JP2006275782A - ナビゲーション装置、表示方法。 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の操作手段の操作で設定され、第1の表示手段での表示に反映させる情報を、第2の表示手段でも表示できるようにしている。この場合、第2の操作手段での指示、即ち第2の操作手段を用いた逐次の操作入力による指示や、予め第2の操作手段の操作によって選択されている表示設定に応じて表示実行/不実行や表示態様の制御を行う。また第2の操作手段及び第2の表示手段側での編集情報は、第1の表示手段における表示内容に反映させることができるが、この場合、第1の操作手段での指示、即ち第1の操作手段を用いた逐次の操作入力による指示や、予め第1の操作手段の操作によって選択されている表示設定に応じて編集にかかる内容の表示実行/不実行や表示態様の制御を行う。
【選択図】 図8
Description
例えば運転者が目的地やルートを設定した場合、その目的地やルートが、後部座席側のモニタディスプレイでの地図画像上に表示されると好ましい。
また、運転者は、運転中に操作できないことを考慮すると、後部座席側で操作を行って、新たなルートや目的地を設定し、これを運転席側のモニタディスプレイでの地図画像上に反映できると、走行中にルート変更などができ、好適である。
一方、同乗者にとっては、ナビゲーション画像上で、いろいろな目的地を検索したり、道順を確認したりすることなどで、或る程度自由にナビゲーション装置を利用したい。このときに、運転席側のモニタディスプレイで表示されているルートや目的地を見たい場合もあれば、それを表示することが不要な場合もある。
またこの場合、上記第2の操作手段で入力された指示とは、予め第2の操作手段の操作によって選択されている表示設定としてもよく、上記演算制御手段は、上記第1の操作手段の操作入力に基づいて設定された情報を用いた、上記第2の表示手段での表示については、上記表示設定に応じた制御を行う。
また上記演算制御手段は、上記第1の操作手段の操作入力に基づいて設定され、上記第1の表示手段での表示内容に反映されている情報についての編集用画像を、上記第2の表示手段において表示させるとともに、上記編集用画像に対応して上記第2の操作手段の操作入力により行われた編集にかかる編集情報を、上記第2の表示手段の表示内容に反映させる。
また上記演算制御手段は、上記編集情報を、上記第1の操作手段で入力された指示に基づいて、上記第1の表示手段の表示内容に反映させる処理を行う。
この場合、上記第1の操作手段で入力された指示とは、予め第1の操作手段の操作によって選択されている表示設定としてもよく、上記演算制御手段は、上記編集情報を用いた上記第1の表示手段での表示については、上記表示設定に応じた制御を行う。
また上記演算制御手段は、上記第1の表示手段において、上記編集情報を反映させた表示内容と、上記編集情報を反映させない表示内容の比較表示を実行させる。
また上記演算制御手段は、上記第1の操作手段による承認操作が行われた場合に、上記編集情報を、上記第1の表示手段での表示内容として確定させる処理を行う。
上記第1の表示手段及び上記第1の操作手段は車両内の運転席で使用され、上記第2の表示手段及び上記第2の操作手段は車両内の運転席以外で使用される。
また、第2の操作手段及び第2の表示手段側では、第1の操作手段で設定され第1の表示手段で表示に反映されている情報について、編集を実行できるようにする。
また第2の操作手段及び第2の表示手段側での編集情報は、第1の表示手段における表示内容に反映させることができる。但し、この場合、第1の操作手段での指示、即ち第1の操作手段を用いた逐次の操作入力による指示や、予め第1の操作手段の操作によって選択されている表示設定に応じて編集にかかる内容の表示実行/不実行や表示態様の制御を行う。ここでの表示設定とは、上記第1の表示手段において、例えば上記編集情報についての表示を行うか否かの設定や、表示を行う場合の表示態様の設定などが考えられる。
なお、演算制御手段としては、1つの演算制御手段が、第1の操作手段、第1の表示手段、第2の操作手段、第2の表示手段に対応する構成でも良いし、例えば演算制御手段としての複数のユニットを備えて、1つの演算制御ユニットが第1の操作手段、第1の表示手段に対応して制御を行い、他の演算制御ユニットが第2の操作手段、第2の表示手段に対応して制御を行うような構成も考えられる。
また上記演算制御手段は、上記他の表示手段での表示内容に反映させた情報についての編集情報が入力された場合、上記編集情報を、上記操作手段で入力された指示に基づいて、上記表示手段の表示内容に反映させる処理を行う。
また上記演算制御手段は、上記表示手段において、上記編集情報を反映させた表示内容と、上記編集情報を反映させない表示内容の比較表示を実行させる。
また上記演算制御手段は、上記操作手段による承認操作が行われた場合に、上記編集情報を、上記表示手段での表示内容として確定させる処理を行う。
このナビゲーション装置は、上記した第1の操作手段、第1の表示手段、及び演算制御手段から成る構成に相当する。
また上記演算制御手段は、上記他の表示手段での表示内容に反映されている情報についての編集用画像を、上記表示手段において表示させるとともに、上記編集用画像に対応して上記操作手段の操作入力により行われた編集にかかる編集情報を、上記表示手段の表示内容に反映させる。
また上記演算制御手段は、上記編集情報を、上記他の表示手段の表示内容に反映させる情報として処理を行う。
このナビゲーション装置は、上記した第2の操作手段、第2の表示手段、及び演算制御手段から成る構成に相当する。
さらに、上記第1の操作手段の操作入力に基づいて設定され、上記第1の表示手段での表示内容に反映されている情報についての編集用画像を、上記第2の表示手段において表示させるステップと、上記編集用画像に対応して上記第2の操作手段の操作入力により行われた編集にかかる編集情報を、上記第2の表示手段の表示内容に反映させるステップと、を備える。
さらに、上記編集情報を、上記第1の操作手段で入力された指示に基づいて、上記第1の表示手段の表示内容に反映させる処理を行うステップと、上記第1の操作手段による承認操作が行われた場合に、上記編集情報を、上記第1の表示手段での表示内容として確定させるステップとを備える。
従って、例えば第1の操作手段、第1の表示手段を運転者が利用し、第2の操作手段、第2の表示手段を同乗者が利用するものとした場合、第2の表示手段においては、同乗者の要/不要の要望に応じて、運転者側で設定したルート情報(経路情報)等を取得して表示するか、或いは表示しないかを決定することが可能になる。
