバーケーブルの架空布設用受け具 - Google Patents

光ファイバーケーブルの架空布設用受け具

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JP2003319541A
JP2003319541A JP2002116517A JP2002116517A JP2003319541A JP 2003319541 A JP2003319541 A JP 2003319541A JP 2002116517 A JP2002116517 A JP 2002116517A JP 2002116517 A JP2002116517 A JP 2002116517A JP 2003319541 A JP2003319541 A JP 2003319541A
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optical fiber
fiber cable
support
suspension wire
hooking
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JP2002116517A
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Nobuo Yoshida
信雄 吉田
Hiroatsu Hayashi
宏厚 林
Toshio Sasaki
俊雄 佐々木
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SHOICHI KINZOKU KK
Kansai Electric Power Co Inc
Original Assignee
SHOICHI KINZOKU KK
Kansai Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強風などにより、吊線支持具に支持された引
込み用の光ファイバーケーブルに一定の大きさ以上の張
力が作用した際に、この張力を逃がして断線を防止する
光ファイバーケーブルの架空布設用受け具を提供するこ
とである。 【解決手段】 光ファイバーケーブルの吊線支持具を掛
け止めるための架空布設用受け具31を、2段に設け
た、外側に湾曲したU字形の引掛け部材32、32と、
両側板33a、33aと背面板33bとで断面形状をコ
字形にした支持部材33とから形成し、前記引掛け部材
32を両側板33a、33aで回転自在に保持し、強風
などにより、光ファイバーケーブルに一定の大きさ以上
の張力が作用したときに、引掛け部材32が支持部材3
3から外れるようにしたのである。それにより、光ファ
イバーケーブルが断線せず、高価な引込み用の光ファイ
バーケーブルを丸ごと取り替える無駄をなくすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、送電線などの架
空線に沿って設けられた光ファイバーケーブルを戸建住
宅などに引込む際に、光ファイバーケーブルのケーブル
本体に、不要な張力が掛からないように、ケーブル本体
に沿って設けられたメッセンジャーワイヤー、即ち吊線
を支持する吊線支持具を掛け止めるための架空布設用受
け具に関する。
【0002】
【従来の技術】通信線などの架空線に沿って設けられる
架空用の光ファイバーケーブルは、図5に一例を示すよ
うに、光ファイバーケーブル11のケーブル本体12に
沿ってメッセンジャーワイヤー、即ち鋼製の吊線13を
一体化した自己支持型の構造になっており、前記ケーブ
ル本体12の内部には、2芯テープ光ファイバー心線1
5が、テンションメンバ14の内側に配置されており、
引込み工事の際に、吊線13の方を引張って支持するこ
とにより、ケーブル本体12に不要な張力が掛かった
り、ケーブル本体12が折れ曲がったりすることを防止
して光ファイバーケーブル11を布設できるようにして
いる。
【0003】従来の試験的な通信サービスの例では、住
宅等への宅内引込み用の光ファイバーケーブル11は、
図6に示すように、既設の通信線16からの引込み位置
で、光ファイバーケーブル11に嵌め込まれた止め具2
5、26間で、ケーブル本体12から分離した吊線13
の方を、通信線16に沿って架けられたハンガー金具1
7に掛け止めた吊線支持具18に巻き付けて支持し、住
宅19等の宅内へ引込まれている。
【0004】そして、図7に示すように、住宅の壁面な
