JP2006257966A - 静翼挿入引抜き装置、翼環の組み立て方法及び静翼引抜き方法 - Google Patents

静翼挿入引抜き装置、翼環の組み立て方法及び静翼引抜き方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 静翼ブロック22にねじりを生じさせることなく、その挿入、引抜き作業を容易に行なうことができる静翼着脱装置を提供する。
【解決手段】 タービンの翼環20の端部20bから、上面が翼環20の側面20aと同一面を形成するようガイドレール1を延在させて固定する。そして、ガイドレール1に支持ブラケット2を固定し、可動ブラケット3をガイドレール1又は翼環20に配置する。可動ブラケット3には移動対象の静翼22を把持させて、ガイドレール1又は翼環20上を面接触させつつスライド移動させる。当該スライド移動は、一端が支持ブラケット2に接続され他端が可動ブラケット3に接続された油圧シリンダ4の伸縮で行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガスタービンなどの軸流タービンにおいて、静翼を翼環から引抜く際又は翼環へ組込む際に使用する静翼着脱装置に関する。
ガスタービンのタービン部分において、静翼は高温・高圧の厳しい環境下で用いられていることから金属疲労や腐蝕などが起こり易く、定期的に取り外して検査やメンテナンスを行なう必要がある。従来、この静翼の挿入、取り外しは作業員が木槌を片手に手作業で行なっており、多大な労力と時間を必要としていた。
これに対し本出願人は、手作業による多大な労力と時間を軽減し短縮することを目的として特開2002−371805号により静翼着脱装置を提案している。図6(a)及び(b)は、この静翼着脱装置の概要を示したものである。
この静翼着脱装置は、概略、手動の巻き取り機06を備えた装置本体2と、巻き取り機06に線材05を介して接続された爪部04から構成されている。
通常、ガスタービンの静翼022は、レール状の遮熱環(静翼係合部)021に沿って翼環020の内周側に挿入配置された後、タービン車室(ケーシング)の内面に固定されている。これに対し、本着脱装置は、装置本体02を翼環020の外周及び側面に固定し、爪部04を複数の静翼から構成される静翼ブロック022に引っかけた後、巻き取り機06でこの静翼ブロック022を装置本体02の方に引き寄せる仕組みを採っている。
装置本体02は、翼環020の側面(図では上面)に配置される押さえ板07と、この押さえ板07の下に固定される板状のスペーサ08と、翼環020の外周面に配置される固定板09と、この固定板09の下部に設けられて、翼環020の外周方向に間隔を開けて複数設けられた径方向に貫通する穴024に差し込しこまれるピン010とから構成されている。
装置本体02の押さえ板07はボルト011によって固定板09に固定されている。スペーサ08は、翼環020の円周方向の寸法が、押さえ板07の幅寸法よりも長く形成されており、押さえ板07にボルト012で固定されている。また、ピン010は、固定板09にねじ込まれて着脱自在に固定されている。
次に、爪部04を静翼ブロック022と遮熱環021との隙間に挿入して、爪部04を静翼ブロック022に掛ける。そして、装置本体02に取り付けられた巻き取り機06で、爪部04と装置本体02とに連結された線材05を巻き取って装置本体02の方にたぐり寄せる。すると、線材05の張力で、静翼ブロック022が動かされ、装置本体02に引き寄せられる。
静翼ブロック022を装置本体02に十分引き寄せた後、装置本体02を翼環020から外しし、別の穴024にピン010を差し込んで、装置本体02を翼環020に固定し直す。そして、爪部04を静翼ブロック022に掛けて、線材05を巻き取り機06で巻き取り、静翼ブロック022を翼環020の円周方向に動かす。
以降、同様の動作を繰り返して、静翼ブロック022を翼環020の円周方向に動かし、翼環020の所定位置に着脱させる。
特開2002−371805号公報
近年のガスタービンにおいては、タービン作動流体の漏れをできるだけ少なくしてタービン効率の向上を図りたいという要請に対し機械加工精度が向上した結果、翼環020(遮熱環021)に静翼ブロック022を挿入したときの隙間の余裕(遊び)が非常に少なくなっている。挿入時の遊びが少なくなると、翼環020に対して静翼ブロックを偏った力や弱い力で挿入等しようとしてもなかなか挿入できないため、例えば、作業員が木槌片手に手作業で挿入するには多大な時間と労力を必要としていた。
一方、これに対し、特開2002−371805号公報に記載された静翼着脱装置は巻き取り機06の強い力によって比較的容易に挿入作業等を行ない得るものである。しかし、静翼ブロック022に対して力を掛ける部分は、図6に示すように当該静翼ブロック022(を横に寝かしたとき)の上端部1点のみであり、その1点に爪部04及び線材05を介して巻き取り機06の大きな力が集中するため、静翼ブロック022が挿入される水平方向に対して上向きのねじりが発生し挿入、引抜き作業をスムーズに行えない場合があった。この事象は、静翼ブロック022自体に本来であれば構造上問題にならない程度のひずみが発生しているときに特に顕著である。
本発明はこのような不具合を解消することを目的としており、静翼ブロック022にねじりを生じさせることなく、その挿入、引抜き作業を容易に行なうことができる静翼着脱装置を提供するものである。
(1)タービンの翼環の静翼係合部に、翼環の周方向に静翼を挿入し又は引抜く装置において、翼環の側面に固定可能な支持ブラケットと、静翼を把持すると共に、翼環の側面に面接触してその面上を前記静翼が挿入され又は引抜かれる方向にスライド移動する可動ブラケットと、一端が支持ブラケットに接続され他端が可動ブラケットに接続されたアーム伸縮装置とを備えたことを特徴とする静翼挿入引抜き装置。
