JP2011180165A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
PDPPDPの反りによる不要輻射の漏洩、及びPDP固定金具及びて前面枠変形を防止するのに好適な技術を提供する。
【解決手段】
本発明に係るPDP装置は、PDPの光学フィルタを導電性ガスケット(10)を介して押圧する側辺PDP固定金具(2)と上辺PDP固定金具(13)とを備えており、側辺PDP固定金具(2)の凸部(46)を上辺PDP固定金具(13)の前面側に位置するようにし、側辺PDP固定金具(2)の立ち上げ部(47)を上辺PDP固定金具(13)の切り込み部(48)に挿入させる。これにより、PDPの反りによって生じるPDP固定金具へ加わる荷重を互いに受け合うことができ、側辺PDP固定金具と上辺PDP固定金具が、互いに変形することを防止する。
【選択図】 図10
PDPPDPの反りによる不要輻射の漏洩、及びPDP固定金具及びて前面枠変形を防止するのに好適な技術を提供する。
【解決手段】
本発明に係るPDP装置は、PDPの光学フィルタを導電性ガスケット(10)を介して押圧する側辺PDP固定金具(2)と上辺PDP固定金具(13)とを備えており、側辺PDP固定金具(2)の凸部(46)を上辺PDP固定金具(13)の前面側に位置するようにし、側辺PDP固定金具(2)の立ち上げ部(47)を上辺PDP固定金具(13)の切り込み部(48)に挿入させる。これにより、PDPの反りによって生じるPDP固定金具へ加わる荷重を互いに受け合うことができ、側辺PDP固定金具と上辺PDP固定金具が、互いに変形することを防止する。
【選択図】 図10
Description
本発明は、表示デバイスとして例えばプラズマディスプレイパネルを用いたプラズマディスプレイ装置に関するものである。
表示デバイスとしてプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと略す)を用いた平面型表示装置であるプラズマディスプレイ装置では、PDPから輻射される不要な電磁波が装置外に漏洩しないように、PDPの周囲をシールド(所謂EMI(Electromagnetic Interference)対策)することが必要である。
従来のプラズマディスプレイ装置においては、例えば特許文献1に記載されているように、導電性を持ち電磁シールド効果を有する光学フィルタと、PDP固定金具と、金属製の背面カバーにてPDPの周囲を覆う構成としている。光学フィルタは、PDP固定金具により、弾性を有する導電性ガスケットを介して押圧固定されている。このように、PDP全体を導電性材料にて覆うことで、PDPから輻射される不要な電磁波が装置外部に漏洩することを防止している。また特許文献1には、光学フィルタを、透明なアクリル板に導電膜を被着させて構成し、これをPDPの前面側にPDPと所定の間隙を以って配置することが開示されている。
上記特許文献1の構成では、光学フィルタ取付けのためにアクリル板を用いており、更に光学フィルタをPDPと所定の間隙を以って配置しているため、プラズマディスプレイ装置の薄型化や軽量化、更に低コスト化に不利である。
一方、フィルム状の光学フィルタをPDPの表示面に直接貼り付けることが考慮されている(以下、この光学フィルムの取付け構成を「直貼り」と呼ぶ場合もある)。直貼りの場合は、樹脂板を用いる必要が無いためにプラズマディスプレイ装置の薄型・軽量化、低コスト化に有利である。
しかしながら、PDP18は、その製造過程において反りが生じる(観察側(PDP前面側)に向けて凹状に反る)ため、直貼りの場合は、PDPの左右(もしくは上下)辺の中央部において、導電性ガスケット及びPDP固定金具による光学フィルタへの押圧力が弱まり、光学フィルタと導電性ガスケットとの電気的接触が弱まる。よって、この場合は不要輻射の漏洩を好適に防止できない可能性がある。
不要輻射の漏洩を確実に防止するために、光学フィルタに対する押圧力を強くすると、PDP固定金具に加わるPDPの反りに従う荷重が大きくなり、PDP固定金具が変形し、さらには、前面枠が変形してしまい、外観仕上がりが悪化する可能性がある。
本発明は、上述した課題に鑑みて為されたものであって、プラズマディスプレイ装置において、光学フィルタをPDPに直接貼り付けた場合においても、PDPの反りによる影響を低減するのに好適な技術を提供するものである。
