JP2006263860A - ワーク作業装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワーク作業装置において、治具パレットに対するワークの位置決め保持及び保持解除を簡単に行うこと、ワークの反転を容易に短期間で行うこと、作業機に対してワークを確実に位置決めすること、複数種類のワークに対して治具パレットを共通の構成にできるようにすること、設備コストを抑えること、等である。
【解決手段】 ワーク作業装置1は、ワークWに着脱可能に固定された治具部材3、治具部材3を上方から抜き差し可能に位置決め保持する1対の保持部21を有する治具パレット4、治具パレット4に保持された治具部材3を1対の保持部21から上側へ引抜いてワークWを反転させ、治具部材3を1対の保持部21に挿入可能に構成された反転装置、治具パレット4に治具部材3を介して保持されたワークWを持ち上げて作業機2に対して位置決めする位置決め装置を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ワークに着脱可能に固定された治具部材と、この治具部材を保持する保持部を有する治具パレットを備えたワーク作業装置に関するものである。
従来、自動車工場のエンジン組立ラインにおいて、エンジンのシリンダブロックはパレットに載置されて搬送され、作業工程に合わせて、反転装置によりシリンダブロックを反転しつつ、シリンダブロックへの部品の組付け等の作業を実施している。ここで、複数機種のエンジンを共通の組立ラインで生産する場合、複数機種のエンジン(特に、I型エンジンとV型エンジン)に対してパレットを共通の構成とすることができず、それ故、複数機種のエンジンに対して夫々専用のパレットを使用することになり、複数機種のエンジンを夫々別の組立ラインで生産しなければならないことが多い。
ところで、エンジン組立ラインにおいては、シリンダブロックに部品の組付け等の作業を行う作業機に対して、パレットを介してワークを位置決めするものが多く、この場合、シリンダブロックをパレットに確実に位置決めして保持しておく必要がある。それ故、反転装置によりシリンダブロックを反転させる場合には、先ず、パレットに対するシリンダブロックの保持を解除し、それからシリンダブロックを反転させ、その後再び、パレットにシリンダブロックを確実に位置決めして保持させる必要がある。
特許文献1の車両部品の組立システムにおいては、ワークテーブル(パレット)にワークをクランプするクランプ駆動装置が設けられている。また、ワークには複数の穴が形成されたアタッチメントが固定され、反転機により、その複数の爪をアタッチメントの複数の穴に係合させ、ワークをワークテーブルからクランプ解除した状態で、上昇、反転、下降させ、再び、ワークをワークテーブルにクランプする。
特開平2001−18869号公報
従来の自動車のエンジン組立ライン等において、エンジンのシリンダブロック等のワークをパレットに確実に位置決め保持しておく必要があるために、パレットに対するワークの保持、保持解除が比較的複雑な動作を伴うものとなり、また、反転後のワークのパレットへの位置決めも容易でないため、こうした作業を含むワークの反転作業を容易に短期間で行うことが難しい。その点、特許文献1の技術も同様の課題がある。しかも、特許文献1の技術では、各パレットにクランプ駆動装置を備える必要があるため、各パレットが複雑で高価なものになり、複数のパレットを備えたライン設備コストも非常に高くなる。
また、従来のエンジン組立ライン等において、作業機に対してワークを位置決めする場合、パレットを介してワークを間接的に位置決めするため、パレットの摩耗、パレットに対するワークの保持位置のバラツキ等が生じて、作業機に対してワークを確実に位置決めできない虞がある。また、前記のように、複数機種のエンジンを共通の組立ラインで生産する場合、複数機種のエンジンに対してパレットを共通の構成とすることができないことが多く、設備コストが高くなる。
