JP3674785B2 - 警報システムおよび電源供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、警報システムおよび電源供給装置に関し、特に、ユーザが、センサユニットとバッテリユニットを、より好適に設置することができるようにした警報システムおよび電源供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両の盗難を防止するために、超音波や赤外線等のセンサを用いて、ガラス割れやドアの開閉等を検出し、異常を警報する車両盗難防止装置が普及している。
【0003】
従来、車両盗難防止装置において、シガーライタソケットに専用の電源プラグを装着し、本体を車内のダッシュボードの上や、サンバイザに設置する、簡易的な車両盗難防止装置が存在する。このような車両盗難防止装置は、設置方法が単純であるため、専門の知識を持たない一般のユーザであっても、容易に設置可能である。
【0004】
シガーライタソケットを介して供給される電源(以下、シガレット電源と称する)は、車両のエンジンによる発電、若しくは、カーバッテリからの電源供給によるものであり、車両盗難防止装置が動作する通常の駐車の状態、すなわち、エンジンを停止し、カーバッテリからの電源供給を停止させた状態においては供給されない。
【0005】
そこで、二次電池を内蔵し、シガレット電源が供給されている状態(エンジンが動作し、発電が行われているか、若しくは、カーバッテリからの電源供給が行われている状態)において、二次電池を充電しておき、上述したような駐車の状態において、その二次電池からの電源供給により動作する車両盗難防止装置が存在する。
【0006】
また、例えば、カーバッテリから常に電源供給が行われるように、電源コードをヒューズボックスに接続しておき、電源コードが切断されるなどして、カーバッテリからの電源供給が停止した場合、本体に内蔵される二次電池からの電源供給により動作する車両盗難防止装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−223278号公報(第4−6ページ、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような車両盗難防止装置は、二次電池を内蔵している為、筐体の寸法が大きくなるとともに、その重量も重くなってしまうので、設置可能な場所が限定されてしまうという課題があった。
【0009】
例えば、センサの位置や方向を考慮するとともに、装置設置後の状態を考慮して、ユーザが最適な設置場所を特定しても、その場所に対して車両盗難防止装置が大きすぎて設置不可能であるというような場合が起こる可能性があった。
【0010】
また、車両盗難防止装置が大きく、かつ重くなることにより、安全性のため、装置の固定方法もより堅固なものしなければならず、ユーザが容易に取り付けを行えなくなるばかりでなく、取り付け部材等のコストがあがってしまうという課題もあった。
【0011】
さらに、車両盗難防止装置を、二次電池を用いて動作させる場合、その連続動作時間は限界がある。そのため、ユーザは、二次電池の充電を行うために、エンジンを定期的に始動させなければならず、車の使用頻度の少ないユーザにとっては、不都合が生じる場合もあった。
【0012】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、車両盗難防止装置の小型化および軽量化を実現し、より安全かつ容易に設置することができるとともに、コストの増大を抑制しつつ、バッテリの大容量化および利便性の向上を実現するようにするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の警報システムは、車両の内部に設置された状態で周囲の異常を検知する警報装置と、車両の内部に設置され、警報装置にケーブルを介して着脱可能に接続されるとともに、車両の給電装置にケーブルを介して着脱可能に接続され、警報装置に電力を供給する電源供給装置とを備える、車両盗難防止用の警報システムであって、警報装置は、電源供給装置より供給された電力により動作し、警報装置の周囲の状態を監視し、異常を検出する検出手段と、電源供給装置より供給された電力により動作し、検出手段により、異常を検出した場合、警報する警報手段と、検出手段および警報手段を制御する第1の制御手段とを備え、電源供給装置は、給電装置より電力を取得する取得手段と、蓄電素子からなり、取得手段により取得された電力を蓄電する第1の蓄電手段と、取得手段により取得された電力、または第1の蓄電手段により蓄電された電力を警報装置に供給する第1の電力供給手段と、第1の電力供給手段を介して警報装置に電力を供給しながら、第1の蓄電手段への電力の供給を制御する第2の制御手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
警報装置は、例えば、センサユニットにより構成され、電源供給装置は、例えば、バッテリユニットにより構成され、検出手段は、例えば、センサにより構成され、警報手段は、例えば、スピーカまたはLEDにより構成され、第1の制御手段は、例えば、CPUにより構成され、取得手段は、例えば、シガレット電源用プラグにより構成され、第1の蓄電手段は、例えば、二次電池により構成され、第1の電力供給手段は、例えば、出力端子により構成され、第2の制御手段は、例えば、電源制御部により構成される。
【0015】
車両内部に簡易的に取り付けられ、その車両内部の異常を検知する警報装置に電力を供給する電源供給装置は、その車両の給電装置より電力を取得し、正側電極を介して警報装置に電力を供給するとともに、内蔵する二次電池を充電する。電力を供給された警報装置は、警報装置が設置された車内の状態をセンサによって監視する。異常を検知した場合、警報装置のCPUは、スピーカより警報音を出力したり、LEDを発光させたりして、警報処理を行う。
【0016】
以上のように、警報装置に電源を供給する、二次電池を有する電源供給装置を警報装置と別体に構成することにより、警報装置の小型化および軽量化を実現することができる。これにより警報装置は、より狭い場所にも設置することができ、また、取り付け方法も簡易化することができ、ユーザは、容易に警報装置を好適な位置に設置することができる。さらに、取り付け部材のコストを下げることもできる。特に、車内等のように設置場所が限定される場合、警報装置の大きさや重さによって設置不可能な場所を減らすことができ、警報装置をユーザの所望する最適な位置に設置することができる可能性が大きくなる。また、電源供給装置は、警報装置に電力を供給しながら、二次電池に電力を蓄電するので、電力を取得できない状態であっても、二次電池に蓄電した電力を警報装置に供給することができる。これにより、警報装置は、車両の給電装置より電力を取得できない状態であっても、電源供給装置の二次電池に蓄積された電力が供給されるので、警戒処理を行うことができるだけでなく、電力を供給するケーブルの断線を検出して警報することができる。
【0017】
例えば、ユーザは、重い二次電池を格納する電源供給装置を、例えば座席の下などの、車内の低い位置に設置し、電源供給装置より軽い警報装置を、例えばサンバイザーやダッシュボード上などの、一般的にセンサが異常を検知しやすい、車内の高い位置に設置することができるので、各部を、容易に、より好適な位置に配置することができる。
【0018】
また、二次電池を有する電源供給装置を警報装置と別体に構成することにより、警報装置のサイズおよび重量を変化させずに電源供給装置の二次電池を大容量化することが可能になるので、警報装置の連続動作時間の長期化を容易に実現することができる。
【0019】
前記警報装置は、車両に簡易的に取り付けるための取り付け部材を有するようにすることができる。
【0020】
警報装置には、例えば車両のサンバイザー等に簡易的に取り付けるための取り付けバネ等の、取り付け部材が設けられている。
【0021】
つまり、二次電池を有する電源供給装置を警報装置と別体に構成することにより、警報装置の小型化および軽量化を実現することができ、取り付け部材も簡易的なもので構成することができる。
【0022】
前記給電装置は、シガーライタソケットであるようにすることができる。
つまり、電源供給装置は、電力を取得する端子がシガーライタソケットに接続可能な構成(例えば、シガレット電源用プラグ)を有しており、その端子をシガーライタソケットに接続することにより、電力を取得することができる。このような構成にすることにより、ユーザは、カーバッテリから直接配線したり、電源ハーネス等を介して配線したりする等の煩雑な作業を必要とせずに、容易に、電源供給装置に電力を供給させることができる。
前記第1の蓄電手段は、電源供給装置より着脱可能であるようにすることができる。
【0023】
以上のように構成することにより、例えば、2つの電源供給装置を有するユーザの場合、車内において、一方の電源供給装置を用いて、警報装置を動作させながら、自宅において、他方の電源供給装置の二次電池を充電することも可能である。
【0026】
例えば、ユーザが車を運転中の場合、その車に設置された警報システムの電源供給装置は、車側の発電機またはバッテリより供給される電力を警報装置に供給し、動作させるとともに、二次電池を充電し、車が停車中で、車側より電力が供給されない場合、電源供給装置は、二次電池に蓄電された電力を警報装置に供給し、動作させる。
【0027】
このようにすることにより、警報装置および十分に蓄電された二次電池を有する電源供給装置のみの構成であっても、警報システムは動作可能である。
