JP5672934B2 - センシングデータ表示装置および表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、センサ端末によって取得した、人物の活動データを表示する技術に関する。
近年のストレージ技術やセンサ技術の飛躍的発展によって、人間の日常的な活動を制限なくデジタルなデータとして記録することが可能になりつつある。例えば、ライフログという、人間の身体や室内に装着したセンサ類(カメラ、マイク、加速度センサ、赤外線センサなど)によって活動を記録する取り組みが増えてきている。しかし、収集した大量の実世界データそのままでは、データを取っている人々(ユーザ)自身の生活や業務を改善するために活用できない。理解しやすい形にデータを処理し、ユーザにフィードバックしなくてはならない。
従来、センサなどデジタル機器で取得した人間の行動ログを整理して表示する技術が知られている(たとえば、特許文献1、特許文献2)。また、非接触ICカードによって閲覧者を識別し、その閲覧者用の通信ボックスを表示する技術が知られている(例えば、特許文献3)。また、表示装置に近接する人数によって表示画面を切り替える技術が知られている(例えば、特許文献4)
特開2005−309609 特開2006−53684 特開2009−146364 特開2009−295067
センサ端末によって取得したデータは大量であり、さらに加工方式によっては様々な表示形式があるため、ユーザの閲覧にかかる手間が大きい。
前記課題を解決する手段は様々に考えられるが、一例を挙げるとすると、以下の通りである。
すなわち、人間に関するセンシングデータを表示するセンシングデータ表示装置であって、前記人間によって装着されるセンサ端末で検出される物理量を示すデータを受信する受信部と前記物理量を示すデータを格納するセンシングデータ格納部と、前記センシングデータ格納部に格納された前記データから前記端末と関連づけた情報を生成する情報生成部と、前記情報を表示する表示部と、前記装置の近傍に所在する閲覧者を検出する閲覧者検知部とを有し、前記表示部は、前記閲覧者検知部によって検出された閲覧者情報と関連づけられた前記情報を表示することを特徴とする、センシングデータ表示装置である。
本発明によれば、データを取得するためのセンサ端末を装着して閲覧することにより、閲覧者は大量のセンシングデータとその加工データの中から自身にとって関連の高い情報を優先的に表示できる。閲覧者は必要な情報を即座に見つけることがでるため、データの閲覧を促進できる効果をも有する。
センシングデータ表示装置の構成と利用シーンを示す図の一例である。 クライアントと個人用クライアントとアプリケーションサーバの構成を示す図の一例である。 業務情報管理サーバとセンサネットサーバと基地局の構成を示す図の一例である。 端末の構成を示す図の一例である。 センシングデータがセンサネットサーバに格納されるまでのシーケンス図の一例である。 アプリケーションサーバにおける基本コンテンツ作成のシーケンス図の一例である。 クライアントが画面を表示する際のシーケンス図の一例である。 閲覧者判定の処理を示すフローチャートである。 強調表示する画面を示す図一例である。 強調表示する画面を示す図一例である。 ユーザ属性リストを示す図の一例である。 センシングデータベースを示す図の一例である。 センシングデータベースを示す図の一例である。 アクセス制御規定を示す図の一例である。 センシングデータ表示画面を示す図の一例である。 コンテンツを選択する画面を示す図の一例である。 メールの送受信結果をディスプレイに表示する際のシーケンス図の一例である。 自動送信されるメール文面の一例である。 メール回答結果を含んだ表示画面を示す図の一例である。 メール回答結果を含んだ表示画面を示す図の一例である。 二次データベースを示す図の一例である。 二次データベースを示す図の一例である。
本発明は、センシングデータを表示するセンシングデータ表示装置であり、表示装置を閲覧している閲覧者を検知し、閲覧者個人またはそのメンバ構成に合わせて表示内容を変更して表示することを特徴とする。以下、図面を用いて説明を行う。また、閲覧者のメンバ構成によって、表示できるセンシングデータのコンテンツのアクセスの可否を判定し、アクセス可のコンテンツにのみリンクを表示画面に表示する(実施例2に記載する)。
最初に、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。実施例1においては、表示画面の中から閲覧者に関係する部分を強調表示することを特徴とする。具体的には、強調部に印をつけ、色を変え、拡大表示し、画面中央に移動させるなどする。実施例では、強調の方法において代表的なものを開示しており、これ以外のものであってもよい。これにより、閲覧者が所望の情報をより短時間で取得することも可能となる。
<図1:全体の処理の流れ>
図1に、第1の実施の形態のシステム概要を示す。第1の実施の形態では、センサ端末(TR、TR2〜6:以下個体を識別しない場合にはすべてTRと示す)を組織のメンバがユーザ(US、US2〜6:以下個体を識別しない場合にはすべてUSと示す)として装着し、その端末(TR)によって各メンバの動きやメンバ間の交流(インタラクション)に関するセンシングデータを取得する。インタラクションについては、ユーザ(US)同士が対面した際に各端末(TR)間で赤外線を送受信することで対面を検知している。取得したセンシングデータは無線または有線で接続し基地局(GW)に送信され、ネットワーク(NW)を通じてセンサネットサーバ(SS)に格納される。センサネットサーバ(SS)は定期的にこれらのセンシングデータの下処理を行い、二次データとして保管しておく。ユーザに見せるためのコンテンツ(多くは画像であるが、動画やテキストデータ、音声データなど他のデータでもよい)を作成する際には、アプリケーションサーバ(AS)が定期的にセンサネットサーバ(SS)から二次データを取得し、コンテンツを作成する。必要な場合には、従業員の勤務時間や業績、スケジュールなどの情報を蓄積した業務情報管理サーバ(GS)にアクセスし、二次データと合わせた処理を行う。クライアント(CL)は閲覧者検出器(CLBD)とディスプレイ(CSOD)を有し、閲覧者検出器(CLBD)は端末(TR)から発信されたユーザIDを含む赤外線情報を受信することで、ユーザがディスプレイを閲覧していることを検知する。閲覧者を検知する方法は、赤外線センサ以外にも、無線送受信機やRFID、カメラによる顔認識などを用いてもよい。閲覧者が検出された場合には、クライアント(CL)はアプリケーションサーバ(AS)に閲覧者のリストを送り、アプリケーションサーバ(AS)はその閲覧者向けのコンテンツをクライアント(CL)に返す。クライアント(CL)は受け取ったコンテンツをディスプレイ(CLOD)の画面(OD)に表示し、現在の閲覧者に関する部分を強調表示する。これによって、閲覧者が強い関心を持つ情報、もしくは閲覧者に関心を持ってもらいたい情報を優先的に気づかせることができる。また、個人用クライアント(CP)も、クライアント(CL)と同様にコンテンツをアプリケーションサーバ(AS)から取得して表示させることができる。このとき、閲覧者検出器(CLBD)を持たないクライアント(CL)として、個人用クライアント(CP)には所有主である特定のユーザ(US3)のIDを設定しておき、表示時には必ずそのユーザが閲覧しているとみなして、強調表示することも可能である。また、ユーザ(US)によるコメントの入出力を必要とする際には、個人用クライアント(CP)を用いて電子メールを送受信することもできる。
<図2〜図4:全体システムのブロック図>
図2から図4は、本発明の実施の形態のセンシングデータ表示装置を実現するセンサネットワークシステムの全体構成を説明するブロック図である。図示の都合上分割して示してあるが、各々図示された各処理は相互に連携して実行される。また、図内のそれぞれの機能はハードウェアまたはソフトウェア、あるいはその組み合わせによって実現されるものであり、必ずしも機能ブロックがハードウェア実体を伴うとは限らない。これらの各構成要素は図2〜4から明らかなように、制御部と記憶部と送受信部を有している。制御部は通常のコンピュータ等の処理部である中央処理部(Central Processing Unit:CPU、図示省略)などで構成され、記憶部は半導体記憶装置や磁気記憶装置等のメモリ装置で構成され、送受信部は有線・無線等のネットワークインタフェースで構成される。その他、必要に応じて時計等を備えている。
端末(TR)でそれを装着した人物の動きやコミュニケーションに関するセンシングデータを取得し、センシングデータは基地局(GW)を経由して、センサネットサーバ(SS)に格納する。また、アプリケーションサーバ(AS)において作成したコンテンツを、クライアント(CL)または個人用クライアント(CP)から呼び出してクライアント(CLまたはCP)のディスプレイ(CLODまたはCPOD)に出力する。クライアント(CL)は常時閲覧者を監視しており、閲覧者に適した方法で表示内容を変更する。図2から図4はこれらの一連の流れを示す。
図2から図4における形の異なる5種類の矢印は、それぞれ、時刻同期、アソシエイト、取得したセンシングデータの格納、センシングデータの解析、ファームウェア更新、及び、制御信号のためのデータまたは信号の流れを表している。
<図2:全体システム1(CL・CP・AS)>
図2に、クライアント(CL)と個人用クライアント(CP)とアプリケーションサーバ(AS)の一実施例の構成を示す。
<クライアント(CL)について>
クライアント(CL)は、ユーザ(US)との接点となって、データを入出力する。クライアント(CL)は、入出力部(CLIO)、送受信部(CLSR)、記憶部(CLME)、制御部(CLCO)、及び、閲覧者検出器(CLVD)を備える。
入出力部(CLIO)は、ユーザ(US)とのインタフェースとなる部分である。入出力部(CLIO)は、ディスプレイ(CLOD)、タッチパネル(CLIT)、キーボード(CLIK)及びマウス(CLIM)等を備える。必要に応じて外部入出力(CLIU)に他の入出力装置を接続することもできる。
ディスプレイ(CLOD)は、CRT(Cathode−Ray Tube)又は液晶ディスプレイ等の画像表示装置である。ディスプレイ(CLOD)は、プリンタ等を含んでもよい。ユーザによる入力を支援するためにタッチパネル(CLIT)を用いる場合には、タッチパネル(CLIT)をディスプレイ(CLOD)の画面(OD)と重なるように設置し、出力と入力を同じ画面上で行うように見せることもできる。
送受信部(CLSR)は、アプリケーションサーバ(AS)や他のネットワークに接続した機器との間でデータや命令を送受信する。具体的には、送受信部(CLSR)は、コンテンツリストやコンテンツのリクエストをアプリケーションサーバ(AS)に送信し、リクエストに対応するコンテンツを受信する。
記憶部(CLME)は、ハードディスク、メモリ又はSDカードのような外部記録装置で構成される。記憶部(CLME)は、クライアント(CL)の支配下にある閲覧者検出器のIDである検出器ID(CLVD)や、有効なユーザIDの一覧を示したユーザID(CLID)また、検出された閲覧者とその時刻の記録やその他クライアントに生じたイベントに関するログを蓄積するクライアントログ(CLCB)を有する。
閲覧者検知器(CLVD)はクライアント(CL)に内臓もしくは外部接続された端末であり、赤外線送受信器(CLVDIR)または人感センサ(CLVDHI)などのセンサを有し、クライアント(CL)のディスプレイ(CLOD)を閲覧している閲覧者を検知するためのものである。クライアント(CL)に外部接続される場合には、USBなどによって接続し、検出範囲の拡大のために複数個の閲覧者検知器(CLVD)を接続したり、故障時には閲覧者検知器(CLVD)のみを別の個体に取り替えることができる。赤外線によって閲覧者を検出する場合には、ユーザ(US)が装着した端末(TR)が赤外線送受信部(AB)から定期的に発信しているユーザIDを受信することで検知する。
