JP2006270462A - 無線センサ装置及びこれを用いた無線センサシステム - Google Patents

無線センサ装置及びこれを用いた無線センサシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 低デューティの信号を低出力で送信する場合であっても、受信機器側においてノイズとデータとの区別を容易に行うことが可能な無線センサ装置を提供する。
【解決手段】 センサデータ30を含む一連のデータを間欠的に送信する際、プリアンブルコード10、同期コード20、センサデータ30及びCDCコード40をこの順に送信する。これにより、ノイズに対して非常に強い通信を行うことが可能となる。つまり、無線センサ装置は、通常、データの送信を低デューティ・低出力で行う必要があるが、この場合、送信した信号がほとんどノイズに埋もれてしまう。しかしながら、本発明では、センサデータ30を送信する前にプリアンブルコード10及び同期コード20をこの順に送信していることから、低デューティ・低出力の信号であっても、センサデータの頭出しが十分に可能となる。
【選択図】 図3

Description

本発明は無線センサ装置及びこれを用いた無線センサシステムに関し、特に、センサデータを間欠的に無線送信する無線センサ装置及びこれを用いた無線センサシステムに関する。
従来より、温度や湿度等を計測するセンサと無線送信部を一体化した無線センサ装置が知られている(特許文献1参照)。無線センサ装置は、センサ本体と温度や湿度等の計測値を利用する機器(以下、「利用機器」という)とを空間的に離間させることができるため、複数の場所にそれぞれ無線センサ装置を配置して、得られる計測値を集中管理したり、無線センサ装置を移動・携帯することができるなど、多様な形態での利用が可能となる。
しかしながら、無線センサ装置は小型であることが重要であることから、動作電源として、ボタン型電池のように非常に小型のバッテリが用いられることが多く、このような場合には消費電力を十分に抑える必要がある。このため、無線送信部の出力をできるだけ小さく設定することが必要であり、且つ、センサデータの送信についても間欠的に行うことが好ましい。また、無線センサ装置では送信すべきデータ量も比較的小さいことから、間欠動作を行う場合、データ送信のデューティを例えば1%以下程度とすることが可能である。
特公平8−6955号公報
しかしながら、低デューティの信号を低出力で送信すると、受信装置側における正確な受信が極めて困難となる。つまり、無線センサ装置より間欠的に送出される微弱なセンサデータは、ほとんどがノイズ中に埋もれてしまい、ノイズとデータを区別することが非常に難しくなってしまう。この問題は、データ送信のデューティを大幅に高めることによって、無線センサ装置と受信装置との間の通信を常時確立した状態としたり、無線センサ装置の出力を大幅に高めれば解決するが、この場合には、ボタン型電池のように非常に小型のバッテリを使用することができなくなり、センサ本体と利用機器とを空間的に離間させることができるという、無線センサシステムの最大の利点が失われてしまう。
本発明はこのような問題点を解決すべくなされたものであって、低デューティの信号を低出力で送信する場合であっても、受信機器側においてノイズとデータとの区別を容易に行うことが可能な無線センサ装置及びこれを用いた無線センサシステムを提供することを目的とする。
本発明による無線センサ装置は、少なくとも一つのセンサと、前記センサのセンサデータを含む一連のデータを送信する送信回路部とを備え、前記送信回路部は、前記一連のデータを間欠的に送信するとともに、前記センサデータの送信に先立って、サンプリング開始位置を特定するために用いるプリアンブルコード及びセンサデータの頭出しに用いる同期コードをこの順に送信することを特徴とする。
本発明によれば、センサデータを送信する前にプリアンブルコード及び同期コードを送信していることから、ノイズに対して非常に強い通信を行うことが可能となる。つまり、無線センサ装置の電源が小型のバッテリである場合には、消費電力低減のためにデータの送信を低デューティで間欠的に行う必要があるが、データの送信を低デューティ・低出力で行うと、送信した信号がほとんどノイズに埋もれてしまう。しかしながら、本発明では、センサデータを送信する前にプリアンブルコード及び同期コードをこの順に送信していることから、低デューティ・低出力の信号であっても、センサデータの頭出しが十分に可能となる。