【0028】
前記第2の制御手段は、第1の蓄電手段の出力電圧が所定の閾値以下である場合、第1の蓄電手段を制御して、取得手段により取得された電力を蓄電させるようにすることができる。
【0029】
電源供給装置の電源制御部は、二次電池の出力電圧が所定の閾値以下である場合、すなわち二次電池が満充電の状態でない場合、シガレット電源用プラグを介して供給される電力を二次電池に蓄電させる。これにより、ユーザが特別な操作を行わなくても、電源供給装置に格納されている二次電池に蓄電されるようにすることができる。
【0030】
前記電源供給装置は、第1の蓄電手段の周囲の温度を計測する温度計測手段をさらに備え、第2の制御手段は、温度計測手段による計測結果が所定の温度範囲内である場合、第1の蓄電手段を制御して、取得手段により取得された電力を蓄電させるようにすることができる。
【0031】
温度計測手段は、例えば、二次電池付近に設けられた温度計を制御する電源制御部である。電源制御部は、二次電池の周囲温度を計測し、監視する。そして、二次電池の周囲温度が、所定の温度範囲(例えば、0度乃至40度)内である場合のみ、二次電池への蓄電が可能であるので、電源制御部は、二次電池への蓄電を行う。このようにすることにより、温度が高すぎる場合(例えば、40度以上の場合)や、低すぎる場合(例えば、0度以下の場合)に、二次電池への蓄電処理を中止することができ、ユーザより特別な指示を受けなくても、効率的な蓄電を行うことができる。
【0032】
前記第2の制御手段は、第1の蓄電手段による蓄電開始時刻より所定の時間が経過した場合、第1の蓄電手段を制御して、取得手段により取得された電力の蓄電を終了させるようにすることができる。
【0033】
例えば、電源制御部は、二次電池による蓄電開始時刻より1時間経過した場合、二次電池への蓄電を停止する。これにより、ユーザより特別な指示を受けなくても、二次電池への過充電を抑制することができる。
【0034】
前記電源供給装置は、第1の蓄電手段による蓄電に関する情報を表示する表示手段をさらに備えるようにすることができる。
【0035】
電源供給装置は、LEDを備えており、電源制御部は、このLEDによる発光を制御する。そして、二次電池への蓄電が開始されると、電源制御部は、このLEDを発光させる。また、二次電池が電源制御部より外されたりして、二次電池への蓄電が行えない場合、電源制御部は、このLEDを点滅させる。このようにすることにより、ユーザは、二次電池の蓄電の状態を容易に把握することができる。
【0036】
前記検出手段は、警報装置の周囲の圧力変化、警報装置の振動、警報装置の周囲の温度変化、または、警報装置の傾斜のうち、少なくともいずれか1つを検出するようにすることができる。
【0037】
例えば、警報装置のセンサは、圧力センサ、振動センサ、焦電センサ、または傾斜センサ等により構成され、ドアの開閉やガラスの破壊、車内への侵入、およびタイヤの盗難等を検出する。これにより、警報装置は、様々な状態の以上を検出することができ、車両盗難の可能性を警報することができる。
【0038】
前記警報手段は、警報音を出力する音声出力部および発光素子からなる発光部のうち、少なくともいずれかを有し、音声または光により警報するようにすることができる。
【0039】
例えば、警報装置には、警報音を出力するスピーカや、異常時に発光または点滅するLEDが設けられており、音声(警報音)及び光(発光)によって、警報することができる。これにより、ユーザによる、警報装置の発する警報の認知が容易になる。
【0040】
前記第1の制御手段は、警報装置の動作モードを、検出手段および警報手段を動作させる第1のモードと、検出手段および警報手段を動作させない第2のモードとのうち、いずれか一方に設定するようにすることができる。
【0041】
警報装置のCPUは、異常を検出するセンサや、警報音を出力するスピーカなどを制御し、警報装置の動作モードを警報システムとして動作させる警戒モードと、警報を発しない通常モードのいずれか一方に設定する。警報装置は、警戒モードの場合、車内に異常がある場合、センサにより検出し、警報を発するが、通常モードの場合、センサは停止しており異常を検出しない。
【0042】
以上のように構成することにより、警報装置のCPUは、正規のユーザが車を使用する場合、警報装置の動作モードを通常モードに設定し、正規のユーザが車より離れる場合、警報装置の動作モードを警戒モードに設定することができる。
【0043】
前記警報装置は、電源供給装置からの電力の供給停止を検出する電源異常検出手段と、電力を供給する第2の電力供給手段とをさらに備え、第1の制御手段は、電源異常検出手段により異常が検出された場合、前記第2の電力供給手段により供給された電力を用いて動作し、さらに、警報装置の動作モードが第1のモードであるとき、警報手段を制御し、警報させるようにすることができる。
【0044】
電源異常検出手段は、例えば、断線検知回路部により構成され、第2の電力供給手段は、例えば、内蔵電池により構成される。例えば、電源供給装置と警報装置を接続する電源ケーブルを切断された場合、警報装置の各部は、警報装置に内蔵された一次電池、または二次電池に蓄電された電力を用いて動作する。そして、警戒モードである場合、断線検知回路部は、CPUに異常を通知し、CPUは、スピーカやLED等を制御して警報を発する。以上のように構成することにより、電源供給装置より警報装置に電力が供給されなくなった場合も、警報装置は、警報を出力することができる。
【0045】
前記第2の電力供給手段は、一次電池からなるようにすることができる。
【0046】
内蔵電池に例えば市販の一次電池を用いることにより、警報装置の製造コストを下げることができる。なお、専用の一次電池であっても、もちろんよい。
【0047】
前記第2の電力供給手段は、蓄電素子からなり、電源供給装置より供給された電力を蓄電する第2の蓄電手段を備えるようにすることができる。
【0048】
第2の蓄電手段は、例えば、二次電池により構成される。このように構成することにより、一次電池の場合のように、電池交換を行わなくても、電源供給装置より供給される電力が二次電池に蓄電されるので、ユーザによる内蔵電池の交換作業を減らすことができる。
【0049】
前記警報装置は、ユーザからの指示を受け付ける受け付け手段をさらに備えるようにすることができる。
【0050】
受け付け手段は、例えば、検出レベル設定スイッチおよび警報音設定スイッチにより構成される。ユーザは、警報装置に設けられた、これらのスイッチを操作して、警報装置の設定を変更することができる。
【0051】
前記受け付け手段は、警報装置と別体に構成され、受け付けたユーザからの指示を赤外線または電波を用いた無線通信を介して、警報装置に供給するようにすることができる。
【0052】
受け付け手段は、例えば、赤外線や電波を出力するリモートコントローラにより構成され、リモートコントローラに設けられたボタン等をユーザが操作することにより、その操作(ユーザの指示)に対応する無線信号がリモートコントローラより出力され、警報装置の受信部により受信される。そして、受信された無線信号よりユーザの指示に関する情報が抽出され、CPUに供給されると、CPUは、その情報に基づいて、各部を制御する。
【0053】
以上のような構成にすることにより、例えば、ユーザが警報装置が設置された車の外にいても、警報装置の動作を指示したり、設定を変更したりすることができる。
【0054】
前記警報手段は、電波を用いた無線通信を行う無線通信手段をさらに備え、検出手段により異常が検出された場合、異常を警報する警報情報を、無線通信手段による無線通信を用いて、ユーザが携帯する無線受信装置に送信するようにすることができる。
【0055】
無線通信手段は、例えば、無線送信部により構成され、無線受信装置は、例えば、リモートコントローラにより構成される。例えば、センサが異常を検出した場合、CPUは、警報音を出力したり、LEDを発光させたりするとともに、無線送信部を制御して、異常を警報する警報情報をリモートコントローラに送信する。警報情報を受信したリモートコントローラは、音声または光などによって警報する。これにより、リモートコントローラを携帯していれば、ユーザは、車内で出力される警報音が聞こえなかったり、LEDの発光が確認できないような位置にいたりした場合でも、リモートコントローラからの警報出力により警報装置からの警報を認識することができる。
【0056】
本発明の電源供給装置は、警報装置に電力を供給する電源供給装置として、請求項1に記載の警報システムに適用可能であることを特徴とする。
【0057】
電源供給装置は、例えば、バッテリユニットにより構成され、取得手段は、例えば、シガレット電源用プラグにより構成され、蓄電手段は、例えば、二次電池により構成され、電力供給手段は、例えば、出力端子により構成され、第2の制御手段は、例えば、電源制御部により構成される。
【0058】
警報装置と別体として構成される電源供給装置の電源制御部は、シガレット電源用プラグより電力を取得し、正側電極を介して警報装置に電力を供給するとともに、内蔵する二次電池を充電する。また、シガレット電源用プラグより電力を取得できない場合、電源制御部は、二次電池に蓄電された電力を出力端子に接続されたケーブルを介して警報装置に供給する。
【0059】
