JP2006264485A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員の着座位置、着座姿勢、顔部位置に基づいて風量・風向制御を行うことにより、最適な空調を実現することができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【解決手段】冷房運転時又は暖房運転時には、FACE吹出口16a、16b、17a、17bの垂直ルーバー70aと水平ルーバー70bを、φ1及びφ3の範囲内で揺動させる。また、乗員の着座位置、着座姿勢及び顔部位置及びルーバー70a、70bの角度に基づいて各身体部位に均一の風量でもって空調空気が当てられるようにブロワ電圧を変更するとともに、顔部への空調空気の風量を他の身体部位への空調空気の風量よりも多くなるように変更する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両に搭載される車両用空調装置に関し、特に、乗員の着座位置・姿勢・顔部位置に基づいて最適な風量・風向制御を行うようにした車両用空調装置に関する。
従来、自動車等の車両に搭載されている車両用空調装置として、いわゆるオートエアコンがある。これは、車両に設けられた外気温センサ、内気温センサ、水温センサ、エバ後センサ及び日射センサ等の各種センサからの検出信号に基づいて吹出口及び吹出温度を選択し、風量・風向を制御することにより、乗員に対して最適な空調を提供しようとするものである。
しかし、上記のオートエアコンは、各種センサの検出信号に対して風量・風向制御の手順が予め決められているため、乗員夫々に対して最適な空調が提供できているとは言い難い。これは、乗員の身長・体型によって着座位置、着座姿勢、顔部位置が変わるためであり、これによって要求される風向・風量制御が夫々の乗員によって異なるからである。
この結果、乗員は空調に不満を覚え、最適な空調を得るためにエアコンの操作パネルを操作することとなるから、乗員にとって操作パネルの操作負担が増加してしまうという問題があった。また、運転者が自動車を走行させているときにエアコンの操作パネルを操作することもあり、このような場合には安全運転の妨げになるという問題も孕んでいた。
そこで、特許文献1に示すような空調制御が提案されている。このものは、座席の位置、ルームミラーの角度、サイドミラーの角度から乗員の顔部位置を推定し、赤外線センサの検出方向をその顔部位置に向けて顔部の皮膚温を測定し、この皮膚温に基づいて風量・風向制御を行うようにしている。このようにすれば、夫々の乗員に対して個別に風量・風向制御を行うことができるという利点がある。
特開平6−106952号公報
ところで、乗員が車室内の設定温度を下げた(上げた)場合(つまり、冷房(暖房)を行う場合)の風量・風向制御は、インストルメントパネルに配されたセンタフェイス吹出口及びサイドフェイス吹出口から冷風(温風)を吹き出して、まず乗員の顔部及び胴部へ集中的に冷風(温風)を当てることにより涼感を与える。そして、車室内の温度が乗員の希望した温度に近づくと乗員に冷風(温風)を当てながら、その他の方向に向けて冷風(温風)を送り出すことで車室内を希望する温度に保つ、という方法が一般的である。
また、乗員は上体を背中側にわずかに傾倒させた状態で着座しているのが一般的であるから、上方の身体部位ほどセンタフェイス吹出口及びサイドフェイス吹出口と身体部位との間隔が大きくなる。従って、各身体部位に向けて的確に冷風(温風)を吹き出し、尚且つ、各身体部位に最適な風量の冷風(温風)を当てることが必要とされるのである。
しかしながら、上記特許文献1の構成では乗員の顔部位置しか推定していないため、乗員に対して最適な空調を提供することができなかった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、乗員の着座位置、着座姿勢、顔部位置に基づいて風量・風向制御を行うことにより、最適な空調を実現することができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、車室内に空調空気を吹き出すための吹出口と、車室内の温度に相当する室温相当温度を取得する室温相当温度取得手段と、 車室内の空調負荷を検出する空調負荷検出手段と、吹出口から吹き出す空調空気の必要吹出温度を、空調負荷に基づいて決定する吹出温度決定手段とを備えた車両用空調装置であって、少なくとも座面の前後方向における位置、座面の上下方向における位置及び座面に対する背もたれの角度からなる座席周辺部材の位置を検出する位置検出手段と、座席周辺部材の位置から乗員の着座位置、着座姿勢を推定する推定手段と、座席周辺部材の各位置に対応する乗員の顔部の位置情報(顔部位置情報)を記憶する顔部位置情報記憶手段と、位置情報検出手段にて検出された前記座席周辺部材の位置に対応する顔部位置情報を乗員情報記憶手段から検索する顔部位置情報検索手段と、吹出温度決定手段にて設定された必要吹出温度が室内相当温度よりも低い場合又は高い場合には、顔部位置情報、着座位置及び着座姿勢に基づいて、吹出口から吹き出す空調空気を少なくとも前記乗員の顔部から胴部までの範囲内で変化させる吹出方向変更手段と、顔部位置情報、着座位置、着座姿勢及び吹出口の吹き出し方向に基づいて乗員の各身体部位に吹き出す空調空気の風量を変更する前記風量変更手段とを備えることを特徴としている。
本構成では、座席周辺部材の位置に基づいて乗員の着座位置、着座姿勢を推定するとともに、顔部位置情報を検索し、これらに基づいて吹出方向変更手段及び風量設定手段を動作させている。このようにすれば、冷房(暖房)動作時において、各身体部位に向けて的確に冷風(温風)を吹き出し、尚且つ、各身体部位に最適な風量の冷風(温風)を当てることができ、もって、乗員に対して最適な空調を提供することができる。
また、座席周辺部材の各位置に対応する顔部位置情報を予め記憶しているから、顔部位置を推定するための処理が不要となり、処理の高速化を図ることができる。
また、車両に必ず設けられている部材の位置から顔部位置情報を検索することができるため、新たな装置が不要であるから構成を複雑化することなく低コスト化を図ることができる。
請求項2の発明では、顔部位置情報検索手段により検索された顔部位置情報を補正する補正手段が設けられていることを特徴としている。
このようにすれば、検出された座席周辺部材の位置と対応する顔部位置情報が存在しない場合であっても、座席周辺部材の位置に対応する顔部位置情報を得ることができる。これによって、空調制御の精度を向上させることができる。
請求項3の発明では、顔部位置情報記憶手段は、サイドミラー又はルームミラーの各角度に対応する乗員の顔部位置情報を記憶していることを特徴としている。
このようにすれば、車両に必ず設けられている部材の位置から顔部位置情報を検索することができるため、新たな装置が不要であるから構成を複雑化することなく低コスト化を図ることができる。また、上記の座席周辺部材の位置とともに顔部位置情報を記憶するようにしたので、一層精度の高い推定が可能となる。
請求項4の発明は、風量変更手段は、乗員の着座位置に基づいて前記吹出口を基準とした乗員の着座位置が相対的に近い場合には前記風量を相対的に少なく設定する一方、前記吹出口を基準とした乗員の着座位置が相対的に遠い場合には前記風量を相対的に多く設定することを特徴としている。
本構成では着座位置に応じて風量を調整しているから、例えば相対的に身長の低い乗員が着座してシートが前方よりに配された場合、反対に相対的に身長の高い乗員が着座してシートが後方よりに配された場合でも、相対的に身長の低い乗員が寒いと感じたり、相対的に身長の高い乗員が暑いと感じたりするといったことがなく、夫々の乗員に快適な空調を提供することができる。
請求項5の発明は、風量変更手段は、乗員の着座姿勢に基づいて吹出口を基準とした乗員の所定の身体部位が相対的に近い場合には風量を相対的に少なく設定する一方、吹出口を基準とした乗員の所定の身体部位が相対的に遠い場合には風量を相対的に多く設定することを特徴としている。
通常、乗員は上体を背中側にわずかに傾倒させた状態で着座しているのが一般的であるから、上方の身体部位ほどセンタフェイス吹出口及びサイドフェイス吹出口と身体部位との間隔が広がることとなる。従って、各身体部位に向けて的確に冷風を吹き出し、尚且つ、各身体部位に最適な風量の冷風を当てることが必要とされる。
これに対して、本構成では、吹出口から吹き出される空調空気が上方の身体部位に向けられるに伴って、その風量を増加させるように制御することができるから、例えば冷房運転時において、乗員の各身体部位に均一に冷風を当てて体全体を冷やすことができる。また、暖房運転時においても、乗員の各身体部位に均一に温風を当てて体全体を温めることができる。これによって、乗員に対してムラのない空調を実現することができる。
請求項6の発明では、風量変更手段は、吹出温度決定手段にて設定された必要吹出温度が室内相当温度よりも低い場合又は高い場合には、顔部位置に向けて吹き出される空調空気の風量を、他の身体部位に吹き出される空調空気の風量よりも多く設定することを特徴としている。
