JP2006274677A - ドア制御装置 - Google Patents

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    • E05Y2900/531Doors

Abstract

【課題】セキュリティレベルの低下を抑止しつつ、ユーザが何ら動作することなくドアを自動的に開動作させることができるドア制御装置を提供することにある。
【解決手段】カメラ34によって撮影されたユーザの画像データにより、ユーザが荷物を所持した状態、即ちユーザの少なくとも一方の手が塞がっている状態であると画像制御部33によって判断されると、車両側制御部32によってドア錠を解錠させるとともにドアを開動作させる。また、ユーザの手が塞がっている状態であるか否かの判断は、予め設定された基準画像データにおけるユーザの腕の基準長さ及び基準形状と、カメラ34により得られた画像データにおける腕の長さ及び該腕の形状との比較に基づいて行われる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば車両のドアの開動作に用いられるドア制御装置に関するものである。
近年、車両の利便性向上などを目的として、ドア錠を遠隔操作によって解錠させるドア制御装置を備えた電子キーシステムが提案されている。
この電子キーシステムは、ユーザによって所持される携帯機と、車両側に設けられるドア制御装置とを備えている。このドア制御装置は、車両周辺の所定領域にIDコードを含むリクエスト信号を出力し、このリクエスト信号を前記携帯機が受信した場合、携帯機はそのリクエスト信号に応答して予め記憶されたIDコードを含むIDコード信号を送信する。そして、ドア制御装置は、IDコード信号がリクエスト信号に応答したものであるか否かを自身に記憶されたIDコードと照合して、この照合が一致した場合においてドア錠を解錠させる。一方、携帯機を所持したユーザがリクエスト信号に応答しない距離まで車両から離れるとドア制御装置はドア錠を施錠させる。このような電子キーシステムを用いることで、ユーザは、何も操作することなくドア錠の施解錠を行うことができ、利便性の向上が図られている(例えば「特許文献1」参照)。
特開2003−221960号公報
ところが、上記のようなドア制御装置では、ドア錠の施解錠については何も操作することなく自動的に行われるものの、ドアの開動作についてはユーザによるドアノブ操作が必要である。このため、例えばユーザの手が荷物等で塞がっていた場合においては、荷物等を一旦地面に置いたり、片方の手に持ち代えたりしてドアノブ操作を行わなければならず、ドアの開動作が大変煩わしいものとなっていた。
そこで、こうした不都合を解消するために、ドア錠の解錠とともにドアも自動的に開動作させるようにすることが考えられる。しかしながら、単にドア錠の解錠を行い自動的にドアの開動作を行うのでは、ユーザが荷物等を所持していない場合など、ユーザがドアの開動作を必要としない場合においてもドアが開いてしまう。このため、例えば車両の周辺に第三者が存在する場合にその第三者が不正に車両に搭乗してしまう、といったセキュリティレベルの低下を招くおそれがある。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、セキュリティレベルの低下を抑止しつつ、ユーザが何ら動作することなくドアを自動的に開動作させることができるドア制御装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、施錠又は解錠可能なドア錠を備えたドア側に配設され、無線通信機能を有する携帯機との相互通信により、携帯機に設定されたIDコードと自身の記録手段に記録されているIDコードとの照合を行い、該照合が一致したことを条件として前記ドア錠を解錠させる制御手段を備えたドア制御装置であって、ドア周辺の所定領域において前記携帯機を所持するユーザを撮影する撮影手段と、該撮影手段によって撮影されたユーザの画像データに基づいてユーザの状態を判断する画像判断手段とを備え、前記制御手段は、ユーザの少なくとも一方の手が塞がっている状態であると前記画像判断手段によって判断された際に、前記ドア錠を解錠させるとともに前記ドアを開動作させることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のドア制御装置において、前記画像判断手段は、前記画像データにおける腕の長さ及び該腕の形状と、予め設定されたユーザの腕の基準長さ及び基準形状とを比較し、それらのうちの少なくとも一方が合致しない場合に、ユーザの手が塞がっている状態であると判断することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のドア制御装置において、前記携帯機と制御手段との照合は、前記携帯機と相互通信可能に設定されたドア周辺の通信領域で可能となっており、前記撮影手段の撮影可能な前記所定領域は、前記通信領域内に設定されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のドア制御装置において、前記撮影手段による撮影は、前記IDコードとの照合が一致したことを条件として行われることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のドア制御装置において、前記制御手段は、前記画像データにおけるユーザの顔画像が正面顔であると前記画像判断手段によって判断されたことを条件として、前記ドア錠を解錠させるとともに前記ドアを開動作させることを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によると、撮影手段によって撮影されたユーザの画像データに基づいて、ユーザの状態が少なくとも一方の手が塞がっている状態であると画像判断手段が判断すると、制御手段はドア錠を解錠させるとともにドアを開動作させる。