JP2006288057A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006288057A
JP2006288057A JP2005103752A JP2005103752A JP2006288057A JP 2006288057 A JP2006288057 A JP 2006288057A JP 2005103752 A JP2005103752 A JP 2005103752A JP 2005103752 A JP2005103752 A JP 2005103752A JP 2006288057 A JP2006288057 A JP 2006288057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
voltage
npn transistor
sink
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005103752A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Noya
城治 野家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2005103752A priority Critical patent/JP2006288057A/ja
Publication of JP2006288057A publication Critical patent/JP2006288057A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】モータを駆動する際に発生する音を静音化する。
【解決手段】第1ソーストランジスタおよび第1シンクトランジスタの直列接続点と第2ソーストランジスタと第2シンクトランジスタの直列接続点との間に接続されるコイルに異なる方向の電流を順次供給するために、第1ソーストランジスタおよび第2シンクトランジスタの動作と第2ソーストランジスタおよび第1シンクトランジスタの動作を順次切り替える制御回路を備えたモータ駆動装置において、制御回路は、第1ソーストランジスタおよび第2シンクトランジスタの動作と第2ソーストランジスタおよび第1シンクトランジスタの動作が切り替わるタイミングにおける、第1ソーストランジスタおよび第1シンクトランジスタの直列接続点、または、第2ソーストランジスタおよび第2シンクトランジスタの直列接続点の少なくとも一方を流れる電流を制限する制限回路、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、モータ駆動装置に関する。
各種電子機器は、概ね当該電子機器が動作する際に熱を発生する。この発熱を冷却するため、電子機器には、例えば、ファンモータ、およびファンモータを駆動するためのモータ駆動装置が設けられている。
例えばノート型パーソナルコンピュータでは、動作する際に発熱するCPU(Central Processig Unit)を冷却するためのファンモータ、およびそのファンモータを駆動するモータ駆動装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
このような冷却目的のファンモータには、低コストであり、かつ簡素な構成である、単相モータが用いられることが多い。
図5は単相モータのモータ駆動装置を説明するための図である。図5に示すモータ駆動装置は、コイルLに接続されたNPN型バイポーラトランジスタ(以下NPNトランジスタとする)TA、TB、TC、TDと、制御回路(不図示)とを有している。
NPNトランジスタTAとNPNトランジスタTBは、直列接続されており、NPNトランジスタTAのコレクタは電源電圧VCCに接続され、NPNトランジスタTBのエミッタは接地されている。また、NPNトランジスタTAのエミッタとNPNトランジスタTBのコレクタとの接続点にはコイルLの一端が接続されている。
NPNトランジスタTCとNPNトランジスタTDは、直列接続されており、NPNトランジスタTCのコレクタは電源電圧VCCに接続され、NPNトランジスタTDのエミッタは接地されている。また、NPNトランジスタTCのエミッタとNPNトランジスタTDのコレクタとの接続点にはコイルLの他端が接続されている。尚、NPNトランジスタTAとNPNトランジスタTBの直列接続部をX点とし、NPNトランジスタTCとNPNトランジスタTDの直列接続部をY点とする。また、NPNトランジスタTA、TB、TC、TDには、通電の切り替わりに発生するキックバック電圧を吸収するループを形成する回生ダイオードD1、D2、D3、D4がそれぞれ接続されている。
