JP2006276562A - ベルトユニット及び画像形成装置 - Google Patents

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Shinsuke Miura
伸介 三浦
Takashi Yasuda
隆志 安田
Tetsushi Kurokawa
哲史 黒川
Hiroshi Ikemoto
博 池本
Masaru Sato
優 佐藤
Hideki Ando
英樹 安藤
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Abstract

【課題】交換装着された際に本体装置側の検知装置により新旧検知を簡単に行うことができる被検知部を備えたベルトユニットを提供する。
【解決手段】ベルトポジションカム66の回転により可動底板67を図の矢印d及び矢印e方向に摺動させ一次転写ローラ31を上下に昇降させて、転写ベルト27の回転なしにベルトポジションのみを非印字位置、モノクロ印字位置、カラー印字位置の3つのポジションに設定を変えることができる。可動底板67にはベルト位置検知用遮光突片68が連設され、ベルトポジションが非印字位置にあるときはセンサ検知位置から外れており、カラー印字位置のときのみセンサを遮光する位置にくる。新品のベルトユニット17に除去可能に取り付けられているベルト緩衝材69はセンサ遮光板を兼ね、ベルトユニット装着時の非印字位置においてセンサを遮光する位置に配置されており、センサで検知後には除去される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電子写真式の画像形成装置のベルトユニットにおいて、画像形成装置本体に初めて装着された際に画像形成装置本体に設けられた検知装置により新旧検知を可能とする簡単な構成の被検知部を備えたベルトユニットに関する。
従来、トナーを用い電子写真方式でカラー画像を印刷(以下、印字ともいう)する各種の形式のカラー画像記録装置がある。トナーを用いるカラー印刷は、用紙の1頁に対して、減法混色の三原色であるイエロー(黄色)、マゼンタ(赤色染料名)、及びシアン(緑味のある青色)の各色トナーと、文字や黒色部分等の印字に専用されるブラック(黒)トナーの合計4種類のトナー画像を重ねて転写して、この重ね転写された画像を熱と圧力で用紙に定着させてカラー画像を形成する。
このようなカラー画像記録装置には、大別して単一ドラム型と多段ドラム型(タンデム型)とがある。単一ドラム型は、4種類のトナー画像を重ね転写するために各トナー毎に個別に印字(画像形成)処理を行うから、用紙1頁に対して印字工程が4回繰り返されることになり、したがって印字処理に長時間を要する。
これに対して、タンデム型は、1工程で4種類のトナーを用紙に順次重ねて転写する。又は1工程で一旦中間転写体に順次重ねて転写した後これを用紙に1度に再転写する。いずれも単一ドラム型に比較してほぼ4倍の処理速度を有しているため、近年、内部装置が小型化され且つ組装置化(ユニット化)されて比較的安価になったこととも相俟って、タンデム型構成のカラー画像記録装置が多く実用化されている。(例えば、特許文献1参照。)
図23は、そのような電子写真方式のタンデム型構成のカラー画像形成装置の主要部の基本構成を簡略に示す断面図である。同図に示すように、タンデム方式のカラー画像形成装置の画像形成部1には、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4つのトナー画像を形成することに対応して、4個の感光体ドラム2(2M、2C、2Y、2K)、4個の光書込ヘッド3(3M、3C、3Y、3K)、4個の現像器4(4M、4C、4Y、4K)が配設されている。
用紙Pは、転写ベルト5の矢印Aで示す反時計回り方向への循環移動に伴って破線矢印Bで示すように搬送される。この間、画像形成部1の各トナー画像形成部では、それぞれの感光体ドラム2に対し、それぞれ対応する光書込ヘッド3によって光書込みが行われ、その光書込みにより形成された静電潜像に対し、それぞれ対応する現像器4によってそれぞれの色のトナー像が現像される。
そして、用紙Pに対して、トナー像が現像された感光体ドラム2Mからマゼンタ(M)のトナー像が転写され、以後シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に、各色のトナー像が重ねて転写される。その後この重ね転写されたトナー像は熱定着器6によって用紙Pに熱定着されてフルカラーの画像が用紙に形成され、このフルカラーの画像が形成された用紙Pは機外に排出される。
図24(a),(b) は、上記の画像形成部1において、フルカラー印字とモノクロ印字を行う場合に応じて転写ベルト5の状態を変化させる機構を示す図であり、画像形成装置本体匡体及び下部の給紙装置と上部の排紙トレーも示している。
同図(a) は、フルカラー印字を行う場合の状態を示し、同図(b) は、モノクロ印字を行う場合の状態を示している。
同図(a),(b) に示す画像形成部1において、転写ベルト5は、水平方向に偏平なループ状に配置され、扁平な両端の用紙搬送方向下流側(図の左側)を駆動ローラ7に掛け渡され、用紙搬送方向上流側(図の右側)を従動ローラ8に掛け渡されて、駆動ローラ7により駆動され、図の矢印cで示す反時計回り方向に循環移動する。
給紙カセット9から給紙コロ11により取り出され、ガイド部12を通り、待機ローラ対13により印字タイミングに合わせて給送される用紙Pを、転写ベルト5は上循環部の外周面に吸着して、その用紙Pを4個の感光体ドラム2の少なくとも1個の感光体ドラム2K又はこの感光体2Kと他の感光体ドラム2M、2C、2Yに接触させるべく循環移動する。
この転写ベルト5の内側に、上記4個の感光体ドラム2の下部周面に対向配置されて転写部を形成する不図示の4個の転写器が並設されている。転写器は、プラス極性の電荷を転写ベルト5に付与して、その電界により、感光体ドラム2に接触中の用紙Pに感光体ドラム2上のトナー像を転写する。
また、転写ベルト5の下循環部の内周側に当接して、不図示のテンションローラが駆動ローラ7寄りに配置される。このテンションローラは、これも不図示の付勢部材により下方に付勢されて転写ベルト5の下循環部を常時下方に引き下げるように(外側に押出すべく)付勢している。これによって、転写ベルト5の撓みを吸収し、転写ベルト5全体を所定の張力で駆動ローラ7と従動ローラ8間に張設している。
そして、転写ベルト5の上循環部と下循環部の間に位置し搬送方向に平行に延在して不図示の可動アームが配設される。可動アームは、一方の端部に固定支持ロ一ラを備え、他方の端部には可動支持部を備えている。
固定支持ローラは、支持軸により装置本体のフレームに回転自在に位置固定されており、駆動ローラ7に最も近い転写器の従動ローラ8寄り近傍に設けられている。この固定支持ローラは、駆動ローラ7に最も近い感光体ドラム2Kに対し転写ベルト5を常に同一姿勢で接触させて、用紙Pへのブラック(K)トナーの転写可能位置に転写ベルト5を保持している。
可動アームは、その自由端側に上述の可動支持ローラを備えており、可動支持ローラは、従動ローラ8に最も近い転写器と従動ローラ8との間の位置で転写ベルト5の内周面に当接して転写ベルト5を支持している。
可動アームは、可動支持ローラの側端部が支持軸を中心にして上下方向(転写ベルト5面に交差する方向)に僅かの角度で回動し、可動支持ローラを介して転写ベルト5を移動させる。これら可動アーム、固定支持ローラ、及び可動支持ローラによってベルト移動機構が構成されている。
また、可動アームには、上述した4個の転写器のうち感光体ドラム2Kに対応する転写器を除いた他の3個の転写器が一体的に取り付けられており、可動アームの回動に伴なって上下移動する転写ベルト5に対応して同方向に同距離だけ移動する。上記の可動アームの回動は可動アームに圧接して滑動する偏心カムの回動によって行われる。
同図(a) は、可動アームが可動支持ローラを介して、常時転写可能位置にある感光体ドラム2Kだけでなく他の感光体ドラム2M、2C、2Yに対しても転写ベルト5を転写可能位置に移動させている状態を示している。
また、同図(b) は、可動アームが下方に回動して、感光体ドラム2Kのみを除き、他の感光体ドラム2M、2C、2Yに対して転写ベルト5を転写不能位置に移動させている状態を示している。
ところで、上記のように転写ベルトを用いる印字装置では、カラー印刷時に転写ベルトの全領域をアップさせ、モノクロ印刷時にはブラック(K)以外の転写ベルト領域をダウンするような構造になっている。そして、転写ベルトのアップ・ダウンの位置を確認するためにフォトセンサ等で位置を検出していた。
また、上記のようなタンデム式の画像形成装置においては、転写ベルトのレジストずれの補正を行うために、転写ベルト上に複数の画像形成部によるテスト印字パターンを印字し、これらのテスト印字パターンを濃度センサで検出して、画像形成位置の位置ずれ方向と補正すべき補正値を判断してレジストずれ(印字位置ずれ)の補正を行っている。(例えば、特許文献2参照)
特開平09−146383号公報 特開2002−040746号公報
ところで、従来、画像形成装置においてユーザが交換して使用可能な消耗品として画像形成ユニットや定着ユニットが広く知られてる。同様に使用可能な消耗品としては他に転写ベルトがあるが、この転写ベルトの交換は、従来サービスマンが行っていた。
しかし、転写ベルトの交換をサービスマンが行っていたのでは、一方ではメーカ側としては人件費がかかり、他方ではユーザ側として余計なメンテナンス料金がかかるという問題を有していた。
そこで、この転写ベルトの交換をユーザが容易に行うことが出来るようにするために、転写ベルトをユニット化することが要望されている。しかし、そのようにユーザが転写ベルトユニットの新旧交換を円滑に行えるようにするには、交換される転写ベルトユニットが本当に新品の転写ベルトユニットであるか否かの「New検知」が望まれる。
さもないと、転写ベルトユニットの使用経過に応じて行われる転写バイアス等の微妙な制御に狂いを生じて正しい画像を形成することが出来なくなる。
