JP2001037000A - 車載用オーディオ再生システム及びオーディオ再生方法 - Google Patents
車載用オーディオ再生システム及びオーディオ再生方法Info
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- JP2001037000A JP2001037000A JP11202068A JP20206899A JP2001037000A JP 2001037000 A JP2001037000 A JP 2001037000A JP 11202068 A JP11202068 A JP 11202068A JP 20206899 A JP20206899 A JP 20206899A JP 2001037000 A JP2001037000 A JP 2001037000A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成により、人員の乗車状況を認識
し、多チャンネルサラウンド等の音場の分布を調整する
音量バランスを自動的に調整し、乗車人員の分布配置の
変動に対応して、常に確実に且つ適正にバランス調整さ
れた音場を形成する。 【解決手段】 乗車位置認識部１は、前部左、前部右、
後部左および後部右の各スイッチ１ａ〜１ｄ等によって
座席毎に人員の有無を検出し、乗車人員の分布配置を認
識する。制御部２は、乗車位置認識部１が認識した乗車
人員の配置状況に応じて、電子ボリューム３を制御し、
スピーカ群４のＦＬ、ＦＲ、ＲＬおよびＲＲの各チャン
ネルのスピーカ４１〜４４が出力する音響信号の音量を
調整する。
し、多チャンネルサラウンド等の音場の分布を調整する
音量バランスを自動的に調整し、乗車人員の分布配置の
変動に対応して、常に確実に且つ適正にバランス調整さ
れた音場を形成する。 【解決手段】 乗車位置認識部１は、前部左、前部右、
後部左および後部右の各スイッチ１ａ〜１ｄ等によって
座席毎に人員の有無を検出し、乗車人員の分布配置を認
識する。制御部２は、乗車位置認識部１が認識した乗車
人員の配置状況に応じて、電子ボリューム３を制御し、
スピーカ群４のＦＬ、ＦＲ、ＲＬおよびＲＲの各チャン
ネルのスピーカ４１〜４４が出力する音響信号の音量を
調整する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般にカーオー
ディオシステムなどと称され、自動車に搭載して主とし
て音楽を再生するための車載用オーディオ再生システム
に係り、特に複数のスピーカを車内に分布配置して、多
チャンネル方式によりサラウンド音場等の音響効果を持
たせた音響信号を出力する車載用オーディオ再生システ
ムに関する。
ディオシステムなどと称され、自動車に搭載して主とし
て音楽を再生するための車載用オーディオ再生システム
に係り、特に複数のスピーカを車内に分布配置して、多
チャンネル方式によりサラウンド音場等の音響効果を持
たせた音響信号を出力する車載用オーディオ再生システ
ムに関する。
【０００２】
【従来の技術】カーオーディオシステム等と称される車
載用オーディオ再生システムには、左右２チャンネルの
ステレオだけでなく、車内の前方および後方に３個以上
のスピーカを分布配置して、多チャンネルによるいわゆ
るサラウンド等の立体的な音響効果を呈する音場を形成
するシステムがある。このような、３以上の多チャンネ
ルの音響信号を出力するシステムでは、左右方向のみな
らず前後方向にも音像が分布するように音場が形成され
る。
載用オーディオ再生システムには、左右２チャンネルの
ステレオだけでなく、車内の前方および後方に３個以上
のスピーカを分布配置して、多チャンネルによるいわゆ
るサラウンド等の立体的な音響効果を呈する音場を形成
するシステムがある。このような、３以上の多チャンネ
ルの音響信号を出力するシステムでは、左右方向のみな
らず前後方向にも音像が分布するように音場が形成され
る。
【０００３】ところで、自動車においては、運転者以外
には、乗車する人員や座席が特定されておらず、人員の
乗車状況には、一貫性や法則性がなく、その時々でまち
まちである。このように変動する人員の乗車状況に応じ
て、各スピーカで再生する各チャンネルの音量バランス
を調整することが行われている。
には、乗車する人員や座席が特定されておらず、人員の
乗車状況には、一貫性や法則性がなく、その時々でまち