このため、ユーザの少なくとも一方の手が塞がっている状態においては、ユーザが何も動作することなくドアを自動的に開動作させることができる。従って、ユーザは、ドアの内側に容易に荷物等を入れることができるとともに容易に進入することができる。一方、ユーザの手が塞がってない状態においては、ドアを自動的に開動作しない。このため、ユーザの必要性に応じてドアの開動作が行われることとなり、セキュリティレベルの低下を抑止しつつ、利便性が向上する。
請求項2に記載の発明によると、ユーザの手が塞がっている状態であるか否かの判断は、予め設定された画像データにおけるユーザの腕の基準長さ及び基準形状と、撮影手段により得られた画像データにおける腕の長さ及び該腕の形状との比較に基づいて行われる。このため、画像制御手段は、より正確にユーザの腕の状態を判断することができ、ユーザの手が塞がっているか否かをより正確に判断することができる。このため、意図しないドアの開動作を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によると、携帯機と制御手段との照合を行う通信領域は、撮影手段によって撮影可能な所定領域以上に設定されている。即ち、撮影手段によって撮影する際、ユーザは常に通信領域内に滞在するため、ユーザの位置を特定し易くなる。また、通信領域外でドアの周辺を通過する第三者に対して不要な撮影を行わない。従って、第三者のプライバシーを保護することができる。
請求項4に記載の発明によると、撮影手段による撮影は、IDコードの照合が一致した場合にのみ行われることとなる。即ち、撮影手段による撮影が必要なときにだけ撮影が行われ、常に撮影状態を維持する必要がない。このため、暗電流の消費を抑制することができる。
請求項5に記載の発明によると、ユーザの少なくとも一方の手が塞がっている状態であると画像判断手段により判断されるとともに、ユーザが撮影手段に対して正面を向いている場合に、ドアの開動作が行われる。即ち、「ドアを開動作させたい」というユーザの意思表示がより明確となるため、意図しないドアの開動作を抑制することができる。従って、ユーザの意図する場合にのみドアの開動作が行われることとなり、使い勝手が向上する。
本発明によれば、セキュリティレベルの低下を抑止しつつ、ユーザが何ら動作することなくドアを自動的に開動作させることができる。
以下、本発明を車両用のドア制御システムに具体化した実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、ドア制御システム1は、携帯機11と、車両2に配設された車載装置21とを備えている。
<ドア制御システム1の概要>
図1及び図2に示すように、携帯機11は、受信機能及び送信機能を有し、車載装置21から送信されてくるリクエスト信号を受信する。携帯機11は、そのリクエスト信号に含まれる通信コードと携帯機11毎に個別に設定された通信コードとの照合を行い、該照合が一致したことを条件として、携帯機11毎に個別に設定されたIDコードを含むIDコード信号を所定周波数の電波に変調して送信する。
図2に示すように、車載装置21は、無線信号を送受信する送受信部22、ドア制御装置31、ドア錠駆動モータ51及びドア開閉駆動モータ61を備えている。
送受信部22は、車両2のドア3(図1参照)に配設されている。また、送受信部22は、前記リクエスト信号をドア3周辺に設定された通信領域A1(図1参照)に出力するとともに、前記携帯機11から送信されるIDコード信号を受信する。なお、本実施形態におけるドア3は、後席のスライドドアにより構成されている。
<ドア制御装置31>
ドア制御装置31は、制御手段としての車両側制御部32と、画像判断手段としての画像制御部33と、撮影手段としてのカメラ34とを備えている。
車両側制御部32は、前記送受信部22、画像制御部33、ドア錠駆動モータ51及びドア開閉駆動モータ61にそれぞれ電気的に接続されている。車両側制御部32、送受信部22及び画像制御部33は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットによって構成されている。
<車両側制御部32>
車両側制御部32は、記録手段としての不揮発性のメモリ32aを備えており、メモリ32aには、対応する前記携帯機11に設定された前記IDコードが記録されている。車両側制御部32は、前記リクエスト信号に応答して携帯機11から送信されたIDコード信号が送受信部22を介して受信されると、自身に設定されたIDコードと該IDコード信号に含まれるIDコードとを比較(IDコード照合)する。その結果、車両側制御部32は、携帯機11とのIDコード照合が成立すると、ドア錠駆動モータ51に解錠駆動信号を出力するとともに、画像制御部33に作動制御信号を出力する。ドア錠駆動モータ51は、解錠駆動信号が入力されるとドア錠(図示略)を解錠する。これに対し、前記IDコード照合が成立している状態から成立しない状態に変移すると、車両側制御部32は、ドア錠駆動モータ51に施錠駆動信号を出力してドア錠を施錠させる。即ち、車両2に該当する携帯機11を所持したユーザが通信領域A1の範囲外から通信領域A1の範囲内に進入すると自動的にドア錠が解錠される。また、該携帯機11を所持したユーザが通信領域A1の範囲内から範囲外に出ると自動的にドア錠が施錠される。