この発明では、タービンの翼環の側面に固定された支持ブラケットを基点として、可動ブラケットが翼環上を当該翼環に面接触しつつスライド移動する。この可動ブラケットの移動は、アーム伸縮装置の伸縮アームによって押し出し又は引っ張られることで達成される。可動ブラケットの移動に伴い、当該可動ブラケットに把持されている静翼が翼環の静翼係合部に挿入され又は引抜かれる。
(2)分割されたタービンの翼環における静翼係合部に、翼環の周方向に静翼を挿入し又は引抜く装置において、前記翼環の分割された端部から延在し、上面が翼環の側面と同一面を形成するよう当該翼環に対して固定されたガイドレールと、翼環の側面又はガイドレールの上面に固定可能な支持ブラケットと、静翼を把持し、ガイドレールの上面又は翼環の側面に面接触しながらそれら面上を前記静翼が挿入され又は引抜かれる方向にスライド移動する可動ブラケットと、一端が支持ブラケットに接続され他端が可動ブラケットに接続されたアーム伸縮装置とを備えたことを特徴とする静翼挿入引抜き装置。
この発明では、支持ブラケットは、タービンの翼環の側面又は当該翼環から延在するガイドレールの上面に固定される。そして、当該支持ブラケットを基点とし、アーム伸縮装置の伸縮アームによって、可動ブラケットは当該翼環又はガイドレールをそれらと面接触しながらスライド移動する。可動ブラケットの移動に伴い、当該可動ブラケットに把持されている静翼が翼環の静翼係合部に挿入され又は引抜かれる。
(3)支持ブラケットが、翼環の側面又はガイドレールの上面上の所望位置に固定可能であることを特徴とする上記(2)に記載の静翼挿入引抜き装置。
この発明では、支持ブラケットを翼環の側面又はガイドレールの上面上の所望の位置に固定することで、当該位置を基点としてアーム伸縮装置を稼動し可動ブラケットを移動させるものである。
(4)支持ブラケット及び可動ブラケットが翼環の側面又はガイドレールの上面から等しい高さにジョイント部を備え、当該ジョイント部を介して支持ブラケット及び可動ブラケットがアーム伸縮装置に接続されていることを特徴とする上記(2)に記載の静翼挿入引抜き装置。
この発明では、アーム伸縮装置の伸縮によって作用する力のベクトルは、ジョイント部を介して支持ブラケット及び可動ブラケットが相対的に移動する向きに滑らかに変換されて、両ブラケットに伝達される。また、両ブラケットのジョイント部は等しい高さに備えられていることから、アーム伸縮装置の力はほぼ水平方向だけに作用する。
(5)タービンの翼環の静翼係合部に、翼環の周方向に静翼を挿入し又は引抜く装置において、翼環の周方向に適宜設けられた穴に当該翼環の内周側から挿入し固定可能な支持ピンと、静翼を把持し、翼環に対し当該静翼が挿入され又は引抜かれる方向に移動可能な押し付けブロックと、一端が支持ピンに接続され他端が押し付けブロックに接続されたアーム伸縮装置とを備え、当該アーム伸縮装置と支持ピンが接続される部分及びアーム伸縮装置と押し付けブロックが接続される部分が翼環の内周側に位置していることを特徴とする静翼挿入引抜き装置。
この発明では、翼環の周方向に設けられた穴に固定された支持ピンを基点として、押し付けブロックに把持された静翼が翼環の周方向に沿って移動する。この押し付けブロックの移動は、アーム伸縮装置の伸縮アームによって押し出し又は引っ張られることで達成される。
(6)上記(2)乃至(4)のいずれかに記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を挿入された翼環を組み立てる方法において、翼環の側面とガイドレールの上面が同一面を形成するように、分割された翼環の端部に対してガイドレールを延在させて固定し、ガイドレール上に可動ブラケットを配置して静翼を当該可動ブラケットに把持させるとともに、当該可動ブラケットの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが縮んだ状態で支持ブラケットをガイドレールに取り付けて固定し、その後、アーム伸縮装置を伸長させることで可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に押し出し挿入することを特徴とする翼環の組み立て方法。
この発明では、ガイドレールに固定した支持ブラケットを基点として、アーム伸縮装置のアーム伸長によって可動ブラケットをガイドレール又は翼環に沿って押し出し移動させる。当該可動ブラケットの移動に伴い、可動ブラケットに把持されている静翼が翼環の静翼係合部に挿入される。
(7)上記(2)乃至(4)のいずれかに記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を挿入された翼環を組み立てる方法において、翼環の側面とガイドレールの上面が同一面を形成するように、分割された翼環の端部に対してガイドレールを延在させて固定し、ガイドレール上に可動ブラケットを配置して静翼を当該可動ブラケットに把持させるとともに、当該可動ブラケットの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが伸びた状態で支持ブラケットを翼環に取り付けて固定し、その後、アーム伸縮装置を縮ませることで可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に引き込み挿入することを特徴とする翼環の組み立て方法。
この発明では、翼環に固定した支持ブラケットを基点として、アーム伸縮装置のアームの縮小により可動ブラケットをガイドレール又は翼環に沿って引っ張り移動させる。当該可動ブラケットの移動に伴い、可動ブラケットに把持されている静翼が翼環の静翼係合部に挿入される。
(8)上記(5)に記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を挿入された翼環を組み立てる方法において、静翼を押し付けブロックに把持させるとともに、当該押し付けブロックの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが縮んだ状態で支持ピンを翼環の周方向に適宜設けられた穴に取り付けて固定し、その後、アーム伸縮装置を伸長させることで押し付けブロックに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に押し出し挿入することを特徴とする翼環の組み立て方法。