本発明は、特許請求の範囲に記載された構成を特徴とする。より詳細には、互いに異なる辺側でPDPに貼り付けられた光学フィルタを導電性のガスケットを介して押圧する2つのPDP固定部材を、異なる方向の荷重を互いに受け合うように、少なくとも2箇所で嵌合したことを特徴とする。
上記構造とすることにより、PDPの反りによってPDP固定金具が変形することなく、確実に導電性ガスケットと接触させることができる。
本発明によれば、光学フィルタをPDPに直接貼り付けた場合においても、PDPの反りによる影響、例えば不要輻射の漏洩或いはPDP固定金具の変形などを低減することができる。
以下、本発明を実施するための形態について、図を用いながら詳細に説明する。なお、説明の都合上、全図において、共通な機能を有する要素には、同一の符号を付けて示し、一度説明した要素については、煩雑さを避けるために以降繰り返した説明を省略する。
図1は、本発明が適用され得るプラズマディスプレイ装置の外観斜視図である。図1(a)は正面側から見た図、図1(b)は背面側から見た図である。プラズマディスプレイ装置40は、下部のスタンド41により自立するようになっている。背面カバー1と前面枠3によりプラズマディスプレイ装置40の筐体を構成し、内部に表示デバイスであるPDP18及びこれを駆動する駆動回路を含む電気回路(図示せず)等を配置している。前面枠3の前面は、PDPの表示面を露出させる矩形状の開口を有している。PDP18は、入力された映像信号に基づき駆動回路による駆動されて、その表示面に映像を表示する。
次に、プラズマディスプレイ装置の内部の構成について説明する。図2は本実施例に関わるプラズマディスプレイ装置の側辺近傍の分解断面図(図1のA−A断面)である。図2において、紙面下側が前面側(視聴者側)であり、紙面上側が背面側である。表示デバイスであるPDP18は、PDP背面ガラス8とPDP前面ガラス9からなり、PDP背面ガラス8とPDP前面ガラス9との間にはアドレス電極、放電維持電極や蛍光体などにより表示画素(いずれも図示せず)が形成されている。PDP背面ガラス8の背面側には金属製のPDPシャシ6が配置されており、両面テープ7によりPDP18はシャシ6に固定保持されている。PDP前面ガラス9の前面側には、フィルム状の光学フィルタ32が貼り付けられている。光学フィルタは電磁波の漏洩を阻止するための導通層(例えば金属メッシュ層)を有している。
PDPシャシ6の背面側には、PDP18を駆動する駆動回路4が配置されており、PDPシャシ6に設けられたPDPシャシボス33にネジ(図示せず)により固定保持されている。また、PDP18と駆動回路4はフレキシブルケーブル22にて接続されている。
前記したように背面カバー1と前面枠3によりプラズマディスプレイ装置40の筐体を形成している。側辺PDP固定金具2は、金属などの導電性を有する材料により構成されており、前面枠3に設けられた前面枠ボス12と背面カバーネジ28により、背面カバー1と共に固定保持されている。背面カバー1は、鉄板などの導電性の材質で形成されており、側辺PDP固定金具2と、電気的に接続されている。
PDPシャシ6の側辺にはPDP固定用ラグA5が設けられており、側辺PDP固定金具2に設けられたPDP固定用ラグA受け部11に、PDP固定ネジ20にて固定されている。このとき、側辺PDP固定金具2のPDP18側には、弾性を有するスポンジ状の導通性ガスケット10が貼り付けられており、導通性ガスケット10は光学フィルタ32の外周部に設けられた導電部(図示せず)と接触するようにしている。導通性ガスケット10には導電層が形成されており、側辺PDP固定金具2と光学フィルタ32は、導通性ガスケット10を介して電気的に接続されることになる。
上記したように、PDP18は、導電性のある背面カバー1、側辺PDP固定金具2、導電性ガスケット10、光学フィルタ32により完全に覆われており、これにより、PDP18から輻射される不要な電磁波をシールド(遮蔽)する効果を有している。
図3は、前面枠3の背面側の一構成例を示している。上記は、側辺PDP固定金具2部分のみの説明であったが、本実施例に係るプラズマディスプレイ装置は、図3に示すように、前面枠3の上辺部には上辺PDP固定金具13、下辺部には下辺PDP固定金具14が配置されている。上辺PDP固定金具13及び下辺PDP固定金具14もそれぞれ、側辺PDP固定金具2と同様に、導通性ガスケット10が貼り付けられ、前面枠3に固定保持されている。また、図に示すように、側辺PDP固定金具2には、複数のPDP固定ラグ受け部11、15が設けられおり、説明の都合上、上辺及び下辺近傍のPDP固定ラグ受け部Aを符号11で示し、その他のPDP固定ラグ受け部Bを符号15で示すものとする。上辺PDP固定金具13には、PDP支持金具組み付け部29が設けられている。このように、前面枠3には、側辺PDP固定金具2、上辺PDP固定金具13、下辺PDP固定金具14が取り付けられている。以下では、このような構成、すなわちPDP固定金具等が取り付けられた前面枠3を「前面枠体」(符号は27)と呼ぶ場合ものとする。
