JP7257934B2 - エレベーター制御装置、エレベーターシステム、及びエレベーター制御方法 - Google Patents

エレベーター制御装置、エレベーターシステム、及びエレベーター制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、エレベーター制御装置、エレベーターシステム、及びエレベーター制御方法に関し、特にエレベーターの故障時にかご内に閉じ込められた乗客を救出する技術に係わる。
従来のエレベーターは、電力変換器から電動機を回転させ、電動機と連結しているシーブを介して、ロープを上下方向へ移動させることで、ロープと接続されているかごの昇降を可能としている。この電力変換器や電動機、電動機と接続したロータリーエンコーダ等、駆動システムの一部が故障した場合、エレベーターは停止する。エレベーターのかごの停止した位置が階と階の間であり、この時に乗客がかご内にいると閉じ込めが発生する。閉じ込めが発生した状態ではかごは動かないため、乗客の安全性は担保されるが、乗客は不快感を感じることになる。
このような駆動システムの故障により閉じ込められた乗客の救出は、一般的には保守員により行われる。特に、かご内の重量が釣合い錘とつり合っていない場合には、ブレーキを手動で開放することにより、釣合い錘とのアンバランスを利用して、最寄り階までかごを移動させることで乗客を救出する。しかし、上記の方法は保守作業員の到着を待ってから行われるため、乗客の救出に待ち時間が発生する。
これを解決する方法として、特許文献1に開示された方法がある。特許文献1では、エレベーターコントローラと独立した安全コントローラを備えたエレベーターにおいて、エレベーターが故障した場合に、エレベーターコントローラがブレーキ開放を行いかご内の乗客を救出する方法が開示されている。この時、安全コントローラがロータリーエンコーダによりかご速度を監視して異常発生時にブレーキ開放を中断させ、かご内の乗客の安全を確保する。
特開2016-159994号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、エレベーターコントローラに加えて安全コントローラが故障した場合が考慮されていない。また、安全コントローラが電動機(巻上機)に設置されたロータリーエンコーダによりかご速度を監視しているため、ロータリーエンコーダの故障時には救出運転が行えない。
上記の状況から、エレベーターの外部からブレーキの開放を制御し、乗客の安全を確保する手法が要望されていた。
上記課題を解決するために、本発明の一態様のエレベーター制御装置は、かごと釣合い錘を連結する主ロープを巻き上げる巻上機と、その巻上機の駆動を抑制するブレーキと、そのブレーキを開放するブレーキ開放装置と、かごがドア開閉許可ゾーンにいることを検出する位置検出器と、かごに設けられたドアの開閉を行うドア開閉装置と、かごの運転を制御する制御部と、を備えるエレベーターを移動するロボットに搭載される。このエレベーター制御装置は、上記制御部からエレベーター起動不能を示す故障信号を受信した場合に、ブレーキ開放装置にブレーキ開放指令を出力してブレーキの開放、及び、かごがドア開閉許可ゾーンに到着後にかごに設けられたドアの開閉を制御する救出運転制御部、を備える。
本発明の少なくとも一態様によれば、ロボットに搭載されたエレベーター制御装置からブレーキの開放を制御し、かご内の乗客の安全を確保することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に係るエレベーターの全体構成例及びエレベーター制御装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るロボットの構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る救出運転制御部の機能例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るエレベーター故障時の救出運転制御の手順例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るエレベーターの全体構成例及びエレベーター制御装置の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベーター故障時の救出運転制御の手順例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び添付図面において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[エレベーターの全体構成]
まず、本発明の第1の実施形態に係るエレベーターについて説明する。
図1は、第1の実施形態に係るエレベーター1の全体構成例及びエレベーター制御装置30の構成例を示す。エレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路に設けられている。一般に、昇降路の上部に機械室が設けられ、エレベーター制御装置30は機械室に配置された制御盤内に格納される。図1では、ロボット100がエレベーター1(かご2)に乗車し、ロボット100が有線通信によりエレベーター1の故障信号を受信する場合の例を説明する。
エレベーター1は、昇降路内を昇降動作し、人や荷物を載せるかご2と、主ロープ(主策)3と、かご2とバランスを取るための釣合い錘5と、巻上機4とを備えている。かご2は主ロープ3で吊り下げられ、巻上機4を構成する綱車を介して、釣合い錘5と連結される。巻上機4は、モーターにより綱車を回転駆動させる。巻上機4のモーターの回転トルクを制御することで、かご2が昇降路の内部を不図示のガイドレールに沿って移動する。また、巻上機4はブレーキ7を備える。乗客が昇降する階床に着床する場合や昇降路内の電子安全装置(図示略)が動作した場合に、ブレーキ7を作動させて巻上機4の回転運動を抑制することにより、かご2を制動する。
巻上機4のモーターには、不図示の電力変換器によって駆動用の電力の供給が行われる。電力変換器は、エレベーター制御装置30のかご位置制御指令に従ってモーターを制御するための電力を出力する。また、ロータリーエンコーダ6などのパルス発生器は、巻上機4のモーターに取り付けられている。エレベーター制御装置30は、モーターの回転駆動に応じて生じる出力信号(パルス)を計数することにより、かご2の走行速度、かご2の昇降路移動方向、位置、移動距離などを計算する。また、ロータリーエンコーダ6は、自身の正常又は異常を示す信号をエレベーター制御装置30へ出力する。以下では、ロータリーエンコーダ6の出力信号を「RE信号」と称することがある。
エレベーター制御装置30がかご2を制動させたい場合は、ブレーキ電源停止指令及び動力電源遮断指令を出力する。これらの指令を受けて、ブレーキ電源はブレーキ7の作動を行い、動力電源は電力変換器への電源供給のカットを行い、かご2を制動させる。ブレーキ電源及び動力電源は、コンタクタと呼ばれる電磁接触器で構成される回路である。
