JPH11115686A - 車両の扉部開情報を検出する方法、およびその方法を利用した車両不正使用警告装置。 - Google Patents

車両の扉部開情報を検出する方法、およびその方法を利用した車両不正使用警告装置。

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JPH11115686A
JPH11115686A JP28412097A JP28412097A JPH11115686A JP H11115686 A JPH11115686 A JP H11115686A JP 28412097 A JP28412097 A JP 28412097A JP 28412097 A JP28412097 A JP 28412097A JP H11115686 A JPH11115686 A JP H11115686A
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Masahiro Nakazato
正博 中里
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉部開閉に伴って点灯するランプと光結合さ
せる構造を検出構造とした場合、必然的に室内ランプに
近接した位置に検出器が設けられる。従って、未然に状
況を察知して、その検出器をそとから破壊するなどの処
置が可能となる。また、複数のランプに同従来の検出器
を対応させるためには、複数個の検出器が必要となるの
で不経済であった。 【解決手段】 車両のバッテリーの電極間の一定値を越
える電圧変動を検出することで扉部開閉を認識する扉部
開情報を検出する方法が提供され、その応用した装置と
しては、扉部開閉に伴って点灯するランプ自動点灯機能
を有する車両のバッテリーの電極間の一定値を越える電
圧変動に応じて信号を発生する第1検手段と、第1検出
手段の発生した信号に応じて警報状態を開始する警報手
段と、車両のバッテリーの電極間の連続的な電圧変動も
しくは、予め定めた値を越える電圧変動に応じて上記警
報手段の警報動作を停止させる第2検出手段とからなる
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は扉部開閉に伴って点
灯するランプ自動点灯機能を有する車両の扉部の開閉を
検出する方法および、その検出方法を利用した車両の不
正利用を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両不正使用警告装置としては、
扉部開閉に伴って点灯するランプと光結合する光センサ
によるランプ点灯検知時に警報起動信号を光、超音波ま
たは電波で発生させ、この信号により受信手段側の警報
発生部を作動させて、車両の盗難を未然に防止すように
考えられた、特開平01-314648号が一例として挙げら
れ、この技術は、図4の(a)および(b)を参照してさらに
説明すると、車内ZAの天井ZBに設けられたル−ムランプ
Z6の近傍位置に第1ユニツトZCを取付け、その外側にル
−ムランプZ6と光結合するように受光面Z8をル−ムラン
プZ6に向けて光センサZ9を取付ける。第1ユニツトZCの
内側には、ドア開閉検知部Z10と電源用バツテリとを内
蔵し、ドア開閉検知部Z10は、光センサZ9の出力信号に
基づきル−ムランプZ6の消灯から点灯状態への変化を駆
動部Z13が検出した時、警報起動信号Z12を出力し、赤外
線発光ダイオ−ドZ11を駆動するように構成する。そし
てこの発光ダイオ−ドZ11からの赤外光Z14を受信手段Z1
5で受光した際、警報発生部Z16におけるスピ−カZ21か
ら警報音を発声させるように構成されたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、扉部開
閉に伴って点灯するランプと光結合させる構造を検出構
造とした場合、必然的に室内ランプに近接した位置に検
出器が設けられる。その結果として、侵入者は、その不
正使用手段を除去する可能性が高い。この除去作業を困
難にするためには、警報動作を行なう機械を車内から車
両のボディー内に導入しなければならず、装着作業は複
数箇所に渡るという利用者にとって不便な商品となる。
また、複数のランプに従来の検出器を対応させるために
は、複数個の検出器が必要となるので不経済であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、扉部開閉に伴って点灯するランプ自