<画像制御部33及びカメラ34>
図2に示すように、画像制御部33は、カメラ34と電気的に接続されており、前記車両側制御部32からの作動制御信号の入力に基づいてカメラ34に撮影信号を出力する。
カメラ34は、車両室内において車外に向かって配設され、撮影信号が入力されると作動し、図1に示す撮影領域A2を撮影する。このため、撮影領域A2内にユーザが存在する場合には該ユーザの全体像を撮影可能となっている。カメラ34は、画像制御部33から入力される撮影信号に基づいて携帯機11を所持したユーザを撮影して、撮影して得られた画像データXを画像制御部33に送信する。なお、前記撮影領域A2は、通信領域A1よりも小さく設定されている。
画像制御部33は、前記カメラ34によって撮影して得られた画像データXが、ユーザの顔が正面を向いているか否か、換言すれば、ユーザがカメラ34を見ているか否かを判断する。画像制御部33は、画像データXのユーザの顔が正面を向いていると判断すると、後述するユーザの状態を判断する処理を行う。
また、画像制御部33は、不揮発性の画像メモリ33aを備えており、画像メモリ33aには、ユーザの状態を示す基準画像データ41(図3(a)参照)が記録(登録)されている。画像制御部33は、前記カメラ34によって撮影して得られるユーザの状態を示す画像データX(例えば、図3(b)〜(h)に示す第1画像データ42〜第7画像データ48のいずれか1つ)と前記基準画像データ41とを比較してユーザの手が塞がっているか否かを判断する。
詳しくは、本実施形態においては、図3(a)に示すように、ユーザが手に何も所持しない状態で手を降ろした自然体での画像が基準画像データ41として設定されている。そして、画像制御部33は、その基準画像データ41から頭部の頭部画像Hと腕部の腕部画像Aとを抽出し、前記頭部画像Hから同頭部画像Hにおける頭の頂点から顎の先端までの長さ(基準頭部長さHL)を算出する。それとともに画像制御部33は、前記腕部画像Aから同腕部画像Aにおける肩位置に設定された基準点Pから腕の先端までの長さ(基準腕長さL)、及び腕(手)の先端形状(基準腕形状F)を算出する。なお、基準腕形状Fは、腕の先端(手)に何も持っていない状態を示している。
また、画像制御部33は、カメラ34から画像データXが入力されると、その画像データXの頭部の頭部画像Hxと、腕部の腕部画像Axとを抽出し、頭部画像Hxにおける頭の頂点から顎の先端までの長さ(基準頭部長さHL)を算出する。それとともに画像制御部33は、前記腕部画像Axから、同腕部画像Axにおける肩位置に設定された基準点Pxから腕の先端までの長さ(基準腕長さL)、及び腕(手)の先端形状(基準腕形状Fx)を算出する。
そして、画像制御部33は、これら算出されたデータに基づいて、画像データXにおけるユーザの頭部画像Hxが、ユーザの正面顔であるか否か、即ちユーザがカメラ34を見ているか否かを判断する。また、画像制御部33は、腕長さLxが基準腕長さLと合致するか否か、腕形状Fxが基準腕形状Fと合致するか否かによってユーザの手が塞がっているか否かを判断する。なお、腕長さLxが基準腕長さLと合致するか否かの判断は、腕長さLxを頭部長さHLxで割った値と、基準腕長さLを基準頭部長さHLで割った値とを比較して行う。これは、カメラ34とユーザとの距離によって、撮影して得られる画像データXの大きさが異なるため、比に基づいて比較することでカメラ34とユーザとの距離を考慮しなくてもよいからである。
撮影して得られた画像データXの腕長さLxが基準腕長さLと合致しない場合、同腕形状Fxが基準腕形状Fと合致しない場合、画像制御部33は、ユーザの腕又は手の周辺に何か(荷物等)があると判断して、ユーザの手が塞がっていると判断する。画像制御部33は、ユーザの手が塞がっていると判断すると、車両側制御部32に対してドア開許可信号を出力する。
車両側制御部32は、画像制御部33から入力されるドア開許可信号に基づいて、ドア開閉駆動モータ61に対してドア開駆動信号を出力する。ドア開閉駆動モータ61は、車両側制御部32から入力されるドア開駆動信号に基づいて駆動され、ドア3の開動作を行うようになっている。
次に、図4に示すシーケンスチャートに従って、画像制御部33の処理に基づいてドア3が自動的に開くまでの流れについて説明する。
同図に示すように、まずステップS1で示すように、車両側制御部32は、リクエスト信号に応答して携帯機11から送信されたIDコード信号が入力されるとIDコード照合を行う。そして、車両側制御部32は、自身に設定されたIDコードと、携帯機11からの送信コードとが一致するか否かを判断する。その結果、IDコード照合が一致した場合には、車両側制御部32は、ドア錠駆動モータ51に解錠駆動信号を出力してドア錠を解錠させる(S2)。それとともに、車両側制御部32は、画像制御部33に作動制御信号を出力する(S3)。これに対して車両側制御部32は携帯機11とのIDコード照合が不一致、またはIDコードを受信しない場合にはここでの処理を一旦終了する(S1)。
