JP2004206471A - 車両用情報表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】他の乗員用の表示装置に、運転手用の表示装置とは異なる任意の画像を表示する車両用情報表示システムを提供する。また、運転手用の表示装置には運転に必要な情報を表示し、他の乗員用の表示装置には車両の運行に関連する情報を表示する車両用情報表示システムを提供する。
【解決手段】画像作成装置は、運転手用の指示入力装置から指示が入力された場合には指示に従った画像データを作成して当該表示装置に前記画像データを再生させ、運転手用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には第一の画像データを作成して当該表示装置に第一の画像データを再生させる。他の乗員の指示入力装置から指示が入力された場合には指示に従った画像データを作成して当該表示装置に前記画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には第二の画像データを作成して当該表示装置に第二の画像データを再生させる。
【選択図】 図2
【解決手段】画像作成装置は、運転手用の指示入力装置から指示が入力された場合には指示に従った画像データを作成して当該表示装置に前記画像データを再生させ、運転手用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には第一の画像データを作成して当該表示装置に第一の画像データを再生させる。他の乗員の指示入力装置から指示が入力された場合には指示に従った画像データを作成して当該表示装置に前記画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には第二の画像データを作成して当該表示装置に第二の画像データを再生させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーション情報及び各種の情報を表示する車両用情報表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両に複数の表示装置を設けたシステムが提案されている(例えば特許文献1や特許文献2等)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−159888号公報
【特許文献2】
特開2002−243483号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第一の課題は、他の乗員用の表示装置に、運転手用の表示装置とは異なる任意の画像を表示する車両用情報表示システムを提供することである。
本発明の第二の課題は、運転手用の表示装置には運転に必要な情報を表示し、他の乗員用の表示装置には車両の運行に関連する情報を表示する車両用情報表示システムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載の車両用情報表示システムでは、運転手用の表示装置と、運転手用の指示入力装置と、他の乗員用の表示装置と、他の乗員用の指示入力装置と、複数の画像データを作成する画像作成装置とを備える。そして、画像作成装置は、運転手用の指示入力装置から指示が入力された場合には、当該指示に従った画像データを作成して、当該画像データを運転手用の表示装置に送信し、当該表示装置に前記画像データを再生させ、運転手用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、第一の画像データを作成し、第一の画像データを運転手用の表示装置に送信し、当該表示装置に第一の画像データを再生させ、他の乗員の指示入力装置から指示が入力された場合には、当該指示に従った画像データを作成して、当該画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に前記画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、第二の画像データを作成し、第二の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に第二の画像データを再生させる。
【0006】
また、請求項2に記載の車両用情報表示システムは、請求項1に記載の車両用情報表示システムであって、前記第一の画像データは、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データであり、前記第二の画像データは、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データである。
【0007】
また、請求項3に記載の車両用情報表示システムは、請求項1又は2に記載の車両用情報表示システムであって、画像作成装置は、車両が走行中には、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを所定のタイミングで作成し、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させる。
【0008】
また、請求項4に記載の車両用情報表示システムは、請求項1又は2に記載の車両用情報表示システムであって、画像作成装置は、車両が走行中には、常時、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを作成し、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させる。
【0009】
また、請求項5に記載の車両用情報表示システムは、請求項1又は2に記載の車両用情報表示システムであって、画像作成装置は、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを所定のタイミングで作成し、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させる。
【0010】
また、請求項6に記載の車両用情報表示システムは、請求項1又は2に記載の車両用情報表示システムであって、画像作成装置は、常時、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを作成し、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させる。
【0011】
また、請求項7に記載の車両用情報表示システムは、請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用情報表示システムであって、画像作成装置は、車両が走行中には、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを作成し、運転手用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置へ送信し、当該表示装置に当該画像データを再生させ、運転手用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとを運転手用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置に再生させる。
【0012】
また、請求項8に記載の車両用情報表示システムは、請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用情報表示システムであって、画像作成装置は、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを作成し、運転手用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置へ送信し、当該表示装置に当該画像データを再生させ、運転手用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとを運転手用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置に再生させる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の車両用情報表示システムの一実施の形態の概略配置図を示している。
●[車両内への配置及び全体構成(図1、図2)]
図1に示すように、運転手用の表示装置20aは、運転手から視覚的に認識可能なダッシュボード等に設けられた表示装置であり、一般的には、前席用の表示装置である。以下、運転手用の表示装置20aを「表示装置20a」と記載する。
他の乗員用の表示装置20bは、運転席以外の席に座る一又は複数の乗員(運転手以外の者)から視覚的に認識可能な位置に設けられた表示装置である。表示装置20bは、一つだけ設けてもよく、複数設けてもよい。例えば、後席用の表示装置や助手席用の表示装置としてもよい。図1に示す例では、車内天井の後席よりもやや前方に、後席の乗員から視覚的に認識可能なように設けられている。以下、他の乗員用の表示装置20bを「表示装置20b」と記載する。
表示装置20a及び20bは、画像作成装置10から入力された画像データを再生する装置である。なお、表示装置20a及び20bは、例えば、入力された符号化データ(画像データ)を複合して得られたデータを表示する装置であってもよく、入力された画像データに基づき作成した(構築した)データを表示する装置であってもよい。
【0014】
画像作成装置10は、画像データを作成し、表示装置20a、20bへ出力する。画像作成装置10は、図1の例に示すようにダッシュボード内に設けられたり、前席下の空間あるいは後席後ろのトランク内等に設けられる。また、図示しないが、車外からの情報を受信したり車外に情報を送信するためのアンテナが画像作成装置10内部又は外部に設けられていてもよい。
スピーカ80aは、表示装置20aで表示される画像データとリンクした音データ、又はこの画像データに含まれる音データを再生する装置であり、例えば、ダッシュボード内あるいは前席ドア内等に設けられており、スピーカ80bは、表示装置20bで表示される画像データとリンクした音データ、又はこの画像データに含まれる音データを再生する装置であり、例えば後席の後方等に設けられている。
【0015】
図2(A)〜(C)に本実施の形態の車両用情報表示システムの構成の例を示す。まず、図2(A)の構成の例について説明する。
画像作成装置10は、画像制御手段13を備え、各種の情報を取り込み、表示装置20aと表示装置20bの各々に画像データを出力する。
例えば、ナビゲーション情報を表示装置20aに表示させる場合、画像制御手段13は、GPS受信ユニット11aからの入力信号に基づいて車両の緯度及び経度を示す車両位置情報を求める。次いで、車両位置情報に対応する道路地図情報を地図媒体ユニット11b(Compact Disk Driveユニット、Digital Versatile Disk Driveユニット、Hard Disk Driveユニット等)から読み出す。そして、読み出した道路地図情報に車両位置情報を含ませた画像データを表示装置20aの画像制御手段23aに出力する。この画像データが「車両の現在地が記された画像データ、又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データ」である。また、ナビゲーション情報は、運転手に指示を与える情報であり、上記の「車両の現在地が記された画像データ、又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データ」等である。
表示装置20aは、画像制御手段23aが画像制御手段13から画像データを取り込む。そして、画像制御手段23aは取り込んだ画像データを表示装置20aのディスプレイ27aに表示する。
【0016】
表示装置20aは、運転手用の指示入力装置28aを備えている。以下、運転手用の指示入力装置28aを「指示入力装置28a」と記載する。指示入力装置28aは、表示装置20aに表示させる画像データを特定するための情報(指示)を入力する装置である。指示入力装置28aは、例えば、キーボードやポインティングデバイス等、どのようなものであってもよい。具体的には、指示入力を行うためのボタン等の構成を図3に示すようにボタン等で構成してもよいし、ディスプレイ内にボタンを表示させるタッチパネルにしてもよい。
また、指示入力装置28aは、表示装置20aとは独立していてもよい。この場合、表示装置20aと指示入力装置28aは、有線で接続するように構成されていても無線で接続するように構成されていてもよい。
【0017】
画像制御手段23aは、運転手の操作によって指示入力装置28aから入力された指示を指示信号として画像制御装置13へ出力する。画像制御手段13は、指示信号に基づいた指示に従った画像データを作成し、作成した画像データを画像制御手段23aに送信する。画像制御手段23aは画像データを受信し、受信した画像データを表示装置20aのディスプレイ27aで再生する。