消耗品ユニットの交換については、上述したように画像形成ユニットや定着ユニットの交換があり、その交換の際の交換ユニットの新旧判断の検知方法が種々提案されている。例えばヒューズを設ける例がある。転写ベルトをユーザ側で交換可能な転写ベルトユニットとし、上記のようにヒューズでのNew検知を行う場合、ヒューズは勿論のこと、ヒューズとの接点となる部材や、接点と制御基板を繋ぐケーブルが必要であり、装置配線の複雑化、ひいてはコストの上昇を招いて好ましくないという問題がある。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、画像形成装置本体に初めて装着された際に画像形成装置本体に設けられた検知装置により新旧検知を可能とする簡単な構成の被検知部を備えたベルトユニットを提供することである。
先ず、第1の発明のベルトユニットは、個々に所定の色トナー像が形成される複数の像担持体を並設した画像形成装置本体に着脱自在に設けられ、上記複数の像担持体の少なくとも一つの像担持体に直接若しくは転写材を介して接触すべく循環移動するベルト体と、該ベルト体の内側に上記複数の像担持体と対応させて転写部を構成すべく配設され上記像担持体に接触中の上記ベルト体若しくは上記転写材にトナー像を転写する複数の転写手段と、上記複数の転写部の並設方向両端部の転写部よりも外側に配設され上記ベルト体が掛け渡される第1及び第2の回転ローラと、上記複数の転写手段のいずれかを該転写手段に対応する上記像担持体に直接若しくは転写材を介して選択的に接触させる位置に移動させるベルト移動手段と、を少なくとも備えたベルトユニットにおいて、上記画像形成装置本体に初めて装着された際に該画像形成装置本体に設けられた検知手段により新旧検知を可能とする被検知手段を備えて構成される。
上記検知手段は、例えば、上記ベルト移動手段の移動に連動する遮光板の位置に基づいて上記ベルト移動手段の移動を検知する検知手段であり、上記被検知手段は、新品の上記ベルトユニットに予め配設された除去可能な遮光部材であるように構成される。
また、上記検知手段は、例えば、上記ベルト体の表面を検知する検知手段であり、上記被検知手段は、新品の上記ベルトユニットの上記ベルト体の表面に予め付着されている除去可能な所定の反射率を有する反射剤であるように構成されてもよい。
また、上記検知手段は、例えば、上記ベルト体の位置を検知する検知手段であり、上記被検知手段は、新品の上記ベルトユニットの上記ベルト体を駆動する駆動軸ギアに予め係合して所定角度の回転後に上記駆動軸ギアから離脱するギアであるように構成されてもよい。
次に、第2の発明の画像形成装置は、上記のベルトユニットを着脱可能に構成されている。
本発明によれば、ベルト移動検知手段、ベルト体表面検知手段、又はベルト体位置検知手段のように従来から画像形成装置本体側に備わっている機能をそのまま利用できるように、ベルトユニット側に遮光板、反射剤、又は係合離脱ギアを設けるだけでベルトユニットの新旧を検出するので、複雑で高価な検出機構を新設することなく簡単な構成の被検知部を備えただけで、画像形成装置本体に初めて装着された際に画像形成装置本体に本来設けられている検知装置により新旧検知を可能とするベルトユニットを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1におけるベルトユニットを備えたカラー画像形成装置(以下、単にプリンタという)の内部構成を説明する断面図である。
図1に示すプリンタ15は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置であり、画像形成部16、中間転写ベルトユニット(以下、単にベルトユニットという)17、給紙部18、及び両面印刷用搬送ユニット19で構成されている。
上記画像形成部16は、同図の右から左へ4個の画像形成ユニット20(20M、20C、20Y、20K)を多段式に並設した構成からなる。
上記4個の画像形成ユニット20のうち上流側(図の右側)の3個の画像形成ユニット20M、20C及び20Yは、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の色トナーによるモノカラー画像を形成し、画像形成ユニット20Kは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)トナーによるモノクロ画像を形成する。
上記の各画像形成ユニット20は、トナー容器(トナーカートリッジ)に収納されたトナーの色を除き全て同じ構成である。したがって、以下ブラック(K)用の画像形成ユニット20Kを例にしてその構成を説明する。
画像形成ユニット20は、最下部に感光体ドラム21を備えている。この感光体ドラム21は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム21の周面近傍を取り巻いて、クリーナ22、帯電ローラ23、光書込ヘッド24、及び現像器25の現像ローラ26が配置されている。
現像器25は、上部のトナー容器に同図にはM、C、Y、Kで示すようにマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のいずれかのトナーを収容し、中間部には下部へのトナー補給機構を備えている。
また、現像器25の下部には側面開口部に上述した現像ローラ26を備え、内部にトナー撹拌部材、現像ローラ26にトナーを供給するトナー供給ローラ、現像ローラ26上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備えている。
ベルトユニット17は、本体装置のほぼ中央で図の左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の転写ベルト27と、この転写ベルト27を掛け渡されて転写ベルト27を図の反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ28と従動ローラ29を備えている。
上記の転写ベルト27は、トナー像を直接ベルト面に転写(一次転写)されて、そのトナー像を更に用紙に転写(二次転写)すべく用紙への転写位置まで搬送するので、ベルトユニット17は、ここでは中間転写ベルトユニットというのが本例のベルトユニット17の機能を表している。
このベルトユニット17は、上記扁平なループ状の転写ベルト27のループ内にベルト位置制御機構30を備えている。ベルト位置制御機構30は、転写ベルト27を介して感光体ドラム21の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジから成る一次転写ローラ31を備えている。
ベルト位置制御機構30は、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の3個の画像形成ユニット20M、20C及び20Yに対応する3個の一次転写ローラ31を鉤型の支持軸を中心に同一周期で回転移動させる。
そして、ベルト位置制御機構30は、ブラック(K)の画像形成ユニット20Kに対応する1個の一次転写ローラ31を上記3個の一次転写ローラ31の周期と異なる回転移動周期で回転移動させて転写ベルト27を感光体ドラム21から離接させる。
すなわち、ベルト位置制御機構30は、ベルトユニット17の転写ベルト27の位置を、フルカラーモード(4個全部の一次転写ローラ31が転写ベルト27に当接)、モノクロモード(画像形成ユニット20Kに対応する一次転写ローラ31のみが転写ベルト27に当接)、及び全非転写モード(4個全部の一次転写ローラ31が転写ベルト27から離れる)に切換える。
上記のベルトユニット17には、上面部のベルト移動方向最上流側の画像形成ユニット20Mの更に上流側に、ベルトクリーナユニットが配置され、下面部のほぼ全面に沿い付けるように平らで薄型の廃トナー回収容器32が着脱自在に配置されている。
給紙部18は、上下2段に配置された2個の給紙カセット33を備え、2個の給紙カセット33の給紙口(図の右方)近傍には、それぞれ用紙取出ローラ34、給送ローラ35、捌きローラ36、待機搬送ローラ対37が配置されている。
待機搬送ローラ対37の用紙搬送方向(図の鉛直上方向)には、転写ベルト27を介して従動ローラ29に圧接する二次転写ローラ38が配設されて、用紙への二次転写部を形成している。
この二次転写部の下流(図では上方)側にはベルト式熱定着装置39が配置されて、ベルト式熱定着装置39の更に下流側には、定着後の用紙をベルト式熱定着装置39から搬出する搬出ローラ対41、及びその搬出される用紙を装置上面に形成されている排紙トレー42に排紙する排紙ローラ対43が配設されている。
両面印刷用搬送ユニット19は、上記搬出ローラ対41と排紙ローラ対43との中間部の搬送路から図の右横方向に分岐した開始返送路44a、それから下方に曲がる中間返送路44b、更に上記とは反対の左横方向に曲がって最終的に返送用紙を反転させる終端返送路44c、及びこれらの返送路の途中に配置された4組の返送ローラ対45a、45b、45c、45dを備えている。
上記終端返送路44cの出口は、給紙部18の下方の給紙カセット33に対応する待機搬送ローラ対37への搬送路に連絡している。
また、本例においてベルトユニット17の上面部には、クリーニング部46及び取り込みローラ47が配置されている。
クリーニング部46は、転写ベルト27の上面に当接して廃トナーを擦り取って除去し、取り込みローラ47はクリーニング部46が除去した廃トナーを引き継いで、図示を省略したベルトクリーナユニットの一時貯留部に溜め込み、その溜め込まれた廃トナーを搬送スクリューにより落下筒内を上部まで搬送し、落下筒を介して廃トナー回収容器32に送り込んでいる。
また、上記のクリーニング部46を適度の圧力で転写ベルト27に圧接させるために、ベルトユニット17側には、下方から転写ベルト27をクリーニング部46に向けて押圧する押圧ローラ48が設けられている。
図1に示すように、このプリンタ15は、従来の用紙に直接トナー像を転写する方式ではなく、待機搬送ローラ対37により二次転写部まで鉛直方向に搬送される用紙に中間転写ベルト27を介してトナー像を転写する方式となっている。
したがって、用紙の搬送路に発生する用紙ジャム等の不具合を回復するメンテナンス処理時には、図1の右側を開放するのみで対処できるようになっている。
そして、用紙ジャム等の不具合はキット類の配設部では発生しないので、図1の左側に集中するキット類などの消耗品の着脱の操作は、長手方向に入れ替え操作するだけの小さなスペースで良いように構成されている。
