JP2011256674A - ドア開閉駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアを自動で開閉作動させる際の利便性を向上することができるドア開閉駆動装置を提供する。
【解決手段】スライドドア2を開閉駆動するパワースライドドア装置20と、スライドドア2に設置された第1及び第2カメラ3,4と、第1及び第2カメラ3,4により撮影された画像をパターン認識する画像ECU40と、画像ECU40により予め設定された利用者の判別対象物Oがパターン認識されたときに、スライドドア2が開閉作動を開始するようにパワースライドドア装置20を駆動制御するドアECU10とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ドアを開閉駆動するドア開閉駆動装置に関するものである。
従来、ドア開閉駆動装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この装置は、ドアに設けられたハンドル操作によりドアを開閉作動させるとともに、該ドアの開閉作動中におけるその作動方向とは逆方向のハンドル操作により所望の開閉位置(半開位置)でドアを停止させるものである。
特開平11−44155号公報
ところで、特許文献1では、ドアの開閉作動の操作に際し、ハンドルに手を触れる必要があるため、手が汚れるなど利便性が損なわれていた。
本発明の目的は、ドアを自動で開閉作動させる際の利便性を向上することができるドア開閉駆動装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ドアを開閉駆動する駆動手段と、前記ドア又は該ドアの保持部材に設置された画像取得手段と、前記画像取得手段により撮影された画像をパターン認識する認識手段と、前記認識手段により、予め設定された利用者の判別対象物がパターン認識されたときに、前記ドアが開閉作動を開始するように前記駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、利用者が前記判別対象物を前記画像取得手段に撮影させると、前記認識手段により前記判別対象物がパターン認識されて、前記制御手段により前記ドアが開閉作動を開始するように前記駆動手段が駆動制御される。このように、利用者は、前記ドアに触れることなく該ドアを開閉作動させることができるため、利便性を向上することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のドア開閉駆動装置において、前記画像取得手段は、互いに異なる位置に2つ配設されており、前記認識手段は、前記2つの画像取得手段にそれぞれ撮影された画像を個別にパターン認識してなり、前記認識手段によりパターン認識された2つの前記判別対象物に基づき、該判別対象物の位置を検出する位置検出手段を備え、前記制御手段は、前記認識手段により前記判別対象物がパターン認識された第1のタイミングよりも後となる第2のタイミングで前記位置検出手段により検出された前記判別対象物の位置に基づいて、前記ドアが開閉作動を停止するように前記駆動手段を駆動制御することを要旨とする。
同構成によれば、例えば利用者が前記第1及び第2のタイミング間で前記ドアの所要の開閉量又は開閉位置に合わせて前記判別対象物を移動させると、前記第2のタイミングで前記位置検出段により検出された前記判別対象物の位置に基づいて、前記制御手段により前記ドアが開閉作動を停止するように前記駆動手段が駆動制御される。このように、利用者は、前記第1及び第2のタイミング間で前記判別対象物の位置を移動・調整することで、所要の開閉量又は開閉位置まで前記ドアを開閉することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のドア開閉駆動装置において、前記認識手段によりパターン認識された前記判別対象物の特定の動作パターンを識別する識別手段を備え、前記制御手段は、前記識別手段により前記判別対象物の特定の動作パターンが識別されたときに、前記ドアが開閉作動を開始するように前記駆動手段を駆動制御することを要旨とする。
同構成によれば、利用者が前記判別対象物を前記特定の動作パターンで動作させない限り、前記ドアが開閉作動を開始しないため、当該動作パターンを知らない任意の人によって前記ドアが開閉されてしまうことを防止できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のドア開閉駆動装置において、利用者の携帯する携帯機との無線通信によりID認証を行う通信手段を備え、前記制御手段は、前記通信手段による認証が成立したときに、前記ドアが開閉作動を開始するように前記駆動手段を駆動制御することを要旨とする。
