JP2006271421A - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】穿き易いパンツ型使い捨ておむつを実現する。
【解決手段】吸収体を含む吸収性本体10と、この吸収性本体10の外面側に一体的に設けられた外装シート20とを備え、製品状態で前記外装シート20における前身頃Fと後身頃Bとが、その両側端の接合端部において接合されることによりウエスト開口部W及び左右一対のレッグ開口部L、Lが形成されたパンツ型使い捨ておむつ1において、前記外装シート20の肌当接面側であって、かつ前記レッグ開口部L周りに滑剤を塗布する。滑剤としては、例えばフッ素系樹脂又はワックスを用いることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、特に穿き易さを向上させたパンツ型使い捨ておむつに関する。
従来より、図10に示されるようなパンツ型紙おむつが知られている。この使い捨て紙おむつは、透液性トップシート52と、ポリエチレン等からなる防水フィルム53と、これら両シート間に介在された吸収体54とからなる紙おむつ本体50の外面側に本体バックシート51を設けた構造のものである。
前記本体バックシート51は、表面バックシート55と裏面バックシート56との二層構造となっており、これら両シート間55,56には、紙おむつの腰部開口部を封止する腰周り弾性部材57…,58…が配設されるとともに、腹部および背部のそれぞれに対してずり落ちを防止するとともに、フィット性を確保するために腹側胴周り弾性部材59、…および背側胴周り弾性部材60,…、並びに脚周りを封止する脚周り第1弾性部材61,…と脚周り第2弾性部材62、…とが設けられている(下記特許文献1等参照)。
また、図11に示すように、おむつ本体60の前身頃側と後身頃側のそれぞれにおいて、左右方向に沿って複数の弾性伸縮部材61、61…を配設するとともに、ウエスト開口部側から股下部側に向かうにつれて、その弾性伸縮部材がウエスト開口部側から股下部側に凸状に湾曲するように配されているパンツ型使い捨ておむつが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−127687号公報 特開2001−204762号公報
しかしながら、上記特許文献1、2の場合、このようなパンツ型使い捨ておむつを脱ぎ穿きする際に、レッグ開口部に足を通す際、足指や踵が引っ掛かってしまうことがあり、着用の際の妨げになることがあるという問題があった。
また、特に前記特許文献1の場合、脚周り弾性部材61,62はレッグ開口部を形成するおむつ本体50の縁部に沿うように配設されているので、脚周り弾性部材61,62の収縮力により、レッグ開口部をおむつの着用者にフィットさせることができるが、脚周り弾性部材61,62と胴周り弾性部材59…,60…と吸収体54とに囲まれた、トップシートとバックシートからなる外装シートにおける領域(略三角形領域Trという。)は、その周囲が脚周り弾性部材61,62と胴周り弾性部材59…,60…とにより収縮されることにより、製品状態においてその略三角形領域Trの内側が膨らんだ形状を帯びてしまい、おむつの内側にポケット様の空間が形成されてしまうこととなる。パンツ型使い捨ておむつを脱ぎ穿きする際に、このポケット様の空間に足指や踵が引っ掛かってしまうことがあり、着用の際の妨げになることがあるという問題もあった。
また、パンツ型使い捨ておむつ(紙おむつ)の着用者は、高齢であることや、疾病や障害などの影響により体力が低下するなどし、腕力が弱かったり、腕が背中側や臀部側に十分にまわらなかったりする場合がある。
そして、そのような着用者が紙おむつを使用する際に、紙おむつの前身頃側や脇部側を掴んで引き上げるようにして腰周りに着用しなければならないことがあるが、従来の紙おむつの場合、図12に示すように、紙おむつの後身頃のウエスト部が臀部の膨らみに引っ掛かり、十分に引き上げられず、紙おむつが不完全な状態で着用されてしまうことがあった。そして、紙おむつの着用が不完全な状態であり、腰周りにフィットしていないことによって、尿などの体液漏れの原因となってしまうことがあった。
本発明の目的は、穿き易く好適に着用することができるパンツ型使い捨ておむつを提供することである。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、吸収体を含む吸収性本体と、この吸収性本体の外面側に一体的に設けられた外装シートとを備え、製品状態で前記外装シートにおける前身頃と後身頃とが、その両側端の接合端部において接合されることによりウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつにおいて、
前記外装シートの肌当接面側であって、かつ前記レッグ開口部周りに滑剤を塗布したことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつが提供される。
