JP2006268431A - センサネットワークシステム、データの転送方法及びプログラム - Google Patents

センサネットワークシステム、データの転送方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】膨大な数の移動可能なセンサノードを収容するセンサネットワークにおいて、サーバの処理負荷およびネットワーク負荷を抑制する。
【解決手段】センサノードのデータ管理を行う複数の分散サーバDDSの中から、移動可能なセンサノードのデータが格納されるホームサーバとなる分散サーバDDSを、センサノード毎に管理サーバDRSで設定しておき、各分散サーバDDSではセンサノードからデータを受信した場合に、自身でデータを管理すべきセンサデータであるか、他の分散サーバで管理されているセンサデータであるかを識別し、この識別結果が他の分散サーバで管理されているセンサデータであれば、管理サーバDRSの設定に基づいてホームサーバに対応する分散サーバDDS−1へデータを転送する。
【選択図】図39

Description

本発明は、ネットワークに接続した多数のセンサからの情報を利用する技術に関する。
近年におけるインターネット等のネットワークの利用は、検索エンジンや予め設定したリンクなどから文書や画像あるいは映像、音声など蓄積されたコンテンツにアクセスするものが主流となっている。すなわち、保存されている過去のコンテンツに対してアクセスする技術は完成している。
一方、現在の情報を送信するものとして、所定の位置に設けたカメラ(WEBカメラ)の画像を連続的に配信するストリーミング技術がある。また、最近は、大量の小型の無線センサノードから得られるセンシングデータを、ネットワークを通じて取得するセンサネットワークの技術が発展しつつある(例えば、特許文献1〜5)。近年、現実世界の情報をセンサによって取り込み、この情報を、ネットワークを通して離れた場所で利用するセンサネットワークへの期待が高まっている。現在のインターネット上のサービスは仮想空間上のサービスに閉じているが、センサネットワークが現在のインターネットと本質的に違う点は、実空間と融合している点である。実空間との融合を図ることができれば、時間、位置など状況依存型のさまざまなサービスが実現できる。実空間に存在する多様なオブジェクトがネットワーク接続されることでトレーサビリティが実現でき、広義の意味での「安全」を求める社会ニーズや、在庫管理やオフィスワークの「効率化」のニーズに対処することが可能となる。
特開2002−006937号公報 特開2003−319550号公報 特開2004−280411号公報 米国特許出願公開第2004/0093239号明細書 米国特許出願公開第2004/0103139号明細書
しかしながら、上記従来例に示したような検索エンジンでは、過去に蓄積されたデータについて、ネットワーク上の位置(アドレス)を知ることができるものの、ネットワークに接続された膨大なセンサ情報からのリアルタイムの情報に対しての効率的な検索や、情報変化検出には適していない、という問題がある。
さらに、センサが移動可能な場合は、一つのサーバが全てのセンサの位置の管理とセンサ出力の収集を行うことで、センサの位置が変更されてもユーザは容易に検索を行うことができる(例えば、特許文献1)。しかしながら、このサーバに接続されるセンサの数が膨大な場合には、サーバの処理負荷が過大になるだけではなく、サーバとセンサを接続するネットワークの負荷も過大になるという問題がある。
そこで本発明は、ネットワークに接続された多数のセンサからのリアルタイムの情報を容易に取得し、検索できるようなセンサネットワークシステムを実現することを目的とし、特に、移動可能なセンサノードのデータ管理方式を提供することを目的とし、さらに、膨大な数の移動可能なセンサを用いた場合でも、サーバやネットワークの負荷を抑制することを目的とする。
本発明は、センシングデータ管理を行う複数の分散サーバとこれら複数の分散サーバを管理する管理サーバで構成されるセンサネットワークにおいて、管理サーバが、各移動センサノードに対して、前記移動センサノードの位置情報およびセンシングデータの格納を行うためのホームサーバを一対一対応で割り当てを行い、各分散サーバはノード位置情報とセンシングデータの格納もしくは転送処理を行う。具体的には、複数の前記分散サーバのうちのひとつが各移動センサノードに対するホームサーバとして割り当てられ、前記分散サーバは、前記移動センサノードからデータを受信した時点で、前記管理サーバの設定に基づいて、前記移動センサノードが当該分散サーバで管理される内部センサノードであるか、もしくは、他の分散サーバで管理される外部センサノードであるかのいずれかを識別し、この識別結果が内部センサノードであれば当該分散サーバで位置情報およびセンシングデータを格納する一方、前記識別結果が外部センサノードであれば前記管理サーバの設定に基づいてホームサーバに対応する分散サーバへ位置情報およびセンシングデータを転送する。
したがって、本発明は、移動センサノードが、センサネットワーク内の任意の分散サーバの配下に移動しても、ホームサーバにデータを転送することができるため、センシングデータの一元管理を行うことができる。また、管理サーバは移動センサノードのデータおよび位置情報を直接的に管理する必要がないので、移動センサノード数が増加した状態においてもデータ処理負荷を低減できる。
また、各移動センサノードは自身でホームサーバの情報を保持することなく、管理サーバが、分散サーバに対して新たな外部センサノード到着毎に、該当する外部センサノードのホームサーバ情報を転送先として通知すればよいので、多数の移動センサノードを備えたセンサネットワークを構築した場合であっても、移動センサノードに対する設定負荷が軽減でき、また、管理サーバ及びネットワークの負荷が過大になるのが防げるので、センサネットワークを円滑に運営することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示すセンサネットワークシステムの構成図である。
<システム構成の概要>
センサノードWSN(無線センサノード)、MSN(無線モバイルセンサノード)は、所定の位置に設置され、あるいは所定の物あるいは人に取り付けられ、環境に関する情報や取り付けられた物に関する情報を収集し、その情報を基地局BST−1〜nに送信するノードである。センサノードは無線により基地局BST−1〜nに接続される無線センサノードWSN、MSNと、有線によりネットワークNWK−nに接続される有線センサノードFSNとから構成されている。なお、無線センサノードWSN、MSN及び有線センサノードFSNの総称を、単にセンサノードという。また、無線モバイルセンサノードMSNは移動センサノードであり、所定の位置に固定的に配置された無線センサノードWSN及び有線センサノードFSNは固定センサノードである。
固定的に設置される無線センサノードWSNは、例えば、搭載されたセンサが周期的に、もしくはイベント発生的に周囲の状況をセンシングして、予め設定された基地局BSTへセンシング情報を送信する。無線モバイルセンサノードMSNは、ヒトが持ち歩く、クルマに搭載されるなど、移動可能であることを前提とし、至近の基地局BSTに情報を送信する。無線モバイルセンサノードMSNは、図1において、同一の分散データ処理サーバDDSに所属する基地局BST間で移動したり、異なる分散データ処理サーバDDSの配下にある基地局BSTへ移動することができる。
なお、無線センサノードの全体(総称)を指すときにはWSNまたはMSNとし、個々の無線センサノードを指すときには、WSN−1〜nあるいはMSN−1〜nのように添え字を付して表す。他の構成要素についても以下同様に、総称を示すときには添え字無しで表し、個々を示すときには添え字「−1〜n」を付すものとする。
各基地局BST−1〜nには、1つまたは複数の無線センサノードWSN、MSNが接続され、各基地局BST−1〜nは、ネットワークNWK−2〜nを介して各センサノードからのデータを収集する分散データ処理サーバDDS−1〜nに接続される。なお、ネットワークNWK−2〜nは、基地局BSTと分散データ処理サーバ(分散サーバ)DDSとを接続するためのものである。分散データ処理サーバDDSは、システム規模の大きさによって、有線または無線センサノードの接続数を可変とすることができる。なお、基地局BSTに所属するセンサノードが、全て無線モバイルセンサノードMSNの場合、通信可能な無線モバイルセンサノードMSNがないときには、配下のセンサノードは0となることがある。
各分散データ処理サーバDDS−1〜nは、無線及び有線センサノード(以下、単にセンサノードという)が送信したデータ等を格納するディスク装置DSKと、図示しないCPU及びメモリを備えて所定のプログラムを実行し、後述するようにセンサノードからの測定データを収集し、予め規定した条件に従って、データの格納、データの加工、さらには、ネットワーク(第1のネットワーク)NWK−1を介して、ディレクトリサーバ(管理サーバ)DRSもしくは他のサーバへの通知やデータ転送などのアクションを行う。なお、ネットワークNWK−1は、LANやインターネット等で構成される。
ここで、センサノードから収集したデータは、主には、センサノードが送信するデータを識別する固有のデータIDおよびセンシングされた数値データであり、時系列に応じた変化を示すが、そのままではセンサノードの出力を利用するユーザ(ユーザ端末UST等の利用者)が容易に理解する形式にはなっていない。そこで、ディレクトリサーバDRSでは、予め設定された定義に基づいて、センサノードの出力データをユーザが理解可能な実世界モデル(ヒト、モノ、状態、など)に変換してからユーザに提示する。
なお、分散データ処理サーバDDS−1〜nがデータを収集する対象は、自身が接続されたネットワーク(第2のネットワーク)NWK−2〜nの基地局BSTに所属するセンサノードや、後述するように、他の基地局BSTから移動してきた無線モバイルセンサノードMSNからのデータについてデータを収集し、上記変換を行うものである。また、有線のセンサノードFSNは、分散データ処理サーバDDS−1〜nに接続するようにしても良い。もちろん、有線のセンサノードFSNを基地局BSTに接続し、基地局BSTが有線のセンサノードFSNを無線センサノードと同等に管理することもできる。
ネットワークNWK−1には、分散データ処理サーバDDSから送られたセンシング情報に関連づけられた実世界モデルを管理するディレクトリサーバDRSと、このディレクトリサーバDRSの情報を利用するユーザ端末USTと、ディレクトリサーバDRSや分散データ処理サーバDDS及び基地局BST、センサノードの設定及び管理を行う管理端末ADTが接続される。なお、管理端末は、センサノードを管理するセンサ管理者と、センサネットワークのサービスを管理するサービス管理者用にそれぞれ用意しても良い。
ディレクトリサーバDRSは、図示しないCPU、メモリ及びストレージ装置を備えて所定のプログラムを実行し、後述するように、有意な情報に関連づけられたオブジェクトを管理する。
すなわち、ユーザは、ユーザ端末USTを通じてディレクトリサーバDRSで管理されている実世界モデルに対してアクセスを要求すると、ディレクトリサーバDRSは実世界モデルに該当する測定データを所有する分散データ処理サーバDDS−1〜nにアクセスし、該当する測定データを取得し、そのセンシングデータを、必要あればユーザにわかりやすい形に変換してユーザ端末USTに表示する。
図2は、図1に示したセンサネットワークの機能ブロック図である。ここでは、説明を簡易にするため、図1の分散データ処理サーバDDS−1〜nのうち分散データ処理サーバDDS−1の詳細のみを示し、また、分散データ処理サーバDDS−1に接続された基地局BST−1〜nのうち基地局BST−1のみを示す。他の分散データ処理サーバDDSや基地局BSTも同様に構成される。
以下、各部の詳細について説明する。
<基地局BST>
無線センサノードWSN、MSNや有線センサノードFSN(以下、センサノードという)からデータを収集する基地局BST−1は、コマンド制御部CMC−Bと、センサノード管理部SNMと、イベント監視部EVMとを備える。なお、センサノードは、予め設定されたデータIDを付して測定データをネットワークNWK−2〜nを介して分散データ処理サーバDDSへ送信する。
また、基地局BSTは、分散データ処理サーバDDS−1からのコマンドを送受信し、また、センサノードに対してコマンドを送受するコマンド制御部CMC−Bと、センサノードの状態管理を行うセンサノード管理部SNMと、センサノードの故障を検出したり、センサノードからの異常なデータの検出を行って、検索結果をセンサノード管理部SNMに通知するイベント監視部EVMとを備える。なお、センサノードは、予め設定されたデータIDを付して測定データを基地局BSTへ送信する。
コマンド制御部CMC−Bでは、後述する分散データ処理サーバDDS−1のコマンド制御部CMC−Dとの間でコマンドの送受を行う。例えば、分散データ処理サーバDDS−1からのコマンドに応じて、基地局BST−1のパラメータの設定を実行したり、基地局BST−1の状態を分散データ処理サーバDDS−1へ送信する。あるいは、基地局BST−1が管理するセンサノードのパラメータの設定を実行したり、センサノードの状態を分散データ処理サーバDDS−1へ送信する。
センサノード管理部SNMは、自身が管理するセンサノードの管理情報(稼動状態、残電力など)を保持する。そして、分散データ処理サーバDDS−1からセンサノードに関する問い合わせがあった場合には、センサノード管理部SNMが各無線センサノードに代わって、管理情報を通知する。センサノードは管理に関連する処理を基地局BSTに委ねることで、自身の処理負荷を低減することができ、余計な電力消費を抑制することが可能となる。
また、センサノード管理部SNMは、イベント監視部EVMが異常を検出した場合には、センサノードの管理情報を更新し、分散データ処理サーバDDS−1へ異常のあったセンサノードを通知する。なお、センサノードの異常とは、センサノードからの応答がない場合や、センサノードの電力が予め設定したしきい値以下になった場合など、センサノードの機能が停止または停止に至る状態を示す。
また、センサノード管理部SNMは、分散データ処理サーバDDSのコマンド制御部CMC−Dからセンサノードに対するコマンド(出力タイミングの設定)を受けた場合には、このコマンドをセンサノードに送信して設定を行い、設定の完了を示す通知をセンサノードから受信した後に、センサノードの管理情報を更新する。なお、センサノードの出力タイミングは、例えば、無線センサノードWSNが基地局BST−1にデータを周期的に送信する際の周期を示す。
以上のように基地局BSTは、配下の無線センサノードWSN、MSNが測定したデータを分散データ処理サーバDDSに送信する。
<分散データ処理サーバDDS>
分散データ処理サーバDDS−1〜nは、データベースDBを格納するディスク装置DSKと、後述のようなコマンド制御部CMC−D、イベントアクション制御部EAC、データベース制御部DBCを備える。
コマンド制御部CMC−Dは、基地局BST及び後述するディレクトリサーバDRSと通信を行って、コマンド等の送受信を行う。
イベントアクション制御部EACは、センサノードからの測定データを基地局BSTから受信するたびに、測定データに対応するID、すなわちデータIDを取得し、後述するテーブル(図10のイベントテーブルETB)からデータIDに対応するイベントの発生ルールを読み込んで、測定データの値に応じたイベントの発生の有無を判定する。さらに、イベントアクション制御部EACでは、データIDに該当するイベントの発生に対応するアクションを実行する。なお、センサノードにセンサが1つだけ備えられている場合は、センサノードを識別するためのセンサノードのIDをデータIDとしてもよい。
そして、アクション実施の内容としては、ユーザなどにより予め設定されたデータID毎のルールに基づいて、測定データを加工データに変換したり、測定データと加工データをデータベース制御部DBCを通じてデータベースDBへ格納したり、また、ディレクトリサーバDRSに通知を行うなどの処理を含む。
本実施形態では、図1で示すように、複数の基地局BSTに対して、これらのいくつかを地域的(または、場所的)に集約する複数の分散データ処理サーバDDSを配置することで、多数のセンサノードからの情報を分散して処理することが可能になる。例えば、オフィスなどではフロア毎に分散データ処理サーバDDSを設け、工場などでは建屋毎に分散データ処理サーバDDSを設ければよい。
分散データ処理サーバDDS−1のディスク装置DSKは、基地局BSTから受信したセンサノードWSN、MSN、FSNの測定データと、これらの測定データを加工した加工データと、基地局BSTや無線センサノードWSN、MSN及び有線センサノードFSNに関する装置データを、データベースDBとして格納する。
そして、分散データ処理サーバDDS−1のデータベース制御部DBCは、イベントアクション制御部EACから送られたセンサノードの出力である測定データをデータベースDBに格納する。また、必要あれば測定データを数値処理したり、他データと融合することにより得られる加工データをデータベースDBに格納する。なお、装置データについては、管理者端末ADTなどからの要求に応じて随時更新される。
