JP2013194600A - ガイドベーンブッシュ抜取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブッシュに傷を付けず再利用可能に抜き取りでき、固定用孔等が無くてもある程度のサイズまで簡単に抜き取りできるガイドベーンブッシュ抜取装置を提供する。
【解決手段】 円筒状で外周壁に複数の潤滑剤挿入孔2cが形成されて水車カバー1に圧入されて水車のガイドベーン軸を支持するガイドベーンブッシュ2を水車カバー1から抜き取るためのガイドベーンブッシュ抜取装置であって、凸状のツメ12が潤滑剤挿入孔2cに係合した状態でガイドベーンブッシュ2内に配設される配設部材10と、棒状で先端部が配設部材10と連結する連結部材20と、配設部材10と連結部材20とが連結した状態で連結部材20を引き抜く引抜手段30と、を備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、円筒状で外周壁に複数の潤滑剤挿入孔が形成され、水車の本体に圧入されて水車のガイドベーン軸を支持するガイドベーンブッシュを本体から抜き取るためのガイドベーンブッシュ抜取装置に関する。
まず、図9および図10を参照してガイドベーンブッシュについて説明する。図9は、従来の水車110の構成を示す部分断面斜視図である。また、図10は、図9の水車110のガイドベーン120近傍を示した縦断面図である。図9に示すように、従来、水車110は、上池などから水が渦巻状のケーシング111へ送り込まれることにより、旋回しながら次第に中心へ送り込まれ、ステーベーン130及びガイドベーン120を通過してランナ140へ流れ込む。そして、このランナ140のランナベーン150によって回転力が発生し、これによりランナ140が回転して主軸110aに接続された図示しない発電機の回転軸が回転して発電される(例えば、特許文献1参照。)。
ガイドベーン120は、図10に示すように、支持軸121によって支持され、この支持軸121の上端側と下端側とが、水車カバー1の上カバー1aと下カバー1bとにそれぞれ取付けたブッシュ2a、2bによって支持されている。これらのブッシュ2a、2bは、一般的に、上カバー1aと下カバー1bとに直接装着され、通常、鋳造などによって一体的に円筒形状に作られ、冷やばめによって所定の場所に固定されている。
このようなブッシュ2は、定期検査時に点検や交換などの作業を行うため、水車カバー1から抜き取る作業を行う場合がある。この際、水車カバー(特に下カバー1b)が埋設されて解体できない構造もあり、このような構造では直接現場でブッシュ抜取装置などを用いて抜き取って検査していた。
この場合、ブッシュ自体に螺刻されたネジ孔(固定用孔)を利用して抜き取るブッシュ抜取装置(例えば、特許文献2参照。)が知られている。この装置は、ブッシュが嵌入された水車カバーに設置する固定部材と、この固定部材に固定されて昇降する昇降部材と、を備え、この昇降部材とブッシュの固定用孔とをボルトなどで連結することで、昇降部材の昇降に伴ってカバーからブッシュを抜き取る構造になっている。すなわち、ブッシュ自体に予め螺刻された固定用孔を利用して抜き取るため、抜き取ったブッシュを点検後、再度利用することが可能となる。
一方、ブッシュ自体に新たにネジ孔(固定用孔)を開けて抜き取る装置(例えば、特許文献3参照。)が知られている。この装置は、ブッシュが篏入されたパイプに支持脚と座板とを設置し、この座板に螺合されたネジ軸の一端にタップを配設し、このタップでブッシュに新たな固定用孔を開けながら嵌め込んだ後、座板との螺合でネジ軸を引き上げてパイプからブッシュを抜き取る構造になっている。すなわち、ブッシュを再度利用しないで、タップで固定用孔を開けて迅速にネジ軸をブッシュに取り付けることで、パイプからブッシュを短時間で抜き取り可能としている。
このように従来のブッシュ抜取装置は、点検や交換などの定期検査時に、ブッシュの再度利用または交換いずれかの状況に応じて、各種抜き取り装置を用いて適切にブッシュを抜き取っていた。
特開2006−138251号公報 特開平06−126647号公報 登録実用新案第3016627号