上記請求項1記載の本発明においては、前記外装シートの肌当接面側であってかつ前記レッグ開口部周りに滑剤を塗布するものである。従って、紙おむつを装着するにあたり、レッグ開口部に足を通す際、足がレッグ開口部周りの外装シートに接触しても滑剤が塗布されていることにより、引掛かることがなく滑るように足を通すことができ、紙おむつが穿き易くなる。また、内股部分が擦れて発赤するのを防止又は低減することができる。
請求項2に係る本発明として、吸収体を含む吸収性本体と、この吸収性本体の外面側に一体的に設けられた外装シートとを備え、製品状態で前記外装シートにおける前身頃と後身頃とが、その両側端の接合端部において接合されることによりウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつにおいて、
前記外装シートは肌当接面側に不織布層を有するとともに、該不織布を構成する繊維中に滑剤を内添してあることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつが提供される。
上記請求項2記載の発明においては、外装シートは肌当接面側に不織布層を有するとともに、該不織布を構成する繊維中に滑剤を内添するものである。従って、紙おむつを装着するにあたり、レッグ開口部に足を通す際、足がレッグ開口部周りの外装シートに接触しても繊維表面が滑りやすくなっていることにより、引掛かることがなく滑るように足を通すことができ、紙おむつが穿き易くなる。また、内股部分が擦れて発赤するのを防止又は低減することができる。
請求項3に係る本発明として、前記滑剤として、フッ素系樹脂又はワックスを用いてある請求項1、2いずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつが提供される。滑剤としては、例えばフッ素系樹脂またはワックスなどを好適に用いることができる。
請求項4に係る本発明として、吸収体を含む吸収性本体と、この吸収性本体の外面側に一体的に設けられた外装シートとを備え、製品状態で前記外装シートにおける前身頃と後身頃とが、その両側端の接合端部において接合されることによりウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつにおいて、
前記外装シートの肌当接面側に不織布層を有するとともに、該不織布の少なくともレッグ開口部周りに低摩擦化加工処理を施してあることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつが提供される。
上記請求項4記載の本発明においては、外装シートの肌当接面側に不織布層を有するとともに、該不織布の少なくともレッグ開口部周りに低摩擦化加工処理を施すものである。従って、紙おむつを装着するにあたり、レッグ開口部に足を通す際、足がレッグ開口部周りの外装シートに接触しても低摩擦化加工処理が施されていることにより、引掛かることがなく滑るように足を通すことができ、紙おむつが穿き易くなる。また、内股部分が擦れて発赤するのを防止又は低減することができる。
請求項5に係る本発明として、前記外装シートは、前記前身頃及び前記後身頃におけるそれぞれの一方の接合端部から他方の接合端部に亘り、上下方向に間隔をおいて互いに略平行に配設された複数の腰周り弾性部材からなる腰周り弾性帯と、前記前身頃と前記後身頃の少なくとも一方における一方の接合端部から前記股下部側に延び、その股下部を迂回するようにして他方の接合端部に亘るように配設された複数の湾曲弾性部材からなる湾曲弾性帯とを備えるとともに、前記湾曲弾性帯は前記外装シートの縁部と前記吸収性本体と前記腰周り弾性帯とに囲まれる当該外装シートの領域全体をほぼ覆うように形成されている請求項1〜4いずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつが提供される。
上記請求項5記載の発明においては、パンツ型使い捨ておむつの外装シートは、前身頃及び後身頃におけるそれぞれの一方の接合端部から他方の接合端部に亘って配設された複数の腰周り弾性部材からなる腰周り弾性帯と、前身頃と後身頃の少なくとも一方における一方の接合端部から股下部側に延び、その股下部を迂回するようにして他方の接合端部に亘って配設された複数の湾曲弾性部材からなる湾曲弾性帯と、股下部に配設された吸収性本体とを備えている。
そして、湾曲弾性帯は、外装シートの縁部と吸収性本体と腰周り弾性帯とに囲まれる、外装シートの領域全体をほぼ覆うように形成されているので、その外装シートの領域全体が、ほぼ均一に湾曲弾性帯により収縮されることとなり、従来のようにその領域の内側が膨らんでしまい、ポケット様の空間が形成されてしまうことはない。このように、パンツ型使い捨ておむつ(外装シート)の内側に着用の妨げになるポケット様の空間が無ければ、着用者がパンツ型使い捨ておむつを脱ぎ穿きする際に、その内側に足指や踵が引っ掛かりにくくなるので、パンツ型使い捨ておむつを着用しやすくなる。