また、分散データ処理サーバDDSは、後述するように、他の分散データ処理サーバDDSに所属する無線モバイルセンサノードMSNからのデータを受信した場合には、図10のイベントテーブルETBとディレクトリサーバDRSのアクションテーブルATB(図31)を参照して、イベントアクション制御部EACは、無線モバイルセンサノードMSNが所属する分散データ処理サーバDDSに受信したデータを転送する。
ここで、無線モバイルセンサノードMSNは、本来所属する分散データ処理サーバDDSの配下の基地局BST内にある場合は、内部センサノードと呼ばれ、他の分散データ処理サーバDDSの配下の基地局BST内にある場合は、外部センサノードと呼ばれる。
<ディレクトリサーバDRS>
複数の分散データ処理サーバDDSを管理するディレクトリサーバDRSは、ネットワークNWK−1を介して接続されたユーザ端末USTや管理者端末ADTからの通信を制御するセッション制御部SESと、後述するように、モデル管理部MMG、モデルテーブルMTB、装置管理部NMG、アクション制御部ACC及び検索エンジンSERから構成される。
モデル管理部MMGは、ユーザが理解し易い実世界のモデル(オブジェクト)と分散データ処理サーバDDSがセンサノードから収集した測定データ、もしくは加工データとの対応関係を実世界モデルテーブルMTBに設定した実世界モデルリストMDLによって管理する。つまり、実世界モデルテーブルMTBは、ユーザが理解可能な意味情報をオブジェクトとし、センサノードからの測定データ(または加工データ)のデータIDと所在(格納場所)をオブジェクトに対応付け、また、後述の属性別意味解釈リストATLによりセンサノードからの測定データをユーザが理解可能な意味情報に変換するものである。
ディレクトリサーバDRSは、実世界モデルに相当する測定データもしくは加工データの存在場所の位置情報(URLなどのリンク)も管理している。つまり、ユーザは、実世界モデルを指定することで、時々刻々と変化するセンサノードの測定情報にダイレクトにアクセス可能となる。センサノードからの測定データ及び加工データは、時間の経過につれて増大するのに対し、実世界モデル情報は時間が経過してもサイズが変化することはなく、その内容のみが変化する。この実世界モデルの詳細については後述する。
なお、実世界モデルテーブルMTBは、ディレクトリサーバDRSの所定のストレージ装置(図示省略)などに格納される。
ディレクトリサーバDRSのアクション制御部ACCは、分散データ処理サーバDDSのイベントアクション制御部EACやコマンド制御部CMC−Dと通信を行って、ユーザ端末USTや管理者端末ADTからのイベントアクションの設定要求を受け付ける。そして、受け付けたイベントまたはアクションの内容を解析し、解析結果に応じたディレクトリサーバDRSと分散データ処理サーバDDS−1〜n間の機能分担を設定する。なお、一つのアクションやイベントは、一つの分散データ処理サーバDDSだけではなく、複数の分散データ処理サーバDDS−1〜nに関与する場合もある。
検索エンジンSERは、セッション制御部SESが受け付けたオブジェクトに対する検索要求に基づいて、実世界モデルテーブルMTBを参照し、分散データ処理サーバDDSのデータベースDBに対して検索を実行する。
なお、検索要求がクエリーであれば、クエリーの内容に従ったデータベースDBの対応付けと、クエリーのSQL(Structured Query Language)変換を実行し、検索を実行する。なお、検索対象となるデータベースDBは、複数の分散データ処理サーバDDSにまたがる場合がある。
そして、このクエリーとしては、「最新データ取得(スナップショット/ストリーム)」に対応する。なお、「最新データ取得(ストリーム)」はアクション制御部ACCのアクションの設定にて対応する。つまり、該当のデータを常にユーザ端末に転送するようなアクションの設定を、該当する分散データ処理サーバDDSのイベントアクション制御部EACに設定しておけばよい。
次に、装置管理部NMGは、ネットワークNWK−1に接続されてセンサネットワークを構成する分散データ処理サーバDDSと、分散データ処理サーバDDSに接続された基地局BST、基地局BSTに接続されたセンサノードを統合的に管理するものである。特に、装置管理部NMGは、異なる基地局BSTや分散データ処理サーバDDSに対して接続可能な無線モバイルセンサノードMSNの測定データの格納先を一元的に管理する。後述するように、他の分散データ処理サーバDDSに所属する無線モバイルセンサノードMSNからの測定データを受信した分散データ処理サーバDDSは、装置管理部NMGに設定されている無線モバイルセンサノードMSNと分散データ処理サーバDDSとの対応関係を参照することにより、該当する無線モバイルセンサノードが受信した測定データを該当する分散データ処理サーバDDSに対して転送する。
装置管理部NMGでは、分散データ処理サーバDDS、基地局BST、センサノードの登録や検索に関するインターフェースを管理者端末ADT等に提供し、それぞれの装置の状態や、センサノードの状態を管理する。
装置管理部NMGは、分散データ処理サーバDDSや基地局BST、センサノードに対してコマンドを発行することができ、このコマンドによりセンサネットワークのリソースを管理する。なお、センサノードは上位となる基地局BSTのコマンド制御部CMC−Bを介して装置管理部NMGからコマンドを受け、基地局BSTは上位の分散データ処理サーバDDSのコマンド制御部CMC−Dを介して装置管理部NMGからコマンドを受ける。
なお、コマンド制御部CMC−Dを介して装置管理部NMGが発行するコマンドとしては、例えば、リセット、パラメータ設定、データ消去、データ転送、定型イベント/アクション設定等がある。
<センサノードの一例>
次に、センサノードの一例を図3〜図5に示す。
図3は、無線センサノードWSNの一例を示すブロック図である。無線センサノードWSNは、測定対象の状態量(温度、圧力、位置等)または状態量の変化(低温/高温、低圧/高圧など)を測定するセンサSSRと、センサSSRを制御するコントローラCNTと、基地局BSTと通信を行う無線処理部WPRと、各ブロックSSR、CNT、WPRに電力を供給する電源POW、送受信を行うアンテナANTから構成される。
コントローラCNTは、予め設定された周期でセンサSSRの測定データを読み込み、この測定データに予め設定したセンサノードのデータIDを加えて無線処理部WPRに転送する。測定データにはセンシングを行った時間情報をタイムスタンプとして与える場合もある。無線処理部WPRは、コントローラCNTから送られたデータを基地局BSTに送信する。
また、無線処理部WPRは基地局BSTから受信したコマンドなどをコントローラCNTに送信し、コントローラCNTは受信したコマンドを解析して、所定の処理(例えば、設定変更など)を行う。また、コントローラCNTは、電源POWの残電力(または充電量)の情報を、無線処理部WPRを介して基地局BSTに対して送信する。なお、コントローラCNT自身が電源POWの残電力(または充電量)を監視し、残電力が予め設定されたしきい値を下回った場合に、基地局BSTに対して電力がなくなる警報を送信するようにしておいても良い。
無線処理部WPRでは、限りのある電力で長時間測定を行うため、図4で示すように、間欠的に動作して、電力消費を低減している。図中、スリープ状態SLPではコントローラCNTはセンサSSRと無線処理部WPRの駆動を停止し、所定の周期でスリープ状態から動作状態に切り替わって、センサSSRと無線処理部WPRを駆動して測定データを送信する。
なお、図3においては、一つの無線センサノードWSNに一つのセンサSSRを備えた例を示したが、複数のセンサSSRを配置しても良い。あるいは、センサSSRに代わって、固有の識別子IDを格納したメモリを設けても良く、無線センサノードWSNをタグとして使用しても良い。
また、図3、図4においては、電源POWは、電池を使用する場合や、太陽電池や振動発電などの自律発電機構を具備する構成としても良い。また、無線モバイルセンサノードMSNも図3、図4と同様に構成すればよい。
図5は、上記図1、図2に示した分散データ処理サーバDDS−1に接続されたセンサノードの一例を示す詳細図である。
本実施形態では、オフィスおよびA会議室、Bにセンサノードを設けた例を示している。
オフィスには基地局BST−0が設置され、オフィスの椅子にはセンサSSRとして感圧(圧力)スイッチを備えた無線センサノードWSN−0が配置される。無線センサノードWSN−0は、基地局BST−0と通信するように設定される。
A会議室には基地局BST−1が設置され、A会議室の椅子にはセンサSSRとして感圧スイッチを備えた無線センサノードWSN−3〜10が配置される。また、A会議室には温度センサを備えた有線センサノードFSN−1が設置され、基地局BST−1に接続されている。各無線センサノードWSN−3〜10及び有線センサノードFSN−1は、基地局BST−1と通信するように設定される。
同様に、会議室Bには基地局BST−2が設置され、会議室Bの椅子にはセンサSSRとして感圧スイッチを備えた無線センサノードWSN−11〜18と、温度センサを備えた有線センサノードFSN−2が設置され、基地局BST−2に接続されている。
これらA会議室、B会議室を利用する従業者には名札を兼ねた無線センサノードMSN−1が装着される。無線センサノードMSN−1は、従業者の体温(または周囲の温度)を測定する温度センサSSR−1と備え、また、無線センサノードMSN−1は従業者に固有の識別子(従業者ID)を格納する。無線センサノードMSN−1は基地局BST−0、1または2に、従業者IDと測定データとしての周囲温度を送信することができる。
なお、本実施例では無線センサノードMSSN−1が固有の識別子を備えるが、例えば図5に示す名札ノードに付されたタグTG−1にタグIDを付し、これを利用して従業者の識別を行ってもよい。これは、以下の実施例においても同様である。
<センサネットワークの動作概念>
次に、上記図1〜図5に示したセンサネットワークの動作の概要について、図6〜図8を用いて説明する。
図6は、実世界モデルの具体的な形であるオブジェクトとセンサノードの測定データの関連を示すブロック図で、測定の開始時を示し、図7は、図6の状態から所定時間が経過した状態を示す。
図6において、ディレクトリサーバDRSは、実世界モデルとして予め次のようなオブジェクトを生成し、実世界モデルテーブルMTBの実世界モデルリストMDLに定義しておく。ここでは、図5のオフィスまたはA会議室、Bを利用する従業者として鈴木さんの場合を示し、図6に示した無線センサノードMSN−1を、この人物が装着しているものとする。
図12のセンサ情報テーブルSTBに示されるように、各センサノードMSNの測定データ(ex.温度)や位置情報はデータ格納先として指定される分散データ処理サーバDDSに格納されるようセンサ情報テーブルは定義されている。ここで、センサノードMSNの位置情報は、センサノードMSNを検出する基地局BSTのID情報として得ることができる。
そして、実世界モデルテーブルMTBの実世界モデルリストMDLには、鈴木さんの位置というオブジェクト(OBJ−1)が、測定データ1(LINK−1)という格納先にデータの実体があることが定義され、実世界モデルと実際のデータの位置の対応関係が管理されている。
つまり、実世界モデルリストMDLにおいて、鈴木さん位置(OBJ−1)というオブジェクトは、測定データ1(LINK−1)に対応する分散データ処理サーバDDSの格納位置に関連付けられている。図6、図7においては、鈴木さんの位置を示す無線センサノードMSN−1からの位置情報(例えば「現在、接続されている基地局BSTの情報」として定義される)は、分散データ処理サーバDDSのディスク装置DSK1に格納される。
ユーザ端末USTから見ると、鈴木さん位置(OBJ−1)の値はディレクトリサーバDRSの実世界モデルテーブルMTBに存在するように見えるが、実際のデータはディレクトリサーバDRSではなく、予め設定された分散データ処理サーバDDSのディスク装置DSKに格納されるのである。
鈴木さん着座(OBJ−2)というオブジェクトは、オフィスの椅子に装着された感圧スイッチ(WSN−0)から求めた着座情報が測定データ2(LINK−2)に格納されるよう、実世界モデルテーブルMTBに定義される。さらに、測定データ2に対応する分散データ処理サーバDDSと格納位置が定義される。図6、図7においては、MSN−1及び無線センサノードWSNからの着座情報は分散データ処理サーバDDSのディスク装置DSKに格納する。
鈴木さん温度(OBJ−3)というオブジェクトは、無線センサノードMSN−1の温度センサSSR−1が測定した温度が測定データ3(LINK−3)に格納されるよう、実世界モデルテーブルMTBに定義される。さらに、測定データ3に対応する分散データ処理サーバDDSと格納位置が定義される。図6、図7においては、MSN−1からの温度は分散データ処理サーバDDSのディスク装置DSKに格納する。
A会議室メンバ(OBJ−4)というオブジェクトは、A会議室の基地局BST−1が受信した無線センサノードMSNの情報から求めた従業者の名前が測定データ4(LINK−4)に格納されるよう、実世界モデルテーブルMTBに定義される。感圧スイッチ(WSN−3〜10)を使用しない場合には、ある単位時間内にA会議室内の基地局BST−1で検出された無線センサノードMSN数によりA会議室の人数を求めても良い。さらに、測定データ4に対応する分散データ処理サーバDDSと格納位置が定義される。図6、図7においては、各従業者の無線センサノードMSNからの個人情報は分散データ処理サーバDDSのディスク装置DSKに格納する。
A会議室人数(OBJ−5)というオブジェクトは、A会議室の感圧スイッチ(WSN−3〜10)から求めた人数、もしくは、A会議室内の基地局BST−1で検出される無線センサノードMSNの個数が測定データ5(LINK−5)に格納されるよう、実世界モデルテーブルMTBに定義される。さらに、測定データ5に対応する分散データ処理サーバDDSと格納位置が定義される。図6、図7においては、無線センサノードWSN3〜10の着座情報は分散データ処理サーバDDSのディスク装置DSKに格納される。
A会議室温度(OBJ−6)というオブジェクトは、A会議室の有線センサノードFSN−1が測定した温度が測定データ6(LINK−6)に格納されるよう、実世界モデルテーブルMTBに定義される。さらに、測定データ6に対応する分散データ処理サーバDDSと格納位置が定義される。図6、図7においては、FSN−1からの温度を分散データ処理サーバDDSのディスク装置DSKに格納する。
すなわち、実世界モデルテーブルMTBに定義された各オブジェクトOBJは、測定データに対応する格納先(LINK)を格納しており、ユーザ端末USTからは目的のデータがディレクトリサーバDRSに存在するように見えるが、実際のデータは分散データ処理サーバDDSに格納される。
そして、情報の格納先LINKには、センサノードが測定した測定データまたは測定データをユーザに利用可能な形に変換した加工データなど、ユーザが利用可能なデータの格納位置が設定されている。センサノードからの測定データの収集は各分散データ処理サーバDDSで行われ、さらに、後述するようにイベントアクションが設定されていれば、測定データに対して加工などが加えられ、加工データとして所定の分散データ処理サーバDDSに格納されていく。
実際のセンサノードからのデータ収集と加工は分散データ処理サーバDDSで行われ、ディレクトリサーバDRSでは、実世界モデルと情報の格納先及びセンサノードの定義などが管理される。
これにより、ユーザ端末USTの利用者はセンサノードの所在を知る必要がなく、オブジェクトOBJを検索することで、センサノードの測定値(または加工データ)に対応する所望のデータを得ることができるのである。
そして、ディレクトリサーバDRSは、オブジェクトOBJ毎の格納先(リンク先)を管理し、実際のデータは分散データ処理サーバDDSが格納し、処理するので、センサノードの数が膨大になったとしても、データ処理サーバDDSの負荷が過大になるのを防ぐことができるのである。つまり、多数のセンサノードを使用しながら、ディレクトリサーバDRSと分散データ処理サーバDDS及びユーザ端末USTを接続するネットワークNWK−1のトラフィックが過大になるのを抑制できるのである。
図6の状態から所定時間経過した図7では、分散データ処理サーバDDS−1のディスク装置DSK1〜6にセンサノードからの実際の測定データが書き込まれ、時間の経過とともにデータ量は増大する。
一方、ディレクトリサーバDRSの実世界モデルテーブルMTBのモデルリストMDLに設定されたオブジェクトOBJ−1〜6に対応する格納先LINK−1〜6は、時間が経過しても情報量は変化することなく、格納先LINK−1〜6が指し示す情報の内容が変化する。
つまり、ディレクトリサーバDRSが管理するオブジェクトOBJ−1〜6の情報量と、分散データ処理サーバDDS−1が管理する測定データ1〜6のデータ量と時間の関係は、図8のように、オブジェクトのデータ量が一定であるのに対し、測定データは時間の経過につれて増加する。
例えば、ひとつの基地局BSTに数百のセンサノードが接続され、ひとつの分散データ処理サーバDDSに数個の基地局BSTが接続され、ひとつのディレクトリサーバDRSに数十の分散データ処理サーバDDSが接続される場合、センサノードの総数は数千乃至数万となる。仮に、各センサノードが1分毎に順次データを送るとすれば、毎秒百乃至千程度の測定データが分散データ処理サーバDDSに送られて、イベントの有無が判定され、イベントが発生した場合には所定のアクションにより通知やデータの加工などの処理が生じることになる。これらの処理を一つあるいは、少数のサーバで実現しようとすれば、サーバ自体の負荷やサーバと接続するためのネットワークの負荷が極めて大きくなる。さらに、収集したデータや加工したデータについて、ユーザ端末USTからアクセスが発生するため、ユーザ端末USTへデータを提供するためにもサーバの負荷やネットワークの負荷はさらに大きくなる。
