JP2006283662A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多量のオイルが一度に燃焼室へ供給されることを抑制することのできる内燃機関の吸気装置を提供する。
【解決手段】 この内燃機関の吸気装置は、空気を冷却するインタークーラ43と、スロットルボディ44の上流且つインタークーラ43の下流の第4吸気管54に設けられたオイル貯留部61と、インタークーラ底部43Lにおける上流側とオイル貯留部61とを接続する第1オイル流通管71と、オイル貯留部61とスロットルボディ44の下流の第5吸気管55とを接続する第2オイル流通管72とを備えて構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インタークーラを備えた内燃機関の吸気装置に関する。
インタークーラを備えた吸気装置においては、吸入空気に混入したオイル(例えばターボチャージャの潤滑油)がインタークーラの底部に滞留する。そして、インタークーラの底部に多量のオイルが滞留した場合、燃焼室へ過剰にオイルが供給されることによりエンジン回転速度の急激な上昇をまねくことがある。
そこで、従来、インタークーラ内のオイルを排出することのできる吸気装置が提案されている。
例えば、特許文献1の吸気装置では、インタークーラの底部とスロットルバルブの下流とを連通するオイル流通路を通じて、インタークーラの底部のオイルを排出するようにしている。
特許第3218883号公報
ところで、上記特許文献1の吸気装置では、スロットルバルブの開度が比較的小さいとき、インタークーラの底部のオイルが過度に大きい負圧(オイル流通路の入口と出口との圧力差)によりスロットルバルブの下流へ引き込まれるため、多量のオイルが一度に燃焼室へ供給されることも考えられる。この場合も、エンジン回転速度の急激な上昇が問題となる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、多量のオイルが一度に燃焼室へ供給されることを抑制することのできる内燃機関の吸気装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
<請求項1>
請求項1に記載の発明は、スロットルバルブの上流側の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、前記スロットルバルブの上流且つ前記インタークーラの下流の吸気通路に設けられたオイル貯留部と、前記インタークーラの底部と前記オイル貯留部とを接続するオイル流通路、及び前記インタークーラの底部と前記インタークーラの下流且つ前記オイル貯留部の上流の吸気通路とを接続するオイル流通路の一方と、前記オイル貯留部と前記スロットルバルブの下流の吸気通路とを接続するオイル流通路とを備えたことを要旨としている。
請求項1に記載の発明では、インタークーラ底部のオイルが、インタークーラにより生じるオイル流通路の入口と出口との圧力差によりオイル貯留部へ引き込まれた後、オイル貯留部にて一旦滞留するようになる。そして、オイル貯留部のオイルが、スロットルバルブにより生じるオイル流通路の入口と出口との圧力差によりスロットルバルブの下流(燃焼室)へ引き込まれるようになる。即ち、インタークーラ底部のオイルがスロットルバルブの下流へ直接供給されない。
こうした構成によれば、スロットルバルブ上流(オイル貯留部)とスロットルバルブ下流とを接続するオイル流通路の入口と出口との圧力差が、上記従来の吸気装置においてスロットルバルブ上流(インタークーラ底部)とスロットルバルブ下流とを接続するオイル流通路の入口と出口との圧力差よりも小さくなる。
これにより、スロットルバルブの開度が比較的小さくなった場合においても、オイル流通路の入口と出口との圧力差が従来の吸気装置よりも小さい圧力差に維持されるため、多量のオイルが一度に燃焼室へ供給されることを抑制することができるようになる。
<請求項2>
請求項2に記載の発明は、スロットルバルブの上流側の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、前記スロットルバルブの上流且つ前記インタークーラの下流の吸気通路に設けられたオイル貯留部と、前記インタークーラの底部内の上流側と前記オイル貯留部とを接続する第1のオイル流通路、及び前記インタークーラの底部内の上流側と前記インタークーラの下流且つ前記オイル貯留部の上流の吸気通路とを接続する第1のオイル流通路の一方と、前記オイル貯留部と前記スロットルバルブの下流の吸気通路とを接続する第2のオイル流通路とを備えたことを要旨としている。
請求項2に記載の発明では、インタークーラ底部のオイルが、インタークーラにより生じる第1のオイル流通路の入口と出口との圧力差によりオイル貯留部へ引き込まれた後、オイル貯留部にて一旦滞留するようになる。そして、オイル貯留部のオイルが、スロットルバルブにより生じる第2のオイル流通路の入口と出口との圧力差によりスロットルバルブの下流(燃焼室)へ引き込まれるようになる。これにより、請求項1に記載の発明の作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
<請求項3>
請求項3に記載の発明は、スロットルバルブの上流側の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、前記スロットルバルブの上流且つ前記インタークーラの下流の吸気通路に設けられたオイル貯留部と、前記インタークーラの底部と前記オイル貯留部とを接続する第1のオイル流通路、及び前記インタークーラの底部と前記インタークーラの下流且つ前記オイル貯留部の上流の吸気通路とを接続する第1のオイル流通路の一方と、前記オイル貯留部と前記スロットルバルブの下流の吸気通路とを接続する第2のオイル流通路とを備え、前記第1のオイル流通路を前記インタークーラの底部よりも低い位置に配置するとともに、前記オイル貯留部を前記第1のオイル流通路よりも低い位置に設けたことを要旨としている。
請求項3に記載の発明では、インタークーラ底部のオイルが、インタークーラ底部とオイル貯留部との高低差によりオイル貯留部へ流された後、オイル貯留部にて一旦滞留するようになる。そして、オイル貯留部のオイルが、スロットルバルブにより生じる第2のオイル流通路の入口と出口との圧力差によりスロットルバルブの下流(燃焼室)へ引き込まれるようになる。これにより、請求項1に記載の発明の作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
<請求項4>
請求項4に記載の発明は、スロットルバルブの上流側の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、前記インタークーラの出口と前記スロットルバルブの入口とを接続する中間吸気通路と、前記中間吸気通路に設けられたオイル貯留部と、前記オイル貯留部と前記スロットルバルブの下流の吸気通路とを接続するオイル流通路とを備え、前記中間吸気通路における前記インタークーラの出口から前記オイル貯留部までを上流中間吸気通路として、該上流中間吸気通路を前記インタークーラの底部よりも低い位置に配置するとともに、前記インタークーラから流出したオイルが前記中間吸気通路において最初に滞留する箇所に前記オイル貯留部を設けたことを要旨としている。
請求項4に記載の発明では、インタークーラ底部のオイルが、インタークーラ底部とオイル貯留部との高低差によりオイル貯留部へ流された後、オイル貯留部にて一旦滞留するようになる。そして、オイル貯留部のオイルが、スロットルバルブにより生じるオイル流通路の入口と出口との圧力差によりスロットルバルブの下流(燃焼室)へ引き込まれるようになる。これにより、請求項1に記載の発明の作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
<請求項5>
請求項5に記載の発明は、スロットルバルブの上流側の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、前記インタークーラの出口と前記スロットルバルブの入口とを接続する中間吸気通路と、前記中間吸気通路に設けられたオイル貯留部と、前記インタークーラの底部内の上流側と前記オイル貯留部とを接続する第1のオイル流通路、及び前記インタークーラの底部内の上流側と前記インタークーラの下流且つ前記オイル貯留部の上流の吸気通路とを接続する第1のオイル流通路の一方と、前記オイル貯留部と前記スロットルバルブの下流の吸気通路とを接続する第2のオイル流通路とを備え、前記中間吸気通路における前記インタークーラの出口から前記オイル貯留部までを上流中間吸気通路として、該上流中間吸気通路を前記インタークーラの底部よりも低い位置に配置するとともに、前記インタークーラから流出したオイルが前記中間吸気通路において最初に滞留する箇所に前記オイル貯留部を設け、さらに前記中間吸気通路の入口を前記インタークーラの底部内の下流側に接続したことを要旨としている。
請求項5に記載の発明によれば、インタークーラ底部内の上流側のオイルが、インタークーラにより生じる第1のオイル流通路の入口と出口との圧力差によりオイル貯留部へ引き込まれた後、オイル貯留部にて一旦滞留するようになる。また、インタークーラ底部内の下流側のオイルが、インタークーラ底部とオイル貯留部との高低差によりオイル貯留部へ流された後、オイル貯留部にて一旦滞留するようになる。そして、オイル貯留部のオイルが、スロットルバルブにより生じる第2のオイル流通路の入口と出口との圧力差によりスロットルバルブの下流(燃焼室)へ引き込まれるようになる。これにより、請求項1に記載の発明の作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
<請求項6>