制御部(CLCO)は、CPU(図示省略)を備え、通信の制御、ユーザ(US)からのコンテンツ選択等に関する入力、及び、コンテンツをユーザ(US)に出力するための入出力制御(CLCIO)、閲覧者検出器の制御(CLCBD)、検出したデータから閲覧者を適切に判定するための閲覧者判定(CLCVD)、また、アプリケーションサーバ(AS)へのコンテンツリストリクエスト(CLCLR)やコンテンツのリクエスト(CLCCR)などの処理を実行する。
検出器制御(CLCBD)は閲覧者検出器(CLVD)の動作を制御するものであり、検出器ID(CLVDID)を与えて閲覧者検出器(CLVD)から発信させたり、受信した情報がノイズではなく有効なデータであることをユーザIDリスト(CLID)を照会して確認したり、検出器(CLVD)における赤外線の送受信タイミングを制御したりする。検出器制御(CLCBD)は閲覧者検出器(CLVD)で行ってもよいが、クライアント(CL)内制御部(CLCO)で行う場合には、閲覧者検出器(CLVD)の故障時に別の個体と交換しても、検出器ID(CLVDID)や検出器の動作は同一であるため、それを意識せずに同じ個体として扱えることが利点である。
閲覧者判定(CLCVD)では、閲覧者検出器(CLVD)から得た検知データに基づき、逐次現時点で閲覧しているとみなすユーザを特定するものである。例えば、一瞬しか検知しなかったIDのユーザは閲覧していないとみなす、また、閲覧していても腕などで端末(TR)からの赤外線送信が阻害されることがあり得るので、最後に検知されてから30秒間はIDが検知されなくても閲覧しているとみなす、などの処理を行い、常時、その時点での閲覧者のユーザIDを監視している。また、合わせて、閲覧していたユーザがディスプレイ前を離れたとの判断も行う。
コンテンツリストリクエスト(CLCLR)では、現在の閲覧者のユーザIDのリストをアプリケーションサーバ(AS)に送り、そのメンバ構成で閲覧許可を持つコンテンツリストと、閲覧者の氏名を、アプリケーションサーバ(AS)から受け取る。コンテンツリスト(ASCL)とアクセス制御規定(ASAC)をクライアント(CL)内に保持し、クライアント(CL)内で閲覧許可を持つコンテンツリストを作成しても良いが、アプリケーションサーバ(AS)で閲覧許可のあるコンテンツリスト作成(ASCLM)とユーザIDから氏名の検索を行うことで、個人情報であるユーザの氏名を、クライアント(CL)に持たせずにセキュリティを保つことができる。
入出力制御(CLCIO)はディスプレイ(CLOD)に出力する画面の映像を生成・制御するものであり、合わせて、タッチパネル(CLIT)やマウス(CLIM)などからの入力も受け付ける。逐次、入力つまりユーザの操作に合わせて出力画面を変更する。入出力制御(CLCIO)は、アプリケーションサーバ(AS)から受け取ったコンテンツリストとユーザの氏名を反映させ、画面内にコンテンツ切替ボタン(OD_C1)や閲覧者選択ボタン(OC_A1)を表示する。これらのボタンはユーザが閲覧したいコンテンツを選択するためのものであり、その時の閲覧者のメンバ構成で閲覧許可を持つコンテンツに関連するボタンのみが表示される。この機構によって、閲覧者は閲覧許可を持たないコンテンツにアクセスできないため、閲覧制限を実現する。
入出力制御(CLCIO)はユーザ操作によるタッチパネル(CLIT)またはマウス(CLIM)などからの入力を待ち、入力があった場合には、そのボタンに対応するコンテンツのリクエストをアプリケーションサーバ(AS)に送信し、コンテンツ情報を受け取る(CLCCR)。コンテンツ情報は、主に画像であり、ユーザIDと対応した強調表示座標リスト(ASEM)を合わせて受け取る。ユーザ操作による指定がない場合には,最新の日付のデータを要求する。入出力制御(CLCIO)は、コンテンツ画像をディスプレイに表示し、その上に、強調表示(CLCEM)が現在の閲覧者に対応する座標を強調するための四角形や丸などの記号を重ねて表示する。また、強調表示(CLCEM)は、コンテンツ画像を、現在の閲覧者が含まれる部分が中心に来るように、画像を移動したり、拡大したりして表示する。この機構によって、その時の閲覧者にとって優先度の高い情報に、まず着目させることができる。
<個人用クライアント(CP)>
個人用クライアント(CP)は、クライアント(CL)とほぼ同じ機能を有するが、特定の個人が、所持するPCなどを個人用クライアント(CP)として用い、自分のデータを閲覧するためのものである。そのため、個人用クライアント(CP)は、閲覧者検出器(CLVD)を有しなくてもよく、代わりに、所有者である1人のユーザIDとそのパスワード(CPIP)とを記憶部(CPME)に保持する。これによって、閲覧者は常に特定の1人であるとの前提で、クライアント(CL)と同様の表示を行う。
また、個人用クライアント(CP)は、メール送受信(CPCML)機能を有してもよい。クライアント(CL)が閲覧者のメールアドレスにメールを送受信する機能を有してもよい。メール送受信(CPCML)は、個人のセンシングデータの処理結果を受信したり、組織の参加者全体、または特定の他者、または自分自身に向けたテキストメッセージを送信したりするために利用できる。
その他、個人用クライアント(CP)の機能はすべてクライアント(CL)の機能と対応し、それぞれ同じ機能を果たす。入出力部(CPIO)は入出力部(CLIO)と、外部入出力(CPIU)は外部入出力(CLIU)と、ディスプレイ(CPOD)はディスプレイ(CLOD)と、キーボード(CPIK)はキーボード(CLIK)と、マウス(CPIM)はマウス(CLIM)と、タッチパネル(CPIT)はタッチパネル(CLIT)と対応する。制御部(CPCO)は制御部(CLCO)と、入出力制御部(CPCIO)は入出力制御(CLCIO)と、強調表示(CPCEM)は強調表示(CLCEM)と、コンテンツリストリクエスト(CPCLR)はコンテンツリストリクエスト(CLCLR)と、コンテンツリクエスト(CPCCR)はコンテンツリクエスト(CLCCR)と、送受信部(CPSR)は送受信部(CLSR)と、記憶部(CPME)は記憶部(CLME)と対応する。
<アプリサーバ(AS)>
アプリケーションサーバ(AS)は、センシングデータの二次データを処理及び解析し、クライアント(CL)を通してユーザに提示するためのコンテンツ情報(多くは画像であるが、動画やテキストデータ、音声データなど他のデータでもよい)を生成する。
アプリケーションサーバ(AS)は、送受信部(ASSR)、記憶部(ASME)及び制御部(ASCO)を備える。
送受信部(ASSR)は、ネットワーク(NW)を通じて、センサネットサーバ(SS)、業務情報管理サーバ(GS)、NTPサーバ(TS)、クライアント(CL)、及び個人用クライアント(CP)との間でデータの送信及び受信を行い、そのための通信制御を行う。
記憶部(ASME)は、ハードディスク、メモリ又はSDカードのような外部記録装置で構成される。記憶部(ASME)は、作成したコンテンツ情報や、コンテンツ作成のためのプログラム、その他コンテンツ作成に関係するデータを格納する。具体的には、記憶部(ASME)は、ユーザ属性リスト(ASUL)、コンテンツリスト(ASCL)、クライアントログ(ASCB)、アクセス制御規定(ASAC)、メール情報(ASMI)、基本コンテンツファイル(ASBF)、強調表示座標リスト(ASEM)、二次データ読込プログラム(ASPR)、及び基本コンテンツ作成プログラム(ASBP)を格納する。
ユーザ属性リスト(ASUL)は、端末(TR)のIDと、その端末を装着したユーザ(US)の氏名・ユーザID・所属、メールアドレス、属性等との対照表である。クライアント(CL)から検知された閲覧者のユーザIDを受け取った際には対応するユーザの氏名を、ユーザ属性リスト(ASUL)を照会してクライアント(CL)に返す。また、コンテンツに含むメンバを所属組織ごとに決定するために用いる。
クライアントログ(ASCB)は、クライアント(CL)や個人用クライアント(CP)のログ(CLCB)を集積したものであり、検出された閲覧者のIDやその時刻、操作した内容、閲覧していたコンテンツの種類などを記録したものである。ユーザ(US)がよく選択するコンテンツを優先的に表示するためなどにクライアントログ(ASCB)を活用できる。
コンテンツリスト(ASCL)は、クライアント(CL)で提示可能なコンテンツの一覧を記述したリストである。クライアント(CL)から閲覧者のユーザIDと共にコンテンツリストリクエスト(CLCLR)を受けた場合には、コンテンツリスト(ASCL)とアクセス制御規定(ASAC)とを合わせて照会し、コンテンツリスト作成(ASCLM)において現在の閲覧者が閲覧できるリストを抽出してクライアント(CL)に返す。
アクセス制御規定(ASAC)は、個々のコンテンツに対し、閲覧可能になる条件を規定したものである。主にはユーザIDによって規定され、例えば、特定の組織に所属するユーザや、特定の職位以上のユーザが閲覧者の中に含まれているときに閲覧可能であるようにユーザIDが論理式のORで規定される。また、論理式のANDによって、特定のメンバが全員そろって閲覧者検出器で検出されているときのみ閲覧可能になるように規定してもよい。また、排他的に、特定のメンバがいるときには閲覧できないように規定してもよい。
メール情報(ASMI)は、メール送受信(ASCML)によって送信するメールの文面のフォ−マットや、ユーザ(US)から返信されたテキストメッセージを抽出した結果や送受信の時刻を記録した情報である。
基本コンテンツファイル(ASBF)は、基本コンテンツ作成(ASCBC)の結果出力されるコンテンツ情報(多くは画像であるが、動画やテキストデータ、音声データなど他のデータでもよい)である。特定の期間・特定のメンバに関するセンサデータに基づいた画像であっても良いし、テキストの文面や座標値などをテキストデータとして保持し、クライアント(CL)から呼び出された際に基本コンテンツファイルを結合・再配置して画像にしても良い。サーブレットのように、ユーザの操作に応じてリアルタイムに画像の形状を変えるプログラムであってもよい。すべてのコンテンツには日付やユーザIDもしくは組織ID、コンテンツ種類などのタグが付与されており、クライアント(CL)からの依頼によって1つに特定される。
強調表示座標リスト(ASEM)は、基本コンテンツファイル(ASBF)の画像に対して、ユーザIDと対応する座標を記載したリストである。これによって、閲覧者を検知した際に、その閲覧者に対応する座標を四角や円で囲って強調する。また、強調方法、例えば、強調する記号の形状や色、太さ、線種などを指定することもできる。また、強調した記号の傍に表示する付加情報、例えばユーザの名前や強調した理由を示すテキストなどを指定することもできる。基本コンテンツファイル(ASBF)が画像ではない場合にも、特定のユーザや所属組織のメンバと対応するデータの箇所を、強調表示座標リスト(ASEM)において指定することで、基本コンテンツファイル(ASBF)に強調情報を付加してクライアント(CL)で出力しても良い。
二次データ読込プログラム(ASPR)は、センサネットサーバ(SS)から受け取ったセンシングデータの二次データを読み込むためのプログラムである。二次データである対面マトリクス(ASMM)や行動リズムタペストリ(SSDB_ACCTP)などのファイルの形式を保持しており、その形式に沿って、指定する日付・時間・対象ユーザのデータを読み込む。
基本コンテンツ作成プログラム(ASBP)は、基本コンテンツを作成するための諸々のプログラムである。基本コンテンツ作成(ASCBC)時には、これをタイマ起動(ASTK)もしくは管理者による手動起動、もしくはクライアント(CL)によるリクエストを受けて起動し、基本コンテンツファイルを出力する。
制御部(ASCO)は、CPU(図示省略)を備え、データの送受信の制御及びデータの処理を実行する。具体的には、CPU(図示省略)が記憶部(ASME)に格納されたプログラムを実行することによって、コンテンツリスト作成(ASCLM)、コンテンツ選択・描画制御(ASCCS)、メール送受信(ASCML)、タイマ起動(ASTK)、基本コンテンツ作成(ASCBC)、及び強調表示座標リスト作成(ASCEM)等の処理が実行される。また、内部に保持する時計(ASCK)は、外部のNTPサーバ(TS)に定期的に接続することによって、現地の標準時刻を保持する。
