JP2008013267A - 乗客コンベヤの制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】、トラス内に配置されるケーブルの数を少なくすることができる乗客コンベヤの制御システムを得る。
【解決手段】第1〜第3の異常発信装置3〜5は、エスカレータの異常の有無を検出する第1〜第3の検出スイッチ6,8,10と、トラス1内に設けられ、第1〜第3の検出スイッチ6,8,10が異常を検出したときに第1〜第3の異常信号7a,9a,11aをそれぞれ発信する第1〜第3の無線発信器7,9,11とをそれぞれ有している。トラス1内には、無線発信器からの第1〜第3の異常信号7a,9a,11aを受ける無線受信器12が設けられている。また、トラス1内には、無線受信器12からの情報に基づいて、エスカレータの運転を制御する制御盤13が設けられている。これにより、トラス1内に配置されるケーブルの数を少なくすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】第1〜第3の異常発信装置3〜5は、エスカレータの異常の有無を検出する第1〜第3の検出スイッチ6,8,10と、トラス1内に設けられ、第1〜第3の検出スイッチ6,8,10が異常を検出したときに第1〜第3の異常信号7a,9a,11aをそれぞれ発信する第1〜第3の無線発信器7,9,11とをそれぞれ有している。トラス1内には、無線発信器からの第1〜第3の異常信号7a,9a,11aを受ける無線受信器12が設けられている。また、トラス1内には、無線受信器12からの情報に基づいて、エスカレータの運転を制御する制御盤13が設けられている。これにより、トラス1内に配置されるケーブルの数を少なくすることができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えばエスカレータや動く歩道等の乗客コンベヤを制御するための乗客コンベヤの制御システムに関するものである。
従来、携帯用の操作器の操作により操作器から赤外線指令信号を出力させて乗客コンベヤの運転を制御する乗客コンベヤ制御システムが提案されている。操作器からの赤外線指令信号は、乗客コンベヤの上部及び下部の乗降口に設けられた各受発光盤のいずれかを介して制御装置本体に入力される。制御装置本体は、赤外線指令信号に基づいて乗客コンベヤの運転を制御する。これにより、保守員は、乗客コンベヤに設けられたキースイッチ等の操作スイッチを直接操作することなく、リモコン操作によって乗客コンベヤの運転を容易に制御することができる(例えば、特許文献1参照)。
しかし、制御装置本体は、乗客コンベヤの運転を制御するために、各受発光盤からの信号だけでなく、例えば乗客コンベヤのトラス内に設けられた複数の安全スイッチ等からの信号も受ける必要がある。従って、トラス内には、各受発光盤や各安全スイッチ等からの複数の信号を制御装置本体に送るために、多数のケーブルを配置しなければならない。トラス内に多数のケーブルが配置されていると、例えば乗客コンベヤのトラス内での作業に手間がかかったり、移動する各踏段間に挟まってケーブルが損傷したりする等の不具合が発生する。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、トラス内に配置されるケーブルの数を少なくすることができる乗客コンベヤの制御システムを得ることを目的とする。
この発明に係る乗客コンベヤの制御システムは、乗客コンベヤの異常の有無を検出する検出スイッチと、乗客コンベヤのトラス内に設けられ、検出スイッチが乗客コンベヤの異常を検出したときに異常信号を発信する無線発信器とを有する異常発信装置、トラス内に設けられ、無線発信器からの異常信号を受ける無線受信器、及び無線受信器からの情報に基づいて、乗客コンベヤの運転を制御する制御盤を備えている。
この発明に係る乗客コンベヤの制御システムでは、無線発信器からの異常信号を無線受信器が受けるようになっているので、無線発信器から無線受信器への異常信号の伝送をケーブルではなく無線送信により行うことができる。これにより、トラス内に配置されるケーブルの数を少なくすることができ、例えば多数のケーブルが邪魔になってトラス内での作業に手間がかかる等の不具合の発生の防止を図ることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す斜視図である。図において、トラス(主枠)1には、無端状に連結された複数の踏段2が支持されている。また、トラス1には、各踏段2を案内する案内レール(図示せず)が設けられている。各踏段2は、図示しない駆動装置の駆動力により案内レールに案内されながら循環移動される。
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す斜視図である。図において、トラス(主枠)1には、無端状に連結された複数の踏段2が支持されている。また、トラス1には、各踏段2を案内する案内レール(図示せず)が設けられている。各踏段2は、図示しない駆動装置の駆動力により案内レールに案内されながら循環移動される。
また、トラス1には、第1〜第3の異常発信装置(複数の異常発信装置)3〜5がトラス1の長手方向に沿って間隔を置いて配置されている。この例では、第1の異常発信装置3がトラス1の上部に配置され、第2の異常発信装置4がトラス1の中間部に配置され、第3の異常発信装置5がトラス1の下部に配置されている。
第1の異常発信装置3は、トラス1の上部でのエスカレータの異常の有無を検出する第1の検出スイッチ6と、第1の検出スイッチ6が異常を検出したときに第1の異常信号7aを発信する第1の無線発信器7とを有している。