また同乗者側でルート情報等を編集した場合、運転者の要/不要に応じて、編集したルート情報等を取得して、第1の表示手段に表示するか否かを決定することが可能になる。
つまり、運転者側は第1の操作手段、第1の表示手段を、同乗者側は第2の操作手段、第2の表示手段をそれぞれ用いて、それぞれ自由にナビゲーション装置を利用できるとともに、それぞれの要/不要の意志に応じて、相手側で設定した情報を自分側の表示画面に反映させたり、或いは反映させなかったりすることができ、状況に応じた利用が可能となる。
また同乗者も運転者側の情報に基づく編集ができるため編集は容易である。例えばルート情報を編集する場合、現在運転者側で設定されているルート情報を参照しながら新しいルートを設定できるためである。
さらに編集情報を反映した表示と反映しない表示の比較表示も実行されるようにすれば、例えば編集による新しいルートと、現在のルートを容易に比較でき、編集の承認などに好適である。
[1.装置構成概略]
[2.構成例I]
[3.構成例II]
[4.リア側の表示処理例]
[5.リア側の編集処理例]
[6.フロント側の表示処理例]
[7.新旧設定の比較表示処理例]
[8.実施の形態の効果及び変形例]
図1(a)(b)に、それぞれ構成例I、IIとして、実施の形態のナビゲーション装置の概略構成例を示す。構成例I、IIとも、複数の入出力ユニットを備える。
フロント用入出力ユニット31Fは、表示部と操作入力部を含むユーザインターフェースユニットとしており、例えば自動車内でのフロントシート、即ち運転席付近に配置される。なお、フロント用入出力ユニット31Fに含まれるとした表示部と操作入力部は、一体的に構成されていても、別体機器構成でも良い。
またリア用入出力ユニット31Rも、表示部と操作入力部を含むユーザインターフェースユニットとしており、例えば自動車内でのリアシート、即ち後部座席側に配置される。リア用入出力ユニット31Rに含まれるとした表示部と操作入力部は、一体的に構成されていても、別体機器構成でも良い。
ナビゲーション本体ユニット30は、ナビゲーション動作のための各種演算処理や制御処理を行う。
この図1(a)の構成では、ナビゲーション本体ユニット30とフロント用入出力ユニット31Fは、有線又は無線の伝送路32により相互通信可能に接続されている。
またナビゲーション本体ユニット30とリア用入出力ユニット31Rも、有線又は無線の伝送路33により相互通信可能に接続されている。伝送路32を無線とする場合は、赤外線や電波を伝送媒体とする伝送路が考えられる。例えば2.4GHzの無線LAN(Local Area Network)としての伝送路により情報の受け渡しが可能なように構成されてもよい。
またナビゲーション本体ユニット30は、リア用入出力ユニット31Rからの操作入力に応じた処理を行い、リア用入出力ユニット31Rの表示部におけるナビゲーション用の各種画像を表示させる。
そしてフロント用ナビゲーション本体ユニット30Fとフロント用入出力ユニット31Fは、有線又は無線の伝送路32により相互通信可能に接続されている。
またリア用ナビゲーション本体ユニット30Rとリア用入出力ユニット31Rも、有線又は無線の伝送路33により相互通信可能に接続されている。
さらにフロント用ナビゲーション本体ユニット30Fと、リア用ナビゲーション本体ユニット30Rの間も、有線又は無線の伝送路34により相互通信可能に接続されている。
リア用ナビゲーション本体ユニット30Rは、リア用入出力ユニット31Rをユーザインターフェースとするナビゲーション動作のための各種演算処理や制御処理を行う。
そしてフロント用ナビゲーション本体ユニット30Fとリア用ナビゲーション本体ユニット30Rは、相互にナビゲーション画像表示に用いる情報や制御情報の通信を行う。
例えばフロント用入出力ユニット31Fで表示されている内容を、リア用入出力ユニット31Rの表示に反映させるという場合は、リア用入出力ユニット31Rの表示部に、フロント用入出力ユニット31Fの表示部と同一の画像が表示されても良いし、同一の画像でなくとも、リア用入出力ユニット31Rの表示部を見ているユーザーがフロント用入出力ユニット31Fの表示内容を認識できるような画像が表示されてもよい。例えば互いに異なる縮尺の地図を表示している場合において、フロント側で設定したルート情報が、リア側での表示部において異なる縮尺の地図画面上でのルートとして示されるような場合も含む。
またフロント用入出力ユニット31Fにおける表示部、操作入力部が、本発明請求項でいう第1の表示手段、第1の操作手段に相当し、リア用入出力ユニット31Rにおける表示部、操作入力部が、本発明請求項でいう第2の表示手段、第2の操作手段に相当する。
上記図1(a)の構成例Iについて図2,図3,図4で詳細を説明していく。
まず図2は、車両41内での配置例を示している。ナビゲーション装置におけるフロント用入出力ユニット31Fは、車両41の車内42において、運転席44の運転者が通常使用するものとして、インパネ43(インストルメントパネル:instrument panel)内に取り付けられている。また、リア用入出力ユニット31Rは、例えば後部座席46に乗車した同乗者が使用可能な位置に配置される。なお、助手席45の同乗者が使用できる位置に設置しても良い。
ナビゲーション本体ユニット30とフロント用入出力ユニット31Fの間は、上述したように有線又は無線の伝送路32で通信可能に接続される。またナビゲーション本体ユニット30とリア用入出力ユニット31Rの間は、有線又は無線の伝送路33で通信可能に接続される。
この図2のように配置されることで、運転者はフロント用入出力ユニット31Fを利用し、後部座席46等の同乗者はリア用入出力ユニット31Rを利用することができる。
出力部2Fは、ナビゲーション本体ユニット30における演算処理部1による演算結果として出力された出力データをユーザに伝達する装置部であり、画像の出力装置である表示部51Fや、図示しない音声出力装置であるスピーカ等である。演算処理部1から送信された表示用データに基づいた表示部51Fでの画面表示を行うため、描画エンジン52Fが設けられる。
操作入力部3Fは ユーザの操作を受け、その操作情報をナビゲーション本体ユニット30における演算処理部1に伝達する装置部である。
そして操作入力部3Fは、例えば フロント用入出力ユニット31Fとしての筐体のパネル上に設けられた各種のキーやジョグダイヤル、スティック等の操作子として実現されたり、該筐体とは別体に設けられたリモートコマンダーとして実現される。リモートコマンダーとされる場合、リモートコマンダー上に設けられたキーやダイヤル等の操作子の操作情報を、赤外線や電波により演算処理部1に送信したり、或いは演算処理部1を有する筐体と有線接続されて操作情報を送信する。