かご2には、乗り場側ドアを係合して開閉するかご側ドア(「かごドア」と略称する。)11が設けられている。かご2の天井裏には、かごドア11の開閉駆動を制御するドア開閉装置10が設置されている。ドア開閉装置10は、エレベーター制御装置30又はロボット100からの制御指令に従い、かごドア11を開閉駆動させる。
さらに、かご2の天井裏には、ドアゾーン検出器8と端階検出器9が設置されている。ドアゾーン検出器8は、位置検出器の一例であり、昇降路内の壁面に停止階ごとに配置されたドアゾーン遮蔽板15(検出板)を検出することで、エレベーター1のかご2が戸開可能な位置(ドア開閉許可ゾーン内)に到着したことを検出する。かご2がドア開閉許可ゾーン内にあるとき、かご2の戸開が許可される。ドア開閉許可ゾーンの範囲は、ドアゾーン遮蔽板15のかご走行方向の長さで決まる。例えばドアゾーン検出器8は、光を出射してドアゾーン遮蔽板15からの反射光を検出し、検出結果に応じた出力信号をエレベーター制御装置30に出力する。ドアゾーン検出器8は、自身の正常又は異常を示す信号をエレベーター制御装置30へ出力する。
端階検出器9は、位置検出器の一例であり、かご2の位置が端階であることを検出する。端階遮蔽板16(検出板)は、昇降路内の壁面の最下階及び最上階付近の所定位置に配置されている。端階検出器9は、端階遮蔽板16を検出することで、エレベーター1のかご2が端階に到着したことを検出する。例えば端階検出器9は、光を出射して端階遮蔽板16からの反射光を検出し、検出結果に応じた出力信号をエレベーター制御装置30に出力する。一般的に、かご2が端階のドア開閉許可ゾーン内のときに端階遮蔽板16が検出されるように、ドアゾーン遮蔽板15と端階遮蔽板16の位置関係が設定されている。
かご2内には、表示装置12とスピーカ13が配置されている。エレベーター1の通常運転時及び救出運転制御時において、表示装置12に情報が表示されるとともに、スピーカ13から音声が出力(アナウンス)される。また、かご2内には、配線を介してテールコード17と電気的に接続するコネクタ14(かご側コネクタ)が設けられている。
ドアゾーン検出器8、端階検出器9、ドア開閉装置10、表示装置12、及びスピーカ13は、テールコード17を介して、エレベーター制御装置30と電気的に接続されている。テールコード17は、通信用の複数の電線と、電力用の複数の電線から構成される。また、ドアゾーン検出器8、端階検出器9、ドア開閉装置10、表示装置12、及びスピーカ13は、ロボット100と電気的に接続可能である。
また、エレベーター1には、調速機20(ガバナとも呼ばれる)が設けられている。調速機20は、昇降路内におけるかご2の走行行程(昇降行程)の全域にわたって張られた無端状の調速用ロープ21を有する。この調速用ロープ21は、上部に設置された綱車23と、下部に設置された調速機ウェートの綱車(図示略)とに巻き掛けられている。そして、調速用ロープ21は、連結部材22によってかご2に連結されている。調速用ロープ21によってかご2の動きが綱車23に伝えられ、かご2の走行に連動して綱車23が回転する。調速機20は、かご2の走行速度が規定値(本例では、かご速度基準値)を超えると作動して、調速用ロープ21を固定する方向に制御する。調速用ロープ21が固定される方向に制御されると、かご2に設けられた不図示の非常止め装置が作動し、かご2が停止する。
綱車23にはロータリーエンコーダ24が設けられており、ロータリーエンコーダ24の出力信号はエレベーター制御装置30に入力される。以下では、ロータリーエンコーダ24の出力信号を「ガバナRE信号」と称することがある。
一般に、エレベーター制御装置30及び巻上機4は、建築構造物の最上部に設けられた機械室に設置されるが、この例に限らない。エレベーター制御装置30は、マイクロコンピューター31(図中「マイコン」と表記)、ブレーキ制御装置32、及びブレーキ開放装置33を備える。
マイクロコンピューター31は、プロセッサ311とメモリ312を備え、エレベーターの速度制御や運行管理制御、電源管理等を行う制御部の一例である。例えばメモリ312には、調速機20が動作を開始する走行速度の閾値(以下「ガバナ動作速度」と称する。)が記録されている。なお、マイクロコンピューター31は、テールコード17等の伝送線を介して、外部装置(例えばかご2の各機器やロボット100)と通信を行うための図示しない通信インターフェースを備える。
マイクロコンピューター31は、テールコード17を介して、かご11にエレベーター1の制御状態を示す情報を送信する。例えば、エレベーター1の制御状態を示す情報としては、エレベーター1の故障信号、RE信号、ドアゾーン検出信号などがある。後述するロボット100の加速度センサ133の出力信号も、エレベーター1の制御状態を示す情報の一つである。故障信号は、エレベーター1が起動不能であることを示す信号である。エレベーター1が起動不能な状態には、エレベーター1を構成する各機器(駆動システム)の故障や、エレベーター1の運転を制御するエレベーター制御装置30の異常が含まれる。
本実施形態では、エレベーター制御装置30が異常の場合でも、ロボット100との通信は可能であるとする。ただし、マイクロコンピューター31が異常である場合、マイクロコンピューター31の信頼性が低い。そのため、後述するようにマイクロコンピューター31を介さずに、ロボット100がブレーキ7の開放を制御する。マイクロコンピューター31は、テールコード17を介して、かご11内のロボット100からブレーキ開放指令を受信する。
ブレーキ制御装置32は、マイクロコンピューター31からの指令に従ってブレーキ7を作動し、かご2の制動を制御する。ブレーキ7は、電源が遮断されることで、作動する。なお、エレベーター制御装置30とは独立してブレーキ制御装置32の機能(例えば電子安全装置)を設け、エレベーター1の異常時に電子安全装置内のマイクロコンピューターの判断でブレーキ7を作動させる構成としてもよい。
ブレーキ開放装置33は、ブレーキ電源が遮断されてブレーキ7が作動した状態にあるとき、ブレーキ開放指令に従ってブレーキ電源のコンタクタをオンしてブレーキ7に電源を供給し、ブレーキ7を開放する。かご2内の重量が釣合い錘5と釣り合っていない場合には、ブレーキ7を開放することにより、釣合い錘5とのアンバランスを利用して、最寄り階までかご2を移動させることができる。
本実施形態において、エレベーター制御装置30は、マイクロコンピューター31の制御の下、テールコード17を介して、かご11の各機器にエレベーター電力を供給する。また、エレベーター制御装置30は、テールコード17を介して、ロボット100からバッテリ電力の供給を受けることが可能である。
[ロボットの構成]
図2は、ロボット100の構成例を示すブロック図である。ロボット100は、CPU(Central Processing Unit)110、記憶装置120(主記憶装置及び補助記憶装置を含んだ記憶装置)、入出力装置130及び通信インターフェース140を備える。さらに、ロボット100は、蓄電池等のバッテリ150と、バッテリ制御部151を備える。
CPU110は、ロボット100の各部の制御を行うプロセッサ(演算制御装置)の一例である。記憶装置120には、様々なソフトウェアモジュール(プログラム)やデータが記憶されている。CPU110は、記憶装置120に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、各種の制御機能(駆動制御部121、会話制御部122、入出力部123、及び救出運転制御部124等)を実現する。
