JP2002089274A - 内燃機関のインタークーラにおけるオイル抽出装置 - Google Patents
内燃機関のインタークーラにおけるオイル抽出装置Info
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Abstract
内燃機関1への吸気通路11中に設けたインタークーラ
13におけるケース14内に蓄積するオイルを、前記内
燃機関1に対する吸入空気制御弁4の下流側にオイル抽
出通路19を介して確実・円滑に抽出する。 【解決手段】 前記ケース14の内面のうち前記オイル
抽出通路19におけるケース14内への開口部に近接す
る部位に隆起部21を設ける。
Description
を備えた内燃機関において、その吸気系に設けられてい
るインダークーラにおけるケース内に溜まるオイルを抜
き取るためのオイル抽出装置に関するものである。
機関においては、そのシリンダヘッドカバー又はクラン
クケース内に溜まるブローバイガスを、前記排気ターボ
過給機におけるブロワー圧縮機への空気吸い込み側に抽
出するようにしているから、このブローバイガス中に含
まれるオイルが、前記排気ターボ過給機におけるブロワ
ー圧縮機から内燃機関への吸気通路の途中に設けられて
いるインタークーラにおけるケース内で分離して、この
ケース内に蓄積することになる。
0661号公報等に記載しているように、前記インター
クーラにおけるケースの内底面と、内燃機関への吸気管
路における吸入空気制御弁より下流側の部位との間をオ
イル抽出通路にて接続し、前記インタークーラのケース
内に蓄積されるオイルを、前記吸入空気制御弁より下流
における吸気負圧にて前記ケース内から吸い出すように
構成している。
クーラにおけるケースの内部には、空気が流れていて、
この空気の流れにより、インタークーラのケース内に蓄
積されるオイルのうち大部分は、前記ケースの内面に押
し付けられて薄い膜状になり内面に沿って流れている状
態になっているから、前記のように、吸入空気制御弁よ
り下流側へのオイル抽出通路を、インタークーラのケー
スにおける内底面に開口するという構成のみでは、前記
ケース内に蓄積するオイルを円滑且つ効果的に吸い出す
ことができず、ケース内に蓄積されるオイルの量が多く
なるという問題があった。
的課題とするものである。
るため本発明は、「排気ターボ過給機におけるブロワー
圧縮機から内燃機関に対する吸入空気制御弁に至る吸気
通路中にインタークーラを設け、このインタークーラに
おけるケースに、前記吸入空気制御弁より下流側へのオ
イル抽出通路を、当該オイル抽出通路が前記ケース内に
開口するように接続して成るオイル抽出装置において、
前記ケースの内面のうち前記オイル抽出通路におけるケ
ース内への開口部に近接する部位に、隆起部を設け
る。」という構成にした。
されるオイルは、その大部分がケース内に存在する空気
の流れのために当該ケースの内面に押し付けられて薄い
膜状になり内面に沿って流れいるような状態になってい
ても、この内面に隆起部を設けると、この隆起部に近接
する部分では、空気の流れに淀み又は渦流部分ができ
て、この淀み又は渦流部分では、前記オイルの膜厚が厚
くなる。
り下流側へのオイル抽出通路におけるインタクーラのケ
ース内への開口部に近接する部位に設けることにより、
前記ケース内に蓄積されるオイルを、その膜厚さを厚く
した状態で、円滑且つ効果的に吸い出すことができるか
ら、インタークーラのケース内に蓄積されるオイルの量
を、大幅に少なくできる効果を有する。
けるケース内への開口部は、エンジンルーム内への搭載
の関係等よりケースの側面に位置することが多いが、こ
の場合には、請求項2に記載したように、前記オイル抽
出通路におけるケース内の開口部、及び、これに近接す
る隆起部を、ケースにおける側面のうち内底面に近接す
る部位に設けることにより、ケースの内底面に溜まるオ
イルも一緒に吸い出すことができるから、インタークー
ラのケース内に蓄積されるオイルの量を一層少なくでき
るのである。
量化を図ること等のために、当該インタークーラにおけ
るケースをアルミニウム等の金属板製にすることが多
く、この場合には、前記ケースを、縦方向に延びる分割
面に沿って、本体ケースと、蓋体との左右二つ割りにし
て、その各々をプレス成形し、次いで、この本体ケース
と蓋体とを、その全周囲にわたって蝋付け溶接すること