どの宅内への引込みの中継位置においても、光ファイバ
ーケーブル11に嵌め込まれた止め具28、29間で、
ケーブル本体12から分離した吊線13を吊線支持具1
8、18にそれぞれ巻き付け、この吊線支持具18、1
8を、住宅の壁面などの固定部27にねじ36aにより
取り付けたフック30に掛け止めて、吊線13の方を支
持することにより、ケーブル本体12に、不要な張力が
掛かったり、折れ曲がりなどが発生したりせずに、光フ
ァイバーケーブル11を宅内に引込むようにしている。
【0005】前記吊線13の吊線支持具18への取付け
を、図7に示した、宅内への引込みの中継位置について
示せば、まず、吊線13を、引込み側の吊線支持具18
の案内部22の案内溝22aに嵌め込み、次いで、巻き
付け部23の周りに巻き付け、さらに、巻掛け部21の
溝部21aに巻き掛ける。そして、巻掛け部21から、
出された吊線13を、宅内側の吊線支持具18の巻掛け
部21の溝部21aに巻き掛け、次いで、巻き付け部2
3の周りに巻き付け、案内部22の案内溝22aに嵌め
込む。
【0006】このようにして、吊線13が、引込み側お
よび宅内側の吊線支持具18、18に、それぞれ取り付
けられて支持され、その各掛け部24を、前記フック3
0に掛け止めることにより、ケーブル本体12を、不要
な張力や折れ曲がりから保護して、光ファイバーケーブ
ル11を宅内に引込むことができる。
【0007】図6に示した、光ファイバーケーブル11
の引込み位置での、吊線13の吊線支持具18への取付
けについても、図7に示した場合と同様である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の吊線支
持具18、18の各掛け部24を住宅19の壁面などの
固定部27にねじ止めしたフック30に掛け止める従来
の方法では、強風などで光ファイバーケーブル11に過
大な張力がかかると、フック30が固定されているため
に、この風圧による張力が緩和されずに、そのまま作用
して、光ファイバーケーブル11が断線する場合があ
り、吊線11以外の部分など、断線箇所によっては、高
価な光ファイバーケーブル11をまるごと取り替える必
要が生じる場合がある。
【0009】また、光ファイバーケーブル11に掛かる
張力が、吊線支持具18を介して、そのままフック30
に作用して、光ファイバーケーブル11が断線する前
に、吊線13を掛け止めた状態で、フック30が住宅の
壁面などの固定部27から外れてしまう場合もある。
【0010】そこで、この発明の課題は、強風などによ
り、吊線支持具に支持された引込み用の光ファイバーケ
ーブルに一定の大きさ以上の張力が作用した際に、この
張力を逃がして、断線を防止できる、光ファイバーケー
ブルの架空布設用受け具を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、この発明では以下の構成を採用したのである。
【0012】即ち、光ファイバーケーブルの架空布設用
受け具を、光ファイバーケーブルの吊線支持具を掛け止
めるための引掛け部材と、建物の固定部に取り付けられ
て、前記引掛け部材を支持する支持部材とからなり、前
記引掛け部材に一定の大きさ以上の引張り力が作用した
ときに、前記支持部材が前記固定部から外れる引張り力
よりも小さい引張り力で、前記引掛け部材が先に前記支
持部材から外れるようにして、光ファイバーケーブルの
断線を防止できるように形成したのである。
【0013】なお、前記引掛け部材が支持部材から外れ
るようにする引張り力の大きさは、引込む光ファイバー
ケーブルの引張り強度、即ち吊線の引張り強度と、吊線
の断面積から算出される最大引張り力を超えない範囲内
で、予め設定することができる。
【0014】このようにすれば、強風などによって、吊
線支持具に支持された光ファイバーケーブルに一定以上
の大きさの張力が作用した場合に、吊線支持具を掛け止
めた引掛け部材が支持部材から外れるため、光ファイバ
ーケーブルには、この引掛け部材が支持部材から外れる
引張り力以上の力が作用せず、この引張り力の大きさ
は、前述のように、光ファイバーケーブル、即ち吊線の
最大引張り力を超えない範囲に予め設定されているた
め、光ファイバーケーブルは、断線せずに単に垂れ下が
るだけで、高価な光ファイバーケーブルをまるごと取り
替える無駄をなくすることができる。
【0015】また、前記引掛け部材は、前述のように、
前記支持部材が前記固定部から外れる引張り力よりも小