制御回路は、NPNトランジスタTA、TB、TC、TDのオン、オフを制御する。そして、制御回路によってNPNトランジスタTB、TCがオフし、NPNトランジスタTA、TDがオンした場合には、電源電圧VCC→NPNトランジスタTA→コイルL→NPNトランジスタTD→接地の図5の実線の径路の電流が流れる。また、NPNトランジスタTB、TCがオンし、NPNトランジスタTA、TDがオフした場合には、電源電圧VCC→NPNトランジスタTC→コイルL→NPNトランジスタTB→接地の図5の破線の径路の電流が流れる。このように、NPNトランジスタTA、TB、TC、TDのオン、オフの制御でコイルLに流れる電流を切り替えることによって、モータが駆動することになる。
特開2001−327184号公報
図6は、従来のモータ駆動装置のX点とY点の電圧変化を説明するための図である。尚、図6において、実線および破線の一方がX点の電圧であり、実線および破線の他方がY点の電圧である。
NPNトランジスタTAとNPNトランジスタTDをオンした場合には、X点の電圧は最大電圧となり、Y点の電圧は最小電圧となる。一方、NPNトランジスタTBとNPNトランジスタTCをオンした場合には、X点の電圧は最小電圧となり、Y点の電圧は最大電圧となる。このように、単相モータを駆動するとき、コイルLに接続されたトランジスタの導通が切り替わることによって、X点の電圧およびY点の電圧は、最大電圧と最小電圧との間で順次変化することとなる。
従来、単相モータの通電の切り替わるタイミングにおいて、例えば図6に示すように、X点の電圧およびY点の電圧が、最大電圧または最小電圧に達するときに角張った部分が発生していた。そのため、X点の電圧およびY点の電圧の変化が滑らかとならず、モータ駆動時にノイズが発生する原因となっていた。
このように、従来のモータ駆動装置では、モータを駆動する際に発生する音を静音化ができないという問題点があった。
そこで、本発明は、モータを駆動する際に発生する音を静音化することができるモータ駆動装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための主たる発明は、直列接続される第1ソーストランジスタおよび第1シンクトランジスタと、直列接続される第2ソーストランジスタおよび第2シンクトランジスタと、前記第1ソーストランジスタおよび前記第1シンクトランジスタの直列接続点と前記第2ソーストランジスタと前記第2シンクトランジスタの直列接続点との間に接続されるコイルに異なる方向の電流を順次供給するために、前記第1ソーストランジスタおよび前記第2シンクトランジスタの動作と前記第2ソーストランジスタおよび前記第1シンクトランジスタの動作を順次切り替える制御回路と、を備えたモータ駆動装置において、前記制御回路は、前記第1ソーストランジスタおよび前記第2シンクトランジスタの動作と前記第2ソーストランジスタおよび前記第1シンクトランジスタの動作が切り替わるタイミングにおける、前記第1ソーストランジスタおよび前記第1シンクトランジスタの直列接続点、または、前記第2ソーストランジスタおよび前記第2シンクトランジスタの直列接続点の少なくとも一方を流れる電流を制限する制限回路、を有することを特徴とする。
本発明によれば、モータを駆動する際に発生する音を静音化することができる。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===全体構成===
図2を参照しつつ、本発明のモータ駆動装置を用いた全体構成について説明する。図2は、本発明のモータ駆動装置を用いた全体構成の一例を示すブロック図である。
尚、図2においてコイルLおよびホール素子200を除く部分は、例えば同一チップ上に集積化することが可能である。
NPNトランジスタ102とNPNトランジスタ106は直列接続されており、NPNトランジスタ102のコレクタは電源電圧VCCに接続され、NPNトランジスタ106のエミッタは接地されている。また、NPNトランジスタ102のエミッタとNPNトランジスタ106のコレクタとの接続点にはコイルLの一端が接続されている。
NPNトランジスタ104とNPNトランジスタ108は直列接続されており、NPNトランジスタ104のコレクタは電源電圧VCCに接続され、NPNトランジスタ108のエミッタは接地されている。また、NPNトランジスタ104のエミッタとNPNトランジスタ108のコレクタとの接続点にはコイルLの他端が接続されている。尚、Hブリッジを構成するNPNトランジスタ102、104にPNP型バイポーラトランジスタを使用してもよい。