によって接合するという構成にしている。
いて、前記オイル抽出通路におけるケース内の開口部
を、ケースにおける蓋体のうちケースの内底面に近接す
る部位に設けた場合、ケースの全周にわたっての蝋付け
溶接に際して、蝋材の一部がケース内に流れ込むこと
で、蓋体に接続されているオイル抽出通路における開口
部を、前記蝋材の流れ込みにて塞ぐという頻度が高く、
従って、製造に際しての不良品の発生率が高いという問
題があった。
したように、前記オイル抽出通路におけるケース内への
開口部を、蓋体の内面より突出するという構成にしたも
のである。
付け溶接に際して、蝋材の一部がケース内に流れ込んで
も、この蝋材にて、前記オイル抽出通路におけるケース
内の開口部を塞ぐことを、当該開口部を、蓋体の内面よ
り突出することで確実に阻止できるから、インタークー
ラにおけるケースを金属板製にする場合に、製造に際し
ての不良品を発生率を大幅に低減できるのである。
1〜図4の図面について説明する。
備えたディーゼル機関を示し、このディーゼル機関1に
おける一方の長手側面には吸気マニホールド2が、他方
の長手側面には排気マニホールド3が各々接合され、ま
た、前記吸気マニホールド2には、ディーゼル機関1の
アイドリング及び減速運転のときにおいて閉じるように
した吸入空気制御弁4が接続され、更にまた、前記吸気
マニホールド2と前記排気マニホールド3との間は、排
気ガスの一部を吸気系に還流するための排気ガス還流管
路5にて接続されている。
機8とを直結して成る排気ターボ過給機を示し、その排
気タービン7には、前記排気マニホールド3が接続され
ている。
込み側には、エアクリーナ9からの空気ダクト10が、
吐出側には、前記吸気マニホールド2における吸入空気
制御弁4への吸気通路11が各々接続されている一方、
前記エアクリーナ9からブロワー圧縮機8への空気ダク
ト10には、前記ディーゼル機関1からのブローバイガ
ス抽出通路12が接続されている。
れたインタークーラを示し、このインタークーラ13
は、アルミニウム等の金属板製のケース14と、このケ
ース14内に設けた水冷式の冷却器15とから成り、前
記ケース14は、縦方向に延びる分割面に沿って、前記
冷却器15を内蔵する深さの深い本体ケース14aと、
深さの浅い蓋体14bとの左右二つ割りにして、その各
々をプレス成形し、次いで、この本体ケース14aと蓋
体14bとを、その全周囲にわたって蝋付け溶接するこ
とによって接合するという構成にしている。なお、前記
蝋付け溶接した蝋材を符号22にて示す。また、冷却器
15は、本体ケース14aと蓋体14bとの両方に跨が
って内蔵するように構成しても良い。
aには、前記ブロワー圧縮機8からの吸気入り口16
と、前記吸入空気制御弁4への吸気出口17とが設けら
れ、また、この蓋体14aのうち、前記ケース14にお
ける底面板14′に近接する部位には、前記吸入空気制
御弁4より下流側におけるポート18にオイル抽出通路
19を介して接続したオイル抽出口20が、ケース14
内に蓋板14aの内面から適宜寸法H(約1mm程度)
だけ突出して開口するように設けられ、更にまた、この
蓋体14aにおける内面のうち前記オイル抽出口20に
近接する部位に、蓋体14aの一部を凹ませて成る隆起
部21が設けられている。
蓋体14aの一部を凹ませて形成することに代えて、別
の部材を蝋付け溶接等にて固着することによって設ける
ようにしても良い。また、この隆起部21は、図4に示
すように、オイル抽出口20を挟んで吸気入り口16と
反対側の部位に設けること、換言すると、オイル抽出口
20を、隆起部21と吸気入り口16との間に設けるこ
とに代えて、図4に二点鎖線で示すように、前記隆起部
21を、オイル抽出口20と吸気入り口16との間に設
けるという構成にしても良いのである。
けるブローバイガスは、ブロワー圧縮機8への空気ダク
ト10に吸い込まれ、ブローバイガス圧縮機8及びイン
タークーラ13を経て前記ディーゼル機関1の吸気系に
導入される。
は、前記インタークーラ13におけるケース14内で分
離し、このケース14内に蓄積される。この場合におい
て、前記インタークーラ13におけるケース14内に
は、その吸気入り口16から吸気出口17に向かう空気
の流れが存在することにより、このケース14内に蓄積
されるオイルの大部分は、前記空気の流れのために当該
ケース14における本体ケース14a及び蓋体14bの
