JP2006286827A - 鉄基希土類系ナノコンポジット磁石用急冷凝固合金の製造方法およびその判別方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】鉄基希土類系ナノコンポジット磁石用急冷凝固合金の提供。
【解決手段】組成式が(Fe1-nTn)100-x-y-z-mQxRyTizMm(但し、TはCoおよびNiからなる群から選択された少なくとも1つの元素、QはBおよびCからなる群から選択された少なくとも1つの元素、RはYおよび希土類元素からなる群から選択された少なくとも1つの元素、MはZr、Nb、V、Cr、Ta、Hf、Si、Al、Ga、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、In、およびBiからなる群から選択された少なくとも1つの元素)で表され、組成比率x、y、z、mおよびnがそれぞれ、10≦x≦15原子%、6≦y≦10原子%、0.1≦z≦10原子%、0≦m≦6原子%、0≦n≦0.5、を満足する合金の溶湯を用意し、1×102℃/秒以上の冷却速度で急冷し、得られた急冷凝固合金を、外部磁界−200kA/mのときの磁化が−0.4T以上基準で選別して、次の工程に進める。
【選択図】なし
【解決手段】組成式が(Fe1-nTn)100-x-y-z-mQxRyTizMm(但し、TはCoおよびNiからなる群から選択された少なくとも1つの元素、QはBおよびCからなる群から選択された少なくとも1つの元素、RはYおよび希土類元素からなる群から選択された少なくとも1つの元素、MはZr、Nb、V、Cr、Ta、Hf、Si、Al、Ga、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、In、およびBiからなる群から選択された少なくとも1つの元素)で表され、組成比率x、y、z、mおよびnがそれぞれ、10≦x≦15原子%、6≦y≦10原子%、0.1≦z≦10原子%、0≦m≦6原子%、0≦n≦0.5、を満足する合金の溶湯を用意し、1×102℃/秒以上の冷却速度で急冷し、得られた急冷凝固合金を、外部磁界−200kA/mのときの磁化が−0.4T以上基準で選別して、次の工程に進める。
【選択図】なし
Description
本発明は、微細な軟磁性相と硬磁性相とが同一組織内に混在し、磁気的に結合した鉄基希土類系ナノコンポジット磁石の製造に用いられる急冷凝固合金の製造方法、およびその判別方法に関する。
鉄基希土類系ナノコンポジット磁石の分野では、近年、Ti含有ナノコンポジット磁石が開発され、特許文献1などに開示されている。Ti含有ナノコンポジット磁石では、鉄基硼化物相やα−Fe相などの軟磁性相が微細化され、Nd2Fe14B相も均一に分散し、Nd2Fe14B相の体積比率が増加している。このため、Ti含有ナノコンポジット磁石の保磁力および磁化は高く、減磁曲線の角形性も優れている。なお、Nd2Fe14B型結晶における「Nd」の一部または全部が他の希土類元素に置き換えられていてもよく、「Fe」の一部がNiやCoなどの遷移金属元素に置き換えられても良い。また、Nd2Fe14B型結晶における「B」の一部がC(炭素)に置き換えられる場合もある。このため、本願明細書では、このような元素置換が行なわれた結晶も簡単に「Nd2Fe14B相」と称することとする。
一般に、Ti含有ナノコンポジット磁石を作製するためには、まず、原料となる合金の溶湯を液体急冷法によって急速に冷却し、凝固させることによって急冷凝固合金を作製する。次に、こうして得られた急冷凝固合金に結晶化のための熱処理を施すことによって最終的なナノコンポジット磁石が得られる。このような製造工程中におけるTiの働きにより、原料合金の溶湯を急冷凝固する過程で、α−Fe相の析出が抑制される。その結果、Nd2Fe14B相の析出・成長が優先的に生じ、急冷凝固合金中に含まれるNd2Fe14B相の体積比率が増加する。また、熱処理工程では、Ti添加の効果として鉄基硼化物相やα−Fe相などの軟磁性相の粗大化が抑制されるため、最終的に優れたナノコンポジット磁石特性を発揮する組織構造が得られることになる。
熱処理後に得られるTi含有ナノコンポジット磁石の磁気特性は、急冷凝固合金の組織によって大きな影響を受けることが知られている。例えば、急冷凝固合金に含まれるNd2Fe14B相の結晶粒が粗大であると、熱処理によってNd2Fe14B相の結晶粒はさらに大きくなり、ナノコンポジット磁石特性が劣化してしまう。また逆に、急冷凝固合金のほとんどが非晶質状態にあると、熱処理時にNd2Fe14B相の粒成長が著しく生じてしまう結果、組織が不均一化され、磁石特性が劣化する。
