JP2006278553A - 電子回路部品、半導体パッケージ、および電子回路部品の作製方法 - Google Patents

電子回路部品、半導体パッケージ、および電子回路部品の作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 低コストで小型化が可能な電子回路部品を提供する。
【解決手段】 電子回路部品(10)は、第1の方向に平行に延びる一対の下部電極(15a)と、前記一対の下部電極上の対角をなす位置に、対応する下部電極の長手方向の中心線を越えるように互い違いに配置される誘電体層(16)と、前記誘電体層上で、前記第1の方向と直交する第2の方向に平行に延びる一対の上部電極(15b)とを備え、基板(14)上に互い違いに位置するキャパシタ(17)を構成する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、電子回路部品に関し、特に、誘電体および電極層を多層化して構成される薄膜キャパシタ回路またはLC回路を有する電子回路部品と、その作製方法に関する。
近年、マイクロプロセッサをはじめとするLSIの高速化と低消費電力化により、デカップリングキャパシタ(デカップリングコンデンサまたはバイパスコンデンサとも呼ばれる)の性能向上が望まれている。デカップリングキャパシタは、LSIの負荷インピーダンスが急激に変動したときなどに、電源電圧の変動を押さえ、スイッチングノイズを減少させて,高速動作デジタルLSIの高周波領域での動作を安定させるための部品である。また、携帯端末に用いられる回路基板に代表されるように、回路基板の緻密化、サイズダウン(特に厚さ)およびコンパクト化(部品点数の削減)が求められており、基板に搭載する部品の小型、複合化および低コスト化が必須である。
図1は、従来技術1として、パッケージタイプの回路配線基板を示す。この従来例では、電源電圧変動と基板内の高周波ノイズによるLSI誤動作防止のために、デカップリングキャパシタとして、積層チップキャパシタ102およびインダクタ103を、LSIチップ104の近傍に実装している。ところが,この場合,基板101内で、チップキャパシタ等の部品とLSIチップ104との間で、引き回し配線105が必要になる。そうすると、配線引き回しのためのリード間でのインダクタンスが存在することから、高速動作LSIに対して、チップキャパシタによる電源電圧変動の抑止と高周波リップル吸収の効果が薄れてくる。
図2は、従来技術2として、BGAタイプのパッケージを示す。図2の従来例では、引き回し配線のインダクタンスの低減を図るために,層間接続の可能なインターポーザ基板106を用い、LSI直下に、キャパシタ102、インダクタ103などの部品を配置する。LSI電源やグランド端子からキャパシタ102までの配線引き回しを、ビア電極107により最短にすることができる。
しかし、搭載されるチップキャパシタ102やインダクタ部品103は、図3に示すように、積層型のセラミック部品を代表とする厚みがある構造体が主であるため、回路基板の厚さ方向でのサイズダウンに寄与しない。
図3の従来例では、パターンが形成されたグリーンシート120を積層して焼成し(図3(a))、焼結体121を多数の切り出し品122に切断し、それぞれに電極123を形成する(図3(b))。切り出し品122のサイズは、電極123部分を入れて、0.8mm×0.8mm×1.6mm程度である(図3(c))。内部構成は、図3(d)に示すような縦巻き構成や、図3(e)に示すような横巻き構成をとる。
図4は、厚さ方向へのサイズダウンを測るために提案されている従来の薄膜キャパシタを示す。セラミック回路基板108上に、上下電極109と、これらの間に挟まれた誘電体110から成る薄膜キャパシタ111が形成されている。
図5は、従来技術5として、SIP(システムインパッケージ)型の回路構成を示す。ビアホール107を有する支持基板(SIP基板)108上に、薄膜型キャパシタ111が形成される。薄膜キャパシタ111の上面パッドをLSI104に、下面パッドをSIP基板108に接続する。すなわち、LSI104と、それを搭載するSIP基板108との間にキャパシタ111を挿入して、インダクタンスを低減する(たとえば、特許文献1および2参照。)。
容量を増大するために誘電体層110の厚さを薄くする技術を導入した薄膜キャパシタ111では、シリコンなどの支持基板108上に、金属と誘電体酸化物を堆積させる薄膜プロセスにより製造され、微細加工が可能である。したがって、低インダクタンス構造のキャパシタを実現することが可能になる。
更に大容量の特性が要求される場合は、チップ面積の拡大、薄膜の多層化等の方法が必要になってくるが、これらの技術は、以下の理由で問題点が生じる。また、コスト増加を避けられない。
チップの大面積化については、
(1)基板からのチップ取り数が低下する、
(2)薄膜形成時に生じるピンホールの取得率が増加し、歩留まりが低下する、
(3)搭載基板への面積占有率が大きくなり、回路基板のサイズダウンを阻害する、
