JP2006273504A - エレベーターシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】機械室レスエレベーターで駆動装置が故障した場合或いは仮設運転を行う場合に、乗りかごの積載重量の条件によらず昇降動作を実施することのできるエレベーターシステムを提供する。
【解決手段】昇降路1の内部に、乗りかご2と、吊り合いおもり3と、前記乗りかご2を昇降動作させるためのモータ4と、前記モータ4を駆動制御する電力変換器とその制御器よりなる制御盤5を有するエレベーターシステムにおいて、前記昇降路1の外部から前記モータ4に電力を供給可能な端子8Aを設け、この端子8Aに、前記モータ4を駆動可能な携帯式の電力変換器6を接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーターシステムに関わり、特に、駆動装置が昇降路内に配置される機械室レスエレベーターにおける駆動装置故障時或いは仮設運転時に用いることのできるエレベーターシステムに関するものである。
従来の機械室レスエレベーターにおいては、駆動装置が故障した場合の対処法として、ブレーキ開放装置を使用してブレーキを開放し、乗りかごと吊り合いおもりの重量差を利用して乗りかご昇降させる方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。また、エレベーター最上階故障停止時のかご降下方法として、吊り合いおもりを部分的に脱着可能な構造とし、乗りかごと吊り合いおもりの重量差を変更させる等の方式を用いて乗りかごを昇降させるものもある(例えば、特許文献2,3参照)。また、駆動装置が故障した場合ではないが、エレベーターの保守装置として、フロア側に端子を設け、表示手段を接続してモータ・電力変換器の電流測定するものがある(例えば、特許文献4参照)。更に、制御盤内の保守点検部分をフロア側に設けたものもある(例えば、特許文献5参照)。
特開2001-139250公報 特開2002−128411公報 特開2002−173277公報 特開平11−116153公報 特開2000−247554公報
しかしながら、特許文献1の構成では、乗りかごと吊り合いおもりの重量差がほぼ零である、いわゆるバランス負荷であった場合、ブレーキ装置を開放しても乗りかごは重量差により自ら移動することはない。このため、特に、駆動装置をエレベーター昇降路の上部に設けたシステムでは、バランス負荷の状態で故障すると最上階から足場を作って、故障箇所を修復する等の対応が採られるため、多大な手間と時間を要する。また、特許文献2および特許文献3の構成では、乗りかごが最上階、吊り合いおもりが最下階にある場合のみ、吊り合いおもりの脱着により重量差を変えることができるが、中間階等にある場合には脱着おもりの落下衝撃等の観点から実施が困難である。さらに、通常走行時に脱着部の吊り合いおもりが落下しないように十分な安全機構を設ける必要がある。また、特許文献4および5については、既存の駆動装置の電流をフロア側から測定するもの或いは既存の駆動装置を保守点検するためのスイッチやコネクタをフロア側に設けたものであり、端子を設けるという観点で関連技術ではあるが、本発明で課題としている駆動装置自体の故障時における乗りかごの昇降に対しては対応できるものではなかった。
本発明の目的は、機械室レスエレベーターで駆動装置が故障した場合或いは仮設運転を行う場合に、乗りかごの積載重量の条件によらず昇降動作を実施することのできるエレベーターシステムを提供することにある。
上記の目的を解決するため、本発明では、少なくとも、昇降路の内部に、乗りかごと、吊り合いおもりと、前記乗りかごを昇降動作させるためのモータと、前記モータを駆動制御する電力変換器とその制御器よりなる制御盤を有するエレベーターシステムにおいて、前記昇降路の外部から前記モータに電力を供給可能な端子を設け、この端子に、前記モータを駆動可能な携帯式の電力変換器を接続することを特徴とする。