この発明では、翼環の穴に固定した支持ピンを基点として、アーム伸縮装置のアーム伸長によって押し付けブロックを翼環に沿って押し出し移動させる。当該押し付けブロックの移動に伴い、押し付けブロックに把持されている静翼が翼環の静翼係合部に挿入される。
(9)上記(5)に記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を挿入された翼環を組み立てる方法において、静翼を押し付けブロックに把持させるとともに、当該押し付けブロックの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが伸びた状態で支持ピンを翼環の周方向に適宜設けられた穴に取り付けて固定し、その後、アーム伸縮装置を縮ませることで押し付けブロックに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に引き込み挿入することを特徴とする翼環の組み立て方法。
この発明では、翼環の穴に固定した支持ピンを基点として、アーム伸縮装置のアームの縮小により押し付けブロックをガイドレール又は翼環に沿って引っ張り移動させる。当該押し付けブロックの移動に伴い、押し付けブロックに把持されている静翼が翼環の静翼係合部に挿入される。
(10)上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を翼環から引抜く方法において、
翼環の静翼係合部に配置されている静翼を可動ブラケットが把持するよう可動ブラケットを翼環に取り付け、
可動ブラケットの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが縮んだ状態で支持ブラケットを翼環に取り付けて固定し、
その後、アーム伸縮装置を伸長させることで可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部から押し出し引抜くことを特徴とする静翼引抜き方法。
この発明では、翼環に固定した支持ブラケットを基点として、アーム伸縮装置のアーム伸長によって可動ブラケットを翼環に沿って押し出し移動させる。当該可動ブラケットの移動に伴い、可動ブラケットに把持されている静翼が翼環の静翼係合部から引抜かれる。
(11)上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を翼環から引抜く方法において、翼環の静翼係合部に配置されている静翼を可動ブラケットが把持するよう可動ブラケットを翼環に取り付け、当該可動ブラケットの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが伸びた状態で支持ブラケットを翼環に取り付けて固定し、その後、アーム伸縮装置を縮ませることで可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に引き込み引抜くことを特徴とする静翼引抜き方法。
この発明では、翼環に固定した支持ブラケットを基点として、アーム伸縮装置のアームの縮小により可動ブラケットを翼環に沿って引っ張り移動させる。当該可動ブラケットの移動に伴い、可動ブラケットに把持されている静翼が翼環の静翼係合部から引抜かれる。
なお、本願においてアーム伸縮装置とは、油圧シリンダ、エアシリンダ、ピストン装置などに代表される装置であって、当該装置が有するアーム状の要素を所定の方向に伸縮させることによって他の物体等に対し押し出し又は引っ張る作用を奏するものをいう。
(1)の発明によると、可動ブラケットは翼環の側面に面接触してスライド移動する構成であるため、アーム伸縮装置による鉛直方向成分の力が作用しても可動ブラケットには鉛直方向のねじり等は殆ど発生しない。このため、可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部と干渉させることなくスムーズに挿入し、取り外すことができる。
(2)の発明によると、可動ブラケットはガイドレールの上面又は翼環の側面に面接触してスライド移動する構成であるため、アーム伸縮装置による鉛直方向成分の力が作用しても可動ブラケットには鉛直方向のねじり等は殆ど発生しない。このため、可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部と干渉させることなくスムーズに挿入し、取り外すことができる。また、可動ブラケットを翼環から延在したガイドレールの上面上に移動させた状態で当該可動ブラケットへの静翼の取り付け(把持)又は取り外し(把持の解除)を行なえば、翼環と干渉し合うことなく可動ブラケットへ静翼を取り付け、取り外しをすることが可能となる。
(3)の発明によると、可動ブラケットの移動位置に対応させて、複数回に亘って支持ブラケットを翼環の側面又はガイドレールの上面上に取り付け固定することができる。従って、アーム伸縮装置のアーム長が短くても当該可動ブラケットを所望の位置に移動させることができる。
(4)の発明によると、アーム伸縮装置の力を可動ブラケット3に十分かつ滑らかに伝達することができるので、可動ブラケットに把持されている静翼をスムーズに翼環の静翼係合部に挿入又は取り外すことができる。また、アーム伸縮装置の力はほぼ水平方向だけに作用するため、可動ブラケットには鉛直方向のねじり等は殆ど発生しない。
(5)の発明によると、翼環の側面に突起物等が設けられている場合であっても、支持ピンや押し付けブロックを当該突起物等と干渉させることなく、翼環への静翼挿入引抜き動作をさせることができる。
(6)乃至(9)の発明によると、翼環の静翼係合部に静翼を短時間で容易に挿入することができる。
(10)及び(11)の発明によると、翼環の静翼係合部から静翼を短時間で容易に引抜くことができる。