回生ダイオード110のカソードは電源電圧VCCと接続され、アノードはコイルLの一端と接続されている。回生ダイオード112のカソードは電源電圧VCCと接続され、アノードはコイルLの他端と接続されている。回生ダイオード114のカソードはコイルLの一端と接続され、アノードは接地されている。回生ダイオード116のカソードはコイルLの他端と接続され、アノードは接地されている。
ホール素子200は、例えばモータのステータの所定位置に固着されるものである。そして、ホール素子200は、抵抗220を介して接続された電源電圧VCCによって動作し、モータのロータが回転している時、コイルの磁界の変化に基づいた正弦波の信号を発生する。この正弦波の信号の周波数はモータの回転速度に比例するものである。
ホールアンプ202の非反転入力端子(+端子)には、ホール素子200から正弦波の信号が印加される。また、ホールアンプ202の反転入力端子(−端子)には、+端子に印加される正弦波の信号と逆相の信号が印加される。そしてホールアンプ202は、入力された信号を後段の制御回路204でロジック処理が可能となるまで増幅し、制御回路204に出力する。
制御回路204は、ホールアンプ202の出力に基づいたロジック処理を行い、NPNトランジスタ102、104、106、108をオン、オフする駆動信号を、プリ回路206、208、210、212にそれぞれ出力する。
プリ回路206は、制御回路204から出力される駆動信号に基づいてNPNトランジスタ102のベースに制御電流を供給する。
プリ回路208は、制御回路204から出力される駆動信号に基づいてNPNトランジスタ104のベースに制御電流を供給する。
プリ回路210は、制御回路204から出力される駆動信号に基づいてNPNトランジスタ106のベースに制御電流を供給する。
プリ回路212は、制御回路204から出力される駆動信号に基づいてNPNトランジスタ108のベースに制御電流を供給する。
飽和防止回路214(『第1分流回路、第2分流回路』)は、NPNトランジスタ102、NPNトランジスタ104についてそれぞれ設けられており、通電の切り替えが行われる所定期間にNPNトランジスタ102またはNPNトランジスタ104に供給される制御電流を減少させる。
飽和防止回路216(『第3分流回路、第4分流回路』)は、NPNトランジスタ106、NPNトランジスタ108についてそれぞれ設けられており、通電の切り替えが行われる所定期間にNPNトランジスタ106またはNPNトランジスタ108に供給される制御電流を減少させる。
なお、プリ回路206、208、210、212と飽和防止回路214、216は制限回路を構成している。
===プリ回路および飽和防止回路===
図1を参照しつつ、本発明のモータ駆動装置の構成の一例について説明する。図1は、本発明のモータ駆動装置の構成の一例を示す回路図である。尚、図1において、NPNトランジスタ102側に接続されるプリ回路206と飽和防止回路214の構成は、NPNトランジスタ104側と同じ構成とすることができる。よって、図示および説明を省略する。また、NPNトランジスタ108側に接続されるプリ回路212と飽和防止回路216の構成は、NPNトランジスタ106側と同じ構成とすることができる。よって、図示および説明を省略する。
まず、NPNトランジスタ104側のプリ回路208と飽和防止回路214の構成について説明する。
≪プリ回路208≫
プリ回路208は、NPNトランジスタ120、134、136およびPNP型バイポーラトランジスタ(以下、PNPトランジスタとする)122、124を有している。尚、NPNトランジスタ120、136、PNPトランジスタ124は、ダイオード接続されている。
NPNトランジスタ120とNPNトランジスタ104は、電流ミラー回路を構成している。NPNトランジスタ120のエミッタは、NPNトランジスタ104とNPNトランジスタ108の直列接続点(以下Y点とする)に接続されている。
PNPトランジスタ124とPNPトランジスタ122は、電流ミラー回路を構成している。PNPトランジスタ122とPNPトランジスタ124のエミッタは、共に電源電圧VCCに接続されている。また、PNPトランジスタ122のコレクタは、NPNトランジスタ120のコレクタ(以下、A点とする)に接続され、PNPトランジスタ124のコレクタは、NPNトランジスタ134のコレクタに接続されている。