送信回路部は、同期コードを送信した直後にセンサデータを送信することが好ましく、同期コードのビット数は、センサデータのビット数より大きいことが好ましい。これによれば、より高い確率でセンサデータの頭出しを正しく行うことが可能となる。
また、送信回路部は、センサデータの送信に続けて、CRC信号を送信することが好ましい。これによれば、受信装置側において、受信したセンサデータの誤りをチェックすることが可能となる。このため、誤ったデータを利用機器に送信する可能性が低くなる。
また、前記一連のデータには、複数の同じセンサデータが含まれていることが好ましい。これによれば、送信エラーをより効果的に防止することが可能となる。
また、送信回路部による間欠的なデータ送信のデューティは、1%以下であることが好ましい。これによれば、無線センサ装置の電源として小型のバッテリを用いた場合であっても、長時間動作を行うことが可能となる。
本発明において使用するセンサは、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、加速度センサ、傾斜センサ、人感センサ、衝撃センサ及びトナーセンサからなる群より選ばれた少なくとも1種とすることができる。また、本発明による無線センサ装置は、少なくとも前記信号処理部及び前記送信回路部に電力を供給するバッテリをさらに備えることがさらに好ましい。無線センサ装置にバッテリを内蔵させれば、移動・携帯が可能であるという無線センサ装置の利点を十分に活かすことが可能となる。
また、本発明の一側面による無線センサシステムは、上述した無線センサ装置と、無線センサ装置より無線送信される前記一連のデータを受信する受信装置とを備え、受信装置は、CRC信号を用いてセンサデータの誤りチェックを行うことを特徴とする。これによれば、受信装置側において、受信したセンサデータの誤りをチェックすることが可能となるため、誤ったデータを利用機器に送信する可能性が低くなる。
また、本発明の他の側面による無線センサシステムは、上述した無線センサ装置と、無線センサ装置より無線送信される前記一連のデータを受信する受信装置とを備え、受信装置は、前記一連のデータに含まれる複数のセンサデータを対比することにより誤りチェックを行うことを特徴とする。これによれば、受信装置側において、受信したセンサデータに異常値が含まれている場合であっても、これを除去することが可能となるため、誤ったデータを利用機器に送信する可能性が低くなる。
また、受信装置は、センサデータをデータ展開することが好ましい。データ展開によってセンサデータをRS232CフォーマットやUSBフォーマットなどに加工すれば、利用機器側におけるセンサデータの取り扱いが容易となる。
このように、本発明によれば、無線センサ装置と受信装置との間の無線通信において、非常にノイズに強い通信プロトコルを使用していることから、低デューティの信号を低出力で送信する場合であっても、受信機器側においてノイズとデータとの区別を容易に行うことが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による無線センサシステムの構成を概略的に示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態による無線センサシステムは、無線センサ装置100と、無線センサ装置100より無線送信されるデータを受信する受信装置200によって構成される。
無線センサ装置100は、センサ101と、A/Dコンバータ110と、CPU(Central Processing Unit)120と、メモリ130と、送信回路部141と、アンテナ142と、バッテリ150とを備えて構成されている。この他、無線センサ装置100には、IDや初期値などをセットするための入力部が備えられているが、本発明の要旨とは直接関係がないことから、入力部の図示及びその説明は省略する。
センサ101は、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、加速度センサ、傾斜センサ、人感センサ、衝撃センサ、トナーセンサ等から選ばれたセンサであり、図1に示すように、センサ素子101aとセンサ回路101bによって構成されている。センサ素子101aとは、例えば温度センサであればサーミスタ自体であり、センサ回路101bとは、例えばサーミスタの抵抗値を電圧変換する抵抗素子などである。