以上のように構成することにより、電源供給装置は、警報システムにおいて、警報装置に電力を供給しながら、電力を二次電池に蓄電することができ、電源供給装置に電力が供給されない場合においても、電力を警報装置に供給することができる。これにより、警報装置は、車両の給電装置より電力を取得できない状態であっても、電源供給装置の二次電池に蓄積された電力が供給されるので、警戒処理を行うことができるだけでなく、電力を供給するケーブルの断線を検出して警報することができる。
【0060】
また、二次電池を有する電源供給装置を第1の他の装置と別体に構成することにより、第1の他の装置のサイズおよび重量を変化させずに電源供給装置の二次電池を大容量化することが可能になる。
【0061】
前記電源供給装置は、警報装置を車両に簡易的に取り付ける取り付け部材を有する警報装置に対して電力を供給するようにすることができる。
【0062】
つまり、二次電池を有する電源供給装置を警報装置と別体に構成することにより、警報装置の小型化および軽量化を実現することができるので、取り付け部材も簡易的なもので構成することができる。
【0063】
前記電源供給装置は、シガーライタソケットを介して車両の給電装置から電力を取得するようにすることができる。
つまり、電源供給装置は、電力を取得する端子がシガーライタソケットに接続可能な構成を有しており、その端子をシガーライタソケットに接続することにより、電力を取得することができる。このような構成にすることにより、ユーザは、カーバッテリから直接配線したり、電源ハーネス等を介して配線したりする等の煩雑な作業を必要とせずに、容易に、電源供給装置に電力を供給させることができる。
電源供給装置に格納される蓄電手段は、電源供給装置より着脱可能であるようにすることができる。
【0064】
これにより、ユーザは、電源供給装置に格納される二次電池を交換することができるようになる。例えば、二次電池が古くなり、蓄電可能容量が減った場合に、ユーザは、新しい二次電池をその古い二次電池と交換することができる。また、他の装置と二次電池を共有することも可能になる。
【0068】
前記電源供給装置は、蓄電手段の周囲の温度を計測する温度計測手段をさらに備え、制御手段は、温度計測手段による計測結果が所定の温度範囲内である場合、蓄電手段を制御して、取得手段により取得された電力を蓄電させるようにすることができる。
【0069】
前記制御手段は、蓄電手段による蓄電開始時刻より所定の時間が経過した場合、蓄電手段を制御して、取得手段により取得された電力の蓄電を終了させるようにすることができる。
【0070】
これにより、電源制御部は、二次電池への不必要な蓄電処理を抑制することができ、効率的な蓄電処理を行うことができる。
【0071】
前記電源供給装置は、蓄電手段による蓄電に関する情報を表示する表示手段をさらに備えるようにすることができる。
【0072】
表示手段は、例えば、LEDにより構成される。電源制御部は、二次電池の蓄電の状態に応じて、LEDを点灯させたり、点滅させたりする。ユーザは、このLEDの発光により二次電池の蓄電状況を知ることができる。
【0076】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用した車両盗難防止用警報システムの構成例を示す図である。図1において、車両盗難防止用警報システムは、ケーブル3により互いに電気的に接続されたバッテリユニット1およびセンサユニット2により構成される。
【0077】
バッテリユニット1は、図示せぬ車に設けられたシガーライタソケットに接続されるシガレット電源用プラグ11、二次電池14を内蔵する電池ボックス12、並びに、シガレット電源用プラグ11および電池ボックス12を電気的に接続するケーブル13により構成される。シガレット電源用プラグ11は、図示せぬシガーライタソケットに電気的に接続可能な専用のプラグであり、接続されたシガーライタソケットを介して、車のエンジンによる発電、若しくは、カーバッテリにより供給される電力を取得するための電源プラグである。
【0078】
電池ボックス12は、ケーブル3を介してセンサユニット2に接続されており、シガレット電源用プラグ11より供給された電力を、ケーブル3を介して電気的に接続されたセンサユニット2に供給する。また、電池ボックス12は、シガレット電源用プラグ11より供給される電力を用いて、内蔵する二次電池14に充電を行うことが出来るとともに、シガレット電源用プラグ11より電源が供給されない場合、充電された二次電池14を用いて、センサユニット2に電源を供給する。また、電池ボックス12には、二次電池14の充電状態を示すLED(Light Emitting Diode)15が設けられている。
【0079】
センサユニット2は、ケーブル3を介してバッテリユニット1より供給された電力により動作し、設置された車内の状況を監視する。センサユニット2には、後述するセンサが設けられており、ガラスの破損、ドアの開閉、およびケーブル3の切断等を検知して、異常のある場合、後述するようにユーザが携帯しているリモートコントローラに通知したり、スピーカ16より警報音を出力したりする。
【0080】
図2は、図1のシガレット電源用プラグ11およびケーブル13の外観の例を示す図である。
【0081】
図2Aに示されるように、ケーブル13の一方の端であるシガレット電源用プラグ11には、シガーライタソケットの正極側の端子に接続される正極側端子21、シガーライタソケットにシガレット電源用プラグ11を固定するための板状のバネであるバネ22Aおよび22B、および、シガーライタソケットの穴径の大きさに合わせて、バネ22Aおよび22Bのバネ力を調整し、シガレット電源用プラグ11の挿入圧を調整するスライダ23が設けられている。なお、バネ22Bは、後述するように、負極側端子としても作用し、シガーライタソケットの負極側の端子に接続される。
【0082】
ケーブル13の他方には、電池ボックス12の端子に装着可能な専用プラグ24が設けられている。この専用プラグ24には、円筒状の負極側端子25および負極側端子25の円筒内部に位置し、負極側端子25と絶縁されている正極側端子26が設けられている。
【0083】
図2Bに示されるように、シガレット電源用プラグ11の正極側端子21は、専用プラグ24の正極側端子26に接続されており、シガレット電源用プラグ11の負極側端子であるバネ22Bは、専用プラグ24の負極側端子25に接続されている。
【0084】
図3は、図1の電池ボックス12の外観の例を示す斜視図である。
【0085】
図3において、電池ボックス12の図中上面である面12−1、並びに、電池ボックス12の図中側面である面12−2、面12−3、および面12−4の3面の上部にかけて、蓋31が形成されている。電池ボックス12は、ニッケル水素電池等の二次電池14を格納し、その二次電池の充電や放電等を行うことができる。蓋31は、格納された二次電池14をカバーするものであり、ユーザは、この蓋31を開けて、電池ボックス12内部に二次電池14を装着したり、交換したりする。これにより、ユーザは、電池ボックス12を用いて二次電池を充電することも可能であるし、残容量の無くなった二次電池14を電池ボックス12より外し、他の充電器を用いて二次電池14を充電することも可能である。
【0086】
また、面12−2の下部には、二次電池14の充電状態を表示するLED15、および、図2に示されるシガレット電源用プラグ11を接続するケーブル13の端子24が着脱可能な端子32が設けられている。LED15は、二次電池14を充電中に点灯し、充電が完了すると消灯する。また、二次電池14が電池ボックス12に接続されていなかったり、周囲温度が所定の温度範囲外であったりして、充電できない場合、点滅する。さらに、面12−2に対向する面12−5の中央付近には、図4に示されるように、ケーブル3が接続されている。
【0087】
次に、センサユニットについて説明する。
【0088】
図5は、図1のセンサユニット2の外観の例を示す図である。センサユニット2の図中正面上部中央には、センサ51が設けられている。センサ51は、圧力センサにより構成され、ドアの開閉やガラスの破壊時の車内圧力変化を検出する。なお、センサ51は、圧力センサ以外のセンサであっても良く、例えば、車体の振動を検出する振動センサ、不審者の車内への侵入を検出する焦電センサ、または、タイヤの盗難による車体の傾きを検出する傾斜センサなどであってもよい。
【0089】
また、センサ51の両側には、LED52Aおよび52Bが設けられており、これらのLED52Aおよび52Bは、センサ51が異常を検知した場合等に、状況に応じて点灯、若しくは点滅する。
【0090】
また、センサユニット2の、LED52Aおよび52Bの図中下側の側面には、後述するリモートコントローラから供給される赤外線信号を受信する赤外線受信部53Aおよび53Bが設けられている。ユーザは、携帯しているリモートコントローラを用いて、センサユニット2の設定や操作を行うことができる。
【0091】
センサユニット2の図中下側の面には、ケーブル3の端子を着脱自在に装着可能な端子54の他に、例えば、スピーカ16より出力される警報音よりも大きな警報音を出力する大音量スピーカ57等のオプション装置を接続するためのオプション接続端子55が設けられている。
【0092】
図5に示されるように、大音量スピーカ57の専用ケーブル56がオプション接続端子55に接続されている場合、センサユニット2は、異常発見時に、大音量スピーカ57より警報音を出力させる。
【0093】
図6は、図5のセンサユニット2を横方向より見た図である。
【0094】