以下、図面に基づいて本発明の第1の実施形態につき説明する。
図1乃至4は本発明の実施形態1に係る静翼着脱装置を示すものである。このうち、図1は静翼着脱装置の斜視図、図2は翼環及び静翼着脱装置の上面図、図3は静翼着脱装置の側面図、図4は可動ブラケットの斜視図である。以下の記載で「本装置」という場合は、当該静翼着脱装置を指すものとする。
これら図面において、半円状の翼環20の端部(継手面)20bには、翼環20の曲率とほぼ同じ曲率に形成された板状のガイドレール1が取り付けられている。ガイドレール1は、翼環20を寝かせた状態にあっては、当該翼環20の側面20aと同一面を形成するように水平に配置される基礎部材である。ガイドレール1の端部には、継手板1aが設けられており、当該継手板1aは上記翼環20の端部(継手面)20bにボルトで固定されている。そして、ガイドレール1の上面1cには所定間隔の貫通穴1bが多数設けられており、またガイドレール1のもう一方の端部は支持脚5によって水平方向を保つように支えられている。
ガイドレール1又は翼環20の側面20aの上部には、基礎部2a、ジョイント部2b及び横固定板2cからなる支持ブラケット2が配置されている。ここで、基礎部2aは、前記ガイドレール1又は翼環20の側面20aの上方及び両脇に嵌まり合うよう、上から見ると扇形状にやや湾曲しており、かつガイドレール1に跨るよう断面が「コ」字形状をなした部材である。そして、当該基礎部2aには、ガイドレール1の貫通穴1bに対応する貫通穴2dが設けられている。ジョイント部2bは水平方向の動きを許容し得るジョイントであり、同ジョイント部2bを介して支持ブラケット2は油圧シリンダ(アーム伸縮装置)4の端部に接続されている。横固定板2cは、翼環20の外周方向に間隔を開けて複数設けられた穴24に対応した貫通穴2eを有している。
このような構成において支持ブラケット2を、ガイドレール1上に配置する場合は、基礎部2aの貫通穴2dがガイドレール1の貫通穴1bに一致する所望の位置に配置し、固定ピン7aを挿入する。この固定ピン7a及び基礎部2aをガイドレール1に固定することによって、支持ブラケット2の水平方向の移動やブレを防止する。また、支持ブラケット2を翼環の側面20aに配置する場合は、当該翼環20の側面20aにはガイドレール1のような貫通穴(1bに相当)が無い一方で翼環20の外周側に複数の穴24が設けられていることから、横固定板2cの貫通穴2eを翼環20の穴24に一致させて固定ピン7bを挿入する。この固定ピン7b及び基礎部2aを翼環20に固定することによって、支持ブラケット2の水平方向の移動やブレは防止される。
油圧シリンダ4のもう一方の端部には、可動ブラケット3が接続されている。可動ブラケット3は、ガイドレール1の上面1cや翼環20の側面20aに面接触しつつそれらに沿ってスライド移動が可能な基礎部3a、その上部に油圧シリンダ4との接続を行なうジョイント部3bを備えている。
基礎部3aは、上から見ると、ガイドレール1の上面1c又は翼環20の側面20aに沿って全体が扇形状にやや湾曲した形状であり、静翼ブロック22の外側シュラウド22a部分全体を覆う程度に広く形成されている。また、基礎部3aは、ガイドレール1の外周側の側面1d又は翼環20の外周側の面20dに当接するよう、断面がほぼ「L」字形に構成されている。基礎部3aにおける外側シュラウド22aを覆っている範囲(以下、この範囲を「突出部3a´」と呼ぶ)には、可動ブラケット3を静翼ブロック22に接続・固定する際に差込ピン10を挿入するための貫通穴3dが設けられている。この貫通穴3dの開口位置は、差し込ピン10を挿入すると当該ピン10が丁度翼環20の内周面又はガイドレール1の側面1dに接触する位置に施されているため、基礎部3aの断面「L」字の鉤型部分と相俟って当該基礎部3aが左右(本来のスライド方向以外の方向)へのぶれ防止に役立っている。
ジョイント部3bは支持ブラケット2のジョイント部2bと同様に水平方向の動きを許容し得るジョイントであり、当該支持ブラケット2のジョイント部2bとほぼ同じ高さに設けられている。
本装置により、静翼ブロック22を翼環20から取り外す手順は次の通りである。
半円状の翼環20を寝かせた状態で当該翼環20の端部(継手面)20bにガイドレール1の継手板1aをボルト接続し、ガイドレール1の上面1cが翼環20の側面20aと同一面を構成するようにガイドレール1を配置する。通常は翼環20を寝かせたときの側面20aは水平となるので、ガイドレール1の上面1cが当該側面20aと同一の高さを維持するよう水平に配置する。
次に、可動ブラケット3を翼環20の側面20a上でスライドさせながら、翼環20の最もガイドレール1寄りに位置している静翼ブロック22に当該可動ブラケット3を外側シュラウド22aに係合させる。そしてその状態で外側シュラウド22aの応力緩和溝22bに、可動ブラケット3の基礎部3aに設けられた貫通穴3dから差込ピン10を挿入して可動ブラケット3と静翼ブロック22を固定する。
次に、可動ブラケット3の設置位置を基準として、油圧シリンダ4がほぼ伸びきった状態における支持ブラケット2の位置を、ガイドレール1上に選定する。そして、ガイドレール1上の当該位置近傍の貫通穴1bに支持ブラケット2の基礎部2aの穴を油圧シリンダ4の伸縮を微調整しながら一致させ、固定ピン7aを挿入して支持ブラケット2とガイドレール1を固定する。
上記の状態において、油圧シリンダ4を稼動してシリンダを縮めると、ガイドレール1に固定された支持ブラケット2に引っ張られて可動ブラケット3が翼環20の側面20a又はガイドレール1の上面1c上をそれらの長手方向に沿って水平にスライドする。可動ブラケット3には静翼ブロック22が取り付けられているので、当該静翼ブロック22も油圧シリンダ4のストローク分だけ翼環20に対してスライドする。