また、パンツ型使い捨ておむつは、湾曲弾性帯(湾曲弾性部材)とは別に、身体の腰周りにあたる前身頃及び後身頃に腰周り弾性帯(腰周り弾性部材)を備えているので、パンツ型使い捨ておむつを腰周りに安定して装着することができ、パンツ型使い捨ておむつがずり落ちにくくなる。よって、パンツ型使い捨ておむつを好適に着用することができる。
この場合、湾曲弾性帯は後身頃に備えられている場合には、例えば、おむつの着用者が片手で前身頃を掴んでパンツ型使い捨ておむつを引き上げるような場合でも、前身頃に作用した作用力が接合端部を介して後身頃の湾曲弾性帯に伝わり、後身頃が好適に臀部を覆うように引き上げることができ、パンツ型使い捨ておむつを腰周りに良好に着用することができる。つまり、湾曲弾性帯は股下部側に迂回するように湾曲しているため、後身頃の湾曲弾性帯に伝わった作用力は、パンツ型使い捨ておむつの後身頃を下側から引き上げるように作用するので、このパンツ型使い捨ておむつの着用者が、腕力が弱かったり、腕が背中側や臀部側に十分にまわらなかったりする状態であっても、掴みやすいパンツ型使い捨ておむつの前身頃側を掴んで引き上げるようにすることによって、後身頃が臀部を覆うように引き上げることができ、パンツ型使い捨ておむつを好適に着用することができる。
また、前記湾曲弾性帯が、前身頃及び前記後身頃に備えられている場合には、パンツ型使い捨ておむつ(外装シート)の内側における着用の妨げになるポケット様の空間が前身頃と後身頃から共に無くなる。よって、着用者がパンツ型使い捨ておむつを脱ぎ穿きする際に、その内側に足指や踵が引っ掛かりにくくなるので、パンツ型使い捨ておむつをより着用しやすくなる。前記湾曲弾性帯は股下部側に迂回するように湾曲しているため、パンツ型使い捨ておむつを引き上げる作用力が湾曲弾性帯に伝わると、パンツ型使い捨ておむつを下側から持ち上げるように作用するので、このパンツ型使い捨ておむつの着用者が、腕力が弱かったり、腕が背中側や臀部側に十分にまわらなかったりする状態であっても、掴みやすいパンツ型使い捨ておむつの前身頃側を掴んで引き上げるようにすることによって、パンツ型使い捨ておむつを腰周りにフィットするように引き上げることができパンツ型使い捨ておむつを好適に着用することができる。
以上詳説のとおり本発明によれば、穿き易く好適に着用することができるパンツ型使い捨ておむつが得られる。
以下、本発明の実施の形態を図1から図7に基づいて説明する。
図1は本発明に係るパンツ型使い捨ておむつの製品状態外観図であり、図2は展開状態での組み立て図であり、図3は外装シートの展開図である。図6はパンツ型使い捨ておむつに備えられる吸収性本体の平面図であり、図7は図3のV−V線における断面図である。
図1〜図7に示すように、パンツ型使い捨ておむつ1(以下、紙おむつ1)は、吸収体13を含む吸収性本体10と、この吸収性本体10の外面側に一体的に設けられた外装シート20と、を備え、製品状態で外装シート20における股下部20cの前端側の前身頃Fと、その股下部20cの後端側の後身頃Bとが、その両側端の接合端部(21、22)において接合されることにより、着用者の腰周りに位置するウエスト開口部Wと、着用者の脚が通される左右一対のレッグ開口部Lが形成されるようになっている。
この紙おむつ1は、図2に示すように、外装シート20の上面側であり紙おむつ着用時の身体側に、吸収性本体10の外面側がホットメルト等の接着剤によって接着されて、吸収性本体10と外装シート20が一体化される。そして、外装シート20の股下部20cを吸収性本体10とともに折り曲げるようにして外装シート20の前身頃Fと後身頃Bを折り重ね、接合端部21と接合端部22を左右同士で熱溶着またはホットメルト接着剤、超音波などによって接合することにより、図1に示す、紙おむつ1に組み立てられる。
(吸収性本体)
吸収性本体10は、図6、図7に示すように、不織布などからなる透液性表面シート11と、ポリエチレン等からなる防漏シート12との間に、綿状パルプや高吸水性樹脂などからなる吸収体13を介在させた構造を有しており、体液を吸収保持するものである。
また、吸収性本体10は、吸収性本体10の側縁部をその長手方向に沿う、左右一対の立体ギャザーBSを有している。
吸収体13は、例えば、平面視略砂時計形状を有するように成形されており、その幅寸法は着用者の身体に当たる際にゴワ付き感を与えないサイズとなっている。
また、吸収体13は、形状保持と透液性表面シート11を透過した体液の拡散性の向上のためにクレープ紙14によって囲繞されている。また、クレープ紙14と透液性表面シート11の間に、セカンドシート17が介在されている。なお、この吸収体13としては、嵩を小さくできるエアレイド吸収体を用いてもよい。
吸収体13の表面側(肌当接面側)を覆う透液性表面シート11としては、有孔または無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法のうち、スパンレース法による不織布は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法による不織布は嵩高でソフトである点で優れている。