そこで、ユーザ端末USTからアクセスを受け付け、センサノードの情報の格納先を管理するディレクトリサーバDRSと、複数の基地局BSTを管理して、基地局BSTに割り当てられたセンサノードからデータを収集し、加工する分散データ処理サーバDDSで、以下に示すような処理分担を行うのが良い。
つまり、センサノードからの情報は、複数の分散データ処理サーバDDSで分散して収集し、各分散データ処理サーバDDSでそれぞれデータの格納あるいは加工を行うことで、多数のセンサノードのデータ収集及び加工処理を分散し、特定のサーバに負荷が集中するのを防ぐことができる。
一方、ディレクトリサーバDRSは、センサノードの測定データから得られた情報の格納先を集中的(一元的)に管理し、ユーザ端末USTにオブジェクトと格納先LINKの対応関係を提供する。ユーザは、センサノードの物理的な位置等を知らなくとも、ディレクトリサーバDRSに目的のオブジェクトについて問い合わせを行えば、データの格納位置から有意な情報を得ることができる。つまり、情報の格納先をディレクトリサーバDRSで集中管理することにより、センサノードの所在に係わらず、ユーザ端末USTはディレクトリサーバDRSにアクセスすれば、目的のセンサノードに関する測定データまたは加工データを得ることができるのである。
そして、ディレクトリサーバDRSは、分散データ処理サーバDDSから得られたデータを属性別意味解釈リストATLに基づいて、ユーザが理解可能な情報に変換してユーザ端末USTに提供するので、
また、ディレクトリサーバDRSに格納するオブジェクトは、構築するシステム構成に応じて設定・変更されるものであり、センサノードが検出する測定データのように経時的に変化するものではないので、オブジェクトを集中的に管理する部分は経時的な測定データの負荷変動の影響を受けない。したがって、分散データ処理サーバDDSとの間で直接的にセンサノードのデータをやり取りすることが抑制されるので、ディレクトリサーバDRSに接続されたネットワークNWK−1の負荷が過大になるのを抑制できる。
なお、図6、図7では、別々の分散データ処理サーバDDSに対して、それぞれにディスク装置DSKが接続された場合を示したが、図5のように、1つの分散データ処理サーバDDSを設け、これに複数のディスク装置DSKを設けてもよく、複数の分散データ処理サーバDDSにグループ分けしてディスク装置DSKを接続することも可能である。
<測定データとイベントの関係>
次に、分散データ処理サーバDDSで収集される測定データと、測定データに基づくイベントアクションの関係を図9、図10に示す。
図9において、分散データ処理サーバDDSのイベントアクション制御部EACは、基地局BSTから収集される測定データをイベントに対応付けるイベントテーブルETBを備える。
イベントテーブルETBは、図10で示すように、センサノード毎に割り当てられて測定データに付与されるデータID(図12のID及び図14のデータIDに対応)と、測定データに関してイベントの発生判断条件であるEVTと、測定データをデータベースDBに格納するか否かを決定するデータ格納DHLとから1エントリが構成されている。なお、データIDはセンサネットシステム内でのデータ発生源を識別できるものを使用する。
例えば、図中、データIDが「XXX」の測定データは、その値がA1より大のときにイベントの発生をディレクトリサーバDRSに通知する。なお、データIDが「XXX」の測定データは、データ到着毎に、ディスク装置DSKに書き込まれるように設定される。ディスクDSKへの格納は、イベントテーブルETBのアクション欄に設定された設定に基づくものである。
分散データ処理サーバDDSでは、基地局BSTから受信した測定データを、まず、センシングデータID抽出部(センサデータ監視部)IDEで受け付け、測定データに付与されているIDであるデータIDを抽出する。また、センシングデータID抽出部IDEは、測定データを最新データメモリLDMに送る。
抽出されたデータIDはイベント検索部EVSに送られて、イベントテーブルETBを検索し、データIDが一致するエントリがあれば、当該エントリのイベント内容EVTと測定データをイベント発生判定部EVMに送る。
イベント発生判定部EVMでは、測定データの値とイベント内容EVTを比較して、条件を満たせばイベントの発生を、ネットワーク処理部NWPからネットワークNWK−1を通じて、ディレクトリサーバDRSに通知する。また、イベント発生判定部EVMは、データ格納DHLの要求を最新データメモリに伝える。
DB制御部DBCは、イベントテーブルETBのデータ格納DHLがYESとなっているデータについては、最新データメモリLDMからデータを受け取り、ディスク装置DSKに書き込みを行う。
分散データ処理サーバDDSは、ネットワーク処理部NWPがディレクトリサーバDRSより測定データの参照要求を受信した場合、データアクセス受け付け部DARに当該アクセス要求を送る。
データアクセス受け付け部DARでは、アクセス要求が最新のデータであれば、アクセス要求に含まれるデータIDに対応する測定データを最新データメモリLDMから読み込んで、ネットワーク処理部NWPへ返送する。あるいは、アクセス要求が過去のデータであれば、アクセス要求に含まれるデータIDに対応する測定データをディスク装置DSKから読み込んで、ネットワーク処理部NWPへ返送する。
このように、分散データ処理サーバDDSでは、基地局BSTから収集したセンサノードのデータのうち、最新のデータを最新データメモリLDMに保持し、さらに、後で参照が必要と予想されるデータについてのみディスク装置DSKに記録する。また、イベントが発生時のデータのみ、データをディスク装置DSKに記録する設定も可能である。この場合には、周期的(観測間隔)に収集するデータによるディスク使用量増加を防ぐことができる。以上の方法により、ひとつの分散データ処理サーバDDSで複数の基地局BST(つまり、多数のセンサノード)を管理することが可能となる。
<装置管理部NMG及びモデル管理部MMGの詳細>
<装置管理部NMG>
図11は、図2に示したディレクトリサーバDRSの、装置管理部NMGとモデル管理部MMG及び実世界モデルテーブルMTBの詳細を示す。
まず、ディレクトリサーバDRSの装置管理部NMGは、センサノードを管理するセンサ情報テーブルSTBと、センサ情報テーブルSTBにセンサノードを登録/変更するための登録インターフェースと、センサ情報テーブルSTBの内容を検索する検索インターフェースを備える。なお、ここでは、センサ情報テーブルSTBは、センサ管理者端末ADT−Aにより管理されるものとする。
センサ情報テーブルSTBは、図12で示すように、センサノード毎に予め割り当てたデータIDと、センサノードの種類を示すセンサ種別と、センサノードの測定対象を示す意味と、センサノードが測定する計測値の内容と、センサノードを設置した位置(または対象)を示す設置場所と、センサノードが測定対象から測定値を検出する周期を示す観測間隔と、測定したデータの格納先(分散データ処理サーバDDS−1〜n上の格納位置)を示すデータ格納先が、1エントリで構成され、センサノードを識別するIDをインデックスとして管理される。
例えば、データIDがMSN−1に割り当てられた名札型センサノードについては、測定対象がセンサノードの場所(位置)であり、測定の周期が30秒おきであり、測定データの格納先は分散データ処理サーバDDS−1に格納されることを示している。同様に、別のデータIDがFSN−1に割り当てられたセンサノードについては、測定対象が周囲の温度であり、測定の周期が60秒おきであり、測定データは分散データ処理サーバDDS−2に格納されることを示している。
このセンサ情報テーブルSTBは、上記センサ管理者端末ADT−Aから設定されたものであり、センサ管理者やサービス管理者または分散データ処理サーバDDSはセンサ情報テーブルSTBを参照することにより、センサノードの機能と位置及び測定データの格納先を知ることができる。
後述のように、ある分散データ処理サーバDDSが外部センサノードから測定データを受信した場合には、受信したデータIDからディレクトリサーバDDSのセンサ情報テーブルSTBを参照し、データ格納先となる分散データ処理サーバDDSへ測定データを転送するようアクションを生成する。これにより、外部センサノードの位置情報および測定データを、このセンサノードが所属する分散データ処理サーバDDSへ転送することが可能となるため、センサノードの位置が変わっても常に同一の分散データ処理サーバDDSにて、位置情報と測定データを管理することができる。
また、センサノードがデータを測定する周期が一定でない場合には、図12のセンサノードのデータID=WSN−1の着座センサのように、観測間隔を「イベント」とすることにより、周期に関わらず、センサが特定の状態を検出したときのみ、この状態を分散データ処理サーバDDSに通知する。
<モデル管理部MMG>
次に、図11に示すモデル管理部MMG及び実世界モデルテーブルMTBについて説明する。
モデル管理部MMGが管理する実世界モデルテーブルMTBは、センサノードの測定データがどのような意味を持つのかを解釈するための属性別意味解釈リストATLと、図6に示したオブジェクトOBJ−1〜nのモデル名と実際の情報の格納位置との対応関係を示す実世界モデルリストMDLと、オブジェクトOBJ−1〜n間の相関関係を示すモデルバインドリストMBLとから構成される。
そして、モデル管理部MMGは、これら実世界モデルテーブルMTBの各リストを管理するため、属性別意味解釈リストATLを管理する属性別意味解釈リスト管理部ATMと、実世界モデルリストMDLを管理する実世界モデルリスト管理部MDMと、モデルバインドリストMBLを管理するモデルバインドリスト管理部MBMを備え、各管理部は、リストの登録/変更を行うための登録インターフェースと、各リストの検索を行うための検索インターフェースをそれぞれ備えている。
なお、ここでは、実世界モデルテーブルMTBは、サービス管理者端末ADT−Bを利用するサービス管理者により管理されるものとする。なお、図11において、センサ管理者端末とサービス管理者端末は、図1に示したように一つの管理端末ADTを用いても良い。
また、センサネットワークを利用するユーザ端末USTは、各リストの検索インターフェースを介して所望のリストからオブジェクトOBJの検索を行う。
まず、属性別意味解釈リスト管理部ATMが管理する属性別意味解釈リストATLは、センサノードWSN、MSN、FSNからの戻り値(測定値)や分散データ処理サーバDDSで変換した加工データは、そのままの値ではユーザ端末USTの利用者(以下、単にユーザとする)が理解することができないため、図13に示すように、センサノードの出力値を有意な情報に変換するためのテーブルを備える。図13は、オブジェクトOBJ−1〜nに対応して予め設定されたものである。
図13において、名前テーブルATL−mは、図6に示した鈴木さん位置OBJ−1に対応付けられたもので、図12で示したように、センサ種別が名札であるセンサノードからのセンサデータMSN−1からの戻り値(測定値)に応じた人名が意味の欄に対応付けられている。
また、図13において、場所テーブルATL−pは、名札を装着した従業者の位置を示すテーブルで、戻り値(例えばセンサノードが接続される基地局のID)に対応した場所の名称が意味の欄に対応付けられている。例えば、戻り値が01の場合は、場所がオフィスであることを意味している。
また、図13の着座テーブルATL−sは、図5に示したオフィス内もしくは、A会議室の椅子の着席状態を示し、各椅子(各無線センサノードWSN−3〜10)毎に設けられ、無線センサノードWSN−3〜10の戻り値(測定値)に応じた着席状態(在籍または不在)が格納される。例えば、戻り値が00の場合、在席(着席)状態であることを示し、戻り値が01の場合は不在であることを示す。
同様に、図13の温度テーブルATL−tは、図5に示した温度センサ(FSN−1、2)の示す値を示すテーブルであり、戻り値(温度センサの測定データ)を温度yに変換する関数f(x)が意味の欄に格納される。
図13において、人数テーブルATL−nは、A会議室にいる従業者の人数を示すテーブルで、戻り値(A会議室内椅子センサの着席数、あるいは、A会議室内のモバイルノードMSNの数)に対応した人数が意味の欄に対応付けられている。
このように、属性別意味解釈リストATLには、測定データに対する意味を定義するリストであり、生成したオブジェクトに応じてそれぞれのテーブルが設定される。
次に、実世界モデルリストMDLは、サービス管理者などが予め設定したもので、図14で示すように、オブジェクト毎に設定されたモデル名に対応する情報の位置が、情報リンク先に格納される。つまり、モデル名と情報リンク先及びデータIDが対になったものが実世界モデルリストMDLを構成する。
ディレクトリサーバDRSは、モデルリストMDLによりユーザが理解可能な有意な情報のみを管理しており、この有意な情報の所在は分散データ処理サーバDDS−1〜nの何れかとなる。このため、モデルリストMDLに定義したオブジェクトOBJは、有意な情報の実体が何処にあるかを情報リンク先に設定しておく。なお、この情報リンク先はサービス管理者などが予め設定したものである。同様に、データIDは、オブジェクトの値の元になるセンサデータ(センサノードから直接得られるデータ、もしくは、加工されて得られるデータ)に対応する値である。
図14においては、例えば、鈴木さんの位置OBJ−1に対してLINK−1という情報リンク先が格納されており、この情報リンク先にはURLやパスなどが格納され、ユーザ端末USTから、このオブジェクトを検索すると情報リンク先から有意な情報(オブジェクトの実体)を得ることができる。
例えば、ユーザ端末USTからキーワードなどをディレクトリサーバDRSの検索エンジンSERに送信すると、モデルリストMDLのモデル名の中からキーワードを含むモデル名のリストが検索エンジンSERから返信される。ユーザ端末USTを操作するユーザは、所望のモデル名を選択すると、まず、情報リンク先LINKに設定された分散データ処理サーバDDSから、ディレクトリサーバDRSは情報リンク先に対応するデータを取得する。
ディレクトリサーバDRSは、取得したデータを属性別意味解釈リストATLに基づいて、ユーザが理解可能な情報に変換してからユーザ端末USTに送信する。
したがって、ユーザは個々のセンサノードに関する知識や所在を知らなくとも、必要な情報を認識できる情報として取得できるのである。
そして、分散データ処理サーバDDSでは、センサノードから収集したデータを、収集する度にユーザに理解可能な形に変換する必要がないので、多数のセンサノードのデータを収集・管理する分散データ処理サーバDDSの負荷を大幅に低減できる。このデータの変換処理は、ユーザから要求に基づいてディレクトリサーバDRSが必要に応じて行うことにより、不要な変換処理が行われるのを抑制でき、センサネットワークのリソースを無駄なく機能させることが可能となる。
次に、オブジェクトOBJ−1〜n間の相関関係を示すモデルバインドリストMBLは、実世界モデルリストMDLのオブジェクトOBJに共通する要素について、関連する情報を集約したものである。
モデルバインドリストMBLの一例としては、図15に示すように、実世界モデルリストMDLのオブジェクトOBJのうち、共通する要素として「人名」(図中「鈴木さん」)と「A会議室」に関連するものを抽出したものである。例えば、図13の属性別意味解釈リストATLの名前テーブルATL−mの意味欄に登録された「鈴木さん」という人名に関連するオブジェクトOBJとして、位置OBJ−1、オフィス内自席の着座状態OBJ−2、温度OBJ−3があり、鈴木さんという人名に関連したオブジェクトのリンク先を、図示のように「位置」LINK−1、「着座状態」LINK−2、「温度」LINK−3とツリー状に設定し、これを人名に関するモデルバインドリストMBL−Pとする。
同様に、A会議室という要素から実世界モデルリストMDLを見ると、「メンバ」、「人数」、「温度」というオブジェクトOBJ−4〜6があり、A会議室という場所に関連したオブジェクトの情報リンク先LINK−4〜6を、図示のように「メンバ」、「人数」、「温度」とツリー状に設定し、これをA会議室に関するモデルバインドリストMBL−Rとする。
このように、モデルバインドリストMBLは、実世界モデルリストMDLのオブジェクトの要素のうち、共通する要素の異なる情報について関連付けを行った情報となる。なお、このモデルバインドリストMBLの関連付けは、サービス管理者などが予め設定したものである。
<モデル管理部MMGの動作>
次に、センサネットワークシステムの動作について、以下に説明する。
<センサノードの登録>
まず、センサノードの登録の手順について、図16、図17を参照しながら説明する。センサ管理者は、センサノードを所定の場所または人にセンサノードを設置した後、図16のタイムチャートに従ってディレクトリサーバDRSにセンサノードの登録を行う。