記憶装置120は、上記制御機能として、駆動機構を制御する駆動制御部121と、会話を制御する会話制御部122と、入出力装置130とのデータの入出力を行う入出力部123を備える。さらに、記憶装置120は、上記制御機能として、エレベーター故障時にかご2内に閉じ込められた乗客を救出するための救出運転制御を行う救出運転制御部124を備える。すなわち、エレベーター故障等の非常時には、CPU110と記憶装置120(救出運転制御部124)が協働することで、ロボット100が「エレベーター制御装置」として機能する。救出運転制御部124のプログラム内、又は記憶装置120には、後述するかご速度基準値が記録されている。
入出力装置130は、ロボット100の周囲を撮影するカメラ131と、周囲の音を収音するマイクロホン(図中「マイク」)132を備える。また、入出力装置130は、ロボット100の3軸の加速度を検出する加速度センサ133と、周囲の物体との距離を測定する測域センサ134と、音声を発するスピーカ135と、ロボット100の移動を行ったり、関節を稼動させたりする駆動機構136を備える。加速度センサ133に加えてジャイロセンサを設けて、ロボット100の傾きや回転などの姿勢を検出するようにしてもよい。ロボット100は、カメラ131の映像、及び測域センサ134のセンサデータを用いて、利用者や障害物を認識する。
通信インターフェース140は、入出力装置130のカメラ131からの映像やマイクロホン132からの音声を取得して、無線LANなどを通じて外部のロボット制御装置(図示略)に映像や音声を送信する。また、通信インターフェース140は、ロボット制御装置からの制御命令を受信する。ロボット制御装置からの指示で、待機位置から目的地まで移動するルートがロボット100に設定される。
また、通信インターフェース140は、ロボット100に設けられたコネクタ141(ロボット側コネクタ)、かご2内のコネクタ14及びテールコード17を介して、エレベーター制御装置30との間で通信を行う。以下では、エレベーター制御装置30とロボット100との間で通信を行う際にコネクタの説明を省略する。なお、本実施形態では、通信インターフェース140は、無線通信及び有線通信に対応可能とするが、無線通信と有線通信とで通信インターフェースを別個にしてもよい。
ロボット100は、通信インターフェース140で受信したロボット制御装置(不図示)からの制御指令に基づいて、駆動制御部121、会話制御部122、及び入出力部123を制御し、案内サービスを実施する。また、ロボット100は、ロボット制御装置から移動の指令を受けると、駆動機構136により建築構造物内を移動する。そして、ロボット100は、移動中に測域センサ134からの信号に基づいて障害物を検知し、駆動制御部121により自律的に移動を停止したり、障害物を回避したりする。
なお、本実施形態のロボット100は自律移動するように構成されている。ここで、自律移動とは、ロボット自身が動いて移動することを意味し、移動のために必要な判断(ルートの判断など)をロボット自身が全て自律的に行うことを意味するものではない。すなわち、ロボット100が移動するルートは、上述したようにロボット制御装置からの指示で設定される。ただし、ロボット100がルート判断を含め移動に必要な判断を全て行うようにしてもよい。
バッテリ制御部151は、バッテリ150の充電及び放電を制御する。バッテリ制御部151は、コネクタ141、かご2内のコネクタ14及びテールコード17を介して、エレベーター制御装置30と電力の受電及び送電を行うことができる。
[救出運転制御部の機能]
次に、ロボット100が備える救出運転制御部124の機能について説明する。
図3は、ロボット100が備える救出運転制御部124の機能例を示すブロック図である。救出運転制御部124は、故障信号受信部201、機器状態判定部202、ブレーキ開放指令部203、ドア開閉指令部204、及び出力処理部205を備える。
故障信号受信部201は、テールコード17を介して、エレベーター制御装置30からエレベーター1の故障信号を受信し、受信結果を機器状態判定部202に通知する。
機器状態判定部202は、エレベーター1に設けられた各機器の正常又は異常を判定し、判定結果をブレーキ開放指令部203に通知する。例えば、機器状態判定部202は、ドアゾーン検出器8の正常/異常を示す信号、ロータリーエンコーダ6の正常/異常を示す信号を受信し、各機器の正常/異常の判定結果をブレーキ開放指令部203に通知する。
ブレーキ開放指令部203は、テールコード17を介して、かご2の走行速度を計算し、かご2の走行速度に応じてブレーキ開放装置33にブレーキ開放指令を出力する制御を行う。具体的には、ブレーキ開放指令部203は、かご2の走行速度をかご速度基準値203aと定期的に比較する。そして、かご2の走行速度がかご速度基準値以下である場合には、ブレーキ7の開放を継続し、かご2の走行速度がかご速度基準値を超える場合には、ブレーキ7の開放を停止するように制御する。
このように、ブレーキ開放指令部203が、かご速度がかご速度基準値203aを超えない範囲でブレーキ7の開放を制御することで、救出運転時にかご2を停止させることなく速やかに最寄り階に運転することができる。
本実施形態では、エレベーター1は、かご2の動きを伝える調速用ロープ21を有し、かご2の走行速度がかご速度基準値203aを超えたことを検出してかご2の走行速度を低下させる調速機20を備える。かご速度基準値203aは、一例として調速機20が動作を開始するかご速度(ガバナ動作速度)に設定することができる。
この場合、かご2が増速し調速機20の作用により非常制動が行われないように、かご2の走行速度を制御することができる。それゆえ、乗客は非常制動による強い不快感を感じることがない。
また、ブレーキ開放指令部203は、ドアゾーン検出器8によりかご2がドア開閉許可ゾーンに到着したことを検出したとき、ブレーキ開放指令を出力してブレーキ7の開放を停止する。
ドア開閉指令部204は、ドア開閉装置10が正常である場合、ドア開閉装置10に対してドア開指令又はドア閉指令を出力する。また、ドア開閉指令部204は、ドア開閉装置10が異常(故障)である場合、ドア開閉装置10の電源を遮断する。さらに、ドア開閉指令部204は、ドア開閉装置10の電源を遮断したことを出力処理部205に通知する。
出力処理部205は、ドア開閉装置10が異常(故障)である場合には、かご2内の乗客にドア11を手動で開放する必要があることを、表示や音声により報知する。
[エレベーター故障時の救出運転制御]
次に、第1の実施形態に係るエレベーター故障時の救出運転制御について説明する。
図4は、第1の実施形態に係るエレベーター故障時の救出運転制御の手順例を示すフローチャートである。本フローチャートは、エレベーター1の故障時に、マイクロコンピューター31がエレベーター起動不能を示す故障信号を出力し、かご1が停止した状態であることを前提とする。本フローチャートでは、ほとんどの処理ステップの主体は、ロボット100(CPU110)である。CPU110が、記憶装置120に格納されているプログラムを実行することにより、図4に示すフローチャートの各ステップの処理が実行される。