油圧シリンダ4がほぼ縮みきると、固定ピン7aを外してガイドレール1に対する支持ブラケット2の固定状態を解除し、油圧シリンダ4をまたほぼ伸びきった状態に戻す。そして上記の手順と同様に、可動ブラケット3の現在位置と油圧シリンダ4のほぼ伸びきった長さを基準として支持ブラケット2の位置を選定し、支持ブラケット2をガイドレール1に固定する。
その後、静翼ブロック22が翼環20から完全に抜けるまで油圧シリンダ4の稼動と支持ブラケット2の取り付け取り外しを繰り返す。そして、静翼ブロック22を翼環20から抜くときには、図示しないホイスト(簡易クレーン)等で当該静翼ブロック22を吊下げ保持しながら応力緩和溝22bと可動ブラケット3の穴3dに挿入された差込ピン10を抜き取って、静翼ブロック22と可動ブラケット3の固定を開放する。この後、静翼ブロック22を図示しない台車などに載置する。
また、次のような手順で取り外すことも可能である。
翼環20へのガイドレール1の設置、可動ブラケット3の配置、そして当該可動ブラケット3と静翼ブロック22との固定までは上記手順と同様に行なう。
次に、可動ブラケット3の設置位置を基準として、油圧シリンダ4がほぼ縮みきった状態に対する支持ブラケット2の位置を、翼環20の側面20a上に選定する。そして、その選定位置近傍の穴24に支持ブラケット2の横固定板2cの貫通穴2eを油圧シリンダ4の伸縮を微調整しながら一致させ、固定ピン7bを挿入して支持ブラケット2を翼環20に固定する。
そしてこのような状態において、油圧シリンダ4を稼動してシリンダを伸ばすと、翼環の側面20aに固定された支持ブラケット2から押されて可動ブラケット3が翼環20の側面20a又はガイドレール1の上面1c上をそれらの長手方向に沿って水平にスライドする。可動ブラケット3には静翼ブロック22が取り付けられているので、当該静翼ブロック22も油圧シリンダ4のストローク分だけ翼環20に対してスライドする。
油圧シリンダ4がほぼ伸びきると、固定ピン7bを外して翼環20に対する支持ブラケット2の固定状態を解除し、油圧シリンダ4をまたほぼ縮みきった状態に戻す。そして上記の手順と同様に、可動ブラケット3の現在位置と油圧シリンダ4のほぼ縮みきった長さを基準として支持ブラケット2の位置を選定し、支持ブラケット2を翼環20に固定する。
その後、静翼ブロック22が翼環20から完全に抜けるまで油圧シリンダ4の稼動と支持ブラケット2の取り付け取り外しを繰り返す。そして、静翼ブロック22を翼環20から抜くときには、図示しないホイスト(簡易クレーン)等で当該静翼ブロック22を吊下げ保持しながら応力緩和溝22bと可動ブラケット3の穴3dに挿入された差込ピン10を抜き取って、静翼ブロック22と可動ブラケット3の固定を開放する。この後、静翼ブロック22を図示しない台車などに載置する。
本装置により静翼ブロック22を翼環20へ挿入する手順は、以下の通りである。
翼環20の端部(継手面)20bにガイドレール1の継手板1aをボルト接続し、ガイドレール1の上面1cが翼環20の側面20aと同一面を形成するように水平に配置する点は、上記翼環20の取り外しの手順と同じである。次に、可動ブラケット3をガイドレール1に設置する。可動ブラケット3の設置位置は、当該可動ブラケット3に取り付ける静翼ブロック22が翼環20の挿入口のやや手前に位置する程度が好ましい。そして、静翼ブロック22を図示しないホイスト等で吊り上げ、翼環20に対面させ、少し差し込む。そしてその状態で外側シュラウド22aの応力緩和溝22bに、可動ブラケット3の基礎部3aに設けられた貫通穴3dから差込ピン10を挿入して可動ブラケット3と静翼ブロック22を固定する。
次に、支持ブラケット2をガイドレール1に取り付ける。このとき可動ブラケット3の設置位置を基準として位置決めする点は上記の静翼ブロック22の取り外しの手順と同じであるが、静翼ブロック22の挿入に当たっては、油圧シリンダ4がほぼ縮みきった状態となる地点を支持ブラケット2の取り付け位置とする。その後、ガイドレール1上の当該地点近傍の貫通穴1bに支持ブラケットの基礎部2aの穴を油圧シリンダ4の伸縮を微調整しながら一致させ、固定ピン7aを挿入して両者を固定する。
この状態で油圧シリンダ4を稼動してシリンダを伸ばすと、固定状態の支持ブラケット2に対し可動ブラケット3がカイドレール1の上面1c上を翼環20方向へ水平にスライドする。可動ブラケット3には静翼ブロック22が取り付けられているので、当該静翼ブロック22も油圧シリンダ4のストローク分だけ翼環20に対してスライドし挿入される。
油圧シリンダ4がほぼ伸びきると、固定ピン7aを外してガイドレール1に対する支持ブラケット2の固定状態を解除して油圧シリンダ4を縮んだ状態に戻す。そして上記手順と同様に、可動ブラケット3の現在位置を基準として、油圧シリンダ4がほぼ縮んだ状態に対応する支持ブラケット2の位置を選定する。そして、ガイドレール1上の当該地点近傍の貫通穴1bに支持ブラケット2の基礎部2aの穴を一致させ、固定ピン7aを挿入して両者を固定する。
その後、油圧シリンダ4の駆動と支持ブラケット2の取り付け取り外しを繰り返すことで、静翼ブロック22を翼環20の所望位置へ挿入する。
また、次のような手順で挿入することも可能である。
翼環20へのガイドレール1の設置、可動ブラケット3の配置、そして当該可動ブラケット3と静翼ブロック22との固定までは上記手順と同様に行なう。
次に、支持ブラケット2を翼環20に取り付ける。支持ブラケット2の位置決めは、可動ブラケット3の設置位置を基準として油圧シリンダ4がほぼ伸びきった状態となる地点を選定する。そして、その近傍に位置する翼環20の穴24に支持ブラケット2の横固定板2cの貫通穴2eを油圧シリンダ4の伸縮を微調整しながら一致させて固定ピン7bで固定する。
この状態で油圧シリンダ4を稼動してシリンダを縮めると、固定状態の支持ブラケット2に引っ張られて可動ブラケット3がガイド板1の上面1c上を翼環20の方へ水平にスライドする。可動ブラケット3には静翼ブロック22が取り付けられているので、当該静翼ブロック22も油圧シリンダ4のストローク分だけ翼環20に対してスライドし挿入される。