さい引張り力で前記支持部材から先に外れるため、支持
部材にもそれ以上の引張り力が作用せず、住宅の壁面な
どの固定部から外れることがなくなり、壁面などが保護
される。
【0016】前記引掛け部材を、前記支持部材に回動自
在に支持することが望ましい。
【0017】このようにすれば、風圧により光ファイバ
ーケーブルに作用する張力が、一定以下の大きさの場合
でも、吊線支持具を掛け止めた引掛け部材が回動して、
張力が緩和されるため、吊線およびケーブル本体に生じ
る繰返し応力レベルも低減し、疲労による断線防止にも
効果的である。
【0018】前記引掛け部材を外側に湾曲したU字形に
形成し、前記支持部材を両側板とそれらを後端側で繋い
だ背面板とからなる断面形状がコ字形に形成し、前記両
側板に設けた支持穴に、前記引掛け部材の両端部を挿入
して回動自在に支持することが望ましい。
【0019】このように、引掛け部材を外側に湾曲した
U字形に形成しておけば、その先端側の湾曲部に、吊線
支持具を掛け止めやすく、また、この吊線支持具の掛け
部と前記湾曲部との接触点、即ち、光ファイバーケーブ
ルの支持点が、張力の作用に応じて自由に移動できるた
めに、この張力の緩和に効果的に寄与する。
【0020】また、前記引掛け部材は、その両端部を支
持部材の両側板に設けた支持穴に挿入しているだけであ
るので、光ファイバーケーブルに一定以上の大きさの張
力が作用した場合には、確実に外れ、吊線やケーブル本
体の断線を防止することができる。
【0021】さらに、前記支持部材を断面形状がコ字形
になるように平板で形成しておけば、両側板間で前記引
掛け部材を回動可能に支持しやすく、また、背面板を住
宅の壁面などの固定部に安定して取り付けやすく、しか
も、軽量な支持部材となる。
【0022】前記引掛け部材を前記支持部材の両側板
に、2段に設けることが望ましい。
【0023】このように、引掛け部材を2段に設ける
と、引込み側の光ファイバーケーブルを支持する吊線支
持具と、宅内側の光ファイバーケーブルを支持する吊線
支持具とを、別々に前記引掛け部材に掛け止めることが
できるので、引込み側、宅内側のいずれか一方の光ファ
イバーケーブルのみに過大な張力が作用した場合に、一
方の引掛け部材が外れて、過大な張力が作用した光ファ
イバーケーブルのみが垂れ下がり、他方の引掛け部材に
掛け止められた光ファイバーケーブルまで一緒に垂れ下
がってしまう不都合を防止することができる。
【0024】また、これらの光ファイバーケーブルに張
力が作用しても、それらが互いに干渉して増幅すること
がないので、断線防止にも効果的に寄与する。
【0025】前記引掛け部材および前記支持部材をいず
れも金属により形成することが望ましい。これらの部材
を金属により形成しておけば、高強度であるために、損
傷しにくく、使用寿命および安全面等で有利である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を添
付の図1から図4に基づいて説明する。
【0027】図1(a)から(c)は、この発明の実施
形態の架空布設用受け具31を示したもので、前記架空
布設用受け具31は、2段に設けた、外側に湾曲したU
字形の引掛け部材32、32と、この引掛け部材32、
32を側板33a、33aで回動自在に支持する支持部
材33とからなり、前記支持部材33は、側板33a、
33aが後端側で背面板33bにより繋がった断面形状
がコ字形に形成され、側板33a、33aには、上下2
段に設けた前記引掛け部材32の両端部32b、32b
の支持穴34、34がそれぞれ設けられ、背面板33b
には、住宅19の壁面などの固定部27にねじ止めする
ための、ねじ穴35、35が設けられている。これらの
引掛け部材32、32および支持部材33はいずれも強
度および耐候性に優れたステンレス鋼で製作されてい
る。
【0028】前記引掛け部材32、32は、ステンレス
鋼の丸線で形成され、その両端部は、図1(b)に示し
たように、水平よりも湾曲部32a側に曲げ返されてい
る。側板33a、33aに設けた支持穴34、34は、
その直径が、引掛け部材32、32の直径よりも大きく
形成され、一定の大きさ以上の引張り力が作用したとき
に、引掛け部材32、32が確実に、そして速やかに、
支持部材33、33から外れるようになっている。
【0029】図2は、光ファイバーケーブル11の引込
み位置で、この光ファイバーケーブル11に嵌め込まれ
