JP2006283947A - 活管分岐継手におけるシャッター取付装置 - Google Patents

活管分岐継手におけるシャッター取付装置 Download PDF

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Takahiro Tanaka
孝裕 田中
Atsushi Maeda
敦史 前田
Yuji Kishimoto
裕司 岸本
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Abstract

【課題】 台座の締付け不足や、穿孔時の振動、他の外力などにより台座の締付けの緩みが発生した場合でも、活管分岐継手の内圧により台座、シャッターが活管分割継手から外れるのを防止できる、活管分岐継手におけるシャッター取付装置を提供する。
【解決手段】 穿孔操作口9の外周壁28に台座係合溝44を設け、この台座係合溝44に台座41の内径部45を嵌まり込み係合させる一方、係脱手段42を一方の分割台座411の他端の分割端部411b上で縦軸54回りに水平回動させて該係脱手段42の貫通口56を他方の分割台座412の他端の分割端部412bに対し挿入係合させることで一対の分割台座411,412の分割端部411b,412bどうし間の開きを規制したのち台座締付用ボルト57を締付ける。
【選択図】 図4

Description

本発明は、都市ガスの埋設供給配管等の元管にホールソーにより穿孔を加えるとともに該元管と分岐管を連通状に接続する活管分岐継手において、穿孔の加工時に元管内のガス等流体が漏洩するのを防止するひとつの手段として用いられるシャッターの取付装置に関する。
この種の活管分岐継手におけるシャッター取付装置として、先に、本出願人により、図 8〜図12に示すようなものを提案した(例えば、特許文献1参照。)。
その活管分岐継手3は、図8に示すように、元管1に分岐管2を接続するのに用いられるが、その接続に際しては、元管1の軸方向一部を一対の第1,2分割継手4,5で気密状に抱合するとともに、第1,2分割継手4,5同士をボルト6及びナット7で締結し、第2分割継手5の一側に開口されている分岐管接続口8に分岐管2を接続する。第2分割継手5の上部に開口されている穿孔操作口9にはホールソー10がシャッター19を介してセットされる。
シャッター19は穿孔操作口9を開閉するシャッター板20を水平方向にスライド自在に備えている。シャッター19は穿孔操作口9の上側に金属製の台座23をもって固定される。台座23は、図12に示すように、円周一部に切離部24を有する拡縮径自在な環状に形成されるとともに、外周の数箇所(図示例では3箇所)から張出部26が水平に張出し形成され、この張出部26には図11のように取付ボルト32の下端部がねじ込まれるねじ孔25が設けられ、切離部24には縮径操作用のハンドルねじ27が直交状に取り付けられている。
かくして、シャッター19を取り付けるには、図10、図11に示すように、まず、台座23を穿孔操作口9の外周壁28に形成した段部29上に下方移動阻止状態に嵌め込み、シャッター19を穿孔操作口9の外周壁28の上端部に所定向きにして載置する。次いで、シャッター19の張出部30の真下位置に台座23の張出部26が合致するように台座23を穿孔操作口9の外周壁28回りに回転させて上下の張出部30,26どうしを一致させる。しかる後、ハンドルねじ27を締めると、台座23は縮径されて穿孔操作口9の外周壁28の全周にわたって締め付け固定される。最後に、シャッター19の張出部30のボルト通し孔31に取付ボルト32の上端部を通すとともに該取付ボルト32の下端部を台座23の張出部26のねじ孔25にねじ込むことによって、シャッター19は穿孔操作口9の開口上端部に台座23と平行に近接配置するよう固定される。
このようにシャッター19の上にセットされたホールソー10によって、図9に示すように元管1に偏心穿孔33が形成される。その穿孔に際しては、図9のように、シャッター19のシャッター板20を開き位置にスライド操作したうえで、ホールソー10を元管1の垂直中立面HCLより偏心した位置で回転させながら垂直中立面HCLに平行に下降させることにより、元管1の周壁一部を切除して元管1に偏心穿孔33を分岐管2に臨むよう形成する。