冷房運転時には、顔部へ吹き出される冷風の風量を他の身体部位に吹き出される冷風の風量よりも多くすることができるから、乗員に対して涼感を与えることができる。また、暖房運転時には、顔部へ吹き出される冷風の風量を他の身体部位に吹き出される冷風の風量よりも多くすることができるから、乗員に対して適度な温感を与えることができる。
請求項7の発明では、吹出温度設定手段にて決定される目標吹出温度がおおむね室内相当温度と一致するとき(室温安定状態)において、吹出口からの空調空気が顔部に向けられているときには、前記風量変更手段は風量をランダムに変更することを特徴としている。
冷房時(暖房時)において、乗員の顔部に向けて冷風(温風)を当てた場合、冷房初期(暖房初期)においては、乗員は涼感(温感)を得ることができるが、時間の経過とともに冷風(温風)になれて涼感(温感)を失うこととなる。これに対して、本構成では、風量をランダムに変更する制御を行っているから、時間が経過するに従って涼感(温感)が失われることがなく、乗員に対して常に涼感(温感)を与えることができる。
請求項8の発明では、吹出温度設定手段にて決定される目標吹出温度がおおむね室内相当温度と一致するとき(室温安定状態)において、風向変更手段は吹出口から吹き出される空調空気の方向が顔部位置へ向かう方向と顔部位置から逸れる方向とにランダムに変更することを特徴としている。
冷房時(暖房時)において、乗員の顔部に向けて冷風(温風)を当てた場合、冷房初期(暖房初期)においては、乗員は涼感(温感)を得ることができるが、時間の経過とともに冷風(温風)になれて涼感(温感)を失うこととなる。これに対して、本構成では、風量をランダムに変更する制御を行っているから、時間が経過するに従って涼感(温感)が失われることがなく、乗員に対して常に涼感(温感)を与えることができる。
請求項9の発明では、空調負荷検出手段は車室内への日射量及び入射方向を検出する日射量検出手段を有し、吹出方向変更手段は、日射量検出手段により検出された入射方向に応じて吹出口からの空調空気の向きを変化させることを特徴としている。
本構成では、入射側に集中的に空調空気を送り込むようにすれば、入射側と反対側との温度差を均一化して乗員に対して快適感を与えることができる。また、日射量が比較的多いときには、風量を多く設定するようにすれば乗員に快適な空調を提供することができる。
請求項10の発明では、車室内に空調空気を吹き出すための吹出口と、車室内の温度に相当する室温相当温度を取得する室温相当温度取得手段と、車室内の空調負荷を検出する空調負荷検出手段と、吹出口から吹き出す空調空気の必要吹出温度を、前記空調負荷に基づいて決定する吹出温度決定手段とを備えた車両用空調装置であって、少なくとも座面の前後方向における位置、座面の上下方向における位置及び座面に対する背もたれの角度を座席周辺部材の位置として検出する位置検出手段と、位置検出手段の検出位置に基づいて乗員の着座位置、着座姿勢及び顔部位置を推定する推定手段と、吹出温度設定手段にて設定された必要吹出温度が室内相当温度よりも低い場合又は高い場合には、着座位置、着座姿勢及び顔部位置に基づいて、吹出口から吹き出す空調空気を少なくとも乗員の顔部から胴部までの範囲内で変化させる吹出方向変更手段と、着座位置、着座姿勢及び顔部位置及び吹出口の吹き出し方向に基づいて乗員の各身体部位に吹き出す空調空気の風量を変更する風量変更手段とを備えることを特徴としている。
本構成では、座席周辺部材の位置に基づいて乗員の着座位置、着座姿勢を推定するとともに、顔部位置情報を検索し、これらに基づいて吹出方向変更手段及び風量設定手段を動作させている。このようにすれば、冷房(暖房)動作時において、各身体部位に向けて的確に冷風(温風)を吹き出し、尚且つ、各身体部位に最適な風量の冷風(温風)を当てることができ、もって、乗員に対して最適な空調を提供することができる。
また、車両に必ず設けられている部材の位置から着座位置、着座姿勢、顔部位置をするすることができるため、新たな装置が不要であるから構成を複雑化することなく低コスト化を図ることができる。
請求項11の発明では、推定手段は、サイドミラー又はルームミラーの角度を座席周辺部材の位置として検出し、これに基づいて運転者の顔部位置を推定することを特徴としている。
このようにすれば、車両に必ず設けられている部材の位置から顔部位置情報を検索することができるため、新たな装置が不要であるから構成を複雑化することなく低コスト化を図ることができる。また、上記の座席周辺部材の位置とともに顔部位置情報を記憶するようにしたので、一層精度の高い推定が可能となる。
請求項12の発明では、風量変更手段は、吹出口から吹き出される空調空気の向きが乗員に向けられている場合であって、吹出口を基準とした乗員の着座位置が相対的に近い場合には風量を相対的に少なく設定する一方、吹出口を基準とした乗員の着座位置が相対的に遠い場合には風量を相対的に多く設定することを特徴としている。
本構成では着座位置に応じて風量を調整しているから、例えば相対的に身長の低い乗員が着座してシートが前方よりに配された場合、反対に相対的に身長の高い乗員が着座してシートが後方よりに配された場合でも、相対的に身長の低い乗員が寒いと感じたり、相対的に身長の高い乗員が暑いと感じたりするといったことがなく、夫々の乗員に快適な空調を提供することができる。
請求項13の発明では、風量設定手段は、乗員の着座姿勢に基づいて吹出口を基準とした乗員の所定の身体部位が相対的に近い場合には風量を相対的に少なく設定する一方、吹出口を基準とした乗員の所定の身体部位が相対的に遠い場合には風量を相対的に多く設定することを特徴としている。
通常、乗員は上体を背中側にわずかに傾倒させた状態で着座しているのが一般的であるから、上方の身体部位ほどセンタフェイス吹出口及びサイドフェイス吹出口と身体部位との間隔が広がることとなる。従って、各身体部位に向けて的確に冷風を吹き出し、尚且つ、各身体部位に最適な風量の冷風を当てることが必要とされる。
これに対して、本構成では、吹出口から吹き出される空調空気が上方の身体部位に向けられるに伴って、その風量を増加させるように制御することができるから、例えば冷房運転時において、乗員の各身体部位に均一に冷風を当てて体全体を冷やすことができる。また、暖房運転時においても、乗員の各身体部位に均一に温風を当てて体全体を温めることができる。これによって、乗員に対してムラのない空調を実現することができる。
請求項14の発明では、風量変更手段は、吹出温度決定手段にて設定された必要吹出温度が室内相当温度よりも低い場合又は高い場合には、顔部位置に向けて吹き出される空調空気の風量を、他の身体部位に吹き出される空調空気の風量よりも多く設定することを特徴としている。
このようにすれば、冷房運転時には、顔部へ吹き出される冷風の風量を他の身体部位に吹き出される冷風の風量よりも多くすることができるから、乗員に対して涼感を与えることができる。また、暖房運転時には、顔部へ吹き出される冷風の風量を他の身体部位に吹き出される冷風の風量よりも多くすることができるから、乗員に対して適度な温感を与えることができる。
請求項15の発明では、吹出温度設定手段にて決定される目標吹出温度がおおむね室内相当温度と一致するとき(室温安定状態)において、吹出口からの空調空気が顔部に向けられているときには、前記風量変更手段は風量をランダムに変更することを特徴としている。
冷房時(暖房時)において、乗員の顔部に向けて冷風(温風)を当てた場合、冷房初期(暖房初期)においては、乗員は涼感(温感)を得ることができるが、時間の経過とともに冷風(温風)になれて涼感(温感)を失うこととなる。これに対して、本構成では、風量をランダムに変更する制御を行っているから、時間が経過するに従って涼感(温感)が失われることがなく、乗員に対して常に涼感(温感)を与えることができる。
請求項16の発明では、前記吹出温度設定手段にて決定される目標吹出温度がおおむね室内相当温度と一致するとき(室温安定状態)には、風向変更手段は吹出口から吹き出される空調空気の方向が顔部位置へ向かう方向と顔部位置から逸れる方向とにランダムに変更することを特徴としている。
冷房時(暖房時)において、乗員の顔部に向けて冷風(温風)を当てた場合、冷房初期(暖房初期)においては、乗員は涼感(温感)を得ることができるが、時間の経過とともに冷風(温風)になれて涼感(温感)を失うこととなる。これに対して、本構成では、風量をランダムに変更する制御を行っているから、時間が経過するに従って涼感(温感)が失われることがなく、乗員に対して常に涼感(温感)を与えることができる。
例えば、冷房時において、乗員の顔部に向けて冷風を当てた場合、冷房初期においては、乗員は涼感を得ることができるが、時間の経過とともに冷風になれて涼感を失うこととなる。これに対して、本構成では、風向を非周期的に変化させる揺らぎ制御を行っているから、時間が経過するに従って涼感が失われることがなく、乗員に対して常に涼感を与えることができる。
請求項17の発明では、空調負荷検出手段は車室内への日射量及び入射方向を検出する日射量検出手段を有し、吹出方向変更手段は、日射量検出手段により検出された入射方向に応じて吹出口からの空調空気の向きを変化させることを特徴としている。