内面に押し付けられて薄い膜状になり、これらの内面に
沿って流れいるような状態になっている。
を設けることにより、この隆起部21に近接する部分で
は、空気の流れに淀み又は渦流部分ができて、この淀み
又は渦流部分では、前記オイルの膜厚が厚くなる。
に、吸入空気制御弁4より下流側へのオイル抽出通路1
9を接続したオイル抽出口20を開口することにより、
前記ケース14内に蓄積されるオイルを、その膜厚さを
厚くした状態で、円滑且つ効果的に吸い出すことができ
るのであり、しかも、このオイル抽出口20を、ケース
14における底面板14′に近接する部位に位置するこ
とにより、ケース14の内底面に溜まるオイルも一緒に
吸い出すことができるのである。
4内に、蓋体14bの内面から適宜寸法Hだけ突出して
開口していることにより、前記ケース14における本体
ケース14aと蓋体14bとを蝋付け溶接にて接合する
に際して、蝋材の一部が蓋体14bの内側に流れ込んで
も、この蝋材にて前記オイル抽出口20の開口部か塞が
れることを確実に阻止することができる。
ゼル機関に限らず、他の内燃機関にも適用できることは
いうまでもない。
吸入空気制御弁4の下流側へのポート18からは、オイ
ルが極く少量ずつであるが間断なく導入されるので、こ
のポート18を、前記吸入空気制御弁4の近接する部位
に設けることにより、前記吸入空気制御弁4に付着する
か、その近傍に付着するカーボンを、前記オイルにて洗
い落とすことができる。
す図である。
正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】排気ターボ過給機におけるブロワー圧縮機
から内燃機関に対する吸入空気制御弁に至る吸気通路中
にインタークーラを設け、このインタークーラにおける
ケースに、前記吸入空気制御弁より下流側へのオイル抽
出通路を、当該オイル抽出通路が前記ケース内に開口す
るように接続して成るオイル抽出装置において、 前記ケースの内面のうち前記オイル抽出通路におけるケ
ース内への開口部に近接する部位に、隆起部を設けたこ
とを特徴とする内燃機関のインタークーラにおけるオイ
ル抽出装置。 - 【請求項2】前記請求項1の記載において、前記オイル
抽出通路におけるケース内の開口部、及び、これに近接
する隆起部を、ケースにおける側面のうち内底面に近接
する部位に設けたことを特徴とする内燃機関のインター
クーラにおけるオイル抽出装置。 - 【請求項3】前記請求項2の記載において、前記ケース
を、縦方向に延びる分割面に沿って、本体ケースと、蓋
体との左右二つ割りにして、その両者を蝋付け溶接にて
接合した構成にする一方、前記オイル抽出通路における
ケース内への開口部を、蓋体の内面より突出したことを
特徴とする内燃機関のインタークーラにおけるオイル抽
出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000279538A JP4398577B2 (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 内燃機関のインタークーラにおけるオイル抽出装置 |
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JP (1) | JP4398577B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006283662A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の吸気装置 |
-
2000
- 2000-09-14 JP JP2000279538A patent/JP4398577B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006283662A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の吸気装置 |
JP4603919B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2010-12-22 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の吸気装置 |
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