などの問題がある。
図6は、従来技術6として、薄膜を多層化した積層タイプのキャパシタを示す。多層化の問題点として、
(1)多層化に伴い、加工プロセス(薄膜プロセス、構造図面、ガラスマスク)が増加する、
(2)パッド部のパターニング面積が増加し、バンプピッチ間の制約により、積層数が制限され、薄膜パターニング工程も増加する、
等の点が挙げられる。
図7は、従来技術7として、キャパシタ形成後にインダクタを形成したLC回路を有するチップ部品の構成例を示す。しかし、この構造は、キャパシタ回路111を形成した後インダクタ回路113を形成(もしくはその逆)するため、薄膜プロセスを含む製造工程数が増える。この結果、歩留まりが悪くなり、コストが増加する。
形成されるインダクタ回路113は、キャパシタのカバー用絶縁層内に位置するか、もしくはインダクタ専用の独立層を設ける必要がある。そのため、コスト面から、必要な特性を得るために、主に渦巻き形状が用いられる。しかし、この構造では、巻き数の増加に伴って大面積化の傾向があるため、素子サイズの制御およびコストの増加等の問題が生じる。
特開2001−68583号公報 特開2001−35990号公報
携帯端末等の回路基板に搭載するキャパシタおよびインダクタ部品に要求される特性として、部品の小型化(特に薄層化)、部品特性(特に一定部品サイズでの容量)の制御および低コスト、コンパクト化(部品点数の削減LC回路を形成した複合部品)が求められている。
薄膜キャパシタ構造では,例えばシリコンのようなリジットで平滑性のある基板上に、下部電極層、誘電体材料層、上部電極層を順次堆積し、次に、電極(孔)を引き出すためにフォトリソグラィ法を用いて各層のエッチングによりパターン形成を行なう。これらの工程は、製造上、薄膜層のエッチングバラツキ、誘電体層のピンホール、ダスト等が生じ、技術的に制御が困難とされている。また、加工工程数が多く、低コスト化を見込むことができない。多層化した場合は、レジストパタ−ニング、エチング工程等の加工数がさらに増加し、エッチング面積が拡大するため信頼性の面でも問題がある。
そこで、本発明は、パッケージの小型化を図ることのできる構成の電子回路部品の提供を課題とする。
また、使用するマスクの数を最小とし、工程数とコストの増加を抑制することのできる電子回路部品の作製方法を提供することを課題とする。
また、上述した電子回路部品を搭載する半導体パッケージの提供を課題とする。
上記課題を達成するために、第1に側面において、電子回路部品を提供する。電子回路部品は、
(a)第1の方向に平行に延びる複数の下部電極と、
(b)前記複数の下部電極上に、当該下部電極に沿った長手方向の位置が一部重なり合うように互い違いに位置する誘電体層と、
(c)前記誘電体層上に、前記第1の方向と直交する第2の方向に平行に延びる複数の上部電極と
を有し、基板上で互い違いに位置するキャパシタ回路を構成する。
良好な構成例では、前記複数の下部電極は、第1の方向に平行に延びる一対の下部電極であり、前記誘電体層は、前記一対の下部電極上の対角をなす位置に、対応する下部電極の長手方向の中心線を越えるように互い違いに配置され、前記複数の上部電極は、前記誘電体層上で、前記第2の方向に平行に延びる一対の上部電極である。
また、別の構成例では、前記基板は、貫通電極を有し、誘電体層を介して互いに直交する下部電極と上部電極の交差の中心に、基板の貫通電極に接続する開口を有する。
これによりキャパシタ回路にシグナル配線を導入することができる。
第2の側面では、上述した電子回路部品と、パッケージ基板と、パッケージ基板に搭載され、前記電子回路部品と電気的に接続される半導体チップとを備える半導体パッケージを提供する。
第3の側面では、電子回路部品の作製方法を提供する。この作製方法は、
(a)所定の方向に平行に延びる第1開口を有する電極用マスクを用いて、基板上に第1の方向に延びる複数の下部電極を形成し、
(b)チェッカーボード状の開口を有する誘電体用マスクを用いて、前記下部電極上に、当該下部電極に沿った長手方向の位置が一部重なり合うように互い違いに配置される誘電体層を形成し、
(c)前記電極用マスクを前記基板に対して相対的に90°回転させて、前記誘電体層上に、前記第1の方向と直交する第2の方向に延びる複数の上部電極を形成する工程と、
を含む。
電子回路部品の小型化、薄膜化を図ることができる。
電子回路部品の作製工程において、使用するマスクの数を最小とし、工程数とコストの増加を抑制することができる。
半導体チップと電子回路部品の距離を最短とするコンパクトが半導体パッケージが実現される。
以下、添付図面を参照して、本発明の良好な実施形態を説明する。
図8は、第1実施形態に係る電子回路部品の構成を示す図である。第1実施形態では、電子回路部品として、キャパシタ回路部品10を構成する。キャパシタ回路部品10は、支持基板14上に平行に延びる一対の下部電極15aを有する。これら一対の下部電極15a上で、対角を成す位置に誘電体層16が位置する。誘電体層16は、対応する下部電極15aの長手方向の中心線を越えるように互い違いに配置されている。誘電体層16の上には、下部電極15aと直交する位置、すなわち90°回転した位置に、一対の上部電極15bが位置し、これらによりキャパシタ17が構成される。