本構成では、入射側に集中的に空調空気を送り込むようにすれば、入射側と反対側との温度差を均一化して乗員に対して快適感を与えることができる。また、日射量が比較的多いときには、風量を多く設定するようにすれば乗員に快適な空調を提供することができる。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置1の全体構成を示している。この車両用空調装置1は車両に搭載されてその車室内の運転席側空調ゾーンと助手席側空調ゾーンの温度調節をそれぞれ設定温度に保つように自動制御するオートエアコンであり、エアコンユニット2と、エアコンユニット2を構成する機器を制御するエアコンECU3からなる。エアコンユニット2は、車室内の前方側に配置されて車室内の各空調ゾーンに空調空気を導く空気通路を形成する空調ダクト20を備えており、この空調ダクト20の空気流路の上流側には空調ダクト20内において空気を送る遠心式のブロワユニット30が配設されている。
空調ダクト20の最上流側には内外気切替箱が設けられており、これは内気吸込口21と外気吸込口22を有している。これらの吸込口21、22の内側には内外気切替ドア23が回動自在に取り付けられており、この内外気切替ドア23をサーボモータ等のアクチュエータ60により駆動することにより、内気吸込口21と外気吸込口22の開度を変化させて吸込モードを切り替えることができる。
空調ダクト20は、その下流側において仕切り板14により第1空気通路11と第2空気通路12に分けられており、それぞれの空気通路11、12の最下流側には吹出口切替箱が設けられている。第1空気通路11の吹出口切替箱には、デフロスタ(DEF)開口部、センタフェイス(FACE)開口部、サイドフェイス(FACE)開口部、およびフット(FOOT)開口部が形成されており、これらの開口部にはそれぞれダクトが接続されている。各開口部に接続されたダクトの最下流端には、車両のフロントガラスの内面に向かって空調空気を吹き出すデフロスタ(DEF)吹出口15、運転席の乗員の上半身に向かって空調空気を吹き出す運転席側センタフェイス(FACE)吹出口16aおよび運転席側サイドフェイス(FACE)吹出口16b、運転席の乗員の足元に向かって空調空気を吹き出す運転席側フット(FOOT)吹出口16cがそれぞれ開口している。
第2空気通路12の吹出口切替箱には、センタフェイス(FACE)開口部、サイドフェイス(FACE)開口部、およびフット(FOOT)開口部が形成されており、これらの開口部にはそれぞれダクトが接続されている。各開口部に接続されたダクトの最下流端には、助手席の乗員の上半身に向かって空調空気を吹き出す助手席側センタフェイス(FACE)吹出口17aおよび助手席側サイドフェイス(FACE)吹出口17b、助手席の乗員の足元に向かって空調空気を吹き出す運転席側フット(FOOT)吹出口17cがそれぞれ開口している。
これらの吹出口15、16a〜16c、17a〜17cの内側には吹出口切替ドア24〜28が回動自在に取り付けられており、これらをサーボモータ等のアクチュエータ61〜63によりそれぞれ駆動することにより、吹出口モードをフェイス(FACE)モード、バイレベル(B/L)モード、フット(FOOT)モード、フットデフ(F/D)モード、およびデフロスタ(DEF)モードのいずれかに切り替える。なお、FACEモードとは、空調空気を乗員の上半身(頭胸部)に向けて吹き出す吹出口モードであり、B/Lモードとは、空調空気を乗員の上半身(頭胸部)および足元部に向けて吹き出す吹出口モードである。また、FOOTモードとは、空調空気を乗員の足元部に向けて吹き出す吹出口モードであり、F/Dモードとは、空調空気を乗員の足元部および車両のフロントウィンドウの内面に向けて吹き出す吹出口モードである。そして、DEFモードとは空調空気を車両のフロントウィンドウの内面に向けて吹き出す吹出口モードである。
ブロワユニット30は、空調ダクト20に一体的に構成されたスクロールケースに回転自在に収納された遠心式ファン31と、この遠心式ファン31を回転駆動するブロワモータ32を有している。ブロワ駆動回路33を介してブロワモータ32に印加される電圧を制御することにより、送風量(遠心式ファン31の回転速度)を制御することができる。
空調ダクト20内にはさらに冷凍サイクルのエバポレータ45と冷却水回路のヒータコア51が配設されている。エバポレータ45は、空調ダクト20の空気通路が第1空気通路11と第2空気通路12に分岐している箇所よりも上流側に空気通路を全面塞ぐようにしてに配設され、通過する空気を冷却・除湿する。ヒータコア51は、第1空気通路11および第2空気通路12を部分的に塞ぐようにして空気ダクト20内においてエバポレータ45よりも下流側に配設され、空気通路11、12を通過する空気を加熱する。ヒータコア51の近傍には第1空気通路11と第2空気通路12にそれぞれエアミックス(A/M)ドア52、53が回動自在に取り付けられており、これはサーボモータ等のアクチュエータ64、65により駆動されて、その停止位置によりヒータコア51を通過する空気量とヒータコア51を迂回する空気量との割合を調節して、車室内の運転席側空調ゾーンおよび助手席側空調ゾーンへ吹き出す空気の温度をそれぞれ独立に調節する。
運転席側センタFACE吹出口16a、運転席側サイドFACE吹出口16b、助手席側センタFACE吹出口17a、および助手席側サイドFACE吹出口17bは図2に示すようにインストルメントパネル4に配置されている。これらの吹出口16a、16b、17a、17bには、それぞれ図3に示すようなスインググリル70が取り付けられている。スインググリル70は、車両の高さ方向に延びる細長い板が車両の幅方向に複数列設された垂直ルーバー70aと車両の幅方向に延びる細長い板が車両の高さ方向に複数列設された水平ルーバー70bとを有している。
垂直ルーバー70aには、図4(A)に示すように、垂直ルーバー70aを左右に揺動させるための左右方向揺動機構71が連結されている。左右方向揺動機構71は、垂直ルーバー70bに連結されているリンクレバー71a、ステッピングモータ71b、およびステッピングモータ71bをリンクレバー71aに連結するアームプレート71cからなる。ステッピングモータ71bを回転させると、図4(A)に示すように、垂直ルーバー70aが車両の幅方向に所定の範囲内で揺動して、空調空気が吹き出される方向が左右に変化する。各FACE吹出口16a、16b、17a、17bの垂直ルーバー70aが揺動可能な範囲には、図5(A)に示すように、吹き出された空調空気の少なくとも一部が車両の前席または前席に着座している乗員に当たる範囲φ1と、空調空気が前席または前席乗員から逸れる範囲φ2が含まれる。
水平ルーバー70bには、図4(B)に示すように、水平ルーバー70bを上下に揺動させるための上下方向揺動機構72が連結されている。上下方向揺動機構72は、水平ルーバー70bに連結されているリンクレバー71a、ステッピングモータ72b、およびステッピングモータ72bをリンクレバー71aに連結するアームプレート72cからなる。ステッピングモータ72bを回転させると、図4(B)に示すように、水平ルーバー70bが車両の高さ方向に所定の範囲内で揺動して、空調空気が吹き出される方向が上下に変化する。各FACE吹出口16a、16b、17a、17bの水平ルーバー70bが揺動可能な範囲には、図5(B)に示すように、吹き出された空調空気の少なくとも一部が前席または前席に着座している乗員に当たる範囲φ3と、空調空気が前席または前席乗員から逸れる範囲φ4が含まれる。
従って、各空調ゾーンにおいて、FACE吹出口16a、16b、17a、17bから吹き出される空調空気は、垂直ルーバー70aの向きが範囲φ1にあり、かつ水平ルーバー70bの向きが範囲φ3にあるときに、その空調ゾーンの座席に着座している乗員に当たることになり、それ以外の場合は乗員から逸れることになる。
ステッピングモータ71b、72bは、エアコンECU3からの1パルスに応じて作動する角度が決まっており、従って、ルーバー70a、70bを特定の角度動かす必要がある場合には、下記の数式により求めた数のパルスをエアコンECU3から出力することによりステッピングモータ71b、72bを駆動する。
(数1)
パルス数 = (必要作動角)/(1パルス当たりの作動角)
なお、ステッピングモータ71b、72bの出力軸とリンクレバー71a、72aまたはアームプレート71c、72cとの間にはクラッチが設けられており、これは、ルーバー70a、70bが乗員により手動操作された場合にその力がリンクレバー71a、72aおよびアームプレート71c、72cを介してステッピングモータ71b、72bの出力軸に伝達されないように遮断する。