本発明の目的は、ワーク作業装置において、治具パレットに対するワークの位置決め保持及び保持解除を簡単に行うこと、ワークの反転作業を容易に短期間で行うこと、作業機に対してワークを確実に位置決めすること、複数種類のワークに対して治具パレットを共通の構成にできるようにすること、設備コストを抑えること、等である。
請求項1のワーク作業装置は、ワークを反転可能に構成すると共に、ワークを位置決めしそのワークに対して作業機により所定の作業を実施可能なワーク作業装置において、前記ワークに着脱可能に固定された治具部材と、前記治具部材を上方から抜き差し可能に位置決め保持する保持部を有する治具パレットと、前記治具部材を把持する把持機構と治具部材を昇降する昇降機構と治具部材を反転させる反転機構とを有し、前記治具パレットに保持された治具部材を治具パレットの保持部から上側へ引抜いてワークを反転させ、そのワークに固定された治具部材を治具パレットの保持部に挿入可能に構成された反転装置と、前記作業機が装備された作業ステーションに設けられ、前記治具パレットに治具部材を介して保持されたワークを持ち上げて作業機に対して位置決めする位置決め装置とを備えたことを特徴とする。
ワークに対して必要作業の実施前にワークに治具部材が固定され、その必要作業実施後にワークから治具部材が取外される。治具パレットは保持部を有し、この保持部に治具部材が上方から抜き差し可能に位置決め保持され、この治具部材を介してワークが治具パレットに位置決め保持される。反転装置は把持機構と昇降機構と反転機構とを有し、把持機構により治具部材が把持され、昇降機構により治具部材が昇降され、反転機構により治具部材が反転される。
この反転装置により、先ず、治具部材とワークが上昇されて、治具部材が治具パレットの保持部から上側へ引抜かれ、次に、治具部材と共にワークが反転され、次に、治具部材とワークが下降されて、治具部材が治具パレットの保持部に挿入され保持されて、ワークの反転作業が完了する。ワークに固定された治具部材は、治具パレットの保持部に上方から抜き差し可能に位置決め保持されるため、治具パレットに対するワークの位置決め保持及び保持解除が簡単に行われ、それ故、ワークの反転作業が容易に短期間で行われる。
ワークは、作業機により所定の作業を実施可能な姿勢で治具パレットに保持されて、作業機が装備された作業ステーションに搬送され、この作業ステーションに設けられた位置決め装置により、治具パレットに治具部材を介して保持されたワークが持ち上げられて作業機に対して位置決めされ、この状態で作業機により作業が行われる。治具部材が治具パレットの保持部に保持された状態で上方移動への規制がないため、ワークは容易に持ち上げられて作業機に対して直接的に確実に位置決めされる。
請求項1の発明においては、次の構成を採用可能である。
前記治具部材に1対の位置決め穴が形成され、前記反転装置の把持機構は、前記1対の位置決め穴に挿入される1対のピン部材を有する(請求項2)。前記治具パレットは上下方向に細長い1対の前記保持部を有し、前記1対の位置決め穴は、治具部材が1対の保持部に保持された状態で1対の保持部の外側に位置する(請求項3)。前記ワークはエンジンのシリンダブロックであり、このシリンダブロックの前記反転装置による反転前と反転後のクランクシャフトの軸心の水平方向位置が、共に治具パレットに対して同じ位置となるように、シリンダブロックの前端部又は後端部に前記治具部材が固定される(請求項4)。
請求項1のワーク作業装置によれば、前記治具部材、治具パレット、反転装置、位置決め装置を備え、ワークに固定された治具部材を、治具パレットの保持部に上方から抜き差し可能に位置決め保持するため、治具パレットに対するワークの位置決め保持及び保持解除を簡単に行うことができ、それ故、反転装置によるワークの反転作業を容易に短期間で行うことができ、また、治具部材が治具パレットの保持部に保持された状態で上方移動への規制がないため、位置決め装置により、ワークを容易に持ち上げて作業機に対して治具パレットを介さずに直接的に確実に位置決めすることができる。また、異なる種類のワークに対して共通の作業機、又は、作業機を有する共通の組立ラインで作業を行う場合でも、ワークへの治具部材の固定位置をワークの種類に応じた適当な位置とすることで、複数種類のワークに対して治具部材や治具パレットを共通の構成とすることができ、それ故、共通の組立ラインで種類の異なるワークを生産することが可能となり、設備コストを大幅に抑えることが可能になる。