請求項6に記載の発明は、スロットルバルブの上流側の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、前記スロットルバルブの上流且つ前記インタークーラの下流の吸気通路に設けられたオイル貯留部と、前記インタークーラの上流の吸気通路に設けられた補助オイル貯留部と、前記インタークーラの底部と前記補助オイル貯留部とを接続する第1のオイル流通路、及び前記インタークーラの底部と前記補助オイル貯留部の上流の吸気通路とを接続する第1のオイル流通路の一方と、前記補助オイル貯留部と前記オイル貯留部とを接続する第2のオイル流通路、及び前記補助オイル貯留部と前記インタークーラの下流且つ前記オイル貯留部の上流の吸気通路とを接続する第2のオイル流通路の一方と、前記オイル貯留部と前記スロットルバルブの下流の吸気通路とを接続する第3のオイル流通路とを備え、前記第1のオイル流通路を前記インタークーラの底部よりも低い位置に配置するとともに、前記補助オイル貯留部を前記第1のオイル流通路よりも低い位置に設けたことを要旨としている。
請求項6に記載の吸気装置では、インタークーラ底部のオイルが、インタークーラ底部と補助オイル貯留部との高低差により補助オイル貯留部へ流された後、インタークーラにより生じる第2のオイル流通路の入口と出口との圧力差によりオイル貯留部へ引き込まれる。そして、オイル貯留部に滞留しているオイルが、スロットルバルブにより生じる第3のオイル流通路の入口と出口との圧力差によりスロットルバルブの下流(燃焼室)へ引き込まれるようになる。これにより、請求項1に記載の発明の作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
<請求項7>
請求項7に記載の発明は、空気の流量を調整するスロットルバルブを内蔵したスロットルボディと、該スロットルボディよりも上流の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、該インタークーラの出口と前記スロットルボディの入口とを接続する中間吸気通路と、前記スロットルボディの出口と燃焼室とを接続する下流吸気通路とを備えた内燃機関の吸気装置において、前記インタークーラにより生じる前記インタークーラの底部と前記中間吸気通路との圧力差により前記インタークーラの底部のオイルを前記中間吸気通路のオイル貯留部へ流通させた後、前記スロットルバルブにより生じる前記中間吸気通路と前記下流吸気通路との圧力差により前記オイル貯留部のオイルを前記スロットルバルブの下流へ流通させることを要旨としている。
請求項7に記載の発明では、インタークーラ底部のオイルが、インタークーラにより生じる圧力差によってオイル貯留部へ引き込まれた後、オイル貯留部にて一旦滞留するようになる。そして、オイル貯留部のオイルが、スロットルバルブにより生じる圧力差によってスロットルバルブの下流(燃焼室)へ引き込まれるようになる。即ち、インタークーラ底部のオイルがスロットルバルブの下流へ直接供給されない。
こうした構成によれば、スロットルバルブ上流(オイル貯留部)のオイルをスロットルバルブ下流へ引き込む負圧が、上記従来の吸気装置においてスロットルバルブ上流(インタークーラ底部)のオイルをスロットルバルブ下流へ引き込む負圧よりも小さくなる。
これにより、スロットルバルブの開度が比較的小さくなった場合においても、スロットルバルブ上流のオイルをスロットルバルブ下流へ引き込む負圧が従来の吸気装置よりも小さい負圧に維持されるため、多量のオイルが一度に燃焼室へ供給されることを抑制することができるようになる。
<請求項8>
請求項8に記載の発明は、空気の流量を調整するスロットルバルブを内蔵したスロットルボディと、該スロットルボディよりも上流の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、該インタークーラの出口と前記スロットルボディの入口とを接続する中間吸気通路と、前記スロットルボディの出口と燃焼室とを接続する下流吸気通路とを備えた内燃機関の吸気装置において、前記インタークーラにより生じる前記インタークーラの底部内の上流側と前記中間吸気通路との圧力差により前記インタークーラの底部のオイルを前記中間吸気通路のオイル貯留部へ流通させた後、前記スロットルバルブにより生じる前記中間吸気通路と前記下流吸気通路との圧力差により前記オイル貯留部のオイルを前記スロットルバルブの下流へ流通させることを要旨としている。
請求項8に記載の発明では、インタークーラ底部のオイルが、インタークーラにより生じる圧力差によってオイル貯留部へ引き込まれた後、オイル貯留部にて一旦滞留するようになる。そして、オイル貯留部のオイルが、スロットルバルブにより生じる圧力差によってスロットルバルブの下流(燃焼室)へ引き込まれるようになる。これにより、請求項7に記載の発明の作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
<請求項9>
請求項9に記載の発明は、空気の流量を調整するスロットルバルブを内蔵したスロットルボディと、該スロットルボディよりも上流の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、該インタークーラの出口と前記スロットルボディの入口とを接続する中間吸気通路と、前記スロットルボディの出口と燃焼室とを接続する下流吸気通路とを備えた内燃機関の吸気装置において、前記インタークーラの底部と前記中間吸気通路のオイル貯留部との高低差により前記インタークーラの底部のオイルを前記中間吸気通路のオイル貯留部へ流通させた後、前記スロットルバルブにより生じる前記中間吸気通路と前記下流吸気通路との圧力差により前記オイル貯留部のオイルを前記スロットルバルブの下流へ流通させることを要旨としている。
請求項9に記載の発明では、インタークーラ底部のオイルが、インタークーラ底部とオイル貯留部との高低差によりオイル貯留部へ流された後、オイル貯留部にて一旦滞留するようになる。そして、オイル貯留部のオイルが、スロットルバルブにより生じる圧力差によってスロットルバルブの下流(燃焼室)へ引き込まれるようになる。これにより、請求項7に記載の発明の作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
<請求項10>
請求項10に記載の発明は、空気の流量を調整するスロットルバルブを内蔵したスロットルボディと、該スロットルボディよりも上流の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、該インタークーラの出口と前記スロットルボディの入口とを接続する中間吸気通路と、前記スロットルボディの出口と燃焼室とを接続する下流吸気通路とを備えた内燃機関の吸気装置において、前記インタークーラの底部のオイルを前記インタークーラの出口を介して前記中間吸気通路へ流出させた後、前記インタークーラの底部と前記中間吸気通路のオイル貯留部との高低差により前記中間吸気通路のオイルを前記オイル貯留部へ流通させ、さらに前記スロットルバルブにより生じる前記中間吸気通路と前記下流吸気通路との圧力差により前記オイル貯留部のオイルを前記スロットルバルブの下流へ流通させることを要旨としている。
請求項10に記載の発明では、インタークーラ底部のオイルが、インタークーラ底部とオイル貯留部との高低差によりオイル貯留部へ流された後、オイル貯留部にて一旦滞留するようになる。そして、オイル貯留部のオイルが、スロットルバルブにより生じる圧力差によってスロットルバルブの下流(燃焼室)へ引き込まれるようになる。これにより、請求項7に記載の発明の作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
<請求項11>
請求項11に記載の発明は、空気の流量を調整するスロットルバルブを内蔵したスロットルボディと、該スロットルボディよりも上流の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、該インタークーラの出口と前記スロットルボディの入口とを接続する中間吸気通路と、前記スロットルボディの出口と燃焼室とを接続する下流吸気通路とを備えた内燃機関の吸気装置において、前記インタークーラにより生じる前記インタークーラの底部内の上流側と前記中間吸気通路との圧力差により前記インタークーラの底部内における上流側のオイルを前記中間吸気通路のオイル貯留部へ流通させる一方で、前記インタークーラの底部内の下流側と前記オイル貯留部との高低差により前記インタークーラの底部内における下流側のオイルを前記オイル貯留部へ流通させ、さらに前記スロットルバルブにより生じる前記中間吸気通路と前記下流吸気通路との圧力差により前記オイル貯留部のオイルを前記スロットルバルブの下流へ流通させることを要旨としている。
請求項11に記載の発明によれば、インタークーラ底部内の上流側のオイルが、インタークーラにより生じる圧力差によってオイル貯留部へ引き込まれた後、オイル貯留部にて一旦滞留するようになる。また、インタークーラ底部内の下流側のオイルが、インタークーラ底部とオイル貯留部との高低差によりオイル貯留部へ流された後、オイル貯留部にて一旦滞留するようになる。そして、オイル貯留部のオイルが、スロットルバルブにより生じる圧力差によってスロットルバルブの下流(燃焼室)へ引き込まれるようになる。これにより、請求項7に記載の発明の作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
<請求項12>
請求項12に記載の発明は、空気の流量を調整するスロットルバルブを内蔵したスロットルボディと、該スロットルボディよりも上流の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、該インタークーラの出口と前記スロットルボディの入口とを接続する中間吸気通路と、前記スロットルボディの出口と燃焼室とを接続する下流吸気通路と、一方の開口部が前記インタークーラの入口に接続される上流吸気通路とを備えた内燃機関の吸気装置において、前記インタークーラの底部と前記上流吸気通路の補助オイル貯留部との高低差により前記インタークーラの底部のオイルを前記補助オイル貯留部へ流通させた後、前記インタークーラにより生じる前記上流吸気通路と前記中間吸気通路との圧力差により前記補助オイル貯留部のオイルを前記中間吸気通路のオイル貯留部へ流通させ、さらに前記スロットルバルブにより生じる前記中間吸気通路と前記下流吸気通路との圧力差により前記オイル貯留部のオイルを前記スロットルバルブの下流へ流通させることを要旨としている。