エアコン操作パネル75は、図6に示すように、インストルメントパネル4の前面中央部分に配設されており、エアコン(A/C)スイッチ75a、吸込モード切替スイッチ75b、フロントデフロスタ・スイッチ75c、リヤデフロスタ・スイッチ75d、DUALスイッチ75e、吹出口モード切替スイッチ75f、ブロワ風量切替スイッチ75g、オートスイッチ75h、オフスイッチ75i、液晶ディスプレイ75j、運転席側温度設定スイッチ75k、助手席側温度設定スイッチ75l等を有している。これらのスイッチのうちDUALスイッチ75eは、運転席側空調ゾーンの温度調節と助手席側空調ゾーンの温度調節とを独立して行うことを指示するためのスイッチで、これを操作することにより乗員が独立温度調節を指示した場合、乗員は運転席側空調ゾーンの所望の温度を運転席側温度設定スイッチ75kで設定し、助手席側空調ゾーンの所望の温度を助手席側温度設定スイッチ75lで設定する。
運転席側ルーバー操作パネル76は、インストルメントパネル4の前面中央部分にエアコン操作パネル75の右側に隣接して配設されており、MATCHスイッチ76a、CENTERスイッチ76b、SIDEスイッチ76c、およびスイングモード切替スイッチ76dを有している。MATCHスイッチ76aは運転席側センタFACE吹出口16aと運転席側サイドFACE吹出口16bの両方においてスインググリル70のルーバー70a、70bを揺動させることを指示するためのプッシュ式ONOFFスイッチであり、CENTERスイッチ76bは運転席側センタFACE吹出口16aのルーバー70a、70bのみを揺動させることを指示するためのスイッチであり、SIDEスイッチ76cは運転席側サイドFACE吹出口16bのルーバー70a、70bのみを揺動させることを指示するためのプッシュ式ONOFFスイッチである。スイングモード切替スイッチ76dは、「OFF」、「AUTO」、「U−D SWING」、「R−L SWING」の各切替位置を有するロータリー式スイッチである。
スイングモード切替スイッチ76dを「AUTO」に設定すると、垂直ルーバー70aと水平ルーバー70bが状況に応じて自動的に設定されるスイング範囲で揺動する。「U−D SWING」に設定すると、水平ルーバー70bが上下方向に所定の範囲で揺動する。「R−L SWING」に設定すると、垂直ルーバー70aが左右方向に所定の範囲で揺動する。「OFF」に設定すると、ルーバー70a、70bの揺動は停止する。MATCHスイッチ76aが選択されている時には、運転席側センタFACE吹出口16aのルーバー70a、70bと運転席側サイドFACE吹出口16bのルーバー70a、70bは同期して揺動する。つまり、センタFACE吹出口16aからの空調空気が運転席の乗員に当っているときには、サイドFACE吹出口16bからの空調空気も運転席の乗員に当っており、センタFACE吹出口16aからの空調空気が運転席の乗員から逸れているときには、サイドFACE吹出口16bからの空調空気も運転席の乗員から逸れている。
助手席側ルーバー操作パネル77は、インストルメントパネル4の前面に助手席側サイドFACE吹出口17bと隣接して配設されており、上記運転席側ルーバー操作パネル76と同様に、MATCHスイッチ77a、CENTERスイッチ77b、SIDEスイッチ77c、およびスイングモード切替スイッチ77dを有しており、これらにより助手席側センタFACE吹出口17aおよび助手席側サイドFACE吹出口17bにおけるルーバー70a、70bの揺動に関する設定を上記運転席側ルーバー操作パネル76の場合と同様に行うことができる。MATCHスイッチ77aが選択されている時には、助手席側センタFACE吹出口17aのルーバー70a、70bと助手席側サイドFACE吹出口17bのルーバー70a、70bは同期して揺動する。さらに、運転席側スイングモード切替スイッチ76dにより選択されているスイングモードと助手席側スイングモード切替スイッチ77dにより選択されているスイングモードが一致している時には、プッシュスイッチ76a〜76cにより選択されている運転席側FACE吹出口16a、16bのルーバー70a、70bとプッシュスイッチ77a〜77cにより選択されている助手席側FACE吹出口17a、17bのルーバー70a、70bは同期して揺動する。つまり、運転席側FACE吹出口16a、16bからの空調空気が運転席の乗員に当っているときには、助手席側FACE吹出口17a、17bからの空調空気も助手席の乗員に当っており、運転席側FACE吹出口16a、16bからの空調空気が運転席の乗員から逸れているときには、助手席側FACE吹出口17a、17bからの空調空気も助手席の乗員から逸れている。
運転席側センタFACE吹出口16aと助手席側センタFACE吹出口17aの間には、図3に示すように、運転席側センタFACE吹出口16aと助手席側センタFACE吹出口17aを開閉するシャッタ(図示せず)を手動操作するためのドア開閉スイッチ78が設けられている。また、運転席側センタFACE吹出口16a、運転席側サイドFACE吹出口16b、助手席側センタFACE吹出口17a、および助手席側サイドFACE吹出口17bそれぞれのスインググリル70には、ルーバー70a、70bの向きを手動操作により変えるためのノブ79、80が設けられている。
エアコンECU3は、その内部に、CPU3a、ROM3b、RAM3cを有している。このエアコンECU3には、エアコン操作パネル75、運転席側ルーバー操作パネル76、助手席側ルーバー操作パネル77上のスイッチ類から様々なスイッチ信号が入力される。
また、エアコンECU3には、さらに各種センサからのセンサ信号が入力されるようになっている。ここで、各種センサとは、車室内の温度を検出する内気温センサ91、車室外の温度(外気温)を検出する外気温センサ92、運転席側空調ゾーンおよび助手席側空調ゾーンに照射される日射量を検出する運転席側、助手席側日射センサ93a、93b、エバポレータ45を通過した直後の空気温度を検出するエバ後温度センサ95、ヒータコア51に流入する冷却水の温度を検出する水温センサ96、車両の走行速度を検出する車速センサ、運転席・助手席の前後位置を検出する前後位置検出センサ97a,97b、運転席・助手席の座面の上下位置を検出する上下位置検出センサ98a,98b、運転席・助手席の座面に対する背もたれの角度を検出する角度センサ99a,99b、サイドミラーの角度を検出する角度センサ100a,100b、ルームミラーの角度を検出する角度センサ101等である。日射センサ93a、93bは例えばフォトダイオードであり、車室内最前方側のフロントウィンドウ近傍のインストルメントパネル4上に設置されて、日射強度に対応した出力信号をエアコンECU3に出力する。これら各種センサ91、92、93a、93b、95、96からのセンサ信号は、エアコンECU3内の図示しない入力回路によってA/D変換された後にCPU3aに入力される。尚、上記前後位置検出センサ97a,97b、上下位置検出センサ98a,98b、角度センサ99a,99bが請求項に記載の位置検出手段に相当する。
ROM3b(請求項に記載の「顔部位置情報記憶手段」に相当)には、後述する前後位置n、上下位置l及び傾角γと顔部前後位置m及び顔部高さ位置hからなる顔部位置情報とを対応付けたデータテーブルDが記憶されている(図7参照)。このデータテーブルDは以下のようにして作成することができる。
図8に示すように、吹出口16a,16b,17a,17bを基準としたときの車両前後方向(x軸方向)におけるシートの座面先端部の位置(前後位置n)、車室床面を基準としたときの座面の上下方向(z軸方向)における位置(上下位置l)及び座面に対する背もたれの角度(傾角γ)を例えば前後位置センサ97a、上下位置センサ98a、傾角センサ99aからの検出信号に基づいて検出する。検出した前後位置n、上下位置l及び傾角γから下記数式によって吹出口16a,16b,17a,17bを基準としたときの車両前後方向における乗員顔部の前後位置(顔部前後位置m)を算出する。
(数2)
m=n+p+k・cosγ−g
尚、上記数式中、pは座面の前後方向の長さ、kは背もたれ下端からヘッドレスト中央部までの長さ、gはヘッドレストと顔部中心位置までの標準的間隔を示したものである。
また、吹出口16a,16b,17a,17bを基準としたときの上下方向における顔部の高さ位置(顔部高さ位置h)は下記数式によって算出する。
(数3)
h=l+k・sinγ−q
尚、上記数式中、qは車室床面を基準としたときの吹出口16a,16b,17a,17bの高さ位置(フェンダーミラーLの高さ位置)を示している。
このようにして算出される出力値である顔部前後位置m及び顔部高さ位置h(顔部位置情報)と入力値である前後位置n、上下位置l及び傾角γとを対応させたレコードR1〜RnからなるデータテーブルDを作成するのである。
エアコンECU3は、車両のイグニションスイッチがONされたときにバッテリからの電源供給を受けて作動し、エアコン制御処理を実行することで各装置の動作制御を行う。このエアコン制御処理はイグニションスイッチがOFFされるまで継続される。
本実施形態の構成は以上であり、続いてその動作について図を参照して説明する。
図9は、CPU3aによって実行されるエアコン制御処理のメインルーチンを示している。まずステップ100でRAM3cの記憶内容などの初期化を行う。続いて、ステップ110で各スイッチ75a〜75l、76a〜76d、77a〜77dからスイッチ信号を読み込み、ステップ120で各センサ91、92、93a、93b、95、96、97a,97b,98a,98b,99a,99bからのセンサ信号を読み込み、これらのデータをRAM3cに記憶する。