まず、ロボット100の駆動制御部121は、ロボット100を任意の階床に停止したかご2に乗車させる(S1)。次いで、救出運転制御部124は、駆動制御部121によりロボット100の動作を制御して、コネクタ141をかご2内のコネクタ14(端子)に接続する(S2)。これにより、ロボット100は、コネクタ141、コネクタ14、及びテールコード17を介して、エレベーター1に接続する。接続先は、エレベーター制御装置30内のマイクロコンピューター31、ブレーキ開放装置33、ドア開閉装置10、及びドアゾーン検出器8である。
上記のとおり、救出運転制御部124は、ロボット100がかご2に乗車後、ロボット100を駆動してロボット側コネクタ(コネクタ141)をかご側コネクタ(コネクタ14)に接続し、電線(テールコード17)を介して制御部(マクロコンピューター31)及びブレーキ開放装置33と電気的に接続する。これにより、ロボット100は、かご2に乗車後、速やかにエレベーター1の故障信号を受信する準備が整うため、エレベーター故障時に円滑に救出運転を行える。
なお、救出運転制御部124は、ロボット100がかご2に乗車後、無線通信を通じて故障信号を受信した場合に、ロボット100を駆動してロボット側コネクタ(コネクタ141)をかご側コネクタ(コネクタ14)に接続させるようにしてもよい。このように、故障信号を受信してからロボット100をエレベーター1に接続することで、ロボット100は、エレベーターの故障が発生するまでは、指示を受けたサービスに集中して実施することができる。
次いで、故障信号受信部201は、テールコード17を介して、エレベーター制御装置30からエレベーター起動不能を示す故障信号を受信したかどうかを判定する(S3)。故障信号受信部201が故障信号を受信していない場合(S3のNO)、エレベーター1は正常であるため、エレベーター制御装置30が、通常運転を行い目的階までかご2を移動する(S24)。ステップS24の処理後、本フローチャートの処理を終了する。
一方、故障信号受信部201が故障信号を受信した場合には(S3のYES)、エレベーター1が起動不能の状態、すなわちブレーキ7が作動してエレベーター1が停止した状態である。ここで、機器状態判定部202は、ドアゾーン検出器8が正常かどうかを判定し(S4)、ドアゾーン検出器8が異常である場合には(S4のNO)、ドア開閉許可ゾーンの検出が不可能なため、救出運転不可と判断して(S25)本フローチャートの処理を終了する。
続いて、機器状態判定部202は、ドアゾーン検出器8が正常である場合には(S4のYES)、巻上機4に設けられたロータリーエンコーダ6が正常かどうかを判定する(S5)。そして、機器状態判定部202は、ロータリーエンコーダ6が正常である場合(S5のYES)にはステップS6の処理へ移行し、ロータリーエンコーダ6が異常である場合(S5のNO)にはステップS11の処理へ移行する。
次いで、ブレーキ開放指令部203は、ロータリーエンコーダ6が正常である場合には(S5のYES)、テールコード17を介して、ブレーキ開放装置33へブレーキ開放指令を出力する(S6)。次いで、ブレーキ開放指令部203は、所定時間の経過後に、巻上機4のロータリーエンコーダ6のRE信号に基づいてかご2の走行速度(かご速度)を計算し、かご速度がかご速度基準値203a(例えばガバナ動作速度)以下かどうかを判定する(S7)。
次いで、かご速度がかご速度基準値203a以下である場合には(S7のYES)、ブレーキ開放指令部203は、ブレーキ7の開放を継続する(S8)。そして、ブレーキ開放指令部203は、かご2がドア開閉許可ゾーン(図中「ドアゾーン」)内かどうかを判定する(S9)。ブレーキ開放指令部203は、かご2がドア開閉許可ゾーン内である場合(S9のYES)にはステップS17の処理へ移行し、かご2がドア開閉許可ゾーン内ではない場合(S9のNO)にはステップS7のかご速度の判定処理に移行する。
一方、ステップS7においてかご速度がかご速度基準値203a以下ではない場合には(S7のNO)、ブレーキ開放指令部203は、ブレーキ開放指令を中止してブレーキ7の開放を停止する(S10)。そして、一定時間経過後に、ブレーキ開放指令部203は、ステップS6の処理(ブレーキ開放)に移行する。
次いで、上記ステップS5においてロータリーエンコーダ6が異常である場合には(S5のNO)、テールコード17を介して、ブレーキ開放装置33へブレーキ開放指令を出力する(S11)。ブレーキ開放指令部203は、加速度センサ133の出力信号に基づいてかご速度を推定する(S12)。加速度センサ133の鉛直方向の出力信号を微分することで、ロボット100の鉛直方向の速度、即ちかご速度を推定できる。
次いで、ブレーキ開放指令部203は、所定時間の経過後に、加速度センサ133を用いて推定したかご速度がかご速度基準値203a以下かどうかを判定する(S13)。
次いで、かご速度がかご速度基準値203a以下である場合には(S13のYES)、ブレーキ開放指令部203は、ブレーキ7の開放を継続する(S14)。そして、ブレーキ開放指令部203は、かご2がドア開閉許可ゾーン内かどうかを判定する(S15)。ブレーキ開放指令部203は、かご2がドア開閉許可ゾーン内である場合(S15のYES)にはステップS17の処理へ移行し、かご2がドア開閉許可ゾーン内ではない場合(S15のNO)にはステップS12のかご速度の推定処理に移行する。
一方、ステップS13において推定かご速度がかご速度基準値203a以下ではない場合には(S13のNO)、ブレーキ開放指令部203は、ブレーキ開放指令を中止してブレーキ7の開放を停止する(S16)。そして、一定時間経過後に、ブレーキ開放指令部203は、ステップS11の処理(ブレーキ開放)に移行する。
次いで、ステップS9のYESの場合、又はステップS15のYESの場合、ブレーキ開放指令部203は、かご1がドア開閉許可ゾーンに到着したためブレーキ開放を停止する(S17)。
次いで、ドア開閉指令部204は、ドア開閉装置10が正常かどうかを判定し(S18)、ドア開閉装置10が正常である場合には(S18のYES)、ドア開閉装置10にドア開指令を出力してドア11を開放する(S19)。次いで、ドア開閉指令部204は、一定時間が経過したかどうかを判定し(S20)、一定時間が経過した場合には(S20のYES)、ドア開閉装置10にドア閉指令を出力してドア11を閉じ(S21)、本フローチャートの処理を終了する。一方、一定時間が経過していない場合には(S20のNO)、ステップS19の処理に移行し、ドア開閉装置10に対するドア開指令の出力を継続する。
また、ドア開閉指令部204は、ドア開閉装置10が異常である場合には(S18のNO)、ドア開閉装置10の電源を遮断する(S22)。そして、出力処理部205は、かご2内の乗客に手動によるドア開放(ドア11を手動で開放する必要があること)を報知する(S23)。例えば、出力処理部205は、ロボット100のスピーカ135により乗客へアナウンスしたり、かご2内の表示装置12にメッセージを表示したりする制御を行う。ステップS23の処理後、本フローチャートの処理を終了する。
