JP2006283441A - 自動吐水制御装置、及びその制御方法 - Google Patents

自動吐水制御装置、及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006283441A
JP2006283441A JP2005106061A JP2005106061A JP2006283441A JP 2006283441 A JP2006283441 A JP 2006283441A JP 2005106061 A JP2005106061 A JP 2005106061A JP 2005106061 A JP2005106061 A JP 2005106061A JP 2006283441 A JP2006283441 A JP 2006283441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water discharge
radio wave
hand
automatic water
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005106061A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Murase
陽一 村瀬
Toshio Oguro
利雄 小黒
Hiroyuki Tsuboi
宏之 坪井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2005106061A priority Critical patent/JP2006283441A/ja
Publication of JP2006283441A publication Critical patent/JP2006283441A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Abstract

【課題】 洗面台に進入しようとする手、及び洗面台から退出しようとする手のみを確実に検知でき、ユーザの動きに応じた的確な吐水制御が行えるようにする。
【解決手段】 マイクロ波センサ7からの電波ビームの放射方向が、何れも、吐水口85から吐出され、洗浄動作中の手35から落下し散乱する飛散水よりも上方に設定されているので、飛散水ではなく、手35のみを検知対象にすることができる。よって、洗浄動作が終了して、シンク1の上方空間より退出しようとする手35を確実に検知することが可能になったので、手35の退出後も吐水が継続されてしまうという不具合が生じる虞が解消される。
【選択図】 図8

Description

本発明は、洗面台やキッチン台などの水栓設備において、物体センサにより人体の手の動きを検知して、水栓の開閉を自動制御する自動吐水制御装置、及びその制御方法に関するものである。
洗面台などにおいて、設置された水栓を自動制御するために、電波又は超音波などの伝播波を用いて遠隔の物体の動きを検知する物体センサが利用される。物体センサが組み込まれている洗面台に手が進入すると、物体センサから発射されている伝播波が、進入した手に反射され、その反射波を物体センサが受信してドップラ信号のような動きに反応する信号を得ることにより、手の有無が検知される。例えば特許文献1に記載された自動吐水制御装置では、電波を用いた物体センサ(電波センサ)が用いられる。この電波センサは、洗面台の陶器曲面に着脱可能であり、そのため、今まで自動化されていなかった既存の洗面台において、その水栓を自動化することが可能である。
特開2003−64741号
ところで、特許文献1に記載の電波センサは、洗面台の適当箇所に固定され、そこから一定方向へ電波が発信される。洗面台へ手が進入する経路にできるだけ沿って電波を発信するように電波センサを配置することで、洗面台への手の進入が検知し易くなり、手の進入を的確に検知して吐水を開始することができる。しかし、そのように電波センサを配置すると、吐水開始後に手洗いが行われているとき、略静止した手に反射した電波からはドップラ信号を得ることができず、電波センサが手又は水の動きを検知することが難くなり、その結果、制御装置が、手洗い中であるにもかかわらず洗面台から手が引っ込められたと誤判断して吐水を停止する可能性がある。また、水栓から放物線に沿って落下する棒状水流を検知するように電波センサが配置された場合には、手洗いが終わって洗面台から手が引っ込められたにもかかわらず、電波センサは棒状水流の検知信号を出力し続け、その結果、制御装置が、手洗いが継続中と誤判断して吐水を停止しない可能性がある。
従って本発明の目的は、物体センサを用いた自動吐水制御装置において、洗面台に進入しようとする手、及び洗面台から退出しようとする手のみを確実に検知でき、ユーザの動きに応じた的確な吐水制御が行えるようにすることにある。
本発明に従う自動吐水制御装置は、物体の有無を検知して水栓設備の吐水を制御するもので、指向性を持つ電波ビームの放射方向が、少なくとも2方向に選択的に切替えが可能であると共に、物体から反射した電波ビームを受信する電波センサと、上記電波センサからの電波ビームの放射方向の切替え制御を常時行う切替え制御手段と、上記切替え制御手段によって上記電波ビームの放射方向が切替えられることにより、各々の放射方向において上記電波センサから得られる、上記物体の存在を検出したことを示す信号の出力時期のずれに応じて、上記物体の移動方向を判別する判別手段と、を備え、上記判別手段による判別結果に基づいて、吐水の開始/停止を行うようにしている。
