JP2008301071A - センサノード - Google Patents

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Abstract

【課題】センサノードが、電池の消耗を抑制し、更に転送帯域を不要に圧迫することを防止しながら、転送サイズの大きなデータや、信頼性が求められるデータを、欠落なく送受信可能にする。
【解決手段】
名刺型センサノード(NN)に外部電源が接続されたことを検出する検出部(PDET)を持ち、外部電源(EPOD)が供給されたことを検出部(PDET)が検出されたのをきっかけに、データ切替部(TRDSEL)、通信タイミング制御部(TRTMG)及び無線通信制御部(TRCC)は、通信頻度を向上させて纏め送りなどの転送サイズの大きなデータを送受信し、またはファームウェアの書き換えデータなどの信頼性の要求されるデータに切り替えて送受信する。
【選択図】図2a

Description

本発明は、人物間の対面コミュニケーションデータを取得し、組織の状態を可視化するビジネス顕微鏡システム、特にこのようなシステムにおいて物理量を取得して送信する端末であるセンサノードに関する。
あらゆる組織において生産性の向上は必須の課題となっており、職場環境の改善及び業務の効率化のために多くの試行錯誤がなされている。工場等の組立又は搬送を業務とする組織に限定した場合には、部品又は製品の移動経路を追跡することでその成果を客観的に分析することができる。しかし事務、営業及び企画等の知識労働を行うホワイトカラー組織に関しては、モノと業務が直結していないため、モノを観測することで組織を評価することはできない。そもそも組織を形成する理由とは、複数の人間が力を合わせることによって、個人ではできない大掛かりな業務を達成するためである。このため、どのような組織においても2人又はそれ以上の人物によって常に意思決定及び合意がなされている。この意思決定及び合意は人物間の関係性によって左右されると考えることができ、ひいてはその成否が生産性を決定付けていると考えられる。ここで関係性とは、例えば上司、部下又は友人といったラベル付けされたものであってもよいし、さらに、好意、嫌悪、信頼又は影響等、互いに対する多様な感情を含んでもよい。人と人とが関係性を有するためには、意思疎通、つまりコミュニケーションが不可欠である。このため、コミュニケーションの記録を取得することで関係性を調べることができると考えられる。
この人と人とのコミュニケーションを検出する一つの方法が、センサネットワークを活用することである。センサネットワークは、センサと無線通信回路を備えた端末を環境や物、人などに取り付け、センサから得られた様々な情報を無線経由で取り出すことで状態の取得や制御に応用する技術である。このコミュニケーションを検出するためにセンサによって取得する物理量には、対面状態を検出する赤外線、発話や環境を検出する音声、人の動作を検出する加速度がある。
これらセンサにより得られる物理量から、人の動きや人と人とのコミュニケーションを検出し、組織の状態を可視化することで組織の改善に役立てるためのシステムが、ビジネス顕微鏡システムである。
センサによって取得される物理量は、事象が発生する時間やその前後関係、異なるセンサで取得された物理量同士の関係が、人と人とのコミュニケーションを分析する上で重要な意味を持つ。従って、もしデータに欠落が生じると、正確な対面コミュニケーションの分析が不可能になる。従って、装着している時間は継続してデータを取得することが必須である。
一般に、センサネットワークの端末で取得されるデータが欠落する原因には
大きく分けて2つの原因がある。一つは電源に起因するものである。電池が消耗して電池の交換が発生する場合、電源が遮断されてセンサによる物理量の取得や通信が行えない。二つ目は通信の問題である。無線による通信が可能な距離は有限であり、端末や基地局同士の距離が一定以上離れた場合、通信が行えない。また、ノイズの多い環境下や、通信経路上の障害物などによって、通信可能である距離は短縮する。
継続してセンサ情報の取得と通信を行うことを目的として、特許文献1〜3で開示されるように端末に内蔵した二次電池に充電を行いながらセンシングや通信を行う技術が開発されている。
特開2006−312010号公報 特開2004−178045号公報 特開2004−235965号公報
上記特許文献1及び2の公知例は、端末は通常内蔵二次電池で動作するが、外部から電源が供給されている場合には外部電源で動作する。更に、並行して内蔵された二次電池の充電を行い、外部電源の有無にかかわらず通信動作を継
続することを述べている。これら公知例では、外部電源を接続した場合は、供給先を外部電源に切り替えるのみであり、通信内容や通信頻度は通常動作時のままである。
例えば、センサノード自身のファームウェアの書き換えデータなどは、センサで取得した物理データと比較してデータサイズが大きく、また一部でも欠落すると全体を使用することが出来ない。このようなデータを、バッテリー動作中に転送することは、再送制御によって無駄な電力を消費したり、通信帯域を圧迫するなどの問題がある。
本発明の課題は、電池動作時の電力消費を増加させず、更に通信帯域を不要に圧迫させずに、上記の電源や通信の問題で欠落すること無く物理量を測定できる、センサノードを提供することである。
ビジネス顕微鏡の適用が想定されるシーンはオフィス環境であり、物理量を取得する名札型センサノードは、装着者がオフィスから帰宅する夜間は物理量の測定は実施しない。そのため、名札型センサノードは装着者がオフィスにいるときには内蔵する二次電池で動作し、装着者が帰宅しているときはクレードルに装着したり、外部電源を接続したりして内蔵の二次電池に充電を行う。
本件出願の発明者は、クレイドルをはじめとする、名札型センサノードに対し外部から電源を供給する外部電源供給部と、名札型センサノードと通信を行う基地局は、机上またはその付近に設置されることから、机上では名札型センサノードと基地局との距離が近く、通信が安定して行えることに着目した。更に、名札型センサノードがクレイドルに装着されるなど外部から電源が供給されている期間は、必然的に名札型センサノードが人間に装着されていない期間に相当し、この期間は通信帯域が空いていることが想定される。
机上で外部から電源が供給されている場合は、バッテリーの消耗を考慮する必要が無いこと、通信が安定して行えること、通信帯域が空いている条件から、大容量のデータ、または信頼性が求められるデータを送受信するのに好適である。
本件発明は、人と人とのコミュニケーションを取得することを目的とする名札型センサノードであって、机上で外部電源に接続する等、外部から電源が供給されたことの検出をきっかけとして、通信頻度を向上させて大容量のデータの送受信を行うモードに移行する、または信頼性が要求されるデータを送受信するモードに移行する。
センサノードが、サイズの大きなデータや、信頼性が求められるデータを、電池の消耗を抑え、更に転送帯域を不要に圧迫することなく転送する。これにより、センサノードが欠落なくデータを送受信できる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本発明におけるセンサノードの位置づけと機能を明らかにするため、まずビジネス顕微鏡システムについて説明する。ここで、ビジネス顕微鏡とは、人間に装着したセンサノードでその人間の状況を観測し、組織アクティビティとして人物間の関係性と現在の組織の評価(パフォーマンス)を図示して組織の改善に役立てるためのシステムである。また、センサノードで取得される対面検出・行動・音声等に関するデータを、総称して広く組織ダイナミクスデータと呼ぶ。
図1a、図1b、図1cは、一つの実施形態であるビジネス顕微鏡システムにおいて実行される処理の全体の流れを示す説明図であり、図示の都合上分割して示してあるが、各々図示された各処理は相互に連携して実行される。複数の名札型センサノード(NNa、NNb- - -NNi、NNj)による組織ダイナミクスデータの取得(BMA)から、組織アクティビティとして人物間の関係性と現在の組織の評価(パフォーマンス)を表示(BMF)するまでの一連の流れを示す。
本システムでは、組織ダイナミクスデータ取得(BMA)、パフォーマンス入力(BMP)、組織ダイナミクスデータ収集(BMB)、相互データ整列(BMC)、相関係数の学習(BMD)、組織アクティビティ解析(BME)及び組織アクティビティ表示(BMF)の各処理が適切な順序で実行される。なお、これらの処理を実行する装置の実施例及びそれらの装置を含むシステム全体の構成については、図2a、図2bを参照して後述する。
まず、図1aを用いて組織ダイナミクスデータ取得(BMA)について説明する。名札型センサノードA(NNa)は、加速度センサ(ACC)、赤外線送受信器(TRIR)、マイクロホン(MIC)等のセンサ類、赤外線送受信器から得られた対面情報を表示する画面(IRD)と、レイティングを入力するユーザインタフェース(RTG)、また図示は省略するが、マイクロコンピュータ及び無線送信機能を有する。
加速度センサ(ACC)は、名札型センサノードA(NNa)の加速度(すなわち、名札型センサノードA(NNa)を装着している人物A(図示省略)の加速度)を検出する。赤外線送受信器(TRIR)は、名札型センサノードA(NNa)の対面状態(すなわち、名札型センサノードA(NNa)が他の名札型センサノードと対面している状態)を検出する。なお、名札型センサノードA(NNa)が他の名札型センサノードと対面していることは、名札型センサノードA(NNa)を装着した人物Aが、他の名札型センサノードを装着した人物と対面していることを示す。マイクロホン(MIC)は、名札型センサノードA(NNa)の周囲の音声を検出する。
本実施の形態のシステムでは、複数の名札型センサノード(図1aの名札型センサノードA(NNa)〜名札型センサノードJ(NNj))を備える。各名札型センサノードは、それぞれ、一人の人物に装着される。例えば、名札型センサノードA(NNa)は人物Aに、名札型センサノードB(NNb)は人物B(図示省略)に装着される。人物間の関係性を解析し、さらに、組織のパフォーマンスを図示するためである。
なお、名札型センサノードB(NNb)〜名札型センサノードJ(NNj)も、名札型センサノードA(NNa)と同様、センサ類、マイクロコンピュータ及び無線送信機能を備える。以下の説明において、名札型センサノードA(NNa)〜名札型センサノードJ(NNj)のいずれにも当てはまる説明をする場合、及び、それらの名札型センサノードを特に区別する必要がない場合、名札型センサノード(NN)と記載する。
各名札型センサノード(NN)は、常時(又は短い間隔で繰り返し)センサ類によるセンシングを実行する。そして、各名札型センサノード(NN)は、取得したデータ(センシングデータ)を、所定の間隔で無線によって送信する。データを送信する間隔は、センシング間隔と同じであってもよいし、センシング間隔より大きい間隔であってもよい。このとき送信されるデータには、センシングした時刻と、センシングした名札型センサノード(NN)の固有の識別子(ID)が付与される。データの無線送信をまとめて実行するのは、送信による電力消費を抑えることによって、人が装着したままで、名札型センサノード(NN)の使用可能状態を長時間維持するためである。また、全ての名札型センサノード(NN)において同一のセンシング間隔が設定されていることが、後の解析のためには望ましい。
パフォーマンス入力(BMP)は、パフォーマンスを示す値を入力する処理である。ここで、パフォーマンスとは、何らかの基準に基づいて判定される主観的又は客観的な評価である。例えば、所定のタイミングで、名札型センサノード(NN)を装着した人物は、その時点における業務の達成度、組織に対する貢献度及び満足度等、何らかの基準に基づく主観的な評価(パフォーマンス)の値を入力する。所定のタイミングとは、例えば、数時間に一度、一日に一度、又は、会議等のイベントが終了した時点であってもよい。名札型センサノード(NN)を装着した人物は、その名札型センサノード(NN)を操作して、又は、クライアント(CL)のようなパーソナルコンピュータ(PC)を操作して、パフォーマンスの値を入力することができる。あるいは、手書きで記入された値が後にまとめてPCで入力されてもよい。本実施の形態では、名札型センサノードがレイティングとして健康状態(Health)、精神状態(Mental)、学習意欲(Study)のパフォーマンスを入力できる例を示している。入力されたパフォーマンス値は、相関係数を学習するために用いられる。このため、ある程度の学習を行うために十分な量のパフォーマンス値が取得できていれば、必ずしもさらに値を入力する必要はない。
組織に関するパフォーマンスは、個人のパフォーマンスから算出されてもよい。売上高又はコスト等の客観的なデータ、及び、顧客のアンケート結果等の既に数値化されているデータが、パフォーマンスとして定期的に入力されてもよい。生産管理等におけるエラー発生率等のように、自動で数値が得られる場合、得られた数値が自動的にパフォーマンスの値として入力されてもよい。
無線によって各名札型センサノード(NN)から送信されたデータは、組織ダイナミクスデータ収集(BMB)において収集され、データベースに格納される。例えば、名札型センサノード(NN)ごとに、言い換えると名札型センサノード(NN)を装着した人物ごとに、データテーブルが作成される。収集されたデータは、固有のIDに基づいて分類され、センシングされた時刻の順にデータテーブルに格納される。テーブルを名札型センサノード(NN)ごとに作成しない場合、データテーブルの中に名札型センサノードのID情報又は人物を示すカラムが必要になる。なお、図1a中のデータテーブルA(DTBa)は、データテーブルの例を簡略化して表現したものである。
また、パフォーマンス入力(BMP)において入力されたパフォーマンスの値は、パフォーマンスデータベース(PDB)に時刻情報と共に格納される。
相互データ整列(BMC)では、任意の二人の人物に関するデータ(言い換えると、それらの人物が装着した名札型センサノード(NN)が取得したデータ)を比較するために、時刻情報に基づいて二人の人物に関するデータが整列(アラインメント)される。整列されたデータは、テーブルに格納される。このとき、二人の人物に関するデータのうち、同じ時刻のデータが同じレコード(行)に格納される。同じ時刻のデータとは、同じ時刻に二つの名札型センサノード(NN)によって検出された物理量を含む二つのデータである。二人の人物に関するデータが、同じの時刻のデータを含まない場合、最も近い時刻のデータが近似的に同じ時刻のデータとして使用されてもよい。この場合、最も近い時刻のデータが同じレコードに格納される。このとき、同じレコードに格納されたデータの時刻を、例えば、最も近い時刻の平均値によってそろえることが望ましい。なお、これらのデータは、時系列によるデータの比較ができるように格納されていればよく、必ずしもテーブルに格納されなくてもよい。