動点灯機能を有する車両において、車両のバッテリーの
電極間の一定値を越える電圧変動を検出することで扉部
開閉を認識する扉部開情報を検出する方法が提供され
る。
【0005】また、上記方法を利用する本発明は、扉部
開閉に伴って点灯するランプ自動点灯機能を有する車両
のバッテリーの電極間の一定値を越える電圧変動に応じ
て信号を発生する第1検手段と、第1検出手段の発生し
た信号に応じて警報状態を開始する警報手段と、車両の
バッテリーの電極間の連続的な電圧変動もしくは、予め
定めた値を越える電圧変動に応じて上記警報手段の警報
動作を停止させる第2検出手段とからなることを特徴と
する車両不正使用警告装置が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、扉部開閉に伴って点灯
するランプ自動点灯機能を有する車両において、扉の開
く動作に伴って、ルームランプや、その他予備灯が点灯
することにより、バッテリーの両端子間に顕著な電圧変
動が生じる。その電圧変動を検出することで、扉部が開
かれたことを認識するものである。また、通常のランプ
はフィラメントを備えたランプを使用しているため、フ
ィラメントが高熱になるまでの初期状況において、直流
抵抗は低く、電力消費が大きく、フィラメントが高熱に
なり、発光状態になる時点では直流抵抗は高く電力消費
は少なくなるという特徴を有している。そのために、数
ワット程度のランプの点灯であってもバッテリーの両端
子間には顕著な電圧変動が生じる。この変動を検出する
ことにより、車両中の扉部が開いたことを認識すること
が可能となる。なお、扉部とは、搭乗者の出入り用のド
ア、あるいはトランクや、後部の荷物専用のドアなどを
含む。また、この検出結果によって、利用され得る応用
としては、不正利用者がドアを開けたことを認識するこ
とにより、盗難者の不正利用または子供の悪戯による車
両の不正使用を防止する装置に利用し得る。または、車
両停止後に例えばトランクの荷出しをし、閉め忘れた場
合に警告音を発する扉部閉め忘れ防止装置として使用し
得る。さらに、ランプの接続不良やドア部に使用される
ランプ用スイッチの動作不良などで、車両の停止後に何
らかの刺激によりランプ類が点灯して、バッテリーの大
きな消耗を来すような状況が生じた場合においても検出
することが可能となる。
【0007】さて、上記のランプ類の検出された結果を
有効に利用する1つの形態として、車両不正使用警告装
置が挙げられる。この装置の具体的な構成は、{1} 扉部
開閉に伴って点灯するランプ自動点灯機能を有する車両
のバッテリーの電極間の一定値を越える電圧変動に応じ
て信号を発生する第1検手段と、{2} 第1検出手段の発
生した信号に応じて警報状態を開始する警報手段と、
{3} 車両のバッテリーの電極間の連続的な電圧変動もし
くは、予め定めた値を越える電圧変動に応じて上記警報
手段の警報動作を停止させる第2検出手段とからなる。
【0008】また上記{1} の手段は、バッテリーの両端
子に直接電気的なケーブルを接続して、電圧を監視して
もよいが、利用条件に応じてバッテリーから引き込まれ
た電子機器の一部の中に設けるなど、電圧変動の電圧の
サンプルを得る箇所は適宜選択が可能である。
【0009】また上記{2} の手段は、{1} の手段から得
られた信号に対して、即座に警報状態を開始してもよい
し、あるいは一定時間経過後に警報状態を開始する。あ
るいはそれらの複合とするなどは適宜組み合わせて利用
ができ得る。
【0010】さらに、上記{3} の車両のバッテリーの電
極間の連続的な電圧変動とは、エンジン始動に伴うセル
モータの回転、エンジン始動後にダイナモの発電に伴っ
て、あるいは、ルームランプを予め定めた周期で連続的
に人為的にオンオフさせることを意味する。一方、予め
定めた値を越える電圧変動とは、例えば、エンジン開始
時においてセルモータを始動させることで、ランプを点
灯した場合に比べて大幅な電圧低下が生じ、さらに、エ
ンジンが順調に始動することで、今度は発電用のダイナ
モが始動してバッテリーが充電状態へなるので、この間
の電圧変動は極めて顕著に大きい。従って、ランプの点
灯時の電圧低下に伴う値より認識できる程度差を付けた
大きな値にしておくことにより、的確にエンジン始動が
なされたことが判明する。これら周期的な電圧変動と所
定の値の電圧変動の検出により、その検出時に利用して
いる人はエンジンの鍵を所有している。即ち、正式の利
用者であるということが自動的に確認が得られる。そし
て、この確認が得られた時点で上記{2} の警報状態を停
