JP2006269953A - 表示パネルの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 確実な電磁シールド機能とシール機能とを確保することができると共に、取付作業性及び表示器の表示の視認性の向上を図ることができる表示パネルの取付構造を提供する。
【解決手段】 表示器10を備えた表示ユニット9の前方に配置され、2枚のアクリル板6,7の間に電磁シールド材8を介装した状態で一体に成形されると共に、表示器10を外部から視認可能な透明度を有する表示パネル1と、該表示パネル1が取り付けられる枠部2を有する筐体3と、枠部2と表示パネル1との間をシールするシリコンゴム製のシールパッキン4とを備え、表示パネル1を、電磁シールド材8が筐体3に電気的に接地するように枠部2に取り付ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、表示器を備えた表示ユニットの前方に配置される表示パネルの取付構造に関し、特に、電磁シールド機能とシール機能とを併せ持つ表示パネルの取付構造に関する。
従来、電磁シールド機能とシール機能とを併せ持つ構造体として、例えば、筐体の枠部と蓋体(表示パネルに相当)との間に挟み込むシールパッキンに、導電性糸や金属粉体等の導電素材を混入した導電性ゴムを用いたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この構造体は、導電性ゴムに混入された導電素材を筐体に接地させることで、筐体内の機器から輻射される電磁波による種々の障害を回避し、また、導電性ゴムにより、外部からの水や塵埃等の侵入を防止している。これにより、電磁シールド機能とシール機能とを併せ持つようにしている。
また、電磁シールド機能とシール機能とを併せ持つ従来の表示パネルの取付構造として、例えば、次に示すものが知られている。
この表示パネルの取付構造は、筐体の枠部に取り付けられる表示パネルの裏面(表示器側の面)の全面を、メッシュタイプの電磁波シールド材で覆い、且つ筐体の枠部と表示パネルとの間に、シリコンゴム製のシールパッキンを挟み込んだものである。
この表示パネルの取付構造においては、電磁シールド材を筐体に接地させることで、筐体内の表示器から輻射される電磁波による種々の障害を回避している。また、筐体の枠部と表示パネルとの間に挟み込むシールパッキンにシリコンゴムを用いることで、外部からの水や塵埃等の侵入を防止している。これにより、電磁シールド機能とシール機能とを併せ持つことができるとしている。
特開平10−256770号公報
前者のように、筐体の枠部と蓋体との間に挟み込むシールパッキンに導電性ゴムを用いた場合においては、筐体と導電性ゴムの導電素材との接触面積が少なく、且つ接触抵抗が高い。このため、十分な電磁波シールド機能を確保することが難しい。
また、導電性ゴムが高価な素材であるため、コスト高になり、しかも導電性ゴムからなるシールパッキンは、シール専用のシールパッキンに比べて、耐久性やシール性に劣るという問題がある。
一方、後者の場合においては、表示パネルの裏面の全面をメッシュタイプの電磁波シールド材で覆って、該電磁シールド材を筐体に接地させ、また、シール専用の比較的な安価なシリコンゴム製のシールパッキンを用いている。このため、十分な電磁シールド機能及びシール機能を確保することができる。
しかしながら、メッシュタイプの電磁波シールド材の取り付けは、表示パネルの裏面から該電磁シールド材の周囲をプレート等で押さえて、表示パネルと共に筐体の枠部に固定している。このため、電磁シールド材の周囲は固定できているが、表示パネルの裏面中央部は電磁波シールド材が浮き上がり、撓みや皺が発生し易い。
この結果、表示パネルの裏面中央部で、電磁波シールド材が浮き上がらないように、該電磁シールド材を慎重に表示パネルの裏面に取り付ける必要が生じ、電磁シールド材ひいては表示パネルの取付作業に時間と手間を要する。
また、表示パネルの裏面中央部に、多少でも電磁波シールド材の浮き上がりによる撓みや皺が発生すると、表示パネルの裏面側に配置された表示器の点灯表示時に、電磁波シールド材の撓みや皺が陰のように見え、表示器の表示が見難くなるという問題がある。