なお、図1aの結合テーブル(CTBab)はデータテーブルA(DTBa)とデータテーブルB(DTBb)を結合したテーブルの例を簡略化して表現したものである。ただし、データテーブルB(DTBb)の詳細は、図示が省略されている。結合テーブル(CTBab)は、加速度、赤外線及び音声のデータを含む。しかし、データの種類ごとの結合テーブル、例えば、加速度データのみを含む結合テーブル、又は、音声のみの結合テーブルが作成されてもよい。
結合テーブルの内容は、結合テーブルデータBMCD1、BMCD2として、それぞれ図1b、図1cに示す組織アクティビティ解析(BME)、相関係数の学習(BMD)で使用される。
本実施の形態では、組織ダイナミクスデータから関係性を計算したり、パフォーマンスを予測したりするために、相関係数の学習(BMD)を実行する(図1b)。そのためにまず、過去の一定期間のデータを用いて相関係数を算出する。このプロセスは、定期的に新規なデータを用いて計算し直すことによって相関係数を更新するとより効果的である。
以下の説明は、加速度データから相関係数を算出する例である。しかし、加速度データの代わりに音声データ等の時系列データを用いても、同様の手順で相関係数を算出することができる。
なお、本実施の形態では、相関係数の学習(BMD)は、後で説明するアプリケーションサーバ(AS)(図2b参照)によって実行される。しかし、実際には、相関係数の学習(BMD)はアプリケーションサーバ(AS)以外の装置によって実行されてもよい。
始めに、アプリケーションサーバ(AS)は、相関係数を計算するために用いるデータの幅Tを数日から数週間程度に設定し、その期間のデータを選択する。
次に、アプリケーションサーバ(AS)は、加速度周波数計算(BMDA)を実行する。加速度周波数計算(BMDA)は、時系列に並んだ加速度データから周波数を求める処理である。周波数は、一秒間の波の振動数と定義され、つまり振動の激しさを表している指標である。しかし、正確な周波数を算出するにはフーリエ変換を行うことが必要であり、計算量に負担がかかる。フーリエ変換によって周波数を堅実に計算してもよいが、本実施の形態では、計算を簡略化するために、周波数に相当するものとして、ゼロクロス値を用いる。
ゼロクロス値とは、一定の期間内における時系列データの値がゼロとなった回数、より正確には、時系列データが正の値から負の値へ、又は負の値から正の値へと変化した回数を計数したものである。例えば、加速度の値が正から負に変化してから、次にその値が再び正から負に変化するまでの期間を1周期とみなすと、計数されたゼロクロスの回数から、1秒間当たりの振動数を算出することができる。このようにして算出された一秒間当たりの振動数を、加速度の近似的な周波数として使用することができる。
さらに、本実施の形態の名札型センサノード(NN)は、三軸方向の加速度センサを備えているため、同じ期間の三軸方向のゼロクロス値を合計することによって一つのゼロクロス値が算出される。これによって、特に左右及び前後方向の細かい振り子運動を検出し、振動の激しさを表す指標として用いることができる。
ゼロクロス値を計数する「一定の期間」として、連続したデータの間隔(つまり元のセンシング間隔)よりも大きな値が、秒又は分単位で設定される。
さらに、アプリケーションサーバ(AS)は、ゼロクロス値よりも大きく全データ幅Tより小さい時間幅であるウィンドウ幅wを設定する。次のステップにおいて、このウィンドウ内での周波数分布とゆらぎが求められる。さらに、ウィンドウを時間軸に沿って順に動かすことによって、各ウィンドウ毎の周波数分布とゆらぎが計算される。
このときウィンドウ幅wと同じ幅でウィンドウを動かすと、各ウィンドウ間に含まれるデータの重複がなくなる。その結果、後の相互相関計算(BMDC)で用いる特徴量グラフは離散的なグラフになる。一方、ウィンドウ幅wよりも小さい幅でウィンドウを動かすと、各ウィンドウ内のデータの一部が重複する。その結果、後の相互相関計算(BMDC)で用いられる特徴量グラフは連続的なグラフとなる。ウィンドウを動かす幅は、これらを考慮して任意に設定してよい。
なお、図1bではゼロクロス値を周波数とも表記している。以下の説明において、「周波数」とは、ゼロクロス値を含む概念である。すなわち、以下の「周波数」として、フーリエ変換によって算出された正確な周波数が使用されてもよいし、ゼロクロス値から算出された近似的な周波数が使用されてもよい。
次に、アプリケーションサーバ(AS)は、個人特徴量抽出(BMDB)を実行する。個人特徴量抽出(BMDB)は、各ウィンドウ内での加速度の周波数分布と周波数ゆらぎを算出することによって、個人の特徴量を抽出する処理である。
まず、アプリケーションサーバ(AS)は、周波数分布(つまり強度)を求める(DB12)。
本実施の形態において、周波数分布とは、それぞれの周波数の加速度が発生する頻度である。
加速度の周波数分布は、名札型センサノード(NN)を装着した人物がどのような行動にどれだけの時間を使っているかを反映している。例えば、人物が歩いているときと、PCでメールを打っているときでは発生する加速度の周波数が異なる。このような加速度の履歴のヒストグラムを記録するために、周波数毎の加速度の発生頻度が求められる。
その際、アプリケーションサーバ(AS)は、想定される(又は必要とされる)最大の周波数を決定する。そして、アプリケーションサーバ(AS)は、0から、決定された周波数の最大値までの値を32分割する。そして、アプリケーションサーバ(AS)は、分割された各周波数範囲に含まれる加速度データの数を計数する。このようにして算出された周波数毎の加速度の発生頻度が、特徴量として扱われる。同様の処理が各ウィンドウについて実行される。
アプリケーションサーバ(AS)は、加速度の周波数分布に加えて、「周波数毎のゆらぎ」を算出する(DB11)。周波数のゆらぎとは、加速度の周波数がどれくらい連続して維持されるかを示す値である。
周波数毎のゆらぎは、人物による行動がどれだけの時間持続するかを示す指標である。例えば、1時間の間に30分歩いた人について、1分歩いて1分立ち止まった場合と、30分歩き続けて30分休憩した場合とでは、行動の持つ意味が異なる。周波数毎のゆらぎを算出することによって、これらの行動を区別することが可能になる。
しかし、連続した二つの値の差がどの程度の範囲ならば、値が維持されていると判断するか、その基準の設定によってゆらぎの量は大きく変わる。さらに、値が少しだけ変化したのか、大きく変化したのか、といったデータのダイナミクスを表す情報は欠落してしまうことになる。そこで、本実施の形態では、加速度の周波数の全範囲が所定の分割数に分割される。ここで、周波数の全範囲とは、周波数「0」から、周波数の最大値までの範囲である(ステップDB12参照)。分割された区画は、値が維持されているか否かを判定するための基準として使用される。例えば、分割数が32である場合、周波数の全範囲が32の区画に分割される。
例えば、ある時刻tにおける加速度の周波数がi番目の区画内にあり、かつ、次の時刻t+1における加速度の周波数が(i−1)、i又は(i+1)番目のいずれかの区画内にある場合、加速度の周波数の値が維持されていると判定される。一方、時刻t+1における加速度の周波数が(i−1)、i又は(i+1)番目のいずれの区画内にもない場合、加速度の周波数の値が維持されていないと判定される。値が維持されたと判定された回数が、ゆらぎを示す特徴量として計数される。以上の処理が、各ウィンドウ毎に実行される。
同様にして、分割数を16、8、及び4としたときのゆらぎを示す特徴量がそれぞれ算出される。このように、周波数毎のゆらぎの算出においては、分割数を変化させることで、小さな変化も大きな変化も、いずれかの特徴量に反映されることになる。
仮に、周波数の全範囲を32の区画に分割し、ある周波数の区画iから、任意の区画jへの遷移を追跡しようとすると、32の二乗である1024通りの遷移パターンを考慮しなくてはいけなくなる。その結果、パターン数が多くなると計算量が増えるという問題に加えて、一つのパターンに当てはまるデータが少なくなるため、統計的に誤差が大きくなってしまうという問題が発生する。
それに対して、上記のように分割数を32、16、8及び4としたときの特徴量を算出する場合、60パターンのみ考慮すればよいため、統計的な信頼度が高くなる。さらに、上記のように、大きい分割数から小さい分割数まで、いくつかの分割数について特徴量を算出することによって、多様な遷移パターンを特徴量に反映させることができるという効果がある。
上記は、加速度の周波数分布及びゆらぎを算出する例の説明である。アプリケーションサーバ(AS)は、加速度データ以外のデータ(例えば、音声データ)を取得した場合、その取得したデータに対して上記と同様の処理を実行することができる。その結果、取得したデータに基づく特徴量が算出される。
アプリケーションサーバ(AS)は、上記のようにして算出された32パターンの周波数分布と、60パターンの周波数毎のゆらぎの大きさの、合わせて92個の値を、各ウィンドウの時間帯におけるその人物Aの特徴量として扱う(DB13)。なお、これら92個の特徴量(xA1〜xA92)は全て独立なものである。
アプリケーションサーバ(AS)は、組織に属する全てのメンバー(又は、分析対象としたい全てのメンバー)の名札型センサノード(NN)から送信されたデータに基づいて、上記の特徴量を算出する。特徴量はウィンドウ毎に算出されるため、そのウィンドウの時刻の順に特徴量をプロットすることによって、一人のメンバーに関する特徴量を、一連の時系列データとして扱うことができる。なお、ウィンドウの時刻は、任意の規則に従って定めることができる。例えば、ウィンドウの時刻は、ウィンドウの中央の時刻又はウィンドウの始めの時刻、であってよい。
上記の特徴量(xA1〜xA92)は、人物Aに装着された名札型センサノード(NN)が検出した加速度に基づいて算出された、人物Aに関する特徴量である。同様にして、他の人物(例えば、人物B)に装着された名札型センサノード(NN)が検出した加速度に基づいて、その人物に関する特徴量(例えば、xB1〜xB92)が算出される。
次に、アプリケーションサーバ(AS)は、相互相関計算(BMDC)を実行する。相互相関計算(BMDC)は、二人の人物に関する特徴量の相互相関を求める処理である。二人の人物を、仮に人物A及び人物Bとする。
人物Aに関するある特徴量の時系列変化をグラフにしたものが、図1bの相互相関計算(BMDC)内に示す特徴量xのグラフである。同様にして、人物Bに関する特徴量のグラフは、相互相関計算(BMDC)内に示す特徴量xのグラフである。
このとき、人物Bのある特徴量(例えば、xB1)が人物Aの特徴量(例えば、xA1)から受けている影響は、時間τの関数、
Figure 2008301071
として表される。人物Bについても同様の計算をすることができる。Tは、周波数のデータが存在する時間の幅である。
つまり上記の式において、R(τ)がτ=τでピークとなっていた場合、ある時刻における人物Bの行動は、その時刻よりτだけ前の人物Aの行動と類似する傾向があるといえる。言い換えると、人物Bの特徴量xB1は、人物Aにおいて特徴量xA1の活動が起きた後、時間τを経てから影響を受けているということができる。
このピークが現れるτの値は、影響の種類を表していると解釈することができる。例えば、τが数秒以下なら、頷き等の直接会っている場合の影響を示し、τが数分から数時間であった場合には行動面での影響を示していると言える。
アプリケーションサーバ(AS)は、この相互相関計算の手順を、人物Aと人物Bについての特徴量の数である92パターンに関して算出する。さらに、アプリケーションサーバ(AS)は、組織に属する全てのメンバー(又は分析の対象としたい全てのメンバー)同士の組み合わせに関して、上記の手順で特徴量を算出する。
アプリケーションサーバ(AS)は、上記で求めた特徴量に関する相互相関計算の結果から、組織に関する複数の特徴量を取得する。例えば、一時間以内、一日以内、一週間以内等、時間領域をいくつかに分け、人物のペア毎の値を組織の特徴量として扱う(BMDD)。このとき相互相関計算の結果から特徴量として定数を定める方法は、上記で説明した方法以外のものであってもよい。これによって、一つの相互相関の式から、一つの組織特徴量が得られることになる。個人特徴量が92個ある場合、ペア毎には92の二乗、つまり8464個の組織特徴量が得られる。相互相関は、組織に属する二人のメンバーの影響や関係性を反映したものである。このため、相互相関計算によって取得された値を組織の特徴量として用いることで、人と人とのつながりから成り立つ組織を定量的に扱うことができる。
一方、アプリケーションサーバ(AS)は、組織に関する定量的な評価(以下、パフォーマンスと記載する)のデータを、図1aのPDBDとしてパフォーマンスデータベース(PDB)から取得する(BMDE)。後述するように、上記の組織特徴量とパフォーマンスとの相関が計算される。パフォーマンスは、例えば、各個人が申告した個人の達成度、又は、組織の人間関係等に関する主観的な評価の結果等から算出されてもよい。あるいは、売上、損失等の組織の財務評価がパフォーマンスとして用いられてもよい。パフォーマンスは、組織ダイナミクスデータ収集(BMB)のパフォーマンスデータベース(PDB)から取得され、パフォーマンスの評価が行われた時刻情報と組で扱われる。ここでは、例として、組織のパフォーマンスとして、売上、顧客満足、コスト、エラー率、成長、柔軟性の6つの指標(p、p、…、p)を用いる場合について説明する。
次に、アプリケーションサーバ(AS)は、組織特徴量と個々の組織パフォーマンスとの相関解析を行う(BMDF)。しかし組織特徴量は大量にあり、この中には不必要な特徴量も含まれている。このため、アプリケーションサーバ(AS)は、ステップワイズ法によって特徴量として有効なものだけを選別する(BMDG)。アプリケーションサーバ(AS)は、ステップワイズ法以外の方法によって特徴量を選別してもよい。
そして、アプリケーションサーバ(AS)は、選別された組織特徴量(X、X、…、X)と個々の組織パフォーマンスとの関係において、
Figure 2008301071