本発明に係る好適な実施形態では、上記物体が、上記水栓設備を備えるシンクへ向けて進入、又はそのシンクから退出しようとする手を含む。
上記とは別の実施形態では、上記自動吐水制御装置を備える手洗器へ向けて進入しようとする手を検知した時に吐水を開始し、その後上記手洗器から退出しようとする手を検知した時に吐水を停止するようにしている。
本発明によれば、物体センサを用いた自動吐水制御装置において、洗面台に進入しようとする手、及び洗面台から退出しようとする手のみを確実に検知でき、ユーザの動きに応じた的確な吐水制御が行えるようにすることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる自動吐水制御装置を備えた洗面台の斜視図、図2は、図1のA−A´線から見た洗面台要部の断面図である。
上記洗面台は、図1に示すように、シンク1と、水栓機構3と、バルブ5と、電波センサ7と、コントローラ部9と、を備える。
シンク1には、例えば図1で示すように、全体として略矩形状を呈するものが採用されている。シンク1の短辺側の断面形状は、図2で示すように、底部から上部開口に向かって拡がるような略台形状を呈する。シンク1の正面(前面)は、外部側面と内部側面とから成る二重構造を呈しており、該内部側面には、電波センサ7が取付けられる。シンク1の一方の側面(例えばトイレブース(ここでは図示しない)等の壁面に密着される方の側)には、水栓機構取付部1aが形成されている。
水栓機構3は、例えば略円柱形状を呈し、給水管(図示しない)に連通する機構本体3aと、該機構本体3aからやや斜め下方に向かって延び、先端部に吐水口3cを持つ吐水部3bとから成る。水栓機構3は、吐水口3cをシンク1の上方に臨ませた状態で、機構本体3aが水栓機構取付部1aに嵌め込まれることにより、シンク1に立設して取付固定されている。
バルブ5は、一端側が機構本体3aを通じて吐水口3cに、他端側が機構本体3aを通じて給水管(図示しない)に夫々連通する配水管11に取付けられている。バルブ5は、コントローラ部9からのバルブ制御信号に従って配水管11を開/閉する。バルブ5が開くことにより、吐水口3cから略下方に向かって水流が吐出される。
電波センサ7には、動体(例えば、シンク1の上方空間に進入/上方空間から退出する手35)検知のためのマイクロ波センサが採用されている(以下、「電波センサ7」を、「マイクロ波センサ7」と表記する)。マイクロ波センサ7は、シンク1の上方空間への手35の進入、又は該上方空間からの手35の退出を検出するために、手35が進入/退出する空間領域へ斜め上向きに、即ち、図1(及び図2)で示した矢印13方向を指向方向として、電波ビーム(マイクロ波)を放射する。
マイクロ波センサ7が放射する電波ビーム13は、或る程度の広がりを持ち、手35の進入/退出が検知できる或る程度広がった空間領域を、水栓機構3の正面のシンク1の内部から上方空間領域にかけて形成する。そして、手35が上記空間領域へ進入、又は上記空間領域から退出すると、マイクロ波センサ7から放射された電波ビーム13が上記進入/退出動作を行っている手35に反射されて、反射された反射電波をマイクロ波センサ7が受信する。
マイクロ波センサ7は、放射される電波ビーム13の励振信号と受信された反射電波の信号とに基づいて、両信号間の周波数差に等しい周波数を持つドップラ信号を生成し、該ドップラ信号を、コントローラ部9へ出力する。
本実施形態では、マイクロ波センサ7は、図2で示すような、断面が略くの字状を呈するマイクロ波センサ固定部材12に取付固定された状態で、シンク1の内部側面に取付固定されている。なお、マイクロ波センサ固定部材12は、シンク1の略水平面に取付固定されている。
マイクロ波センサ7については、陶器、即ち、シンク1の裏面に直接取り付けることも可能であるが、シンク面の平坦度合のばらつきや出来上がり角度のばらつきにより、センサ設置面が安定しない。そのため、電波ビーム(13)の放射角度を正確に設定するには、例えば既述のような断面が略くの字状のマイクロ波センサ固定部材12を、シンク1の略水平面に取付固定し、その後に該マイクロ波センサ固定部材12にマイクロ波センサ7を取付固定する必要がある。
コントローラ部9は、マイクロ波センサ7から出力されるドップラ信号に基づいて、動作中の手35を検知した場合に、該手35の動作が上記空間領域への進入動作か否かチェックする。そして、該チェックの結果、手35が進入動作を行っていると判別したら、バルブ開の制御信号を出力することによってバルブ5を開動作させ、水栓機構3から吐水口3cを通じて水を吐水させる。コントローラ部9は、また、マイクロ波センサ7から出力されるドップラ信号に基づいて、動作中の手35を検知した場合に、該手35の動作が(洗浄動作終了による)上記空間領域からの退出動作か否かチェックする。そして、該チェックの結果、手35が退出動作を行っていると判別したら、バルブ閉の制御信号を出力することによってバルブ5を閉動作させ、水栓機構3から吐水口3cを通じた水の吐水を停止させる。