同構成によれば、前記携帯機を携帯する利用者(正規の利用者)が近傍にいない限り、前記ドアが開閉作動を開始しないため、当該利用者の不在状態で前記ドアが開閉されてしまうことを防止できる。
本発明では、ドアを自動で開閉作動させる際の利便性を向上することができるドア開閉駆動装置を提供することができる。
本発明の一実施形態が適用される車両の模式図。 同実施形態の電気的構成を示すブロック図。 同実施形態の電気的構成を示すブロック図。 同実施形態の制御態様を示すフローチャート。
以下、本発明を自動車などの車両のパワースライドドアシステムに適用した一実施形態について図面に従って説明する。
図1に示されるように、自動車などの車両ボデー1の側部には、適宜の支持部材(図示略)を介してドアとしてのスライドドア2が前後方向に移動可能に支持されている。スライドドア2は、前後方向への移動に伴って乗降用の開口部を開閉する。
スライドドア2内には、その前部及び後部に配設された画像取得手段としての第1カメラ3及び第2カメラ4が設置されている。これら第1及び第2カメラ3,4は、互いに同等の性能(撮像素子、レンズ、撮影可能範囲等)を有しており、スライドドア2の臨む車外側をそれぞれ撮影する。各カメラ3,4によって撮影される画像範囲A1,A2は、車両幅方向に沿う直線に対し対称になるように設定されており、該画像範囲A1,A2の隣り合う側が一部重なっている。そして、例えば第1及び第2カメラ3,4によって利用者の携帯する所定形状(ここでは、スライドドア2に略平行に拡がる面上において星形に描画された形状)の判別対象物Oがそれぞれ撮影されると、図1に併せ示したように、これら第1及び第2カメラ3,4の画像G1,G2上において、互いに異なる位置に撮像された判別対象物OG1,OG2が取得される。これは、第1及び第2カメラ3,4の視点(レンズ)の位置が互いに異なることによる。
次に、パワースライドドアシステムの電気的構成について図2及び図3のブロック図に基づき説明する。図2に示すように、車両ボデー1に設置される制御手段としてのドアECU(Electronic Control Unit )10は、例えばマイクロ・コントローラ(MCU)を主体に構成されており、同じく車両ボデー1に設置された駆動手段としてのパワースライドドア装置20と電気的に接続されている。このパワースライドドア装置20は、適宜の伝達機構(図示略)を介してスライドドア2と連係されており、該スライドドア2を電動で開閉作動させる。
すなわち、パワースライドドア装置20は、ドアモータ21と、電磁クラッチ22と、一対のパルスセンサ23とを備えて構成される。ドアECU10は、ドアモータ21を駆動制御してスライドドア2の開閉作動を制御する。また、ドアECU10は、電磁クラッチ22を駆動制御してドアモータ21及びスライドドア2間の動力伝達を断接(接続・非接続)を切替制御する。これは、スライドドア2を電動で開閉駆動する際にのみ上記動力伝達を接続状態とし、スライドドア2を手動で開閉操作する際には非接続状態として、円滑な開閉操作を実現するためである。さらに、ドアECU10は、両パルスセンサ23の出力する互いに位相の異なる対のパルス信号に基づいて、ドアモータ21の回転方向(正転又は逆転)、回転量及び回転速度、即ちスライドドア2の開閉位置及び開閉速度等を検出する。そして、ドアECU10は、各パルスセンサ23からのパルス信号に基づいて、パワースライドドア装置20によるスライドドア2の開閉作動を制御する。
また、ドアECU10は、スライドドア2を全閉状態又は全開状態で保持するラッチ機構(図示略)と適宜の伝達機構を介して連係されたリリースモータ12及びクローザモータ13とそれぞれ電気的に接続されている。リリースモータ12は、その動力をラッチ機構に伝達することで、該ラッチ機構によるスライドドア2の全閉状態又は全開状態での保持を解除する。これにより、スライドドア2は、開可能状態又は閉可能状態となる。一方、クローザモータ13は、その動力をラッチ機構に伝達することで、該ラッチ機構により半ドア状態にあるスライドドア2を全閉状態で保持させる。