センサユニット2のスピーカ16が設けられた面に対向する面には、サンバイザー等にセンサユニット2を簡易的に取り付けるための取り付けバネ61が設けられている。ユーザは、センサユニット2をサンバイザーに取り付ける場合、この取り付けバネ61とセンサユニット2の筐体でサンバイザーを挟み込むようにして設置することができる。
【0095】
図7は、上述したセンサユニット2を制御するためのリモートコントローラの外観を示す図である。
【0096】
図7において、リモートコントローラ70の図中正面の面には、センサユニット2のセンサ51の検出レベルを、微弱なレベルの異常も検出可能なレベルである超微弱レベルに設定するスーパーボタン71、センサ51の検出レベルを、超微弱レベルよりセンサの感度が低い通常レベルに設定するノーマルボタン72、センサユニット2を、車両盗難防止装置として動作する警戒モードに設定する警戒設定ボタン73、および、センサユニット2を、車両盗難防止装置としての動作を停止するように警戒モードを解除させる警戒解除ボタン74が設けられている。
【0097】
また、リモートコントローラ70の図中左側面には、上述した各種のボタンをユーザが操作した場合に、それらの操作をセンサユニット2に伝える為に、赤外線信号を出力する赤外線発信部75が設けられている。
【0098】
ユーザが、このリモートコントローラ70の赤外線発信部75をセンサユニット2の赤外線受信部53Aまたは53Bに向け、上述したスーパーボタン71、ノーマルボタン72、警戒設定ボタン73、または警戒解除ボタン74のいずれかを操作すると、赤外線発信部75より、ユーザの操作に対応する赤外線信号が出力される。センサユニット2の赤外線受信部53Aまたは53Bがその信号を受信すると、センサユニット2は、ユーザの指示に応じた動作を行う。
【0099】
次に、上述したバッテリユニット1およびセンサユニット2の内部の電気的構成例に関して説明する。
【0100】
図8は、図3および図4に示される電池ボックス12の内部の構成例を示すブロック図である。
【0101】
ケーブル13が接続される端子32の正側電極32−1には、電流が逆流して正側電極32−1に流れ込まないようにする逆流防止用ダイオード82のアノードが接続されている。そして逆流防止用ダイオード82のカソードには、電池ボックス12の各部の電気的動作を制御する電源制御部83が接続されている。また、電源制御部83は、ケーブル3が接続される端子の正側電極85に接続される。
【0102】
また、二次電池14は、正側電極が電源制御部83および正側電極85に接続され、負側電極が接地されており、電源制御部83より正側電極85に供給された電力が、二次電池14にも供給されるように構成されている。
【0103】
さらに、充電の状態を表示するLED15は、アノードが電源制御部83に接続され、カソードが、一方の端子が接地されている抵抗84の他方の端子に接続されている。
【0104】
なお、ケーブル13が接続される端子32、およびケーブル3が接続される端子の負側電極については、接地されているので、その説明を省略する。
【0105】
ケーブル13を介して、端子32に接続されたシガレット電源用プラグ11がシガーライタソケットに接続され、車側より電力が供給されると、電池ボックス12の正側電極32−1に電圧が印加される。その電圧は、逆流防止用ダイオード82を介して、電源制御部83に印加される。電源制御部83は、その電圧を、正側電極85より出力し、センサユニット2に印加するとともに、二次電池14が充電可能な場合、二次電池14の正側電極に印加し、二次電池14の充電を開始する。その際、電源制御部83は、LED15のアノードに所定の電圧を印加することにより、LED15に順方向に電流を流し、LED15を点灯させる。
【0106】
また、二次電池14が上述したように接続されていない場合、電源制御部83は、LED15のアノードに所定の電圧を、所定の間隔で断続的に印加することによりLED15を点滅させる。
【0107】
さらに、電源制御部83は、二次電池14の周囲の温度を測定する機能を有しており、二次電池14の周囲温度が第1の所定の温度(例えば、40℃)以上である場合、または、第2の所定の温度(例えば、0℃)以下である場合、二次電池14への充電が不可能であるので、同様に電圧を印加し、LED15を点滅させる。
【0108】
なお、正側電極32−1に電圧が印加されていない場合、二次電池14の正側電極の電圧が、電源制御部83および正側電極85に印加される。これにより、二次電池14が十分に充電されている場合、電池ボックス12は、この二次電池14を用いて、センサユニット2に電力を供給することができる。
【0109】
図9は、図5および図6に示されるセンサユニット2の内部の構成例を示すブロック図である。
【0110】
ケーブル3が接続される端子54の正側電極54−1には、印加された電圧の調整などの処理を行う電源回路部91、および印加された電圧のレベルを監視し、ケーブル3の断線などによりバッテリユニット1からの電源の供給が停止したか否かを監視する断線検知回路部92が接続されている。
【0111】
また、電源回路部91は、センサユニット2の各部を制御するCPU94に調整した電圧を印加するとともに、二次電池14と比較して小容量の二次電池からなる内蔵電池93の正側電極に電圧を印加し、バッテリユニット1からの電源供給が停止した場合に用いられる内蔵電池93を充電する。
【0112】
断線検知回路部92は、電源回路部91への電力の供給が停止し、断線を検知すると、検知したことを示す情報をCPU94に供給する。このとき、センサユニット2の各部は、内蔵電池93より供給される電力を用いて動作する。
【0113】
赤外線受信部53Aおよび53Bを含む赤外線制御部95は、図7に示されるリモートコントローラ70の赤外線発信部75より送信された赤外線信号を受信すると、それを電気信号に変換し、CPU94に供給する。
【0114】
センサ51を含むセンサ部96は、センサ51において異常を検知すると、検知したことを示す情報をCPU94に供給する。
【0115】
CPU94は、以上のように供給された各種の情報に基づいて、異常を警報する警報処理等の各種の処理を行い、LED52Aおよび52Bを含むLED部97を制御して、LED52Aおよび52Bを発光させたり、スピーカ16を含むスピーカ部98を制御して、スピーカ16より警報音を出力したり、大音量スピーカ57等の、端子55に接続されたオプション装置を制御したりする。
【0116】
なお、内蔵電池93は、ケーブル3が切断されるなどした場合に、上述したような警報処理を行うだけの容量があればよい。従って、二次電池14と比較すると、内蔵電池93は小さくて軽い、小型の二次電池を用いることができる。
【0117】
また、以上において、内蔵電池93として、二次電池を用いるように説明したが、これに限らず、一次電池を用いるようにしてもよい。その場合、市販の一次電池を用いるようにして、センサユニット2の製造コストを下げることもできる。
【0118】
なお、図3および図4において、電池ボックス12には、ケーブル3が固定して接続されているように説明したが、これに限らず、プラグやソケット等を用いて、ケーブル3が電池ボックス12より着脱可能であるようにしてもよい。また、図2において、シガレット電源用プラグ11には、ケーブル13が固定して接続されているように説明したが、これに限らず、プラグやソケット等を用いてケーブル13がシガレット電源用プラグ11により着脱可能であるようにしてもよい。
【0119】
さらに、図1のバッテリユニット1において、図10に示されるように、ユーザは、ACアダプタ103のケーブル102の端子101をケーブル13の専用プラグ24が装着される端子32に装着し、家庭用電源を用いて電池ボックス12の二次電池14の充電を行うことが出来るようにしてもよい。
【0120】
次に、各部の動作について説明する。図8の電池ボックス12の電源制御部83は、上述したように、シガレット電源用プラグ11を介して供給される電源を、センサユニットに供給するだけでなく二次電池14の充電を制御する。図11のフローチャートを参照して、図8に示される電池ボックス12が実行する充電制御処理を説明する。
【0121】
最初にステップS1において、電源制御部83は、充電制御処理を終了するか否かを判定する。ユーザが二次電池14を電池ボックス12より外したりして、充電制御処理を行えない場合、電源制御部83は、充電制御処理を終了すると判定し、ステップS2において、終了処理を実行して充電制御処理を終了する。
【0122】
ステップS1において、充電制御処理を終了しないと判定した場合、電源制御部83は、処理をステップS3に進め、二次電池14の電圧が所定の電圧値より低いか否かを判定する。二次電池14の電圧が予め定められた所定の電圧値より高く、二次電池14が満充電の状態であると判定した場合、電源制御部83は、充電処理を行わずにステップS1に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS3において、二次電池14の電圧が所定の電圧値より低いと判定した場合、電源制御部83は、処理をステップS4に進め、二次電池14の周囲の温度が充電可能温度範囲内であるか否かを判定する。
【0123】
電源制御部83は、二次電池14の周囲温度を監視し、予め決められた所定の温度範囲外であり、充電不可能であると判定した場合、充電処理を行わずに処理をステップS1に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS4において、周囲温度が充電可能温度範囲内であると判定した場合、処理をステップS5に進め、充電処理を開始し、二次電池14の正側電極に所定の電圧をかけて二次電池14の充電を開始する。
