JP2001002340A - エレベータのブレーキ解放装置 - Google Patents

エレベータのブレーキ解放装置

Info

Publication number
JP2001002340A
JP2001002340A JP11173930A JP17393099A JP2001002340A JP 2001002340 A JP2001002340 A JP 2001002340A JP 11173930 A JP11173930 A JP 11173930A JP 17393099 A JP17393099 A JP 17393099A JP 2001002340 A JP2001002340 A JP 2001002340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elevator
brake
car
release
brake release
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11173930A
Other languages
English (en)
Inventor
Norie Matsuda
紀江 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP11173930A priority Critical patent/JP2001002340A/ja
Publication of JP2001002340A publication Critical patent/JP2001002340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻上器に機械的に連結されたブレーキ解放レ
バーが制御盤に設けられたが、そのため制御盤の据付配
置位置が大幅に制限を受けた。そこで制御盤等の配置位
置の自由度を大きくできるブレーキ解放装置の提供を図
る。 【解決手段】 解放用スイッチ84と蓄電池85とで直
列回路を形成し、これを巻上機4内のブレーキ解放用電
磁コイル4aの両端子間に接続するように構成した。こ
のようにブレーキ解放装置を電気回路で構成したので、
配線により、電磁ブレーキ解放用の解放用スイッチ84
を任意の位置に配置することができる。従って、解放用
スイッチ84の据付場所を作業員が操作し易い位置に任
意に選択できるようになり、ブレーキ解放装置を組込ん
だ制御盤8もその取り付け位置の自由度を大幅に改善す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータのブレ
ーキ解放装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】つるべ式エレベータの巻上機には、停電
等により供給動力が遮断されたとき、電動機の回転を自
動的に制止させ、乗りかごを直ちに停止させる電磁ブレ
ーキが設けられている。電磁ブレーキの制動力は、ばね
の力により与えられていて、通常は電磁コイルの励磁に
よってブレーキ解放がなされ、乗りかごの昇降移動が行
われる。
【0003】そこで、動力源の遮断により停止した乗り
かごを手動により移動させ、乗りかご内に閉じ込められ
た乗客を救出するために、エレベータの機械室には、電
磁ブレーキを手動で解放させる解放レバーが設けられて
いる。
【0004】周知のように、ばねの力によりブレーキが
作動した巻上機側は、ブレーキドラム(制動輪)にブレ
ーキシューが押しつけられた状態にあるので、そのブレ
ーキシューをブレーキドラムから手動により引き離しが
解放できるように、てこ(梃)の原理を利用したブレー
キレバーが巻上機に取り付けられており、このブレーキ
レバーと前記解放レバーとはコントロールワイヤで連結
されている。
【0005】従って、停電事故等が発生したとき、作業
員は、機械室内で解放レバーを操作して電磁ブレーキを
少しずつ緩めつつ、電動機軸に取り付けられたターニン
グハンドルを回転操作し、乗りかごを最寄り階までゆっ
くり昇降移動させ、着床位置を目視により確認しつつ戸
開させていた。
【0006】なお、ブレーキ解放において乗りかごの手
動による移動操作は、上記のように停電事故等により乗
りかご内に閉じ込められた乗客の救出時のみならず、エ
レベータの保守・点検作業においても行われる。
【0007】上記のように、作業員の操作する解放レバ
ーは、一般には巻上機が据え付けられた昇降路上の機械
室内に設置されるが、最近、建物の有効利用や日照権等