まちである。このように変動する人員の乗車状況に応じ
て、各スピーカで再生する各チャンネルの音量バランス
を調整することが行われている。
【０００４】この音量バランスの調整は、通常の場合、
左右のバランス調整のための回転操作式ないし直進操作
式のツマミまたは押下式のボタンと、前後のバランス調
整のための回転操作式ないし直進操作式のツマミまたは
押下式のボタンの組合わせ操作により行われる。なお、
前後の音量バランスの調整は、「フェーダ」と称される
こともある。このような、従来の車載用オーディオ再生
システムの一例について図３を参照して説明する。
左右のバランス調整のための回転操作式ないし直進操作
式のツマミまたは押下式のボタンと、前後のバランス調
整のための回転操作式ないし直進操作式のツマミまたは
押下式のボタンの組合わせ操作により行われる。なお、
前後の音量バランスの調整は、「フェーダ」と称される
こともある。このような、従来の車載用オーディオ再生
システムの一例について図３を参照して説明する。
【０００５】図３において、操作部１１には、図示して
はいないが、左右の音量バランス調整用のバランス操作
部および前後の音量バランス調整用のフェーダ操作部が
設けられている。制御部１２は、操作部１１で操作入力
された値を取り込み、電子ボリューム１３にて出力音量
を調整する。電子ボリューム１３は、スピーカ群１４が
出力する音響信号の音量を規定して、音響信号源（例え
ば、ラジオチューナ）からの音響信号を出力させる。ス
ピーカ群１４は、車内の前方左（ＦＬ；FrontLeft）、
前方右（ＦＲ；Front Right）、後方左（ＲＬ；Rear Le
ft）および後方右（ＲＲ：Rear Right）にそれぞれ配置
されたスピーカ１４１、１４２、１４３および１４４に
より、各々電子ボリューム１３を介して調整された音量
にて、この場合、４チャンネルのサラウンド音場を形成
する。なお、操作者が操作部１１のバランス操作部およ
びフェーダ操作部を操作する時には、それぞれの操作量
を表示部１５で表示する。表示部１５は、操作量を数値
的にまたは図形的に表示して、操作者が操作量を把握し
易いようにする。
はいないが、左右の音量バランス調整用のバランス操作
部および前後の音量バランス調整用のフェーダ操作部が
設けられている。制御部１２は、操作部１１で操作入力
された値を取り込み、電子ボリューム１３にて出力音量
を調整する。電子ボリューム１３は、スピーカ群１４が
出力する音響信号の音量を規定して、音響信号源（例え
ば、ラジオチューナ）からの音響信号を出力させる。ス
ピーカ群１４は、車内の前方左（ＦＬ；FrontLeft）、
前方右（ＦＲ；Front Right）、後方左（ＲＬ；Rear Le
ft）および後方右（ＲＲ：Rear Right）にそれぞれ配置
されたスピーカ１４１、１４２、１４３および１４４に
より、各々電子ボリューム１３を介して調整された音量
にて、この場合、４チャンネルのサラウンド音場を形成
する。なお、操作者が操作部１１のバランス操作部およ
びフェーダ操作部を操作する時には、それぞれの操作量
を表示部１５で表示する。表示部１５は、操作量を数値
的にまたは図形的に表示して、操作者が操作量を把握し
易いようにする。
【０００６】上述したように、操作部１１における調整
操作は、左右の音量バランスの調整であるバランス調整
および前後の音量バランスの調整であるフェーダ調整の
２種類についてそれぞれ別個に操作される。
操作は、左右の音量バランスの調整であるバランス調整
および前後の音量バランスの調整であるフェーダ調整の
２種類についてそれぞれ別個に操作される。
【０００７】また、左右と前後を別個に調整操作するの
では、たとえ表示部１５により表示していても操作者が
操作感覚をつかみにくい。そこで、左右のバランス調整
機構と前後のフェーダ調整機構を直交配置して連動さ
せ、いわゆるジョイスティックのようなレバー操作でバ
ランス調整を行うパンポット（パンニングポテンショメ
ータの意）装置を用いることもある。このようなパンポ
ット装置は、操作レバーを左右に傾斜させることにより
左右方向のバランス調整を行うことができ、操作レバー
を前後方向に傾斜させることにより前後方向のフェーダ
調整を行うことができる。したがって、操作レバーを斜
め方向に傾斜させれば、左右のバランスおよび前後のフ
ェーダの複合的な操作を一括して行うことが可能であ
る。
では、たとえ表示部１５により表示していても操作者が