請求項12に記載の吸気装置では、インタークーラ底部のオイルが、インタークーラ底部と補助オイル貯留部との高低差により補助オイル貯留部へ流された後、インタークーラにより生じる圧力差によってオイル貯留部へ引き込まれる。そして、オイル貯留部に滞留しているオイルが、スロットルバルブにより圧力差によってスロットルバルブの下流(燃焼室)へ引き込まれるようになる。これにより、請求項7に記載の発明の作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
本実施形態では、本発明にかかる内燃機関の吸気装置をディーゼルエンジンの吸気装置として具体化している。
図1に、吸気装置を含めたディーゼルエンジンの構造を示す。
〔1〕「エンジンの構造」
ディーゼルエンジン1は、エンジン本体2とブローバイガス還元装置3と吸気装置4とを備えて構成されている。
エンジン本体2は、ディーゼルエンジン1の外部(大気)から吸入された空気とインジェクタから噴射された燃料との混合気を燃焼室21で燃焼させる。
ブローバイガス還元装置3は、エンジン本体2のクランクケース22内のブローバイガスを吸気装置4へ供給する。
吸気装置4は、ディーゼルエンジン1の外部の空気を燃焼室21へ供給する。
ディーゼルエンジン1において、クランクケース22の底部に取り付けられたオイルパン23には、エンジンオイル24が貯留されている。エンジンオイル24は、ディーゼルエンジン1の潤滑油として、ピストン25とシリンダ26との摺動面をはじめとした各摺動部に供給される。
〔2〕「吸気装置の構造」
吸気装置4には、上流から順にエアクリーナ41、ターボチャージャ42、インタークーラ43及びスロットルボディ44が備えられている。なお、吸気装置4においては、外部から燃焼室21へ向かう空気の流れを上流から下流へ向かう空気の流れとしている。
エアクリーナ41は、外部から吸気装置4内へ流入した空気中の異物を除去する。
ターボチャージャ42は、エアクリーナ41を通過した空気を圧縮する。
インタークーラ43は、ターボチャージャ42を通過した空気を冷却する。
スロットルボディ44は、吸気通路5における空気の流量を調整する。
エアクリーナ41の上流側の開口部(エアクリーナ入口41A)には、ディーゼルエンジン1の外部の空気を吸気装置4内へ流入させる第1吸気管51が接続されている。即ち、第1吸気管51の上流側の開口部(第1吸気管入口51A)は、大気へ向けて開口されている。また、第1吸気管51の下流側の開口部(第1吸気管出口51B)は、エアクリーナ入口41Aに接続されている。
エアクリーナ41の下流側の開口部(エアクリーナ出口41B)とターボチャージャ42の上流側の開口部(ターボチャージャ入口42A)とは、第2吸気管52により接続されている。即ち、第2吸気管52の上流側の開口部(第2吸気管入口52A)は、エアクリーナ出口41Bに接続されている。また、第2吸気管52の下流側の開口部(第2吸気管出口52B)は、ターボチャージャ入口42Aに接続されている。
ターボチャージャ42の下流側の開口部(ターボチャージャ出口42B)とインタークーラ43の上流側の開口部(インタークーラ入口43A)とは、第3吸気管53により接続されている。即ち、第3吸気管53の上流側の開口部(第3吸気管入口53A)は、ターボチャージャ出口42Bに接続されている。また、第3吸気管53の下流側の開口部(第3吸気管出口53B)は、インタークーラ入口43Aに接続されている。
インタークーラ43の下流側の開口部(インタークーラ出口43B)とスロットルボディ44の上流側の開口部(スロットルボディ入口44A)とは、第4吸気管54により接続されている。即ち、第4吸気管54の上流側の開口部(第4吸気管入口54A)は、インタークーラ出口43Bに接続されている。また、第4吸気管54の下流側の開口部(第4吸気管出口54B)は、スロットルボディ入口44Aに接続されている。
スロットルボディ44の下流側の開口部(スロットルボディ出口44B)とエンジン本体2の吸気ポート27とは、第5吸気管55により接続されている。即ち、第5吸気管55の上流側の開口部(第5吸気管入口55A)は、スロットルボディ出口44Bに接続されている。また、第5吸気管55の下流側の開口部(第5吸気管出口55B)は、吸気ポート27に接続されている。
吸気装置4においては、これら各吸気管51,52,53,54,55を通じて、外部の空気を燃焼室21へ供給する吸気通路5が構成されている。
〔3〕「スロットルボディの構造」
スロットルボディ44の内部には、スロットルバルブ45が設けられている。そして、エンジン運転状態に応じてスロットルバルブ45の開度が変更されることで、吸気通路5を流れる空気の流量が調整される。
〔4〕「ブローバイガス還元装置の構造」
ブローバイガス還元装置3には、ブローバイガスを吸気通路5へ流通させるガス還元通路31が設けられている。ガス還元通路31の上流側の開口部(還元通路入口31A)は、クランクケース22の内部空間へ向けて開口されている。また、ガス還元通路31の下流側の開口部(還元通路出口31B)は、第2吸気管52の内部空間(エアクリーナ41とターボチャージャ42との間の吸気通路5)へ向けて開口されている。
〔5〕「ターボチャージャの構造」
ターボチャージャ42は、排気通路に配置されるタービンホイールと吸気通路5に配置されるコンプレッサーホイールとこれら各ホイールを接続するローターシャフトとを備えて構成されている。そして、排気のエネルギーを通じてタービンホイールとともにコンプレッサーホイールを回転させることで吸入空気の圧縮を行う。
ターボチャージャ42においては、ローターシャフトが高温のタービンホイールを支持しつつ高速で回転するため、多量のエンジンオイルがローターシャフトへ供給される。
〔6〕「吸気通路のエンジンオイル」
ディーゼルエンジン1においては、霧化したエンジンオイルがブローバイガスとともに吸気通路5へ流れ込む。また、ターボチャージャ42のローターシャフトへ供給されたエンジンオイルが吸気通路5へ流れ込む。
そして、吸気通路5へ入り込んだエンジンオイルは、空気と混ざり合って吸気通路5を流通し、インタークーラ43内で空気とともに冷却されることにより、インタークーラ43内の底部(インタークーラ底部43L)に滞留するようになる。
インタークーラ43内に多量のエンジンオイルが滞留している場合、例えばディーゼルエンジン1の始動時において、吸気通路5を流れる空気とともに多量のエンジンオイルが一度にインタークーラ43内から燃焼室21へ供給されることにより、エンジン回転速度の急激な上昇をまねくことがある。
従って、吸気装置4においては、インタークーラ43内に多量のエンジンオイルが滞留する前にインタークーラ43内のエンジンオイルを排出する(燃焼室21へ供給する)ことが要求される。
ちなみに、インタークーラ内のエンジンオイルを排出することのできる吸気装置として、インタークーラ底部とスロットルボディの下流とを接続するオイル流通路を設けた吸気装置(その他の吸気装置)が知られている。
しかし、こうした吸気装置では、スロットルバルブの開度が比較的小さいとき、インタークーラ底部のエンジンオイルが過度に大きい負圧(オイル流通路の入口と出口との圧力差)によりスロットルバルブの下流へ引き込まれるため、多量のエンジンオイルが一度に燃焼室へ供給されるようになる。この場合も、エンジン回転速度の急激な上昇が問題となる。
そこで、本実施形態では、こうしたことを考慮して次のように吸気装置4を構成している。
〔7〕「エンジンオイルの排出構造」
吸気装置4において、第4吸気管54(インタークーラ43とスロットルボディ44との間の吸気通路5)にはエンジンオイルを貯留するオイル貯留部61が設けられている。
インタークーラ43には、インタークーラ底部43Lに滞留したエンジンオイルをインタークーラ底部43Lの上流側からインタークーラ43の外部へ排出する開口部(底部上流側出口43LA)が形成されている。
インタークーラ底部43Lの底部上流側出口43LAとオイル貯留部61とは、第1オイル流通管71により接続されている。即ち、第1オイル流通管71の上流側の開口部(第1オイル流通管入口71A)は、底部上流側出口43LAに接続されている。また、第1オイル流通管71の下流側の開口部(第1オイル流通管出口71B)は、オイル貯留部61に接続されている。なお、本実施形態においては、第1オイル流通管71により第1のオイル流通路が構成される。
オイル貯留部61と第5吸気管55とは、第2オイル流通管72により接続されている。即ち、第2オイル流通管72の上流側の開口部(第2オイル流通管入口72A)は、オイル貯留部61に接続されている。また、第2オイル流通管72の下流側の開口部(第2オイル流通管出口72B)は、第5吸気管55に接続されている。なお、本実施形態においては、第2オイル流通管72により第2のオイル流通路が構成される。
吸気装置4においては、第1オイル流通管71、オイル貯留部61及び第2オイル流通管72により、インタークーラ43内のエンジンオイルを燃焼室21へ流通させるオイル通路7が構成されている。
なお、底部上流側出口43LAの形成位置は、第1オイル流通管入口71Aと第1オイル流通管出口71Bとの間で所定の圧力差(インタークーラ底部43Lのエンジンオイルがオイル貯留部61へ吸引される大きさの圧力差)が生じる範囲内であれば、適宜の位置に変更することができる。即ち、インタークーラ底部43Lにおいて、上記圧力差を生じさせることのできる位置が「インタークーラ底部43Lの上流側」に相当する。
本実施形態においては、第4吸気管54が中間吸気通路に相当する。また、第4吸気管54において、第4吸気管入口54A(インタークーラ出口43B)からオイル貯留部61(オイル貯留部61の下流側の壁部を含む位置)までの部分が上流中間吸気通路に相当する。また、第5吸気管55が下流吸気通路に相当する。
〔8〕「オイル貯留部及びその周辺の構造」
図2に、オイル貯留部61を中心とした第4吸気管54の正面構造を示す。
図3に、図2のV2方向からみた第4吸気管54の平面構造を示す。
図4に、図2のD2−D2線に沿った第4吸気管54の断面構造を示す。