A/Dコンバータ110は、センサ回路101bより得られる検出値Sをデジタル値である検出値S変換するため機能ブロックである。つまり、センサ回路101bより得られる検出値Sは、電圧値や電流値といったアナログ量であることから、これをデジタル処理するための前処理としてA/Dコンバータ110が必要となるのである。A/Dコンバータ110の分解能としては、無線センサ装置100の用途にもよるが、8ビット以上の分解能であることが好ましく、12ビット以上の分解等であることがより好ましい。
CPU120は、無線センサ装置100の全体の動作を制御するとともに、A/Dコンバータ110より与えられるデジタル形式の検出値Sを受け、これを温度や湿度等の計測値Sに変換するための演算を行うための機能ブロックである。特に限定されるものではないが、かかる変換には最小二乗近似多項式を用いた演算が用いることが好ましい。本実施形態による無線センサ装置100は間欠動作を行うため、CPU120としては、スリープ機能(待機時における消費電力を大幅に抑える機能)を有しているものを用いる必要がある。
メモリ130は、CPU120による演算処理に必要なプログラムやデータを格納するための機能ブロックである。メモリ130は、ROM(Read Only Memory)領域及びRAM(Random Access Memory)領域が含まれていることが好ましく、この場合、ROM領域にはCPU120による演算処理に必要なプログラムや係数等のデータが格納され、RAM領域にはCPU120による演算処理に必要な作業データや、得られた計測値等が格納されることになる。
これらA/Dコンバータ110、CPU120及びメモリ130は、信号処理部190を構成しており、それぞれ別個の半導体ICにより構成されていても構わないが、既に言及したとおり、無線センサ装置100はその特性上、小型であることが非常に重要であることから、これらの一部又は全部がワンチップ化された所謂マイコンチップを用いることが好ましい。
送信回路部141及びアンテナ142により構成される無線送信部は、CPU120による演算によって得られた温度や湿度等の計測値を無線送信するための機能ブロックである。また、無線送信部に受信回路部を付加し、これによって無線受信機能を持たせれば、無線センサ装置100を無線により外部からコントロールすることが可能となる。但し、本発明において無線送信部に無線受信機能を持たせることは必須でない。
バッテリ150は、無線センサ装置100の動作に必要な電力を供給するための要素であり、ボタン型の小型電池や太陽電池等を用いることが好ましい。電力が必要な要素としては、少なくとも信号処理部190(A/Dコンバータ110、CPU120及びメモリ130)及び送信回路部141が挙げられる。このように、無線センサ装置100の電源としては小型電池などが用いられることから、信号処理部190や送信回路部141の消費電力を十分に抑制する必要がある。このため、後述するように、データの送信を低デューティで間欠的に行うとともに、送信出力を十分に低く抑えている。
一方、受信装置200は、受信回路部201、CPU202及びアンテナ203によって構成されており、アンテナ203によって受信したデータは、受信回路部201を介してCPU202に送信され、CPU202によって所定の処理が行われた後、利用機器へ送信される。
図2は、本実施形態による無線センサ装置100の動作を示すフローチャートである。
図2に示すように、本実施形態による無線センサ装置100に対して電源投入、すなわちバッテリ150をセットし(ステップS1)、図示しない入力部を介して、無線センサ装置100のIDや信号処理部190に対する初期値などをセットすると(ステップS2)、信号処理部190は、センサ101からのデータ入力準備を行う(ステップS3)。データ入力準備とは、センサ回路101bに対し、動作に必要な電圧Vccの供給を開始するとともに、A/Dコンバータ110をウォーミングアップさせる動作である。かかる動作により、センサ回路101bからは検出値Sの出力が開始され、これがA/Dコンバータ110によってデジタル形式の検出値Sに正しく変換されることになる。但し、A/Dコンバータ110のウォーミングアップが既に完了している場合は、これを省略しても構わない。
このようなデータ入力準備が完了すると、CPU120は、A/Dコンバータ110の出力である検出値Sの取り込みを行う(ステップS4)。つまり、実際にデータ入力を行う。これに応答してCPU120は、メモリ130に格納されている最小二乗近似多項式を用いて、検出値Sから計測値Sへの変換を行う(ステップS5)。
