JP2012054929A - 画像表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】シール構造が簡易であり、然も修理やメンテナンスが容易な画像表示装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る画像表示装置は、筐体２００と、筐体２００の前面に設置された前枠体４００と、筐体２００内に収容された表示アセンブリ１００とを具えている。表示アセンブリ１００は、ディスプレイ１１０と、ディスプレイ１１０の前面に配置された透明板１２０とを有し、透明板１２０は、ディスプレイ１１０の外形よりも大きな外形を有して、ディスプレイ１１０の外縁よりも外側へ突出したフランジ部１２１を具え、該フランジ部１２１と筐体２００の外周部との間には、シール部材３００が介在している。筐体２００と前枠体４００とが互いに締結されることによって、透明板１２０のフランジ部１２１の前面が前枠体４００の背面に圧接されると共に、シール部材３００が前枠体４００と筐体２００の間で挟圧されている。
【選択図】図３

Description

本発明は画像表示装置に関し、より具体的には、屋外設置用として好適な画像表示装置に関するものである。

従来の画像表示装置の多くは、屋内に設置することを前提として設計されたものであり、防水性や防湿性は低く、屋外設置の要求には適応しがたいものである。
画像表示装置を屋外に設置する場合、先ず考慮しなければならないのは、防塵及び防水の問題であり、内部を密封状態として、湿気や埃等に起因する装置内部の電子デバイスの損傷を防止する必要がある(例えば特許文献１参照)。

そこで、図１に示す画像表示装置に採用されているシール構造においては、前枠体１と筐体２との間にシール部材３が設置されており、前枠体１とディスプレイ前面の透明板４との間はシール剤５を用いた接着によって密封し、筐体２と透明板４との間に、密封されたチャンバを形成して、防水と防塵を図っている。

特開２００５−３０９２６８号公報

しかしながら、図１に示されるシール構造には次の問題がある。
前枠体１と筐体２との間に第１の密封部が設けられると共に、前枠体１と透明板４との間に第２の密封部が設けられているために、この２つの密封部によってシール構造が複雑となり、その結果、組立に時間がかかり、コストアップを引き起こす問題がある。
又、前枠体１と透明板４とをシール剤５によって接着固定するので、組立後に透明板４から前枠体１を分離することが出来ず、これによって画像表示装置の修理やメンテナンスが困難となる問題が生じる。

そこで本発明の目的は、シール構造が簡易であり、然も修理やメンテナンスが容易な画像表示装置を提供することである。

本発明に係る画像表示装置は、前面が開口して内部にチャンバ２１０を有する筐体２００と、前記筐体２００の前面に設置された前枠体４００と、前記筐体２００のチャンバ２１０に収容された表示アセンブリ１００とを具えている。

前記表示アセンブリ１００は、ディスプレイ１１０と、該ディスプレイ１１０の前面に配置された透明板１２０とを有し、該透明板１２０は、ディスプレイ１１０の外形よりも大きな外形を有して、ディスプレイ１１０の外縁よりも外側へ突出したフランジ部１２１を具えている。

前記透明板１２０のフランジ部１２１と前記筐体２００の外周部との間には、チャンバ２１０を包囲して延びるシール部材３００が介在している。
前記筐体２００と前枠体４００とが互いに締結されることによって、透明板１２０のフランジ部１２１の前面が前枠体４００の背面に圧接されると共に、シール部材３００が前枠体４００と筐体２００の間で挟圧されている。

具体的態様において、前記筐体２００の外周部には、前記前枠体４００との対向面に、前記シール部材３００が嵌合する凹溝２０１が形成されている。

具体的態様において、前記筐体２００の凹溝２０１には、シール部材３００を固定するための両面接着テープが貼着されている。

具体的態様において、前記前枠体４００には、前記筐体２００との対向面に、複数の補強リブが突設されている。

具体的態様において、前記複数の補強リブは、互いに交叉する水平補強リブ４０１と垂直補強リブ４０２とを含んでいる。

具体的態様において、前記透明板１２０は、ディスプレイ１１０の前面に貼着によって固定されている。

具体的態様において、前記透明板１２０は、例えばアクリル板等の強化ガラス板である。

具体的態様において、前記ディスプレイ１１０は液晶ディスプレイである。

本発明に係る画像表示装置によれば、透明板１２０のフランジ部１２１と筐体２００の外周部との間にシール部材３００が介在することによってチャンバ２１０が密封されているので、シール構造が簡易であり、然も、前枠体４００と透明板１２０は互いに圧接されているに過ぎないので、組立後に透明板１２０から前枠体４００を分離することが可能であり、これによって修理やメンテナンスが容易となる。

図１は、従来の画像表示装置の要部を示す断面図である。 図２は、本発明の一実施形態である液晶テレビジョン受像機の分解斜視図である。 図３は、該液晶テレビジョン受像機におけるシール構造を示す断面図である。 図４は、該液晶テレビジョン受像機における前枠体の背面図である。 図５は、前枠体の一部を拡大して示す背面図である。

以下、本発明を屋外設置用の液晶テレビジョン受像機に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。本発明の一実施形態である液晶テレビジョン受像機は、商業広告またはその他の情報を表示するために用いられるものであって、屋外に設置されるため、高い防水性能と防塵性能が要求される。

該液晶テレビジョン受像機は、図２及び図３に示す如く、前面が開口して内部にチャンバ２１０を有する合成樹脂製の筐体２００と、筐体２００の前面に設置された合成樹脂製の前枠体４００と、筐体２００のチャンバ２１０に収容された表示アセンブリ１００とを具えている。