図9は、図8のキャパシタ回路17の形成に用いられるスパッタ装置20を概略図である。スパッタ装置20は、電極ターゲット19を備える第1チャンバ25Aと、誘電体ターゲット18を備える第2チャンバ25Bを有する。第1チャンバ25Aには、電極パターン形成用の第1マスク21Aが設定されており、第2チャンバ25Bでは、誘電体パターン形成用の第2マスク21Bが設定されている。
スパッタ装置20はまた、支持基板14を保持して、その位置決めと回転を行なう回転位置決め機構22を有する。回転位置決め機構22は、たとえば、第1チャンバ25Aで下部電極を成膜し、第2チャンバで誘電体層を成膜した後、支持基板14を90°回転させる。90°位相回転された支持基板14は第1チャンバに搬送され、支持基板14上に、下部電極と直交する方向の上部電極が形成される。
図9には描かれていないが、絶縁膜用のチャンバをさらに追加することで、層間絶縁膜の形成も同一装置で行なうことができる。
スパッタ装置20を用いることで、レジストパタ−ニング、エッチング工程を各層毎に行うことなく、キャパシタ回路17を簡易に作製できる。
図10は、図8のキャパシタ回路17を作製する際に用いるマスク構成と、対応する成膜構成を示す図である。この場合、電極用マスク21Aと誘電体用マスク21Bの2種類のマスクだけを用いている。図10(a)に示すように、下部電極15aを形成するときは、マスク21Aを第1の方向(図では縦方向)に配置し、マスク21Bを用いて誘電体層16を形成後に、マスク21Aを90°回転させて、第1の方向と直交する方向に延びる上部電極15bを形成して、キャパシタ回路17を作製する。誘電体用のマスク21Bは、互いに対角に位置し、中央部でつながるマスク開口(白色部分)を有する。
図10の例では、形成するパタ−ン中に独立した部位を含まないので、マスク開口の中に独立した遮断部を設ける必要がなく、メッシュタイプの特殊仕様のマスクを作製する必要がない。通常のメタルマスクを用いることができるので、マスク価格を低く抑えることができる。メタルマスクは、成膜時の位置決や、マスク洗浄が簡単である、熱ストレスによる歪みが少ない、マスク寿命が長い等のメリットがあり、有利である。
図9に示す装置で、図10に示すマスクを用いて実際に薄膜キャパシタ17を作製する場合は、チャンバ25内で、シリコンウェハ(SiO2:5000Å)などの支持基板14上に、電極用メタルマスク21Aをセットし、下部電極材料として,Cr(0.3μm)/Au(0.7μm)をスパッタリングにより成膜する。Crのスパッタは、DCスパッタリングとし、基板14にバイアス(200W〜300W)を印加しながらスパッタリングを行なう。
次に、チャンバ25Bに誘電体用メタルマスク21Bをセットし、キャパシタ誘電体材料として,Ba、Sr、Tiで構成される酸化物BaSr1−xTiO(以下BSTと呼ぶ)をスパッタリング法により形成する。BSTは比較的大きな比誘電率(バルクでは1500)を持ち,小型で大容量のキャパシタを実現するのに有効な材料である。BSTスパッタ膜の成膜条件として、基板温度200℃、ガス圧力0.1Pa、Ar/O比が4:1、印加電力500W、30分のレートで形成する。
次に、チャンバ25Aで、電極用メタルマスク21Aを90°位相をずらした状態でセットし、あるいは、支持基板を90°回転させてセットして、誘電体層(BST膜)16上に、前述と同じスパッタ法で、上部電極層としてAu層(100nm)を形成する。これにより,下部電極層15aおよび上部電極層15bにはさみこまれた誘電体層16が形成される。
図11は、図10のキャパシタ回路を多層化する例を示す。多層化する場合も、2種類のマスク21A、21Bのみを用いる。
図11(a)〜図11(c)では、縦方向の第1電極層15a、誘電体層16、横方向の第2電極層15cを順次形成する。図11(d)で、誘電体用のマスク21Bを90°回転させ、横方向の第2電極層15bに沿って互い違い(対角)に位置する誘電体層16を形成する。図11(e)で、電極用マスク21Aをもとの位置に戻して、縦方向の第3電極層15cを形成する。図11(f)で、誘電体用マスク21Bをもとの位置に戻し、縦方向の第3電極層15cに沿って互い違いに位置する誘電体層16を形成する。
このように、電極層15と誘電体層16を交互に90°回転しながら積層することで、多層化が実現される。成膜ごとのパッド部のパターン加工が不要になり、連続して多層薄膜キャパシタ回路を形成できる。また、ピッチ間の加工制限を受けないことから、成膜応力の限界まで成膜・多層化を行うことができる。これにより、任意のチップサイズでのキャパシタの大容量化が可能になる。