以上のとおり、本実施形態に係るエレベーター制御装置(CPU110、記憶装置120)は、かご2と釣合い錘5を連結する主ロープ3を巻き上げる巻上機4と、巻上機4の駆動を抑制するブレーキ7と、ブレーキ7を開放するブレーキ開放装置33と、かご2がドア開閉許可ゾーンにいることを検出する位置検出器(ドアゾーン検出器8、端階検出器9)と、かご2に設けられたドア11の開閉を行うドア開閉装置10と、かご2の運転を制御する制御部(マイクロコンピュータ31)と、を備えるエレベーター1を移動するロボット100に搭載される。このエレベーター制御装置は、制御部からエレベーター起動不能を示す故障信号を受信した場合に、ブレーキ開放指令を出力してブレーキ開放装置33によるブレーキ7の開放、及び、かご2がドア開閉許可ゾーンに到着後にかご2に設けられたドア11の開閉を制御する救出運転制御部124、を備える。
上記のように構成された第1の実施形態によれば、エレベーター故障時、ロボット100に搭載されたエレベーター制御装置からブレーキ7の開放を制御し、かご2内の乗客の安全を確保することができる。また、エレベーター故障時、保守員の到着を待たずにかご2内の乗客を救出することができ、閉じ込め時間の短縮が図られる。
また、本実施形態によれば、ドア11をロボット100が制御することで、エレベーター制御装置30のマイクロコンピューター31が異常時でもドア11の開閉が可能である。
また、上述した本実施形態に係るエレベーター制御装置(CPU110、記憶装置120)では、救出運転制御部124は、巻上機4の回転に応じた信号を出力する回転検出装置(ロータリーエンコーダ6)が正常である場合には、回転検出装置の出力信号に基づいてかご2の走行速度を計算するように構成されている。
上記構成によれば、通常、巻上機4に設置されている回転検出器を用いて、かご2の走行速度を計算し、ロボット100による救出運転が可能である。
また、上述した本実施形態に係るエレベーター制御装置(CPU110、記憶装置120)を搭載したロボット100(移動体の一例)は、加速度センサ133を備える。そして、上述したエレベーター制御装置(ロボット100)では、救出運転制御部124は、加速度センサ133が正常である場合には、加速度センサ133の出力信号に基づいてかご2の走行速度を推定するように構成されている。
上記構成によれば、巻上機4のロータリーエンコーダ6が故障時にも、ロボット100に設けた加速度センサ133を用いて、ロボット100による救出運転が可能である。
また、上述した本実施形態に係るエレベーター制御装置(CPU110、記憶装置120)において、救出運転制御部124は、位置検出器(ドアゾーン検出器8又は端階検出器9)によりかご2がドア開閉許可ゾーンに到着したことを検出したときブレーキ7の開放を停止し、その後、ドア開閉装置10が正常である場合には、ドア開閉装置10にドア開指令を出力してドア11を自動で開放する制御を行い、又は、ドア開閉装置10が故障している場合には、ドア開閉装置10の電源を遮断して乗客がドア11を手動で開放できる状態に制御するように構成されている。
上記構成によれば、かご2がブレーキ開閉許可ゾーンに到着したときに、ブレーキ7の開放を停止することで、かご2をブレーキ開閉許可ゾーンで停止させることができる。また、そして、ドア11をロボット100が制御することで、エレベーター制御装置30のマイクロコンピューター31が異常時でもドア11の開閉が可能である。さらに、ドア11が故障時でもブレーキ電源を遮断して乗客による手動開閉可能とすることで、閉じ込めのリスクを低減できる。
また、上述した本実施形態に係るエレベーター制御装置(CPU110、記憶装置120)では、救出運転制御部124は、ドア開閉装置10が故障している場合には、乗客にドア11を手動で開放する必要があることを報知するように構成されている。
上記構成によれば、乗客にドア11を手動で開閉可能であることを表示及び音声により確実に知らせることで、ドア11の手動開閉を速やかに促すことができ、それによりドア開閉装置10が故障している場合でも乗客の安全を確保することができる。
また、上述した本実施形態では、エレベーター1は、ロボット100と通信及び送電を行うための電線(テールコード17)に接続されたコネクタ(かご2内のコネクタ14、ホール側のコネクタ42)、を備え、ロボット100は、上記コネクタに接続するためのロボット側コネクタ(コネクタ141)を備える。そして、救出運転制御部142は、ロボット100を駆動してロボット側コネクタをコネクタに接続させ、電線を介して、制御部(マイクロコンピューター31)及びブレーキ開放装置33と電気的に接続する。
上記構成により、ロボット100は、コネクタ、ロボット側コネクタ、及び電線を介して、エレベーター1の制御部(マイクロコンピューター31)及びブレーキ開放装置33と接続し、制御部から故障信号の受信、及びブレーキ開放装置へブレーキ開放指令の出力が可能となる。
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態では、ロボット100がエレベーター1のエレベーターホールで待機し、ロボット100が無線通信によりエレベーター1の故障信号を受信する場合の例を説明する。
図5は、第2の実施形態に係るエレベーター1の全体構成例及びエレベーター制御装置30の構成例を示す。図5のエレベーター1及びロボット100と、図1のエレベーター1及びロボット100との相違点は、図5ではロボット100がエレベーター1のエレベーターホールで待機しているところである。また、ロボット100は、エレベーターホールにあるコネクタ42(ホール側コネクタ)と接続するため、かご2内にコネクタ14(図1参照)が設置されていない。
図5に示すように、任意の階床FLのエレベーターホール(乗り場前)に、ホール呼びボタン40が設けられている。ホール呼びボタン40は、ホール電源/信号線41(電線の一例)を介してエレベーター制御装置30と接続しており、エレベーター制御装置30との間で通信及び送電を行うことができる。また、エレベーターホールには、ロボット100のコネクタ141が接続されるコネクタ42(ホール側コネクタ)が設けられている。
エレベーター制御装置30は、ロボット100に対しエレベーター1の故障信号を無線通信により送信するため、無線通信インターフェース34(図中、「無線通信I/F」と表記)を備える。
次に、第2の実施形態に係るエレベーター故障時の救出運転制御について説明する。
図6は、第2の実施形態に係るエレベーター故障時の救出運転制御の手順例を示すフローチャートである。図6のフローチャートについて、図4のフローチャートとの相違点を中心に説明する。
まず、ロボット100の駆動制御部121は、ロボット100に所定のサービスを行わせるために、ロボット100を任意の階床FLのエレベーターホールで待機させる(S31)。次いで、救出運転制御部124の故障信号受信部201は、エレベーター制御装置30から無線によりエレベーター起動不能を示す故障信号を受信したかどうかを判定する(S32)。
エレベーター制御装置30のマイクロコンピューター31は、無線通信インターフェース34を通じてエレベーター起動不能を示す故障信号を送信する。このとき、マイクロコンピューター31は、相手(ロボット100)を特定して故障信号を送信してもよいし、建築構造物内に存在する複数のロボットに対して故障信号を送信してもよい。この場合、故障したエレベーター(号機)に最も近い位置にいるロボットが救出運転を実施するとよい。