最小二乗近似多項式とは、
Figure 2006270462

で表される近似式の一種であり、複数の定数a〜aを用いることによって検出値Sを計測値Sに近似することができる。
本実施形態において、検出値Sから計測値Sへの変換に最小二乗近似多項式を用いているのは、最小二乗近似多項式を用いた演算は単純な四則演算の繰り返しであることからCPU120の処理負担が軽く、また、演算に必要なプログラム等も比較的小さく且つ単純であるからである。但し、本発明においてデータ変換に最小二乗近似多項式を用いることは必須でなく、また、検出値Sから計測値Sへの変換を行うこと自体も必須でない。したがって、検出値Sを変換せずにそのまま受信装置200に送信することも可能である。しかしながら、無線センサ装置100は一つの受信装置200に対して複数個用いられることがあるため、検出値Sを変換せずにそのまま受信装置200に送信すると、検出値Sから計測値Sへの変換を受信装置200側で集中して行う必要が生じ、この場合、受信装置200側における処理負担が過大となるおそれがある。この点を考慮すれば、検出値Sから計測値Sへの変換は、無線センサ装置100内のCPU120を用いて演算により行うことが好ましい。
このようにして検出値Sから計測値Sへの変換が完了すると、CPU120は、送信回路部141に間欠動作信号Pを送信するとともに、受信装置200に送信すべき一連のデータを出力する(ステップS6)。詳細については後述するが、送信すべき一連のデータには、当然ながら計測値Sが含まれる。間欠動作信号Pは、送信回路部141を起動させる為の信号であり、送信回路部141はこれを受けて活性状態となる。これにより、送信回路部141は一連のデータをアンテナ142へ送出し、アンテナ142を介して受信装置200へと無線送信する。
その後、CPU120は所定の期間スリープモードとなり(ステップS7)、所定の期間が経過すると、ステップS3に戻って上記一連の動作を再実行する。図2に示すフローチャートでは、データ入力準備(ステップS3)を行う直前にスリープモードから復帰させているが、データ入力準備(ステップS3)を実行するに際してCPU120の負荷はほとんどないことから、データ入力準備(ステップS3)が完了した後、データ入力(ステップS4)を行う際に復帰させても構わない。
無線センサ装置100の動作周期と実際にデータを送信する期間との比、すなわちデータ送信のデューティは、低消費電力化のため十分に低く抑える必要があり、1%以下に抑えることが好ましい。
図3は、無線センサ装置100による一連のデータ送信タイミングを示すタイミングチャートである。すなわち、図2に示すステップS6における送信回路部141の送信動作を具体的に示す図である。
送信回路部141は、図3に示すように、計測値Sを含むセンサデータ30の送信に先立って、プリアンブルコード10及び同期コード20をこの順に送信する。プリアンブルコード10とは、サンプリング開始位置を特定するとともに、ジッタを補正するために用いるコードであり、本実施形態では32ビットのデータを用いている。また、同期コード20とは、センサデータ30の頭出しに用いるとともに、ジッタを補正するために用いるコードであり、本実施形態では64ビットのデータを用いている。
このようなプリアンブルコード10及び同期コード20を用いているのは、無線センサ装置100の電源が小型のバッテリ150であり、消費電力低減のためにデータの送信を低デューティで間欠的に行っているとともに、送信出力を極力低く抑えているからである。つまり、データの送信を低デューティ・低出力で行うと、送信した信号がほとんどノイズに埋もれてしまい、受信装置200側における正常な受信が非常に困難となるが、センサデータ30を送信する前にプリアンブルコード10及び同期コード20をこの順に送信すれば、低デューティ・低出力の信号であっても、センサデータ30の頭出しが十分に可能となる。
また、図3に示すように、センサデータ30は同期コード20を送信した直後に送信される。センサデータ30には、データの本体である計測値Sの他に、送信した無線センサ装置100のIDを含んでいることが好ましく、本実施形態では36ビットのデータを用いている。このように、本実施形態では、同期コード20を送信した直後にセンサデータ30を送信していることから、受信装置200側にてセンサデータ30をノイズの中から正しく拾うことが可能となる。しかも、同期コード20のビット数(64bit)が、センサデータ30のビット数(36bit)よりも大きいことから、ノイズが大きい場合であっても、センサデータ30を正しく拾える可能性が高くなる。