さらに、固定マスクでの成膜のため、パターン精度が向上する。各層毎のパターニング工程が不要になり、薄膜層のエッチングパラツキおよびピンホール部のエッチングダメージ不良が低減し、製造コストに対する効果が大きい。
図12は、キャパシタ回路部品の中央部に貫通孔(開口)23を有する構成例を示す。キャパシタ回路の中央に貫通孔23を設けることで、キャパシタ構成部に垂直方向のシグナル配線を有するインターポーザ基板の機能を付与することができる。シグナル配線Sを挟んで、一方のキャパシタは、G端子に接続され、他方のキャパシタはV端子に接続される。
図13は、図12に示すキャパシタ回路部品の作製方法を示す。図13においても、電極用マスク21Aと、誘電体用マスク21Cの2種類のマスクのみを用いる。図10の場合と異なり、マスク21Cは、対角に位置して互いに分離するマスク開口(白色部分)を有する。成膜工程では、図11と同様に、マスク21Aとマスク21Cを交互に使用し、多層化の都度、各マスクを90°回転する。
誘電体用マスク21Cの開口パターンを分割することで、キャパシタの形成と同時に、キャパシタ回路の中央部に、貫通孔(開口)23を形成することができる。シグナル配線等に対応した層間接続部を個別に形成、もしくは独立した工程でパターニングする必要がない。また、固定されたマスクで形成できるため、コスト、パターン精度等に寄与する。
図14は、第2実施形態に係る電子回路部品の作製方法を示す図である。第2実施形態では、電子回路部品として、LC回路部品を作製する。このとき、2種類のマスク、すなわち電極用マスク21Dと誘電体用マスク21Cを使用して、キャパシタとインダクタを同時に形成する。
誘電体用マスク21Cは、図13と同様に、対角の位置に分割されたマスク開口(白色部分)を有する。
電極用マスク21Dは、キャパシタ電極用の開口31と、インダクタコイル用の開口32を有する。
まず、図14(a)に示すように、マスク21Dを用いて。平行に延びる一対の第1電極層15aと、インダクタ用のコイル配線26を同時に形成する。
次に、図14(b)に示すように、マスク21Cを用いて、電極層15aおよびインダクタ配線16上に、対角位置に互い独立して位置する誘電体層16を形成する。
次に、図14(c)に示すように、マスク21Dを90°回転して、第2電極層15bを形成する。さらに図14(d)〜図14(f)に示すように、マスク21Cとマスク21Dを、90°回転させながら交互に使用してスパッタを行なって、誘電体層16と、電極層15およびインダクタ用のコイル配線26を積層する。これにより、G端子に接続する薄膜キャパシタ、V端子に接続する薄膜キャパシタ、およびこれらを取り巻くインダクタ用コイルが形成される。
図14のLC回路部品はまた、誘電体層16を介して交差するキャパシタ電極15の中央部に、シグナル配線Sのための貫通孔23を有する。
薄膜キャパシタの各層と同時に、コイル状の多層配線が形成され、キャパシタとインダクタと同時に形成できる。したがって、個別にインダクタ層を設ける必要がなく、パターニング工程が不要なため、コスト低減に寄与する。また、積層することにより、コイルの巻き数が設定できるため、渦巻き配線のような大面積は不要である。
図16は、2重コイルタイプのインダクタの作製方法を示す。2重コイルを形成するために、電極用マスクとして、キャパシタ開口31の両側に2本のインダクタ用の開口32を有するマスク21Eを用いる。誘電体用マスクには、図15と同様に、対角位置に互いに独立する開口を有するマスク21Cを用いる。
また、図示はしないが、平行に並ぶ一対のキャパシタ開口31の片側または両側に、インダクタ用の開口32を2本以上配置する構成のマスクを用いてもよい。インダクタの配線を2本以上形成することで、2以上のインダクタコイルが作製される。追加するインダクタ配線の数に応じたインダクタコイルが形成される。
図16は、第3実施形態に係る電子回路部品の構成を示す図である。第3実施形態では、電子回路部品として、多ピンキャパシタ回路部品を構成する。
第3実施形態では、第1の方向(たとえば縦方向)に平行に延びる複数の第1電極15と、第1電極上に、独立して(互いに分離して)互い違いに配置される誘電体層16と、誘電体層16上に、第1の方向と直交する第2の方向(たとえば横方向)に平行に延びる複数の第2電極15bとを有する。
第2電極15b上に、さらに、互い違いに配置される上層の誘電体層16と、複数の平行な電極15nとを、その延設方向を第1の方向と第2の方向に交互に変えながら、順次積層することで、互い違いに位置する多層キャパシタ回路が構成される。
また。誘電体層16を介して互いに直交する方向に延びる電極の交差の中心に、シグナル配線用の貫通孔23を多数有する多層多ピン回路が構成される。
図17は、図16の多層多ピンキャパシタ回路をパッケージ化した例である。図17(a)に示すように、支持基板としての絶縁層に、V端子、S端子、G端子を含む複数の貫通電極が設けられている。図17(b)では、支持基板上に、図16のマスク構成で作製された貫通孔を多層多ピンのキャパシタ回路が形成され、図17(c)で、全面を絶縁膜で覆い、パターニングしてインターポーザ型の回路素子が形成できる。各キャパシタの最上層にV電極、G電極が各々接続されているため、大容量が確保できる、また、積層数に応じ任意に容量が制御できる。
