JP2006257966A - 静翼挿入引抜き装置、翼環の組み立て方法及び静翼引抜き方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 タービンの翼環20の端部20bから、上面が翼環20の側面20aと同一面を形成するようガイドレール1を延在させて固定する。そして、ガイドレール1に支持ブラケット2を固定し、可動ブラケット3をガイドレール1又は翼環20に配置する。可動ブラケット3には移動対象の静翼22を把持させて、ガイドレール1又は翼環20上を面接触させつつスライド移動させる。当該スライド移動は、一端が支持ブラケット2に接続され他端が可動ブラケット3に接続された油圧シリンダ4の伸縮で行なう。
【選択図】 図1
Description
これに対し本出願人は、手作業による多大な労力と時間を軽減し短縮することを目的として特開2002−371805号により静翼着脱装置を提案している。図6(a)及び(b)は、この静翼着脱装置の概要を示したものである。
通常、ガスタービンの静翼022は、レール状の遮熱環(静翼係合部)021に沿って翼環020の内周側に挿入配置された後、タービン車室(ケーシング)の内面に固定されている。これに対し、本着脱装置は、装置本体02を翼環020の外周及び側面に固定し、爪部04を複数の静翼から構成される静翼ブロック022に引っかけた後、巻き取り機06でこの静翼ブロック022を装置本体02の方に引き寄せる仕組みを採っている。
以降、同様の動作を繰り返して、静翼ブロック022を翼環020の円周方向に動かし、翼環020の所定位置に着脱させる。
翼環の静翼係合部に配置されている静翼を可動ブラケットが把持するよう可動ブラケットを翼環に取り付け、
可動ブラケットの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが縮んだ状態で支持ブラケットを翼環に取り付けて固定し、
その後、アーム伸縮装置を伸長させることで可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部から押し出し引抜くことを特徴とする静翼引抜き方法。
なお、本願においてアーム伸縮装置とは、油圧シリンダ、エアシリンダ、ピストン装置などに代表される装置であって、当該装置が有するアーム状の要素を所定の方向に伸縮させることによって他の物体等に対し押し出し又は引っ張る作用を奏するものをいう。
(10)及び(11)の発明によると、翼環の静翼係合部から静翼を短時間で容易に引抜くことができる。
図1乃至4は本発明の実施形態1に係る静翼着脱装置を示すものである。このうち、図1は静翼着脱装置の斜視図、図2は翼環及び静翼着脱装置の上面図、図3は静翼着脱装置の側面図、図4は可動ブラケットの斜視図である。以下の記載で「本装置」という場合は、当該静翼着脱装置を指すものとする。
これら図面において、半円状の翼環20の端部(継手面)20bには、翼環20の曲率とほぼ同じ曲率に形成された板状のガイドレール1が取り付けられている。ガイドレール1は、翼環20を寝かせた状態にあっては、当該翼環20の側面20aと同一面を形成するように水平に配置される基礎部材である。ガイドレール1の端部には、継手板1aが設けられており、当該継手板1aは上記翼環20の端部(継手面)20bにボルトで固定されている。そして、ガイドレール1の上面1cには所定間隔の貫通穴1bが多数設けられており、またガイドレール1のもう一方の端部は支持脚5によって水平方向を保つように支えられている。
このような構成において支持ブラケット2を、ガイドレール1上に配置する場合は、基礎部2aの貫通穴2dがガイドレール1の貫通穴1bに一致する所望の位置に配置し、固定ピン7aを挿入する。この固定ピン7a及び基礎部2aをガイドレール1に固定することによって、支持ブラケット2の水平方向の移動やブレを防止する。また、支持ブラケット2を翼環の側面20aに配置する場合は、当該翼環20の側面20aにはガイドレール1のような貫通穴(1bに相当)が無い一方で翼環20の外周側に複数の穴24が設けられていることから、横固定板2cの貫通穴2eを翼環20の穴24に一致させて固定ピン7bを挿入する。この固定ピン7b及び基礎部2aを翼環20に固定することによって、支持ブラケット2の水平方向の移動やブレは防止される。
