JPH11281375A

JPH11281375A - 情報表示制御装置

Info

Publication number: JPH11281375A
Application number: JP7994598A
Authority: JP
Inventors: Teruo Yamanochi; 輝雄山ノ内
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1998-03-26
Filing date: 1998-03-26
Publication date: 1999-10-15

Abstract

(57)【要約】【課題】簡単な構成で、運転席（Ｄ席）用ディスプレ
イと乗客席（Ｐ席）用ディスプレイとを独立した制御が
できる制御システムを得る。【解決手段】Ｄ席用表示操作制御部３とＰ席用表示操
作制御部４に、切り換えが禁止されている特定の情報か
否かを判定する手段を設け、特定の情報が表示されたて
いるときにこの特定の情報を切り換える変更命令が入力
された場合は、この変更命令をキャンセルするようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、情報表示制御装
置、特に２つ以上の情報表示装置と、１つ以上の音声出
力装置を有する車載用情報表示・音声制御装置の制御装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３は、自動車のような移動体に搭載さ
れている従来の表示・音声制御装置の一構成例を示すブ
ロック図である。図において、１は運転席（以下、「Ｄ
席」という）に設置されている情報表示装置であるＤ席
用ディスプレイ、２は乗客席（以下、「Ｐ席」という）
に設置されている情報表示装置であるＰ席用ディスプレ
イ、３はＤ席に設置されているＤ席用表示操作制御部
で、Ｄ席用ディスプレイ１およびＰ席用ディスプレイ２
に表示される情報は、Ｄ席側操作部５またはＰ席側操作
部６から入力される操作情報に応じて制御される。

【０００３】７はＡＶ機器群で、ＴＶチューナ７ａ、Ｖ
ＴＲプレーヤ７ｂ、テーププレーヤ７ｃ、ラジオチュー
ナ７ｄ、ＣＤプレーヤ７ｅなどで構成されている。８は
ナビゲーションシステム・車両制御機器、９はＤ席用表
示操作制御部３とＡＶ機器群７およびナビゲーション・
車両制御機器８が双方向に通信する制御ライン、１０は
Ｄ席用表示操作制御部３にＡＶ機器群７およびナビゲー
ション・車両制御機器８から映像信号を伝達する表示情
報ラインである。

【０００４】次に、動作について説明する。Ｄ席側操作
部５またはＰ席側操作部６で音声のモードを変更する操
作がなされると、この操作情報はＤ席用表示操作制御部
３に入力され、Ｄ席用表示操作制御部３は制御ライン９
を介してＡＶ機器群７と通信を行い、操作情報に見合っ
たモードの音声が音声増幅器１１を経てスピーカ１２か
ら出力されるように制御する。また、ＡＶ機器群７から
は、表示情報ライン１０を介して操作情報に応じた表示
情報がＤ席用表示操作制御部３に伝達され、Ｄ席用表示
操作制御部３はこの表示情報の映像信号をＤ席用ディス
プレイ１およびＰ席用ディスプレイ２に出力して表示す
る。ナビゲーション・車両制御機器８の表示も、同様に
Ｄ席用表示操作制御部３に制御されて、操作情報に応じ
た情報が表示される。

【０００５】図４は他の従来例の表示・音声制御装置の
構成を示すブロック図である。図において、図３と同一
符号はそれぞれ同一または相当部分を示しており、４は
Ｐ席用表示操作制御部、６はＰ席側操作部で、この従来
例は、Ｄ席用とＰ席用の２系統のＡＶ機器群７およびナ
ビゲーション・車両制御機器８が設けられており、Ｄ席
側操作部５とＰ席側操作部６で、それぞれ独立に操作制
御が行われる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】図３に示した従来例で
は、Ｄ席用ディスプレイ１およびＰ席用ディスプレイ２
が同一内容の表示を行っているため、Ｄ席側操作部５ま
たはＰ席側操作部６で音声のモードを変更する操作がな
されると、Ｄ席用ディスプレイ１とＰ席用ディスプレイ
２の画面が音声のモードに合わせて変化する。このた
め、運転者がナビゲーションシステムを使用して地図の
情報を見ているときに、Ｐ席側操作部６でナビゲーショ
ンからＣＤに切り換える操作が行われると、Ｄ席用ディ
スプレイもＣＤの画面に切り換わるので、運転者が見て
いた地図情報が途切れる、という問題点があった。