ステップS4で示すように、画像制御部33は、作動制御信号が入力されると、カメラ34に撮影信号を出力する。
ステップS5で示すように、カメラ34は、撮影信号が入力されると撮影領域A2を撮影して携帯機11を所持したユーザの全体像を撮影する。
そして、ステップS6で示すように、カメラ34は、撮影して得られた画像データXを画像制御部33に出力する。
ステップS7で示すように、画像制御部33は、カメラ34から入力された画像データXにおけるユーザの頭部画像Hxが、ユーザの正面顔であるか否か、即ちユーザがカメラ34を見ているか否かを判断する。そして、画像制御部33は、ユーザの頭部画像Hxが正面顔でないと判断した場合、ここでの処理を一旦終了する。即ち、この場合には、ドア錠の解錠動作のみは行われることとなる。
これに対し、ユーザの頭部画像Hxが正面顔であると判断した場合、ステップS8で示すように、画像制御部33は、前記画像データXの腕長さLxが基準腕長さLと合致するか否かを前記基準頭部長さHLと頭部長さHLxとのとの比率を鑑みた上で判断する。その結果、画像データXの腕長さLxが基準腕長さLと合致すると判断した場合、画像制御部33は、この時点で画像データXにおけるユーザの状態について、荷物を所持しているか否か、即ち手が塞がっているか否かを特定することができないため、次の処理(ステップS9)に移行する。
そして、ステップS9で示すように、画像制御部33は、前記画像データXの腕形状Fxが基準腕形状Fと合致するか否かを判断する。その結果、画像データXの腕形状Fxが基準腕形状Fと合致すると判断した場合、画像制御部33は、この時点で画像データXのユーザの状態が荷物を所持していない、即ち手が塞がっていないと特定する。即ち、画像制御部33は、ユーザにとって、「ドア3を自動的に開けて欲しい」という意思がない、又は自身でドア開動作可能であるため自動的にドア3を開ける必要がないと判断するため、処理を終了してドア3を自動的に開けない。一方、ステップS8において、画像データXの腕長さLxが基準腕長さLと合致しないと判断した場合、画像制御部33は、ユーザの腕(手)に何か(荷物等)があると判断し、ステップS10へ移行する。また、画像データXの腕形状Fxが基準腕形状Fと合致しないと判断した場合においても、画像制御部33は、ユーザの腕(手)に何か(荷物等)があると判断して、ユーザの手が塞がっていると判断し、ステップS10の処理へ移行する。即ち、画像制御部33は、腕の先端(手)がズボンのポケットに入れられたり(図3(f)参照)して先端形状が確認できない場合や、セカンドバック等を抱えた(図3(h)参照)ときのように腕形状Fxが基準腕形状Fよりも大きかったりする場合、合致しないと判断し、ステップS10の処理へ移行する。
そして、ステップS10で示すように、画像制御部33は、ドア開許可信号を車両側制御部32に出力する。
ステップS11で示すように、車両側制御部32は、ドア開駆動信号をドア開閉駆動モータ61に出力しドア開閉駆動モータ61がドア3を開動作する。従って、ユーザの手が塞がった状態においては、自動的にドア錠が解錠するとともにドア3が開く。このため、荷物を片手に持ち替えたり、荷物を一旦地面に置いたりして車両2のドアノブを操作する必要はない。
次に、図3(b)〜(h)に示す第1画像データ42〜第7画像データ48が画像データXとしてカメラ34によって撮影された場合におけるドア制御システム1の動作態様例について順に説明する。なお、第1画像データ42〜第7画像データ48はすべて頭部画像Hxが正面顔であるものとする。よって、ステップS8以降の処理を主として説明する。
図3(b)に示す第1画像データ42がカメラ34によって撮影された場合、第1画像データ42の腕長さ(第1腕長さ42L)は、荷物の長さb分だけ基準腕長さLよりも長くなっている。このため、ステップS8における画像制御部33の処理において、第1腕長さ42Lが基準腕長さLと合致しないと判断される。その結果、ステップS10の処理へと移行してドア3の開動作が行われる。
図3(c)に示す第2画像データ43がカメラ34によって撮影された場合、第2画像データ43の腕長さ(第2腕長さ43L)は、荷物の長さb分だけ基準腕長さLよりも長くなっている。このため、ステップS8における画像制御部33の処理において、第2腕長さ43Lが基準腕長さLと合致しないと判断される。その結果、ステップS10の処理へと移行してドア3の開動作が行われる。
図3(d)に示す第3画像データ44がカメラ34によって撮影された場合、第3画像データ44の腕長さ(第3腕長さ44L)は、荷物(松葉杖)の長さD分だけ基準腕長さLよりも長くなっている。このため、ステップS8における画像制御部33の処理において、第3腕長さ44Lが基準腕長さLと合致しないと判断される。その結果、ステップS10の処理へと移行してドア3の開動作が行われる。
図3(e)に示す第4画像データ45がカメラ34によって撮影された場合、第4画像データ45の腕長さ(第5腕長さ45L)は、荷物(本実施形態においては「子供」)を抱きかかえているため、長さE分だけ基準腕長さLよりも短くなっている。このため、ステップS8における画像制御部33の処理において、第4腕長さ45Lが基準腕長さLと合致しない。その結果、ステップS10の処理へと移行してドア3の開動作が行われる。