基礎部3aは、上から見ると、ガイドレール1の上面1c又は翼環20の側面20aに沿って全体が扇形状にやや湾曲した形状であり、静翼ブロック22の外側シュラウド22a部分全体を覆う程度に広く形成されている。また、基礎部3aは、ガイドレール1の外周側の側面1d又は翼環20の外周側の面20dに当接するよう、断面がほぼ「L」字形に構成されている。基礎部3aにおける外側シュラウド22aを覆っている範囲(以下、この範囲を「突出部3a´」と呼ぶ)には、可動ブラケット3を静翼ブロック22に接続・固定する際に差込ピン10を挿入するための貫通穴3dが設けられている。この貫通穴3dの開口位置は、差し込ピン10を挿入すると当該ピン10が丁度翼環20の内周面又はガイドレール1の側面1dに接触する位置に施されているため、基礎部3aの断面「L」字の鉤型部分と相俟って当該基礎部3aが左右(本来のスライド方向以外の方向)へのぶれ防止に役立っている。
半円状の翼環20を寝かせた状態で当該翼環20の端部(継手面)20bにガイドレール1の継手板1aをボルト接続し、ガイドレール1の上面1cが翼環20の側面20aと同一面を構成するようにガイドレール1を配置する。通常は翼環20を寝かせたときの側面20aは水平となるので、ガイドレール1の上面1cが当該側面20aと同一の高さを維持するよう水平に配置する。
次に、可動ブラケット3を翼環20の側面20a上でスライドさせながら、翼環20の最もガイドレール1寄りに位置している静翼ブロック22に当該可動ブラケット3を外側シュラウド22aに係合させる。そしてその状態で外側シュラウド22aの応力緩和溝22bに、可動ブラケット3の基礎部3aに設けられた貫通穴3dから差込ピン10を挿入して可動ブラケット3と静翼ブロック22を固定する。
次に、可動ブラケット3の設置位置を基準として、油圧シリンダ4がほぼ伸びきった状態における支持ブラケット2の位置を、ガイドレール1上に選定する。そして、ガイドレール1上の当該位置近傍の貫通穴1bに支持ブラケット2の基礎部2aの穴を油圧シリンダ4の伸縮を微調整しながら一致させ、固定ピン7aを挿入して支持ブラケット2とガイドレール1を固定する。
油圧シリンダ4がほぼ縮みきると、固定ピン7aを外してガイドレール1に対する支持ブラケット2の固定状態を解除し、油圧シリンダ4をまたほぼ伸びきった状態に戻す。そして上記の手順と同様に、可動ブラケット3の現在位置と油圧シリンダ4のほぼ伸びきった長さを基準として支持ブラケット2の位置を選定し、支持ブラケット2をガイドレール1に固定する。
その後、静翼ブロック22が翼環20から完全に抜けるまで油圧シリンダ4の稼動と支持ブラケット2の取り付け取り外しを繰り返す。そして、静翼ブロック22を翼環20から抜くときには、図示しないホイスト(簡易クレーン)等で当該静翼ブロック22を吊下げ保持しながら応力緩和溝22bと可動ブラケット3の穴3dに挿入された差込ピン10を抜き取って、静翼ブロック22と可動ブラケット3の固定を開放する。この後、静翼ブロック22を図示しない台車などに載置する。
翼環20へのガイドレール1の設置、可動ブラケット3の配置、そして当該可動ブラケット3と静翼ブロック22との固定までは上記手順と同様に行なう。
次に、可動ブラケット3の設置位置を基準として、油圧シリンダ4がほぼ縮みきった状態に対する支持ブラケット2の位置を、翼環20の側面20a上に選定する。そして、その選定位置近傍の穴24に支持ブラケット2の横固定板2cの貫通穴2eを油圧シリンダ4の伸縮を微調整しながら一致させ、固定ピン7bを挿入して支持ブラケット2を翼環20に固定する。
油圧シリンダ4がほぼ伸びきると、固定ピン7bを外して翼環20に対する支持ブラケット2の固定状態を解除し、油圧シリンダ4をまたほぼ縮みきった状態に戻す。そして上記の手順と同様に、可動ブラケット3の現在位置と油圧シリンダ4のほぼ縮みきった長さを基準として支持ブラケット2の位置を選定し、支持ブラケット2を翼環20に固定する。
その後、静翼ブロック22が翼環20から完全に抜けるまで油圧シリンダ4の稼動と支持ブラケット2の取り付け取り外しを繰り返す。そして、静翼ブロック22を翼環20から抜くときには、図示しないホイスト(簡易クレーン)等で当該静翼ブロック22を吊下げ保持しながら応力緩和溝22bと可動ブラケット3の穴3dに挿入された差込ピン10を抜き取って、静翼ブロック22と可動ブラケット3の固定を開放する。この後、静翼ブロック22を図示しない台車などに載置する。