図4は、PDP18の一構成例を示している。図4に示すように、PDPシャシ6の4隅部にはPDP固定用ラグA5、側辺に複数のPDP固定用ラグB21が配置されている。なお、PDP固定用ラグA5及びPDP固定用ラグB21は、PDPシャシ6と一体で形成されている。PDPシャシ6の背面側には、PDPの縦方向(垂直方向)に延びる2個のPDP支持金具16が支持金具ネジ35にて取り付けられている。PDP支持金具16の上部にはPDP組み付け挿入部17が設けられている。なお、図示していないが、PDPシャシ6の前面側には、前述したPDP18が配置されている。このように、PDP18、PDPシャシ6、駆動回路4、PDP支持金具16などが取り付けられた図4の構成を「PDP体」(符号は42)と呼ぶものとする。
図5は、PDP体と前面枠体の組み付け部の部分拡大図である。ここでは、説明を簡略化するため、前面枠体においては、上辺PDP固定金具13のみ、PDP体においてはPDP支持金具16のみとし、他の部材を省略している。
まず、上辺固定金具13のPDP支持金具組み付け部29の詳細について説明する。PDP支持金具組み付け部29には、支持金具用穴36が設けられている。また、支持金具用穴36の内部には、固定金具当て部B44、組み付けガイド部19、テーパー部34、位置決めピン26が設けられている。PDP支持金具16の上部はT字状に形成されており、そのT字部分がPDP組み付け挿入部17を構成している。PDP組み付け挿入部17の先端部は装置の背面側に折り曲げられており、PDP組み付け挿入部17の平坦部分が支持金具ガイド部37、折り曲げられた部分が支持金具当て部38を構成しており、更に支持金具ガイド部37及び支持金具当て部38を跨るように位置決め挿入穴30が設けられている。PDP支持金具16の上部のPDP組み付け挿入部17を、上辺PDP固定金具13の支持金具用穴36に挿入して組み付けるようにする。本実施例では、このように組み付けることにより、フレキシブルケーブル22が、側辺PDP固定金具2のPDP固定用ラグA11やPDP固定用ラグB15と接触して断線することを防止している。この詳細については後述する。
次に、上記図5に示された構成を用いたPDP体を前面枠体に組み付けの詳細について、図6も参照して説明する。
図6は、PDP体と前面枠体の組み付け方法の説明図である。図5と同様に説明の簡略化のため、PDP体においてはPDP支持金具16のみ、前面枠体においては上辺PDP固定金具13のみを示しており、その他の部品を省略している。
前述のように、PDP支持金具16の上部に設けられたPDP組み付け挿入部17においては、支持金具ガイド部37、この支持金具ガイド部37の平面に対し垂直方向に折り曲げられた支持金具当て部38が形成されている。また、上辺PDP固定金具13のPDP支持金具組み付け部29には、支持金具ガイド部37が挿入される矩形状の支持金具用穴36、PDP体を前面枠体に組み付けた状態において支持金具ガイド部37と当接する固定金具当て部B44、固定金具当て部B44の面と直交し、PDP体を前面枠体に組み付けた状態において支持金具当て部38と対向する固定金具当て部A43、及び、固定金具当て部B44の面に対して垂直方向に設けられた側面が板状の組み付けガイド19が設けられている。組み付けガイド19の支持金具ガイド部37と接触する部分には、PDP支持金具16(PDP体)の挿入方向(矢印aの方向)を規定するためのテーパー部34が設けられている。