図3(f)に示す第5画像データ46がカメラ34によって撮影された場合、第5画像データ46の腕長さ(第5腕長さ46L)は、ズボンのポケットに手を入れているため長さf分だけ基準腕長さLよりも短くなっている。このため、ステップS8における画像制御部33の処理において、第5腕長さ46Lが基準腕長さLと合致しない。その結果、ステップS10の処理へと移行してドア3の開動作が行われる。
図3(g)に示す第6画像データ47がカメラ34によって撮影された場合、第6画像データ47の腕長さ(第6腕長さ47L)は、傘を持つために腕を曲げているため、長さG1分だけ基準腕長さLよりも短くなっている。このため、ステップS8における画像制御部33の処理において、第6腕長さ47Lが基準腕長さLと合致しない。その結果、ステップS10の処理へと移行してドア3の開動作が行われる。
図3(h)に示す第7画像データ48がカメラ34によって撮影された場合、第7画像データ48の腕長さ(第7腕長さ48L)は、基準腕長さLと合致するため、ステップS9の処理へと移行する。そして、ステップS9における画像制御部33の処理において、第7画像データ48の腕形状48Fは、セカンドバックを抱えている分だけ腕(手)の先端形状が広がっているため、基準腕形状Fと合致しない。その結果、ステップS10の処理へと移行してドア3の開動作が行われる。
即ち、ステップS8に示すように、ステップS7の処理を終えた第1画像データ42〜第5画像データ46及び第7画像データ48のうち第1画像データ42〜第5画像データ46については、腕長さLx(42L〜46L)が基準腕長さLと合致しないため、ステップS10の処理へと移行する。一方、第7画像データ48については、腕長さ48Lが基準腕長さLと合致するため、ステップS9の処理へと移動する。
次に、ステップS9において、ステップS8の処理を終えた図3(h)に示す第7画像データ48については、腕形状48Fが基準腕形状Fと合致しないため、ステップS10の処理へと移行する。このようにして、画像制御部33は、様々なユーザの状態を示す画像データXにおけるユーザの手が塞がっているかを判断することができる。
なお、本実施形態において、ユーザがカメラ34に対して正面顔となるように首を動かす動作は、「何ら動作しない」という概念に含むものと定義する。即ち、車両2に対して近づいてくるユーザはほとんどの場合車両2と対面した状態で近づくため、基本的にはカメラ34に向かって近づいてくると推測される。よって、カメラ34に対して顔を向けるような軽微な動作については「何ら動作しない」という概念に含み、例えば手を上げる動作やタイヤを足で蹴るというような動作については軽微な動作に該当しないため「何ら動作しない」という概念には含まれない。
(実施形態の効果)
従って、上記実施形態のドア制御装置31によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)カメラ34によって撮影されたユーザの画像データX(第1画像データ42〜第7画像データ48)によりユーザが、荷物を所持した状態、即ちユーザの少なくとも一方の手が塞がっている状態であると画像制御部33によって判断されると、車両側制御部32によってドア錠が解錠されるとともにドア3が開動作される。このため、例えば、図3(c),(g)及び(h)に示す第2画像データ43、第6画像データ47及び第7画像データ48のように一方の手が塞がっている状態にあっては、ユーザは何も動作することなくドア3を自動的に開動作させることができる。また、図3(b),(d)〜(f)に示す第1画像データ42、第3画像データ44〜第5画像データ46のように両手が塞がっている状態にあっても、ユーザは何も動作することなくドア3を自動的に開動作させることができる。従って、ユーザは、車両2のドア3の内側に容易に荷物等を入れることができるとともに容易に進入することができる。一方、ユーザの手が塞がってない状態においては、ドア3を自動的に開動作しない。このため、ユーザの意図を反映してドア3の開動作が行われることにより、利便性が向上する。
(2)ユーザの手が塞がっている状態であるか否かの判断は、予め設定された基準画像データ41におけるユーザの腕の基準腕長さLと画像データX(第1画像データ42〜第7画像データ48)における腕長さLx、基準腕形状Fと画像データX(第1画像データ42〜第7画像データ48)における腕長さLxとの比較に基づいて行われる。即ち、ユーザが荷物を所持しているか否かの判断基準として腕の特徴に基づいて判断される。従って、腕部画像Axを抽出することで確実に判断することができる。
(3)腕部画像Axにおける腕長さLxと基準腕長さLとの比較は、腕長さLxを頭部長さHLxで割った値と、基準腕長さLを基準頭部長さHLで割った値とに基づいて行われる。このため、撮影して得られる画像データXの大きさがカメラ34とユーザとの距離によって異なる場合においても、前記基準頭部長さHLと頭部長さHLxとの比率を鑑みた上で比較されるため、カメラ34とユーザとの距離を考慮しなくてもよい。このため、画像制御部33は、基準画像データ41と画像データXとを正確に比較することができる。
(4)携帯機11と車両側制御部32との照合を行う通信領域A1は、カメラ34によって撮影可能な領域(撮影領域A2)よりも広い範囲に設定されている。即ち、カメラ34によって撮影する際、ユーザは常に通信領域A1内に滞在するため、ユーザの位置を特定し易くなる。また、撮影領域A2外でドア3の周辺を通過する第三者に対して不要な撮影を行わない。従って、第三者のプライバシーを保護することができる。