図5に、図4のD4―D4線に沿った第4吸気管54の断面構造を示す。なお、図中の矢印A1は重力の方向を、矢印A2は重力の方向とは反対の方向をそれぞれ示す。
オイル貯留部61は、第4吸気管54の一部として形成されている。また、第4吸気管54の円環部54C(吸気通路5の外壁)から重力の方向へ向けて突き出る態様で設けられている。
オイル貯留部61には、第1オイル流通管出口71Bが接続される貯留部入口61Aが設けられている。また、第2オイル流通管入口72Aが接続される貯留部出口61Bが設けられている。なお、本実施形態の吸気装置4では、貯留部入口61A及び貯留部出口61Bが同一の壁部に設けられているが、それぞれ異なる壁部に設けることもできる。
〔9〕「エンジンオイルの流通態様」
図6を参照して、ディーゼルエンジン1の吸気系におけるエンジンオイルの流通態様について説明する。
ブローバイガス還元装置3及びターボチャージャ42から吸気通路5へ入り込んだエンジンオイルは、インタークーラ43内で冷却される。そして、インタークーラ底部43Lに滞留する。
インタークーラ底部43Lのエンジンオイルは、第1オイル流通管入口71Aと第1オイル流通管出口71Bとの圧力差により、第1オイル流通管71を介してオイル貯留部61へ引き込まれる。即ち、インタークーラ43内の上流側とインタークーラ43の下流(且つスロットルボディ44の上流)の吸気通路5との圧力差によりオイル貯留部61へ引き込まれる。
オイル貯留部61のエンジンオイルは、第2オイル流通管入口72Aと第2オイル流通管出口72Bとの圧力差により、第2オイル流通管72を介して第5吸気管55内へ引き込まれる。即ち、スロットルバルブ45の上流(且つインタークーラ43の下流)の吸気通路5とスロットルバルブ45の下流の吸気通路5との圧力差により第5吸気管55内へ引き込まれる。
第5吸気管55内のエンジンオイルは、第5吸気管55内の吸気通路5と燃焼室21との圧力差により、燃焼室21内へ引き込まれる。そして、空気及び燃料の混合気とともに燃焼室21にて燃焼される。
<実施形態の効果>
以上詳述したように、この第1実施形態にかかる内燃機関の吸気装置によれば、以下に示すような効果が得られるようになる。
(1)本実施形態の吸気装置4では、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルを、インタークーラ43により生じる第1オイル流通管入口71Aと第1オイル流通管出口71Bとの圧力差によりオイル貯留部61へ流通させた後、オイル貯留部61にて一旦滞留させるようにしている。そして、オイル貯留部61のエンジンオイルを、スロットルバルブ45により生じる第2オイル流通管入口72Aと第2オイル流通管出口72Bとの圧力差によりスロットルバルブ45の下流へ流通させるようにしている。即ち、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルがスロットルバルブ45の下流へ直接供給されないようにしている。
こうした構成によれば、スロットルバルブ45上流(オイル貯留部61)とスロットルバルブ45下流とを接続するオイル通路7の入口と出口との圧力差(第2オイル流通管入口72Aと第2オイル流通管出口72Bとの圧力差)が、上記その他の吸気装置においてスロットルバルブ上流(インタークーラ底部)とスロットルバルブ下流とを接続するオイル流通路の入口と出口との圧力差よりも小さくなる。
これにより、スロットルバルブ45の開度が比較的小さくなった場合においても、スロットルバルブ45上流(オイル貯留部61)とスロットルバルブ45下流とを接続するオイル通路7の入口と出口との圧力差がその他の吸気装置よりも小さい圧力差に維持されるため、多量のオイルが一度に燃焼室21へ供給されることを抑制することができるようになる。
(2)本実施形態の吸気装置4では、インタークーラ43の底部上流側出口43LAと第4吸気管54の吸気通路5との圧力差を利用して、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルをオイル貯留部61へ流通させるようにしている。また、スロットルバルブ45の上流の吸気通路5とスロットルバルブ45の下流の吸気通路5との圧力差を利用して、オイル貯留部61のエンジンオイルを第5吸気管55へ流通させるようにしている。
これにより、インタークーラ底部43L及びオイル貯留部61には多量のエンジンオイルが滞留しにくくなるため、ディーゼルエンジン1の始動時等に多量のエンジンオイルが一度に燃焼室21へ供給されることを抑制することができるようになる。
<変更例>
なお、上記第1実施形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第1実施形態では、第1オイル流通管出口71Bをオイル貯留部61に接続する構成としたが、次のように変更することもできる。即ち、第1オイル流通管出口71Bをインタークーラ43とオイル貯留部61との間の吸気通路5に接続することもできる。
・上記第1実施形態において、インタークーラ底部43Lの底部上流側出口43LAとオイル貯留部61とを接続する第1オイル流通管71と、インタークーラ底部43Lの底部上流側出口43LAと第4吸気管54のオイル貯留部61よりも上流とを接続する第1オイル流通管71とを備えることもできる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。
前記第1実施形態の吸気装置では、インタークーラ43により生じる圧力差を利用して、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルをオイル貯留部61へ流通させるようにしている。
これに対して、本実施形態の吸気装置では、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルを、インタークーラ底部43Lとオイル貯留部61との高低差を利用してインタークーラ底部43Lからオイル貯留部61へ流通させるようにしている。なお、本実施形態の吸気装置において、以下に説明する構造以外は前記第1実施形態の吸気装置と同様の構造となっている。
〔1〕「エンジンオイルの排出構造」
図7を参照して、本実施形態の吸気装置4の構成について説明する。
吸気装置4において、インタークーラ43には、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルをインタークーラ底部43Lの下流側からインタークーラ43の外部へ排出する開口部(底部下流側出口43LB)が形成されている。
インタークーラ底部43Lの底部下流側出口43LBとオイル貯留部61とは、第3オイル流通管73により接続されている。即ち、第3オイル流通管73の上流側の開口部(第3オイル流通管入口73A)は、底部下流側出口43LBに接続されている。また、第3オイル流通管73の下流側の開口部(第3オイル流通管出口73B)は、オイル貯留部61に接続されている。なお、本実施形態においては、第3オイル流通管73により第1のオイル流通路が構成される。
第3オイル流通管73は、内部の空間へインタークーラ底部43Lのエンジンオイルが流れ込むように構成されている。本実施形態の吸気装置4では、第3オイル流通管73をインタークーラ底部43Lよりも低い位置に配置することで、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルが第3オイル流通管73内へ流れ込むようにしている。
オイル貯留部61は、内部の空間へ第3オイル流通管73内のエンジンオイルが流れ込むように構成されている。本実施形態の吸気装置4では、オイル貯留部61(オイル貯留部61の一部)を第3オイル流通管73よりも低い位置に配置することで、第3オイル流通管73内のエンジンオイルがオイル貯留部61へ流れ込むようにしている。
オイル貯留部61と第5吸気管55とは、第2オイル流通管72により接続されている。
吸気装置4においては、第3オイル流通管73、オイル貯留部61及び第2オイル流通管72により、インタークーラ43内のエンジンオイルを燃焼室21へ流通させるオイル通路7が構成されている。
なお、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルが第3オイル流通管73へ流れ込む位置であれば、インタークーラ底部43Lに対する第3オイル流通管入口73Aの接続位置は、底部下流側出口43LBに限られず適宜の位置に変更することができる。例えば、底部下流側出口43LBに代えて底部上流側出口43LAを採用することもできる。
〔2〕「エンジンオイルの流通態様」
図8を参照して、ディーゼルエンジン1の吸気系におけるエンジンオイルの流通態様について説明する。
インタークーラ底部43Lのエンジンオイルは、第3オイル流通管入口73Aと第3オイル流通管出口73Bとの高低差により、第3オイル流通管73を介してオイル貯留部61へ流される。即ち、インタークーラ底部43Lとオイル貯留部61との高低差によりオイル貯留部61へ流される。
オイル貯留部61のエンジンオイルは、第2オイル流通管入口72Aと第2オイル流通管出口72Bとの圧力差により、第2オイル流通管72を介して第5吸気管55内へ引き込まれる。即ち、スロットルバルブ45の上流(且つインタークーラ43の下流)の吸気通路5とスロットルバルブ45の下流の吸気通路5との圧力差により第5吸気管55内へ引き込まれる。
第5吸気管55内のエンジンオイルは、第5吸気管55内の吸気通路5と燃焼室21との圧力差により、燃焼室21内へ引き込まれる。そして、空気及び燃料の混合気とともに燃焼室21にて燃焼される。
<実施形態の効果>
以上詳述したように、この第2実施形態にかかる内燃機関の吸気装置によれば、先の第1実施形態による前記(1)及び(2)に準じた効果に加えて、以下に示すような効果が得られるようになる。
(3)本実施形態の吸気装置4では、インタークーラ底部43Lとオイル貯留部61との高低差を利用して、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルをオイル貯留部61へ流通させるようにしている。