NPNトランジスタ136とNPNトランジスタ134は、電流ミラー回路を構成している。NPNトランジスタ136のコレクタには制御回路204の出力が印加される。また、NPNトランジスタ134とNPNトランジスタ136のエミッタは、共に接地されている。
≪飽和防止回路214≫
飽和防止回路214は、PNPトランジスタ126、128、NPNトランジスタ130、132、抵抗R1、定電流回路I1を有している。尚、NPNトランジスタ130、PNPトランジスタ126は、ダイオード接続されている。
PNPトランジスタ126のエミッタは、電源電圧VCCに接続されている。PNPトランジスタ126のベースは、抵抗R1を介してPNPトランジスタ128のベースに接続されている。
定電流回路I1は、PNPトランジスタ128のベースと接地間に接続され定電流I1を発生する。
PNPトランジスタ128のエミッタはA点に接続され、コレクタはNPNトランジスタ130のコレクタと接続されている。
NPNトランジスタ130とNPNトランジスタ132は、電流ミラー回路を構成している。NPNトランジスタ130のエミッタとNPNトランジスタ132のエミッタは、共に接地され、NPNトランジスタ132のコレクタはNPNトランジスタ136のコレクタと接続されている。
次にNPNトランジスタ106側のプリ回路210と飽和防止回路216の構成について説明する。
≪プリ回路210≫
プリ回路210は、NPNトランジスタ140、146、148およびPNPトランジスタ142、144を有している。尚、NPNトランジスタ140、146、PNPトランジスタ144はダイオード接続されている。
NPNトランジスタ140とNPNトランジスタ106は、電流ミラー回路を構成している。NPNトランジスタ140のエミッタとNPNトランジスタ106のエミッタは共に接地されている。
PNPトランジスタ144とPNPトランジスタ142は、電流ミラー回路を構成している。PNPトランジスタ142とPNPトランジスタ144のエミッタは共に電源電圧VCCに接続されている。また、PNPトランジスタ142のコレクタは、NPNトランジスタ140のコレクタと接続され、PNPトランジスタ144のコレクタは、NPNトランジスタ148のコレクタと接続されている。
NPNトランジスタ146とNPNトランジスタ148は、電流ミラー回路を構成している。NPNトランジスタ146のコレクタには制御回路204の出力が印加される。NPNトランジスタ146とNPNトランジスタ148のエミッタは、共に接地されている。
≪飽和防止回路216≫
飽和防止回路216は、NPNトランジスタ150、158、160、162、164、168、PNPトランジスタ152、154、156、170、定電流回路I2、I3、I4、抵抗R2、R3、R4を有している。尚、NPNトランジスタ150、158、162、168、PNPトランジスタ152、170は、ダイオード接続されている。
定電流回路I2は、電源電圧VCCから定電流I2を発生しNPNトランジスタ150のコレクタに出力する。
NPNトランジスタ150のエミッタは、抵抗R2を介して、PNPトランジスタ152のエミッタに接続されている。PNPトランジスタ152のコレクタは接地されている。
定電流回路I3は、電源電圧VCCから定電流I3を発生する。
PNPトランジスタ154のエミッタは定電流回路I3に接続され、コレクタはPNトランジスタ158のコレクタに接続されている。また、PNPトランジスタ154のベース(以下、B点とする)は、NPNトランジスタ150のコレクタと接続されている。
PNPトランジスタ156のエミッタは定電流回路I3に接続され、コレクタはNPNトランジスタ160のコレクタに接続されている。またPNPトランジスタ156のベース(以下、C点とする)は、NPNトランジスタ168のコレクタに接続されている。
NPNトランジスタ158とNPNトランジスタ160は、電流ミラー回路を構成している。また、NPNトランジスタ158とNPNトランジスタ160のエミッタは共に接地されている。
NPNトランジスタ162とNPNトランジスタ164は、電流ミラー回路を構成している。NPNトランジスタ162とNPNトランジスタ164のエミッタは、共に接地されている。また、NPNトランジスタ162のコレクタは、NPNトランジスタ160のコレクタと接続され、NPNトランジスタ164のコレクタは、NPNトランジスタ146のコレクタと接続されている。
定電流回路I4は、電源電圧VCCとC点との間に接続され定電流I4を発生する。
NPNトランジスタ168のコレクタはC点に接続され、エミッタはNPNトランジスタ170のエミッタに接続されている。