翼環20の端部(継手面)20bにガイドレール1の継手板1aをボルト接続し、ガイドレール1の上面1cが翼環20の側面20aと同一面を形成するように水平に配置する点は、上記翼環20の取り外しの手順と同じである。次に、可動ブラケット3をガイドレール1に設置する。可動ブラケット3の設置位置は、当該可動ブラケット3に取り付ける静翼ブロック22が翼環20の挿入口のやや手前に位置する程度が好ましい。そして、静翼ブロック22を図示しないホイスト等で吊り上げ、翼環20に対面させ、少し差し込む。そしてその状態で外側シュラウド22aの応力緩和溝22bに、可動ブラケット3の基礎部3aに設けられた貫通穴3dから差込ピン10を挿入して可動ブラケット3と静翼ブロック22を固定する。
油圧シリンダ4がほぼ伸びきると、固定ピン7aを外してガイドレール1に対する支持ブラケット2の固定状態を解除して油圧シリンダ4を縮んだ状態に戻す。そして上記手順と同様に、可動ブラケット3の現在位置を基準として、油圧シリンダ4がほぼ縮んだ状態に対応する支持ブラケット2の位置を選定する。そして、ガイドレール1上の当該地点近傍の貫通穴1bに支持ブラケット2の基礎部2aの穴を一致させ、固定ピン7aを挿入して両者を固定する。
その後、油圧シリンダ4の駆動と支持ブラケット2の取り付け取り外しを繰り返すことで、静翼ブロック22を翼環20の所望位置へ挿入する。
翼環20へのガイドレール1の設置、可動ブラケット3の配置、そして当該可動ブラケット3と静翼ブロック22との固定までは上記手順と同様に行なう。
次に、支持ブラケット2を翼環20に取り付ける。支持ブラケット2の位置決めは、可動ブラケット3の設置位置を基準として油圧シリンダ4がほぼ伸びきった状態となる地点を選定する。そして、その近傍に位置する翼環20の穴24に支持ブラケット2の横固定板2cの貫通穴2eを油圧シリンダ4の伸縮を微調整しながら一致させて固定ピン7bで固定する。
油圧シリンダ4がほぼ縮みきると、固定ピン7bを外して翼環20に対する支持ブラケット2の固定状態を解除して油圧シリンダ4を伸ばした状態に戻す。そして上記手順と同様に、可動ブラケット3の現在位置を基準として、油圧シリンダ4がほぼ伸びきった状態に対応する支持ブラケット2の位置を選定する。そして、翼環20の当該地点近傍の穴24に支持ブラケット2の基礎部2aの穴を一致させ、固定ピン7bを挿入して両者を固定する。
その後、油圧シリンダ4の駆動と支持ブラケット2の取り付け取り外しを繰り返すことで、静翼ブロック22を翼環20の所望位置へ挿入する。
本装置では、可動ブラケット3は直線上を移動している訳ではなく円弧状を移動している。そのため、油圧シリンダ4のストローク長が長くなればなる程、当該油圧シリンダ4から支持ブラケット2及び可動ブラケット3が受ける力の向きは、可動ブラケット3が移動する向きとずれ、移動方向に作用するベクトル量が減って非効率的である。一方、ストローク長が短い油圧シリンダ4では、静翼ブロック22を翼環20上の所定位置に1回で挿入等することは困難である。そこで、本装置では、支持ブラケット2をガイドレール1又は翼環20上の所望位置に取り付け又は取り外し可能な構成としストローク長の短めの油圧シリンダ4と組み合わせることで、静翼ブロック22の挿入、引抜きを少しずつ複数回に亘って行なえるようにしている。
通常、翼環20の外周側の面20dには、様々な突起物が設けられていることが多い。例えば図5に示すような吊りピース70(翼環20をタービンケーシングに装着する際にクレーン等で吊り上げるための部材)などである。このような突起物が翼環20の側面20aの近傍に設けられている場合は、上述の断面「コ」字形状の支持ブラケット2や断面「L」字形状の可動ブラケット3では、「コ」字形状や「L」字形状の鉤型部分が突起物と干渉し合あい、当該側面20aへの支持ブラケット2の設置や可動ブラケット3のスライド移動に支障を来たす。そこで、これら突起物が配置されている部分を通って静翼ブロック22を挿入し又は引抜く場合は、支持ブラケット2及び可動ブラケット3に代えて図5に示す支持ピン60及び押し付けブロック50を用いて当該静翼ブロック22の挿入又は引抜きを行なう。
翼環20の穴24は翼環20の外周側の面20dから内周側の面まで貫通して開けられているが、図5に示すように、支持ピン60はこの穴24に対し翼環20の内周側から挿入固定される部材である。支持ピン60は、頭部と胴体部分から構成されており、胴体部分は前記翼環20の穴24の内径にぴったりと嵌まるように円柱状に形成され、頭部は当該翼環20の穴24には嵌まりこまない程度に断面を大きくした四角柱状に形成されている。そして、支持ピン60の頭部には、油圧シリンダ4の端部と接続し、当該油圧シリンダ4の水平方向の移動を許容するジョイント部60aを備えている。そして、ジョイント部60aと油圧シリンダ4の端部の接続はピン61を挿入することで構成される。