また、透液性表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
吸収体13の裏面側(非肌当接面側)を覆う防漏シート12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの不透液性プラスチックシートが用いられるが、近年ではムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。微多孔性シートであれば、仮にシート厚が同じである場合に、無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点でも勝るものとなる。
かかる防漏シート12としては、排便や尿などの褐色が視認しにくいように不透明なものを用いることが好ましい。防漏シート12の不透明化としては、オレフィン樹脂やプラスチック中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワイトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔料や充填材を添加してフィルム化したものが好適に使用される。
立体ギャザーBSは、折り返しによって二重にされたギャザー不織布15と、折り返されたギャザー不織布15に挟まれる防水シート18とにより形成されており、ギャザー不織布15は、透液性表面シート11によって巻き込まれた吸収体13の側縁部をさらにその上から巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在して接着されている。より具体的には、ギャザー不織布15は、紙おむつ1(吸収性本体10)の長手方向中間部では、立体ギャザーBS形成部分を残し、幅方向中間部から吸収体13の裏面側に亘る範囲がホットメルト接着剤等によって接着され、また、長手方向前後端部では、幅方向中間部から一方側端縁までの区間が吸収体13の裏面側に亘る範囲で接着されるとともに、立体ギャザーBSを形成する部分を吸収体13の上面部にて折り畳むようにしながらホットメルト接着剤等により接着されている。
また、二重に折り返されたギャザー不織布15の内部には、ギャザーの起立先端側に複数本の糸状弾性伸縮部材16…が配設されている。糸状弾性伸縮部材16…は、弾性伸縮力によりギャザー不織布15を起立させて立体ギャザーBSとするためのものである。
糸状弾性伸縮部材16としては、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。この糸状弾性伸縮部材16は、太さ300〜1200dtex、テンション150〜350%として配設することが好ましい。なお、糸状弾性伸縮部材に代えて、ある程度の幅を有するテープ状弾性伸縮部材を用いるようにしてもよい。
また、ギャザー不織布15を構成する素材繊維は、透液性表面シート11と同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができるが、特に、ムレを防止するために秤量を抑えて通気性に優れた不織布を用いることが好ましい。さらに、ギャザー不織布15については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止し且つ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水材などをコーティングした撥水処理不織布を用いてもよい。
(外装シート)
外装シート20は、図1〜図3に示すように、上層不織布20A及び下層不織布20Bとからなる2層構造の不織布シートであり、上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間に後述する各種弾性部材が配設されて、伸縮性が付与されるようになっている。
そして、外装シート20は、その中間両側部にそれぞれレッグ開口部Lを設けるための凹状の脚周りカットライン29が形成された、紙おむつ1の着用者の股下周囲を覆う股下部20cと、股下部20cの前端側に位置し着用者の腹部を覆う前身頃Fと、股下部20cの後端側に位置し着用者の背部を覆う後身頃Bと、を有しており、その平面形状は全体として擬似砂時計形状を成している。
なお、前身頃Fには、後身頃Bと接合するための接合端部21が形成されており、後身頃Bには、前身頃Fと接合するための接合端部22が形成されている。
接合端部21、接合端部22は、それぞれ前身頃Fと後身頃Bにおいて、ウエスト開口部Wの開口端部側から脚周りカットライン29を有するレッグ開口部Lに亘る、上下方向の幅を有している。
この外装シート20は、前身頃F及び後身頃Bのそれぞれにおいて、ウエスト開口部Wの開口端部側(上側)に配置される複数のウエスト弾性部材24・・・と、前身頃F及び後身頃Bのそれぞれにおいて、ウエスト開口部Wの開口端部側から股下部20cに向かう上下方向に間隔をおいて互いに略平行に配設された複数の腰周り弾性部材25、25…と、前身頃Fにおいて、一方の接合端部21から股下部20c側に延び、その股下部20cを迂回するようにして他方の接合端部21に亘るように配設された複数の湾曲弾性部材26、26…と、後身頃Bにおいて、一方の接合端部22から股下部20c側に延び、その股下部20cを迂回するようにして他方の接合端部22に亘るように配設された複数の湾曲弾性部材28、28…とを備えている。