図16において、まず、センサ管理者はセンサ管理者端末ADT−AからディレクトリサーバDRSに接続し、装置管理部NMGの登録インターフェースを呼び出す。そして、センサ管理者端末ADT−Aから図17に示すデータフォーマットに従って、新たに追加するデータID、センサ種別、属性、計測値、設置場所、観測間隔、データ格納先を設定し、ディレクトリサーバDRSの装置管理部NMGに登録要求として送信する(RG−1)。
ディレクトリサーバDRSの装置管理部NMGは、上記登録要求を受信すると、図12に示したセンサ情報テーブルSTBに当該登録要求のあったセンサノードの情報を追加する。そして、装置管理部NMGは新たに追加したセンサノードについてデータIDを割り当てる。このセンサノードのデータIDは、センサ管理者端末ADT−Aから割り当てるようにしても良い。
装置管理部NMGは、データ格納先に指定された分散データ処理サーバDDSに対して、必要に応じて登録要求のあったセンサノードの測定データの格納先の割り当てを行った後、センサ情報テーブルSTBの1エントリを完成させる。
そして、装置管理部NMGは、新たなエントリが追加されたことを示す完了通知(ACK)をセンサ管理者端末ADT−Aに返信し、登録処理を終了する。
分散データ処理サーバDDSは、ディレクトリサーバDRSから新たなセンサノードの追加を指令されると、上記図10のイベントテーブルに新たなデータIDとイベントの条件及びデータ格納の有無を設定する。
ディレクトリサーバDRSからセンサノードの登録通知を受けた分散データ処理サーバDDSは、図17の「設置場所」に該当する基地局BSTへ該当するデータIDのセンサノードについて、所定の観測間隔でセンサノードからの測定値を検出するよう指令する。基地局BSTのセンサ管理部SNMには、指令のあったデータID、および、観測間隔を登録しておく。
これにより、新たなセンサノードは、所属する基地局BSTとの間で通信を行って、このセンサノードが所属する分散データ処理サーバDDSに対して測定データを送信することができる。
上記処理により、分散データ処理サーバDDSは内部センサノードの新規登録が完了し、所定のデータIDの測定データが分散データ処理サーバDDSで収集される。
<オブジェクトの定義>
次に、上記図16、図17でディレクトリサーバDRSに登録したセンサノードについて、センサノードの測定データとオブジェクトとの関係を生成する処理について、図18を参照しながら説明する。なお、この処理は、センサネットワークのサービス管理者が行うものとする。
図18において、サービス管理者はサービス管理者端末ADT−BからディレクトリサーバDRSに接続し、装置管理部NMGの検索インターフェースを呼び出す。そして、所望のセンサノードの検索をデータIDなどに基づいて行い、検索条件に一致したセンサノードをサービス管理者端末ADT−Bに返信する。
サービス管理者端末ADT−Bでは、装置管理部NMGから受信したセンサノードの検索結果を図示しない表示装置などに出力する。
サービス管理者は、サービス管理者端末ADT−Bに表示されたセンサノードから所望のセンサノードを選択し、このセンサノードの測定データに対応付けるオブジェクトを指定して、ディレクトリサーバDRSのモデル管理部MMGに登録する。
例えば、図12に示したセンサ情報テーブルSTBのデータID=MSN−1の名札型センサノード(図5のMSN−1)のオブジェクトとして、「鈴木さんの位置」というオブジェクトOBJ−1を登録する。この登録によって、オブジェクトとその情報リンクの関係を示す実世界モデルリスト(MDL)が生成される(図14)。
そして、モデル管理部MMGには、「鈴木さんの位置」というオブジェクトOBJ−1について、データID=MSN−1のデータ値である基地局BSTのID(つまり、鈴木さんの位置情報)の格納先として分散データ処理サーバDDS−1の所在にかかる情報が設定される。
モデル管理部MMGにてデータID=MSN−1のデータ格納先として関連付けられている分散データ処理サーバDDS−1では、イベントアクション制御部EACにて、鈴木さん位置を示すデータID=MSN−1のデータを受信したら、受信した位置情報データ(基地局BSTの識別子)を、分散データ処理サーバDDS−1のデータベースDBへ格納するようアクションの登録を行う。
そして、分散データ処理サーバDDS−1のデータベースDBに格納された「鈴木さんの位置」というデータの実体に対して、実世界モデルリストMDLのオブジェクトOBJ−1に対応する情報格納先が設定される。
あるいは、「鈴木さん着座」というオブジェクトOBJ−2については、モデル管理部MMGは、センサSSRとして感圧スイッチを備えた無線センサノードWSN−0の測定値が、分散データ処理サーバDDS−1に格納されるように関連付けが行われる。具体的には、鈴木さんの着座を示す無線センサノードWSN−0の測定値ついて、着座状態がONを示す「00」というセンサノードの測定値、もしくは、着座状態OFFを示す「01」という測定値が分散データ処理サーバDDS−1のデータベースDBに書き込まれる。
分散データ処理サーバDDS−1では、イベントアクション制御部EACにて、センサノードWSN−0の測定データ値である「00」または「01」(それぞれ、ON/OFFに相当)を、データ処理サーバDDS−1のデータベースDBに書き込む処理が行われるように、アクションの登録が行われる。
そして、上記と同様に、分散データ処理サーバDDS−1のデータベースDBに格納された「鈴木さん着座」というデータの実体に対して、実世界モデルリストMDLのオブジェクトOBJ−2に対応する情報格納先が設定される。
こうして、モデル管理部MMGが設定したオブジェクト(情報格納先)と、実際に情報を格納する分散データ処理サーバDDSの位置が設定される。
モデル管理部MMGは、図14で示したように、「鈴木さん位置」OBJ−1というオブジェクトを生成し、実世界モデルリストMDLにモデル名と、データID及び情報格納先を格納する。オブジェクトの登録が完了すると、モデル管理部MMGはサービス管理者端末ADT−Bに完了通知を送信する。
サービス管理者端末ADT−Bでは、受信したオブジェクトの生成完了通知を表示し、さらにオブジェクトを生成する場合には、上記の処理を繰り返して実行し、所望のオブジェクトを生成する。
<モデルバインドリストの定義>
次に、上記モデルリストMDLの定義によって、複数のオブジェクトを生成した後に、複数のオブジェクトOBJ−1〜n間の相関関係を示すモデルバインドリストMBLの設定について、図19を参照しながら説明する。
図19において、サービス管理者はサービス管理者端末ADT−BからディレクトリサーバDRSのモデル管理部MMGに接続し、モデル管理部MMGの検索インターフェースを呼び出す。そして、所望のオブジェクトの検索を行い、検索条件に一致したオブジェクトをサービス管理者端末ADT−Bに返信する。
サービス管理者端末ADT−Bは、モデル管理部MMGから受信したオブジェクトの検索結果を図示しない表示装置などに出力する。
サービス管理者は、サービス管理者端末ADT−Bに表示されたオブジェクトから所望のオブジェクトを選択し、各オブジェクトに共通する要素をモデルバインドリストとして生成するように、ディレクトリサーバDRSのモデル管理部MMGに要求する。
例えば、図15で示したように、「鈴木さん」という人名をモデルバインドリストMBL−Pとして生成し、このモデルバインドリストMBL−Pに鈴木さん位置OBJ−1、鈴木さん着座状態OBJ−2、鈴木さん温度OBJ−3などのオブジェクトを対応付ける。
モデル管理部MMGは、モデルバインドリストMBL−Pと各オブジェクトOBJ−1〜3の情報の格納先を関連づけて、モデルバインドリストMBLに格納する。
モデルバインドリストMBLの登録が完了すると、モデル管理部MMGはサービス管理者端末ADT−Bに完了通知を送信する。
サービス管理者端末ADT−Bでは、受信したモデルバインドリストの生成完了通知を表示し、さらにモデルバインドリストを生成する場合には、上記の処理を繰り返して実行し、所望のモデルバインドリストを生成する。
<モデルバインドリストの検索>
次に、上記のように設定したモデルバインドリストMBLにより、センサネットワークのユーザが、モデルバインドリストを用いてセンサノードのデータを参照する処理の一例について、図20、図21を参照しながら説明する。
ユーザ端末USTは、ディレクトリサーバDRSの検索エンジンSERに接続し、モデルバインド管理部MBMに対して、モデルバインドリストMBLの検索を要求する。この検索要求は、例えば、キーワード検索や図15のようなGUIなどで行われる。
モデルバインド管理部MBMは、要求のあった検索結果をユーザ端末USTに応答し、ユーザ端末USTの図示しない表示装置などに、検索要求に一致したモデルバインドリストの結果を表示する。
ユーザ端末USTにおいて、ユーザが検索結果の中から任意のモデルバインドリストを選択し、情報を要求する(STEP110)。
ここで、モデルバインドリストは、図15で示したように、オブジェクトOBJ間で共通する要素についてまとめたツリー構造のリンク先で構成され、ユーザ端末USTでモデルバインドリストに表示された何れかのリンク先を選択することで、情報の要求がリンク先の分散データ処理サーバDDSに対して行われる。
分散データ処理サーバDDSでは、ユーザ端末USTから要求のあった測定データまたは加工データにアクセスを行って、アクセスした結果をディレクトリサーバDRSの属性別意味解釈リスト管理部ATMに返信する。
ディレクトリサーバDRSでは、属性別意味解釈リスト管理部ATMが、分散データ処理サーバDDSから送信された測定データのデータIDから、図13に示した属性別意味解釈リストATLの戻り値に対する意味を取得する(STEP112)。
次に、ディレクトリサーバDRSの検索エンジンSERは、属性別意味解釈リスト管理部ATMで解析した測定データに対応する意味をユーザ端末USTに返信し、ユーザ端末USTでは当該ディレクトリサーバDRSからの応答を分散データ処理サーバDDSからの返信に代わって表示する。
例えば、図15のモデルバインドリストMBL−Pのリンク先LINK−1を選択した場合、ユーザ端末USTから鈴木さん位置OBJ−1について予め設定した分散データ処理サーバDDS−1の測定データにアクセスが行われる。リンク先LINK−1が例えば、図12に示したセンサ情報テーブルSTBのデータ格納先に対応付けられていれば、分散データ処理サーバDDSは、このデータ格納先に対応するデータベースDBから測定データである無線センサノードMSN−1の測定データを読み込んでディレクトリサーバDRSに返信する。
ディレクトリサーバDRSでは、データと共に格納されているデータ属性から、属性別意味解釈リストATLの場所テーブルATL−pを選択し、戻り値(測定データ)に対応する意味を取得する。この場合、例えば、戻り値=02であれば、モデルバインドリストMBL−Pのリンク先LINK−1の情報は、「A会議室」となる。したがって、モデルバインドリストMBL−Pの「鈴木さん位置」というオブジェクトOBJ−1に対する応答はセンサノードMSN−1の測定データ「02」という値から、「A会議室」というユーザにとって有意な意味を持つ情報に変換されてユーザ端末USTに表示(または通知)される。なお、本例ではデータ属性はデータと供に取得される方式を示したが、実世界モデルリストMDLの登録時に、モデルに対して属性を指定しておく方法でも良い。この場合には、予めセンサノード登録時に、センサノードからのデータを受信する分散データ処理サーバDDSに対して、データ格納先の確保と属性の指定を行っておけばよい。
図22は、上記図20の処理を、図15のモデルバインドリストMBL−Pの「鈴木さん着座状態」LINK−2について行ったものである。この場合も、各無線センサノードWSN−3〜10からの戻り値「00」が分散データ処理サーバDDSから読み込まれ、ディレクトリサーバDRSの属性別意味解釈リスト管理部ATMにて、戻り値=「00」が「在席」となり、「鈴木さんは在席しています」という有意な情報を検索エンジンSERからユーザ端末USTに返すことができる。
図23は、上記図20の処理を、図15のモデルバインドリストMBL−Pの「鈴木さん温度」LINK−3について行ったものである。この場合も、各無線センサノードMSN−1のセンサSSR−1からの戻り値「x」が分散データ処理サーバDDSから読み込まれ、ディレクトリサーバDRSの属性別意味解釈リスト管理部ATMにて、戻り値=xが温度y=f(x)として演算され、「鈴木さんの周囲温度はy℃です」という有意な情報検索エンジンSERからユーザ端末USTに返すことができる。
図24は、上記図20の処理を、図15のモデルバインドリストMBL−Rの「A会議室のメンバ」について行ったものである。この場合は、モデル管理部MMGでA会議室のメンバOBJ−4というオブジェクトを生成した際に、所定の分散データ処理サーバDDS−1では、A会議室に相当する基地局BST−1で検出された無線センサノードのIDが、測定データとして基地局BST−1に読み込まれる。そしてこの値がデータ格納先として予め設定された、図14の情報リンク先(ここでは、分散データ処理サーバDDS−1)に格納される。
分散データ処理サーバDDS−1は、所定の周期で基地局BST−1から無線センサノードMSN−1〜nのIDを収集し、上記A会議室のメンバを示す値(無線センサノードのIDの集合)を更新する。図24においては、分散データ処理サーバDDS−1が収集した無線センサノードMSN−1〜nより、タグのIDが「01」、「02」の従業者がA会議室で検出されたことを示す。
分散データ処理サーバDDS−1はこの加工データ「01、02」をディレクトリサーバDRSの属性別意味解釈リスト管理部ATMに送信する。
ディレクトリサーバDRSの属性別意味解釈リスト管理部ATMでは、予め定義された人名テーブルATL−mから、受信した加工データを、01=鈴木、02=田中、という有意な情報に変換してユーザ端末USTに送信する。
この結果、ユーザ端末USTでは、モデルバインドリストMBL−PのA会議室のメンバという情報要求に対して、「A会議室には鈴木、田中がいます」という有意な情報を得ることができる。
図25は、上記図20の処理を、図15のモデルバインドリストMBL−Rの「A会議室の人数」について行ったものである。この場合は、モデル管理部MMGでA会議室の人数OBJ−5というオブジェクトを生成した際に、所定の分散データ処理サーバDDS−1では、A会議室の人数、具体的にはある時間周期毎にA会議室に相当する基地局BST−1で検出される名札ノードのID数、もしくは着座ノードがONとなっている数を計算する。そしてこの値がオブジェクトOBJ−5のデータ格納先として、予め設定された図14の情報リンク先に格納される。
分散データ処理サーバDDS−1は、所定の周期で基地局BST−1から無線センサノードMSN−1〜nのIDの数xを収集し、上記A会議室の人数を示す値y(本例ではy=x)を演算して更新する。分散データ処理サーバDDS−1はこの演算値yをディレクトリサーバDRSの属性別意味解釈リスト管理部ATMに送信する。
ディレクトリサーバDRSの属性別意味解釈リスト管理部ATMでは、予め定義された人数テーブルATL−nから、受信した加工データを、人数y=x、という有意な情報に変換して検索エンジンSERからユーザ端末USTに送信する。
この結果、ユーザ端末USTでは、モデルバインドリストMBL−PのA会議室の人数という情報要求に対して、「A会議室にはy人います」という有意な情報を得ることができる。
<アクション制御部>
図26は、ディレクトリサーバDRSのアクション制御部ACCの詳細を示すブロック図である。
アクション制御部ACCは、複数の分散データ処理サーバDDSのイベントアクション制御部EACから受信したイベント発生通知に基づいて、予め設定した動作(アクション)を自動的に行うものである。
アクション制御部ACCは、セッション制御部SESを介してユーザ端末USTからアクション設定を受け付けるアクション受け付け部ARCと、受け付けたアクションを分析し、分析結果に応じてディレクトリサーバDRSと分散データ処理サーバDDS間の機能(または負荷)分担を設定するアクション分析部AANと、アクションの定義及び実行を管理するアクション管理部AMGと、ユーザ端末USTからの設定要求に応じたイベントとアクションの関係を格納するアクションテーブルATBと、アクションテーブルATBで定義されたイベントを監視するように分散データ処理サーバDDS−1〜nに指令を送出するイベント監視指示部EMNと、各分散データ処理サーバDDS−1〜nで発生したイベント通知を受信するイベント受信部ERCと、受信したイベントとアクションテーブルATBの定義に基づいて、所定動作を実行するアクション実行部ACECとから構成される。
アクションの登録について、図27のタイムチャートを参照しながら説明する。図27では、まず、ユーザ(またはサービス管理者)がユーザ端末UST等からディレクトリサーバDRSのアクション制御部ACCに接続し、アクションの設定を要求する。例えば、アクションの一例としては、図28で示すように、Xさんの着席を監視して、IPアドレス:Aのユーザ端末USTにポップアップ通知を送信する、というアクションを設定する場合について検討する。
