JP2006264855A - エレベータの給電補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄電池の電力消費を極力低減し、長時間にわたって点検作業を行う。
【解決手段】昇降路の適宜な位置に設置される電力送電装置と、乗りかご7上部に設けられ、電力送電装置から送電される電力を非接触で受電する電力受電装置11bと、この電力受電装置11bで受電された電力を蓄電し、乗りかご7の電力消費機器13に給電する蓄電池12と、点検作業時に不要な電力消費機器と必要な電力消費機器とに分けるとともに、蓄電池12と不要な電力消費機器との間に設けられた電力節電用スイッチ26とを設け、点検作業時に電力節電用スイッチ26を開状態に設定し、蓄電池12から不要な電力消費機器を切り離して点検作業を行うエレベータの補助給電装置。
【選択図】図2
【解決手段】昇降路の適宜な位置に設置される電力送電装置と、乗りかご7上部に設けられ、電力送電装置から送電される電力を非接触で受電する電力受電装置11bと、この電力受電装置11bで受電された電力を蓄電し、乗りかご7の電力消費機器13に給電する蓄電池12と、点検作業時に不要な電力消費機器と必要な電力消費機器とに分けるとともに、蓄電池12と不要な電力消費機器との間に設けられた電力節電用スイッチ26とを設け、点検作業時に電力節電用スイッチ26を開状態に設定し、蓄電池12から不要な電力消費機器を切り離して点検作業を行うエレベータの補助給電装置。
【選択図】図2
Description
本発明は、エレベータの乗りかごに蓄電池を搭載して当該乗りかごの電力消費機器に必要な電力を給電するエレベータの給電補助装置に関する。
一般に、エレベータシステムは、制御装置と乗りかごの下部との間に可動式テールコードを接続し、制御装置側から可動式テールコードを通して乗りかごの電力消費機器に電力を給電している。しかし、テールコードを用いた場合、エレベータの長行程化に伴い、当該テールコードの重量が問題となったり、地震などで昇降路内の突起物にテールコードを引っかけたりする場合がある。
そこで、従来、テールコード無しで乗りかごの電力消費機器に電力を給電する幾つかの電力給電方法が考えられている。
従来の電力給電方法は、制御装置からの電力をマイクロ波で送信する機械室側マイクロ波発振器と、マイクロ波発振器からのマイクロ波を受信し所要の電力に変換する乗りかご側マイクロ波受信器とを設け、当該マイクロ波受信器で変換された電力を乗りかごの電力消費機器(例えば照明機器、かごドア駆動装置、空調機、各種制御機器)に給電する方法である(特許文献1)。
従来の別の電力等の給電方法は、制御信号(電気信号)と電力消費機器用電力とに分けて送電する方法である。制御信号は、制御装置から昇降路に沿って敷設される第1の同軸漏洩ケーブルと乗りかご側に配置される第2の同軸漏洩ケーブルとを用いて、制御装置と乗りかごとの間でやり取りを行う。一方、電力の給電は、制御装置からの電力をマイクロ波で送信する昇降路側マイクロ波発振器と、マイクロ波発振器からのマイクロ波を受信して所要の電力に変換する乗りかご側マイクロ波受信器とを設け、このマイクロ波受信器で変換された電力を蓄電池に蓄電し、エレベータ走行時(停止時も含む)、蓄電池に蓄電した電力を乗りかごの各電力消費機器に給電する方式である。
特開平5−779号公報(図1参照)
しかしながら、前者のエレベータの電力給電方法は、制御装置から供給される電源が停電したとき、乗りかごの電力消費機器に必要な電力を給電できなくなり、乗りかごの乗客に不安を与えるなど、いわゆる補助電源の役割を果たせない問題がある。
一方、後者のエレベータの電力給電方式は、作業員が長時間にわたって乗りかごの上で点検作業を行っている場合、乗りかごの電力消費機器の電力消費により、蓄電池に蓄電されている電力が無くなり、例えば乗りかごの作業に使用する照明が消灯して点検作業が中断したり、エレベータの運転ができなくなったりする可能性がある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたもので、蓄電池の電力消費を極力低減し、長時間にわたって点検作業を行うことを可能とし、また昇降路側から電力が断たれた場合でも補助電源の役割を果たすエレベータの給電補助装置を提供することを目的とする。