これにより、キット間の寸法は、可及的に縮小されており、装置本体全体の小型化が図られている。また、光書込みヘッド自体も小型化され、感光体ドラムに、より近接している構成となっている。
また、プリンタ15の前面を覆うフロントカバー(図1は断面図であるため見えないがフロントカバーは図1の紙面奥行き方向手前側となる本体装置の前面に設けられている)を手前に引いて開成すると、ベルトユニット17を、手前に引き出すことができ、これにより、ユーザはベルトユニット17を容易に交換することができる。
図2は、上記のプリンタ15の制御装置を含む回路ブロック図である。図2に示すように回路ブロックは、CPU(central processing unit)50を中心にして、このCPU50に、それぞれデータバスを介してインターフェイスコントローラ(I/F_CONT)51及びプリンタコントローラ(PR_CONT)52が接続されている。PR_CONT52にはプリンタ印字部53が接続されている。
また、CPU50には、ROM(read only memory)54、EEPROM(electrically erasable programmable ROM)55、本体操作部の操作パネル56、及び各部に配置されたセンサからの出力が入力されるセンサ部57が接続されている。
ROM54には、システムプログラムが記憶され、CPU50は、このシステムプログラムに従って各部を制御して処理を行う。
すなわち、各部において、先ず、I/F_CONT51は、例えばパーソナルコンピュータ等のホスト機器から供給される印字データをビットマップデータに変換し、フレームメモリ58に展開する。フレームメモリ58は、ブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)ごとに記憶エリアが設定されており、各色のデータが対応するエリアに展開される。
フレームメモリ58に展開されたデータはPR_CONT52に出力され、PR_CONT52からプリンタ印字部53に出力される。
プリンタ印字部53は、エンジン部であり、PR_CONT52からの制御の下で、図1に示した感光体ドラム21、一次転写ローラ31等を含む回転駆動系、帯電ローラ23、光書込ヘッド24等の被駆動部を有する画像形成部、用紙取出ローラ34〜排紙ローラ対43等の回転駆動される各部からなる搬送機構、発熱駆動及び回転駆動されるベルト式熱定着装置39などのプロセス負荷への駆動出力を制御する。
そして、PR_CONT52から出力されたブラック(K)、マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の各色のデータは、プリンタ印字部53からそれぞれ対応する図1に示した光書込みヘッド24に供給される。
次に、上記の構成におけるプリンタ15の基本動作を説明する。先ず、電源が投入され、使用する用紙の枚数、印字モード、その他の指定がキー入力あるいは接続するホスト機器からの信号として入力されると印字(印刷)が開始される。
すなわち、駆動ローラ28が図の反時計回り方向に回転して、転写ベルト27の循環移動を開始させる。各画像形成ユニット20が順次駆動され感光体ドラム21が図の時計回り方向に回転する。
帯電器23が感光体ドラム21周面に一様な高マイナス電荷を付与して初期化し、光書込ヘッド24は、感光体ドラム21周面に画像信号に応じた露光を行って初期化による高マイナス電位部と上記露光による低マイナス電位部からなる静電潜像を形成する。
現像ローラ26は、静電潜像の低電位部に現像器25内のトナーを転移させて感光体ドラム21周面上にトナー像を形成(反転現像)する。
用紙搬送方向最上流の画像形成ユニット20Mの感光体ドラム21の周面上に形成されたマゼンタのトナー像が転写ベルト27との対向面へと回転搬送される。一次転写ローラ31は、不図示の転写バイアス電源から出力される転写電流を転写ベルト27に印加する。これにより、感光体ドラム21上のマゼンタのトナー像が転写ベルト27に一次転写される。
転写ベルト27に一次転写されたトナー像には、この後、画像形成ユニット20Cの感光体ドラム21の周面上に形成されたシアンのトナー像が一次転写ローラ31により重ねて転写され、更に画像形成ユニット20Yの感光体ドラム21の周面上に形成されたイエローのトナー像が一次転写ローラ31により重ねて転写され、そして最後に画像形成ユニット20Kの感光体ドラム21の周面上に形成されたブラックのトナー像が一次転写ローラ31により重ねて転写される。
このように、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の4色のトナー像が順次重ねて一次転写されてフルカラーの画像が転写ベルト27上に完成する。
4色のトナー像を重ねて一次転写された転写ベルト27は、そのまま循環移動を続けて4色のトナー像を従動ローラ29と二次転写ローラ38とが対向する二次転写位置へと搬送する。
他方、用紙への印字タイミングよりやや早めに、用紙取出ローラ34が回転して給紙カセット33に収容されている用紙を取り出す。この給紙カセット33から取り出された用紙の最上部の一枚のみを送り出すべく下方の用紙の連れ送りを禁止するために捌きローラ36が逆方向に回転する。
給送ローラ35は、順方向に回転して最上部の用紙一枚を待機搬送ローラ対37へ給送する。
待機搬送ローラ対37は、回転を一時停止して用紙の進行を制止し、用紙の斜行等の搬送姿勢を補正して、搬送タイミングを待機し、用紙の印字開始位置が、転写ベルト27により二次転写位置へ搬送されてくる4色のトナー像の先端と一致するタイミングに合わせて、用紙の搬送を再開し、用紙を二次転写位置へ給送する。
二次転写位置において、二次転写ローラ38は、不図示のバイアス電源から供給されるバイアス電圧を用紙に印加する。これにより、転写ベルト27上の4色のトナー像が用紙に二次転写される。
4色のトナー像を転写された用紙は、そのままベルト式熱定着装置39に搬入される。ベルト式熱定着装置39は、発熱ローラと圧接ローラにより適宜の圧接力で用紙を押圧挟持し、用紙に熱と圧力を加えて4色のトナー像を紙面に定着させながら上方へ排出する。
ベルト式熱定着装置39から排出された用紙は、搬出ローラ対41により挟持されて搬送を引き継がれ、排紙ローラ対43によって排紙トレー42上に、4色のトナー像による画像形成面を下にして排出される。
このように、画像形成処理を制御する図2に示した制御装置においては、プリンタ15本体に本来設けられている検知装置により、ベルトユニット17の新規装着時または交換装着時にベルトユニット17の新旧を判別する。
図3は、本例のベルトユニット17の構成を示す斜視図である。同図はベルトユニット17から転写ベルト27を外した外観図を示している。そのため本来は転写ベルト27の陰になって見えない図1に示した駆動ローラ28、従動ローラ29、4本の一次転写ローラ31、クリーニング部46等が見えている。
更に、同図に示すように、ベルトユニット17には、後端部側面に、駆動ローラ28の回転軸ギア59、この回転軸ギア59に噛合して本体装置側の駆動系からの駆動を回転軸ギア59に伝達するベルト駆動ギア61、転写ベルト27の位置を印字モードに応じて移動させるためのベルトポジションギア62、このベルトポジションギア62と同軸の小径プーリに係合するプーリーベルト63、このプーリーベルト63に係合する大径プーリ64が配設されている。
そして、大径プーリ64が連結されている回転軸65がベルトユニット17の内側向きに延在して配置され、回転軸65の端部にはベルトポジションカム66が連結されている。ベルトポジションカム66は、回転することにより、可動底板67を図の矢印d及び矢印eで示すようにプリンタ15本体に対して左右両方向に摺動させ且つ一次転写ローラ31を上下に昇降させる。
この可動底板67には、可動底板67の左右方向の摺動に連動して左右に摺動するベルト位置検知用遮光突片68が外部に突出して配置されている。そして、新品のベルトユニット17には、同図に破線で示すようにセンサ遮光板を兼ねるベルト緩衝材69が除去可能な状態で取り付けられている。
ベルト緩衝材69はユニット17の前端から後端まで、それぞれユニット17の端部から外部に突出して取り付けられ、その後端部は上述したベルト位置検知用遮光突片68を遮光する位置に突出している。また、ベルト緩衝材69の前端部はオペレータが手に取ってユニット17から容易に引き出して除去できるよう十分に外部に突出して設けられている。
また、ベルトユニット17の向って左がわ前端部近傍には、フロントカバーに当接係合するカバーリンク軸71の端部が前方に突出して配置されている。
図3において、プリンタ15本体側の不図示のベルト用モータが順方向に回転するときは本体側の駆動系がベルト駆動ギア61に係合し、ベルト用モータが逆方向に回転するときは本体側の駆動系はベルトポジションギア62に係合するように切り換えられる。
これにより、ベルト用モータ正回転時には図3には図示を省略した転写ベルト27のみが回転して、そのベルトポジションは固定である。そして、ベルト用モータ逆回転時には、転写ベルト27は回転せず、そのベルトポジションの変更のみが行われる。
ベルトポジションの変更では、転写ベルト27は、非印字位置(一次転写ローラ31が画像形成ユニット20M、20C、20Y、20K全ての位置で下降)、カラー印字位置(一次転写ローラ31が画像形成ユニット20M、20C、20Y、20K全ての位置で上昇)、及び、モノクロ印字位置(一次転写ローラ31が画像形成ユニット20Kの位置のみ上昇)の3つのポジションを取れるようになっている。
この3つのポジションは、先ず、ベルト用モータの逆回転によってベルトポジションカム66が回動し、これにより可動底板67が先ず矢印dの方向に動き次に矢印eの方向に戻るということを繰り返して、転写ベルト27のベルトポジションが、非印字位置、カラー印字位置、モノクロ印字位置、再び非印字位置というように巡回して変化する。
上述したようにベルトポジションカム66の回転には可動底板67が連動して摺動し、この可動底板67の摺動に連動してベルト位置検知用遮光突片68が摺動する。ベルト位置検知用遮光突片68は、ベルトポジションがカラー印字位置になるまで可動底板67が移動したとき、後述する透過型光センサを遮光する。このカラー印字位置を基準として、非印字位置及びモノクロ印字位置が、ベルト用モータの回転数から算出される。