上記構成とすることにより、機械室レスエレベーターで駆動装置が故障した場合或いは仮設運転を行う場合に、乗りかごの積載重量の条件によらず昇降動作を実施することができる。
本発明によれば、機械室レスエレベーターで駆動装置が故障した場合或いは仮設運転を行う場合に、乗りかごの積載重量の条件によらず昇降動作を実施することができる。
以下本発明のエレベーターシステムの実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明のエレベーターシステムの一実施形態を示す構成図、図2は図1における非常時運転の動作を説明するための第1の構成図、図3は通常運転時におけるシステムの流れ図、図4は電力変換器故障時におけるシステムの流れ図、図5は非常時運転の動作を説明する第2の構成図、図6は非常時運転の動作を説明する第3の構成図、図7は制御盤故障時におけるシステムの流れ図、図8は非常時運転の動作を説明する第4の構成図、図9は非常時運転の動作を説明する第5の構成図、図10は非常時運転の動作を説明する第6の構成図、図11は携帯式電力変換器を説明する第1の構成図、図12は携帯式電力変換器を説明する第2の構成図、図13は携帯式電力変換器を説明する第3の構成図である。
図1において、昇降路1の内部には、少なくとも、乗りかご2、吊り合いおもり3、モータ4、制御盤5が設置され、少なくとも1箇所以上のフロア側ドア部7或いは周辺の三方枠やボタン部分8等には、送受信端子8A、および、携帯式電力変換器6用の電源端子8Bが設置されている。前記モータ4は、前記乗りかご2、および、吊り合いおもり3を昇降させる駆動用モータであり、昇降路1の上部に設置した機械室レスタイプのエレベーターである。前記制御盤5は、商用電源17から得られる電力を変換してモータ4を駆動するが、伝送ロスやノイズ等の悪影響低減の観点から、前記モータ4の近辺に設置することが望ましい。このため、モータ4が昇降路1の上部に設置される場合には、制御盤5も同様に昇降路1の上部に設置される。
また、送受信端子8Aは、モータ4或いは制御盤5と電気的に接続されると共に、前記携帯式の電力変換器6の駆動装置接続端子6Aに接続されることにより、昇降路1の外部からモータ4を駆動する構成となっている。また、送受信端子8Aの近辺に設けられた商用電源17に接続された携帯式電力変換器6用の電源端子8Bに、携帯式の電力変換器6の電源入力端子6Bを接続することにより、携帯式電力変換器6への給電を実施することができる。送受信端子8A、および、携帯式電力変換器用の電源端子8Bを取り付ける階床は、一つの階床或いは複数の階床であっても良い。また、端子8A,8Bを基準階近傍に設ければ、携帯式電力変換器6の搬入が容易になる効果がある。また、モータ4の近傍階に設ければ、昇降路内に敷設する携帯式電力変換器6用の電源端子8Bとモータ4等を接続する配線の長さを短縮でき、コストの低減と信号系へのノイズ混入などの悪影響を排除できる効果がある。
次に、 図11を用いて携帯式電力変換器6の第1の構成を説明する。携帯式電力変換器6は、電源入力端子6Bを介して給電され、携帯式電力変換器6内に備えた整流器46により直流電力に変換し、前記携帯式電力変換器6内に備えた電力貯蔵素子47に電力を蓄える。さらに、携帯式電力変換器6内に備えた制御回路49の指令に基づき、携帯式電力変換器6内に備えたインバータ48を駆動させる。また、駆動装置接続端子6Aを介して前記携帯式電力変換器6での演算に使用するエレベーター装置の内部情報を入出力し、かつ、携帯式電力変換器6内に備えたインバータ48の出力電力をモータに供給する。演算に使用するエレベーター装置の内部情報については、以後に詳細に説明する。
次に、 図12を用いて携帯式電力変換器6の第2の構成を説明する。この図12では、図11の携帯式電力変換器6内に備えた整流器46を使用せず、電池50を使用した構成にしてある。この図12の構成では、電池重量が増加するが、端子を下層の階床に設けることによって運搬上の障害は低減できる。しかも、電源17と接続された携帯式電力変換器用の電源端子8Bおよび携帯式の電力変換器6の電源入力端子6Bおよび昇降路内配線を削除できるため、エレベーターシステムの敷設の簡素化や携帯式の電力変換器6の構成の簡素化を図ることができる。また、図1の制御盤5が故障した場合に実施する非常運転時のモータ運転速度を通常運転時よりも遅くすることにより、電池50は電圧値の小さい電池でも運転が可能になる。