請求項2のワーク作業装置によれば、治具部材に1対の位置決め穴を形成し、反転装置の把持機構は、1対の位置決め穴に挿入される1対のピン部材を有するので、この1対の位置決め穴を、ワークを作業機に対して位置決めする為の穴として使用すると共に、ワークを反転させるために把持する為の穴として使用して有効活用することができ、それ故、治具部材の構造も簡単化することができる。
請求項3のワーク作業装置によれば、治具パレットは上下方向に細長い1対の保持部を有し、1対の位置決め穴は、治具部材が1対の保持部に保持された状態で1対の保持部の外側に位置するので、1対の保持部を小型化し、これら保持部により治具部材を確実に保持し、しかも、反転装置により、ワークを治具部材を介して確実に把持して反転させ、位置決め装置により、作業機に対してワークを確実に位置決めすることができる。
請求項4のワーク作業装置によれば、ワークはエンジンのシリンダブロックであり、このシリンダブロックの反転装置による反転前と反転後のクランクシャフトの軸心の水平方向位置を、共に治具パレットに対して同じ位置となるように、シリンダブロックの前端部又は後端部に治具部材を固定したので、シリンダブロックの反転前も反転後もクランクシャフトの軸心を基準に、作業機によりシリンダブロックに対して作業を行うことができるため、作業機による作業効率を高めることが可能になる。
本発明のワーク作業装置は、ワークに着脱可能に固定された治具部材と、治具部材を上方から抜き差し可能に位置決め保持する保持部を有する治具パレットと、治具部材を把持する把持機構と治具部材を昇降する昇降機構と治具部材を反転させる反転機構とを有し、治具パレットに保持された治具部材を治具パレットの保持部から上側へ引抜いてワークを反転させ、そのワークに固定された治具部材を治具パレットの保持部に挿入可能に構成された反転装置と、作業機が装備された作業ステーションに設けられ、治具パレットに治具部材を介して保持されたワークを持ち上げて作業機に対して位置決めする位置決め装置とを備えたものである。
本実施例において、ワーク作業装置1は、自動車工場のエンジン組立ラインに適用され、エンジンのシリンダブロックであるワークWを反転可能に構成すると共に、ワークWを位置決めしそのワークWに対して作業機2により所定の作業を実施可能な装置である。尚、図1、図6、図7、図8に示す矢印aを前方とし矢印bを左方として説明する。
図1〜図12に示すように、ワーク作業装置1は、ワークWに着脱可能に固定される治具部材3と、治具部材3を上方から抜き差し可能に位置決め保持する1対の保持部21を有する治具パレット4と、治具部材3を把持する把持機構30と治具部材3を昇降する昇降機構31と治具部材3を反転させる反転機構32とを有し、治具パレット4に保持された治具部材3を治具パレット4の1対の保持部21から上側へ引抜いてワークWを反転させ、そのワークWに固定された治具部材3を治具パレット4の1対の保持部21に挿入可能に構成された反転装置5と、作業機2が装備された作業ステーション2Sに設けられ、治具パレット4に治具部材3を介して保持されたワークWを持ち上げて作業機2に対して位置決めする位置決め装置6とを備えている。
治具部材3について説明する。
図1〜図4に示すように、治具部材3は薄板状に形成され、ワークWの後端部に着脱可能に固定される。治具部材3は、正面視にて門形形状の治具本体部10と、治具本体部10の左右両端部に設けられ且つ夫々治具本体部10に対して左右方向外方側へ張り出す正面視にて略矩形形状の左右1対の被保持部11を有する。治具本体部10は、その内端縁が正面視にて略円弧状に形成されると共に、その内端縁から正面視にて適当幅確保して外端縁が形成されて、門形形状に形成されている。