以上のような構成であるため、上記第1の実施の形態では油圧シリンダ4は、翼環20を寝かせた状態において側面20aの上方に位置していたが、本実施の形態では油圧シリンダ4は、翼環20の内周側に位置することとなる。
なお、第1の実施の形態と同様に、第2の実施の形態でも、油圧シリンダ4のアームを伸長させて支持ピン60から押し出す方向に静翼ブロック22(押し付けブロック50)を翼環20に挿入する場合だけでなく、油圧シリンダ4のアームを縮小させて支持ピン60の方向に静翼ブロック22を引っ張って挿入する場合も採用できる。また、同様に、油圧シリンダ4のアームを縮小させて支持ピン60の方向に静翼ブロック22(押し付けブロック50)を引っ張って翼環20から引抜く場合だけでなく、油圧シリンダ4のアームを伸長させて支持ピン60から押し出す方向に静翼ブロック22を引抜く場合も採用できる。
04 爪部
05 線材
06 巻き取り機
07 押さえ板
08 スペーサ
09 固定板
010 ピン
011、012 ボルト
020 翼環
021 翼環の静翼係合部(遮熱環)
022 静翼(静翼ブロック)
1 ガイドレール
1a ガイドレールの継手板
1b ガイドレールの貫通穴
1c ガイドレールの上面
1d ガイドレールの側面
2 支持ブラケット
2a 支持ブラケットの基礎部
2b 支持ブラケットのジョイント部
2c 支持ブラケットの横固定板
2d 支持ブラケットの基礎部の貫通穴
2e 支持ブラケットの横固定板の貫通穴
3 可動ブラケット
3a 可動ブラケットの基礎部
3a´ 可動ブラケットの基礎部3aにおける突出した範囲
3b 可動ブラケットのジョイント部
3d 可動ブラケットの貫通穴
4 アーム伸縮装置(油圧シリンダ)
5 ガイドレールの支持脚
7a、7b 固定ピン
10 差込ピン
20 翼環
20a 翼環の側面
20b 半円状の翼環の端部(継手面)
20d 翼環の外周側の面
21 翼環の静翼係合部
22 静翼(静翼ブロック)
22a 静翼の外側シュラウド
22b 静翼の外側シュラウドの応力緩和溝
50 押し付けブロック
50a 押し付けブロックのジョイント部
50b 押し付けブロックの貫通穴
51、61 ピン
52 固定ピン
60 支持ピン
60a 支持ピンのジョイント部
Claims (11)
- タービンの翼環の静翼係合部に、翼環の周方向に静翼を挿入し又は引抜く装置において、
翼環の側面に固定可能な支持ブラケットと、
静翼を把持すると共に、翼環の側面に面接触してその面上を前記静翼が挿入され又は引抜かれる方向にスライド移動する可動ブラケットと、
一端が支持ブラケットに接続され他端が可動ブラケットに接続されたアーム伸縮装置と
を備えたことを特徴とする静翼挿入引抜き装置。 - 分割されたタービンの翼環における静翼係合部に、翼環の周方向に静翼を挿入し又は引抜く装置において、
前記翼環の分割された端部から延在し、上面が翼環の側面と同一面を形成するよう当該翼環に対して固定されたガイドレールと、
翼環の側面又はガイドレールの上面に固定可能な支持ブラケットと、
静翼を把持し、ガイドレールの上面又は翼環の側面に面接触しながらそれら面上を前記静翼が挿入され又は引抜かれる方向にスライド移動する可動ブラケットと、
一端が支持ブラケットに接続され他端が可動ブラケットに接続されたアーム伸縮装置と
を備えたことを特徴とする静翼挿入引抜き装置。 - 支持ブラケットが、翼環の側面又はガイドレールの上面上の所望位置に固定可能であることを特徴とする請求項2に記載の静翼挿入引抜き装置。
- 支持ブラケット及び可動ブラケットが翼環の側面又はガイドレールの上面から等しい高さにジョイント部を備え、当該ジョイント部を介して支持ブラケット及び可動ブラケットがアーム伸縮装置に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の静翼挿入引抜き装置。
- タービンの翼環の静翼係合部に、翼環の周方向に静翼を挿入し又は引抜く装置において、
翼環の周方向に適宜設けられた穴に当該翼環の内周側から挿入し固定可能な支持ピンと、
静翼を把持し、翼環に対し当該静翼が挿入され又は引抜かれる方向に移動可能な押し付けブロックと、
一端が支持ピンに接続され他端が押し付けブロックに接続されたアーム伸縮装置とを備え、
当該アーム伸縮装置と支持ピンが接続される部分及びアーム伸縮装置と押し付けブロックが接続される部分が翼環の内周側に位置していることを特徴とする静翼挿入引抜き装置。 - 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を挿入された翼環を組み立てる方法において、