なお、画像データは、上記に説明したナビゲーション情報の他にも、TV受信ユニット11cにて受信したテレビジョン映像情報、VICS情報受信ユニット11dにて受信したVICS情報、インターネット通信ユニット11eにてインターネット網から受信したインターネット情報及びメール情報等、種々の情報を設定できる。また、これらのデータの一つのみを採用してもよく、複数を採用してもよい。
また、画像データに音データが含まれている場合、又は画像データにリンクした音データがある場合には、画像制御手段23aは、このデータを運転手用スピーカ80aに出力する。
【0018】
表示装置20bは、他の乗員用の指示入力装置28bを備えている。以下、他の乗員用の指示入力装置28bを「指示入力装置28b」と記載する。指示入力装置28bは、他の乗員(好ましくは表示装置20bを視覚的に認識可能な位置に座る者)が表示装置20bに表示させる画像データを特定するための情報(指示)を入力する装置である。指示入力装置20bは、指示入力装置20aと同様に、キーボードやポインティングデバイス等、公知の入力手段を採用できる。
その他の事項については指示入力装置20aと同様であるので説明を省略する。また、表示装置20b及び画像制御手段23bについても、表示装置20a及び画像制御手段23aと同様であるので説明を省略する。
【0019】
なお、以降の説明する実施の形態は、図2(A)の例に示す構成に限定されるものではない。例えば、表示装置20a及び20bに画像制御手段23a及び23bを設けることなく、画像作成装置10の画像制御手段13から表示装置20a及び20bのディスプレイ27a及び27bに画像を出力させるように構成してもよい(図2(B))。この場合、画像作成装置10の画像制御手段13は、ディスプレイ27a用の音データをスピーカ80aから出力し、ディスプレイ27b用の音データをスピーカ80bから出力する。また、指示入力装置28aはキーボード等の入力装置を供え、利用者から入力された情報を画像作成装置10へ送信する。
また、図2(C)の例に示す構成のように、音データをオーディオユニット90を介して出力するようにしてもよい。この場合、画像作成装置10の画像制御手段13は、ディスプレイ27a用の音データをオーディオユニット90を介してスピーカ80aから出力し、ディスプレイ27b用の音データをオーディオユニット90を介してスピーカ80bから出力する。
【0020】
◆[第1の実施の形態(図3、図4)]
第1の実施の形態に係る車両用情報表示システムは、表示装置20aと表示装置20bに各々任意の画像データを表示する。なお、走行中の表示装置20aには、運転に必要な情報のみを表示させてもよい。表示装置20aに運転に必要な情報のみを表示させることで、運転手は運転に不要な情報を見る、あるいは判断する必要がなくなる。このため、運転に不要な情報も表示される従来の車両用情報表示システムと比較して、より運転に集中することができる。以降に説明する全ての実施の形態も同様である。
【0021】
●[運転手用の表示装置への表示(図3)]
図3に示す表示装置20aには、電源SW30a、任意方向選択ボタン50a、ボタン31a〜34a、41a〜46aの指示入力装置28aが設けられている。
図3(A)は、指示入力装置28aからの指示入力がされない場合の例を示しており、表示装置20aに車両の現在地が記された画像データを表示させた例を示している。
例えば、指示入力装置28aから指示が入力されていない場合には、画像制御手段13は、第一の画像データを作成し、作成した第一の画像データを画像制御手段23aに送信する。画像制御手段23aは受信した画像データを表示装置20aのディスプレイ27aに表示させる。図3(A)に示す例では、車両の現在地が記された地図データを含む画像データが第一の画像データとして表示されている。運転手は、必要に応じて表示装置20aに表示された当該画像データを確認できる。
第一の画像データはどのような画像データであってもよいが、車両の現在地が記された地図データや、車両の現在地から目的地までの道程の全部若しくは一部が記された地図データが好ましい。
【0022】
図3(B)は、指示入力装置28aからの指示入力がされた場合のディスプレイ27aにおける表示例を示している。図3(B)に示すディスプレイ27aには、現在地から目的地に至る道程の全部が記された画像データが表示されている。
例えば、「現在地から目的地に至る全道程」の表示指示用のボタン31aが押下されると、画像制御手段23aは、指示に基づいた指示信号を画像制御手段13に送信する。画像制御手段13は、受信した指示信号に従った画像データを作成し、作成した画像データを画像制御手段23aに送信する。そして、画像制御手段23aは受信した画像データを表示装置20aのディスプレイ27aに図3(B)に示す画像を表示する。
また、画像データに音データが含まれている場合、又は画像データにリンクする音データがある場合、画像制御手段23aは音データをスピーカ80aに出力する。
【0023】
●[他の乗員用の表示装置への表示(図4)]
図4(A)に示す表示装置20bには、表示装置20aと同様に電源SW30b、任意方向選択ボタン50b、ボタン31b〜34b、41b〜46bの指示入力装置28bが設けられている。
図4(A)は、指示入力装置28bからの指示入力がされない場合に、表示装置20bに車両の現在地から目的地に至る道程の一部が記された画像データを表示させた例を示している。
例えば、指示入力装置28bから指示が入力されていない場合には、画像制御手段13は、第二の画像データを作成し、作成した第二の画像データを画像制御手段23bに送信する。画像制御手段23bは受信した画像データを表示装置20bのディスプレイ27bに図4(A)に示す画像を表示する。
第二の画像データはどのような画像データであってもよく、例えば車両の現在地周辺の情報や目的地周辺の情報、現在地から目的地に至る道程に関する情報などの補助情報などでもよい。
第二の画像データは、車両の現在地が記された地図データや、車両の現在地から目的地までの道程の全部若しくは一部が記された地図データであってもよく、どのような画像データであってもよい。
【0024】
図4(B)は、指示入力装置28bからの指示入力がされ、表示装置20bにインターネット網から受信したインターネット情報に基づいた画像データを表示させた例を示している。
例えば、他の乗員が指示入力装置28bのボタン31b〜46b及び任意方向選択ボタン50bを用いてインターネット情報の表示を選択し、URLの選択または入力を行う。画像制御手段23bは、指示入力装置28bから入力された指示に基づいた指示信号を画像制御手段13に送信する。画像制御手段13は、受信した指示信号に従った画像データを作成し、作成した画像データを画像制御手段23bに送信する。画像制御手段23bは、ディスプレイ27bに、受信した画像データを図4(B)に示すように表示する。
また、画像制御手段23bは、画像制御手段23aと同様に画像データに関連する音データを再生する。
【0025】
以上に説明したように、本実施の形態では、運転手及び他の乗員のいずれからも指示が入力されていない初期状態において、表示装置20aと表示装置20bにそれぞれ異なる画像を表示できる。
つまり、画像作成装置10は、表示装置20aの画像制御手段23aに送信する画像データ、及び表示装置20bの画像制御手段23bに送信する画像データをほぼ同時に作成するとともに、表示装置20aと表示装置20bの各々に互いに異なる画像を表示させることができる。
【0026】
◆[第2の実施の形態(図5)]
第2の実施の形態は、第1の実施と以下の二点が異なる。一点目は、指示入力装置28aから入力がない場合に表示装置20aに表示される第一の画像データが、車両の現在地が記された画像データ、又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データである点である。二点目は、指示入力装置28bから入力がない場合に表示装置20bに表示される第二の画像データが、現在地に関する補助情報、目的地に関する補助情報、又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報の画像データである点である。なお、第一の画像データとして、渋滞情報や交通規制情報などの運転に用いられる(運転手に参考にされる)ような情報を加えてもよい。どのような情報を加えるかは適宜設定できる。以下、これらの相違点について説明する。
【0027】
補助情報とは、本実施の形態において第一の画像データとして採用される以外の画像データのことを言い、好ましくは車両の運行状況や車両の現在位置に対応した、運転には直接的に必要ではない情報であり、車両の運行に関連する情報である。補助情報には、例えば現在地に関する周辺情報や、目的地に関する周辺情報や、現在地から目的地に至る道程に関する交通情報等がある。周辺情報には、例えば、飲食店やみやげ店等に関する店舗情報、観光スポット等に関する観光情報、公園や遊園地等に関する施設情報、駐車場情報等がある。また、補助情報に該当する交通情報には、例えば、現在地から目的地に至る道程に関連のない渋滞情報や道路規制情報を含むVICS情報等がある。
【0028】
補助情報は、図5(B)に示すように、例えば所定のサービス提供エリアを有するサービスステーション2から入手したり、予め周辺情報が記憶された地図媒体ユニット11bから入手することができる。
サービスステーション2は、所定のサービス提供エリア内にいる車両に対して補助情報を無線通信により提供している。車両1は、サービス提供エリアの圏外から走行してきてサービス提供エリアの圏内に入ると、サービスステーション2が提供する補助情報を図示しないアンテナを介して受信する。
例えば、車両1がサービスステーション2の所定のサービス提供エリア内に入ると、画像作成装置10の画像制御手段13はサービスステーション2から入手した情報を補助情報と判定して第二の画像データに設定する。そして、画像制御手段13は、第二の画像データに設定した補助情報の画像データを画像制御手段23bに送信する。画像制御手段23bは受信した補助情報の画像データを表示装置20bのディスプレイ27bに表示する。図5(A)に示す例では、補助情報の画像データにおける周辺情報のメニュー情報を表示装置20bに表示した例を示している。この状態から、他の乗員が「店舗情報」の「飲食店」を選択すれば、現在地の周辺の飲食店に関する情報を入手することができる。
【0029】
また、地図媒体ユニット11bから周辺情報を取得できるようにしてもよい。例えば、現在地、目的地又は現在地から目的地に至る道周辺の位置情報をキーにして、これらの位置周辺における店舗の情報や観光スポットの情報などの所定の情報を地図媒体ユニット11bから読み出し、この情報を補助情報とすることができる。
【0030】
以上に説明したように、本実施の形態では、運転手及び他の乗員のいずれからも指示が入力されていない初期状態において、運転手には運転に必要な情報を提供でき、他の乗員には補助情報を提供できる。従って、これらの情報を表示させるために種々の設定をしたり指示の入力をしたりする必要がなくなる。このため、初期状態において、運転手には補助情報を提供することがなくなり、他の乗員には運転に必要な情報を提供することがなくなる。
これにより、各表示装置を見る者に最適な情報を提供することができる。更に、運転手は、運転に不要な情報が表示されないため、表示装置20aに目を奪われたり、運転に必要な情報であるか否かを判断したりする必要がなくなる。また、他の乗員は、運転に必要な情報等、乗員としては不要な情報あるいは所望しない情報を見なくて済む。
【0031】
つまり、運転手は運転手用の表示装置20aを見れば、種々の設定あるいは指示等を行わなくとも運転に必要な情報を入手することができる。また、運転に必要でない情報は、他の乗員用の表示装置20bに表示されるので、他の乗員が確認することができる。
また、本実施の形態によれば、補助情報は運転手以外の者が確認できる。この者は運転を行っていないため、運転手よりも表示装置の画像に集中することができる。このため、運転手が上記情報を確認するシステムと比べて上記情報が見逃される、または活用されないことが極めて少なくなる。また、運転手以外の者が上記情報を解析した場合、運転手が上記情報を解析するよりも表示装置の画像により集中できるので、より正確またはより的確に解析される可能性が高くなる。
【0032】
◆[第3の実施の形態(図6、図7)]
第3の実施の形態は、第1及び第2の実施の形態とは、他の乗員が指示入力装置28bから指示を入力していない場合には表示装置20bに補助情報を表示させ、指示が入力されている場合には指示に従った画像データ及び補助情報の双方を表示装置20bに表示する点が異なる。以下、この相違点について説明する。
【0033】
画像作成装置10は、車両が走行中には所定のタイミングで、現在地に関する補助情報、又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報の画像データを作成する。このとき、所定のタイミングはどのようなタイミングであってもよい。例えば、予め決められた時刻(9時、10時等)であってもよいし、予め決められた時間間隔(5分毎等)であってもよい。また、予め定められた場所の近傍にいる場合であってもよいし、周辺情報または交通情報等を含む補助情報を入手したタイミングであってもよい。また、その他のタイミングであってもよい。