次に、非常時運転の動作を説明する第1の構成を図2に基いて説明する。制御盤5は、少なくとも、商用電力をエレベーター駆動用の任意周波数の電力に変換する電力変換器部9、エレベーターシステムに取り付けられたセンサから得られる情報より前記電力変換器部9を運転するための指令値を演算する制御器10、モータ4に取り付けられたブレーキを開放するためのブレーキ開放回路12、および、前記制御器10や前記ブレーキ開放回路12に電力を供給する制御電源11より構成される。前記のエレベーターシステムに取り付けられたセンサ情報は、例えば、モータ4の磁極位置や回転速度を検出するロータリエンコーダ16からの信号、乗りかご2の位置情報および積載重量情報、ホールボタン8の呼び情報、或いは、図示していない電力変換器9の出力電流情報である。
これらのセンサ情報を制御器10内部のセンサ入出力部10Bで受信し、その情報を基に制御マイコン10Aで演算を実施する。また、制御電源11は、商用電源17の交流電力を直流電力に変換し、制御器10やブレーキ開放回路12に給電する電源である。また、電力変換器9とモータ4の間には切換えスイッチ14が取り付けられており、モータ4は電力変換器9、或いは、フロア側の送受信端子8Aに接続される。この切換えスイッチ14は、制御器10の信号により駆動される形態であってよく、例えば、制御器10から信号を受けている場合にはモータ4と電力変換器9が接続され、信号を受けていない場合にはモータ4と送受信端子8Aが接続されるようなスイッチである。また、送受信端子8Aは、モータ4に電力を供給できる電線を介して切換えスイッチ14と接続され、かつ、通信用の信号線を介して制御器10と接続された構成である。携帯式電力変換器6を送受信端子8Aに接続した場合には、携帯式電力変換器6はモータ4に駆動用の電力を供給でき、かつ、制御器10よりセンサ情報を送受信することができる。送受信するセンサ情報は、センサ信号そのものであっても良いし、センサ入出力部10Bにおいてデジタル信号等に変換した信号であっても良い。
デジタル信号等に変換した信号の場合は、図11、図12の携帯式電力変換器6における制御回路部49に情報を復元する機構を設ける必要があるが、ノイズ等の悪影響を受けにくいため、伝送距離が長い場合などにも適用できる。携帯式電力変換器6から制御器10に信号を送信する場合も同様に、携帯式電力変換器6の制御回路部49においてデジタル信号に一旦変換し、制御器10で情報を復元する形態であっても良いことは言うまでもない。また、制御器10は、モータ4の内部定数等の情報を出力し、携帯式電力変換器6内の制御回路において、それを反映させた演算を実施する。これは、携帯式電力変換器6側でモータ情報に関するデータベースを有し、制御器10側からはモータ種類を判別できる信号を出力する形態でも良い。
次に、図3を用いて、通常運転時におけるシステムの流れを説明する。まず、制御盤5に商用電源17を投入する(S1)。このとき、制御盤5内では、制御電源11から制御器10やブレーキ開放回路に電源が供給され、制御器内の制御マイコン10Aが起動する(S2)。次に制御器10は、商用電源17と電力変換器9の間に設置された主回路コンタクタ13を投入する信号を出力する(S3)。主回路コンタクタ13は、制御器10からの信号を受けた場合のみ商用電源17と電力変換器9の間を導通させるスイッチである。次に、ホールボタン8或いは乗りかご2内のボタンから呼びが発生した場合(S4)には、制御器10は、電力変換器9へ制御信号を出力し、電力変換器はモータ4を駆動する(S5)。次に、制御器10は、モータ4のブレーキ15を開放させるための信号をブレーキ開放回路12に出力し、ブレーキ開放回路12は、モータ4のブレーキ15を開放させる(S6)。この時、切換えスイッチ14は、制御器10により、電力変換器9とモータ4の間を短絡する状態にする。次に、乗りかご2が目的階に到着した場合には、ブレーキ15により制動動作を実施し(S7)、電力変換器9を停止(S8)させてモータ4を停止させるように制御器10は信号を出力する。