ここで、故障信号受信部201が故障信号を受信していない場合(S32のNO)、エレベーター1は正常であるため、エレベーター制御装置30が、通常運転を行い目的階までかご2を移動する(S48)。ステップS48の処理後、本フローチャートの処理を終了する。
一方、故障信号受信部201が故障信号を受信した場合には(S32のYES)、救出運転制御部124は、駆動制御部121によりロボット100の動作を制御して、コネクタ141をエレベーターホールのコネクタ42(端子)に接続する(S33)。次いで、機器状態判定部202は、ドアゾーン検出器8が正常かどうかを判定し(S34)、ドアゾーン検出器8が異常である場合には(S34のNO)、救出運転不可と判断して(S49)本フローチャートの処理を終了する。
続いて、機器状態判定部202は、ドアゾーン検出器8が正常である場合には(S34のYES)、巻上機4のロータリーエンコーダ6が正常かどうかを判定する(S35)。そして、機器状態判定部202は、ロータリーエンコーダ6が正常である場合(S35のYES)にはステップS36の処理へ移行し、ロータリーエンコーダ6が異常である場合(S35のNO)にはステップS49の処理へ移行する。
図4では、ロータリーエンコーダ6が異常であっても、ロボット100の加速度センサ133を利用して救出運転を行ったが、図6ではロボット100がエレベーターホールにいるため、かご速度を検出できない。そのため、図6では、ロータリーエンコーダ6が異常である場合には、救出運転不可とする。
次いで、救出運転制御部124は、ステップS36~S47の処理を適宜実行する。ステップS36~S40,S41~S47は、図4のステップS6~S10,S17~S23に相当する。なお、ステップS47において出力処理部205は、かご2内の乗客に手動によるドア開放(ドア11を手動で開放する必要があること)を報知する際に、かご2内のスピーカ13により乗客へアナウンスしたり、かご2内の表示装置12にメッセージを表示したりする制御を行う。
上記のように構成された第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、第2の実施形態によれば、エレベーター故障時、ロボット100に搭載されたエレベーター制御装置からブレーキ7の開放を制御し、かご内の乗客の安全を確保することができる。また、エレベーター故障時、保守員の到着を待たずにかご2内の乗客を救出することができ、閉じ込め時間の短縮が図られる。
また、本実施形態によれば、ドア11をロボット100が制御することで、エレベーター制御装置30のマイクロコンピューター31が異常時でもドア11の開閉が可能である。さらに、ドア11が故障時でもブレーキ電源を遮断して乗客による手動開閉可能とすることで、閉じ込めのリスクを低減できる。
<3.変形例>
上述した第1及び第2の実施形態では、ロボット100がエレベーター1の故障信号を受信したときに、ロボット100がブレーキ開放を行う例を説明したが、この例に限らない。例えば、電源断などによりマイクロコンピューター31から信号が得られないときに、直ちにマイクロコンピューター31に故障又は電源断が発生したと判断して、ロボット100がブレーキ開放指令を出力する構成としてもよい。
また、第1及び第2の実施形態では、ドアゾーン検出器8によりかご2がドア開閉許可ゾーンに到達したことを検出したときにドア開閉を許可にしたが、ドア開閉許可ゾーン検出に代わり端階検出によりドア開閉を許可するようにしてもよい。通常、端階遮蔽板16は、かご2がドア開閉許可ゾーン内にいるときに検出されるように配置される。そのため、端階検出をもってドア開閉の許可の是非を判断することが可能である。これにより、ドアゾーン検出器8が故障した場合でも、端階検出器9を利用して救出運転を行うことができる。
また、巻上機4のロータリーエンコーダ6が故障した場合や誤差が大きい場合には、調速機20のロータリーエンコーダ24を代用してもよい。これにより、救出運転制御の可用性が向上する。さらにまた、ロータリーエンコーダ6とロータリーエンコーダ24の両方の出力信号の論理積を用いて、救出運転制御するようにしてもよい。
また、タブレット型端末やノート型PC等の携帯可能な情報端末装置(移動体の一例)に、ロボット100が備えるエレベーター制御装置の機能を組み込んでもよい。例えば、情報端末装置がエレベーター1の故障信号を受信した場合、構造建築物の管理人が当該情報端末装置をエレベーターホールのコネクタ42に接続し、救出運転制御を実行することにより、エレベーター故障時、保守員及びロボット100の到着を待たずにかご2内の乗客を救出することができ、閉じ込め時間の短縮が図られる。
また、本発明は、テールコード17がないタイプのエレベーターにも適用可能である。
さらに、上述した第1及び第2の実施形態において、エレベーター故障時、エレベーターの電源が遮断されている可能性もある。そこで、ロボット100の救出運転制御部124は、エレベーター制御装置30からエレベーター1の故障信号を受信時に、エレベーター1の電力レベルを確認する。そして、救出運転制御部124は、エレベーター1の電力レベルがブレーキ開放を行うのに必要な電力レベルに達していないと判断した場合には、バッテリ制御部151によりテールコード17又はホール電源/信号線41を介して、バッテリ150からエレベーター1へバッテリの電力を送電する。これにより、エレベーター1の電源が遮断されている場合でも、ブレーキ開放を行い救出運転を行うことができる。
さらに、本発明は上述した各実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した各実施形態は本発明に対する理解を助けるためにエレベーター及びエレベーター制御装置の構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成要素の追加又は置換、削除をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。ハードウェアとして、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などを用いてもよい。また、上記の各構成要素、機能等は、コンピューターが備えるプロセッサ(プロセッサ311、CPU110)がそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、半導体メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置(メモリ312、記憶装置120)、又はICカード、SDカード、光ディスク等の記録媒体に置くことができる。
また、図4及び図6に示すフローチャートにおいて、最終的な処理結果に影響を及ぼさない範囲で、複数の処理を並列的に実行したり、処理順序を変更したりしてもよい。