ウエスト弾性部材24は、前身頃Fと後身頃Bとが接合される接合端部21、接合端部22の上下方向の幅である範囲のうち、ウエスト開口部Wの近傍において上下方向に間隔をおいて配設された複数条の糸ゴム状弾性部材であり、身体のウエスト部周りを締め付けるように伸縮力を付与し、紙おむつ1を身体に装着するためのものである。なお、ウエスト弾性部材24は、糸ゴム状弾性部材に限らず、テープ状弾性部材を用いてもよい。
腰周り弾性部材25は、前身頃Fと後身頃Bとが接合される接合端部21、接合端部22のうち、概ね上下方向の幅である範囲に亘り、上下方向に間隔をおいて互いに略平行に配設された複数条の糸ゴム状の弾性伸縮部材であり、前身頃F及び後身頃Bの腰周り部分を締め付けるように伸縮力を付与し、紙おむつ1を身体に密着させるためのものである。
この複数の腰周り弾性部材25、25…は、外装シート20に所定の幅、範囲に亘って配設されることにより、所定の幅を有する腰周り弾性帯25aとして機能し、前身頃Fや後身頃Bの全面を身体により密着させるようになっている。
なお、腰周り弾性部材25とウエスト弾性部材24との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、前身頃F及び後身頃Bに上下方向に間隔をおいて互いに略平行に配設された複数本の弾性部材のうち、上側の何本かの弾性部材がウエスト弾性部材として機能し、残りの下側の弾性部材が腰周り弾性部材として機能すればよい。
湾曲弾性部材26は、前身頃Fにおいて、腰周り弾性部材25とは別に配設された複数本、具体的には少なくとも4本以上、好ましくは6本以上、より好ましくは8本以上(本実施の形態においては9本)配置された糸ゴム状の弾性伸縮部材である。
この複数の湾曲弾性部材26、26…は、外装シート20に所定の幅、範囲に亘って配設されることにより、所定の幅を有する湾曲弾性帯26aとして機能する。
湾曲弾性帯26aは、前身頃Fの一方の接合端部21から、ほぼ脚周りカットライン29に沿うように股下部20c側に延び、その股下部20cを迂回するようにして、他方側の脚周りカットライン29にほぼ沿いながら他方の接合端部21に到達するように配設されている。
そして、湾曲弾性帯26aは、外装シート20における、外装シート20の縁部である脚周りカットライン29と、吸収性本体10と、腰周り弾性帯25aと、に囲まれる略三角形領域Trfのほぼ全体を覆うように形成されている。ここで、湾曲弾性帯26aが略三角形領域Trfのほぼ全体を覆うとは、領域全体に余すことなく密に配置されるという意味ではなく、従来のパンツ型使い捨ておむつ全般と比較して、上記三角形領域Trfにおける湾曲弾性部材26の配設本数が多く、かつその配設領域割合が大であるという意味である。
前記略三角形領域Trfにおいては、図4に示されるように、湾曲弾性部材26の間隔Pは、20mm以下、好ましくは15mm以下、より好ましくは9mm以下とするのが望ましい。そして、湾曲弾性帯26aを構成する湾曲弾性部材26、26…の内、最もレッグ開口部Lに近い湾曲弾性部材26から法線方向に少なくとも30mm以上、好ましくは50mm以上の範囲FZに亘り、湾曲弾性帯26が形成されているのが望ましく、かつ前記略三角形領域Trfにおいて、湾曲弾性帯26aの領域(図示の斜線領域)が占める面積率が70%以上であることが望ましい。
なお、湾曲弾性帯26aの始終端部は、前身頃Fの接合端部21のうち上下方向の幅であるほぼ全範囲に亘って配設されており、特に、腰周り弾性帯25aの始終端部が配設されている前身頃Fの接合端部21の幅方向の範囲とほぼ同じ範囲に配設されている。
また、湾曲弾性帯26a(湾曲弾性部材26)は、股下部20cにおいて迂回する際に、弧状曲線形状に湾曲するように方向転換されていることが好ましい。弾性部材では接線方向に伸縮力が作用するので、股下部20cにおいて湾曲弾性部材26を弧状曲線形状に反転させることにより、吸収性本体10の幅方向に作用する力を極小化することができ、股下部20cにおける吸収性本体10の縮こまりを低減することができるようになる。
一方、湾曲弾性部材28は、後身頃Bにおいて、腰周り弾性部材25とは別に配設された複数本、具体的には前身頃Fと同様に、具体的には少なくとも4本以上、好ましくは6本以上、より好ましくは8本以上(本実施の形態においては9本)配置された糸ゴム状の弾性伸縮部材である。
この複数の湾曲弾性部材28、28…は、外装シート20に所定の幅、範囲に亘って配設されることにより、所定の幅を有する湾曲弾性帯28aとして機能する。