治具本体部10と1対の被保持部11とは別部材であり、治具本体部10の後面に各被保持部11が縦長の板片からなるスペーサ12を介して複数のボルトにより連結され、この治具本体部10と各被保持部11の境界部に上下方向に長い段部13が形成されている。治具本体部10には、その略円弧状の内端縁に沿って複数のボルト穴14が形成され、これらボルト穴14のうちの数個のボルト穴14にボルトが挿通され、それらボルトにより治具部材3がワークWに固定される。ここで、治具部材3を固定するワークWの種類(シリンダブロックの種類)に応じたボルト穴14が使用される。
1対の被保持部11に前後方向に向く1対の位置決め穴15が形成され、各位置決め穴15は被保持部11に埋め込まれたブッシュ16の穴で構成されている。これら位置決め穴15は、位置決め装置6によりワークW(治具部材3)を作業機2に対して位置決めする為の穴であり、また、反転装置5によりワークW(治具部材3)を反転させるために把持する為の穴でもある。また、被保持部11には、位置決め穴15を挟んで上下1対のクランプ受け部17が形成されている。
治具パレット4について説明する。
図1、図2、図4、図5に示すように、治具パレット4はワークWを支持して、ワークWと共にエンジン組立ライン上を搬送される。治具パレット4は、平面視にて矩形形状のベース板20と、ベース板20の後部の左右両端部に立設された上下方向に細長い1対の保持部21とを有する。尚、ベース板20と1対の保持部21の下部には、治具パレット4を位置決めする為の複数の位置決めピン22が設けられている。
各保持部21は、その上部に治具部材3の被保持部11が上方から抜き差しされる前後1対の挿入片21a,21bを有し、その下部は上部よりも前後長を長くし強度を高めてベース板20に固着されている。1対の保持部21間の距離は治具部材3の治具本体部10の左右長と略等しく、治具部材3の1対の被保持部11が1対の保持部21に夫々挿入される際、治具部材3の1対の段部13が1対の保持部21の前側の保持片21aに夫々ガイドされる。
そして、治具部材3の1対の被保持部11が1対の保持部21の保持片21a,21bの基端底部に当接すると、治具部材3が1対の保持部21に保持され、この状態で、1対の位置決め穴15は1対の保持部21の外側に位置し、また、この治具部材3が固定されたワークWが、治具パレット4に治具部材3を介して片持ち状に支持された状態になる。
反転装置5について説明する。
図6に示すように、反転装置5は、エンジン組立ラインのワーク反転ステーション5Sに設けられている。反転装置5は、治具部材3を把持する把持機構30と、治具部材3を昇降する昇降機構31と、治具部材3を反転させる反転機構32とを有する。この反転装置5において、昇降ユニット33がナット部材34を介してスクリューシャフト35に昇降可能に支持され、この昇降ユニット33は、ナット部材34とスクリューシャフト35とモータ36を有する昇降機構31により昇降駆動される。
昇降ユニット33に把持反転ユニット37が設けられてレール38に前後移動可能にガイド支持され、この把持反転ユニット37は、流体圧シリンダ等のアクチュエータ38aにより前後に移動駆動される。把持反転ユニット37に反転機構32に相当する反転モータ39が設けられ、反転モータ39で回転駆動される前後方向向きの反転軸40に把持機構30が直結状に連結され、この把持機構30は、1対の位置決め穴15に挿入される1対のピン部材41と、治具部材3の被保持部11に係合可能にロッドを出し入れする左右2対の流体圧シリンダ42を有する。
ここで、作業機2について説明する。
エンジン組立ラインの作業機2としては、ワークWであるエンジンのシリンダブロックに対する、バブルモーションテスト、モータリングテスト(コールドテスト(フライホイール有り)、コンプレッションテスト、タイミングチェックテスト(フライホイール無し))等を行う1又は複数の作業機2が設けられ、この作業機2が装備された作業ステーション2Sに位置決め装置6が設けられている。