ステップ130では、運転席側空調ゾーンおよび助手席側空調ゾーンへの吹き出す空調空気の運転席側の必要吹出温度TAO(Dr)、および助手席側の必要吹出温度TAO(Pa)を周知の方法で計算する。
次に、ステップ140において、図10(A)に示す特性図に従って、運転席側空調ゾーン、助手席側空調ゾーンの必要吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)の平均TAOに応じた吸込モードを決定する。但し、エアコン操作パネル75に設けられた吸込モード切替スイッチ75bを乗員が手動操作することにより外気導入モード、内外気導入モード、内気循環モードのいずれかが選択された場合は、選択された吸込モードに固定する。
さらに、ステップ150において、図10(B)に示す特性図に従って、運転席側空調ゾーン、助手席側空調ゾーンの必要吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)に応じた吹出口モードをそれぞれ決定する。具体的には、必要吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)が低い温度から高い温度になるにつれて、FACEモード、B/Lモード、FOOTモードと移行するようになっている。但し、エアコン操作パネル75に設けられた吹出口モード切替スイッチ75fを乗員が操作することにより、FACEモード、B/Lモード、FOOTモードおよびF/Dモードのうちのいずれかが選択された場合は、選択された吹出口モードに固定する。また、フロントデフロスタ・スイッチ75cを乗員が操作することによりDEFモードが選択された場合は、DEFモードに固定する。
次に、ステップ160で、運転席側A/Mドア52の目標開度SW(Dr)(%)および助手席側A/Mドア53の目標開度SW(Pa)(%)を計算する。
続いて、ステップS170にて運転者の着座位置、着座姿勢の推定及び顔部位置情報の検索を行う。図11に示すように、まず前後位置センサ97a,97b、上下位置センサ98a,98b及び傾角センサ99a,99bからの検出信号に基づいて運転席及び助手席の前後位置n、上下位置l及び傾角γを検出し(ステップS171)、検出した前後位置n及び上下位置lから乗員の着座位置を推定するとともに、傾角γから着座姿勢を推定する(ステップS172)。
この後、データテーブルDを参照し、検出した前後位置n、上下位置l及び傾角γと一致する入力値(前後位置n、上下位置l及び傾角γ)が記録されたレコードを検索する(ステップS173)。そして、検索したレコードから出力値(顔部前後位置m及び顔部高さ位置h)を取得し、その顔部前後位置m及び顔部高さ位置hの情報をRAM3cに記憶する(ステップS174でYes、ステップS175)。
ここで、検出した前後位置n、上下位置l及び傾角γと一致する入力値(前後位置n、上下位置l及び傾角γ)が記録されたレコードが存在しない場合には(ステップS174でNo)、各値単独でデータテーブルDを参照する。そうすると、2つ以上のレコードが検索されるから、これら検索されたレコードに入っている顔部前後位置m及び顔部高さ位置hの平均値を求める補正処理を行い、この平均値をRAM3cに記憶する(ステップS176)。
また、ステップS183〜ステップS186の処理に代わって、上述した数式によって顔部位置である顔部前後位置m及び顔部高さ位置hを算出するようにしてもよい。
(数2)
m=n+p+k・cosγ−g
(数3)
h=l+k・sinγ−q
そして上記数式により算出された顔部前後位置m及び顔部高さ位置hをRAM3cに記憶するのである。
次に、ステップ180でスイングルーバー制御処理を実行する。図12はスイングルーバー制御処理の手順を示すフローチャートである。まず、ステップ181で、運転席側空調ゾーン、助手席側空調ゾーンのそれぞれにおいて、吹出口モードがFACEモードまたはB/Lモードであるか否か判定する。NOと判定した空調ゾーンについては、ステップ182でその空調ゾーンのセンタFACE吹出口16a、16bおよびサイドFACE吹出口17a、17bにおけるルーバー70a、70bのスイング停止を決定して、メインルーチンに戻る。ステップ191でYESと判定した空調ゾーンについては、ステップS183でルーバー操作パネル76、77上のスイングモード切替スイッチ76d、77dが「OFF」に設定されているか否かを判定する。「OFF」に設定されている空調ゾーンについては、ステップ182で、その空調ゾーンのFACE吹出口16a、16b、17a、17bにおけるルーバー70a、70bのスイング停止を決定して、メインルーチンに戻る。また、「OFF」に設定されていない空調ゾーンにおいてプッシュスイッチ76a〜76c、77a〜77cにより選択されていないFACE吹出口16a、16b、17a、17bについても、ルーバー70a、70bのスイング停止を決定する。
スイングモード切替スイッチ76d、77dが「OFF」に設定されていない空調ゾーンについては、ステップ184でルーバー操作パネル76、77のスイングモード切替スイッチ76d、77dが「AUTO」に設定されているか否かを判定する。スイングモード切替スイッチ76d、77dが「AUTO」以外に設定されている空調ゾーンについては、ステップ185において、その空調ゾーンのプッシュスイッチ76a〜76c、77a〜77cにより選択されているFACE吹出口16a、16b、17a、17bにおけるルーバー70a、70bのスイング範囲を予め設定されている所定の範囲に決定し、さらにスイング範囲の両端でのスイング一時停止時間を予め設定されている所定の一時停止時間に決定する。
このようにして、スイングモード切替スイッチ76d、77dが「U−D SWING」に設定されている空調ゾーンについては、プッシュスイッチ76a〜76c、77a〜77cにより選択されているFACE吹出口16a、16b、17a、17bの水平ルーバー70bが所定のスイング範囲、所定の一時停止時間で上下に揺動され、スイングモード切替スイッチ76d、77dが「R−L SWING」に設定されている空調ゾーンについては、プッシュスイッチ76a〜76c、77a〜77cにより選択されているFACE吹出口16a、16b、17a、17bの垂直ルーバー70aが所定のスイング範囲、所定の一時停止時間で左右に揺動される。このとき、垂直ルーバー70aまたは水平ルーバー70bが揺動される所定のスイング範囲には、空調空気の少なくとも一部が乗員に当たるように吹き出される向きと空調空気が乗員から逸れて吹き出される向きがそれぞれ含まれている。
一方、ステップ184でルーバー操作パネル76、77のスイングモード切替スイッチ76d、77dが「AUTO」に設定されていると判定され、且つ、ステップS186で室温安定状態でないと判定された場合、すなわち必要吹出温度TAOが室内相当温度Taと異なる場合には、冷房運転あるいは暖房運転となるから、ステップS187にて運転者及び助手席乗員の着座位置、着座姿勢及び顔部位置に基づいて、運転者及び助手席乗員の顔部から胴部までの各身体部位に空調空気が吹き出されるようにスイング範囲をφ1及びφ3の範囲に決定する。また、ステップ188では、その空調ゾーンの日射センサ93a、93bにより検出した日射量T(Dr)、T(Pa)から求めた日射量の左右比に基づいてスイング範囲の両端における一時停止時間を決定し、その後メインルーチンに戻る。尚、ステップ188では、日射量が多い方の端はもう一方の端より一時停止時間が長くなるように設定される。これにより、日射量に応じて入射側に集中的に空調空気を送り込むようにしているから、入射側と反対側との温度差を均一化することができる。
このようにして、スイングモード切替スイッチ76d、77dにより「AUTO」が選択されている場合には、プッシュスイッチ76a〜76c、77a〜77cにより選択されているFACE吹出口16a、16b、17a、17bの垂直ルーバー70aと水平ルーバー70bが、φ1及びφ3の範囲内で揺動される。他方、ステップS186で室温安定状態であると判断された場合には、ステップS189にて、吹出口から吹き出される空調空気の方向が運転者及び助手席乗員の方向とそれらから逸れた方向とにランダムに変わるように垂直ルーバー70a及び水平ルーバー70bを揺動させるランダム制御(揺らぎ制御)を行う。
次にステップ190で、ブロワモータ32に印加する電圧(ブロワ電圧)BLWを決定する。図13に示すように、まずステップ191で、運転席側空調ゾーンおよび助手席側空調ゾーンに対応するブロワ電圧VA(Dr)、VA(Pa)を必要吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)に基づいて決定し、さらにこれらを平均して必要ブロワ電圧VAを算出する。具体的には、図14(A)に示す特性図を用いて運転席側、助手席側空調ゾーンの必要吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)に従ってブロワ電圧VA(Dr)、VA(Pa)をそれぞれ決定し、これらのブロワ電圧VA(Dr)、VA(Pa)の平均値をブロワモータ32に印加する電圧BLWとして決定する。