翼環の側面とガイドレールの上面が同一面を形成するように、分割された翼環の端部に対してガイドレールを延在させて固定し、
ガイドレール上に可動ブラケットを配置して静翼を当該可動ブラケットに把持させるとともに、当該可動ブラケットの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが縮んだ状態で支持ブラケットをガイドレールに取り付けて固定し、
その後、アーム伸縮装置を伸長させることで可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に押し出し挿入することを特徴とする翼環の組み立て方法。 - 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を挿入された翼環を組み立てる方法において、
翼環の側面とガイドレールの上面が同一面を形成するように、分割された翼環の端部に対してガイドレールを延在させて固定し、
ガイドレール上に可動ブラケットを配置して静翼を当該可動ブラケットに把持させるとともに、当該可動ブラケットの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが伸びた状態で支持ブラケットを翼環に取り付けて固定し、
その後、アーム伸縮装置を縮ませることで可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に引き込み挿入することを特徴とする翼環の組み立て方法。 - 請求項5に記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を挿入された翼環を組み立てる方法において、
静翼を押し付けブロックに把持させるとともに、当該押し付けブロックの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが縮んだ状態で支持ピンを翼環の周方向に適宜設けられた穴に取り付けて固定し、
その後、アーム伸縮装置を伸長させることで押し付けブロックに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に押し出し挿入することを特徴とする翼環の組み立て方法。 - 請求項5に記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を挿入された翼環を組み立てる方法において、
静翼を押し付けブロックに把持させるとともに、当該押し付けブロックの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが伸びた状態で支持ピンを翼環の周方向に適宜設けられた穴に取り付けて固定し、
その後、アーム伸縮装置を縮ませることで押し付けブロックに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に引き込み挿入することを特徴とする翼環の組み立て方法。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を翼環から引抜く方法において、
翼環の静翼係合部に配置されている静翼を可動ブラケットが把持するよう可動ブラケットを翼環に取り付け、
可動ブラケットの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが縮んだ状態で支持ブラケットを翼環に取り付けて固定し、
その後、アーム伸縮装置を伸長させることで可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部から押し出し引抜くことを特徴とする静翼引抜き方法。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を翼環から引抜く方法において、
翼環の静翼係合部に配置されている静翼を可動ブラケットが把持するよう可動ブラケットを翼環に取り付け、
当該可動ブラケットの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが伸びた状態で支持ブラケットを翼環に取り付けて固定し、
その後、アーム伸縮装置を縮ませることで可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に引き込み引抜くことを特徴とする静翼引抜き方法。
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