(5)カメラ34による撮影は、IDコードの照合が一致した場合にのみ行われる。即ち、常に撮影領域A2に進入した者すべてに対して撮影するのではなく、対応した携帯機11を所持したユーザに対してのみ撮影が行われる。従って、カメラ34による撮影が必要なときにだけ撮影が行われる。このため、暗電流の消費を抑制することができる。
(6)車両側制御部32は、画像制御部33がユーザの少なくとも一方の手が塞がっている状態であると判断するとともに、ユーザがカメラ34に対して正面を向いている場合おいて、ドア3を開動作する。即ち、ユーザがカメラ34を見るという動作によって「ドア3を開動作させたい」というユーザの意思表示がより明確となるため、意図しないドアの開動作を抑制することができる。従って、ユーザの意図する場合にのみドア3の開動作が行われることとなり、使い勝手が向上する。
(7)ユーザが荷物を所持している場合には、何ら動作することなく車両2に近づくだけで、自動的にドア3を開けることができる。このため、例えば、手をかざすことによってその旨を検出する赤外線センサや、タイヤを足で蹴ることによってその旨を検出する振動センサ等を設け、それらの検出に基づいてドア3の開動作を行うものと比較しても、本実施形態においては、何ら動作する必要がないため、大変使い勝手がよい。
(別の実施形態)
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、画像制御部33は、撮影して得られた画像データXにおける基準頭部長さHL、腕長さLxと基準腕長さL、腕形状Fxと基準腕形状Fとのそれぞれを比較して、少なくとも一方が合致しないことでユーザの手が塞がっている状態であると判断したが、次のようにしてもよい。即ち、基準腕長さL及び基準腕形状Fに所定の許容範囲を設定して、その許容範囲内において合致するか否かによってユーザの手が塞がっているか否かを画像制御部33によって判断するようにしてもよい。このような構成にした場合、画像データXにおける腕長さLx及び基準腕長さL、腕形状Fx及び基準腕形状Fが全く同じでなくても、前記許容範囲内であれば画像制御部33はユーザの手が塞がっていないと判断する。このため、ユーザの軽微な動作については許容されるため、車両側制御部32は、むやみにドア3の開動作を行わない。例えば、歩いて車両2に近づく場合においては、腕が自然に振られた状態をカメラ34が撮影する場合がある。このとき、その画像データXの腕長さLxが基準腕長さLと異なっている場合においても、所定範囲内であれば画像制御部33は、ユーザが荷物を所持していると判断しない、即ち手が塞がっていないと判断する。このため、意図しないドア3の開動作を抑制することができる。また、携帯機11等の小さい物を所持している場合においても画像制御部33は、前記許容範囲内であればユーザが荷物を所持していないと判断するため、利便性が向上する。
・上記実施形態では、少なくとも一方の手が塞がっている場合にドア3の開動作を行うようにしたが、両手が塞がっているときにのみドア3の開動作を行うようにしてもよい。このような構成にした場合、画像制御部33は、カメラ34によって撮影して得られる画像データXにおける腕長さLx及び腕形状Fxが、予め設定された腕の基準腕長さL及び基準腕形状Fと両腕それぞれに対して合致しない場合に、手が塞がっていると判断する。このため、片手が塞がっていないときには、自動的にドア開動作が行われない。よって、ユーザにとって片手が塞がっていない、即ちドア3の開動作が可能な状態では、自動的にドア3が開動作を行わないため、バッテリを節電することができる。
・上記実施形態では、画像制御部33は、カメラ34によって撮影して得られる画像データXの頭部画像Hxが正面顔であるか否かのみを判断したが、画像制御部33の画像メモリ33aに車両オーナーや該車両オーナーに運転を許可されたユーザ(特定ユーザ)の正面顔の画像データを予め登録して顔照合を行ってもよい。このような構成にした場合、図4におけるステップS7において、画像制御部33は、画像データXにおける頭部画像Hxが、同画像制御部33の画像メモリ33aに予め登録されている特定ユーザと一致するか否かを判断する。そして、画像制御部33は、画像データXが特定ユーザの頭部画像でないと判断した場合、ドア3の解錠をしない。こうすることにより、携帯機11と車両側制御部32との間で行うIDコード照合と、カメラ34により撮影して得られる画像データXと基準画像データ41とを画像制御部33によって行う顔照合との2つの照合を行い、両照合が成立した場合にのみドア錠が解錠されることとなるため、セキュリティレベルが一層向上する。
・画像制御部33は、カメラ34によって撮影して得られる画像データXの頭部画像Hxが正面顔であるか否かを判断するようにしたが(図4に示すステップS7参照)、その正面顔が一定時間以上続いた場合にのみ、腕長さLxを基準腕長さLと比較するステップS7の処理へ移行するようにしてもよい。このようにすれば、カメラ34に予め設定された時間以上ユーザが顔を向けていた場合にのみドア3の開動作が行われる。このため、ドア3を開動作させたい意思表示を一層明確にすることができ、意図しないドア3の開動作を一層抑制することができる。