特開2004−167606号公報
しかるに、このような台座23を穿孔操作口9の外周壁28の段部29上に下方移動阻止状態に嵌め込み、台座23の切離部24に直交状に取り付けたハンドルねじ27を締め付けることで台座23を縮径させて第2分割継手5の外周壁28の全周に締め付け固定する、という上記シャッター取付装置では、ハンドルねじ27の締付力のみで台座23を第2分割継手5の外周壁28に固定することによって、シャッター板20が閉じた状態下で該シャッター板20に対し、元管1内と偏心穿孔33を介して連通状態にある第2分割継手5内の高い内圧がかかっても台座23、シャッター19が第2分割継手5の外周壁28から外れないようにしている。そのため、ハンドルねじ27の締付け不足や、穿孔時の振動、その他の外力などによりハンドルねじ27の締付けの緩みが発生すると、閉じシャッター板20に第2分割継手5の内圧が作用した時に台座23が第2分割継手5の外周壁28を上方へ滑り移動して台座23、シャッター19が第2分割継手5から外れる恐れがある、という問題が発生することを知見した。
また、第2分割継手5の外周壁28に台座23を固定し、次に台座23にシャッター19を固定する時点で、ハンドルねじ27による台座23の締付け不足やハンドルねじ27の緩みが発生していると、シャッター19を台座23に取付ボルト32で締付ける際に、台座23が第2分割継手5の外周壁28上で上方へ動きやすいため、第2分割継手5に対しシャッター19が所定位置に固定し難く現場施工性に劣るという不具合もあることに気付いた。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、上記のような、シャッターを台座を使用して活管分割継手に取り付けるシャッター取付装置において、台座の穿孔操作口の外周壁に対する嵌め込み方、および台座の締付け手段に工夫を凝らすことにより台座の締付け不足や、穿孔時の振動、他の外力などにより台座の締付けの緩みが発生した場合でも、活管分岐継手の内圧により台座、シャッターが活管分割継手から外れるのを防止できる、活管分岐継手におけるシャッター取付装置を提供することにある。
本発明の前提とする活管分岐継手におけるシャッター取付装置は、元管(1)の円周一部にホールソー(10)により穿孔(33)を形成するとともに元管(1)と分岐管(2)とを連通状に接続する活管分岐継手(3)におけるシャッター取付装置であって、活管分岐継手(3)が、ホールソー(10)の出し入れを可能にする穿孔操作口(9)及び分岐管接続口(8)をそれぞれ有し、元管(1)の軸方向一部を抱合しており、穿孔操作口(9)の外周壁(28)に、外周の数箇所から張出部(51)を張出し形成された拡縮径自在な環状の台座(41)が締め付け固定されており、穿孔操作口(9)を開閉するシャッター(19)がこれの外周の数箇所から前記張出部(51)に対応する張出部(30)を張出し形成していて、穿孔操作口(9)の開口上端部に台座(41)の上側に平行に位置するよう載置されており、シャッター(19)の張出部(30)と台座(41)の張出部(51)とが締結部材(52)で結合されているものである。
そのうえで、本発明は以下のように構成したことに特徴を有するものである。
前記穿孔操作口(9)の外周壁(28)に、前記台座(41)の内径部(45)が嵌まり込み係合する台座係合溝(44)が円周方向に設けられる。
前記台座(41)が、二箇所以上の隣接する分割端部(411a),(412a)どうし、(411b),(412b)どうしがそれぞれ連結されて前記穿孔操作口(9)の外周壁(28)の前記台座係合溝以外の外径より小さい前記内径部(45)を形成する複数個の円弧状の分割台座(411),(412)からなり、前記二箇所以上の連結箇所のうち、少なくとも一つの連結箇所において隣接する分割端部(411a),(412a)どうしが水平回動自在に連結され、もう一つの連結箇所においては隣接する分割端部(411b),(412b)どうしが係脱手段(42)を介して分離可能に連結されている。