止するように指令を行なう。
【0011】ところで、警報状態とは、不正な利用者
を、なるべく早くその車両から退散させることを第1番
目の目的としているが、必要に応じて、その警報状態と
は、電波、超音波、不可視光線などの媒体によって、そ
の不正な利用者には気が付かれずに、警察やセキュリテ
ィー施設の関係者へ情報伝達することも含む。
【0012】
【実施例】実施例について図面およびフローチャートを
参照して説明する。最初に、本発明の一実施例を示すフ
ローチャートである図1を参照する。図中においてステ
ップ1において、本発明をバッテリーのプラス端子とマ
イナス端子へ接続をして電源供給を行なう。ステップ2
においては、ステップ1で接続状態となったバッテリー
の両端子間の一定以上の変動状態を検出する。そして、
変動を検出した時点で、ステップ4へその変動を確認し
たことを例えば、トリガー電圧として伝達する。
【0013】一方、ステップ3はステップ2と同様に電
圧変動を検出するステップであるが、その電圧変動の中
でも、下記の{A} 、{B} および{C} の条件でキーを有す
る正しい利用者であることを例えば、所定時間内にエン
ジン動作がされているか否かを検出する。即ち、 {A} エンジン始動のためにセルモータを始動することに
より連続的な電圧変動がバッテリーのプラスマイナス両
端子間に現れる。この電圧変動の中でも連続的であると
いう特徴からエンジン始動がなされたこと、あるいは、
ドアを一定の周期で数回開閉するかルームランプのスイ
ッチを周期的に数回オンオフを繰り返すことにより、バ
ッテリー間に連続的な電圧変動を生じさせ、それを自動
的に検出する。 {B} エンジン始動時における大きな平均電位差を検出す
る。つまり、始動時のセルモータを開始した時点で開始
前に比較して、平均的な電位はマイナスへ大きく落ち
る。この特徴からエンジン始動がなされたことを自動的
に検出する。 {C} エンジン始動時における大きな平均電位差を検出す
る。つまり、始動時のセルモータを開始した時点で開始
前に比較して、平均的な電位はマイナスへ大きく落ち
る。そしてエンジンが順調に始動された段階から、バッ
テリーは充電状態となるので、エンジン始動前に比較し
て平均的な電位がプラスへ大きく変化する。以上の特徴
からエンジン始動がなされたことを自動的に検出する。 以上の{A} 、{B} および{C} の条件でエンジンが動作し
ている否かを検出して、エンジンが動作していると自動
的に検出されると、ステップ3からはエンジンが動作さ
れていると確認されている時点で停止信号がステップ4
およびステップ5に向けて送られる。なお、必要に応じ
て上記{A} の周期的な電圧変動の感知感度を上げること
で、例えば、ドアを周期的に数回開閉させる。あるい
は、ルームランプの電源を周期的にオンオフさせること
により、{A} の動作を擬似的に作り出し得るようにす
る。その結果として、例えば、真の利用者が車内に入っ
て作業をする際に、エンジンは種々の事情により始動し
たくない場合に利用が可能となる。
【0014】ステップ4においては、次ぎに示すaおよ
びbの条件下ではステップ2で発生したトリガーをステ
ップ5へ伝達を阻止し、それ以外の状態ではステップ2
で発生したトリガーをそのままステップ5へ通過させる
動作を行なう。 a…ステップ3においてエンジンが動作していると確認
された信号をステップ4へ伝達されている間。 b…ステップ3においてエンジンが動作していると確認
された信号をステップ4へ伝達され、その伝達された信
号が途絶えてから予め定めた時間の間。
【0015】ステップ5においては、エンジンが動作し
ている際にステップ3からステップ5に向けて伝達され
ている停止信号を受けた時点で、下記の動作を停止する
とともに、次ぎのステップ3を通過してきたトリガーを
ステップ5が受けた場合には下記に示した動作の最初の
動作からスタートするようにされる。さて、下記の動作
とは、トリガーを受けた時点から、第1の動作が開始さ
れる。第1の動作とは、例えば、室内では聴こえるが室
外では聴こえない音圧レベルのブザー音が鳴る。あるい
は、警告用として予め収録しておいたものが鳴る。さ
て、第1の動作を開始してから、予め予定した時間(例
えば2分)を経過すると、第2の動作を開始する。この
第2の動作とは、例えば、室外でも明瞭に聴こえる音圧
レベルのブザー音を鳴らす、あるいは、室外で確認でき
るレベルの電磁波を放出する。
【0016】図2は、図1のフローチャートを具現化す
る一実施例を示すブロック図である。図中において、1