従って、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルの排出口として底部上流側出口43LAを形成しなくとも、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルをオイル貯留部61へ流通させることが可能となる。
これにより、インタークーラ底部43Lに底部上流側出口43LAを形成することが困難な場合にあっても、インタークーラ底部43Lからオイル貯留部61へエンジンオイルを流通させる構造を実現することができるようになる。
(4)インタークーラ43の構造等によっては、底部上流側出口43LA及びその周辺へ向けてエンジンオイルが流れにくい場合もある。例えば、インタークーラ底部43Lが上流側から下流側へ向けて低くなるように傾斜していることにより、エンジンオイルがインタークーラ底部43Lの下流側に滞留しやすい状態となることもある。
こうした場合には、インタークーラ底部43Lに底部上流側出口43LAを形成しても、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルが十分にオイル貯留部61へ引き込まれないことが考えられる。即ち、多量のエンジンオイルがインタークーラ底部43Lに滞留することが懸念される。
本実施形態の吸気装置4によれば、エンジンオイルの排出口の形成位置は底部上流側出口43LAに限られないため、上述のようにインタークーラ43の構造等に起因してインタークーラ底部43Lに多量のエンジンオイルが滞留することを回避することができるようになる。
<変更例>
なお、上記第2実施形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第2実施形態では、第3オイル流通管出口73Bをオイル貯留部61に接続する構成としたが、次のように変更することもできる。即ち、第3オイル流通管出口73Bをインタークーラ43とオイル貯留部61との間の吸気通路5に接続することもできる。
・上記第2実施形態において、インタークーラ底部43Lとオイル貯留部61とを接続する第3オイル流通管73と、インタークーラ底部43Lと第4吸気管54のオイル貯留部61よりも上流とを接続する第3オイル流通管73とを備えることもできる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。
前記第1実施形態の吸気装置では、インタークーラ43により生じる圧力差を利用して、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルをオイル貯留部61へ流通させるようにしている。
これに対して、本実施形態の吸気装置では、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルを、インタークーラ底部43Lとオイル貯留部61との高低差を利用してインタークーラ底部43Lからオイル貯留部61へ流通させるようにしている。なお、本実施形態の吸気装置において、以下に説明する構造以外は前記第1実施形態の吸気装置と同様の構造となっている。
〔1〕「エンジンオイルの排出構造」
図9を参照して、本実施形態の吸気装置4の構成について説明する。
インタークーラ43及び第4吸気管54は、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルが第4吸気管54へ向けて流れるように構成されている。本実施形態の吸気装置4では、インタークーラ底部43Lにインタークーラ出口43Bを設けるとともに、第4吸気管入口54Aからオイル貯留部61までの吸気通路5をインタークーラ底部43Lよりも低い位置に配置することで、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルが第4吸気管54へ向けて流れるようにしている。即ち、インタークーラ出口43Bは、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルを外部へ排出する開口部としても機能するように形成されている。
第4吸気管54は、内部のエンジンオイルがオイル貯留部61へ向けて流れるように構成されている。本実施形態の吸気装置4では、第4吸気管上流部54U(第4吸気管54における第4吸気管入口54Aからオイル貯留部61(オイル貯留部61の下流側の壁部)までの部分)において、上流よりも下流が高いところに位置する箇所を設けないことで、エンジンオイルがオイル貯留部61へ向けて流れるようにしている。即ち、インタークーラ底部43Lから流出したエンジンオイルが第4吸気管54において最初に滞留する箇所にオイル貯留部61を設けることで、エンジンオイルがオイル貯留部61へ向けて流れるようにしている。
オイル貯留部61は、内部の空間へ第4吸気管54内のエンジンオイルが流れ込むように構成されている。本実施形態の吸気装置4では、オイル貯留部61を第4吸気管上流部54Uの最も低い位置に配置することで、第4吸気管54内のエンジンオイルがオイル貯留部61へ流れ込むようにしている。
オイル貯留部61と第5吸気管55とは、第2オイル流通管72により接続されている。
吸気装置4においては、第4吸気管54、オイル貯留部61及び第2オイル流通管72により、インタークーラ43内のエンジンオイルを燃焼室21へ流通させるオイル通路7が構成されている。
なお、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルが第4吸気管54へ流れ込む位置であれば、インタークーラ底部43Lに対する第4吸気管54の接続位置は、適宜の位置に設定することができる。
〔2〕「エンジンオイルの流通態様」
図10を参照して、ディーゼルエンジン1の吸気系におけるエンジンオイルの流通態様について説明する。
インタークーラ底部43Lのエンジンオイルは、第4吸気管入口54Aとオイル貯留部61との高低差により、第4吸気管54を介してオイル貯留部61へ流される。即ち、インタークーラ底部43Lとオイル貯留部61との高低差によりオイル貯留部61へ流される。
オイル貯留部61のエンジンオイルは、第2オイル流通管入口72Aと第2オイル流通管出口72Bとの圧力差により、第2オイル流通管72を介して第5吸気管55内へ引き込まれる。即ち、スロットルバルブ45の上流(且つインタークーラ43の下流)の吸気通路5とスロットルバルブ45の下流の吸気通路5との圧力差により第5吸気管55内へ引き込まれる。
第5吸気管55内のエンジンオイルは、第5吸気管55内の吸気通路5と燃焼室21との圧力差により、燃焼室21内へ引き込まれる。そして、空気及び燃料の混合気とともに燃焼室21にて燃焼される。
<実施形態の効果>
以上詳述したように、この第3実施形態にかかる内燃機関の吸気装置によれば、先の第1実施形態による前記(1)及び(2)に準じた効果、並びに先の第2実施形態による前記(3)及び(4)に準じた効果に加えて、以下に示すような効果が得られるようになる。
(5)本実施形態の吸気装置4では、インタークーラ底部43Lとオイル貯留部61とを接続するオイル流通管を別途設ける必要がないため、装置構成の簡略化を図ることができるようになる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について、図11及び図12を参照して説明する。
インタークーラ43について、その底部43Lの内部空間がインタークーラ底壁43LWにより上流側の空間と下流側の空間とに区画されているものもある。こうしたインタークーラ43を採用した場合、インタークーラ底部43Lに多量のエンジンオイルを滞留させないためには、インタークーラ底部43Lのインタークーラ底壁43LWよりも上流側(インタークーラ上流底部43LC)とインタークーラ底部43Lのインタークーラ底壁43LWよりも下流側(インタークーラ下流底部43LD)とのそれぞれにエンジンオイルの排出口を設ける必要がある。
本実施形態の吸気装置では、上記構造のインタークーラ43において、インタークーラ上流底部43LCに底部上流側出口43LAを設けるとともに、インタークーラ下流底部43LDにインタークーラ出口43Bを設けることで、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルをオイル貯留部61へ流通させるようにしている。なお、本実施形態の吸気装置において、以下に説明する構造以外は前記第1実施形態の吸気装置と同様の構造となっている。
〔1〕「エンジンオイルの排出構造」
図11を参照して、本実施形態の吸気装置4の構成について説明する。
インタークーラ上流底部43LCには、底部上流側出口43LAが形成されている。底部上流側出口43LAとオイル貯留部61とは、第1オイル流通管71により接続されている。
インタークーラ43及び第4吸気管54は、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルが第4吸気管54へ向けて流れるように構成されている。本実施形態の吸気装置4では、インタークーラ上流底部43LCにインタークーラ出口43Bを設けるとともに、第4吸気管入口54Aからオイル貯留部61までの吸気通路5をインタークーラ底部43Lよりも低い位置に配置することで、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルが第4吸気管54へ向けて流れるようにしている。即ち、インタークーラ出口43Bは、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルを外部へ排出する開口部としても機能するように形成されている。
第4吸気管54は、内部のエンジンオイルがオイル貯留部61へ向けて流れるように構成されている。本実施形態の吸気装置4では、第4吸気管上流部54U(第4吸気管54における第4吸気管入口54Aからオイル貯留部61(オイル貯留部61の下流側の壁部)までの部分)において、上流よりも下流が高いところに位置する箇所を設けないことで、エンジンオイルがオイル貯留部61へ向けて流れるようにしている。即ち、インタークーラ底部43Lから流出したエンジンオイルが第4吸気管54において最初に滞留する箇所にオイル貯留部61を設けることで、エンジンオイルがオイル貯留部61へ向けて流れるようにしている。