油圧シリンダ4がほぼ縮みきると、固定ピン7bを外して翼環20に対する支持ブラケット2の固定状態を解除して油圧シリンダ4を伸ばした状態に戻す。そして上記手順と同様に、可動ブラケット3の現在位置を基準として、油圧シリンダ4がほぼ伸びきった状態に対応する支持ブラケット2の位置を選定する。そして、翼環20の当該地点近傍の穴24に支持ブラケット2の基礎部2aの穴を一致させ、固定ピン7bを挿入して両者を固定する。
その後、油圧シリンダ4の駆動と支持ブラケット2の取り付け取り外しを繰り返すことで、静翼ブロック22を翼環20の所望位置へ挿入する。
本装置の作用、効果は次の通りである。
本装置では、可動ブラケット3は直線上を移動している訳ではなく円弧状を移動している。そのため、油圧シリンダ4のストローク長が長くなればなる程、当該油圧シリンダ4から支持ブラケット2及び可動ブラケット3が受ける力の向きは、可動ブラケット3が移動する向きとずれ、移動方向に作用するベクトル量が減って非効率的である。一方、ストローク長が短い油圧シリンダ4では、静翼ブロック22を翼環20上の所定位置に1回で挿入等することは困難である。そこで、本装置では、支持ブラケット2をガイドレール1又は翼環20上の所望位置に取り付け又は取り外し可能な構成としストローク長の短めの油圧シリンダ4と組み合わせることで、静翼ブロック22の挿入、引抜きを少しずつ複数回に亘って行なえるようにしている。
なお、支持ブラケット2及び可動ブラケット3は、油圧シリンダ4に対しそれぞれジョイント部2b、3bを介して接続されているため、油圧シリンダ4がその伸縮によって直線方向に作用させる力のベクトルを、ジョイント部2b、3bは翼環20の外周がなす曲線に沿った向きに滑らかに変換して伝達させ、油圧シリンダ4の力を十分可動ブラケット3に伝えている。
可動ブラケット3の基礎部3aは、スライド移動中もガイドレール1の上面1c及び翼環20の側面20aに常に面接触して水平を保っている。また、可動ブラケット3のジョイント部3bは、可動ブラケット3のスライド移動中も支持ブラケット2のジョイント部2bとほぼ同じ高さを維持している。このため可動ブラケット3に対し油圧シリンダ4の力はほぼ水平方向のみに作用し、鉛直方向成分の力、特に可動ブラケット3をめくり上げようとする力が殆ど作用しない。従って、可動ブラケット3には鉛直方向のねじり等は殆ど発生せず、可動ブラケット3に把持されている静翼ブロック22を翼環20の静翼係合部21の内面と干渉させずにスムーズに挿入し、取り外すことができる。
ガイドレール1は、翼環20の側面20aとほぼ同様の曲率を備えている。このため、支持ブラケット2及び可動ブラケット3は、翼環20の側面20a上に位置しているときと同様に、それぞれの基礎部2a、3aがガイドレール1の上面1c及び側面1dにしっかりと当接され、油圧シリンダ4が作用したときのめくれ上がりやずれなどの防止に役立つ。
なお、本実施形態においては、油圧シリンダ4は直線状に伸び縮みする一般的なものを例示したが、翼環20の曲率に沿って曲線状に伸び縮みするものを用いてもよい。このような油圧シリンダ4を用いれば、可動ブラケット3には、同ブラケット3がスライドする方向に常に一定の力が作用するので、静翼ブロック22をよりスムーズに翼環20の静翼係合部21に挿入することが可能となる。また、この場合、支持ブラケット2及び可動ブラケット3には相対的に常に一定の方向から力が作用するので、ジョイント部2b、3bを用いる必要がなくなり、装置構成をシンプルにすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
通常、翼環20の外周側の面20dには、様々な突起物が設けられていることが多い。例えば図5に示すような吊りピース70(翼環20をタービンケーシングに装着する際にクレーン等で吊り上げるための部材)などである。このような突起物が翼環20の側面20aの近傍に設けられている場合は、上述の断面「コ」字形状の支持ブラケット2や断面「L」字形状の可動ブラケット3では、「コ」字形状や「L」字形状の鉤型部分が突起物と干渉し合あい、当該側面20aへの支持ブラケット2の設置や可動ブラケット3のスライド移動に支障を来たす。そこで、これら突起物が配置されている部分を通って静翼ブロック22を挿入し又は引抜く場合は、支持ブラケット2及び可動ブラケット3に代えて図5に示す支持ピン60及び押し付けブロック50を用いて当該静翼ブロック22の挿入又は引抜きを行なう。
支持ピン60及び押し付けブロック50の構成は次の通りである。
翼環20の穴24は翼環20の外周側の面20dから内周側の面まで貫通して開けられているが、図5に示すように、支持ピン60はこの穴24に対し翼環20の内周側から挿入固定される部材である。支持ピン60は、頭部と胴体部分から構成されており、胴体部分は前記翼環20の穴24の内径にぴったりと嵌まるように円柱状に形成され、頭部は当該翼環20の穴24には嵌まりこまない程度に断面を大きくした四角柱状に形成されている。そして、支持ピン60の頭部には、油圧シリンダ4の端部と接続し、当該油圧シリンダ4の水平方向の移動を許容するジョイント部60aを備えている。そして、ジョイント部60aと油圧シリンダ4の端部の接続はピン61を挿入することで構成される。
押し付けブロック50は、静翼ブロック22の外側シュラウド22a部分の一部を覆って把持するように構成されており、図5に示すように、静翼ブロック22の傾斜面と外側シュラウド22aの水平面の一部に当接する構造となっている。そして当該水平面に当接する部分の先端には、外側シュラウド22aの応力緩和溝22bに上から固定ピン52を挿入するための貫通穴50bが設けられており、この固定ピン52の挿入によって押し付けブロック50と静翼ブロック22の外側シュラウド22aが固定される。また、押し付けブロック50の端面にはジョイント部50aが設けられている。このジョイント部50aは、支持ピン60が翼環20の穴24に装着され、押し付けブロック50が静翼ブロック22に固定された状態のときに、支持ピン60のジョイント部60aと同じ高さに位置するよう(即ち、両ジョイント部60a、50aを結ぶ線が翼環20の側面20aと平行となるよう)押し付けブロック50の下方かつ翼環20の内周側の位置に設置されている。そして、油圧シリンダ4のもう一方の端部とピン51で接続し、同油圧シリンダ4の水平方向の移動を許容するジョイントで構成されている。