また操作入力部3Fとしては、表示部51Fにおける表示画面上のタッチパネルとされる場合もある。さらには表示部51Fに表示されたメニュー画面やアイコン表示に対してマウスや所定のポインティングデバイスによってクリックを行う形態も操作入力部3Fの一態様として考えられる。
また、操作入力部3Fとしては、マイクロホンを備え、音声を入力できるようにしてもよいし、カメラ部を備え、画像入力ができるようにしても良い。そして、これらの場合、操作入力部3Fには、音声認識装置、画像認識装置を備え、入力された音声や画像を、操作情報として演算処理部1に供給できるようにしても良いし、演算処理部1側に音声認識装置、画像認識装置を備えるようにして、入力された音声や画像を、演算処理部1側で操作情報や、各種入力情報として認識できるようにしてもよい。
位置検出部4は測位した自車位置としての緯度、経度の情報を演算処理部1に供給する。
センサ部5によるこれらの検出情報は、演算処理部1に供給される。演算処理部1では、これらのセンサ部5からの検出情報と、位置検出部4からの位置情報とを併せて用いることで、より精度の高い自車位置検出を実行することができる。
この記録装置部6は、演算処理部1を有するナビゲーション本体ユニット30の筐体に一体的に設けられても良いし、別体とされて有線又は無線で演算処理部1と通信可能とされてもよい。
ROM12には動作プログラムや各種処理に用いる定数、固定情報が記憶される。なお、動作プログラムは、記憶装置部6における記録媒体に格納され、動作時に演算処理部内にロードされるようにしてもよい。
RAM13は、ワーク領域やプログラムのロード領域に用いられたり、一時的な情報の蓄積に用いられる。
不揮発性メモリ14は書換え可能かつシステムの電源供給が途絶えた時にも記憶したデータを保持できるメモリであり、例えば電池によりバックアップされたSRAMやフラッシュメモリ等である。この不揮発性メモリ14には、各種処理に用いる係数やユーザが登録した情報や指定した経路情報、過去の走行履歴情報などが記憶される。
CPU11は、ROM12に記憶されたプログラムに基づいて、ナビゲーション装置として必要な情報処理や制御処理を行う。これらの情報処理や制御処理のために、RAM13をワーク領域として用いたり、ROM12や不揮発性メモリ14に記憶された情報を参照する。
インターフェース15は、演算処理部1と他の各部、即ちフロント用入出力ユニット31F、リア用入出力ユニット31R、位置検出部4、センサ部5、記憶装置部6との間での入出力を行う。インターフェース部15は、操作入力部3F、3Rからの操作情報や各種入力情報、位置検出部4からの位置情報、センサ部5による検出情報を入力し、CPU11に伝達する。またインターフェース部15は、CPU11が出力する制御情報や画像データ、音声データをフロント用入出力ユニット31F及びリア用入出力ユニット31Rに供給し、ナビゲーション装置としての必要な表示出力、音声出力を実行させる。またインターフェース部15はCPU11からのアクセス要求を記憶装置部6に伝え、記憶装置部6に所要のデータ再生、さらに場合によってはデータ記録を実行させる。またインターフェース部15は、記憶装置部6から読み出された地図データ等を演算処理部1内に取り込む。
CPU11の機能として、ナビゲーション処理制御機能21、地図データ読込機能22、自車状況判別機能23、フロント表示制御機能24、リア表示制御機能25、フロント操作検知機能26、リア操作検知機能27が設けられる。これらの機能は、それぞれが個別のプログラムモジュールで実現されても良いし、1つのプログラム内に複数の機能を実行するためのプログラムが混在しても良い。
なお、もちろん地図データ以外の記憶装置部6において記憶されている各種データの読込も行う。また記憶装置部6がデータ書込可能な装置部であれば、データ書込制御も行う。
続いて、上記図1(b)の構成例IIについて図5,図6で詳細を説明していく。
この構成例IIは、フロント用入出力ユニット31Fに対応するフロント用ナビゲーション本体ユニット30Fと、リア用入出力ユニット31Rに対応するリア用ナビゲーション本体ユニット30Rが設けられると共に、フロント用ナビゲーション本体ユニット30Fとリア用ナビゲーション本体ユニット30Rが通信可能に接続されるもので、例えば図5のように構成される。なお、上記図3と同一部分は同一符号を付し、重複説明は避ける。フロント用入出力ユニット31F、リア用ナビゲーション本体ユニット30Rの構成は図3と同様であり、また演算処理部1F、1R内のハードウエア構成は図3の演算処理部1と同様である。
またリア用ナビゲーション本体ユニット30Rにおける演算処理部1Rはフロント用入出力ユニット31Fの操作入力部3Fからの操作に応じて各種処理を行い、表示部51Rにおける所要の表示を実行させる。
なお、位置検出部4及びセンサ部5による位置情報、検出情報は、通常運転手用ナビゲーション装置で必要とされるものであるため、図5の例ではフロント用ナビゲーション本体ユニット30Fの演算処理部1Fに供給されるようにしているが、リア用ナビゲーション本体ユニット30Rにおいて、これらの情報を用いて各種処理を行う場合、通信部7F、7R間の通信動作により、これら位置情報、検出情報が演算処理部1Rに供給されるようにすればよい。
また、図5では記憶装置部6F、6Rとして、それぞれ演算処理部1F、1Rに対応して記憶装置部を設けているが、例えば記憶装置部がナビゲーション本体ユニット30F、30Rとは別体に設けられる場合は、1つの記憶装置部6を、演算処理部1F、1Rで共用できるようにしてもよい。
CPU11の機能として、ナビゲーション処理制御機能21、地図データ読込機能22、自車状況判別機能23、表示制御機能28、操作検知機能29、FR通信機能20が設けられる。これらの機能は、それぞれが個別のプログラムモジュールで実現されても良いし、1つのプログラム内に複数の機能を実行するためのプログラムが混在しても良い。
表示制御機能28は、図4におけるフロント表示制御機能24,リア表示制御機能25と同様の機能であり、対応する表示部51の表示動作を制御する。つまり演算処理部1FのCPU11における表示制御機能28は、表示部51Fでの表示動作を制御する機能であり、演算処理部1RのCPU11における表示制御機能28は、表示部51Rでの表示動作を制御する機能となる。
操作検知機能29は、図4におけるフロント操作検知機能26,リア操作検知機能27と同様の機能であり、対応する操作入力部3からの操作を検出する。つまり演算処理部1FのCPU11における操作検知機能29は、操作入力部3Fでの操作入力を検出する機能であり、演算処理部1RのCPU11における操作検知機能29は、操作入力部3Rでの操作入力を検出する機能となる。