【０００７】また、図４に示した従来例では、Ｄ席用と
Ｐ席用のシステムが完全に独立しているため、上記のよ
うな問題点は生じないが、各機器の設置場所、重量、コ
ストが２倍になるという問題点がある。

【０００８】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、複数の表示装置と操作部、および
１つ以上の音声出力手段を有する情報表示・音声制御装
置において、予め定めた表示情報は、他の席の操作部に
よる変更操作によっては切り換わらないようにした情報
表示制御装置を得ることを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明に係る情報表示
制御装置は、情報を表示する複数の表示手段と、これら
の表示手段に対応して設けられ、それぞれが上記表示手
段に表示された情報を同時に変更し得るようにされた複
数の操作手段と、上記各表示手段に特定の情報が表示さ
れたとき、対応する操作手段以外の操作手段による表示
の変更を禁止するようにした表示制御手段とを備えたも
のである。

【００１０】また、表示手段の１つは移動体の運転者が
視認できる位置に設置され、他の１つの表示手段は上記
運転者が視認できない位置に設置されているものであ
る。

【００１１】また、特定の情報は、ナビゲーションシス
テムからの情報としたものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、この発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて具体的に説明する。実施の形態
１．図１はこの発明の実施の形態１である情報表示制御
装置の構成を示すブロック図である。図において、１は
第１の表示手段であるＤ席用ディスプレイ、２は第２の
表示手段であるＰ席用ディスプレイ、３はＤ席用ディス
プレイ１を制御するＤ席用表示操作制御部、４はＰ席用
ディスプレイ２を制御するＰ席用表示操作制御部で、Ｄ
席用表示操作制御部３にはＤ席側操作部５の操作情報が
入力され、Ｐ席用表示操作制御部４にはＰ席側操作部６
の操作情報が入力される。

【００１３】７はＡＶ機器群で、ＴＶチューナ７ａ、Ｖ
ＴＲプレーヤ７ｂ、テーププレーヤ７ｃ、ラジオチュー
ナ７ｄ、ＣＤプレーヤ７ｅなどで構成されている。８は
ナビゲーション・車両制御機器、９はＤ席用表示操作制
御部３およびＰ席用表示操作制御部４とＡＶ機器群７お
よびナビゲーション・車両制御機器８が双方向に通信す
る制御ライン、１０はＤ席用表示操作制御部３およびＰ
席用表示操作制御部４にＡＶ機器群７およびナビゲーシ
ョン・車両制御機器８から映像信号を伝達する表示情報
ラインである。Ｄ席用ディスプレイ１およびＰ席用ディ
スプレイ２に表示される情報は、Ｄ席側操作部５または
Ｐ席側操作部６から入力される操作情報に応じて制御さ
れる。

【００１４】表示できる制御対象のソースは、車両用と
して、ＧＰＳや各種車両情報などと、ＣＤ−ＲＯＭ等を
組み合わせたナビゲーション情報等や、空調用エアコン
情報、各種車両診断情報などのナビゲーション・車両制
御機器８がある。また、映像や音声の情報の制御対象ソ
ースとしてＡＶ機器群７があり、例えばＴＶチューナ７
ａ、ＶＴＲプレーヤ７ｂ、テーププレーヤ７ｃ、ラジオ
チューナ７ｄ、ＣＤプレーヤ７ｅなどがある。また、Ｃ
Ｄプレーヤ７ｅには、ＣＤ−Ｇ、ビデオＣＤ等の映像情
報を含んでいることもある。さらに表示はできるが制御
できない情報表示ソースとして、高度計、傾斜計、各種
車両情報監視装置等がある。Ｄ席用表示操作制御部３お
よびＰ席用表示操作制御部４は、ＡＶ機器群７の全ての
各装置７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ，７ｅに制御ライン９お
よび表示情報（映像）ライン１０によって、それぞれに
接続されている。