操作感覚をつかみにくい。そこで、左右のバランス調整
機構と前後のフェーダ調整機構を直交配置して連動さ
せ、いわゆるジョイスティックのようなレバー操作でバ
ランス調整を行うパンポット（パンニングポテンショメ
ータの意）装置を用いることもある。このようなパンポ
ット装置は、操作レバーを左右に傾斜させることにより
左右方向のバランス調整を行うことができ、操作レバー
を前後方向に傾斜させることにより前後方向のフェーダ
調整を行うことができる。したがって、操作レバーを斜
め方向に傾斜させれば、左右のバランスおよび前後のフ
ェーダの複合的な操作を一括して行うことが可能であ
る。
【０００８】さらに、上述した左右および前後の音量バ
ランスの調整の音量比率を、予め乗車人員の分布配置毎
に設定しておき、これらを押しボタン操作等を用いた選
択操作により、選択設定するようにしている場合もあっ
た。
ランスの調整の音量比率を、予め乗車人員の分布配置毎
に設定しておき、これらを押しボタン操作等を用いた選
択操作により、選択設定するようにしている場合もあっ
た。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たいずれの場合であっても、左右のバランス調整および
前後のフェーダ調整による音量バランスの調整は、操作
者が行わなければならず、操作が煩雑であった。また、
通常、音量バランスを調整するための操作部は、運転者
が１人で乗車している場合にも容易に操作することが可
能でなければならないため、運転席近傍に設けられるこ
とになる。このため、操作部の操作は、主として運転者
が行うことになるが、運転中に運転者がこのような煩雑
な操作を行うことは極めて危険である。さらに、走行途
中での乗降等により、乗車人員および配置が変化した場
合には、その都度、音量バランスを調整する必要があっ
た。
たいずれの場合であっても、左右のバランス調整および
前後のフェーダ調整による音量バランスの調整は、操作
者が行わなければならず、操作が煩雑であった。また、
通常、音量バランスを調整するための操作部は、運転者
が１人で乗車している場合にも容易に操作することが可
能でなければならないため、運転席近傍に設けられるこ
とになる。このため、操作部の操作は、主として運転者
が行うことになるが、運転中に運転者がこのような煩雑
な操作を行うことは極めて危険である。さらに、走行途
中での乗降等により、乗車人員および配置が変化した場
合には、その都度、音量バランスを調整する必要があっ
た。
【００１０】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、簡単な構成により、多チャンネルサラウンド等の
音場の分布を乗車人員の分布配置に応じて自動的に調整
し、確実に且つ適正にバランス調整された音場を形成可
能とする車載用オーディオ再生システムを提供すること
を目的とする。
ので、簡単な構成により、多チャンネルサラウンド等の
音場の分布を乗車人員の分布配置に応じて自動的に調整
し、確実に且つ適正にバランス調整された音場を形成可
能とする車載用オーディオ再生システムを提供すること
を目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、この発明の第１の観点に係る車載用オーディオ再生
システムは、自動車に搭載され音響信号を出力する複数
のスピーカを備えるものであって、自動車の座席毎に乗
車人員の有無を判別して、人員の乗車位置分布を認識す
る乗車位置認識手段と、前記乗車位置認識手段により得
られる乗車位置分布状況に基づいて、各乗車人員に適し
た音場を形成させるべく前記複数のスピーカそれぞれが
出力する音響信号の音量を調整する音量調整手段とを具
備する、ことを特徴とする。
く、この発明の第１の観点に係る車載用オーディオ再生
システムは、自動車に搭載され音響信号を出力する複数
のスピーカを備えるものであって、自動車の座席毎に乗
車人員の有無を判別して、人員の乗車位置分布を認識す
る乗車位置認識手段と、前記乗車位置認識手段により得
られる乗車位置分布状況に基づいて、各乗車人員に適し
た音場を形成させるべく前記複数のスピーカそれぞれが
出力する音響信号の音量を調整する音量調整手段とを具
備する、ことを特徴とする。
【００１２】この発明によれば、乗車位置認識手段は、
座席毎に乗車人員の有無を判別して人員の乗車位置分布