・上記実施形態では、撮影して得られる画像データXの腕形状Fxの先端形状を基準腕形状Fと比較することで、画像制御部33がユーザの手が塞がっているか否かを判断したが、画像データXの腕全体の形状を比較してもよい。即ち、基準画像データ41の腕部画像Aのみを抽出して、肩から腕(手)の先端までの形状が直線状の形状を基準腕形状Fとする。このような構成にした場合、第3画像データ44〜第7画像データ48における腕形状Fxは、「くの字」形状となっているため、前記基準腕形状Fと合致しない。このように、画像制御部33は、ユーザの腕が曲がった状態であるか否かを判断することで、ユーザが荷物を所持しているか否かを間接的に判断し、ユーザの手が塞がっているか否かを判断する。こうすることで、腕(手)の微妙な先端形状を認識してユーザの状態をする必要はなく、腕全体の特徴に基づいてユーザの状態を判断することができる。このため、誤認識を抑制することができる。
・画像制御部33は、予め設定されたユーザの基準腕長さL及び基準腕形状Fに基づいてユーザの手が塞がっている状態であるか否かを判断したが、次のようにしてもよい。即ち、ユーザが荷物を所持していない状態の基準シルエットデータ(投影データ)を予め画像メモリ33aに登録して、その基準シルエットデータとカメラ34によって撮影して得られる画像データのシルエットデータとを比較することで、ユーザの手が塞がっている状態であるか否かを判断してもよい。要するに、ユーザの全体像からユーザの手が塞がっているか否かを判断する。このため、例えば図3(g)に示す第6画像データ47のシルエットデータについては、傘のシルエットが基準シルエットデータから突出している。従って、画像制御部33は、ユーザの頭部付近に何かがあると判断して、ユーザの手が塞がっていると判断する。よって、荷物等を所持している場合においては、シルエットデータが変化することが多いため、早い段階で画像制御部33によって基準シルエットデータと画像データXとを比較することで、処理スピードを向上させることができる。
・車両2に雨滴を検知する雨滴センサを備えてもよい。このような構成にした場合、傘を差している状態(第6画像データ47)を判断する場合、画像制御部33にとってその画像データが傘であるか否か判断に迷うようなとき、雨滴センサで雨滴を検出している場合においては、その画像データが傘であると特定し易くなる。このため、画像制御部33は、より正確にユーザの手が塞がっているか否かを判断することができる。また、雨が降っている状態でユーザが傘を差しているときにおいてのみ、ドア3を開動作可能に設定することができる。こうすることで、意図しないドア3の開動作を抑制することができる。また、雨が降っていないときには、ドア3の開動作を行わないようにすることで、節電することができる。
・車両2のドア3は、後席のスライドドアに限定しない。即ち、図1に示すように、片持ちタイプのドア71に用いてもよい。このような構成にした場合、近接センサ等のセンサ72を片持ちタイプのドア71に設け、ユーザや隣に駐車されている車等の障害物にドア71が干渉しないように配慮することが望ましい。
・上記実施形態において、後席のスライドドア(ドア3)のみ、画像制御部33の処理に基づいて開動作を行うようにしたが、他のドアについても同様に独立して自動的にドア3の開動作を行うようにしてもよい。このような構成にした場合、各ドア3に送受信部22及びカメラ34を個別に配設して、個々にIDコード照合、及び画像制御部33における画像データXと基準画像データ41との照合を行う。こうすることで、携帯機11を所持したユーザが近づいてくる方向を送受信部22によって特定することができ、ユーザの近づいてくるドア3のみ自動的に開動作させることができる。従って、運転席と反対側の座席に荷物を置きたい場合等、所望のドア3に近づくだけでそのドア3の開動作を自動的に行うことができ、利便性が一層向上する。
・画像制御部33におけるユーザの頭部画像Hxが正面顔か否かを判断する処理(ステップS7)を省略してもよい。即ち、IDコード照合が一致してユーザの画像データXを画像制御部33が受信すると、頭部の長さを判断するステップS7に移行してもよい。このような構成にした場合、ユーザは顔をカメラ34に向ける動作すら不要となる。このため、ユーザにとって利便性が一層向上するとともに、画像制御部33の処理を簡素化することができ処理スピードが向上する。
・画像制御部33における腕長さLxと基準腕長さLとが合致するか否かを判断する処理(ステップS8)と腕形状Fxと基準腕形状Fとが合致するか否かを判断する処理(ステップS9)とを逆の順序で行ってもよい。
・腕の基準腕長さL及び基準腕形状Fは、上記実施形態の基準画像データ41に基づく長さ及び形状に限らず、任意の長さ及び形状に設定してもよい。即ち、例えば、図3(b),(g)及び(h)に示す第2画像データ43、第6画像データ47及び第7画像データ48を基準画像データ41と併せて画像メモリ33aに記録する。こうすることで、ユーザの片手が塞がっていない状態においては、ドア3の開動作を自動的に行わない。このため、ユーザに適した基準画像データ41を記録することができ、ユーザの生活パターンに合わせて基準画像データを設定することができ、使い勝手が向上する。
・上記実施形態では、撮影領域A2(所定領域)を通信領域A1よりも小さい領域に設定しが、撮影領域A2は、通信領域A1と同一の範囲でもよいし、通信領域A1よりも広く設定してもよい。こうすることで、車両2に近づく不審者を容易に撮影可能となり、盗難防止装置として利用することが可能となる。