【0034】
画像作成装置10の画像制御手段13は、指示入力装置28bから指示が入力されていない場合には所定のタイミングで補助情報の画像データを作成し、作成した補助情報の画像データを画像制御手段23bに送信する。画像制御手段23bは受信した補助情報の画像データを第2の実施の形態と同様に、表示装置20bのディスプレイ27bに表示する。
また、画像作成装置10の画像制御手段13は、指示入力装置28bから指示が入力されている場合には指示に従った画像データを作成するとともに所定のタイミングで補助情報の画像データを作成し、指示に従った画像データと作成した補助情報の画像データとを画像制御手段23bに送信する。画像制御手段23bは指示に従った画像データと補助情報とを受信し、指示に従った画像データ及び補助情報の画像データの双方を表示装置20bのディスプレイ27bに表示する。
【0035】
指示に従った画像データ及び補助情報の画像データの双方を表示装置20bのディスプレイ27bに表示した場合の表示例を図6(A)〜(C)に示す。図6(A)〜(C)は、指示に従った画像データがインターネット情報に基づいた画像データであり、補助情報の画像データが周辺情報のメニュー情報である例を示している。
図6(A)に示す例は、指示に従った画像データの一部を覆うように補助情報の画像データを表示した例である。この場合、指示に従った画像データの一部は補助情報の画像データに覆われて表示されなくなる。以下、この表示の形態を「重ね表示」と記載する。
図6(B)に示す例は、指示に従った画像データまたは補助情報の画像データの少なくとも一方を縮小し、双方の全体を表示した例である。この場合、指示に従った画像データ及び補助情報の画像データの全体を表示することができるが、指示に従った画像データまたは補助情報の画像データの少なくとも一方が縮小される。以下、この表示の形態を「縮小表示」と記載する。
図6(C)に示す例は、ディスプレイ27bの表示面を分割し、分割した各々の領域に指示に従った画像データと補助情報の画像データとを表示した例である。以下、この表示の形態を「分割表示」と記載する。
なお、指示に従った画像データは、他にもテレビジョン映像に基づいた画像データ、インターネット情報における電子メールの送受信データに基づいた画像データ等、種々の画像データとすることができる。
【0036】
また、他の乗員が指示入力装置28bから指示を入力した場合であっても、表示装置20bのディスプレイ27bの全表示領域に補助情報の画像データを再生するようにすることもできる。この場合、他の乗員の指示に従った画像データを再生中に補助情報の画像データが割り込み、表示装置20bのディスプレイ27bの全表示領域に補助情報の画像データが再生される。
また、予め決められた種類の補助情報の画像データのみを表示させることもできる。
図7(A)に、指示に従った画像データ及び補助情報の画像データの表示方法と、表示する補助情報の画像データの種類を設定する「割り込み表示設定」の例を示す。
他の乗員は、指示入力装置28bを操作して、図7(A)に示す「割り込み表示設定」を表示装置20bのディスプレイ27bに表示する。図7(A)に示す例では、「A.表示形態」にて、指示に従った画像データ及び補助情報の画像データの表示の形態を設定することが可能である。また、「B.表示補助情報」にて、表示する補助情報の種類を設定することが可能である。
【0037】
例えば「A.表示形態」にて、「重ね表示」を選択した場合は図6(A)に示す重ね表示が設定され、「縮小表示」を選択した場合は図6(B)に示す縮小表示が設定され、「分割表示」を選択した場合は図6(C)に示す分割表示が設定される。また、「割り込みのみ表示」を選択した場合は、補助情報の画像データのみが表示される。
また、例えば「B.表示補助情報」にて「周辺情報」における「店舗情報」の「飲食店」と「みやげ店」を選択した場合は、種々の補助情報の中から「飲食店」と「みやげ店」の情報のみが表示される。
【0038】
例えば図7(A)に示すように、「割り込み表示設定」にて「A.表示形態」から「割り込みのみの表示」を設定し、「B.表示補助情報」から「飲食店」と「みやげ店」を設定する。すると、画像作成装置10の画像制御手段13は、飲食店情報またはみやげ店情報を入手すると、入手した飲食店情報またはみやげ店情報を画像制御手段23bに送信する。画像制御手段23bは受信した飲食店情報またはみやげ店情報を表示装置20bのディスプレイ27bに表示する。図7(A)に示す例では「割り込みのみの表示」が設定されているため、ディスプレイ27bに表示される画像は補助情報の画像データのみである。
図7(B)に示す例は、飲食店情報の表示例を示している。この例では、表示装置20bの右側に各店舗の位置を示す地図データと車両の現在位置が表示され、表示装置20bの左側に各店舗に関する情報が表示されている。ここで、例えば他の乗員が指示入力装置28bのボタン33bを押して「C店」を選択すると、画像制御手段23bは表示装置20bの右側に表示している地図データ中の「C店」を識別可能に表示する(図7(B)中の「c」に示すように、例えば色彩を変更、点滅等させることで識別可能とする)。
【0039】
以上に説明したように、第3の実施の形態では、車両の進行などに応じて補助情報の画像データを他の乗員に提供することができる。
また、他の乗員用の表示装置20bが複数ある場合、表示装置毎に表示する補助情報の画像データの種類を設定すれば、各乗員にそれぞれが所望する補助情報の画像データを提供することができる。
【0040】
なお、画像作成装置10にて走行中は常時補助情報の画像データを作成するようにしてもよい。この場合、車両の走行中には、補助情報が他の乗員に常時提供される。
【0041】
◆[第4の実施の形態(図8)]
第4の実施の形態は、第3の実施の形態とは、指示入力装置28aに指示が入力されていない場合には表示装置20aに車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを表示させ、指示が入力されている場合には指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとの双方を表示装置20aに表示する点が異なる。以下、この相違点について説明する。
【0042】
画像作成装置10の画像制御手段13は、車両の現在地が記された画像データ、又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを作成する。画像作成装置10の画像制御手段13は、指示入力装置28aから指示が入力されていない場合には、作成した車両の現在地が記された画像データ、又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを画像制御手段23aに送信する。画像制御手段23aは受信した画像データを第1の実施の形態で説明した図3(A)に示すように、表示装置20aのディスプレイ27aに表示する。
また、画像作成装置10の画像制御手段13は、指示入力装置28aから指示が入力されている場合には指示に従った画像データを作成するとともに車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを作成する。そして、画像制御手段13は、指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとを画像制御手段23aに送信する。画像制御手段23aは指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとを受信する。そして、画像制御手段23aは、指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとの双方を表示装置20aのディスプレイ27aに表示する。
【0043】
指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとの双方を表示装置20aのディスプレイ27aに表示した場合の表示例を図8(A)及び(B)に示す。
図8(A)及び(B)において指示に従った画像データは、運転に必要な交通情報であり、VICS情報の渋滞情報(都市高速道路)の例を示している。
図8(A)及び(B)に示す例は、車両の現在地が記された画像データの一部を覆うように指示に従った画像データを表示した例である。この例では「重ね表示」の例を示している。
【0044】
例えば、図8(A)に示すように、運転手が指示入力装置28aを操作して交通情報のVICS情報メニューを重ね表示させる。そして、運転手が指示入力装置28aを操作して、図8(A)に重ね表示されたVICS情報メニューの中から「2.渋滞情報(都市高速道路)」を選択した場合は、図8(B)の例に示すように、都市高速道路の渋滞情報が重ね表示される。
【0045】
◆[第5の実施の形態(図9)]
第5の実施の形態は、第1〜第4の実施の形態とは、画像作成装置10の画像制御手段13が補助情報を入手した場合、入手した補助情報の画像データを強制的に表示装置20bに出力させる点が異なる。以下、この相違点について説明する。
【0046】
画像制御手段13は、図9(A)に示すように走行中のナビゲーション情報を表示装置20aの画像制御手段23aに表示させている際に、補助情報を入手(取得又は作成)すると、図9(A)の「h」に示すように、補助情報を入手したことを示す情報を表示させる。図9(A)の例では、補助情報として「飲食店情報」を入手したことを示している。
画像制御手段13は、表示装置20aの画像制御手段23aにナビゲーション情報を出力している際、補助情報を入手すると、入手した補助情報の画像データを自動的かつ強制的に表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。
【0047】
図9(B)に示す表示装置20bは、表示装置20bの表示内容が強制的に補助情報の画像データに変更された例を示している。この例では「各飲食店のメニュー」と「各飲食店の位置を示す広域マップ」が表示されている。
ここで、例えば、他の乗員が表示装置20bのボタン33bを押して「C店」を選択すると、画像制御手段23bは表示装置20bの右画面に表示している広域マップ中の「C店」を識別可能に表示する(図9(B)中の「j」部分)。識別可能に表示するには、例えば色彩を変更、点滅等させる。また、表示装置20bの画像制御手段23bは「C店」が選択されたことを示す指示信号を画像制御手段13に出力する。そして、画像制御手段13は、表示装置20aの画像制御手段23aにナビゲーション情報の画像データと補助情報に基づいた画像データとを出力する。画像制御手段23aは、ナビゲーション情報の画像データと補助情報に基づいた画像データを受信し、受信した画像データを表示させる。図9(C)の例では、ナビゲーション情報を表示装置20aの右画面に表示し、各飲食店の位置を示す広域マップを表示装置20aの左画面に表示させている。
この場合、「C店」が新たな目的地に設定されたので、「C店」の位置を確認するための「広域マップ」が運転に必要な情報となる。
【0048】
以上に説明したように、本実施の形態では、画像作成装置10の画像制御手段13が補助情報を入手した場合は、自動的に且つ強制的に補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。
なお、表示装置20bに強制的に表示される補助情報の画像データは、表示装置20bが所定時間表示するようにしてもよいし、他の乗員が所定の指示を入力するまで表示装置20bが表示し続けるようにしてもよい。
【0049】
◆[第6の実施の形態(図10)]
第6の実施の形態は、第5の実施の形態とは、表示装置20aの指示入力装置28aから入力された指示に基づいて表示装置20bに補助情報の画像データを強制的に表示させる点が異なる。以下、この相違点について説明する。
【0050】
画像制御手段13は、走行中のナビゲーション情報を表示装置20aの画像制御手段23aに表示させている際に、補助情報を入手すると、図10(A)に示すように、補助情報を入手したことを示す情報を表示させる。図10(A)の例では、補助情報として「VICS情報」、「駐車場情報」、「施設情報」、「飲食店情報」を入手したことを示している。
例えば、運転手が表示装置20aのボタン32aを押して「駐車場情報」を選択すると、画像制御手段23aは、画像制御手段13に「駐車場情報」を選択したことを示す指示信号が出力される。画像制御手段13は、選択された駐車場情報の画像データを強制的に表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。画像制御手段23bは、図10(B)に示す画像を表示装置20bに表示させる。
【0051】
図10(B)に示す表示例では、表示装置20bの表示内容が強制的に補助情報の画像データに変更された例を示している。この例では「各駐車場の概要」と「各駐車場の位置を示す広域マップ」が表示されている。