抵抗R3は、NPNトランジスタ102とNPNトランジスタ106の接続点(以下、X点とする)と接地との間に接続されている。
NPNトランジスタ170のコレクタは接地され、NPNトランジスタ170のベースは抵抗R4を介してX点に接続されている。
===モータ駆動装置の動作===
図1、図2、図3、図4を参照しつつ、本発明にかかるモータ駆動装置の動作について説明する。尚、図3はホール素子200で発生する正弦波の信号を示す波形図であり、図4は本発明のモータ駆動装置におけるX点とY点の電圧変化を示す波形図である。尚、図4において、例えば実線がY点の電圧である場合、破線がX点の電圧となる。
まず、ホールアンプ202にホール素子200から、図3に示す正弦波の信号と、当該正弦波の信号と逆相の信号が入力される。そして、これらの信号はホールアンプ202によって、後段の制御回路204においてロジック処理が可能となるまで増幅される。
制御回路204において、ホールアンプ202の出力に基づいたロジック処理が行われる。そして、制御回路204から、NPNトランジスタ102とNPNトランジスタ108をオンする状態とNPNトランジスタ104とNPNトランジスタ106をオンする状態を順次切り替える駆動信号が出力される。
ここで、図1および図4を参照し、NPNトランジスタ102とNPNトランジスタ108をオンしている状態から、NPNトランジスタ104とNPNトランジスタ106をオンする状態に切り替える場合の動作について説明する。尚、NPNトランジスタ102とNPNトランジスタ108をオンしている場合、電源電圧VCC→NPNトランジスタ102→コイルL→NPNトランジスタ108→接地の径路の電流が流れ、X点の電圧は最大電圧となり、Y点の電圧は最小電圧となっている。
≪ソーストランジスタ側の動作≫
図1に示す制御回路204の出力がローレベル(以下、「L」とする)からハイレベル(以下、「H」とする)に立ち上がり始める。制御回路204の出力が立ち上がる過程において、電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ136とNPNトランジスタ134に供給されるベース電流が増加する。そして、NPNトランジスタ134は、NPNトランジスタ136とのトランジスタサイズ比に応じたコレクタ電流を流そうとするため、NPNトランジスタ134のコレクタ電流が増加する。
NPNトランジスタ134のコレクタ電流が増加することによって、電流ミラー回路を構成するPNPトランジスタ122とPNPトランジスタ124のベース電流が増加する。そして、PNPトランジスタ122は、PNPトランジスタ124とのトランジスタサイズ比に応じたコレクタ電流を流そうとするため、PNPトランジスタ122のコレクタ電流が増加する。
PNPトランジスタ122のコレクタ電流が増加することによって、電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ104とNPNトランジスタ120にベース電流が供給され始める。NPNトランジスタ104のベース電流が増加することによって、NPNトランジスタ104のコレクタ・エミッタ間電圧(以下VCEとする)が小さくなる。すなわちY点の電圧は上昇する。また、NPNトランジスタ120はダイオード接続されているため、Y点の電圧の上昇に伴って、A点の電圧すなわちPNPトランジスタ128のエミッタ電圧が上昇する。
PNPトランジスタ128のベース電圧は、電源電圧VCCーPNPトランジスタ126のVBEー(R1×I1)によって定められている。尚、VBEはベース・エミッタ間電圧であり、R1は抵抗R1の抵抗値である。
Y点の電圧が、例えば図4のVS1(『最大電圧より所定電圧低い電圧』)となった所で、A点の電圧の上昇により、PNPトランジスタ128は徐々にオンし始め、NPNトランジスタ104のベース(『制御電極』)に供給されるベース電流(『制御電流』)を少しずつ分流し始める。さらに、PNPトランジスタ128にコレクタ電流が流れることによって、電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ130、132にベース電流が供給される。そして、NPNトランジスタ132はNPNトランジスタ130とのトランジスタサイズ比に応じたコレクタ電流を流そうとし、NPNトランジスタ134に供給されるベース電流を抜き始める。従って、Y点の電圧は緩やかに上昇することになる。