アクション制御部ACCのアクション受付部ARCは、上記アクションの設定要求を受け付けると、アクション分析部AANに当該アクションの設定を要求する。アクション分析部AANは、例えば、ユーザ端末USTから要求のあったXさんの着席から、実世界モデルリストMDLからXさん着座状態というモデル名から監視対象のセンサノードのデータIDを選択し、またセンサノードの測定データがどのようになったらイベントを発生させるか決定する。ここでは、「Xさんの着席」という実世界の事象をセンサノードのデータIDへ変換するため、実世界モデルテーブルMTBの実世界モデルリストMDLと属性別意味解釈リストATLを参照して「Xさんの着席」というモデルと着席(在席)という意味に対応する戻り値を探索する。すなわち、ユーザが理解可能なモデル名と意味を、センサノードのID及び所在と戻り値に変換する。
ここで、図29で示すように、Xさん=鈴木さんの場合では、既に実世界モデルテーブルMTBにモデルが定義されているので、上記リストMDL、ATLからデータID=X2とデータを格納する情報格納先(分散データ処理サーバDDS−1)を取得する。
次に、アクション管理部AMGでは、「Xさんの着席」というイベント発生を分散データ処理サーバDDSで監視するため、上記選択したモデル名に対応するデータ格納先となるセンサノードを管理する分散データ処理サーバDDSに対して「Xさんの着席」というイベント発生を監視するように指令を送出する。そして、アクション管理部AMGは、図31で示すアクションテーブルATBに「IPアドレス:Aのユーザ端末USTにポップアップ通知を送信する」というアクションを設定し、当該アクションを実行するイベントのIDとして、上記データIDを設定する。
ディレクトリサーバDRSのアクション管理部AMGから指令を受けた分散データ処理サーバDDSでは、図30で示すように、実世界モデルリストMDLから取得したデータID=X2について、属性意味解釈リストATLから取得した着席という条件「00」と、アクションとして行うべきイベントの通知先にディレクトリサーバDRSのアクション制御部ACCを登録する。なお、分散データ処理サーバDDS−1で行う、ディレクトリサーバDRSへの通知は、分散データ処理サーバDDS−1おけるアクションとする。
つまり、図30に示す分散データ処理サーバDDSのイベントテーブルETBには、測定データのIDを示すデータID欄に、「鈴木さんの着席」を示す感圧センサのデータID=X2が設定され、イベントの条件欄には、着席を示すX2データの値「00」が設定され、分散データ処理サーバDDS−1のアクション欄には、ディレクトリサーバDRSのアクション制御部ACCへ通知する、というアクションが設定される。
また、図31のアクションテーブルATBには、監視対象のデータIDを示すデータID欄には、「鈴木さんの着席」を示すセンサノードのデータID=X2が設定され、イベントの条件欄には、分散データ処理サーバDDS−1からのイベント発生の受信が設定され、ディレクトリサーバDRSが実行するアクション欄には、ユーザ端末USTへのポップアップ通知が設定され、アクションのパラメータ欄には、ユーザ端末USTのうちAさんを示すIPアドレスが設定される。
アクション管理部AMGがアクションテーブルATBに登録するアクションは、図31で示すように、データID=X2のイベントを受信したことをイベントの条件とし、ポップアップ通知というアクションを、パラメータ欄に記載したアドレス(ここではIPアドレスAの端末)に対して実行するよう設定する。
なお、図28、図29のアクション設定要求画面は、ディレクトリサーバDRSのアクション受付部ARCがユーザ端末USTへ提供するもので、氏名のプルダウンメニューに実世界モデルリストMDLが対応付けられており、「着座」、「会議中」、「帰宅」のプルダウンメニューは、属性意味解釈リストATLに対応付けられており、「ポップアップ」、「メール」のプルダウンメニューは、ディレクトリサーバDRSで実行するアクションが設定されている。
上述のように、一つのイベント発生から一つのアクションを行うものを単一アクションとし、上記のようなアクションの設定は図32で示す流れとなる。すなわち、ユーザ端末USTからディレクトリサーバDRSのアクション制御部ACCに対してアクションの設定要求が行われ、アクションの分析とイベントの監視指示がアクション制御部ACCで生成され、分散データ処理サーバDDSのイベントアクション制御部EACにてイベントテーブルETBが定義される。その後、アクション制御部ACCのアクション管理部AMGは、イベント受信部ERCに対して、上記設定したイベント(データID=X2)の監視を指示する。これにより一連のアクションの設定が完了したことをアクション制御部ACCはユーザ端末USTに通知する。
<アクションの実行>
図33は、上記図28、図29で設定したアクションの実行を示すタイムチャートである。
監視対象のセンサノードの測定データがイベント発生条件の「00」に変化して、Xさんの着席が判定されると、分散データ処理サーバDDS−1は、データID=X2に関するイベント通知を発生する。
このイベント発生は、分散データ処理サーバDDSからディレクトリサーバDRSに通知され、図26のイベント受信部ERCが受信する。
ディレクトリサーバDRSのアクション管理部AMGは、受信したイベントのデータIDから図31のアクションテーブルATBを検索し、該当するアクションの有無を判定する。受信したデータID=X2のイベントは、アクションテーブルATBに定義があるので、アクション管理部AMGは、アクション実行部ACECに対してアクションテーブルATBのアクションとパラメータを通知する。
アクション実行部ACECは、アクション管理部AMGから指示されたIPアドレス:Aのユーザ端末USTに対してポップアップ通知を送信する。
IPアドレス:Aのユーザ端末USTには、ポップアップ通知が送信され、Xさんの着席が検知されたことを確認できる。
<移動センサノードの処理>
以上説明したディレクトリサーバDRS、分散データ処理サーバDDS及び基地局BSTによって、移動センサノードとしての無線モバイルセンサノードMSNのデータ処理を行う方法について以下に説明する。無線モバイルセンサノードMSNは各々の登録時に、その位置情報とセンシングデータの格納を行うための分散データ処理サーバDDS(ホームサーバ)がひとつ割り当てられる。ホームサーバの配下に存在している無線モバイルセンサノードMSNは、ホームサーバとなる分散データ処理サーバDDSから見て、内部センサノードと呼ばれる。また、無線モバイルセンサノードMSNがホームサーバ以外の分散データ処理サーバDDSの配下に移動した場合、この分散データ処理サーバDDSを外部サーバと呼ぶ。
例えば、図5において、無線モバイルセンサノードMSN−1の測定データのデータ格納先が分散データ処理サーバDDS−1に設定されている場合、この無線モバイルセンサノードMSN−1が基地局BST−1、2の何れかと通信を行っているときは、内部センサノードとしてホームサーバである分散データ処理サーバDDS−1と通信する状態であり、ネットワークNWK−2を介して分散データ処理サーバDDS−1にて位置情報および測定データが収集される。
一方、図34で示すように、無線モバイルセンサノードMSN−1がホームサーバである分散データ処理サーバDDS−1の配下の基地局BST−1から、外部サーバである分散データ処理サーバDDS−2の配下の基地局BST−nへ移動すると、外部サーバである分散データ処理サーバDDS−2は無線モバイルセンサノードMSN−1の位置情報および測定データを、ディレクトリサーバDRSを介して分散データ処理サーバDDS−1へ転送する。転送すべき分散データ処理サーバDDS−1の情報は無線モバイルセンサノードMSN−1のデータIDをベースにディレクトリサーバDRSへアクセスすることで取得することができる。このような転送の仕組みによって、無線モバイルセンサノードMSN−1の位置情報および測定データは、無線モバイルセンサノードMSN−1の所在に係わらず、ホームサーバにて管理することができる。なお、このとき、分散データ処理サーバDDS−2から見て、無線モバイルセンサノードMSN−1は外部ノードと呼ばれる。
この処理の流れを、図35のタイムチャートに示す。図35において、まず、外部サーバ(分散データ処理サーバDDS−2)では、配下の基地局BST−nから受信したセンサノードのデータIDに基づいてイベントテーブルETBを検索し、該当するデータIDがイベントテーブルETBになければ、新たな外部センサノードが到着したと判定する(STEP210)。
新たな外部センサノードを検出したときには、外部サーバはディレクトリサーバDRSに対して、検出したセンサノードの測定データとデータID及び外部サーバの位置情報(例えば、IPアドレス)を転送する(STEP211)。
ディレクトリサーバDRSでは、受信したセンサノードのデータIDに基づいてアクションテーブルATBを検索し、一致するデータIDのエントリがあるか否かを判定する(STEP212)。
受信したデータIDについてのエントリがアクションテーブルATBに存在しない場合、センサ情報テーブルSTBを検索し、既に登録されているセンサノードのデータIDに関連するホームサーバの分散データ処理サーバDDSの情報取得を試みる(STEP200)。なお、後述するように、センサ情報テーブルSTBに該当するデータIDがなければ、認証失敗と判定して受信した測定データを破棄するように、アクションテーブルATBの設定を行う。
認証に成功すると、ディレクトリサーバDRSは図12のセンサ情報テーブルSTBからデータIDに対応するホームサーバの情報(ここでは、DDS−1)を取得する(STEP201)。
次に、ディレクトリサーバDRSは、アクションテーブルATBに該当データIDのアクションエントリを図36のデータID=MSN−1のように登録する。図36は、外部センサノードとして外部サーバ(分散データ処理サーバDDS−2)から受信したデータIDについて、ディレクトリサーバDRSは、アクションテーブルATBに当該データIDの新たなエントリを生成する。そして、このエントリにイベント条件(内容)としてデータの到着を設定し、アクションとしてデータの転送を設定し、パラメータ欄にはSTEP201で取得したホームサーバDDS−1のアドレス(例えば、IPアドレス)を設定する(S202)。
アクションテーブルATBの登録が完了すると、ディレクトリサーバDRSは当該データIDのアクションを実行し、ホームサーバ(DDS−1)にセンサノード(MSN−1)の測定データとデータID及びセンサノードの位置情報(外部サーバの位置情報)を転送する(STEP213)。
ホームサーバである分散データ処理サーバDDS−1は、ディレクトリサーバDRSから内部センサノードである無線モバイルセンサノードMSN−1の測定データ、データID、位置情報を受信し、ディスクDSKに格納する(STEP214)。
なお、上記STEP212で、アクションテーブルATBに該当するデータIDのエントリが既に登録されている状態であれば、これに従って、外部センサノードの測定データ、データID、位置情報をホームサーバに転送する(STEP213)。この場合、認証処理(STEP200−STEP202)を行う必要はない。
また、上記STEP200で認証に失敗した場合には、図37で示すように、ディレクトリサーバDRSは、アクションテーブルATBに当該データID(図36のデータID=MSN−n)の新たなエントリを生成する。そして、このエントリにイベント条件(内容)としてデータの到着を設定し、アクションとしてデータの破棄を設定する。これにより、以降、センサ情報テーブルSTBに登録されていない他のセンサネットワークのセンサノードから受信したデータを破棄する(STEP223)。したがって、ディレクトリサーバDRSが管理していないセンサノードのデータを排除することができる。なお、図37において、STEP220〜STEP222及びSTEP200〜202は、図35のSTEP210〜212及びSTEP200〜202と同様の処理で構成される。
以上のように、移動センサノードである無線モバイルセンサノードMSN−1がセンサネットワーク上のいずれの分散データ処理サーバDDSに移動しても、移動センサノードの所在(位置情報)と、その測定データをホームサーバで一元的に管理することが可能となる。したがって、ユーザ端末USTから無線モバイルセンサノードMSN−1の測定データに関する情報についてアクセスがあると、ディレクトリサーバDRSは常にセンサ情報テーブルSTBの格納先へアクセスを行えばよいので、迅速にユーザ端末へ応答することができる。ディレクトリサーバDRS自身では移動センサノードである無線モバイルセンサノードMSN−1の位置を管理する必要がなくなり、移動センサノードの位置管理に要する膨大な負荷を低減することが可能となって、ユーザ端末USTからのモデル名などの照会や、分散データ処理サーバDDSからのイベントアクションの受付を円滑に行うことが可能となる。特に、無線モバイルセンサノードなどの移動センサノードを多数保有するセンサネットワークにおいては、ディレクトリサーバDRSが移動センサノードの所在を管理するための処理負荷と、ネットワークNWK−1のトラフィックを低減し、ディレクトリサーバDRS及びネットワークNWK−1の負荷が過大になるのを防止できる。
さらに、自センサネットワークで管理していないセンサノード(不正なセンサノード)が分散データ処理サーバDDSに接続した場合には、測定データを破棄するようにしたので、不要なデータ通信を抑制できる。
<第2実施形態>
図38〜図46は、第2の実施形態を示し、アクションの実行を分散データ処理サーバDDS側で行うようにしたもので、上記図9に示した分散データ処理サーバDDSのイベントアクション制御部EACにアクション実施部ACEを設け、図10のイベントテーブルETBを、イベントの発生とアクションの実施を定義するイベントアクションテーブルEATBに置き換えたものであり、その他の構成は前記第1実施形態と同様である。本第2実施形態では、外部サーバとなった分散データ処理サーバDDSが外部センサノードの測定データを、直接ホームサーバに転送するものである。
図38において、分散データ処理サーバDDSのイベントアクション制御部EACには、ネットワーク処理部NWPを介して、基地局BSTから収集される測定データをイベントアクションに対応付けるイベントアクションテーブルEATBを備える。
そして、イベントアクション制御部EAは、イベント発生判定部EVMのイベント発生通知に基づいて、イベントアクションテーブルEATBに設定されたアクションを実施するアクション実施部ACEが備えられる。
また、イベントアクションテーブルEATBには、エージング処理部AGPを設けて、所定条件が成立した外部センサノードのイベントアクションエントリをイベントアクションテーブルEATBから削除するものである。
エージング処理部AGPの所定条件としては、例えば、所定時間を超えてアクセス(データの受信)の無い外部センサノードのイベントアクションエントリを削除する。これにより、すでに、他の分散データ処理サーバDDSに移動した無線モバイルセンサノードMSNのイベントアクションを削除しておくことで、分散データ処理サーバDDSのイベントアクションエントリの増大を軽減することができる。
イベントアクションテーブルEATBは、図40で示すように、センサノードのデータ毎に割り当てられて付与されるデータIDと、イベントを発生させる測定データの条件を示すイベント内容欄と、イベント発生時に分散データ処理サーバDDSが実施するアクションの内容を示すアクション欄と、アクションを実施する際に必要な値を格納するパラメータ欄と、イベント発生時に測定データをデータベースDBに格納するか否かを決定するデータ格納DHLとから1エントリ(レコード)が構成されている。
例えば、イベントアクションテーブルEATBは、図中、データIDがMSN−1の測定データでは、測定データが当該分散データ処理サーバDDSに到着(受信)する度にイベントを発生し、アクション欄に設定された「データ転送」を、パラメータ欄で指定されたホームサーバ(本例ではDDS−1)に対して実行する。さらに、自分散データ処理サーバDDSのディスク装置DSKへの測定データの書き込みの有無を、ディスク格納欄がYesであればディスクDSKへの書き込みを実行し、Noであれば書き込みを行わない。このイベントアクションの設定は、ディレクトリサーバDRSを介して、ユーザ端末から上記第1実施形態と同様に設定する。
また、図中、データIDがMSN−nの測定データは、認証失敗の外部センサノードに対するイベントアクションを示しており、データの到着時に「データ破棄」を実行するように設定される。
分散データ処理サーバDDSでは、基地局BSTまたはネットワーク処理部NWPから受信した測定データを、まず、センシングデータID抽出部IDEで受け付け、センサノード毎に割り当てられたデータIDを測定データから抽出する。そして、センシングデータID抽出部IDE(センサノード判定部)は、データIDに基づいて受信した測定データが内部センサノードの測定データであるか、外部センサノードの測定データであるかを判定する。センシングデータID抽出部IDEは、受信した測定データが内部センサノードの測定データであれば、当該測定データを最新データメモリLDMに送り、外部センサノードの測定データであれば、後述のように当該外部センサノードのホームサーバを探索し、アクション実施部ACE(データ制御部)が測定データをホームサーバに転送する。
センシングデータID抽出部IDEが基地局BSTから受信する無線モバイルセンサノードMSNの測定データは、図43で示すようなデータフォーマットD0で構成される。