第2の異常発信装置4は、トラス1の中間部でのエスカレータの異常の有無を検出する第2の検出スイッチ8と、第2の検出スイッチ8が異常を検出したときに第2の異常信号9aを発信する第2の無線発信器9とを有している。
第3の異常発信装置5は、トラス1の下部でのエスカレータの異常の有無を検出する第3の検出スイッチ10と、第3の検出スイッチ10が異常を検出したときに第3の異常信号11aを発信する第3の無線発信器11とを有している。
この例では、第1〜第3の検出スイッチ6,8,10は、案内レールからの踏段2の浮き上がりの有無を検出する踏段異常検出スイッチとされている。また、第1〜第3の異常信号7a,9a,11aは、互いに異なる赤外線信号とされている。
トラス1内の上端部には、第1〜第3の異常信号7a,9a,11aを受ける共通の無線受信器12が設けられている。第1〜第3の異常信号7a,9a,11aは、第1〜第3の無線発信器7,9,11から無線受信器12へ無線送信により送られる。
無線受信器12は、第1〜第3の無線発信器7,9,11からの異常信号を受信すると、受信した異常信号に応じた異常制御情報を出力する。即ち、無線受信器12は、第1の異常信号7aを受信すると第1の異常信号7aに応じた第1の異常制御情報を出力し、第2の異常信号9aを受信すると第2の異常信号9aに応じた第2の異常制御情報を出力し、第3の異常信号11aを受信すると第3の異常信号11aに応じた第3の異常制御情報を出力する。無線受信器12からの情報は、エスカレータの運転を制御する制御盤13に伝送ケーブル14を介して伝送される。
制御盤13は、無線受信器12からの情報に基づいて、エスカレータの運転を制御する。この例では、制御盤13は、第1〜第3の異常制御情報のいずれかの入力により、エスカレータの運転を停止する。また、制御盤13は、無線受信器12とともにトラス1内の上端部に設けられている。
トラス1は、各踏段2を支持するトラス本体15と、トラス本体15に対して電気的に絶縁された導電体である給電用レール16とを有している。給電用レール16は、トラス1の長手方向に沿ってトラス本体15内に配置されている。また、給電用レール16の上端部には、電源17が電気的に接続されている。第1〜第3の異常発信装置3〜5のそれぞれへの給電は、電源17から共通の給電用レール16を介して行われる。なお、電源17の負極は、接地されている。
図2は、図1の第1の異常発信装置3を示す構成図である。図において、給電用レール16には、電源17からの電力を第1の異常発信装置3に取り込むための端子18が設けられている。端子18には、第1の無線発信器7が第1の検出スイッチ6を介して電気的に接続されている。従って、第1の無線発信器7と給電用レール16との間の電気的接続は、第1の検出スイッチ6の動作により開閉される。
第1の検出スイッチ6は、エスカレータの異常を検出したときに第1の無線発信器7と給電用レール16とを電気的に接続する閉極動作を行い、エスカレータの異常の検出を停止したときに第1の無線発信器7と給電用レール16との電気的接続を遮断する開極動作を行う。即ち、給電用レール16から第1の無線発信器7への給電は、第1の検出スイッチ6が異常を検出したときに開始され、第1の検出スイッチ6が異常の検出を停止したときに停止される。第1の無線発信器7は、給電用レール16からの給電を受けることにより、第1の異常信号7aを発信する。
なお、第1の無線発信器7の負極は、接地されている。また、第2及び第3の異常発信装置4,5の構成は、第1の異常発信装置3の構成と同様である。
図3は、図1の第1〜第3の異常信号7a,9a,11aのそれぞれの時間波形を示すグラフである。図に示すように、第1〜第3の異常信号7a,9a,11aは、それぞれパルス信号とされている。また、第1〜第3の異常信号7a,9a,11aの各デューティー比は、互いに異なっている。この例では、発信周期内のパルス数が互いに異なることにより、第1〜第3の異常信号7a,9a,11aの各デューティー比が互いに異なっている。具体的には、発信周期内のパルス数は、第1の異常信号7aが1つ、第2の異常信号9aが2つ、第3の異常信号11aが3つとされている。
制御盤13は、無線受信器12からの第1〜第3の異常制御情報と、あらかじめ設定された設定情報とを比較することにより、第1〜第3の異常信号7a,9a,11aの中から、無線受信器12が受けた異常信号を特定する。また、制御盤13は、特定した異常信号に基づいて、第1〜第3の異常発信装置3〜5の中から、エスカレータの異常を検出した異常発信装置を特定する。
次に、動作について説明する。通常運転時には、第1〜第3の無線発信器7,9,11のいずれも異常信号を発信することはないので、第1〜第3の異常信号7a,9a,11aのいずれも無線受信器12によって受信されることはない。
例えば第1の検出スイッチ6がエスカレータの異常を検出した場合には、第1の検出スイッチ6の閉極動作により、第1の無線発信器7への給電が開始される。これにより、第1の異常信号7aが第1の無線発信器7から無線受信器12へ発信される。
第1の異常信号7aが無線受信器12によって受信されると、第1の異常信号7aに応じた第1の異常制御情報が無線受信器12から制御盤13へ伝送される。この後、第1の異常制御情報が制御盤13に入力されると、制御盤13の制御により、エスカレータの運転が停止される。このとき、制御盤13では、第1の異常発信装置3が、エスカレータの異常を検出した異常発信装置として特定される。