コンテンツリスト作成(ASCLM)は、クライアント(CL)から閲覧者のユーザIDと共にコンテンツリストリクエスト(CLCLR)を受けた場合に、コンテンツリスト(ASCL)とアクセス制御規定(ASAC)とを合わせて照会し、現在のクライアント(CL)の閲覧者に閲覧許可のあるコンテンツのリストを抽出してクライアント(CL)に返すまでを行う処理である。
コンテンツ選択・描画制御(ASCCS)は、クライアント(CL)のディスプレイ(CLOD)を閲覧しているユーザ(US)の選択、またはクライアント(CL)の自動的な依頼によって、指定されたコンテンツを基本コンテンツファイル(ASBF)から取り出し、必要ならばそれに対応する強調表示座標リスト(ASEM)を合わせて、クライアント(CL)に返す処理である。またサーブレットのようなユーザ(US)の操作に合わせてインタラクティブに動くコンテンツの場合には、コンテンツ選択・描画制御(ASCCS)においてその描画を制御する。また、閲覧しているユーザ(US)のメンバ構成に合わせて基本コンテンツファイルを組み合わせて一枚の画像を作成する処理を行う。
タイマ起動(ASTK)は時計(ASCK)があらかじめ指定の時刻になった際に、基本コンテンツ作成(ASCBC)やメール送受信(ASCML)の処理を起動する。
基本コンテンツ作成(ASCBC)は、基本コンテンツ作成プログラム(ASBP)を読み込み、センサネットサーバ(SS)から取得したセンシングデータまたはその二次データを処理し、基本コンテンツファイル(ASBF)を出力する。具体的には、ネットワーク図(図9)や組織ごとの指標のグラフ(図10)や、個人の時間の使い方比率の円グラフ(図15)、メールによってユーザ(US)が入力した業務報告を含む活動ダイジェスト(図19)の画面などの基本コンテンツファイル(ASBF)を出力する。
基本コンテンツ作成(ASCBC)時には、必要に応じて、強調表示座標リストを同時に出力する(ASCEM)。基本コンテンツ作成処理の際に、ユーザIDとそのユーザに対応する記号やグラフを描画した座標値を記憶し、リストとしてユーザIDと座標値を出力する処理である。
メール送受信(ASCML)は、個人用クライアント(CP)に、特定のユーザ向けのデータ分析結果やアンケート項目をメールで送信する。また、個人用クライアント(CP)から受信したメールを受信し、その文面からコンテンツ作成に必要な情報のみを抽出してメール情報(ASMI)に保存する。
このように、クライアント(CL)とアプリケーションサーバ(AS)を分けることによって、クライアント(CL)内には個人情報や機密情報を保存しないで済むため、クライアントをセキュリティエリア外に置くことができる。しかし、クライアント(CL)とアプリケーションサーバ(AS)とを一体のものにして、クライアント内にコンテンツファイルやユーザ属性リストを保持しても良い。
<図3:全体システム2(SS・GW・IS)>
図3は、センサネットサーバ(SS)、業務情報管理サーバ(GS)及び基地局(GW)の一実施例の構成を示している。
<センサネットサーバ(SS)>
センサネットサーバ(SS)は、全ての端末(TR)から集まったデータを管理する。具体的には、センサネットサーバ(SS)は、基地局(GW)から送られてくるセンシングデータをセンシングデータベース(SSDB)に格納し、また、アプリケーションサーバ(AS)やクライアント(CL)からの要求に基づいてセンシングデータまたは二次データを送信する。さらに、センサネットサーバ(SS)は、基地局(GW)とその管理下にある端末(TR)の情報を随時管理する。また、端末(TR)のファームウェアを更新するための制御コマンドの起点となる。また、業務情報とセンシングデータを合わせた解析やコンテンツを作成する場合には、業務情報管理サーバ(GS)とネットワーク(NW)で接続し、業務情報を合わせた解析処理を行う。
センサネットサーバ(SS)は、送受信部(SSSR)、記憶部(SSME)及び制御部(SSCO)を備える。
送受信部(SSSR)は、基地局(GW)、アプリケーションサーバ(AS)、業務情報管理サーバ(GS)、個人用クライアント(CP)及びクライアント(CL)との間で、データの送信及び受信を行い、その際の通信制御を行う。
記憶部(SSME)は、ハードディスク等のデータ記憶装置によって構成され、少なくとも、センシングデータベース(SSDB)、二次データベース(SSDT)、データ形式情報(SSMF)、端末管理テーブル(SSTT)及び端末ファームウェア(SSTFD)を格納する。さらに、記憶部(SSME)は、制御部(SSCO)のCPU(図示省略)によって実行されるプログラムを格納する。
センシングデータベース(SSDB)は、各端末(TR)が取得したセンシングデータ、端末(TR)の情報、及び、各端末(TR)から送信されたセンシングデータが通過した基地局(GW)の情報等を記録しておくためのデータベースである。加速度、温度等、データの要素ごとにカラムが作成され、データが管理される。また、データの要素ごとにテーブルが作成されてもよい。どちらの場合にも、全てのデータは、取得された端末(TR)のIDである端末情報(TRMT)と、センシングされた時刻に関する情報とが関連付けて管理される。
二次データベース(SSDT)は、センシングデータベース(SSDB)のデータをセンシングデータ処理(SSCDT)した結果を格納するデータベースである。二次データベース(SSDT)に格納されている二次データは、下処理済みの規格化されたデータであり、ノイズが取り除かれ、基本コンテンツを作成するために適した形式、例えば1日ごとにユーザ(US)の任意の2者間の合計対面時間を行列形式で出力するなど、で保管される。アプリケーションサーバ(AS)での基本コンテンツ作成(ASCBC)の際には二次データを取得するように統一することで、ノイズの除去など端末(TR)や通信状況に依存するセンシングデータの特性を考慮せず、コンテンツ作成プログラムを開発することができる。データベースとしては、二次データベース(SSDT)はセンシングデータベース(SSDB)と共通のものを用い、テーブルを分けるだけでも良い。また、必要に応じて、基本コンテンツ作成(ASCBC)はセンシングデータベース(SSDB)からセンシングデータ処理(SSCDT)前のデータを取得しても良い。
データ形式情報(SSMF)には、通信のためのデータ形式、基地局(GW)でタグ付けされたセンシングデータを切り分けてデータベースに記録する方法、センシングデータ処理(SSCDT)された二次データを二次データベース(SSDT)に記録する方法、及び、データの要求に対する対応方法を示す情報等が記録されている。データ受信の後、データ送信の前にはこのデータ形式情報(SSMF)が参照され、データ形式の変換とデータ振り分けが行われる。
端末管理テーブル(SSTT)は、どの端末(TR)が現在どの基地局(GW)の管理下にあるかを記録しているテーブルである。基地局(GW)の管理下に新たに端末(TR)が加わった際に、端末管理テーブル(SSTT)が更新される。また、基地局(GW)と端末(TR)間を有線で接続している場合には、常時端末管理情報を監視していなくてもよい。
端末ファームウェア(SSFW)は、端末を動作させるためのプログラムを記憶しているものであり、端末ファームウェア更新(SSCFW)が行われた際には、端末ファームウェア(SSFW)が更新され、ネットワーク(NW)を通じてこれを基地局(GW)に送り、さらにパーソナルエリアネットワーク(PAN)を通じて端末(TR)に送り、端末(TR)内のファームウェアを更新する(FMUD)。
制御部(SSCO)は、CPU(図示省略)を備え、センシングデータの送受信やデータベースへの記録・取り出しを制御する。具体的には、CPUが記憶部(SSME)に格納されたプログラムを実行することによって、センシングデータ保管(SSCDB)、端末管理情報修正(SSTF)、端末ファームウェア更新(SSCFW)、センシングデータ処理(SSCDT)及び二次データ検索(SSCTS)等の処理を実行する。
センシングデータ保管(SSCDB)は、基地局(GW)から送られてきたセンシングデータを受け取り、センシングデータベース(SSDB)に格納する処理である。時刻情報や端末ID、基地局を経由した時刻などの付加情報を合わせて1レコードとして、データベースに格納する。
時計(SSCK)は、外部NTPサーバ(TS)と定期的に接続することによって、標準時刻を保持している。時計(SSCK)があらかじめ指定した時刻、または特定の条件を満たしたときに、センシングデータ処理(SSCDT)をタイマ起動(SSTK)する。
センシングデータ処理(SSCDT)は、センシングデータベース(SSDB)からセンシングデータ、端末(TR)で取得されたもの、をデータ形式情報(SSMF)で指定された方法によって下処理し、二次データを生成する。二次データは二次データベース(SSDT)に格納する。一定間隔でセンシングデータ処理(SSCDT)を起動し、新しく追加されたセンシングデータを処理することで、二次データベースが常に更新された状態になるように保つ。
二次データ検索(SSCTS)は、アプリケーションサーバ(AS)や業務情報管理サーバ(GS)から依頼を受けた際に、二次データベース(SSDT)から依頼に対応した二次データを取り出し、依頼元に返す処理を行う。その際、二次データに付与された、日付やユーザIDなどのタグ情報に基づいて検索する。
端末管理情報修正(SSTF)は、基地局(GW)から端末管理情報を修正するコマンドを受け取った際に、端末管理テーブル(SSTT)を更新する。各基地局(GW)の配下にある端末(TR)のリストを常時把握するためのものである。
端末ファームウェア更新(SSCFW)は、手動または自動にて端末(TR)のファームウェアを更新する必要が生じた際に、記憶部(SSME)内の端末ファームウェア(SSFW)を更新し、さらに、基地局(GW)に配下の端末(TR)のファームウェアを更新するように命令を出す。また、各端末(TR)でファームウェア更新が完了したというレスポンスを受け取り、すべての端末(TR)の更新が完了するまで続ける。
<業務情報管理サーバ(GS)>
業務情報管理サーバ(GS)は、組織が社員や業務進捗を管理するための情報を蓄積しているサーバである。その記憶部(GSME)には、例えば、社員の所属部署や職位、年齢、性別などの組織属性情報(GSOF)を有する。また、業務の成果や進捗や経理に関する情報、例えば、部ごとの売り上げや支出、計画に対する成果の達成度などの業務情報データベース(GSDB)を有する。
業務情報管理サーバ(GS)の制御部(GSCO)は、業務情報検索(GSDS)を有し、アプリケーションサーバ(AS)やセンサネットサーバ(SS)からの依頼を受けて、記憶部(GSME)内の業務情報データや組織属性情報(GSOF)を提供する。この際、依頼元がその情報にアクセスできる権限を持っているかをチェックしたり、記憶部(GSME)内の情報の形式が統一されて場合には、形式を整えたりしたりした後に、送受信部(GSSR)を通してデータを依頼元に送信する。
<基地局(GW)>
基地局(GW)は、端末(TR)とセンサネットサーバ(SS)を仲介する役目を持つ。端末(TR)と基地局(GW)間が無線で接続する場合には、無線の到達距離を考慮して、居室・職場等の領域をカバーするように複数の基地局(GW)が配置される。有線で接続する場合には、基地局(GW)の処理能力に合わせて管理する端末(TR)の個数の上限が設定される。
基地局(GW)は、送受信部(GWSR)、記憶部(GWME)及び制御部(GWCO)を備える。
送受信部(GWSR)は、端末(TR)からデータを無線または有線にて受信し、センサネットサーバ(SS)への有線又は無線による送信を行う。送受信に無線を用いる場合には、送受信部(GWSR)は無線を受信するためのアンテナを備える。また、必要に応じて、センシングデータの送受信の際にデータが欠損しないように輻輳制御、つまり通信のタイミング制御を行う。また、受信したデータの種類を区別する。具体的には、受信したデータが一般のセンシングデータであるか、アソシエイトのためのデータであるか、時刻同期のレスポンスであるか等をデータのヘッダ部分から識別して、それらのデータをそれぞれ適切な機能に渡す。