上述した水栓機構3、バルブ5、マイクロ波センサ7及びコントローラ部9により、本発明の一実施形態に係る自動吐水制御装置が構成される。
図3は、本発明の第1の実施形態に係わる電波センサ(マイクロ波センサ)7の詳細構成を示すブロック図である。
図3において、発振回路15で生成された電磁波は、分岐回路17を通じて送信アンテナ23側と、検波回路19側とに分岐され、位相制御回路21を通じて送信アンテナ23側に伝送された電磁波は、送信波として送信アンテナ23から空間に放射される。この送信波がドップラセンサ、即ち、マイクロ波センサ7側に向かって速度Vで移動中の手35(又はマイクロ波センサ7から遠ざかる方向に速度Vで移動中の手35)に当って反射波になると、該反射波は、ドップラセンサ(即ち、マイクロ波センサ)7側に向かって伝播し、受信アンテナ25によって受信される。受信アンテナ25によって受信された反射波、即ち、電磁波は、位相制御回路21、及び分岐回路17を通じて検波回路19に出力され、検波回路19において、上記分岐された送信波の一部を基準波形として、該送信波の一部とミキシングされる。この送信アンテナ23と受信アンテナ25は一体にしても良く以降アンテナ23と記載する。検波回路19からの出力は、下記の(1)式に示すように、物体、即ち、手35の移動速度V(或いは−V:移動速度Vと方向が逆向き)に比例した周波数成分を持つ信号であり、該信号は、物体、即ち、手35とドップラセンサ(即ち、マイクロ波センサ)7との間の距離が近くなるほど大きな振幅変化を得ることができる。
δF=│F−F│=2×Fs×v/c (c>>vのとき)・・・(1)
上記(1)式において、δFはドップラ周波数であり、Fは送信波の周波数であり、Fは受信波の周波数であり、Vは物体(即ち、手35)の移動速度であり、cは光速(300×1016m/s)である。
図4は、本発明の第1の実施形態に係わるコントローラ部9の詳細構成を示す機能ブロック図である。
コントローラ部9は、図4に示すように、位相差設定部27と、受信信号検出部29と、演算処理部31と、バルブ制御部33と、を含む。
位相差設定部27は、演算処理部31の制御下で、後述するパッチアンテアを構成する複数個の給電素子(例えば、図5に示すマイクロ波センサの回路構成では、アンテナ23)に対し、夫々マイクロ波生成部である発振回路15から、所定の給電位相差を持った電力が供給されるよう、発振回路15から上記複数個の伝送線路を有する移相制御回路21によって、伝送線路の長さの相違により位相差を設定するように線路切替スイッチ59を制御する。
受信信号検出部29は、演算処理部31の制御下で、電波センサ(即ち、マイクロ波センサ)7から出力される信号(ドップラ信号)を受けて、所定の信号処理を施した後、演算処理部31に出力する。
バルブ制御部33は、演算処理部31の制御下で、バルブ駆動部(図示しない)に対し、バルブ5の開/閉動作を制御するための制御信号を出力する。
演算処理部31は、位相差設定部27における上記給電位相差の設定動作を制御すると共に、受信信号検出部29から出力される所定の信号処理が施された後のドップラ信号を受け、該ドップラ信号に基づいて所定の演算処理を施すことにより、バルブ制御部33の動作を制御する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係わるマイクロ波センサ7の要部の構成を示した説明図である。
上述したマイクロ波センサ7において、アンテナ23は、符号41、43、45、47で示す4個のアンテナが、図5に示すように、2個で1組として合計2組設けられている。アンテナ41、43は、移相制御回路21aを通じて検波回路19、及びマイクロ波生成部、即ち、発振回路15に、また、アンテナ45、47は、移相制御回路21bを通じて検波回路19、及び発振回路15に、夫々接続されている。
移相制御回路21aは、アンテナ41、43から放射されるマイクロ波の放射方向を、例えば上向き(即ち、シンク1の正面を通過する手)、又は横向き(即ち、吐水口3c近傍を通過する手)等に、必要に応じて切り替えるための線路切替スイッチ59を備える。線路切替スイッチ59は、例えば図4で示した位相差設定部27からの切替制御信号によって、アンテナ41/43に接続する線路長61、或いは63を自由に設定することが可能である。本実施形態では、線路長61と線路長63とでは、位相差が45度になるように設定している。またアンテナ45/47に接続する線路についても線路長61、及び線路長63におけると同様に、線路長67、或いは線路長73を自由に設定することが可能である。本実施形態では、線路長67を選択した場合、発振回路15からアンテナ23までの間の位相は、前記線路長63と同位相であり、且つ線路長73は、線路長67に対し位相が90度遅れるように設定している。一般にアンテナから放射される電波の放射方向は位相差とアンテナ間距離によって決定するが、本実施形態では位相差が45度のとき、アンテナが設置されている基板の法線方向に対し、位相が遅れている側に電波は10度傾き、位相差が90度のとき20度傾くように設定している。従って、電波の放射方向は、基板の法線方向と、アンテナ41/43側に10度傾いた方向と、アンテナ45/47に10度、及び20度傾く方向の4方向に設定することが可能である。