本発明は、このような不都合を解消するためになされたものであり、確実な電磁シールド機能とシール機能とを確保することができると共に、取付作業性及び表示器の表示の視認性の向上を図ることができる表示パネルの取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の表示パネルの取付構造は、表示器を備えた表示ユニットの前方に配置され、2枚の板材の間に電磁シールド材を介装した状態で一体に成形されると共に、前記表示器を外部から視認可能な透明度をもたせる表示パネルと、該表示パネルが取り付けられる枠部を有する筐体と、該筐体の前記枠部と前記表示パネルとの間をシールするシール部材とを備え、前記表示パネルを、前記電磁シールド材が前記筐体に電気的に接地するように、前記枠部に取り付けた構成としてある。
このように、表示パネルを2枚の板材の間に電磁シールド材を介装した状態で一体に成形して、表示パネルを、電磁シールド材が筐体に電気的に接地するように、枠部に取り付ることで、確実な電磁シールド機能を確保することができる。また、電磁シールド材に撓みや皺も生じないため、表示器の視認性の向上を図ることができる。
また、電磁シールド材の撓みや皺を考慮することなく、表示パネルを筐体の枠部に取り付けることができるので、表示パネルの取付作業性の向上を図ることができる。
更に、筐体の枠部と表示パネルとの間をシールするシール部材は、耐久性及びシール性に優れたシール専用のシール部材を用いることができるため、確実なシール機能を確保することができる。
また、本発明の表示パネルの取付構造は、前記板材を、アクリル板としてある。
このように、板材としてアクリル板を用いることで、軽量化を図ることができると共に、デザイン性の向上を図ることができる。
更に、本発明の表示パネルの取付構造は、前記シール部材を、シリコンゴム製のシールパッキンとしてある。
このように、シール部材としてシリコンゴム製のシールパッキンを用いることで、確実なシール機能を低コストで確保することができる。
更に、本発明の表示パネルの取付構造は、前記表示パネルの前記表示器側から該表示パネルを前記筐体の前記枠部に固定する固定プレートを備え、前記表示パネルの前記2枚の板材の内の前記表示器側に配置された前記板材を、該表示器から離間する側に配置された前記板材より外形を小さくして、前記表示器から離間する側に配置された前記板材の裏面周縁に、前記電磁シールド材を露出させ、該露出部分を前記固定プレートに接触させた状態で、該固定プレートを前記筐体に取り付けることにより、前記電磁シールド材を前記筐体に前記固定プレートを介して電気的に接地させた構成としてある。
このように、2枚の板材のうち、表示器から離間する側の板材の裏面周縁に露出した電磁シールド材に固定プレートを接触させた状態で、該固定プレートを筐体に取り付けることにより、表示パネルの筐体の枠部への固定と同時に電磁シールド材が筐体に電気的に接地される。これにより、表示パネルの取付作業のより容易化を図ることができる。
更に、本発明の表示パネルの取付構造は、前記電磁シールド材の前記露出部分と前記固定プレートとの間に導電性部材を介装し、該電磁シールド材を前記筐体に前記導電性部材及び前記固定プレートを介して電気的に接地させた構成としてある。
このように、電磁シールド材の前記露出部分と固定プレートとの間に導電性部材を介装することで、筐体の枠部及び固定プレートについて、固定プレートを電磁シールド材の前記露出部分と確実に接触させるための取付精度や寸法精度を考慮しなくてすむ。このため、設計的な負担を軽減することができると共に、電磁シールド材を筐体に容易且つ確実に接地させることができる。
更に、本発明の表示パネルの取付構造は、前記導電性部材を、導電性塗料としてある。
このように、導電性部材として導電性塗料を用いることで、導電性部材のコストを押えることができる。
更に、本発明の表示パネルの取付構造は、前記固定プレートに前記表示ユニット側に向けて突出するスペーサを設け、該スペーサに該表示ユニットの前記表示器の周囲を当接させた構成としてある。
このように、固定プレートに設けたスペーサに表示ユニットの表示器の周囲を当接させることで、表示パネルと表示器との距離を一定に保つことができる。これにより、表示器の表示の明瞭化すると共に、輝度が均一化して視認性の向上を図ることができる。