つぎに、ステップ192で、運転席側空調ゾーンおよび助手席側空調ゾーンのセンタFACE吹出口16a、17aおよびサイドFACE吹出口16b、17bのいずれかにおいて垂直ルーバー70aまたは水平ルーバー70bが揺動中であるかどうか判定する。運転席側、助手席側両方の空調ゾーンにおいて、センタFACE吹出口16a、17aおよびサイドFACE吹出口16b、17bのいずれにおいてもルーバー70a、70bが揺動中でない場合は、ステップ193において、ブロワモータ32に印加するブロワ電圧BLWを必要ブロワ電圧VAに決定して、メインルーチンに戻る。
ステップ192で、運転席側空調ゾーンおよび助手席側空調ゾーンのいずれかにおいて、センタFACE吹出口16a、17aおよびサイドFACE吹出口16b、17bのいずれかにおいて垂直ルーバー70aまたは水平ルーバー70bが揺動中であると判定された合は、ステップ194で、ルーバー70a、70bが揺動中である空調ゾーンが室温安定状態にあるかどうか判定する。ルーバー70a、70bが揺動中である空調ゾーンが室温安定状態と判定された場合は、ステップ195において、ブロワモータ32に印加するブロワ電圧BLWを必要ブロワ電圧VA±α(α:所定係数)の範囲内でランダムに変更するランダム制御(揺らぎ制御)を行う。
ステップ196では、垂直ルーバー70aまたは水平ルーバー70bが揺動中であり、かつ室温安定状態ではない判定された場合には、揺動中であるルーバー70a、70bの現在の向きθを検出して、これにより、現在、空調空気が乗員のいずれの身体部位に当たっているかどうか判定する。垂直ルーバー70aまたは水平ルーバー70bが揺動中であり、かつ室温安定状態にあると判定された空調ゾーンのいずれについてもステップ196でNOと判定した場合は、ステップ193において、ブロワモータ32に印加するブロワ電圧BLWを必要ブロワ電圧VAに決定して、メインルーチンに戻る。
ステップ196において、垂直ルーバー70aまたは水平ルーバー70bが揺動中であり、かつ室温安定状態ではないと判定された空調ゾーンのいずれかについてYESと判定した場合は、ステップ197において、吹き出されている空調空気の方向に応じてブロワ電圧BLWを変更する。具体的には、図14(B)に示すように、乗員の着座位置、着座姿勢及び顔部位置により、吹出口から各身体部位までの距離が異なるから、各身体部位に均一の風量でもって空調空気が当てられるようにブロワ電圧BLWを変更するとともに、顔部への空調空気の風量は他の身体部位への空調空気の風量よりも多くなるように変更する。
ステップS197では、図14(B),(C)に示すように、乗員の着座位置、着座姿勢に基づいて吹出口を基準とした乗員の所定の身体部位が相対的に近い場合にはブロワ電圧BLWを相対的に少なく設定する一方、吹出口を基準とした乗員の所定の身体部位が相対的に遠い場合にはブロワ電圧BLWを相対的に多く変更する。
このようにすることで、身長の低い乗員が着座してシートが前方よりに配された場合でも、相対的に身長の高い乗員が着座してシートが後方よりに配された場合でも、相対的に身長の低い乗員が寒いと感じたり、相対的に身長の高い乗員が暑いと感じたりするといったことがなく、夫々の乗員に対して適切な風量に変更することができる(図14(B)参照)。
また、通常、乗員は上体を背中側にわずかに傾倒させた姿勢で着座しているから、上方の身体部位ほどセンタFACE吹出口16a、17aおよびサイドFACE吹出口16b、17bと身体部位との間隔が広がることとなる。従って、各身体部位に対して最適な風量の空調空気を当てることが必要とされる。ステップS197では、吹出口から吹き出される空調空気が上方の身体部位に向けられるに伴って、そのブロワ電圧BLWを増加させるように変更することができるから、冷房運転時においては、乗員の各身体部位に均一に冷風を当てて体全体を冷やすことができる。また、暖房運転時においても、乗員の各身体部位に均一に温風を当てて体全体を温めることができる。これによって、乗員に対してムラのない空調を実現することができる。
また、乗員夫々で傾倒姿勢が異なるから、相対的に倒れ込んだ状態(傾角γが小)と相対的に起き上がった状態(傾角γが大)とでは各身体部位に対するブロワ電圧BLWの変化率を異ならせる。すなわち、相対的に倒れ込んだ状態(傾角γが小)でのブロワ電圧の変化率を相対的に起き上がった状態(傾角γが大)でのブロワ電圧BLWの変化率よりも大きくする(図14(C)参照)。このようにすれば、着座姿勢に応じて適切な風量に変更することができる。
また、図14(B)、(C)に示すように、空調空気が顔部位置に向けて吹き出されるときのブロワ電圧BLWを、他の身体部位に吹き出されるときのブロワ電圧BLWよりも多く設定している。このようにすれば、冷房運転時には、顔部へ吹き出される冷風の風量を他の身体部位に吹き出される冷風の風量よりも多くすることができるから、乗員に対して涼感を与えることができる。また、暖房運転時には、顔部へ吹き出される冷風の風量を他の身体部位に吹き出される冷風の風量よりも多くすることができるから、乗員に対して適度な温感を与えることができる。
図9に戻って、ステップ200では、ステップ140で決定した吹込モードに従ってアクチュエータ60に制御信号を送り、ステップ150で決定した吹出口モードに従ってアクチュエータ61〜63に制御信号を送り、ステップ160で決定したA/M開度SW(Dr)、SW(Pa)に従って、アクチュエータ64、65に制御信号を送る。そして、ステップ180で決定したスイング範囲およびスイング一時停止時間、現在までにステッピングモータ71b、72bに出力したパルス数などに基づいて、ステッピングモータ71b、72bに適当な数のパルスを出力するとともに、ステップ190で決定したブロワ電圧BLWがブロワモータ32に印加されるようにブロワ駆動回路33に制御信号を送る。このとき、MATCHスイッチ76a、77aが選択されている場合や、運転席側スイングモード切替スイッチ76dと助手席側スイングモード切替スイッチ77dにより同じスイングモードが選択されている場合に、揺動されるルーバー70a、70bの乗員を基準とした向きが一致していないときには、これらのルーバー70a、70bが全て同じ向きになるように各ステッピングモータ71b、72bにパルスを出力する。ステップ190の実行を終了したら、ステップ110に戻り、以後ステップ110からステップ200の処理を繰り返す。
尚、本実施形態では、CPU3aが請求項に記載の推定手段、顔部位置情報検索手段及び補正手段を構成しており、ブロワユニット30が風量変更手段を構成している。また、垂直ルーバー70a、水平ルーバー70b、左右方向揺動機構71及び上下方向揺動機構72で請求項に記載の吹出し方向変更手段を構成している。
また、前後位置センサ97a,97b、上下位置センサ98a,98b及び角度センサ99a,99b、により請求項に記載の位置検出手段を構成している。
本実施形態では、乗員の着座位置、着座姿勢を推定するとともに、顔部位置情報を検索し、これらに基づいて吹出方向及び風量を変更させている。このようにすれば、冷房(暖房)動作時において、各身体部位に向けて的確に冷風(温風)を吹き出し、尚且つ、各身体部位に最適な風量の冷風(温風)を当てることができ、もって、乗員に対して最適な空調を提供することができる。
また、顔部位置情報を予め記憶しているから、顔部位置を推定するための処理が不要となり、処理の高速化を図ることができる。また、車両に必ず設けられている部材の位置から顔部位置情報を検索することができるため、新たな装置が不要であるから構成を複雑化することなく低コスト化を図ることができる。
また、検出された前後位置n、上下位置l及び傾角γと対応する顔部位置情報が存在しない場合であっても、補正処理を行うことによってこれらに対応する顔部位置情報を得るようにしているから、空調制御の精度を維持することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について説明する。尚、上記第1実施形態と同一の部分についてはその説明を省略するとともに、同様の効果についての説明も省略し、異なる部分について説明する。
本実施形態では、データテーブルDに替わって図15に示すデータテーブルD2をROMに記憶しているところが上記第1実施形態と異なっている。このデータテーブルD2は運転者(Dr)の顔部位置情報に関するものであり、以下のようにして作成することができる。
図16に示すように、運転者の顔部前後位置mは第1実施形態で示した数式により算出する。
(数2)
m=n+p+k・cosγ−g
次に、運転者(Dr)の顔部高さ位置hは以下の手順によって求めることができる。図18に示すように、運転者(Dr)はサイドミラーLを介して車の真後ろの方向を見ており、サイドミラーLの法線N−N´に対して入射角と反射角とは相等しく、その角度をβとしてサイドミラーLの法線N−N´に対する現在の回転角βを、例えば運転席側のサイドミラーLの回転角を検出する角度センサ100aにより検出する。
検出した回転角βと運転者(Dr)の前後位置nとから、下記数式により運転者(Dr)の顔部高さ位置hを算出する。
