JP4715245B2 - 鉄基希土類ナノコンポジット磁石およびその製造方法 - Google Patents

鉄基希土類ナノコンポジット磁石およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4715245B2
JP4715245B2 JP2005067802A JP2005067802A JP4715245B2 JP 4715245 B2 JP4715245 B2 JP 4715245B2 JP 2005067802 A JP2005067802 A JP 2005067802A JP 2005067802 A JP2005067802 A JP 2005067802A JP 4715245 B2 JP4715245 B2 JP 4715245B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
phase
atomic
rare earth
iron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005067802A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006253413A (ja
Inventor
敏夫 三次
裕和 金清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Metals Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2005067802A priority Critical patent/JP4715245B2/ja
Publication of JP2006253413A publication Critical patent/JP2006253413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4715245B2 publication Critical patent/JP4715245B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、減磁曲線の角形性が改善された鉄基希土類ナノコンポジット磁石の製造方法に関する。
近年、Ti含有ナノコンポジット磁石が開発され、特許文献1などに開示されている。一方、従来より、等方性ボンド磁石用の磁粉として、いわゆる「MQ粉(マグネクエンチ社製品)」が販売され、使用されている。特許文献2には、微細な結晶組織を有する等方性磁石が開示されている。
永久磁石の特性を評価するパラメータとして、残留磁束密度や保磁力などともに、減磁曲線(ヒステリシスルーブの第2象限における磁化曲線)の角形性(以下、単に「角形性」と称する。)が重要である。この角形性は、図1に示す減磁曲線の形状によって決まる。なお、図1のグラフにおける縦軸は磁化J、横軸は外部磁界(逆磁界)Hを示している。図示されている減磁曲線Bは角形性に優れる場合を示し、減磁曲線Aは角形性が相対的に劣っている場合を示している。
従来、角形性を評価するため、Jr/Js、Jr/J1.2などの数値が用いられてきた。Jrは残留磁気分極であり、残留磁束密度Brに等しい。Jsは飽和磁化であり、J1.2は外部磁界Hが1.2MA/mのときの磁化である。Jr/Js、Jr/J1.2は、いずれも、第1象限における磁化曲線によって規定されるパラメータであるが、異方性磁石の場合は、角形性に対応しているといえる。
通常の等方性磁石におけるJr/J1.2は、等方性磁石が有している本来の性質により、0.5程度の値となる。この値は、異方性磁石のJr/J1.2に比べて小さく、角形性が劣っていることを示している。一方、前述したナノコンポジット磁石では、等方性磁石でありながら、Jr/J1.2の値が0.8〜0.95と大きく改善されている。このようにナノコンポジット磁石などの急冷磁石でJr/J1.2の値が向上する理由は、これらの磁石が微細結晶組織を有しているため、結晶粒同士の交換相互作用により、レマネンス・エンハンスメントに伴うJrの向上が観測されるからである。
特開2003−178908号公報 特開平10−64710号公報
上述のように、Ti含有ナノコンポジット磁石は、従来の等方性磁石に比べれば優れた角形性を示しているといえるが、実際の角形性を仔細に評価すると、異方性磁石比べて不充分である。Ti含有ナノコンポジット磁石の角形性を更に改善することができれば、磁石の汎用性が広がり、モータ、電装分野などにさらに活用されることが期待される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、角形性を更に改善したTi含有希土類系ナノコンポジット磁石を提供することにある。