た止め具25、26間で、ケーブル本体12と分離した
吊線13が、既設の通信線16に吊り下げたハンガー金
具17に掛けられた吊線支持具1に掛け止められ、ケー
ブル本体12に不要な張力が掛かったり、折れ曲がりが
発生しないように、この吊線13の方を支持して、引込
み用の光ファイバーケーブル11を、宅内側へ引込む状
況を示したものである。
【0030】図3は、この引込み用の光ファイバーケー
ブル11を、さらに中継して、住宅内へ引込む状況を示
したもので、前記の架空布設用受け具31は、住宅19
の壁面なおど固定部27に、その支持部材33の背面板
33bを、ねじ36で止めて固定されている。
【0031】前記2段に設けたU字形の引掛け部材3
2、32には、中継位置の光ファイバーケーブル11に
嵌め込まれた止め具28、29間で、その吊線13とケ
ーブル本体12とが再度分離され、この吊線13を支持
した引込み側および宅内側の吊線支持具1、1の掛け部
5、5が、架空布設用受け具31の引掛け部材32、3
2にそれぞれ掛け止められている。
【0032】前記架空布設用受け具31に掛け止める吊
線支持具1は、図4(a)〜(c)に示すように、直線
状の吊線支持部2a〜2eが、その一方の端部で円弧状
の折り返し部3a〜3dで交互に繋がり、この折り返し
部3a〜3dと反対側の吊線支持部2a〜2eの端部間
に、交互に吊線の出し入れ口E1〜E4が形成されたジ
グザグ状の吊線支持体2と、その一端側に、吊線支持部
2eに引き続いた直線部4の先端側を環状に曲げて設け
た掛け部5とを有し、ステンレス鋼の丸線から形成され
ている。前記環状の掛け部5の先端部5aは、直線状
に、直線部4を過っており、この先端部5aと直線部4
との間には、吊線支持具1を、その掛け部5で架空布設
用受け具31の引掛け部材32に掛け止めるためのギャ
ップsが確保されている。
【0033】そして、吊線13は、前記出し入れ口E1
〜E4から、吊線支持部2a〜2e間に、各吊線支持部
2a〜2eに、その表面と裏面に交互に位置するように
挿入されて掛け止められる。この吊線支持具1は、図6
および図7に示した吊線支持具18に比べて、可塑性は
あるものの、柔軟ではない吊線13を、前述のようにし
て、巻き付けずに掛け止めて、光ファイバーケーブル1
1を支持できるので、その引込み作業が容易となるなど
の利点を有する。
【0034】このようにして、図2および図3に示した
ように、吊線13が吊線支持具1に支持され、ケーブル
本体12に不要な張力が掛からず、折れ曲がりなどが生
じずに、引込まれた光ファイバーケーブル11が、吊線
支持具1を架空布設用受け具31に掛け止めて中継さ
れ、住宅19内へ引込まれる。
【0035】なお、前記引掛け部材32が支持部材33
から外れる引張り力の大きさは、引込み用の光ファイバ
ーケーブル11の引張り強度、即ち吊線13の引張り強
度と吊線13の断面積から算出される最大引張り力を超
えない範囲で、予め設定することができる。そして、こ
の引掛け部材32が支持部材33から外れる引張り力
は、引掛け部材32の両端部32bの直径、およびこの
両端部32bと支持穴34との隙間、即ち直径差や、前
記両端部32bの曲げ返し部の長さやその角度などを予
め調節しておくことにより、変化させることができる。
【0036】この発明の実施形態は以上のような構成で
あり、以下にその機能について説明する。
【0037】前記架空布設用受け具31の引掛け部32
は、その両端部32b、32bで支持部材33の側板3
3a、33aの支持穴34、34に回動自在に支持さ
れ、この支持穴34、34の直径は、両端部32b、3
2bの直径よりも大きいため、強風などによって、光フ
ァイバーケーブル11に一定の大きさ以上の張力が作用
した場合に、吊線支持具1を掛け止めた引掛け部材3
2、32が側板33a、33a、即ち支持部材33から
外れるため、この引掛け部材32、32が支持部材33
から外れる引張り力以上の力が作用せず、この引張り力
の大きさは、前述のように、光ファイバーケーブル1
1、即ち吊線13の最大引張り力を超えない範囲に予め
設定されているため、光ファイバーケーブル11に、断
線せずに、単に垂れ下がるだけで、高価な光ファイバー
ケーブル11をまるごと取り替える無駄をなくすること
ができる。
【0038】また、前述のように、引掛け部材32、3
2が、支持部材33が前記固定部27から外れる引張り
力よりも小さい引張り力で支持部材33から先に外れる