例えば以上の構成例I又は構成例IIでは、フロント用入出力ユニット31とリア用入出力ユニット31Rにより、運転者と同乗者がそれぞれ個別にナビゲーション装置を利用できる。
ここで、フロント用入出力ユニット31とリア用入出力ユニット31Rは、単に独立して使用できるだけではなく、互いに相手側の情報を反映した表示を行うことで、連係した使用が可能とされる。
例えば図7には、リア用入出力ユニット31Rの表示部51Rにおいて、フロント用入出力ユニット31Fで表示されている情報を反映させた表示状態を示している。この場合、リアの表示部51Rにおいて、同乗者の操作入力部3Rの操作に応じて、自車位置71を含む地図画像70を表示しているとする。ここでフロント側の表示部51Fでは、目的地75と、目的地までのルート74を表示していたとした場合、この目的地75及びルート74の情報を、図7に示すように、リア側の表示部51Fの地図画像70上に反映させて表示させている状態を示している。
また図7の表示例では、同乗者の操作入力部3Rの操作に応じて、別の目的地73やその目的地73までのルート72を表示している。
これにより、例えば同乗者側では、運転者側で設定したルートや目的地を確認したり、そのルート等を比較検討しながら新たな目的地やルートを設定することなどが可能となる。
このような表示処理は、構成例Iの場合は、図4のナビゲーション処理制御機能21が、フロント操作検知機能26の検出情報に応じてフロント表示制御機能24により表示制御させている情報を、リア表示制御機能25にも受け渡して表示部51Rに表示させることで実現される。
また構成例IIの場合は、演算処理部1Fのナビゲーション処理制御機能21が、操作検知機能29の検出情報に応じて表示制御機能28により表示部51Fに表示させている情報を、通信部7F、7Rの通信により演算処理部1Rに送信し、演算処理部1Rの表示制御機能28が表示部51Rに表示させることで実現される。
まずここでは、目的地及びルートの情報を例に挙げ、フロント用入出力ユニット31F側で設定・表示されている目的地及びルートを、リア用入出力ユニット31Rの表示部51Rに表示させる場合の処理について説明する。
特に以下の説明における、CPU11のナビゲーション処理制御機能21の処理は、構成例IIの場合は演算処理部1FのCPU11のナビゲーション処理制御機能21、又は演算処理部1RのCPU11のナビゲーション処理制御機能21の処理となる。
また以下の説明におけるフロント表示制御機能24、リア表示制御機能25による表示処理は、それぞれ構成例IIの場合、演算処理部1Fの表示制御機能28、演算処理部1Rの表示制御機能28の処理となり、またフロント操作検知機能26,リア操作検知機能27による処理は、それぞれ構成例IIの場合、演算処理部1Fの操作検知機能29、演算処理部1Rの操作検知機能29の処理となる。
ここでフロント用入出力ユニット31Fの操作入力部3Fを用いた設定操作により、目的地やルートの設定、もしくは設定変更が行われ、フロントの表示部51Fでの表示状態が変更されたとする。つまりフロント操作検知機能26で検出された運転者側の目的地・ルート設定操作によりナビゲーション処理制御機能21が新たなルートを検索し、その結果の画像をフロント表示制御機能24により表示部51Fで表示させたとする。
この場合、CPU11(ナビゲーション処理制御機能21)は、リア側の表示に関する処理をステップF101からF102に進める。
ステップF102では、リア側での表示設定、即ちフロント側の目的地・ルートの情報についての、リア側での表示に関して予めなされた設定を確認する。
例えば任意の時点で操作入力部3Rからの設定操作要求がリア操作検知機能27により検出されると、ナビゲーション処理制御機能21は、リア表示制御機能25により例えば図11のような設定画面を表示部51Rに表示させる。或いは起動時などに自動的に、このような設定画面を表示させてもよい。
この設定画面では、運転者側で設定された目的地・ルートを、リアの表示部51Rで表示させるか否かを「YES」「NO」で選択する選択表示81や、後述する確認ダイアログ表示を行うか否かを「YES」「NO」で選択する選択表示82、さらに後述するポップアップ表示を行うか否かを「YES」「NO」で選択する選択表示83を含むようにする。
例えば同乗者が運転者側での目的地・ルートの設定を表示部51Rで表示させたい場合は、選択表示81に対して「YES」を入力する。また同乗者が運転者側での目的地・ルートの設定を表示部51Rで表示させたくない場合は、選択表示81に対して「NO」を入力する。
また、選択表示81に対して「YES」を入力した場合は、その表示の際の態様として、確認ダイアログ表示を実行するか否かを選択表示82に対する「YES」「NO」入力で設定する。さらに、表示の際の態様として、ポップアップ表示を実行するか否かを選択表示83に対する「YES」「NO」入力で設定する。
ナビゲーション処理制御機能21は、このような設定画面に対して操作入力部3Rの操作で入力された設定情報を例えば不揮発性メモリ14等に保持しておき、ステップF102の処理の際に参照することになる。
一方、表示設定として選択表示81での「YES」が設定されていた場合は、同乗者は運転者側での目的地・ルートの設定を見る意志があると判断して、CPU11の処理はステップF102からF103に進む。
CPU11は、ステップF103では上記の表示設定を参照し、確認ダイアログ表示を実行する設定がなされているか否かを確認する。そしてCPU11の処理は、確認ダイアログ表示を実行する表示設定であった場合はステップF104に進み、表示部51Rに確認ダイアログを表示させる。即ちナビゲーション処理制御機能21がリア表示制御機能25に指示して確認ダイアログ表示制御を実行させる。
まずフロントの表示部51Fでは、目的地・ルートの設定に応じて、図9(a)のような表示が実行されていたとする。即ち地図画像70F上に、自車位置71,目的地73,及び目的地までのルート72が表示されている。
一方、リア側の表示部51Rでは、同乗者の操作入力部3Rからの操作に応じたステップF100の表示処理より、図9(b)の表示が実行されていたとする。例えばフロント側とは異なる縮尺の地図画像70Rが表示されている。
ここで、図8の処理でステップF104に進んで確認ダイアログ表示を行う場合は、図10(a)のように、表示部51Rの地図画像70R上に、確認ダイアログ76を表示させることになる。この確認ダイアログ76は、上記図11の画面で予め行う表示設定とは異なり、このステップF104に進む都度、フロント側での目的地・ルートの設定を反映した表示を実行するか否かをユーザに選択させる表示となる。ユーザーは操作入力部3Rの操作により、図10(a)の確認ダイアログ76に対して「YES」又は「NO」を入力する。