本発明の鉄基希土類ナノコンポジット磁石の製造方法は、組成式が(Fe1-nn)100-x-y-z-l-mxyTizNblm(但し、TはCoおよびNiからなる群から選択された少なくとも1種類の元素、QはBおよびCからなる群から選択された少なくとも1種類の元素、Rはイットリウムおよび希土類元素からなる群から選択された少なくとも1種類の元素、MはAl、Si、Mn、Cu、Zn、Ga、Ag、Pt、Au、Pb、V、Ta、W、Mo、およびCrからなる群から選択された少なくとも1種類の元素)で表され、組成比率x、y、z、l、mおよびnがそれぞれ、10≦x≦17原子%、6≦y≦11原子%、0.1≦z≦10原子%、0.1≦l≦6原子%、および0≦m≦6原子%、0≦n≦0.5を満足する合金の溶湯を用意する工程と、メルトスピニング法によって前記溶湯を冷却して凝固させ、急冷凝固合金を形成する工程とを含み、前記急冷凝固合金から、Br≧0.8T、HcJ≧600KA/m、Hk/HcJ≧0.35の磁気特性を有する鉄基希土類ナノコンポジット磁石を製造する。
好ましい実施形態において、前記急冷凝固合金を形成する工程は、管を介して前記溶湯を冷却ロール上に供給する工程を含む。
好ましい実施形態において、前記急冷凝固合金は、平均厚さが10μm以上300μm以下、厚さの標準偏差σが10μm以下の薄帯である。
好ましい実施形態において、前記急冷凝固合金に熱処理を施し、強磁性相の体積比率を増加させる工程を更に含む。
好ましい実施形態において、前記強磁性相は硬磁性相および軟磁性相を含有し、前記硬磁性相の平均結晶粒径は10nm以上300nm以下、前記軟磁性相の平均結晶粒径は1nm以上100nm以下である。
好ましい実施形態において、前記軟磁性相は、α−Fe相および鉄基硼化物相を含む。
好ましい実施形態において、前記急冷凝固合金を粉砕し、鉄基希土類ナノコンポジット磁石粉末を形成する工程を含む。
本発明によるボンド磁石の製造方法は、上記の製造方法によって作製された前記鉄基希土類ナノコンポジット磁石粉末を用意する工程と、前記鉄基希土類ナノコンポジット磁石粉末を用いてボンド磁石を作製する工程とを包含する。
TiおよびNbの同時添加の効果と、メルトスピニング法による均一かつ急速な冷却の効果が相まって、角形性を改善した均一微細組織構造を有する鉄基希土類ナノコンポジット磁石が作製される。
本発明では、鉄基希土類ナノコンポジット磁石の角形性を改善するため、組成式が(Fe1-nn)100-x-y-z-l-mxyTizNblmで表される合金の溶湯を用意し、この溶湯をメルトスピニング法によって冷却して凝固させ、急冷凝固合金を形成する。ここで、TはCoおよびNiからなる群から選択された少なくとも1種類の元素、QはBおよびCからなる群から選択された少なくとも1種類の元素、Rはイットリウムおよび希土類元素からなる群から選択された少なくとも1種類の元素、MはAl、Si、Mn、Cu、Zn、Ga、Ag、Pt、Au、Pb、V、Ta、W、Mo、およびCrからなる群から選択された少なくとも1種類の元素であり、組成比率x、y、z、l、mおよびnがそれぞれ、10≦x≦17原子%、6≦y≦11原子%、0.1≦z≦10原子%、0.1≦l≦6原子%、0≦m≦6原子%、および0≦n≦0.5を満足する。
本発明によれば、上記の急冷凝固合金から、残留磁束密度Br≧0.8T、保磁力HcJ≧600KA/m、Hk/HcJ≧0.35の磁気特性を有する鉄基希土類ナノコンポジット磁石を製造することができる。ここで、「Hk/HcJ」は、本願発明者が等方性ナノコンポジット磁石の角形性を正しく評価するために導入したパラメータであり、その内容を以下に説明する。
まず、再度図1を参照する。Hkは、磁化が0.9Jrに等しくなる磁界Hの値であり、Hcjは保磁力である。図1におけるHkAは、減磁曲線Aにおいて磁化が0.9Jrに等しくなる磁界Hの絶対値であり、HkBは、減磁曲線Bにおいて磁化が0.9Jrに等しくなる磁界Hの絶対値である。図1から明らかなように、2つの減磁曲線A、Bが略等しいJrを有していても、角形性の優劣に応じてHkは大きく異なる。図1の例では、HkBは、HkAよりも大きくなり、HkB/Hcj>HkA/Hcjの関係が成立している。
等方性ナノコンポジット磁石では、Jr/Jsが同じ値であっても、Hk/Hcjは種々の大きさを取りえる。このため、ナノコンポジット磁石のJr/Jsを改善するだけでは、不充分な角形性しか実現できず、Hk/Hcjを高める(例えば3.5以上にする)ことにより、初めて角形性に優れた等方性ナノコンポジットを実現することができる。
本発明によれば、Hk/Hcjを従来よりも高めることができる。このようにHk/Hcjを高めることができる理由は、合金組成としてTiおよびNbを添加し、かつ、メルトスピニング法によって急冷凝固合金を作製しているからである。
前述したように、公知のTi含有ナノコンポジット磁石では、合金溶湯の急冷速度を低下させて急冷凝固合金に結晶相を析出・成長させた場合でも、Ti添加の効果として、Nd2Fe14B型化合物強磁性相を支配的に形成することができる。すなわち、Tiを添加することなく合金溶湯の急冷速度を低下させると、α−Feの析出・成長が優先的に生じるため、急冷直後の凝固合金中にもα−Feが多く存在することとなり、最終的なナノコンポジット磁石特性が低下してしまうという問題があった。このため、Ti添加の効果が発見される前は、合金溶湯の急冷速度をできるため高め、略完全に非晶質の急冷凝固合金を作製した後、熱処理条件を制御することにより、α−Feの成長を抑えようとする試みが行なわれていた。