センサデータ30を送信した後、最後にCRC信号40を送信する。CRC信号40は、センサデータ30の誤りを検査するために用いられる他、一連の送信データの末尾であることを示す。CRCコード40を用いることにより、ノイズの中から拾ったセンサデータ30に誤りがあるか否かをチェックすることが可能となる。
ここで、無線センサ装置100の動作周期T1については、無線センサ装置100の用途などにもよるが、例えば12秒程度に設定すればよい。また、一連のデータ送信期間T2については、無線センサ装置100の性能などにもよるが、30msec程度とすることができる。この場合、送信のデューティは0.25%となる。デューティをここまで低くした場合、低出力の信号で正しく通信を行うためには、通常のプロトコルでは困難であると考えられるが、上述した通信プロトコルを使用すれば、より確実に通信を行うことが可能となる。
図4は、受信装置200側の動作を示すフローチャートである。
図4に示すように、受信装置200に対して電源投入し(ステップS11)、CPU202に対する初期設定を行うと(ステップS12)、CPU202は受信データのリセットを行う(ステップS13)。その後、無線センサ装置100からのデータ受信待機の状態となる(ステップS14)。この間、データを受信し、プロトコルによる照合により受信データのチェックをパスすれば(ステップS14:YES)、一連の受信データに含まれるCRC信号40を用いたセンサデータ30のエラーチェックを行い(ステップS15)、これをクリアすれば(ステップS15:YES)、センサデータ30を例えばRS232CフォーマットやUSBフォーマットなどにデータ展開し、利用機器へ出力する(ステップS16)。一方、エラーチェックの結果、センサデータ30に誤りが含まれていることが判明した場合には(ステップS15:NO)、ステップS13に戻って受信データをリセットする。このため、ノイズの混入によって正しいセンサデータ30が得られなかったとしても、誤ったデータを利用機器に送信する可能性が非常に低くなる。
以上が、本実施形態による無線センサシステムの構成及び動作である。
このように、本実施形態による無線センサシステムに含まれる無線センサ装置100は、センサデータ30を含む一連のデータ送信を間欠的に行うとともに、センサデータ30の送信に先立って、サンプリング開始位置を特定するために用いるプリアンブルコード10及びセンサデータ30の頭出しに用いる同期コード20をこの順に送信していることから、送信のデューティが1%以下と非常に低く、且つ、送信出力を極力小さくした場合であっても、ノイズの中から受信装置200がセンサデータ30を正しく受信する可能性が高くなる。これにより、小型のボタン型電池などを電源として使用する場合であっても、長時間の動作が可能となる。
尚、上記実施形態では、同期コード20を送信した直後に単一のセンサデータ30を送信しているが、送信エラーをより効果的に防止するためには、センサデータ30を複数回送信することが好ましい。
図5は、センサデータ30を複数回送信する場合における、一連のデータ送信タイミングを示すタイミングチャートである。
図5に示すように、本例ではセンサデータ30を複数回(図5では3回)送信するとともに、センサデータ30を送信する前にコントロール信号31を付加している。コントロール信号31は、対応するセンサデータ30のパケット番号などを示すデータであり、本実施形態では4ビットである。複数回送信するセンサデータ30の内容は互いに同一であり、いずれも計測値Sの他に無線センサ装置100のIDを含んでいることが好ましい。尚、コントロール信号31はセンサデータ30の一部を構成するデータと考えることもでき、したがって、本発明において「同期コードを送信した直後にセンサデータを送信する」とは、センサデータ30の前にコントロール信号31が付加されている場合を含む意である。
図6は、センサデータ30を複数回送信する場合における、受信装置200側の動作を示すフローチャートである。