の環境問題の観点から採用されるようになった機械室を
設けないいわゆるマシンルームレスエレベータでは、最
上階の三方枠内に収納された制御盤内に設置されてい
る。
【0008】図6は従来のエレベータのブレーキ解放装
置をマシンルームレスエレベータに設置した状態を説明
する正面図である。
【0009】すなわち、図6ではせり上げ式のエレベー
タを示しており、昇降路1の天井壁1aに一方の端部を
固定したロープ2は、乗りかご3の下枠に取り付けた綱
車31、巻上機4の駆動綱車、及びつり合い重り5の綱
車51を順次巻回して、その他端部は同じく昇降路1の
天井壁1aに固定されている。巻上機4は図示しないガ
イドレールの上端部近くに設置されており、巻上機4の
駆動制御により乗りかご3は、ガイドレールに案内され
つつ巻上機4の駆動制御により昇降移動する。
【0010】図示しないが巻上機4に設けられたブレー
キレバーはコントロールワイヤ6を介して、三方枠7内
の制御盤8に設置された解放レバー81に連結されてい
る。従って、停電時やエレベータの故障時に作業員は、
エレベータホール9の三方枠7内に設置した制御盤8を
開け、手動により解放レバー81を操作して、機械的に
ブレーキの解放を行ない、乗りかご3を移動させてい
た。
【0011】また、制御盤8には、解放レバー81のほ
かにエレベータの運行を制御する制御器82、エレベー
タの運行状況のデータを公衆電話回線10を介して監視
センタ11の端末機器11aに伝送するための遠隔保守
端末機器83が設けられていて、監視センタ11側で
は、乗りかご3の走行状態等を公衆電話回線10及び遠
隔保守端末機器83を介して常時監視点検できるように
接続構成されている。
【0012】なお、遠隔保守端末機器83内には、バッ
テリ83aが内蔵されていて、仮にエレベータの動力源
が停止しても、乗りかご3の走行状態を監視センタ11
側に伝送することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のエ
レベータのブレーキ解放装置は、制御盤側に設けられた
解放レバーがコントロールワイヤを介して巻上機側のブ
レーキレバーを作動させるように構成されたので、巻上
機の動力源である主電源が停電して、エレベータが停止
したとき等では、作業員は制御盤等に設置されたブレー
キ解放レバーを操作して、巻上機を手動操作していた。
【0014】このように、従来のブレーキ解放装置は、
ブレーキ解放レバーと巻上機のブレーキレバーとがコン
トロールワイヤにより機械的に連結構成されるので、解
放レバーと巻上機との間はできるだけ距離が短くまた単
純な経路で接続されることが望まれる。従って、解放レ
バーを設けた制御盤は、巻上機が設置された高さ位置に
せり上げられて取り付けられるなど、その取り付け位置
が著しく制約され、作業員の操作性を阻害した配置とな
ることが多く、改善が要望されていた。
【0015】そこで本発明は、制御盤等の設置位置に大
きな自由度が得られるエレベータのブレーキ解放装置を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために、請求項1に記載の発明は、巻上機内にブレー
キ解放用電磁コイルを有するエレベータのブレーキ解放
装置において、ブレーキ解放用電磁コイルの両端子間
に、解放用スイッチと蓄電池との直列回路を接続して構
成されたことを特徴とする。
【0017】このように請求項1記載の発明によれば、
巻上機内のブレーキ解放用電磁コイルの両端子間に、ス
イッチと蓄電池との電気的な直列回路を接続構成したの
で、仮に停電等により動力源が遮断されても、解放用ス
イッチ操作により蓄電池からブレーキ解放用電磁コイル
に給電してブレーキの解放を行うことができる。
【0018】すなわち、ブレーキ解放装置を、従来のよ
うな機械的構成によることなく、電気配線による接続構
成としたので、作業員が操作するスイッチの据付場所を
任意に設定できるようになり、三方枠内への制御盤の取
り付け自由度を大幅に改善することができる。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明のエレベータのブレーキ解放装置において、解放
用スイッチは、エレベータの遠隔保守端末機器を介して
電話回線等により監視センタの端末機器に接続され、監
視センタの端末機器からオン、オフ制御されるように構
成されたことを特徴とする。
【0020】このように請求項2に記載の発明によれ