近年、Tiの添加によって合金溶湯の冷却速度を低下させることが可能になるため、メルトスピニング法よりも量産性に優れていると言われている「ストリップキャスト法」によるナノコンポジット磁石の製造が実現した。また、Tiに加えてNbを原料合金に添加しておくと、急冷凝固合金中に非晶質相が形成されやすくなるため、合金溶湯の冷却速度を更に低下することが可能となり、ストリップキャスト方法によるTi含有ナノコンポジットの製造がより安定的に実施できることになる。
しかしながら、従来の方法で作製されたナノコンポジット磁石には、前述のように、角形性の更なる改善が求められている。
一方、本発明者らの検討によると、急冷凝固合金の厚さのσを10μm以下(好ましくは5μm以下)に抑制すれば、急冷凝固合金の組織を均一化し、磁気特性が向上することがわかった。メルトスピニング法によって製造することにより、急冷凝固合金の厚さの標準偏差σを10μm以下に抑制することができる。しかし、急冷凝固合金の厚さのσを10μm以下に制御するだけでは、Hk/Hcjは充分に改善されないこともわかった。
Nbは、非晶質生成能が高く、また、結晶粒の粗大化を抑制する効果を発揮することが知られている。このため、メルトスピニング法ではNd2Fe14B型相を適切に析出させることができず、却って磁石特性が劣化するとの予測があった。しかし、現実にNbを添加し、メルトスピニング法による急冷を行なってみると、意外にもHk/Hcjが向上する現象が確認された。その詳細なメカニズムは不明であるが、Nbの添加がナノコンポジット組織の粒界に作用し、各粒子間の交換相互作用に何らかの影響を与えることにより、角形性が改善されるものと推測される。
本発明の鉄基希土類合金ナノコンポジット磁石は、好適には、R2Fe14B型化合物相の飽和磁化と同等、または、それよりも高い飽和磁化を有する鉄基硼化物やα−Feを含有している。この鉄基硼化物は、例えば、Fe3B(飽和磁化1.5T)やFe236(飽和磁化1.6T)である。ここで、R2Fe14Bの飽和磁化は約1.6Tであり、α−Feの飽和磁化は2.1Tである。
次に、本発明の好ましい実施形態を説明する。
[液体急冷装置]
メルトスピニング法では、高速で回転する金属製冷却ロールの表面に合金の溶湯を噴射することにより、合金溶湯を冷却ロールの表面に接触させ、急冷凝固させる。適切な量の合金溶湯を冷却ロールの表面に接触させるため、内径が例えば1mm程度に絞られたオリフィス(孔)を介して合金溶湯の噴射が行なわれる。
ノズルオリフィスから冷却ロールの表面に供給される合金溶湯は、冷却ロールによって冷却されつつ、弾き飛ばされるようにして冷却ロールから離れ、薄帯状の急冷凝固合金が形成されることになる。
本実施形態では、例えば、図2に示す急冷装置を用いて原料合金を製造する。酸化しやすい希土類元素RやFeを含む原料合金の酸化を防ぐため、不活性ガス雰囲気中で合金製造工程を実行する。不活性ガスとしては、ヘリウムまたはアルゴン等の希ガスや窒素を用いることができる。なお、窒素は希土類元素Rと比較的に反応しやすいため、ヘリウムまたはアルゴンなどの希ガスを用いることが好ましい。
図2の装置は、真空または不活性ガス雰囲気を保持し、その圧力を調整することが可能な原料合金の溶解室1および急冷室2を備えている。図1(a)は全体構成図であり、図2(b)は、一部の拡大図である。
図2(a)に示されるように、溶解室1は、所望の磁石合金組成になるように配合された原料20を高温にて溶解する溶解炉3と、底部に出湯ノズル5を有する貯湯容器4と、大気の進入を抑制しつつ配合原料を溶解炉3内に供給するための配合原料供給装置8とを備えている。貯湯容器4は原料合金の溶湯21を貯え、その出湯温度を所定のレベルに維持できる加熱装置(不図示)を有している。急冷室2は、出湯ノズル5から出た溶湯21を急冷凝固するための回転冷却ロール7を備えている。
この装置においては、溶解室1および急冷室2内の雰囲気およびその圧力が所定の範囲に制御される。そのために、雰囲気ガス供給口1b、2b、および8bとガス排気口1a、2a、および8aとが装置の適切な箇所に設けられている。特にガス排気口2aは、急冷室2内の絶対圧を0.1kPa〜常圧(大気圧)の範囲内に制御するため、ポンプに接続されている。
溶解炉3は傾動可能であり、ロート6を介して溶湯21を貯湯容器4内に適宜注ぎ込む。溶湯21は貯湯容器4内において不図示の加熱装置によって加熱される。貯湯容器4の出湯ノズル5は、溶解室1と急冷室2との隔壁に配置され、貯湯容器4内の溶湯21を下方に位置する冷却ロール7の表面に流下させる。出湯ノズル5のオリフィス径は、例えば0.5〜2.0mmである。溶湯21の粘性が大きい場合、溶湯21は出湯ノズル5内を流れにくくなるが、本実施形態では急冷室2を溶解室1よりも低い圧力状態に保持するため、溶解室1と急冷室2との間に圧力差が形成され、溶湯21の出湯がスムーズに実行される。