記憶部(GWME)は、ハードディスク、メモリ、又はSDカードのような外部記録装置(図示省略)で構成される。記憶部(GWME)には、動作設定(GWMA)、データ形式情報(GWMF)、端末管理テーブル(GWTT)、基地局情報(GWMG)及び端末ファームウェア(GWTFD)が格納される。動作設定(GWMA)は、基地局(GW)の動作方法を示す情報を含む。データ形式情報(GWMF)は、通信のためのデータ形式を示す情報、及び、センシングデータにタグを付けるために必要な情報を含む。端末管理テーブル(GWTT)は、現在アソシエイトできている配下の端末(TR)の端末情報(TRMT)、及び、それらの端末(TR)を管理するために配布しているローカルIDを含む。有線で端末(TR)と接続し、常時配下の端末(TR)を把握している必要がない場合には、端末管理テーブル(GWTT)はなくてもよい。基地局情報(GWMG)は、基地局(GW)自身のアドレスなどの情報を含む。端末ファームウェア(GWTFD)は、端末を動作させるためのプログラムを記憶しているものであり、センサネットサーバ(SS)から命令と新規の端末ファームウェアを受け取った際に、ファームウェア更新データ(TRDFW)をパーソナルエリアネットワーク(PAN)を通じて端末(TR)に送信する(GWCFW)。
記憶部(GWME)には、さらに、制御部(GWCO)のCPU(図示省略)によって実行されるプログラムが格納されてもよい。
制御部(GWCO)は、CPU(図示省略)を備える。CPUが記憶部(GWME)に格納されているプログラムを実行することによって、端末(TR)からセンシングデータを受信するタイミング、センシングデータの処理、端末(TR)やセンサネットサーバ(SS)への送受信のタイミング、及び、時刻同期のタイミングを管理する。具体的には、センシングデータ受信制御(GWCSR)、センシングデータ送信(GWCSS)、アソシエイト(GWCTA)、端末管理情報修正(GWCTF)、端末ファームウェア更新(GWCFW)及び時刻同期(GWCS)等の処理を実行する。
時計(GWCK)は時刻情報を保持する。一定間隔でその時刻情報は更新される。具体的には、一定間隔でNTP(Network Time Protocol)サーバ(TS)から取得した時刻情報によって、時計(GWCK)の時刻情報が修正される。
時刻同期(GWCS)は、一定間隔、または、端末(TR)が基地局(GW)と接続されたのをトリガとして、配下の端末(TR)に時刻情報を送信する。これによって、複数の端末(TR)と基地局(GW)の時計(GWCK)の時刻が同期される。
アソシエイト(GWCTA)は、端末(TR)から送られてきたアソシエイト要求(TRTAQ)に対して、割り付けたローカルIDを各端末(TR)に送信する、アソシエイト応答(TRTAR)を行う。アソシエイトが成立したら、アソシエイト(GWTA)は、端末管理テーブル(GWTT)を修正する端末管理情報修正(GWCTF)を行う。
センシングデータ受信制御(GWCSR)は、端末(TR)から送られてきたセンシングデータ(SENSD)のパケットを受信する。データのパケットのヘッダを読み込み、データの種類を判別したり、同時に多数の端末(TR)からのデータが集中しないように輻輳制御したりする。
センシングデータ送信(GWCSS)は、データが通過した基地局のIDやその時刻データを付与し、センシングデータをセンサネットサーバ(SS)に送信する。
<図4:全体システム3(TR)>
図4は、センサノードの一実施例である端末(TR)の構成を示している。ここでは端末(TR)は名札型の形状をしており、人物の首からぶら下げることを想定しているが、これは一例であり、他の形状でもよい。端末(TR)は、多くの場合には、この一連のシステムの中に複数存在し、組織に属する人物がそれぞれ身に着けるものである。端末(TR)は人間の対面状況を検出するための複数の赤外線送受信部(AB)、装着者の動作を検出するための三軸加速度センサ(AC)、装着者の発話と周囲の音を検出するためのマイク(AD)、端末の裏表検知のための照度センサ(LS1F、LS1B)、温度センサ(AE)の各種センサを搭載する。搭載するセンサは一例であり、装着者の対面状況と動作を検出するために他のセンサを使用してもよい。
本実施例では、赤外線送受信部を4組搭載する。赤外線送受信部(AB)は、端末(TR)の固有識別情報である端末情報(TRMT)を正面方向に向かって定期的に送信し続ける。他の端末(TR)を装着した人物が略正面(例えば、正面又は斜め正面)に位置した場合、端末(TR)と他の端末(TR)は、それぞれの端末情報(TRMT)を赤外線で相互にやり取りする。このため、誰と誰が対面しているのかを記録することができる。また、閲覧者検出器(CLVD)はこの端末情報(TRMT)を受信することで、どのユーザ(US)がクライアント(CL)のディスプレイ(CLOD)を閲覧しているかを検出することができる。また逆に、端末(TR)が閲覧者検出器(CLVD)から送信された検出器ID(CLVDID)を受信することで、ユーザ(US)がクライアント(CL)の設置場所に滞在していたことを記録することができる。
各赤外線送受信部は一般に、赤外線送信のための赤外発光ダイオードと、赤外線フォトトランジスタの組み合わせにより構成される。赤外線ID送信部(IrID)は、自らのIDである端末情報(TRMT)を生成して赤外線送受信モジュールの赤外線発光ダイオードに対して転送する。本実施例では、複数の赤外線送受信モジュールに対して同一のデータを送信することで、全ての赤外線発光ダイオードが同時に点灯する。もちろん、それぞれ独立のタイミング、別のデータを出力してもよい。
また、赤外線送受信部(AB)の赤外線フォトトランジスタによって受信されたデータは、論理和回路(IROR)によって論理和が取られる。つまり、最低どれか一つの赤外線受光部でID受光されていれば端末にIDとして認識される。もちろん、IDの受信回路を独立して複数持つ構成でもよい。この場合、それぞれの赤外線送受信モジュールに対して送受信状態が把握できるので、例えば、対面する別の端末がどの方向にいるかなど付加的な情報を得ることも可能である。
センサによって検出したセンシングデータ(SENSD)はセンシングデータ格納制御部(SDCNT)によって、記憶部(STRG)に格納される。センシングデータ(SENSD)は通信制御部(TRCC)によって送信パケットに加工され、送受信部(TRSR)によって基地局(GW)に送信される。
このとき、記憶部(STRG)からセンシングデータ(SENSD)を取り出し、無線または有線による送信のタイミングを決定するのが通信タイミング制御部(TRTMG)である。通信タイミング制御部(TRTMG)は、複数のタイミングを決定する複数のタイムベースを持つ。
記憶部に格納されるデータには、その直前にセンサによって検出されたセンシングデータ(SENSD)の他、過去に蓄積した纏め送りデータ(CMBD)や、端末の動作プログラムであるファームウェアを更新するためのファームウェア更新データ(FMUD)がある。
本実施例の端末(TR)は、外部電源接続検出回路(PDET)により、外部電源(EPOW)が接続されたことを検出し、外部電源検出信号(PDETS)を生成する。外部電源検出信号(PDETS)によって、タイミング制御部(TRTMG)が生成する送信タイミングを切り替えるタイムベース切替部(TMGSEL)、または無線通信されるデータを切り替えるデータ切替部(TRDSEL)は本端末(TR)特有の構成である。図4では一例として、送信タイミングを、タイムベース1(TB1)とタイムベース(TB2)の2つのタイムベースを、外部電源検出信号(PDETS)によってタイムベース切替部(TMGSEL)が切り替える構成を図示している。また通信されるデータを、センサから得たセンシングデータ(SENSD)と、過去に蓄積した纏め送りデータ(CMBD)と、ファームウェア更新データ(FMUD)とから、外部電源検出信号(PDETS)によってデータ切替部(TRDSEL)が切り替える構成を図示している。
照度センサ(LS1F、LS1B)は、それぞれ端末(TR)の前面と裏面に搭載される。照度センサ(LS1F、LS1B)により取得されるデータは、センシングデータ格納制御部(SDCNT)によって記憶部(STRG)に格納されると同時に、裏返り検知部(FBDET)によって比較される。名札が正しく装着されているときは、前面に搭載されている照度センサ(LS1F)が外来光を受光し、裏面に搭載されている照度センサ(LS1B)は端末本体と装着者との間に挟まれる位置関係となるため、外来光を受光しない。このとき、照度センサ(LS1B)で検出される照度より、照度センサ(LS1F)で検出される照度の方が大きな値を取る。一方で、端末(TR)が裏返った場合、照度センサ(LS1B)が外来光を受光し、照度センサ(LS1F)が装着者側を向くため、照度センサ(LS1F)で検出される照度より、照度センサ(LS1B)で検出される照度の方が大きくなる。
ここで、照度センサ(LS1F)で検出される照度と、照度センサ(LS1B)で検出される照度を裏返り検知部(FBDET)で比較することで、名札ノードが裏返って正しく装着していないことが検出できる。裏返り検知部(FBDET)で裏返りが検出されたとき、スピーカ(SP)により警告音を発生して装着者に通知する。
マイク(AD)は、音声情報を取得する。音声情報によって、「騒々しい」又は「静か」等の周囲の環境を知ることができる。さらに、人物の声を取得・分析することによって、コミュニケーションが活発か停滞しているのか、相互に対等に会話をやり取りしているか一方的に話しているのか、怒っているのか笑っているのか、などの対面コミュニケーションを分析することができる。さらに、人物の立ち位置等の関係で赤外線送受信器(AB)が検出できなかった対面状態を、音声情報及び加速度情報によって補うこともできる。
マイク(AD)で取得される音声は、音声波形及び、それを積分回路(AVG)で積分した信号の両方を取得する。積分した信号は、取得した音声のエネルギを表す。
三軸加速度センサ(AC)は、ノードの加速度すなわちノードの動きを検出する。このため、加速度データから、端末(TR)を装着した人物の動きの激しさや、歩行などの行動を解析することができる。さらに、複数の端末が検出した加速度の値を比較することによって、それらの端末を装着した人物間のコミュニケーションの活性度や相互のリズム、相互の相関等を解析できる。
本実施例の端末(TR)では、三軸加速度センサ(AC)で取得されるデータは、センシングデータ格納制御部(SDCNT)によって記憶部(STRG)に格納されると同時に、上下検知回路(UDDET)によって名札の向きを検出する。これは、三軸加速度センサ(AC)で検出される加速度は、装着者の動きによる動的な加速度変化と、地球の重力加速度による静的加速度の2種類が観測されることを利用している。
表示装置(LCDD)は、端末(TR)を胸に装着しているときは、装着者の所属、氏名などの個人情報を表示する。つまり、名札として振舞う。一方で、装着者が端末(TR)を手に持ち、表示装置(LCDD)を自分の方に向けると、端末(TR)の天地が逆になる。このとき、上下検知回路(UDDET)によって生成される上下検知信号(UDDETS)により、表示装置(LCDD)に表示される内容と、ボタンの機能を切り替える。本実施例では、上下検知信号(UDDETS)の値により、表示装置(LCDD)に表示させる情報を、表示制御(DISP)によって生成される赤外線アクティビティ解析(ANA)による解析結果と、名札表示(DNM)とを切り替える例を示している。
赤外線送受信部(AB)がノード間で赤外線をやり取りすることによって、端末(TR)が他の端末(TR)と対面したか否か、すなわち、端末(TR)を装着した人物が他の端末(TR)を装着した人物と対面したか否かが検出される。このため、端末(TR)は、人物の正面部に装着されることが望ましい。上述の通り、端末(TR)は、さらに、三軸加速度センサ(AC)等のセンサを備える。端末(TR)におけるセンシングのプロセスが、図5におけるセンシング(TRSS1)に相当する。
端末は多くの場合には複数存在し、端末・基地局間が無線接続される場合には、それぞれが近い基地局(GW)と結びついてパーソナルエリアネットワーク(PAN)を形成している。
端末(TR)の温度センサ(AE)は端末のある場所の温度を、照度センサ(LS1F)は端末(TR)の正面方向などの照度を取得する。これによって、周囲の環境を記録することができる。例えば、温度及び照度に基づいて、端末(TR)が、ある場所から別の場所に移動したこと等を知ることもできる。
装着した人物に対応した入出力装置として、ボタン1〜3(BTN1〜3)、表示装置(LCDD)、スピーカ(SP)等を備える。