図9のスパッタ装置20内に、絶縁層を形成するラインを設けることで、スパッタ工程だけでインターポーザ型電子回路部品が形成できる。
図18は、キャパシタとインダクタが同時形成される多層多ピン型の電子回路部品の作製に用いられるマスク構成と、対応する成膜構成を示す図である。図18の例では、基板の一角にインダクタ回路を形成するために、3種類のマスク21H、21G、21Iを用いる。まず、図18(a)に示すように、キャパシタ用の開口31とインダクタ用の開口32を有するマスク21Hを用いて、第1の方向に延びるキャパシタ電極15aとインダクタ配線26を最下層に形成する。次に、図18(b)に示すように、下層の電極15a上に、互い違いに配置される誘電体層16を形成する。次に、図18(c)に示すように、異なるパターン配置のマスク21Iを用いて、第2の方向に延びる第2のキャパシタ電極15bとインダクタ配線26を形成する。このような工程を所望の層数だけ繰り返すことによって、多層薄膜キャパシタと、インダクタコイルが同時に形成される。キャパシタ電極用のマスク21H、21I内に、独立したインダクタ配線部を1ブロックとして形成することで、各層におけるパターニングを行なうことなく、同時工程でLC回路が形成できる。
図19は、図18のLC回路のパッケージ構成例を示す。図19(a)に示すように、あらかじめパターニングした支持基板としての絶縁層を設ける。支持絶縁層には、インダクタの下部配線をリークさせる配線部37が形成されている。図19(b)において、図18と同様にしてLC回路を形成した後、図19(c)でカバー絶縁層を形成し、パターニングすることで、インターポーザ型の電子回路部品が形成される。図19(d)に示すように、パッケージの上面から、2系統の配線部の接続38a、38bを確保することができる。
図20は、図19の変形例である。図20(a)に示す支持絶縁層上の配線部37に加えて、図20(b)の成膜後のカバー絶縁膜に、インダクタの上層配線をリークさせる配線39を形成する(図20(c))。図20(d)に示すように、パッケージの上面において、V端子、G端子、S端子による配線部の接続を確保する。インダクタに関して、絶縁層での配線引き回しとともに、貫通孔(シグナル)部での配線接続が可能になる。したがって、回路基板に搭載する際の独立した引き回し電極の形成が不要になる。
図21は、電極用マスクのパターン配置例を示す図である。図21(a)に示すように、パターンBの領域には、図21(b)のパターンBのマスクが多数配置されており、パターンAの領域には、図21(b)のパターンAのマスクが多数配置されている。成膜時に、誘電体層の形成をはさんで基板を90度回転することによって、長方形の多ピン型のLC回路(図21(d))を一括して形成することができる。誘電体用のマスクは、パターンAの開口とパターンBの開口に対応する位置に、図18(b)のようなチェッカーボード状の開口を有する。誘電体用マスクと、パターンA及びBを組み合わせた電極用のマスクの2種類のマスクで、長方形のLC回路を一括形成できるため、スパッタのチャンパー数や、マスクの交換機能を低減することができる。
図22は、キャパシタ領域とインダクタ領域が分断されたLC回路を同時形成する例を示す。誘電体層のパターンもキャパシタ領域とインダクタ領域で分割することで、互いに独立したキャパシタ回路とインダクタ回路を、同時形成する。
図22(a)に示すように、支持基板14上に絶縁層40を形成しパターニングし、ず22(b)に示すように、インダクタ用の引き回し配線(下層L配線)41を支持基板40上の絶縁層40に覆われていない領域に形成する。支持基板14と電極膜(配線膜)41とは剥離が可能であるが、絶縁層40と電極配線とは密着性が良好である。次に、図22(c)に示すように、キャパシタとインダクタを同時に形成し、図22(d)に示すように、カバー絶縁層を形成、パターニングする。最後に、図22(e)に示すように、インダクタ用の引き出し電極(上層L配線)42を形成する。
図22のLC回路部品では、誘電体用のマスクに、キャパシタ用の開口と、インダクタ用の開口を独立して形成したものを用いる。
図23は、図22のLC回路部品の作製に用いられるマスク構成と、対応する成膜構成を示す図である。