最初に、図6(a)に示すように、PDP支持金具16の先端であるPDP組み付け挿入部17を、PDP支持金具16の下辺部(図4の紙面下側)を持ち上げて斜めにした状態で上辺PDP固定金具13の支持金具用穴36に挿入する。このとき、PDP支持金具組み付け部29の位置決めピン26は、位置決め挿入穴30に挿入される。ここで、本実施例では、組み付けガイド19を設けることによりPDP支持金具16がPDPの表示面とほぼ平行な方向(紙面左右方向)から挿入できないようにしている。さらに、組み付けガイド19に設けられたテーパー部34は、支持金具ガイド部37の背面と当接しつつ矢印aの方向にPDP支持金具16(PDP体)を支持金具用穴36内部へ案内する機能を有している。これにより、図6(b)のように、PDP支持金具16の先端の支持金具当て部38が固定金具当て部A43あるいは固定金具当て部B44に接触するまで、容易にPDP支持金具16(PDP体)矢印a方向に移動させることができる。支持金具当て部38を固定金具当て部A43あるいは固定金具当て部B44に当接させることにより、紙面左右方向の位置が規制される。そして、矢印B方向に支持金具16を移動させて、図6(c)のように、支持金具ガイド部38と固定金具当て部B44を当接させる。この結果、T字状のPDP組み付け挿入部17は固定金具当て部43と組み付けガイド19との間の空間に収納され、組み付けガイド19により装置下方向(紙面右方向)への移動或いは脱落が制限或いは防止される。このようにして、PDP支持金具16(PDP体)を所定位置に組み付けることができる。このとき、図6には図示していないが、位置決めピン26が、位置決め挿入穴30に挿入されるており、これによってもPDP支持金具16(PDP体)の移動や脱落を制限或いは防止している。
図7は、PDP体42が前面枠体27に組み込まれた状態のフレキシブルケーブル近傍の部分図である。図に示すように、フレキシブルケーブル22の間にPDP固定用ラグB21が設けられている。また、PDP固定用ラグ21に対応する側辺PDP固定金具2には、PDP固定用ラグ受け部B15が設けられている。装置が振動したときなどに、PDP体42を安定して保持するためには、PDP固定用ラグB21、PDP固定用ラグ受け部B15は、なるべく大きくして剛性を高くした方がよいが、これらの寸法を大きくすると、PDP固定用ラグ21、PDP固定用ラグ受け部15とフレキシブルケーブル22との隙間が小さくなってしまう。このような場合、PDP体42を前面枠体27に組み付ける際に、PDP固定用ラグ受け部B15が、フレキシブルケーブル22と接触する恐れがあり、フレキシブルケーブル22が損傷する可能性がある。
本発実施例に係るプラズマディスプレイ装置40は、図6にて説明したように、組み付けガイド19を設けることにより、PDP体42の上辺部のPDP組み付け挿入部17を、前面枠体27のPDP支持金具組み付け部29に対し斜めから挿入し、支持金具当て部38を固定金具当て部A43あるいは支持金具当て部B44に当接させてPDP体42と前面枠体27の位置合わせした状態で、前面枠27の背面側からPDP体42をPDP表示面の垂直方向(図6(b)のb方向)に移動させて組み付けている。このため、PDP体42を前面枠27に組み付ける際に、PDP固定用ラグ受け部15とフレキシブルケーブル22が接触することが防止される。また、図示していないが、PDP固定用ラグB25とPDP固定用ラグ受け部B15をネジにより締結することにより、より強固にPDP体42を固定保持することができる。
図8は、PDP体42と前面枠体27の固定方法を説明する展開図である。PDP体42を前面枠体27に組み付けた図6(c)の状態において、PDP固定用ラグA5と、PDP固定用ラグ受け部A11とを、PDP固定ネジ20で締結することで、PDP体42を前面枠体27に固定保持する。図示しないが、下辺PDP固定金具14側のPDP固定用ラグA5においても同様に、PDP固定用ラグ受け部A11にPDP固定ネジ20で締結している。
ところで、PDP18は、その製造工程において、熱処理などがあるため、反りが発生してしまう。前記したPDPシャシ6に両面テープ7にて貼り付けたPDP体42の状態においても、図9に示されるように、その反りが残ってしまう。PDP体42の反りの方向は、図9に示されるように、PDP体42の上辺及び下辺部が観察側(紙面左方向)に突き出すような、すなわち観察側に凹を向けた方向となる。
この状態で、PDP体42を図2に示すように導電性ガスケット10を介して側辺PDP固定金具2に押圧して固定保持すると、前面枠体27の4隅近傍の導電性ガスケット10が最も圧縮され、側辺PDP固定金具2、上辺PDP固定金具13、下辺PDP固定金具14の連結部近傍に大きく荷重が加わってしまうことになる。図2に示されるようなPDP18の表示面に直接光学フィルタを貼り付ける構成において、上述したPDP18の反りを考慮してPDP18左右両辺の中央部でも強い電気的接触を得ようとすると、PDP固定金具及び導電性ガスケット10による光学シート32への押圧をより強くする必要がある。しかしながら、この場合、PDP固定金具同士の連結部近傍の荷重が更に大きくなり、PDP固定金具や前面枠の変形が生じる可能性がある。また、PDP固定金具や前面枠の変形が生じない程度にPDP固定金具及び導電性ガスケット10による光学シート32への押圧力を抑制すると、上記中央部において光学シート32と導電性ガスケット10との電気的接触が弱くなり、上述した不要輻射の漏洩を良好に防止できなくなる可能性がある。