を認識し、音量調整手段がその乗車位置分布状況に基づ
いて、複数のスピーカによる再生音の音量を制御する。
これにより、簡単な構成であるにもかかわらず、多チャ
ンネルサラウンド等の音場の分布を乗車人員の分布配置
に応じて調整して、音量バランスを自動的に調整し、乗
車人員の分布配置の変動に対応して、常に確実に且つ適
正にバランス調整された音場を形成することができる。
座席毎に乗車人員の有無を判別して人員の乗車位置分布
を認識し、音量調整手段がその乗車位置分布状況に基づ
いて、複数のスピーカによる再生音の音量を制御する。
これにより、簡単な構成であるにもかかわらず、多チャ
ンネルサラウンド等の音場の分布を乗車人員の分布配置
に応じて調整して、音量バランスを自動的に調整し、乗
車人員の分布配置の変動に対応して、常に確実に且つ適
正にバランス調整された音場を形成することができる。
【００１３】より具体的には、前記乗車位置認識手段
は、自動車の各座席の下にそれぞれ設けられ、人が座る
ことに応動して、その座席における乗車人員の有無を判
別する複数のスイッチを備えてもよい。
は、自動車の各座席の下にそれぞれ設けられ、人が座る
ことに応動して、その座席における乗車人員の有無を判
別する複数のスイッチを備えてもよい。
【００１４】また、前記乗車位置認識手段は、自動車の
各座席の近傍にそれぞれ設けられ、各座席に人が座った
ことを検出して、その座席における乗車人員の有無を判
別する、例えば光学式、静電容量式又は電磁式の複数の
センサを備えていてもよい。
各座席の近傍にそれぞれ設けられ、各座席に人が座った
ことを検出して、その座席における乗車人員の有無を判
別する、例えば光学式、静電容量式又は電磁式の複数の
センサを備えていてもよい。
【００１５】前記音量調整手段は、プロセッサと前記複
数のスピーカそれぞれに供給する信号の信号レベルを電
子的に調整する電子ボリュームとを含むことが好まし
い。これにより、音量調整手段は複数のスピーカそれぞ
れが出力する再生音の音量を自動的に調整させることが
でき、確実に且つ適切にバランス調整された音場を形成
することができる。
数のスピーカそれぞれに供給する信号の信号レベルを電
子的に調整する電子ボリュームとを含むことが好まし
い。これにより、音量調整手段は複数のスピーカそれぞ
れが出力する再生音の音量を自動的に調整させることが
でき、確実に且つ適切にバランス調整された音場を形成
することができる。
【００１６】また、この発明の第２の観点に係るオーデ
ィオ再生方法は、自動車の座席毎に乗車人員の有無を判
別して人員の乗車位置分布を認識し、該乗車位置分布に
基づいて、乗車状況に適した音場を形成させるべく複数
のスピーカそれぞれが出力する再生音の音量を調整す
る、ことを特徴とする。
ィオ再生方法は、自動車の座席毎に乗車人員の有無を判
別して人員の乗車位置分布を認識し、該乗車位置分布に
基づいて、乗車状況に適した音場を形成させるべく複数
のスピーカそれぞれが出力する再生音の音量を調整す
る、ことを特徴とする。
【００１７】この発明によれば、自動車の座席毎に乗車
人員の有無を判別して人員の乗車位置分布を認識して、
乗車状況に適した音場を形成するように、複数のスピー
カそれぞれが出力する再生音の音量を調整する。これに
より、多チャンネルサラウンド等での音量バランスを自
動的に調整し、確実且つ適正にバランス調整された音場
を形成することができる。
人員の有無を判別して人員の乗車位置分布を認識して、
乗車状況に適した音場を形成するように、複数のスピー
カそれぞれが出力する再生音の音量を調整する。これに
より、多チャンネルサラウンド等での音量バランスを自
動的に調整し、確実且つ適正にバランス調整された音場
を形成することができる。
【００１８】より具体的には、各座席の下に設けられた
スイッチのオン／オフにより、座席毎に乗車人員の有無
を判別することが望ましい。また、各座席の近傍に設け
られた、例えば光学式、静電容量式又は電磁式のセンサ
により、座席毎に乗車人員の有無を判別してもよい。
スイッチのオン／オフにより、座席毎に乗車人員の有無
を判別することが望ましい。また、各座席の近傍に設け
られた、例えば光学式、静電容量式又は電磁式のセンサ
により、座席毎に乗車人員の有無を判別してもよい。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、この発
明の実施の形態に係る車載用オーディオ再生システムに