位置決め装置6について説明する。
図7に示すように、位置決め装置6は、治具パレット4を昇降するパレット昇降機構50と、治具パレット4に保持されたワークWを昇降するワーク昇降機構55と、ワークWを上側から位置決めするワーク位置決め機構65とを有する。パレット昇降機構50は、治具パレット4が搬送される搬送経路の下側に設けられ、治具パレット4に下側から当接する昇降部材51と、この昇降部材51を昇降駆動する流体圧シリンダ52を有する。
ワーク昇降機構55はワーク昇降ユニット56に設けられている。このワーク昇降ユニット56は、レール57に前後方向へ移動可能にガイド支持され、流体圧シリンダ58により前後に移動駆動される。ワーク昇降ユニット56には立向きのガイド部材59が設けられている。ワーク昇降機構55は、ガイド部材59に昇降自在にガイドされ、治具パレット4に保持されたワークWに下側から当接可能な昇降部材60と、昇降部材60を昇降駆動する流体圧シリンダ61を有する。
また、ワーク昇降機構55は、ガイド部材59に昇降自在にガイドされて、昇降部材60に上側から当接して昇降部材60と一体的に上昇する昇降部材62と、この昇降部材62の高さ位置を保持する流体圧シリンダ63を有する。ワーク位置決め機構65は、治具パレット4の搬送経路の上側に設けられ、ワークWに上側から当接する位置決め部材66と、位置決め部材66を昇降駆動する流体圧シリンダ67を有する。位置決め部材66には下向きの位置決めピン68が設けられ、この位置決めピン68がワークWであるシリンダブロックの位置決め穴(図示略)に挿入されてワークWが位置決めされる。
尚、図7の作業機2において、70はカムシャフトテスト用の回転装置であり、この回転装置70はワークWのカムシャフトWaに対してワークWの前側からアプローチされ、また、71はクランクシャフトテスト用の回転装置であり、この回転装置71はワークWのクランクシャフトに対してワークWの後側からアプローチされる。
次に、この位置決め装置1の作用について説明する。
先ず、エンジン組立ラインにおいて、ワークWに対して作業機2等により必要作業の実施前にワークWに治具部材3が固定され、その必要作業実施後にワークWから治具部材3が取外される。図8−1、図8−2に示すように、治具部材3はワークWの後端部の所定部位に固定され、治具部材3が治具パレット4の1対の保持部21に上側から挿入され保持され、ワークWは治具部材3を介して治具パレット4に片持ち状に支持され、この状態で、治具パレット4と共にワークWが搬送される。
ワークWを反転させる場合には、治具パレット4と共にワークWがワーク反転ステーション5Sに搬送され、反転装置5により、把持機構30、昇降機構31、反転機構32が作動して、図9−1、図9−2に示すように、先ず、治具部材3とワークWが上昇されて、治具部材3が治具パレット4の1対の保持部21から上側へ引抜かれ、次に、図10に示すように、治具部材3と共にワークWが鉛直軸心回りに180度反転され、次に、図11に示すように、治具部材3とワークWが下降されて、治具部材3が治具パレット4の保持部21に挿入され保持されて、ワークWの反転作業が完了する。
詳細には、治具パレット4がワーク反転ステーション5Sに位置決めされた後、反転装置5が次のように作動する。先ず、治具部材3の1対の位置決め穴15に対して、把持機構30の1対のピン部材41の上下左右方向位置を一致させた状態で、把持反転ユニット37がワークWに向かって前進移動され、1対の位置決め穴15に1対のピン部材41が挿入され、把持機構30の2対の流体圧シリンダ42が作動して、ロッドが治具部材3のクランプ受け部17と係合可能に突出し、治具部材3が把持される。
次に、昇降機構31によりワーク昇降ユニット33が上昇駆動され、これにより、把持機構30で把持された治具部材3とワークWが上昇する。こうして、治具部材3が治具パレット4の1対の保持部21から引き抜かれ、治具部材3とワークWが反転した場合に治具パレット4等と干渉しない高さ位置まで上昇した後、反転機構32により、把持機構30と一体的に治具部材3とワークWが180度反転される。
