JP6484455B2 - 分岐ケースの装着方法及び分岐管接続装置 - Google Patents

分岐ケースの装着方法及び分岐管接続装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6484455B2
JP6484455B2 JP2015021278A JP2015021278A JP6484455B2 JP 6484455 B2 JP6484455 B2 JP 6484455B2 JP 2015021278 A JP2015021278 A JP 2015021278A JP 2015021278 A JP2015021278 A JP 2015021278A JP 6484455 B2 JP6484455 B2 JP 6484455B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
divided piece
piece
branch
branch case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015021278A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015166628A (ja
Inventor
堀川 剛
堀川  剛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Waterworks Technology Development Organization Co Ltd
Original Assignee
Waterworks Technology Development Organization Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Waterworks Technology Development Organization Co Ltd filed Critical Waterworks Technology Development Organization Co Ltd
Priority to JP2015021278A priority Critical patent/JP6484455B2/ja
Publication of JP2015166628A publication Critical patent/JP2015166628A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6484455B2 publication Critical patent/JP6484455B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Description

本発明は、流体管に分岐管を接続する工事で使用される分岐ケースの装着方法と、かかる分岐ケースを備えた分岐管接続装置とに関する。
近年、不断水の状態を維持したまま既設の水道管(流体管の一例)の周壁を穿孔し、その水道管の外周に装着された分岐ケースに仕切弁を介して分岐管を接続する不断水工法が採用されている。分岐ケースは、複数の分割片を環状に接合してなる割り構造を有し、一般には割T字管として構成される。従来の構造では、分岐ケースに仕切弁をフランジ接続していたが、地盤変動などによる大負荷が分岐管に作用した場合には、締結具のボルトが伸長する方向に力が加わるため、分岐ケースと仕切弁との接続箇所が開いたり、分割片同士の接続箇所が開いたりして漏水を起こす恐れがあった。
これに対して、本出願人は、図11のような接続構造を有する装置を提案した(例えば特許文献1,2参照)。この装置では、分岐ケース90を構成する分割片91と分割片92との間に仕切弁93の端部を挟み込んでおり、地盤変動などによる大負荷が作用した場合でも締結具94のボルトが伸長する方向に力が加わらないため、水道管K内の流体の漏出を効果的に防止できる。また、本出願人は、かかる接続構造を有する装置において、通常のソフトシール仕切弁の代わりに接続管を接続し、その接続管と分岐ケースとの接続箇所に弁構造を設ける手法も提案している(特許文献3参照)。
図12は、分岐ケース90を水道管Kに装着する手順を示している。まずは、(A)のように分割片91,92を水道管Kに被せ、分割片91,92の仕切弁93を挟み込まない方の端部を上向きにし、締結具94で軽く締め付けて仮組みする。次に、(B)のように仮組み体を180度回転させて上下反転し、分割片91,92の仕切弁93を挟み込む方の端部を上向きにする。そして、クレーンで吊り上げた仕切弁93を(C)のように配置し、その仕切弁93の端部を挟み込んだ分割片91と分割片92との間を締結具94で軽く締め付ける。その後、分岐ケース90を90度回転させて仕切弁93を水平方向に向け、締結具94を強固に締め付けることで図11の状態となる。