【0124】
充電処理を開始した電源制御部83は、ステップS6において、二次電池14の周囲の温度が充電可能温度範囲内であるか否かを判定し、周囲温度が充電可能な温度範囲外であり、充電不可能と判定した場合、ステップS7において、充電処理を一時停止する。
【0125】
充電処理を一時停止した電源制御部83は、ステップS8において、充電制御処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS9に進め、二次電池14の周囲の温度が充電可能温度範囲内であるか否かを判定する。そして、二次電池14の周囲温度が充電可能な温度範囲外であり、充電不可能と判定した場合、電源制御部83は、処理をステップS8に戻し、それ以降の処理を繰り返す。すなわち電源制御部83は、ステップS8およびS9の処理を繰り返しながら、周囲温度が充電可能範囲内になるか、充電制御処理を終了するまで待機する。
【0126】
そして、ステップS8において、充電制御処理を終了すると判定した場合、電源制御部83は、ステップS2に処理を進め、終了処理を実行した後充電制御処理を終了する。
【0127】
また、ステップS9において、周囲温度が充電可能温度範囲内であると判定した場合、電源制御部83は、ステップS5に処理を戻し、充電処理を再開する。
【0128】
充電処理を開始後、ステップS6において、周囲温度が充電可能温度範囲内であると判定した場合、電源制御部83は、処理をステップS10に進め、充電制御処理を終了するか否かを判定する。終了すると判定した場合、電源制御部83は、ステップS2に処理を進め、終了処理を実行した後、充電制御処理を終了する。
【0129】
ステップS10において、充電制御処理を終了しないと判定した場合、電源制御部83は、ステップS11に処理を進め、所定の充電終了条件を満たすか否かを判定する。充電終了条件は、充電処理を終了させるための、予め決められた所定の条件であり、例えば、充電時間が1時間を経過した、または、二次電池14の電圧値が規定電圧値以上に達した等の条件が予め設定され、電源制御部83に内蔵されるROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)等に記録されている。これらの条件のうち、いずれも満たされていない場合、電源制御部83は、充電終了条件を満たしていないと判定し、処理をステップS6に戻し、それ以降の処理を行いながら、二次電池14の充電処理を継続させる。
【0130】
また、ステップS11において、上述したような充電終了条件のいずれかを満たすと判定した場合、電源制御部83は、ステップS12において、二次電池14の充電処理を終了し、処理をステップS1に戻す。
【0131】
電池ボックス12の電源制御部83は、以上のようにして、二次電池14の充電を制御する。
【0132】
以上のような電池ボックス12により電源を供給された、図9のセンサユニット2のCPU94は、センサユニット2の各部を制御し、設置された車内の異常を検知する処理を行う。次に、図12および図13のフローチャートを参照して、センサユニットによる制御処理を説明する。
【0133】
最初に、センサユニット2のCPU94は、図12のステップS41において、制御処理を終了するか否かを判定する。このとき、センサユニット2は、センサ51の機能を停止した通常モードである。このように、センサ51の機能を有効にし、警戒活動を行う警戒モードに設定されていない状態で電源の供給が停止するなどして、制御処理を終了すると判定した場合、CPU94は、内蔵電池93を用いて駆動し、処理をステップS42において終了処理を行い、制御処理を終了する。
【0134】
ステップS41において、制御処理を終了しないと判定した場合、CPU94は、ステップS43に処理を進め、赤外線制御部95を制御して、図7に示されるリモートコントローラ70より指示を取得したか否かを判定する。赤外線制御部95よりユーザの指示に関する情報が供給されておらず、指示を取得していないと判定した場合、CPU94は、処理をステップS41に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0135】
ユーザによるリモートコントローラ70の操作に対応する、ユーザの指示に関する情報が赤外線信号として、リモートコントローラ70より供給されると、CPU94は、赤外線制御部95を介して、その情報を取得し、ステップS43において、リモートコントローラ70より指示を取得したと判定し、ステップS44に処理を進める。
【0136】
ステップS44において、CPU94は、その取得した指示が警戒モードの設定を指示する警戒設定指示であるか否かを判定し、警戒設定指示でないと判定した場合、CPU94は、処理をステップS41に処理を戻し、それ以降の処理を行う。ステップS44において、取得した指示が警戒設定指示であると判定した場合、CPU94は、処理をステップS45に進め、通常モードから警戒モードに設定を移行し、図13のステップS46に処理を進める。
【0137】
図13のステップS46において、CPU94は、制御処理を終了するか否かを判定し、終了すると判定した場合、処理を図12のステップS42に戻し、終了処理を行った後、制御処理を終了する。
【0138】
図13のステップS46において、制御処理を終了しないと判定した場合、CPU94は、ステップS47に処理を進め、センサ部96を制御し、異常を検出したか否かを判定する。異常を検出したと判定した場合、CPU94は、処理をステップS49に進める。ステップS47において、センサ51が異常を検知しておらず、異常を検出していないと判定した場合、CPU94は、ステップS48において、断線を検出したか否かを判定する。断線検知回路部92が断線を検知し、その情報をCPU94に供給することにより断線を検出したと判定した場合、CPU94は、処理をステップS49に進め、スピーカ部98を制御して、スピーカ16より警報音を出力したり、LED部97を制御して、LED52Aおよび52Bを点灯させたりして警報を発する警報出力処理を実行する。警報出力処理を実行したCPU94は、処理をステップS50に進める。
【0139】
また、ステップS48において、断線を検出していないと判定した場合、すなわち、車内に異常が認められない場合、CPU94は、ステップS49の処理を省略し、ステップS50に処理を進める。
【0140】
ステップS50において、CPU94は、リモートコントローラ70よりユーザからの指示を受信したか否かを判定する。赤外線制御部95を制御して、ユーザからの指示を受信していないと判定した場合、CPU94は、処理をステップS46に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0141】
また、ステップS50において、リモートコントローラ70よりユーザからの指示を受信したと判定した場合、CPU94は、ステップS51において、その指示が警戒解除設定指示であるか否かを判定する。警戒解除設定指示であると判定した場合、CPU94は、ステップS52において、警戒モードから通常モードに設定を移行し、図12のステップS41に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0142】
ステップS51において、リモートコントローラ70より送信されたユーザからの指示が警戒解除設定指示ではないと判定した場合、CPU94は、ステップS53において、センサ51の検出レベルの設定を指示するセンサ検出レベル設定指示であるか否かを判定する。センサ検出レベルの設定指示ではないと判定した場合、CPU94は、処理をステップS46に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0143】
ステップS53において、センサ検出レベルの設定指示であると判定した場合、CPU94は、ステップS54において、指示されたセンサ検出レベル(超微弱レベルまたは通常レベルのいずれか)に設定し、処理をステップS46に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0144】
以上のようにして、CPU94はセンサユニット2の各部を制御し、設置された車内の警戒処理を行う。
【0145】
以上のように、センサユニット2に電源を供給するバッテリユニット1をセンサユニット2と別体に構成することにより、センサユニット2の小型化および軽量化を実現することができる。これによりセンサユニット2は、車内のより狭いスペースに設置することができ、また、取り付け方法も簡易化することができ、ユーザは、容易にセンサユニット2を好適な位置に設置することができる。さらに、取り付け部材のコストを下げることもできる。
【0146】
通常、上述した構成の車両盗難防止用警報システムにおいて、バッテリユニット1の二次電池14の重量が最も重くなる。しかしながら、ユーザは、その重い二次電池14を格納する電池ボックス12を、例えば座席の下などの、車内の低い位置に設置し、電池ボックス12より軽いセンサユニット2を、例えばサンバイザーやダッシュボード上などの、一般的にセンサ51が異常を検知しやすい、車内の高い位置に設置することができるので、各部を、容易に、より好適な位置に配置することができる。
【0147】
また、上述したように車両盗難防止用警報システムを設置した後、センサユニット2が固定された場所より外れた場合においても、センサユニット2は、二次電池14が内蔵されている場合と比較して軽量化されているので、より安全である。