確認ダイアログ76に対してユーザーが「YES」を入力した場合は、ステップF105からステップF106に進む。
また、図11の設定画面を用いて予めなされた表示設定において、確認ダイアログ表示を実行しないことが選択されていたことをステップF103で確認した場合は、図10(a)の表示を行わずにステップF103からF106に進む。
この図10(b)のようにポップアップ表示される地図画像70Fには、自車位置71、ルート72,目的地73が表示されており、これによりリア側の表示部51Rを見ている同乗者は、運転者側での目的地・ルートの設定を確認できることになる。
一定時間経過又は操作によりポップアップ表示77を終了させる際には、CPU11は処理をステップF109に進める。
また、図11の設定画面を用いて予めなされた表示設定において、ポップアップ表示を実行しないことが選択されていたことをステップF106で確認した場合は、図10(b)の表示を行わずにステップF106からF109に進む。
この図10(c)の表示画像は、それまで表示部51Rにおいて図9(b)のように表示していた所定の縮尺での地図画像70R上で、フロント側で設定された目的地73及びルート72を表示したものとなる。
このような表示部51Rでの表示によっても、同乗者は、運転者側で設定された目的地・ルートの設定を確認することができる。
このような場合は、例えばリア側の表示部51Fにおいて表示する地図画像70Rの地図範囲を、目的地73やルート72が含まれる範囲にまで移動させたり、或いは縮尺を変更することで、地図画像70R上で目的地73やルート72が表示されるようにしてもよい。又は、ステップF109に進んだ時点で、直ぐに目的地73やルート72が表示できなくとも、例えば自車の進行や、操作入力部3Rからの同乗者のスクロール操作等に応じて表示させている地図画像70Rの範囲が移動していき、地図画像70Rが、目的地73やルート72が含まれる範囲となったときに、その地図画像70R上で目的地73やルート72を表示させるようにしてもよい。
なお、地図画像以外の表示を行っているときに、ポップアップ表示が行われた後(或いはポップアップ表示が行われずに)ステップF109に進んだ場合は、その地図画像以外の表示を継続すればよい。そして同乗者が操作入力部3Rの操作によって表示部51Rの表示を地図画像に切り換えた場合に、その地図画像70Rにおいて、目的地73やルート72が表示されるようにすればよい。
ユーザーは、表示部51Rで地図画像以外の表示を行っている最中であっても、フロント側で目的地・ルートの設定がなされた場合にはそれを確認したいと思えば、図11の設定画面においてポップアップ表示を行うことを選択した表示設定を行っておけばよい。またフロント側で目的地・ルートの設定については表示部51Rの地図表示に反映させて確認したいが、地図画像以外の表示を行っているときには、それを表示させたくないと思えば、ポップアップ表示を行わないとする表示設定を行っておけばよい。
次に、同乗者がリア用入出力ユニット31Rを用いて、運転者側でなされた目的地・ルートの設定に対する編集を行う処理例を説明する。例えば現在設定されている目的地に加えて新たな目的地を追加したり、或いは目的地やルートを変更したり、或いは帰りのルートを設定するような編集である。
図12の処理は、ナビゲーション処理制御機能21、リア表示制御機能25、リア操作検知機能27によって行われる。
また、バー96として、既に設定済の範囲が示され、バー97により未設定の範囲が示されている。
ブランク表示93,94は、ユーザーが新たに目的地や経由地を入力できるようにするために表示されるものである。即ちブランク表示93は、現在の自車位置「○○付近」から設定済の目的地「××shop」に至る間に、寄っていきたい目的地(経由地)を入力できるようにするために表示され、またブランク表示94は、設定済の目的地「××shop」に至った後に行きたい次の目的地を入力できるようにするために表示される。
CPU11はステップF203で、編集用画像に対するユーザーの操作に応じて所要の表示処理を行う。
例えばCPU11は、ユーザーがブランク表示93を選択することによって、表示を地図画像に切り換え、地図上でユーザーが任意の位置や施設等を入力できるようにしても良い。或いはCPU11は、ユーザーがブランク表示93を選択したら、表示を検索メニュー等に切換、例えばレストラン、公園、ショップなどのカテゴリやPOIによりユーザーが検索を行い、経路付近の新たな目的地を探すことができるようにしてもよい。もちろん、ユーザーが住所や地名、店名等を入力できるような画面を表示させて、新たな目的地の指定ができるようにしてもよい。
ユーザーがブランク表示94を選択した場合や、目的地表示92を選択した場合も同様に、CPU11は何らかのユーザーインターフェース表示により、ユーザーが新たな目的地を入力できるようにする。
この場合、当初の目的地表示92に加えて、その次の目的地表示95として「△△レストラン」が示される。また、このとき、現在の自車位置表示91と、目的地表示92の間にブランク表示93が用意され、さらに目的地表示92と新たな目的地表示95の間にもブランク表示94は用意されて、さらに、目的地を追加できるようにする。また、この図13(b)にはあらわれていないが、新たな目的地表示95の次にもブランク表示を用意して、さらに次の目的地も入力できるようにする。この表示はスクロールバー98により上下にスクロールできるようにし、ユーザーは任意のブランク表示や目的地表示を選んで、目的地の追加や変更ができるようにする。
また、ユーザーは所望の編集、つまり目的地の追加等を行った後に、その編集を確定させる編集完了操作を行った場合は、ステップF206に進んで、新たなルートが設定されたとして、その設定をリア側での目的地・ルートの設定として記憶し、またその編集結果に応じた表示を、表示部51Rにおいて実行させる。この編集結果の表示は、例えば図13(b)のような編集用画像としてそのまま所定時間、或いはユーザが他の操作を行うばで表示しても良いし、例えば図16(a)のように、地図画像70R上で、新たな設定を表示させてもよい。この図16(a)は、それまでフロント側で設定されていた目的地73とルート72が表示されていることに加えて、新たにリア側で設定した目的地82と、その目的地82までのルート81が表示されている。
一方、構成例IIの場合は、図12の処理はリア用ナビゲーション本体ユニット30RのCPU11が行うものとなるが、フロント用ナビゲーション本体ユニット30FのCPU11が後述する図14の処理を実行できるようにする必要がある。そこでリア用ナビゲーション本体ユニット30RのCPU11は、ステップF206の処理の時点で、編集にかかるルートや目的地の情報をフロント用ナビゲーション本体ユニット30F側に通知することになる。