オイル貯留部61は、内部の空間へ第4吸気管54内のエンジンオイルが流れ込むように構成されている。本実施形態の吸気装置4では、オイル貯留部61を第4吸気管上流部54Uの最も低い位置に配置することで、第4吸気管54内のエンジンオイルがオイル貯留部61へ流れ込むようにしている。
オイル貯留部61と第5吸気管55とは、第2オイル流通管72により接続されている。
吸気装置4においては、第4吸気管54、第1オイル流通管71、オイル貯留部61及び第2オイル流通管72により、インタークーラ43内のエンジンオイルを燃焼室21へ流通させるオイル通路7が構成されている。
なお、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルが第4吸気管54へ流れ込む位置であれば、インタークーラ底部43Lに対する第4吸気管54の接続位置は、適宜の位置に設定することができる。また、底部上流側出口43LAの形成位置は、第1オイル流通管入口71Aと第1オイル流通管出口71Bとの間で圧力差(インタークーラ底部43Lのエンジンオイルがオイル貯留部61へ吸引される大きさの圧力差)が生じる範囲内であれば、適宜の位置に変更することができる。
〔2〕「エンジンオイルの流通態様」
図12を参照して、ディーゼルエンジン1の吸気系におけるエンジンオイルの流通態様について説明する。
インタークーラ上流底部43LCのエンジンオイルは、第1オイル流通管入口71Aと第1オイル流通管出口71Bとの圧力差により、第1オイル流通管71を介してオイル貯留部61へ引き込まれる。即ち、インタークーラ上流底部43LCとオイル貯留部61との圧力差によりオイル貯留部61へ引き込まれる。
インタークーラ下流底部43LDのエンジンオイルは、第4吸気管入口54Aとオイル貯留部61との高低差により、第4吸気管54を介してオイル貯留部61へ流される。即ち、インタークーラ底部43Lとオイル貯留部61との高低差によりオイル貯留部61へ流される。
オイル貯留部61のエンジンオイルは、第2オイル流通管入口72Aと第2オイル流通管出口72Bとの圧力差により、第2オイル流通管72を介して第5吸気管55内へ引き込まれる。即ち、スロットルバルブ45の上流(且つインタークーラ43の下流)の吸気通路5とスロットルバルブ45の下流の吸気通路5との圧力差により第5吸気管55内へ引き込まれる。
第5吸気管55内のエンジンオイルは、第5吸気管55内の吸気通路5と燃焼室21との圧力差により、燃焼室21内へ引き込まれる。そして、空気及び燃料の混合気とともに燃焼室21にて燃焼される。
<実施形態の効果>
以上詳述したように、この第4実施形態にかかる内燃機関の吸気装置によれば、先の第1実施形態による前記(1)及び(2)に準じた効果に加えて、以下に示すような効果が得られるようになる。
(6)本実施形態の吸気装置4では、インタークーラ底部43Lとオイル貯留部61との高低差を利用して、インタークーラ下流底部43LDのエンジンオイルをオイル貯留部61へ流通させるようにしている。また、インタークーラ底部43Lとオイル貯留部61との圧力差を利用して、インタークーラ上流底部43LCのエンジンオイルをオイル貯留部61へ流通させるようにしている。
従って、インタークーラ上流底部43LCとインタークーラ下流底部43LDとのそれぞれに多量のエンジンオイルが滞留することを抑制することができるようになる。
<変更例>
なお、上記第4実施形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第4実施形態では、第1オイル流通管出口71Bをオイル貯留部61に接続する構成としたが、次のように変更することもできる。即ち、第1オイル流通管出口71Bをインタークーラ43とオイル貯留部61との間の吸気通路5に接続することもできる。
・上記第4実施形態において、インタークーラ底部43Lの底部上流側出口43LAとオイル貯留部61とを接続する第1オイル流通管71と、インタークーラ底部43Lの底部上流側出口43LAと第4吸気管54のオイル貯留部61よりも上流とを接続する第1オイル流通管71とを備えることもできる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について、図13〜図18を参照して説明する。
前記第1実施形態の吸気装置では、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルをインタークーラ43内の上流側とインタークーラ43の下流の吸気通路5との圧力差を利用して、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルをオイル貯留部61へ流通させるようにしている。
これに対して、本実施形態の吸気装置では、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルを、インタークーラ43の上流に設けられたオイル貯留部(補助オイル貯留部62)へ一旦供給し、補助オイル貯留部62からオイル貯留部61へエンジンオイルを流通させるようにしている。なお、本実施形態の吸気装置において、以下に説明する構造以外は前記第1実施形態の吸気装置と同様の構造となっている。
〔1〕「エンジンオイルの排出構造」
図13を参照して、本実施形態の吸気装置4の構成について説明する。
第3吸気管53(ターボチャージャ42とインタークーラ43との間の吸気通路5)には、エンジンオイルを貯留する補助オイル貯留部62が設けられている。
インタークーラ底部43Lの底部下流側出口43LBと補助オイル貯留部62とは、第4オイル流通管74により接続されている。即ち、第4オイル流通管74の上流側の開口部(第4オイル流通管入口74A)は、底部下流側出口43LBに接続されている。また、第4オイル流通管74の下流側の開口部(第4オイル流通管出口74B)は、補助オイル貯留部62に接続されている。なお、本実施形態においては、第4オイル流通管74により第1のオイル流通路が構成される。
第4オイル流通管74は、内部の空間へインタークーラ底部43Lのエンジンオイルが流れ込むように構成されている。本実施形態の吸気装置4では、第4オイル流通管74をインタークーラ底部43Lよりも低い位置に配置することで、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルが第4オイル流通管74内へ流れ込むようにしている。
第4オイル流通管74は、内部のエンジンオイルが補助オイル貯留部62へ向けて流れるように構成されている。本実施形態の吸気装置4では、第4オイル流通管入口74Aから補助オイル貯留部62までの第4オイル流通管74において、上流よりも下流が高い所に位置する箇所を設けないことで、エンジンオイルが補助オイル貯留部62へ向けて流れるようにしている。
補助オイル貯留部62とオイル貯留部61とは、第5オイル流通管75により接続されている。即ち、第5オイル流通管75の上流側の開口部(第5オイル流通管入口75A)は、補助オイル貯留部62に接続されている。また、第5オイル流通管75の下流側の開口部(第5オイル流通管出口75B)は、オイル貯留部61に接続されている。なお、本実施形態においては、第5オイル流通管75により第2のオイル流通路が構成される。
オイル貯留部61と第5吸気管55とは、第2オイル流通管72により接続されている。なお、本実施形態においては、第2オイル流通管72により第3のオイル流通路が構成される。
吸気装置4においては、第4オイル流通管74、補助オイル貯留部62、第5オイル流通管75、オイル貯留部61及び第2オイル流通管72により、インタークーラ43内のエンジンオイルを燃焼室21へ流通させるオイル通路7が構成されている。
なお、インタークーラ底部43Lのエンジンオイルが第4オイル流通管74へ流れ込む位置であれば、インタークーラ底部43Lに対する第4オイル流通管入口74Aの接続位置は、底部上流側出口43LAに限られず適宜の位置に変更することができる。
〔2〕「補助オイル貯留部及びその周辺の構造」
図14に、補助オイル貯留部62を中心とした第3吸気管53の正面構造を示す。
図15に、図14のV14方向からみた第3吸気管53の平面構造を示す。
図16に、図14のD14−D14線に沿った第3吸気管53の断面構造を示す。
図17に、図16のD16―D16線に沿った第3吸気管53の断面構造を示す。なお、図14において、矢印A1は重力の方向を、矢印A2は重力の方向とは反対の方向をそれぞれ示す。
補助オイル貯留部62は、第3吸気管53の円環部53Cから重力の方向へ向けて突き出る態様で設けられている。即ち、内部の空間へ第4オイル流通管74内のエンジンオイルが流れ込むように構成されている。
補助オイル貯留部62には、第4オイル流通管出口74Bが接続される貯留部入口62Aが設けられている。また、第5オイル流通管入口75Aが接続される貯留部出口62Bが設けられている。
〔3〕「エンジンオイルの流通態様」
図18を参照して、ディーゼルエンジン1の吸気系におけるエンジンオイルの流通態様について説明する。
インタークーラ底部43Lのエンジンオイルは、第4オイル流通管入口74Aと第4オイル流通管出口74Bとの高低差により、第4オイル流通管74を介して補助オイル貯留部62へ流される。即ち、インタークーラ底部43Lと補助オイル貯留部62との高低差により補助オイル貯留部62へ流される。
補助オイル貯留部62のエンジンオイルは、第5オイル流通管入口75Aと第5オイル流通管出口75Bとの圧力差により、第5オイル流通管75を介してオイル貯留部61へ引き込まれる。即ち、インタークーラ43の上流(且つターボチャージャ42の下流)の吸気通路5とインタークーラ43の下流(且つスロットルバルブ45の上流)の吸気通路5との圧力差によりオイル貯留部61へ引き込まれる。
オイル貯留部61のエンジンオイルは、第2オイル流通管入口72Aと第2オイル流通管出口72Bとの圧力差により、第2オイル流通管72を介して第5吸気管55内へ引き込まれる。即ち、スロットルバルブ45の上流(且つインタークーラ43の下流)の吸気通路5とスロットルバルブ45の下流の吸気通路5との圧力差により第5吸気管55内へ引き込まれる。