以上のような構成であるため、上記第1の実施の形態では油圧シリンダ4は、翼環20を寝かせた状態において側面20aの上方に位置していたが、本実施の形態では油圧シリンダ4は、翼環20の内周側に位置することとなる。
このような構成の押し付けブロック50及び支持ピン60と油圧シリンダ4を用いて静翼ブロック22を翼環20に挿入し又は翼環20から引抜く方法は、上記第1の実施形態の場合とほぼ同様である。即ち、支持ピン60を基点として油圧シリンダ4のストローク長だけ伸長又は縮小させることによって、押し付けブロック50ひいては静翼ブロック22を翼環20にスライド挿入し又は翼環20から引抜いた後、油圧シリンダ4を元の長さに戻して支持ピン60の穴24に対する位置決めを行なうという作業を必要なだけ繰り返すというものである。
このような構成を採用することにより、翼環20の外周側の面20dの様々な突起物と干渉し合うことなく、静翼ブロック22を翼環20に挿入し又は翼環20から引抜くことができる。また、押し付けブロック50は静翼ブロック22の外側シュラウド22aの2つの面を覆う構成で、貫通穴50bに固定ピン52を挿入して静翼ブロック22の応力緩和溝22bと固定する構成であるため、静翼ブロック22と押し付けブロック50との脱落が生ずることがなく、また、油圧シリンダ4の力をより確かに静翼ブロック22に伝えることができる。また、ジョイント部60aとジョイント部50aの高さ位置がほぼ同じ(両ジョイント部同士を結ぶ線が翼環20の側面20aと平行)であり、両ジョイント部60a、50aは油圧シリンダ4の水平方向の動きを許容する構成であるため、当該油圧シリンダ4の力を鉛直方向等にぶれさせることなく伝達させることができる。
なお、第1の実施の形態と同様に、第2の実施の形態でも、油圧シリンダ4のアームを伸長させて支持ピン60から押し出す方向に静翼ブロック22(押し付けブロック50)を翼環20に挿入する場合だけでなく、油圧シリンダ4のアームを縮小させて支持ピン60の方向に静翼ブロック22を引っ張って挿入する場合も採用できる。また、同様に、油圧シリンダ4のアームを縮小させて支持ピン60の方向に静翼ブロック22(押し付けブロック50)を引っ張って翼環20から引抜く場合だけでなく、油圧シリンダ4のアームを伸長させて支持ピン60から押し出す方向に静翼ブロック22を引抜く場合も採用できる。
本発明の第1の実施形態に係る静翼着脱装置の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る静翼着脱装置及び翼環の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る静翼着脱装置の側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る可動ブラケットの斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る静翼着脱装置及び翼環の上面図、側面図及び斜視図である。 従来の静翼着脱装置の斜視図及び正面図である。
符号の説明
02 装置本体(従来の静翼着脱装置本体)
04 爪部
05 線材
06 巻き取り機
07 押さえ板
08 スペーサ
09 固定板
010 ピン
011、012 ボルト
020 翼環
021 翼環の静翼係合部(遮熱環)
022 静翼(静翼ブロック)
1 ガイドレール
1a ガイドレールの継手板
1b ガイドレールの貫通穴
1c ガイドレールの上面
1d ガイドレールの側面
2 支持ブラケット
2a 支持ブラケットの基礎部
2b 支持ブラケットのジョイント部
2c 支持ブラケットの横固定板
2d 支持ブラケットの基礎部の貫通穴
2e 支持ブラケットの横固定板の貫通穴
3 可動ブラケット
3a 可動ブラケットの基礎部
3a´ 可動ブラケットの基礎部3aにおける突出した範囲
3b 可動ブラケットのジョイント部
3d 可動ブラケットの貫通穴
4 アーム伸縮装置(油圧シリンダ)
5 ガイドレールの支持脚
7a、7b 固定ピン
10 差込ピン
20 翼環
20a 翼環の側面
20b 半円状の翼環の端部(継手面)
20d 翼環の外周側の面
21 翼環の静翼係合部
22 静翼(静翼ブロック)
22a 静翼の外側シュラウド
22b 静翼の外側シュラウドの応力緩和溝
50 押し付けブロック
50a 押し付けブロックのジョイント部
50b 押し付けブロックの貫通穴
51、61 ピン
52 固定ピン
60 支持ピン
60a 支持ピンのジョイント部

Claims (11)

  1. タービンの翼環の静翼係合部に、翼環の周方向に静翼を挿入し又は引抜く装置において、
    翼環の側面に固定可能な支持ブラケットと、
    静翼を把持すると共に、翼環の側面に面接触してその面上を前記静翼が挿入され又は引抜かれる方向にスライド移動する可動ブラケットと、
    一端が支持ブラケットに接続され他端が可動ブラケットに接続されたアーム伸縮装置と
    を備えたことを特徴とする静翼挿入引抜き装置。
  2. 分割されたタービンの翼環における静翼係合部に、翼環の周方向に静翼を挿入し又は引抜く装置において、
    前記翼環の分割された端部から延在し、上面が翼環の側面と同一面を形成するよう当該翼環に対して固定されたガイドレールと、
    翼環の側面又はガイドレールの上面に固定可能な支持ブラケットと、
    静翼を把持し、ガイドレールの上面又は翼環の側面に面接触しながらそれら面上を前記静翼が挿入され又は引抜かれる方向にスライド移動する可動ブラケットと、
    一端が支持ブラケットに接続され他端が可動ブラケットに接続されたアーム伸縮装置と