を満たす相関係数A(a、a、…、a)を決定する(BMDH)。なお、図1bの例において、mは92である。これをp〜pに関して行うことによって、p〜pのそれぞれに対してA〜Aが決定される。ここでは最も簡単な線形式によるモデル化を行ったが、より精度を上げるためには非線形モデルによるX、Xの値などを取り入れることもできる。あるいはニューラルネットなどの手段を用いることもできる。
これらのA〜Aの相関係数を用いて、次に、加速度データから6つのパフォーマンスが予測される。
図1cに示す組織アクティビティ解析(BME)は、結合テーブルにおける任意の二人の人物に関する加速度、音声、対面等のデータから人物間の関係性を求め、さらに組織のパフォーマンスを計算する処理である。
これによって、データを取得しながらリアルタイムで組織のパフォーマンスを予測してユーザに提示し、悪い予測であれば良い方向に行動を変化させるように促すことができる。つまり短いサイクルでフィードバックすることが可能になる。
まず、加速度データを用いた計算について説明する。加速度周波数計算(EA12)、個人特徴量抽出(EA13)、人物間の相互相関計算(EA14)及び組織特徴量計算(EA15)は、それぞれ、相関係数の学習(BMD)における加速度周波数計算(BMDA)、個人特徴量抽出(BMDB)、相互相関計算(BMDC)及び組織特徴量計算(BMDD)と同様の手順であるため、これらの説明を省略する。これらの手順によって、組織特徴量(x、…、x)が算出される。
そして、アプリケーションサーバ(AS)は、ステップEA15において算出された組織特徴量(x、…、x)、及び、相関係数の学習(BMD)によって算出された各パフォーマンスに関する相関係数(A、…、A)を図1bにおけるBMDDとして取得し(EA16)、これらを用いて各パフォーマンスの指標の値、
Figure 2008301071
を算出する。この値が組織パフォーマンスの予測値となる(EA17)。
後述するように、組織パフォーマンスを示す六つの指標の最新値が、バランス表示される。さらに、ある一つの指標の値の履歴が、指標予測履歴として時系列グラフとして表示される。
また、人物間の相互相関値から求められる任意の人物間の距離(EK41)は、組織構造を表示するためのパラメータ(組織構造パラメータ)を決定するために用いられる。ここで、人物間の距離とは、地理的な距離ではなく、人物間の関係性を示す指標である。例えば、人物間の関係が強い(例えば、人物間の相互相関が強い)ほど、人物間の距離が短くなる。また、人物間の距離に基づいてグループ化(EK42)を実行することによって、表示におけるグループが決定される。
グループ化とは、特に密接な関係にある少なくとも二人の人物AとBを一組のグループとし、また別の密接な関係にある少なくとも二人の人物CとDを一組のグループとし、さらにそれらの人物A、B、C及びDを大きなグループとするように、密接な関係にある人物同士の組を作るための処理を指す。
次に、赤外線データに基づく計算について説明する。赤外線データには、いつ、誰と誰が対面したかを示す情報が含まれている。アプリケーションサーバ(AS)は、赤外線データを用いて対面履歴を分析する(EI22)。そして、アプリケーションサーバ(AS)は、対面履歴に基づいて、組織構造を表示するためのパラメータを決定する(EK43)。このとき、アプリケーションサーバ(AS)は、対面履歴から任意の人物間の距離を算出し、その距離に基づいてパラメータを決定してもよい。例えば、二人の人物が所定の期間に対面した回数が多いほど、それらの人物間の距離が短く(すなわち、関係が強く)なるように、距離が算出される。
例えば、アプリケーションサーバ(AS)は、一人の人物における全対面回数の合計をノードの大きさに反映させ、人物間の短期的な対面回数をノード間の距離に反映させ、任意の人物間の長期的な対面回数をリンクの太さに反映させるようにパラメータを決定してもよい。ここでノードとは、クライアント(CL)のディスプレイ(CLOD)に、各人物を示すために表示される図形である。リンクとは、二つのノード間を結合するように表示される線である。その結果、現在までに、相手が誰であれ、多くの人物と対面している人物ほど、大きいノードによって表示される。最近多く対面している人物の組み合わせほど、近接した二つのノードによって表示される。長期にわたって多く対面している人物の組み合わせほど、太いリンクによって結合された二つのノードによって表示される。
また、アプリケーションサーバ(AS)は、名札型センサノードを身に着けているユーザの属性情報を組織構造の表示に反映させることができる。例えば、人物の年齢によって、その人物を示すノードの色を決定してもよいし、役職によってノードの形を決定してもよい。
次に、音声データに基づく計算について説明する。既に説明したように、音声データを加速度データの代わりに用いることによって、加速度データを用いた場合と同様、人物間の相互相関を算出することもできる。しかし、音声データから音声の特徴量を抽出し(EV32)、その特徴量を対面データと合わせて解析することで、会話特徴量を抽出することもできる(EV33)。会話特徴量とは、例えば、会話における声のトーン、やり取りのリズム又は会話のバランスを示す量である。会話のバランスとは、二人の人物の一方が一方的に話しているのか、二人が対等にやり取りしているのか、を示す量であり、二人の人物の声に基づいて抽出される。
例えば、アプリケーションサーバ(AS)は、その会話のバランスがノード間の角度に反映されるように表示のパラメータを決定してもよい。具体的には、例えば、二人が対等に会話している場合、その二人を示すノードが水平に表示されてもよい。二人のうち一方が話すばかりである場合、話している人物を示すノードが、もう一方の人物のノードより上方に表示されてもよい。一人が一方的に話す傾向が強いほど、二人の人物を示すノードを結ぶ線と基準線とがなす角度(図1cの組織構造表示(FC31)の例において、角度θAB又はθCD)が大きくなるように表示されてもよい。ここで基準線とは、例えば、ディスプレイの横方向(すなわち水平方向)に設定される線である。基準線はディスプレイに表示されなくてもよい。
組織アクティビティ表示(BMF)は、以上に説明した処理によって計算された組織パフォーマンス予測及び組織構造パラメータから、指標バランス表示(FA11)、指標予測履歴(FB21)及び組織構造表示(FC31)等を作成し、それらをクライアント(CL)のディスプレイ(CLOD)等に表示する処理である。
図1cの組織アクティビティ(FD41)は、クライアント(CL)のディスプレイ(CLOD)に表示される画面の一例である。
図1cの例では、はじめに、選択された表示期間、及び、表示したいユニット又は複数のメンバーが表示される。ここで、ユニットとは、複数の人物からなる組織を意味する。一つのユニットに属するメンバー全員が表示されてもよいし、ユニットの一部である複数のメンバーが表示されてもよい。図1cの例では、上記の表示期間及びユニット等に示される条件に基づいて解析された結果が、三種類の図として表示される。
指標予測履歴(FB21)の図では、例として「成長」のパフォーマンスの予測結果の履歴を表している。これによって、メンバーのどのような行動が組織の成長にプラスとなるのか、さらに、マイナスからプラスに転換させるには何が効果的なのか、を過去の行動履歴と照らし合わせて分析することが可能となる。
組織構造表示(FC31)では、組織を構成する小グループの状況、各人物が組織において実質担っている役割、及び、任意の人物間のバランス等が可視化される。
指標バランス表示(FA11)は、設定された6つの組織パフォーマンス予測のバランスを示す。これによって、現在の組織の長所と短所を見極めることができる。
<ビジネス顕微鏡システムの全体構成>
次に、図2a、図2bを参照して、実施の形態のビジネス顕微鏡システムのハードウェア構成を説明する。図2a、図2bは、ビジネス顕微鏡システムを実現するセンサネットシステムの全体構成を説明するブロック図である。図2a、図2bにおける形の異なる5種類の矢印は、それぞれ、時刻同期、アソシエイト、取得したセンシングデータの格納、データ解析のためのデータの流れ、及び制御信号を表している。
ビジネス顕微鏡システムは、名刺型センサノード(NN)と、基地局(GW)、センサネットサーバ(SS)、アプリケーションサーバ(AS)、クライアント(CL)から構成される。それぞれの機能はハードウェアまたはソフトウェア、あるいはその組み合わせによって実現されるものであり、必ずしも機能ブロックがハードウェア実体を伴うとは限らない。
図2aは、センサノードの一実施例である名札型センサノード(NN)の構成を示しており、名札型センサノード(NN)は人間の対面状況を検出するための複数の赤外線送受信部(TRIR1〜TRIR4)、装着者の動作を検出するための三軸加速度センサ(ACC)、装着者の発話と周囲の音を検出するためのマイク(MIC),名札型センサノードの裏表検知のための照度センサ(LS1F、LS1B)、温度センサ(THM)の各種センサを搭載する。搭載するセンサは一例であり、装着者の対面状況と動作を検出するために他のセンサを使用してもよい。
本実施例では、赤外線送受信部を4組搭載する。赤外線送受信部(TRIR1〜TRIR4)は、名札型センサノード(NN)の固有識別情報である端末情報(TRMD)を正面方向に向かって定期的に送信し続ける。他の名札型センサノード(NNm)を装着した人物が略正面(例えば、正面又は斜め正面)に位置した場合、名札型センサノード(NN)と他の名札型センサノード(NNm)は、それぞれの端末情報(TRMD)を赤外線で相互にやり取りする。
このため、誰と誰が対面しているのかを記録することができる。
各赤外線送受信部は一般に、赤外線送信のための赤外発光ダイオードと、赤外線フォトトランジスタの組み合わせにより構成される。赤外線ID送信部IrIDは、自らのIDであるTRMDを生成して赤外線送受信モジュールの赤外線発光ダイオードに対して転送する。本実施例では、複数の赤外線送受信モジュールに対して同一のデータを送信することで、全ての赤外線発光ダイオードが同時に点灯する。もちろん、それぞれ独立のタイミング、別のデータを出力してもよい。
また、赤外線送受信部TRIR1〜TRIR4の赤外線フォトトランジスタによって受信されたデータは、論理和回路(IROR)によって論理和が取られる。つまり、最低どれか一つの赤外線受光部でID受光されていれば名札型センサノードにIDとして認識される。もちろん、IDの受信回路を独立して複数持つ構成でもよい。この場合、それぞれの赤外線送受信モジュールに対して送受信状態が把握できるので、例えば、対面する別の名札型センサノードがどの方向にいるかなど付加的な情報を得ることも可能である。
センサによって検出した物理量SENSDはセンサデータ格納制御部(SDCNT)によって、記憶部STRGに格納される。物理量は無線通信制御部TRCCによって送信パケットに加工され、送受信部TRSRによって基地局GWに対し送信される。
このとき、記憶部STRGから物理量SENSDを取り出し、無線送信するタイミングを生成するのが通信タイミング制御部TRTMGである。通信タイミング制御部TRTMGは、複数のタイミングを生成する複数のタイムベースを持つ。
記憶部に格納されるデータには、現在センサによって検出した物理量SENSDの他、過去に蓄積した物理量CMBDや、名札型センサノードの動作プログラムであるファームウェアを更新するためのデータFMUDがある。
本実施例の名札型センサノード(NN)は、外部電源検出回路(PDET)により、外部電源(EPOW)が接続されたことを検出し、外部電源検出信号(PDETS)を生成する。外部電源検出信号(PDETS)によって、タイミング制御部(TRTMG)が生成する送信タイミングを切り替えるタイムベース切替部(TMGSEL)、または無線通信されるデータを切り替えるデータ切替部(TRDSEL)が本実施例の特有の構成である。図2aでは一例として、送信タイミングを、タイムベース1(TB1)とタイムベース(TB2)の2つのタイムベースを、外部電源検出信号PDETSによってタイムベース切替部TMGSELが切り替える構成を、また通信されるデータを、センサから得た物理量データSENSDと、過去に蓄積した物理量データCMBDと、ファームウェア更新データFIRMUPDとから、外部電源検出信号PDETSによってデータ切替部TRDSELが切り替える構成を図示している。
照度センサ(LS1F、LS1B)は、それぞれ名札型センサノード(NN)の前面と裏面に搭載される。照度センサLS1FとLS1Bにより取得されるデータは、センサデータ格納制御部SDCNTによって記憶部STRGに格納されると同時に、裏返り検知部(FBDET)によって比較される。名札が正しく装着されているときは、前面に搭載されている照度センサLS1Fが外来光を受光し、裏面に搭載されている照度センサLS1Bは名札型センサノード本体と装着者との間に挟まれる位置関係となるため、外来光を受光しない。このとき、LS1Bで検出される照度より、LS1Fで検出される照度の方が大きな値を取る。一方で、名札型センサノードが裏返った場合、LS1Bが外来光を受光し、LS1Fが装着者側を向くため、LS1Fで検出される照度より、LS1Bで検出される照度の方が大きくなる。
ここで、LS1Fで検出される照度と、LS1Bで検出される照度を裏返り検知部FBDETで比較することで、名札ノードが裏返って、正しく装着していないことが検出できる。FBDETで裏返りが検出されたとき、スピーカSPにより警告音を発生して装着者に通知する。
マイクロホン(MIC)は、音声情報を取得する。音声情報によって、「騒々しい」又は「静か」等の周囲の環境を知ることができる。さらに、人物の声を取得・分析することによって、コミュニケーションが活発か停滞しているのか、相互に対等に会話をやり取りしているか一方的に話しているのか、怒っているのか笑っているのか、などの対面コミュニケーションを分析することができる。さらに、人物の立ち位置等の関係で赤外線送受信器TRIRが検出できなかった対面状態を、音声情報及び加速度情報によって補うこともできる。
マイクMICで取得される音声は、音声波形及び、それを積分回路AVGで積分した信号の両方を取得する。積分した信号は、取得した音声のエネルギーを表す。
三軸加速度センサ(ACC)は、ノードの加速度すなわちノードの動きを検出する。このため、加速度データから、名札型センサノードを装着した人物の動きの激しさや、歩行などの行動を解析することができる。さらに、複数の名札型センサノードが検出した加速度の値を比較することによって、それらの名札型センサノードを装着した人物間のコミュニケーションの活性度や相互のリズム、相互の相関等を解析できる。