そして、最終的に、PNPトランジスタ128のベース電圧+PNPトランジスタ128のVBEと、A点の電圧が等しくなったところでY点の電圧は最大電圧VHとなる。このように、Y点の電圧がVS1とVHとの間の期間において、NPNトランジスタ104のベースに供給されるベース電流を飽和防止回路214によって分流することによって、Y点に流れる電流を制限し、Y点の電圧変化を緩やかにすることができる。
≪シンクトランジスタ側の動作≫
制御回路204の出力が「L」から「H」に立ち上がり始める。制御回路204の出力が立ち上がる過程において、電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ146とNPNトランジスタ148に供給されるベース電流が増加する。そして、NPNトランジスタ148は、NPNトランジスタ146とのトランジスタサイズ比に応じたコレクタ電流を流そうとするため、NPNトランジスタ148のコレクタ電流が増加する。
NPNトランジスタ148のコレクタ電流が増加することによって、電流ミラー回路を構成するPNPトランジスタ142とPNPトランジスタ144のベース電流が増加する。そして、PNPトランジスタ142は、PNPトランジスタ144とのトランジスタサイズ比に応じたコレクタ電流を流そうとするため、PNPトランジスタ142のコレクタ電流が増加する。
PNPトランジスタ142のコレクタ電流が増加することによって、電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ106とNPNトランジスタ140に供給されるベース電流が増加する。NPNトランジスタ106のベース電流が増加することによって、NPNトランジスタ106のVCEが小さくなる。すなわちX点の電圧は低下する。
X点の電圧が低下することによって、C点の電圧が低下することになる。一方、B点の電圧はNPNトランジスタ150のVBE+(R2×I2)+PNPトランジスタ152のVBEで定められている。X点の電圧が図4のVS2(『最小電圧より所定電圧高い電圧』)となったところで、C点の電圧がB点の電圧より低下し、PNPトランジスタ156のコレクタ電流の方がPNPトランジスタ154のコレクタ電流より多く流れるようになる。よって、電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ162およびNPNトランジスタ164にベース電流が供給され始め、NPNトランジスタ164は、NPNトランジスタ162とのトランジスタサイズ比に応じたコレクタ電流を流そうとする。そして、電流ミラー接続されたNPNトランジスタ146、NPNトランジスタ148のベースに供給されるベース電流を分流し始める。
NPNトランジスタ146、NPNトランジスタ148に供給されるベース電流が分流されることによって、NPNトランジスタ106のベースに供給されるベース電流の増加量が小さくなる。よってX点の電圧は緩やかに低下することになる。
そして、最終的にNPNトランジスタ156のコレクタ電流およびNPNトランジスタ154のコレクタ電流が変化しなくなったところで、X点の電圧は最小電圧VLとなる。
このように、X点の電圧がVS2とVLとの間の期間において、NPNトランジスタ106に供給されるベース電流を飽和防止回路216によって分流することによって、X点に流れる電流を制限し、X点の電圧の変化を緩やかにすることができる。
次の通電切り替わり時には、同様に、NPNトランジスタ102とNPNトランジスタ108に供給されるベース電流を分流することによって、X点およびY点の電圧変化を緩やかにすることができる。
尚、本実施の形態ではNPNトランジスタ102、104、106、108の全てのベース電流の制限を行うこととしたが、NPNトランジスタ102、104、106、108の少なくとも一つのベース電流の制限を行うことで、モータを駆動する際に発生する音を静音化することが可能である。また、ソーストランジスタ側、シンクトランジスタ側の組み合わせ、さらにコイルLの一方側、他方側の組み合わせでベース電流の制限を行ってもよい。このように、ソーストランジスタおよびシンクトランジスタのベース電流の制限を行う飽和防止回路214、216の数を少なくすると、例えば集積化する場合、チップ面積を小さくすることができる。
以上、説明したように、本発明のモータ駆動装置は、コイルLに接続されたトランジスタの通電の切り替るタイミングにおいて、X点に流れる電流またはY点に流れる電流を制限することによってX点の電圧またはY点の電圧の変化を緩やかにすることができ、モータを駆動する際に発生する音を静音化することができる。