はバッテリー、2はプラス端子、3はマイナス端子、4
はパルス成分検出部、5はエンジン状態検出部、6は電
圧変動幅検出器、7は連続的電圧変動検出部、8は作動
条件設定部、9は警報動作部、10は遅延回路、11はブザ
ー音量制御部、そして12は本装置外装部である。
【0017】さて、バッテリー1はドア開動に伴ってル
ームランプが点灯する機構を備えた車両のバッテリー1
を示している。このバッテリーの電極であるプラス端子
2、マイナス端子3には、本発明の構成部材が内臓され
る本装置外装部12から突出させた接続ケーブル13が接続
され、本装置内へバッテリーの電気を供給している。接
続ケーブル13は本装置外装部12内部で分岐されて、一方
はパルス成分検出部に、他方はエンジン状態検出部に接
続される。
【0018】このパルス成分検出部は、バッテリー1か
ら印加される電圧中において、急激な電圧変動を検出し
て、検出されたパルス状の電圧変動よりも大きな電圧変
動のパルスを出力する。この動作を行う一例としては、
コンデンサーなどで直流成分をカットして、交流成分の
みを通過させ、この通過させた信号を増幅することで、
大きなパルス状の出力を得ることができる。
【0019】一方、エンジン状態検出部は、バッテリー
1から印加される電圧中において、周期的な電圧変動を
検出する、連続的電圧変動検出部7と、電圧変動幅を検
出する電圧変動幅検出部6と、上記電圧変動幅で検出さ
れた連続的な、もしくは間欠的なデータを一時的に記憶
して、時系列的に変化する複数の電圧の差を監視する、
電圧値メモリーおよび比較部とから構成されている。
【0020】まず、連続的電圧変動検出部では、バッテ
リー1から印加される電圧中において、周期的な電圧変
化の有無を監視し、周期的な電圧変化が確認された時点
で、パルス状もしくは連続的な確認信号を出力するよう
に構成する。その回路の一例としては、バッテリー1か
ら印加された入力電圧を半波整流もしくは、全波整流し
て、その整流された結果をさらにコンデンサーに蓄電
し、その蓄電されたコンデンサの両端子間の電圧が一定
以上になった場合に、周期的な電圧変化があったとみな
して、出力側に、パルス状もしくは連続的な信号を出力
する。また、別の例としては、例えば、最初の電圧変動
をハイパスフィルターによって受けた時点から、予め決
めた時間窓中に次の電圧変動がハイパスフィルターを介
して到達するかかを監視して、電圧変動が生じたら、連
続的な電圧変動があったと見なして、出力側に、パルス
状もしくは連続的な信号を出力する。
【0021】つぎに、電圧変動幅検出部では、バッテリ
ー1から印加される電圧中において、周期には無関係
で、最初の顕著な電圧変化が生じた時点で、その電圧を
記憶し、次の顕著な電圧変化を記憶し、両記憶された電
圧の差が予め定めた値よりも大きい場合には、出力側
に、パルス状もしくは連続的な信号を出力する。
【0022】さて、以上で説明した連続的電圧変動検出
部、および電圧変動幅検出部で検出された結果として出
力される出力信号は組み合わされて出力される。例え
ば、単なる並列処理として出力がなされる。さらに、そ
の出力される先は作動条件設定部8および警報動作部9
の双方へ伝送される。
【0023】作動条件設定部8はパルス成分検出部4か
らの伝達信号14を受け取り、その受け取った伝達信号14
をそのまま通過して警報動作部9へ伝達するか、あるい
は、条件次第ではその通過を許可しないようにするかを
決定する作動条件設定部である。このような作動条件設
定部8の動作の目的は、例えば真の利用者が車内で種々
の作業をしている状態にもかかわらず、結果的に警報が
鳴ってしまうようなことが無いように制御することを一
つの目的としている。
【0024】それでは、作動条件設定部8の好ましい動
作とは、例えば、通常の利用者はキーを所有した条件で
ドアーを開けると仮定する。つまり1分以内にエンジン
をかけることができる。ところが、キーを持たない不正
利用者においては、ドアを開けてから、エンジンを不正
な手段で掛けるまで、キーを所有している人よりは行程
数が多いために、例えば、1分以内にエンジンを始動さ
せることは実質上不可能となる。このような手がかりか
ら、ドアを開けて、ルームランプが点灯してから、1分
以内にエンジン始動に伴う電圧変動がバッテリーの両端
子間の電圧で確認できたら、その時点で、警報動作部を
始動させる指示をする。これが作動条件設定部8の主な
条件設定内容であるが、さらに、エンジンが停止して、
通常な利用者が車両から離れるまでの間には、最低でも