本実施例の名札型センサノードでは、三軸加速度センサACCで取得されるデータは、センサデータ格納制御部SDCNTによって記憶部STRGに格納されると同時に、上下検知回路UDDETによって名札の向きを検出する。これは、三軸加速度センサで検出される加速度は、装着者の動きによる動的な加速度変化と、地球の重力加速度による静的加速度の2種類が観測されることを利用している。
表示装置LCDDは、名札型センサノードを胸に装着しているときは、装着者の所属、氏名などの個人情報を表示する。つまり、名札として振舞う。一方で、装着者が名札型センサノードを手に持ち、表示装置LCDDを自分の方に向けると、名札型センサノードの転地が逆になる。このとき、上下検知回路UDDETによって生成される上下検知信号UDDETSにより、表示装置LCDDに表示される内容と、ボタンの機能を切り替える。本実施例では、上下検知信号UDDETSの値により、表示装置LCDDに表示させる情報を、表示制御DISPによって生成される赤外線アクティビティ解析(ANA)による解析結果と、名札表示DNMとを切り替える例を示している。
赤外線送受信器(TRIR)がノード間で赤外線をやり取りすることによって、名札型センサノードが他の名札型センサノードと対面したか否か、すなわち、名札型センサノード)を装着した人物が他の名札型センサノードを装着した人物と対面したか否かが検出される。このため、名札型センサノードは、人物の正面部に装着されることが望ましい。上述の通り、名札型センサノードは、さらに、加速度センサ(ACC)等のセンサを備える。名札型センサノードにおけるセンシングのプロセスが、図1aにおける組織ダイナミクスデータ取得(BMA)に相当する。
名札型センサノードは多くの場合には複数存在し、それぞれが近い基地局(GW)と結びついてパーソナルエリアネットワーク(PAN)を形成している。
名札型センサノード(NN)の温度センサ(THM)は名札型センサノードのある場所の温度を、照度センサ(LS1F)は名札型センサノード(NN)の正面方向などの照度を取得する。これによって、周囲の環境を記録することができる。例えば、温度及び照度に基づいて、名札型センサノード(NN)が、ある場所から別の場所に移動したこと等を知ることもできる。
装着した人物に対応した入出力装置として、ボタン1〜3(BTN1〜3)、表示装置(LCDD)、スピーカ(SP)等を備える。
記憶部(STRG)は、具体的にはハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発記憶装置で構成され、名札型センサノード(NN)の固有識別番号である端末情報(TRMT)、センシングの間隔、及び、ディスプレイへの出力内容等の動作設定(TRMA)を記録している。この他にも記憶部(STRG)は一時的にデータを記録することができ、センシングしたデータを記録しておくために利用される。
通信タイミング制御部(TRTMG)は、時刻情報を保持し、一定間隔でその時刻情報を更新する時計である。時間情報は、時刻情報が他の名札型センサノードとずれることを防ぐために、基地局(GW)から送信される時刻情報GWCSDによって定期的に時刻を修正する。
センサデータ格納制御部(SDCNT)は、記憶部(STRG)に記録された動作設定(TRMA)に従って、各センサのセンシング間隔などを制御し、取得したデータを管理する。
時刻同期は、基地局(GW)から時刻情報を取得して時計を修正する。時刻同期は、後述するアソシエイトの直後に実行されてもよいし、基地局(GW)から送信された時刻同期コマンドに従って実行されてもよい。
無線通信制御部(TRCC)は、データを送受信する際に、送信間隔の制御、及び、無線の送受信に対応したデータフォーマットへの変換を行う。無線通信制御部(TRCC)は、必要であれば、無線でなく有線による通信機能を持ってもよい。無線通信制御部(TRCC)は、他の名札型センサノード(NN)と送信タイミングが重ならないように輻輳制御を行うこともある。
アソシエイト(TRTA)は、図2bに示す基地局(GW)とパーソナルエリアネットワーク(PAN)を形成するためのリクエストTRTAQと、その応答TRTARを送受信し、データを送信すべき基地局(GW)を決定する。アソシエイト(TRTA)は、名札型センサノード(NN)の電源が投入されたとき、及び、名札型センサノード(NN)が移動した結果それまでの基地局(GW)との送受信が絶たれたときに実行される。アソシエイト(TRTA)の結果、名札型センサノード(NN)は、その名札型センサノード(NN)からの無線信号が届く近い範囲にある一つの基地局(GW)と関連付けられる。
送受信部(TRSR)は、アンテナを備え、無線信号の送信及び受信を行う。必要があれば、送受信部(TRSR)は、有線通信のためのコネクタを用いて送受信を行うこともできる。送受信部TRSRによって送受信されるデータTRSRDは、基地局(GW)との間でパーソナルエリアネットワーク(PAN)を介して転送される。
図2bに示す基地局(GW)は、名札型センサノード(NN)とセンサネットサーバ(SS)を仲介する役目を持つ。無線の到達距離を考慮して、居室・職場等の領域をカバーするように複数の基地局(GW)が配置される。
基地局(GW)は、送受信部(BASR)、記憶部(GWME)、時計(GWCK)及び制御部(GWCO)を備える。
送受信部(BASR)は、名札型センサノード(NN)からの無線を受信し、基地局(GW)への有線又は無線による送信を行う。さらに、送受信部(BASR)は、無線を受信するためのアンテナを備える。
記憶部(GWME)は、ハードディスク、フラッシュメモリのような不揮発記憶装置で構成される。記憶部(GWME)には、少なくとも動作設定(GWMA)、データ形式情報(GWMF)、端末管理テーブル(GWTT)、及び基地局情報(GWMG)が格納される。動作設定(GWMA)は、基地局(GW)の動作方法を示す情報を含む。データ形式情報(GWMF)は、通信のためのデータ形式を示す情報、及び、センシングデータにタグを付けるために必要な情報を含む。端末管理テーブル(GWTT)は、現在アソシエイトできている配下の名札型センサノード(NN)の端末情報(TRMT)、及び、それらの名札型センサノード(NN)を管理するために配布しているローカルIDを含む。基地局情報(GWMG)は、基地局(GW)自身のアドレスなどの情報を含む。また、記憶部(GWME)には名札型センサノードの更新されたファームウェア(GWTF)を一時的に格納する。
記憶部(GWME)には、さらに、制御部(GWCO)中の中央処理部CPU(図示省略)によって実行されるプログラムが格納されてもよい。
時計(GWCK)は時刻情報を保持する。一定間隔でその時刻情報は更新される。具体的には、一定間隔でNTP(Network Time Protocol)サーバ(TS)から取得した時刻情報によって、時計(GWCK)の時刻情報が修正される。
制御部(GWCO)は、CPU(図示省略)を備える。CPUが記憶部(GWME)に格納されているプログラムを実行することによって、センシングデータセンサ情報の取得タイミング、センシングデータの処理、名札型センサノード(NN)やセンサネットサーバ(SS)への送受信のタイミング、及び、時刻同期のタイミングを管理する。具体的には、CPUが記憶部(GWME)に格納されているプログラムを実行することによって、無線通信制御・通信制御部(GWCC)、データ形式変換(GWDF)、アソシエイト(GWTA)、時刻同期管理(GWCD)及び時刻同期(GWCS)等の処理を実行する。
無線通信制御・通信制御部(GWCC)は、無線又は有線による名札型センサノード(NN)及びセンサネットサーバ(SS)との通信のタイミングを制御する。また、無線通信制御・通信制御部(GWCC)は、受信したデータの種類を区別する。具体的には、無線通信制御・通信制御部(GWCC)は、受信したデータが一般のセンシングデータであるか、アソシエイトのためのデータであるか、時刻同期のレスポンスであるか等をデータのヘッダ部分から識別して、それらのデータをそれぞれ適切な機能に渡す。
なお、無線通信制御・通信制御部(GWCC)は、記憶部(GWME)に記録されたデータ形式情報(GWMF)を参照して、送受信のために適した形式にデータを変換し、データの種類を示すためのタグ情報を付け加えるデータ形式変換(GWDF)を実行する。
アソシエイト(GWTA)は、名札型センサノード(NN)から送られてきたアソシエイト要求TRTAQに対する応答TRTARを送信し、各名札型センサノード(NN)に割り付けたローカルIDを送信する。アソシエイトが成立したら、アソシエイト(GWTA)は、端末管理テーブル(GWTT)を修正する端末管理情報修正(GWTF)を行う。
時刻同期管理(GWCD)は、時刻同期を実行する間隔及びタイミングを制御し、時刻同期するように命令を出す。あるいは、この後説明するセンサネットサーバ(SS)が時刻同期管理(GWCD)を実行することによって、センサネットサーバ(SS)からシステム全体の基地局(GW)に統括して命令を送ってもよい。
時刻同期(GWCS)は、ネットワーク上のNTPサーバ(TS)に接続し、時刻情報の依頼及び取得を行う。時刻同期(GWCS)は、取得した時刻情報に基づいて、時計(GWCK)を修正する。そして、時刻同期(GWCS)は、名札型センサノード(NN)に時刻同期の命令と時刻情報(GWCSD)を送信する。
図2bのセンサネットサーバ(SS)は、全ての名札型センサノード(NN)から集まったデータを管理する。具体的には、センサネットサーバ(SS)は、基地局(GW)から送られてくるデータをデータベースに格納し、また、アプリケーションサーバ(AS)及びクライアント(CL)からの要求に基づいてセンシングデータを送信する。さらに、センサネットサーバ(SS)は、基地局(GW)からの制御コマンドを受信し、その制御コマンドから得られた結果を基地局(GW)に返信する。
センサネットサーバ(SS)は、送受信部(SSSR)、記憶部(SSME)及び制御部(SSCO)を備える。時刻同期管理(GWCD)がセンサネットサーバ(SS)で実行される場合、センサネットサーバ(SS)は時計も必要とする。
送受信部(SSSR)は、基地局(GW)、アプリケーションサーバ(AS)及びクライアント(CL)との間で、データの送信及び受信を行う。具体的には、送受信部(SSSR)は、基地局(GW)から送られてきたセンシングデータを受信し、アプリケーションサーバ(AS)又はクライアント(CL)へセンシングデータを送信する。
記憶部(SSME)は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発記憶装置によって構成され、少なくとも、パフォーマンスデータベース(SSMR)、データ形式情報(SSMF)、センシングデータベース(SSDB)及び端末管理テーブル(SSTT)を格納する。さらに、記憶部(SSME)は、制御部(SSCO)のCPU(図示省略)によって実行されるプログラムを格納してもよい。更に、記憶部SSMEには、端末ファームウェア登録部(TFI)において格納された名札型センサノードの更新されたファームウェア(GWTF)を一時的に格納する。
パフォーマンスデータベース(SSMR)は、名札型センサノード(NN)から又は既存のデータから入力された、組織や個人に関する評価(パフォーマンス)を、時刻データと共に記録するためのデータベースである。パフォーマンスデータベース(SSMR)は、図1aのパフォーマンスデータベース(PDB)と同じものである。このパフォーマンスデータは、パフォーマンス入力部(MRPI)から入力される。
データ形式情報(SSMF)には、通信のためのデータ形式、基地局(GW)でタグ付けされたセンシングデータを切り分けてデータベースに記録する方法、及び、データの要求に対する対応方法等が記録されている。後で説明するように、データ受信の後、データ送信の前には必ずこのデータ形式情報(SSMF)が通信制御部(SSCC)によって参照され、データ形式変換(SSDF)とデータ振り分け(SSDS)が行われる。
センシングデータベース(SSDB)は、各名札型センサノード(NN)が取得したセンシングデータ、名札型センサノード(NN)の情報、及び、各名札型センサノード(NN)から送信されたセンシングデータが通過した基地局(GW)の情報等を記録しておくためのデータベースである。加速度、温度等、データの要素ごとにカラムが作成され、データが管理される。また、データの要素ごとにテーブルが作成されてもよい。どちらの場合にも、全てのデータは、取得された名札型センサノード(NN)のIDである端末情報(TRMT)と、取得された時刻に関する情報とが関連付けて管理される。
端末管理テーブル(SSTT)は、どの名札型センサノード(NN)が現在どの基地局(GW)の管理下にあるかを記録しているテーブルである。基地局(GW)の管理下に新たに名札型センサノード(NN)が加わった場合、端末管理テーブル(SSTT)は更新される。
制御部(SSCO)は、中央処理部CPU(図示省略)を備え、センシングデータの送受信やデータベースへの記録・取り出しを制御する。具体的には、CPUが記憶部(SSME)に格納されたプログラムを実行することによって、通信制御(SSCC)、端末管理情報修正(SSTF)及びデータ管理(SSDA)等の処理を実行する。
通信制御部(SSCC)は、有線又は無線による基地局(GW)、アプリケーションサーバ(AS)及びクライアント(CL)との通信のタイミングを制御する。また、通信制御部(SSCC)は、上述の通り、送受信するデータの形式を、記憶部(SSME)内に記録されたデータ形式情報(SSMF)に基づいて、センサネットサーバ(SS)内におけるデータ形式、又は、各通信相手に特化したデータ形式に変換する。さらに、通信制御(SSCC)は、データの種類を示すヘッダ部分を読み取って、対応する処理部へデータを振り分ける。具体的には、受信されたデータはデータ管理(SSDA)へ、端末管理情報を修正するコマンドは端末管理情報修正(SSTF)へ振り分けられる。送信されるデータの宛先は、基地局(GW)、アプリケーションサーバ(AS)又はクライアント(CL)に決定される。
端末管理情報修正(SSTF)は、基地局(GW)から端末管理情報を修正するコマンドを受け取った際に、端末管理テーブル(SSTT)を更新する。
データ管理(SSDA)は、記憶部(SSME)内のデータの修正・取得及び追加を管理する。例えば、データ管理(SSDA)によって、センシングデータは、タグ情報に基づいてデータの要素別にデータベースの適切なカラムに記録される。センシングデータがデータベースから読み出される際にも、時刻情報及び端末情報に基づいて必要なデータを選別し、時刻順に並べ替える等の処理が行われる。