しかしながら、従来のブッシュ抜き取り装置(特許文献2)では、ブッシュ自体に予め固定用の固定用孔がないものもあり、固定用孔があるブッシュのみ抜き取りが出来る装置であった。特に、縦軸水車ガイドベーン用のブッシュなどは、水車カバーに冷やし嵌めなどにより圧入(ブッシュをドライアイスなどで冷却し収縮させた状態で嵌入)され、固定用孔が無い場合があり、このような場合、抜き取り出来ないという不具合があった。
また、従来のブッシュ抜き取り装置(特許文献3)では、ブッシュにタップでネジ孔を切って嵌め込む必要があり、ブッシュに傷が付くため、再利用が出来ない(ブッシュごと交換する必要が生じ、無駄なコストがかかる)という不具合があった。
さらに、従来のブッシュ抜き取り装置では、ブッシュを抜き取る装置を、状況に応じて選択する必要があるため、その選択した装置によって作業が一定でなく複雑であり、作業効率が悪いという不具合があった。
そこで、この発明は、ブッシュに傷を付けず再利用可能に抜き取りでき、固定用孔等が無くてもある程度のサイズまで簡単に抜き取りできるガイドベーンブッシュ抜取装置を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、円筒状で外周壁に複数の潤滑剤挿入孔が形成されて水車の本体に圧入されて前記水車のガイドベーン軸を支持するガイドベーンブッシュを前記本体から抜き取るためのガイドベーンブッシュ抜取装置であって、凸状のツメが前記潤滑剤挿入孔に係合した状態で前記ガイドベーンブッシュ内に配設される配設部材と、棒状で先端部が前記配設部材と連結する連結部材と、前記配設部材と連結部材とが連結した状態で前記連結部材を引き抜く引抜手段と、を備える、ことを特徴とする。
この発明によれば、水車の本体に圧入されたガイドベーンブッシュ内の潤滑剤挿入孔に凸状のツメを係合することで配設部材が配設され、この配設部材に棒状に延びた連結部材の先端部を連結するとともに、連結部材の他端に装着されて当該連結部材を引き抜く引抜手段が配設され、この引抜手段が連結部材を引き抜くことで、連結部材に連結された配設部材とともに水車本体からガイドベーンブッシュを容易に抜き取ることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のガイドベーンブッシュ抜取装置において、円弧状で外周面に前記ツメが設けられて内周面に第1のネジ目が形成された前記配設部材を複数備え、前記連結部材の先端部には第2のネジ目が形成され、前記第1のネジ目と第2のネジ目とが螺合することで、前記配設部材と連結部材とが連結する、ことを特徴とする。
この発明によれば、配設部材の第1のネジ目と連結部材の第2のネジ目とを螺合することで、配設部材と連結部材とを容易に連結でき、ガイドベーンブッシュ抜取装置を簡単に設置することができる。
請求項1に記載の発明によれば、ブッシュ内の潤滑剤挿入孔に配設部材のツメを係合させて抜き取るため、ブッシュ自体に固定用孔がない場合でも新たにネジ孔を開けず、ブッシュを傷付けずに抜き取ることができる。その結果、検査後にブッシュごと交換する必要がなく再利用でき、無駄なコストがかからず全体的な作業コストを低減できる。また、配設部材のツメを係合させる簡単な取り付け構造であるため、作業者が直接現場での作業においても容易に抜き取り作業を行うことができ作業性が向上する。その結果、定期検査時の点検や交換などの作業効率が向上し、検査時の作業時間を短縮できる。さらに、簡単な構造により配設部材や連結部材のサイズを自由に設定でき、ブッシュのある程度のサイズ変更(ブッシュ内の直径変更)にも対応可能なため、同じ作業手順で簡単に抜き取りできる。その結果、各種ブッシュのサイズに対して汎用性が高まり、作業者による作業のバラ付きがなく一定の作業品質を保つことができる。
請求項2に記載の発明によれば、配設部材の第1のネジ目と連結部材の第2のネジ目とを螺合することで、この配設部材と連結部材とを容易に連結することができるため、ガイドベーンブッシュ抜取装置の設置が容易にでき、大幅な作業時間の短縮が期待できる。