    を備えたことを特徴とする静翼挿入引抜き装置。
  3. 支持ブラケットが、翼環の側面又はガイドレールの上面上の所望位置に固定可能であることを特徴とする請求項2に記載の静翼挿入引抜き装置。
  4. 支持ブラケット及び可動ブラケットが翼環の側面又はガイドレールの上面から等しい高さにジョイント部を備え、当該ジョイント部を介して支持ブラケット及び可動ブラケットがアーム伸縮装置に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の静翼挿入引抜き装置。
  5. タービンの翼環の静翼係合部に、翼環の周方向に静翼を挿入し又は引抜く装置において、
    翼環の周方向に適宜設けられた穴に当該翼環の内周側から挿入し固定可能な支持ピンと、
    静翼を把持し、翼環に対し当該静翼が挿入され又は引抜かれる方向に移動可能な押し付けブロックと、
    一端が支持ピンに接続され他端が押し付けブロックに接続されたアーム伸縮装置とを備え、
    当該アーム伸縮装置と支持ピンが接続される部分及びアーム伸縮装置と押し付けブロックが接続される部分が翼環の内周側に位置していることを特徴とする静翼挿入引抜き装置。
  6. 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を挿入された翼環を組み立てる方法において、
    翼環の側面とガイドレールの上面が同一面を形成するように、分割された翼環の端部に対してガイドレールを延在させて固定し、
    ガイドレール上に可動ブラケットを配置して静翼を当該可動ブラケットに把持させるとともに、当該可動ブラケットの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが縮んだ状態で支持ブラケットをガイドレールに取り付けて固定し、
    その後、アーム伸縮装置を伸長させることで可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に押し出し挿入することを特徴とする翼環の組み立て方法。
  7. 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を挿入された翼環を組み立てる方法において、
    翼環の側面とガイドレールの上面が同一面を形成するように、分割された翼環の端部に対してガイドレールを延在させて固定し、
    ガイドレール上に可動ブラケットを配置して静翼を当該可動ブラケットに把持させるとともに、当該可動ブラケットの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが伸びた状態で支持ブラケットを翼環に取り付けて固定し、
    その後、アーム伸縮装置を縮ませることで可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に引き込み挿入することを特徴とする翼環の組み立て方法。
  8. 請求項5に記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を挿入された翼環を組み立てる方法において、
    静翼を押し付けブロックに把持させるとともに、当該押し付けブロックの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが縮んだ状態で支持ピンを翼環の周方向に適宜設けられた穴に取り付けて固定し、
    その後、アーム伸縮装置を伸長させることで押し付けブロックに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に押し出し挿入することを特徴とする翼環の組み立て方法。
  9. 請求項5に記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を挿入された翼環を組み立てる方法において、
    静翼を押し付けブロックに把持させるとともに、当該押し付けブロックの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが伸びた状態で支持ピンを翼環の周方向に適宜設けられた穴に取り付けて固定し、
    その後、アーム伸縮装置を縮ませることで押し付けブロックに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に引き込み挿入することを特徴とする翼環の組み立て方法。
  10. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を翼環から引抜く方法において、
    翼環の静翼係合部に配置されている静翼を可動ブラケットが把持するよう可動ブラケットを翼環に取り付け、
    可動ブラケットの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが縮んだ状態で支持ブラケットを翼環に取り付けて固定し、
    その後、アーム伸縮装置を伸長させることで可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部から押し出し引抜くことを特徴とする静翼引抜き方法。
  11. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の静翼挿入引抜き装置により、静翼を翼環から引抜く方法において、
    翼環の静翼係合部に配置されている静翼を可動ブラケットが把持するよう可動ブラケットを翼環に取り付け、
    当該可動ブラケットの配置位置に対しアーム伸縮装置のアームが伸びた状態で支持ブラケットを翼環に取り付けて固定し、
    その後、アーム伸縮装置を縮ませることで可動ブラケットに把持されている静翼を翼環の静翼係合部に引き込み引抜くことを特徴とする静翼引抜き方法。
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