図23(a)に示す電極用マスク21Jを用いて、第1の方向に延びる下層のキャパシタ電極15aとインダクタ配線26を同時に形成する。図23(b)に示すように、キャパシタ用誘電体とインダクタ用誘電体領域が分割された誘電体用マスク21Kを用いて、下層キャパシタ電極15aの対角位置、すなわち互い違いの位置に、キャパシタ用誘電体層16を、外側に位置するインダクタ用の誘電体層と分割して形成する。次に、図23(c)に示すように、マスク21Jを90°回転させて、下層の電極と直交する第2の方向に延びるキャパシタ電極15bとインダクタ配線26を形成する。さらに、図23(d)に示すように、マスク21Kを90°回転させて、誘電体層16を形成する。マスク21J、21Kの開口パターンにより、中央部にシグナル配線Sにつながる貫通孔が形成される。さらに、図23(e)に示すようにマスク21Jを180°の位相に設定して、キャパシタ電極15cとインダクタ配線26を形成し、図23(f)に示すように、インダクタ部分と分割した誘電体膜16を形成する。このように、2種類のマスクを組み合わせて用いることで、エッチングすることなく、インダクタ領域とキャパシタ領域を分割することができる。
具体的な実施例では、シリコンウェハ上(SiO2:5000Å)に、図22(a)の形状に絶縁層(ポリイミド:10μm)40を300rpmのレートでスピンコート塗布した後、N2雰囲気中、500℃、2時間でベークする。
次に、図22(b)のように、インダクタ形成領域(ポリイミド外周部のSiO2場および接続用のポリイミド独立部)に、電解メッキにより、Cu(5μm)膜41を形成する。
次に、図22(c)のように、電極用メタルマスク21Jをセットし、下部電極材料として,Cr(0.3μm)/Au(0.7μm)をスパッタリングにより成膜する。Crのスパッタの際,DCスパッタ装置を用い,基板バイアス(200W〜300W)を印加しながらスパッタリングを行なう。次いで、誘電体用メタルマスク21Kをセットし、キャパシタ誘電体材料として,Ba,Sr,Tiで構成される酸化物BaSr1−xTiO(BST)をスパッタリング法により形成する。BSTは比較的大きな比誘電率(バルクでは1500)を持ち,小型で大容量のキャパシタを実現するのに有効な材料である。BSTスパッタ膜の成膜条件は、基板温度200℃、ガス圧力0.1Pa、Ar/O2比4:1、印加電力500W,30分のレートである。さらに、BST誘電体層16の上に、電極用メタルマスク21Kを90°回転した状態でセットし,前述と同じスパッタ法で形成する。これを繰り返し、多層化することでキャパシタおよびインダクタ特性を任意の素子面積上に形成する。
次に、図22(d)および図22(e)のように、絶縁層と引き回し電極42を上述した条件で形成することで、キャパシタとインダクタ部の配線を行う。
図24は、図23で作製されたLC回路部品の搭載例を示す。図24(a)は、インダクタコイル45を、アンテナのように垂直に立てた搭載例を、図24(b)は、インダクタコイル45を、水平に開いた搭載例である。インダクタ部の分離は、熱応力(YAGレーザによる加熱)または接着シートによるテープ剥離により行い、インダクタコイル45を折り曲げて、キャパシタとインダクタ部を分離する。インダクタコイル45をキャパシタ回路46と分離することにより、ノイズ、共振等の特性上の不安定要素を抑制する。
図25は、図23で作製されたLC回路部品のさらに別の搭載例を示す。図25(a)は、パッケージタイプへの適用例である。パッケージ基板51に実装された素子(チップ)47の直上に、LC回路部品60を搭載し、ワイヤーボンディングで接合する。図25(b)は、BGAタイプへの適用例である。基板51の素子47の搭載面と反対側の面に、LC回路部品60を搭載し、ビア53およびバンプ52を介して、LC回路部品60と素子47を接続する。図25(c)は、インターポーザタイプへの適用例であう。基板51上かつ素子47の真下にLC回路部品60を挿入し、バンプ52を介して接合する。
キャパシタおよびインダクタの接続を、片面もしくは層間で任意に行えるため、パッケージ、BGA等の片面およびインターポーザ型の層間接続が簡易に行うことができる。
以上述べたように、実施形態においては、回路やトレンチホ−ルを形成した半導体基板、樹脂回路等に、直接、同時にキャパシタ・インダクタ回路が形成できる。また、フォトプロセス、エッチングプロセス等の工程が不要で、連続して多層化できるため、作製工程時間が短縮し,歩留まりに寄与することが大きい。
また、半導体集積回路素子(チップ)の直下にキャパシタを実装し,両者の距離を最短することができるため、キャパシタの低抵抗化および低インダクタンス化を達成できる。
キャパシタ形成工程と同時にインダクタ回路が形成できるため、半導体集積回路素子の高周波領域(GHz帯)での安定動作を実現するモジュールを作製することができる。
最後に、以上の説明に関して、以下の付記を開示する。
(付記1) 第1の方向に平行に延びる複数の下部電極と、
前記複数の下部電極上に、当該下部電極に沿った長手方向の位置が一部重なり合うように互い違いに位置する誘電体層と、
前記誘電体層上に、前記第1の方向と直交する第2の方向に平行に延びる複数の上部電極と
を有し、基板上で互い違いに位置するキャパシタ回路を有する電子回路部品。
(付記2) 前記複数の下部電極は、第1の方向に平行に延びる一対の下部電極であり、
前記誘電体層は、前記一対の下部電極上の対角をなす位置に、対応する下部電極の長手方向の中心線を越えるように互い違いに配置され、