ば、電話回線及び遠隔保守端末機器を介して、監視セン
タの端末機器と解放用スイッチとを接続したので、監視
センタ側から遠隔操作により解放用スイッチを作動さ
せ、ブレーキの解放操作を行うことが可能となり、請求
項1に記載の発明の作用に加え、乗客の救出等の作業を
迅速かつ効率的に行うことができる。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明のエレベータのブレーキ解放装置において、遠隔
保守端末機器は、エレベータの着床検出器に接続され、
監視センタの端末機器は、エレベータ乗りかごの着床を
確認できるように構成されたことを特徴とする。
【0022】このように請求項3記載の発明によれば、
監視センタの端末機器は、電話回線等及び遠隔保守端末
機器を介して、着床検出器に接続されるので、乗りかご
の着床状況を監視センタ側から確認することができる。
【0023】従って、監視センタ側からの遠隔操作によ
り、乗りかごを確実に着床させることができ、動力源の
停止により閉じ込められた乗りかご内の乗客を速やかか
つ安全に避難させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるエレベータの
ブレーキ解放装置の一実施の形態を図1ないし図5を参
照して詳細に説明する。なお、図6に示した従来の構成
と同一構成には同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0025】図1は、本発明によるエレベータのブレー
キ解放装置の第1及び第2の実施の形態を適用したマシ
ンルームレスエレベータを示す正面図である。そこでま
ず第1の実施の形態を説明すると、図1に示すようにエ
レベータホール9の三方枠7内に制御盤8が格納配置さ
れ、制御盤8内には従来と同様に、遠隔保守端末機器8
3や図示しないエレベータ制御器82と共に、解放用ス
イッチ84及び蓄電池85が設けられている。従って、
解放用スイッチ84及び蓄電池85は、図2にその詳細
回路図を示すように、解放用スイッチ84と蓄電池85
とが直列回路を形成し、この直列回路が巻上機4内のブ
レーキ解放用電磁コイル4aの両端子間に接続されるよ
うに構成されている。
【0026】解放用スイッチ84は電気回路を開閉し、
巻上機4の電磁コイル4aに対する蓄電池85からの電
力供給を単にオン・オフ制御するものであるから、いわ
ゆるナイフスイッチ等の開閉器により構成することがで
きる。しかしこの実施の形態では、巻上機4の容量が大
であり、電力供給源である蓄電池85からは電磁ブレー
キ解放用の電流が電磁コイル4aに相当量流れることを
考慮すると共に、図2に示すように、遠隔保守端末機器
83を介し、監視センタ11側からもオン・オフ制御可
能とすべく解放用スイッチ84をリレー回路により構成
した。
【0027】すなわち、解放用スイッチ84は、電源
(電池)84aに接続されたリレー84bが、遠隔保守
端末機器からの信号により作動しリレー接点であるコン
タクタ85cをオン・オフ制御するように構成されてい
る。
【0028】従って、監視センタ11側の作業員は、端
末機器11aからブレーキ解放指令を遠隔保守端末機器
83に伝送し、遠隔制御により解放用スイッチ84をオ
ン・オフ操作することができる。
【0029】このように、第1の実施の形態によるエレ
ベータのブレーキ解放装置は、解放用スイッチ84と蓄
電池85との直列回路を、巻上機4のブレーキ解放用電
磁コイル4aの両端子間に接続したので、エレベータの
駆動源の停電等により乗りかご3が停止したときには、
遠隔制御によりあるいは制御盤8内の解放用スイッチ8
4の作業員によるオン操作による電磁コイル4aへの電
力供給により、電磁ブレーキは解放され、乗りかご3を
手動により昇降移動させることができる。
【0030】なお本実施の形態では、蓄電池85を、遠
隔保守端末機器83用のバッテリ83aとは別に設ける
ように説明したが、バッテリ83aの容量を大きくし、
バッテリ83aを蓄電池85と兼用するように構成して
も良い。
【0031】また、つるべ式のエレベータは、そもそも
乗りかご3とつり合い重り5とが重量的に釣り合いをと
りつつ昇降移動を行うものである。従って、動力源が停
電した状態において、もしも乗客を乗せた乗りかご3と
つり合い重り5との間で重量バランスがとれているとき
には、わずかな駆動トルクで乗りかご3をゆっくり移動
させることができる。
【0032】従って、解放用スイッチ84の操作に対応
して、蓄電池85等の電力がエレベータ駆動用の主回路