1…エレベーター、 2…かご、 3…主ロープ、 4…巻上機(モータ)、 5…釣合い錘、 6…ロータリーエンコーダ、 7…ブレーキ、 8…ドアゾーン検出器、 9…端階検出器、 10…ドア開閉装置、 11…かごドア、 12…表示装置、 13…スピーカ、 14…コネクタ(かご側コネクタ)、 15…ドアゾーン遮蔽板、 16…端階遮蔽板、 17…テールコード(電線)、 20…調速機、 21…調速用ロープ、 22…連結部材、 23…綱車、 24…ロータリーエンコーダ、 30…エレベーター制御装置、 31…マイクロコンピューター、 311…プロセッサ、 312…メモリ、 32…ブレーキ制御装置、 33…ブレーキ開放装置、 34…無線通信インターフェース、 41…ホール電源/信号線、 42…コネクタ(ホール側コネクタ)、 100…ロボット、 110…CPU、 120…記憶装置、 121…駆動制御部、 124…救出運転制御部、 133…加速度センサ、 135…スピーカ、 136…駆動機構、 140…通信インターフェース、 141…コネクタ(ロボット側コネクタ)、 150…バッテリ、 151…バッテリ制御部

Claims (12)

  1. かごと釣合い錘を連結する主ロープを巻き上げる巻上機と、前記巻上機の駆動を抑制するブレーキと、前記ブレーキを開放するブレーキ開放装置と、前記かごがドア開閉許可ゾーンにいることを検出する位置検出器と、前記かごに設けられたドアの開閉を行うドア開閉装置と、前記かごの運転を制御する制御部と、を備えるエレベーターを移動するロボットに搭載されたエレベーター制御装置であって、
    前記制御部からエレベーター起動不能を示す故障信号を受信した場合に、前記ブレーキ開放装置にブレーキ開放指令を出力して前記ブレーキの開放、及び、前記かごがドア開閉許可ゾーンに到着後に前記かごに設けられたドアの開閉を制御する救出運転制御部、を備え
    前記救出運転制御部は、前記ロボットに設けられている加速度センサの出力信号に基づいて前記かごの走行速度を推定し、前記かごの走行速度をかご速度基準値と定期的に比較し、前記かごの走行速度が前記かご速度基準値以下である場合には、前記ブレーキの開放を継続し、前記かごの走行速度が前記かご速度基準値を超える場合には、前記ブレーキの開放を停止するように制御する
    エレベーター制御装置。
  2. 前記救出運転制御部は、前記巻上機の回転に応じた信号を出力する回転検出装置が正常である場合には、前記回転検出装置の出力信号に基づいて前記かごの走行速度を計算して該かごの走行速度と前記かご速度基準値との比較を行い、前記回転検出装置が異常である場合には、前記ロボットの前記加速度センサの出力信号に基づいて推定した前記かごの走行速度を前記かご速度基準値と比較する
    請求項に記載のエレベーター制御装置。
  3. かごと釣合い錘を連結する主ロープを巻き上げる巻上機と、前記巻上機の駆動を抑制するブレーキと、前記ブレーキを開放するブレーキ開放装置と、前記かごがドア開閉許可ゾーンにいることを検出する位置検出器と、前記かごに設けられたドアの開閉を行うドア開閉装置と、前記かごの運転を制御する制御部と、を備えるエレベーターを移動するロボットに搭載されたエレベーター制御装置であって、
    前記制御部からエレベーター起動不能を示す故障信号を受信した場合に、前記ブレーキ開放装置にブレーキ開放指令を出力して前記ブレーキの開放、及び、前記かごがドア開閉許可ゾーンに到着後に前記かごに設けられたドアの開閉を制御する救出運転制御部、を備え、
    前記救出運転制御部は、前記かごの走行速度をかご速度基準値と定期的に比較し、前記かごの走行速度が前記かご速度基準値以下である場合には、前記ブレーキの開放を継続し、前記かごの走行速度が前記かご速度基準値を超える場合には、前記ブレーキの開放を停止するように制御し、
    前記救出運転制御部は、前記位置検出器により前記かごがドア開閉許可ゾーンに到着したことを検出したとき前記ブレーキの開放を停止し、その後、前記ドア開閉装置が正常である場合には、前記ドア開閉装置にドア開指令を出力して前記ドアを自動で開放する制御を行い、又は、前記ドア開閉装置が故障している場合には、前記ドア開閉装置の電源を遮断して乗客が前記ドアを手動で開放できる状態に制御し、前記乗客に前記ドアを手動で開放する必要があることを報知する
    レベーター制御装置。
  4. 前記エレベーターが、前記かごの動きを伝えるロープを有し、前記かごの走行速度が前記かご速度基準値を超えたことを検出して前記かごの走行速度を低下させる調速機、を備える
    請求項1又は3に記載のエレベーター制御装置。
  5. かごと釣合い錘を連結する主ロープを巻き上げる巻上機と、前記巻上機の駆動を抑制するブレーキと、前記ブレーキを開放するブレーキ開放装置と、前記かごがドア開閉許可ゾーンにいることを検出する位置検出器と、前記かごに設けられたドアの開閉を行うドア開閉装置と、前記かごの運転を制御する制御部と、を備えるエレベーターを移動するロボットに搭載されたエレベーター制御装置であって、
    前記制御部からエレベーター起動不能を示す故障信号を受信した場合に、前記ブレーキ開放装置にブレーキ開放指令を出力して前記ブレーキの開放、及び、前記かごがドア開閉許可ゾーンに到着後に前記かごに設けられたドアの開閉を制御する救出運転制御部、を備え、
    前記エレベーターは、前記ロボットと通信及び送電を行うための電線に接続されたコネクタとして、前記かご内にかご側コネクタ、を備え、
    前記ロボットは、前記かご側コネクタに接続するためのロボット側コネクタ、を備え、
    前記救出運転制御部は、前記ロボットが前記かごに乗車後、前記ロボットを駆動して前記ロボット側コネクタを前記かご側コネクタに接続し、前記電線を介して前記制御部及び前記ブレーキ開放装置と電気的に接続する
    レベーター制御装置。
  6. 前記救出運転制御部は、前記ロボットが前記かごに乗車後、無線通信を通じて前記故障信号を受信した場合に、前記ロボットを駆動して前記ロボット側コネクタを前記かご側コネクタに接続させる
    請求項に記載のエレベーター制御装置。
  7. かごと釣合い錘を連結する主ロープを巻き上げる巻上機と、前記巻上機の駆動を抑制するブレーキと、前記ブレーキを開放するブレーキ開放装置と、前記かごがドア開閉許可ゾーンにいることを検出する位置検出器と、前記かごに設けられたドアの開閉を行うドア開閉装置と、前記かごの運転を制御する制御部と、を備えるエレベーターと、前記エレベーターを移動するロボットとで構成されるエレベーターシステムであって、
    前記ロボットが、前記制御部からエレベーター起動不能を示す故障信号を受信した場合に、前記ブレーキ開放装置にブレーキ開放指令を出力して前記ブレーキの開放、及び、前記かごがドア開閉許可ゾーンに到着後に前記かごに設けられたドアの開閉を制御する救出運転制御部、を有するエレベーター制御装置を備え
    前記救出運転制御部は、前記ロボットに設けられている加速度センサの出力信号に基づいて前記かごの走行速度を推定し、前記かごの走行速度をかご速度基準値と定期的に比較し、前記かごの走行速度が前記かご速度基準値以下である場合には、前記ブレーキの開放を継続し、前記かごの走行速度が前記かご速度基準値を超える場合には、前記ブレーキの開放を停止するように制御する
    エレベーターシステム。