すなわち、ベルトユニット17は、新旧を問わず外部に単体であるときは、そのベルトポジションは未確定な非印字位置にあり、プリンタ15本体に装着されたとき、上記同様にベルト用モータが逆転駆動されてカラー印字位置が検出され、これによって、その後のモノクロ印字位置と非印字位置(電源オフ時の退避位置)が確定する。
尚、図3に示すベルト位置検知用遮光突片68の位置は、ベルトポジションがカラー印字位置にあるときの位置である。
また、ベルトユニット17の交換は、前述したようにプリンタ15本体前面のフロントカバーを開けて行われる。フロントカバーが閉まっている時には、カバーリンク軸71がフロントカバーに押され、ベルト用モータの逆回転時に、その駆動力を可動底板67に伝える。
他方、カバーリンク軸71がフロントカバーに押されていないとき、すなわち、フロントカバーが開成されているとき又はベルトユニット17が外部に単体であるときは、可動底板67は不図示のバネに押圧されて非印字位置に維持される。
図4(a) は、プリンタ本体側にあるベルトポジション検知センサと転写ベルトとの位置関係を模式的に示す平面図であり、同図(b) は、その側面図である。
尚、同図(a),(b) は新品のベルトユニット17がプリンタ装置本体に交換装着されたときにおける転写ベルト27、可動底板67、ベルト位置検知用遮光突片68、及びベルト緩衝材69と、プリンタ本体側のベルトポジション検知センサ72を示している。
上述したとおり、ベルトユニット17の交換はフロントカバーを開けて行われる。したがって、これも上述したように、ベルトポジションは非印字位置にある。すなわち、フロントカバーが開けられた状態では、ベルト位置検知用遮光突片68はベルトポジション検知センサ72から外れた位置にある。
しかし、同図は新品のベルトユニット17であるので、ベルト位置検知用遮光突片68がベルトポジション検知センサ72から外れた位置にあっても、これに代わってベルト緩衝材69の突端が、ベルトポジション検知センサ72の検知位置にきている。
つまり、新品でない(旧品の)ベルトユニット17は、フロントカバーを開けると必ず非印字位置にベルトポジションが設定されるため、ベルトポジション検知センサ72を遮光することはないが、新品ベルトユニット17の場合は、フロントカバーを開けていてもベルト緩衝材69がベルトポジション検知センサ72を遮光することになる。
これより、フロントカバーの開成時にベルトポジション検知センサ72が遮光されていれば、交換装着されたベルトユニット17が新品であると判断できる。
図5は、本例の制御装置のCPU50により実行されるベルトユニット17の新旧検知(以下「ベルトNew検知」という)に係る処理のフローチャートである。尚、この処理はフロントカバーが開成されているときに開始される。
図5において、フロントカバーが開成されていることによって、ベルトNew検知が開始される(S1)。
このベルトNew検知では、先ず、ベルトポジション検知センサ72が駆動され、その検知出力がオン(センサの発光部から受光部への照射光が遮光されている)か否かが判別される(S2)。
そして、検知出力がオンであれば(S2がON)、すなわち、フロントカバーが開成されていることによってカバーリンク軸71の押し込みが解除され、可動底板67がバネに押圧されて非印字位置に維持されていて、ベルト位置検知用遮光突片68が検知位置から外れているはずであるにも係らず、検知出力がオンであれば、図4(a),(b) に示したように、ベルト緩衝材69が遮光している。
この場合は、ベルトユニット17が新品であると判断して、制御装置に内蔵のベルトユニットの使用寿命を計数するベルトライフカウンタを「0」クリアして初期化する(S3)。
そして、操作パネル56の表示部に、例えば「ベルト緩衝材を引き抜いて除去してください」と、ユーザに対するメッセージを表示する(S4)。
続いて、上記ベルト緩衝材の引き抜きによってベルトポジション検知センサ72の検知出力がオフとなるまで待機し(S5、判別がON)、ベルトポジション検知センサ72の検知出力がオフとなったことを確認すると(S5がOFF)、続いて、フロントカバーが閉成されるまで待機する(S6、判別がNO)。
そして、フロントカバーが閉成されたことを確認して(S6がYES)、このベルトユニットのベルトNew検知の処理を終了する。
尚、ベルト緩衝材69が引き抜かれた後では、ベルトポジションが、上述したカラー印字位置に移動すると、可動底板67及びベルト位置検知用遮光突片68が図4(a) の矢印fで示すように図の左方に移動して、ベルトポジション検知センサ72を遮光する位置に来るようになっており、これにより、ベルトポジションの位置決めが行われる。
このように実施形態1によれば、ベルトポジション検知センサを用いて転写ベルトのベルトNew検知を行うので、部品の共有化による部品の削減および省スぺ−ス化に有効である。
また、被検知部材を専用の部品でなく緩衝材の突端部を利用するので、コストの削減に有効である。更には、ヒューズなどの電気部品をベルトユニット内に設ける必要がないので、ベルトユニットの構成の簡易化に有効である。
(実施形態1の変形例)
ところで、上記のベルト緩衝材を利用する方法は、ユーザが間違ってプリンタ15の電源を落とした状態でベルトユニット17を交換すると、ユーザはベルト緩衝材を引き抜いてからフロントカバーを閉じるので、後でプリンタ15に電源が入ってからCPU50が図5に示したベルトNew検知の処理を実行しても新旧の判断ができなくなるという虞がある。
そこで、プリンタ15の電源が入っているときは勿論、電源が落ちているときにベルトユニット17を交換しても、ベルトNew検知ができるようにすることもできる。
本実施形態1の変形例では、図4において、ベルト緩衝材69を、ベルトポジション検知センサ72の検知位置に配置されるベルト緩衝材69の突端部のみの構成とし、これを遮光板69′としてベルトユニット17のフレームに仮固定する。
そして、ベルト位置検知用遮光突片68側に、上記遮光板69′との係合部を設け、ベルト位置検知用遮光突片68が遮光位置に移動したとき遮光板69′とベルト位置検知用遮光突片68とが係合するようにし、一旦係合すると、遮光板69′の仮固定が解除されて遮光板69′とベルト位置検知用遮光突片68とが一体化されるようにする。
図6は、上記変形例の構成においてプリンタ15本体装置に電源が入ったままの状態でベルトユニット17を交換したときのベルトNew検知に係る処理のフローチャートである。
この処理においても、フロントカバーが開成されることによって、ベルトNew検知が開始される(S101)。
ベルトNew検知が開始されると、先ず、ベルトポジション検知センサ72の検知出力がオンか否かを判別する(S102)。
ベルトユニット17が新品であれば、ベルトポジション検知センサ72の検知位置に対応する位置で遮光板69′がベルトユニット17のフレームに仮固定されている。したがって、ベルトポジション検知センサ72の発光部の照射光は遮光され、受光部は受光を遮断されることによりオン信号を制御部に送信する。
また、ベルトユニット17が旧品であれば、ベルト位置検知用遮光突片68に係合して一体化された遮光板69′はベルト位置検知用遮光突片68と共に非印字位置に移動しているので、ベルトポジション検知センサ72の発光部の照射光は遮光されることなく、受光部が受光することによりオフ信号を制御部に送信する。
したがって、上記処理S102の判別で、ベルトポジション検知センサ72の検知出力がオフならば(S102がOFF)、ベルトユニット17が旧品であると判断し(S111)、例えばベルトユニット17が旧品である旨を操作パネル56の表示部に表示するなどして、ベルトNew検知の処理を終了する。
他方、上記処理S102の判別で、ベルトポジション検知センサ72の検知出力がオンならば(S102がON)、ベルトユニット17が新品であると判断して、ベルトライフカウンタを「0」クリアして初期化して(S103)、フロントカバーが閉成されるまで待機する(S104、判別がNO)。
そして、フロントカバーが閉成されたことを確認すると(S104がYES)、ベルトモータを逆回転させる(S105)。
このベルトモータを逆回転させる時間は、初期の非印字位置から3通りのベルトポジションを一巡する時間である。これにより、カラー印字位置となったとき遮光板69′がベルト位置検知用遮光突片68に係合して一体化され、ベルトモータの逆回転が一巡したときは、遮光板69′はベルト位置検知用遮光突片68と共に非印字位置に移動している。
そこで、CPU50は、ベルトポジション検知センサ72の検知出力がオフであるか否かを判別する(S106)。そして、検知出力がオンであれば(S106がON)、遮光板69′がベルト位置検知用遮光突片68に一体化されていない、又はベルト位置移動機構そのものが異常であると判断して、例えば「ベルトポジション異常」を操作部の操作パネル56の表示部に表示する(S110)。
また、処理S106の判別でベルトポジション検知センサ72の検知出力がオフであれば(S106がOFF)、遮光板69′がベルト位置検知用遮光突片68に一体化されていると一応は判断できるので、CPU50は、更にベルトモータを逆回転させる(S107)。このベルトモータの逆回転時間は、非印字位置からカラー印字位置へ移動するまでの時間である。
そして、CPU50は、ベルトポジション検知センサ72の検知出力がオンになっているか否かを判別する(S108)。そして、検知出力がオンであれば(S108がON)、遮光板69′がベルト位置検知用遮光突片68に一体化されて、ベルト位置検知用遮光部材として機能していると判断して、ベルトNew検知の処理を終了する。
他方、カラー印字位置へ移動したにも拘わらず検知出力がオフであれば(S108がOFF)、この場合は、遮光板69′とベルト位置検知用遮光突片68との一体化が不完全であった、又はベルト位置移動機構そのものが異常であると判断して、この場合も処理S110の処理に移行する。
図7は、上記実施形態1の変形例においてプリンタの電源が落ちている状態でベルトユニット17を交換したときに制御装置のCPUにより実行されるベルトNew検知処理のフローチャートである。尚、以下の説明では、ベルトポジション検知センサ72を単にセンサ72という。