ひとつの好適な態様として、本発明による活管分岐継手におけるシャッター取付装置は、前記係脱手段(42)としては、隣接する分割端部(411b),(412b)の一方の分割端部(411b)にその長手方向一端の基部が縦軸(54)回りに水平回動自在に取り付けられた相対向する一対の帯状の板リンク(53a),(53b)と、この両板リンクの長手方向他端の先端側どうし間に配設されたナット部材(55)とを有するものとすることができる。この場合、前記両板リンク(53a),(53b)間であって前記一方の分割端部(411b)と前記ナット部材(55)との間に対応する箇所には両板リンク(53a),(53b)の短手方向に貫通する貫通口(56)が形成され、この貫通口が前記両板リンクの縦軸(54)回りの水平回動に伴い他方の分割端部(412b)に対し係脱可能に挿入係合されている。前記ナット部材(55)には台座締付用ボルト(57)が前記他方の分割端部(412b)に向けて進退可能に螺合されて、該ボルト(57)の先端部が前記他方の分割端部(412b)に当接されている。
上記構成のシャッター取付装置によれば、一旦係脱手段(42)により分割端部(411b)と分割端部(412b)とを分離させたうえで、分割台座(411),(412)どうしを水平回動させて開き、分割台座(411),(412)の内径部(45)を穿孔操作口(9)の外周壁(28)の台座係合溝(44)に合わせて分割台座(411),(412)を閉じ合わせることにより分割台座(411),(412)の内径部(45)を台座係合溝(44)に嵌め込み係合させることができ、次いで係脱手段(42)により分割端部(411b)と分割端部(412b)とを連結させることにより分割台座(411),(412)の内径部(45)が台座係合溝(44)に嵌め込み係合した状態を維持することができる。
上記構成のシャッター取付装置は、穿孔操作口(9)の外周壁(28)に台座係合溝(44)を設け、この台座係合溝に台座(41)の内径部(45)を嵌まり込み係合させる一方、係脱手段(42)により分割端部(411b)と分割端部(412b)とを連結させることで分割端部(411b),(412b)どうし間の開きを規制するという構造を採用した。したがって、穿孔時の振動やその他の外力により、シャッター(19)が受ける活管分岐継手(3)の内圧により台座(41)及びシャッター(19)が活管分岐継手(3)から外れるようなことが無くなる。
台座(41)の内径部(45)は穿孔操作口(9)の外周壁(28)の台座係合溝以外の外径より小さく形成し、穿孔操作口(9)の外周壁(28)に台座係合溝(44)を円周方向に設け、この台座係合溝(44)に台座(41)の内径部(45)を嵌まり込み係合させてあるので、台座(41)は穿孔操作口(9)の外周壁(28)上に上方及び下方の両方向に移動が阻止される状態に取り付けられ、したがって台座(41)にシャッター(19)を固定する締結部材(52)を締結する際に、台座(41)が台座係合溝(44)から外れることが無いので、締結部材(52)を締結することで活管分岐継手(3)に対しシャッター(19)を所定位置に確実に固定することができて現場施工性に優れる。
係脱手段(42)としては、縦軸(54)回りに水平回動自在に取り付けられた相対向する一対の帯状の板リンク(53a),(53b)と、この両板リンクの長手方向他端の先端側どうし間に配設されたナット部材(55)と、両板リンク(53a),(53b)の短手方向に貫通する貫通口(56)、およびナット部材(55)に螺合された台座締付用ボルト(57)とを有するものとすることにより、台座締付用ボルト(57)を締付けたり、緩めたりするという簡単な操作で分割端部(411b),(412b)どうしを容易に連結・分離させることができて有利である。
本発明の好適な実施形態を図1ないし図6に基づき説明する。図1は本発明の一実施例の活管分岐継手におけるシャッター取付装置をホールソーをセットした状態で示す縦断正面図、図2は図1におけるシャッター取付装置をホールソーにより元管に穿孔を形成した終了直後の状態で示す縦断正面図、図3は図1の活管分岐継手の穿孔操作口への台座、シャッターの取付け状態を示す縦断正面図、図4は図3におけるA−A線断面図、図5は図4におけるB−B線断面図、図6は図4におけるC矢視図である。