湾曲弾性帯28aは、後身頃Bの一方の接合端部22から、ほぼ脚周りカットライン29に沿うように股下部20c側に延び、その股下部20cを迂回するようにして、他方側の脚周りカットライン29にほぼ沿いながら他方の接合端部22に到達するように配設されている。
そして、湾曲弾性帯28aは、外装シート20における、外装シート20の縁部である脚周りカットライン29と、吸収性本体10と、腰周り弾性帯25aとに囲まれる略三角形領域Trbのほぼ全体を覆うように形成されている。ここで、湾曲弾性帯28aが略三角形領域Trbのほぼ全体を覆うとは、領域全体に余すことなく密に配置されるという意味ではなく、従来のパンツ型使い捨ておむつ全般と比較して、上記三角形領域Trbにおける湾曲弾性部材28の配設本数が多く、かつその配設領域割合が大であるという意味である。
前記略三角形領域Trbにおいては、図5に示されるように、湾曲弾性部材28の間隔Pは、20mm以下、好ましくは15mm以下、より好ましくは9mm以下とするのが望ましい。そして、湾曲弾性帯28aを構成する湾曲弾性部材28、28…の内、最もレッグ開口部Lに近い湾曲弾性部材28から法線方向に少なくとも30mm以上、好ましくは50mm以上の範囲BZに亘り、湾曲弾性帯28が形成されているのが望ましく、かつ前記略三角形領域Trbにおいて、湾曲弾性帯28aの領域(図示の斜線領域)が占める面積率が70%以上であることが望ましい。しかし、後身頃Bの略三角形領域Trbは、おむつ装着に当たりレッグ開口部Lに足を通す際、足踵側となるため、場合によっては前記面積率は70%を下回ってもよいが、面積率は50%以上であることが望ましい。
なお、湾曲弾性帯28aの始終端部は、後身頃Bの接合端部22のうち上下方向の幅であるほぼ全範囲に亘って配設されており、特に、腰周り弾性帯25aの始終端部が配設されている後身頃Bの接合端部22の幅方向の範囲とほぼ同じ範囲に配設されている。
また、湾曲弾性帯28a(湾曲弾性部材28)は、股下部20cにおいて迂回する際に、弧状曲線形状に湾曲するように方向転換されていることが好ましい。弾性部材では接線方向に伸縮力が作用するので、股下部20cにおいて湾曲弾性部材28を弧状曲線形状に反転させることにより、吸収性本体10の幅方向に作用する力を極小化することができ、股下部20cにおける吸収性本体10の縮こまりを低減することができるようになる。
このように、紙おむつ1の外装シート20において、略三角形領域Trfは湾曲弾性帯26aに覆われ、略三角形領域Trbは湾曲弾性帯28aに覆われているので、略三角形領域Trf及び略三角形領域Trbのほぼ全体が、ほぼ均一にそれぞれ湾曲弾性帯26a及び湾曲弾性帯28aにより収縮されることとなり、それら略三角形領域Trf、Trbの内側が膨らんでしまい、ポケット様の空間が形成されてしまうことはない。紙おむつ1の内側に着用の妨げになるポケット様の空間が無ければ、着用者が紙おむつ1を脱ぎ穿きする際に、その内側に足指や踵が引っ掛かりにくくなるので、紙おむつ1を着用しやすくなる。
また、紙おむつ1の外装シート20における略三角形領域Trfと略三角形領域Trbは、それぞれ湾曲弾性帯26aと湾曲弾性帯28aにより覆われて収縮されているので、身体の凹凸や膨らみなどの形状に対応して、外装シート20をフィットさせるように伸縮することができる。
つまり、紙おむつ1の前身頃F側においては、身体の排尿口周囲に外装シート20や吸収性本体10を密着させることができ、また、紙おむつ1の後身頃B側においては、臀部に外装シート20を密着させることができるようになる。その結果、紙おむつ1(吸収性本体10)をより確実に身体に密着させて、尿などの体液漏れを防止することが可能になる。
また、紙おむつ1は、湾曲弾性帯26a、湾曲弾性帯28a(湾曲弾性部材26、湾曲弾性部材28)とは別に、腰周り弾性帯25a(腰周り弾性部材25)を備えているので、紙おむつ1を腰周りに安定して装着することができ、紙おむつ1がずり落ちにくくなる。
また、湾曲弾性帯26aと湾曲弾性帯28aの始終端部は、腰周り弾性帯25aの始終端部が配設されている前身頃Fの接合端部21と後身頃Bの接合端部22の幅方向の範囲とほぼ同じ範囲に配設されているので、着用者が紙おむつ1を着用する際に、前身頃Fや後身頃Bを掴んで引き上げる際の作用力が湾曲弾性帯26aや湾曲弾性帯28aに伝わり、股下部20cを容易に引き上げることができ、紙おむつ1の股下部20cを身体の股下周囲に好適に装着することができる。特に、湾曲弾性帯26aと湾曲弾性帯28aは、幅広く弾性部材が配設されている帯状の領域を形成していることにより、前身頃Fや後身頃Bを掴んで引き上げる際の作用力が湾曲弾性帯26aや湾曲弾性帯28aに伝わりやすいので、より軽い力でも紙おむつ1を引き上げることができる。よって、高齢者のように腕力が弱い着用者であっても、好適に紙おむつ1を着用することができる。
また、前身頃Fと後身頃Bとは接合端部21、22により接合されていることによって、前身頃Fに作用した作用力が後身頃Bを介して湾曲弾性帯28aに伝わり、後身頃Bに作用した作用力が前身頃Fを介して湾曲弾性帯26aに伝わるようになっている。