ここで、例えば、他の乗員が表示装置20bのボタン32bを押して「Pbパーキング」を選択すると、画像制御手段23bは表示装置20bの右画面に表示している広域マップ中の「Pb(パーキング)」を識別可能に表示する(図10(B)中の「p」部分)。また、表示装置20bの画像制御手段23bは「Pb(パーキング)」が選択されたことを示す指示信号を画像制御手段13に出力する。そして、画像制御手段13は、表示装置20aの画像制御手段23aにナビゲーション情報の画像データと補助情報に基づいた画像データを出力する。そして、画像制御手段23aは、ナビゲーション情報の画像データと補助情報に基づいた画像データを受信し、受信した画像データを表示させる。図10(C)の例では、ナビゲーション情報を表示装置20aの右画面に表示し、各駐車場の位置を示す広域マップを表示装置20aの左画面に表示させている。
この場合、「Pb(パーキング)」が新たな目的地に設定されたので、「Pb(パーキング)」の位置を確認するための「広域マップ」が運転に必要な情報となる。
【0052】
以上に説明したように、本実施の形態では、画像作成装置10の画像制御手段13が補助情報を入手した場合は、運転手の指示により選択された補助情報を強制的に他の乗員用の表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。
また、補助情報の種類が多い場合は、運転手が所望する種類の補助情報を選択して他の乗員に確認を依頼することができる。運転手からの指示がない場合は、他の乗員用の表示装置20bの表示内容を強制的に変更することがないため、表示装置20bは他の乗員が所望する情報の表示を維持することができる。
なお、表示装置20bに強制的に表示される補助情報の画像データは、表示装置20bが所定時間表示するようにしてもよいし、他の乗員が所定の指示を入力するまで表示装置20bが表示し続けるようにしてもよい。
【0053】
◆[第7の実施の形態(図11)]
第7の実施の形態は、第5及び第6の実施の形態とは、表示装置20bに補助情報の画像データを強制的に出力する際、補助情報に予め設定した文字列が含まれている場合に、自動的かつ強制的に表示装置20bに補助情報の画像データを表示させる点が異なる。以下、この相違点について説明する。
【0054】
図11(A)に示す表示装置20aの画面は、予め設定した文字列を含む補助情報を表示装置20bに強制的に表示させる設定を行うための「強制表示設定画面」を表示させた例である。この例では、表示装置20aの左画面を用いて文字列を設定する。なお、「文字列」とは、文字のみで構成されることに限定されず、数字、記号等を含んでもよい。
まず、運転手あるいは助手席乗員は、表示装置20aに「強制表示設定画面」を出力させる。図11(A)に示す例では、まず情報の種類を選択可能にしている。ここで、例えば「3.施設情報」を選択する(図11(A)中の「r」部分)。そして、所望する文字列の設定を行う。ここで「所望する文字列」とは、上記で選択した種類の補助情報に所定の文字列が含まれている場合、自動的かつ強制的に表示装置20bに表示させるための文字列である。この例では「施設情報」の種類の補助情報であって「イベント」という文字列が含まれている補助情報の画像データが、自動的かつ強制的に表示装置20bに表示される。
図11に示す例の場合、画像作成装置10の画像制御手段13は、「イベント」という文字列を含む「施設情報」を入手すると、当該「施設情報」における「イベント」に関する画像データを、自動的かつ強制的に表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。
【0055】
図11(B)は、「イベント」という文字列を含む「施設情報」を「強制表示設定画面」で設定した後に、表示装置20aに「施設情報」が表示された例を示している。このとき、図11(B)中に「イベント」という文字列を含む「施設情報」が存在するため、画像作成装置10の画像制御手段13は、設定されている文字列を含むと判断し、当該「1.イベント情報」に関する画像データを表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。
すると、図11(C)に示すように、表示装置20bには「施設情報」の「1.イベント情報」に関する画像データが、自動的かつ強制的に表示される。
【0056】
なお、画像作成装置10は、表示装置20bの電源が投入されているか否かを検出することも可能である。例えば、表示装置20bに電源が投入されている場合は、図2に示す画像制御手段23bから定期的に所定の情報を出力させて、その情報の有無を検出すればよい。また、画像制御手段13から画像制御手段23bに確認用メッセージを出力して、画像制御手段23bからの応答メッセージの有無を検出したりすることで、電源が投入されているか否かを確認することもできる。確認の方法は上記に限定されず、種々の方法がある。
【0057】
画像作成装置10の画像制御手段13は、表示装置20bの画像制御手段23bに補助情報の画像データを出力しようとする際、表示装置20bの電源が投入されていないことを検出すると、図11(B)中の「u」に示すように、表示装置20aから強制的に表示装置20bの電源の投入を可能とする表示を行う。
この場合、図11(B)において、運転手または助手席乗員が表示装置20aのボタン44aを押すと、画像制御手段23aから画像制御手段13に指示信号が送信される。そして、画像制御手段13から画像制御手段23bに当該指示信号が出力される。このように、画像制御手段23bは、画像制御手段13を介して画像制御手段23aからの指示信号を受信し、表示装置20bの電源を投入する。そして、画像制御手段13は、表示装置20bの画像制御手段23bに「施設情報」の中の「1.イベント情報」に関する画像データを強制的に出力する。そして、画像制御手段23bは入力された画像データを表示装置20bに出力する。
【0058】
以上に説明したように、本実施の形態では、画像作成装置10の画像制御手段13が補助情報を入手した場合であって、入手した補助情報に予め設定した文字列が含まれている場合は、当該補助情報を強制的に他の乗員用の表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。
また、他の乗員用の表示装置20bの電源が投入されていない場合であっても、運転手用の表示装置20aから強制的に電源を投入して、他の乗員にタイムリーに提供される補助情報をより多く入手させることができる。
なお、表示装置20bに強制的に表示される補助情報の画像データは、表示装置20bが所定時間表示するようにしてもよいし、他の乗員が所定の指示を入力するまで表示装置20bが表示し続けるようにしてもよい。
【0059】
本発明の車両用情報表示システムは、本実施の形態で説明した構成、接続、外観、動作等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
運転手用の表示装置20a及び他の乗員用の表示装置20bの画面の構成、表示内容、指示入力方法等は、本実施の形態での説明内容に限定されるものではない。
運転手用の表示装置20a及び他の乗員用の表示装置20bの各々で表示可能な画像データの種類、当該画像データの取り込み方法(受信方法等)は、本実施の形態での説明に限定されるものではない。
運転手用スピーカ80a及び他の乗員用スピーカ80bは、表示装置20a及び20bに接続されるのでなく、カーオーディオ等に接続されるように構成されていてもよい。スピーカ80a及び80bは省略してもよく、スピーカ80a及び80bの接続先及び存在の有無は特に限定しない。
【0060】
なお、本明細書における車両の走行中とは、車両を動かせる状態(例えばエンジンを始動させた状態)から、目的地に到着して車両が停止状態(例えばエンジンが停止した状態)になるまでのことを言う。したがって、車両が信号などによって停止している場合も、上記状態(目的地に向かう途中)であれば車両の走行中と言う。
また、上記実施の形態では、前記したように少なくとも車両の走行中に各実施形態における動作を行えばよいのであって、車両の停止中に上記したような動作を行うことを妨げるものではない。つまり、画像作成装置は、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを所定のタイミングで作成し、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させてもよい。また、画像作成装置は、常時、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを作成し、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させてもよい。さらに、画像作成装置は、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを作成し、運転手用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置へ送信し、当該表示装置に当該画像データを再生させ、運転手用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとを運転手用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置に再生させてもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の車両用情報表示システムを用いれば、他の乗員用の表示装置に、運転手用の表示装置とは異なる任意の画像を表示する車両用情報表示システムを提供できる。
また、請求項2〜8のいずれかに記載の車両用情報表示システムを用いれば、運転手用の表示装置には運転に必要な情報を表示し、他の乗員用の表示装置には車両の運行に関連する情報を表示する車両用情報表示システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用情報表示システムの一実施の形態の概略配置図である。
【図2】本発明の車両用情報表示システムの構成の例を示す図である。
【図3】第1の実施の形態を説明する図である。
【図4】第1の実施の形態を説明する図である。
【図5】第2の実施の形態を説明する図である。
【図6】第3の実施の形態を説明する図である。
【図7】第3の実施の形態を説明する図である。
【図8】第4の実施の形態を説明する図である。
【図9】第5の実施の形態を説明する図である。
【図10】第6の実施の形態を説明する図である。
【図11】第7の実施の形態を説明する図である。
【符号の説明】
10 画像作成装置
13、23a、23b 画像制御手段
20a 運転手用の表示装置
20b 他の乗員用の表示装置
27a、27b ディスプレイ
28a 運転手用の指示入力装置
28b 他の乗員用の指示入力装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーション情報及び各種の情報を表示する車両用情報表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両に複数の表示装置を設けたシステムが提案されている(例えば特許文献1や特許文献2等)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−159888号公報
【特許文献2】
特開2002−243483号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第一の課題は、他の乗員用の表示装置に、運転手用の表示装置とは異なる任意の画像を表示する車両用情報表示システムを提供することである。
本発明の第二の課題は、運転手用の表示装置には運転に必要な情報を表示し、他の乗員用の表示装置には車両の運行に関連する情報を表示する車両用情報表示システムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載の車両用情報表示システムでは、運転手用の表示装置と、運転手用の指示入力装置と、他の乗員用の表示装置と、他の乗員用の指示入力装置と、複数の画像データを作成する画像作成装置とを備える。そして、画像作成装置は、運転手用の指示入力装置から指示が入力された場合には、当該指示に従った画像データを作成して、当該画像データを運転手用の表示装置に送信し、当該表示装置に前記画像データを再生させ、運転手用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、第一の画像データを作成し、第一の画像データを運転手用の表示装置に送信し、当該表示装置に第一の画像データを再生させ、他の乗員の指示入力装置から指示が入力された場合には、当該指示に従った画像データを作成して、当該画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に前記画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、第二の画像データを作成し、第二の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に第二の画像データを再生させる。