前記複数の上部電極は、前記誘電体層上で、前記第2の方向に平行に延びる一対の上部電極であることを特徴とする付記1に記載の電子回路部品。
(付記3) 前記基板は、貫通電極を有し、
前記誘電体層を介して互いに直交する下部電極と上部電極の交差の中心に、前記基板の貫通電極に接続する開口を有することを特徴とする付記1に記載の電子回路部品。
(付記4) 前記上部電極上に、当該上部電極に沿った長手方向の位置が一部重なり合うように互い違いに位置する第2の誘電層と、
前記第2の誘電層上に、前記第1の方向に平行に延びる複数の第3電極と、
をさらに有し、基板上で互い違いに位置する多層キャパシタ回路を有することを特徴とする付記1に記載の電子回路部品。
(付記5) 前記基板上にコイル状の立体配線をさらに有し、前記立体配線は、前記下部電極、上部電極、および第3電極の各々と対応する層に位置する複数の構成部分から成ることを特徴とする付記4に記載の電子回路部品。
(付記6) 前記コイル状の立体配線は、前記基板の各辺に沿ってスパイラル状に形成されるインダクタコイルであり、
当該インダクタコイルは、前記基板の一辺を回転軸として、前記基板上から開閉自在に分離されることを特徴とする付記5に記載の電子回路部品。
(付記7) 前記基板上に、前記立体配線を、基板側でリークさせる第1リーク配線をさらに有することを特徴とする付記5に記載の電子回路部品。
(付記8) 前記立体配線を、上面側でリークさせる第2のリーク配線をさらに有することを特徴とする付記7に記載の電子回路部品。
(付記9) 付記1に記載の電子回路部品と、
パッケージ基板と、
前記パッケージ基板に搭載され、前記電子回路部品に電気的に接続される半導体チップと
を備える半導体パッケージ。
(付記10) 所定の方向に平行に延びる第1開口を有する電極用マスクを用いて、基板上に第1の方向に延びる複数の下部電極を形成し、
チェッカーボード状の開口を有する誘電体用マスクを用いて、前記下部電極上に、当該下部電極に沿った長手方向の位置が一部重なり合うように互い違いに配置される誘電体層を形成し、
前記電極用マスクを前記基板に対して相対的に90°回転させて、前記誘電体層上に、前記第1の方向と直交する第2の方向に延びる複数の上部電極を形成する工程と
を含む電子回路部品の作製方法。
(付記11) 前記誘電体用マスクは、互いに分離独立した複数の開口がチェッカーボード状に配置されており、
前記誘電体層を介した下部電極と上部電極の交差の中心に、開口が形成されることを特徴とする付記10に記載の電子回路部品の作製方法。
(付記12) 前記電極用マスクは、前記第1開口に加えインダクタ配線用の第2開口をさらに有し、
前記下部電極および上部電極の形成と同時に、コイル状のインダクタ配線の一部を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の電子回路部品の作製方法。
(付記13) 前記基板上の所定の領域に絶縁層を形成し、
前記絶縁層が形成されていない基板領域に、前記インダクタ配線に接続する引き回し電極を形成し、
前記絶縁膜上に、前記下部電極、誘電体膜および上部電極を含むキャパシタ回路を形成すると同時に、前記引き回し電極上に、コイル状のインダクタ回路を形成し、
前記インダクタ回路を、その一部を支軸として開閉自在に前記基板から分離する
工程をさらに含むことを特徴とする付記12に記載の電子回路部品の作製方法。
(付記14) 第1の方向に延びる第1開口パターンが配置される第1パターン領域と、前記第1の方向と直交する第2の方向に延びる第2開口パターンが配置される第2パターン領域を組み合わせた電極用マスクを用いて、基板上に下部電極を形成し、
前記下部電極上に、互い違いに位置する誘電体層を形成し、
前記電極用マスクを前記基板に対して相対的に90°回転させて、前記誘電体層上に上部電極を形成する、
工程を含み、長方形の回路領域に、互い違いに位置するキャパシタ回路を形成する電子回路部品の作製方法。
(付記15) 所定の方向に平行に延びる第1開口と、インダクタ配線用の第2開口とを有する電極用マスクと、
前記第1開口に対応する位置にチェッカーボード状に配置される開口を有する誘電体用マスクと
を含む成膜用マスクセット。
(付記16) 第1の方向に延びる第1開口パターンが配置される第1パターン領域と、前記第1の方向と直交する第2の方向に延びる第2開口パターンが配置される第2パターン領域を組み合わせた電極用マスクと、
前記第1開口パターンおよび第2開口パターンに対応する位置にチェッカーボード状に配置される開口を有する誘電体用マスクと、
を含む成膜用マスクセット。