そして、例えば、着用者が片手で前身頃Fを掴んで紙おむつ1を引き上げるような場合でも、図8に示すように、前身頃Fに作用した作用力が接合端部21、22を介して後身頃Bの湾曲弾性帯28aに伝わり、後身頃Bが好適に臀部を覆うように引き上げることができ、紙おむつ1を腰周りに良好に着用することができるようになっている。特に、湾曲弾性帯28aは股下部20c側に湾曲しているため、股下部20c側の吸収性本体10を臀部側に引き上げるように、より確実に臀部に密着させて、尿などの体液漏れを防止することが可能になる。
また、紙おむつ1は、腰周りにフィットするように引き上げやすいので、不完全な状態で着用されてしまうことを低減することができる。それによって、体液漏れや、装着感の悪さや装着時の見た目の悪さ、身体が圧迫されたことなどによる血流障害や、身体が擦られたことなどによる肌荒れなどのスキントラブル等の問題を軽減することができる。
このように、紙おむつ1は、好適に着用することができるパンツ型使い捨ておむつであるといえる。
また、上記実施の形態においては、前身頃F及び後身頃Bに配置された腰周り弾性帯25a(腰周り弾性部材25)や湾曲弾性帯26a、湾曲弾性帯28a(湾曲弾性部材26、湾曲弾性部材28)は、吸収性本体10特に吸収体13と重なる範囲においても連続させて配置するようにしたが、図9に示すように、吸収性本体10(吸収体13)を横切るように重なる弾性部材を切断し、不連続とするようにしてもよい。弾性部材を吸収性本体10(吸収体13)上で不連続とすることにより、吸収性本体10(吸収体13)の縮こまりを防止することができる。
なお、弾性部材の不連続化は、例えば、各種弾性部材を外装シート20に配置した後、エンボスカッターロールとアンビルカッターロールとの間にその外装シートを通過させることにより、エンボスカッターロールによる加圧または加熱によって、所定範囲内に存在する弾性部材を細かく切断することにより行うことができる。なお、弾性部材は、吸収体13(または吸収性本体10)の端部から10mm以上内側で切断することが好ましい。
また、上記実施の形態において、湾曲弾性帯26aや湾曲弾性帯28aが、略三角形領域Trf、Trbのほぼ全体を覆うとしたことは、湾曲弾性帯26aや湾曲弾性帯28aが、略三角形領域Trf、Trbの全体を完全に覆い、紙おむつ1の内側に着用の妨げになるポケット様の空間を全く作らないということに限らず、着用の妨げにならない大きさであるポケット様の空間であれば、形成されても構わないということである。
なお、以上の実施の形態においては、前身頃F側に配設された湾曲弾性帯26aと、後身頃B側に配設された湾曲弾性帯28aとは、股下部20cにおいて、互いに交差することなく近接している状態を図示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、湾曲弾性帯26aと湾曲弾性帯28aとはその一部が交差していてもよい。
また、紙おむつ1において、前身頃F側に配設される湾曲弾性帯26aと、後身頃B側に配設される湾曲弾性帯28aとをともに備えることに本発明は限定されず、少なくとも一方の湾曲弾性帯が備えられる構成であればよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
〔穿き易さ向上のための処理〕
ところで、上記パンツ型使い捨ておむつにおいては、装着にあたり、レッグ開口部Lに足を通しやすくするための処理が施されている。具体的には、図3において斜線領域として示されるように、外装シート20の肌当接面側であって、かつ前記レッグ開口部L周りに滑剤を塗布してある。前記滑剤としては、例えば四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化エチレンプロピレン樹脂に代表されるフッ素系樹脂、或いはパラフィンワックス等の鉱物系ワックス、ポリエチレンワックス等の合成ワックス、動物性又は植物性のワックス類などを好適に使用することができる。
前記滑剤の塗布領域は、本例では外装シート20の縁部である脚周りカットライン29と、吸収性本体10と、腰周り弾性帯25aとに囲まれる略三角形領域Trf及び外装シート20の縁部である脚周りカットライン29と、吸収性本体10と、腰周り弾性帯25aとに囲まれる略三角形領域Trbとの領域としたが塗布領域は任意に設定することが可能である。例えば、前記略三角形領域Trf及び略三角形領域Trbの一方側にのみ塗布するようにしてもよいし、脚周りカットライン29に沿うように所定幅で塗布するようにしてもよい。
前記滑剤は塗布することにより滑り性を与える他、外装シート20を構成する2枚の不織布20A、20Bの内、肌当接面側となる上層不織布20Aの繊維中に内添、すなわち繊維中に混入することも可能である。また、本発明ではレッグ開口部L周りに滑剤を塗布するようにしたが、立体ギャザーBSや表面シート11に対しても滑剤を塗布するようにしてもよい。