次に、図4を用いて電力変換器が故障した場合について説明する。ここでは、電力変換器9を構成する素子が故障し、一旦電力が遮断された場合を想定しており、制御器10は故障していないものとする。まず、制御盤5に商用電源17を投入し(S10)、制御器10内の制御マイコン10Aを起動させる(S11)。電力変換器9が故障している場合は、制御器10は故障検知信号を受け、故障の発生を管制センタ等の外部に連絡する(S12)。次に、保守員が到着し、送受信端子8Aに携帯式電力変換器6を接続する(S13)。制御器10内の制御マイコン10Aが携帯式電力変換器6の接続を検知した場合には(S14)、図2の切換えスイッチ14を送受信端子8A側に切換える(S15)。これは、初期状態で送受信端子8A側と導通する形態であっても良い。次に、フロア側より携帯式電力変換器6を運転しモータ4を駆動させ(S16)、制御器10はモータ4のブレーキ15を開放させるための信号をブレーキ開放回路12に出力し、ブレーキ開放回路12はモータ4のブレーキ15を開放させる(S17)。ここでの運転は、非常用の運転であり、乗りかご2は通常よりも遅いスピードで昇降する。次に、乗りかご2が最寄階に到着した場合には、制御器10はブレーキ15を制動動作させる(S18)信号を出力し、同時に、携帯式電力変換器6を停止してモータ4を停止させる(S19)。
次に、非常時運転の動作を説明する第二の構成を図5を用いて説明する。図2では、送受信端子8Aは、切換えスイッチ14に接続される電力供給線と、制御器10に接続される通信用の信号線につながる構成であったのに対し、図5では、切換えスイッチ14に接続される電力供給線は図2と同様に使用するが、通信用の信号線は使用せず、無線回路36を用いて無線により携帯式電力変換器6とセンサの検知信号やブレーキ開放等の指令情報等の通信を行う。この方式によると、携帯式電力変換器6側にも無線装置を設ける必要があるが、配線本数を低減できる効果がある。
次に、非常時運転の動作を説明する第三の構成を図6を用いて説明する。図6においては、制御盤5、特に、電力変換器9および制御器10が故障した場合を想定した動作も考慮しており、ロータリエンコーダ切換えスイッチ37を使用し、ロータリエンコーダ16の信号を送受信端子8Aに伝送する点に特徴がある。ロータリエンコーダ切換えスイッチ37および切換えスイッチ14は、携帯式電力変換器6からの信号でスイッチを切換える機構により、制御器10が故障している場合でも信号伝送が可能になる。これは、制御器10からロータリエンコーダ切換えスイッチ37および切換えスイッチ14に対して信号が伝送されていない場合は、常に送受信端子8A側に接続されるようなスイッチ機構であってもよい。また、図6では、携帯式電力変換器6から駆動装置接続端子6Aおよび送受信端子8Aを介して、ブレーキ駆動回路に電源供給および信号の送受信を行う機構としている点にも特徴がある。これによって、制御盤5が故障した場合でもブレーキ開放を昇降路外部から実施でき、速やかに携帯式電力変換器6による駆動を実施できる。
次に、図7を用いて制御盤故障時におけるシステムの流れを説明する。ここでは、制御盤5に商用電源17を投入しても動作できないことを前提に説明する。
まず、保守員により、携帯式電力変換器6を送受信端子8Aに接続する(S20)。次に切換えスイッチ14を送受信端子8A側に切換える(S21)動作とロータリエンコーダ切換えスイッチ37を送受信端子8A側に切換える(S22)動作を行う。次に、携帯式電力変換器6によりモータ4を駆動させ(S23)、モータ4のブレーキ15を開放させるための信号をブレーキ開放回路12に出力する。ブレーキ開放回路12は、モータ4のブレーキ15を開放させる(S24)。乗りかご2が最寄階に到着した場合には、ブレーキ15を制動動作させ(S25)、携帯式電力変換器6を停止してモータ4を停止させる(S26)。これにより、制御盤故障時にも携帯式電力変換器6により非常運転駆動を実施することができる。