【００１５】次に、動作について説明する。Ｄ席側操作
部５で表示情報を変更する操作がなされると、この操作
情報はＤ席用表示操作制御部３に入力されて制御命令情
報に変換され、制御ライン９を介してＰ席用表示操作制
御部４およびＡＶ機器群７に伝達される。制御命令情報
によって指定されたＡＶ機器７ａ〜７ｃは制御命令情報
の内容を実行する。この実行中、または実行後、今度は
指定されたＡＶ機器の実行情報が制御ライン９を通っ
て、表示操作制御部３，４および指定されたＡＶ機器以
外のＡＶ機器に伝達される。この実行情報を受けた各表
示操作制御部３，４は、それぞれのディスプレイ１，２
の表示制御を行って表示を切り換え、音声も表示に伴っ
た音声に切り換えられる。ナビゲーション・車両制御機
器８の表示も、同様にＤ席用表示操作制御部３に制御さ
れて、操作情報に応じた情報が表示される。なお、上記
制御命令情報の内容の実行中は、次の制御命令情報が来
るまで実行情報を逐次伝達しているため、各表示操作制
御部３，４およびＡＶ機器群７は、常に現在の動作状況
を認識、把握できている。このため、記憶手段等を必要
としない。

【００１６】また、Ｐ席側操作部６で表示情報を変更す
る操作がなされると、この操作情報はＰ席用表示操作制
御部４に入力されて制御命令情報に変換され、制御ライ
ン９を介してＤ席用表示操作制御部３およびＡＶ機器群
７に伝達される。制御命令情報によって指定されたＡＶ
機器７ａ〜７ｃは制御命令情報の内容を実行する。この
実行中、または実行後、今度は指定されたＡＶ機器の実
行情報が制御ライン９を通って、表示操作制御部３，４
および指定されたＡＶ機器以外のＡＶ機器に伝達され
る。この実行情報を受けたＰ席表示操作制御部４は、デ
ィスプレイ２の表示制御を行って表示を切り換え、音声
も表示に伴った音声に切り換えられる。

【００１７】Ｄ席用表示操作制御部３は、Ｐ席用表示操
作制御部４から入力された操作情報が予め定められた特
定の表示情報でないときは、この表示情報の映像信号を
Ｄ席用ディスプレイ１に出力して表示し、ナビゲーショ
ン・車両制御機器８の表示も、同様にＤ席用表示操作制
御部３に制御されて、操作情報に応じた情報が表示され
る。しかし、Ｐ席用表示操作制御部４から入力された操
作情報が、現在Ｄ席用ディスプレイ１に表示されている
予め定められた特定の表示情報、たとえばナビゲーショ
ンシステムの情報であったときは、入力された表示情報
の映像信号をＤ席用ディスプレイ１に出力せず、表示中
の特定の表示情報の映像の表示を続ける。

【００１８】図２は、この実施の形態１のＰ席用表示操
作制御部４、およびＤ席用表示操作制御部３の動作を説
明するフローチャートである。まず、例えばＤ席用ディ
スプレイ１およびＰ席用ディスプレイ２でナビゲーショ
ンシステムの情報の表示が行われているときに、ステッ
プ１でその表示内容を変更する操作がＰ席側操作部６で
行われたとき、その変更情報はＰ席用表示操作制御部４
に送られる。この変更情報を受けたＰ席用表示操作制御
部４は、ステップ２で自己ユニットのＰ席側操作部６か
らの操作か否かを判定し、Ｐ席側操作部６からの変更操
作のときは変更操作の内容を制御命令に変換し、制御ラ
イン９を通してＤ席用表示操作制御部３、およびＡＶ機
器７ａ〜７ｅに伝達する。この制御命令を受けたＡＶ機
器は、命令された表示情報を表示情報ライン１０に出力
し、これを受けたＰ席用表示操作制御部４は、ステップ
３でＰ席用ディスプレイ２の表示を変更する。