にも供給されるように接続構成することで、格別作業員
の手動操作によることなく、巻上機4の電動機を作動制
御し、乗りかご3を最寄り階まで緩やかに走行移動させ
ることもできる。なお、蓄電池85の容量としてDC1
10V、1A程度は必要であり、通常はNi−cd電池
の直列接続で構成できる。
【0033】いずれにしても、上記のように第1の実施
の形態によるエレベータのブレーキ解放装置によれば、
巻上機4内のブレーキ解放用電磁コイル4aと、解放用
スイッチ84及び蓄電池85とを電気配線により接続構
成したので、蓄電池85はもとより、作業員が操作する
解放用スイッチ84の設置位置を作業員の作業性の良い
位置に適宜配置することができる。従って、制御盤8自
体の設置位置の自由度が大となり、作業性の良い配置と
することができる。
【0034】また遠隔操作により解放用スイッチ84を
作動させるように構成し、かつ、停電時等において保守
用電源(例えばバッテリ83a)がエレベータの主回路
に切替接続されるように構成されたエレベータにおいて
は、監視センタ11側の作業員が解放用スイッチ84を
操作するためにわざわざ遠隔地のビルに駆けつけるまで
もなく、遠隔制御により乗りかご3を最寄りの階まで移
動させて乗りかご3内の乗客を迅速に救出することがで
きる。
【0035】なお、上記第1の実施の形態では、監視セ
ンタ11側の端末機器11aと解放用スイッチ84と
を、電話回線10及び遠隔保守端末機器83を介して接
続し、停電時やエレベータの保守・点検等に際し、解放
用スイッチ84の遠隔操作により電磁コイル4aを作動
させ、乗りかご3を最寄り階までゆっくり移動させ得る
ことを説明した。このような遠隔操作による乗りかご3
の運転による着床・戸開では、予め昇降路1内に設けた
周知の着床検出器と遠隔保守端末機器83とを接続構成
することによって、監視センタ11側からより円滑かつ
的確に、乗りかご3の着床・戸開を行わせることができ
る。
【0036】すなわち、主電源の停止や、保守・点検時
の手動等の運転において、着床検出信号を組み入れた本
発明によるエレベータ解放装置の第2の実施の形態を図
1ないし図5を参照して以下説明する。
【0037】図3は、本発明によるエレベータ解放装置
の第2の実施の形態に採用の着床検出器を説明するため
の昇降路内側面図である。
【0038】周知のように着床検出器は、停止しようと
する乗りかご3の位置を検出すると共に、乗りかご3の
着床誤差がより小さくなるように誘導させるための検出
器で、図3に示すように、着床検出器12は、乗りかご
3側に設けられた光検出器12aと昇降路1内のガイド
レール1bに乗りかご3の停止位置に対応して固定して
取り付けられた遮蔽盤12bとで構成され、光検出器1
2aは、図1に示した制御盤8内の制御器82や遠隔保
守端末機器83等に接続されている。
【0039】着床検出器12は、図4(a)の側面図及
び図4(b)の平面図にそれぞれ拡大して示したよう
に、光検出器12aは、乗りかご3の外側面3aに固定
したコ字状の取付具12aaの4組の各対向片に、それ
ぞれ各発光素子p及び受光素子qが空隙cを介して対向
するように組み込まれており、遮蔽板12bは、4組の
発光素子p及び受光素子qの光検出器12aを乗りかご
3の近付きに従い順次オフ制御するように構成されてい
る。
【0040】オフ制御を受ける受光素子qの数は、乗り
かご3の基準着床位置と乗りかご3が実際に停止した位
置とのずれ(着床誤差)に応じて変化する。
【0041】すなわち、図3及び図4に示したように、
上下方向に4組の発光素子p及び受光素子qを配置した
この実施の形態では、遮蔽板12bが4個の受光素子q
の全てをオフ状態としたときが乗りかご3の床レベルと
エレベータホール9の乗場床レベルとを最も段差のない
状態とすることができ、受光素子qのオフ状態が上下い
ずれかの方向からかそれぞれ3個、2個、及び1個と順
次少なくなるに従い、乗りかご3停止位置での着床精度
は低下する。
【0042】もっとも、着床検出の精度そのものは、発
・受光素子p、qの個数及びその上下方向配列の間隔
(距離)に依存するので、着床検出精度は、これら個数
及び間隔の選択により個々のエレベータの仕様に従い任
意に設定することができる。
【0043】いずれにしても、この第2の実施の形態に
よれば、光検出器12aは制御盤8に接続されているの
で、作業員は解放用スイッチ84を操作し、着床検出器
からの信号を検出しつつ乗りかご3を着床・戸開させる