次に、非常時運転の動作を説明する第4の構成を図8を用いて説明する。図6と同様に制御盤5が故障した場合を想定した動作も考慮している。図8では、制御盤5に接続されるロータリエンコーダ16の他に、送受信端子8Aに直接接続される第二のロータリエンコーダ45を設けた構成にしている。第二のロータリエンコーダ45は、低速運転時の使用を前提としているため、ロータリエンコーダ16よりも精度の劣る安価なものであっても良い。この場合には、ロータリエンコーダ切換えスイッチ37等の機構を削減できる効果がある。
次に、非常時運転の動作を説明する第5の構成を図9を用いて説明する。図7と同様に制御盤5が故障した場合を想定した動作も考慮している。図9では、モータ4のブレーキ15を送受信端子8Aと接続した構成であり、携帯式電力変換器6を用いてブレーキ開放も実施できる構成である。
この図9の形態の場合、図13に示す携帯式電力変換器6が用いられる。この携帯式電力変換器6の内部には、第二のブレーキ開放回路51を備えており、駆動装置接続端子6Aに接続されている。図13の駆動装置接続端子6Aを図9の送受信端子8Aに接続することによって、携帯式電力変換器6によりブレーキ操作が可能になる。この構成により、制御盤5の電気系統部機能のほとんどを携帯式電力変換器6で代用することができるため、故障時等の非常時運転動作の補償範囲を広げることができる効果がある。
次に、非常時運転の動作を説明する第6の構成を図10を用いて説明する。この図10では、図9における第二のロータリエンコーダ45を使用しない磁極位置センサレスの構成である。一般的には、センサレス制御は、低速かつ高トルクの状態では制御が難しいと言われている。しかしながら、本発明が実施される条件では、乗りかご2と吊り合いおもり3がバランス状態であるため、低トルクでの駆動が前提となるため、磁極位置センサレスによる運転による救出も十分可能になる。この場合には、第二のロータリエンコーダや、この第二のロータリエンコーダの信号線が削除されるため、極めて簡素な構成で故障時等の非常時運転動作を実施できる効果がある。
なお、図1では、送受信端子8Aの設置をフロア側のドア部としているが、昇降路外部のいずれの場所でもよく、例えば、電源設備近辺等であってもよいことは言うまでもない。また、図1では、駆動装置が故障した場合の例を記載したが、例えば、据付時や保守時等の仮設運転時の昇降動作を対象として本発明の駆動を実施しても良いことは言うまでもない。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で様々変形して実施できることは言うまでもない。
本発明のエレベーターシステムの一実施形態を示す構成図である。 図1における非常時運転の動作を説明するための第1の構成図である。 通常運転時におけるシステムの流れ図である。 電力変換器故障時におけるシステムの流れ図である。 非常時運転の動作を説明する第2の構成図である。 非常時運転の動作を説明する第3の構成図である。 制御盤故障時におけるシステムの流れ図である。 非常時運転の動作を説明する第4の構成図である。 非常時運転の動作を説明する第5の構成図である。 非常時運転の動作を説明する第6の構成図である。 携帯式電力変換器を説明する第1の構成図である。 携帯式電力変換器を説明する第2の構成図である。 携帯式電力変換器を説明する第3の構成図である。
符号の説明
1 昇降路
2 乗りかご
3 吊り合いおもり
4 モータ
5 制御盤
6 携帯式電力変換器
6A 駆動装置接続端子
6B 電源入力端子
7 ドア
8 ホールボタン
8A 送受信端子
8B 携帯式電力変換器用の電源端子
9 電力変換器
10 制御器
10A 制御マイコン
10B センサ入出力部
11 制御電源
12 ブレーキ開放回路
13 主回路コンタクタ
14 切換えスイッチ