ところで、上記のように同乗者が目的地・ルートの設定の編集を行った場合、その新たなルート等を運転者が確認できるようにするには、フロント用入出力ユニット31Fの表示部51Fにおいて、編集結果に応じた表示が実行されるようにする必要がある。
ところが、同乗者が編集を行ったときに、その編集結果をそのままフロント側に反映させ、運転者が見ている表示部51Fの地図画像上でルートや目的地を変更してしまうことは、必ずしも適切ではない。例えば運転者が目的地の変更や追加に同意できない場合もあるし、また同意できる場合であったとしても、運転者が知らないうちに、或いは変更内容を確認できないうちに表示上でルート等が変更されることも適切でない。また表示部51Fの表示において同乗者の意志のみに基づいてルート等を変更してしまうことは、運転中の意識として運転者に負担をかけるおそれもあり、安全性の上からも好ましくない。
上述のようにリア用入出力ユニット31R側での編集が行われた場合、CPU11は、フロント側の表示に関する処理をステップF301からF302に進める。なお、リア側の表示部51Rでは、図16(a)に示すような編集が行われたとする。即ち上述したように、元々運転者側で設定した目的地73、ルート72に加えて、同乗者が新たな目的地82及びルート81を設定したとする。
ステップF302では、フロント側での表示設定、即ちリア側の編集にかかる目的地・ルートの情報についての、フロント側での表示に関して予めなされた設定を確認する。
ナビゲーション処理制御機能21は、このような設定画面に対して操作入力部3Rの操作で入力された設定情報を例えば不揮発性メモリ14等に保持しておき、ステップF302の処理の際に参照することになる。
一方、表示設定として選択表示81での「YES」が設定されていた場合は、運転者は同乗者側での編集による目的地・ルートを見る意志があると判断して、CPU11の処理はステップF302からF303に進む。
CPU11は、ステップF303では上記の表示設定を参照し、確認ダイアログ表示を実行する設定がなされているか否かを確認する。そしてCPU11の処理は、確認ダイアログ表示を実行する表示設定であった場合はステップF304に進み、表示部51Fに確認ダイアログを表示させる。即ちナビゲーション処理制御機能21がフロント表示制御機能24に指示して確認ダイアログ表示制御を実行させる。
この直前まで、表示部51Fには、図9(a)のように、地図画像70F上で自車位置71,ルート72,目的地73が表示されていたとすると、その地図画像上に図16(b)のように確認ダイアログ83を表示させることになる。
ただし運転者は、運転中にいつでも、この確認ダイアログ83に対する入力ができるわけではない。運転中は表示部51Fを見ることができず、当然操作入力部3Fも使用できない。表示部51Fの表示内容を視認したうえで操作入力部3Fを使用できるのは停車しているときのみである。
このため、確認ダイアログ83が表示され、ユーザー入力がないまま、或る程度時間が経過してしまうことが考えられる。
そこで、確認ダイアログ83を表示させた後はステップF305でユーザー入力を監視すると共にステップF306で、入力がないまま確認ダイアログ83の表示が所定時間以上経過してしまったか否かを判別する。
このときは停車中などであるため、運転者側は確認ダイアログ83に対する入力が可能である。
確認ダイアログ83に対する入力が「NO」であった場合は、運転者側はリア側での編集結果を表示させることを拒否したとして、図14の処理を終了させ、ステップF300に戻る。これは運転者側が同乗者側での編集を認めなかったものとして、これにより、リア側での編集内容は、フロント側の表示上に反映させないものとなる。
なお、別例として、「NO」入力に応じてステップF311からステップF307,F308に進んで、再びアイコン表示を行い、入力を待機するようにしてもよい。
また、図11のような設定画面を用いて予めなされた表示設定において、確認ダイアログ表示を実行しないことが選択されていたことをステップF303で確認した場合は、図16(b)の表示を行わずにステップF303から図15のステップF312に進む。
この図17(a)のようにポップアップ表示される地図画像70Rには、編集後の目的地・ルートとして、ルート72,目的地73、ルート81,目的地82が表示されており、これにより運転者は、同乗者がリア用入出力ユニット31Rで行った編集内容を確認できることになる。
一定時間経過又は操作によりポップアップ表示80を終了させる際には、CPU11は処理をステップF315に進める。
また、図11の設定画面を用いて予めなされた表示設定において、ポップアップ表示を実行しないことが選択されていたことをステップF312で確認した場合は、図17(a)の表示を行わずにステップF312からF315に進む。
この図17(b)の表示は、運転者側が、編集内容を承認するか否かを確認する画面となる。運転者は、フロント側での設定を、リア側での編集にかかる新たな目的地・ルートに変更しても良いと考えれば、変更ダイアログ84に対して「YES」を入力すればよく、また変更を認めない場合は、変更ダイアログ84に対して「NO」を入力すればよい。
そしてステップF320でユーザー、つまり運転者の入力を待機する。
そして運転者による変更ダイアログ84に対する入力を待つ。
変更ダイアログ84に対する入力が「NO」であった場合は、運転者側は、リア側での編集に応じてフロント側での設定を変更することを拒否したとして、ステップF322から図15の処理を終了させ、ステップF300に戻る。これは運転者側が同乗者側での編集を、一旦表示部51Fで確認したが、結局認めなかった場合であり、これにより、リア側での編集内容は、フロント側の表示上に反映させないものとなる。表示部51Fでは、運転者側で行った最初の目的地・ルートの設定に応じた地図表示が行われる。
表示部51Fでリア側の編集内容を表示させるか否かは、予め図11の設定画面を用いた表示設定により可能であり、また確認ダイアログ84に対する入力によってその都度選択が可能となる。
さらにリア側の編集内容を有効なものとして、フロント側の設定を変更させるか否かは、変更ダイアログ84に対する入力によって選択できる。
つまり、運転者は、リア側での編集内容を見たいと思う場合のみに見ることができ、また承認した場合のみ、その編集にかかる設定を、フロント側の設定として有効化することができる。これによって、運転者はリア側の編集操作を気にすることなく運転でき、また運転中に知らないうちに表示部51Fでの目的地やルートが変わってしまうということもないため、表示部51Fの表示に混乱することがない。従って、運転中の表示部51Fの表示として適切なものとなる。