本実施例は、上記のような光学フィルタ直貼りの構成において、PDP18の反りによる影響を低減してPDP固定金具や前面枠の変形や不要輻射の漏洩を好適に防止したものである。そのための本実施例に係るPDP取付け構成の詳細について、以下に図10〜図12を参照しつつ説明する。
図10は、側辺PDP固定金具2と上辺PDP固定金具13の嵌合部を示す図である。前面枠3に側辺PDP固定金具2、上辺PDP固定金具13の順で組み付ける構成になっており、図10のように、側辺PDP固定金具2に設けた嵌合部A23および嵌合部B24において、側辺PDP固定金具2と上辺PDP固定金具13とを嵌合するようにしている。図10において、側辺PDP固定金具2及び上辺PDP固定金具13には、それぞれ導電性ガスケット10部が設けられており、図10では図示していないが、この導電性ガスケット10部上に光学シート32が貼り付けられたPDP体の載置され、図7〜図8にて説明した方法により固定される。
上記したようにPDP体の反っているためPDP体が観察側(図10の紙面奥行き方向)に突出しているため、側辺PDP固定金具2及び上辺PDP固定金具13の連結部近傍の導電性ガスケット10に、矢印Bの方向に荷重が加わる。この荷重により側辺PDP固定金具2及び上辺PDP固定金具13が矢印B方向に変形すると、前面枠3も変形してしまう。前面枠3は外観部品であるため、変形すると見栄えが劣りまた安全性の面でも問題が生じる可能性がある。したがって、本実施例では、側辺PDP固定金具2及び上辺PDP固定金具13が変形しにくいように、上辺PDP固定金具13と側辺PDP固定金具2を、嵌合部A23および嵌合部B24にて互いに支えあるようにしている。
具体的には、本実施例は図11、12に示されるような構成で上辺PDP固定金具13と側辺PDP固定金具2を互いに嵌合している。以下、その詳細について図11及び図12を用いて説明する。
図11は嵌合部AをPDP18の右側面側(図10の紙面右側)から見た断面図であり、図12は嵌合部BをPDP18の下側(図10の紙面下側)から見た断面図である。図11のように、嵌合部A23においては、側辺PDP固定金具2に設けられている、側辺PDP固定金具2の長手方向に延びる凸部46が、上辺PDP固定金具13の前面側に入り込むように組み付けられるようにしている。ここで、凸部46はPDP18の表示面とほぼ平行となっている。すなわち、側辺PDP固定金具2の凸部46は、上辺PDP固定金具13をPDP18の前面方向から支持しており、上辺PDP固定金具13に加わるPDPの表示面と垂直方向(C方向)の荷重を受けるように為されている。これにより、PDP体42の反りによって、上辺PDP固定金具13が矢印Cの方向に変形することを防止している。
さらに、嵌合部B24においては、図12のように、側辺PDP固定金具2に設けられている、側辺PDP固定金具2のPDP体が載置される面(すなわちPDP体を押圧する面)に対し垂直方向に折り曲げられた立ち上げ部48を、上辺PDP固定金具13に設けられた切り込み部47に挿入させて嵌合させるようにしている。また立ち上げ部48にも切り込み部47と嵌合するように切り込みが入れられている。ここで、立ち上げ部48は、PDP18の表示面に対してほぼ垂直と成っている。すなわち、上辺PDP固定金具13の切り込み部47は、側辺PDP固定金具2(の立ち上げ部48)をPDP18の側面方向から支持しており、側辺PDP固定金具2に加わるB方向の荷重と上辺PDP固定金具13を介して凸部46に加わるC方向の荷重によって生じるPDPの表示面と平行な方向(D方向)の荷重を受けるように為されている。これにより、側辺PDP固定金具2が、PDP体42の反りにより矢印D方向に変形することを防止している。
また、上記のように、側辺PDP固定金具2の全てが、上辺PDP固定金具13よりも前面側に位置していることにより、側辺PDP固定金具2の背面側から上辺PDP固定金具13を容易に組み付けることができる。