ことができる。従って、従来のように作業員が逐一、現
場に出向いて乗りかご3の停止位置を目視により確認す
る必要がなくなり、迅速かつ効率良く乗りかご3内に閉
じ込められた乗客救出等を行うことができる。
【0044】なお、上記実施の形態において、着床検出
器12は、乗りかご3位置と各停止階における着床位置
との間の相対位置関係を検出するものであるから、上記
構成とは反対に、光検出器12aを昇降路1側に、また
遮蔽版12bを乗りかご3に設けても同様な機能を得る
ことができる。しかしながら、図3及び図4に示す構成
にすれば光検出器12aの信号配線が少なくて済み、簡
単な構成とすることができる。
【0045】次に、この第2の実施の形態に示したブレ
ーキ解放装置の具体的動作手順を図5に示すフローチャ
ートを参照して説明する。
【0046】すなわち図5に示すように、まず停電等の
ため電力供給が遮断されてエレベータ制御が不能となっ
たとき、それを検知した監視センタ11側の作業員は、
端末機器11aからブレーキ解放信号を遠隔保守端末機
器83に伝送して解放用スイッチ84をオン(ON)操
作する(ステップ1)。
【0047】ステップ1において、解放用スイッチ84
をオン操作したとき(YES)、ブレーキは解放され
(ステップ2)、その後乗りかご3は手動あるいは監視
センタ11側からの操作により最寄りの階へ向け昇降移
動する。そのとき、保守・点検運転モード等におけるよ
うに通常運転時の速度より低い、例えば5m/分以下の
低速運転による走行か否かを端末機器11a側で検出し
(ステップ3)、低速運転のとき(YES)、監視セン
タ11側の端末機器11aでは、乗りかご3が着床位置
を検出したか否かを確認する(ステップ4)。ステップ
4で着床位置を確認できたとき(YES)は直ちにブレ
ーキ解放を停止させ(ステップ7)、エレベータを停止
後、戸開させる。ステップ4で着床を確認できなかった
とき(NO)は、直ちにタイマ1、2を作動させそれぞ
れ10m秒及び15秒の計数を開始させる(ステップ
5)(ステップ6)。
【0048】ステップ5におけるタイマ1作動は、エレ
ベータの暴走を防止し、目的階に到着するまでの間、安
全な低速運転がなされているかを小刻みにチェックする
ためのものであり、10m秒のように短い時間間隔でス
テップ2に戻りブレーキ解放を継続させるものである。
【0049】ステップ6は、たとえ低速運転とはいえい
つまでも着床位置が検出されないような異常状態の継続
を回避するためのもので、通常低速運転は、10数秒後
には隣接階へ到着できることから、例えば15秒程経過
しても着床位置を検出しないときには、安全上直ちにス
テップ7に移行しブレーキ解放をストップさせ、エレベ
ータを停止させる。
【0050】従って、ステップ1においてブレーキ解放
スイッチ84がオンでないときには(NO)エレベータ
を停止させ安全を確保すると共に、ステップ3において
低速運転でない(NO)の場合にも直ちにステップ7の
ブレーキ解放停止を経てエレベータは停止するように構
成される。
【0051】以上説明のようにこの発明によるエレベー
タのブレーキ解放装置によれば、ブレーキ解放を従来の
ようにブレーキ解放レバーを用いることなく電気回路に
より電磁コイルを制御すべく解放用スイッチ及び蓄電池
を設けたので、解放用スイッチの取付け位置の自由度が
大となり、制御盤等を操作性の良い位置に設置すること
ができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、巻上機
内のブレーキ解放用電磁コイルの両端子間に、スイッチ
と蓄電池との電気的な直列回路を接続構成したので、作
業員が操作するスイッチの据付場所を任意に設定できる
ようになり、三方枠内への制御盤の取り付け自由度を大
幅に改善することができる。
【0053】請求項2に記載の発明によれば、電話回線
及び遠隔保守端末機器を介して、監視センタの端末機器
とスイッチとを接続したので、監視センタ側からの遠隔
操作によりブレーキの解放操作を行うことができ、請求
項1に記載の発明の効果に加え、乗客の救出等の作業を
迅速に行うことができる。
【0054】請求項3に記載の発明によれば、監視セン
タの端末機器は、電話回線等及び遠隔保守端末機器を介
して、着床検出器に接続されたので、請求項2に記載の
発明の効果に加え、監視センタ側からの遠隔操作によ
り、乗りかごの確実な着床・戸開により閉じ込められた
乗りかご内の乗客を速やかかつ安全に避難させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータのブレーキ解放装置の