ところで、図12に示した装着方法では、(B)のように分割片91と分割片92との間を適度に離しておき、そこに仕切弁93の端部を差し込んでから締結具94を締め付けることになる。このため、(C)の段階では、分割片91と分割片92の両方を動かして、それらを矢印の向きに寄せ合わせる作業が必要であった。しかし、これらの分割片91,92は重量物であるうえ、管径が大きくなるにつれて重量が増大することから、分割片91,92を寄せ合わせて締結具94を締め付ける作業が煩雑であり、それに伴って施工性が悪化するという問題があった。
特開2012−102865号公報 特開2012−102752号公報 特開2011−106572号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業が簡単で施工性に優れる分岐ケースの装着方法と分岐管接続装置を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係る分岐ケースの装着方法は、第1分割片と第2分割片とを含む複数の分割片を環状に接合してなる分岐ケースを流体管の外周に装着する分岐ケースの装着方法において、前記第1分割片の周方向端部の内側に接続管の端部を配置し、その第1分割片と前記接続管とを仮組みする工程と、前記第2分割片を前記流体管に被せる工程と、前記第1分割片と前記接続管との仮組み体を吊り上げて前記流体管の上方に配置し、前記第1分割片を前記流体管に被せる工程と、前記接続管の端部を挟み込んだ前記第1分割片と前記第2分割片との間を締結具により締め付ける工程とを備えるものである。
この方法によれば、第1分割片と接続管とを仮組みして吊り上げ、その仮組み体を流体管の上方に配置して第1分割片を流体管に被せることから、第1分割片と接続管とを一体的に取扱いながら、流体管に被せる第1分割片の位置や姿勢を容易く変えることができる。このため、流体管に被せた第2分割片に対して第1分割片を寄せ合わせる作業や、接続管の端部を挟み込んだ第1分割片と第2分割片との間を締結具で締め付ける作業が簡単になり、施工性を向上することができる。
前記仮組みする工程では、前記第1分割片の周方向端部に形成されたボルト孔に軸部材を挿通し、前記接続管に設けられた係合部を前記軸部材に対して前記接続管の軸方向に係合させることが好ましい。これにより、第1分割片と接続管とを簡単に仮組みできるとともに、それらの仮組み体を安定して吊り上げるうえで都合がよい。
上記において、前記係合部が、前記接続管とは別個に設けられ且つ前記接続管に取り付け固定される係合治具を備え、前記仮組みする工程では前記係合治具を前記軸部材に係合させることが好ましい。これにより、接続管自体の構造を複雑にすることなく、係合部を簡易に設けることができる。特に接続管が鋳物である場合には、孔などを設けるための中子を不要にできるため有用である。前記接続管の外面に形成された突起を前記係合治具に嵌入し、前記係合治具を前記接続管に対して前記接続管の軸方向に係合させる場合には、簡素な構成により係合治具を接続管に取り付け固定できて好ましい。
前記第2分割片の周方向端部に形成されたボルト孔に前記仮組み体の前記軸部材を挿通させて、前記第1分割片に対する前記第2分割片の相対位置を調整することが好ましく、かかる方法によれば、より効果的に施工性を向上することができる。また、前記係合部が、前記流体管の軸方向の一方側と他方側を向く前記接続管の一対の側面に設けられていることが好ましく、それによって第1分割片と接続管との姿勢を適切な位置で安定させやすくなり、仮組み体をバランス良く吊り上げることができる。
また、本発明に係る分岐管接続装置は、第1分割片と第2分割片とを含む複数の分割片を環状に接合してなり、流体管の外周に装着される分岐ケースと、前記第1分割片と前記第2分割片との間に端部を挟み込んで前記分岐ケースに接続される接続管とを備える分岐管接続装置において、前記第1分割片の周方向端部の内側に前記接続管の端部を配置し、その第1分割片の周方向端部に形成された、前記分岐ケースを締め付ける締結具のボルトを挿通するためのボルト孔に軸部材を挿通した状態で、前記軸部材に対して前記接続管の軸方向に係合する係合部が前記接続管に設けられているものである。
かかる構成を備えた分岐管接続装置は、上述した分岐ケースの装着方法に供しうるものであり、既述のように作業が簡単になることで施工性を向上できる。また、接続管に上記の如き係合部が設けられていることにより、第1分割片と接続管とを簡単に仮組みできるとともに、それらの仮組み体を安定して吊り上げるうえで都合がよい。