検波回路19は、アンテナ41/43、或いは、アンテナ45/47から放射され、例えば検知対象物である、シンク1の上方空間への進入動作/該上方空間からの退出動作を行う使用者の手に当たって反射し、アンテナ41/43、或いは、アンテナ45/47に入射したマイクロ波を検知する機能を有する。なお、検波回路19の出力側端子には、例えば図4で示した受信信号検出部29が接続されているものとする。
発振回路15は、上述したように、発振動作することによってマイクロ波の電流信号を生成し、該マイクロ波の信号を、位相制御回路21を通じてアンテナ41、43に、又は移相器43を通じてアンテナ45、47に、夫々供給する。
なお、上記構成のマイクロ波センサ7では、電波ビームの放射方向を4方向に設定することが可能であるが、電波ビームの放射方向を5方向以上に設定する場合には、アンテナ、及び移相器から成る、位相差の異なる回路構成の組み合わせを、直列接続することで対処可能である。
図6は、本発明の第2の実施形態に係わる自動吐水制御装置を備えた洗面台を示す斜視図、図7は、本発明の第2の実施形態に係わる自動吐水制御装置を備えた洗面台における自動吐水制御装置の作用(とりわけ電波センサの作用)を説明するための洗面台の平面図である。更に、図8は、本発明の第2の実施形態に係わる自動吐水制御装置を備えた洗面台における自動吐水制御装置の作用(とりわけ電波センサの作用)を説明するための洗面台の断面図である。
本実施形態においては、図7、及び図8に示すように、マイクロ波センサ7から符号77で示す方向、符号79で示す方向、及び符号81で示す方向の3方向の何れか一方に選択的に電波ビームが放射される。即ち、シンク1の上方空間への進入動作/該上方空間からの退出動作を行おうとする手35を検知するのに適した方向に、マイクロ波センサ7からの電波ビームの放射方向が選択的に切り替わるようになっている。
即ち、図7で示すように、電波ビームの放射方向を、符号77で示す方向から符号81で示す方向にスキャニングしている状態で、上記何れの方向に放射した電波ビームによっても、マイクロ波センサ7が、スキャニングした順番でシンク1の上方空間において移動中の手35を検知した場合には、該手35が、矢印方向83に(手洗いのため)シンク1の上方空間に進入してきたものと判別する。これに対し、電波ビームの放射方向を、符号81で示す方向から符号77で示す方向にスキャニングしている状態で、上記何れの方向に放射した電波ビームによっても、マイクロ波センサ7が、シンク1の上方空間において移動中の手35を検知した場合には、該手35が、(手洗いが終了したため)矢印方向85とは逆方向に移動し、シンク1の上方空間から退出するものと判別する。
なお、本実施形態では、図6に示すように、マイクロ波センサ7は、シンク1における吐水口85の設置位置から可能な限り離間した位置に取付けられているものとする。
本実施形態によれば、図8に示すように、マイクロ波センサ7からの電波ビームの放射方向が、何れも、吐水口85から吐出され、洗浄動作中の手35から落下し散乱する飛散水よりも上方に設定されているので、飛散水ではなく、手35のみを検知対象にすることができる。よって、洗浄動作が終了して、シンク1の上方空間より退出しようとする手35を確実に検知することが可能になったので、手35の退出後も吐水が継続されてしまうという不具合が生じる虞が解消される。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る、洗面台の上方空間への手の進入時におけるマイクロ波センサ7からのドップラ信号の波形を示す図である。
図9において、上記ドップラ信号の波形(以下、単に「波形」という)91は、図7、及び図8で示した矢印方向81に、電波ビームの放射方向をスキャニングしたときのマイクロ波センサ7から出力されるドップラ信号の波形であり、便宜上、ビーム上向き(のドップラ信号)と表記する。換言すれば、波形91は、矢印方向81に電波ビームを放射したときの時系列データを示す。次に波形93は、図7、及び図8で示した矢印方向79に、電波ビームの放射方向をスキャニングしたときのマイクロ波センサ7から出力されるドップラ信号の波形であり、便宜上、ビーム標準(のドップラ信号)と表記する。換言すれば、波形93は、矢印方向79に電波ビームを放射したときの時系列データを示す。更に、波形95は、図7、及び図8で示した矢印方向77に、電波ビームの放射方向をスキャニングしたときのマイクロ波センサ7から出力されるドップラ信号の波形であり、便宜上、ビーム下向き(のドップラ信号)と表記する。換言すれば、波形95は、矢印方向77に電波ビームを放射したときの時系列データを示す。
図9において、縦軸は上述した各反射波の振幅(単位:mv)を、横軸は時間(単位:100msec)を、夫々示す。