もちろん、リア側での編集を承認することによっては、運転中の目的地変更等にも好適となる。つまり同乗者に目的地やルートの編集を行ってもらい、これをフロント側の設定として採用することで、運転中にルート等を変更した画面を確認できることになる。つまり急に目的地を替えたくなったような場合にも、同乗者の協力の下、安全に、表示されるルート等を変更できる。
もちろん、確認ダイアログ83や変更ダイアログ84を一旦終了させても、運転者はアイコン85によって、リア側での編集内容が存在することを知ることができるため、適切な時点で確認ダイアログ83や変更ダイアログ84に対する応答操作を行うことができる。
もちろんフロント側の表示部51Fで全く異なる地域の地図画像や、或いは地図画像以外、例えば操作メニュー画像や各種設定/登録用の画像が表示されていた場合でも、それらの画像をポップアップ下に維持したまま、リア側で設定された目的地・ルートを確認できる。
またユーザーは、表示部51Fで地図画像以外の表示を行っている最中であっても、リア側で目的地・ルートの編集設定がなされた場合にはそれを確認したいと思えば、図11の設定画面においてポップアップ表示を行うことを選択した表示設定を行っておけばよい。
上記のようにフロント側では、リア側での編集内容を確認し、これを承認するか否かを選択できる。ここで、目的地やルートについて元々の設定と、リア側での編集による新たな設定のどちらを選ぶ場合に、適切な比較表示が行われると、より好適である。
例えば図15のステップF315において、設定を比較できるような表示を行う場合の表示例を図18,図19,図20に示す。
ウインドウ91、92により示す情報としては、それぞれの目的地までの距離やその内高速道路の距離を表示したり、到着予想時間などを表示したりすることが考えられる。
この図18(a)のように、地図画像上で同時に両方のルート、目的地を表示することにより、それぞれ目的地と現在地との位置関係やルートをユーザに把握しやすくすることができる。そしてさらにウインドウ91、92の情報は、ユーザーがどちらかの設定を選択するための参考情報となり、有用となる。
例えば図18(a)の表示状態において、ウインドウ91を選択する操作を行うことで、図18(b)のように現在の設定の拡大表示を行う。
また図18(a)の表示状態において、ウインドウ92を選択する操作を行うことで、図18(c)のように編集による新たな設定の拡大表示を行う。
この図18(b)(c)の表示により、各ルートや目的地を詳細に検討できる。
このような表示を行うことで、編集作業中に、現在の設定を確認しながら新たな目的地等を設定できる。
以上実施の形態について説明してきたが、実施の形態のナビゲーション装置によれば、リア側での表示動作として、リア用入出力ユニット31Rを使用する同乗者の要/不要に応じて、フロント側で設定した目的地やルートの情報を取得して表示するか否かを決定することが可能になる。
また、リア用入出力ユニット31R側で、フロント側の設定による目的地やルートを編集できることで、運転中でも、同乗者が新しい目的地やルート変更等が可能となる。また運転者は運転中にルート変更等を気にしなくても良いので、安全性を向上できる。
またリア用入出力ユニット31Rを使用しての編集の際に同乗者は、フロント側で設定された現在のルート、目的地を参照しながら新しいルートを設定できることで、編集の容易性が向上される。
また編集による新しい目的地やルートの設定については、フロント用入出力ユニット31F側においては、運転者の要/不要に応じて、表示するか否かを決定することが可能になる。さらに、編集による新しい目的地やルートの設定を、フロント側の設定として有効とするか否かも運転者側の意志に基づくものとできる。
又この場合、運転者側は、現在の目的地・ルートと新しい目的地・ルートを容易に比較できるため、的確な選択が可能となる。さらにルートを変更する権限、つまり編集された目的地・ルートをフロント側の設定として有効とするか否かの権限は運転者側にあるため、同乗者に勝手にルートを変更されるような心配が無く、運転者がリア側での編集操作を気にしてしまうような精神的負担もないため、運転中の安全性向上にも好適である。
例えば図8の処理に関しては、フロント側での目的地・ルートの設定や設定変更があったときに行われるものとしたが、操作入力部3Rの操作によりステップF102又はF103以降の処理を開始してもよい。
例えば同乗者が任意の時点で、フロント側で設定されている目的地・ルートを確認したい場合、或いはそれを編集したい場合などに、操作入力部3Rを操作してフロント側の設定を表示に反映させる場合である。
つまり、リア側でフロント側の目的地・ルートの設定を反映させた表示を行うのは、フロント側で設定や設定変更を行った時点のみに限られるものではない。また、フロント側の設定や設定変更があった場合であって、まだその設定をリア側で表示させていないときは、例えばリア側の表示部51Rにおいて、リア側では未確認の設定があることを示すアイコン表示を行うようにし、同乗者が操作入力部3Rを用いてそのアイコンを選択する操作を行った場合に、ステップF102又はF103以降の処理を実行するようにしてもよい。
なお、これら場合、ステップF102から処理を開始してもよいが、ステップF102を行わずにステップF103以降としてもよく、これが、操作入力部3Rの操作により図8の処理を行う場合は、その操作が、リア側でフロント側の設定を確認する意志の表明と考えられ、ステップF102での、予めの表示設定における「フロント側の設定を表示しない」とする設定を無効化してもよいと考えられるためである。
さらには、ユーザーによる操作入力部3Rの操作にかかわらず、例えば一定時間毎にステップF102又はF103からの処理を実行するようにしてもよい。
またフロント用入出力ユニット31Fとナビゲーション本体ユニット30(又は30F)を有する構成が請求項10,11,12,13のナビゲーション装置の実施の形態である。
またリア用入出力ユニット31Rとナビゲーション本体ユニット30(又は30R)を有する構成が請求項14,15,16のナビゲーション装置の実施の形態である。
Claims (19)
- ナビゲーション表示のための演算及び制御処理を行う演算制御手段と、
上記演算制御手段の制御に基づいて画像表示を行う第1の表示手段と、
上記第1の表示手段における表示内容に関する操作を行う第1の操作手段と、
上記演算制御手段の制御に基づいて画像表示を行う第2の表示手段と、
上記第2の表示手段における表示内容に関する操作を行う第2の操作手段と、
を備え、