図6に示すように、センサデータ30が複数回送信される場合、CRC信号40を用いたセンサデータ30のエラーチェックを行った後(ステップS15)、センサデータ30を利用機器へ出力する前に(ステップS16)、パケットチェックを行う(ステップS20)。パケットチェックは、複数回送信されるセンサデータ30同士を比較し、これらが互いに同一か否かをチェックするステップである。かかるチェックの結果、複数回送信されるセンサデータ30が全て同一であれば、センサデータ30に誤りは無いものと判断し(ステップS20:YES)、センサデータ30を例えばRS232CフォーマットやUSBフォーマットなどにデータ展開して、利用機器へ出力する(ステップS16)。一方、例えば、3回受信したセンサデータ30が全て異なっている場合など、異常を検出した場合には、(ステップS20:NO)、ステップS13に戻って受信データをリセットする。その他、2つのセンサデータ30が一致しており、残りの1つのセンサデータ30のみが異なっている場合には、一致した2つのセンサデータ30を正常値として採用すればよい。
図7は、本実施形態による無線センサシステムの好ましい一利用形態を模式的に示すブロック図である。無線センサシステムに用いる無線センサ装置100は、温度や湿度等の計測値を無線送信することが可能であるため、図7に示すようにこれを受信する一つの受信装置200に対して複数個の無線センサ装置100を割り当てることが可能である。したがって、この受信装置200を利用機器300に接続すれば、例えば、一つの部屋の複数箇所にこれら無線センサ装置100を設置したり、各部屋にそれぞれ無線センサ装置100を設置したり、さらには、各人が無線センサ装置100を携帯するといった利用の形態が考えられる。いずれにしても、図7に示すように一つの受信装置200に対して複数個の無線センサ装置100を割り当てた場合、受信装置200には複数の無線センサ装置100からセンサデータがほぼランダムに送信されるため、通常の通信方法ではこれを全て正しく受信することは困難であるが、本実施形態による無線センサ装置100は、上述した通信プロトコルを採用していることから、低デューティ・低出力の信号を複数の無線センサ装置100がランダムに送信する場合であっても、受信装置200は、これらを正しく受信することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、無線センサ装置100にセンサが一つだけ設けられているが、無線センサ装置100に設けるセンサの数としては、図8に示すように、複数個であっても構わない。図8に示す例による無線センサ装置100は、複数のセンサ101〜103を備えている。これら複数のセンサ101〜103は、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、加速度センサ、傾斜センサ、人感センサ、衝撃センサ、トナーセンサ等の各種センサであり、それぞれセンサ素子101a,102a,103a及びセンサ回路101b,102b,103bによって構成されている。これら複数のセンサ101〜103の計測対象は、互いに異なっていても構わないし、一部又は全部が同じであっても構わない。例えば、3つのセンサ101〜103がそれぞれ温度センサ、湿度センサ及び照度センサであっても構わないし、全てが温度センサであっても構わないし、さらには、センサ101及び102が温度センサであり、センサ103が湿度センサであっても構わない。
無線センサ装置100内に計測対象の異なる複数のセンサが含まれていれば、複数の事象を同時に測定することが可能となるし、無線センサ装置100内に計測対象が同じである複数のセンサが含まれていれば、一つの事象を異なる側面から測定することが可能となる。例えば、高精度であるが計測可能な範囲が狭い温度センサと、計測可能な範囲は広いが低精度である温度センサの両方を用いれば、広い温度範囲での測定を可能としつつ、所定の温度範囲については特に高精度な温度測定を行うといった使い方が可能となる。また、サーミスタを用いた温度センサと赤外線を用いた温度センサを併用すれば、無線センサ装置100の近傍の温度と、無線センサ装置100から離れた場所の温度の両方を測定することが可能となる。
また、受信装置200についても、図9に示すように、無線センサ装置100の機能を持った受信装置200を使用すれば、受信装置200側において温度や湿度等を計測することが可能となる。さらに、無線センサ装置100側に受信回路部を持たせることも可能であり、この場合、無線センサ装置100間において通信を行ったり、無線センサ装置100に対するIDや初期値のセットを無線により行うことが可能となる。