更に、本発明の表示パネルの取付構造は、前記スペーサの先端から前記固定プレートまで貫通するねじ挿通孔を形成し、前記表示ユニット側から挿入したねじを前記ねじ挿通孔に挿通して、該ねじのねじ軸を前記筐体に締め付けることにより、前記固定プレート及び前記表示ユニットを前記筐体に一体に取り付けた構成としてある。
このように、表示ユニット側からスペーサ及び固定プレート内のねじ挿通孔に挿通したねじのねじ軸を筐体に締め付けて固定プレート及び表示ユニットを筐体に一体に取り付けることで、表示ユニットを筐体に固定するための部品や加工が不要となる。これにより、構造の簡略化が図れると共に、表示ユニットの取付作業の容易化を図ることができる。
本発明の表示パネルの取付構造によれば、確実な電磁シールド機能とシール機能とを低コストで確保することができると共に、表示パネルの取付作業性及び表示器の表示の視認性の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る表示パネルの取付構造を説明するための要部断面図、図2は図1の表示パネルの取付構造の分解図、図3は電磁シールド機能を説明するための要部断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る表示パネルの取付構造は、図1及び図2に示すように、表示パネル1と、該表示パネル1が取り付けられる枠部2を有する筐体3と、該筐体3の枠部2と表示パネル1との間をシールするシリコンゴム製のシールパッキン(シール部材)4と、表示パネル1を筐体3の枠部2に固定する固定プレート5とを備えている。
(表示パネル)
表示パネル1は、2枚のアクリル板(板材)6,7の間に電磁シールド材8を介装した状態で両面より熱を加えて真空成形することで一体に成形されている。また、表示パネル12は、筐体3内に収容された表示ユニット9の表示器10前方に配置されるとともに、該表示器10を外部から視認可能な透明度を有している。
表示パネル1の2枚のアクリル板6,7のうち、表示器10側に配置されるアクリル板7(以下、裏面アクリル板7とする)は、表示器10から離間する側に配置されるアクリル板6(以下、表面アクリル板6とする)より外形が小さくなっている。従って、表面アクリル板6の裏面側周縁には、電磁シールド材8が露出している。
電磁シールド材8としては、例えば、メッシュタイプの電磁シールド材や、導電性付与剤を塗布した含浸性基材を加熱及び加圧して成形した電磁シールド材(例えば、特開平5−102694号公報参照)等を用いることができる。なお、電磁シールド材8は、確実な電磁シールド機能を確保でき、且つ表示器10を外部から視認可能な透明度が得られる表示パネル1とすることができる限りにおいて、特に限定されない。
(筐体)
筐体3は、例えば金属等の導電性材料によって形成されている。筐体3には、内部に収容された表示ユニット9の表示器10前方に、表示パネル1が配置される開口部が設けられており、該開口部の内周部が枠部2とされている。
枠部2の表示器10側を向く内面には、該外面側に向けて切り欠かれた段部11が形成されている。該段部11に、表示パネル1の表面アクリル板6の外周部が嵌め込まれるようになっている。
段部11は、表示パネル1の表面アクリル板6の外周面に対向する内周面12と、該表面アクリル板6の表面側周縁に対向する底面13とを有している。表面アクリル板6の表面側周縁と段部11の底面13との間には、シリコンゴム製のシールパッキン4が介装されている。また、段部11の上方位置で枠部2の表示器10側を向く内面には、固定プレート5の取付ねじ14が螺合されるねじ孔15が周方向に複数箇所形成されている。
なお、段部11に表示パネル1の表面アクリル板6の外周部を嵌め込んだ状態においては、表面アクリル板6の裏面側周縁に露出する電磁シールド材8は、枠部2の表示器10側を向く内面から表示器10側に若干突出して配置されている。これにより、シールパッキン4の押し潰し代が確保されている。
(固定プレート)
固定プレート5は、例えば金属等の導電性材料で形成されている。また、固定プレート5には、筐体3の枠部2に形成されたねじ孔15に螺合される取付ねじ14のねじ挿通孔16が、ねじ孔15に対応して形成されている。