冷却ロール7は、炭素鋼,タングステン,鉄,銅,モリブデン,ベリリウム,または同型の合金から形成された基材を有していることが好ましい。これらの基材は熱伝導性や耐久性に優れるからである。冷却ロール7の基材の表面にはクロム,ニッケル,またはそれらを組み合わせためっきが施されていることが好ましい。ロール表面の強度を高めることができ,急冷工程時におけるロール表面の溶融や劣化を抑制することができるからである。冷却ロール7の直径は例えば300〜500mmである。冷却ロール7内に設けた水冷装置の水冷能力は、単位時間あたりの凝固潜熱と出湯量とに応じて算出し、調節される。
図2に示す装置によれば、例えば合計10kgの原料合金を10〜20分間で急冷凝固させることができる。こうして形成した急冷合金は、例えば、厚さ:10〜300μm、幅:2mm〜3mmの合金薄帯(合金リボン)22となる。
[液体急冷法]
まず、前述の組成式で表現される原料合金の溶湯21を作製し、図2の溶解室1の貯湯容器4に貯える。次に、この溶湯21は出湯ノズル5から減圧Ar雰囲気中の水冷ロール7上に出湯され、冷却ロール7との接触によって急冷され、凝固する。急冷凝固方法としては、冷却速度を高精度に制御できる方法を用いる必要がある。本実施形態の場合、溶湯21の冷却凝固に際して、冷却速度を1×102〜1×108℃/秒とすることが好ましく、1×104〜1×106℃/秒とすることが更に好ましい。
合金の溶湯21が冷却ロール7によって冷却される時間は、回転する冷却ロール7の外周表面に合金が接触してから離れるまでの時間に相当し、その間に、合金の温度は低下し、過冷却液体状態になる。その後、過冷却状態の合金は冷却ロール7から離れ、不活性雰囲気中を飛行する。合金は薄帯状で飛行している間に雰囲気ガスに熱を奪われる結果、その温度は更に低下する。雰囲気ガスの圧力は0.1kPa〜常圧の範囲内に設定することが好ましく、それにより、合金と冷却ロールとの密着性が向上すると、冷却ロールによる抜熱効果が強まり、合金中にNd2Fe14B型化合物を均一微細に析出・成長させることができる。更に好適には、雰囲気ガスの圧力を30kPa〜常圧の範囲内に設定することにより、雰囲気ガスによる二次冷却効果が高まり、合金中のNd2Fe14B型化合物をより均一微細に析出・成長させることができる。なお、適切な量のTiを原料合金中に添加していない場合には、上述したような冷却過程を経た急冷合金中には、α−Feが優先的に析出・成長するため、最終的な磁石特性が劣化してしまうことになる。
本実施形態では、ロール表面速度を7m/秒以上25m/秒以下の範囲内に調節し、雰囲気ガス圧力を1.3kPa以上にすることによって、平均粒径80nm以下の微細なR2Fe14B型化合物相を含む急冷合金を作製している。
[熱処理]
本実施形態では、熱処理をアルゴン雰囲気中で実行する。好ましくは、昇温速度を5℃/秒〜20℃/秒として、550℃以上850℃以下の温度で30秒以上20分以下の時間保持した後、室温まで冷却する。この熱処理によって、アモルファス相中に準安定相の微細結晶が析出・成長し、ナノコンポジット組織構造が形成される。熱処理の開始時点で既に微細なNd2Fe14B型結晶相が例えば全体の5体積%以上存在しているため、α−Fe相や他の結晶相の粗大化が抑制され、Nd2Fe14B型結晶相以外の各構成相(軟磁性相)が均一に微細化される。
なお、熱処理温度が550℃を下回ると、熱処理後もアモルファス相が多く残存し、急冷条件によっては、保磁力が充分なレベルに達しない場合がある。また、熱処理温度が850℃を超えると、各構成相の粒成長が著しく、残留磁束密度Brが低下し、減磁曲線の角形性が劣化する。このため、熱処理温度は550℃以上850℃以下が好ましいが、より好ましい熱処理温度の範囲は570℃以上820℃以下である。
本発明では、急冷条件によっては急冷合金中に充分な量のNd2Fe14B型化合物相を均一かつ微細に析出させることができる。この場合、急冷合金に対して敢えて結晶化熱処理を行なわなくとも、急冷凝固合金自体が充分な磁石特性を発揮し得る。そのため、結晶化熱処理は本発明に必須の工程ではないが、これを行なうことが磁石特性向上のためには好ましい。なお、従来に比較して低い温度の熱処理でも充分に磁石特性を向上させることが可能である。
熱処理雰囲気は、合金の酸化を防止するため、不活性ガス雰囲気が好ましい。0.1kPa以下の真空中で熱処理を行っても良い。
熱処理前の急冷合金中には、R2Fe14B型化合物相およびアモルファス相以外に、Fe3B相、Fe2B相、Fe236相、およびR2Fe233相等の準安定相が含まれていても良い。その場合、熱処理によって、R2Fe233相は消失し、R2Fe14B相の飽和磁化と同等、または、それよりも高い飽和磁化を示す鉄基硼化物(例えばFe236)やα−Feを結晶成長させることができる。