本発明者の以前の検討によると、急冷凝固合金中には60体積%以上の微細なNd2Fe14B相が含まれていることが好ましいことがわかっている。このような急冷凝固合金の組織は、Ti含有ナノコンポジット磁石組成を有する原料合金の溶湯を急冷する工程で冷却速度などの急冷条件を適切に制御することで得られる。
しかしながら、急冷凝固合金の組織構造は、急冷条件の僅かな変動によっても大きな影響を受け、また前述のように、Ti含有ナノコンポジット磁石は急冷凝固合金の組織構造に極めて敏感である。したがって、急冷条件の僅かの変動によって急冷凝固合金の組織が最適な組織構造から外れてしまうことがあり、最終的に得られるナノコンポジット磁石の特性も劣化しやすい。
特許文献2は、急冷凝固合金の厚さばらつきを抑えることにより、冷却速度が局所的に変動することを防ぎ、急冷凝固合金の組織を均一化することを開示している。
特開2002−175908号公報
特開2003−286548号公報
発明者らによる更なる検討の結果、最終的に優れた磁石特性を得るためには、急冷凝固合金の段階で、Nd2Fe14B相の体積比率を60%以上に調節するだけでは不充分であることがわかった。すなわち、急冷凝固合金中には、微細なNd2Fe14B相の結晶核が多数分散していることが重要であり、急冷凝固合金の段階では、Nd2Fe14B相の結晶成長を過度に進行させないことが必要である。
また、特許文献2に開示されているように、急冷凝固合金の厚さばらつきを15μm以下に抑えるだけでは、上記の組織構造を有する急冷凝固合金を量産することが困難であることもわかってきた。
このように、所望の急冷凝固合金組織を得るためには、合金溶湯の急冷条件を厳密に制御する必要があり、また、最適な急冷条件は原料合金の組成によっても異なる。したがって、合金組成ごとに急冷条件を最適化する必要があるが、合金溶湯の冷却速度を高い精度で測定することは難しく、測定には誤差も伴う。このため、量産段階で合金溶湯の冷却速度を常に所望の範囲内に制御するように直接管理することは極めて困難である。
なお、結晶化がある程度進行した急冷凝固合金の組織を数値パラメータで規定することは難しく、従来行われてきたようなX線回折などの方法では、好ましい組織構造を適確判別することは困難であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、高性能の鉄基希土類系ナノコンポジット磁石のための急冷凝固合金の製造方法を提供することにある。
本発明による鉄基希土類系ナノコンポジット磁石用急冷凝固合金の製造方法は、組成式が(Fe1-nTn)100-x-y-z-mQxRyTizMm(但し、TはCoおよびNiからなる群から選択された少なくとも1つの元素、QはBおよびCからなる群から選択された少なくとも1つの元素、RはYおよび希土類元素からなる群から選択された少なくとも1つの元素、MはZr、Nb、V、Cr、Ta、Hf、Si、Al、Ga、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、In、およびBiからなる群から選択された少なくとも1つの元素)で表され、組成比率x、y、z、mおよびnがそれぞれ、10≦x≦15原子%、6≦y≦10原子%、0.1≦z≦10原子%、0≦m≦6原子%、0≦n≦0.5を満足する合金の溶湯を用意する工程(A)と、前記合金の溶湯を1×102℃/秒以上の冷却速度で急冷することによって急冷凝固合金を形成する工程(B)と、前記急冷凝固合金のうち、外部磁界−200kA/mのときの磁化が−0.4T以上である急冷凝固合金を選別する工程(C)とを含む。
好ましい実施形態において、前記工程(C)は、前記急冷凝固合金に外部磁界を印加し、外部磁界が−200kA/mのときの磁化を測定する工程を含む。
好ましい実施形態において、前記工程(C)の後、選別された急冷凝固合金に対して熱処理を施す工程を更に含む。
本発明による他の鉄基希土類系ナノコンポジット磁石用急冷凝固合金の製造方法は、組成式が(Fe1-nTn)100-x-y-z-mQxRyTizMm(但し、TはCoおよびNiからなる群から選択された少なくとも1つの元素、QはBおよびCからなる群から選択された少なくとも1つの元素、RはYおよび希土類元素からなる群から選択された少なくとも1つの元素、MはZr、Nb、V、Cr、Ta、Hf、Si、Al、Ga、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、In、およびBiからなる群から選択された少なくとも1つの元素)で表され、組成比率x、y、z、mおよびnがそれぞれ、10≦x≦15原子%、6≦y≦10原子%、0.1≦z≦10原子%、0≦m≦6原子%、0≦n≦0.5を満足する合金の溶湯を用意する工程(A)と、前記合金の溶湯を1×102℃/秒以上の冷却速度で急冷することによって複数の急冷凝固合金を形成する工程(B)と、前記複数の急冷凝固合金の少なくとも1つの急冷凝固合金に対して外部磁界を印加し、磁化を測定する工程(C)と、前記磁化の値に基づいて急冷条件を調節する工程(D)とを含む。