尚、本実施形態では、角度センサ100a,100bが請求項に記載の位置検出手段に相当する。
(数4)
h=m・tan(2β)
このようにして算出される出力値である顔部前後位置m及び顔部高さ位置h(顔部位置情報)と入力値である前後位置n、上下位置l及び傾角γとを対応させたレコードR1〜RnからなるデータテーブルD2を作成するのである。
尚、上記説明では、角度センサ100aにより運転席側のルームミラーLの回転角βを検出し、これに基づいて顔部高さ位置hを算出するようにしたが、助手席側のサイドミラーの回転角を検出する角度センサ100bによりその回転角を検出し、この回転角に基づいて顔部高さ位置hを算出するようにしてもよい。また、運転席側、助手席側夫々のサイドミラーの回転角から顔部高さ位置hを算出し、その平均値を顔部高さ位置hとするようにしてもよい。
さらには、上記数式2で算出した頭部高さ位置hとサイドミラーの回転角から算出した顔部高さ位置hとの平均値を顔部高さ位置hとするようにしてもよい。
また、上記データテーブルD2をROM3bに記憶し、これを用いる方法のほかに、上述した数式によって顔部前後位置m及び顔部高さ位置hを逐次算出するようにしてもよい。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について説明する。尚、上記第1実施形態と同一の部分についてはその説明を省略するとともに、同様の効果についての説明も省略し、異なる部分について説明する。
本実施形態では、データテーブルDに替わって図17に示すデータテーブルD3をROMに記憶しているところが上記第1実施形態と異なっている。このデータテーブルD3は運転者(Dr)の顔部位置情報に関するものであり、以下のようにして作成することができる。
図18に示すように、運転者の顔部前後位置mは第1実施形態で示した数式により算出する。
(数2)
m=n+p+k・cosγ−g
次に、運転者(Dr)の顔部高さ位置hは以下の手順によって求めることができる。図20に示すように、運転者(Dr)はルームミラーOを介して車の真後ろの方向を見ており、ルームミラーOの法線W−W´に対して入射角と反射角とは相等しく、その角度をβ´としてルームミラーOの法線W−W´に対する現在の回転角β´を、例えば運転席側のルームミラーOの回転角β´を検出する角度センサ101により検出する。
検出した回転角β´と運転者Drの前後位置nとから、下記数式により運転者Drの顔部高さ位置hを算出する。
(式5)
h=m・tan(2β´)
このようにして算出される出力値である顔部前後位置m及び顔部高さ位置h(顔部位置情報)と入力値である前後位置n、上下位置l及び傾角γとを対応させたレコードR1〜RnからなるデータテーブルD3を作成するのである。
さらには、上記数式2で算出した頭部高さ位置hとサイドミラーの回転角から算出した顔部高さ位置hとの平均値を顔部高さ位置hとするようにしてもよい。
また、上記データテーブルD3をROM3bに記憶し、これを用いる方法のほかに、上述した数式によって顔部前後位置m及び顔部高さ位置hを逐次算出するようにしてもよい。
尚、本実施形態では、角度センサ101が請求項に記載の位置検出手段に相当する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
上記実施形態では、前後位置n、上下位置l及び傾角γから顔部高さ位置hを算出する方法と、サイドミラーLの回転角βから顔部高さ位置hを算出する方法と、ルームミラーOの回転角β´から顔部高さ位置hを算出する方法とを示したが、例えば、上記3つの方法により算出した顔部高さ位置hの平均値をデータテーブルに用いるようにしてもよい。
上記実施形態では、ステッピングモータ71b、72bに送るパルスの数をカウントすることによりルーバー70a、70bの向きを検出したが、ルーバー70a、70bの向きを検出するためのポテンショメータを設けて、これによりルーバー70a、70bの向きを検出してもよい。
上記実施形態では、各FACE吹出口16a、16b、17a、17bに垂直ルーバー70aとこれを左右に揺動させる左右方向揺動機構71、水平ルーバー70bとこれを上下に揺動させる上下方向揺動機構72が配置されていたが、各FACE吹出口16a、16b、17a、17bに垂直ルーバー70aと左右方向揺動機構71のみが配置されていてもよい。
上記実施形態では、1つのブロワユニット30により各FACE吹出口16a、16b、17a、17bからの空調空気の吹き出しを行ったが、運転席側FACE吹出口16a、16bから吹き出す空調空気の風量と助手席側FACE吹出口17a、17bから吹き出す空調空気の風量を独立に設定できるように、運転席側FACE吹出口16a、16bと助手席側FACE吹出口17a、17bに対応する2つのブロワユニットを備えていてもよい。運転席側FACE吹出口16a、16bと助手席側FACE吹出口17a、17bに対応する2つのブロワユニットを備えている場合は、ブロワ電圧決定処理において必要吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)に基づいて算出したブロワ電圧VA(Dr)、VA(Pa)を平均化することなくそのまま運転席側、助手席側の必要ブロワ電圧として用いることができる。
上記実施形態では、運転席側空調ゾーンと助手席側空調ゾーンへ吹き出す空調空気の吹出温度を独立に設定することが可能な左右独立温度コントロール方式のエアコンユニット2を備えた車両用空調装置1に本発明を適用したが、運転席側空調ゾーンと助手席側空調ゾーンに同じ吹出温度で空調空気を吹き出す構成の車両用空調装置に本発明を適用してもよい。
上記実施形態では、運転席側サイドFACE吹出口16bおよび助手席側サイドFACE吹出口17bをインストルメントパネル4に設けたが、これらの吹出口16b、17bは車両の前側ドアあるいは側面ボディのインナパネルに設けてもよい。また、ルーバー70a、70bとその揺動機構71、72は、車室内の車両側面、車室内の中央部(例えばコンソールボックス付近)または車両の天井部に設けた吹出口に配置してもよい。
上記実施形態では、各FACE吹出口16a、16b、17a、17bにおいてスインググリル70はインストルメントパネル4に固定されていたが、スインググリル70を左右方向に回動自在に取り付けて、スインググリル70を揺動させることにより空調空気の吹出方向を左右に変化させることができる構成にしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の全体構成を示す図である。 図1に示す車両用空調装置のFACE吹出口が配置された車両のインストルメントパネルの正面図である。 図1に示す車両用空調装置の各FACE吹出口に配置されたスインググリルとその揺動機構を示す図である。 (A)は左右方向揺動機構の構成を示す図であり、(B)は上下方向揺動機構の構成を示す図である。 (A)は左右方向揺動機構により空調空気の吹出方向が変化する範囲を示す図であり、(B)は上下方向揺動機構により空調空気の吹出方向が変化する範囲を示す図である。 図1に示す車両用空調装置の操作パネルを示す図である。 入力値である前後位置n、上下位置l及び傾角γと出力値である顔部前後位置m及び顔部高さ位置hとを対応付けたデータテーブルDを示す図である。 顔部前後位置m及び顔部高さ位置hの算出手順を示した模式図である。 図1に示すCPUによって実行されるエアコン制御処理の手順を示すフローチャートである。 (A)は必要吹出温度に対する吸込モードを示す制御特性図であり、(B)は必要吹出温度に対する吹出口モードを示す制御特性図である。 図9に示すステップS170で実行される着座位置、着座姿勢の推定処理及び頭部位置情報の検索処理を示すフローチャートである。 図9に示すステップ180で実行されるスイングルーバー制御処理の手順を示すフローチャートである。 図9に示すステップS190で実行されるブロワ電圧変更処理の手順を示すフローチャートである。 (A)は必要吹出温度に対するブロワ電圧を示す制御特性図であり、(B)、(C)はルーバー角度に対するブロワ電圧を示す制御特性図である。 第2実施形態における入力値である前後位置n、上下位置l、傾角γ及び回転角βと出力値である顔部前後位置m及び顔部高さ位置hとを対応付けたデータテーブルD2を示す図である。 顔部前後位置m及び顔部高さ位置hの算出手順を示した模式図である。 第3実施形態における入力値である前後位置n、上下位置l、傾角γ及び回転角βと出力値である顔部前後位置m及び顔部高さ位置hとを対応付けたデータテーブルD3を示す図である。 顔部前後位置m及び顔部高さ位置hの算出手順を示した模式図である。
符号の説明
1…空調装置
2…エアコンユニット(空調ユニット)
3…エアコンECU
3a…CPU(顔部位置情報検索手段、補正手段、推定手段)
3b…ROM(顔部位置情報記憶手段)
16a…運転席側センタFACE吹出口
16b…運転席側サイドFACE吹出口
17a…助手席側センタFACE吹出口
17b…助手席側サイドFACE吹出口
30…ブロワユニット(風量変更手段)
70…スインググリル
70a…垂直ルーバー (吹出方向変更手段)