前記表示アセンブリ１００は、液晶ディスプレイ１１０と、液晶ディスプレイ１１０の前面に貼着により固定された透明板１２０とを有している。透明板１２０は、液晶ディスプレイ１１０の外形よりも大きな外形を有して、液晶ディスプレイ１１０の外縁よりも外側へ突出した額縁状のフランジ部１２１を具えている。
透明板１２０は強化ガラス製であって、液晶ディスプレイ１１０の画面を保護する役割を有している。

透明板１２０のフランジ部１２１と筐体２００の外周部との間には、チャンバ２１０を包囲してリング状に延びるシール部材３００が介在している。
筐体２００の外周部には、前枠体４００との対向面に、シール部材３００が嵌合する凹溝２０１が形成されている。

凹溝２０１は断面四角形に形成され、該凹溝２０１にシール部材３００が嵌合することによって、シール部材３００に位置決めが為される。
又、シール部材３００が前枠体４００と筐体２００により挟圧されて弾性変形するとき、凹溝２０１の内壁面によってシール部材３００の変形が規制されることにより、シール部材３００は、変形後の形状と変形量が制御されて、前枠体４００と筐体２００の間で高いシール性を発揮する。

尚、シール部材３００の材質としては、ゴムやその他の周知の材質を採用することが出来る。又、凹溝２０１の断面形状は、四角形に限らず、Ｖ字状、アーチ状等の種々の断面形状とし、シール部材３００の断面形状は、円形、方形、楕円形、その他の形状とすることが出来る。

組立工程においては、凹溝２０１の底部に両面接着テープ(図示省略)を設置して、該両面接着テープによってシール部材３００を凹溝２０１内に固定する。これによって、透明板１２０と筐体２００の間にシール部材３００を挟持するときにシール部材３００を凹溝２０１内に保持して、シール部材３００のずれを防止することが出来るので、組立作業が簡易なものとなる。
尚、両面接着テープによる固定に代えて、接着剤を用いた固定を採用することも可能である。

図３に示す如く、透明板１２０のフランジ部１２１と筐体２００の外周部との間にシール部材３００を挟持すると共に、透明板１２０のフランジ部１２１の前面に前枠体４００の背面を当接させた状態で、前枠体４００と筐体２００とを複数箇所にてそれぞれ、ねじ５０１によって互いに締結する。

これによって、透明板１２０のフランジ部１２１の前面が前枠体４００の背面に圧接されると共に、シール部材３００が前枠体４００と筐体２００との間で挟圧される。
この結果、透明板１２０のフランジ部１２１と筐体２００の外周部との間に高いシール性能を発揮するシール部が構成され、このシール部のみによってチャンバ２１０が密封されることになる。従って、シール構造が簡易である。

然も、前枠体４００と透明板１２０は互いに圧接されているに過ぎないので、組立後に透明板１２０から前枠体４００を分離することが可能であり、これによって修理やメンテナンスが容易となる。

上記液晶テレビジョン受像機では、シール構造が簡易化されているので、図３に示す前枠体４００の幅Ｗを狭小化することが可能であり、これによって前枠体４００の軽量化が図られている。この場合、前枠体４００の強度が低下するので、図４及び図５に示す様に、前枠体４００の背面に、複数の水平補強リブ４０１と、該水平補強リブ４０１と交叉する複数の垂直補強リブ４０２とが突設されている。
これによって、前枠体４００の強度が高まり、前枠体４００の幅Ｗの狭小化による強度の低下が補われる。

上記液晶テレビジョン受像機によれば、シール構造が簡易であると共に、修理やメンテナンスが容易となるので、製品コストの削減が可能である。又、前枠体４００の幅の狭小化によって、前枠体４００の軽量化、ひいては装置全体の軽量化が可能である。

尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、透明板１２０としては、ガラス板に限らず、アクリル板やその他の透明若しくは半透明の材質からなるハードボードを採用することが出来る。

又、本発明は、屋外設置用の液晶テレビジョン受像機に限らず、例えば高湿度な環境に設置される画像モニターや、防水や防塵が必要な種々の画像表示装置に広く実施することが出来る。

１００ 表示アセンブリ
１１０ 液晶ディスプレイ
１２０ 透明板
１２１ フランジ部
２００ 筐体
２０１ 凹溝
２１０ チャンバ
３００ シール部材
４００ 前枠体
５０１ ねじ

Claims (5)

1. 前面が開口して内部にチャンバを有する筐体と、
   前記筐体の前面に設置された前枠体と、
   前記筐体のチャンバに収容された表示アセンブリ
   とを具え、前記表示アセンブリは、ディスプレイと、該ディスプレイの前面に配置された透明板とを有し、該透明板は、ディスプレイの外形よりも大きな外形を有して、ディスプレイの外縁よりも外側へ突出したフランジ部を具え、
   前記透明板のフランジ部と前記筐体の外周部との間には、チャンバを包囲して延びるシール部材が介在し、
   前記筐体と前枠体とが互いに締結されることによって、透明板のフランジ部の前面が前枠体の背面に圧接されると共に、シール部材が前枠体と筐体の間で挟圧されている画像表示装置。
2. 前記筐体の外周部には、前記前枠体との対向面に、前記シール部材が嵌合する凹溝が形成されている請求項１に記載の画像表示装置。
3. 前記筐体の凹溝には、シール部材を固定するための両面接着テープが貼着されている請求項２に記載の画像表示装置。
4. 前記前枠体には、前記筐体との対向面に、複数の補強リブが突設されている請求項３に記載の画像表示装置。
5. 前記複数の補強リブは、互いに交叉する水平補強リブと垂直補強リブと含んでいる請求項４に記載の画像表示装置。

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