ついて説明する。
明の実施の形態に係る車載用オーディオ再生システムに
ついて説明する。
【００２０】図１は、この発明の実施の形態に係る車載
用オーディオ再生システムの構成を示す図である。図示
するように、この車載用オーディオ再生システムは、乗
車位置認識部１と、制御部２と、電子ボリューム３と、
スピーカ群４とを備えている。
用オーディオ再生システムの構成を示す図である。図示
するように、この車載用オーディオ再生システムは、乗
車位置認識部１と、制御部２と、電子ボリューム３と、
スピーカ群４とを備えている。
【００２１】乗車位置認識部１は、座席毎に乗車人員の
有無を検出して、人員の乗車状況を認識するためのもの
である。より具体的には、乗車位置認識部１は、例えば
図２に示すように、乗車人員が着席する前部左、前部
右、後部左および後部右の各座席の下にそれぞれ埋設さ
れる前部左スイッチ１ａと、前部右スイッチ１ｂと、後
部左スイッチ１ｃと、後部右スイッチ１ｄとにより構成
される。これら各スイッチ１ａ〜１ｄは、例えば、それ
ぞれ所定の位置に人員が着席した状態でオンとなり、着
席していない状態ではオフとなる。
有無を検出して、人員の乗車状況を認識するためのもの
である。より具体的には、乗車位置認識部１は、例えば
図２に示すように、乗車人員が着席する前部左、前部
右、後部左および後部右の各座席の下にそれぞれ埋設さ
れる前部左スイッチ１ａと、前部右スイッチ１ｂと、後
部左スイッチ１ｃと、後部右スイッチ１ｄとにより構成
される。これら各スイッチ１ａ〜１ｄは、例えば、それ
ぞれ所定の位置に人員が着席した状態でオンとなり、着
席していない状態ではオフとなる。
【００２２】制御部２は、ＣＰＵ（Central Processing
Unit）等から構成され、乗車位置認識部１により認識
される乗車人員の配置分布に応じて、多チャンネルサラ
ウンドの音場を最適に形成するべく、各チャンネルの音
響信号の音量バランスを制御する。
Unit）等から構成され、乗車位置認識部１により認識
される乗車人員の配置分布に応じて、多チャンネルサラ
ウンドの音場を最適に形成するべく、各チャンネルの音
響信号の音量バランスを制御する。
【００２３】電子ボリューム３は、各チャンネルの音響
信号を出力するスピーカ群４が備える各スピーカ４１〜
４４の再生音量を、制御部２の制御に従って調整する。
信号を出力するスピーカ群４が備える各スピーカ４１〜
４４の再生音量を、制御部２の制御に従って調整する。
【００２４】スピーカ群４は、多チャンネルサラウンド
の音場を形成する各チャンネルの音響信号を出力する複
数のスピーカであり、例えば図２に示すように、前方左
に配置されたＦＬ（Front Left）スピーカ４１と、前方
右に配置されたＦＲ（FrontRight）スピーカ４２と、後
方左に配置されたＲＬ（Rear Left）スピーカ４３と、
後方右に配置されたＲＲ（Rear Right）スピーカ４４と
を備えている。
の音場を形成する各チャンネルの音響信号を出力する複
数のスピーカであり、例えば図２に示すように、前方左
に配置されたＦＬ（Front Left）スピーカ４１と、前方
右に配置されたＦＲ（FrontRight）スピーカ４２と、後
方左に配置されたＲＬ（Rear Left）スピーカ４３と、
後方右に配置されたＲＲ（Rear Right）スピーカ４４と
を備えている。
【００２５】なお、図２おいては、車内前方に設置され
た２個のスピーカ４１，４２は、車室の前部左右の側壁
を構成するドア等に配設され、車内後方に設置された２
個のスピーカ４３，４４は、リアトレイ上の左右に配設
されている。
た２個のスピーカ４１，４２は、車室の前部左右の側壁
を構成するドア等に配設され、車内後方に設置された２
個のスピーカ４３，４４は、リアトレイ上の左右に配設
されている。
【００２６】また、車内前方に設置された２個のスピー
カ４１，４２は、車室の前部側壁でなく、フロントコン
ソールパネル上に設けるようにしてもよく、車内後方に
備えられた２個のスピーカ４３，４４も、リアトレイ上
でなく車室の後部側壁に設けるようにしてもよい。さら
に、前方中央および後方中央の少なくとも一方にさらに
スピーカを配置する等、配置は任意である。
カ４１，４２は、車室の前部側壁でなく、フロントコン
ソールパネル上に設けるようにしてもよく、車内後方に
備えられた２個のスピーカ４３，４４も、リアトレイ上