この発明に係るガイドベーンブッシュ抜取装置を示す外観斜視図である。 図1のガイドベーンブッシュ抜取装置を取り付ける動作を示す図であり、(a)は配設部材の取り付けを、(b)は連結部材の取り付けを、(c)は引抜部材の取り付けを各々示している。 図1のガイドベーンブッシュ抜取装置の取り付け後の状態を示す図であり、(a)は取り付け状態の側断面を、(b)は(a)のA−A断面を各々示している。 図1のガイドベーンブッシュ抜取装置の他の実施の形態を示す斜視図である。 図4の配設部材に連結部材を取り付ける動作を示す図であり、(a)は取り付け途中の状態を、(b)は取り付け後の状態を各々示している。 図1の配設部材の他の実施形態を示す斜視図である。 図4の配設部材の他の実施形態を示す斜視図である。 図1の連結部材および引抜部材の他の実施形態を示す外観斜視図である。 従来の水車の構成を示す部分断面斜視図である。 図9の水車のガイドベーン近傍を示した縦断面図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明に係るガイドベーンブッシュ抜取装置3を示す外観斜視図である。図1の水車カバー1およびブッシュ2は図10の従来技術と同一構成要素であり、同じ構成要素には同一符号を記載している。このガイドベーンブッシュ抜取装置3は、図1に示すように、水車の本体である水車カバー1に冷やし嵌め等により取り付けられた水車ガイドベーンなどのガイドベーンのブッシュ2を抜き取るために設置され、主として、配設部材10、連結部材20、引抜部材30により構成されている。すなわち、本実施の形態は、ブッシュ2が水車カバー1に冷やし嵌めされ、フランジ部2bに固定用孔が開口されてない場合を想定している。また、本実施の形態は、水車カバー1が、例えば、図10に示した下カバー1bが埋設されて解体されないで(直接現場で)ブッシュ2を抜き取る場合も含めて、解体の有無に係わらず、状況に応じでブッシュ2の抜き取れることを目的としている。
このような本実施の形態によるガイドベーンブッシュ抜取装置3は、前述した水車カバー1に冷やし嵌めしたブッシュ2を検査時に状況に応じで抜き取るものであって、図1に示したブッシュ2内に配置される配設部材10と、この配設部材10に連結される連結部材20と、連結部材20を引き上げる(引き抜く)ための引抜手段である引抜部材30と、を各々備えている。
配設部材10は、ブッシュ2の円筒軸受部2aの内周に沿って延びて複数に分割(図1では3等分)されてそれぞれ等間隔に離間して円弧状に延びる複数の円弧板11と、この円弧板11の外周面のほぼ中央に凸状に突出するツメ12と、円弧板11の内周面にネジが形成された第1のネジ目13と、を備えている。ツメ12は、円弧板11の中央から棒状に突出して先端が先に向かって狭く円錐状になるように形成され、ブッシュ2の潤滑剤挿入孔2cに容易に篏入できるように形成されている。円弧板11は、ブッシュ2の円筒軸受部2a内で分割させたセグメント(分割)式とすることで、このお互いの間隔を広めたり狭めたりして位置調整でき、多種サイズのブッシュ2に対応可能になっている。また、円弧板11は、ブッシュ2の円筒軸受部2aの内周面に配置した際、内側の内周面に形成される第1のネジ目13が、下方に向かって所定の角度で狭まるテーパー(斜め)ネジとしている。これは、後述する連結部材20の第2のネジ目21をテーパーネジとすることで、お互い螺合させた際に、ブッシュ2内で外側に広がって強固に固定(図3参照)させるためである。すなわち、このテーパーネジにより円弧板11を外側に広げて、前述した円筒軸受部2a内の多種内径サイズに対応できるようになっている。
連結部材20は、棒状に形成され、この棒状の先端部に配設部材10と連結させる第2のネジ目21と、他端側に後述する引抜部材30に連結させる第3のネジ目22と、が各々形成されている。第2のネジ目21は、前述した円弧板11に螺合させるため、棒状の先端を所定の角度で狭まるテーパー(斜め)ネジとしている。すなわち、第2のネジ目21(テーパーネジ)は、円弧板11の第1のネジ目13にねじ込む(螺合させる)ことで、ブッシュ2内で円弧板11を外側に押し広げて強固に固定(図3参照)することができる。また、第3のネジ目22は、配設部材10と連結部材20とが連結した状態で、連結部材20を上方に引き上げる(引き抜く)ために、引抜部材30と連結させるためのものである。
引抜部材30は、連結部材20を所定の高さに引き上げる固定台31と、この固定台31に載置される油圧ジャッキ32と、この油圧ジャッキ32に連結部材20を固定させるナット33と、により構成されている。