上記の分岐管接続装置において、前記係合部が、前記接続管とは別個に設けられ且つ前記接続管に取り付け固定されて前記軸部材に係合する係合治具を備えるものが好ましい。これにより、接続管自体の構造を複雑にすることなく、係合部を簡易に設けることができる。特に接続管が鋳物である場合には、孔などを設けるための中子を不要にできるため有用である。
本発明に係る分岐管接続装置の一例を示す縦断面図 仮組み体を吊り上げた様子を示す図 吊り上げた仮組み体を水道管に被せる直前の様子を示す図 締結具の締め付けを終えた状態を示す図 仕切弁に設けられた係合部を示す拡大図 係合治具を示す図 仕切弁の斜視図 吊り上げた仮組み体を水道管に被せる直前の様子を示す図 仮組み体と一緒に第2分割片を吊り上げた様子を示す図 他の実施形態における係合部を示す図 特許文献1,2に開示される分岐管接続装置の典型的な構造を示す部分断面図 図11の分岐ケースを流体管に装着する手順を示す模式図
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示した分岐管接続装置は、既設の水道管K(流体管の一例)の外周に装着される分岐ケース1と、その分岐ケース1に接続される接続管としての仕切弁2とを備える。分岐ケース1は、分割片1A(第1分割片に相当)と分割片1B(第2分割片に相当)とを含む複数の分割片を環状に接合してなり、本実施形態では上下2つ割りとなる割T字管として構成されている。仕切弁2は、分割片1Aと分割片1Bとの間に端部を挟み込んで分岐ケース1に接続されている。分岐管16は仕切弁2を介して分岐ケース1に接続されており、水道管Kから分岐管16に向かう分岐路が形成されている。
分割片1A,1Bは、水道管Kの周方向に沿った円弧状の部材であり、その周方向端部の各々にフランジが形成されている。分岐ケース1は、締結具11の締め付けによりパッキン12,13を介して水密に閉じられている。水道管Kの穿孔箇所は分岐ケース1により取り囲まれ、その穿孔箇所から流体(即ち、水)が分岐管16へと流れる。締結具11はボルトとナットで構成され、そのボルトを挿通するためのボルト孔15が分割片1A,1Bの周方向端部に形成されている(図5参照)。仕切弁2を水平方向に向けた図1の状態では、ボルト孔15の軸方向は上下方向となる。
仕切弁2は、弁軸23の操作に応じて弁箱21内の流路を開閉自在に変位する弁体22を内蔵する。具体的に、仕切弁2は、流路を有する弁箱21と、弁箱21内の流路を遮断する閉位置と該流路を開放する開位置との間で変位する弁体22と、弁体22の変位を操作可能な弁軸23と、弁軸23を内蔵する弁蓋25とを備える。弁箱21は、両端部の間が連通可能な管状体により形成され、水道管Kと分岐管16と間の管路を構成する。分岐管16は仕切弁2の受口端部に接合されており、これらの接合形式は特に限定されるものではない。
弁箱21の上方には挿通口24が貫通形成されており、この挿通口24を通じて弁体22が弁箱21の内外を出入りできる。図1では、弁体22が上昇して開位置にある状態を示しており、この弁体22が下降すると、閉位置に移行して弁箱21内の流路を遮断する。弁蓋25は、挿通口24を覆うようにして弁箱21に立設され、頂部23aを突出させた状態で弁軸23を内蔵するとともに、開位置にある弁体22を収容する。頂部23aには、弁軸23を操作するための治具(不図示)が取り付けられる。弁蓋25は、弁箱21に着脱自在に接合されていて、必要に応じて取り外すことができる。
弁体22は円板状に形成され、その分岐管16側(図1右側)を向いた面にシール材が設けられている。弁体22を閉位置に移行させると、弁箱21の内周面に形成された周溝26に弁体22の周縁部が入り込み、その周溝26の溝壁面にシール材が管軸方向から押し当たって圧縮され、弁箱21と弁体22との間が密封される。かかる弁体22によれば、図11のようなソフトシール仕切弁93が備える弁体と比べて、その厚みを大幅に低減できるため、仕切弁2の面間寸法を短縮するうえで非常に有効である。
分岐管16を接続する不断水工事では、まず既設の水道管Kに分岐ケース1を装着し、その分岐ケース1に接続された仕切弁2を通じてカッターを送り込んで、水道管Kの周壁を穿孔する。穿孔が完了したら、カッターを後退させつつ弁体22を下降させて弁箱21内の流路を遮断し、カッターを撤去して分岐管16を仕切弁2に接続する。弁体22を上昇させると図1の状態となり、水道管Kから分岐管16への分水が行われる。かかる工法によれば、断水することなく分岐管16を接続できるため、利便性に優れる。