でなく車室の後部側壁に設けるようにしてもよい。さら
に、前方中央および後方中央の少なくとも一方にさらに
スピーカを配置する等、配置は任意である。
【００２７】次に、上記構成を有する車載用オーディオ
再生システムの動作を説明する。この車載用オーディオ
再生システムは、自動車における人員の乗車状況を認識
し、乗車位置分布状況に応じて多チャンネルサラウンド
の音場を自動的にバランス調整することができるシステ
ムである。
再生システムの動作を説明する。この車載用オーディオ
再生システムは、自動車における人員の乗車状況を認識
し、乗車位置分布状況に応じて多チャンネルサラウンド
の音場を自動的にバランス調整することができるシステ
ムである。
【００２８】乗車位置認識部１を構成するスイッチ１ａ
〜１ｄは、例えば図２に示すように、乗車人員が着席す
る前部左、前部右、後部左および後部右の各座席の下に
それぞれ埋設される。そして、各スイッチ１ａ〜１ｄ
は、それぞれ該当位置に乗車人員が着席した状態でオン
となり、着席していない状態ではオフとなる。
〜１ｄは、例えば図２に示すように、乗車人員が着席す
る前部左、前部右、後部左および後部右の各座席の下に
それぞれ埋設される。そして、各スイッチ１ａ〜１ｄ
は、それぞれ該当位置に乗車人員が着席した状態でオン
となり、着席していない状態ではオフとなる。
【００２９】例えば、図２に示すように、前部右の座席
と後部の左右両座席に乗車人員（点線で示す）がある場
合、前部右スイッチ１ｂと、後部左スイッチ１ｃ及び後
部右スイッチ１ｄがオンとなる。
と後部の左右両座席に乗車人員（点線で示す）がある場
合、前部右スイッチ１ｂと、後部左スイッチ１ｃ及び後
部右スイッチ１ｄがオンとなる。
【００３０】制御部２は、前部左スイッチ１ａがオフで
あり、他のスイッチ１ｂ〜１ｄがオンであることから、
この乗車位置分布状況に応じた多チャンネルサラウンド
の音場を形成すべく各チャンネルの音響信号の音量バラ
ンスを制御する。具体的には、制御部２は、ＦＬ、Ｆ
Ｒ、ＲＬおよびＲＲの各スピーカ４１〜４４における再
生音量を調整する電子ボリューム３を制御することによ
り、音量バランスを制御する。ここで、制御部２は、乗
車位置分布状況に応じて音量バランスを規定するための
情報を、予め図示せぬメモリに記録しておき、乗車位置
認識部１が乗車状況を認識すると、その情報を読み出し
て音量バランスを決定するようにすればよい。
あり、他のスイッチ１ｂ〜１ｄがオンであることから、
この乗車位置分布状況に応じた多チャンネルサラウンド
の音場を形成すべく各チャンネルの音響信号の音量バラ
ンスを制御する。具体的には、制御部２は、ＦＬ、Ｆ
Ｒ、ＲＬおよびＲＲの各スピーカ４１〜４４における再
生音量を調整する電子ボリューム３を制御することによ
り、音量バランスを制御する。ここで、制御部２は、乗
車位置分布状況に応じて音量バランスを規定するための
情報を、予め図示せぬメモリに記録しておき、乗車位置
認識部１が乗車状況を認識すると、その情報を読み出し
て音量バランスを決定するようにすればよい。
【００３１】電子ボリューム３は、制御部２の制御によ
り、スピーカ群４のＦＬ、ＦＲ、ＲＬおよびＲＲの各ス
ピーカ４１〜４４の再生音量を調整して各チャンネルの
音響信号を出力させる。これにより、自動車に乗車中の
人員の乗車位置分布状況に応じて音場を自動的にバラン
ス調整することができ、簡単に、しかも確実且つ適正に
バランス調整された音場を形成することができる。
り、スピーカ群４のＦＬ、ＦＲ、ＲＬおよびＲＲの各ス
ピーカ４１〜４４の再生音量を調整して各チャンネルの
音響信号を出力させる。これにより、自動車に乗車中の
人員の乗車位置分布状況に応じて音場を自動的にバラン
ス調整することができ、簡単に、しかも確実且つ適正に
バランス調整された音場を形成することができる。
【００３２】上述したように、乗車位置認識部１は、前
部左、前部右、後部左および後部右の各スイッチ１ａ〜
１ｄ等によって乗車人員の分布配置を認識する。制御部
２は、乗車位置認識部１が認識した乗車人員の配置状況
に応じて、電子ボリューム３を制御し、スピーカ群４の
ＦＬ、ＦＲ、ＲＬおよびＲＲの各チャンネルのスピーカ
４１〜４４による再生音量を調整する。
部左、前部右、後部左および後部右の各スイッチ１ａ〜
１ｄ等によって乗車人員の分布配置を認識する。制御部
２は、乗車位置認識部１が認識した乗車人員の配置状況
に応じて、電子ボリューム３を制御し、スピーカ群４の