本発明の場合、最終的にα−Feのような軟磁性相が存在していても、軟磁性相と硬磁性相とが交換相互作用によって磁気的に結合するため、優れた磁気特性が発揮される。
熱処理後におけるR2Fe14B型化合物相の平均結晶粒径は、単軸結晶粒径である300nm以下となる必要があり、10nm以上150nm以下であることが好ましく、20nm以上100nm以下であることが更に好ましい。これに対し、硼化物相やα−Fe相の平均結晶粒径が100nmを超えると、各構成相間に働く交換相互作用が弱まり、減磁曲線の角形性が劣化するため、(BH)maxが低下してしまう。これらの平均結晶粒径が1nmを下回ると、高い保磁力を得られなくなる。以上のことから、硼化物相やα−Fe相などの軟磁性相の平均結晶粒径は1nm以上100nm以下であることが好ましく、50nm以下であることがより好ましく、30nm以下であることが更に好ましい。
なお、熱処理前に急冷合金の薄帯を粗く切断または粉砕しておいてもよい。熱処理後、得られた磁石を微粉砕し、磁石粉末(磁粉)を作製すれば、その磁粉から公知の工程によって種々のボンド磁石を製造することができる。ボンド磁石を作製する場合、鉄基希土類合金磁粉はエポキシ樹脂やナイロン樹脂、PPS樹脂などと混合され、所望の形状に成形される。このとき、ナノコンポジット磁粉に他の種類の磁粉、例えばSm−Fe−N系磁粉やハードフェライト磁粉を混合してもよい。
上述のボンド磁石を用いてモータやアクチュエータなどの各種の回転機を製造することができる。
本発明の磁石粉末を射出成形ボンド磁石用に用いる場合は、平均粒度が200μm以下になるように粉砕することが好ましく、より好ましい粉末の平均粒径は30μm以上150μm以下である。また、圧縮成形ボンド磁石用に用いる場合は、粒度が300μm以下になるように粉砕することが好ましく、より好ましい粉末の平均粒径は30μm以上250μm以下である。さらに好ましくは、粒径分布に2つのピークを持ち、平均粒径が50μm以上200μm以下にある。
なお、粉末の表面にカップリング処理や化成処理などの表面処理を施すことにより、成形方法を問わずボンド磁石成形時の成形性や得られるボンド磁石の耐食性および耐熱性を改善できる。また、成形後のボンド磁石表面に樹脂塗装や化成処理、鍍金などの表面処理を施した場合も、粉末の表面処理と同様にボンド磁石の耐食性および耐熱性を改善できる。
[組成]
BおよびCの合計の組成比率xが10原子%未満になると、急冷時の冷却速度が102℃/秒〜105℃/秒程度と比較的遅い場合、R2Fe14B型結晶相とアモルファス相とが混在する急冷合金を作製することが困難になり、その後に熱処理を施しても高い保磁力が得られない。このため、xは10原子%以上であることが必要である。一方、組成比率xが17原子%を超えると、結晶化熱処理後も残存するアモルファス相の体積比率が増し、同時に、構成相中で最も高い飽和磁化を有するα−Feの存在比率が減少するため、残留磁束密度Brが低下してしまう。以上のことから、組成比率xは10原子%以上17原子%以下となるように設定することが好ましい。より好ましい組成比率xの範囲は10原子%を超え、14.5原子%以下である。なお、BおよびCの全体に対するCの比率は、原子比で、0以上0.25以下の範囲にあることが好ましい。
Rは、イットリウム(Y)および希土類元素からなる群から選択された1種以上の元素である。LaまたはCeが存在すると、R2Fe14B相のR(典型的にはNd)がLaやCeで置換され、保磁力および角形性が劣化するため、LaおよびCeを実質的に含まないことが好ましい。ただし、微量のLaやCe(0.5原子%以下)が不可避的に混入する不純物として存在する場合、磁気特性上、問題はない。従って、0.5原子%以下のLaやCeを含有する場合は、LaやCeを実質的に含まないといえる。
Rは、より具体的には、PrまたはNdを必須元素として含むことが好ましく、その必須元素の一部をDyおよび/またはTbで置換してもよい。Rの組成比率yが全体の6原子%未満になると、保磁力の発現に必要なR2Fe14B型結晶構造を有する化合物相が充分に析出せず、高い保磁力HcJを得ることができなくなる。また、Rの組成比率yが10原子%以上になると、強磁性を有する鉄基硼化物の存在量が低下し、代わりにBリッチの非磁性層の存在量が増加するため、ナノコンポジット構造が形成されず、磁化が低下する。故に、希土類元素Rの組成比率yは6原子%以上11原子%以下の範囲、例えば、6原子%以上10原子%以下に調節することが好ましい。より好ましいRの範囲は7原子%以上9.5原子%以下である。
Tiの添加は、合金溶湯の急冷中に硬磁性相を軟磁性相よりも早くに析出・成長させるという効果を発揮するとともに、保磁力HcJおよび残留磁束密度Brの向上および減磁曲線の角形性の改善に寄与し、最大エネルギー積(BH)maxを向上させる。