そして、固定プレート5のねじ挿通孔16に挿通した取付ねじ14のねじ軸を、筐体3の枠部2のねじ孔15に螺合して締め付けることにより、固定プレート5が枠部2に取り付けられる。
このとき、固定プレート5の内周側の表示器10から離間する側の側面は、表示パネル1の表面アクリル板6の裏面側周縁に露出する電磁シールド材8に接触した状態で、該表面アクリル板6を押し付けている。これにより、電磁シールド材8が、固定プレート5を介して筐体3に電気的に接地され、確実な電磁シールド機能が確保される。また、シールパッキン4が、表面アクリル板6と枠部2の段部11の底面13との間で押し潰され、確実なシール機能が確保される。
また、固定プレート5が枠部2に取り付けられた状態においては、固定プレート5の内周側の面は、表示パネル1の裏面アクリル板7の外周面に当接している。これにより、固定プレート5と裏面アクリル板7との間から電磁シールド材8側に筐体3内に浮遊する塵埃等が侵入しない構造とされている。
上記のように構成された表示パネルの取付構造においては、図3に示すように、筐体3内の表示ユニット9等からから輻射される電磁波は、表示パネル1と一体に成形された電磁波シールド材8から固定プレート5を介して筐体3に電気的に接地される。これにより、筐体3内における確実な電磁波シールド機能を確保して、電磁波による種々の障害を回避することができる。
また、表示パネル1の表面アクリル板6と、筐体3の枠部2に設けた段部11の底面13との間で押し潰されたシールパッキン4により、確実なシール機能を確保して、外部からの水や塵埃等の侵入を防止することができる。
このように、この実施形態では、表面アクリル板6と裏面アクリル板7との間に電磁シールド材8を介装した状態で一体に成形して、表示パネル1を、電磁シールド材8が筐体3に電気的に接地するように、枠部2に取り付けている。これにより、確実な電磁シールド機能を確保することができ、しかも電磁シールド材8に撓みや皺も生じないため表示器10の視認性の向上を図ることができる。
また、電磁シールド材8の撓みや皺を考慮することなく、表示パネル1を筐体3の枠部2に取り付けることができるので、表示パネル1の取付作業性の向上を図ることができる。
更に、固定プレート5を、表面アクリル板6の裏面周縁に露出した電磁シールド材8に接触させた状態で筐体3に取り付けているので、表示パネル1の筐体3の枠部2への固定と同時に電磁シールド材8を筐体3に電気的に接地させることができる。これにより、表示パネル1の取付作業のより容易化を図ることができる。
更に、筐体3の枠部2と表示パネル1との間をシールするシール部材として、耐久性及びシール性に優れたシール専用のシールパッキン4を用い、しかもシールパッキン4を安価なシリコンゴム製としている。これにより、確実なシール機能を低コストで確保することができる。
また、表示パネル1の板材としてアクリル板6,7を用いているので、軽量化を図ることができると共に、デザイン性の向上を図ることができる。
次に、図4及び図5を参照して、本発明の第2の実施形態に係る表示パネルの取付構造を説明する。なお、上記第1の実施形態と重複する部分については各図に同一符号を付してその説明を省略する。
本発明の第2の実施形態に係る表示パネルの取付構造は、図4に示すように、枠部2の表示器10側を向く内面に形成される段部11aの表示パネル1の板厚方向の深さが、上記第1の実施形態の段部11より深くされている。また、表面アクリル板6の裏面周縁に露出した電磁シールド材8と裏面アクリル板7の外周面とに跨がるように、導電性塗料20が塗布されている。
また、段部11aに表示パネル1の表面アクリル板6の外周部を嵌め込んだ状態においては、導電性塗料20は、枠部2の表示器10側を向く内面から表示器10側に若干突出して配置されている。これにより、シールパッキン4の押し潰し代が確保されている。
そして、この実施形態では、導電性塗料20が、筐体3に取付ねじ14を介して取り付けられた固定プレート5の内周側の表示器10から離間する側の側面によって、表面アクリル板6側に押し付けられる。これにより、導電性塗料20が押し潰されると共に、シールパッキン4が、表面アクリル板6と枠部2の段部11aの底面13との間で押し潰される。