この処理では、電源が落ちている状態でベルトユニット17が交換され、その後に電源が入れられてフロントカバーが閉成されたとき、又は先にフロントカバーが閉成されて次に電源が入れられたときに、ベルトNew検知が開始される(S201)。
先ず、センサ72の検知出力がオンになっているか否かを判別する(S202)。そして、センサ72の検知出力がオンであれば(S202がON)、ベルトモータを逆回転させる(S203)。
これにより、ベルトユニット17のベルトポジションが変化する。このとき旧品のベルトユニット17ならば、非印字位置→モノクロ印字位置→カラー印字位置→非印字位置と一巡するまでの間に、カラー印字位置でのみセンサ72が遮光されるので、遮光時間は比較的短い。
しかし、ベルトユニット17が新品のベルトユニットであれば、ベルトポジションの変化が非印字位置→モノクロ印字位置→カラー印字位置→非印字位置と一巡するまでの間、最初の非印字位置→モノクロ印字位置→カラー印字位置までは、遮光板69′とベルト位置検知用遮光突片68との一体化が未だ行われておらず、遮光板69′が遮光位置に停止したままであり、その間センサ72が遮光されているため遮光時間が比較的長い。
したがって、プリンタ本体の電源オフの状態でベルトユニット17の交換を行っても、センサ72が遮光されている時間を計測すればベルトNew検知を行うことができる。
ここで、旧品のベルトユニット17がセンサ72を遮光している時間を時間a、新品のベルトユニット17がセンサ72を遮光している時間を時間bとして、ベルトNew検知閾値Cを「C=(a+b)/2」とする。
このベルトNew検知閾値Cを用いて、上記ベルトモータの逆回転中におけるベルトユニット17のベルトポジション変化に基づくセンサ72への遮光時間を計測し、その遮光時間がベルトNew検知閾値C以上であるか否かを判別する(S204)。
そしてベルトNew検知閾値C以上であれば(S204がYES)、このベルトユニット17には遮光板69′が取り付けられている、すなわち新品のベルトユニット17の可能性があると判断し、更にベルトモータの逆回転を継続して、センサ72の検知出力がオフになったか否かを判別する(S205)。
そして、センサ72の検知出力がオンであれば(S205がON)、遮光板69′がベルト位置検知用遮光突片68に一体化されていない、又はベルト位置移動機構そのものが異常であると判断して、例えば「ベルトポジション異常」を操作部の操作パネル56の表示部に表示する(S208)。
他方、センサ72の検知出力がオフであれば(S205がOFF)、遮光板69′がベルト位置検知用遮光突片68に一体化されて、非検知位置に移動していると判断し、新品のベルトユニット17であることを確認できたので、ベルトライフカウンタを「0」クリアして初期化して(S206)、ベルトNew検知の処理を終了する。
また、上記処理S202の判別で、センサ72の検知出力がオフであるときは(S202がOFF)、このベルトユニット17には遮光板69′が取り付けられていないので旧品のベルトユニット17であると判断して、ベルトNew検知の処理を終了する。
このように、実施形態1の変形例によれば、検知センサを遮光する部材を転写ベルトのベルトポジション検知用の遮光板と一体化にするので、ユーザが誤ってプリンタの電源をオフした状態でベルトユニットを交換してもベルトNew検知ができて使い勝手が良くなる。
尚、上記の実施形態1及びその変形例では、ベルトNew検知にベルトポジション検知用の光センサを利用しているが、これに限ることなく、フロントカバーの開成時に遮光されることの無い別の用途で使用されているセンサを利用するようにしてもよい。また、光センサでなく、機械的スイッチを用いるようにしても良い。
また、新旧検知をベルトユニットの新旧検知として説明しているが、これに限ることなく、検知センサと緩衝材というような同様または類似の構造で、ベルトユニット以外の消耗品の新旧検知に適用してもよいことは言うまでもない。
(実施形態2)
続いて、実施形態2について説明する。実施形態2では、上述した実施形態1及びその変形例と異なり、光透過型センサではなく、光反射型センサを用いる。
図8は、実施形態2におけるベルトユニットと反射型フォトセンサの位置関係を模式的に示す斜視図である。尚、プリンタ本体の構成は図1及び図2に示した構成と同一であり、ベルトユニット17の細部の構成、及び基本動作は、実施形態1の場合と同様である。また、図8には、図1と同一構成部分には図1と同一の番号を付与して示している。
図8に示すように、新品のベルトユニット17における本例の転写ベルト27には、上面回転方向下流側から上流側にかけて全長のほぼ1/3にわたって光反射率cの反射物質73が付着(塗布)されている。
そして、その反射物質73が付着されている転写ベルト27端面に近接して光反射型センサ74が配設されている。この光反射型センサ74は、もともとレジスト補正用または濃度制御用に配設されているものである。
レジスト補正、または濃度補正は、転写ベルト27上のトナーを光反射型センサ74により検出し、その検出の出力値を用いて行われているが、ここでは本実施形態に関係しないので説明は省略する。
図8において、駆動ローラ28により駆動されて転写ベルト27が矢印gで示すように循環移動を開始すると、光反射型センサ74により反射物質73が検出されたのち、クリーニング部46で転写ベルト27上から除去される。
すなわち、ベルトユニット17が新品であることが確認されたのちは、転写ベルト27上から反射物質73が除去されるので、次に、このベルトユニット17を取り外して再びプリンタ本体に装着されたときは、反射物質73が検出されないので旧品のベルトユニット17であると判断されることになる。
図9は、トナー像の反射率、転写ベルトの反射率、反射物質の反射率と光反射型センサの出力値との関係を示す図である。同図は横軸に反射率の異なる領域を示し、縦軸にセンサ出力を示している。
縦軸に示すセンサ出力は、下から順に、トナー像の反射率a、転写ベルト27の反射率b、反射物質73の反射率cに対する光反射型センサ74の出力値を示している。
同図に示すように、転写ベルト27の反射率bは、転写ベルト27面の変位に応じて僅かの範囲で上下に変動するが、その転写ベルト27の反射率bよりも下方で、トナー像の反射率aはトナー像の濃度が高くなるほど低下するように変化する。
したがって、転写ベルト27の反射率bよりも高い反射率cの範囲の反射率を有する反射物質73を新品ベルトユニット17の転写ベルト27面に付着させておくことで、光反射型センサ74での初期位置検出のための前回転中に、上記の反射物質73を検出することにより、ベルトNew検知を行うことができる。
図10は、実施形態2におけるプリンタの制御装置のCPU50により実行されるベルトユニットのベルトNew検知に係る処理のフローチャートである。尚、以下の説明では、光反射型センサ74を単にセンサ74という。
同図に示す処理では、電源が落ちている状態でベルトユニット17が交換され、その後に電源が入れられてフロントカバーが閉成されたとき、又は先にフロントカバーが閉成されて次に電源が入れられたときに行われる初期位置検出のための前回転中に、ベルトNew検知が開始される(S301)。
先ず、センサ74の検知出力値がベルトNew検知閾値C以上となっているか否かを判別する(S302)。
そして、もしセンサ74の検知出力値がベルトNew検知閾値C以上でないときは(S302がNO)、装着されたベルトユニット17には反射物質73が付着されていないのであり、したがって、ベルトユニット17が旧品であると判断し(S308)、例えばベルトユニット17が旧品である旨を操作パネル56の表示部に表示するなどして、ベルトNew検知の処理を終了する。
他方、上記処理S302の判別で、センサ74の検知出力値がベルトNew検知閾値C以上であるときは(S302がYES)、装着されたベルトユニット17に反射物質73が付着されているのであり、したがて、この場合はベルトユニット17が新品であると判断し、ベルトライフカウンタを「0」クリアして初期化する(S303)。
さらに、CPU50は、ベルトモータを正方向に回転させる(S304)。これにより転写ベルト27は引き続き図8の矢印g方向に回転を続けて、クリーニング部46により、反射物質73を除去される。
引き続きCPU50は、所定時間ベルトモータを正方向に回転させて、再びセンサ74の検知出力値がベルトNew検知閾値C以上となっているか否かを判別する(S305)。そして、センサ74の検知出力値がベルトNew検知閾値C以上でないときは(S305がNO)、クリーニング部46によって反射物質73が除去されている。
すなわち、ベルトユニット17が新品であることが確認され、以後は新品でないことを検出できる状態が設定されたことになる。CPU50は、上記のことを確認してベルトNew検知の処理を終了する。
他方、上記の処理S305の判別で、センサ74の検知出力値がベルトNew検知閾値C以上であるときは(S305がYES)、検出後の反射物質73が未だ除去されずに転写ベルト27上に残っているのであり、この場合は、CPU50は、クリーニング部46によるベルトクリーニングが不良である旨を操作部5の操作パネル56の表示装置に表示する。
尚、上記のように反射物質73が検出された後、クリーニング部46により反射物質73が正常に除去されると、反射物質73が無くなったベルトユニット17は、次回からは旧品のベルトユニットであると判断されることになる。
上述したように、この実施形態2によれば、レジスト補正や濃度制御用などの通常の配設部材であるセンサを用いてベルトNew検知を行うので、簡単な構成で、部品の共有化や削減、更には省スぺ−ス化に有効に貢献することができる。
また、初期位置検出のための前回転中に新旧の検知を行うので、電源OFF状態で転写ベルトを交換してもNew検知ができるという利点がある。
尚、上記実施の形態では、反射率cの物質を付着させておくとしたが、これに限ることなく、例えば反射率cの緩衝材を実施形態1のように反射型フォトセンサが検知できる場所に置いておき、これを検知後にユーザに引き抜かせてもよい。
更には、反射率cの用紙を転写ベルト表面保護材として、反射型フォトセンサが検知できる位置から用紙搬送ルートにかけて巻いておき、ベルトNew検知終了後に排紙させる構造としてもよい。
(実施形態3)
続いて、実施形態3について説明する。