上記は、上辺PDP固定部材13と側辺PDP固定部材2との嵌合について説明したが、下辺PDP固定部材14と側辺PDP固定部材2との嵌合についても同様である。すなわち、側辺PDP固定金具2に凸部46を設け、下辺PDP固定部材14の前面側に位置させるようにし、また、側辺PDP固定金具2の立ち上げ部48を下辺PDP固定金具14に設けた切り込み部47に挿入させている。
上記したように、PDP18の反りによって、最も荷重が加わる前面枠体27の4隅部近傍に、側辺PDP固定部材2と上辺PDP固定部材13、下辺PDP固定部材14を嵌合部させているので、PDP固定金具2、13、14を変形させることなく、確実に導電性ガスケット10とPDP体42の光学フィルタ32を接触させることができる。よって、PDP18を、光学フィルタ32と本実施例に係るPDP固定金具2、13、14と背面カバー1で覆うことで、不要な電磁波を装置外部に漏洩することを確実に防止することができる。さらには、PDP固定金具2、13、14が変形することを極力抑えることができ、前面枠3の変形も防止でき、外観仕上がりに影響を及ぼすこともないプラズマディスプレイ装置40を提供することができる。
このように、本実施例では、上辺PDP固定金具13と側辺PDP固定金具2を、それぞれ異なる方向の荷重を互いに受け合うように少なくとも2つの嵌合部で嵌合している。すなわち、側辺PDP固定金具2では上辺PDP固定金具13からのPDP表示面と垂直な方向の荷重を受け、上辺PDP固定金具13では側辺PDP固定金具2からのPDP側面方向の荷重を受けるように第1および第2の嵌合部で嵌合される。このため、PDPの反りに伴うDP固定金具2へ局所的に加わる荷重によるPDP固定金具2の変形を抑制することができる。よって、PDP固定金具による押圧力を大きくしなくても光学フィルタと導電性ガスケット10との伝記的接続を良好にすることができる。すなわち本実施例によれば、PDPからの不要輻射の漏洩を良好に防止しつつもPDP固定金具や前面枠等の変形を防止することができる。
1…背面カバー, 2…側辺PDP固定金具, 3…前面枠, 4… 駆動回路, 5… PDP固定用ラグA, 6…PDPシャシ,7…両面テープ, 8… PDPガラスA, 9… PDPガラスB, 10…導通性ガスケット, 11…PDP固定用ラグA受け部, 12… 前面枠ボス, 13… 上辺PDP固定金具, 14… 下辺PDP固定金具, 15… PDP固定用ラグB受け部, 16…PDP支持金具, 17… PDP組み付け挿入部, 18… PDP, 19…組み付けガイド, 20…PDP固定ネジ, 21…光学フィルタ、22…フレキシブルケーブル、23…嵌合部A、24…嵌合部B、25…PDP固定用ラグB、26… 位置決めピン、27…前面枠体、28…背面カバーネジ、29…PDP支持金具組み付け部、30… 位置決め挿入用穴、32…光学フィルタ、34… テーパー部、35…支持金具ネジ、36…支持金具用穴、37…支持金具ガイド部、38…支持金具当て部、40…プラズマディスプレイ装置、42…PDP体、43…固定金具当て部A、44…固定金具当て部B、46…凸部、47…切り込み部、48…立ち上げ部。
Claims (8)
- プラズマディスプレイパネル(PDP)を用いて映像を表示するように構成されたプラズマディスプレイ装置において、
前記PDPの表示面に取り付けられた電磁シールド機能を有する光学フィルタと、
前記光学フィルタと電気的に接触される導電性ガスケットと、
前記PDPの第1の辺側において前記導電性ガスケットを介して前記光学フィルタを押圧する第1のPDP固定部材と、
前記PDPの、前記第1の辺と直交する第2の辺側において、前記導電性ガスケットを介して前記光学フィルタを押圧する第2のPDP固定部材と、
を備え、前記第1のPDP固定部材は、前記第2のPDP固定部材を前記PDPの前面側から支持するように前記第2のPDP固定部材と嵌合する第1の嵌合部が設けられ、前記第2のPDP固定部材は、前記第1のPDP固定部材を前記PDPの表示面と平行な方向から支持するように前記第1のPDP固定部材と嵌合する第2の嵌合部が設けられることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。 - 請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置において、前記第1の嵌合部は、前記第1のPDP固定部材の長手方向に延びた凸部を含み、