さらに、ドアECU10は、車両ボデー1に搭載された通信手段としての車載機31と電気的に接続されている。車載機31は、利用者の携帯する携帯機36との間で無線通信システムを構成しており、該携帯機36を所持した車両の利用者が当該車両に対して一定のエリア内に近付いた際、携帯機36との間のID信号の照合が一致することで、当該利用者(正規の利用者)が車両に近付いたことを認証する。そして、車載機31は、認証した結果をドアECU10に送信する。
また、ドアECU10は、車両ボデー1に搭載された画像ECU40と電気的に接続されている。画像ECU40は、前記第1及び第2カメラ3,4とそれぞれ電気的に接続されており、これら第1及び第2カメラ3,4から送信された映像信号を画像処理する。そして、画像ECU40は、画像処理した結果をドアECU10に送信する。
詳述すると、図3に示すように、画像ECU40は、第1及び第2カメラ3,4とそれぞれ電気的に接続された第1画像処理部41及び第2画像処理部42と、判別部43と、距離検出部44とを備える。そして、第1画像処理部41は、前処理部46と、特徴抽出部47と、マッチング部48と、モデル49とを有する。
前処理部46は、第1カメラ3から送信された映像信号V1を2値化、線図形化等して特徴抽出部47に出力する。特徴抽出部47は、マッチングに必要な数値データ(特徴ベクトル)を求めて、これを入力パターンとしてマッチング部48に出力する。マッチング部48は、入力パターンとモデル49に予め登録されている判別対象物Oの標準パターンとを比較して、画像G1上の判別対象物OG1を判別する(認識手段)。そして、マッチング部48は、その判別結果(判別対象物OG1の有無)を判別部43に出力する。この際、マッチング部48は、画像G1上の判別対象物OG1の位置P1(図1参照)を距離検出部44に出力する。
なお、第2画像処理部42も、第1画像処理部41と同様に構成されており、第2カメラ4から送信された映像信号V2に基づいて、画像G2上の判別対象物OG2の判別結果(判別対象物OG2の有無)を判別部43に出力するとともに、画像G2上の判別対象物OG2の位置P2(図1参照)を距離検出部44に出力する。第1及び第2画像処理部41,42による各種処理が互いに略同期するタイミングで行われることはいうまでもない。
判別部43は、第1及び第2画像処理部41,42から共に判別対象物OG1,OG2があることを表す情報が出力されたときに判別対象物Oがあることを表す判別信号を生成し、これをドアECU10に出力する。一方、判別部43は、第1及び第2画像処理部41,42の少なくとも一方から判別対象物OG1,OG2がないことを表す情報が出力されたときに判別対象物Oがないことを表す判別信号を生成し、これをドアECU10に出力する。
距離検出部44は、第1及び第2画像処理部41,42からそれぞれ出力された判別対象物OG1,OG2の位置P1,P2に基づいて、判別対象物Oの位置及び所定期間内での変位量を検出する。すなわち、図1に示すように、第1カメラ3によって位置Pにある判別対象物Oを撮影した場合、第1カメラ3及び位置Pを結ぶ直線(以下、第1特定線L1という)上の位置は、画像G1上の位置P1となる。同様に、第2カメラ4によって位置Pにある判別対象物Oを撮影した場合、第2カメラ4及び位置Pを結ぶ直線(以下、第2特定線L2という)上の位置は、画像G2上の位置P2となる。第1及び第2特定線L1,L2の交点である位置Pは3次元空間で1箇所しかないため、位置P1,P2に基づいて第1及び第2特定線L1,L2を特定することで、位置Pの検出が可能である。画像ECU40(距離検出部44)は、任意の位置P1,P2に対応する第1及び第2特定線L1,L2をその内蔵するメモリに予め記憶しており、距離検出部44は、位置P1,P2に基づき第1及び第2特定線L1,L2並びにそれらの交点を求めることで位置Pを検出する(位置検出手段)。
具体的には、距離検出部44は、判別部43により判別対象物Oがあると判別されたときの所定タイミング(第1のタイミング)、例えば車載機31による認証成立後、第1及び第2画像処理部41,42から最初に位置P1,P2がそれぞれ出力されたタイミングで判別対象物Oの初期位置Psを検出するとともに、一定時間経過後の所定タイミング(第2のタイミング)で判別対象物Oの移動位置Pmを検出する。そして、距離検出部44は、これら初期位置Ps及び移動位置Pmに基づいて、スライドドア2の開閉方向(即ち前後方向)に沿う判別対象物Oの変位量Δを検出し(変位検出手段)、これをドアECU10に出力する。なお、ドアECU10は、距離検出部44から出力された変位量Δをその内蔵するメモリに記憶する。