第5吸気管55内のエンジンオイルは、第5吸気管55内の吸気通路5と燃焼室21との圧力差により、燃焼室21内へ引き込まれる。そして、空気及び燃料の混合気とともに燃焼室21にて燃焼される。
<実施形態の効果>
以上詳述したように、この第5実施形態にかかる内燃機関の吸気装置によれば、先の第1実施形態による前記(1)及び(2)に準じた効果、並びに先の第2実施形態による前記(3)及び(4)に準じた効果が得られるようになる。
<変更例>
なお、上記第5実施形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第5実施形態では、第4オイル流通管出口74Bを補助オイル貯留部62に接続する構成としたが、次のように変更することもできる。即ち、第4オイル流通管出口74Bをターボチャージャ42と補助オイル貯留部62との間の吸気通路5に接続することもできる。
・上記第5実施形態では、第5オイル流通管出口75Bをオイル貯留部61に接続する構成としたが、次のように変更することもできる。即ち、第5オイル流通管出口75Bをインタークーラ43とオイル貯留部61との間の吸気通路5に接続することもできる。
・上記第5実施形態において、インタークーラ底部43Lと補助オイル貯留部62とを接続する第4オイル流通管74と、インタークーラ底部43Lと第3吸気管53の補助オイル貯留部62よりも上流とを接続する第4オイル流通管74とを備えることもできる。
・上記第5実施形態において、補助オイル貯留部62とオイル貯留部61とを接続する第5オイル流通管75と、補助オイル貯留部62と第4吸気管54のオイル貯留部61よりも上流とを接続する第5オイル流通管75とを備えることもできる。
(その他の実施形態)
その他、上記各実施形態に共通して変更することができる要素を以下に列挙する。
・上記各実施形態では、第4吸気管54の円環部54Cから突き出る態様でオイル貯留部61を形成したが、図19に示すように、円環部54Cの底部をオイル貯留部63として採用することもできる。即ち、円環部54Cの底部(オイル貯留部63)にインタークーラ底部43Lから排出されたエンジンオイルを滞留させるとともに、このエンジンオイルをスロットルバルブ45により生じる圧力差を利用して第5吸気管55へ流通させることもできる。
この場合、第4吸気管54の一部を基準位置(オイル貯留部63)として、同基準位置の上流及び下流が同基準位置よりも高い所に配置されるように第4吸気管54を屈曲させることで、第4吸気管54にオイル貯留部63を形成することができる。また、第4吸気管54の円環部54Cには、第1オイル流通管71と接続される貯留部入口63A及び第2オイル流通管72と接続される貯留部出口63Bがそれぞれ形成される。なお、こうした構成を採用する場合には、上記各実施形態のオイル貯留部61を省略することもできる。
例えば、前記第1実施形態の吸気装置4にこのような構成を適用した場合、図20に示すように、第4吸気管54の一部が屈曲されることにより形成されたオイル貯留部63に対して第1オイル流通管71及び第2オイル流通管72がそれぞれ接続される。
・上記各実施形態では、ディーゼルエンジンの吸気装置に対して本発明を適用したが、ガソリンエンジンの吸気装置についても上記各実施形態に準じた態様をもって本発明を適用することができる。要するに、インタークーラとスロットルバルブと備えたエンジンであれば適宜のエンジンの吸気装置について本発明を適用することができる。また、そうした場合にあっても、上記各実施形態の作用効果に準じた作用効果が奏せられるようになる。
本発明にかかる内燃機関の吸気装置を具体化した第1実施形態について、同吸気装置を備えたディーゼルエンジンの全体構成を示す構成図。 同実施形態の内燃機関の吸気装置について、第4吸気管の正面構造を示す正面図。 同実施形態の内燃機関の吸気装置について、図2のV2方向からみた第4吸気管の平面構造を示す平面図。 同実施形態の内燃機関の吸気装置について、図2のD2−D2線に沿った第4吸気管の断面構造を示す断面図。 同実施形態の内燃機関の吸気装置について、図4のD4−D4線に沿った第4吸気管の断面構造を示す断面図。 同実施形態の内燃機関の吸気装置について、同装置を含めた吸気系におけるエンジンオイルの流通態様を示す動作図。 本発明にかかる内燃機関の吸気装置を具体化した第2実施形態について、同吸気装置を備えたディーゼルエンジンの全体構成を示す構成図。 同実施形態の内燃機関の吸気装置について、同装置を含めた吸気系におけるエンジンオイルの流通態様を示す動作図。 本発明にかかる内燃機関の吸気装置を具体化した第3実施形態について、同吸気装置を備えたディーゼルエンジンの全体構成を示す構成図。 同実施形態の内燃機関の吸気装置について、同装置を含めた吸気系におけるエンジンオイルの流通態様を示す動作図。 本発明にかかる内燃機関の吸気装置を具体化した第4実施形態について、同吸気装置を備えたディーゼルエンジンの全体構成を示す構成図。 同実施形態の内燃機関の吸気装置について、同装置を含めた吸気系におけるエンジンオイルの流通態様を示す動作図。 本発明にかかる内燃機関の吸気装置を具体化した第5実施形態について、同吸気装置を備えたディーゼルエンジンの全体構成を示す構成図。 同実施形態の内燃機関の吸気装置について、第2吸気管の正面構造を示す正面図。 同実施形態の内燃機関の吸気装置について、図14のV14方向からみた第2吸気管の平面構造を示す平面図。 同実施形態の内燃機関の吸気装置について、図14のD14−D14線に沿った第2吸気管の断面構造を示す断面図。 同実施形態の内燃機関の吸気装置について、図16のD16−D16線に沿った第2吸気管の断面構造を示す断面図。 同実施形態の内燃機関の吸気装置について、同装置を含めた吸気系におけるエンジンオイルの流通態様を示す動作図。 その他の実施形態にかかる内燃機関の吸気装置について、オイル貯留部の構造を示す断面図。 その他の実施形態にかかる内燃機関の吸気装置について、オイル貯留部周辺の構成を示す構成図。
符号の説明
1…ディーゼルエンジン。
2…エンジン本体、21…燃焼室、22…クランクケース、23…オイルパン、24…エンジンオイル、25…ピストン、26…シリンダ、27…吸気ポート。
3…ブローバイガス還元装置、31…ガス還元通路、31A…還元通路入口、31B…還元通路出口。
4…吸気装置、41…エアクリーナ、41A…エアクリーナ入口、41B…エアクリーナ出口、42…ターボチャージャ、42A…ターボチャージャ入口、42B…ターボチャージャ出口、43…インタークーラ、43A…インタークーラ入口、43B…インタークーラ出口、43L…インタークーラ底部、43LA…底部上流側出口、43LB…底部下流側出口、43LC…インタークーラ上流底部、43LD…インタークーラ下流底部、44…スロットルボディ、44A…スロットルボディ入口、44B…スロットルボディ出口、45…スロットルバルブ。
5…吸気通路、51…第1吸気管、51A…第1吸気管入口、51B…第1吸気管出口、52…第2吸気管、52A…第2吸気管入口、52B…第2吸気管出口、53…第3吸気管、53A…第3吸気管入口、53B…第3吸気管出口、53C…円環部、54…第4吸気管、54U…第4吸気管上流部、54A…第4吸気管入口、54B…第4吸気管出口、54C…円環部、55…第5吸気管、55A…第5吸気管入口、55B…第5吸気管出口。
61…オイル貯留部、61A…貯留部入口、61B…貯留部出口、62…補助オイル貯留部、62A…貯留部入口、62B…貯留部出口、63…オイル貯留部、63A…貯留部入口、63B…貯留部出口。
7…オイル通路、71…第1オイル流通管、71A…第1オイル流通管入口、71B…第1オイル流通管出口、72…第2オイル流通管、72A…第2オイル流通管入口、72B…第2オイル流通管出口、73…第3オイル流通管、73A…第3オイル流通管入口、73B…第3オイル流通管出口、74…第4オイル流通管、74A…第4オイル流通管入口、74B…第4オイル流通管出口、75…第5オイル流通管、75A…第5オイル流通管入口、75B…第5オイル流通管出口。

Claims (12)

  1. スロットルバルブの上流側の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、
    前記スロットルバルブの上流且つ前記インタークーラの下流の吸気通路に設けられたオイル貯留部と、
    前記インタークーラの底部と前記オイル貯留部とを接続するオイル流通路、及び前記インタークーラの底部と前記インタークーラの下流且つ前記オイル貯留部の上流の吸気通路とを接続するオイル流通路の一方と、
    前記オイル貯留部と前記スロットルバルブの下流の吸気通路とを接続するオイル流通路とを備えた
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. スロットルバルブの上流側の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、
    前記スロットルバルブの上流且つ前記インタークーラの下流の吸気通路に設けられたオイル貯留部と、
    前記インタークーラの底部内の上流側と前記オイル貯留部とを接続する第1のオイル流通路、及び前記インタークーラの底部内の上流側と前記インタークーラの下流且つ前記オイル貯留部の上流の吸気通路とを接続する第1のオイル流通路の一方と、
    前記オイル貯留部と前記スロットルバルブの下流の吸気通路とを接続する第2のオイル流通路とを備えた
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  3. スロットルバルブの上流側の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、
    前記スロットルバルブの上流且つ前記インタークーラの下流の吸気通路に設けられたオイル貯留部と、
    前記インタークーラの底部と前記オイル貯留部とを接続する第1のオイル流通路、及び前記インタークーラの底部と前記インタークーラの下流且つ前記オイル貯留部の上流の吸気通路とを接続する第1のオイル流通路の一方と、
    前記オイル貯留部と前記スロットルバルブの下流の吸気通路とを接続する第2のオイル流通路とを備え、