なお、第2の検出スイッチ8あるいは第3の検出スイッチ10がエスカレータの異常を検出した場合にも、上記と同様の動作を行う。この場合、制御盤13では、第2の異常発信装置4あるいは第3の異常発信装置5が、エスカレータの異常を検出した異常発信装置として特定される。
このようなエスカレータの制御システムでは、第1〜第3の無線発信器7,9,11からの第1〜第3の異常信号7a,9a,11aを無線受信器12が受けるようになっているので、第1〜第3の無線発信器7,9,11から無線受信器12への異常信号7a,9a,11aの伝送をケーブルではなく無線送信により行うことができる。これにより、トラス1内に配置されるケーブルの数を少なくすることができ、例えば多数のケーブルが邪魔になってトラス1内での作業に手間がかかる等の不具合の発生の防止を図ることができる。
また、第1〜第3の異常信号7a,9a,11aが互いに異なっているので、無線受信器12が受けた異常信号を識別することができる。従って、異常信号を発信した無線発信器を第1〜第3の無線発信器7,9,11のいずれかに特定することができる。これにより、異常が発生した位置を容易に特定することができ、トラス1内での修理作業をさらに容易にすることができる。
また、トラス1は、トラス本体15と、トラス本体15に対して電気的に絶縁された給電用レール16とを有しており、第1〜第3の異常発信装置3〜5のそれぞれへの給電は、電源17から給電用レール16を介して行われているので、第1〜第3の異常発信装置3〜5への給電をケーブルではなくトラス1の一部により行うことができる。これにより、トラス1内に配置されるケーブルの数をさらに少なくすることができる。
なお、上記の例では、第1〜第3の異常発信装置3〜5への給電が電源17から給電用レール16を介して行われているが、給電用のバッテリ(蓄電装置)を第1〜第3の異常発信装置3〜5にそれぞれ設け、各バッテリが第1〜第3の異常発信装置3〜5への給電を個別に行うようにしてもよい。このようにしても、第1〜第3の異常発信装置3〜5への給電を行うためにケーブルをトラス1内に配置する必要が無くなり、トラス1内に配置されるケーブルの数を少なくすることができる。
また、上記の例では、この発明がエスカレータに適用されているが、動く歩道にこの発明を適用してもよい。
1 トラス、3〜5 第1〜第3の異常発信装置、6,8,10 第1〜第3の検出スイッチ、7,9,11 第1〜第3の無線発信器、7a,9a,11a 第1〜第3の異常信号、12 無線受信器、13 制御盤、15 トラス本体、16 給電用レール(導電体)、17 電源。
Claims (4)
- 乗客コンベヤの異常の有無を検出する検出スイッチと、上記乗客コンベヤのトラス内に設けられ、上記検出スイッチが上記乗客コンベヤの異常を検出したときに異常信号を発信する無線発信器とを有する異常発信装置、
上記トラス内に設けられ、上記無線発信器からの上記異常信号を受ける無線受信器、及び
上記無線受信器からの情報に基づいて、上記乗客コンベヤの運転を制御する制御盤
を備えている乗客コンベヤの制御システム。 - 複数の上記異常発信装置を備え、
各上記無線発信器は、互いに異なる上記異常信号を発信することを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベヤの制御システム。 - 上記トラスは、トラス本体と、上記トラス本体に対して電気的に絶縁された導電体とを有し、
上記異常発信装置への給電は、電源から上記導電体を介して行われることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベヤの制御システム。 - 上記異常発信装置には、上記異常発信装置への給電を行うための蓄電装置が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベヤの制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006183243A JP2008013267A (ja) | 2006-07-03 | 2006-07-03 | 乗客コンベヤの制御システム |
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Publications (1)
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JP2008013267A true JP2008013267A (ja) | 2008-01-24 |
Family
ID=39070695
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009101148A1 (de) * | 2008-02-15 | 2009-08-20 | Kone Corporation | Rolltreppe oder rollsteig |
JP2012006732A (ja) * | 2010-06-25 | 2012-01-12 | Hitachi Ltd | 乗客コンベア |
JP6445652B1 (ja) * | 2017-11-01 | 2018-12-26 | 東芝エレベータ株式会社 | 乗客コンベア |
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2006
- 2006-07-03 JP JP2006183243A patent/JP2008013267A/ja active Pending
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