Tiの組成比率zが全体の0.1原子%未満になると、Ti添加の効果が充分に発現しない。一方、Tiの組成比率zが全体の10原子%を超えると、結晶化熱処理後も残存するアモルファス相の体積比率が増すため、残留磁束密度Brの低下を招来しやすい。以上のことから、Tiの組成比率zは0.1原子%以上10原子%以下の範囲とすることが好ましい。より好ましいzの範囲の下限は0.5原子%であり、より好ましいzの範囲の上限は8原子%である。更に好ましいzの範囲の上限は7原子%である。
種々の効果を得る為、金属元素Mを添加しても良い。MはAl、Si、Mn、Cu、Zn、Ga、Ag、Pt、Au、Pb、V、Ta、W、Mo、およびCrからなる群から選択された少なくとも1種類の元素である。
FeおよびTは、上述の元素の含有残余を占める。Tは、Coおよび/またはNiである。FeおよびTの全体に対するTの原子数比率nが50%を超えると、0.7T以上の高い残留磁束密度Brが得られない。このため、nは0原子%以上50原子%以下の範囲に限定することが好ましい。
以下の表1に示す各試料の合金組成となるよう純度99.5%以上のB、C、Fe、Co、Ti、Nd、Nbおよびその他の添加元素を含む原材料を秤量し、総量が600gの原料を調整した。次に、所望の合金組成を有する原料をアルミナ製坩堝に投入した後、Ar雰囲気における高周波加熱により溶解し、溶湯を作製した。溶湯温度が1500℃に到達した後、水冷した銅製鋳型上に溶湯を鋳込み、平板上の原料合金を作製した。ここで、試料No.1〜No.2は本発明の実施例に相当し、試料No.3〜No.6は比較例に相当する。
Figure 0004715245
表1において、例えば「Nb1」は1原子%のNbを添加したことを示している。なお、不可避的に混入する微量の不純物については、表1に記載していない。
上記原料合金を液体急冷装置(メルトスピニング装置、ストリップキャスト装置)を用いて溶融・急冷することにより、急冷凝固合金を作製した。具体的には、液体急冷装置の石英坩堝内に総量が10gの原料合金を投入し、圧力1.33〜47.92kPaのAr雰囲気中における高周波加熱により溶解し、合金溶湯を作製した。メルトスピニング装置では、坩堝の底部に内径0.8mmのオリフィスが設けられており、合金溶湯の湯面を加圧すると、合金溶湯はオリフィスを通して下方に噴出する。オリフィスの下端から所定の間隔を置いて下方には、制御された速度で回転する純銅製冷却ロールの表面が位置しているため、オリフィスから噴出す合金溶湯は、高速で回転する冷却ロールの表面に衝突すると、回転周速度の方向に移動しながら、冷却ロールによって抜熱され、急速に冷却される。一方、ストリップキャスト装置の場合、石英坩堝から傾斜したタンディッシュ上に合金溶湯が供給されるため、合金溶湯はタンディッシュ上を流れた後、冷却ロールの表面に供給される。
冷却ロールによって急冷された合金溶湯は、冷却ロールの表面から離れた後、回転周速度の方向に飛ばされながら、更に冷却され、最終的には室温レベルに温度を低下させることになる。
本実施例および比較例では、溶湯温度を1350℃に調節した後,石英坩堝内の湯面をArガスにより加圧し、幅2mm〜3mm、厚さ20μm〜50μmの急冷凝固合金を作製した。試料No.1〜2、4〜6については、メルトスピニング装置により、厚さの標準偏差σが10μm以下となるように急冷条件を整えた。これに対し、試料No.3については、ストリップキャスト装置により、厚さの標準偏差σが10μmを超えるように急冷条件を調節した。
上記の方法によって作製した急冷凝固合金を600〜800℃の温度で6〜8分間保持し、その後、室温まで冷却した。上記の熱処理はAr雰囲気中で行なった。次に、室温まで冷却された薄帯から、幅2mm〜3mm、厚さ50μm〜70μm、長さ3mm〜5mmの試料を作製した。その後、VSM(振動型磁力計)を用いて各試料の磁気特性を測定した。測定結果を表2に示す。
Figure 0004715245
表2からわかるように、Nbを含有し、かつ、σが5μm以下の試料No.1、2では非常に角形性に優れ、Hk/HcJの値が0.359に達している。一方、Nbを含有するが、σが10μmを超える試料No.3や、Nbなどの添加元素を含有しない試料No.4では、Hk/HcJの値が0.35未満になった。
また、Nbに代えてMoやWを添加し、σが10μm以下となるように急冷条件を調節した試料No.5、6では、Hk/HcJの値は0.3未満になった。
本発明の鉄基希土類ナノコンポジットは、優れた角形性を示すため、汎用性が広く、モータ、電装分野などに活用され得る。
減磁曲線の角形性を説明するためのグラフである。 (a)は、本発明による鉄基希土類合金ナノコンポジット磁石のための急冷合金を製造する方法に用いる装置の全体構成例を示す断面図であり、(b)は急冷凝固が行われる部分の拡大図である。
符号の説明
1b、2b、8b、および9b雰囲気ガス供給口
1a、2a、8a、および9aガス排気口
1 溶解室
2 急冷室
3 溶解炉
4 貯湯容器
5 出湯ノズル
6 ロート
7 回転冷却ロール
21溶湯
22合金薄帯

Claims (6)