この結果、図5に示すように、筐体3内の表示ユニット9等からから輻射される電磁波が、電磁シールド材8、導電性塗料20及び固定プレート5を介して筐体3に電気的に接地され、確実な電磁シールド機能が確保される。また、表示パネル1の表面アクリル板6と枠部2の段部11aの底面13との間で押し潰されたシールパッキン4により、確実なシール機能が確保される。
更に、固定プレート5が枠部2に取り付けられた状態においては、固定プレート5の内周側の面と表示パネル1の裏面アクリル板7の外周面との間には、導電性塗料20が介装された状態となっている。これにより、固定プレート5と裏面アクリル板7との間から電磁シールド材8側に筐体3内に浮遊する塵埃等が侵入しない構造となっている。
このように、この実施形態では、表示パネル1の表面アクリル板6の裏面周縁に露出した電磁シールド材8と裏面アクリル板7の外周面とに跨がるように導電性塗料20を塗布している。
従って、筐体3の枠部2及び固定プレート5について、固定プレート5を電磁シールド材8の前記露出部分と確実に接触させるための取付精度や寸法精度を考慮しなくてすむ。また、固定プレート5及び裏面アクリル板7についても、固定プレート5の内周側の面を裏面アクリル板7の外周面に当接させるための取付精度や寸法精度を考慮しなくてすむ。これにより、設計的な負担を軽減することができると共に、電磁シールド材8を筐体3に容易且つ確実に接地させることができる。
また、導電性部材として、材料コストが安価で施工が簡単な導電性塗料20を用いているので、導電性部材のコストを押えることができる。その他の構成及び作用効果は上記第1の実施形態と同様である。
次に、図6及び図7を参照して、本発明の第3の実施形態に係る表示パネルの取付構造を説明する。なお、上記第1の実施形態と重複する部分については各図に同一符号を付してその説明を省略する。
本発明の第3の実施形態に係る表示パネルの取付構造は、図6及び図7に示すように、固定プレート5の各ねじ挿通孔16の周囲に、表示ユニット9側に向けて突出する複数のスペーサ30が加締め等により一体に固定されている。スペーサ30には、先端面から固定プレート5のねじ挿通孔16まで貫通するねじ挿通孔31が該ねじ挿通孔16とほぼ同心で、且つほぼ同径に形成されている。また、表示ユニット9の表示器10の周囲に配置された取付プレート32には、ねじ挿通孔31とほぼ同径のねじ挿通孔33が、筐体3の枠部2に形成されたねじ孔15に対応して形成されている。
そして、この実施形態では、まず、スペーサ30の先端面に表示ユニット9の取付プレート32を、ねじ挿通孔31とねじ挿通孔33とがほぼ一致するように当接させ、この状態で取付プレート32のねじ挿通孔33から挿入する。次いで、取付ねじ34を、スペーサ30のねじ挿通孔31及び固定プレート5のねじ挿通孔16に挿通して、該取付ねじ34のねじ軸を筐体3の枠部2に形成されたねじ孔15に螺合して締め付ける。これにより、固定プレート5及び表示ユニット9が筐体3に一体に取り付けられる。
なお、この実施形態では、上記第1の実施形態と同様に、固定プレート5を、表示パネル1の表面アクリル板6の裏面周縁に、露出した電磁シールド材8に直接接触させてある。しかし、これに代えて、上記第2の実施形態のように、固定プレート5と表面アクリル板6の裏面周縁に露出した電磁シールド材8との間に、導電性塗料20を介装させるようにしてもよい。
このように、この実施形態では、固定プレート5に設けたスペーサ30の先端面に表示ユニット9の取付プレート32を当接させているので、表示パネル1と表示器10との距離を一定に保つことができる。これにより、表示器10の表示が明瞭化すると共に、輝度が均一化し、視認性の向上を図ることができる。
また、表示ユニット9側からスペーサ30及び固定プレート5内のねじ挿通孔31,16に挿通した該取付ねじ34のねじ軸を、筐体3側のねじ孔15に締め付けることで、固定プレート5及び表示ユニット8を筐体3に一体に取り付けている。これにより、表示ユニット9を筐体3に固定するための部品や加工が不要となり、構造の簡略化が図れると共に、表示ユニット9の取付作業の容易化を図ることができる。その他の構成及び作用効果については上記第1の実施形態と同様である。