【0006】
また、請求項2に記載の車両用情報表示システムは、請求項1に記載の車両用情報表示システムであって、前記第一の画像データは、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データであり、前記第二の画像データは、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データである。
【0007】
また、請求項3に記載の車両用情報表示システムは、請求項1又は2に記載の車両用情報表示システムであって、画像作成装置は、車両が走行中には、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを所定のタイミングで作成し、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させる。
【0008】
また、請求項4に記載の車両用情報表示システムは、請求項1又は2に記載の車両用情報表示システムであって、画像作成装置は、車両が走行中には、常時、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを作成し、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させる。
【0009】
また、請求項5に記載の車両用情報表示システムは、請求項1又は2に記載の車両用情報表示システムであって、画像作成装置は、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを所定のタイミングで作成し、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させる。
【0010】
また、請求項6に記載の車両用情報表示システムは、請求項1又は2に記載の車両用情報表示システムであって、画像作成装置は、常時、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを作成し、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させる。
【0011】
また、請求項7に記載の車両用情報表示システムは、請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用情報表示システムであって、画像作成装置は、車両が走行中には、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを作成し、運転手用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置へ送信し、当該表示装置に当該画像データを再生させ、運転手用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとを運転手用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置に再生させる。
【0012】
また、請求項8に記載の車両用情報表示システムは、請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用情報表示システムであって、画像作成装置は、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを作成し、運転手用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置へ送信し、当該表示装置に当該画像データを再生させ、運転手用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとを運転手用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置に再生させる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の車両用情報表示システムの一実施の形態の概略配置図を示している。
●[車両内への配置及び全体構成(図1、図2)]
図1に示すように、運転手用の表示装置20aは、運転手から視覚的に認識可能なダッシュボード等に設けられた表示装置であり、一般的には、前席用の表示装置である。以下、運転手用の表示装置20aを「表示装置20a」と記載する。
他の乗員用の表示装置20bは、運転席以外の席に座る一又は複数の乗員(運転手以外の者)から視覚的に認識可能な位置に設けられた表示装置である。表示装置20bは、一つだけ設けてもよく、複数設けてもよい。例えば、後席用の表示装置や助手席用の表示装置としてもよい。図1に示す例では、車内天井の後席よりもやや前方に、後席の乗員から視覚的に認識可能なように設けられている。以下、他の乗員用の表示装置20bを「表示装置20b」と記載する。
表示装置20a及び20bは、画像作成装置10から入力された画像データを再生する装置である。なお、表示装置20a及び20bは、例えば、入力された符号化データ(画像データ)を複合して得られたデータを表示する装置であってもよく、入力された画像データに基づき作成した(構築した)データを表示する装置であってもよい。
【0014】
画像作成装置10は、画像データを作成し、表示装置20a、20bへ出力する。画像作成装置10は、図1の例に示すようにダッシュボード内に設けられたり、前席下の空間あるいは後席後ろのトランク内等に設けられる。また、図示しないが、車外からの情報を受信したり車外に情報を送信するためのアンテナが画像作成装置10内部又は外部に設けられていてもよい。
スピーカ80aは、表示装置20aで表示される画像データとリンクした音データ、又はこの画像データに含まれる音データを再生する装置であり、例えば、ダッシュボード内あるいは前席ドア内等に設けられており、スピーカ80bは、表示装置20bで表示される画像データとリンクした音データ、又はこの画像データに含まれる音データを再生する装置であり、例えば後席の後方等に設けられている。
【0015】
図2(A)〜(C)に本実施の形態の車両用情報表示システムの構成の例を示す。まず、図2(A)の構成の例について説明する。
画像作成装置10は、画像制御手段13を備え、各種の情報を取り込み、表示装置20aと表示装置20bの各々に画像データを出力する。
例えば、ナビゲーション情報を表示装置20aに表示させる場合、画像制御手段13は、GPS受信ユニット11aからの入力信号に基づいて車両の緯度及び経度を示す車両位置情報を求める。次いで、車両位置情報に対応する道路地図情報を地図媒体ユニット11b(Compact Disk Driveユニット、Digital Versatile Disk Driveユニット、Hard Disk Driveユニット等)から読み出す。そして、読み出した道路地図情報に車両位置情報を含ませた画像データを表示装置20aの画像制御手段23aに出力する。この画像データが「車両の現在地が記された画像データ、又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データ」である。また、ナビゲーション情報は、運転手に指示を与える情報であり、上記の「車両の現在地が記された画像データ、又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データ」等である。
表示装置20aは、画像制御手段23aが画像制御手段13から画像データを取り込む。そして、画像制御手段23aは取り込んだ画像データを表示装置20aのディスプレイ27aに表示する。
【0016】
表示装置20aは、運転手用の指示入力装置28aを備えている。以下、運転手用の指示入力装置28aを「指示入力装置28a」と記載する。指示入力装置28aは、表示装置20aに表示させる画像データを特定するための情報(指示)を入力する装置である。指示入力装置28aは、例えば、キーボードやポインティングデバイス等、どのようなものであってもよい。具体的には、指示入力を行うためのボタン等の構成を図3に示すようにボタン等で構成してもよいし、ディスプレイ内にボタンを表示させるタッチパネルにしてもよい。
また、指示入力装置28aは、表示装置20aとは独立していてもよい。この場合、表示装置20aと指示入力装置28aは、有線で接続するように構成されていても無線で接続するように構成されていてもよい。
【0017】
画像制御手段23aは、運転手の操作によって指示入力装置28aから入力された指示を指示信号として画像制御装置13へ出力する。画像制御手段13は、指示信号に基づいた指示に従った画像データを作成し、作成した画像データを画像制御手段23aに送信する。画像制御手段23aは画像データを受信し、受信した画像データを表示装置20aのディスプレイ27aで再生する。
なお、画像データは、上記に説明したナビゲーション情報の他にも、TV受信ユニット11cにて受信したテレビジョン映像情報、VICS情報受信ユニット11dにて受信したVICS情報、インターネット通信ユニット11eにてインターネット網から受信したインターネット情報及びメール情報等、種々の情報を設定できる。また、これらのデータの一つのみを採用してもよく、複数を採用してもよい。
また、画像データに音データが含まれている場合、又は画像データにリンクした音データがある場合には、画像制御手段23aは、このデータを運転手用スピーカ80aに出力する。
【0018】
表示装置20bは、他の乗員用の指示入力装置28bを備えている。以下、他の乗員用の指示入力装置28bを「指示入力装置28b」と記載する。指示入力装置28bは、他の乗員(好ましくは表示装置20bを視覚的に認識可能な位置に座る者)が表示装置20bに表示させる画像データを特定するための情報(指示)を入力する装置である。指示入力装置20bは、指示入力装置20aと同様に、キーボードやポインティングデバイス等、公知の入力手段を採用できる。
その他の事項については指示入力装置20aと同様であるので説明を省略する。また、表示装置20b及び画像制御手段23bについても、表示装置20a及び画像制御手段23aと同様であるので説明を省略する。
【0019】
なお、以降の説明する実施の形態は、図2(A)の例に示す構成に限定されるものではない。例えば、表示装置20a及び20bに画像制御手段23a及び23bを設けることなく、画像作成装置10の画像制御手段13から表示装置20a及び20bのディスプレイ27a及び27bに画像を出力させるように構成してもよい(図2(B))。この場合、画像作成装置10の画像制御手段13は、ディスプレイ27a用の音データをスピーカ80aから出力し、ディスプレイ27b用の音データをスピーカ80bから出力する。また、指示入力装置28aはキーボード等の入力装置を供え、利用者から入力された情報を画像作成装置10へ送信する。
また、図2(C)の例に示す構成のように、音データをオーディオユニット90を介して出力するようにしてもよい。この場合、画像作成装置10の画像制御手段13は、ディスプレイ27a用の音データをオーディオユニット90を介してスピーカ80aから出力し、ディスプレイ27b用の音データをオーディオユニット90を介してスピーカ80bから出力する。
【0020】
◆[第1の実施の形態(図3、図4)]
第1の実施の形態に係る車両用情報表示システムは、表示装置20aと表示装置20bに各々任意の画像データを表示する。なお、走行中の表示装置20aには、運転に必要な情報のみを表示させてもよい。表示装置20aに運転に必要な情報のみを表示させることで、運転手は運転に不要な情報を見る、あるいは判断する必要がなくなる。このため、運転に不要な情報も表示される従来の車両用情報表示システムと比較して、より運転に集中することができる。以降に説明する全ての実施の形態も同様である。
【0021】
●[運転手用の表示装置への表示(図3)]
図3に示す表示装置20aには、電源SW30a、任意方向選択ボタン50a、ボタン31a〜34a、41a〜46aの指示入力装置28aが設けられている。
図3(A)は、指示入力装置28aからの指示入力がされない場合の例を示しており、表示装置20aに車両の現在地が記された画像データを表示させた例を示している。
例えば、指示入力装置28aから指示が入力されていない場合には、画像制御手段13は、第一の画像データを作成し、作成した第一の画像データを画像制御手段23aに送信する。画像制御手段23aは受信した画像データを表示装置20aのディスプレイ27aに表示させる。図3(A)に示す例では、車両の現在地が記された地図データを含む画像データが第一の画像データとして表示されている。運転手は、必要に応じて表示装置20aに表示された当該画像データを確認できる。
第一の画像データはどのような画像データであってもよいが、車両の現在地が記された地図データや、車両の現在地から目的地までの道程の全部若しくは一部が記された地図データが好ましい。