さらに別の態様としては、外装シート20を構成する2枚の不織布20A、20Bの内、肌当接面側となる上層不織布20Aの表面に対して低摩擦化加工処理を施すことにより滑り性を与えることもできる。前記低摩擦化加工処理は、不織布表面に圧力を加えることにより不織布表面に毛羽立つ繊維を不織布表面に寝かせるように押さえ付ける方法で行う。不織布表面に圧力を加える方法としては、不織布をローラーの間に挟み込んで表裏両面から圧力を加える方法が挙げられる。また、板等の二つの面で不織布を挟む等により行うこともできる。また、これらの加圧時に熱を加えるようにしてもよい。この低摩擦化加工処理により、不織布表面は毛羽立ちが押さえられて滑らかとなり摩擦係数が小さくなる。なお、低摩擦化加工処理としては毛羽立った繊維をカットして滑らかにする方法であってもよい。前記低摩擦化加工処理により不織布表面の摩擦抵抗としては、摩擦係数の平均偏差(MMD値)において、MD(Machine Direction)は0.01〜0.50、CD(Cross Direction)は0.01〜0.70であることが望ましい。
本発明に係るパンツ型使い捨ておむつの製品状態外観図である。 紙おむつの展開状態での組み立て図である。 外装シートの展開図である。 前身頃Fの略三角形領域Trfの要部拡大図である。 後身頃Bの略三角形領域Trbの要部拡大図である。 吸収性本体の平面図である。 図3のV−V線における断面図である。 本発明に係るパンツ型使い捨ておむつの着用時の状態を示す説明図である。 パンツ型使い捨ておむつの変形例を示す平面図である。 従来の使い捨ておむつを示す説明図である。 従来の使い捨ておむつを示す説明図である。 従来のパンツ型使い捨ておむつの着用時の状態を示す説明図である。
符号の説明
1…紙おむつ(パンツ型使い捨ておむつ)、10…吸収性本体、13…吸収体、20…外装シート、20c…股下部、21…接合端部、22…接合端部、24…ウエスト弾性部材、25…腰周り弾性部材、25a…腰周り弾性帯、26…湾曲弾性部材、26a…湾曲弾性帯、28…湾曲弾性部材、28a…湾曲弾性帯、29…脚周りカットライン、F…前身頃、B…後身頃、L…レッグ開口部、W…ウエスト開口部、Trf…略三角形領域(領域)、Trb…略三角形領域(領域)

Claims (5)

  1. 吸収体を含む吸収性本体と、この吸収性本体の外面側に一体的に設けられた外装シートとを備え、製品状態で前記外装シートにおける前身頃と後身頃とが、その両側端の接合端部において接合されることによりウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつにおいて、
    前記外装シートの肌当接面側であって、かつ前記レッグ開口部周りに滑剤を塗布したことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  2. 吸収体を含む吸収性本体と、この吸収性本体の外面側に一体的に設けられた外装シートとを備え、製品状態で前記外装シートにおける前身頃と後身頃とが、その両側端の接合端部において接合されることによりウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつにおいて、
    前記外装シートは肌当接面側に不織布層を有するとともに、該不織布を構成する繊維中に滑剤を内添してあることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 前記滑剤として、フッ素系樹脂又はワックスを用いてある請求項1、2いずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 吸収体を含む吸収性本体と、この吸収性本体の外面側に一体的に設けられた外装シートとを備え、製品状態で前記外装シートにおける前身頃と後身頃とが、その両側端の接合端部において接合されることによりウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつにおいて、
    前記外装シートの肌当接面側に不織布層を有するとともに、該不織布の少なくともレッグ開口部周りに低摩擦化加工処理を施してあることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前記外装シートは、前記前身頃及び前記後身頃におけるそれぞれの一方の接合端部から他方の接合端部に亘り、上下方向に間隔をおいて互いに略平行に配設された複数の腰周り弾性部材からなる腰周り弾性帯と、前記前身頃と前記後身頃の少なくとも一方における一方の接合端部から前記股下部側に延び、その股下部を迂回するようにして他方の接合端部に亘るように配設された複数の湾曲弾性部材からなる湾曲弾性帯とを備えるとともに、前記湾曲弾性帯は前記外装シートの縁部と前記吸収性本体と前記腰周り弾性帯とに囲まれる当該外装シートの領域全体をほぼ覆うように形成されている請求項1〜4いずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
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