(1) 上記課題を解決するために、本発明は、昇降路の適宜な位置に設置される電力送電装置から送電される電力を非接触で乗りかご上部の電力受電装置で受電して蓄電池に蓄電し、乗りかごの電力消費機器に給電するエレベータの給電補助装置において、点検作業時に不要な前記電力消費機器と必要な前記電力消費機器とに分けるとともに、前記蓄電池と前記不要な電力消費機器との間に電力節電用スイッチを設け、点検作業時に前記電力節電用スイッチを開とし、前記蓄電池から前記不要な電力消費機器を切り離す構成である。
この発明は以上のような構成とすることにより、電力送電装置から送電される電力が断たれても、乗りかごを最寄階に停止させるまで蓄電池に蓄電される電力を電力消費機器を給電できる。また、点検作業時に電力節電用スイッチを操作し、蓄電池から不要な電力消費機器を切り離すので、蓄電池に蓄電された電力を不要に消費させることがなくなり、長時間にわたる点検作業にも十分に対応することが可能となる。なお、電力節電用スイッチは点検運転切替えのスイッチと連動して切替える構成であってもよい。
また、前記電力節電用スイッチとしてはは、点検作業内容と前記電力消費機器とに応じて複数個設け、点検作業内容に応じて前記電力節電用スイッチを選択的に操作するようにすれば、点検作業内容に応じて必要な電力消費機器を生かし、その他の電力消費機器を切り離すので、蓄電池に蓄電される電力を節電できるだけでなく、必要な点検作業を確実に行うことができる。
(2) また、別の発明は、前記(1)項に記載する構成に新たに、前記乗りかご上部のボックス内に収納される前記蓄電池の出力側に常時は開状態のスイッチを介して前記ボックス外に前記蓄電池と並列、かつ着脱可能に接続される外部蓄電池と、前記蓄電池の電源電圧を検出し、電源電圧が低下したことを検出したとき前記スイッチを投入し、前記蓄電池に並列に外部蓄電池を接続するための電源検出装置とを設けた構成である。
この発明は以上のような構成とすることにより、前記(1)と同様な作用効果を奏する他、蓄電池の電源電圧が低下したとき、自動的に外部蓄電池が接続させることから、さらに長時間にわたって点検作業を行うことが可能となる。
さらに、ボックス外の点検作業員が視認可能な位置に電源低下報知手段を設け、
前記電源検出装置は、電源電圧が低下したことを検出したとき、電源電圧低下を知らせる信号を電源低下報知手段から報知する構成とすれば、蓄電池の電源低下を確認できるだけでなく、外部蓄電池の接続忘れがあっても、蓄電池の電源低下確認後に外部蓄電池を接続して点検作業を進めることができる。また、作業中に蓄電池の電源切れを防ぐことができる。
前記電源検出装置は、電源電圧が低下したことを検出したとき、電源電圧低下を知らせる信号を電源低下報知手段から報知する構成とすれば、蓄電池の電源低下を確認できるだけでなく、外部蓄電池の接続忘れがあっても、蓄電池の電源低下確認後に外部蓄電池を接続して点検作業を進めることができる。また、作業中に蓄電池の電源切れを防ぐことができる。
(3) さらに、本発明は、前記(1)項または(2)項の構成に新たに、乗りかごを運転制御する制御装置内に保守データメモリと信号受信部と伝送制御部とを設け、外部の携帯操作機器から前記蓄電池の交換日を表すデータを送信し、前記信号受信部を介して前記データメモリに格納し、前記蓄電池の交換日に達したとき、前記制御装置が前記伝送制御部を経由して外部の監視装置に交換を促すアラームを送信すれば、速やかに蓄電池を交換することができ、電力送電装置からの電力を断たれた場合に補助電源の役割を十分に果たすことが可能である。また、蓄電池の寿命劣化によって蓄電能力が悪化し、点検時間中に点検作業が中断することを回避できる。
本発明によれば、蓄電池の電力消費を大幅に低減することができ、ひいては点検作業を長時間にわたって行うことが可能となり、また昇降路側から電力が断たれた場合でも補助電源の役割を果たすエレベータの給電補助装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係るエレベータの給電補助装置の第1の実施形態を説明するためのエレベータシステムの全体構成図である。
