JP2020001888A - エレベータシステム - Google Patents
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Abstract
Description
このため、加速度センサは、例えば、エレベータ制御装置と通信するために設けられる通信端末内のバッテリから駆動電力を得て、動作する。このような場合、通信端末内のバッテリから得られる電力には限りがあるため、加速度センサは、平常運転モード時には消費電力の少ないスリープ状態を維持する等して、省電力化を図ることで、当該バッテリの長寿命化を図っている。
図1は、第1の実施形態に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。本エレベータシステムは、地震発生後にエレベータを、管制運転モードから平常運転モードに早期復旧させることが可能なエレベータシステムである。図1に示すエレベータシステムでは、エレベータ全体の制御を行うエレベータ制御装置10が上部機械室に設けられている。エレベータ制御装置10には、第1通信端末11が接続され、当該第1通信端末11は後述する第2通信端末17a,17bとの通信を行う。
電力供給制御部101は、加速度センサ16bに接続されている第2通信端末17bに搭載されるバッテリに基づいた電力を各機能部102〜105に供給する機能を有している。
また、検出周期制御部103は、入力部102から転送されて来る死活監視信号の入力を受け付けると、当該死活監視信号の入力に応じて、検出周期を現在よりも短い検出周期に変更する機能を有している。具体的には、検出周期制御部103は、加速度センサ16bがスリープ状態から起動状態になるように、検出周期を変更する。
なお、検出周期制御部103や出力部105が有する機能は、第2通信端末17bに搭載されるとしても良い。
エレベータ制御装置10は、上記した各機能部101〜105を備える加速度センサ16bと第1及び第2通信端末11,17bを介して通信し、加速度センサ16bから送信されて来る加速度データによって示されるガル値が、地震の発生を示す所定値(例えば50[Gal])以上であった場合、運転モードを平常運転モードから管制運転モードに切り替える機能を有している。
以上説明したエレベータ制御装置10の各種機能によれば、地震発生時の乗客の安全を担保することができる上に、エレベータの早期復旧を実現させることが可能となる。
まず、加速度センサ16bに含まれる出力部105は、監視周期が来たか否かを判定し、監視周期が来たと判定した場合(ステップS11のYES)、第2通信端末17bを介して、死活監視信号の送信を要求するためのトリガ信号をエレベータ制御装置10に送信する(ステップS12)。
しかる後、検出周期制御部103は、上記した死活監視信号の受信に伴う加速度データの送信が完了した旨の完了通知を出力部105から受けると、検出周期を元の検出周期に変更する。つまり、検出周期制御部103は、加速度センサ16bが起動状態からスリープ状態になるように、検出周期を変更し(ステップS17)、ここでの動作を終了させる。
まず、エレベータ制御装置10は、図4に示したステップS12の処理により加速度センサ16bから送信されて来るトリガ信号を、第1通信端末11を介して受信すると(ステップS21)、乗りかご12が現在走行中か否かを判定する(ステップS22)。なお、上記したように、エレベータ制御装置10はエレベータ全体の動作を制御しているため、乗りかご12が現在走行中か否かを判定することが可能である。
保守員は、エレベータ制御装置10からの上記した通知を受けると、現場に赴き、加速度センサ16bの点検作業を行う。
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態は、加速度センサ16が上記した各機能部101〜105に加えて、出力閾値制御部106をさらに備えている点で第1の実施形態と相違する。以下では、既に説明した第1の実施形態と同様な部分については同一の符号を付し、ここではその詳しい説明を省略するものとする。すなわち、以下では、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
出力閾値制御部106は、エレベータ制御装置10に送信される加速度データに対する閾値の設定・変更を行う機能を有している。より詳しくは、出力閾値制御部106は、加速度データによって示されるガル値が閾値以上の場合にだけ、出力部105がエレベータ制御装置10に加速度データを送信可能なように、当該閾値の設定・変更を行う機能を有している。例えば、閾値は、震度4程度の地震が発生した際に検出される揺れの大きさを示す50[Gal]に設定される。
まず、図4に示したステップS11〜S13と同様な処理が実行される。なお、本実施形態においては、ステップS13の処理において受信された死活監視信号は、検出周期制御部103だけでなく、出力閾値制御部106にも転送される。
以降は、図4に示したステップS14〜S16と同様な処理が実行され、その後、検出周期制御部103が変更した検出周期を元に戻すタイミングと同様なタイミングで、出力閾値制御部106は、上記した閾値を元に戻すように変更し(ステップS32)、ここでの動作を終了させる。
Claims (5)
- 昇降路内に設置された乗りかごと、前記乗りかごとロープを介して連結されるカウンタウエイトの昇降動作を制御するエレベータ制御装置と、
前記カウンタウエイトに設置され、前記エレベータ制御装置と無線にて通信可能な通信端末と、
前記通信端末と共に前記カウンタウエイトに設置され、当該通信端末から供給される電力によって駆動し、当該カウンタウエイトの揺れを検出可能なセンサ装置と
を備えるエレベータシステムであって、
前記センサ装置は、
前記カウンタウエイトの揺れを検出するタイミングを規定する検出周期を設定する第1設定手段と、
前記設定された検出周期毎に、前記検出された揺れの大きさを示す加速度データを、前記通信端末を介して前記エレベータ制御装置に送信する送信手段と
を具備し、
前記第1設定手段は、
前記乗りかごの運転モードが平常運転モードである場合、前記検出周期を第1周期に設定し、前記乗りかごの運転モードが管制運転モードである場合、前記検出周期を前記第1周期よりも短い第2周期に設定し、
前記センサ装置が正常に動作しているか否かを確認するために前記エレベータ制御装置によって送信された死活監視信号を受信した場合、前記乗りかごの運転モードが前記平常運転モードであっても、前記検出周期を前記第1周期から前記第2周期に変更することを特徴とするエレベータシステム。 - 前記送信手段は、
前記死活監視信号を受信した場合、前記検出周期が前記第2周期に変更された直後に検出された揺れの大きさを示す加速度データを前記エレベータ制御装置に送信し、
前記第1設定手段は、
前記死活監視信号の受信に伴う前記加速度データの送信が完了すると、前記検出周期を前記第2周期から前記第1周期に戻すことを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。 - 前記エレベータ制御装置は、
前記死活監視信号を前記センサ装置に送信する時に、前記乗りかごが走行中であるか否かを判定し、走行中でないと判定された場合、当該乗りかごを走行させるように当該乗りかごの動作を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータシステム。 - 前記センサ装置は、
前記エレベータ制御装置に送信される加速度データにより示される揺れの大きさに対して閾値を設定する第2設定手段をさらに具備し、
前記送信手段は、
前記検出された揺れの大きさが前記閾値を超えている加速度データを前記エレベータ制御装置に送信することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエレベータシステム。 - 前記第2設定手段は、
前記死活監視信号を受信した場合、前記乗りかごの定常走行時に検出される揺れの大きさよりも低い値に前記閾値を変更し、
前記死活監視信号の受信に伴う前記加速度データの送信が完了すると、前記閾値を元の値に戻すことを特徴とする請求項4に記載のエレベータシステム。
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