次に、分岐ケース1を水道管Kの外周に装着する方法について説明する。この分岐ケース1の装着方法は、分割片1Aの周方向端部の内側に仕切弁2の端部を配置し、その分割片1Aと仕切弁2とを仮組みする工程(図5参照)と、分割片1Bを水道管Kに被せる工程と、分割片1Aと仕切弁2との仮組み体を吊り上げて水道管Kの上方に配置し、分割片1Aを水道管Kに被せる工程(図2,3参照)と、仕切弁2の端部を挟み込んだ分割片1Aと分割片1Bとの間を締結具11により締め付ける工程(図4参照)とを備える。
図2では、分割片1Aと仕切弁2との仮組み体をクレーンなどの機材で吊り上げた様子を示している。これらは、分割片1Aの周方向端部の内側に仕切弁2の端部を配置した状態で、それらの相対的な位置や姿勢が変わらないように組み付けられている。したがって、かかる仮組み状態においては、吊り上げた仮組み体から分割片1Aが脱落したり、分割片1Aに対して仕切弁2が軸周りに相対回転したりすることがない。仕切弁2の端部には、分割片1Aの周方向端部の内面に係合する鍔部27が形成されており、分割片1Aの脱落防止に対しては鍔部27も寄与しうる。
図3では、吊り上げた仮組み体を水道管Kの上方に配置する様子を示しており、このまま仮組み体を下降すれば分割片1Aを水道管Kに被せることができる。吊り上げた仮組み体の姿勢は簡単に変えることができ、作業者が分割片1Aを軽く支えるだけで仕切弁2を水平方向に向けられる。施工性を高めるうえでは、図3のように、分割片1Aを水道管Kに被せる前に、分割片1Bを水道管Kに被せておくことが好ましい。但し、状況に応じて、分割片1Aを水道管Kに被せた後に、或いは分割片1Aと同時に、分割片1Bを水道管Kに被せても構わない。
図4は、仕切弁2の端部を挟み込んだ分割片1Aと分割片1Bとの間を締結具11により締め付けた状態を示している。分割片1Aを水道管Kに被せた時点で、既に仕切弁2が水平方向を向いているため、図12(B)のような回転作業は不要である。しかも、分割片1Aを水道管Kに被せるだけで、分割片1Aと分割片1Bとの間が離れることなく、それらの間に仕切弁2の端部が挟み込まれるため、分割片1A,1Bを寄せ合わせる作業が不要になる。また、吊り上げた仮組み体の位置調整が容易であるため、分割片1Aを分割片1Bに寄せ合わせる必要が生じても軽微な作業で済み、締結具11も簡単に締め付けられる。
以上のように、この方法では、分割片1Aと仕切弁2とを仮組みして吊り上げ、その仮組み体を水道管Kの上方に配置して分割片1Aを水道管Kに被せることから、分割片1Aと仕切弁2とを一体的に取扱いながら、水道管Kに被せる分割片1Aの位置や姿勢を容易く変えることができる。このため、水道管Kに被せた分割片1Bに対して分割片1Aを寄せ合わせる作業や、仕切弁2の端部を挟み込んだ分割片1Aと分割片1Bとの間を締結具11で締め付ける作業が簡単になる。また、分岐ケース1の水密な装着と仕切弁2の離脱防止のために、分割片1A,1Bと仕切弁2とを適切に位置調整する必要があるが、仮組みの時点で少なくとも分割片1Aと仕切弁2とが位置調整されているため、施工性を向上できる。水道管Kの管径が大きい場合(例えば、呼び径が250mm以上)であれば、分割片1A,1Bや仕切弁2の重量が相当に大きくなるため、上記の如き装着方法が特に有用である。
図5に拡大して示すように、仕切弁2には、分割片1Aの周方向端部の内側に仕切弁2の端部を配置し、その分割片1Aの周方向端部に形成されたボルト孔15に軸部材4を挿通した状態で、その軸部材4に対して仕切弁2の軸方向に係合する係合部3が設けられている。仮組みする工程では、そのボルト孔15に軸部材4を挿通し、係合部3を軸部材4に対して仕切弁2の軸方向に係合させる。ボルト孔15には後工程で締結具11のボルトが挿通されるが、仮組みに用いる軸部材4が締結具11のボルトである必要はない。但し、軸部材4は締結具11のボルトであってもよく、ボルト以外の部材でも構わない。
本実施形態の係合部3は、仕切弁2とは別個に設けられ且つ仕切弁2に取り付け固定される係合治具31を備える。仮組みする工程では、この係合治具31を軸部材4に係合させる。図6のように、係合治具31は、ボルト孔15と軸同一に配置される孔部32を有し、これに軸部材4を挿通させる。孔部32をねじ孔とし、それに軸部材4としてのボルトを螺合させると、より堅固に仮組みできる。軸部材4との係合が確保される限り、孔部32をフックやジョーボルトなど別の構造に変更することは可能である。この係合治具31は金属製のターンバックルを流用したものであるが、これに限られない。
仕切弁2の外面には突起28が形成されており、係合治具31には突起28の嵌入を許容する嵌入部33が形成されている。仮組みする工程では、図5のように突起28を係合治具31に嵌入し、係合治具31を仕切弁2に対して仕切弁2の軸方向に係合させる。更に、係合治具31は、嵌入された突起28を押圧する押圧部34を有する。押圧部34は、雌ねじとそれに螺合される雄ねじとからなり、その雄ねじの先端で突起28を押圧することで、係合治具31が仕切弁2の外面に固定される。