従来技術1として、パッケージタイプの電子回路の一例を示す図である。 従来技術2として、BGAタイプの電子回路装置の一例を示す図である。 従来技術3として、積層型セラミック部品の一例を示す図である。 従来技術4として、一般的な薄膜キャパシタの構成を示す図である。 従来技術5として、SIPタイプの電子回路部品の一例を示す図である。 従来技術6として、積層タイプの電子回路部品の一例を示す図である。 従来技術7として、キャパシタ形成後にインダクタを形成するLC回路の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るキャパシタ回路部品の構成を示す図である。 図8のキャパシタ回路部品の作製に用いられる成膜装置の一例を示す図である。 図8のキャパシタ回路部品の作製に用いられるマスクの構成例と、対応する成膜構成を示す図である。 図8のキャパシタ回路を多層化する例を示す図である。 図8のキャパシタ回路部品の変形例として、貫通ビアを有する基板を用いて、VGS貫通部を設けた構成例を示す図である。 図12のVGS貫通部を有するキャパシタ回路部品の作製に用いるマスク構成と、対応する成膜構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電子回路部品として、キャパシタとインダクタコイルとを同時形成するLC回路部品の作製に用いるマスク構成と、対応する成膜構成を示す図である。 図14の変形例として、キャパシタと2重コイルインダクタを同時形成する2重コイルLC回路部品の作製に用いるマスク構成と、対応する成膜構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る電子回路部品として、多ピンキャパシタ回路部品の作製に用いるマスク構成と、対応する成膜構成を示す図である。 図16の多ピン構成を有する絶縁パッケージの構成例を示す図である。 多ピン配置のLC回路部品の作製に用いるマスク構成と、対応する成膜構成を示す図である。 図18の多ピン構成を有する絶縁パッケージLC回路部品の構成例を示す図である。 多ピン構成を有する絶縁パッケージLC回路部品の別の構成例を示す図である。 長方形のLC回路部品の作成に用いられるマスクのパターン配置例を示す図である。 インダクタ配線部と薄膜キャパシタ部とを分離可能に形成する構成例を示す図である。 図22の分離型のLC回路部品の作製に用いられるマスク構成例と、対応する成膜工程を示す図である。 分離可能なインダクタ回路を、基板に対して開閉自在に剥離する例を示す図である。 図24のLC回路部品のパッケージ構成例を示す図である。
符号の説明
7 ビア電極
8 支持基板(SIP基板)
10 電子回路部品(キャパシタ回路部品)
14 支持基板
15 電極層
15a 下部電極層
15b 上部電極層
15c 第3電極層
16 誘電体層
17、46 キャパシタ
18 誘電体ターゲット
19 電極ターゲット
20 成膜装置(スパッタ装置)
21、21A〜21K マスク
22 回転位置決め機構
23 貫通孔(開口)23
26 インダクタ用コイル配線
31 キャパシタ用のマスク開口
32 インダクタ配線用のマスク開口
37 下層リーク配線
38a、38b 配線接続部
39 上層リーク配線
40 絶縁層
41 下層インダクタ配線(引き回し電極)
42 上層インダクタ配線(引き回し電極)
45 インダクタコイル
46 半導体素子(チップ)
51 パッケージ基板
60 LC回路部品

Claims (5)

  1. 第1の方向に平行に延びる複数の下部電極と、
    前記複数の下部電極上に、当該下部電極に沿った長手方向の位置が一部重なり合うように互い違いに位置する誘電体層と、
    前記誘電体層上に、前記第1の方向と直交する第2の方向に平行に延びる複数の上部電極と
    を有し、基板上で互い違いに位置するキャパシタ回路を構成する電子回路部品。
  2. 前記複数の下部電極は、第1の方向に平行に延びる一対の下部電極であり、
    前記誘電体層は、前記一対の下部電極上の対角をなす位置に、対応する下部電極の長手方向の中心線を越えるように互い違いに配置され、
    前記複数の上部電極は、前記誘電体層上で、前記第2の方向に平行に延びる一対の上部電極であることを特徴とする請求項1に記載の電子回路部品。
  3. 前記基板は、貫通電極を有し、
    前記誘電体層を介して互いに直交する下部電極と上部電極の交差の中心に、前記基板の貫通電極に接続する開口を有することを特徴とする請求項1に記載の電子回路部品。
  4. 請求項1に記載の電子回路部品と、
    パッケージ基板と、
    前記パッケージ基板に搭載され、前記電子回路部品と電気的に接続される半導体チップと、
    を備える半導体パッケージ。
  5. 所定の方向に平行に延びる第1開口を有する電極用マスクを用いて、基板上に第1の方向に延びる複数の下部電極を形成し、
    チェッカーボード状の開口を有する誘電体用マスクを用いて、前記下部電極上に、当該下部電極に沿った長手方向の位置が一部重なり合うように互い違いに配置される誘電体層を形成し、
    前記電極用マスクを前記基板に対して相対的に90°回転させて、前記誘電体層上に、前記第1の方向と直交する第2の方向に延びる複数の上部電極を形成する工程と
    を含む電子回路部品の作製方法。
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