ＦＬ、ＦＲ、ＲＬおよびＲＲの各チャンネルのスピーカ
４１〜４４による再生音量を調整する。
【００３３】したがって、乗車人員の配置分布に応じた
左右前後のバランス調整設定が自動的にしかも的確にな
されるため、バランスおよびフェーダ調整のための煩雑
な操作が不要となる。また、乗車人数および位置が変化
しても、その都度、それを乗車位置認識部１が認識し、
制御部２および電子ボリューム３を介してスピーカ群４
のＦＬ、ＦＲ、ＲＬおよびＲＲの各チャンネルのスピー
カ４１〜４４による再生音量を再制御するため、乗車人
員の乗降等により、運転者等が再調整操作を行う必要が
なくなる。
左右前後のバランス調整設定が自動的にしかも的確にな
されるため、バランスおよびフェーダ調整のための煩雑
な操作が不要となる。また、乗車人数および位置が変化
しても、その都度、それを乗車位置認識部１が認識し、
制御部２および電子ボリューム３を介してスピーカ群４
のＦＬ、ＦＲ、ＲＬおよびＲＲの各チャンネルのスピー
カ４１〜４４による再生音量を再制御するため、乗車人
員の乗降等により、運転者等が再調整操作を行う必要が
なくなる。
【００３４】この発明は、上記実施の形態に限定され
ず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実
施の形態では、乗車位置認識部１は、図２に示すように
乗車人員が着席する各座席の下に埋設されるスイッチ１
ａ〜１ｄにより構成して乗車人員の乗車分布状態を認識
するものとして説明したが、これに限定されない。すな
わち、例えば、該当する座席における乗車人員の有無を
検出する光学式、静電容量式または電磁式等のセンサを
各座席近傍に設けて、乗車人員の乗車分布状態を認識す
るようにしてもよい。
ず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実
施の形態では、乗車位置認識部１は、図２に示すように
乗車人員が着席する各座席の下に埋設されるスイッチ１
ａ〜１ｄにより構成して乗車人員の乗車分布状態を認識
するものとして説明したが、これに限定されない。すな
わち、例えば、該当する座席における乗車人員の有無を
検出する光学式、静電容量式または電磁式等のセンサを
各座席近傍に設けて、乗車人員の乗車分布状態を認識す
るようにしてもよい。
【００３５】また、各スイッチ１ａ〜１ｄの配置も、各
座席に人員が座ったことを検出できるような任意の位置
に設けることができ、例えば、座席シートの背もたれと
なる部位に設置するようにしてもよい。
座席に人員が座ったことを検出できるような任意の位置
に設けることができ、例えば、座席シートの背もたれと
なる部位に設置するようにしてもよい。
【００３６】また、制御部２は、電子ボリューム３を介
してスピーカ群４の音量分布を制御するだけでなく、多
チャンネルサラウンド再生音場の音像分布範囲の広さを
制御するなどするようにしてもよい。
してスピーカ群４の音量分布を制御するだけでなく、多
チャンネルサラウンド再生音場の音像分布範囲の広さを
制御するなどするようにしてもよい。
【００３７】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、簡単な構成により、多チャンネルサラウンド等の再
生音場の分布を乗車人員の分布配置に応じて調整する音
量バランスの調整操作を自動化し、乗車人員の分布配置
の変動に対応して、常に確実に且つ適正にバランス調整
された音場を形成することを可能とする車載用オーディ
オ再生システムを提供することができる。
ば、簡単な構成により、多チャンネルサラウンド等の再
生音場の分布を乗車人員の分布配置に応じて調整する音
量バランスの調整操作を自動化し、乗車人員の分布配置
の変動に対応して、常に確実に且つ適正にバランス調整
された音場を形成することを可能とする車載用オーディ
オ再生システムを提供することができる。
【図１】この発明の実施の形態に係る車載用オーディオ
再生システムの構成を模式的に示すブロック図である。
再生システムの構成を模式的に示すブロック図である。
【図２】車室内における乗車位置認識部及びスピーカ群
の配置関係を例示する図である。
の配置関係を例示する図である。
【図３】従来の車載用オーディオ再生システムの構成を
模式的に示すブロック図である。
模式的に示すブロック図である。