好ましい実施形態において、前記工程(D)は、外部磁界−200kA/mのときの急冷凝固合金の磁化が−0.4T以上となるように急冷条件を変化させる工程を含む。
本発明による鉄基希土類系ナノコンポジット磁石用急冷凝固合金の判別方法は、組成式が(Fe1-nTn)100-x-y-z-mQxRyTizMm(但し、TはCoおよびNiからなる群から選択された少なくとも1つの元素、QはBおよびCからなる群から選択された少なくとも1つの元素、RはYおよび希土類元素からなる群から選択された少なくとも1つの元素、MはZr、Nb、V、Cr、Ta、Hf、Si、Al、Ga、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、In、およびBiからなる群から選択された少なくとも1つの元素)で表され、組成比率x、y、z、mおよびnがそれぞれ、10≦x≦15原子%、6≦y≦10原子%、0.1≦z≦10原子%、0≦m≦6原子%、0≦n≦0.5を満足する合金の溶湯を用意する工程(A)と、前記合金の溶湯を1×102℃/秒以上の冷却速度で急冷することによって急冷凝固合金を形成する工程(B)と、前記急冷凝固合金に外部磁界を印加しつつ、磁化を測定し、外部磁界が−200kA/mのときの磁化が−0.4T以上である急冷凝固合金を選別する工程(C)とを含む。
本発明の評価方法を用いれば、急冷凝固合金の良否を簡単に把握できるため、Ti含有ナノコンポジット磁石の量産化に大きく貢献する。また、急冷条件を適切な範囲で制御して急冷凝固合金を作製することができるため、高特性のナノコンポジット磁石を歩留まり良く製造することが可能になる。
発明者らは、振動試料型磁力計を用いて急冷凝固合金の磁化を測定し、熱処理後における磁石特性との関係を調べたところ、熱処理前の段階で−200kA/mの外部磁界を印加したときに得られる磁化の値が−0.4T以上、好ましくは0.2T以上になると、熱処理後に優れた磁気特性を発現することを見出した。
急冷凝固合金の段階で、本発明の判別方法を用いると、最終的に優れた磁気特性を発現する急冷凝固合金だけを効率的に選別することができる。このような選別を行った後、選択された急冷凝固合金のみに結晶化熱処理を施すことにより、優れた磁石特性を示すナノコンポジット磁石を歩留まり良く量産することができる。
また、本発明によれば、上記の判定基準を満足する急冷凝固合金が得られるように急冷条件を選択すれば良く、また、そのような選択は比較的容易に行えるため、合金組成の変化に応じて最適な急冷条件を簡単に設定し直すことができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を説明する。
まず、組成式が(Fe1-nTn)100-x-y-z-mQxRyTizMmで示される合金の溶湯を用意する。ここで、TはCoおよびNiからなる群から選択された少なくとも1つの元素、QはBおよびCからなる群から選択された少なくとも1つの元素、RはYおよび希土類元素からなる群から選択された少なくとも1つの元素、MはZr、Nb、V、Cr、Ta、Hf、Si、Al、Ga、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、In、およびBiからなる群から選択された少なくとも1つの元素である。組成比率x、y、z、mおよびnがそれぞれ、10≦x≦15原子%、6≦y≦10原子%、0.1≦z≦10原子%、0≦m≦6原子%、0≦n≦0.5を満足する。
次に、上記合金の溶湯を1×102℃/秒以上の冷却速度で急冷することによって凝固させ、急冷凝固合金を形成する。こうして得られた急冷凝固合金について、熱処理を施す前に磁気特性を評価する。具体的には、外部磁界−200kA/mのときの磁化を測定する。そして、この磁化が−0.4T以上の急冷凝固合金のみを選別し、次工程に進める。
急冷凝固合金の組織は、前述のように熱処理後の磁石特性に強い影響を与える。従来、急冷凝固合金の結晶性をX線で検査し、非晶質相の割合を把握する試みは行われてきたが、急冷凝固合金の磁気特性を上述の基準で評価することにより、次工程に進めるべきか否かを判別することはなかった。後に詳しく説明するように、外部磁界−200kA/mのときの磁化は、熱処理後の磁気特性の良否に強い影響を与えることが本願発明者の実験により明らかになった。