【0148】
さらに、二次電池14を有するバッテリユニット1をセンサユニット2と別体にすることにより、ユーザの使用感に影響の大きいセンサユニット2のサイズおよび重量を変化させることなく、二次電池14を大容量化することができ、センサユニット2の連続動作時間の長期化を容易に実現することができる。
【0149】
以上において、センサユニット2は、異常を検出した場合、スピーカ16若しくは大音量スピーカ57より警報音を出力したり、LED52Aおよび52Bを発光させたりするように説明したが、これに限らず、例えば、センサユニット2がユーザが保持するリモートコントローラと無線通信を行い、そのリモートコントローラに警報情報を供給するようにしてもよい。
【0150】
図14および図15は、センサユニット2の他の例を示す外観図である。
【0151】
図14において、センサユニット2の図中正面上部には、図5のセンサ51と同様の圧力センサからなる、センサ141が設けられている。また、センサ141の両側には、図5のLED52Aおよび52Bと同様の、LED142Aおよび142Bが設けられている。
【0152】
センサユニット2の図中左側面には、後述するリモートコントローラと無線通信を行うためのアンテナ143が設けられており、センサユニット2は、このアンテナ143を介して、リモートコントローラと所定の周波数で無線通信を行う。
【0153】
また、センサユニット2の図中下側の面には、ケーブル3を接続する端子144の他に、図5のオプション接続端子55と同様のオプション接続端子145が設けられている。
【0154】
さらに、センサユニット2の図中右側面には、図15に示されるように、センサ141の感度の設定を切り替える検出レベル設定スイッチ151、および、センサユニット2の動作モードを切り替える警報音設定スイッチ152が設けられている。ユーザは、検出レベル設定スイッチ151を操作することにより、センサ141の検出レベルを超微弱レベルに設定したり、通常レベルに設定したりする。また、ユーザは、警報音設定スイッチ152を操作することにより、センサユニット2を警戒モードに設定したり、解除したりする。
【0155】
なお、図示は省略するが、図6の場合と同様に、センサユニット2の背面に、取り付けバネ61が設けられているようにしてもよい。
【0156】
図16乃至図20は、上述したセンサユニット2を制御するためのリモートコントローラの外観の例を示す図である。
【0157】
図16において、リモートコントローラ161の図中正面の面161−1には、リモートコントローラ161に内蔵される二次電池の充電に関する表示を行うバッテリ表示LED162、センサの警戒モードの設定を表示するセンサ警戒モード表示LED163、当て逃げ異常に関する表示を行う当て逃げ異常表示LED164、ガラス破壊異常に関する表示を行うガラス破壊異常表示LED165、および、ドアの開閉異常に関する表示を行うドア開閉異常表示LED166等のLED群が設けられている。
【0158】
バッテリ表示LED162は、リモートコントローラ161に内蔵される二次電池の充電が行われている間点灯する。また、二次電池の残容量が少なくなった場合、点滅してユーザに通知する。
【0159】
センサ警戒モード表示LED163は、センサユニット2が警戒モードに設定されている場合赤色に点灯し、警戒モードが解除されている場合(非警戒の状態の場合)、緑色に点灯する。
【0160】
また、当て逃げ異常表示LED164は当て逃げやそれに相当する強い衝撃を検出した場合に点灯し、ガラス破壊異常表示LED165はガラス破壊を検出した場合に点灯し、ドア開閉異常表示LEDは、ドアが開いたことを検出した場合に点灯する。
【0161】
また、リモートコントローラ161には、センサユニット2と無線通信を行うためのアンテナが内蔵されている。
【0162】
図17は、リモートコントローラ161の面161−1に対向する面162−1の例を示す図である。図17の図中下側には、リモートコントローラ161の内部に格納されたニッケル水素電池等の二次電池を固定するための蓋である電池カバー171が設けられている。ユーザは、この電池カバー171を開いて、中に装着された二次電池を交換することできる。
【0163】
また、図16のリモートコントローラ161の図中右側面161−3には、図18に示されるように、通信状況の確認や、警戒モードの設定または解除を指示するための確認設定ボタン181が設けられている。ユーザは、例えば、確認設定ボタン181を押下し、所定の時間内に離すことにより、通信状態の確認を指示する。以上のような操作をユーザが行うと、リモートコントローラ161は、内蔵されるアンテナを介して、センサユニット2と無線通信を行い、通信状態の確認の為の処理を行う。ユーザが、確認設定ボタン181を例えば2秒以上押下した場合、リモートコントローラ161は、内蔵されるアンテナを介して、センサユニット2と無線通信を行い、現在設定されている警戒モードの設定を切り替えさせる。
【0164】
図18に示される面161−3に対向する面161−4においては、図19に示されるように、リモートコントローラ161の電源のONまたはOFFを行う電源スイッチ191が設けられている。また、面161−4の下部には、リモートコントローラ161に内蔵される二次電池の充電用コネクタを格納するための充電コネクタカバー192が設けられている。
【0165】
図16のリモートコントローラ161の図中底面161−5には、図20に示されるように、上述したような、二次電池を格納する電池カバー171および充電用コネクタを格納する充電コネクタカバー192が設けられている。
【0166】
以上に示されるような、リモートコントローラ161を用いて、ユーザは、センサユニット2の設定を指示する。リモートコントローラ161は、入力されたユーザの指示を、内蔵アンテナを介して、無線通信によりセンサユニット2に送信する。また、異常を発見した場合、センサユニット2は、その情報を、アンテナ143を介してリモートコントローラ161に送信する。リモートコントローラ161は、その情報に基づいて、対応するLEDを発光させ、情報の内容をユーザに通知する。
【0167】
以上のように構成することで、ユーザは、車外からセンサユニットを操作でき、さらに、車外において、警報音だけでなく、リモートコントローラ161の表示によっても、センサユニット2が異常を検知したことを知ることができる。
【0168】
図21は、図14および図15に示されるセンサユニット2の内部の構成例を示すブロック図である。
【0169】
ケーブル3が接続される端子144の正側電極144−1には、印加された電圧の調整などの処理を行う電源回路部211、および印加された電圧のレベルを監視し、ケーブル3の断線などによりバッテリユニット1からの電源の供給が停止したか否かを監視する断線検知回路部212が接続されている。
【0170】
また、電源回路部211は、センサユニット2の各部を制御するCPU214に調整した電圧を印加するとともに、二次電池14と比較して小容量の二次電池からなる内蔵電池213の正側電極に電圧を印加し、内蔵電池213を充電する。そして、電源回路部211への電圧の印加が停止すると、内蔵電池213に充電された電荷がCPU214に供給される。
【0171】
断線検知回路部212は、電源回路部211への電力の供給が停止し、断線を検知すると、検知したことを示す情報をCPU214に供給する。
【0172】
検出レベル設定スイッチ151および警報音設定スイッチ152を含むスイッチ部215は、ユーザによる検出レベル設定スイッチ151または警報音設定スイッチ152の操作を検出し、その操作に対応する処理をCPU214に指示する。
【0173】
センサ141を含むセンサ部216は、センサ141において異常を検知すると、検知したことを示す情報をCPU214に供給する。
【0174】
セレクタ218は、アンテナ143に接続する回路を切り替える処理を行い、無線受信部219および無線送信部220のいずれかをアンテナ143に接続する。セレクタ218は、アンテナ143を介して受信された、図16乃至図20に示されるリモートコントローラ161からの送信信号を取得すると、無線受信部219に供給する。無線受信部219は、取得した信号を処理し、信号より情報を抽出してCPU214に供給する。
【0175】
CPU214は、以上のように供給された各種の情報に基づいて、異常を警報する警報処理等の各種の処理を行い、LED部217を制御してLED142Aおよび142Bを発光させたり、スピーカ部221を制御してスピーカ16より警報音を出力したり、無線送信部220を制御して、警報に関する情報を、所定の無線通信方式に基づいて、アンテナ143を介してリモートコントローラ161に送信したり、端子145に接続されたオプション装置を制御したりする。
【0176】
なお、内蔵電池213は、ケーブル3が切断されるなどした場合に、上述したような警報処理を行うだけの容量があればよい。従って、二次電池14と比較すると、内蔵電池213は小さくて軽い、小型の二次電池を用いることができる。また、以上において、内蔵電池213として、二次電池を用いるように説明したが、これに限らず、一次電池を用いるようにしてもよい。その場合、市販の一次電池を用いるようにして、センサユニット2の製造コストを下げることもできる。
【0177】
次に、図22および図23のフローチャートを参照して、図21に示されるセンサユニット2による制御処理を説明する。