その後、昇降機構31によりワーク昇降ユニット33が下降駆動され、これにより、把持機構30で把持された治具部材3とワークWが下降する。こうして、治具部材3が治具パレット4の1対の保持部21に挿入されて保持され、その後、把持機構30の2対の流体圧シリンダ40が作動して、ロッドの治具部材3との係合が解除されてから、把持反転ユニット37がワークWから離隔するように退避移動され、1対の位置決め穴15から1対のピン部材41が引き抜かれ、終了する。
ここで、ワークWであるシリンダブロックの反転装置5による反転前と反転後のクランクシャフトの軸心の水平方向位置が、共に治具パレット4に対して同じ位置となるように、シリンダブロックの後端部(又は前端部)に治具部材3が固定される。具体的には、クランクシャフトの軸心の水平方向位置が治具部材3の1対の位置決め穴15の中間位置となるように、また、例えば、クランクシャフトの軸心の高さ位置が、治具部材3の位置決め穴15と同じ高さ位置となるように、治具部材3が固定される。
次に、ワークWを作業機2に対して位置決めする場合には、治具パレット4と共にワークWが作業ステーション2Sに搬送され、位置決め装置6により、パレット昇降機構50、ワーク昇降機構55、ワーク位置決め機構65が作動して、図12−1、図12−2に示すように、治具パレット4に治具部材3を介して保持されたワークWが持ち上げられて作業機2に対して位置決めされ、この状態で、作業機2によりワークWに対して所定の作業が行われる。
詳細には、パレット昇降機構50により、先ず、治具パレット4とワークWが適当な高さ位置まで上昇され、ワーク昇降ユニット56がワークWに向かって前進移動され、ワーク昇降機構55の昇降部材60が治具パレット4とワークWの間に後側から挿入される。その後、ワーク昇降機構55により昇降部材60が上昇されてワークWが持ち上げられ、そのワークWがワーク位置決め機構65の位置決め部材66に当接すると共に、位置決めピン68が位置決め穴に挿入され、ワークWが位置決めされる。
この位置決め装置1によれば次の効果を奏する。
治具部材3、治具パレット4、反転装置5、位置決め装置6を備え、ワークWに固定された治具部材3を、治具パレット4の1対の保持部21に上方から抜き差し可能に位置決め保持するため、治具パレット4に対するワークWの位置決め保持及び保持解除を簡単に行うことができ、それ故、反転装置5によるワークWの反転作業を容易に短期間で行うことができ、また、治具部材3が治具パレット4の1対の保持部21に保持された状態で上方移動への規制がないため、位置決め装置6により、ワークWを容易に持ち上げて作業機2に対して治具パレット4を介さずに直接的に確実に位置決めすることができる。
また、異なる種類のワークWに対して共通の作業機2、又は、作業機2を有する共通の組立ラインで作業を行う場合でも、ワークWへの治具部材3の固定位置をワークWの種類に応じた適当な位置とすることで、複数種類のワークWに対して治具部材3や治具パレット4を共通の構成とすることができ、それ故、共通の組立ラインで種類の異なるワークWを生産することも可能となり、設備コストを大幅に抑えることが可能になる。
治具部材3に1対の位置決め穴15を形成し、反転装置5の把持機構30は、1対の位置決め穴15に挿入される1対のピン部材41を有するので、この1対の位置決め穴15を、ワークWを作業機2に対して位置決めする為の穴として使用すると共に、ワークWを反転させるために把持する為の穴として使用して有効活用することができ、それ故、治具部材3の構造も簡単化することができる。
治具パレット4は上下方向に細長い1対の保持部21を有し、1対の位置決め穴15は、治具部材3が1対の保持部21に保持された状態で1対の保持部21の外側に位置するので、1対の保持部21を小型化し、これら保持部21により治具部材3を確実に保持し、しかも、反転装置5により、ワークWを治具部材3を介して確実に把持して反転させ、位置決め装置6により、作業機2に対してワークWを確実に位置決めすることができる。