合金の組成を上記の範囲に限定する理由は以下の通りである。
[R]
Rは、Y(イットリウム)を含み得る希土類元素の全体から選択された少なくとも1種の希土類元素である。Rの組成比率yが6原子%未満になると、最終的に得られるナノコンポジット磁石中におけるNd2Fe14B相の体積比率が低下するため、十分な保磁力を得ることができなくなる。また、Rの組成比率yが10原子%を超えると、磁化の向上に寄与するソフト相の体積率が低下するため、高い磁気特性を得ることが困難になる。yの好ましい範囲は、7原子%以上10原子%以下であり、より好ましい範囲は7.5原子%以上9.5原子%である。
Rは、Y(イットリウム)を含み得る希土類元素の全体から選択された少なくとも1種の希土類元素である。Rの組成比率yが6原子%未満になると、最終的に得られるナノコンポジット磁石中におけるNd2Fe14B相の体積比率が低下するため、十分な保磁力を得ることができなくなる。また、Rの組成比率yが10原子%を超えると、磁化の向上に寄与するソフト相の体積率が低下するため、高い磁気特性を得ることが困難になる。yの好ましい範囲は、7原子%以上10原子%以下であり、より好ましい範囲は7.5原子%以上9.5原子%である。
[Q]
Qは、BおよびCからなる群から選択された元素である。Qの組成比率xが10原子%未満になると、アモルファス生成能が低下し、ストリップキャスティング法のような溶湯冷却速度の遅い装置での合金作製が困難になる。Qの組成比率xが15原子%を超えると、磁性相の形成に寄与しないQの割合が増え、これがTiと化合物を形成しやすくなる。Ti−Q化合物は非磁性であるため、磁化の低下を招く。xの好ましい範囲10.5原子%以上13.5原子%、より好ましい範囲は11原子%以上13原子%である。
Qは、BおよびCからなる群から選択された元素である。Qの組成比率xが10原子%未満になると、アモルファス生成能が低下し、ストリップキャスティング法のような溶湯冷却速度の遅い装置での合金作製が困難になる。Qの組成比率xが15原子%を超えると、磁性相の形成に寄与しないQの割合が増え、これがTiと化合物を形成しやすくなる。Ti−Q化合物は非磁性であるため、磁化の低下を招く。xの好ましい範囲10.5原子%以上13.5原子%、より好ましい範囲は11原子%以上13原子%である。
[Ti]
Tiは合金溶湯の急冷に際してNd2Fe14B相を優先的に生成させるために必須の元素である。Tiの組成比率zが0.1原子%未満になると、Nd2Fe14B相を十分に生成できなくなり、磁気特性が著しく低下する。Tiの組成比率zが10原子%を超えると、Tiが有するQとの高い親和性により、非磁性のTi−Q相が形成されやすくなり、磁気特性の低下を招く。zの好ましい範囲は、0.5原子%以上6原子%以下であり、より好ましい範囲は1原子%以上5.5原子%である。
Tiは合金溶湯の急冷に際してNd2Fe14B相を優先的に生成させるために必須の元素である。Tiの組成比率zが0.1原子%未満になると、Nd2Fe14B相を十分に生成できなくなり、磁気特性が著しく低下する。Tiの組成比率zが10原子%を超えると、Tiが有するQとの高い親和性により、非磁性のTi−Q相が形成されやすくなり、磁気特性の低下を招く。zの好ましい範囲は、0.5原子%以上6原子%以下であり、より好ましい範囲は1原子%以上5.5原子%である。
[Fe]
Feは、上述の元素の含有残余を占めるが、Feの一部をCoおよびNiの一種または二種の遷移金属元素(T)で置換しても所望の硬磁気特性を得ることができる。Feに対するTの置換量が50%を超えると、高い残留磁束密度Brが得られない。このため、置換量は0%以上50%以下の範囲に限定することが好ましい(0≦n≦0.5)。なお、Feの一部をCoで置換することによって、減磁曲線の角形性が向上するとともに、Nd2Fe14B相のキュリー温度が上昇するため、耐熱性が向上する。CoによるFe置換量nの好ましい範囲は0.5%以上40%以下である。
Feは、上述の元素の含有残余を占めるが、Feの一部をCoおよびNiの一種または二種の遷移金属元素(T)で置換しても所望の硬磁気特性を得ることができる。Feに対するTの置換量が50%を超えると、高い残留磁束密度Brが得られない。このため、置換量は0%以上50%以下の範囲に限定することが好ましい(0≦n≦0.5)。なお、Feの一部をCoで置換することによって、減磁曲線の角形性が向上するとともに、Nd2Fe14B相のキュリー温度が上昇するため、耐熱性が向上する。CoによるFe置換量nの好ましい範囲は0.5%以上40%以下である。