なお、本発明の表示器、表示ユニット、板材、電磁シールド材、表示パネル、枠部、筐体、シール部材、固定プレート、導電性部材、スペーサ、ねじ挿通孔及びねじ等の構成は上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明の表示パネルの取付構造は、表示ランプやLED等の表示器を備えた表示ユニットの前方に配置される表示パネルの取付構造に限らず、LCD、CRT、PDP等の表示器を備えた表示ユニットの前方に配置される表示パネルの取付構造にも好適に用いることができる。
本発明の第1の実施形態に係る表示パネルの取付構造を説明するための要部断面図である。 図1の表示パネルの取付構造の分解図である。 電磁シールド機能を説明するための要部断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る表示パネルの取付構造を説明するための要部断面図である。 電磁シールド機能を説明するための要部断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る表示パネルの取付構造を説明するための要部断面図である。 図6の表示パネルの取付構造の分解図である。
符号の説明
1 表示パネル
2 枠部
3 筐体
4 シールパッキン(シール部材)
5 固定プレート
6 表面アクリル板(板材)
7 裏面アクリル板(板材)
8 電磁シールド材
9 表示ユニット
10 表示器
16,31 ねじ挿通孔
20 導電性塗料(導電性部材)
30 スペーサ
34 取付ねじ

Claims (8)

  1. 表示器を備えた表示ユニットの前方に配置され、2枚の板材の間に電磁シールド材を介装した状態で一体に成形されると共に、前記表示器を外部から視認可能な透明度をもたせた表示パネルと、
    該表示パネルが取り付けられる枠部を有する筐体と、
    該筐体の前記枠部と前記表示パネルとの間をシールするシール部材とを備え、
    前記表示パネルを、前記電磁シールド材が前記筐体に電気的に接地するように、前記枠部に取り付けたことを特徴とする表示パネルの取付け構造。
  2. 前記板材が、アクリル板であることを特徴とする請求項1に記載した表示パネルの取付構造。
  3. 前記シール部材が、シリコンゴム製のシールパッキンであることを特徴とする請求項1又は2に記載した表示パネルの取付構造。
  4. 前記表示パネルの前記表示器側から、該表示パネルを前記筐体の前記枠部に固定する固定プレートを備え、
    前記表示パネルの前記2枚の板材のうちの、前記表示器側に配置された前記板材を、該表示器から離間する側に配置された前記板材より外形を小さくして、前記表示器から離間する側に配置された前記板材の裏面周縁に、前記電磁シールド材を露出させ、
    該露出部分を前記固定プレートに接触させた状態で、該固定プレートを前記筐体に取り付けることにより、前記電磁シールド材を前記筐体に前記固定プレートを介して電気的に接地させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載した表示パネルの取付構造。
  5. 前記電磁シールド材の前記露出部分と前記固定プレートとの間に導電性部材を介装し、 該電磁シールド材を前記筐体に前記導電性部材及び前記固定プレートを介して電気的に接地させたことを特徴とする請求項4に記載した表示パネルの取付構造。
  6. 前記導電性部材が、導電性塗料であることを特徴とする請求項5に記載した表示パネルの取付構造。
  7. 前記固定プレートに前記表示ユニット側に向けて突出するスペーサを設け、
    該スペーサに、該表示ユニットの前記表示器の周囲を当接させたことを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載した表示パネルの取付構造。
  8. 前記スペーサの先端から前記固定プレートまで貫通するねじ挿通孔を形成し、
    前記表示ユニット側から挿入したねじを前記ねじ挿通孔に挿通して、該ねじのねじ軸を前記筐体に締め付けることにより、前記固定プレート及び前記表示ユニットを前記筐体に一体に取り付けたことを特徴とする請求項7に記載した表示パネルの取付構造。
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