図11(a) は、実施形態3におけるベルトユニットと反射型フォトセンサの位置関係を模式的に示す側面図であり、また、同図(b) は同図(a) と共にその動作状態を説明する図であり、転写ベルト27の1回転後の状態を示している。
尚、プリンタ本体の構成は図1及び図2に示した構成と同一であり、ベルトユニット17の細部の構成、及び基本動作は、実施形態1の場合と同様である。また、図11(a),(b) には、図1と同一構成部分には図1と同一の番号を付与して示している。
図11(a) に示すように、新品のベルトユニット17における本例の転写ベルト27には、ベルトポジション検知センサ72が配置されている。このベルトポジション検知センサ72は、プリンタ本体にベルトユニット17を交換装着したとき、べルトポジションの初期設定やレジスト調整等のために、必然的に行われる1サイクル分の転写ベルト27の回転駆動の際にベルト位置を検出するために本来から設けられているセンサである。
また、図11(a) に示すように、従動ローラ29の駆動軸ギア29−1には、半円状のアイドルギアから成るベルトNew検知用ギア75が噛合している。このベルトNew検知用ギア75には、ギアの表面に摩擦計数の高い布が予め巻かれている。
上記1サイクル分の転写ベルト27の回転につれて、転写ベルト27のベルトポジションは、非印字位置、カラー印字位置、モノクロ印字位置、再び非印字位置というように巡回して遷移する。
新品のベルトユニット17は、上記1サイクル分の転写ベルト27の回転駆動のために従動ローラ29が回転するにつれて、その駆動軸ギア29−1に噛合するベルトNew検知用ギア75を回転させるための負荷がかかるため、ベルトポジションの遷移に遅延を発生させる。
そして、転写ベルト27の回転軸つまり駆動軸ギア29−1が1回転すると、図11(b) に示すように、ベルトNew検知用ギア75が駆動軸ギア29−1との噛合から離脱するため、上記の回転負荷が無くなり、本来の駆動状態に設定される。
このように、新品のベルトユニット17は、初期設定で1サイクル分回転駆動された際に、本来の駆動状態よりも遅延が発生する構造になっている。本例におけるベルトNew検知は、この最初の1サイクルの回転時間を測り、その時間の長さでベルトユニット17の新旧を判断する。
図12は、上記構成の実施形態3におけるプリンタの制御装置のCPU50により実行されるベルトユニットのベルトNew検知に係る処理のフローチャートである。尚、この処理においては、予め判明している平常状態の転写ベルト27におけるベルトポジション位置の遷移1サイクル分の時間が「平常1サイクル分時間A」として、CPU50に内蔵の比較用メモリに記憶されている。
図12において、CPU50は、転写ベルト27のベルトポジションをダウン(非印字位置)→モノ(モノクロ印字位置)→カラー(カラー印字位置)へと順次移行させる(S401)。
続いて、上記転写ベルト27のベルトポジションの遷移1サイクル分の時間を計測してその「計測時間B」を記憶する(S402)。
そして、A<B(「平常1サイクル分時間A」よりも「計測時間B」の方が大きい、つまり遅延が発生)しているか否かを判別する(S403)。
この判別でA<Bであれば(S403がYes)、ベルトポジションの遷移1サイクルの経過に遅延が発生しているのでベルトユニット17は新品であると判断して(S404)、ベルトNew検知の処理を終了する。
他方、上記の判別でA<Bでないときは(S403がNo)、ベルトポジションの遷移1サイクルの経過が正常であるので、ベルトユニット17は旧品であると判断して(S405)、ベルトNew検知の処理を終了する。
このように、本実施形態3によれば、ベルトユニットの新旧の判断を、転写ベルトの1サイクルの回転時間を計って判断するので、ベルトNew検知用の専用のセンサを必要とせず、そのための電気回路が不要であるので、構成が簡単で且つコストの上昇を抑制することができる。
(実施形態4)
ところで、上記のような転写ベルトは耐久性がより高いことが要求される。従来の転写転写ベルトは、ETFEもしくはPCおよびポリイミド系の樹脂に、ある抵抗をもたせて使用しており、表面性および硬さは素材および添加剤により決定される。
しかし、従来の表面に二次処理をしない転写ベルトでは、表面硬度が柔らかい場合トナー及び添加剤をカウンターブレードでクリーニングするとき表面を研磨してしまい、表面を荒らすという問題があった。
また素材が硬く熱収縮も少ない転写ベルトでも、添加剤硬度に対して転写ベルト表面硬度が柔らかいため、添加剤がフィルミングしてベルト表面を荒らす問題があった。
ベルト表面を更に良くするためには、ベルト表面に別素材の膜を形成する方法や、遠心成形により2層構造に成形する方法がある。しかし、ベルト自体が100から200μmの層で出来ている転写ベルトでは、薄い硬化層を均一に形成することは困難であり、また加工方法においてもコストの上昇を招くので好ましくない。
図13は、実施形態4における転写ベルト表面の加工方法を説明する図である。同図において、表面加工前の転写ベルト27は、転写ベルト回転駆動用の駆動ローラ76及び76′に掛け渡され、矢印h方向に循環移動する。
転写ベルト27の上循環部を循環移動方向上流側から下流側へ、外側と内側の上下から挟んで、上流冷却ローラ対78、成膜部77、及び下流冷却ローラ対78′が配設されている。成膜部77は、ベルト内側の冷却ローラ77−1とベルト外側の加熱ローラ77−2から成る。
上記転写ベルト表面の加工装置の構成において、転写ベルト27は、矢印h方向に循環移動する。転写ベルト27は先ず冷却ローラ対78を通って十分に冷却された後、成膜部77を通って、内側からは冷却ローラ77−1により冷却され、外側表面に加熱ローラ77−2により熱を与えられ、表面の加熱硬化が促進される。
そして、下流冷却ローラ対78′により強制冷却され、表面のみに生成された加熱硬化膜が安定的に形成される。すなわち、図13の破線丸Eで囲んでその拡大図で示すように、転写ベルト27には、ベルト本体27−1の表面に硬化膜27−2が形成されている。
このように、本例では、転写ベルト27を構成する樹脂の熱硬化特性を利用し、加熱硬化により、転写ベルトの表面側のみに1層の硬化膜27−2を形成する。
このように、本実施形態4によれば、転写ベルト27に硬化膜27−2を形成したことにより、クリーニング部46に堆積したトナー及びその添加剤による転写ベルト表面への研磨を抑えることができる。
尚、上記実施形態4では、加熱ローラ77−2により転写ベルト27の表面硬化膜を形成しているが、これに限ることなく、加熱ヒータを用いて転写ベルト27表面を硬化させるようにしても良い。
(実施形態5)
ところで、転写ベルトのテンション装置では、従来、バネ式のテンション部材と電気的にON/OFFするソレノイドとを使って転写ベルトに加わるテンションを安定化させる装置や、駆動ローラ又は従動ローラへの転写ベルトの巻き付け角を変化させることでテンションを安定化させる装置などが知られている。
しかし、これらの装置は、機構として複雑であり、近年の少スペース化の傾向には馴染まない構成であるといえる。
本例では簡単な構成で、転写ベルトに加わるテンションを安定化させることができる。
図14(a) は、実施形態5における転写ベルトのテンション安定化装置を示す斜視図であり、同図(b) は、その側面図である。
同図(a),(b) に示すように、二次転写ローラ38に対向配置されている転写ベルト27の従動ローラ29には、その両端部(同図(a) では手前側の端部のみを示している)の周面に、短繊維ゴムから成る低摩擦滑り部材79が取り付けられている。
尚、低摩擦滑り部材79を形成する短繊維ゴムは、安定した摩擦力を持続出来る部材である。ただし、この低摩擦滑り部材79の材質については、特に繊維ゴム系とする必要は無く、例えばEPDM、又はPOM系の表面を粗く形成したものでもよい。
更に図14(a),(b) に示すように、従動ローラ29は、その回転軸81に一端を固設されたリンクアーム82を備えている。そして、このリンクアーム82の他端には、回転自在なテンションローラ83が支持されている。
この転写ベルトテンション安定化装置は、転写ベルト27を駆動する従動ローラ29の端部周面に摺接している低摩擦滑り部材79が、転写ベルト27の循環移動によって転写ベルト27から回転トルクを得る。
そして、低摩擦滑り部材79と転写ベルト27間の安定した摩擦によって半減した従動ローラ29の回転力が、その回転軸81と一体なリンクアーム82に伝動される。リンクアーム82は伝動された回転力から生じる回転トルクに応じた角度位置にテンションローラ83を移動又は維持する。これにより、転写ベルト27に常時安定したテンションを与えることができる。
このように、本例では、例えば低摩擦滑りゴム部材のような安定した摩擦部材を従動ローラ29(または駆動ローラ28でも良い)の端部に貼設して、転写ベルト27との摩擦によって新たなトルクを得、そのトルクを別な部材であるリンクアーム82を介して位置移動力に変換し、その位置をテンションローラ83に伝達させる。
この転写ベルトテンション安定化装置は、転写ベルト27の回転停止時では、低摩擦滑り部材79に動摩擦によるトルクが発生せず、静摩擦のみとなり、停止時の転写ベルト27の張力は、静摩擦力とテンションローラ83の重量から成る弱いテンションのみとなり、プリンタの停止時または未使用時などにおける転写ベルト27の従動ローラ29によって生じる曲り癖に対する保護効果が得られる。
また、従来のようなテンションローラ83を付勢するバネを必要としないので、従来大きく取っていた転写ベルトテンション安定化装置用の配設空間を削減してプリンタ本体の小型化に貢献することができる。
尚、上記実施形態では、従動ローラ側に摩擦部材を設けたが、これに限ることなく、テンションローラ側に設けるようにしてもよい。
この場合、摩擦によって得たトルクが直接テンションローラに伝わるので、転写ベルトの張力はよりアップすると考えられる。しかし、摩擦部材を適宜に選択することによって適切な張力に低減させることは可能である。
(実施形態6)
ところで、従来、転写ローラ(本例のプリンタ15では二次転写ローラ38)が従動回転する方式の装置においては、通紙時と非通紙時とで転写ローラに回転ムラが生じることがある。これは特に通常紙用に各部装置が設定されているプリンタに厚紙等が通紙されたときに発生する。