[M]
Zr、Nb、V、Cr、Ta、Hf、Si、Al、Ga、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、In、およびBiからなる群から選択された少なくとも1種類の元素を添加してもよい。これらの元素を添加することにより、磁気特性が向上する、また、これらの元素を添加することにより、優れた磁石特性を発現されるために必要な熱処理温度の範囲を広げることも可能になる。Mの組成比率mが6原子%を超えると、磁化の低下を招く。組成比率mの好ましい範囲は、0原子%以上5原子%以下である。
Zr、Nb、V、Cr、Ta、Hf、Si、Al、Ga、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、In、およびBiからなる群から選択された少なくとも1種類の元素を添加してもよい。これらの元素を添加することにより、磁気特性が向上する、また、これらの元素を添加することにより、優れた磁石特性を発現されるために必要な熱処理温度の範囲を広げることも可能になる。Mの組成比率mが6原子%を超えると、磁化の低下を招く。組成比率mの好ましい範囲は、0原子%以上5原子%以下である。
[合金溶湯の急冷装置]
本発明の好ましい実施形態によれば、合金溶湯を高速で回転する金属製の冷却ロールの表面に接触させることにより、合金溶湯から熱を奪い、急冷凝固させる。冷却ロールの表面に供給される合金溶湯は、冷却ロールによって冷却された後、冷却ロールの表面から離れ、薄帯状の急冷凝固合金が形成される。
本発明の好ましい実施形態によれば、合金溶湯を高速で回転する金属製の冷却ロールの表面に接触させることにより、合金溶湯から熱を奪い、急冷凝固させる。冷却ロールの表面に供給される合金溶湯は、冷却ロールによって冷却された後、冷却ロールの表面から離れ、薄帯状の急冷凝固合金が形成される。
本実施形態では、例えば、図1に示す急冷装置を用いて原料合金を製造する。
図1に示すストリップキャスト装置は、原料合金を溶解し、貯えることのできる溶解坩堝11と、溶解坩堝11から注がれる合金溶湯12を受けて所定位置まで溶湯12を案内するシュート(案内手段)14と、シュート14の先端から注がれる合金溶湯12を急冷する冷却ロール13とを備えている。
シュート14は、水平方向に対して角度βで傾斜した溶湯案内面を有しており、案内面上を流れる溶湯の流速を制御するとともに、その流れを整流し、それによって冷却ロール13への溶湯の安定した連続供給を実現する。
冷却ロール13の外周表面に接触した溶湯は、回転する冷却ロール13に引きずられるようにしてロール周面に沿って移動し、この過程において冷却され、急冷合金薄帯15となる。ストリップキャスト法では、溶湯12が冷却ロール13に接触する位置(溶湯パドルの形成位置)から冷却ロールの回転軸におろした垂線と鉛直方向との間の角度αが重要な意味をもつ。冷却ロール13の回転方向の反対側に角度αの正方向を規定する場合、角度αが大きくなると、溶湯12と冷却ロール13との接触長さが長くなる。ストリップキャスト法による場合は、角度αを比較的大きくすることができるため、ロール周方向における溶湯とロール外周面との接触長さが比較的長くでき、溶湯の冷却はロール上で略完了する。
酸化しやすい希土類元素RやFeを含む原料合金の酸化を防ぐため、不活性ガス雰囲気中で合金製造工程を実行することが好ましい。不活性ガスとしては、ヘリウムまたはアルゴン等の希ガスや窒素を用いることができる。なお、窒素は希土類元素Rと比較的に反応しやすいため、ヘリウムまたはアルゴンなどの希ガスを用いることが好ましい。
冷却ロール13は、炭素鋼、タングステン、鉄、銅、モリブデン、ベリリウム、または同型の合金から形成された基材を有していることが好ましい。これらの基材は熱伝導性や耐久性に優れるからである。冷却ロール13の基材の表面にはクロム、ニッケル、またはそれらを組み合わせためっきが施されていることが好ましい。ロール表面の強度を高めることができ、急冷工程時におけるロール表面の溶融や劣化を抑制することができるからである。冷却ロール13の直径は例えば300〜500mmである。冷却ロール13内に設けた水冷装置の水冷能力は、単位時間あたりの凝固潜熱と出湯量とに応じて算出し、調節される。
[急冷工程]
まず、前述の組成式で表現される原料合金の溶湯12を作製し、図1の溶解坩堝11に貯える。次に、合金溶湯12はシュート14を介して冷却ロール13上に供給され、、冷却ロール13との接触によって急冷され、凝固する。こうして、帯状に延びる急冷凝固合金15が作製される。