ドアを締める際に、ルームランプが消灯する際にも点灯
時に比較すると量的にはすくないが、バッテリーの両端
子間に電圧変動は生じる。そうすると、つまり、そのま
までは、正常な利用者が通常にドアを締めて車両から離
れようとすると、警報動作が開始することになる。当然
ながら、この条件のままでは、不便であるため、エンジ
ンを停止してから数分間は、警報動作が開始しないよう
に、つまり、パルス成分検出部4で検出した結果として
出力される伝達信号14を作動条件設定部8が受けたとし
ても、つぎの警報動作部へ伝達を阻むことにより、上記
のような降車作業における無駄な警報動作開始をなくす
ことができる。このことを可能とするためには、例え
ば、利用者判断検出部5で検出した結果15が作動条件設
定部8に入った最後のデータから、警報動作部への伝達
信号14の阻止する時間を例えば、3分と設定し、3分を
経過した時点で、作動条件設定部8を初期設定、つま
り、最初に電源を投入した状態にリセットするように設
定する。このような条件設定を作動条件設定部8では行
い、そのためには、例えば、ごく一般的なCPU(中央
演算素子)によって、動作を記憶させることにより、達
成される。加えて、このCPUに絶対時間に対応する動
作をおこなわさせることも可能となる。例えば、頻繁に
利用する午後1時から午後5時の間は、どんな条件でも
警報動作を行わないように設定する、といった時間的な
条件は簡単に加え得る。なお、必要に応じて、リセット
状態で入力された伝達信号14は無条件で通過させて出力
信号16へ伝達させるようにも構成し得る。
【0025】最後に警報動作部9について説明する。作
動条件設定部8の出力信号16を受けると直ちにブザー音
量制御部11が動作して、第1段階の音量で警報が鳴る。
この音量とは、例えば、直ちに車両内では聴こえるが車
両外ではあまり聴こえないレベルが好ましい。また、同
時に遅延回路10が開始して例えば1分後には、制御信号
17を出力し、これを受け取ったブザー音量制御部11で
は、第2段階の音量に警報の音量を変える。この第2段
階の音量とは、第1段階の音量よりも大きいことが前提
であるが、例えば、この装置を搭載した車両が一般道の
法廷速度内で走行している状態で、他人に聴こえるレベ
ルとすることが望ましい。警報動作部9の最後の動作
は、利用者判断検出部5からの結果15をこの警報動作部
9が受け取った時点で、一切の警報動作を停止させて、
リセット状態とする機能を有する。また、必要に応じて
第2段階の動作から予め設定した時間(例えば30秒)
を経過した時点で自動的に停止させるようにすることも
でき得る。
【0026】以上本発明の一実施例の構造および使用方
法を述べたが、各構成要素は、必要に応じ下記に示した
他の実施態様が得られる。即ち、警報動作部9では、作
動条件設定部8の出力信号16を受けることにより、時間
的な推移に応じて2つの異なる警報動作をしている。つ
まり、ブザー音量制御部11が第1の警報状態として車両
室内で聞き取れる音量のブザー発生動作を行い、その
後、遅延回路10によって一定時間経過した時点で、ブザ
ー音量制御部11に制御信号17を送り、その結果としてブ
ザー音量制御部11は、第2の警報状態に変化する。この
第2警報状態とは、車両外の人にも十分聞き取れる音量
でブザーが鳴る警報動作である。このように、2つの警
報状態は何れも音量に関するものであったが、必要に応
じて、図3の(a)に示すように、警報動作部9に入力
された出力信号16は、まず発光装置19を指示してその発
光装置19を点灯状態とする、これが第1の警報状態に対
応する。また、同じ出力信号16は遅延回路10を同時に作
動させ、一定時間経過後に、その遅延回路10から出力さ
れる制御信号17はブザー音量制御部11を作動させて、任
意の音量のブザーが鳴る。これが第2の警報状態に対応
する。
【0027】また、更にこの警報動作部9は必要に応じ
て、図3の(b)に示すように、警報動作部9に入力さ
れた出力信号16は、まず音声メモリ回路18を指示してそ
の音声メモリ回路18に予め記憶させておいた音声信号に
基づいて音を発生させる。この音の発生部分は必要に応
じてカーステレオなどの機器と連動させることができる
が、この実施例では音声メモリ回路18に発音用のピエゾ
型のスピーカとその増幅器が含まれている状態とする、
これが第1の警報状態に対応する。また、同じ出力信号
16は遅延回路10を同時に作動させ、一定時間経過後に、
その遅延回路10から出力される制御信号17はブザー音量