ビーム上向きのドップラ信号91が、マイクロ波センサ7から出力されるときの、マイクロ波センサ7からの電波ビームの放射方向、即ち、矢印方向81は、ビーム標準のドップラ信号93が、マイクロ波センサ7から出力されるときの、マイクロ波センサ7からの電波ビームの放射方向、即ち、矢印方向79よりも、例えば時計方向に20°進んだ方向に設定されている。一方、ビーム下向きのドップラ信号95が、マイクロ波センサ7から出力されるときの、マイクロ波センサ7からの電波ビームの放射方向、即ち、矢印方向77は、ビーム標準のドップラ信号93が、マイクロ波センサ7から出力されるときの、マイクロ波センサ7からの電波ビームの放射方向、即ち、矢印方向79よりも、例えば反時計方向に20°進んだ方向に設定されている。
図9において、符号tで示した時間で、図7、及び図8で示したシンク1の正面側の端部を、手35が通過すると、時間tから遅れること0.038sec後の時間tで、ビーム下向きのドップラ信号95の振幅の変動が開始される。即ち、時間tで、移動する手35が検知される。更に、時間tから遅れること0.286sec後の時間tで、ビーム標準のドップラ信号93の振幅の変動が開始される。即ち、時間tで、移動する手35が検知される。更に、時間tから遅れること0.583sec後の時間tで、ビーム上向きのドップラ信号91の振幅の変動が開始される。即ち、時間tで、移動する手35が検知される。
上述したように、シンク1の正面側から吐水口(図示省略)に向かって移動する手35は、マイクロ波センサ7からの電波ビームの放射方向が矢印方向77に設定されている状態で、先ず検知され、次に、上記電波ビームの放射方向が矢印方向79に設定されている状態でも検知され、更に、上記電波ビームの放射方向が矢印方向81に設定されている状態でも検知される。そして、その最後の検知において、吐水が開始されることになるので、最初に手35が検知されてから、実際に吐水が開始されるまで、多少のタイムラグが生じることになる。
また、上記電波ビームの放射方向を、矢印方向77、79、81の順で連続的にスキャニングして、各放射方向における手35の検知タイミングの時間差を計算することにより、手35の移動方向を判別することが可能である。
上述した内容から明らかなように、本実施形態では、マイクロ波センサ7から符号77で示す方向、符号79で示す方向、及び符号81で示す方向の順に選択的に電波ビームが放射されている状態で、上記何れの方向に放射された電波ビームによってもマイクロ波センサ7により手35が検知された場合には、手35が吐水口85に接近していると判別して、バルブを開動作させる制御を実行することができる。他方、マイクロ波センサ7から符号81で示す方向、符号79で示す方向、及び符号77で示す方向の順に選択的に電波ビームが放射されている状態で、上記何れの方向に放射された電波ビームによってもマイクロ波センサ7により手35が検知された場合には、手35が吐水口85から離間しようとしていると判別して、バルブを閉動作させる制御を実行することができる。
図10は、本発明の第3の実施形態に係わる自動吐水制御装置を備えた洗面台における自動吐水制御装置の作用(とりわけ電波センサの作用)を説明するための洗面台の平面図、図11は、図10のB−B´線から見た洗面台要部の断面図である。
本実施形態においても、図6乃至図8で示した本発明の第2の実施形態におけると同様に、マイクロ波センサ7から符号99で示す方向、符号101で示す方向、及び符号103で示す方向(の3方向)の何れか1つの方向に、選択的に電波ビームが放射される。マイクロ波センサ7は、例えば図10で示すように、シンク100の背面側の水栓機構取付部100aに、水栓機構107に近接させた状態で取付固定されている。手35は、図10、及び図11において、矢印方向109から、換言すれば、シンク100の正面(前面)側から水栓機構107に向かってシンク100の上方空間へ進入する。水栓機構107から吐出される水は、図11において符号111で示すように曲線を描いて落下し、排水口105からシンク100外へと排出される。
本実施形態においては、図11から明らかなように、マイクロ波センサ7が水栓機構107よりも上方に設置されていて、しかも、マイクロ波センサ7からの電波ビームの放射方向99、101,及び103の何れもが、水栓機構107からの吐出水111の移動方向(落下方向)とは重ならない。そのため、上記吐出水111が、マイクロ波センサ7によるシンク100の上方空間に出没する手35の検知に影響を及ぼすのを防止することが可能であり、吐出水111の影響を全く受けずにシンク100の上方空間における手35の移動方向を確実に検知することができる。
また、例えば図6乃至図8で示した本発明の第2の実施形態における場合とは異なって、手35の進入/退出方向と、電波ビームの放射方向とのなす角度が小さいために、マイクロ波センサ7から比較的大きな振幅を持つドップラ信号が得られることになるため、移動する手35の検知制度を高めることができる。
図12は、本発明の第4の実施形態に係わる自動吐水制御装置を備えた洗面台における自動吐水制御装置の作用(とりわけ電波センサの作用)を説明するための洗面台の平面図、図13は、図12のC−C´線から見た洗面台要部の断面図である。