【００１９】また、同時に、制御命令を受けたＤ席用表
示操作制御部３でもステップ２の判定が行われる。この
制御命令は自己ユニットのＤ席側操作部５による変更操
作でないため、現行表示情報のステップ４に進む。ステ
ップ４では現行表示は切り換えが禁止されている特定の
情報であるナビゲーションシステムのため、ステップ５
に進んで操作入力データをクリアして制御命令をキャン
セルする。このため、Ｄ席用ディスプレイ１は現状表示
のナビゲーションシステムの情報を継続して表示するこ
とになる。また、ステップ４で現行表示情報が特定の情
報でないときはステップ６に進み、Ｄ席用ディスプレイ
１の表示が変更される。

【００２０】Ｄ席側操作部５で表示内容を変更する操作
が行われたときの制御動作も、図２のフローチャートと
同様の手順で行われてＤ席用ディスプレイ１とＰ席用デ
ィスプレイ２の表示変更制御が実行され、Ｐ席側で優先
表示される特定の情報は、Ｄ席側操作部５からの変更操
作によっては切り換えられない。

【００２１】上記のように、走行中にＤ席用，Ｐ席用デ
ィスプレイ１，２にナビゲーションシステムの情報が表
示されているとき、Ｐ席側操作部６でオーディオモード
等への切り換え操作が行われたときは、Ｐ席用ディスプ
レイ２は操作したオーディオモードへ切り換わり、ま
た、音声もその操作に伴ったモードを出力するが、Ｄ席
用ディスプレイの表示は継続したままになる。このた
め、Ｐ席側操作部４で変更操作した乗客は、自身が操作
した通りの希望の情報を享受できる。他方、運転者はＤ
席用ディスプレイ１にナビゲーションシステムの情報の
表示が継続されるため、道路案内などの情報の取りこぼ
しがなくなり、ナビゲーション情報の有益性が損なわれ
るようなことがなくなる。

【００２２】以上、説明したように、この実施の形態に
よれば、２つ以上の表示機器に表示する情報を適切に制
御してそれぞれの表示機器に有用な情報を表示させるこ
とができ、また、表示内容に伴った音声出力に制御する
ことができる。また、メモリなどの記憶手段を持たない
ことや、バス通信ラインを採用することにより、装置自
体を簡素化かつ安価なものとすることができるあ

【００２３】なお、上記実施の形態では、特定の情報を
ナビゲーションシステムの情報としたが、これに限られ
るものではない。また、Ｐ席用ディスプレイ２は、助手
席，後部座席に配置されたディスプレイでもよい。

【００２４】

【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。

【００２５】複数の表示手段に表示する情報をそれぞれ
同時に変更するように操作できる複数の操作手段を備え
たものにおいて、複数の表示手段に同一の特定の情報が
表示されているときは、各表示手段に対応する操作手段
によってのみ表示の変更が可能で、それ以外の操作手段
によっては変更することができないため、複数の表示機
器に表示する情報を適切に制御してそれぞれの表示機器
に有用な情報を表示させることができ、また、表示内容
に伴った音声出力に制御することができる情報表示制御
装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態１である情報表示制御
装置の構成を示すブロック図である。

【図２】実施の形態１の動作を示すフローチャートで
ある。

【図３】従来の情報表示制御装置の一構成例を示すブ
ロック図である。

【図４】従来の情報表示制御装置の他の構成例を示す
ブロック図である。

【符号の説明】

１Ｄ席用ディスプレイ、２Ｐ席用ディスプレイ、３
Ｄ席用表示操作制御部、４Ｐ席用表示操作制御部、
５Ｄ席側操作部、６Ｐ席側操作部、７ＡＶ機器
群、８ナビゲーションシステム・車両制御機器、９
制御ライン、１０表示情報ライン、１１音声増幅
器、１２スピーカ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】情報を表示する複数の表示手段と、これ
らの表示手段に対応して設けられ、それぞれが上記表示
手段に表示された情報を同時に変更し得るようにされた
複数の操作手段と、上記各表示手段に特定の情報が表示
されたとき、対応する操作手段以外の操作手段による表
示の変更を禁止するようにした表示制御手段とを備えた
情報表示制御装置。
【請求項２】表示手段の１つは移動体の運転者が視認
できる位置に設置され、他の１つの表示手段は上記運転
者が視認できない位置に設置されている請求項１記載の
情報表示制御装置。
【請求項３】特定の情報は、ナビゲーションシステム
からの情報である請求項１または請求項２記載の情報表
示制御装置。