記憶部(STRG)は、具体的にはハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発記憶装置で構成され、端末(TR)の固有識別番号である端末情報(TRMT)、センシングの間隔、及び、ディスプレイへの出力内容等の動作設定(TRMA)を記録している。この他にも記憶部(STRG)は一時的にデータを記録することができ、センシングしたデータを記録しておくために利用される。
時計(TRCK)は、時刻情報(GWCSD)を保持し、一定間隔でその時刻情報(GWCSD)を更新する時計である。時間情報は、時刻情報(GWCSD)が他の端末(TR)とずれることを防ぐために、基地局(GW)から送信される時刻情報(GWCSD)によって定期的に時刻を修正する。
センシングデータ格納制御部(SDCNT)は、記憶部(STRG)に記録された動作設定(TRMA)に従って、各センサのセンシング間隔などを制御し、取得したデータを管理する。
時刻同期は、基地局(GW)から時刻情報を取得して時計を修正する。時刻同期は、後述するアソシエイトの直後に実行されてもよいし、基地局(GW)から送信された時刻同期コマンドに従って実行されてもよい。
通信制御部(TRCC)は、データを送受信する際に、送信間隔の制御、及び、無線の送受信に対応したデータフォーマットへの変換を行う。通信制御部(TRCC)は、必要であれば、無線でなく有線による通信機能を持ってもよい。通信制御部(TRCC)は、他の端末(TR)と送信タイミングが重ならないように輻輳制御を行うこともある。
アソシエイト(TRTA)は、基地局(GW)とパーソナルエリアネットワーク(PAN)を形成するためのアソシエイト要求(TRTAQ)と、アソシエイト応答(TRTAR)を送受信し、データを送信すべき基地局(GW)を決定する。アソシエイト(TRTA)は、端末(TR)の電源が投入されたとき、及び、端末(TR)が移動した結果それまでの基地局(GW)との送受信が絶たれたときに実行される。有線接続の場合には、端末(TR)が有線で基地局(GW)に接続されたことを検知したときに実行される。アソシエイト(TRTA)の結果、端末(TR)は、その端末(TR)からの無線信号が届く近い範囲にある一つの基地局(GW)と関連付けられる。
送受信部(TRSR)は、アンテナを備え、無線信号の送信及び受信を行う。必要があれば、送受信部(TRSR)は、有線通信のためのコネクタを用いて送受信を行うこともできる。送受信部(TRSR)によって送受信されるデータ(TRSRD)は、基地局(GW)との間でパーソナルエリアネットワーク(PAN)を介して転送される。
<図5:データ格納のシーケンス>
図5は、本発明の実施の形態において実行される、センシングデータを格納する手順を示すシーケンス図である。
まず、端末(TR)の電源が入っており、かつ端末(TR)が基地局(GW)とアソシエイト状態になっていないとき、端末(TR)はアソシエイト(TRTA1)を行う。アソシエイトとは、端末(TR)が、ある一つの基地局(GW)と通信する関係であると規定することである。アソシエイトによってデータの送信先を決定することで、端末(TR)は確実にデータを送信することができる。
基地局(GW)からアソシエイト応答を受け取り、アソシエイトが成功した場合、端末(TR)は、次に時刻同期(TRCS)を行う。時刻同期(TRCS)において、端末(TR)は、基地局(GW)から時刻情報を受け取り、端末(TR)内の時計(TRCK)を設定する。基地局(GW)は、NTPサーバ(TS)と定期的に接続し時刻を修正している。このため、全ての端末(TR)において時刻が同期される。これによって、後に解析する際に、センシングデータに付随した時刻情報を照らし合わせることで、人物間の同時刻におけるコミュニケーションにおける相互の身体表現又は音声情報のやり取りを分析することも可能になる。
端末(TR)の三軸加速度センサ(AC)や温度センサ(AE)などの各種センサは、例えば10秒ごとの一定の周期でタイマ起動(TRST)し、加速度、音声、温度及び照度等をセンシングする(TRSS1)。端末(TR)は、端末情報(TRMT)の1つである端末IDを、赤外線によって他の端末(TR)との間で送受信することで、対面状態を検出する。端末(TR)の各種センサは、タイマ起動(TRST)せずに、常にセンシングを行ってもよい。しかし、一定の周期で起動することによって電源を効率的に使用することができ、充電することなく長時間端末(TR)を使用しつづけることができる。
端末(TR)は、センシングしたデータに、時計(TRCK)の時刻情報及び端末情報(TRMT)を添付する(TRCT1)。データを解析する際には、端末情報(TRMT)によって、端末(TR)を装着した人物が識別される。
データ形式変換(TRDF1)において端末(TR)は、センシングデータにセンシングの条件などのタグ情報を付与し、決められた無線送信フォーマットに変換する。このフォーマットは基地局(GW)内のデータ形式情報(GWMF)やセンサネットサーバ(SS)内のデータ形式情報(SSMF)と共通して保管されているものである。変換されたデータは、その後、基地局(GW)に送信される。
加速度データ及び音声データ等の連続した多量のデータを送信する場合、端末(TR)は、データ分割(TRBD1)して複数のパケットに分割することで、一度に送信するデータ数を制限する。その結果、送信過程でデータが欠損するリスクが低下する。
データ送信(TRSE1)は、無線の通信規格に則り、送受信部(TRSR)を通して、アソシエイト先の基地局(GW)にデータを送信する。
基地局(GW)は、端末(TR)からデータを受信(GWRE)すると、受信完了レスポンスを端末(TR)に返す。レスポンスを受信した端末(TR)は、送信完了(TRSO)と判定する。
一定の時間を経ても送信完了(TRSO)しない(すなわち端末(TR)がレスポンスを受信しない)場合、端末(TR)は、データ送信失敗と判定する。この場合、データは端末(TR)内に記憶され、再び送信状態が確立されたときにまとめて送信される。これによって、端末(TR)を装着している人物が無線の届かない場所に移動してしまった場合、又は、基地局(GW)の不具合でデータが受信されなくなった場合にも、データを失うことなく取得することが可能になる。これによって、十分な量のデータを得て、組織の性質を解析することができる。この、送信に失敗したデータを端末(TR)に保管し再送信する仕組みを、まとめ送りと呼ぶ。
データのまとめ送りの手順を説明する。端末(TR)は、送信できなかったデータを記憶しておき(TRDM)、一定時間後に再びアソシエイトの依頼を行う(TRTA2)。ここで基地局(GW)からアソシエイト応答が得られた場合、端末(TR)は、データ形式変換(TRDF2)、データ分割(TRBD2)及びデータ送信(TRSE2)を実行する。これらの処理は、それぞれ、データ形式変換(TRDF1)、データ分割(TRBD1)及びデータ送信(TRSE1)と同様である。なお、データ送信(TRSE2)の際、無線が衝突しないように輻輳制御される。その後は通常の処理に戻る。
アソシエイト応答が得られなかった場合、端末(TR)は、アソシエイトに成功するまで定期的にセンシング(TRSS1)と端末情報・時刻情報添付(TRCT1)を実行しつつ、新たに取得したデータを記憶(TRDM)していく。これらの処理によって取得されたデータは、基地局(GW)から受信完了レスポンスが得られるまで、端末(TR)内に記憶される。端末(TR)内に記憶されたセンシングデータは、アソシエイト成功後、もしくは無線圏内で充電している時、有線にて基地局(GW)と接続しているときなどの、安定して基地局と送受信できる環境が整った際に、まとめて基地局(GW)に送信される(TRSE2)。
また、端末(TR)から送信されたセンシングデータは基地局(GW)によって受信(GWRE)される。基地局(GW)は、受信したデータが分割されたものであるか否かを、センシングデータに付随する分割フレーム番号によって判定する。データが分割されている場合、基地局(GW)は、データ結合(GWRC)を実行し、分割されたデータを連続したデータに結合する。さらに、基地局(GW)は、基地局固有の番号である基地局情報(GWMG)をセンシングデータに付与し(GWGT)、そのデータを、ネットワーク(NW)を介してセンサネットサーバ(SS)に向けて送信する(GWSE)。基地局情報(GWMG)は、その時刻における端末(TR)の大まかな位置を示す情報として、データ解析の際に利用することができる。
センサネットサーバ(SS)は、基地局(GW)からデータを受信すると(SSRE)、受信したデータを時刻・端末情報・加速度・赤外線・温度などの要素ごとに分類する(SSPB)。この分類は、データ形式情報(SSMF)として記録されているフォーマットを参照することによって実行される。分類されたデータは、センシングデータベース(SSDB)のレコード(行)の適切なカラム(列)に格納される(SSKI)。同じ時刻に対応するデータを同じレコードに格納することで、時刻及び端末情報(TRMT)による検索が可能になる。このとき必要であれば、端末情報(TRMT)ごとにテーブルを作成しても良い。このデータ受信(SSRE)、データ分類(SSPB)、データ格納(SSKI)を、図3におけるセンシングデータ保管(SSCDB)において行う。
<図6:基本コンテンツ作成(ASCBC)のシーケンス>
図6に、図2のアプリケーションサーバ(AS)内で実行される基本コンテンツ作成(ASCBC)の処理のシーケンスを示す。
アプリケーション(AS)において、時計(ASCK)があらかじめ指定した時刻になったときに、基本コンテンツ作成プログラム(ASBP)が起動する(ASTK)。基本コンテンツ作成プログラムは、複数種類のプログラムを含み、それぞれに対応する複数種類の基本コンテンツファイル(ASBF)を出力してもよい。また、個別のプログラムを起動する順序を指定し、出力された基本コンテンツファイル(ASBF)を読み込んで次の別の基本コンテンツファイル(ASBF)を生成しても良い。ここでは、基本コンテンツは1種類であると仮定してシーケンスを説明する。
アプリケーションサーバ(AS)は、基本コンテンツ作成プログラム(ASBP)に記載された必要なデータを、対象期間や対象ユーザを指定して、センサネットサーバ(SS)または業務情報サーバ(GS)または両方にデータ依頼を出す(ASCBC1)。センサネットサーバ(SS)は受け取った依頼に基づいて、二次データベース(SSDT)内を検索し(SSCTS)、必要なデータをアプリケーションサーバ(AS)に返す。業務情報管理サーバ(GS)も同様に、依頼に基づき業務情報検索(GSDS)を行い、業務情報を返す。
アプリケーションサーバ(AS)はそれらの二次データや業務情報を受信する(ASCBC2)。また、二次データは二次データ読込プログラム(ASPR)を用い、データ形式に基づいてデータを読み込む。二次データと必要なら業務情報とを用い、センシングデータを閲覧者の理解しやすい形に描画する。もしくは、指標など数値データとして計算する(ASCBC4)。描画したコンテンツの画像ファイルを出力し(ASCBC5)、記憶部(ASME)内に基本コンテンツファイル(ASBF)として保管する。また、描画する際に合わせて強調表示座標リスト(ASEM)を出力する(ASCEM)。これは、各ユーザのIDとそれに関係するデータが記載されている画像ファイル上の座標値を記述したリストであり、強調の仕方を指定する。例えば、四角形の破線で強調する場合には、左上と右下の座標値が、ユーザIDと対応付けて記載される。また、アクセス制御規定(ASAC)を合わせて出力し(ASCBC6)、この処理で作成した画像ファイルを閲覧できるユーザIDを論理式などの形で指定する。
<図7:コンテンツ表示のシーケンス>