  8. かごと釣合い錘を連結する主ロープを巻き上げる巻上機と、前記巻上機の駆動を抑制するブレーキと、前記ブレーキを開放するブレーキ開放装置と、前記かごがドア開閉許可ゾーンにいることを検出する位置検出器と、前記かごに設けられたドアの開閉を行うドア開閉装置と、前記かごの運転を制御する制御部と、を備えるエレベーターと、前記エレベーターを移動するロボットとで構成されるエレベーターシステムであって、
    前記ロボットが、前記制御部からエレベーター起動不能を示す故障信号を受信した場合に、前記ブレーキ開放装置にブレーキ開放指令を出力して前記ブレーキの開放、及び、前記かごがドア開閉許可ゾーンに到着後に前記かごに設けられたドアの開閉を制御する救出運転制御部、を有するエレベーター制御装置を備え、
    前記救出運転制御部は、前記かごの走行速度をかご速度基準値と定期的に比較し、前記かごの走行速度が前記かご速度基準値以下である場合には、前記ブレーキの開放を継続し、前記かごの走行速度が前記かご速度基準値を超える場合には、前記ブレーキの開放を停止するように制御し、
    前記救出運転制御部は、前記位置検出器により前記かごがドア開閉許可ゾーンに到着したことを検出したとき前記ブレーキの開放を停止し、その後、前記ドア開閉装置が正常である場合には、前記ドア開閉装置にドア開指令を出力して前記ドアを自動で開放する制御を行い、又は、前記ドア開閉装置が故障している場合には、前記ドア開閉装置の電源を遮断して乗客が前記ドアを手動で開放できる状態に制御し、前記乗客に前記ドアを手動で開放する必要があることを報知する
    エレベーターシステム。
  9. かごと釣合い錘を連結する主ロープを巻き上げる巻上機と、前記巻上機の駆動を抑制するブレーキと、前記ブレーキを開放するブレーキ開放装置と、前記かごがドア開閉許可ゾーンにいることを検出する位置検出器と、前記かごに設けられたドアの開閉を行うドア開閉装置と、前記かごの運転を制御する制御部と、を備えるエレベーターと、前記エレベーターを移動するロボットとで構成されるエレベーターシステムであって、
    前記ロボットが、前記制御部からエレベーター起動不能を示す故障信号を受信した場合に、前記ブレーキ開放装置にブレーキ開放指令を出力して前記ブレーキの開放、及び、前記かごがドア開閉許可ゾーンに到着後に前記かごに設けられたドアの開閉を制御する救出運転制御部、を有するエレベーター制御装置を備え、
    前記エレベーターは、前記ロボットと通信及び送電を行うための電線に接続されたコネクタとして、前記かご内にかご側コネクタ、を備え、
    前記ロボットは、前記かご側コネクタに接続するためのロボット側コネクタ、を備え、
    前記救出運転制御部は、前記ロボットが前記かごに乗車後、前記ロボットを駆動して前記ロボット側コネクタを前記かご側コネクタに接続し、前記電線を介して前記制御部及び前記ブレーキ開放装置と電気的に接続する
    エレベーターシステム。
  10. かごと釣合い錘を連結する主ロープを巻き上げる巻上機と、前記巻上機の駆動を抑制するブレーキと、前記ブレーキを開放するブレーキ開放装置と、前記かごがドア開閉許可ゾーンにいることを検出する位置検出器と、前記かごに設けられたドアの開閉を行うドア開閉装置と、前記かごの運転を制御する制御部と、を備えるエレベーターを移動するロボットに搭載されたエレベーター制御装置によるエレベーター制御方法であって、
    前記エレベーター制御装置は、
    前記制御部からエレベーター起動不能を示す故障信号を受信する処理と、
    前記故障信号を受信した場合に、前記ブレーキ開放装置にブレーキ開放指令を出力して前記ブレーキの開放を制御する処理と、
    前記かごがドア開閉許可ゾーンに到着後に前記かごに設けられたドアの開閉を制御する処理と、
    前記ロボットに設けられている加速度センサの出力信号に基づいて前記かごの走行速度を推定し、前記かごの走行速度をかご速度基準値と定期的に比較し、前記かごの走行速度が前記かご速度基準値以下である場合には、前記ブレーキの開放を継続し、前記かごの走行速度が前記かご速度基準値を超える場合には、前記ブレーキの開放を停止するように制御する処理と、を実行する
    エレベーター制御方法。
  11. かごと釣合い錘を連結する主ロープを巻き上げる巻上機と、前記巻上機の駆動を抑制するブレーキと、前記ブレーキを開放するブレーキ開放装置と、前記かごがドア開閉許可ゾーンにいることを検出する位置検出器と、前記かごに設けられたドアの開閉を行うドア開閉装置と、前記かごの運転を制御する制御部と、を備えるエレベーターを移動するロボットに搭載されたエレベーター制御装置によるエレベーター制御方法であって、
    前記エレベーター制御装置は、
    前記制御部からエレベーター起動不能を示す故障信号を受信する処理と、
    前記故障信号を受信した場合に、前記ブレーキ開放装置にブレーキ開放指令を出力して前記ブレーキの開放を制御する処理と、
    前記かごがドア開閉許可ゾーンに到着後に前記かごに設けられたドアの開閉を制御する処理と、
    前記かごの走行速度をかご速度基準値と定期的に比較し、前記かごの走行速度が前記かご速度基準値以下である場合には、前記ブレーキの開放を継続し、前記かごの走行速度が前記かご速度基準値を超える場合には、前記ブレーキの開放を停止するように制御する処理と、
    前記位置検出器により前記かごがドア開閉許可ゾーンに到着したことを検出したとき前記ブレーキの開放を停止し、その後、前記ドア開閉装置が正常である場合には、前記ドア開閉装置にドア開指令を出力して前記ドアを自動で開放する制御を行い、又は、前記ドア開閉装置が故障している場合には、前記ドア開閉装置の電源を遮断して乗客が前記ドアを手動で開放できる状態に制御し、前記乗客に前記ドアを手動で開放する必要があることを報知する処理と、を実行する
    エレベーター制御方法。
  12. かごと釣合い錘を連結する主ロープを巻き上げる巻上機と、前記巻上機の駆動を抑制するブレーキと、前記ブレーキを開放するブレーキ開放装置と、前記かごがドア開閉許可ゾーンにいることを検出する位置検出器と、前記かごに設けられたドアの開閉を行うドア開閉装置と、前記かごの運転を制御する制御部と、を備えるエレベーターを移動するロボットに搭載されたエレベーター制御装置によるエレベーター制御方法であって、
    前記エレベーターは、前記ロボットと通信及び送電を行うための電線に接続されたコネクタとして、前記かご内にかご側コネクタ、を備え、
    前記ロボットは、前記かご側コネクタに接続するためのロボット側コネクタ、を備え、
    前記エレベーター制御装置は、
    前記ロボットが前記かごに乗車後、前記ロボットを駆動して前記ロボット側コネクタを前記かご側コネクタに接続し、前記電線を介して前記制御部及び前記ブレーキ開放装置と電気的に接続する処理と、
    前記制御部からエレベーター起動不能を示す故障信号を受信する処理と、
    前記故障信号を受信した場合に、前記ブレーキ開放装置にブレーキ開放指令を出力して前記ブレーキの開放を制御する処理と、
    前記かごがドア開閉許可ゾーンに到着後に前記かごに設けられたドアの開閉を制御する処理と、を実行する
    エレベーター制御方法。
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