突起28は、鋳物である弁箱21の外面に設けられたリブの一部を突出させてなるため、その作製が簡単である。加えて、軸部材4との係合部位である孔部32が仕切弁2とは別個の係合治具31に設けられているため、仕切弁2自体の構造は複雑にならず、弁箱21を鋳造する際に、孔部32を設けるための中子は不要である。仕切弁2には少なくとも1つの係合部3が設けられるが、本実施形態では、図7のように一対の突起28が仕切弁2に形成され、水道管Kの軸方向の一方側と他方側を向く仕切弁2の一対の側面に係合部3が設けられる。
図2,3に示すように、本実施形態では、クレーンから垂れ下げられたチェーンやワイヤなどの吊り上げ具5を仕切弁2に取り付け、その仕切弁2を引き上げることによって仮組み体を吊り上げている。分割片1Aよりも重い仕切弁2の方を引き上げることで、吊り上げた仮組み体のバランスを取りやすい。しかも、吊り上げ具5を取り付けるためのリング部29を水道管Kの軸方向における仕切弁2の中央部に設けているため、吊り上げた仮組み体の重心を取りやすい。但し、これに限定されず、吊り上げ具5を分割片1Aに取り付け、その分割片1Aを引き上げることで仮組み体を吊り上げても構わない。
この仮組み体では、図3,5に示すように、ボルト孔15に挿通された軸部材4が、分割片1Aのフランジから内側に突出している。分割片1Aを水道管Kに被せる際には、その仮組み体の軸部材4を分割片1Bの周方向端部に形成されたボルト孔に挿通させることで、分割片1Aに対する分割片1Bの相対位置を調整することが好ましく、これによりガイド作用を奏して施工性を向上できる。軸部材4には吊り上げ時の負荷が作用するため、分割片1Aを水道管Kに被せた後は、軸部材4を取り外して新たに取り付けたボルトを締結具11として用いることが望ましい。
図3では、仕切弁2が水平方向を向くように作業者が分割片1Aを支えているが、これに限られるものではなく、例えば図2に示した吊り上げ状態のまま、即ち図8のように仮組み体を水道管Kの上方に配置し、分割片1Aを水道管Kに被せても構わない。この分割片1Bは、その姿勢が保持されるように、不図示の受台などによって支持されている。
図8の方法の応用として、分割片1Aと仕切弁2に分割片1Bを更に加えて仮組み体を構成してもよい。この場合、分割片1Bのボルト孔に軸部材4を挿通し、その軸部材4の先端にナットを螺合させることで、分割片1A及び仕切弁2に分割片1Bを組み付けることが考えられる。かかる分割片1A,1Bと仕切弁2との仮組み体を水道管Kの上方に配置したうえで、その分割片1A,1Bの下方の周方向端部を互いから離して間隙を形成することで、その間隙を通じて水道管Kに分割片1A,1Bを被せることができる。
或いは、図9のように、分割片1Aと仕切弁2との仮組み体と一緒に、分割片1Bを吊り上げても構わない。この分割片1Bの周方向端部に形成されたボルト孔には、シャックル41を介してベルトスリング42の端部が連結され、図示されていない反対側も同様である。ベルトスリング42の中央部が吊り上げ具5に引っ掛けられており、仮組み体と一緒に分割片1Bも吊り上げられる。これらを水道管の上方に配置したら、分割片1A,1Bの下方の周方向端部を互いから離して間隙を形成することで、その間隙を通じて水道管に分割片1A,1Bを被せることができる。分割片1A,1Bの双方が吊り上げられているので、作業者が軽く引っ張るだけで間隙を形成できるとともに、水道管に被せた分割片1A,1Bを寄せ合わせる作業も簡単になる。
本発明では、分岐ケースに接続される接続管として仕切弁を用いることが可能であり、前述の実施形態では、板状の弁体22を備えた仕切弁2を接続管として用いる例を示したが、これと異なる構造を有する仕切弁、例えば図11のようなソフトシール仕切弁を接続管として用いることも可能である。更に言えば、仕切弁でない管状体を使用してもよく、第1分割片と第2分割片との間に端部を挟み込んで分岐ケースに接続され、分岐ケースを分岐管に連通させうる限り、特に制約なく接続管として利用できる。
前述の実施形態では、係合部3が、図5のような係合治具31と突起28とを備える例を示したが、所要の仮組みを実現しうるものであれば、これに限定されない。例えば、予め軸部材と一体的に設けられている係合治具を使用したり、図10の如く軸部材4に係合しうるように仕切弁2(弁箱21)の外面を形成したりしても構わない。