まず、前述の組成式で表現される原料合金の溶湯12を作製し、図1の溶解坩堝11に貯える。次に、合金溶湯12はシュート14を介して冷却ロール13上に供給され、、冷却ロール13との接触によって急冷され、凝固する。こうして、帯状に延びる急冷凝固合金15が作製される。
本実施形態の場合、合金溶湯の冷却凝固に際して、合金溶湯の冷却速度を1×102℃/秒以上に設定する。この速度以下で作成した急冷凝固合金は、急冷凝固合金の段階で結晶相が粗大に成長してしまっており、熱処理後不均一な結晶組織となるので、良好な磁気特性が得られない。冷却速度を1×102℃/秒以上に設定した上で、後述する判別を行えばよい。冷却速度の好ましい範囲は、1×105℃/秒〜1×106℃/秒の範囲で作成すれば、より高い効率で良好な磁気特性の磁石が製造可能となる。この程度の範囲内であれば、例えば単ロール急冷法の場合、冷却ロールの表面速度やロール表面への短時間あたりの溶湯供給量など制御することにより、量産工程で冷却速度を所望の値に設定することが比較的に容易に行える。
合金の溶湯12が冷却ロール13によって冷却される時間は、回転する冷却ロール13の外周表面に合金が接触してから離れるまでの時間に相当し、その間に、合金の温度は低下し、凝固し始める。その後、急冷凝固合金は冷却ロール13から離れる。雰囲気ガスの圧力は0.1kPa〜常圧の範囲内に設定することが好ましく、それにより、合金と冷却ロールとの密着性が向上すると、冷却ロール13による抜熱効果が強まり、合金中にNd2Fe14B型化合物を均一微細に析出・成長させることができる。更に好適には、雰囲気ガスの圧力を30kPa〜常圧の範囲内に設定することにより、合金中のNd2Fe14B型化合物をより均一微細に析出・成長させることができる。なお、適切な量のTiを原料合金中に添加していない場合には、上述したような冷却過程を経た急冷凝固合金中には、α−Feが優先的に析出・成長するため、最終的な磁石特性が劣化してしまうことになる。
本実施形態では、ロール表面速度を7m/秒以上25m/秒以下の範囲内に調節し、雰囲気ガス圧力を1.3kPa以上にすることによって、平均粒径80nm以下の微細なNd2Fe14B型化合物相を含む急冷凝固合金を作製している。
急冷凝固合金薄帯の平均厚さは、厚さ50μm以上300μm以下の範囲内にあることが好ましい。厚さの標準偏差は15μm以下が好ましく、10μm以下であることがより好ましい。
なお、本実施形態では、図1の装置を用いたストリップキャスト法によって溶湯急冷工程を実行しているが、溶湯急冷装置および方法は、図1に示すものに限定されず、特開2004−122230号公報に記載されている管状孔を有するタンディッシュを用いる方法(ノズル急冷法)、メルトスピニング法、ガスアトマイズ法などの方法を好適に採用することができる。
[熱処理]
熱処理雰囲気は、合金の酸化を防止するため、ArガスやN2ガスなどの不活性ガス流気中、または10kPa以下のArガスやN2ガスなどの不活性ガスが好ましい。0.1kPa以下の真空中で熱処理を行っても良い。好ましい実施形態では、この熱処理工程における昇温速度を0.5℃/秒〜7℃/秒の範囲に調節し、500℃以上800℃以下の温度まで加熱する。その後、500℃以上800℃以下の温度で30秒以上20分以下の時間保持し、やがて室温まで冷却する。
熱処理雰囲気は、合金の酸化を防止するため、ArガスやN2ガスなどの不活性ガス流気中、または10kPa以下のArガスやN2ガスなどの不活性ガスが好ましい。0.1kPa以下の真空中で熱処理を行っても良い。好ましい実施形態では、この熱処理工程における昇温速度を0.5℃/秒〜7℃/秒の範囲に調節し、500℃以上800℃以下の温度まで加熱する。その後、500℃以上800℃以下の温度で30秒以上20分以下の時間保持し、やがて室温まで冷却する。
[判別工程]
1×102℃/秒よりも低い冷却速度で合金溶湯を急冷して得られた急冷凝固合金は、熱処理を行なう前の段階で既に結晶相が粗大に成長してしまっており、熱処理後には結晶組織が不均一になるため、良好な磁気特性が得られない。このため、本発明では、1×102℃/秒以上の冷却速度で合金溶湯を急冷することによって急冷凝固合金を作製する。こうして得られた急冷凝固合金のうち、外部磁界が−200kA/mのときの磁化の値が−0.4T以上の急冷凝固合金には、微細な結晶相(核)が多数存在しており、熱処理後に均一微細な結晶組織を得ることができる。
1×102℃/秒よりも低い冷却速度で合金溶湯を急冷して得られた急冷凝固合金は、熱処理を行なう前の段階で既に結晶相が粗大に成長してしまっており、熱処理後には結晶組織が不均一になるため、良好な磁気特性が得られない。このため、本発明では、1×102℃/秒以上の冷却速度で合金溶湯を急冷することによって急冷凝固合金を作製する。こうして得られた急冷凝固合金のうち、外部磁界が−200kA/mのときの磁化の値が−0.4T以上の急冷凝固合金には、微細な結晶相(核)が多数存在しており、熱処理後に均一微細な結晶組織を得ることができる。