    前記第1のオイル流通路を前記インタークーラの底部よりも低い位置に配置するとともに、前記オイル貯留部を前記第1のオイル流通路よりも低い位置に設けた
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  4. スロットルバルブの上流側の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、
    前記インタークーラの出口と前記スロットルバルブの入口とを接続する中間吸気通路と、
    前記中間吸気通路に設けられたオイル貯留部と、
    前記オイル貯留部と前記スロットルバルブの下流の吸気通路とを接続するオイル流通路とを備え、
    前記中間吸気通路における前記インタークーラの出口から前記オイル貯留部までを上流中間吸気通路として、該上流中間吸気通路を前記インタークーラの底部よりも低い位置に配置するとともに、前記インタークーラから流出したオイルが前記中間吸気通路において最初に滞留する箇所に前記オイル貯留部を設けた
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  5. スロットルバルブの上流側の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、
    前記インタークーラの出口と前記スロットルバルブの入口とを接続する中間吸気通路と、
    前記中間吸気通路に設けられたオイル貯留部と、
    前記インタークーラの底部内の上流側と前記オイル貯留部とを接続する第1のオイル流通路、及び前記インタークーラの底部内の上流側と前記インタークーラの下流且つ前記オイル貯留部の上流の吸気通路とを接続する第1のオイル流通路の一方と、
    前記オイル貯留部と前記スロットルバルブの下流の吸気通路とを接続する第2のオイル流通路とを備え、
    前記中間吸気通路における前記インタークーラの出口から前記オイル貯留部までを上流中間吸気通路として、該上流中間吸気通路を前記インタークーラの底部よりも低い位置に配置するとともに、前記インタークーラから流出したオイルが前記中間吸気通路において最初に滞留する箇所に前記オイル貯留部を設け、さらに前記中間吸気通路の入口を前記インタークーラの底部内の下流側に接続した
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  6. スロットルバルブの上流側の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、
    前記スロットルバルブの上流且つ前記インタークーラの下流の吸気通路に設けられたオイル貯留部と、
    前記インタークーラの上流の吸気通路に設けられた補助オイル貯留部と、
    前記インタークーラの底部と前記補助オイル貯留部とを接続する第1のオイル流通路、及び前記インタークーラの底部と前記補助オイル貯留部の上流の吸気通路とを接続する第1のオイル流通路の一方と、
    前記補助オイル貯留部と前記オイル貯留部とを接続する第2のオイル流通路、及び前記補助オイル貯留部と前記インタークーラの下流且つ前記オイル貯留部の上流の吸気通路とを接続する第2のオイル流通路の一方と、
    前記オイル貯留部と前記スロットルバルブの下流の吸気通路とを接続する第3のオイル流通路とを備え、
    前記第1のオイル流通路を前記インタークーラの底部よりも低い位置に配置するとともに、前記補助オイル貯留部を前記第1のオイル流通路よりも低い位置に設けた
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  7. 空気の流量を調整するスロットルバルブを内蔵したスロットルボディと、
    該スロットルボディよりも上流の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、
    該インタークーラの出口と前記スロットルボディの入口とを接続する中間吸気通路と、
    前記スロットルボディの出口と燃焼室とを接続する下流吸気通路とを備えた内燃機関の吸気装置において、
    前記インタークーラにより生じる前記インタークーラの底部と前記中間吸気通路との圧力差により前記インタークーラの底部のオイルを前記中間吸気通路のオイル貯留部へ流通させた後、
    前記スロットルバルブにより生じる前記中間吸気通路と前記下流吸気通路との圧力差により前記オイル貯留部のオイルを前記スロットルバルブの下流へ流通させる
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  8. 空気の流量を調整するスロットルバルブを内蔵したスロットルボディと、
    該スロットルボディよりも上流の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、
    該インタークーラの出口と前記スロットルボディの入口とを接続する中間吸気通路と、
    前記スロットルボディの出口と燃焼室とを接続する下流吸気通路とを備えた内燃機関の吸気装置において、
    前記インタークーラにより生じる前記インタークーラの底部内の上流側と前記中間吸気通路との圧力差により前記インタークーラの底部のオイルを前記中間吸気通路のオイル貯留部へ流通させた後、
    前記スロットルバルブにより生じる前記中間吸気通路と前記下流吸気通路との圧力差により前記オイル貯留部のオイルを前記スロットルバルブの下流へ流通させる
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  9. 空気の流量を調整するスロットルバルブを内蔵したスロットルボディと、
    該スロットルボディよりも上流の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、
    該インタークーラの出口と前記スロットルボディの入口とを接続する中間吸気通路と、
    前記スロットルボディの出口と燃焼室とを接続する下流吸気通路とを備えた内燃機関の吸気装置において、
    前記インタークーラの底部と前記中間吸気通路のオイル貯留部との高低差により前記インタークーラの底部のオイルを前記中間吸気通路のオイル貯留部へ流通させた後、
    前記スロットルバルブにより生じる前記中間吸気通路と前記下流吸気通路との圧力差により前記オイル貯留部のオイルを前記スロットルバルブの下流へ流通させる
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  10. 空気の流量を調整するスロットルバルブを内蔵したスロットルボディと、
    該スロットルボディよりも上流の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、
    該インタークーラの出口と前記スロットルボディの入口とを接続する中間吸気通路と、
    前記スロットルボディの出口と燃焼室とを接続する下流吸気通路とを備えた内燃機関の吸気装置において、
    前記インタークーラの底部のオイルを前記インタークーラの出口を介して前記中間吸気通路へ流出させた後、
    前記インタークーラの底部と前記中間吸気通路のオイル貯留部との高低差により前記中間吸気通路のオイルを前記オイル貯留部へ流通させ、
    さらに前記スロットルバルブにより生じる前記中間吸気通路と前記下流吸気通路との圧力差により前記オイル貯留部のオイルを前記スロットルバルブの下流へ流通させる
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  11. 空気の流量を調整するスロットルバルブを内蔵したスロットルボディと、
    該スロットルボディよりも上流の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、
    該インタークーラの出口と前記スロットルボディの入口とを接続する中間吸気通路と、
    前記スロットルボディの出口と燃焼室とを接続する下流吸気通路とを備えた内燃機関の吸気装置において、
    前記インタークーラにより生じる前記インタークーラの底部内の上流側と前記中間吸気通路との圧力差により前記インタークーラの底部内における上流側のオイルを前記中間吸気通路のオイル貯留部へ流通させる一方で、前記インタークーラの底部内の下流側と前記オイル貯留部との高低差により前記インタークーラの底部内における下流側のオイルを前記オイル貯留部へ流通させ、
    さらに前記スロットルバルブにより生じる前記中間吸気通路と前記下流吸気通路との圧力差により前記オイル貯留部のオイルを前記スロットルバルブの下流へ流通させる
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  12. 空気の流量を調整するスロットルバルブを内蔵したスロットルボディと、
    該スロットルボディよりも上流の吸気通路に設けられて空気を冷却するインタークーラと、
    該インタークーラの出口と前記スロットルボディの入口とを接続する中間吸気通路と、
    前記スロットルボディの出口と燃焼室とを接続する下流吸気通路と、
    一方の開口部が前記インタークーラの入口に接続される上流吸気通路とを備えた内燃機関の吸気装置において、
    前記インタークーラの底部と前記上流吸気通路の補助オイル貯留部との高低差により前記インタークーラの底部のオイルを前記補助オイル貯留部へ流通させた後、
    前記インタークーラにより生じる前記上流吸気通路と前記中間吸気通路との圧力差により前記補助オイル貯留部のオイルを前記中間吸気通路のオイル貯留部へ流通させ、
    さらに前記スロットルバルブにより生じる前記中間吸気通路と前記下流吸気通路との圧力差により前記オイル貯留部のオイルを前記スロットルバルブの下流へ流通させる
    ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
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