上記演算制御手段は、上記第1の操作手段の操作入力に基づいて設定され、上記第1の表示手段での表示内容に反映させる情報を、上記第2の操作手段で入力された指示に基づいて、上記第2の表示手段の表示内容に反映させる制御を行うことを特徴とするナビゲーション装置。 - 上記第1の操作手段の操作入力に基づいて設定され、表示内容に反映させる情報とは、目的地及び経路の情報であることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
- 上記第2の操作手段で入力された指示とは、予め第2の操作手段の操作によって選択されている表示設定であり、
上記演算制御手段は、上記第1の操作手段の操作入力に基づいて設定された情報を用いた、上記第2の表示手段での表示については、上記表示設定に応じた制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。 - 上記演算制御手段は、
上記第1の操作手段の操作入力に基づいて設定され、上記第1の表示手段での表示内容に反映されている情報についての編集用画像を、上記第2の表示手段において表示させるとともに、上記編集用画像に対応して上記第2の操作手段の操作入力により行われた編集にかかる編集情報を、上記第2の表示手段の表示内容に反映させることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。 - 上記演算制御手段は、上記編集情報を、上記第1の操作手段で入力された指示に基づいて、上記第1の表示手段の表示内容に反映させる処理を行うことを特徴とする請求項4に記載のナビゲーション装置。
- 上記第1の操作手段で入力された指示とは、予め第1の操作手段の操作によって選択されている表示設定であり、
上記演算制御手段は、上記編集情報を用いた上記第1の表示手段での表示については、上記表示設定に応じた制御を行うことを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。 - 上記演算制御手段は、上記第1の表示手段において、上記編集情報を反映させた表示内容と、上記編集情報を反映させない表示内容の比較表示を実行させることを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
- 上記演算制御手段は、上記第1の操作手段による承認操作が行われた場合に、上記編集情報を、上記第1の表示手段での表示内容として確定させる処理を行うことを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
- 上記第1の表示手段及び上記第1の操作手段は車両内の運転席で使用され、上記第2の表示手段及び上記第2の操作手段は車両内の運転席以外で使用されることを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
- ナビゲーション表示のための演算及び制御処理を行う演算制御手段と、
上記演算制御手段の制御に基づいて画像表示を行う表示手段と、
上記表示手段における表示内容に関する操作を行う操作手段と、
を備え、
上記演算制御手段は、上記操作手段の操作入力に基づいて設定され、上記表示手段での表示内容に反映させる情報を、通信可能に接続された他の表示手段の表示内容に、他の操作手段で入力された指示に基づいて反映させるための処理を行うことを特徴とするナビゲーション装置。 - 上記演算制御手段は、上記他の表示手段での表示内容に反映させた情報についての編集情報が入力された場合、上記編集情報を、上記操作手段で入力された指示に基づいて、上記表示手段の表示内容に反映させる処理を行うことを特徴とする請求項10に記載のナビゲーション装置。
- 上記演算制御手段は、上記表示手段において、上記編集情報を反映させた表示内容と、上記編集情報を反映させない表示内容の比較表示を実行させることを特徴とする請求項11に記載のナビゲーション装置。
- 上記演算制御手段は、上記操作手段による承認操作が行われた場合に、上記編集情報を、上記表示手段での表示内容として確定させる処理を行うことを特徴とする請求項11に記載のナビゲーション装置。
- ナビゲーション表示のための演算及び制御処理を行う演算制御手段と、
上記演算制御手段の制御に基づいて画像表示を行う表示手段と、
上記表示手段における表示内容に関する操作を行う操作手段と、
を備え、
上記演算制御手段は、通信可能に接続された他の表示手段での表示内容に反映された情報が入力されたら、該情報を、上記操作手段で入力された指示に基づいて、上記表示手段の表示内容に反映させる処理を行うことを特徴とするナビゲーション装置。 - 上記演算制御手段は、
上記他の表示手段での表示内容に反映されている情報についての編集用画像を、上記表示手段において表示させるとともに、上記編集用画像に対応して上記操作手段の操作入力により行われた編集にかかる編集情報を、上記表示手段の表示内容に反映させることを特徴とする請求項14に記載のナビゲーション装置。 - 上記演算制御手段は、上記編集情報を、上記他の表示手段の表示内容に反映させる情報として処理を行うことを特徴とする請求項15に記載のナビゲーション装置。
- ナビゲーション画像の表示を行う第1の表示手段と、上記第1の表示手段における表示内容に関する操作を行う第1の操作手段と、ナビゲーション画像の表示を行う第2の表示手段と、上記第2の表示手段における表示内容に関する操作を行う第2の操作手段とを備えたナビゲーション装置の表示方法として、
上記第1の操作手段の操作入力に基づいて設定された情報を、上記第1の表示手段での表示内容に反映させるステップと、
上記第1の表示手段での表示内容に反映させた情報を、上記第2の操作手段で入力された指示に基づいて、上記第2の表示手段の表示内容に反映させるステップと、
を備えたことを特徴とする表示方法。 - 上記第1の操作手段の操作入力に基づいて設定され、上記第1の表示手段での表示内容に反映されている情報についての編集用画像を、上記第2の表示手段において表示させるステップと、
上記編集用画像に対応して上記第2の操作手段の操作入力により行われた編集にかかる編集情報を、上記第2の表示手段の表示内容に反映させるステップと、
をさらに備えたことを特徴とする請求項17に記載の表示方法。 - 上記編集情報を、上記第1の操作手段で入力された指示に基づいて、上記第1の表示手段の表示内容に反映させる処理を行うステップと、
上記第1の操作手段による承認操作が行われた場合に、上記編集情報を、上記第1の表示手段での表示内容として確定させるステップと、
をさらに備えたことを特徴とする請求項18に記載の表示方法。
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