発明者の検討によると、外部磁界が−200kA/mのときの磁化の値が−0.4T未満の急冷凝固合金は、非晶質または非晶質に近い組織を有しているため、結晶核が少ない。このため、熱処理工程でNd2Fe14B相の結晶粒が粗大化し、組織が不均一化されてしまう。
[実施例]
図1に示す装置を用い、組成がNd8FebalCo6B11C1Ti5(原子比率)で示される合金の溶湯を急冷し、種々の急冷凝固合金薄帯を作製した。本実施例では、急冷工程における出湯温度を1550℃、チャンバ内雰囲気圧力を30kPa、ロール周速度を15m/秒に設定することにより、冷却速度を2×105℃/秒〜3×105℃/秒の範囲内に調整した。こうして得られた急冷凝固合金薄帯の厚さは40μm〜110μm、平均厚さは約70μm、標準偏差は10μmであった。
図1に示す装置を用い、組成がNd8FebalCo6B11C1Ti5(原子比率)で示される合金の溶湯を急冷し、種々の急冷凝固合金薄帯を作製した。本実施例では、急冷工程における出湯温度を1550℃、チャンバ内雰囲気圧力を30kPa、ロール周速度を15m/秒に設定することにより、冷却速度を2×105℃/秒〜3×105℃/秒の範囲内に調整した。こうして得られた急冷凝固合金薄帯の厚さは40μm〜110μm、平均厚さは約70μm、標準偏差は10μmであった。
上記の急冷凝固合金について、振動試料型磁力計を用いて外部磁界が−200kA/mのときの磁化の値を測定した。図2は、急冷凝固合金に印加する外部磁界と磁化との関係の一例を示すグラフである。急冷凝固合金によって、得られる減磁曲線(磁気ヒステリシスカーブの第二象限における曲線部分)の形状が種々異なるものとなった。図2に示す曲線は、ある特定の急冷凝固合金について測定されたデータの一例であり、外部磁界が−200kA/mのときの磁化は、相対的に高い値を示している。しかし、急冷凝固合金よっては外部磁界が−200kA/mのときの磁化が低く、−0.4Tを下まわるものも多く存在した。このような急冷凝固合金の段階における磁気特性の差異は、合金組織(Nd2Fe14B相および他の結晶相や非晶質相の存在比率)を反映して生じたものと考えられる。
上記の各急冷凝固合金に対して結晶化熱処理を施した後、振動試料型磁力計を用いて磁化と最大エネルギー積を測定した。熱処理は、Ar雰囲気中において温度720℃で10分保持することによって行った。
図3(a)は、熱処理前における外部磁界が−200kA/mのときの磁化の値と熱処理後における最大エネルギー積(BH)maxの値との関係を示すグラフであり、図3(b)は、熱処理前における外部磁界が−200kA/mのときの磁化の値と熱処理後における残留磁束密度Brとの関係を示すグラフである。
図3(a)および(b)からわかるように、外部磁界が−200kA/mのときの磁化の値が−0.4T以上(好ましくは0.2T以上)となる急冷凝固合金は、熱処理後に優れた磁気特性を発揮するが、外部磁界が−200kA/mのときの磁化の値が−0.4Tを下まわると、熱処理後においても磁気特性は不充分である。
上記のことから、外部磁界が−200kA/mのときの磁化の値によって、熱処理後の磁気特性を適切に予測し、判別することができる。このような判別法により選別された急冷凝固合金から作製したナノコンポジット磁石の磁石特性に非常に優れたものとなる。
本発明によれば、高性能の鉄基希土類系ナノコンポジット磁石として優れた性能を発現し得る急冷凝固合金を的確に得ることができる。
11 溶解坩堝
12 合金溶湯
13 回転冷却ロール
14 シュート
15 急冷凝固合金
12 合金溶湯
13 回転冷却ロール
14 シュート
15 急冷凝固合金
Claims (6)
- 組成式が(Fe1-nTn)100-x-y-z-mQxRyTizMm(但し、TはCoおよびNiからなる群から選択された少なくとも1つの元素、QはBおよびCからなる群から選択された少なくとも1つの元素、RはYおよび希土類元素からなる群から選択された少なくとも1つの元素、MはZr、Nb、V、Cr、Ta、Hf、Si、Al、Ga、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、In、およびBiからなる群から選択された少なくとも1つの元素)で表され、組成比率x、y、z、mおよびnがそれぞれ、
10≦x≦15原子%
6≦y≦10原子%
0.1≦z≦10原子%
0≦m≦6原子%
0≦n≦0.5