制御部11を作動させて、任意の音量のブザーが鳴る。こ
れが第2の警報状態に対応する。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0029】請求項1で定義された本発明は、扉部開閉
に伴って点灯するランプ自動点灯機能を有する車両にお
いて、車両のバッテリーの電極間の一定値を越える電圧
変動を検出することで、警報状態を開始し、また、少な
くとも上記電圧変動に連続的な電圧変動を検出している
間においては非警報状態とすることを特徴としているの
で、ルームランプが点灯する際の光量を利用して、警報
装置を作動させる従来技術のように、警報装置の全部ま
たは一部が車両の室内に設けなければ作動条件が得られ
ないという制約はない。つまり、本発明の方法を利用す
る場合においては、バッテリーの両端子間に接続可能な
場所であれば何処でも可能であり、本発明をカーアクセ
サリーのように別体構造として、それを車両に接続する
ことで成立するような商品形態を取った場合において最
も都合の良い設置箇所としては、バッテリーの外装に粘
着するような状態でが取り得る。また、必要に応じて車
両の電子回路の一部として利用され得るという汎用性が
備わる。また、車両の室内に設けなければならない従来
技術では、不正利用者は、従来技術の警報装置を車両内
に有るか否かは用意に発見することができ、その未然に
知ることによって、ドアを開ける前にガラスを割ってそ
の装置を取り外したり、ルームランプの光が従来技術の
機械の受光部に到達しないようにルームランプの電源を
切るなどの警報装置が働かなくなるようにすることは容
易にできる。しかしながら、本発明のようにエンジンル
ームなどの目立たない位置に取り付けて、ルームランプ
の電源が入るか否か、あるいはトランク内の予備灯が点
灯するか否かを検出して、警告動作が開始されるので、
不正利用者は未然に察知し得ない状態において警報音が
鳴ることで、不正行為を即座にあきらめて退散する確立
が高くなる。
【0030】車両のバッテリーの電極間の一定値を越え
る電圧変動に応じて信号を発生する第1検手段と、第1
検出手段の発生した信号に応じて警報状態を開始する警
報手段と、車両のバッテリーの電極間の連続的な電圧変
動もしくは、予め定めた値を越える電圧変動に応じて上
記警報手段の警報動作を停止させる第2検出手段とから
なることを特徴としているので、請求項1に関して述べ
た効果に加えて、警報装置の動作停止の条件を車両のバ
ッテリーの電極間の連続的な電圧変動もしくは、予め定
めた値を越える電圧変動に応じて上記警報手段の警報動
作を停止させる第2検出手段を設けたことで、連続的な
電圧変動、即ち、エンジン始動に伴うセルモータの回
転、エンジン始動後にダイナモの発電に伴って、あるい
は、ルームランプを予め定めた周期で連続的にオンオフ
させることにより、警報動作を停止させることが可能と
なる。つまり、正規の利用者であれば、キーを所有して
いることから、あるいは、どの程度の早さでルームラン
プを点灯消灯を繰り返せばよいかを知っていることか
ら、正常の利用者のみは、警報動作を停止させることが
可能となる。
【0031】請求項3で定義された本発明では、第1検
出手段の発生した信号に応動して第1の警報状態に設定
され、さらに上記遅延手段で発生した信号に応動して第
2の警報状態に設定されることを特徴としているので、
請求項2の効果に加えて、複数の警報状態を取ることが
できる。
【0032】請求項4で定義された本発明では、上記請
求項3で定義した2つの検出手段を、上記第1の警報状
態および第2の警報状態が、何れも音響を発生する状態
であり、且つ第1の警報状態において発生する音量より
も第2の警報状態で発生する音量の方が大きくなるよう
に設定しているので、不正利用者がドアを開けたとたん
に、警報音は始まる。このことは、不正利用者がドアを
開けるという行為と、警報音が同時になることにより、
明らかに不正利用者が、警報の対象であることを知らし
めることができ、さらに、ある時間経過後、外部の人に
も聴こえるような大音量で音が鳴れば、不正利用者は退
散する確立は多大である。
【0033】請求項5で定義された本発明は、上記請求
項3で定義した2つの検出手段を、上記第1の警報状態
が、発光装置を点灯する状態であり、上記第2の警報状
態が音響を発生する状態であることを特徴としたもの
で、請求項3の第1の警報状態が音で有るのに対して、
光でその警告を促すということであり、基本的な動作は
同一である。
【0034】請求項6で定義された本発明は、上記請求