・画像制御部33は、腕の特徴(腕長さ及び腕形状)に基づいてユーザの手が塞がっているか否かを判断したが、頭部長さHLxと基準頭部長さHLとを比較することでユーザの手が塞がっているか否かを判断するようにしてもよい。このような構成にした場合、 図3(g)に示す第6画像データ47がカメラ34によって撮影された場合、第6画像データ47の頭部長さ(第6頭部長さ47HL)は、傘の長さG2分だけ長くなっている。このため、第6頭部長さ47HLは、基準頭部長さHLと合致しないため、画像制御部33は、ユーザの頭部付近に何か(傘)があると判断して、ユーザの手が塞がっていると判断する。このように、画像制御部33は、腕の特徴以外の特徴に基づいてもユーザの手が塞がっているか否かを判断することができ、より正確にユーザの手が塞がっているか否かを判断することができる。画像制御部33が頭部長さHLxについて比較する処理については、画像データXが正面顔である場合に行ってもよいし、腕長さLxが基準腕長さLと合致した場合に行ってもよいし、腕形状Fxが基準腕形状Fと合致した場合に行ってもよい。
・上記実施形態では、ドア制御装置31を車両2に搭載して用いたが、車両2のドア3に限定しない。即ち、住宅用の玄関ドアにドア制御装置を用いてもよい。このような構成にした場合、少なくとも一方の手が塞がっている状態で玄関ドアに着いたとき、自動的に玄関ドアが開動作するため、例えば荷物を所持した状態のままで玄関を通って住宅内に入ることが可能となる。このため、種々のドアにおいてドア制御装置31を利用することができる。
(付記)
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について追記する。
(イ)請求項2に記載のドア制御装置において、前記基準長さ及び基準形状には許容範囲が設定され、前記画像データにおけるユーザの腕の長さ及び腕の形状が前記許容範囲から外れた場合に、ユーザの手が塞がっている状態であると判断することを特徴とするドア制御装置。
(ロ)請求項5に記載のドア制御装置において、前記制御手段は、前記画像データにおけるユーザの正面顔が予め設定された時間継続したことを条件として、前記ドア錠を解錠させるとともに前記ドアを開動作させることを特徴とするドア制御装置。
本実施形態における通信領域及び撮影領域を示す説明図。 本実施形態におけるドア制御システムのブロック図。 (a)は基準画像データを示す説明図、(b)〜(h)は撮影して得られた画像データを示す説明図。 本実施形態の処理動作を示すシーケンスチャート。
符号の説明
2…車両、3,71…ドア、11…携帯機、31…ドア制御装置、32…車両側制御部(制御手段)、32a…メモリ(記録手段)、33…画像制御部(画像判断手段)、34…カメラ(撮影手段)、41…基準画像データ、42〜47…第1画像データ〜第6画像データ、A1…通信領域、A2…撮影領域(所定領域)、F…基準腕形状(基準形状)、H…頭部画像、HL…基準頭部長さ、L…基準腕長さ(基準長さ)、X…画像データ。

Claims (5)

  1. 施錠又は解錠可能なドア錠を備えたドア側に配設され、無線通信機能を有する携帯機との相互通信により、携帯機に設定されたIDコードと自身の記録手段に記録されているIDコードとの照合を行い、該照合が一致したことを条件として前記ドア錠を解錠させる制御手段を備えたドア制御装置であって、
    ドア周辺の所定領域において前記携帯機を所持するユーザを撮影する撮影手段と、該撮影手段によって撮影されたユーザの画像データに基づいてユーザの状態を判断する画像判断手段とを備え、
    前記制御手段は、ユーザの少なくとも一方の手が塞がっている状態であると前記画像判断手段によって判断された際に、前記ドア錠を解錠させるとともに前記ドアを開動作させることを特徴とするドア制御装置。
  2. 請求項1に記載のドア制御装置において、
    前記画像判断手段は、前記画像データにおける腕の長さ及び該腕の形状と、予め設定されたユーザの腕の基準長さ及び基準形状とを比較し、それらのうちの少なくとも一方が合致しない場合に、ユーザの手が塞がっている状態であると判断することを特徴とするドア制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のドア制御装置において、
    前記携帯機と制御手段との照合は、前記携帯機と相互通信可能に設定されたドア周辺の通信領域で可能となっており、前記撮影手段の撮影可能な前記所定領域は、前記通信領域内に設定されていることを特徴とするドア制御装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のドア制御装置において、
    前記撮影手段による撮影は、前記IDコードとの照合が一致したことを条件として行われることを特徴とするドア制御装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のドア制御装置において、
    前記制御手段は、前記画像データにおけるユーザの顔画像が正面顔であると前記画像判断手段によって判断されたことを条件として、前記ドア錠を解錠させるとともに前記ドアを開動作させることを特徴とするドア制御装置。
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