センサネットサーバ(SS)が、基地局(GW)を介して受け取ったデータを、データ管理(SSDA)によってパフォーマンスデータベース(SSMR)及びセンシングデータベース(SSDB)に整理して記録することが、図1aにおける組織ダイナミクスデータ収集(BMB)に相当する。
図2bに示すアプリケーションサーバ(AS)は、センシングデータを解析及び処理する。クライアント(CL)からの依頼を受けて、又は、設定された時刻に自動的に、解析アプリケーションが起動する。解析アプリケーションは、センサネットサーバ(SS)に依頼を送って、必要なセンシングデータを取得する。さらに、解析アプリケーションは、取得したデータを解析し、解析されたデータをクライアント(CL)に返す。あるいは、解析アプリケーションは、解析されたデータをそのまま解析データベースに記録しておいてもよい。
アプリケーションサーバ(AS)は、送受信部(ASSR)、記憶部(ASME)及び制御部(ASCO)を備える。
送受信部(ASSR)は、センサネットサーバ(SS)及びクライアント(CL)との間でデータの送信及び受信を行う。具体的には、送受信部(ASSR)は、クライアント(CL)から送られてきたコマンドを受信し、センサネットサーバ(SS)にデータ取得依頼を送信する。さらに、送受信部(ASSR)は、センサネットサーバ(SS)からセンシングデータを受信し、解析したデータをクライアント(CL)に送信する。
記憶部(ASME)は、ハードディスク、メモリ又はSDカードのような外部記録装置で構成される。記憶部(ASME)は、解析のための設定条件及び解析したデータを格納する。具体的には、記憶部(ASME)は、表示条件(ASMJ)、解析アルゴリズム(ASMA)、解析パラメータ(ASMP)、端末情報−氏名(ASMT)、解析データベース(ASMD)、相関係数(ASMS)及び結合テーブル(CTB)を格納する。
表示条件(ASMJ)は、クライアント(CL)から依頼された表示のための条件を一時的に記憶しておく。
解析アルゴリズム(ASMA)は、解析を行うプログラムを記録する。クライアント(CL)からの依頼に従って、適切なプログラムが選択され、そのプログラムによって解析が実行される。
解析パラメータ(ASMP)は、例えば、特徴量抽出のためのパラメータ等を記録する。クライアント(CL)の依頼によってパラメータを変更する際には、解析パラメータ(ASMP)が書き換えられる。
端末情報−氏名(ASMT)は、端末のIDと、その端末を装着した人物の氏名・属性等との対照表である。クライアント(CL)から依頼があれば、センサネットサーバ(SS)から受け取ったデータの端末IDに人物の氏名が追加される。ある属性に適合する人物のデータのみを取得する場合、人物の指名を端末IDに変換してセンサネットサーバ(SS)にデータ取得依頼を送信するために、端末情報−氏名(ASMT)が照会される。
解析データベース(ASMD)は、解析されたデータを格納するためのデータベースである。解析されたデータは、クライアント(CL)に送信されるまで一時的に記録される場合がある。あるいは、まとめて解析されたデータを自由に取得できるように、解析されたデータが大規模に記録される場合もある。解析と並行してクライアント(CL)にデータが送られる場合、このデータベースは必要ない。
相関係数(ASMS)は、相関係数の学習(BMD)によって決定された相関係数を記録する。相関係数(ASMS)は、組織アクティビティ解析(BME)の際に利用される。
結合テーブル(CTB)は、相互データ整列(BMC)によって整列された複数の名札型センサノードに関するデータを格納するためのテーブルである。
制御部(ASCO)は、中央処理部CPU(図示省略)を備え、データの送受信の制御及びセンシングデータの解析を実行する。具体的には、CPU(図示省略)が記憶部(ASME)に格納されたプログラムを実行することによって、通信制御(ASCC)、解析条件設定(ASIS)、データ取得依頼(ASDR)、相互データ整列(BMC)、相関係数の学習(BMD)、組織アクティビティ解析(BME)及び端末情報−ユーザ照会(ASDU)等の処理が実行される。
通信制御(ASCC)は、有線又は無線によるセンサネットサーバ(SS)及びクライアントデータ(CL)との通信のタイミングを制御する。さらに、通信制御(ASCC)は、データの形式変換、及び、データの種類別に行き先の振り分けを実行する。
解析条件設定(ASIS)は、クライアント(CL)を通してユーザ(US)が設定した解析条件を受け取り、記憶部(ASME)の解析条件(ASMJ)に記録する。さらに、解析条件設定(ASIS)は、サーバにデータの依頼をするためのコマンドを作成し、データ取得依頼を送信する(ASDR)。
解析条件設定(ASIS)による依頼に基づいてサーバから送信されたデータは、相互データ整列(BMC)によって、任意の二人の人物に関するデータの時刻情報に基づいて整理される。これは図1aの相互データ整列(BMC)と同じプロセスである。
相関係数の学習(BMD)は、図1bの相関係数の学習(BMD)に相当するプロセスである。相関係数の学習(BMD)は、解析アルゴリズム(ASMA)を用いて実行され、その結果は相関係数(ASMS)に記録される。
組織アクティビティ解析(BME)は、図1cの組織アクティビティ解析(BME)に相当するプロセスである。組織アクティビティ解析(BME)は、記録された相関係数(ASMS)を取得し、解析アルゴリズム(ASMA)を用いることによって実行される。実行した結果は解析データベース(ASMD)に記録される。
端末情報−ユーザ照会(ASDU)は、端末情報(ID)を用いて管理されていたデータを、端末情報−氏名(ASMT)に従って、各端末を装着しているユーザの名前等に変換する。さらに、端末情報−ユーザ照会(ASDU)は、ユーザの所属や役職等の情報を付加してもよい。必要でなければ、端末情報−ユーザ照会(ASDU)は実行されなくてもよい。
図2に示すクライアント(CL)は、ユーザ(US)との接点となって、データを入出力する。クライアント(CL)は、入出力部(CLIO)、送受信部(CLSR)、記憶部(CLME)及び制御部(CLCO)を備える。
入出力部(CLIO)は、ユーザ(US)とのインタフェースとなる部分である。入出力部(CLIO)は、ディスプレイ(CLOD)、キーボード(CLIK)及びマウス(CLIM)等を備える。必要に応じて外部入出力(CLIU)に他の入出力装置を接続することもできる。
ディスプレイ(CLOD)は、CRT(Cathode−Ray Tube)又は液晶ディスプレイ等の画像表示装置である。ディスプレイ(CLOD)は、プリンタ等を含んでもよい。
送受信部(CLSR)は、アプリケーションサーバ(AS)又はセンサネットサーバ(SS)との間でデータの送信及び受信を行う。具体的には、送受信部(CLSR)は、解析条件をアプリケーションサーバ(AS)に送信し、解析結果を受信する。
記憶部(CLME)は、ハードディスク、メモリ又はSDカードのような外部記録装置で構成される。記憶部(CLME)は、解析条件(CLMP)及び描画設定情報(CLMT)等の、描画に必要な情報を記録する。解析条件(CLMP)は、ユーザ(US)から設定された解析対象のメンバーの数及び解析方法の選択等の条件を記録する。描画設定情報(CLMT)は、図面のどの部分に何をプロットするかという描画位置に関する情報を記録する。さらに、記憶部(CLME)は、制御部(CLCO)のCPU(図示省略)によって実行されるプログラムを格納してもよい。
制御部(CLCO)は、CPU(図示省略)を備え、通信の制御、ユーザ(US)からの解析条件の入力、及び、解析結果をユーザ(US)に提示するための描画等を実行する。具体的には、CPUは、記憶部(CLME)に格納されたプログラムを実行することによって、通信制御(CLCC)、解析条件設定(CLIS)、描画設定(CLTS)及び組織アクティビティ表示(BMF)等の処理を実行する。
通信制御(CLCC)は、有線又は無線によるアプリケーションサーバ(AS)又はセンサネットサーバ(SS)との間の通信のタイミングを制御する。また、通信制御(CLCC)は、データの形式を変換し、データの種類別に行き先を振り分ける。
解析条件設定(CLIS)は、ユーザ(US)から入出力部(CLIO)を介して指定される解析条件を受け取り、記憶部(CLME)の解析条件(CLMP)に記録する。ここでは、解析に用いるデータの期間、メンバー、解析の種類及び解析のためのパラメータ等が設定される。クライアント(CL)は、これらの設定をアプリケーションサーバ(AS)に送信して解析を依頼し、それと並行して描画設定(CLTS)を実行する。
描画設定(CLTS)は、解析条件(CLMP)に基づいて解析結果を表示する方法、及び、図面をプロットする位置を計算する。この処理の結果は、記憶部(CLME)の描画設定情報(CLMT)に記録される。
組織アクティビティ表示(BMF)は、アプリケーションサーバ(AS)から取得した解析結果をプロットして図表を作成する。例として、組織アクティビティ表示(BMF)は、図1cの組織アクティビティ表示(BMF)のような、レーダーチャートのような表示、時系列グラフ、及び、組織構造表示をプロットする。このとき必要であれば、組織アクティビティ表示(BMF)は、表示されている人物の氏名等の属性も表示する。作成された表示結果は、ディスプレイ(CLOD)等の出力装置を介してユーザ(US)に提示される。ドラッグ&ドロップ等の操作によって、ユーザ(US)が表示位置を微調整することもできる。
<ビジネス顕微鏡名札型センサノードの外観>
図3は、名札型センサノードの構造の一実施例を示す外観図である。名札型センサノードはストラップ取り付け部NSHにネックストラップまたはクリップを取り付け、人の首または胸に装着して使用する。
ストラップ取り付け部NSHがある面を上面、対向する面を下面と定義する。また、名札型センサノードを装着した際に相手方に向く面を前面、前面に対向する面を裏面と定義する。さらに、名札型センサノード前面から見て左側に位置する面を左側面、左側面に対向する面を右側面と定義する。よって、同図(A)は上面図、同図(B)は前面図、同図(C)は下面図、同図(D)は裏面図、同図(E)は左側面図となる。
図3(B)の前面図に示すとおり、名札方センサノードの前面には液晶表示装置(LCDD)が配置される。本液晶表示装置に表示される内容は、後述するとおり相手方に向いている際には装着者の所属や名前などの名札としての表示Bを、装着者の方に向いている際には、装着者向けの組織アクティビティフィードバックデータが表示される。
名札型センサノードの表面の材質は透明であり、内部に挿入したカードCRDがケース材質を通して外から見えるようにする。名札型センサノードの内部に挿入したカード(CRD)を交換することにより名札表面のデザインを変更することができる。
以上により、本名札型センサノードは一般の名札とまったく同様に人間に装着でき、なんら装着者に違和感を感じさせること無くセンサによる物理量の取得を行うことを可能にする。
同図(A)、(B)の上面図、前面図中のLEDランプLED1、LED2は、装着者および装着者に対面する人間に名札型センサノードの状態を通知するために使用される。LED1,LED2は前面及び上面に導光され、名札型センサノードを装着した状態で、点灯状態を装着者と、装着者と対面する者の双方から視認することができる。
名札型センサノードは先に説明したようにスピーカSPを内蔵し、装着者および装着者に対面する人間にブザーや音声で名札型センサノードの状態を通知するために使用される。マイクMICは、名札型センサノード装着者の発話及び周囲の音を取得する。
照度センサLS1F、LS1Bは、それぞれ名札型センサノード前面と裏面にそれぞれ配置される。LS1F、LS1Bで取得される照度値から、装着した名札型センサノードが裏返っていることを検出し、装着者に通知する。
同図(E)から明らかなように、名札型センサノード左側面には、BTN1、BTN2、BTN3の3個のボタンが配置され、無線通信の動作モードの変更や、液晶表示画面の切り替えを行う。
名札型センサノードの下面には、電源スイッチPSW、リセットボタンRBTN、クレイドルコネクタCRDIF、外部拡張コネクタEXPTを備える。
名札型センサノードの前面には、複数の赤外線送受信部TRIR1〜4を配置する。赤外線送受信部を複数備えることが本実施例の名札型センサノードに特有な構造である。名札型センサノード自身の識別番号(TRMD)を赤外線によって間欠的に送信し、また対面者の装着する名札型センサノードが送信する識別番号を受信する機能を持つ。これにより、いつ、どの名札型センサノードが対面したかが記録され、装着した人間同士の対面状況が検出できる。図3に示す実施例では、TRIR1〜4の4個の赤外線送受信部をセンサノード上部に配置した例を示している。
<赤外線送受信モジュールの配置の説明>
続いて、図4を用いて、本実施例の名札型センサノードでの赤外線配置を説明する。図4(A)は、2人の人間HUM3、HUM4が対面してコミュニケーションを取る場合の位置関係を示している。2人の人間が話をする場合、完全に正面で正対することはまれである。多くの場合、肩幅程度ずれて対峙する。このとき、名札同士の対面を検出するための赤外線送受信部が、名札正面にしか感度がないと、対面状態を検出することができない。HUM3、HUM4が装着した名札NN2、NN3の表面から引いた垂直な直線それぞれL4、L6に対し、左右30度程度の感度が必要となる。
また、図4(B)は、椅子に座った人間HUM1と立った人間HUM2がコミュニケーションを取っている場合の位置関係を示す。椅子に座った人間と立った人間の頭の高さに差があるため、椅子に座った方の人間HUM1は、上半身がやや上方を向いた体勢になる。HUM1とHUM2が装着した名札型センサノードNN10とNN11を結んだ直線L3は、それぞれの名札表面から垂直に引いた直線L1、L2より下方向に位置している。従って、本条件で確実に名札ノードが対面状況を検出するためには、双方の名札は下方向に感度が必要である。
図4(C)に示した赤外線送受信部TRIR1〜4の配置の一実施例は、外側に配置されるTRIR1、TRIR4の赤外線送受信部を水平に外側15度、内側に配置されるTRIR2、TRIR3の赤外線送受信部は水平に外側に15度、さらに垂直下側に30度角度をつけて配置した例である。赤外線送受信部自体が±15度程度の感度を持つので、本配置により、合計で名札下側45度〜上側15度、左右±30度の感度を実現し、人間の対面状況を確実に取得することを可能にした。勿論、赤外線送受信部TRIR1〜4の数や角度は、この実施例の配置に限定されるものでないことは言うまでも無い。
<表示画面とボタンの説明>