また、Y点の電圧が図4に示すVS1とVHとの間の期間に、飽和防止回路214によってNPNトランジスタ104に供給されるベース電流を分流することで、Y点の電圧の変化を緩やかにすることができる。そして、X点の電圧が図4に示すVS1とVHとの間の期間に、飽和防止回路214によってNPNトランジスタ102に供給されるベース電流を分流することで、X点の電圧の変化を緩やかにすることができる。
さらに、X点の電圧が図4に示すVS2とVLとの間の期間に、飽和防止回路216によってNPNトランジスタ106に供給されるベース電流を分流することで、X点の電圧の変化を緩やかにすることができる。そして、Y点の電圧が図4に示すVS2とVLとの間の期間に、飽和防止回路216によってNPNトランジスタ108に供給されるベース電流を分流することによって、Y点の電圧の変化を緩やかにすることができる。
以上、本実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本発明にかかるモータ駆動装置の構成の一例を示す回路図である。 本発明にかかるモータ駆動装置を用いた全体構成の一例を示すブロック図である。 ホール素子で発生する正弦波の信号を示す波形図である。 本発明のモータ駆動装置のX点とY点の電圧変化を示す波形図である。 従来の単相モータのモータ駆動装置を説明するための図である。 従来のモータ駆動装置のX点とY点の電圧変化を説明するための図である。
符号の説明
102、104、106、108 NPNトランジスタ
120、130、132、136、138 NPNトランジスタ
140、146、148、150、158 NPNトランジスタ
160、162、164、168 NPNトランジスタ
122、124、126、128 PNPトランジスタ
152、154、156、170 PNPトランジスタ
200 ホール素子
202 ホールアンプ
204 制御回路
206、208、210、212 プリ回路
214、216 飽和防止回路
110、112、114、116 回生ダイオード
I1、I2、I3、I4 定電流回路
R1、R2、R3、R4 抵抗

Claims (5)

  1. 直列接続される第1ソーストランジスタおよび第1シンクトランジスタと、
    直列接続される第2ソーストランジスタおよび第2シンクトランジスタと、
    前記第1ソーストランジスタおよび前記第1シンクトランジスタの直列接続点と前記第2ソーストランジスタと前記第2シンクトランジスタの直列接続点との間に接続されるコイルに異なる方向の電流を順次供給するために、前記第1ソーストランジスタおよび前記第2シンクトランジスタの動作と前記第2ソーストランジスタおよび前記第1シンクトランジスタの動作を順次切り替える制御回路と、
    を備えたモータ駆動装置において、
    前記制御回路は、
    前記第1ソーストランジスタおよび前記第2シンクトランジスタの動作と前記第2ソーストランジスタおよび前記第1シンクトランジスタの動作が切り替わるタイミングにおける、前記第1ソーストランジスタおよび前記第1シンクトランジスタの直列接続点、または、前記第2ソーストランジスタおよび前記第2シンクトランジスタの直列接続点の少なくとも一方を流れる電流を制限する制限回路、を有することを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記制限回路は、
    前記第1ソーストランジスタをオンとすべく動作が切り替わるタイミングにおける前記第1ソーストランジスタと前記第1シンクトランジスタの直列接続点の電圧が、最大電圧と前記最大電圧より所定電圧低い電圧との間である期間に、前記第1ソーストランジスタの制御電極に供給される制御電流を分流する第1分流回路を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記制限回路は、
    前記第2ソーストランジスタをオンとすべく動作が切り替わるタイミングにおける前記第2ソーストランジスタと前記第2シンクトランジスタの直列接続点の電圧が、最大電圧と前記最大電圧より所定電圧低い電圧との間である期間に、前記第2ソーストランジスタの制御電極に供給される制御電流を分流する第2分流回路を有する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記制限回路は、