本実施形態においては、シンク120に、例えば図12で示すように、全体として略矩形状を呈し、シンク120の短辺側の断面形状が、図13で示すように、底部から上部開口に向かって拡がるような略台形状を呈するものが採用されている点において、図10、及び図11で示した本発明の第3の実施形態と異なる。また、シンク120におけるマイクロ波センサ7の設置位置についても、水栓機構121が設置されている、シンク120の水栓機構取付部120aではなく、シンク120の縁部分の適宜な箇所に選定されている点においても、本発明の第3の実施形態と異なる。マイクロ波センサ7からは、図12、及び図13に示すように、矢印方向125、127、及び129に夫々電波ビームが放射される。
図13において、矢印方向131から、換言すれば、シンク120の正面(前面)側から水栓機構121に向かって、手35がシンク120の上方空間へ進入する。マイクロ波センサ7は、図13に示すように、シンク120の縁部分のかなり高い位置に設置されており、しかも、マイクロ波センサ7からの電波ビームの放射方向125、127、129の何れも、水栓機構121の設置位置がマイクロ波センサ7の設置位置よりもかなり低いため、水栓機構121から吐出される吐出水の影響を受けることがない。
よって、本実施形態においても、上述した本発明の第3の実施形態におけると同様の効果を奏し得る。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で構成の追加や削除、変更等を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係わる自動吐水制御装置を備えた洗面台の斜視図。 図1のA−A´線から見た洗面台要部の断面図。 本発明の第1の実施形態に係わる電波センサ(マイクロ波センサ)の詳細構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態に係わるコントローラ部の詳細構成を示す機能ブロック図。 本発明の第1の実施形態に係わるマイクロ波センサの要部の構成を示した説明図。 本発明の第2の実施形態に係わる自動吐水制御装置を備えた洗面台を示す斜視図。 本発明の第2の実施形態に係わる自動吐水制御装置を備えた洗面台における自動吐水制御装置の作用(とりわけ電波センサの作用)を説明するための洗面台の平面図。 本発明の第2の実施形態に係わる自動吐水制御装置を備えた洗面台における自動吐水制御装置の作用(とりわけ電波センサの作用)を説明するための洗面台の断面図。 本発明の第2の実施形態に係る、洗面台の上方空間への手の進入時におけるマイクロ波センサからのドップラ信号の波形を示す図。 本発明の第3の実施形態に係わる自動吐水制御装置を備えた洗面台における自動吐水制御装置の作用(とりわけ電波センサの作用)を説明するための洗面台の平面図。 図10のB−B´線から見た洗面台要部の断面図。 本発明の第4の実施形態に係わる自動吐水制御装置を備えた洗面台における自動吐水制御装置の作用(とりわけ電波センサの作用)を説明するための洗面台の平面図。 図12のC−C´線から見た洗面台要部の断面図。
符号の説明
1 シンク
1a 水栓機構取付部
3 水栓機構
3a 機構本体
3b 吐水部
3c 吐水口
5 バルブ
7 電波センサ
9 コントローラ部
11 配水管
12 マイクロ波センサ固定部材
15 発振回路
17 分岐回路
19 検波回路
21 電源可変回路
23 送信アンテナ
25 受信アンテナ
27 位相差設定部
29 受信信号検出部
31 演算処理部
33 バルブ制御部
35 手

Claims (3)

  1. 物体の有無を検知して水栓設備の吐水を制御する自動吐水制御装置において、
    指向性を持つ電波ビームの放射方向が、少なくとも2方向に選択的に切替えが可能であると共に、物体から反射した電波ビームを受信する電波センサと、
    前記電波センサからの電波ビームの放射方向の切替え制御を常時行う切替え制御手段と、
    前記切替え制御手段によって前記電波ビームの放射方向が切替えられることにより、各々の放射方向において前記電波センサから得られる、前記物体の存在を検出したことを示す信号の出力時期のずれに応じて、前記物体の移動方向を判別する判別手段と、
    を備え、
    前記判別手段による判別結果に基づいて、吐水の開始/停止を行うようにした自動吐水制御装置。
  2. 請求項1記載の自動吐水制御装置において、
    前記物体が、前記水栓設備を備えるシンクへ向けて進入、又は該シンクから退出しようとする手を含む自動吐水制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の自動吐水制御装置において、
    前記自動吐水制御装置を備える手洗器へ向けて進入しようとする手を検知した時に吐水を開始し、その後前記手洗器から退出しようとする手を検知した時に吐水を停止するようにした自動吐水制御装置の制御方法。
JP2005106061A 2005-04-01 2005-04-01 自動吐水制御装置、及びその制御方法 Pending JP2006283441A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005106061A JP2006283441A (ja) 2005-04-01 2005-04-01 自動吐水制御装置、及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005106061A JP2006283441A (ja) 2005-04-01 2005-04-01 自動吐水制御装置、及びその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006283441A true JP2006283441A (ja) 2006-10-19