このような転写ローラの回転ムラを防止するために、転写ローラを像担持体(従来は一般的に感光体ドラム、本例では転写ベルト)に対して画像形成有効領域の一端もしくは両端よりも長くなるように形成し、その一端もしくは両端で転写ローラを像担持体に圧接させる方式が知られている。
図15(a),(b),(c) は、そのような転写ローラを像担持体に対して画像形成有効領域の一端もしくは両端よりも長くなるように形成して像担持体に圧接させる方式における転写ローラと像担持体の構成と、その動作状態を示す図である。
同図(a) に示すように、二次転写ローラ38は、像担持体である転写ベルト27の画像形成有効領域(少なくとも用紙84の幅よりも狭い)の一端もしくは両端(図15(a),(b),(c) では両端)よりも長くなるように形成され、その長く形成された端部で転写ベルト27に圧接している。
しかし、用紙84が通常紙であれば問題ないが、同図(b),(c) に示すように用紙84´のように厚紙であると、二次転写ローラ38´が柔軟な部材から出来ている場合は、同図(b) に示すように、通紙部が凹状に押しつぶされ、その影響で端部における転写ベルト27との圧接が不完全になるという不具合が発生する。
また、二次転写ローラ38″が硬質な部材から出来ている場合は、同図(c) に示すように、二次転写ローラ38″が、用紙84´の厚さに応じた分だけ通紙部と同様に端部まで転写ベルト27から浮き上がって離隔され、転写ベルト27との圧接が解除された状態となり、転写ベルト27の画像形成有効領域の一端もしくは両端よりも長く形成された意味を成さなくなる。
また、二次転写ローラと対向ローラ(本例では従動ローラ29)を、転写ベルトと記録媒体(用紙)との介在領域L2の外側両端を互いに直接押圧させて、この領域における両者間の摩擦力を領域L2に比べ大とすることで、転写ベルトの移動による対向ローラの回転力で転写ローラを従動回転させるようにした方式が知られている。
図16は、そのような従来の転写ローラと像担持体の構成の他の例を示す図である。同図に示すように、二次転写ローラ38bが、被転写体(用紙84)及び転写ベルト27の幅よりも長く形成され、その両端で直接対向ローラ(従動ローラ29)に圧接している。そして、両端の当接部の外径が、摩擦力を高めるために本体部分よりも大きく形成されている。
このように、二次転写ローラ38bの端部を直接対向ローラ(従動ローラ29)に突き当てることで、従動駆動を取ろうとしているが、間に被転写体(用紙84)と転写ベルト27を挟んで突き当てなければならないため、二次転写ローラ38bの両端のみ外径を大きくして圧接力を高めるなど、二次転写ローラ38bの端部のみを、形状又は材質を変えるといった特別な加工が必要となる。
また、二次転写ローラ38bと対向ローラ(従動ローラ29)との間には転写電圧を印加するため、少なくとも、どちらか一方のローラの直接接触する部分は絶縁処理を施す必要がある。そのため、単一材料で全幅同一加工の簡単な構成のローラが使えないことになり、コストの上昇を避けることができない。
図17は、上記の諸問題を解決した実施形態6としての転写ローラと像担持体の構成を示す図である。同図(a),(b),(c) において、二次転写ローラ38cは、転写ローラ軸85と、この転写ローラ軸85により保持される発泡ウレタン(又はゴム等)の単層の弾性層からなる筒状体38c−1と38c−2で構成され長手方向に均一な太さで形成されている。
この二次転写ローラ38cの発泡ウレタン層は、弾性を有し、硬度はアスカーC35°〜45°である。また、この二次転写ローラ38cの幅(ローラ長)は、被転写体である用紙84の最大幅よりも長く、両端が用紙84よりはみ出している。ただし転写ベルト27の幅よりも短い。
すなわち、上記の転写ベルト27及び二次転写ローラ38cは、中央部を基準にして配置されているため、用紙84が進入した状態で、それらの両端は、用紙84の両端からはみ出るように設定されている。そして、二次転写ローラ38cは、同図(c) に示すように、金属製の転写ローラ軸85の軸受け86が金属スプリング87により転写ベルト27方向に付勢されている。上記の軸受け86は導電性樹脂で出来ており、転写時には金属スプリング87を介して転写バイアスを給電される。
上記の構成により、二次転写ローラ38cの両端部は、像担持体である転写ベルト27(もちろん感光体ドラムであっても良く、その場合は二次転写ローラ38cは、二次転写ローラではなく一次転写ローラ31となる)に圧接して配置される。すなわち、二次転写ローラ38cは、摩擦力で転写ベルト27の動きに従勤して駆動されるローラである。
その二次転写ローラ38cの両端部の用紙84の最大幅より外に位置する部分の周面には、輻射方向に沿ってスリット88が形成されている。これにより、二次転写ローラ38cの少なくとも表面は、中央部の筒状体38c−1と両端部の筒状体38c−2とに分割されている。
これにより、用紙84が進入した場合の二次転写ローラ38cの弾性変形が、両端のスリット88よりも外側の筒状体38c−2に及ばないようになり、少なくともこの筒状体38c−2部分は常に転写ベルト27に圧接しているようになる。
したがって、従動駆動するのに最低限必要な接触幅を安定して確保できるようになり、これにより、用紙84の進入時にも駆動伝達が確保され、安定した搬送性が得られるようになる。
尚、スリット88は、二次転写ローラ38cの層厚が6mm、硬度アスカーC35°〜45°の本実施例において、表層から2〜3mmの深さで十分に上記の作用が得られる。
また、スリット88よりも外側の幅は、広いほど駆動伝達効果が高いのは当然として、例えば2〜3mm程度の幅でも、転写ベルト27に当たっているのといないのとでは大きな差があり、たとえ2〜3mm程度の幅でも十分な効果がある。したがって、プリンタ本体の形状が限られた寸法の中でも十分実施でき、装置の小型化に寄与できる。
また、量産品としてプリンタ本体を製造する場合、転写ベルトを部分的に形状を変えたり、表面性を変えたりする必要はなく、通常の二次転写ローラにスリットを入れるだけで済み、そのような作業は表面研磨や端部カット工程と同列に行うことができ、加工としては容易であり、コストの大きな上昇を生じる虞は全く無い。
(実施形態6の変形例)
図18(a),(b),(c) は、実施形態6の変形例としての転写ローラと像担持体の構成を示す図である。同図(a),(b),(c) に示すように、本例では、上記同様に両端にスリット88の入った転写ローラ38cを使用する。
そして、本例では、二次転写ローラ38cを金属スプリング87で転写ベルト27に押圧することに代わって、転写ローラ軸85と従動ローラ軸89の軸間距離を、軸ロックレバー101で固定する。
これにより、二次転写ローラ38cの硬さや用紙84の厚みが変化しても、両端のスリット88より外側の筒状体38c−2部分の接触状態を常に一定に保つことができ、より安定した搬送機能を維持することができる。
また、このように転写ローラ軸85と従動ローラ軸89の軸間距離を軸ロックレバー101で固定しても、二次転写ローラ38c自体が弾性を有するため、用紙84の厚みの違いを吸収しながら転写して用紙84を搬送することができる。
(実施形態7)
ところで、転写ベルトはレジスト調整を行わなければならないが、そのレジスト調整では、例えばレジストパッチによるレジスト調整が知られている。また、濃度センサを使用して濃度変動からレジストズレを検出する手法もあるが、これは正反射受光部分、拡散反射受光部分、アンプ部分、及び出力調整部分からなる濃度センサを使うため、コストがかかり過ぎて好ましくない。
また、テスト印字した画像をセンサで検知して自動的に補正量を算出する方式もあるが、精度の高いセンサを用いる必要があり、そのような精度の高いセンサは構成が複雑で高価であるため、装置本体のコストアップを招くので、これも好ましい方式とはいえない。
レジストパッチを検知するセンサとしては、より安価な反射型センサを用いることも考えられるが、単純な反射型センサでは、感度ばらつき、光軸ずれのばらつき、発光LEDのばらつき、などがあって出力波形が一定せず、センサ毎に出力波形の形状が異なる。したがって、転写ベルト面の状態の影響を受けやすく、転写ベルト面の検出波形の形状が容易に変わってしまう。
図19(a) は、転写ベルト27上に印字ズレ調整チャート(Xズレ調整チャート又
はYズレ調整チャート)102を印字して反射型センサ103で測定する場合の配置構成を例として模式的に示す図である。
また、図19(b) は、転写ベルト27´を透明部材で構成し、その転写ベルト27´上に印字された印字ズレ調整チャート102を透過型センサ104で測定する場合の配置構成を例として模式的に示す図である。
そして、図19(c) は、転写ベルト27上にXズレ調整チャート102−1とYズ
レ調整チャート(正確にはY−θズレ調整チャート)102−2の2つの調整チャートを印字して、2つの反射型センサ103を用いて、二方向のズレを同時に測定する場合の配置構成を例として模式的に示す図である。
図20(a) は、転写ベルト上に印字されるXズレ調整チャートの印字例を示す図で
あり、同図(b) は、同じく転写ベルト上に印字されるY−θズレ調整チャートの印字例を示す図である。いずれも、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の順に並べて各色を一定範囲で印字されている。各色は中央部の濃度が高く、隣接の色との境界となる両端では濃度が低い。
図21(a) は、反射型センサ103で転写ベルト27上の印字ズレ調整チャート102を測定している状態を示す側面図であり、同図(b) はその出力波形を示す図である。
反射型センサ103は、濃度測定用センサとは異なり、転写ベルト27上に印字されるトナー像(印字ズレ調整チャート102)の正反射成分と乱反射成分が分離されずに受光側に入ってくる。したがって測定するトナーの色により反射率が異なるためセンサの出力波形はセンサ毎トナー毎に異なっている。
本実施形態7におけるプリンタでは、印字ズレ調整チャート102を用い、反射型センサ103により出力される出力波形のMIN値を取得して得られる山型波形から、印字ずれ補正値を算出することによって、印字ずれの検出を行う。以下これについて実施形態7として説明する。