【0178】
最初に、センサユニット2のCPU214は、図22のステップS81において、制御処理を終了するか否かを判定する。このとき、センサユニット2は、センサ141の機能を停止した通常モードである。このように、センサ141の機能を有効にし、警戒活動を行う警戒モードに設定されていない状態で電源の供給が停止するなどして、制御処理を終了すると判定した場合、CPU214は、内蔵電池213を用いて駆動し、処理をステップS82において終了処理を行い、制御処理を終了する。
【0179】
ステップS81において、制御処理を終了しないと判定した場合、CPU214は、ステップS83に処理を進め、無線受信部219を制御して、リモートコントローラ161より指示を取得したか否かを判定する。無線受信部219よりユーザの指示に関する情報が供給されておらず、指示を取得していないと判定した場合、CPU214は、処理をステップS81に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0180】
ユーザによるリモートコントローラ161の操作に対応する、ユーザの指示に関する情報が、所定の周波数の無線信号として、リモートコントローラ161より供給されると、CPU214は、無線受信部219を介して、その情報を取得し、ステップS83において、リモートコントローラ70より指示を取得したと判定し、ステップS84に処理を進める。
【0181】
ステップS84において、CPU214は、その取得した指示が警戒モードの設定を指示する警戒設定指示であるか否かを判定し、警戒設定指示でないと判定した場合、CPU214は、処理をステップS81に処理を戻し、それ以降の処理を行う。ステップS84において、取得した指示が警戒設定指示であると判定した場合、CPU214は、処理をステップS85に進め、通常モードから警戒モードに設定を移行し、図23のステップS86に処理を進める。
【0182】
図23のステップS86において、CPU214は、制御処理を終了するか否かを判定し、終了すると判定した場合、処理を図22のステップS82に戻し、終了処理を行った後、制御処理を終了する。
【0183】
図23のステップS86において、制御処理を終了しないと判定した場合、CPU214は、ステップS87に処理を進め、センサ部216を制御し、異常を検出したか否かを判定する。異常を検出したと判定した場合、CPU214は、処理をステップS88に進める。CPU214は、ステップS88において、スピーカ部221を制御して、スピーカ16より警報音を出力したり、LED部217を制御して、LED142Aおよび142Bを点灯させたりして警報を発する警報出力処理を実行する。CPU214は、さらに、ステップS89において、無線送信部220を制御して、アンテナ143を介して、ユーザが携帯しているリモートコントローラ161に、異常を通知する情報である警報情報を供給する。
【0184】
ステップS90において、CPU214は、リモートコントローラ161よりユーザからの指示を受信したか否かを判定する。無線受信部219を制御して、ユーザからの指示を受信していないと判定した場合、CPU214は、処理をステップS86に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0185】
また、ステップS90において、リモートコントローラ161よりユーザからの指示を受信したと判定した場合、CPU214は、ステップS91において、その指示が警戒解除設定指示であるか否かを判定する。警戒解除設定指示であると判定した場合、CPU214は、ステップS92において、警戒モードから通常モードに設定を移行し、図22のステップS81に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0186】
ステップS87において、センサ141が異常を検知しておらず、異常を検出していないと判定した場合、CPU214は、ステップS93において、断線を検出したか否かを判定する。断線検知回路部212が断線を検知し、その情報をCPU214に供給することにより断線を検出したと判定した場合、CPU214は、処理をステップS88に進め、それ以降の処理を実行する。
【0187】
また、ステップS93において、断線を検出していないと判定した場合、すなわち、車内に異常が認められない場合、CPU214は、ステップS88およびS89の処理を省略し、ステップS90に処理を進め、それ以降の処理を実行する。
【0188】
ステップS91において、リモートコントローラ161より送信されたユーザからの指示が警戒解除設定指示ではないと判定した場合、CPU214は、ステップS94において、センサ141の検出レベルの設定を指示するセンサ検出レベル設定指示であるか否かを判定する。センサ検出レベルの設定指示ではないと判定した場合、CPU214は、処理をステップS86に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0189】
ステップS94において、センサ検出レベルの設定指示であると判定した場合、CPU214は、ステップS95において、指示されたセンサ検出レベル(超微弱レベルまたは通常レベルのいずれか)に設定し、処理をステップS86に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0190】
以上のようにして、CPU214はセンサユニット2の各部を制御し、設置された車内の警戒処理を行う。
【0191】
以上において、バッテリユニット1は、シガレット電源用プラグ11および電池ボックス12が別体として構成されるように説明したが、これに限らず、例えば、図24に示されるバッテリユニット241のように、シガレット電源用プラグ11および電池ボックス12がそれぞれ、プラグ部242およびバッテリ部243として一体化して構成されるようにしてもよい。
【0192】
図24において、車両盗難防止用警報システムは、ケーブル3により互いに電気的に接続されたバッテリユニット241およびセンサユニット2により構成される。
【0193】
バッテリユニット241は、図示せぬ車に設けられたシガーライタソケットに接続されるプラグ部242および二次電池14を内蔵するバッテリ部243により構成される。プラグ部242は、図示せぬシガーライタソケットに電気的に接続可能な専用のプラグであり、接続されたシガーライタソケットを介して、車のエンジンによる発電、若しくは、カーバッテリにより供給される電力を取得するための電源プラグである。
【0194】
バッテリ部243は、ケーブル3が接続される端子244を備えており、プラグ部242を介して車側より供給された電力を、ケーブル3を介して電気的に接続されたセンサユニット2に供給する。また、バッテリ部243には、二次電池14が内蔵されており、プラグ部242より供給される電力を用いて、二次電池14に充電を行うことが出来るとともに、プラグ部242より電源が供給されない場合、二次電池14を用いて、端子244に接続されたケーブル3を介して、センサユニット2に電源を供給する。また、バッテリ部243には、電池部14の充電状態を示すLED15が設けられている。
【0195】
なお、バッテリユニット241の内部の構成は、図1に示されるバッテリユニット1の場合と基本的に同様の構成であり、バッテリユニット241の動作は、図1に示されるバッテリユニット1の場合と基本的に同様であるので、それらの説明は省略する。
【0196】
また、図24のバッテリユニット241において、図25に示されるように、ユーザは、ACアダプタ251のケーブル252の端子253をケーブル3が装着される端子244に装着し、家庭用電源を用いてバッテリユニット241のバッテリ部243に格納された二次電池14の充電を行うことが出来るようにしてもよい。
【0197】
以上のように構成することにより、ユーザは、二次電池14を格納するバッテリユニット241を、容易に、満充電状態の二次電池14を格納する予備のバッテリユニット241と交換し、センサユニット2を動作させながら、家庭用電源などを用いて、残容量が無くなった二次電池を充電することができる。
【0198】
なお、以上においては、車両盗難防止用警報システムについて説明したが、これに限らず、本発明は、本体部と本体部の電源となるバッテリ部により構成され、かつ、本体部とバッテリ部が別体で構成されていればよく、バッテリ部を電源として本体部を動作させるシステムであれば、どのようなシステムにも適用できる。
【0199】
また、本発明は、車載用のシステムに限定されないが、例えば、上述した車両盗難防止用警報システムのように、設置場所の限られた狭い空間に本体部を設置しなければならない場合や、本体部を目立たなくするようにしなければならない場合等、本体部を小型化および軽量化することにより効果を得られる場合に、特に、好適である。
【0200】
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0201】
この記録媒体は、図示は省略するが、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM,DVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されている電源制御部83、CPU94、またはCPU214に内蔵されているROMまたはRAMなどで構成される。