Family

ID=37405638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005106061A Pending JP2006283441A (ja) 2005-04-01 2005-04-01 自動吐水制御装置、及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006283441A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009150123A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Toto Ltd 水栓装置及びシステムキッチン
JP2010144473A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Toto Ltd 吐水装置または吐水装置を備えた水栓装置
JP2010284284A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Toto Ltd キッチン装置
JP2010285787A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Toto Ltd キッチン装置
US20110000559A1 (en) * 2007-12-21 2011-01-06 Toto Ltd. Water discharge system
JP2011021389A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Toto Ltd キッチン用水栓
JP2011021388A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Toto Ltd キッチン用水栓
WO2012033166A1 (ja) * 2010-09-08 2012-03-15 Toto株式会社 自動水栓装置
JP2012077602A (ja) * 2010-09-08 2012-04-19 Toto Ltd 自動水栓装置
JP2012077598A (ja) * 2010-09-08 2012-04-19 Toto Ltd 自動水栓装置
JP2012215051A (ja) * 2010-09-08 2012-11-08 Toto Ltd 自動水栓装置
CN105546180A (zh) * 2014-10-28 2016-05-04 周树俊 逆向推水关闭式感应节水水龙头
WO2016142044A1 (de) * 2015-03-06 2016-09-15 Grohe Ag Hybrid-armatur mit wasserstrahlerkennung
JP2017066766A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 Toto株式会社 自動水栓装置
JP2017066765A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 Toto株式会社 自動水栓装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10219770A (ja) * 1997-02-07 1998-08-18 Omron Corp 自動水栓用人体検出器および人体検出方法
JP2001296372A (ja) * 2000-04-12 2001-10-26 Sekisui Chem Co Ltd 人体移動方向判定装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10219770A (ja) * 1997-02-07 1998-08-18 Omron Corp 自動水栓用人体検出器および人体検出方法
JP2001296372A (ja) * 2000-04-12 2001-10-26 Sekisui Chem Co Ltd 人体移動方向判定装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009150123A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Toto Ltd 水栓装置及びシステムキッチン
US20110000559A1 (en) * 2007-12-21 2011-01-06 Toto Ltd. Water discharge system
US8612057B2 (en) * 2007-12-21 2013-12-17 Toto Ltd. Control of water discharge system by reflected wave detection threshold(s)