ため、支持部材33に、それ以上の引張り力が作用せ
ず、この支持部材33が、住宅の壁面などの固定部27
から外れることがなくなり、壁面などが保護される。
【0039】さらに、光ファイバーケーブル11に作用
する張力が、一定の大きさ以下の場合でも、吊線支持具
1、1を掛け止めた引掛け部材32、32が回動して、
張力が緩和されるため、光ファイバーケーブル11に生
じる繰返し応力レベルも低減し、疲労による断線防止に
も効果的である。
【0040】前記引掛け部材32を外側に湾曲したU字
形に形成したので、その先端側の湾曲部32aに、吊線
支持具1の掛け部5を掛け止めやすく、また、この掛け
部5の先端部5aが、直線部4を過っているので、一
旦、掛け部5が引掛け部材32に掛け止められると、光
ファイバーケーブル11に張力が作用し、引掛け部32
が回動しても、前記掛け部5の先端部5aが抜け止めと
なって、吊線支持具1が、架空布設用受け具31から外
れることがない。さらに、この吊線支持具1の掛け部5
と前記引掛け部材32の湾曲部32aとの接触点、即
ち、光ファイバーケーブル11の支持点が、張力の作用
時に湾曲部32aに沿って自由に移動できるために、そ
の緩和に効果的に寄与する。
【0041】前記支持部材33を平板で、断面形状がコ
字形になるように形成したので、その両側板33a、3
3aで前記引掛け部材32、32を回動自在に支持しや
すく、また、その背面板33bを住宅の軒下27などの
平坦な箇所に安定して取り付けやすく、しかも、支持部
材33が軽量になる。
【0042】そして、前記引掛け部材32を支持部材3
3の両側板33a、33aに、2段に設けたので、引込
み用の光ファイバーケーブル11を支持する吊線支持具
1と、宅内側の光ファイバーケーブル11を支持する吊
線支持具1とを、別々に引掛け部材32に掛け止めるこ
とができ、引込み側、宅内側のいずれか一方の光ファイ
バーケーブル11のみに一定の大きさ以上の張力が作用
した場合に、これらの光ファイバーケーブル11を掛け
止めた一方の引掛け部材32が外れて、一定の大きさ以
上の張力が作用した光ファイバーケーブル11のみが垂
れ下がり、他方の引掛け部材32に掛け止められた光フ
ァイバーケーブル11まで一緒に垂れ下がってしまう不
都合を防止することができる。
【0043】また、これらの光ファイバーケーブル11
に張力が作用しても、引掛け部材32、32に別々に掛
け止めているため、それらが互いに干渉せず、張力が増
幅することがないので、断線防止に効果的である。
【0044】前記引掛け部材32および前記支持部材3
3をいずれも、強度および耐候性に優れるステンレス鋼
で製作したので、強風などによる光ファイバーケーブル
11への過大な張力の作用時などにも、損傷しにくく、
使用寿命および安全面等で有利である。
【0045】なお、前記の引張り力の作用により、支持
部材33から外れた引掛け部材32は、支持部材33の
両側板33a、33aを押し広げて弾性変形させ、引掛
け部材32の両端部32b、32bを押し狭めて弾性変
形させることにより、再度、支持部材33にセットする
ことができる。
【0046】また、前記引掛け部材32は必ずしもU字
形である必要はなく、図7に示したフック30のような
形状のものを、前記支持部材に回動自在に取り付けても
よい。このようなフック30を用いた場合には、その両
側で支持する必要がないため、前記支持部材33とし
て、両側板33a、33aは必要でなく、一方の側板3
3aと背面板33bとからなるL字形の形状のものを用
いることができる。
【0047】さらに、前記引掛け部材32および支部材
33は、ステンレス鋼などの金属のみならず、ポリプロ
ピレンなどの合成樹脂を素材として、射出成形機などを
用いた金型成形や押出し成形などによっても、製作する
ことができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、光フ
ァイバーケーブルの架空布設用受け具を、吊線支持具を
掛け止める引掛け部材と、その支持部材とから形成し、
この引掛け部材を支持部材に回動自在に支持し、しか
も、強風などで、光ファイバーケーブルに一定の大きさ
以上の張力が作用した場合に、引掛け部材が支持部材か
ら外れるようにしたので、光ファイバーケーブルは単に
垂れ下がるだけで、断線せず、高価な光ファイバーケー
ブルをまるごと取り替える無駄をなくすることができ
る。
【0049】また、前記引掛け部材は、支持部材が住宅