15 ブレーキ
16 ロータリエンコーダ
17 商用電源
36 無線回路
37 ロータリエンコーダ切換えスイッチ
45 第二のロータリエンコーダ
46 携帯式電力変換器内に備えた整流器
47 携帯式電力変換器内に備えた電力貯蔵素子
48 携帯式電力変換器内に備えたインバータ
49 携帯式電力変換器内に備えた制御回路
50 電池
51 携帯式電力変換器内に備えた第二のブレーキ開放回路

Claims (11)

  1. 少なくとも、昇降路の内部に、乗りかごと、吊り合いおもりと、前記乗りかごを昇降動作させるためのモータと、前記モータを駆動制御する電力変換器とその制御器よりなる制御盤を有するエレベーターシステムにおいて、
    前記昇降路の外部から前記モータに電力を供給可能な端子を設け、この端子に、前記モータを駆動可能な携帯式の電力変換器を接続することを特徴とするエレベーターシステム。
  2. 前記モータは、制御盤内の電力変換器が正常な状態である場合には、少なくとも前記電力変換器と電気的に接続し、前記電力変換器が故障した場合には、前記昇降路の外部から給電を可能にする端子に接続を切替える手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターシステム。
  3. 前記昇降路の外部から給電を可能にする端子は、階床に備えられたエレベータードア部、或いは、ボタン部、或いは、三方枠部分に設けたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターシステム。
  4. 前記昇降路の外部から給電を可能にする端子は、前記制御盤内の制御器にも接続し、前記携帯式の電力変換器により、モータの磁極位置情報、乗りかごの積載重量情報或いは乗りかご位置の情報を検出するようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターシステム。
  5. 前記昇降路の外部から給電を可能にする端子は、前記ブレーキ或いは前記モータのブレーキを動作させる機構にも接続し、前記携帯式の電力変換器によるブレーキの開閉動作或いは前記携帯式の電力変換器によるブレーキを動作させる機構への電力供給や信号伝送を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターシステム。
  6. 前記携帯式の電力変換器の電源端子を、昇降路の外部から給電を可能にする端子の近傍に設けたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターシステム。
  7. 前記携帯式の電力変換器によるモータの駆動速度は、通常のエレベーター運転時のモータ駆動速度よりも遅い速度となるように駆動制御することを特徴とする請求項1記載のエレベーターシステム。
  8. 前記制御盤には無線システムを設け、モータの磁極位置情報、乗りかごの積載重量情報或いは乗りかご位置の情報を無線により前記携帯式の電力変換器に送信する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターシステム。
  9. 前記モータに、磁極位置を検出する磁極位置検出機構を接続し、この磁極位置検出機構は、制御盤内の制御器が正常な状態である場合には、少なくとも前記制御盤内の制御器に接続し、前記制御盤内の制御器が故障した場合には、昇降路の外部から給電を可能にする端子に電気的に接続する機構を有することを特徴とする請求項1記載のエレベーターシステム。
  10. 前記モータに、複数の磁極位置を検出する磁極位置検出機構を接続し、少なくとも1個の磁極位置検出機構は、昇降路の外部から給電を可能にする端子に接続されていることを特徴とする請求項1記載のエレベーターシステム。
  11. 前記携帯式の電力変換器は、位置センサレス制御によりモータを駆動することを特徴とする請求項1記載のエレベーターシステム。
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