ドアECU10は、スライドドア2の停止中、車載機31による認証が成立している状態で、判別部43から判別対象物Oがあることを表す判別信号が出力されると、該判別対象物Oがパターン認識されていることから、スライドドア2が開閉作動を開始するようにパワースライドドア装置20を駆動制御する。このとき、距離検出部44から判別対象物Oの変位量Δが出力されていれば(変位量Δを記憶していれば)、ドアECU10は、開閉作動に伴うスライドドア2の開閉量が前記変位量Δに一致することで、スライドドア2が開閉作動を停止するようにパワースライドドア装置20を駆動制御する。また、距離検出部44から判別対象物Oの変位量Δが出力されていなければ(変位量Δを記憶していなければ)、ドアECU10は、スライドドア2が全開位置又は全閉位置に到達することで、スライドドア2が開閉作動を停止するようにパワースライドドア装置20を駆動制御する。
ここで、ドアECU10等によるパワースライドドア装置20の駆動制御態様について説明する。なお、便宜的にドアECU10によるリリースモータ12及びクローザモータ13の駆動制御態様についての説明を割愛する。これらリリースモータ12及びクローザモータ13の駆動制御が、ドア状態に応じてスライドドア2の開閉作動に連係して行われることはいうまでもない。
利用者が判別対象物Oを第1及び第2カメラ3,4に撮影させると、画像ECU40により判別対象物Oがパターン認識されて、ドアECU10によりスライドドア2が開閉作動を開始するようにパワースライドドア装置20が駆動制御される。この際、利用者が一定期間内(第1及び第2のタイミングの時間内)にスライドドア2の所要の開閉量に合わせて判別対象物Oを移動させると、画像ECU40により変位量Δが検出されて、ドアECU10により対応する開閉量でスライドドア2の開閉作動が停止するようにパワースライドドア装置20が駆動制御される。
次に、ドアECU10によるパワースライドドア装置20の駆動制御態様について図4のフローチャートに従って総括して説明する。なお、この処理は、スライドドア2の全閉状態において、携帯機36との間のID認証の結果を車載機31から受信することで起動される。
処理がこのルーチンに移行すると、画像ECU40からの判別信号に基づいて判別対象物Oがあるか否かが判断される(S1)。そして、判別対象物Oがあると判断されるのを待って、該判別対象物Oがあると判断されてからの経過時間が一定時間を超えたか否かが判断される(S2)。そして、一定時間を超えたと判断されるのを待って、画像ECU40において変位量Δが検出されたか否かが判断される(S3)。
ここで、変位量Δが検出されたと判断されると、スライドドア2が開閉作動を開始するようにパワースライドドア装置20が駆動制御されるとともに、スライドドア2の開閉量が前記変位量Δに一致することでスライドドア2が開閉作動を停止するようにパワースライドドア装置20が駆動制御される(S4)。一方、変位量Δが検出されていないと判断されると、スライドドア2が開閉作動を開始するようにパワースライドドア装置20が駆動制御されるとともに、スライドドア2が全開位置又は全閉位置に到達することでスライドドア2が開閉作動を停止するようにパワースライドドア装置20が駆動制御される(S5)。そして、S4又はS5の処理が完了すると、その後の処理が終了される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、利用者が判別対象物Oを第1及び第2カメラ3,4に撮影させると、画像ECU40により判別対象物Oがパターン認識されて、ドアECU10によりスライドドア2が開閉作動を開始するようにパワースライドドア装置20が駆動制御される。このように、利用者は、スライドドア2に触れることなく該スライドドア2を開閉作動させることができるため、利便性を向上することができる。
(2)本実施形態では、例えば利用者が一定期間内(第1及び第2のタイミングの時間内)でスライドドア2を開閉したい分だけ判別対象物Oをスライドドア2の開閉方向に沿って移動させると、画像ECU40(距離検出部44)によりこのときの判別対象物Oの変位量Δが検出される。そして、開閉作動に伴うスライドドア2の開閉量が判別対象物Oの変位量Δに一致することで、ドアECU10によりスライドドア2が開閉作動を停止するようにパワースライドドア装置20が駆動制御される。このように、利用者は、スライドドア2の開閉方向に沿う判別対象物Oの変位量Δを調整することで、所要の開閉量だけスライドドア2を開閉することができる。