前述のとおり、名札型センサノードに搭載した三軸加速度センサ(ACC)は、装着者の動きを検出すると同時に、重力加速度を検出することで名札型センサノードの向きを検出することができる。
図5に、本実施例の名札型センサノードで検出される三軸加速度の軸を示す。本実施例では、名札の左右方向にかかる加速度をX軸、上下方向にかかる加速度をY軸、前後方向にかかる加速度をZ軸と定義している。
このとき、Y軸で検出される加速度に注目する。Y軸は名札型センサノードの下方向が正である。人間が名札型センサノードを装着して静止した場合、名札下面(Y軸方向)に重力がかかるため、Y軸に1Gが検出される。人間が名札ノードを取り上げて自分の方に向けたとき、名札下面が重力方向を向かないため、Y軸で検出される加速度は1Gより小さな値となり、完全に上下が反転すると、負の値となる。
Y軸にかかる静的加速度が1Gであるか、より小さい値であるかをノード上下検知回路UDDETで監視することで、名札ノードが相手を向いているか、自分を向いているかの検出を行うことができる。名札型センサノードは、この検出結果、即ち図2aにおける上下検知検出信号UDDETSにより、液晶表示画面に表示する内容を変更する。
ここで、名札型センサノードの表示画面とボタンの機能について説明する。
(1)名札型センサノードが上下反転していない(相手方に向いている)とき
名札型センサノードが相手方に向いているとき、液晶表示画面LCDDには、名前と所属の個人データを表示する。このとき、ボタンは下記の通り割り当てる。
ボタン1:割り当てなし
ボタン2:割り当てなし
ボタン3:省電力モードへの移行・解除
名札型センサノードが基地局とアソシエイトが成立しているとき(通信が正常に行えるとき)、ボタン3を押すことで、無線送信間隔を延長し、電力の消耗を抑える。逆に、無線送信間隔が延長されているときにボタン3を押すことで、無線送信間隔を通常のモードに復帰させる。
(2)名札型センサノードが上下反転している(装着者に向いている)とき
名札が装着者自身に向いているときは、装着者が名札を操作することを意味する。液晶表示画面LCDDには、名札の状態表示画面(Status画面)、赤外線対面履歴の表示画面(IrAct画面)、組織パフォーマンス入力画面(Rating画面)、名札設定画面(Option画面)を表示する。このとき、ボタンは下記の通り割り当てる。
ボタン1:スクロール・選択ボタン
ボタン2:決定・切り替えボタン
ボタン3:ページめくりボタン
画面遷移と、ボタン機能の一例を図6を使用して説明する。
名札型センサノードが上下反転していない(相手方に向いている)ときの表示画面の例はD101である。装着者の所属・名前を表示し、名札として機能する。
ここで、装着者が画面を自分の方に向け、名札型センサノードの上下が反転すると(D201)、表示画面はD110のStatus画面になる。Status画面は、名札が基地局との通信状態や検出した赤外線IDなどの名札型センサノードの動作を表示する画面である。ボタン3がページめくりボタンとして、一回押す毎にIrAct画面(D120)、Message画面(D130)、Rating画面(D140)、Option画面(D150)と遷移する。Option画面でボタン3を押すと、再びStatus画面に戻る。
IrAct画面(D120)では、その日に対面した人物との赤外線の受信回数を表示する画面である。赤外線受信回数は対面時間に関連する情報であり、数字が大きいほど長時間対面していたことを示す。画面上には一度に3名分表示されるが、3名を超える人についてはボタン1を押すことでスクロールして表示される(D121,D122)。さらに、IrAct画面では、ボタン2を押すことで、1時間毎の時間帯別に表示するモードに移行する。このときも同様に、ボタン1でスクロールすることが可能である。時間帯別表示された状態(D125、D126)で再度ボタン2を押すことで、再び一日分の表示に戻る(D120、D121,D122)。
Message画面は、アプリケーションから、または他の名札型センサノードから、特定の名札型センサノードにメッセージを送信し、その返事を送信する画面である(D130)。
Rating画面では(D140)、装着者が任意の時間に組織のパフォーマンスを主観評価して入力する。本実施例では、レイティングとして健康状態(Health)、精神状態(Mental)、学習意欲(Study)のパフォーマンスを5段階で入力できる例を示している。入力されたレイティングは、アプリケーションサーバ(AS)に転送され、組織アクティビティ解析(BME)の相関係数の学習(BMD)に使用される。

<名札型センサノードのクレイドルとクレイドル用電池>
上述してきた実施例の名札型センサノードは二次電池を内蔵し、この内蔵二次電池を充電するための手段として、クレイドルを組み合わせて使用する。もちろん、名札型センサノードに外部から電源を供給する手段である外部電源供給部は、クレイドルの形状をしている必要は無く、例えば、ACアダプタなどから直接電源を供給してもよい。
図7に、名札型センサノードNNと、クレイドルCRDの形状の一実施例を示す。本実施例では、名札型センサノードNNの下面にクレイドル接続インタフェースCRDIFを設け、これをクレイドルCRD側の接続インタフェースCCRDIFに接続して電源を供給する。
ここで、クレイドルCRDは内部に電池を持たないため、常時ACアダプタなどから外部から給電される。名札型センサノードは、オフィス環境で使用されるため、帰宅時にクレイドルに装着し、夜間充電することが想定されている。しかし、職場によっては、最終退出者がブレーカを落とし、室内の電源を遮断するルールになっている場合もある。この際、夜間クレイドルに電源が供給されないので、名札型センサノードの充電も行われない。
このような職場では、クレイドルを夜間動作させるための二次電池を接続する。これが図7に示されたクレイドル用電池CRDBATTで、本実施例に特有のものである。名札型センサノードNN、クレイドルCRD、クレイドル用電池CRDBATTの接続関係を図8に示す。
名札型センサノードNNは、クレイドルCRDとのインタフェースCRDIFの、EPOW+端子と、EPOW−端子を使って、外部から電力を供給する。クレイドルCRDは、ADP+、ADP−から供給される電力を名札型センサノードNNのEPOW+端子とEPOW−端子に供給することで、名札型センサノードの内蔵二次電池を充電する。
ここで、クレイドルのADP+とADP−端子を介してACアダプタなどで電力を供給する場合には、帰宅時にブレーカを落とした場合に、同時に名札型センサノードへの電力も絶たれ、名札型センサノードの内蔵二次電池は充電されない。そこで、クレイドルCRDの間にCRDBATTを挿入する。
クレイドル用電池CRDBATTは、外部電源端子ACIFのAC+、AC−端子からACアダプタ(ACADP)などから電力を供給されると、内蔵した二次電池に充電を行う。外部電源端子ACIFから電力が供給されている場合は、これを直接クレイドルインタフェースCBATTIFを介してクレイドルCRDに電力を供給する構成を有する。これによりACアダプタACADPからの電力供給が遮断された後も、内蔵二次電池の電力をクレイドルCRDに供給し続ける。本構成により、名札型センサノードの内蔵二次電池の充電が確実に実施され、電池消耗によるデータの欠落を防止することができる。
次に、これら名札型センサノード、クレイドル、クレイドル用電池の詳細なハードウェア構成の一具体例を図面を用いて順次説明する。
<名札型センサノードのハードウェア構成>
図2aで示した名札型センサノードNNの具体的ハードウェア構成の一具体例を図9に示す。名札型センサノードNNのハードウェアは、大きく電源部NN1P、本体部NN1Mに分けられる。
電源部NN1Pは、内蔵二次電池BATT、レギュレータREG、電源スイッチPSW、外部電源検出回路PDETから構成される。電源部NN1Pは、二次電池BATTからの電力をレギュレータREGにより安定化し、BATPOW+、BATPAW−を介して本体部NN1Mに電源を供給する。クレイドルインタフェースCRDIFを備え、クレイドルに装着した状態では二次電池BATTの充電が実施されるとともに、外部から電源が供給されていることを外部電源検出回路PDETによって検出し、外部電源検出信号PDETSにより本体部に通知する。名札型センサノードの電源は電源スイッチPSWによりON/OFFが可能である。電源がOFFの場合にもクレイドルに装着することで二次電池の充電は行われる。
本実施例ではクレイドルから電源を供給される構成をとっているが、名札型センサノードに直接ACアダプタなどから電源の供給を受ける場合も電源部NN1Pの機能・構成は同一である。PDETS信号は名札型センサノード本体部NN1Mの汎用IOポートPIOに接続され、名札型センサノード本体が、外部電源供給部から電源が供給されているか否かを認識できる。
名札型センサノードの中心的な制御を行うのは、本体部NN1MのマイクロコンピュータMCUである。マイクロコンピュータMCUは、中央処理部CPUの他、内部バスIBUSを介して各種周辺機能を集積した大規模集積回路LSIである。一般的に、マイクロコンピュータに内蔵される代表的な周辺機能には、シリアルインタフェース、A/Dコンバータ、メモリ、タイマー、汎用IOポートなどがある。本実施例では、3チャネルのシリアルインタフェース(SIO0、SIO1、SIO2)、A/Dコンバータ(ADC)、タイマー(TIMR)、汎用IOポート(PIO)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ(FLSH)を集積したマイクロコンピュータの一例を示している。
名札型センサノードNNでは、各種センサから得られた情報をA/DコンバータADCでデジタル値に変換し、これと赤外線送受信部TRIR1〜TRIR4によって得られる対面情報とを、記憶部STRGに格納するとともに、無線通信回路RFを介して基地局に送信する。また、センサから得られたデータを解析して表示装置LCDDに表示する。表示装置LCDDは、汎用入出力ポートPIOによりLCDIFを介して制御される。また、将来の拡張に備え、アナログ値の入出力、デジタル値の入出力が可能な拡張ポートEXPTを備える。EXPTには、汎用IOポートの信号EXTIOに加え、アナログ入出力端子EXAD0、EXAD1を備える。
三軸加速度センサACC、音声を取得するマイクMIC、温度センサTHM、照度センサLS1F、LS1Bは、A/DコンバータADCに接続される。本実施例では、A/Dコンバータの入力は6チャネル(AD0〜AD5)があり、そのうちAD4、AD5の2チャネルはD/Aコンバータとしても使用できる。
A/Dコンバータには、各種センサからのデータを入力するのに加え、外部拡張ポートEXPTのアナログ入出力端子EXAD0、EXAD1と、二次電池BATTの消耗を検出するために、二次電池BATTの端子電圧BATDETSとを併せて接続する。
一般に、A/Dコンバータの入力ポート数は有限であり、一方で接続するセンサは多岐にわたる。本実施例でも、センサの数に対してポート数は不足しており、一つのポートを時分割で使用することで所望のセンサ情報をA/D変換可能にする。
時間あたりの変化量が大きく、センサからの取得頻度が高い三軸加速度センサACCからのデータは、それぞれ独立してAD0〜AD2に割り当てる。
マイクMICにより入力された音声は、入力アンプIAMPで増幅され、ナイキスト周波数以上の周波数成分カットするためのローパスフィルタLPFを通過する。この後、音声そのもののデータSNDDと、積分回路AVGにより積分したエネルギーAVGDの両方を取得するが、これはアナログスイッチSEL1で選択してAD3のチャネルに入力する。
外部拡張ポートEXPTからの外部入力信号EXTAD0、二次電池BATTの端子電圧BATDETS、スピーカへの音声出力はアナログスイッチSEL2で選択し、AD4のチャネルに接続する。
スピーカへの音声出力は、出力アンプOAMPで増幅され、スピーカSPが駆動される。
温度センサTHMで取得されるデータTHMD,照度センサLS1F、LS1Bから取得されるデータLS1FD、LS1BD、外部拡張ポートEXPTからの外部入力信号EXTAD1はアナログスイッチSEL3で選択し、AD5のチャネルに入力する。
これらA/Dコンバータに備えられたアナログスイッチSEL1、SEL2、SEL3は、汎用IOポートPIOより出力されるADSEL信号で行う。
無線通信回路RFは、シリアル通信であるRFIFを介してマイコンMCUと通信を行う。通信するデータ量が多く、使用頻度も高いため、シリアルインタフェースのチャネル0(SIO0)を占有して割り当てる。また、他の名札型センサノードからのIDを受信し、対面情報を取得する赤外線送受信部は、常に待ち受け動作をする必要があるためシリアルポートのチャネル1(SIO1)に接続する。本実施例では、4個の赤外線送受信部TRIR1〜TRIR4の送信回路には、全て共通のチャネル1シリアル送信信号SIO1TxDによって駆動され、受信はそれぞれの受光部の論理和を取り(IROR1)、チャネル1シリアル受信信号SIO1RxDに接続される。
記憶部STRGへの信号STRGIF、絶対時刻を得るためのリアルタイムクロックRTCへの信号RTCIF、クレイドルとの通信手段EXTSIOもシリアル通信を使用するが、使用頻度が限られるため、シリアルポートのチャネル2(SIO2)を時分割で使用する。これは、SSEL2のセレクタを汎用ポートPIOから出力するSIO2SEL信号で切り替える。
名札型センサノードのCPUの動作タイミングを決定するのは、リアルタイムクロックRTCによる時間情報と、マイクMICで取得された音声が一定のエネルギーを超えた場合、またボタン(BTN1、BTN2、BTN3)からの入力があった場合である。これらは、CPUに対して割り込み信号RTCINT、SNDINT、BTNINTを発生することができる。コンパレータCMP1は、音声のエネルギーAVGDが一定値を超えたことを検出すると、CPUに対し割り込み信号SNDINTを発生する。BTN1、BTN2、BTN3からのボタン入力は、BTN1IF、BTN2IF、BTN3IFを介して汎用IOポート(PIO)で取得することができる。更に、この入力変化をOR回路(OR2)で検出し、ボタン割り込み信号BTNINTを発生する。
リセットボタンRBTNを押下することで、リセットインタフェースRSTSを介してCPUにリセットをかけることができる。
<名札型センサノードクレイドルのハードウェア構成>
名札型センサノードクレイドルCRDのハードウェア構成の一具体例を、図10を用いて説明する。本実施例の名札型センサノードクレイドルは、大きく電源部CRD1Pと本体部CRD1Mに分けられる。