前述の実施形態では、2つ割り構造の分岐ケース1において、水道管Kの上側に被さる分割片1Aと仕切弁2とを仮組みする例を示したが、状況に応じて、下側に被さる分割片1Bと仕切弁2とを仮組みしてもよい(この場合、分割片1Aが第2分割片、分割片1Bが第1分割片に相当する)。また、3つ以上の分割片により分岐ケースが構成される構造でもよく、かかる場合であっても、接続管の端部を挟み込む一対の分割片のうち何れかが、好ましくは水道管Kの上側に被さる分割片が接続管と仮組みされる。
前述の実施形態では、流体管として水道管を例に挙げたが、本発明はこれに限られるものではなく、水以外の各種の液体や気体、若しくは、液体と気体とが混在した流体などに用いられる流体管に適用できる。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
1 分岐ケース
1A 第1分割片
1B 第2分割片
2 仕切弁(接続管の一例)
3 係合部
4 軸部材
11 締結具
15 ボルト孔
16 分岐管
31 係合治具
K 水道管(流体管の一例)

Claims (8)

  1. 第1分割片と第2分割片とを含む複数の分割片を環状に接合してなる分岐ケースを流体管の外周に装着する分岐ケースの装着方法において、
    前記第1分割片の周方向端部の内側に接続管の端部を配置し、その第1分割片と前記接続管とを仮組みする工程と、
    前記第2分割片を前記流体管に被せる工程と、
    前記第1分割片と前記接続管との仮組み体を吊り上げて前記流体管の上方に配置し、前記第1分割片を前記流体管に被せる工程と、
    前記接続管の端部を挟み込んだ前記第1分割片と前記第2分割片との間を締結具により締め付ける工程とを備えることを特徴とする分岐ケースの装着方法。
  2. 前記仮組みする工程では、前記第1分割片の周方向端部に形成されたボルト孔に軸部材を挿通し、前記接続管に設けられた係合部を前記軸部材に対して前記接続管の軸方向に係合させる請求項1に記載の分岐ケースの装着方法。
  3. 前記係合部が、前記接続管とは別個に設けられ且つ前記接続管に取り付け固定される係合治具を備え、前記仮組みする工程では前記係合治具を前記軸部材に係合させる請求項2に記載の分岐ケースの装着方法。
  4. 前記接続管の外面に形成された突起を前記係合治具に嵌入し、前記係合治具を前記接続管に対して前記接続管の軸方向に係合させる請求項3に記載の分岐ケースの装着方法。
  5. 前記第2分割片の周方向端部に形成されたボルト孔に前記仮組み体の前記軸部材を挿通させて、前記第1分割片に対する前記第2分割片の相対位置を調整する請求項2〜4のいずれか1項に記載の分岐ケースの装着方法。
  6. 前記係合部が、前記流体管の軸方向の一方側と他方側を向く前記接続管の一対の側面に設けられている請求項2〜5のいずれか1項に記載の分岐ケースの装着方法。
  7. 第1分割片と第2分割片とを含む複数の分割片を環状に接合してなり、流体管の外周に装着される分岐ケースと、前記第1分割片と前記第2分割片との間に端部を挟み込んで前記分岐ケースに接続される接続管とを備える分岐管接続装置において、
    前記第1分割片の周方向端部の内側に前記接続管の端部を配置し、その第1分割片の周方向端部に形成された、前記分岐ケースを締め付ける締結具のボルトを挿通するためのボルト孔に軸部材を挿通した状態で、前記軸部材に対して前記接続管の軸方向に係合する係合部が前記接続管に設けられていることを特徴とする分岐管接続装置。
  8. 前記係合部が、前記接続管とは別個に設けられ且つ前記接続管に取り付け固定されて前記軸部材に係合する係合治具を備える請求項7に記載の分岐管接続装置。
JP2015021278A 2014-02-12 2015-02-05 分岐ケースの装着方法及び分岐管接続装置 Active JP6484455B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015021278A JP6484455B2 (ja) 2014-02-12 2015-02-05 分岐ケースの装着方法及び分岐管接続装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014024562 2014-02-12
JP2014024562 2014-02-12
JP2015021278A JP6484455B2 (ja) 2014-02-12 2015-02-05 分岐ケースの装着方法及び分岐管接続装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015166628A JP2015166628A (ja) 2015-09-24
JP6484455B2 true JP6484455B2 (ja) 2019-03-13

Family