本例では、電源投入時、用紙ジャム処理後、又は消耗品交換後に、印字ズレ検出用反射型センサにより、レジスト調整を行う。
図20(a) 又は同図(b) に示すような印字ズレ調整チャートを転写ベルト27上に印字し、それを反射型センサー102で読み取ると、図21(b) に示すよう波形になる。
一般に、反射型センサは、印字ズレ調整チャートの色と色との境目で転写ベルト面が見えているときは波形は大きく振れるが、基準色の部分では出力は振れずほぼ一定になる。
したがって、その出力波形の出力値を測定することによって山型の測定値(図21(b) の測定値105m、105c、105y)をプロットすることができる。そして、その山型の測定値から、補正すべき印字ズレを算出することができる。
図21(b) に示す測定波形は、同じプリンタ装置を用い、センサを変えて測定すると出力波形が異なってくる。これは、センサの光軸の違いや受光部の感度の違いによるものであり、安価な反射型センサにはそのようなバラツキがある。
しかし、出力波形の出力の形状は本質的に変わらないので、出力波形が異なっていても山型の出力位置に変化はない。したがって上記のように山型の測定値105m、105c、105yをプロットすることで、その山型の測定値さえ得られれば、補正すべき印字ズレを算出することができる。
尚、上記の測定結果に基づくズレの補正値算出方法については、周知の方法を用いて行うことができるので、ここでは説明を省略する。
また、上記の例では安価な反射型センサを用いたが、これに限ることなく、透過型センサを用いてもよい。その場合、安価な反射型センサと同様に、それほど高い精度は必要としない。
図22(a) は、透過型センサ104で転写ベルト27上の印字ズレ調整チャート102を測定している状態を示す側面図であり、同図(b) はその出力波形を示す図である。
同図(b) に示すように、透過型センサ104の出力波形は、反射型センサ103の出力波形と著しく異なるように見えるが、仔細に見ると、出力波形に山型の測定値105m、105c、105yが出現しており、この山型の出力位置の出現するタイミングは、透過型センサ104の場合と大差がない。
したがって、この場合も、山型の測定値をプロットすることで、その山型の測定値から補正すべき印字ズレを算出することができる。
本発明の実施形態1におけるベルトユニットを備えたプリンタの内部構成を説明する断面図である。 実施形態1におけるプリンタの制御装置を含む回路ブロック図である。 実施形態1におけるプリンタのベルトユニットの構成を示す斜視図である。 (a) は実施形態1におけるプリンタ本体側にあるベルトポジション検知センサと転写ベルトとの位置関係を模式的に示す平面図、(b) はその側面図である。 実施形態1におけるプリンタの制御装置のCPUにより実行されるベルトユニットのベルトNew検知に係る処理のフローチャートである。 実施形態1の変形例においてプリンタの電源が入っている状態でベルトユニットを交換したときに制御装置のCPUにより実行されるベルトNew検知処理のフローチャートである。 実施形態1の変形例においてプリンタの電源が落ちている状態でベルトユニットを交換したときに制御装置のCPUにより実行されるベルトNew検知処理のフローチャートである。 実施形態2におけるベルトユニットと反射型フォトセンサの位置関係を模式的に示す斜視図である。 トナー像の反射率、転写ベルトの反射率、反射物質の反射率と光反射型センサの出力値との関係を示す図である。 実施形態2におけるプリンタの制御装置のCPUにより実行されるベルトユニットのベルトNew検知に係る処理のフローチャートである。 (a) は実施形態3におけるベルトユニットと反射型フォトセンサの位置関係を模式的に示す側面図、(b) は(a) と共にその動作状態を説明する図である。 実施形態3におけるプリンタの制御装置のCPUにより実行されるベルトユニットのベルトNew検知に係る処理のフローチャートである。 実施形態4における転写ベルト表面の加工方法を説明する図である。 (a) は実施形態5における転写ベルトのテンション安定化装置を示す斜視図、(b) はその側面図である。 (a),(b),(c) は従来の転写ローラと像担持体の構成とその動作状態を示す図である。 従来の転写ローラと像担持体の構成の他の例を示す図である。 (a),(b),(c) は実施形態6としての転写ローラと像担持体の構成を示す図である。 (a),(b),(c) は実施形態6の変形例としての転写ローラと像担持体の構成を示す図である。 (a) は実施形態7としての転写ローラと印字ズレ調整チャートと反射型センサとの配置関係を示す図、(b),(c) はその変形例をそれぞれ示す図である。 (a) は実施形態7において転写ベルト上に印字されるXズレ調整チャートの印字例を示す図、(b) は同じくY−θズレ調整チャートの印字例を示す図である。 (a) は実施形態7において反射型センサで転写ベルト上の印字ズレ調整チャートを測定している状態を示す側面図、(b) はその出力波形を示す図である。 (a) は実施形態7における他の例として透過型センサで転写ベルト上の印字ズレ調整チャートを測定している状態を示す側面図、(b) はその出力波形を示す図である。 従来の電子写真方式のタンデム型構成のカラー画像形成装置の主要部の基本構成を簡略に示す断面図である。 (a),(b) は従来のカラー画像形成装置の画像形成部においてフルカラー印字とモノクロ印字を行う場合に応じて搬送ベルトの状態を変化させる機構を示す図である。
符号の説明
1 画像形成部
2(2M、2C、2Y、2K) 感光体ドラム
3(3M、3C、3Y、3K) 光書込ヘッド
4(4M、4C、4Y、4K) 現像器
5 転写ベルト
6 熱定着器
P 用紙
7 駆動ローラ
8 従動ローラ
9 給紙カセット
11 給紙コロ

12 ガイド部
13 待機ローラ対
15 プリンタ
16 画像形成部
17 ベルトユニット
18 給紙部
19 両面印刷用搬送ユニット
20(20M、20C、20Y、20K) 画像形成ユニット
21 感光体ドラム
22 クリーナ
23 帯電ローラ
24 光書込ヘッド
25 現像器
26 現像ローラ
27、27´ 転写ベルト
27−1 ベルト本体
27−2 硬化膜
28 駆動ローラ
29 従動ローラ
29−1 駆動軸ギア
30 ベルト位置制御機構
31 一次転写ローラ
32 廃トナー回収容器
33 給紙カセット
34 用紙取出ローラ
35 給送ローラ
36 捌きローラ
37 待機搬送ローラ対
38、38´、38″、38b、38c、38d 二次転写ローラ
38c−1 筒状体
39 ベルト式熱定着装置
41 搬出ローラ対
42 排紙トレー
43 排紙ローラ対
44a 開始返送路
44b 中間返送路
44c 終端返送路
45a、45b、45c、45d 返送ローラ対
46 クリーニング部
47 取り込みローラ
48 押圧ローラ
50 CPU(central processing unit)
51 インターフェイスコントローラ(I/F_CONT)
52 プリンタコントローラ(PR_CONT)
53 プリンタ印字部
54 ROM(read only memory)
55 EEPROM(electrically erasable programable ROM)
56 操作パネル
57 センサ部
58 フレームメモリ
59 回転軸ギア
61 ベルト駆動ギア
62 ベルトポジションギア
63 プーリーベルト
64 大径プーリ
65 回転軸
66 ベルトポジションカム
67 可動底板
68 ベルト位置検知用遮光突片
69 ベルト緩衝材
71 カバーリンク軸
72 ベルトポジション検知センサ
73 反射物質
74 光反射型センサ
75 ベルトNew検知用ギア
76、76′ 駆動ローラ
77 成膜部
77−1 冷却ローラ
77−2 加熱ローラ
78 上流冷却ローラ対
78′ 下流冷却ローラ対
79 低摩擦滑り部材
81 回転軸
82 リンクアーム
83 テンションローラ
84 用紙
84´ 厚紙
85 転写ローラ軸
86 軸受け
87 金属スプリング
88 スリット
89 従動ローラ軸
101 軸ロックレバー
102 印字ズレ調整チャート
102−1 Xズレ調整チャート
102−2 Y−θズレ調整チャート
103 反射型センサ
104 透過型センサ

Claims (5)

  1. 個々に所定の色トナー像が形成される複数の像担持体を並設した画像形成装置本体に着脱自在に設けられ、
    前記複数の像担持体の少なくとも一つの像担持体に直接若しくは転写材を介して接触すべく循環移動するベルト体と、該ベルト体の内側に前記複数の像担持体と対応させて転写部を構成すべく配設され前記像担持体に接触中の前記ベルト体若しくは前記転写材にトナー像を転写する複数の転写手段と、前記複数の転写部の並設方向両端部の転写部よりも外側に配設され前記ベルト体が掛け渡される第1及び第2の回転ローラと、前記複数の転写手段のいずれかを該転写手段に対応する前記像担持体に直接若しくは転写材を介して選択的に接触させる位置に移動させるベルト移動手段と、を少なくとも備えたベルトユニットにおいて、
    前記画像形成装置本体に初めて装着された際に該画像形成装置本体に設けられた検知手段により新旧検知を可能とする被検知手段を備えることを特徴とするベルトユニット。
  2. 前記検知手段は、前記ベルト移動手段の移動に連動する遮光板の位置に基づいて前記ベルト移動手段の移動を検知する検知手段であり、前記被検知手段は、新品の前記ベルトユニットに予め配設された除去可能な遮光部材である、ことを特徴とする請求項1記載のベルトユニット。
  3. 前記検知手段は、前記ベルト体の表面を検知する検知手段であり、前記被検知手段は、新品の前記ベルトユニットの前記ベルト体の表面に予め付着されている除去可能な所定の反射率を有する反射剤である、ことを特徴とする請求項1記載のベルトユニット。
  4. 前記検知手段は、前記ベルト体の位置を検知する検知手段であり、前記被検知手段は、新品の前記ベルトユニットの前記ベルト体を駆動する駆動軸ギアに予め係合して所定角度の回転後に前記駆動軸ギアから離脱するギアである、ことを特徴とする請求項1記載のベルトユニット。
  5. 請求請項1乃至4に記載のいずれかのベルトユニットを着脱可能に構成されたことを特徴とする画像形成装置。
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