本発明に係る活管分岐用継手3は、図1に示すように、一対の第1,2分割継手4,5からなって、鉄管又は鋳鉄管等による金属製又はポリエチレン等樹脂製の元管1に、ポリエチレン等樹脂製の分岐管2を接続するのに用いられる。その接続に際しては、元管1の軸方向一部を一対の第1,2分割継手4,5で気密状に抱合するとともに、第1,2分割継手4,5同士をボルト6及びナット7で締結し、第2分割継手5の一側に開口されている分岐管接続口8に分岐管2を接続する。第2分割継手5の上部に開口されている穿孔操作口9にはホールソー10がシャッター19を介してセットされる。
ホールソー10は、下端に切削刃部11aを形成した円筒状本体部11と、この円筒状本体部11の上端に同心に一体に連設されたシャフト12とからなる。円筒状本体部11内には、穿孔後に、穿孔により発生する切削片34を保持してホーソー10と共に引き上げるのに用いられる切削片保持手段13が備えられる。切削片保持手段13は、円筒状本体部11内に防振ゴムやコイルばね等の弾性部材14を介して垂直軸15が同心にかつ揺動自在に垂下状に取り付けられ、この垂直軸15の下端部の定位置に硬質のゴム又は樹脂製の切削保持部材16を取り付けてなる。ホールソー10は穿孔カバー17の内部に組み込まれる。穿孔カバー17は、ホールソー10の円筒状本体部11の外径より大きい円筒形状に形成され、その開口上端を上蓋18で気密状に塞いでいる。この穿孔カバー17の内部にホールソー10を組み込むとき、ホールソー10のシャフト12を上蓋18の中央孔に回転自在にかつ軸方向に摺動自在に貫通させて上方へ突出させている。
図1、図3、図4に示すように、シャッター19は穿孔操作口9を開閉するシャッター板20を水平方向にスライド自在に備えるが、このシャッター19は第2分割継手5の穿孔操作口9の上側に金属製の台座41、係脱手段42、及び締結部材52を用いて取り付けられる。第2分割継手5の穿孔操作口9の外周壁28には、図10に示す段部29に代えて、断面形状が台形や角形等の台座係合溝44を円周方向に設ける。
台座41は、図3、図4に示すように、二箇所の隣接する分割端部411a,412aどうし、および411b,412bどうしがそれぞれ連結されて拡縮径自在な環状に形成される二個の円弧状の分割台座411,412からなる。この分割台座411,412は穿孔操作口9の台座係合溝44を有する外周壁28の台座係合溝44以外の外径D(図3参照)より小さい内径d(図4参照)の内径部45を有する。内径部45の断面形状は台座係合溝44の断面形状に対応して台形や角形に形成される。そして、前記二箇所の連結箇所のうち、一つの連結箇所において隣接する分割端部411a,412aどうしがヒンジ部材46を介して水平回動自在に連結され、もう一つの連結箇所においては隣接する分割端部411b,412bどうしが係脱手段42を介して分離可能に連結されている。
ヒンジ部材46としては、例えば、図4、図6に示すように、分割台座411,412の隣接する分割端部411a,412aどうしを2枚の板リンク48a,48bで挟むと共に、両板リンク48a,48bの両端部と分割端部411a,412aとの各重合部をそれぞれヒンジピン49,50で水平回動自在に枢支する。分割台座411,412のそれぞれの外周から張出部51が張出し形成され、各張出部51には植設ボルトなどによる締結部材52を備えている。
係脱手段42は、図4、図5に示すように、分割台座411,412の隣接する分割端部411b,412bを挟むよう相対向する一対の帯状の板リンク53a,53bを有し、両板リンク53a,53bの長手方向一端の基部は一方の分割端部411bを挟んで該分割端部411bに縦軸54回りにm方向に水平回動自在に取り付けられる。両板リンク53a,53bの長手方向他端の先端側どうし間には、両板リンク53a,53bとは別体に又は一体に形成されるナット部材55が配設される。また両板リンク53a,53b間であって一方の分割端部411bとナット部材55との間に対応する箇所には両板リンク53a,53bの短手方向に貫通する貫通口56が形成される。この貫通口56は、両板リンク53a,53bが縦軸54回りに水平回動するに伴い他方の分割端部412bに対し係脱可能に挿入係合されるように形成している。
図4に示すように、ナット部材55の雌ねじ55aには、両板リンク53a,53bの先端側どうし間に板リンク53a,53bの長手方向に平行に配される台座締付用ボルト57が他方の分割端部412bに向けてn方向に進退可能に螺合される。この台座締付用ボルト57は締付け方向に回転させることにより先端部57aが他方の分割端部412bの分割面とは反対側の背面に当接する。