前記第2の嵌合部は、前記第1のPDP固定部材の前記PDPを押圧する面に対して垂直方向に折り曲げられた立ち上げ部48が挿入されるの長手方向に延びた切り込み部を含むことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。 - 請求項2に記載のプラズマディスプレイ装置において、上記凸部は、PDPの表示面と略平行であることを特徴とするのプラズマディスプレイ装置。
- 請求項2に記載のプラズマディスプレイ装置において、上記立ち上げ部は、PDPの表示面と略垂直であることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
- プラズマディスプレイパネル(PDP)を用いて映像を表示するように構成されたプラズマディスプレイ装置において、
前記PDPの表示面に取り付けられた電磁シールド機能を有する光学フィルタと、
前記光学フィルタと電気的に接触される導電性ガスケットと、
前記PDPの第1の辺側において前記導電性ガスケットを介して前記光学フィルタを押圧する第1のPDP固定部材と、
前記PDPの、前記第1の辺と直交する第2の辺側において、前記導電性ガスケットを介して前記光学フィルタを押圧する第2のPDP固定部材と、
を備え、前記第1のPDP固定部材と前記第2のPDP固定部材は、それぞれ異なる方向の荷重を互いに受け合うように、少なくとも2箇所で嵌合されることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。 - 請求項5に記載のプラズマディスプレイ装置において、
前記第1及び第2のPDP固定部材が、第1の嵌合部と第2の嵌合部で嵌合されており、
前記第1のPDP固定部材は、前記PDPの側辺側で前記光学フィルタを押圧する側辺PDP固定金具であり、前記記第2のPDP固定部材は、前記PDPの上辺或いは下辺側で前記光学フィルタを押圧する上辺/下辺PDP固定金具であり、
前記第1の嵌合部では、前記側辺PDP固定金具が前記上辺/下辺PDP固定金具からの前記PDP表示面と垂直な方向の荷重を受け、前記上辺/下辺PDP固定金具13では、前記側辺PDP固定金具からのPDP側面方向の荷重を受けるように構成されていることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。 - プラズマディスプレイパネル(PDP)を用いて映像を表示するように構成されたプラズマディスプレイ装置において、
前記プラズマディスプレイ装置の前面筐体を構成し、かつ前記PDPが取り付けられる前面枠と、
前記PDPの背面側に取り付けられた、該PDPを背面から支持するための該PDPの縦方向に伸びる複数のPDP支持部材とを備え、
前記PDP支持部材の上部にはT字上のPDP組み付け挿入部が形成され、
前記前面枠には、前記PDP組み付け挿入部が挿入される支持金具用穴と、前記PDP組み付け挿入部を支持金具用穴内部へガイドするための、斜め方向に切り欠きされたテーパー部が形成された組み付けガイドとが設けられ、
前記PDP組み付け挿入部を、前記組み付けガイドに沿って前記支持金具用穴へ挿入して前記PDPを前記前面枠へ組み付けるようにしたことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。 - 請求項7に記載のプラズマディスプレイ装置において、前記支持金具用穴内部には位置決めピンが設けられ、前記PDP組み付け挿入部は、前記位置決めピンが挿入される孔が設けられることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
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JP2010041281A JP2011180165A (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | プラズマディスプレイ装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014027646A (ja) * | 2012-06-22 | 2014-02-06 | Sharp Corp | 表示装置及びテレビジョン受信機 |
-
2010
- 2010-02-26 JP JP2010041281A patent/JP2011180165A/ja active Pending
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