本発明の好ましい実施形態による無線センサシステムの構成を概略的に示すブロック図である。 無線センサ装置100の動作を示すフローチャートである。 無線センサ装置100による一連のデータ送信タイミングを示すタイミングチャートである。 受信装置200の動作を示すフローチャートである。 センサデータ30を複数回送信する場合における、一連のデータ送信タイミングを示すタイミングチャートである。 センサデータ30を複数回送信する場合における、受信装置200側の動作を示すフローチャートである。 無線センサシステムの好ましい一利用形態を模式的に示すブロック図である。 センサを複数備えた無線センサ装置100の構成を概略的に示すブロック図である。 無線センサ装置100の機能を持った受信装置200の構成を概略的に示すブロック図である。
符号の説明
10 プリアンブルコード
20 同期コード
30 センサデータ
31 コントロール信号
40 CRC信号
100 無線センサ装置
101〜103 センサ
101a,102a,103a センサ素子
101b,102b,103b センサ回路
110 A/Dコンバータ
120 CPU
130 メモリ
141 送信回路部
142 アンテナ
150 バッテリ
190 信号処理部
200 受信装置
201 受信回路部
202 CPU
203 アンテナ
300 利用機器
P 間欠動作信号
検出値(アナログ)
検出値(デジタル)
計測値

Claims (11)

  1. 少なくとも一つのセンサと、前記センサのセンサデータを含む一連のデータを送信する送信回路部とを備え、
    前記送信回路部は、前記一連のデータを間欠的に送信するとともに、前記センサデータの送信に先立って、サンプリング開始位置を特定するために用いるプリアンブルコード及びセンサデータの頭出しに用いる同期コードをこの順に送信することを特徴とする無線センサ装置。
  2. 前記送信回路部は、前記同期コードを送信した直後に前記センサデータを送信することを特徴とする請求項1に記載の無線センサ装置。
  3. 前記同期コードのビット数が、前記センサデータのビット数より大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線センサ装置。
  4. 前記送信回路部は、前記センサデータの送信に続けて、CRC信号を送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線センサ装置。
  5. 前記一連のデータには、複数の同じセンサデータが含まれていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線センサ装置。
  6. 前記送信回路部による間欠的なデータ送信のデューティが1%以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の無線センサ装置。
  7. 前記センサには、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、加速度センサ、傾斜センサ、人感センサ、衝撃センサ及びトナーセンサからなる群より選ばれた少なくとも1種のセンサが含まれていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の無線センサ装置。
  8. 少なくとも前記送信回路部に電力を供給するバッテリをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の無線センサ装置。
  9. 請求項4乃至8のいずれか1項に記載に無線センサ装置と、前記無線センサ装置より無線送信される前記一連のデータを受信する受信装置とを備え、前記受信装置は、前記CRC信号を用いて前記センサデータの誤りチェックを行うことを特徴とする無線センサシステム。
  10. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載に無線センサ装置と、前記無線センサ装置より無線送信される前記一連のデータを受信する受信装置とを備え、前記受信装置は、前記一連のデータに含まれる前記複数のセンサデータを対比することにより誤りチェックを行うことを特徴とする無線センサシステム。
  11. 前記受信装置が前記センサデータをデータ展開することを特徴とする請求項9又は10に記載の無線センサシステム。
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