次に、シャッター19の取付け要領について説明する。まず、係脱手段42の両板リンク53a,53b間の貫通口56を分割端部412bから離脱させたうえで一対の分割台座411,412をヒンジ部材46回りに水平回動させて開き、分割台座411,412の内径部45を穿孔操作口9の外周壁28の台座係合溝44に合わせて分割台座411,412を閉じることにより内径部45を台座係合溝44に嵌め込み係合させる。そして、両板リンク53a,53bを縦軸54回りに水平回動させて貫通口56を分割台座412の分割端部412bに対し挿入係合させると、分割台座411,412の内径部45が台座係合溝44に嵌め込み係合した状態が維持される。
次いで、図3に示すように、穿孔操作口9の外周壁28の上端部にシャッター19を所定向きにして載置する。その際、外周壁28の上端外周面と、この上端外周面に嵌まり込むシャッター19の底側の凹部58との間にOリング等のシールリング59が介在される。次いで、シャッター19の張出部30の真下に台座41の張出部51が位置するように台座41を穿孔操作口9の外周壁38回りに回転させて上下の張出部30,51どうしを一致させる。しかる後、台座締付用ボルト57を本締めして該ボルト57の先端部57aを分割台座412の分割端部412bに強く押圧当接させると、台座41は更に縮径されて内径部45を穿孔操作口9の台座係合溝44内により深く係合固定させることができる。
最後に、分割台座411,412の各張出部51に備えた植設ボルトなど締結部材52に、シャッター19の張出部30の締結孔31を通すとともに該締結部材52の上端部に蝶ナット60を締付けることによって、シャッター19は穿孔操作口9の開口上端部に台座41と平行に近接配置するよう安定よく強固に固定される。その際、台座締付け用ボルト57の締付けが少々緩んでいても、両板リンク53a,53b間の貫通口56が分割台座412の分割端部412bに挿入係合していることで台座41はこれの内径部45が外周壁28の台座係合溝44に嵌まり込み係合して外周壁28上に上方及び下方の両方向に移動が阻止される状態が維持されている。したがって、台座41にシャッター19を締結部材52及び蝶ナット60で締付け固定するときに、台座41が台座係合溝44から外れることが無く、台座41へのシャッター19の締付け固定作業が容易に行える。なお、必要に応じて、締結部材52の蝶ナット60より突出する上端部には抜止めワッシャ61をキャップねじ62で止め付ける。
このように台座41上にシャッター19を固定した後は、上述した従来の場合と同様に、図1のようにホールソー10をシャッター19の上にセットするがこのセット状態時や、またはそのセット後に図2のようにシャッター19のシャッター板20を開いたうえでホールソー10を元管1の垂直中立面HCLより偏心した位置で回転させながら垂直中立面HCLに平行に下降させることにより、元管1の周壁一部を切除して元管1に偏心穿孔33を分岐管2に臨むよう形成するが、この時において台座締付用ボルト57の締め込み不足や穿孔時の振動により台座締付用ボルト57に緩みが発生していても、係脱手段42の貫通口56が分割台座412の分割端部412bに挿入係合していることで台座41の内径部45の台座係合溝44への嵌まり込み係合状態が維持されるので、シャッター19が受ける活管分岐継手3の内圧により台座41やシャッター19が活管分岐継手3から外れるようなことが無い。
上記実施例では、環状の台座41が分割台座411,412に二分割される場合について説明したが、図7に示すように、台座41は、三箇所以上の隣接する分割端部411a、413aどうし、分割端部412a,413bどうし、分割端部411b,412bどうし・・・がそれぞれ連結される三個以上の円弧状の分割台座411,412,413・・・により構成することもできる。この場合には、三箇所以上の連結箇所のうち、少なくとも一つの連結箇所において隣接する分割端部411a,413aどうしが上記ヒンジ部材46と同じヒンジ部材46を介して水平回動自在に連結され、もう一つの連結箇所においては隣接する分割端部411b,412bどうしが上記係脱手段42を介して分離可能に連結される。余の連結箇所では隣接する分割端部412a,413bどうしがヒンジ部材46又は係脱手段42で連結することになる。