固定台31は、水車カバー1に篏入されたブッシュ2の両側に垂直に平行して延びる支持脚31aと、この支持脚31aの上端が連結されてコ字状に形成される天面31bと、を一体に備えている。この支持脚31aは、水車カバー1からブッシュ2を引き抜いた際に、ブッシュ2のフランジ2bが当接しないように一定の高さに設定されている。また、天面31bには、連結部材20を挿通させて引き抜けるように挿通孔31cが開口されている。
油圧ジャッキ32は、電力施設などで一般的によく用いられる大きな伸長力を発生することができるセンターホールジャッキである。この油圧ジャッキ32は、円筒状に形成されて中心に中空の挿通孔32aが開口されており、この挿通孔32aに挿通される棒状部材を軸心方向に油圧によって上下に伸縮して昇降させることができる。
また、ナット33は、油圧ジャッキ32の挿通孔32aに挿通されて突出する連結部材20の上端(第3のネジ目22)に螺合され、油圧ジャッキ32上端で連結部材20の定着(固定)位置を調節可能とするものである。
次に、このような構成のガイドベーンブッシュ抜取装置3を用いた動作を、図2〜3を参照して詳しく説明する。図2は、図1のガイドベーンブッシュ抜取装置3を取り付ける動作を示す図であり、(a)は配設部材10の取り付けを、(b)は連結部材20の取り付けを、(c)は引抜部材30の取り付けを各々示している。また、図3は、図1のガイドベーンブッシュ抜取装置3の取り付け後の状態を示す図であり、(a)は取り付け状態の側断面を、(b)は(a)に示したA−A断面を各々示している。まず、図2(a)に示すように、それぞれ複数分割されたセグメント式の各配設部材10をブッシュ2の円筒軸受部2a内に順次配設させる。この際、配設部材10のツメ12を、ブッシュ2の潤滑剤挿入孔2cに合わせて、篏入するように挿入させる。これにより、配設部材10は、ブッシュ2の潤滑油充填孔2cを利用し取付けられ、図2(b)に示すように、上方から下方に狭まる第1のネジ目13によるテーパー状のテーパーネジが配設される。
このように配設部材10の第1のネジ目13によるテーパーネジが配設されると、図2(b)に示したように、ブッシュ2の円筒軸受部2a内に上方から連結部材20の第2のネジ目21側を挿入し、第1のネジ目13と第2のネジ目21とを螺合させる。この際、テーパーネジである第1のネジ目13に第2のネジ目21をねじ込む(螺合させる)ことで、図1に示した3等分された配設部材11がブッシュ2の円筒軸受部2a内で外側に広がって強く押圧されて固定される。これにより、配設部材10と連結部材20とは、図2(c)に示すように、水車カバー1に篏入されたブッシュ2に取り付けられ、抜取部材30を装着することでブッシュ2を抜き取り可能な状態になる。
この抜取部材30は、図2(c)に示したように、連結部材20に対して、まず、固定台31および油圧ジャッキ32を設置し、その後、ナット33を締結することで固定される。ここで、固定台31は、連結部材20の上方から挿通孔31cに挿通されるように降下させて、支持脚31aがブッシュ2のフランジ2bを跨いで水車カバー1に位置するように設置する。その後、油圧ジャッキ32の挿通孔32aを、固定台31と同様に、連結部材20の上方から挿通させて固定台31に載置させる。この際、固定台31と油圧ジャッキ32とは、連結部材20が当接しないように、挿通孔31c、32aのほぼ中央に連結部材20が位置するよう調節して設置(図3(a)参照)させる。
最後に、固定台31と油圧ジャッキ32との挿通孔31c、32aを介して上端に突出させた連結部材20の第3のネジ目22に、ナット33を締結させることで、図3(a)に示すように、全ての部材が装着されて取り付け作業が完了する。
次いで、このように水車カバー1とブッシュ2とにガイドベーンブッシュ抜取装置3が装着されると、この水車カバー1に圧入されたブッシュ2を抜き取る作業を実行する。まず、図3(a)に示したガイドベーンブッシュ抜取装置3を装着した状態から、油圧ジャッキ32を使用して、水車カバー1からブッシュ2を徐々に抜き取る(押し上げる)。この際、油圧ジャッキ32は、油圧によって大きな伸長力が発生し、図(a)に示した固定台31とナット33との間の隙間を広げるように押圧する。この油圧ジャッキ32の伸長力により、固定台31側が下側に向かって水車カバー1を押圧するとともに、他方のナット33側で螺合された連結部材20を上側に押圧して配設部材10とともに上昇することで、ブッシュ2を上方に引き抜く方向に押し上げられる。