【0022】
図3(B)は、指示入力装置28aからの指示入力がされた場合のディスプレイ27aにおける表示例を示している。図3(B)に示すディスプレイ27aには、現在地から目的地に至る道程の全部が記された画像データが表示されている。
例えば、「現在地から目的地に至る全道程」の表示指示用のボタン31aが押下されると、画像制御手段23aは、指示に基づいた指示信号を画像制御手段13に送信する。画像制御手段13は、受信した指示信号に従った画像データを作成し、作成した画像データを画像制御手段23aに送信する。そして、画像制御手段23aは受信した画像データを表示装置20aのディスプレイ27aに図3(B)に示す画像を表示する。
また、画像データに音データが含まれている場合、又は画像データにリンクする音データがある場合、画像制御手段23aは音データをスピーカ80aに出力する。
【0023】
●[他の乗員用の表示装置への表示(図4)]
図4(A)に示す表示装置20bには、表示装置20aと同様に電源SW30b、任意方向選択ボタン50b、ボタン31b〜34b、41b〜46bの指示入力装置28bが設けられている。
図4(A)は、指示入力装置28bからの指示入力がされない場合に、表示装置20bに車両の現在地から目的地に至る道程の一部が記された画像データを表示させた例を示している。
例えば、指示入力装置28bから指示が入力されていない場合には、画像制御手段13は、第二の画像データを作成し、作成した第二の画像データを画像制御手段23bに送信する。画像制御手段23bは受信した画像データを表示装置20bのディスプレイ27bに図4(A)に示す画像を表示する。
第二の画像データはどのような画像データであってもよく、例えば車両の現在地周辺の情報や目的地周辺の情報、現在地から目的地に至る道程に関する情報などの補助情報などでもよい。
第二の画像データは、車両の現在地が記された地図データや、車両の現在地から目的地までの道程の全部若しくは一部が記された地図データであってもよく、どのような画像データであってもよい。
【0024】
図4(B)は、指示入力装置28bからの指示入力がされ、表示装置20bにインターネット網から受信したインターネット情報に基づいた画像データを表示させた例を示している。
例えば、他の乗員が指示入力装置28bのボタン31b〜46b及び任意方向選択ボタン50bを用いてインターネット情報の表示を選択し、URLの選択または入力を行う。画像制御手段23bは、指示入力装置28bから入力された指示に基づいた指示信号を画像制御手段13に送信する。画像制御手段13は、受信した指示信号に従った画像データを作成し、作成した画像データを画像制御手段23bに送信する。画像制御手段23bは、ディスプレイ27bに、受信した画像データを図4(B)に示すように表示する。
また、画像制御手段23bは、画像制御手段23aと同様に画像データに関連する音データを再生する。
【0025】
以上に説明したように、本実施の形態では、運転手及び他の乗員のいずれからも指示が入力されていない初期状態において、表示装置20aと表示装置20bにそれぞれ異なる画像を表示できる。
つまり、画像作成装置10は、表示装置20aの画像制御手段23aに送信する画像データ、及び表示装置20bの画像制御手段23bに送信する画像データをほぼ同時に作成するとともに、表示装置20aと表示装置20bの各々に互いに異なる画像を表示させることができる。
【0026】
◆[第2の実施の形態(図5)]
第2の実施の形態は、第1の実施と以下の二点が異なる。一点目は、指示入力装置28aから入力がない場合に表示装置20aに表示される第一の画像データが、車両の現在地が記された画像データ、又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データである点である。二点目は、指示入力装置28bから入力がない場合に表示装置20bに表示される第二の画像データが、現在地に関する補助情報、目的地に関する補助情報、又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報の画像データである点である。なお、第一の画像データとして、渋滞情報や交通規制情報などの運転に用いられる(運転手に参考にされる)ような情報を加えてもよい。どのような情報を加えるかは適宜設定できる。以下、これらの相違点について説明する。
【0027】
補助情報とは、本実施の形態において第一の画像データとして採用される以外の画像データのことを言い、好ましくは車両の運行状況や車両の現在位置に対応した、運転には直接的に必要ではない情報であり、車両の運行に関連する情報である。補助情報には、例えば現在地に関する周辺情報や、目的地に関する周辺情報や、現在地から目的地に至る道程に関する交通情報等がある。周辺情報には、例えば、飲食店やみやげ店等に関する店舗情報、観光スポット等に関する観光情報、公園や遊園地等に関する施設情報、駐車場情報等がある。また、補助情報に該当する交通情報には、例えば、現在地から目的地に至る道程に関連のない渋滞情報や道路規制情報を含むVICS情報等がある。
【0028】
補助情報は、図5(B)に示すように、例えば所定のサービス提供エリアを有するサービスステーション2から入手したり、予め周辺情報が記憶された地図媒体ユニット11bから入手することができる。
サービスステーション2は、所定のサービス提供エリア内にいる車両に対して補助情報を無線通信により提供している。車両1は、サービス提供エリアの圏外から走行してきてサービス提供エリアの圏内に入ると、サービスステーション2が提供する補助情報を図示しないアンテナを介して受信する。
例えば、車両1がサービスステーション2の所定のサービス提供エリア内に入ると、画像作成装置10の画像制御手段13はサービスステーション2から入手した情報を補助情報と判定して第二の画像データに設定する。そして、画像制御手段13は、第二の画像データに設定した補助情報の画像データを画像制御手段23bに送信する。画像制御手段23bは受信した補助情報の画像データを表示装置20bのディスプレイ27bに表示する。図5(A)に示す例では、補助情報の画像データにおける周辺情報のメニュー情報を表示装置20bに表示した例を示している。この状態から、他の乗員が「店舗情報」の「飲食店」を選択すれば、現在地の周辺の飲食店に関する情報を入手することができる。
【0029】
また、地図媒体ユニット11bから周辺情報を取得できるようにしてもよい。例えば、現在地、目的地又は現在地から目的地に至る道周辺の位置情報をキーにして、これらの位置周辺における店舗の情報や観光スポットの情報などの所定の情報を地図媒体ユニット11bから読み出し、この情報を補助情報とすることができる。
【0030】
以上に説明したように、本実施の形態では、運転手及び他の乗員のいずれからも指示が入力されていない初期状態において、運転手には運転に必要な情報を提供でき、他の乗員には補助情報を提供できる。従って、これらの情報を表示させるために種々の設定をしたり指示の入力をしたりする必要がなくなる。このため、初期状態において、運転手には補助情報を提供することがなくなり、他の乗員には運転に必要な情報を提供することがなくなる。
これにより、各表示装置を見る者に最適な情報を提供することができる。更に、運転手は、運転に不要な情報が表示されないため、表示装置20aに目を奪われたり、運転に必要な情報であるか否かを判断したりする必要がなくなる。また、他の乗員は、運転に必要な情報等、乗員としては不要な情報あるいは所望しない情報を見なくて済む。
【0031】
つまり、運転手は運転手用の表示装置20aを見れば、種々の設定あるいは指示等を行わなくとも運転に必要な情報を入手することができる。また、運転に必要でない情報は、他の乗員用の表示装置20bに表示されるので、他の乗員が確認することができる。
また、本実施の形態によれば、補助情報は運転手以外の者が確認できる。この者は運転を行っていないため、運転手よりも表示装置の画像に集中することができる。このため、運転手が上記情報を確認するシステムと比べて上記情報が見逃される、または活用されないことが極めて少なくなる。また、運転手以外の者が上記情報を解析した場合、運転手が上記情報を解析するよりも表示装置の画像により集中できるので、より正確またはより的確に解析される可能性が高くなる。
【0032】
◆[第3の実施の形態(図6、図7)]
第3の実施の形態は、第1及び第2の実施の形態とは、他の乗員が指示入力装置28bから指示を入力していない場合には表示装置20bに補助情報を表示させ、指示が入力されている場合には指示に従った画像データ及び補助情報の双方を表示装置20bに表示する点が異なる。以下、この相違点について説明する。
【0033】
画像作成装置10は、車両が走行中には所定のタイミングで、現在地に関する補助情報、又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報の画像データを作成する。このとき、所定のタイミングはどのようなタイミングであってもよい。例えば、予め決められた時刻(9時、10時等)であってもよいし、予め決められた時間間隔(5分毎等)であってもよい。また、予め定められた場所の近傍にいる場合であってもよいし、周辺情報または交通情報等を含む補助情報を入手したタイミングであってもよい。また、その他のタイミングであってもよい。
【0034】
画像作成装置10の画像制御手段13は、指示入力装置28bから指示が入力されていない場合には所定のタイミングで補助情報の画像データを作成し、作成した補助情報の画像データを画像制御手段23bに送信する。画像制御手段23bは受信した補助情報の画像データを第2の実施の形態と同様に、表示装置20bのディスプレイ27bに表示する。
また、画像作成装置10の画像制御手段13は、指示入力装置28bから指示が入力されている場合には指示に従った画像データを作成するとともに所定のタイミングで補助情報の画像データを作成し、指示に従った画像データと作成した補助情報の画像データとを画像制御手段23bに送信する。画像制御手段23bは指示に従った画像データと補助情報とを受信し、指示に従った画像データ及び補助情報の画像データの双方を表示装置20bのディスプレイ27bに表示する。
【0035】
指示に従った画像データ及び補助情報の画像データの双方を表示装置20bのディスプレイ27bに表示した場合の表示例を図6(A)〜(C)に示す。図6(A)〜(C)は、指示に従った画像データがインターネット情報に基づいた画像データであり、補助情報の画像データが周辺情報のメニュー情報である例を示している。
図6(A)に示す例は、指示に従った画像データの一部を覆うように補助情報の画像データを表示した例である。この場合、指示に従った画像データの一部は補助情報の画像データに覆われて表示されなくなる。以下、この表示の形態を「重ね表示」と記載する。
図6(B)に示す例は、指示に従った画像データまたは補助情報の画像データの少なくとも一方を縮小し、双方の全体を表示した例である。この場合、指示に従った画像データ及び補助情報の画像データの全体を表示することができるが、指示に従った画像データまたは補助情報の画像データの少なくとも一方が縮小される。以下、この表示の形態を「縮小表示」と記載する。
図6(C)に示す例は、ディスプレイ27bの表示面を分割し、分割した各々の領域に指示に従った画像データと補助情報の画像データとを表示した例である。以下、この表示の形態を「分割表示」と記載する。
なお、指示に従った画像データは、他にもテレビジョン映像に基づいた画像データ、インターネット情報における電子メールの送受信データに基づいた画像データ等、種々の画像データとすることができる。
【0036】
また、他の乗員が指示入力装置28bから指示を入力した場合であっても、表示装置20bのディスプレイ27bの全表示領域に補助情報の画像データを再生するようにすることもできる。この場合、他の乗員の指示に従った画像データを再生中に補助情報の画像データが割り込み、表示装置20bのディスプレイ27bの全表示領域に補助情報の画像データが再生される。
また、予め決められた種類の補助情報の画像データのみを表示させることもできる。
図7(A)に、指示に従った画像データ及び補助情報の画像データの表示方法と、表示する補助情報の画像データの種類を設定する「割り込み表示設定」の例を示す。
他の乗員は、指示入力装置28bを操作して、図7(A)に示す「割り込み表示設定」を表示装置20bのディスプレイ27bに表示する。図7(A)に示す例では、「A.表示形態」にて、指示に従った画像データ及び補助情報の画像データの表示の形態を設定することが可能である。また、「B.表示補助情報」にて、表示する補助情報の種類を設定することが可能である。
【0037】
例えば「A.表示形態」にて、「重ね表示」を選択した場合は図6(A)に示す重ね表示が設定され、「縮小表示」を選択した場合は図6(B)に示す縮小表示が設定され、「分割表示」を選択した場合は図6(C)に示す分割表示が設定される。また、「割り込みのみ表示」を選択した場合は、補助情報の画像データのみが表示される。