このエレベータシステムは、エレベータを昇降可能にするための昇降路1とこの昇降路1上部に配置される機械室2とが設けられている。機械室2内または昇降路1上部の適宜な場所(機械室無しの場合)には、客先電源を取り込む受電盤3、エレベータの運転制御を司る制御装置4及びエレベータの駆動装置となる巻上機5が設置されている。
図1は本発明に係るエレベータの給電補助装置の第1の実施形態を説明するためのエレベータシステムの全体構成図である。
このエレベータシステムは、エレベータを昇降可能にするための昇降路1とこの昇降路1上部に配置される機械室2とが設けられている。機械室2内または昇降路1上部の適宜な場所(機械室無しの場合)には、客先電源を取り込む受電盤3、エレベータの運転制御を司る制御装置4及びエレベータの駆動装置となる巻上機5が設置されている。
制御装置4としては、例えば受電盤3から受け取る交流電力を直流電力に変換する整流回路と、この変換された直流電力のリプルを平滑化する直流コンデンサと、当該直流コンデンサに保持された直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換するインバータと、運転パターンに従ってインバータを制御するコントローラとで構成されている。
前記巻上機5には主索6が掛け渡されている。この主索6の一端部には乗りかご7が吊り下げられ、また主索6の他端部には乗りかご7とほぼ同等の重量を有する釣合おもり8が吊り下げられている。
10aは制御装置4から昇降路1に沿って敷設される第1の同軸漏洩ケーブルである。第1の同軸漏洩ケーブル10aは、制御装置4から伝送されてくる信号を乗りかご7に送信し、また乗りかご7からの信号,例えばかご呼び操作信号を受信して制御装置4に伝送する機能をもっている。一方、乗りかご7側の軸漏洩ケーブル10aとの対峙面側には第2の同軸漏洩ケーブル10bが配置されている。第2の同軸漏洩ケーブル10bは、第1の同軸漏洩ケーブル10aを介して乗りかご7と制御装置4との運転制御等に関係する信号の授受を行う機能をもっている。
また、昇降路1の所定の位置には電力送電装置11aが取り付けられている。この電力送電装置11aとしては、例えばマイクロ波発振器が用いられ、制御装置4から給電されてくる電力に見合う容量のマイクロ波を送信する。電力送電装置11aは、乗りかご7と対面する昇降路1の所定位置,好ましくは昇降路高さの中間位置などに設置される。
また、乗りかご7の上部には電力受電装置11bが取り付けられている。この電力受電装置11bとしては、例えば電力送電装置11aがマイクロ波発振器である場合、マイクロ波受信器が用いられる。電力受電装置11bは、乗りかご7上部の電力送電装置11aと対面する方向に向けて設置され、マイクロ波発振器から送信されるマイクロ波を受信して電力に変換する機能を有する。
この電力受電装置11bの出力側には例えば二次電池などの蓄電装置12が接続されている。蓄電装置12は、電力受電装置11bで変換された電力を蓄電するとともに、乗りかご7で用いる電力消費機器(たとえば照明機器、かごドア駆動装置,空調機等)13に給電する。
次に、図1のA部に示す電力受電装置11bを含む蓄電装置12の具体的な構成について図2及び図3を参照して説明する。図2は電力受電装置11bを含む蓄電装置12を構成する各構成要素の配置図、図3は蓄電装置12の電気的な等価回路図である。
すなわち、乗りかご7の上部に電力送電装置11aと対面する側を開口した例えば箱型形状体またはダクトなどのボックス21が設置されている。ボックス21には、前述した電力受電装置11bと、この電力受電装置11bで変換された電力を蓄電する蓄電池12と、当該蓄電池12の出力側と外部機器接続用コネクタ23との間に設けられたスイッチ24と、電源検出装置25とが収納されている。電源検出装置25は、蓄電池12の電源電圧と予め設定されるしきい値電圧とを比較し、蓄電池12の電源電圧がしきい値電圧以下となったとき、蓄電池12の電源低下を検出する機能をもっている。
また、ボックス21の外部には電源節電用スイッチ26が取り付けられている。電源節電用スイッチ26は、少なくとも1つのスイッチが設けられ、図3に示すように点検作業時に不要な電力消費機器13b(例えばかご上部の作業時にはかご内照明機器、空調機など)を電源遮断する機能をもっている。13aは点検作業時に必要な電力消費機器である。