項3で定義した2つの検出手段を、上記第1の警報状態
が、音声メモリ回路に記憶させた音を発する状態であ
り、上記第2の警報状態が音響を発生する状態であるこ
とを特徴としたものであり、請求項4および5で定義し
た発明でも、退散しないような、悪質な不正利用者にお
いても、予めメモリに記憶した音声で、より積極的に不
正をやめるように、発音することで退散をしいるように
したことが、効果として挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施例を示すフローチャ
ートである。
【図2】 図2は、図1のフローチャートを具現化する
一実施例を示すブロック図である。
【図3】 図3の(a)および(b)は図2で示した警報動作
部に対して、別の警報動作部の変形実施例を示すブロッ
ク図である。
【図4】 図4の(a)は従来技術を示すブロック図、お
よび(b)は従来技術を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1はバッテリー、2はプラス端子、3はマイナス端子、
4はパルス成分検出部、5はエンジン状態検出部、6は
電圧変動幅検出器、7は連続的電圧変動検出部、8は作
動条件設定部、9は警報動作部、10は遅延回路、11はブ
ザー音量制御部、そして12は本装置外装部である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉部開閉に伴って点灯するランプ自動点灯
    機能を有する車両において、車両のバッテリーの電極間
    の一定値を越える電圧変動を検出することで扉部開閉を
    認識する扉部開情報を検出する方法。
  2. 【請求項2】扉部開閉に伴って点灯するランプ自動点灯
    機能を有する車両のバッテリーの電極間の一定値を越え
    る電圧変動に応じて信号を発生する第1検手段と、 第1検出手段の発生した信号に応じて警報状態を開始す
    る警報手段と、 車両のバッテリーの電極間の連続的な電圧変動もしく
    は、予め定めた値を越える電圧変動に応じて上記警報手
    段の警報動作を停止させる第2検出手段とからなること
    を特徴とする車両不正使用警告装置。
  3. 【請求項3】上記警報手段が、第1検出手段の発生した
    信号に応動して第1の警報状態に設定され、さらに上記
    遅延手段で発生した信号に応動して第2の警報状態に設
    定されることを特徴とする請求項2に記載の車両不正使
    用警告装置。
  4. 【請求項4】上記第1の警報状態および第2の警報状態
    が、何れも音響を発生する状態であり、且つ第1の警報
    状態において発生する音量よりも第2の警報状態で発生
    する音量の方が大きくなるように設定したことを特徴と
    する請求項3に記載の車両不正使用警告装置。
  5. 【請求項5】上記第1の警報状態が、発光装置を点灯す
    る状態であり、上記第2の警報状態が音響を発生する状
    態であることを特徴とする請求項3に記載の車両不正使
    用警告装置。
  6. 【請求項6】上記第1の警報状態が、音声メモリ回路に
    記憶させた音を発する状態であり、上記第2の警報状態
    が音響を発生する状態であることを特徴とする請求項3
    に記載の車両不正使用警告装置。
JP28412097A 1997-10-16 1997-10-16 車両の扉部開情報を検出する方法、およびその方法を利用した車両不正使用警告装置。 Pending JPH11115686A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004178045A (ja) * 2002-11-25 2004-06-24 Omron Corp 警報システム、電源供給装置および方法、並びにプログラム
US8432277B2 (en) 2007-12-06 2013-04-30 Hochiki Corporation Alarm device and alarm system

Cited By (2)

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JP2004178045A (ja) * 2002-11-25 2004-06-24 Omron Corp 警報システム、電源供給装置および方法、並びにプログラム
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