第1及び第2の実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1に示す装置における解放スイッチの詳細回
路図である。
【図3】本発明によるエレベータのブレーキ解放装置の
第2の実施の形態に適用される昇降路側面図である。
【図4】図4(a)は、図3に示す昇降路内の着床検出
器の側面図、図4(b)は、図4(a)の平面図であ
る。
【図5】図1ないし図4に示す本発明のエレベータのブ
レーキ解放装置の第2の実施の形態の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】従来のエレベータのブレーキ解放装置を採用し
たマシンルームレスエレベータの正面図である。
【符号の説明】
1 昇降路 2 ロープ 3 乗りかご 4 巻上機 4a 電磁コイル 5 つり合い重り 6 コントロールワイヤ 7 三方枠 8 制御盤 9 エレベータホール 10 公衆電話回線 11 監視センタ 11a 端末機器 12 着床検出器 12a 光検出器 12aa 取付具 12b 遮蔽板 81 解放レバー 82 制御器 83 遠隔保守端末機器 83a バッテリ 84 解放スイッチ 84a 電源(電池) 84b リレー 84c コンタクタ 85 蓄電池

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻上機内にブレーキ解放用電磁コイルを
    有するエレベータのブレーキ解放装置において、 前記ブレーキ解放用電磁コイルの両端子間に、解放用ス
    イッチと蓄電池との直列回路を接続して構成されたこと
    を特徴とするエレベータのブレーキ解放装置。
  2. 【請求項2】 前記解放用スイッチは、前記エレベータ
    の遠隔保守端末機器を介して電話回線等により監視セン
    タの端末機器に接続され、前記監視センタの端末機器側
    からオン、オフ制御されるように構成されたことを特徴
    とする請求項1に記載のエレベータのブレーキ解放装
    置。
  3. 【請求項3】 前記遠隔保守端末機器は、前記エレベー
    タの着床検出器に接続され、 前記監視センタの端末機器は、前記エレベータ乗りかご
    の着床を確認できるように構成されたことを特徴とする
    請求項2に記載のエレベータのブレーキ解放装置。
JP11173930A 1999-06-21 1999-06-21 エレベータのブレーキ解放装置 Pending JP2001002340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11173930A JP2001002340A (ja) 1999-06-21 1999-06-21 エレベータのブレーキ解放装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11173930A JP2001002340A (ja) 1999-06-21 1999-06-21 エレベータのブレーキ解放装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001002340A true JP2001002340A (ja) 2001-01-09

Family

ID=15969717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11173930A Pending JP2001002340A (ja) 1999-06-21 1999-06-21 エレベータのブレーキ解放装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001002340A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007062987A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Hitachi Ltd エレベーター装置
JP2009057188A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ巻上機のブレーキ開放装置およびそれを備えたエレベータシステム
JP2009057196A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータシステムの伝送制御装置