また、例えば「B.表示補助情報」にて「周辺情報」における「店舗情報」の「飲食店」と「みやげ店」を選択した場合は、種々の補助情報の中から「飲食店」と「みやげ店」の情報のみが表示される。
【0038】
例えば図7(A)に示すように、「割り込み表示設定」にて「A.表示形態」から「割り込みのみの表示」を設定し、「B.表示補助情報」から「飲食店」と「みやげ店」を設定する。すると、画像作成装置10の画像制御手段13は、飲食店情報またはみやげ店情報を入手すると、入手した飲食店情報またはみやげ店情報を画像制御手段23bに送信する。画像制御手段23bは受信した飲食店情報またはみやげ店情報を表示装置20bのディスプレイ27bに表示する。図7(A)に示す例では「割り込みのみの表示」が設定されているため、ディスプレイ27bに表示される画像は補助情報の画像データのみである。
図7(B)に示す例は、飲食店情報の表示例を示している。この例では、表示装置20bの右側に各店舗の位置を示す地図データと車両の現在位置が表示され、表示装置20bの左側に各店舗に関する情報が表示されている。ここで、例えば他の乗員が指示入力装置28bのボタン33bを押して「C店」を選択すると、画像制御手段23bは表示装置20bの右側に表示している地図データ中の「C店」を識別可能に表示する(図7(B)中の「c」に示すように、例えば色彩を変更、点滅等させることで識別可能とする)。
【0039】
以上に説明したように、第3の実施の形態では、車両の進行などに応じて補助情報の画像データを他の乗員に提供することができる。
また、他の乗員用の表示装置20bが複数ある場合、表示装置毎に表示する補助情報の画像データの種類を設定すれば、各乗員にそれぞれが所望する補助情報の画像データを提供することができる。
【0040】
なお、画像作成装置10にて走行中は常時補助情報の画像データを作成するようにしてもよい。この場合、車両の走行中には、補助情報が他の乗員に常時提供される。
【0041】
◆[第4の実施の形態(図8)]
第4の実施の形態は、第3の実施の形態とは、指示入力装置28aに指示が入力されていない場合には表示装置20aに車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを表示させ、指示が入力されている場合には指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとの双方を表示装置20aに表示する点が異なる。以下、この相違点について説明する。
【0042】
画像作成装置10の画像制御手段13は、車両の現在地が記された画像データ、又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを作成する。画像作成装置10の画像制御手段13は、指示入力装置28aから指示が入力されていない場合には、作成した車両の現在地が記された画像データ、又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを画像制御手段23aに送信する。画像制御手段23aは受信した画像データを第1の実施の形態で説明した図3(A)に示すように、表示装置20aのディスプレイ27aに表示する。
また、画像作成装置10の画像制御手段13は、指示入力装置28aから指示が入力されている場合には指示に従った画像データを作成するとともに車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを作成する。そして、画像制御手段13は、指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとを画像制御手段23aに送信する。画像制御手段23aは指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとを受信する。そして、画像制御手段23aは、指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとの双方を表示装置20aのディスプレイ27aに表示する。
【0043】
指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとの双方を表示装置20aのディスプレイ27aに表示した場合の表示例を図8(A)及び(B)に示す。
図8(A)及び(B)において指示に従った画像データは、運転に必要な交通情報であり、VICS情報の渋滞情報(都市高速道路)の例を示している。
図8(A)及び(B)に示す例は、車両の現在地が記された画像データの一部を覆うように指示に従った画像データを表示した例である。この例では「重ね表示」の例を示している。
【0044】
例えば、図8(A)に示すように、運転手が指示入力装置28aを操作して交通情報のVICS情報メニューを重ね表示させる。そして、運転手が指示入力装置28aを操作して、図8(A)に重ね表示されたVICS情報メニューの中から「2.渋滞情報(都市高速道路)」を選択した場合は、図8(B)の例に示すように、都市高速道路の渋滞情報が重ね表示される。
【0045】
◆[第5の実施の形態(図9)]
第5の実施の形態は、第1〜第4の実施の形態とは、画像作成装置10の画像制御手段13が補助情報を入手した場合、入手した補助情報の画像データを強制的に表示装置20bに出力させる点が異なる。以下、この相違点について説明する。
【0046】
画像制御手段13は、図9(A)に示すように走行中のナビゲーション情報を表示装置20aの画像制御手段23aに表示させている際に、補助情報を入手(取得又は作成)すると、図9(A)の「h」に示すように、補助情報を入手したことを示す情報を表示させる。図9(A)の例では、補助情報として「飲食店情報」を入手したことを示している。
画像制御手段13は、表示装置20aの画像制御手段23aにナビゲーション情報を出力している際、補助情報を入手すると、入手した補助情報の画像データを自動的かつ強制的に表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。
【0047】
図9(B)に示す表示装置20bは、表示装置20bの表示内容が強制的に補助情報の画像データに変更された例を示している。この例では「各飲食店のメニュー」と「各飲食店の位置を示す広域マップ」が表示されている。
ここで、例えば、他の乗員が表示装置20bのボタン33bを押して「C店」を選択すると、画像制御手段23bは表示装置20bの右画面に表示している広域マップ中の「C店」を識別可能に表示する(図9(B)中の「j」部分)。識別可能に表示するには、例えば色彩を変更、点滅等させる。また、表示装置20bの画像制御手段23bは「C店」が選択されたことを示す指示信号を画像制御手段13に出力する。そして、画像制御手段13は、表示装置20aの画像制御手段23aにナビゲーション情報の画像データと補助情報に基づいた画像データとを出力する。画像制御手段23aは、ナビゲーション情報の画像データと補助情報に基づいた画像データを受信し、受信した画像データを表示させる。図9(C)の例では、ナビゲーション情報を表示装置20aの右画面に表示し、各飲食店の位置を示す広域マップを表示装置20aの左画面に表示させている。
この場合、「C店」が新たな目的地に設定されたので、「C店」の位置を確認するための「広域マップ」が運転に必要な情報となる。
【0048】
以上に説明したように、本実施の形態では、画像作成装置10の画像制御手段13が補助情報を入手した場合は、自動的に且つ強制的に補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。
なお、表示装置20bに強制的に表示される補助情報の画像データは、表示装置20bが所定時間表示するようにしてもよいし、他の乗員が所定の指示を入力するまで表示装置20bが表示し続けるようにしてもよい。
【0049】
◆[第6の実施の形態(図10)]
第6の実施の形態は、第5の実施の形態とは、表示装置20aの指示入力装置28aから入力された指示に基づいて表示装置20bに補助情報の画像データを強制的に表示させる点が異なる。以下、この相違点について説明する。
【0050】
画像制御手段13は、走行中のナビゲーション情報を表示装置20aの画像制御手段23aに表示させている際に、補助情報を入手すると、図10(A)に示すように、補助情報を入手したことを示す情報を表示させる。図10(A)の例では、補助情報として「VICS情報」、「駐車場情報」、「施設情報」、「飲食店情報」を入手したことを示している。
例えば、運転手が表示装置20aのボタン32aを押して「駐車場情報」を選択すると、画像制御手段23aは、画像制御手段13に「駐車場情報」を選択したことを示す指示信号が出力される。画像制御手段13は、選択された駐車場情報の画像データを強制的に表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。画像制御手段23bは、図10(B)に示す画像を表示装置20bに表示させる。
【0051】
図10(B)に示す表示例では、表示装置20bの表示内容が強制的に補助情報の画像データに変更された例を示している。この例では「各駐車場の概要」と「各駐車場の位置を示す広域マップ」が表示されている。
ここで、例えば、他の乗員が表示装置20bのボタン32bを押して「Pbパーキング」を選択すると、画像制御手段23bは表示装置20bの右画面に表示している広域マップ中の「Pb(パーキング)」を識別可能に表示する(図10(B)中の「p」部分)。また、表示装置20bの画像制御手段23bは「Pb(パーキング)」が選択されたことを示す指示信号を画像制御手段13に出力する。そして、画像制御手段13は、表示装置20aの画像制御手段23aにナビゲーション情報の画像データと補助情報に基づいた画像データを出力する。そして、画像制御手段23aは、ナビゲーション情報の画像データと補助情報に基づいた画像データを受信し、受信した画像データを表示させる。図10(C)の例では、ナビゲーション情報を表示装置20aの右画面に表示し、各駐車場の位置を示す広域マップを表示装置20aの左画面に表示させている。
この場合、「Pb(パーキング)」が新たな目的地に設定されたので、「Pb(パーキング)」の位置を確認するための「広域マップ」が運転に必要な情報となる。
【0052】
以上に説明したように、本実施の形態では、画像作成装置10の画像制御手段13が補助情報を入手した場合は、運転手の指示により選択された補助情報を強制的に他の乗員用の表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。
また、補助情報の種類が多い場合は、運転手が所望する種類の補助情報を選択して他の乗員に確認を依頼することができる。運転手からの指示がない場合は、他の乗員用の表示装置20bの表示内容を強制的に変更することがないため、表示装置20bは他の乗員が所望する情報の表示を維持することができる。
なお、表示装置20bに強制的に表示される補助情報の画像データは、表示装置20bが所定時間表示するようにしてもよいし、他の乗員が所定の指示を入力するまで表示装置20bが表示し続けるようにしてもよい。
【0053】
◆[第7の実施の形態(図11)]
第7の実施の形態は、第5及び第6の実施の形態とは、表示装置20bに補助情報の画像データを強制的に出力する際、補助情報に予め設定した文字列が含まれている場合に、自動的かつ強制的に表示装置20bに補助情報の画像データを表示させる点が異なる。以下、この相違点について説明する。
【0054】
図11(A)に示す表示装置20aの画面は、予め設定した文字列を含む補助情報を表示装置20bに強制的に表示させる設定を行うための「強制表示設定画面」を表示させた例である。この例では、表示装置20aの左画面を用いて文字列を設定する。なお、「文字列」とは、文字のみで構成されることに限定されず、数字、記号等を含んでもよい。
まず、運転手あるいは助手席乗員は、表示装置20aに「強制表示設定画面」を出力させる。図11(A)に示す例では、まず情報の種類を選択可能にしている。ここで、例えば「3.施設情報」を選択する(図11(A)中の「r」部分)。そして、所望する文字列の設定を行う。ここで「所望する文字列」とは、上記で選択した種類の補助情報に所定の文字列が含まれている場合、自動的かつ強制的に表示装置20bに表示させるための文字列である。この例では「施設情報」の種類の補助情報であって「イベント」という文字列が含まれている補助情報の画像データが、自動的かつ強制的に表示装置20bに表示される。
図11に示す例の場合、画像作成装置10の画像制御手段13は、「イベント」という文字列を含む「施設情報」を入手すると、当該「施設情報」における「イベント」に関する画像データを、自動的かつ強制的に表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。
【0055】