の壁面などの固定部から外れる引張り力よりも小さい引
張り力で、支持部材から先に外れるため、支持部材にも
それ以上の引張り力が作用せず、住宅の壁面などが損傷
することもない。
【0050】さらに、前記引掛け部材は、光ファイバー
ケーブルに作用する張力が一定の大きさ以下の場合に
は、外れずに回動するので、張力が緩和され、光ファイ
バーケーブルに生じる繰返し応力レベルも低減し、疲労
による断線防止にも効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)この発明の実施形態の架空布設用の斜視
図 (b)同上の正面図 (c)同上の側面図
【図2】光ファイバーケーブルの吊線支持具を用いて、
宅内へ引込んだ状態を示す説明図
【図3】上記架空布設用と吊線支持具を用いて、光ファ
イバーケーブルを軒下等で中継した状態を示す説明図
【図4】(a)光ファイバーケーブルの吊線支持具の斜
視図 (b)同上の正面図 (c)同上の側面図
【図5】光ファイバーケーブルの構造を示す縦断正面図
【図6】従来の吊線支持具を用いて光ファイバーケーブ
ルを宅内へ引込んだ状態を示す説明図
【図7】同上の吊線支持具およびフックを用いて、光フ
ァイバーケーブルを軒下等で中継した状態を示す説明図
【符号の説明】
1 吊線支持具 2 吊線支持体 2a、2b、2c、2d、2e 吊線支持部 2f 先端部 3a、3b、3c、3d 折り返し部 4 直線部 5 掛け部 5a 先端部 11 光ファイバーケーブル 12 ケーブル本体 13 吊線 14 テンションメンバ 15 2芯テープ光ファイバー心線 16 通信線 17 ハンガー金具 18 吊線支持具 19 住宅 20 基台 21 巻掛け部 21a 溝部 22 案内部 22a 案内溝 23 巻き付け部 24 掛け部 25、26、28、29 止め具 27 固定部 30 フック 31 架空布設用受け具 32 引掛け部材 32a 湾曲部 33 支持部材 33a 側板 33b 背面板 34 支持孔 35 ねじ穴 36、36a ねじ E1、E2、E3、E4 出し入れ口 s ギャップ
フロントページの続き (72)発明者 林 宏厚 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 佐々木 俊雄 大阪府大阪市港区市岡4丁目1番5号 昌 一金属株式会社内 Fターム(参考) 2H038 CA65 5G367 DA02 DB06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバーケーブルの吊線支持具を掛
    け止めるための引掛け部材と、建物の固定部に取り付け
    られて、前記引掛け部材を回動自在に支持する支持部材
    とからなり、前記引掛け部材に一定の大きさ以上の引張
    り力が作用したときに、前記支持部材が前記固定部から
    外れる引張り力よりも小さい引張り力で、前記引掛け部
    材が先に前記支持部材から外れるようにして、光ファイ
    バーケーブルの断線を防止する架空布設用受け具。
  2. 【請求項2】 前記引掛け部材が、前記支持部材に回動
    自在に支持された請求項1に記載の架空布設用受け具。
  3. 【請求項3】 前記引掛け部材が外側に湾曲したU字形
    に形成され、前記支持部材が両側板とそれらを後端側で
    繋いだ背面板とからなる断面形状がコ字形に形成され、
    前記両側板に設けた支持穴に、前記引掛け部材の両端部
    を挿入して回動自在に支持するようにした請求項1また
    は2に記載の光ファイバーケーブルの架空布設用受け
    具。
  4. 【請求項4】 前記引掛け部材が前記支持部材に、2段
    に設けられた請求項1から3のいずれかに記載の光ファ
    イバーケーブルの架空布設用受け具。
  5. 【請求項5】 前記引掛け部材および前記支持部材がい
    ずれも金属により形成された請求項1から4のいずれか
    に記載の光ファイバーケーブルの架空布設用受け具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009136591A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Kawaguchi Giken Inc 吊掛装置

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