WO2010089868A1 (ja) * 2009-02-05 2010-08-12 三菱電機株式会社 エレベータ装置
WO2016113471A1 (en) * 2015-01-16 2016-07-21 Kone Corporation A rescue apparatus and an elevator
CN107697752A (zh) * 2016-08-08 2018-02-16 株式会社日立制作所 电梯系统

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007062987A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Hitachi Ltd エレベーター装置
JP2009057188A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ巻上機のブレーキ開放装置およびそれを備えたエレベータシステム
JP2009057196A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータシステムの伝送制御装置
WO2010089868A1 (ja) * 2009-02-05 2010-08-12 三菱電機株式会社 エレベータ装置
WO2016113471A1 (en) * 2015-01-16 2016-07-21 Kone Corporation A rescue apparatus and an elevator
TWI674238B (zh) * 2015-01-16 2019-10-11 芬蘭商通力股份有限公司 救援設備及升降梯
US11420845B2 (en) 2015-01-16 2022-08-23 Kone Corporation Rescue apparatus with a remote control and an elevator including the same
CN107697752A (zh) * 2016-08-08 2018-02-16 株式会社日立制作所 电梯系统
CN107697752B (zh) * 2016-08-08 2019-04-09 株式会社日立制作所 电梯系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1864935B1 (en) Elevator apparatus
JP4071008B2 (ja) エレベータ装置および昇降路監視装置の後付け方法
KR100435987B1 (ko) 엘리베이터의 보수운전장치
KR101331390B1 (ko) 엘리베이터 장치 및 그 검사 방법
CN108861902B (zh) 电梯的电流切断装置
JP6325575B2 (ja) エレベーターの制御装置及びその制御方法
JP2004504997A (ja) エレベータケージ内に組込まれた駆動プーリ式駆動機械を備えたエレベータケージ
JP7212201B2 (ja) エレベータ装置
JPWO2006092967A1 (ja) エレベータ装置
WO2007057950A1 (ja) エレベータ装置
JP2008230757A (ja) 機械室レスエレベータシステム
JP2012025558A (ja) エレベータ制御装置
JP2001002340A (ja) エレベータのブレーキ解放装置
JP4827465B2 (ja) エレベーター装置
KR100975758B1 (ko) 엘리베이터 구조운전 회로
JP3255005B2 (ja) エレベーターの制御装置
US7419033B2 (en) Emergency brake device for elevator
KR100809373B1 (ko) 엘리베이터 자동 구조운전 회로
KR101715330B1 (ko) 엘리베이터의 피트 전용 수동 운전리모컨
JP4387243B2 (ja) エレベータの閉じ込め救出装置
JPH1095580A (ja) エレベータの非常運転装置
JP2000143115A (ja) エレベーターの故障時救出運転装置
WO2010089868A1 (ja) エレベータ装置
JP2001139250A (ja) エレベーター装置
KR200429753Y1 (ko) 엘리베이터 자동 구조운전 회로

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090623