図43において、データフォーマットD0のヘッダ部には、センサノード毎に割り当てられたデータID(図中、ノードID)が設定され、次に、無線モバイルセンサノードMSNの所在を示す位置情報BST−IDが設定され、さらに、測定データ本体がセンシングデータ欄に格納される。ここで、データID(ノードID)は、無線モバイルセンサノードMSN自身が測定データのヘッダに付与し、位置情報BST−IDは基地局BSTが自身に関連する情報を測定データに付与する。この位置情報としては、基地局BSTの識別子BST−IDだけでなく、基地局BSTのIPアドレスを付加しても良い。
分散データ処理サーバDDSは、後述のように、受信した測定データのデータIDに基づいて、受信した測定データが外部センサノードの場合には、図43のデータフォーマットD0で受信した測定データをディスクDSKへ書き込み、外部センサノードの場合には、分散データ処理サーバDDSは図44で示すように、測定データの先頭にホームサーバ(図中ホームDDS)の宛先IDを付与して、当該測定データを他のホームサーバに転送する。
図44において、データD1は、上記図43のデータD0のヘッダに、ホームサーバの宛先アドレス(図中ホームDDSアドレス)を付加したものである。具体的には、外部サーバとなった分散データ処理サーバDDS−2のアクション実施部ACEが、イベントアクションテーブルEATBより取得したホームDDS−1アドレスを付与する。
図39は無線モバイルセンサノードMSN−1がホームサーバである分散データ処理サーバDDS−1の配下の基地局BST−1から、外部サーバである分散データ処理サーバDDS−2の配下の基地局BST−nへ移動したときに、図42に示すように外部サーバである分散データ処理サーバDDS−2が無線モバイルセンサノードMSN−1の測定データを、ホームサーバである分散データ処理サーバDDS−1へ直接転送する処理の流れを示すタイムチャートである。
図39において、まず、外部サーバ(図42の分散データ処理サーバDDS−2)では、配下の基地局BST−nから受信した移動センサノードとしての無線モバイルセンサノードMSN−1の測定データからデータIDを抽出し(STEP310)、イベントアクションテーブルEATBを検索し、該当するデータIDがイベントアクションテーブルEATBになければ、新たな外部センサノードの到着であると判定する(STEP311)。
そして、新たな外部センサノードを検出したときには、外部サーバはディレクトリサーバDRSに対して、検出したセンサノードのデータIDを送付し認証を要求する(STEP300)。
ディレクトリサーバDRSでは、受信したセンサノードのデータIDに基づいてセンサ情報テーブルSTBを検索し、既に登録されているセンサノードのデータIDであれば認証成功とする(STEP301)。なお、センサ情報テーブルSTBに該当するデータIDがなければ、認証失敗と判定して受信した測定データを破棄するように、後述するように外部サーバ(DDS−2)に通知する。
認証に成功すると、ディレクトリサーバDRSは図12のセンサ情報テーブルSTBから該当するデータIDに対応したデータ格納先からホームサーバ(図中ホームDDS)の転送先(ここでは、DDS−1)を取得し、外部サーバに認証の成功とホームサーバの宛先アドレスを通知する(STEP302)。
次に、ディレクトリサーバDRSから認証成功と外部センサノードのホームサーバの宛先アドレスを受信した外部サーバ(DDS−2)では、認証成功の通知に基づいて(S303)、イベントアクションテーブルEATBに対して、図40に示すように該当データID=MSN−1の新規エントリを登録する(STEP304)。
上記図40のように新たなエントリにイベント条件(内容)としてデータの到着を設定し、アクションとしてデータの転送を設定し、パラメータ欄にはSTEP303で取得したホームサーバDDS−1のアドレス(例えば、IPアドレス)を設定する(S202)。
イベントアクションテーブルEATBの登録が完了すると、外部サーバ(DDS−2)は当該データIDのアクションを実行し、ホームサーバ(DDS−1)にセンサノード(MSN−1)の測定データとデータID及びセンサノードの位置情報(外部サーバの位置情報)を転送する(STEP312)。
ホームサーバである分散データ処理サーバDDS−1は、ディレクトリサーバDRSから内部センサノードである無線モバイルセンサノードMSN−1の測定データ、データID、位置情報を受信し、ディスクDSKに格納する(STEP313)。
なお、上記STEP311で、イベントアクションテーブルEATBに該当するデータIDのエントリが既に登録されている状態であれば、ディレクトリサーバDRSに認証依頼を行うこと無く、外部センサノードの測定データ、データID、位置情報をホームサーバDDS−1に転送することができる(STEP313)。
したがって、分散データ処理サーバDDSにアクション実施部ACEとイベントアクションテーブルEATBを設けることで、外部センサノードの測定データを受信した外部サーバは、直接的にホームサーバに測定データを転送することができ、ディレクトリサーバDRSは無線モバイルセンサノードMSNの認証と、ホームサーバの宛先アドレスを外部サーバに通知するだけとなって、実際のデータ転送に係わる必要がなく、さらに処理負荷を低減することができる。
一方、上記STEP301でディレクトリサーバDRSが認証に失敗した場合には、図41で示すように、外部サーバ(DDS−2)に認証失敗を通知する(S303)。認証失敗の通知を受けた外部サーバは、該当するデータIDは不正な移動センサノードであると判断されて、イベントアクションテーブルEATBに当該データID(図40のデータID=MSN−n)の新たなエントリを生成する。そして、このエントリにイベント条件(内容)としてデータの到着を設定し、アクションとしてデータの破棄を設定する。これにより、以降、外部サーバ(DDS−2)は、センサ情報テーブルSTBに登録されていない他のセンサネットワークのセンサノードから測定データを受信すると、当該データを破棄する(STEP322)。したがって、ディレクトリサーバDRSが管理していないセンサノードのデータを排除することができる。なお、図41において、STEP320〜STEP321及びSTEP300〜302は、図39のSTEP310〜212及びSTEP300〜302と同様の処理で構成される。なお、不正な移動センサノードの場合では、センサ情報テーブルSTBに該当するデータIDは登録されていないので、STEP302でホームサーバの位置情報を取得することはできない。
図45は、分散データ処理サーバDDSで行われる外部センサノードの検出処理とイベントアクションテーブルEATBの登録処理の詳細な処理の一例を示すフローチャートである。
まず、センシングデータID抽出部IDEがセンサノードから受信した測定データを受け付け、上記図43に示したデータからデータID(ノードID)を抽出する(STEP410)。
次に、センシングデータID抽出部IDEは、抽出したデータIDからイベントアクションテーブルEATBを検索してデータIDが一致するエントリを検索する(STEP411)。一致するエントリがない場合には、新たな外部センサノードであると判定してSTEP413へ進み、一致するエントリがあった場合には、内部センサノードまたは既知の外部センサノードであると判定してSTEP416に進む。
新たな外部センサノードを検出したSTEP413では、上記図41のSTEP300と同様にして、センシングデータID抽出部IDEは抽出したデータIDをディレクトリサーバDRSに送り、認証の要求とホームサーバの宛先アドレスの取得を依頼する(S413)。
ディレクトリサーバDRSから認証成功とホームサーバの宛先アドレスを取得すると、センシングデータID抽出部IDEは、イベントアクションテーブルEATBに当該データIDのエントリを上記図40のデータID=DDS−1で示したように追加し、ホームサーバにデータ転送を行うアクションを設定する。なお、認証失敗の通知を受けた場合には、当該データIDについて上記図40のデータID=DDS−nで示したようにデータを破棄するエントリを追加する(STEP414)。
そして、生成した新たなエントリの設定に基づいて、イベント検索部EVSでデータIDが一致するイベントを検索し、イベント発生部EVMでイベントを発生し、アクション実施部ACEで外部センサノードの測定データにホームサーバの宛先アドレスを設定して、データ転送を実行する(STEP415)。なお、新たな外部センサノードが不正なセンサノードの場合は、イベントアクションテーブルEATBの設定に基づき、測定データの破棄を実施する。
一方、測定データから抽出したデータIDがイベントアクションテーブルEATBと一致した場合には(STEP416)、測定データを受信したセンサノード(無線モバイルセンサノードMSN)が内部センサノードまたは外部センサノードのいずれであるかを判定する。この判定は、図16のセンサノードの登録時にディレクトリサーバDRSから受信した通知からホームサーバとなるセンサノードのデータIDをディスクDSKなどに格納しておき、上記抽出したデータIDとディスクDSKに記憶したデータIDを比較すること等で行う。
データIDが内部センサノードであれば、STEP417に進んで、最新データメモリLDMとイベント検索部EVSに送られ、位置情報の格納等、所定のイベントアクションを実施する(STEP417)。
一方、データIDが外部センサノードであれば、上記STEP415に進み、上記と同様にして、当該データIDについてイベントアクションテーブルEATBを検索し、該当するエントリのイベントアクション(データ転送もしくはデータ廃棄)を実施する。
上記に説明した移動センサノード管理方法の効果について図46を使用して説明する。本例では分散データ管理サーバDDS−1にて、無線モバイルセンサノードMSN−1の測定データを管理するように設定されている。つまり、無線モバイルセンサノードMSN−1から見れば、分散データ管理サーバDDS−1は、ホームサーバとなる。また、分散データ管理サーバDDS−1には、固定的に設置される無線センサノードWSN−1のデータ管理(例えば、着座の情報など)も同時に行っているとする。固定的に設置される無線センサノードWSN−1からは、例えば着座状態のON/OFFに応じたセンシングデータD101、D102、および、D103が、着座情報を管理しているディスクDSK−2に時系列に格納されている。図42に示すように、無線モバイルセンサノードMSN−1が、基地局BST−1からBST−nに移動した場合を考える。無線モバイルセンサノードMSN−1が基地局BST−1と接続されている状態であれば、無線モバイルセンサノードMSN−1からのデータは基地局BST−1を通じてホームサーバである分散データ管理サーバDDS−1に到達する。その結果、図46に示されているように、基地局BST−1のID(つまり位置情報)が付与されたデータD201が、分散データ管理サーバDDS−1に到達する。無線モバイルセンサノードMSN−1が基地局BST−nの配下に移動した場合には、無線モバイルセンサノードMSN−1からのデータは基地局BST−nを通じて分散データ管理サーバDDS−2に到達する。分散データ管理サーバDDS−2に到達したデータは、前述のデータ転送方式にしたがって、ホームサーバである分散データ管理サーバDDS−1に転送される。その結果、図46に示されているように、基地局BST−nのID(つまり位置情報)が付与されたデータD202、D203が、ホームサーバである分散データ管理サーバDDS−1に到達する。無線モバイルセンサノードMSN−1の位置情報を管理しているディスクDSK−1には、逐次、更新された位置情報が時系列的に格納される。これは、無線モバイルセンサノードMSN−1が、ホームサーバ以外の分散データ管理サーバに移動しても、仮想的には、無線モバイルセンサノードMSN−1が固定ノードとしてホームサーバの配下に存在し、位置情報をセンシング情報としてホームサーバに送信している、と見ることができる。
このように、本発明のデータ転送方式を使用することにより、分散データ管理サーバDDS−1では、固定的に設置される無線センサノードのデータ管理(DSK−2)と同様に、無線モバイルセンサノードからのデータの管理(DSK−1)を一元的に行うことができるので、データの管理が容易とすることができる。
ユーザ端末から無線モバイルセンサノードMSN−1の測定データに関する情報についてディレクトリサーバDRSにアクセスがあると、ディレクトリサーバDRSは常にセンサ情報テーブルSTBの格納先へアクセスを行えばよいので、迅速にユーザ端末へ応答することができる。
新たな外部センサノードを検出し、外部センサノードのデータIDについてイベントアクションを設定した後には、外部サーバが直接ホームサーバに測定データを転送することができる。よって、データの転送は外部サーバとホームサーバ間で実施されるので、ディレクトリサーバDRSの処理負荷とアクセスの集中を大幅に低減し、センサノードの数が膨大となっても、確実にセンサネットワークの運営を行うことが可能となる。そして、転送されるデータには、基地局BSTの位置情報が含まれるため、無線モバイルセンサノードMSNのホームサーバでは、ディレクトリサーバDRSに問い合わせることなく無線モバイルセンサノードMSNの所在を把握できるのである。
このように、移動センサノードとしての無線モバイルセンサノードMSNが、センサネットワーク内の任意の分散データ処理サーバDDSの配下に移動しても、必ずホームサーバに測定データを転送することができ、ディレクトリサーバDRSは当該無線モバイルセンサノードMSNの測定データについて所定のホームサーバにアクセスすれば、無線モバイルセンサノードMSNの実際の所在に係わらず必ず測定データを取得でき、移動センサノードを直接的に管理する必要がないので処理負荷を低減でき、また、ユーザ端末USTなどからの問い合わせに迅速に応答することができる。
そして、ディレクトリサーバDRSは、外部サーバに対して新たな外部センサノードの認証とホームサーバの宛先アドレスを通知するだけでよいので、多数の移動センサノードを備えたセンサネットワークを構築した場合であっても、ディレクトリサーバDRS及びネットワークNWK−1の負荷が過大になるのを防ぎ、センサネットワークを常時円滑に運営することが可能となる。
また、イベントアクションテーブルEATBにはエージング処理部AGPを設けたので、外部サーバの配下から他の分散データ処理サーバDDSに移動した無線モバイルセンサノードMSNのイベントアクションを削除することができ、無線モバイルセンサノードMSNの移動により分散データ処理サーバDDSのイベントアクションテーブルEATBが肥大化するのを防止できるのである。
なお、上記第2実施形態において、無線モバイルセンサノードMSNの位置情報として基地局BSTの識別子を用いて、無線モバイルセンサノードMSNの詳細な位置を把握可能としたが、基地局BSTの識別子に代わって分散データ処理サーバDDSの識別子やアドレスを用いることができる。この場合、無線モバイルセンサノードMSNの位置情報の精度が低下するが、無線モバイルセンサノードMSNの位置情報を大まかに把握することができる。また、図51に示すように、分散データ処理サーバDDSが基地局BSTの機能を含む場合にも、同様に、無線モバイルセンサノードMSNの位置情報として分散データ処理サーバDDSの識別子やアドレスを用いることができ、無線モバイルセンサノードMSNの位置情報を把握することができる。
<第3実施形態>
図47〜図49は、第3の実施形態を示し、前記第2実施形態のディレクトリサーバDRSと分散データ処理サーバDDSの他に、移動センサノードの情報を保持するためのノード探索サーバNSSを設け、また、分散データ処理サーバDDSには内部センサノードを監視する内部ノード監視エージェントNMAを加えたものである。
全体的な動作例を、図47を使用して説明する。ホームサーバとしての分散データ処理サーバDDS−1の内部センサノードである無線モバイルセンサノードMSN−1が、ホームサーバの配下の基地局BST−1から他の分散データ処理サーバDDS−2(外部サーバ)の配下の基地局BST−nに移動する。
外部サーバは、基地局BST−nから新たな外部センサノード(MSN−1)を検出すると、この無線モバイルセンサノードMSN−1のデータを外部センサノードデータFNDとしてノード探索サーバNSSに転送する。つまり、外部サーバは外部センサノードを検出すると、測定データをそのままノード探索サーバNSSに転送する。なお、データフォーマットは上記図43と同様で、基地局BSTの識別子、IPアドレス等が位置情報として付与されるものとする。
ノード探索サーバNSSは、外部サーバ(分散データ処理サーバDDS−2)から外部センサノードデータFNDを受信すると、当該測定データを保持する。
ホームサーバ(分散データ処理サーバDDS−1)は、図48で示すように、配下の内部センサノードが配下の基地局BST−1、2にいるかを監視する内部ノード監視エージェントNMAを有しており、内部ノード監視エージェントNMAは配下の移動センサノードが配下の基地局BSTに存在しているか否かを周期的に監視している。内部ノード監視エージェントNMAが、配下の移動センサノードが配下の基地局BSTからいなくなったことを検出した場合には、ホームサーバはノード探索サーバNSSに、内部ノードに関するデータを要求する。
ホームサーバの内部ノード監視エージェントNMAは、内部センサノードの測定データの転送間隔などから、一定期間データを受信しない移動センサノードについて、当該センサノードのデータIDをノード探索サーバNSSに問い合わせて、測定データを要求する。