図7にコンテンツ、主に画像を表示する時のシーケンスを示す。クライアント(CL)は通常、ディスプレイ(CLOD)に誰でも閲覧可能なオープンコンテンツ(例えば、個人名を表示しないネットワーク図や、伝言板、インターネットから取得した天気予報など)を表示(CLD1)する。閲覧者検出器(CLVD)は常時待機状態であり、閲覧者判定(CLCVD)を行う。閲覧者なしと判定された場合には、オープンコンテンツを表示し続ける。端末(TR)から送信されたユーザID(CLD2)を受け取り、閲覧者ありと判定された場合には、閲覧者IDリストを作成(CLD3)し、閲覧者IDリストをアプリケーションサーバ(AS)に送り現在の閲覧者のメンバ構成で閲覧可能なコンテンツのリストを要求する(CLCCR)。アプリケーションサーバ(AS)は、コンテンツリスト(ASCL)とアクセス制御規定(ASAC)を照会し、閲覧者のメンバ構成で閲覧可能なコンテンツのリストを抽出し、クライアント(CL)に返す。合わせて、ユーザ属性リスト(ASUL)を照会し閲覧者の氏名を返す。クライアント(CL)は、コンテンツリストに基づいて、閲覧可能なコンテンツへのリンクを示すコンテンツ切替ボタン(OD_C1)や閲覧者の名前を示した閲覧者選択ボタン(OD_A1)を表示する(CLD4)。そして、ユーザ(US)がボタンを押下してコンテンツ選択(CLD5)するのを待機する。もしくは、ユーザ(US)の操作を待たずに、デフォルト画面として設定されたものをディスプレイ(CLOD)に表示しても良い。ユーザ(US)による入力が感知されると、選択されたコンテンツの画像(またはその他の種類のデータ)をアプリケーションサーバ(AS)に要求する(CLCCR)。アプリケーションサーバ(AS)は、要求された条件(対象の日付、対象ユーザ、コンテンツ種類)にしたがって該当するコンテンツを選択し、クライアントに返す(ASCCS)。合わせて、そのコンテンツに対応する強調表示座標リスト(ASEM)も返す。
クライアント(CL)は受け取ったコンテンツを表示(CLD6)し、さらに、現在の閲覧者に対応する座標値を四角形で囲むなどして、強調表示を付加する(CLD7)。ユーザが画面を操作した場合には(CLD8)、それに合わせて描画や強調表示の位置や方法を変更する(CLD9)。例えば、閲覧者選択ボタン(OD_A1)で特定のユーザを選択すると、そのユーザの強調表示だけを点滅させる、そのユーザに関する表示部分を中心に拡大表示する、などの処理を行う。そして、一定時間ごとに閲覧者判定(CLCVD)を行うが、そこで閲覧者のメンバ構成が変化したと判断された場合(CLD10)には、再度、描画・強調表示を変更する(CLD11)。具体的には、いなくなった閲覧者の名前と強調表示を非表示にする、増えた閲覧者の名前と強調表示を追加することがある。また、メンバ構成の変化によって、現在表示中のコンテンツのアクセス許可を持つ閲覧者がいなくなり閲覧権限が失われた場合(CLD12)には、自動的にオープンコンテンツを表示(CLD13)し、表示していたコンテンツへリンクするコンテンツ切替ボタン(OD_C1)を非表示にする。
<図8:閲覧者判定のフローチャート>
図8に、閲覧者判定(CSCVD)のフローチャートを示す。閲覧者判定(CSCVD)は、閲覧者検出器(CLVD)が起動している間は常時動いている処理である。
開始(CVDS)後、検出器から受信した赤外線データを取り込み(CVD1)、ユーザIDリストを照会し、赤外線データがそこに記載されている有効なユーザIDではない場合にはそのデータをノイズと判断して除去する(CVD2)。そして、一定時間、例えば1秒や5秒間ごとに区切ってユーザIDを受信した回数をカウントする。あらかじめ指定した閾値回数以上かどうかを判定し(CVD3)、受信したユーザIDを閲覧者とみなす(CVD42)。そうでない場合には、そのユーザIDは閲覧者とはみなさない(CVD41)。これは、ただ一瞬通りすがっただけのユーザ(US)を閲覧者に含まないためである。このようにして、その時間に閲覧者とみなしたユーザIDのリストを作成し(CLD3)、閲覧者IDリストをアプリケーションサーバ(AS)に送って閲覧者それぞれの氏名を取得する(CVD5)。以上の流れを、閲覧者判定(CSCVD)プログラムが手動またはタイマによって終了されるまで繰り返す。
<図9:ネットワーク図表示時の強調表示の画面例>
図9に、強調表示の画面例を示す。表示するコンテンツ情報としては、組織のネットワーク図を採用した場合を例に用いる。クライアント(CL)のディスプレイ(CLOD)に表示された画面(OD)の、コンテンツ表示エリア(OD_B)に、アプリケーションサーバ(AS)から受け取ったネットワーク図の画像を表示する。合わせて受け取った強調表示座標リスト(ASEM)に従い、現在の閲覧者に関する部分を円などで囲い、強調表示する。また、閲覧者選択ボタン(OD_A1)には、現在、閲覧者として検出されているユーザの氏名が表示されているが、そのうちのどれかを選択すると、そのユーザの名前に対応する強調表示が点滅したり、線種が変化したりしてもよい。また、人数の多い組織のネットワーク図では、一人のユーザが小さく表示されるため、現在の閲覧者が見える範囲をコンテンツ表示エリア(OD_B)の中心に来るように画像を移動・拡大して表示しても良い。
<図10:組織指標表示時の強調表示の画面例>
図10に、強調表示の画面例を示す。表示するコンテンツ情報としては、組織単位での指標を並べた棒グラフを採用した場合を例に用いる。コンテンツ表示エリア(OD_B)に、課ごとの合計会議時間を示した棒グラフを並べており、現在の閲覧者に対応する部分を強調して太い線で囲っている。強調表示座標リスト(ASEM)に各ユーザと対応する組織の位置を示す座標値が記載されており、それに基づいて強調表示している。また、付加情報を表示することもでき、図10の例では、その課に所属している閲覧者の名前を表示させることで、誰がどの課に着目すべきかを示している。その他の付加情報を表示することも可能である。また、図10の例では、現在の閲覧者が所属している課の名前は棒グラフの下に表示しているが、それ以外の課の名前は消している。このように、強調表示(CLCEM)によって、閲覧者と関係しない情報を削除してもよい。これによって、無関係な他者を特定することなく、統計的な比較対象として閲覧者と関連のない部署や人の情報を提示することができる。また、これによって、閲覧者が所属する部署の名前が強調されることも効果の1つである。
<図11:ユーザ属性リスト(ASUL)の例>
図11は、アプリケーションサーバ(AS)の記憶部(ASME)内に保管される、ユーザ属性リスト(ASUL)の形式の例である。ユーザ属性リスト(ASUL)にはユーザ番号(ASUIT1)、ユーザ名(ASUIT2)、端末ID(ASUIT3)及びユーザの所属する部(ASUIT4)や課(ASUIT5)が相互に関連付けて記録されている。ユーザ番号(ASUIT1)は存在するユーザの通し番号を示すものである。また、ユーザ名(ASUIT2)は表示画面やコンテンツ生成時に用いるユーザ(US)の氏名もしくはニックネームの表記であり、端末ID(ASUIT3)はユーザ(US)が所有する端末(TR)の端末情報を示すものである。ユーザ(US)と端末ID(ASUIT3)は基本的に一対一で対応する。また、所属する部(ASUIT4)や課(ASUIT5)はユーザ(US)が所属する組織を情報であり、例えば、組織単位で基本コンテンツを作成する場合にはこの情報に基づき、データに含むメンバを特定する。
なお、図11ではユーザと所属する組織の情報をテーブルの形式で規定したが、これはXMLなどを用いて階層的に示しても良い。その場合には、A社の下にA部、A部の下にA1課が存在する、というように組織階層に合わせて表記することが可能であり、該当する組織の中に個人のユーザ名や端末IDなどを記述することができる。なお、同じ人物が複数の組織を兼務することも現実にあり得るため、ユーザ1人に複数の組織が対応していても良い。
<図12:センシングデータベース(SSDB)の例:加速度データテーブル>
図12にセンサネットサーバ(SS)内センシングデータベース(SSDB)に格納されるセンシングデータの例として、加速度データテーブルの例(SSDB_ACC_1002)を示す。これは、基本的に、端末(TR)で取得されたセンシングデータそのままのものであり、下処理をされていない状態のデータである。個人ごとにテーブルが作られ、サンプリング周期(例えば0.02秒)ごとに時刻情報(DBTM)と対応付けてX軸(DBAX)、Y軸(DBAY)、Z軸(DBAZ)の三軸方向それぞれの加速度データが格納される。なお、加速度センサが検出した生の数値を格納しても良いし、単位を[G]に変換した後の値を格納しても良い。このような加速度データテーブルをメンバごとに作成し、センシングした時刻の情報と対応付けて格納する。なお、ユーザIDを示すカラムを追加すれば、テーブルを個人ごとに分けずに統合しても良い。
<図13:センシングデータベース(SSDB)の例:対面テーブル>
センシングデータベース(SSDB)には複数のメンバの複数種類のセンシングデータが記録されているが、そのうちの赤外線送受信による対面データをまとめたテーブルの例を図13の(a)(b)に示す。図13の(a)は、対面テーブル(SSDB_IR_1002)であり、端末IDが1002である端末(TR)が取得したデータを集めたテーブルであることを想定している。同様に、図13の(b)は、対面テーブル(SSDB_IR_1003)であり、端末IDが1003である端末(TR)が取得したデータを集めたテーブルとする。なお、カラムに赤外線受信側IDを加えれば、取得した端末(TR)ごとにテーブルを分けなくても良い。また、他の加速度や温度などのデータも同じテーブルに含んでも良い。また、閲覧者検出器(CLVD)の赤外線送受信器(CLVDIR)から受信した検出器ID(CLVDID)も、端末(TR)から受信したユーザIDと同様に赤外線送信側ID(DBR)に入れても良い。この場合、検出器IDをキーとしてテーブルを検索することで、誰がどの場所でディスプレイを閲覧したかを調べることができる。
図13(a)・(b)の対面テーブルは、端末(TR)がデータを送信した時刻(DBTM)と、赤外線送信側ID(DBR1)とそのIDからの受信回数(DBN1)を10組(DBR1〜DBR10、DBN1〜DBN10)格納する例である。10秒間に1回データ送信を行う場合には、前回の送信後の10秒間に、どの端末(TR)から何回赤外線を受信したかを、このテーブルで表している。10秒間に、複数の端末(TR)と対面した場合にも、10組まで格納できるということである。なお、組の数は自由に設定することができる。対面、つまり赤外線の受信がなかった場合にはテーブルの値はnullとなる。また、図13(a)・(b)では時刻はミリ秒まで表記しているが、時刻の形式は統一されていればどのようなものでも良い。
<図21:二次データベース(SSDT)の例:対面マトリクス>
センサネットサーバ(SS)内で、センシングデータ処理(SSCDT)の結果を格納する、二次データベース(SSDT)の例として、対面マトリクス(ASMM)の例を図21に示す。二次データベースは、下処理を終え、一定期間の特定のユーザの情報を共通の形式で保管するデータベースである。
図21では、ある組織の任意のメンバ間での期間内の合計対面時間を示した対面マトリクス(ASMM)の例を示す。対面マトリクスはネットワーク分析の用語では隣接行列と呼ばれるものである。対面マトリクス(ASMM)は対面テーブル(SSDB_IR)に基づいて、任意の組合せのメンバ間での合計対面時間を計算し、マトリクス形式に整理したものである。図21に示す対面マトリクスでは、要素(MM2_3)と対称要素(MM3_2)に示すように、ユーザ番号2のユーザとユーザ番号3のユーザが50分対面したことを示している。対面マトリクスはファイル形式としては、テキストでも良いし、データベースの各カラムを両メンバのユーザIDに対応付けたものでも良い。対面テーブル(SSDB_IR)から合計対面時間を求める際に、そのまま合計するのではなく、対面していない時間を補正した後の値を合計しても良い。また、図21では対面マトリクス(ASMM)は対称行列であるとしているが、処理方法によっては非対称行列にすることも可能である。
また、対面マトリクス(ASMM)は対面テーブル(SSDB_IR)のみを用いて対面時間を合計するのではなく、対面している時刻の両ユーザの加速度データテーブル(SSDB_ACC)を参照し、加速度が両者もしくは少なくとも一方が閾値以上の値である場合にのみ、対面しているとみなしてカウントに加えてもよい。これによって、端末(TR)が放置されていて赤外線を送受信した場合や、互いにコミュニケーションしていないのに向かいに着席しただけの場合を、対面時間の中に含まないようにして、コミュニケーションしているとして有効なデータのみを対面マトリクスに記録することができる。また、加速度データテーブル(SSDB_ACC)ではなく、行動リズムタペストリ(AADB_ACCTP)のリズムを用いて処理してもよい。