ワークWはエンジンのシリンダブロックであり、このシリンダブロックの反転装置5による反転前と反転後のクランクシャフトの軸心の水平方向位置を、共に治具パレット4に対して同じ位置となるように、シリンダブロックの後端部(又は前端部)に治具部材3を固定したので、シリンダブロックの反転前も反転後もクランクシャフトの軸心を基準に、作業機2によりシリンダブロックに対して作業を行うことができるため、作業機2による作業効率を高めることが可能になる。
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を付加して実施することが可能である。例えば、治具部材に1又は3以上の保持部を設ける。但し、1つの保持部とする場合には、その1つの保持部で治具部材3を安定して保持可能な構造に構成する。また、本発明は、シリンダブロック以外の種々のワークを位置決めしそのワークに対して作業機により所定の作業を実施可能なワーク作業装置に適用可能である。
治具部材と治具パレットの斜視図である。 治具部材と治具パレットの正面図である。 治具部材の背面図である。 治具部材と治具パレットの側面図である。 治具パレットの底面図である。 反転装置の側面図である。 作業機と位置決め装置の側面図である。 ワーク反転作業前の状態を示す背面から視た説明図である。 図8−1に相当する状態の側面から視た説明図である。 ワーク上昇後の状態を示す背面から視た説明図である。 図9−1に相当する状態の側面から視た説明図である。 ワーク反転後の状態を示す背面から視た説明図である。 ワーク反転作業完了後の状態を示す背面から視た説明図である。 ワークを作業機に対して位置決めした状態の背面から視た説明図である。 図12−1に相当する状態の側面から視た説明図である。
符号の説明
W ワーク
1 ワーク作業装置
2 作業機
2S 作業ステーション
3 治具部材
4 治具パレット
5 反転装置
6 位置決め装置
15 位置決め穴
21 保持部
30 把持機構
31 昇降機構
32 反転機構

Claims (4)

  1. ワークを反転可能に構成すると共に、ワークを位置決めしそのワークに対して作業機により所定の作業を実施可能なワーク作業装置において、
    前記ワークに着脱可能に固定された治具部材と、
    前記治具部材を上方から抜き差し可能に位置決め保持する保持部を有する治具パレットと、
    前記治具部材を把持する把持機構と治具部材を昇降する昇降機構と治具部材を反転させる反転機構とを有し、前記治具パレットに保持された治具部材を治具パレットの保持部から上側へ引抜いてワークを反転させ、そのワークに固定された治具部材を治具パレットの保持部に挿入可能に構成された反転装置と、
    前記作業機が装備された作業ステーションに設けられ、前記治具パレットに治具部材を介して保持されたワークを持ち上げて作業機に対して位置決めする位置決め装置と、
    を備えたことを特徴とするワーク作業装置。
  2. 前記治具部材に1対の位置決め穴が形成され、
    前記反転装置の把持機構は、前記1対の位置決め穴に挿入される1対のピン部材を有することを特徴とする請求項1に記載のワーク作業装置。
  3. 前記治具パレットは上下方向に細長い1対の前記保持部を有し、
    前記1対の位置決め穴は、治具部材が1対の保持部に保持された状態で1対の保持部の外側に位置することを特徴とする請求項2に記載のワーク作業装置。
  4. 前記ワークはエンジンのシリンダブロックであり、このシリンダブロックの前記反転装置による反転前と反転後のクランクシャフトの軸心の水平方向位置が、共に治具パレットに対して同じ位置となるように、シリンダブロックの前端部又は後端部に前記治具部材が固定されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のワーク作業装置。
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