電源部CRD1Pは、外部から供給される電源から、クレイドルインタフェースCCRDIFを介して名札型センサノードの内蔵二次電池を充電するための充電回路CHGと、クレイドル自身が動作する電源を安定化させるレギュレータCREGから構成される。クレイドルには、クレイドル電池インタフェースCBATIFのADP+、ADP−の両端子を介して電力を供給するが、供給手段はACアダプタなどの外部電源でも良いし、後述のクレイドル用電池を使用してもよい。
ADP+、ADP-を介して供給された電源は、レギュレータCREGによって安定化され、クレイドル本体部CRD1MにCPOW+、CPOW2−を介して供給されると同時に、充電回路CHGからクレイドルと名札ノードとのインタフェースCRDCRDIFのEPOW+、EPOW2−を介して名札ノードの二次電池を充電するのに使われる。
名札型センサノードクレイドル本体部CRD1Mには、無線通信を行うための無線通信回路CRFと、それを制御するマイクロコンピュータCMCU、赤外線送受信部CTRIR1〜CTRIR2、リアルタイムクロックCRTC、記憶部CSTRGから構成されるセンサノード回路を有する。無線通信回路CRF及びそれを制御するマイクロコンピュータCMCU、赤外線送受信部CTRIR1〜CTRIR2は、名札型センサノードNNに搭載されている無線通信回路RF、それを制御するマイクロコンピュータMCU、赤外線送受信部TRIR1〜4に相当するものであり、名札型センサノードの基地局(GW)と通信可能なものである。一般には、クレイドルは、装着される対象に電源を供給するためのものであるから、電源部のみで構成される。本体部CRD1Mに搭載されたセンサノード回路は、本実施例に特有な構造である。
クレイドルの中心的な制御を行うのは、本体部のマイクロコンピュータCMCUである。マイクロコンピュータCMCUは、中央演算処理部CCPUの他、内部バスCIBUSを介して各種周辺機能を集積したLSIである。本実施例では、3チャネルのシリアルインタフェース(CSIO0、CSIO1、CSIO2)、タイマー(CTIMR)、汎用IOポート(CPIO)、ランダムアクセスメモリ(CRAM)、フラッシュメモリ(CFLSH)を集積したマイクロコンピュータの一例を示している。
無線通信回路CRFは、シリアル通信であるCRFIFを介してマイコンCMCUと通信を行う。通信するデータ量が多く、使用頻度も高いため、シリアルインタフェースのチャネル0(CSIO0)を占有して割り当てる。また、他の名札型センサノードからのIDを受信し、対面情報を取得する赤外線送受信部CTRIR1〜CTRIR2は、常に待ち受け動作をする必要があるためシリアルポートのチャネル1(CSIO1)に接続する。本実施例では、2個の赤外線送受信部CTRIR1〜CTRIR2の送信回路は、全て共通のチャネル1シリアル送信信号CSIO1TxDによって駆動され、受信はそれぞれの受光部の論理和を取り(CIROR)、チャネル1シリアル受信信号CSIO1RxDに接続される。
記憶部CSTRGへの信号CSTRGIF、絶対時刻を得るためのリアルタイムクロックCRTCへの信号CRTCIF、名札型センサノードとの通信手段CEXTSIOもシリアル通信を使用するが、使用頻度が限られるため、シリアルポートのチャネル2(CSIO2)を時分割で使用する。これは、CSSEL2のセレクタを汎用ポートPIOから出力するCSIO2SEL信号で切り替える。
つまり、本実施例のクレイドルは、名札型センサノードとの対面を検知し、その情報を無線送信する機能を持つ。クレイドルは、机上に設置されることが想定される。名札型センサノードを装着した人間がその座席に着席すると、名札型センサノードと、クレイドルとの間で赤外線通信が行われ、その席に誰がいつ在席していたかが記録されるのである。
<クレイドル用電池のハードウェア構成>
クレイドル用電池のハードウェア構成の一具体例を、図11を用いて説明する。クレイドル用電池のハードウェアは、二次電池BATTS2と、それを充電する回路BCHGから構成される。ADP+、ADP−の二本の端子からなるBBATIFを介してクレイドルに電源を供給する。ダイオードD1、D2によって、クレイドル用電池にACアダプタが接続されている際には、直接ACアダプタからAC+、AC-端子を介して、接続されていない時には二次電池BATTS2からクレイドルに対し電力が供給される。
本実施例では、二次電池BATTS2は名札ノードに内蔵されているものと同一の電池を二並列かつ二直列に接続している。理論的には、1個分の電池に蓄えた電力で、名札型センサノードに内蔵された1個の二次電池を充電することができるが、一般には二次電池を充電の際には、高い電圧が必要なため、直列にして電圧を稼ぎ、なおかつ逐電する電力量に余裕を持つため二並列とした。
<名札型センサノードの通信動作>
次に、名札型センサノードの通信動作の一実施例について説明する。名札型センサノードは、組織アクティビティを計算するのに必要な物理量を取得し、それを名札上に表示するとともに、基地局に対して転送する。名札型センサノードは、人間に装着して使用するため、小型・軽量であることが望ましい。従って、名札型センサノードが動作するための電池は小型にする必要がある。消費電力を削減しながら、継続してセンサからの物理量の取得を可能にするため、センサからの物理量の取得及びセンサデータの送信動作は、ともに間欠的に行う。
このシーケンスを図12を使用して説明する。図12は、各センサからの物理量データであるセンサデータの取得と、センサデータの送信、センサデータの記憶部への書き込みのタイミングの一実施例を示している。図12(A)は、マイクから得られる音声をA/Dコンバータによって取得するタイミングを示している。一般に、音声の波形を取得するためには数kHz〜数十kHzの周波数でサンプリングを行う必要がある。本実施例では、時間TSN1の等間隔でサンプリングするタイミングを示す。同様に、図12(B)は、TSN2の一定間隔で加速度をA/Dコンバータによって取得するタイミングを示している。図12(C)は、温度と照度をA/Dコンバータによって取得するタイミングを示している。加速度を取得する間隔は時間TSN2、温度・照度を取得する間隔は時間TSN3である。一般に、時間あたりの物理変化量は音声が最も大きく、ついで加速度、温度、照度の順である。
一般的に、物理量のサンプリングのタイミングはセンサの種類によって任意でよく、その間隔の大小関係もなんら拘束するものではないが、ここでは、一例としてセンサからのデータの取得間隔は一定で、TSN1<TSN2<TSN3となる例を示している。
各センサによって取得された物理量は任意のサイズでパケットにされ、無線送信される。図12(D)は、パケットが無線送信されるタイミングを示している。音声が4データ、加速度データ2データ、温度・照度が1データの集合SENSD1は、パケットTRD1として無線送信される。同様に、SENSD2、SENSD3のデータの集合は、それぞれパケットTRD2,TRD3として無線送信される。無線送信間隔は、必ずしも一定である必要は無いが、ここでは一例として時間TTR1の一定間隔で無線送信されるタイミングを示している。
図12(E)は、記憶部へセンサで取得した物理量データを格納するタイミングを示している。本実施例では、音声が4データ、加速度データ2データ、温度・照度が1データの集合SENSD1をデータCMBD1として、記憶部に格納されるタイミングを示している。同様に、SENSD2、SENSD3のデータの集合は、それぞれデータCMBD2,CMBD3として記憶部へ格納される。これらの記憶部への書き込みタイミングの頻度や間隔も、本発明ではなんら拘束するものではない。
図12(F)は、名札型センサノードが、外部電源に接続されたことを検出する外部電源検出信号PDETSの状態を示している。PDETSがハイレベルを示すとき、名札型センサノードが例えばクレイドルなどに装着されて、外部から電源が供給され、内蔵二次電池の充電が実施されていることを示している。
ところで、一般に無線通信は、端末と受信機の距離が離れていたり、外来のノイズなどの影響を受けたりすることにより、正しく通信されないことがある。名札型センサノードと基地局との通信についても、名札型センサノードの近くに基地局が存在しない場合など、可能性として正しく通信が終了しないことが想定される。図12に示した実施例では、TRD2、TRD4、TRD5のパケットが正しく通信されなかったことを示す。基地局への転送が失敗しても、TRD2、TRD4,TRD5に相当するセンサから取得されたデータCMBD2、CMBD4、CMBD5は、記憶部に格納されているので、データが失われたわけではない。このデータは、通信が回復した後に再度基地局へ転送することで、最終的に収集されるデータの欠落を防止することが出来る。この記憶部に格納されたデータを再送し、欠落を防止することを纏め送りと呼ぶ。
この纏め送りを、名札型センサノードが外部電源に接続されたときに行うことが、本実施例に特有のシーケンスである。
図12(F)は、タイミングT1に、PDETS信号がハイレベルになり、名札型センサノードに外部電源が接続されたことを示している。名札型センサノードは、PDETS信号が検出されることをきっかけとして、纏め送りを行う。
図12(D)の無線送信タイミングでは、タイミングT1でPDETS信号がハイレベルになったことで、パケットTRD6を転送した後に、記憶部に格納されたデータCMBD2から生成されたパケットTRD2Rを転送する。パケットTRD2Rは、過去に転送に失敗したパケットTRD2に相当するパケットである。同様に、パケットTRD4の再送データであるTRD4R,パケットTRD5の再送データであるTRD5Rが、それぞれパケットTRD7、TRD8の後に転送される。
纏め送りを実施している間に転送されるデータは増加するため、転送間隔TTR1は、より短いTTR2に変更する。これは前述の図2aにおける転送タイミング制御部TRTMGにおいてタイムベースTB1、TB2をTMGSELにより切り替え、通信データセレクタTRDSELを適切に制御して通信されるデータを切り替えることで行われる。
本実施例では、外部電源が接続された間もセンサからのデータ取得を継続して実施しているが、名札型センサノードが人間に装着されていない間のデータが不要な場合など、センサからのデータ取得を中断して纏め送りに専念してもよい。この場合でも、転送間隔を短くすることで、効率的に纏め送りが実施できる。
<名札型センサノードの動作説明>
名札型センサノードの動作ソフトウェアを、ファームウェアと呼ぶ。ファームウェアは、図9に示すマイクロコンピュータMCUに内蔵されたフラッシュメモリFLSHに格納される。ソフトウェアの不良や、動作アルゴリズムの変更により、名札型センサノードの動作ソフトウェアを変更することが必要になることがある。一般的にはマイクロコンピュータのメーカによって提供される専用のハードウェアを使って書き換えるが、複数台を一度に書き換えることは出来ない。名札型センサノードは、組織のアクティビティを把握するために個人に装着されるものであり、装着者の数だけ存在する。これをファームウェアの更新の度に回収し、一台ずつフラッシュメモリの書き換えを実施するのは、時間がかかり現実的ではない。
本実施例における名札型センサノードNNは、更新するファームウェアを無線経由で転送し、更新を実施する機能を持つ。本シーケンスを図面を用いて説明する。
図2a、図2bに示したビジネス顕微鏡システムでは、センサネットサーバSSの記憶部SSMEに対し、更新すべき名札型センサノードファームウェアSSTFを登録する。登録の手段TFIは特に限定しないが、例えばネットワークNWを介してFTPにより転送するなどの手段が考えられる。
図13、図14を参照して、上記ファームウェアの更新を含めた名札型センサノードの動作を説明する。図13は、名札型センサノードが、基地局に対しセンサで取得したデータを転送し、それがセンサネットサーバSSに転送されるデータの流れとそのタイミングを示している。図14は、名札型センサノードの処理フローチャートである。
名札型センサノードは、電源を投入して動作を開始すると、基地局を探索して、アソシエイトと呼ばれる接続動作を行う(P117)。その後、他の名札型センサノードとセンシングの時間を同期させるための時刻あわせの処理を行う(P118)。続いて、前述のとおり、間欠的に動作してセンサ情報を取得し(P102)、センサデータの送信(P103)とセンサデータの記憶部への格納(P104)が行われる。クレイドルに装着されない限りは(P105)、この処理を間隔TTR3毎に実施される(P101)。図13に示す例では、図13(C)のセンサノードからセンサデータSND10、SND11、SND12、SND13、SND14、SND15が時間TTR3間隔で図13(B)の基地局に送信されるフローを示している。基地局が正常にセンサデータを受信すると、基地局は図13(A)のセンサネットサーバ(SS)にSND21、SND22、SND24、SND25として転送する。このとき、点線で示したセンサデータSND10、SND13、SND14は、外乱などの影響により正しく基地局に転送されなかったことを表しており、センサネットサーバには転送されていない。間欠動作センシング動作(TP)の期間は、この動作を繰り返す。
図13(D)では、時間T2において、名札型センサノードがクレイドルに装着されるなどして、外部電源に接続された例を示している。このとき、外部電源検出信号PDETSがハイレベルになることをきっかけに、名札型センサノードは纏め送りの動作(TC)に移行する。纏め送りTCでは、記憶部に格納されたセンサデータから、正しく送信されていないものを読み出し(P107)、基地局に対し送信を行う(P108)。これを、全て送信済みになるまで(P109)、時間間隔TTR4(P106)で行う。
このとき、TTR4<TTR3とするのが本発明の特徴である。名札型センサノードがクレイドルに装着されていることで、電源が安定していること、電波環境が良いことの二つの条件が揃い、纏め送りデータに代表される大容量データを、電池を消耗させることなく、効率良く転送できる。
未送信のデータがなくなると、名札型センサノードは更新ファームウェアを転送する動作(TF)に移行する。ここでは、まず更新ファームウェアがサーバに登録されているかどうかを、基地局経由でセンサネットサーバに問い合わせる(P110)。具体的には、名札型センサノードから、問い合わせパケット(FDRQ1)を基地局に送信し、基地局は更にセンサネットサーバに問い合わせパケット(FDRQ2)を送信する。更新ファームウェアが無い場合は(P111)、名札型センサノードがクレイドルから取り外されるまでの動作は任意である。通常の間欠動作センシングを実施しても良いし、動作を停止していてもよい。図14のフローでは、動作を停止させる例を示している(P116)。