(3)本実施形態では、携帯機36を携帯する利用者(正規の利用者)が近傍にいない限り、スライドドア2が開閉作動を開始しないため、当該利用者の不在状態でスライドドア2が開閉されてしまうことを防止できる。
(4)本実施形態では、判別対象物Oの位置Pを検出するために第1及び第2カメラ3,4の焦点距離を検知する必要がないため、これら第1及び第2カメラ3,4の構造を簡素化することができ、ひいてはコストを削減することができる。
(5)本実施形態では、判別対象物Oの変位量Δを調整することで、所望の開閉位置(半開位置)でドアを停止させることができるため、例えば雨天時などにスライドドア2の開口量を低減することができ、雨水の浸入を抑えることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、画像ECU40により最初に検出された判別対象物Oの初期位置Psに関係なく、判別対象物Oの移動位置Pmに対応する開閉位置でスライドドア2が停止するように、ドアECU10によりパワースライドドア装置20を駆動制御させてもよい。すなわち、画像ECU40の距離検出部44が、変位量Δに代えて移動位置PmをドアECU10に出力するように変更する。一方、ドアECU10は、移動位置Pmに対応してスライドドア2を停止させる位置(例えばスライドドア2の前端縁が移動位置Pmに一致する開閉位置など)をその内蔵するメモリに予め記憶している。そして、ドアECU10は、開閉作動に伴いスライドドア2が移動位置Pmに対応する停止位置に到達することで、スライドドア2が開閉作動を停止するようにパワースライドドア装置20を駆動制御する。
この場合、例えば利用者が一定期間内(第1及び第2のタイミングの時間内)でスライドドア2の所要の開閉位置に合わせて判別対象物Oを移動させると、開閉作動に伴いスライドドア2が移動位置Pmに対応する停止位置に到達することで、ドアECU10によりスライドドア2が開閉作動を停止するようにパワースライドドア装置20が駆動制御される。このように、利用者は、判別対象物Oの移動位置Pmを移動・調整することで、所要の開閉位置までスライドドア2を開閉することができる。
・前記実施形態において、スライドドア2を所要の開閉量又は開閉位置に合わせて停止させる際の判別対象物Oの移動等は、スライドドア2の開閉作動の開始後に行ってもよい。
・前記実施形態において、第1カメラ3、第2カメラ4は、CCDカメラやCMOSカメラなど撮影用の汎用のカメラであってもよいし、赤外線カメラ(暗視カメラ)や人体などの熱源となる物体を検知する赤外線センサー(熱映像装置)であってもよい。
・前記実施形態において、スライドドア2の開閉作動の開始は、例えば利用者により予め登録された検出範囲内で判別対象物Oが認識されたときに行うようにしてもよい。この場合、スライドドア2の開閉作動を開始する際の判別対象物Oの位置を限定することができ、該判別対象物O即ち利用者が未だスライドドア2から著しく離れた状態でスライドドア2が開閉作動を開始してしまうことを防止できる。
・前記実施形態において、画像ECU40に予め登録される判別対象物Oの形状は一例である。また、判別対象物Oは、物体に限定されるものではなく、例えば利用者の人体(手など)であってもよい。
・前記実施形態において、画像ECU40(第1及び第2画像処理部41,42)によりパターン認識された判別対象物Oの特定の動作パターン(例えば判別対象物Oの横振り動作など)を識別する識別手段を設けてもよい。そして、識別手段により当該動作パターンが識別されたときに、スライドドア2が開閉作動を開始するようにドアECU10によりパワースライドドア装置20を駆動制御させてもよい。なお、特定の動作パターンは、例えば予め登録されている物体や人体などの判別対象物Oの連続する形状変化を利用することで識別可能である。このように変更することで、利用者が判別対象物Oを特定の動作パターンで動作させない限り、スライドドア2が開閉作動を開始しないため、当該動作パターンを知らない任意の人によってスライドドア2が開閉されてしまうことを防止できる。
・前記実施形態において、第1及び第2カメラ3,4の少なくとも一方は、スライドドア2の臨む車外側を撮影できれば、保持部材としての車両ボデー1に設置されていてもよい。つまり、画像取得手段(第1及び第2カメラ3,4)の設置位置は、利用者の携帯する判別対象物Oを撮影可能な適宜の位置であればよい。
・前記実施形態において、判別対象物Oのパターン認識によりスライドドア2の開作動及び閉作動のいずれか一方のみを行うパワースライドドアシステムであってもよい。