JP2010144473A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Toto Ltd 吐水装置または吐水装置を備えた水栓装置
JP2010284284A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Toto Ltd キッチン装置
JP2010285787A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Toto Ltd キッチン装置
JP2011021389A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Toto Ltd キッチン用水栓
JP2011021388A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Toto Ltd キッチン用水栓
JP2012215051A (ja) * 2010-09-08 2012-11-08 Toto Ltd 自動水栓装置
JP2012077598A (ja) * 2010-09-08 2012-04-19 Toto Ltd 自動水栓装置
JP2012077602A (ja) * 2010-09-08 2012-04-19 Toto Ltd 自動水栓装置
JP2012215052A (ja) * 2010-09-08 2012-11-08 Toto Ltd 自動水栓装置
WO2012033166A1 (ja) * 2010-09-08 2012-03-15 Toto株式会社 自動水栓装置
US8997270B2 (en) 2010-09-08 2015-04-07 Toto Ltd. Automatic faucet
CN105546180A (zh) * 2014-10-28 2016-05-04 周树俊 逆向推水关闭式感应节水水龙头
WO2016142044A1 (de) * 2015-03-06 2016-09-15 Grohe Ag Hybrid-armatur mit wasserstrahlerkennung
CN107429506A (zh) * 2015-03-06 2017-12-01 高仪股份公司 具有水射束识别的混合配件
US10590636B2 (en) 2015-03-06 2020-03-17 Grohe Ag Hybrid fitting with water jet detection
JP2017066766A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 Toto株式会社 自動水栓装置
JP2017066765A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 Toto株式会社 自動水栓装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006283441A (ja) 自動吐水制御装置、及びその制御方法
JP4711215B2 (ja) 自動吐水制御装置
WO2012033166A1 (ja) 自動水栓装置
JP2006275689A (ja) 自動吐水制御装置における吐水制御方法
JP4596138B2 (ja) 自動吐水制御装置
JP4123300B1 (ja) 人体検知センサ
JP6455018B2 (ja) 吐水装置
JPH0266223A (ja) 衛生器具の自動個別調整用レーダーゾンデ
TWI708879B (zh) 室內用水機器
JP2006219889A (ja) 自動吐水制御装置
JP5585925B2 (ja) 吐水装置
JP4277313B2 (ja) 便器洗浄装置
JP7158651B2 (ja) 小便器装置
JP5812510B2 (ja) 自動水栓装置
JP5885120B2 (ja) 自動水栓装置
JP2009155912A (ja) 水栓装置
JP6651771B2 (ja) 自動水栓装置
JP4168446B2 (ja) 小便器
JP6592871B2 (ja) 自動水栓装置
JP6399381B2 (ja) 吐水装置
JP2005171564A (ja) 吐水制御装置
JP7004957B2 (ja) 小便器装置
JP5158573B2 (ja) 吐水装置または吐水装置を備えた水栓装置
JP5489053B2 (ja) 水栓装置
JP5622176B2 (ja) 自動水栓装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080311

A621 Written request for application examination

Effective date: 20080321

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20101022

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101101

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110307

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02