を満足する合金の溶湯を用意する工程(A)と、
前記合金の溶湯を1×102℃/秒以上の冷却速度で急冷することによって急冷凝固合金を形成する工程(B)と、
前記急冷凝固合金のうち、外部磁界−200kA/mのときの磁化が−0.4T以上である急冷凝固合金を選別する工程(C)と、
を含む、鉄基希土類系ナノコンポジット磁石用急冷凝固合金の製造方法。 - 前記工程(C)は、前記急冷凝固合金に外部磁界を印加し、外部磁界が−200kA/mのときの磁化を測定する工程を含む、請求項1に記載の製造方法。
- 前記工程(C)の後、選別された急冷凝固合金に対して熱処理を施す工程を更に含む、請求項1または2に記載の製造方法。
- 組成式が(Fe1-nTn)100-x-y-z-mQxRyTizMm(但し、TはCoおよびNiからなる群から選択された少なくとも1つの元素、QはBおよびCからなる群から選択された少なくとも1つの元素、RはYおよび希土類元素からなる群から選択された少なくとも1つの元素、MはZr、Nb、V、Cr、Ta、Hf、Si、Al、Ga、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、In、およびBiからなる群から選択された少なくとも1つの元素)で表され、組成比率x、y、z、mおよびnがそれぞれ、
10≦x≦15原子%
6≦y≦10原子%
0.1≦z≦10原子%
0≦m≦6原子%
0≦n≦0.5
を満足する合金の溶湯を用意する工程(A)と、
前記合金の溶湯を1×102℃/秒以上の冷却速度で急冷することによって複数の急冷凝固合金を形成する工程(B)と、
前記複数の急冷凝固合金の少なくとも1つの急冷凝固合金に対して外部磁界を印加し、磁化を測定する工程(C)と、
前記磁化の値に基づいて急冷条件を調節する工程(D)と、
を含む、鉄基希土類系ナノコンポジット磁石用急冷凝固合金の製造方法。 - 前記工程(D)は、外部磁界−200kA/mのときの急冷凝固合金の磁化が−0.4T以上となるように急冷条件を変化させる工程を含む請求項4に記載の製造方法。
- 組成式が(Fe1-nTn)100-x-y-z-mQxRyTizMm(但し、TはCoおよびNiからなる群から選択された少なくとも1つの元素、QはBおよびCからなる群から選択された少なくとも1つの元素、RはYおよび希土類元素からなる群から選択された少なくとも1つの元素、MはZr、Nb、V、Cr、Ta、Hf、Si、Al、Ga、Cu、Ag、Au、Sn、Pb、In、およびBiからなる群から選択された少なくとも1つの元素)で表され、組成比率x、y、z、mおよびnがそれぞれ、
10≦x≦15原子%
6≦y≦10原子%
0.1≦z≦10原子%
0≦m≦6原子%
0≦n≦0.5
を満足する合金の溶湯を用意する工程(A)と、
前記合金の溶湯を1×102℃/秒以上の冷却速度で急冷することによって急冷凝固合金を形成する工程(B)と、
前記急冷凝固合金に外部磁界を印加しつつ、磁化を測定し、外部磁界が−200kA/mのときの磁化が−0.4T以上である急冷凝固合金を選別する工程(C)と、
を含む、鉄基希土類系ナノコンポジット磁石用急冷凝固合金の判別方法。
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JP2005103149A JP2006286827A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 鉄基希土類系ナノコンポジット磁石用急冷凝固合金の製造方法およびその判別方法 |
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JP2012023192A (ja) * | 2010-07-14 | 2012-02-02 | Toyota Motor Corp | 角形性に優れた希土類磁石の製造方法 |
WO2013132780A1 (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-12 | 中央電気工業株式会社 | 合金片の製造方法および合金片の選別装置 |
CN117286431A (zh) * | 2023-11-21 | 2023-12-26 | 国网智能电网研究院有限公司 | 一种铁基非晶软磁合金铸带及其制备方法 |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005103149A patent/JP2006286827A/ja active Pending
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