また、外部機器接続用コネクタ23には着脱可能に例えば外部蓄電池27が接続される。外部蓄電池27は、作業者が点検作業時に現場に持ち込み、予め作業内容から長時間の作業となる場合に接続するとか、或いはボックス21に常時設置し、何らかの要因,例えば電力送電装置11aから送電される電力が比較的長く停止して蓄電池12の電源電圧が低下したとき、自動的にバックアップする役割を持たせることができる。
さらに、収納体21の外部には電源低下報知手段28が設けられている。電源低下報知手段28は、通常,ランプが用いられるが、例えばランプに代えてブザーや所定のメッセージを発生するスピーカを用いても構わない。
図4は図1のB部に示す制御装置4を詳細に説明する構成図である。
この制御装置4としては、内部的には、例えば第1の制御基板31と第2の制御基板32とが設けられている。第1の制御基板31には前述した整流回路、直流コンデンサやインバータ等の電力変換装置が取り付けられ、第2の制御基板32には電力変換装置を制御するコントローラ33が設けられている。なお、第1の制御基板31は、機能別に分けられた複数毎の基板からなる場合もある。
この制御装置4としては、内部的には、例えば第1の制御基板31と第2の制御基板32とが設けられている。第1の制御基板31には前述した整流回路、直流コンデンサやインバータ等の電力変換装置が取り付けられ、第2の制御基板32には電力変換装置を制御するコントローラ33が設けられている。なお、第1の制御基板31は、機能別に分けられた複数毎の基板からなる場合もある。
コントローラ33は、少なくともコントローラ本体となる運転パターンに従ってインバータなどを構成するスイッチング素子を制御する制御処理部33aと、保守データメモリ33bと、信号受信部33cと、外部の公衆回線やインターネットなどのネットワーク34に直接または無線で接続され、必要な情報の受け渡しを行う通信伝送部33dとが設けられている。35は携帯操作端末である。携帯操作端末35は、通常、コントローラ33とは無線によって接続され、少なくとも蓄電池12の交換した日を表すデータ及び蓄電池12の寿命を表すデータを送信し、信号受信部33cを経由して保守データメモリ33bの所定のエリアに格納する。なお、携帯操作端末35は、制御装置4にコネクタを取付け、当該コネクタを通して有線的に接続し、蓄電池NOデータとともに蓄電池12の交換した日を表すデータ及び蓄電池12の寿命を表すデータを送信し、信号受信部33cを経由して保守データメモリ33bに格納してもよい。
通信伝送部33dにはネットワーク34を介して建物の管理室や保守センタ等の監視装置36が接続されている。制御処理部33aは、本来のエレベータの運転制御の他に、蓄電池NOデータに基づいて蓄電池12の交換した日データと寿命を表すデータとから交換日を判断し、当該電池交換日に達したときに建物号機識別データとともにアラーム信号を建物の管理室や保守センタ等の監視装置36に送信し、蓄電池12の交換を促す。
次に、以上のようなエレベータの補助給電装置の動作について説明する。
常時は、マイクロ波発振器などの電力送電装置11aから乗りかご7の電力消費機器13で必要な電力に見合う容量をもつマイクロ波などを発振する。一方、乗りかご7の上部には電力送電装置11aと対面する方向に電力受電装置11bが設置され、電力送電装置11aから送電されてくる電力を受電し、蓄電池12に蓄電する。なお、電力送電装置11aは、昇降路1に沿って敷設されるガイドレール(図示せず)に設けられ、乗りかご7と同期して走行する構成であってもよい。
常時は、マイクロ波発振器などの電力送電装置11aから乗りかご7の電力消費機器13で必要な電力に見合う容量をもつマイクロ波などを発振する。一方、乗りかご7の上部には電力送電装置11aと対面する方向に電力受電装置11bが設置され、電力送電装置11aから送電されてくる電力を受電し、蓄電池12に蓄電する。なお、電力送電装置11aは、昇降路1に沿って敷設されるガイドレール(図示せず)に設けられ、乗りかご7と同期して走行する構成であってもよい。