ノード探索サーバNSSにて、外部サーバ(DDS−2)から受信した外部センサノードの測定データFNDのデータIDと、ホームサーバ(DDS−1)が要求したデータIDが一致した場合には、このデータは、内部ノードセンサデータHNDとしてホームサーバに送信される。内部ノード監視エージェントNMAは、ノード探索サーバNSSへの問い合わせを定期的に行うことで、自身が管理している内部センサノードが複数の外部サーバを移動した場合においても、その位置情報を取得することができる。
分散データ処理サーバDDSのイベントアクション制御部AEACには、図48で示すように、内部センサノードの有無と、外部センサノードの有無を監視し、判定する内部ノード監視エージェントNMAがネットワーク処理部NWPとセンシングデータID抽出部IDEとの間に配置される。
イベントアクション制御部AEACでは、センシングデータID抽出部IDEが受け付けた測定データのデータIDから外部センサノードを検出すると、ノード探索サーバNSSに対して測定データをそのまま転送する。
また、内部ノード監視エージェントNMAは、配下の無線モバイルセンサノードMSNの測定データの受信間隔等のタイミングを保持しており、一定時間を超えて測定データを受信しない内部センサノードとして無線モバイルセンサノードMSNがあれば、この内部センサノードのデータIDに基づいて、ノード探索サーバNSSに対して測定データの転送を試みる。
ここで、ノード探索サーバNSSは、図49で示すように、ネットワークNWK−1を介して外部サーバまたはホームサーバとなる分散データ処理サーバDDSと通信を行うネットワークインターフェースNIFと、外部サーバから転送された測定データを受け付けて、外部ノード情報保持部FNBに保持する外部ノード登録部FNRと、ホームサーバからのデータIDを受け付けて、外部ノード情報保持部FNBから測定データを検索する外部ノード検索部FNSを有する。
以上のように、外部センサノードを検出した外部サーバは、外部センサノードの測定データをそのままノード探索サーバNSSに転送し、内部センサノードとしての移動センサノードが配下からいなくなったホームサーバがノード探索サーバNSSに測定データを要求するので、外部センサノードの測定データの転送に関してディレクトリサーバDRSは関与する必要がなく、外部サーバ、ノード探索サーバNSS、ホームサーバの3者のみで行うことができる。このため、ディレクトリサーバDRSはユーザ端末USTからの参照要求やイベントアクションの実行に専念することができ、より一層処理負荷を低減することが可能となる。また、外部サーバとなる分散データ処理サーバDDSも、ホームサーバの宛先アドレスをディレクトリサーバDRSに問い合わせる必要がなくなって、外部センサノードの測定データの転送に要する処理負荷を大幅に低減できる。
<第4実施形態>
図50〜図51は、第4の実施形態を示し、前記第1〜第3の実施形態において、管理端末ADTから移動センサノードにコマンド(指令)を送信する処理手順を示すものである。
移動センサノードとしての無線モバイルセンサノードMSNは、図3で示したように、バッテリなどの電源POWを備えており、電源POWの充電量(残電量)の管理を行う必要があり、また、図4で示したように、間欠的に動作可能であるためスリープ状態の期間を調整する場合がある。このため、管理者などが管理端末ADTから移動センサノード(MSN−1)へ指令を送り、移動センサノードの設定を変更したり状態を確認する必要がある。
ここで、移動センサノードは、固定センサノードと異なり、常にホームサーバの配下にあるとは限らず、分散データ処理サーバDDS−1〜nのいずれの配下にいるかを、管理者が容易に知ることはできない。例えば、図50で示すように、分散データ処理サーバDDS−1をホームサーバとする移動センサノード(無線モバイルセンサノードMSN−1)が、外部サーバである分散データ処理サーバDDS−2の配下の基地局BST−nへ移動した場合、移動センサノード(MSN−1)の測定データは、上述のように常にホームサーバに格納されるので、管理端末ADTから見れば移動センサノードの測定データの位置は不変である。しかし、移動センサノードの所在は外部サーバに移動しているので、仮に、管理端末ADTからホームサーバ(DDS−1)に移動センサノードへの指令を送っても、移動センサノードは受信することはできない。そこで、図50に示す流れにより、ホームサーバ(DDS−1)は、移動センサノードに対して指令を転送する。
まず、管理端末ADTから移動センサノード(MSN−1)宛のコマンドを、ディレクトリサーバDRSに送信する(STEP510)。
移動センサノード宛のコマンドを受信したディレクトリサーバDRSは、センサ情報テーブルSTBを検索して、移動センサノード(MSN−1)のホームサーバの情報(宛先アドレス)を取得する(STEP511)。ディレクトリサーバDRSは、受信した移動センサノード宛のコマンドをホームサーバ(分散データ処理サーバDDS−1)に転送する(STEP512)。
移動センサノード(MSN−1)宛のコマンドを受信したホームサーバ(DDS−1)は、最新の測定データ(最新データメモリ上の測定データ)から、移動センサノード(MSN−1)の位置情報データを検索し、測定データに含まれる位置情報(基地局BSTの識別子、IPアドレス)を取得する(STEP513)。ホームサーバは、移動センサノードが取得した基地局BSTに存在することを推定し、この基地局BSTの識別子(例えば、IPアドレス)に基づいて、受信したコマンドを基地局BSTに送信する(STEP514)。
基地局BST−nは、ホームサーバ(DDS−1)からの移動センサノード宛のコマンドを受信すると、配下の外部センサノードである移動センサノード(MSN−1)にコマンドを転送する(STEP515)。
移動センサノード(MSN−1)は、基地局BST−nからのコマンドを受信し、所定の処理を実行する(STEP516)。
このように、移動センサノード宛のコマンドをホームサーバに転送することで、移動センサノードの測定データに含まれる位置情報から、現在の移動センサノードの所在を突き止めることができるの、移動センサノードがホームサーバの配下にいなくても管理端末ADTから所望の移動センサノードに対して確実にコマンドを送信することができる。
以上のように、本発明によれば、移動センサノードの所在に係わらず、必ず移動センサノードが所属するホームサーバに測定データが転送されるので、ディレクトリサーバは膨大な数のセンサノードからの測定データに対して迅速かつ容易にアクセスすることが可能となり、多数のセンサノードを備えるセンサネットワークに適用することができる。
本発明の第1の実施形態を示すセンサネットワークのシステム構成図。 センサネットワークの機能ブロック図。 無線センサノードWSNの一例を示すブロック図。 無線センサノードの動作状態を示すグラフで、時間と消費電流の関係を示す。 無線センサノードの配置の一例を示す説明図。 オブジェクトとセンサノードの測定データの関連を示すブロック図で、測定の開始時を示す。 オブジェクトとセンサノードの測定データの関連を示すブロック図で、測定開始から所定時間が経過した状態を示す。 オブジェクトのデータ量とセンサノードの測定データのデータ量と時間の関係を示すグラフ。 分散データ処理サーバDDSのイベントアクション制御部を示すブロック図。 イベントテーブルの説明図。 ディレクトリサーバDRSの要部を示すブロック図。 センサ情報テーブルの説明図。 属性別意味解釈リストの説明図。 実世界モデルリストと分散データ処理サーバDDSの関係を示すブロック図。 モデルバインドリストの説明図。 センサ情報登録の様子を示すタイムチャート。 センサノード登録用のデータフォーマット。 実世界モデルリストの登録の様子を示すタイムチャート。 モデルバインドリストの登録の様子を示すタイムチャート。 モデルバインドリストへのアクセスに対する応答の一例を示すタイムチャート。 モデルバインドリストから鈴木さんの位置を指定した場合の処理の説明図。 モデルバインドリストから鈴木さんの着座状態を指定した場合の処理の説明図。 モデルバインドリストから鈴木さんの温度を指定した場合の処理の説明図。 モデルバインドリストからA会議室のメンバを指定した場合の処理の説明図。 モデルバインドリストからA会議室の人数を指定した場合の処理の説明図。 ディレクトリサーバDRSのアクション制御部ACCのブロック図。 イベント/アクションの登録の流れを示すタイムチャート。 アクションテーブルの登録の際にユーザ端末USTに表示されるアクション設定画面の説明図。 同じく、アクション設定画面の説明図。 分散データ処理サーバDDSのイベントテーブルのエントリを示す説明図。 ディレクトリサーバDRSのアクションテーブルのエントリを示す説明図。 単一のアクションの設定の流れを示すタイムチャート。 単一のアクションの応答の流れを示すタイムチャート。 移動センサノードがホームサーバから外部サーバへ移動した様子を示すセンサネットワークのシステム構成図 移動センサノードの測定データを外部サーバからホームサーバへ転送する処理を示すタイムチャート。 ディレクトリサーバDRSのアクションテーブルに新たなエントリを追加した例を示す説明図。 移動センサノードの測定データをホームサーバに転送する際に、認証に失敗した場合の処理を示すタイムチャート。 第2の実施形態を示し、分散データ処理サーバDDSのイベントアクション制御部の構成を示すブロック図。 同じく、第2の実施形態を示し、移動センサノードの測定データを外部サーバからホームサーバへ転送する処理を示すタイムチャート。 同じく、第2の実施形態を示し、分散データ処理サーバDDSのイベントアクションテーブルの説明図。 同じく、第2の実施形態を示し、移動センサノードの測定データを外部サーバからホームサーバへ転送する際に、認証に失敗した場合の処理を示すタイムチャート。 同じく、第2の実施形態を示し、分散データ処理サーバDDS同士で外部センサノードの測定データを転送する様子を示すセンサネットワークのシステム構成図 同じく、第2の実施形態を示し、移動センサノードのデータフォーマットを示す説明図。 同じく、第2の実施形態を示し、外部サーバからホームサーバへ転送するデータフォーマットを示す説明図。 同じく、第2の実施形態を示し、分散データ処理サーバDDSで行われる外部センサノードの検出処理とイベントアクションテーブルEATBの登録処理の詳細な処理の一例を示すフローチャート。 同じく、第2の実施形態を示し、ホームサーバに格納された移動センサノードの測定データと、固定センサノードの測定データの様子を示す説明図。 第3の実施形態を示し、ノード探索サーバを介して移動センサノードの測定データを外部サーバからホームサーバへ転送する様子を示すセンサネットワークのシステム構成図 同じく、第3の実施形態を示し、分散データ処理サーバDDSのイベントアクション制御部のブロック図。 同じく、第3の実施形態を示し、ノード探索サーバのブロック図。アクションの設定の流れを示すタイムチャート。 第4の実施形態を示し、管理端末ADTから移動センサノードへコマンドを送信する際のタイムチャート。 同じく、第4の実施形態を示し、移動センサノードがホームサーバから外部サーバへ移動した様子を示すセンサネットワークのシステム構成図
符号の説明
DRS ディレクトリサーバ
DDS 分散データ処理サーバ
WSN、MSN、FSN センサノード
BST 基地局
MMG モデル管理部
MTB 実世界モデルテーブル
NWK−1、2〜n ネットワーク
NSS ノード探索サーバ

Claims (43)

  1. 移動可能なセンサノードから送信されるデータを受信し、第1ネットワークを介して互いに接続される第1及び第2分散サーバを備え、
    前記第1分散サーバが前記センサノードから送信されるデータを受信したときは、前記第1分散サーバに前記データを格納し、
    前記第2分散サーバが前記センサノードから送信されるデータを受信したときは、前記第2分散サーバは前記データを転送し、
    前記第1分散サーバは、前記第2分散サーバから転送されたデータを格納することを特徴とするセンサネットワークシステム。
  2. 前記第1ネットワークを介して前記第1及び第2分散サーバに接続される管理サーバをさらに有し、
    前記管理サーバは、
    前記センサノードから送信されるデータを、前記第1分散サーバに格納することを割り当てる装置管理部を有し、
    前記第1及び第2分散サーバは、
    前記装置管理部に基づいて、前記センサノードから送信されるデータを格納または転送することを判定する判定部を有し、
    前記管理サーバは、
    前記第2分散サーバから転送されるデータを受信し、前記受信したデータを前記第1分散サーバに転送することを特徴とする請求項1に記載のセンサネットワークシステム。
  3. 前記第1ネットワークを介して前記第1及び第2分散サーバに接続される管理サーバをさらに有し、
    前記管理サーバは、
    前記センサノードから送信されるデータを、前記第1分散サーバに格納することを割り当てる装置管理部を有し、
    前記第1及び第2分散サーバは、
    前記装置管理部に基づいて、前記センサノードから送信されるデータを格納または転送することを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて、前記センサノードから送信されるデータを格納または転送する実行部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のセンサネットワークシステム。
  4. 前記センサノードは、前記データを識別する識別子を含んで前記第1及び第2分散サーバにデータを送信し、
    前記管理サーバは、
    前記識別子と、前記識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを対応付けて前記装置管理部で管理し、
    前記第1及び第2分散サーバは、
    前記受信したデータから前記識別子を抽出する抽出部と、
    識別子と、前記識別子と対応して格納される予め設定された処理とを格納するリストとを有し、
    前記第2分散サーバは、前記リストに前記識別子が格納されていないときに前記データを前記管理サーバに転送することを特徴とする請求項2に記載のセンサネットワークシステム。
  5. 前記管理サーバは、
    前記装置管理部が管理する識別子と、前記識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを対応付けて格納するアクションテーブルをさらに有し、
    前記第2分散サーバから前記データが転送されたときに、前記アクションテーブルに基づいて前記データを前記第1分散サーバに転送することを特徴とする請求項4に記載のセンサネットワークシステム。
  6. 前記管理サーバは、
    前記第2分散サーバから前記データが転送されたときに、前記データに含まれる識別子が前記アクションテーブルに格納されていない場合は、転送された識別子に基づいて、前記装置管理部で管理される前記識別子と前記識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを前記アクションテーブルに格納することを特徴とする請求項5に記載のセンサネットワークシステム。
  7. 前記センサノードは、前記データを識別する識別子を含んで前記第1及び第2分散サーバにデータを送信し、
    前記管理サーバは、
    前記識別子と、前記識別子を含むデータが格納される第1分散サーバとを対応付けて前記装置管理部で管理し、
    前記第1及び第2分散サーバは、
    前記受信したデータから前記識別子を抽出する抽出部と、
    前記識別子と、前記識別子に対応して格納される予め設定された処理とを格納するリストとを有し、
    前記第2分散サーバは、
    前記識別子に対応して格納される予め設定された処理が、前記第1分散サーバにデータを転送する処理である場合には、前記センサノードから当該識別子を含むデータを受信したときに、当該識別子を含むデータを前記第1分散サーバに転送することを特徴とする請求項3に記載のセンサネットワークシステム。
  8. 前記第2分散サーバは、
    前記センサノードから前記データを受信したときに、前記データに含まれる識別子が前記リストに格納されていない場合には、受信した識別子に基づいて、前記管理サーバに問い合わせを行い、
    前記管理サーバは、
    前記装置管理部で管理される前記識別子と前記識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在と前記第2分散サーバに送信し、
    前記第2分散サーバは、前記識別子と前記識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを前記リストに格納することを特徴とする請求項7に記載のセンサネットワークシステム。
  9. 前記第2分散サーバは、
    前記受信した識別子が、前記装置管理部で管理されていない場合には、前記受信した識別子を含むデータを破棄することを前記リストに設定することを特徴とする請求項8に記載のセンサネットワークシステム。
  10. 前記第2分散サーバは、
    前記管理サーバへの問い合わせに基づき、前記リストに前記識別子と前記識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを格納した後、前記センサノードから所定時間前記データを受信しない場合には、前記リストから当該識別子と識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを削除することを特徴とする請求項8に記載のセンサネットワークシステム。