    前記第第1シンクトランジスタをオンとすべく動作が切り替わるタイミングにおける前記第1ソーストランジスタと前記第1シンクトランジスタの直列接続点の電圧が、最小電圧と前記最小電圧より所定電圧高い電圧との間である期間に、前記第1シンクトランジスタの制御電極に供給される制御電流を分流する第3分流回路を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のモータ駆動装置。
  5. 前記制限回路は、
    前記第第2シンクトランジスタをオンとすべく動作が切り替わるタイミングにおける前記第2ソーストランジスタと前記第2シンクトランジスタの直列接続点の電圧が、最小電圧と前記最小電圧より所定電圧高い電圧との間である期間に、前記第2シンクトランジスタの制御電極に供給される制御電流を分流する第4分流回路を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のモータ駆動装置。

JP2005103752A 2005-03-31 2005-03-31 モータ駆動装置 Pending JP2006288057A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005103752A JP2006288057A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 モータ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005103752A JP2006288057A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 モータ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006288057A true JP2006288057A (ja) 2006-10-19

Family

ID=37409387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005103752A Pending JP2006288057A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 モータ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006288057A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4771303B2 (ja) モータ駆動用集積回路
US20070152612A1 (en) Motor controller
JP4034279B2 (ja) 電流検出回路、負荷駆動回路、及び記憶装置
US9024660B2 (en) Driving circuit with zero current shutdown and a driving method thereof
JP2647014B2 (ja) BiCMOS論理回路
JPWO2005067136A1 (ja) 電流制限回路およびモータドライブ回路
JP2007300788A (ja) ファンシステム
JP5348115B2 (ja) 負荷駆動装置
JP2006288057A (ja) モータ駆動装置
JP4557082B2 (ja) 駆動トランジスタ制御回路
JP2007037387A (ja) モータ駆動回路
US7215093B2 (en) Motor drive circuit and motor drive method that can positively perform a brake operation
JP3091975U (ja) 直流モータの回転速度を制御するための制御回路
JP2006180608A (ja) ブラシレスdcモータ駆動回路及びそれを用いたファンモータ
JP4034278B2 (ja) 電流検出回路、負荷駆動回路、及び記憶装置
JP3834480B2 (ja) クランプ回路および入力インターフェース回路
JP2005201665A (ja) 電圧検出回路
JPH0787775A (ja) モータ駆動回路
JP2019140845A (ja) モータ駆動回路、ファンモータ、駆動制御回路及びモータシステム
JP4321089B2 (ja) モータ駆動回路及びモータ駆動方法
JP2010029054A (ja) モータ駆動集積回路
JP2004304883A (ja) モータ駆動回路及びモータ駆動方法
JPS6216798Y2 (ja)
KR0131432B1 (ko) 열방출 기능을 구비한 모터 드라이버 집적회로
JP4178938B2 (ja) モータ駆動回路及びモータ駆動用半導体装置