以上のような状態において、定期点検時や適宜な時期に点検を必要とする場合、作業員は乗りかご7の上部に乗って必要な点検作業を行う。このとき、作業員は、点検作業の開始に先立ち、ボックス21に取り付けた電源節電用スイッチ26を操作し、点検作業に不要な電力消費機器13bを電源断とする。よって、作業期間中、蓄電池12から不要な電力消費機器13bが切り離される。その結果、蓄電池12に蓄電された電力を不要に消費しなくなり、緊急時に補助電源として有効に利用できる。また、消費電力の節減により、蓄電池12に蓄電された電力を用いて、長時間にわたって点検作業を行うことができる。
なお、電力節電用スイッチ26は、作業員による直接的な操作でなく、点検運転切替えスイッチを操作した際に当該点検運転切替えスイッチと連動して切替える構成であってもよい。また、作業員は、点検作業に先立ち、外部機器接続用コネクタ23に外部蓄電池27を接続する。
ところで、点検作業時、電源節電用スイッチ26を操作し、蓄電池12から不要な電力消費機器13bを切り離すが、蓄電池12には未だ点検作業上必要な電力消費機器13aが接続されているので、蓄電池12の蓄電電力が徐々に低下していく。ここで、電源検出装置25は、蓄電池12の電源電圧を検出し、予め定めるしきい値電圧と比較している。電源検出装置25は、蓄電池12の電源電圧と予め設定されるしきい値電圧とを比較し、蓄電池12の電源電圧がしきい値電圧以下となったとき、スイッチ24を閉状態に設定する。その結果、蓄電池12には並列的に外部蓄電池27が接続され、蓄電池12をバックアップする。
さらに、電源検出装置25は、蓄電池12の電源電圧低下を検出したとき、電源低下報知手段28から作業者に電源電圧の低下を知らせる。これにより、作業者は、蓄電池12の蓄電電力が無くなる前に、電力不足状態を確認できる。よって、ここで、外部蓄電池27の接続忘れがある場合、あらためてコネクタ23に外部蓄電池27を接続するとか、或いは外部蓄電池27を持参していない場合には速やかにきりの良いところまで作業を進めて終わらせることもできる。
さらに、エレベータの補助給電装置においては、制御装置4の制御処理部33aが所定の周期ごとに保守データメモリ33bから蓄電池12の交換した日データと寿命を表すデータとから蓄電池12の交換日を算出し、該当する交換日に達したとき、通信伝送部33d及びネットワーク34を通して建物号機識別データなどとともに交換を促すアラーム信号を送信し、監視装置36から出力する。よって、建物の監視員ないしサービスセンタ等の監視員は監視装置36から出力される電池交換を促すアラーム信号を確認することにより、速やかに蓄電池12を交換することが可能となる。
従って、以上のような実施の形態によれば、点検作業に必要な電力消費機器13aと不要な電力消費機器13bとに分け、当該不要な電力消費機器13b側と蓄電池12との間に電力節電用スイッチ26を設けたので、点検作業時に例えば作業者が電力節電用スイッチ26を開状態にすることにより、蓄電池12から不要な電力消費機器13bを切り離すので、点検作業中に蓄電池12の消費電力を大幅に節電でき、ひいては長時間にわたって点検作業を続けることができる。また、電力送電装置11aの送電電力断時、蓄電池12に蓄電された電力を補助電源として使用し、非常時の管制運転を実施することができる。
また、上記実施の形態では、ボックス21内に収納される蓄電池12と並列的に接続可能としたコネクタ23を取付け、点検作業時に当該コネクタ23に外部蓄電池27を接続し、かつ蓄電池12の電源電圧低下時に蓄電池12と外部蓄電池27との間に介挿されるスイッチ24を閉状態に設定する電源検出装置25を設けることにより、蓄電池12が電源低下したとき、自動的に蓄電池12に外部蓄電池27を並列接続できる。よって、蓄電池12に蓄電された電力が減ったときに自動的に外部蓄電池27をバックアップ電源として利用できる。また、点検作業を中断せずに長時間にわたって点検作業を継続できる。
また、電源検出装置25は、蓄電池12の電源電圧低下時、電源低下報知手段28から電源電圧の低下状態を知らせるので、作業者は、蓄電池12の蓄電電力が無くなる前に、電力不足状態を確認でき、例えば予備として持ってきた外部蓄電池27をコネク23に接続すれば、電力不足を補うことができる。その結果、作業者は、点検作業を中断することなく、確実に点検作業を完了させることができる。