・前記実施形態において、判別対象物Oのパターン認識の完了時、又は変位量Δ(移動位置Pm)の検出の完了時には、適宜の報知手段(ランプ、スピーカ等)にて利用者に対し報知することがより好ましい。
・本発明は、例えばスイング式の車両用のドアに適用してもよいし、建物内に設置される自動ドアに適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)請求項2に記載のドア開閉駆動装置において、
前記第1及び第2のタイミングで前記位置検出手段にそれぞれ検出された前記判別対象物の位置に基づき、前記第1及び第2のタイミング間での前記ドアの開閉方向に沿う前記判別対象物の変位量を検出する変位検出手段を備え、
前記制御手段は、開閉作動に伴う前記ドアの開閉量が前記検出された前記判別対象物の変位量に一致することで、前記ドアが開閉作動を停止するように前記駆動手段を駆動制御することを特徴とするドア開閉駆動装置。同構成によれば、利用者が前記第1及び第2のタイミング間で前記ドアを開閉したい分だけ前記判別対象物を前記ドアの開閉方向に沿って移動させると、前記変位検出手段によりこのときの前記判別対象物の変位量が検出される。そして、開閉作動に伴う前記ドアの開閉量が前記検出された前記判別対象物の変位量に一致することで、前記制御手段により前記ドアが開閉作動を停止するように前記駆動手段が駆動制御される。このように、利用者は、前記ドアの開閉方向に沿う前記判別対象物の変位量を調整することで、所要の開閉量だけ前記ドアを開閉することができる。
(ロ)請求項2又は上記(イ)に記載のドア開閉駆動装置において、
前記位置検出手段は、認識手段によりパターン認識された2つの前記判別対象物の画像上の位置に基づき、該判別対象物の位置を検出することを特徴とするドア開閉駆動装置。
O…判別対象物、1…車両ボデー(保持部材)、2…スライドドア(ドア)、3…第1カメラ(画像取得手段)、4…第2カメラ(画像取得手段)、10…ドアECU(制御手段)、20…パワースライドドア装置(駆動手段)、31…車載機(通信手段)、36…携帯機、40…画像ECU(認識手段、位置検出手段、識別手段)

Claims (4)

  1. ドアを開閉駆動する駆動手段と、
    前記ドア又は該ドアの保持部材に設置された画像取得手段と、
    前記画像取得手段により撮影された画像をパターン認識する認識手段と、
    前記認識手段により、予め設定された利用者の判別対象物がパターン認識されたときに、前記ドアが開閉作動を開始するように前記駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えたことを特徴とするドア開閉駆動装置。
  2. 請求項1に記載のドア開閉駆動装置において、
    前記画像取得手段は、互いに異なる位置に2つ配設されており、
    前記認識手段は、前記2つの画像取得手段にそれぞれ撮影された画像を個別にパターン認識してなり、
    前記認識手段によりパターン認識された2つの前記判別対象物に基づき、該判別対象物の位置を検出する位置検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記認識手段により前記判別対象物がパターン認識された第1のタイミングよりも後となる第2のタイミングで前記位置検出手段により検出された前記判別対象物の位置に基づいて、前記ドアが開閉作動を停止するように前記駆動手段を駆動制御することを特徴とするドア開閉駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載のドア開閉駆動装置において、
    前記認識手段によりパターン認識された前記判別対象物の特定の動作パターンを識別する識別手段を備え、
    前記制御手段は、前記識別手段により前記判別対象物の特定の動作パターンが識別されたときに、前記ドアが開閉作動を開始するように前記駆動手段を駆動制御することを特徴とするドア開閉駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のドア開閉駆動装置において、
    利用者の携帯する携帯機との無線通信によりID認証を行う通信手段を備え、
    前記制御手段は、前記通信手段による認証が成立したときに、前記ドアが開閉作動を開始するように前記駆動手段を駆動制御することを特徴とするドア開閉駆動装置。
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