１ 乗車位置認識部 ２，１２ 制御部 ３，１３ 電子ボリューム ４，１４ スピーカ群 １１ 操作部 １５ 表示部 １ａ 前部左スイッチ １ｂ 前部右スイッチ １ｃ 後部左スイッチ １ｄ 後部右スイッチ ４１，１４１ ＦＬ（前方左）スピーカ ４２，１４２ ＦＲ（前方右）スピーカ ４３，１４３ ＲＬ（後方左）スピーカ ４４，１４４ ＲＲ（後方右）スピーカ
Claims (7)
- 【請求項１】自動車に搭載され音響信号を出力する複数
のスピーカを備える車載用オーディオ再生システムであ
って、 自動車の座席毎に乗車人員の有無を判別して、人員の乗
車位置分布を認識する乗車位置認識手段と、 前記乗車位置認識手段により得られる乗車位置分布状況
に基づいて、各乗車人員に適した音場を形成させるべく
前記複数のスピーカそれぞれが出力する音響信号の音量
を調整する音量調整手段とを具備する、 ことを特徴とする車載用オーディオ再生システム。 - 【請求項２】前記乗車位置認識手段は、自動車の各座席
の下にそれぞれ設けられ、人が座ることに応動して、そ
の座席における乗車人員の有無を判別する複数のスイッ
チを備える、 ことを特徴とする請求項１に記載の車載用オーディオ再
生システム。 - 【請求項３】前記乗車位置認識手段は、自動車の各座席
の近傍にそれぞれ設けられ、各座席に人が座ったことを
検出して、その座席における乗車人員の有無を判別する
複数のセンサを備える、 ことを特徴とする請求項１に記載の車載用オーディオ再
生システム。 - 【請求項４】前記音量調整手段は、プロセッサと前記複
数のスピーカそれぞれに供給する信号の信号レベルを電
子的に調整する電子ボリュームとを含む、 ことを特徴とする請求項１、２又は３に記載の車載用オ
ーディオ再生システム。 - 【請求項５】自動車の座席毎に乗車人員の有無を判別し
て人員の乗車位置分布を認識し、該乗車位置分布に基づ
いて、乗車状況に適した音場を形成させるべく複数のス
ピーカそれぞれが出力する再生音の音量を調整する、 ことを特徴とするオーディオ再生方法。 - 【請求項６】各座席の下に設けられたスイッチのオン／
オフにより、座席毎に乗車人員の有無を判別する、 ことを特徴とする請求項５に記載のオーディオ再生方
法。 - 【請求項７】各座席の近傍に設けられたセンサにより、
座席毎に乗車人員の有無を判別する、 ことを特徴とする請求項５に記載のオーディオ再生方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11202068A JP2001037000A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | 車載用オーディオ再生システム及びオーディオ再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11202068A JP2001037000A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | 車載用オーディオ再生システム及びオーディオ再生方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001037000A true JP2001037000A (ja) | 2001-02-09 |
Family
ID=16451425
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11202068A Pending JP2001037000A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | 車載用オーディオ再生システム及びオーディオ再生方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001037000A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-07-15 JP JP11202068A patent/JP2001037000A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041201 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041207 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050607 |