  1. 組成式が(Fe1-nn)100-x-y-z-l-mxyTizNblm(但し、TはCoおよびNiからなる群から選択された少なくとも1種類の元素、QはBおよびCからなる群から選択された少なくとも1種類の元素、Rはイットリウムおよび希土類元素からなる群から選択された少なくとも1種類の元素、Mは、Al、Si、Mn、Cu、Zn、Ga、Ag、Pt、Au、Pb、V、Ta、W、Mo、およびCrからなる群から選択された少なくとも1種類の元素)で表され、組成比率x、y、z、l、mおよびnがそれぞれ、
    10≦x≦14.5原子%、
    6≦y≦11原子%、
    0.1≦z≦10原子%、
    0.1≦l≦6原子%、および
    0≦m≦6原子%
    0≦n≦0.5
    を満足する合金の溶湯を用意する工程と、
    オリフィス径が0.5〜2.0mmの出湯ノズルを用いるメルトスピニング法によって前記溶湯を冷却して凝固させ、急冷凝固合金を形成する工程と、
    を含み、
    前記急冷凝固合金は、平均厚さが20μm〜50μm、厚さの標準偏差σが5μm以下の薄帯であり、
    前記急冷凝固合金から、残留磁束密度Br≧0.8T、保磁力HcJ≧600KA/m、Hk/HcJ≧0.35の磁気特性を有する鉄基希土類ナノコンポジット磁石を製造する、鉄基希土類ナノコンポジット磁石の製造方法。
  2. 前記急冷凝固合金に熱処理を施し、強磁性相の体積比率を増加させる工程を更に含む、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記強磁性相は硬磁性相および軟磁性相を含有し、
    前記硬磁性相の平均結晶粒径は10nm以上300nm以下、
    前記軟磁性相の平均結晶粒径は1nm以上100nm以下である、請求項に記載の製造方法。
  4. 前記軟磁性相は、α−Fe相および鉄基硼化物相を含む請求項に記載の製造方法。
  5. 前記急冷凝固合金を粉砕し、鉄基希土類ナノコンポジット磁石粉末を形成する工程を含む請求項1からのいずれかに記載の製造方法。
  6. 請求項に記載の製造方法によって作製された前記鉄基希土類ナノコンポジット磁石粉末を用意する工程と、
    前記鉄基希土類ナノコンポジット磁石粉末を用いてボンド磁石を作製する工程と、
    を包含するボンド磁石の製造方法。
JP2005067802A 2005-03-10 2005-03-10 鉄基希土類ナノコンポジット磁石およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4715245B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005067802A JP4715245B2 (ja) 2005-03-10 2005-03-10 鉄基希土類ナノコンポジット磁石およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005067802A JP4715245B2 (ja) 2005-03-10 2005-03-10 鉄基希土類ナノコンポジット磁石およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006253413A JP2006253413A (ja) 2006-09-21
JP4715245B2 true JP4715245B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=37093572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005067802A Expired - Fee Related JP4715245B2 (ja) 2005-03-10 2005-03-10 鉄基希土類ナノコンポジット磁石およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4715245B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101256859B (zh) * 2007-04-16 2011-01-26 有研稀土新材料股份有限公司 一种稀土合金铸片及其制备方法
CN102360675B (zh) * 2011-10-09 2014-04-16 江汉大学 一种酞青蓝-纳米铁复合磁性材料及基于该磁性材料的磁性微球
CN110271914B (zh) * 2019-05-31 2021-08-24 季华实验室 包胶控制系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003158005A (ja) * 2001-11-20 2003-05-30 Sumitomo Special Metals Co Ltd ナノコンポジット磁石およびその製造方法
JP2003178908A (ja) * 2000-11-13 2003-06-27 Sumitomo Special Metals Co Ltd ナノコンポジット磁石およびその製造方法