また,対面マトリクス(ASMM)は,1日あたりの対面時間の閾値を設け,期間内でその閾値を越えた日数を要素の値としても良い。この場合には,1日でまとまった情報量のある会話がなされた場合に,その人物間は連携しているとみなすことになる。
<図22:二次データベース(SSDT)の例:行動リズムタペストリ>
二次データベース(SSDT)の例として、行動リズムタペストリ(SSDB_ACCTP_10min)の例を図22に示す。行動リズムタペストリ(SSDB_ACCTP_10min)は、加速度データテーブル(SSDB_ACC)を元にして、各ユーザ(US)の一定時間ごと、図22の例では10分ごとの周波数(これを行動リズムと呼ぶ)を計算したものであり、10分ごとの時刻と、ユーザIDと対応付けてテーブルに格納したものである。なお、データを格納する形式はテーブル以外にも、CSVファイルなど別の方法でも良い。行動リズムを算出するには、時間単位ごとのXYZの三軸のゼロクロス回数を合計して求めてもよい。また、データに欠損があったり不適切であると判定された場合には、「Null」などの記号を入れ、基本コンテンツ作成(ASCBC)時に使えないデータであることを示しておく。また、他に、時間単位の異なる行動リズムタペストリ(SSDB_ACCTP)を何通りかセンサネットサーバ(SS)にて作成しておくと、それらを組み合わせて多様なコンテンツを作成できるため有用である。
このように、センサネットサーバ(SS)にてセンシングデータ処理(SSCDT)による下処理を行っておくことによって、アプリケーションサーバ(AS)の基本コンテンツ作成プログラム(ASBP)を開発する際には、センシングデータの特性や下処理の方法を意識せずに開発することができる。
実施例1で述べた方法によって、現在の閲覧者を特定し、閲覧者に関係する部分を強調して表示することで、閲覧者を優先度の高い情報に素早く着目させることができる。また、閲覧者同士で比較させ、会話を促すためにも貢献する。
本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。第2の実施の形態では、閲覧者のメンバ構成によって閲覧できるコンテンツ情報に制限を加えるために必要な仕組みについて説明する。これにより、閲覧者を制限することができるので、秘匿情報の取り扱いも容易となる。実施例1と重複している部分については説明を省く。
<図14:アクセス制御規定(ASAC)>
図14に、アクセス制御規定(ASAC)ファイルの一例を示す。アクセス制御規定(ASAC)ファイルはアプリケーションサーバ(AS)における基本コンテンツ(ASCBC)作成時に合わせて出力されるものであり、対応する基本コンテンツファイル(ASBF)にアクセスできる条件が記載されているものである。例えば、ある部署に関するファイルであれば、閲覧者の中にその部署のメンバが少なくとも1人含まれている場合には閲覧可能である、というようにアクセス条件を規定する。
アクセス制御規定(ASAC)では、基本コンテンツファイルのファイルID(ASAC01)、ファイルの種類(ASAC02)、アクセス条件(ASAC03)を対応付けて記載される。なお、ファイルをIDで個別に識別できれば、ファイルの種類(ASAC02)はなくてもよい。ファイルID(ASAC01)は、基本コンテンツ作成(ASCBC)で出力されたファイルに個別につけられたIDであり、同じ種類のコンテンツであっても、データの対象期間や対象メンバが異なれば別のIDが振られる。例えば、ネットワーク図の場合には、部を対象とする図には部のメンバ全員にアクセス許可を与えるが、課を対象とする図にはその課のメンバのみにアクセス許可を与える。このように、個別のファイルに対応してアクセス条件を決めることができる。
ファイル種類(ASAC02)は、コンテンツの種類を示すものである。コンテンツ切替ボタン(OD_C1)においてボタンを表示する際の見出し、分類に用いる。
アクセス条件(ASAC03)は、対応するファイルを表示するのに必要な閲覧者のユーザIDを論理式で示したものである。行(RE03、RE04)のようにANDで示した場合には、そのユーザIDに対応する閲覧者が全員同時に検出されていないと表示許可を出さない。また、行(RE05)のように、ORで示した場合には、そのうちの少なくとも1人が閲覧者として検知されていれば表示を許可する。また、行(RE06)のように、NOT条件を使うことで、特定のユーザが閲覧しているときには表示許可を出さないように制限することもできる。行(RE07)のように、全員に表示許可を出す、つまりオープンコンテンツとして規定することもできる。
このように、表示許可を論理式で規定することで、個別のファイルに表示条件を与えることができる。これによって、閲覧者のメンバ構成が変わると見ることのできるファイルも変わるため、他のメンバと一緒に閲覧したいという動機を促すことができる。
<図15:表示画面の基本構成>
図15に、クライアント(CL)にコンテンツを表示した場合の画面(OD)例を示す。この画面表示は入出力制御(CLCIO)によって制御されている。
画面(OD)は、大きく4つに分けられる。閲覧者選択エリア(OD_A)、ページコントロールエリア(OD_C)、コンテンツ表示エリア(OD_B)、コンテンツタイトル表示エリア(OD_D)である。それぞれのエリアごとに、入力を受けた際の動作の仕方を変えることができる。また、これらは4つの機能を有していれば良いので、エリアを絶対的に分割せず、特定の場所や動作によって入力したときに、各機能を満たすボタンが表示されるようにしても良い。
コンテンツ表示エリア(OD_B)は、アプリケーションサーバ(AS)から呼び出した基本コンテンツファイル(ASBF)の画像またはサーブレットなどによる操作可能な表示を嵌め込むエリアである。強調座標表示リスト(ASEM)に基づいて、現在の閲覧者に対応する部分に強調表示を加えることもできる。図15の例では、上昇した指標を四角の破線で囲んで強調している。コンテンツ表示エリア(OD_B)内をタッチパネルまたはマウスでドラッグすることで、日付を前日のものに切り替えたり、コンテンツを切り替えたりし、日付切替ボタン(OD_C0)やコンテンツ切替ボタン(OD_C1)の働きを代替することもできる。また、コンテンツ表示エリア(OD_B)内をタッチパネルまたはマウスでポイントすることで、特定の部分を拡大表示したり、特定の部分が中央に来るように画像を移動したりすることもできる。
コンテンツタイトル表示エリア(OD_D)は、現在コンテンツ表示エリア(OD_B)に表示しているコンテンツに関する情報を提示するエリアである。具体的には、対象ユーザもしくは対象組織、コンテンツの種類、対象期間を文字で表示する。
閲覧者選択エリア(OD_A)は、現在検出されている閲覧者の名前を表示し、また、コンテンツ表示エリア(OD_B)に表示しているコンテンツの対象者を切り替えるためのエリアである。対象切替タブ(OD_A2)は、コンテンツの選択を、個人単位か組織単位かを切り替えるタブである。「個人」を選んだ場合には、タブ内に閲覧者選択ボタン(PD_A1)が表示され、現在、閲覧者判定(CLCVD)にて閲覧者と判定されているユーザの氏名が表示される。いずれか、もしくは複数の閲覧者選択ボタン(PD_A1)を選択することで、表示しているコンテンツの対象者を切り替えることができる。ホームボタン(OD_A0)は、デフォルトで設定した初期画面に戻るためのボタンである。例えば、デフォルトには閲覧制限のないオープンコンテンツの最新の日付のものを指定しておく。閲覧頻度の高いものを指定しておくことで、ショートカットできる。また、通りがかりの他者に現在の表示画面を見られたくない場合に、画面を隠す用途で使うこともできる。
ページコントロールエリア(OD_C)は、表示されているコンテンツの条件を変えて、画面を更新するためのボタンを表示する。日付切替ボタン(OD_C0)によって、表示しているコンテンツの前日のもの、翌日のもの、もしくは最新のものに切り替えることができる。コンテンツの対象期間を変更するだけであり、コンテンツの種類、対象ユーザもしくは対象組織は変更しない。これによって、閲覧者は、同じコンテンツの時系列変化を分析することができる。コンテンツ切替ボタン(OD_C1)は、コンテンツの種類を選択するためのものである。アプリケーションサーバ(AS)から受け取った、閲覧許可のあるコンテンツリストに含まれるコンテンツの名前をボタンとして表示する。閲覧許可のないコンテンツのボタンは表示しない、もしくは無効にすることで、閲覧者に許可のないコンテンツにアクセスさせないよう制限する。現在表示されているコンテンツは、ボタンの色を変えて表示される。また、解説表示ボタン(OD_C2)は現在表示しているコンテンツの、解説画面へのリンクである。解説画面には、コンテンツ画面の見方や、着眼点、計算方法などの解説が書かれている。
<図16:表示画面(コンテンツ選択時)>
図16は、コンテンツを選択するための、コンテンツ切替ボタンと組織選択ボタンの動作の例を示す。
図16(a)は、コンテンツの種類が多い場合に、コンテンツを分類してボタンに割り当てる方法を示す。コンテンツ切替ボタン(OD_C1)にはコンテンツの分類、例えば、時間比率や、コミュニケーション、タペストリ、などを示し、いずれか1つが選択された場合には、分類の下位コンテンツ名をサブコンテンツ選択ボタン(OD_C11)として表示する。ユーザは、サブコンテンツ選択ボタン(OD_C11)のいずれかを選択することで、コンテンツを指定できる。
図16(b)は、コンテンツの対象組織を選択する際に、階層的に組織を選択できるようにボタンを割り当てる方法を示す。組織階層選択ボタン(OD_A3)に組織階層、例えば、部、課、チームなどを表示し、いずれかが選択された場合には、組織選択ボタンを(OD_A31)を表示し、その階層にある組織の名称を選択させる。さらに下位の組織を選択したい場合には、組織階層選択ボタン(OD_A3)の1つ下位の階層に、その階層の組織名を表示する。このように段階的に選択できるようにすることで、目当ての組織の情報に素早くアクセスすることができる。
実施例2で述べた方法によって、現在の閲覧者を特定し、閲覧者に関係するページのみにアクセスできるよう制限を加えることができる。これによって、閲覧者を優先度の高い情報に素早く着目させることができる。また、閲覧者が増えると閲覧可能なコンテンツが増えるため、一緒に会話しながらデータを閲覧することを促す効果も得られる。また、本人のいないところで勝手に他者がその人のセンシングデータをることができないため、セキュリティ面での安心感が得られる。
本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。第3の実施の形態では、センシングデータと関連付けた文面のメールをユーザ(US)に送り、返信された結果をディスプレイ(CLOD)に一覧にして表示し、閲覧者同士で文面を共有できる仕組みについて説明する。センサデータを使用してメール文面を作成することで、情報共有が促進される効果もある。実施例1の形態と重複している部分については説明を省く。
<図17:メール送受信・ディスプレイ表示のシーケンス>
図17に、アプリケーションサーバ(AS)から個人用クライアント(CP)にメールを送信し、ユーザ(US)らが記入して返信した結果を、ディスプレイ(CLOD)に表示するまでのシーケンスの例を示す。
あらかじめ指定した時刻、例えば一日一回や週に一回の特定の時刻に、タイマ起動(ASTK)して記憶部(ASME)内のメール文面作成プログラム(図示省略)を起動する。プログラムは、センサネットサーバ(SS)に二次データを要求し、返されたデータを受け取る。ここで依頼する二次データとしては、例えば対面マトリクス(ASMM)などを用い、過去一定期間に任意の組み合わせの人物間でコミュニケーションした時間を示したデータなどを取得する。次に、メールのフォーマットに、二次データの情報を埋め込み、メール文面を作成する(CM01)。メール文面の例を図18に示す。この例では、メールの送信宛先であるユーザに対して、そのユーザと過去一定期間に多くコミュニケーションした人物の名前を埋め込み、その相手への業務上での感謝事項を書くように促す文面である。この方法によって、センシングデータに基づいて効率の良いアンケート収集や意見収集を行うことができる。