【0202】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0203】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、装置を好適に設置することができる。特に、車両盗難防止装置の小型化および軽量化を実現し、より安全かつ容易に設置することができるとともに、コストの増大を抑制しつつ、バッテリの大容量化および利便性の向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した車両盗難防止用警報システムの構成例を示す図である。
【図2】図1のシガレット電源用プラグおよびケーブルの外観の例を示す図である。
【図3】図1の電池ボックスの外観の例を示す斜視図である。
【図4】図1の電池ボックスの外観の例を示す斜視図である。
【図5】図1のセンサユニットの外観の例を示す図である。
【図6】図1のセンサユニットの外観の例を示す図である。
【図7】図5および図6のセンサユニットを制御するためのリモートコントローラの外観を示す図である。
【図8】図3および図4に示される電池ボックスの内部の構成例を示すブロック図である。
【図9】図5および図6に示されるセンサユニットの内部の構成例を示すブロック図である。
【図10】図1の電池ボックスにACアダプタを接続する例を示す図である。
【図11】図8に示される電池ボックスが実行する充電制御処理を説明するフローチャートである。
【図12】センサユニットによる制御処理を説明するフローチャートである。
【図13】センサユニットによる制御処理を説明する、図12に続くフローチャートである。
【図14】センサユニットの他の例を示す外観図である。
【図15】センサユニットの他の例を示す外観図である。
【図16】図14および図15のセンサユニットに対応するリモートコントローラの外観の例を示す図である。
【図17】図14および図15のセンサユニットに対応するリモートコントローラの外観の例を示す図である。
【図18】図14および図15のセンサユニットに対応するリモートコントローラの外観の例を示す図である。
【図19】図14および図15のセンサユニットに対応するリモートコントローラの外観の例を示す図である。
【図20】図14および図15のセンサユニットに対応するリモートコントローラの外観の例を示す図である。
【図21】図14および図15に示されるセンサユニットの内部の構成例を示すブロック図である。
【図22】図21に示されるセンサユニットによる制御処理を説明するフローチャートである。
【図23】図21に示されるセンサユニットによる制御処理を説明する、図22に続くフローチャートである。
【図24】バッテリユニットの他の構成例を示す図である。
【図25】図24のバッテリユニットにACアダプタを接続する例を示す図である。
【符号の説明】
1 バッテリユニット
2 センサユニット
11 シガレット電源用プラグ
12 電池ボックス
14 二次電池
16 スピーカ
61 取り付けバネ
83 電源制御部
92 断線検知回路部
93 内蔵電池
94 CPU
212 断線検知回路部
214 CPU
241 バッテリユニット
242 プラグ部
243 バッテリ部

Claims (18)

  1. 車両の内部に設置された状態で周囲の異常を検知する警報装置と、
    前記警報装置と異なる筐体として前記車両の内部に設置され、前記警報装置にケーブルを介して着脱可能に接続されるとともに、前記車両の給電装置にケーブルを介して着脱可能に接続され、前記警報装置に電力を供給する電源供給装置と
    を備える、車両盗難防止用の警報システムであって、
    前記警報装置は、
    前記電源供給装置より供給された電力により動作し、前記警報装置の周囲の状態を監視し、異常を検出する検出手段と、
    前記電源供給装置より供給された電力により動作し、前記検出手段により、前記異常を検出した場合、警報する警報手段と、
    前記検出手段および前記警報手段を制御する第1の制御手段と
    を備え、
    前記電源供給装置は、
    前記給電装置より電力を取得する取得手段と、
    蓄電素子からなり、前記取得手段により取得された前記電力を蓄電する第1の蓄電手段と、
    前記取得手段により取得された前記電力、または前記第1の蓄電手段により蓄電された前記電力を前記警報装置に供給する第1の電力供給手段と、
    前記第1の電力供給手段を介して前記警報装置に前記電力を供給しながら、前記第1の蓄電手段への前記電力の供給を制御する第2の制御手段と
    を備えることを特徴とする警報システム。
  2. 前記警報装置は、前記車両に簡易的に取り付けるための取り付け部材を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の警報システム。
  3. 前記給電装置は、シガーライタソケットである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の警報システム。
  4. 前記第1の蓄電手段は、前記電源供給装置より着脱可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の警報システム
  5. 前記第2の制御手段は、前記第1の蓄電手段の出力電圧が所定の閾値以下である場合、前記第1の蓄電手段を制御して、前記取得手段により取得された前記電力を蓄電させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の警報システム。
  6. 前記電源供給装置は、前記第1の蓄電手段の周囲の温度を計測する温度計測手段をさらに備え、
    前記第2の制御手段は、前記温度計測手段による計測結果が所定の温度範囲内である場合、前記第1の蓄電手段を制御して、前記取得手段により取得された前記電力を蓄電させる
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の警報システム。
  7. 前記第2の制御手段は、前記第1の蓄電手段による蓄電開始時刻より所定の時間が経過した場合、前記第1の蓄電手段を制御して、前記取得手段により取得された前記電力の蓄電を終了させる
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の警報システム。
  8. 前記電源供給装置は、前記第1の蓄電手段による蓄電に関する情報を表示する表示手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の警報システム。
  9. 前記検出手段は、前記警報装置の周囲の圧力変化、前記警報装置の振動、前記警報装置の周囲の温度変化、または、前記警報装置の傾斜のうち、少なくともいずれか1つを検出する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の警報システム。
  10. 前記警報手段は、警報音を出力する音声出力部および発光素子からなる発光部のうち、少なくともいずれかを有し、音声または光により警報する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の警報システム。
  11. 前記第1の制御手段は、前記警報装置の動作モードを、前記検出手段および前記警報手段を動作させる第1のモードと、前記検出手段および前記警報手段を動作させない第2のモードとのうち、いずれか一方に設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の警報システム。
  12. 前記警報装置は、
    前記電源供給装置からの電力の供給停止を検出する電源異常検出手段と、
    電力を供給する第2の電力供給手段と
    をさらに備え、
    前記第1の制御手段は、前記電源異常検出手段により異常が検出された場合、前記第2の電力供給手段より供給された前記電力を用いて動作し、その際、前記警報装置の動作モードが前記第1のモードであれば、前記警報手段を制御し、警報させる
    ことを特徴とする請求項11に記載の警報システム。
  13. 前記第2の電力供給手段は、一次電池からなる
    ことを特徴とする請求項12に記載の警報システム。
  14. 前記第2の電力供給手段は、蓄電素子からなり、前記電源供給装置より供給された電力を蓄電する第2の蓄電手段を備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の警報システム。
  15. 前記警報装置は、ユーザからの指示を受け付ける受け付け手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の警報システム。
  16. 前記受け付け手段は、前記警報装置と別体に構成され、受け付けた前記ユーザからの指示を赤外線または電波を用いた無線通信を介して、前記警報装置に供給する
    ことを特徴とする請求項15に記載の警報システム。
  17. 前記警報手段は、電波を用いた無線通信を行う無線通信手段をさらに備え、
    前記検出手段により異常が検出された場合、前記異常を警報する警報情報を、前記無線通信手段による無線通信を用いて、前記ユーザが携帯する無線受信装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の警報システム。
  18. 請求項1に記載の警報システムの電源供給装置。
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