JP2003286548A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Sumitomo Special Metals Co Ltd ナノコンポジット磁石用急冷合金およびその製造方法
JP2003286547A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Sumitomo Special Metals Co Ltd ナノコンポジット磁石用急冷合金
JP2004306054A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Neomax Co Ltd 鉄基希土類磁石用合金の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003178908A (ja) * 2000-11-13 2003-06-27 Sumitomo Special Metals Co Ltd ナノコンポジット磁石およびその製造方法
JP2003158005A (ja) * 2001-11-20 2003-05-30 Sumitomo Special Metals Co Ltd ナノコンポジット磁石およびその製造方法
JP2003286548A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Sumitomo Special Metals Co Ltd ナノコンポジット磁石用急冷合金およびその製造方法
JP2003286547A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Sumitomo Special Metals Co Ltd ナノコンポジット磁石用急冷合金
JP2004306054A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Neomax Co Ltd 鉄基希土類磁石用合金の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006253413A (ja) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7208097B2 (en) Iron-based rare earth alloy nanocomposite magnet and method for producing the same
US6706124B2 (en) Permanent magnet including multiple ferromagnetic phases and method of producing the magnet
JP4023138B2 (ja) 鉄基希土類合金粉末および鉄基希土類合金粉末を含むコンパウンドならびにそれを用いた永久磁石
JP4169074B2 (ja) 鉄基希土類系ナノコンポジット磁石およびその製造方法
JP4766045B2 (ja) 鉄基希土類系ナノコンポジット磁石およびその製造方法
EP1446816A1 (en) Nanocomposite magnet
JP5071409B2 (ja) 鉄基希土類系ナノコンポジット磁石およびその製造方法
JP4687662B2 (ja) 鉄基希土類合金磁石
US20090129966A1 (en) Iron-based rare-earth-containing nanocomposite magnet and process for producing the same
JP4715245B2 (ja) 鉄基希土類ナノコンポジット磁石およびその製造方法
JP4788300B2 (ja) 鉄基希土類合金ナノコンポジット磁石およびその製造方法
JP3264664B1 (ja) 複数の強磁性相を有する永久磁石およびその製造方法
JP2003286548A (ja) ナノコンポジット磁石用急冷合金およびその製造方法
JP2002064009A (ja) 鉄基希土類合金磁石およびその製造方法
JP3773484B2 (ja) ナノコンポジット磁石
JP3763774B2 (ja) 鉄基希土類合金磁石用急冷合金、及び鉄基希土類合金磁石の製造方法
JP2002343660A (ja) 複数の強磁性相を有する永久磁石およびその製造方法
JP2007201102A (ja) 鉄基希土類永久磁石およびその製造方法
JP3583116B2 (ja) 鉄基希土類合金磁石およびその製造方法
JP2003286547A (ja) ナノコンポジット磁石用急冷合金

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070605

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4715245

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees