JP2006286683A

JP2006286683A - キャビネットの枠体取り付け構造

Info

Publication number: JP2006286683A
Application number: JP2005100617A
Authority: JP
Inventors: Ryuji Kajima; 竜二梶間
Original assignee: Kawamura Electric Inc
Current assignee: Kawamura Electric Inc
Priority date: 2005-03-31
Filing date: 2005-03-31
Publication date: 2006-10-19

Abstract

【課題】簡単な構造で枠体の着脱作業が容易にできるキャビネット１を提供する。
【解決手段】キャビネット１は、枠体４を取り付けるための枠体取り付け金具８は箱体本体３に立設され、枠体取り付け金具８のねじ挿入部９と、枠体４のねじ固定部１０とをテーパー状に形成し、ねじ挿入部９とねじ固定部１０とに設けられるねじ挿通孔１１にそれぞれねじ１２を挿通し、ねじ１２を斜め上方から締め付け可能とする。
【選択図】図３

Description

本発明は、前面に開口を有する箱体本体と、開口周縁部に取り付けられる枠体と、開口を施蓋し回動動作により開閉可能な扉体とから構成される、各種電気機器を収納するためのキャビネットの枠体取り付け構造に関するものである。

図５に示すように、箱体本体３１には枠体取り付け金具３２を設け、枠体取り付け金具３２に枠体３３をねじ止めしていた。枠体取り付け金具３２には取り付け穴３４が設けられていて、この取り付け穴３４に対向する位置に枠体３３に穴加工を施している。枠体３３の上方よりねじ３５を箱体本体３１トの深さ方向へ締め付け、枠体取り付け金具３２と枠体３３とを固定し、箱体本体３１に枠体３３を取り付けていた。

また、キャビネットが大型化すると、キャビネットの辺の途中にも枠体取り付け金具を設け、枠体をねじ止めしていた。
２００４カワムラカタログ電設資材編ＮＯ．３４改訂版平成１６年４月１日発行

キャビネットは分電盤に用いられることが多く、一般的に縦方向が長辺となるよう構成している。その際、長辺が一定の長さを超えた場合、長辺にも取り付けねじにより扉体を取り付けていた。そのため、枠体のねじ止めのねじの脱着時に扉体が邪魔になり、扉体を取り外してから作業するか、扉体が付いた状態で無理矢理ねじの脱着を行っており、非常に施工性の悪いものとなっていた。

また、ねじの脱着の際、ねじの頭部が扉体に干渉し、扉体に傷を付けてしまう虞等の欠点があった。

そこで本発明は、簡単な構造で枠体の着脱作業が容易にできるキャビネットを提供することを目的とし、その構造は、枠体を取り付けるための枠体取り付け金具は箱体本体に立設され、枠体取り付け金具のねじ挿入部と、枠体のねじ固定部とをテーパー状に形成し、ねじ挿入部とねじ固定部とに設けられるねじ挿通孔にそれぞれねじを挿通し、ねじを斜め上方から締め付け可能とすることを特徴とする。

また、ねじ挿入部とねじ固定部とに設けられるねじ挿通孔は略楕円形状に形成したことを特徴とする。

本発明に係るキャビネットの枠体取り付け構造は、枠体を取り付けるための枠体取り付け金具は箱体本体に立設され、枠体取り付け金具のねじ挿入部と、枠体のねじ固定部とをテーパー状に形成し、ねじ挿入部とねじ固定部とに設けられるねじ挿通孔にそれぞれねじを挿通し、ねじを斜め上方から締め付け可能とするため、作業時、ドライバー等の工具を持った手が扉体と干渉せず、また、ねじの頭部が枠体の延長線から突出しないので、ねじも扉体に干渉せず、枠体の脱着が非常に容易になり、施工性が向上する。また、ねじの脱着時にも扉体に干渉せず、扉体に傷をつけずに作業ができる。

また、ねじ挿入部とねじ固定部とに設けられるねじ挿通孔は略楕円形状に形成したため、箱体本体と枠体との間に隙間がある場合にも、ねじ挿通孔の範囲においてねじの固定位置が変更でき、確実に固定が可能で、信頼性が向上する。

キャビネットの箱体本体と枠体との取り付けを容易で確実に行うという目的を、最小の部品で、施工性の良さを損なわずに実現した。

本発明に係るキャビネットの実施例を図１〜図３の添付図面に基づいて説明する。

本発明の実施例１に係るキャビネット１は、前面に開口２を有する箱体本体３と、開口２の周縁に取り付けられる枠体４と、開口２を施蓋する扉体５とで構成される。箱体本体３には、本体取り付け部６と枠体取り付け部７とが形成されている枠体取り付け金具８が取り付けられていて、枠体取り付け金具８にはねじ挿入部９が形成されている。

枠体は断面図によると、外側が高く扉体が閉まるところは低く折曲形成されている。枠体４の低い部分には、枠体取り付け金具８に形成されたねじ挿入部９に対向する位置にねじ固定部１０が設けられ、ねじ挿通孔１１が形成される。枠体４は箱体本体３の開口２に当て、ねじ挿入部９とねじ挿通孔１１とを対向させてねじ１２をそれぞれに挿通し締め付け固定する。

枠体取り付け金具８の枠体取り付け部７は、キャビネット１の中央に向かって下がるようにテーパー状に形成する。また、枠体４のねじ固定部１０も枠体取り付け部７に対向させ、キャビネット１の中央に向かって下がるように、絞り加工等によりテーパー状に形成する。

ねじ１２により枠体４を枠体取り付け金具７に固定した時、ねじ１２の頭部も、枠体取り付け金具８の枠取り付け部７と枠体４のねじ固定部１０とがテーパー状に形成されていることにより、ねじ１２を斜め上方から締め付けできるため、作業時、ドライバー等の工具を持った手が扉体５と干渉しない。また、枠体４を箱体本体３に取り付けた時、ねじ１２の頭部が枠体４の延長線から突出せず、扉体５へも干渉しない。

本発明に係るキャビネットの実施例２を図１、図２、図４の添付図面に基づいて説明する。

本発明の実施例２に係るキャビネット１は、前面に開口２を有する箱体本体３と、開口２の周縁に取り付けられる枠体４と、開口２を施蓋する扉体５とで構成される。箱体本体３には、本体取り付け部６と枠体取り付け部７とが形成されている枠体取り付け金具８が取り付けられていて、枠体取り付け金具８にはねじ挿入部９が形成されている。

枠体は断面図によると、外周を高く内周を低く折曲形成し、内周部分に扉体５を合わせている。枠体４の内周の低い部分には、枠体取り付け金具８に形成されたねじ挿入部９に対向する位置にねじ固定部１０が設けられ、ねじ挿通孔１１が形成される。枠体４は箱体本体３の開口２に当て、ねじ挿入部９とねじ挿通孔１１とを対向させてねじ１２をそれぞれに挿通し締め付け固定する。

枠体取り付け金具８の枠体取り付け部７は、キャビネット１の中央に向かって下がるようにテーパー状に形成する。また、枠体４のねじ固定部１０も枠体取り付け部７に対向させ、キャビネット１の中央に向かって下がるように、絞り加工等によりをテーパー状に形成する。

ねじ固定部１０に設けられるねじ挿通孔１１は楕円形状とする。箱体本体３と枠体４との間に隙間１３がある場合、ねじ挿通孔１１の範囲内においてねじ１２の固定位置を変えることができ、枠体４は箱体本体３に取り付けが可能である。

本発明に係るキャビネットは実施例１、実施例２に示した形状、構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。

枠体の箱体本体への取り付け部をテーパー状に形成し、ねじの頭部も突出しないため扉体に干渉することなく、扉体の開閉頻度が多いキャビネットや枠体の脱着が多いキャビネットへ適用すると効果が大きい。

本発明に係るキャビネットの箱体本体と枠体とを示す正面図である。（実施例１、実施例２）図１における一部拡大図である。（実施例１、実施例２）本発明に係るキャビネットの枠体の取り付け状態を示す断面図である。（実施例１）本発明に係るキャビネットの枠体の取り付け状態を示す断面図である。（実施例２）従来のキャビネットの枠体の取り付け状態を示す断面図である。

符号の説明

１キャビネット
２開口
３箱体本体
４枠体
５扉体
６本体取り付け部
７枠取り付け部
８枠体取り付け金具
９ねじ挿入部
１０ねじ固定部
１１ねじ挿通孔
１２ねじ
１３隙間

Claims

前面に開口を有する箱体本体と、前記開口周縁部に取り付けられる枠体と、前記開口を施蓋し回動動作により開閉可能な扉体とから構成される、各種電気機器を収納するためのキャビネットの枠体取付け構造において、前記枠体を取り付けるための枠体取り付け金具は前記箱体本体に立設され、前記枠体取り付け金具のねじ挿入部と、前記枠体のねじ固定部とをテーパー状に形成し、前記ねじ挿入部とねじ固定部とに設けられるねじ挿通孔にそれぞれねじを挿通し、該ねじを斜め上方から締め付け可能とすることを特徴とするキャビネットの枠体の取り付け構造。
前記キャビネットの枠体取り付け構造において、前記ねじ挿入部とねじ固定部とに設けられるねじ挿通孔は略楕円形状に形成したことを特徴とする請求項１に記載のキャビネットの枠体取り付け構造。