ここでは,メール文面作成(CM01)の際に,対面マトリクス(ASMM)に基づいて感謝事項を書く相手を指名することを例として,その方法を述べる。まず,対面マトリクス(ASMM)に閾値を設け,その閾値以上である人物同士を「連携している」と定義する。
対象期間については,例えば,メール送信の実行頻度は週に1回の場合,対面マトリクスの計算対象とするデータ期間は2週間とする。このように前回送信時とのデータ期間の重複を少なくすると,前回とは対面マトリクスのデータが変化し,感謝の対象相手が異なる相手になる確率が高い。また,イメージを補うために説明を加えると,「連携している」とはネットワーク図(図9のコンテンツ例として記載しているもの)において直接線で繋がれている人物同士を指す。
次の手順として,すべての組み合わせの人物間について到達パス数を算出する。到達パス数とは,「連携している」つまりネットワーク図上で線が繋がっている人を辿って,最短何回で相手にたどり着くかを示した指標である。そして,到達パス数に基づいて回答者とその感謝相手の組み合わせを決定する。ここで,誰とも連携していない人に関するメールは作成せず,また,他の人のメールにおける感謝相手の対象者にも含まないようにする。感謝相手の決定においては,優先順位をつけ,なるべく全対象者が感謝相手として満遍なく選ばれるように配分する。また,定期的に感謝メールを送信する場合には,過去の感謝相手のログを取っておき,例えば過去2回の感謝相手とは重複しないように割り振る。感謝相手を選択する優先順位は,例えば,(1)到達パス数が1パスかつ過去2回の相手ではない人,(2)到達パス数が2パスかつ過去2回の相手ではない人,(3)1パスの相手かつ前々回の相手である人,(4)1パスの相手かつ前回の相手である人,(5)2パスの相手かつ前々回の相手である人,(6)2パスの相手かつ前回の相手である人,(7)3パスの相手,とする。
このように,対面マトリクス(ASMM)のデータと過去の感謝相手ログに基づいて,今回の感謝相手を組織全体に満遍なくなるように割り振る。満遍なく割り当てることによって各ユーザに自分宛の感謝が届く確率を上げ,過去との重複を避けることで多様な人の視点からの感謝が届き,対面データに基づくことで自動的に関連の深い人からの実際に即した有意義な感謝が届くという効果が得られる。
作成した個々のユーザ(US)への文面を、それぞれのメールアドレスに送信(CM02)する。ユーザ(US)は個人用クライアントや個人の所有するPCなどでメールを受信し、回答を入力してそのメールを返信する(CMU01)。
アプリケーションサーバ(AS)はメールを受信する(CM03)と、返信されたメールのテキストから回答に関する部分だけを抽出する(CM04)。これは、回答欄の前後に埋め込まれた特定の記号を参照して切り出すか、元のメールのフォーマットとの差分を見て切り出してもよい。抽出されたユーザ(US)の回答情報は、元のメールの送信日、ユーザの回答日などの付加情報と対応付けて、メール情報(ASBF)として保管する(CM05)。
一方、以上のようにメールの送受信を通してユーザ(US)から回収した情報を閲覧するためには、クライアント(CL)のディスプレイ(CLOD)を用いる。表示するコンテンツの1つとしてメール情報を扱い、表示や閲覧者検知の仕組みは実施例1や実施例2と同様である。
閲覧者がいない間は、クライアント(CL)はオープンコンテンツを表示(CLD1)しており、閲覧者がいると判定され(CLCVD)、メールに関係するコンテンツが選択されると、閲覧者に関係するメール情報(ASBF)をアプリケーションサーバにリクエストする(CML01)。アプリケーションサーバ(AS)は要求されたメール情報を選択しクライアント(CL)に返す(CM06)。クライアント(CL)は、必要に応じて、メール情報のテキストを組み合わせた表示画像を入出力制御(CLCIO)にて作成し(CML02)、画面に表示する。さらに必要ならば、強調表示を付加する(CML03)。例えば、昨日との差分を調べ、新しく受信したメールの文面を強調する。
図19に、メールによる返信結果を反映した表示画面の例を示す。指定された閲覧者に関するデータ(左側の円グラフ)と加えて、右側上部に本人が回答した業務報告を、右側下部に他の人がその人に関して回答した感謝の文面を表示している。また、新しく受信した文面には強調表示を加えても良い。
図20に、メールによる返信結果を、その時点の閲覧者全員について一覧にした表示画面の例を示す。このとき、例えば閲覧者選択ボタン(OD_A1)に個人名だけでなく閲覧者全員を一括で選択するボタン(図では「みんな」というボタン)を表示しても良い。これによって、全員分を一覧に表示することが要求されると、アプリケーションサーバ(AS)から全閲覧者に関するメールの情報を取得し、入出力制御(CLCIO)においてそれらのテキスト情報を配置して、画面(OD)として表示する。このように文面を並べて表示することで、互いが記載したことについて会話し、情報を共有しやすくなる。
実施例3で述べた方法によって、センシングデータを踏まえてユーザ(US)へのアンケート設問を作ることができる。また、ユーザ(US)が記録したテキストを、ディスプレイで一覧に表示し、複数の閲覧者で一緒に閲覧することができる。その際に、閲覧者に関係する文面が優先的に表示されるため、会話や振り返りを促す効果がある。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形実施可能であり、上述した各実施形態を適宜組み合わせることが可能であることは、当業者に理解されよう。
TR、TR2〜6 端末
GW 基地局
US、US2〜6 ユーザ
GS 業務情報管理サーバ
NW ネットワーク
PAN パーソナルエリアネットワーク
SS センサネットサーバ
AS アプリケーションサーバ
CL クライアント
CP 個人用クライアント

Claims (8)

  1. 人間に関するセンシングデータを表示するセンシングデータ表示装置であって、
    前記人間によって装着されるセンサ端末で検出される物理量を示すデータを受信する受信部と、
    前記物理量を示すデータを格納するセンシングデータ格納部と、
    前記センシングデータ格納部に格納された前記データから前記端末と関連づけた情報を生成する情報生成部と、
    前記情報を表示する表示部と、
    前記装置の近傍に所在する閲覧者を検出する閲覧者検知部と、
    前記閲覧者情報に基づいて、前記情報生成部で生成された前記情報の閲覧可否を判定する判定部と、
    少なくとも、前記端末の識別子情報と、前記端末を含むセンサ端末を装着するユーザの氏名と電子メールアドレスとを関連づけて格納するセンサ端末ユーザデータベースと、
    前記端末が一定以上の頻度で対面している別のセンサ端末を前記データに基づいて特定する評価対象特定部と、
    前記端末の識別子情報に基づいて前記センサ端末ユーザデータベースに記録された前記端末のユーザの電子メールアドレスに、前記評価対象特定部によって特定された前記別の端末の識別子情報に基づいて、前記センサ端末ユーザデータベースから前記別の端末を装着するユーザの氏名を特定し、前記別の端末を装着するユーザ宛のコメントを求める電子メールを送付するコメント依頼メール送信部と、
    前記電子メールに対する返信を受信し、前記別の端末を装着するユーザ宛のコメントを前記別の端末の識別子情報と関連づけて保存するコメント記憶部と、
    前記人間によって装着される固有識別子発信器によって発信される識別子情報を受信する識別子受信部と、を有し、
    前記表示部は、前記閲覧者検知部によって検出された閲覧者情報と関連づけられた前記情報を表示し、
    前記閲覧者検知部は、前記識別子受信部によって受信された前記識別子情報に基づいて閲覧者を検出し、
    前記固有識別子発信器と前記センサ端末は、同一端末によって提供され
    前記表示部は、前記判定部が閲覧可能と判定した情報を表示し、
    前記表示部は、前記コメント記憶部に記憶された前記端末を装着するユーザ宛のコメントを表示することを特徴とする、センシングデータ表示装置。
  2. 請求項1に記載のセンシングデータ表示装置であって、
    前記表示部は、前記閲覧者情報に基づいて、表示しようとする前記情報のうち前記閲覧者に関連する箇所を強調して表示することを特徴とする、センシングデータ表示装置。
  3. 請求項2に記載のセンシングデータ表示装置であって、
    前記表示部における強調表示は、前記閲覧者情報に基づいて、前記情報のうち前記閲覧者と関連しない箇所を表示しないことを特徴とする、センシングデータ表示装置。
  4. 請求項2に記載のセンシングデータ表示装置であって、
    前記表示部における強調表示は、前記閲覧者に関連する箇所を拡大して表示することを特徴とする、センシングデータ表示装置。
  5. 請求項に記載のセンシングデータ表示装置であって、
    前記表示部は、前記判定部が閲覧可能と判定した情報を表示するための画面表示遷移機能を提供することを特徴とする、センシングデータ表示装置。
  6. 請求項1に記載のセンシングデータ表示装置であって、
    前記閲覧者検知部は、前記識別子情報を受信した後、一定時間内においては、前記識別子情報の受信が無かったとしても、前記識別子情報によって特定される閲覧者が閲覧していると検出することを特徴とする、センシングデータ表示装置。
  7. 請求項1に記載のセンシングデータ表示装置であって、
    前記表示部は、前記閲覧者検知部で近傍に所在しなくなったと検出された閲覧者と関係する情報の表示を終了する遷移機能を有することを特徴とする、センシングデータ表示装置。
  8. 人間に関するセンシングデータを収集し、解析し、表示するセンシングデータ処理システムであって、
    前記人間によって装着されるセンサ端末と、
    前記センサ端末とネットワークで接続されるセンシングデータ表示装置であって、
    前記センサ端末で検出される物理量を示すデータを受信する受信部と、
    前記物理量を示すデータを格納するセンシングデータ格納部と、
    前記センシングデータ格納部に格納された前記データから前記端末と関連づけた情報を生成する情報生成部と、
    前記情報を表示する表示部と、
    前記装置の近傍に所在する閲覧者を検出する閲覧者検知部と、
    前記閲覧者情報に基づいて、前記情報生成部で生成された前記情報の閲覧可否を判定する判定部と、
    少なくとも、前記端末の識別子情報と、前記端末を含むセンサ端末を装着するユーザの氏名と電子メールアドレスとを関連づけて格納するセンサ端末ユーザデータベースと、
    前記端末が一定以上の頻度で対面している別のセンサ端末を前記データに基づいて特定する評価対象特定部と、
    前記端末の識別子情報に基づいて前記センサ端末ユーザデータベースに記録された前記端末のユーザの電子メールアドレスに、前記評価対象特定部によって特定された前記別の端末の識別子情報に基づいて、前記センサ端末ユーザデータベースから前記別の端末を装着するユーザの氏名を特定し、前記別の端末を装着するユーザ宛のコメントを求める電子メールを送付するコメント依頼メール送信部と、
    前記電子メールに対する返信を受信し、前記別の端末を装着するユーザ宛のコメントを前記別の端末の識別子情報と関連づけて保存するコメント記憶部と、
    前記人間によって装着される固有識別子発信器によって発信される識別子情報を受信する識別子受信部と、を有し、
    前記表示部は、前記閲覧者検知部によって検出された閲覧者情報と関連づけられた前記情報を表示し、
    前記閲覧者検知部は、前記識別子受信部によって受信された前記識別子情報に基づいて閲覧者を検出し、
    前記固有識別子発信器と前記センサ端末は、同一端末によって提供され
    前記表示部は、前記判定部が閲覧可能と判定した情報を表示し、
    前記表示部は、前記コメント記憶部に記憶された前記端末を装着するユーザ宛のコメントを表示することを特徴とする、センシングデータ表示装置と、
    から構成されるセンシングデータ処理システム。
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