さらに、寿命によって蓄電池12の交換が必要なとき、制御装置4から外部の監視装置36に電池交換を促すアラームを送信するので、寿命に達する前に速やかに蓄電池12を交換できる。この蓄電池12の寿命によって乗りかご7に影響を与えることが無くなり、テールコード無しでも常にエレベータの安定に運転することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
(1) 上記実施の形態では、収納体21の外部には1個の電源節電用スイッチ26を取り付けたが、例えば点検作業内容と乗りかご4の電力消費機器13との関係を考慮し、複数の電源節電用スイッチ26を取り付ければ、点検作業内容に応じて適宜選択的に電源節電用スイッチ26を操作可能とすれば、蓄電池12から点検作業に不要な電力機器13bを選択的に切り離すことができ、より確実に点検作業等を実施できる。
(2) また、蓄電池12と外部電池27との間にスイッチ24を設け、蓄電池12の電源電圧が低下したときだけスイッチ24を閉とし、蓄電池12に並列的に外部電池27を接続したが、例えばスイッチ24を削除し、蓄電池12の電源電圧の低下の有無に拘らず、点検作業時に常時蓄電池12に外部電池27を並列接続し、両蓄電池12,27を用いて、点検作業を実施してもよい。
1…昇降路、2…機械室、3…受電盤、4…制御装置、5…巻上機、7…乗りかご、10a,10b…同軸漏洩ケーブル、11a…電力送電装置、11b…電力受電装置、12…蓄電池、21…収納体、23…コネクタ、24…スイッチ、25…電源検出装置、26…電力節電用スイッチ、27…外部蓄電池、28…電源低下放置手段、33…コントローラ、33a…制御処理部、33b…保守データメモリ、33c…信号受信部、33d…通信伝送部、34…ネットワーク、35…携帯操作端末、36…監視装置。
Claims (5)
- 昇降路の適宜な位置に設置される電力送電装置から送電される電力を非接触で乗りかご上部の電力受電装置で受電して蓄電池に蓄電し、乗りかごの電力消費機器に給電するエレベータの給電補助装置において、
点検作業時に不要な前記電力消費機器と必要な前記電力消費機器とに分けるとともに、前記蓄電池と前記不要な電力消費機器との間に電力節電用スイッチを設け、
点検作業時に前記電力節電用スイッチを開とし、前記蓄電池から前記不要な電力消費機器を切り離すことを特徴とするエレベータの給電補助装置。 - 請求項1に記載のエレベータの給電補助装置において、
前記電力節電用スイッチは、点検作業内容と前記電力消費機器とに応じて複数個設け、点検作業内容に応じて前記電力節電用スイッチを選択的に操作し、点検作業時に前記蓄電池に蓄電される電力を節電することを特徴とするエレベータの給電補助装置。 - 請求項1または請求項2に記載のエレベータの給電補助装置において、
前記乗りかご上部のボックス内に収納される前記蓄電池の出力側に常時は開状態のスイッチを介して前記ボックス外に前記蓄電池と並列、かつ着脱可能に接続される外部蓄電池と、前記蓄電池の電源電圧を検出し、電源電圧が低下したことを検出したとき前記スイッチを投入し、前記蓄電池に並列に外部蓄電池を接続するための電源検出装置とを備えたことを特徴とするエレベータの給電補助装置。 - 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータの給電補助装置において、
前記ボックス外の点検作業員が視認可能な位置に電源低下報知手段を設け、
前記電源検出装置は、電源電圧が低下したことを検出したとき、電源電圧低下を知らせる信号を電源低下報知手段から報知することを特徴とするエレベータの給電補助装置。 - 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載のエレベータの給電補助装置において、
前記乗りかごを運転制御する制御装置内に保守データメモリと信号受信部と伝送制御部とを設け、外部の携帯操作機器から前記蓄電池の交換日を表すデータを送信し、前記信号受信部を介して前記データメモリに格納し、前記蓄電池の交換日に達したとき、前記制御装置が前記伝送制御部を経由して外部の監視装置に交換を促すアラームを送信することを特徴とするエレベータの給電補助装置。
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