図11(B)は、「イベント」という文字列を含む「施設情報」を「強制表示設定画面」で設定した後に、表示装置20aに「施設情報」が表示された例を示している。このとき、図11(B)中に「イベント」という文字列を含む「施設情報」が存在するため、画像作成装置10の画像制御手段13は、設定されている文字列を含むと判断し、当該「1.イベント情報」に関する画像データを表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。
すると、図11(C)に示すように、表示装置20bには「施設情報」の「1.イベント情報」に関する画像データが、自動的かつ強制的に表示される。
【0056】
なお、画像作成装置10は、表示装置20bの電源が投入されているか否かを検出することも可能である。例えば、表示装置20bに電源が投入されている場合は、図2に示す画像制御手段23bから定期的に所定の情報を出力させて、その情報の有無を検出すればよい。また、画像制御手段13から画像制御手段23bに確認用メッセージを出力して、画像制御手段23bからの応答メッセージの有無を検出したりすることで、電源が投入されているか否かを確認することもできる。確認の方法は上記に限定されず、種々の方法がある。
【0057】
画像作成装置10の画像制御手段13は、表示装置20bの画像制御手段23bに補助情報の画像データを出力しようとする際、表示装置20bの電源が投入されていないことを検出すると、図11(B)中の「u」に示すように、表示装置20aから強制的に表示装置20bの電源の投入を可能とする表示を行う。
この場合、図11(B)において、運転手または助手席乗員が表示装置20aのボタン44aを押すと、画像制御手段23aから画像制御手段13に指示信号が送信される。そして、画像制御手段13から画像制御手段23bに当該指示信号が出力される。このように、画像制御手段23bは、画像制御手段13を介して画像制御手段23aからの指示信号を受信し、表示装置20bの電源を投入する。そして、画像制御手段13は、表示装置20bの画像制御手段23bに「施設情報」の中の「1.イベント情報」に関する画像データを強制的に出力する。そして、画像制御手段23bは入力された画像データを表示装置20bに出力する。
【0058】
以上に説明したように、本実施の形態では、画像作成装置10の画像制御手段13が補助情報を入手した場合であって、入手した補助情報に予め設定した文字列が含まれている場合は、当該補助情報を強制的に他の乗員用の表示装置20bの画像制御手段23bに出力する。
また、他の乗員用の表示装置20bの電源が投入されていない場合であっても、運転手用の表示装置20aから強制的に電源を投入して、他の乗員にタイムリーに提供される補助情報をより多く入手させることができる。
なお、表示装置20bに強制的に表示される補助情報の画像データは、表示装置20bが所定時間表示するようにしてもよいし、他の乗員が所定の指示を入力するまで表示装置20bが表示し続けるようにしてもよい。
【0059】
本発明の車両用情報表示システムは、本実施の形態で説明した構成、接続、外観、動作等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
運転手用の表示装置20a及び他の乗員用の表示装置20bの画面の構成、表示内容、指示入力方法等は、本実施の形態での説明内容に限定されるものではない。
運転手用の表示装置20a及び他の乗員用の表示装置20bの各々で表示可能な画像データの種類、当該画像データの取り込み方法(受信方法等)は、本実施の形態での説明に限定されるものではない。
運転手用スピーカ80a及び他の乗員用スピーカ80bは、表示装置20a及び20bに接続されるのでなく、カーオーディオ等に接続されるように構成されていてもよい。スピーカ80a及び80bは省略してもよく、スピーカ80a及び80bの接続先及び存在の有無は特に限定しない。
【0060】
なお、本明細書における車両の走行中とは、車両を動かせる状態(例えばエンジンを始動させた状態)から、目的地に到着して車両が停止状態(例えばエンジンが停止した状態)になるまでのことを言う。したがって、車両が信号などによって停止している場合も、上記状態(目的地に向かう途中)であれば車両の走行中と言う。
また、上記実施の形態では、前記したように少なくとも車両の走行中に各実施形態における動作を行えばよいのであって、車両の停止中に上記したような動作を行うことを妨げるものではない。つまり、画像作成装置は、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを所定のタイミングで作成し、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させてもよい。また、画像作成装置は、常時、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを作成し、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させてもよい。さらに、画像作成装置は、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを作成し、運転手用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置へ送信し、当該表示装置に当該画像データを再生させ、運転手用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとを運転手用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置に再生させてもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の車両用情報表示システムを用いれば、他の乗員用の表示装置に、運転手用の表示装置とは異なる任意の画像を表示する車両用情報表示システムを提供できる。
また、請求項2〜8のいずれかに記載の車両用情報表示システムを用いれば、運転手用の表示装置には運転に必要な情報を表示し、他の乗員用の表示装置には車両の運行に関連する情報を表示する車両用情報表示システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用情報表示システムの一実施の形態の概略配置図である。
【図2】本発明の車両用情報表示システムの構成の例を示す図である。
【図3】第1の実施の形態を説明する図である。
【図4】第1の実施の形態を説明する図である。
【図5】第2の実施の形態を説明する図である。
【図6】第3の実施の形態を説明する図である。
【図7】第3の実施の形態を説明する図である。
【図8】第4の実施の形態を説明する図である。
【図9】第5の実施の形態を説明する図である。
【図10】第6の実施の形態を説明する図である。
【図11】第7の実施の形態を説明する図である。
【符号の説明】
10 画像作成装置
13、23a、23b 画像制御手段
20a 運転手用の表示装置
20b 他の乗員用の表示装置
27a、27b ディスプレイ
28a 運転手用の指示入力装置
28b 他の乗員用の指示入力装置
Claims (8)
- 運転手用の表示装置と、運転手用の指示入力装置と、他の乗員用の表示装置と、他の乗員用の指示入力装置と、複数の画像データを作成する画像作成装置とを備えた車両用情報表示システムであって、
画像作成装置は、
運転手用の指示入力装置から指示が入力された場合には、当該指示に従った画像データを作成して、当該画像データを運転手用の表示装置に送信し、当該表示装置に前記画像データを再生させ、運転手用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、第一の画像データを作成し、第一の画像データを運転手用の表示装置に送信し、当該表示装置に第一の画像データを再生させ、
他の乗員の指示入力装置から指示が入力された場合には、当該指示に従った画像データを作成して、当該画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に前記画像データを再生させ、他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、第二の画像データを作成し、第二の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に第二の画像データを再生させることを特徴とする車両用情報表示システム。 - 請求項1に記載の車両用情報表示システムであって、
前記第一の画像データは、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データであり、
前記第二の画像データは、現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データであることを特徴とする車両用情報表示システム。 - 請求項1又は2に記載の車両用情報表示システムであって、
画像作成装置は、車両が走行中には、
現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを所定のタイミングで作成し、
他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、
他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させることを特徴とする車両用情報表示システム。 - 請求項1又は2に記載の車両用情報表示システムであって、
画像作成装置は、車両が走行中には、常時、
現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを作成し、
他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、
他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させることを特徴とする車両用情報表示システム。 - 請求項1又は2に記載の車両用情報表示システムであって、
画像作成装置は、
現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを所定のタイミングで作成し、
他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、
他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させることを特徴とする車両用情報表示システム。 - 請求項1又は2に記載の車両用情報表示システムであって、
画像作成装置は、常時、
現在地に関する補助情報又は現在地から目的地に至る道程に関する補助情報又は目的地に関する補助情報の画像データを作成し、
他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、当該表示装置に補助情報の画像データを再生させ、
他の乗員用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び補助情報の画像データを他の乗員用の表示装置に再生させることを特徴とする車両用情報表示システム。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用情報表示システムであって、
画像作成装置は、車両が走行中には、
車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを作成し、
運転手用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置へ送信し、当該表示装置に当該画像データを再生させ、
運転手用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとを運転手用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置に再生させることを特徴とする車両用情報表示システム。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用情報表示システムであって、
画像作成装置は、
車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを作成し、
運転手用の指示入力装置から指示が入力されていない場合には、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置へ送信し、当該表示装置に当該画像データを再生させ、
運転手用の指示入力装置から指示が入力されている場合には、当該指示に従った画像データと、車両の現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データとを運転手用の表示装置へ送信し、前記指示に従った画像データ及び現在地が記された画像データ又は現在地から目的地に至る道程の全部若しくは一部が記された画像データを運転手用の表示装置に再生させることを特徴とする車両用情報表示システム。
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