更新ファームウェアがある場合、センサネットサーバから基地局を経由して、名札型センサノードに更新ファームウェアが転送される(P113)。図13の例では、センサネットサーバから基地局にFD2パケットが、基地局から名札型センサノードへFD1パケットが転送される例を示している。更新ファームウェアが全て取得されるまで(P114)、間隔TTR5で繰り返し転送される(P112)。
このとき、TTR5<TTR3とするのが本発明の特徴である。名札型センサノードがクレイドルに装着されていることで、電源が安定していること、電波環境が良いことの二つの条件が揃い、更新ファームウェアに代表される信頼性が要求されるデータを、電池を消耗させることなく、効率良く転送できる。
全ての更新ファームウェアが転送されると、実際にファームウェアの書き換え(TFC)が実施される(P115)。書き換えが終了した後、クレイドルから取り外されるまでの間の名札型センサノードの動作は任意である。図14では、動作を停止させる例を示している(P116)。クレイドルから取り外された場合には、通常の間欠動作センシング(TP)の動作に再び移行する。
<赤外線送受信部の低電力動作>
前述のとおり、名札型センサノード同士は同期して動作する。図15を使って、この低電力化手法を説明する。図15は、名札型センサノード1と名札センサノード2が、対面しているときのセンサ情報の取得タイミング、無線送受信タイミング、赤外線送受信タイミングの関係を示している。
図15(A)は、加速度、音声の取得タイミングを示し、取得したセンサ情報の無線送受信をするタイミングが図15(B)である。
図15(C)は、名札型センサノード1の、赤外線送受信部1が、自らのIDの送信を行うタイミングを示している。同様に、図15(D)、図15(E)、図15(F)は、それぞれ名札型センサノード1の赤外線送受信部2、3、4が送信を行うタイミングを示している。
名札型センサノード同士は、動作が同期しているため、他の名札型センサノードが赤外線を送信するタイミングは、お互い既知である。
つまり、受信部は、少なくとも1回送受信するタイミングで待ち受ければよい。つまり、図15(G)に示すとおり、名札型センサノード2の赤外線送受信部1の受信部は、名札型センサノード1の赤外線送受信部1〜4が、少なくとも1回送信する間(IRTT1、IRTT2、IRTT3、IRTT4)、待ち受け動作を行えばよい(IRRT1)。同様に、図15(H)、図15(I)、図15(J)に示すとおり、名札型センサノード2の赤外線送受信部2、3、4、についても、受信部の待ち受け動作を時分割で行うことができる(IRRT2、IRRT3、IRRT4)。
一般に、赤外線受信部を待ち受け状態にしておくことは消費電力の増大を招くため、以上の間欠動作を行うことで、赤外線受信部の消費電力を1/4以下に削減する。
更に、名札型センサノード同士は同期しているため、常に赤外線を送受信する必要も無く、図15(K)では、赤外線送受信を間隔IRINT1の間隔で行い、赤外線の送受信をしていない時間には、名札型センサノード1と2のMPUを、通常動作モード(MPUMD1)から、低消費電力状態(MPUMD2)に切り替え、消費電力を削減する例を示している。
クレイドルが机上に設置され、かつ名札型センサノードがクレイドルに装着されるのは帰宅時であることから、名札型センサノードがクレイドルに装着されている時間は、安定して電源が供給されていることに加え、安定して通信が行える。
以上説明した構成と動作により、名札型センサノードがクレイドルに装着されたことをきっかけとして、通信頻度を増大させて纏め送りなどによる大量のデータを転送し、あるいは名札型センサノードのファームウェアの書き換えデータなどの信頼性を要求されるデータに切り替えて転送することで、名札ノードの電池を消耗させることなく、また通信帯域を不要に圧迫させることなく、転送可能になる。
ビジネス顕微鏡システムにおける処理の流れを示す説明図。 ビジネス顕微鏡システムにおける処理の流れを示す説明図。 ビジネス顕微鏡システムにおける処理の流れを示す説明図。 第一の実施例である名札型センサノードの構成を、ビジネス顕微鏡システム全体のブロック図の中で説明する図。 第一の実施例である名札型センサノードの構成を、ビジネス顕微鏡システム全体のブロック図の中で説明する図。 第一の実施例の名札型センサノードの外観図。 第一の実施例の名札型センサノードにおける赤外線送受信モジュールの配置を説明する図。 第一の実施例の名札型センサノードで検出される三軸加速度の軸を説明する図。 第一の実施例の名札型センサノードのボタン操作と画面遷移について説明する図。 第一の実施例の名札型センサノードと、クレイドルの形状の一例を説明する図。 第一の実施例の名札型センサノード、クレイドルCRD、クレイドル用電池CRDBATTの接続関係を説明する図。 第一の実施例の名札型センサノードのハードウェア構成の一具体例を説明する図。 第一の実施例の名札型センサノード用クレイドルCRDのハードウェア構成の一具体例を説明する図。 第一の実施例のクレイドル用電池のハードウェア構成の一具体例を説明する図。 第一の実施例の名札型センサノードがセンサからの物理量を取得して送信する動作のシーケンスを説明する図。 第一の実施例の名札型センサノードが、基地局に対しデータを転送し、センサネットサーバSSに転送されるデータの流れとそのタイミングを説明する図。 第一の実施例の名札型センサノードの処理フローチャートを示す図。 第一の実施例の複数の名札センサノードが対面しているときの動作タイミングの関係を示す図。
符号の説明
NN…名刺型センサノード、PDET…外部電源接続検出部、TRCC…無線通信制御部、TRSR…送受信部、PDETS…外部電源検出信号、GW…基地局、TS…NTPサーバ、SS…センサネットサーバ、AS…アプリケーションサーバ、CL…クライアント。

Claims (20)

  1. 物理量を測定して送信するセンサノードであって、
    複数のセンサを駆動して前記物理量の測定を制御する制御部と、
    複数の前記センサから前記制御部が取得した物理量データを送信する無線通信回路と、
    前記制御部と前記無線通信回路及び前記センサに電力を供給する電池と、
    前記制御部と前記無線通信回路及び前記センサに電力を供給し、または前記電池を充電する外部電源供給部から電源が供給されていることを検出する検出部とを有し、
    前記制御部は、
    前記検出部が前記外部電源供給部からの電源の供給を検出したことをきっかけとして、前期無線通信回路が通信する頻度を増加するよう制御する
    センサノード。
  2. 請求項1記載のセンサノードであって、
    前記センサから取得された前記物理量データを格納する記憶部を更に有し、
    前記制御部は、
    前記検出部が、前記外部電源供給部から電源が供給されたことを検出したことをきっかけとして、前記無線通信回路から基地局への転送が失敗し、前記記憶部に格納されている前記物理量データを前記基地局に再転送するよう制御する
    センサノード。
  3. 請求項1記載のセンサノードであって、
    前記制御部は、
    前記検出部が、前記外部電源供給部から電源が供給されたことを検出したことをきっかけとして、前記制御部を制御するソフトウェアを書き換えるよう制御する
    センサノード。
  4. 請求項1記載のセンサノードであって、
    前記センサは、前記センサノード同士が対面していることを検知する複数の赤外線送受信部を含み、
    複数の前記赤外線送受信部は、前記センサノードに角度を変えて設置された
    センサノード。
  5. 請求項1記載のセンサノードであって、
    前記センサノードは更に表示装置を備え、
    前記制御部は、
    複数の前記センサから得られた前記物理量データに基づき計算された組織ダイナミクスを前記表示装置に表示する
    センサノード。
  6. 請求項5記載のセンサノードであって、
    前記センサは加速度センサを含み、
    前記制御部は、
    前記加速度センサで重力方向を検出することで、前記センサノードを装着者が装着しているか手に持っているかを検出し、
    前記表示装置に、前記装着者が装着しているときには装着者の名前と所属を表示し、前記装着者が手に持っているときには前記組織ダイナミクスを表示する
    センサノード。
  7. 請求項1記載のセンサノードであって、
    前記制御部は、
    前記無線通信回路から基地局への前記物理量データの通信が失敗した場合、前記基地局が存在しないと判断し、前記基地局への物理量データの通信頻度を小さくするよう制御する
    センサノード。
  8. 請求項1記載のセンサノードであって、
    装着者が操作可能なボタンを更に有し、
    前記制御部は、
    前記無線通信回路から基地局への前記物理量データの通信が失敗した場合、前記基地局が存在しないと判断し、且つ前記装着者が前記ボタンを押したことを検出した場合、
    前記基地局への通信頻度を小さくするよう制御する
    センサノード。
  9. 請求項1記載のセンサノードであって、
    前記センサは2個の照度センサを含み、
    2個の前記照度センサはそれぞれ、前記センサノードの筐体の表と裏に配置され、
    2個の前記照度センサで取得される照度値の比較によって前記筐体の裏表を
    検出する
    センサノード。
  10. 請求項4記載のセンサノードであって、
    前記外部電源供給部として、前記センサノードと対面していることを検知する赤外線送受信部と、当該赤外線送受信部を駆動する制御部と、当該制御部が取得した対面情報を送信する無線通信回路とを備え、机上に設置されるクレイドルを使用し、
    前記センサノードの前記赤外線送受信部は、前記クレイドルの前記赤外線送受信部との間で赤外線通信を行うことにより、
    前記センサノードの前記制御部は、前記センサノードの前記赤外線送受信部の出力に基づき、前記センサノードの装着者が前記机に着席したことを検出する
    センサノード。
  11. 物理量を測定して送信するセンサノードであって、
    複数のセンサを駆動して前記物理量の測定を制御する制御部と、
    複数の前記センサから前記制御部が取得した物理量データを送信する無線通信回路と、
    前記制御部と前記無線通信回路及び前記センサに電力を供給する電池と、
    前記制御部と前記無線通信回路及び前記センサに電力を供給し、または前記電池を充電する外部電源供給部から電源が供給されていることを検出する検出部とを有し、
    前記制御部は、
    前記検出部が、前記外部電源供給部からの電源の供給を検出したことをきっかけとして、前期無線通信回路が通信するデータをより高信頼性が求められるデータに変更するよう制御する
    センサノード。
  12. 請求項11記載のセンサノードであって、
    前記センサから取得された前記物理量データを格納する記憶部を更に有し、
    前記制御部は、
    前記検出部が、前記外部電源供給部から電源が供給されたことを検出したことをきっかけとして、前記無線通信回路から基地局への転送が失敗し、前記記憶部に格納されている前記物理量データを前記基地局に再転送するよう制御する
    センサノード。
  13. 請求項11記載のセンサノードであって、
    前記制御部は、
    前記検出部が、前記外部電源供給部から電源が供給されたことを検出したことをきっかけとして、前記制御部を制御するソフトウェアを書き換えるよう制御する
    センサノード。
  14. 請求項11記載のセンサノードであって、
    前記センサは、前記センサノード同士が対面していることを検知する複数の赤外線送受信部を含み、
    複数の前記赤外線送受信部は、前記センサノードに角度を変えて設置された
    センサノード。
  15. 請求項11記載のセンサノードであって、
    前記センサノードは更に表示装置を備え、
    前記制御部は、
    複数の前記センサから得られた前記物理量データに基づき計算された組織ダイナミクスを前記表示装置に表示する
    センサノード。
  16. 請求項15記載のセンサノードであって、
    前記センサは加速度センサを含み、
    前記制御部は、
    前記加速度センサで重力方向を検出することで、前記センサノードを装着者が装着しているか手に持っているかを検出し、
    前記表示装置に、前記装着者が装着しているときには前記装着者の名前と所属を表示し、前記装着者が手に持っているときには前記組織ダイナミクスを表示する
    センサノード。
  17. 請求項11記載のセンサノードであって、
    前記制御部は、
    前記センサノードから基地局への前記物理量データの通信が失敗した場合、前記基地局が存在しないと判断し、前記基地局への前記物理量データの通信頻度を小さくするよう制御する
    センサノード。
  18. 請求項11記載のセンサノードであって、
    装着者が操作可能なボタンを更に有し、
    前記制御部は、
    前記センサノードから基地局への前記物理量データの通信が失敗した場合、前記基地局が存在しないと判断し、且つ前記装着者が前記ボタンを押したことを検出した場合、前記基地局への通信頻度を小さくするよう制御する
    センサノード。
  19. 請求項11記載のセンサノードであって、
    前記センサは2個の照度センサを含み、
    2個の前記照度センサはそれぞれ、前記センサノードの筐体の表と裏に配置され、
    2個の前記照度センサで取得される照度値の比較によって前記筐体の裏表を
    検出する
    センサノード。
  20. 請求項14記載のセンサノードであって、
    前記外部電源供給部として、前記センサノードと対面していることを検知する赤外線送受信部と、当該赤外線送受信部を駆動する制御部と、当該制御部が取得した対面情報を送信する無線通信回路とを備え、机上に設置されるクレイドルを使用し、
    前記センサノードの前記赤外線送受信部は、前記クレイドルの前記赤外線送受信部との間で赤外線通信を行い、
    前記センサノードの前記制御部は、前記前記センサノードの前記赤外線素受信部の出力に基づき、前記センサノードの装着者が前記机に着席したことを検出する
    センサノード。
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