  11. 前記第1または第2分散サーバは、
    前記センサノードの位置を示す位置情報を含んで前記データを受信することを特徴とする請求項1に記載のセンサネットワークシステム。
  12. 前記第1分散サーバと接続される第1基地局と、前記第2分散サーバと接続される第2基地局とをさらに有し、
    前記第1分散サーバは、前記第1基地局を介して前記センサノードから送信されるデータを受信し、
    前記第2分散サーバは、前記第2基地局を介して前記センサノードから送信されるデータを受信し、
    前記第1及び第2基地局は、前記センサノードから受信したデータに基地局自身の識別子またはアドレスを前記位置情報として付加することを特徴とする請求項11に記載のセンサネットワークシステム。
  13. 前記第1分散サーバと接続される第1基地局と、前記第2分散サーバと接続される第2基地局とをさらに有し、
    前記第1分散サーバは、前記第1基地局を介して前記センサノードから送信されるデータを受信し、
    前記第2分散サーバは、前記第2基地局を介して前記センサノードから送信されるデータを受信し、
    前記第1及び第2基地局は、前記センサノードから受信したデータに基地局自身の識別子とアドレスとを前記位置情報として付加することを特徴とする請求項11に記載のセンサネットワークシステム。
  14. 前記管理サーバは、
    前記センサノードに送信するコマンドを前記第1分散サーバに送信し、
    前記第1分散サーバは、
    前記受信したセンサノードの位置を示す位置情報に基づいて、前記センサノードから送信されるデータを受信する基地局に対し、前記コマンドを送信することを特徴とする請求項12に記載のセンサネットワークシステム。
  15. 第1ネットワークを介して互いに接続される第1及び第2分散サーバを備え、移動可能なセンサノードから送信されるデータを転送する方法であって、
    前記第1分散サーバが、前記センサノードから送信されるデータを受信し、前記第1分散サーバに前記データを格納する手順と、
    前記第2分散サーバが、前記センサノードから送信されるデータを受信し、前記データを転送する手順と、
    前記第1分散サーバが、前記第2分散サーバから転送されたデータを格納する手順と、
    を有することを特徴とするデータの転送方法。
  16. 前記第1ネットワークを介して前記第1及び第2分散サーバに接続される管理サーバをさらに有し、
    前記管理サーバの装置管理部が、前記センサノードから送信されるデータを前記第1分散サーバに格納することを割り当てる手順と、
    前記第1及び第2分散サーバの判定部が、前記装置管理部に基づいて、前記センサノードから送信されるデータを格納または転送することを判定する手順と、
    前記管理サーバが、前記判定部の判定に基づいて前記第2分散サーバから転送されるデータを受信し、前記受信したデータを前記第1分散サーバに転送する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項15に記載のデータの転送方法。
  17. 前記第1ネットワークを介して前記第1及び第2分散サーバに接続される管理サーバをさらに有し、
    前記管理サーバの装置管理部が、前記センサノードから送信されるデータを前記第1分散サーバに格納することを割り当てる手順と、
    前記第1及び第2分散サーバの判定部が、前記装置管理部に基づいて、前記センサノードから送信されるデータを格納または転送することを判定する手順と、
    前記第1及び第2分散サーバの実行部が、前記判定部の判定結果に基づいて、前記センサノードから送信されるデータを格納または転送する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項15に記載のデータの転送方法。
  18. 前記センサノードが、前記データを識別する識別子を含んで前記第1及び第2分散サーバにデータを送信する手順と、
    前記管理サーバの装置管理部が、前記識別子と、前記識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを対応付けて管理する手順と、
    前記第1及び第2分散サーバのリストに、識別子と、該識別子と対応して格納される予め設定された処理を格納する手順と、
    前記第1及び第2分散サーバの抽出部が、前記受信したデータから前記識別子を抽出する手順と、
    前記第2分散サーバが、前記抽出された識別子とが、前記リストに格納されていないときに、前記データを前記管理サーバに転送する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項16に記載のデータの転送方法。
  19. 前記管理サーバのアクションテーブルに、前記装置管理部が管理する識別子と、前記識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを対応付けて格納する手順と、
    前記第2分散サーバから前記管理サーバに前記データが転送されたときに、前記アクションテーブルに基づいて前記データを前記第1分散サーバに転送する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項18に記載のデータの転送方法。
  20. 前記管理サーバが、前記第2分散サーバから前記データが転送されたときに、前記データに含まれる識別子が前記アクションテーブルに格納されていない場合は、転送された識別子に基づいて、前記装置管理部で管理される前記識別子と、前記識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを前記アクションテーブルに格納する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項19に記載のデータの転送方法。
  21. 前記センサノードが、前記データを識別する識別子を含んで前記第1及び第2分散サーバにデータを送信する手順と、
    前記管理サーバの装置管理部が、前記識別子と、前記識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを対応付けて管理する手順と、
    前記第1及び第2分散サーバのリストに、識別子と、該識別子と対応して格納される予め設定された処理を格納する手順と、
    前記第1及び第2分散サーバの抽出部が、前記受信したデータから前記識別子を抽出する手順と、
    前記第2分散サーバに格納される、識別子と対応して格納される予め設定された処理が前記第1分散サーバにデータを転送する処理である場合には、前記センサノードから当該識別子を含むデータを受信したときに、当該識別子を含むデータを前記第1分散サーバに転送する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項17に記載のデータの転送方法。
  22. 前記第2分散サーバが、前記センサノードから前記データを受信したときに、前記データに含まれる識別子が前記リストに格納されていない場合には、受信した識別子に基づいて、前記管理サーバに問い合わせを行う手順と、
    前記管理サーバが、前記第2分散サーバの問い合わせに基づいて、前記装置管理部で管理される前記識別子と前記識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを前記第2分散サーバに送信する手順と、
    前記第2分散サーバが、前記識別子と前記識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを前記リストに格納する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項21に記載のデータの転送方法。
  23. 前記受信した識別子が、前記装置管理部で管理されていない場合には、前記第2分散サーバが前記受信した識別子を含むデータを破棄することを前記リストに設定する手順、
    を含むことを特徴とする請求項22に記載のデータの転送方法。
  24. 前記管理サーバへの問い合わせに基づき、前記リストに前記識別子と前記識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを格納した後、前記センサノードから所定時間前記データを受信しない場合には、前記第2分散サーバは、前記リストから当該識別子と識別子を含むデータを格納する第1分散サーバの所在とを削除する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項22に記載のデータの転送方法。
  25. 前記第1または第2分散サーバは、
    前記センサノードの位置を示す位置情報を含んで前記データを受信する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項15に記載のデータの転送方法。
  26. 前記第1分散サーバと接続される第1基地局と、前記第2分散サーバと接続される第2基地局とをさらに有し、
    前記第1分散サーバが、前記第1基地局を介して前記センサノードから送信されるデータを受信する手順と、
    前記第2分散サーバが、前記第2基地局を介して前記センサノードから送信されるデータを受信する手順と、
    前記第1及び第2基地局が、前記センサノードから受信したデータに基地局自身の識別子またはアドレスを前記位置情報として付加する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項25に記載のデータの転送方法。
  27. 前記第1分散サーバと接続される第1基地局と、前記第2分散サーバと接続される第2基地局とをさらに有し、
    前記第1分散サーバは、前記第1基地局を介して前記センサノードから送信されるデータを受信する手順と、
    前記第2分散サーバは、前記第2基地局を介して前記センサノードから送信されるデータを受信する手順と、
    前記第1及び第2基地局は、前記センサノードから受信したデータに基地局自身の識別子とアドレスとを前記位置情報として付加する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項25に記載のデータの転送方法。
  28. 前記管理サーバが、前記センサノードに送信するコマンドを前記第1分散サーバに送信する手順と、
    前記第1分散サーバが、前記受信したセンサノードの位置を示す位置情報に基づいて、前記センサノードから送信されるデータを受信する基地局に対し、前記コマンドを送信する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項26に記載のデータの転送方法。
  29. センサノードからのデータを受信し、前記データの転送または格納を行う処理を分散サーバに実行させるプログラムであって、
    前記センサノードからデータを受信する処理と、
    前記データの格納先を判定する処理と、
    前記格納先が他の分散サーバであれば、前記データを転送する処理と、
    管理サーバまたは他の分散サーバからデータを受信する処理と、
    前記管理サーバ及び他の分散サーバから受信したデータ、または、前記格納先が当該分散サーバであるデータであれば、当該データを格納する処理と、
    を分散サーバに実行させることを特徴とするプログラム。
  30. 前記データの格納先を判定する処理は、
    前記管理サーバに前記受信したデータの格納先を問い合わせる処理と、
    前記問い合わせた格納先が他の分散サーバまたは当該分散サーバのいずれであるかを判定する処理と、を含み、
    前記データを転送する処理は、
    前記受信したデータを管理サーバに前記データを転送することを特徴とする請求項29に記載のプログラム。
  31. 前記データの格納先を判定する処理は、
    前記管理サーバに前記受信したデータの格納先を問い合わせる処理と、
    前記問い合わせた格納先が他の分散サーバまたは当該分散サーバのいずれであるかを判定する格納先の判定処理と、を含み、
    前記データを転送する処理は、
    前記問い合わせ結果に応じた他の分散サーバに前記データを転送することを特徴とする請求項29に記載のプログラム。
  32. 前記センサノードからデータを受信する処理は、
    前記受信したデータからデータの識別子を抽出する処理を含み、
    前記格納先を問い合わせる処理は、
    前記識別子に基づいて、前記管理サーバに前記受信したデータの格納先を問い合わせ、
    前記データの格納先を判定する処理は、
    前記識別子と、前記識別子に対応する予め設定された処理をリストに格納する処理を含み、
    前記格納先の判定処理は、
    前記識別子が前記リストにある場合には格納先が当該分散サーバと判定し、前記識別子が前記リストにない場合には格納先が他の分散サーバと判定することを特徴とする請求項30に記載のプログラム。
  33. 前記センサノードからデータを受信する処理は、
    前記受信したデータからデータの識別子を抽出する処理を含み、
    前記データの格納先を判定する処理は、
    前記識別子と、前記識別子に対応する予め設定した処理をリストに格納する処理を含み、前記識別子に基づいて前記リストから前記データの格納先が当該分散サーバと他の分散サーバのいずれであるかを判定し、
    前記データを転送する処理は、
    前記識別子に対応する他の分散サーバに前記識別子を含むデータを転送することを特徴とする請求項31に記載のプログラム。
  34. 前記センサノードからデータを受信する処理は、
    前記受信したデータからデータの識別子を抽出する処理を含み、
    前記格納先を問い合わせる処理は、
    前記識別子に基づいて、前記管理サーバに前記受信したデータの格納先を問い合わせ、
    前記データの格納先を判定する処理は、
    前記識別子と、前記識別子に対応する格納先をリストに格納する処理を含み、前記識別子に基づいて、前記リストからデータの格納先を取得して、前記データの格納先が当該分散サーバと他の分散サーバのいずれであるかを判定し、
    前記データを転送する処理は、
    前記格納先の他の分散サーバに前記識別子を含むデータを転送することを特徴とする請求項31に記載のプログラム。
  35. 前記データの格納先を判定する処理は、
    前記識別子に基づくデータの格納先が前記リストから取得できない場合には、前記受信したデータを破棄することを特徴とする請求項34に記載のプログラム。
  36. 前記格納先が他の分散サーバを示す識別子について、所定時間を超えて当該識別子を含むデータを受信していない場合には、当該識別子及び格納先を前記リストから削除する処理を含むことを特徴とする請求項34に記載のプログラム。
  37. 前記センサノードからデータを受信する処理は、
    前記センサノードの位置情報を含むデータを受信することを特徴とする請求項29に記載のプログラム。
  38. 前記センサノードからデータを受信する処理は、
    前記センサノードのデータを中継する基地局の識別子またはアドレスを含むデータを受信し、
    前記データを転送する処理は、
    前記基地局の識別子またはアドレスとデータの識別子を含むデータを転送することを特徴とする請求項37に記載のプログラム。
  39. 前記管理サーバまたは他の分散サーバからデータを受信する処理は、
    前記管理サーバから基地局の位置情報を含むコマンドを受信し、
    前記データを転送する処理は、
    前記識別子に対応する基地局へ前記コマンドを含むデータを転送することを特徴とする請求項38に記載のプログラム。
  40. 分散サーバからのデータを受信し、前記データを他の分散サーバに転送する処理を管理サーバに実行させるプログラムであって、
    前記分散サーバからデータを受信する処理と、
    前記データの格納先を判定する処理と、
    前記判定した格納先へ、前記データを転送する処理と、
    を管理サーバに実行させることを特徴とするプログラム。
  41. 前記分散サーバからデータを受信する処理は、
    前記受信したデータからデータの識別子を抽出する処理を含み、
    前記判定する処理は、
    前記識別子と、前記識別子に対応する予め設定された格納先を含むアクションテーブルを検索して、前記データの格納先を判定し、
    前記データを転送する処理は、
    前記アクションテーブルから検索した格納先へ前記データを転送することを特徴とする請求項40に記載のプログラム。
  42. 前記判定する処理は、
    前記識別子が前記アクションテーブルにない場合には、前記識別子に対応する格納先を予め設定されたセンサノードの情報テーブルから取得し、前記識別子と、前記識別子に対応する格納先を前記アクションテーブルに格納することを特徴とする請求項41に記載のプログラム。
  43. 前記判定する処理は、
    前記識別子に対応する格納先が前記センサノードの情報テーブルにない場合には、前記受信したデータを破棄することを特徴とする請求項42に記載のプログラム。
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