JP2009136591A - 吊掛装置 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、吊掛具の緩衝ばねが伸びて外れた場合でも、人を傷つける危険を極力回避できるようにすることを課題としている。
【解決手段】 本発明の吊掛装置は、天井面等に取り付けられる支持具１に、略棒状の吊掛具２を着脱可能に取り付けて成るものである。吊掛具２は、シャフト７の下端にリング状の引掛部６を設け、上端に緩衝ばね４を介して頭体３を取り付けられ、この頭体３を支持具１に挿入して回動することによって、吊掛具２が支持具１に着脱することができるようになっている。頭体３には、下半部に上接続部８を設ける共に、接続具５には、上半部に下接続部９を設けて成り、緩衝ばね４の上下端部をそれぞれ上接続部８と下接続部９に接続してある。下接続部９は、その螺旋溝１１は上接続部８の螺旋溝１０よりも浅く短く、なおかつ中央に割溝１２を設けて内側方向に撓みやすくしてある。
【選択図】図３

Description

本発明は、主に、室内の天井面に取り付けて、物干具や観葉植物や絵画等を吊り下げて使用する吊掛装置に関するものである。

従来より、前述のような吊掛装置として特開平６−１２１７２５号公報に記載された発明のように、本発明と同様に頭体の下端部に上接続部を設けると共に、シャフトの上端部に下接続部を設けて成り、緩衝ばねは、その上下端部を上接続部と下接続部にそれぞれ接続させて成る吊掛装置は提案されている。
特開平６−１２１７２５号公報

この種の吊掛装置においては、引掛部に一定以上の重いものを吊り下げた場合、吊掛具は、緩衝ばねが伸びて外れて、取り付けられている天井が壊れるのを防止するようになっている。その際に、上記従来例においては、その詳細な説明中に上接続部と下接続部の接続強度に関する記載がないことから、あるいは、その図面から、それぞれの接続強度を相違させた構造とはなっていないと推定できるものであり、上接続部から外れるか、下接続部から外れるかわからず、上接続部から外れた場合には、吊掛具は、緩衝ばねと共に落下するものであり、伸びきった緩衝ばねの鋭利な端部が人に当たって怪我をする危険性があるという問題がある。

本発明は、吊掛具の緩衝ばねが伸びて外れた場合でも、人を傷つける危険を極力回避できるようにすることを課題とするものである。

上記課題を解決するために、天井面等に固定される支持具と、支持具に取り付けられ、引掛部を設けてある吊掛具を有し、吊掛具は、シャフトの上端部に緩衝ばねを介して頭体を設けてある吊掛装置において、頭体の下端部に上接続部を設けると共に、シャフトの上端部に下接続部を設けて成り、緩衝ばねは、その上下端部を頭体の上接続部とシャフトの下接続部にそれぞれ接続させて成り、下接続部は上接続部よりも接続強度が弱い構造としたものである。

以上のように本発明によれば、シャフトの上端部の緩衝ばねは、その上下端部を頭体の上接続部とシャフトの下接続部にそれぞれ接続させて成り、下接続部は、上接続部よりも接続強度を弱くして成るので、引掛部に一定以上の重いものを吊り下げて、万が一吊掛具の緩衝ばねが伸びて外れた場合でも、緩衝ばねの下接続部の接続が外れ、緩衝ばねが頭体に取り付けられたまま残って落下することがなく、伸びきった緩衝ばねの鋭利な端部が人を傷つけることがなく、万が一の時の安全性を向上させることができるという効果がある。

本発明の吊掛装置は、天井面等に固定される支持具１に、略棒状の吊掛具２を着脱可能に取り付けて成るものである。

吊掛具２は、シャフト７の下端にリング状の引掛部６を設け、上端に緩衝ばね４を介して頭体３を取り付けられ、この頭体３の上部を支持具１に挿入して回動することによって、吊掛具２が支持具１に対して着脱することができるようになっている。着脱する機構については、例えば前記特開平６−１２１７２５号公報に記載された機構でもよいし、他の機構でもよく、さらに、吊掛具２を支持具１に取り付けられたまで、着脱することができなくてもいいもので、ここでは省略する。

頭体３には、下半部に上接続部８を設ける共に、接続具５には、上半部に下接続部９を設けて成り、緩衝ばね４の上下端部をそれぞれ上接続部８と下接続部９に接続してある。緩衝ばね４は、引掛部６に下方向に急激に大きな荷重がかかった時や吊掛具２が揺動する方向に力がかかった時に、伸長してその衝撃を緩和する機能を有している。

頭体３の上接続部８には、周囲の一部に螺旋溝１０を刻設し、接続具５の下接続部９には、周囲の一部に螺旋溝１１を刻設すると共に中央に割溝１２を設けてあり、緩衝ばね４にそれぞれの螺旋溝１０、螺旋溝１１をねじ込んで取り付ける。

緩衝ばね４は、かかる荷重が一定範囲内であれば、伸長した後その荷重を取り除けば元に戻るが、その一定範囲を越える荷重がかかると、伸長したままとなり、さらに大きな荷重をかけると、取り付けられた天井面が壊れないようにするために、外れるようになっている。

下接続部９は、その螺旋溝１１は上接続部８の螺旋溝１０よりも浅く短く、なおかつ中央に割溝１２を設けて内側方向に撓みやすくしており、緩衝ばね４は下接続部９からの方が外れやすい構造となっている。なお、外れやすくする構造としては、上記のように、浅く、短く、割溝を設けるという３つの要素を全て備えていなくても、そのうちの２つの要素でも、１つの要素でもよく、要するに、下接続部が上接続部よりも接続強度が弱い構造となっていればよい。

吊掛具２の引掛部６に一定範囲を越える大きな荷重がかかると、緩衝ばね４は、頭体３の上接続部８に接続したままで、接続具５の下接続部９から外れることになり、支持具１に緩衝ばね４を残して吊掛具２は落下する。なお、下接続部９は、シャフト７と別体の接続具５を固定してそこに設けてあるが、シャフト７に直接設けるようにすることもできる。

従って、吊掛具２が万が一落下しても、緩衝ばね４は落下せず、伸びきった緩衝ばね４の鋭利な端部が人を傷つけることがない。

使用状態を示す正面図。 要部の縦断面図。 要部の分解正面図。 頭体の縦断面図。 接続具の縦断面図。

符号の説明

１ 支持具
２ 吊掛具
３ 頭体
４ 緩衝ばね
６ 引掛部
７ シャフト
８ 上接続部
９ 下接続部

Claims (1)

1. 天井面等に固定される支持具と、支持具に取り付けられ、引掛部を設けてある吊掛具を有し、吊掛具は、シャフトの上端部に緩衝ばねを介して頭体を設けてある吊掛装置において、頭体の下端部に上接続部を設けると共に、シャフトの上端部に下接続部を設けて成り、緩衝ばねは、その上下端部を頭体の上接続部とシャフトの下接続部にそれぞれ接続させて成り、下接続部は上接続部よりも接続強度が弱い構造としたことを特徴とする吊掛装置。

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