70b…水平ルーバー (吹出方向変更手段)
71…左右方向揺動機構 (吹出方向変更手段)
72…上下方向揺動機構 (吹出方向変更手段)
75k…運転席側温度設定スイッチ (空調負荷検出手段、設定温度取得手段)
75l…助手席側温度設定スイッチ (空調負荷検出手段、設定温度取得手段)
91…内気温センサ (空調負荷検出手段、室温検出手段)
92…外気温センサ (空調負荷検出手段、外気温検出手段)
93a…運転席側日射センサ (空調負荷検出手段、日射量検出手段)
93b…助手席側日射センサ (空調負荷検出手段、日射量検出手段)




Claims (17)

  1. 車室内に空調空気を吹き出すための吹出口と、
    車室内の温度に相当する室温相当温度を取得する室温相当温度取得手段と、
    車室内の空調負荷を検出する空調負荷検出手段と、
    前記吹出口から吹き出す空調空気の必要吹出温度を、前記空調負荷に基づいて決定する吹出温度決定手段とを備えた車両用空調装置であって、
    少なくとも座面の前後方向における位置、座面の上下方向における位置及び座面に対する背もたれの角度からなる座席周辺部材の位置を検出する位置検出手段と、
    前記座席周辺部材の位置から乗員の着座位置、着座姿勢を推定する推定手段と、
    前記座席周辺部材の各位置に対応する乗員の顔部の位置情報(顔部位置情報)を記憶する顔部位置情報記憶手段と、
    前記位置情報検出手段にて検出された前記座席周辺部材の位置に対応する顔部位置情報を前記乗員情報記憶手段から検索する顔部位置情報検索手段と、
    前記吹出温度決定手段にて設定された必要吹出温度が前記室内相当温度よりも低い場合又は高い場合には、前記顔部位置情報、前記着座位置及び前記着座姿勢に基づいて、前記吹出口から吹き出す空調空気を少なくとも前記乗員の顔部から胴部までの範囲内で変化させる吹出方向変更手段と、
    前記顔部位置情報、前記着座位置、前記着座姿勢及び前記吹出口の吹き出し方向に基づいて乗員の各身体部位に吹き出す空調空気の風量を変更する風量変更手段とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記顔部位置情報検索手段により検索された顔部位置情報を補正する補正手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記顔部位置情報記憶手段は、さらにサイドミラー又はルームミラーの各角度に対応する乗員の顔部位置情報を記憶していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記風量変更手段は、乗員の着座位置に基づいて前記吹出口を基準とした乗員の着座位置が相対的に近い場合には前記風量を相対的に少なく設定する一方、前記吹出口を基準とした乗員の着座位置が相対的に遠い場合には前記風量を相対的に多く設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用空調装置。
  5. 前記風量変更手段は、乗員の着座姿勢に基づいて前記吹出口を基準とした乗員の所定の身体部位が相対的に近い場合には前記風量を相対的に少なく設定する一方、前記吹出口を基準とした乗員の所定の身体部位が相対的に遠い場合には前記風量を相対的に多く設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両用空調装置。
  6. 前記風量変更手段は、前記吹出温度決定手段にて設定された必要吹出温度が前記室内相当温度よりも低い場合又は高い場合には、前記顔部位置に向けて吹き出される空調空気の風量を、他の身体部位に吹き出される空調空気の風量よりも多く設定することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の車両用空調装置。
  7. 前記吹出温度設定手段にて決定される目標吹出温度がおおむね室内相当温度と一致するとき(室温安定状態)において、前記吹出口からの空調空気が顔部に向けられているときには、前記風量変更手段は風量をランダムに変更することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の車両用空調装置。
  8. 前記吹出温度設定手段にて決定される目標吹出温度がおおむね室内相当温度と一致するとき(室温安定状態)には、風向変更手段は吹出口から吹き出される空調空気の方向が顔部位置へ向かう方向と顔部位置から逸れる方向とでランダムに変更することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の車両用空調装置。
  9. 前記空調負荷検出手段は車室内への日射量及び入射方向を検出する日射量検出手段を有し、
    前記吹出方向変更手段は、前記日射量検出手段により検出された日射量に応じて、前記吹出口からの空調空気の向きを変化させることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の車両用空調装置。
  10. 車室内に空調空気を吹き出すための吹出口と、
    車室内の温度に相当する室温相当温度を取得する室温相当温度取得手段と、
    車室内の空調負荷を検出する空調負荷検出手段と、
    前記吹出口から吹き出す空調空気の必要吹出温度を、前記空調負荷に基づいて決定する吹出温度決定手段とを備えた車両用空調装置であって、
    少なくとも座面の前後方向における位置、座面の上下方向における位置及び座面に対する背もたれの角度を座席周辺部材の位置として検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段の検出位置に基づいて乗員の着座位置、着座姿勢及び顔部位置を推定する推定手段と、
    前記吹出温度設定手段にて設定された必要吹出温度が前記室内相当温度よりも低い場合又は高い場合には、前記着座位置、着座姿勢及び顔部位置に基づいて、前記吹出口から吹き出す空調空気を少なくとも前記乗員の顔部から胴部までの範囲内で変化させる吹出方向変更手段と、
    前記着座位置、着座姿勢及び顔部位置及び前記吹出口の吹き出し方向に基づいて乗員の各身体部位に吹き出す空調空気の風量を変更する風量変更手段とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  11. 前記推定手段は、サイドミラー又はルームミラーの角度を座席周辺部材の位置として検出し、これに基づいて運転者の顔部位置を推定することを特徴とする請求項10に記載の車両用空調装置。
  12. 前記風量変更手段は、前記吹出口から吹き出される空調空気の向きが前記乗員に向けられている場合であって、前記吹出口を基準とした乗員の着座位置が相対的に近い場合には前記目標風量を相対的に少なく設定する一方、前記吹出口を基準とした乗員の着座位置が相対的に遠い場合には前記目標風量を相対的に多く設定することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の車両用空調装置。
  13. 前記風量変更手段は、乗員の着座姿勢に基づいて前記吹出口を基準とした乗員の所定の身体部位が相対的に近い場合には前記風量を相対的に少なく設定する一方、前記吹出口を基準とした乗員の所定の身体部位が相対的に遠い場合には前記風量を相対的に多く設定することを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の車両用空調装置。
  14. 前記風量変更手段は、前記吹出温度決定手段にて設定された必要吹出温度が前記室内相当温度よりも低い場合又は高い場合には、前記顔部位置に向けて吹き出される空調空気の風量を、他の身体部位に吹き出される空調空気の風量よりも多く設定することを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれかに記載の車両用空調装置。
  15. 前記吹出温度設定手段にて決定される目標吹出温度がおおむね室内相当温度と一致するとき(室温安定状態)において、前記吹出口からの空調空気が顔部に向けられているときには、前記風量変更手段は風量をランダムに変更することを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれかに記載の車両用空調装置。
  16. 前記吹出温度設定手段にて決定される目標吹出温度がおおむね室内相当温度と一致するとき(室温安定状態)には、風向変更手段は吹出口から吹き出される空調空気の方向が顔部位置へ向かう方向と顔部位置から逸れる方向とでランダムに変更することを特徴とする請求項10乃至請求項15のいずれかに記載の車両用空調装置。
  17. 前記空調負荷検出手段は車室内への日射量及び入射方向を検出する日射量検出手段を有し、
    前記吹出方向変更手段は、前記日射量検出手段により検出された日射量に応じて、前記吹出口からの空調空気の向きを変化させることを特徴とする請求項10乃至請求項16のいずれかに記載の車両用空調装置。
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