本発明におけるシャッター取付装置は、上記実施例のような偏心穿孔を行う活管分岐継手に限定されるものではなく、他の穿孔を行う活管分岐にも同様に適用できることは言うまでもない。
本発明の一実施例の活管分岐継手におけるシャッター取付装置をホールソーをセットした状態で示す縦断正面図である。 図1におけるシャッター取付装置をホールソーにより元管に穿孔を形成した終了直後の状態で示す縦断正面図である。 図1の活管分岐継手の穿孔操作口への台座、シャッターの取付け状態を示す縦断正面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 図4におけるB−B線断面図である。 図4におけるC矢視図である。 他の実施例を示す台座の平面図である。 従来例の活管分岐継手にホールソーをセットした状態の縦断正面図である。 図8の活管分岐継手のホールソーにより元管に穿孔を形成した終了直後の状態の縦断正面図である。 図8の活管分岐継手の穿孔操作口へのシャッターの取付け状態を示す縦断正面図である。 図8の活管分岐継手の穿孔操作口へのシャッターの取付け状態を示す縦断側面図である。 図8の活管分岐継手の台座の平面図である。
符号の説明
1 元管
2 分岐管
3 活管分岐継手
8 分岐管接続口
9 穿孔操作口
10 ホールソー
19 シャッター
28 外周壁
30 シャッターの張出部
33 偏心穿孔
41 台座
411,412,413 分割台座
42 係脱手段
44 台座係合溝
45 内径部
51 台座の張出部
52 締結部材
53a,53b 板リンク
54 縦軸
55 ナット部材
56 貫通口
57 台座締付用ボルト

Claims (2)

  1. 元管の円周一部にホールソーにより穿孔を形成するとともに前記元管と分岐管とを連通状に接続する活管分岐継手におけるシャッター取付装置であって、前記活管分岐継手が、前記ホールソーの出し入れを可能にする穿孔操作口及び分岐管接続口をそれぞれ有して、前記元管の軸方向一部を抱合しており、前記穿孔操作口の外周壁に、外周の数箇所から張出部を張出し形成された拡縮径自在な環状の台座が締め付け固定されており、前記穿孔操作口を開閉するシャッターがこれの外周の数箇所から前記張出部に対応する張出部を張出し形成していて、前記穿孔操作口の開口上端部に前記台座の上側に平行に位置するよう載置されており、前記シャッターの張出部と前記台座の張出部とが締結部材で結合されている、活管分岐継手におけるシャッター取付装置において、
    前記穿孔操作口の外周壁に、前記台座の内径部が嵌まり込み係合する台座係合溝が円周方向に設けられており、
    前記台座が、二箇所以上の隣接する分割端部どうしがそれぞれ連結されて前記穿孔操作口の外周壁の前記台座係合溝以外の外径より小さい前記内径部を形成する複数個の円弧状の分割台座からなり、前記二箇所以上の連結箇所のうち、少なくとも一つの連結箇所において隣接する分割端部どうしが水平回動自在に連結され、もう一つの連結箇所においては隣接する分割端部どうしが係脱手段を介して分離可能に連結されていることを特徴とする、活管分岐継手におけるシャッター取付装置。
  2. 前記係脱手段が、隣接する分割端部の一方の分割端部にその長手方向一端の基部が縦軸回りに水平回動自在に取り付けられた相対向する一対の帯状の板リンクと、この両板リンクの長手方向他端の先端側どうし間に配設されたナット部材とを有し、
    前記両板リンク間であって前記一方の分割端部と前記ナット部材との間に対応する箇所には両板リンクの短手方向に貫通する貫通口が形成され、この貫通口が前記両板リンクの縦軸回りの水平回動に伴い他方の分割端部に対し係脱可能に挿入係合されており、
    前記ナット部材には台座締付用ボルトが前記他方の分割端部に向けて進退可能に螺合されて、該ボルトの先端部が前記他方の分割端部に当接されている、請求項1記載の活管分岐継手におけるシャッター取付装置。
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