ID=54257593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015021278A Active JP6484455B2 (ja) 2014-02-12 2015-02-05 分岐ケースの装着方法及び分岐管接続装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6484455B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101654089B1 (ko) * 2015-10-28 2016-09-05 신경균 부단수 차단공법용 정자관의 밀폐장치
JP6876446B2 (ja) * 2017-01-23 2021-05-26 コスモ工機株式会社 流路形成装置
JP7187201B2 (ja) * 2017-10-13 2022-12-12 コスモ工機株式会社 作業弁の取付方法
JP6875762B1 (ja) * 2020-04-28 2021-05-26 株式会社水道技術開発機構 分岐管形成装置及び分岐管形成方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5160318B2 (ja) * 2008-06-16 2013-03-13 株式会社水道技術開発機構 分岐管接続装置及び分岐管接続工法
JP5748330B2 (ja) * 2010-10-13 2015-07-15 株式会社水道技術開発機構 仕切弁及び分岐管接続装置
JP6029881B2 (ja) * 2012-07-19 2016-11-24 コスモ工機株式会社 分岐装置
JP6150623B2 (ja) * 2013-06-10 2017-06-21 株式会社水道技術開発機構 分岐管接続装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015166628A (ja) 2015-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6484455B2 (ja) 分岐ケースの装着方法及び分岐管接続装置
US9759333B2 (en) Gate valve bonnet removal method, valve removal method, attachment for removing bonnet, and gate valve
US20140326324A1 (en) Apparatus and method for sealing a pipe including internal and external gripping means
JP5900801B2 (ja) 仕切弁の弁蓋撤去工法及び仕切弁
WO2019116617A1 (ja) 流体管路構造の弁撤去方法と流体管路構造及び弁装置
KR101523176B1 (ko) 파이프 연결장치
CN107110413A (zh) 钻孔装置
JP2014029194A (ja) 仕切弁の弁蓋撤去工法及び仕切弁
JP5745863B2 (ja) 既設管用切断除去設備
JP2008069831A (ja) 管接続部材を分岐部から取り外すための弁装置及びその取外方法
JP2016161083A (ja) 作業用治具
JP6150623B2 (ja) 分岐管接続装置
JP2023178491A (ja) 制流体の設置装置の組立方法
JP5570949B2 (ja) 分岐管の撤去方法
JP2023041792A (ja) 切断装置の設置方法
JP2023014180A (ja) 作業弁の取付方法
KR20130136286A (ko) 정압기의 밀폐기 분해 조립 장치
JP6876446B2 (ja) 流路形成装置
JP4959943B2 (ja) 筐体装置
KR102107212B1 (ko) 웨이퍼 밸브 설치용 지그
JP5893523B2 (ja) フランジ継手部の振れ防止装置およびフランジ継手部の振れ防止方法
RU2615082C2 (ru) Способ и инструмент для захвата
JP5369159B2 (ja) 鋼管杭溶接用の雨除け具
JP7223415B2 (ja) 弁設置工法とそれに用いられる弁設置設備及び弁装置
JP6095742B2 (ja) 弁蓋固定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180816

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6484455

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250