これにより水車カバー1に圧入されたブッシュ2は、水車カバー1から抜き取られ、定期検査時に修理または交換して再び水車カバー1に圧入(冷やし嵌め)される。ここで、ブッシュ2は、図3(b)に示すように、配設部材10のツメ12を潤滑剤挿入孔2cに係合させて他の周囲部位に傷を付けないで抜き取ることができるため、検査後、交換を要しない場合に再利用することが可能となる。
以上のように、このガイドベーンブッシュ抜取装置3によれば、ブッシュ2内の潤滑剤挿入孔2cに配設部材10のツメ12を係合させて抜き取るため、ブッシュ2自体に固定用孔がない場合でも新たにネジ孔を開けず、ブッシュ2を傷付けずに抜き取ることができる。その結果、検査後にブッシュ2ごと交換する必要がなく再利用でき、無駄なコストがかからず全体的な作業コストを低減できる。また、配設部材10のツメ12を係合させる簡単な取り付け構造であるため、作業者が直接現場での作業においても容易に抜き取り作業を行うことができ作業性が向上する。その結果、定期検査時の点検や交換などの作業効率が向上し、作業時間を短縮できる。さらに、簡単な構造により配設部材10や連結部材20のサイズを自由に設定でき、ブッシュ2のある程度のサイズ変更(ブッシュ2内の直径変更)にも対応可能なため、同じ作業手順で簡単に抜き取りできる。その結果、各種ブッシュ2のサイズに対して汎用性が高まり、作業者による作業のバラ付きがなく一定の作業品質を保つことができる。
さらに、このガイドベーンブッシュ抜取装置3によれば、配設部材10の第1のネジ目13と連結部材20の第2のネジ目21とを螺合することで、この配設部材10と連結部材20とを容易に連結することができるため、ガイドベーンブッシュ抜取装置3の設置が容易にでき、大幅な作業時間の短縮が期待できる。
(実施の形態2)
次に、図4および5を参照して、ガイドベーンブッシュ抜取装置の他の実施の形態について、詳しく説明する。図4は、図1のガイドベーンブッシュ抜取装置3の他の実施の形態を示す斜視図である。また、図5は、図4の配設部材40に連結部材50を取り付ける動作を示す図であり、(a)は取り付け途中の状態を、(b)は取り付け後の状態を各々示している。ここで、図4の配設部材40および連結部材50以外は、図1のガイドベーンブッシュ抜取装置3と同一の構成要素であり、同じ構成には同一符号を記載するとともに、重複する説明は省略する。図4に示すように、このガイドベーンブッシュ抜取装置4は、実施の形態1と同様に、配設部材40、連結部材50、引抜部材30により構成され、引抜部材30としての固定台31、油圧ジャッキ32、ナット33を各々備えている。
配設部材40は、ブッシュ2の内周に沿って延びて複数に分割(図4では3等分)されてそれぞれ等間隔に離間して円弧状に延びる複数の円弧板41と、この円弧板41の外周面のほぼ中央に凸状に突出するツメ42と、を備えている。この配設部材40は、図1の実施の形態とは異なり、円弧板41の内周面に傾斜するテーパーネジ(第1のネジ目)が形成されていない。すなわち、配設部材40と連結部材50との連結において、ネジ目の螺合による構造を用いず連結できるようになっている。円弧板41は、ブッシュ2内に配置され、後述する棒状の連結部材50を挿入することで、ブッシュ2と連結部材50との間で固定できるように、連結部材50の外周寸法に合わせて形成されている。
一方、連結部材50は、棒状に形成され、この棒状の先端部に配設部材40の離間された隙間に挿入可能な複数の突起部51と、他端側に引抜部材30のネット33を連結させる第3のネジ目52と、が各々形成されている。この突起部51は、連結部材50の下端の外周に複数突出し、円弧板41が分割する位置(離間した隙間位置)に合わせて複数配設されている。すなわち、図4ではブッシュ2の内周に配設部材40が3等分されて配置されているため、円弧板41の間の隙間3箇所に合わせて、連結部材50の下端外周に60°の間隔で3つの突起部51が形成されている。
このように形成された配設部材40に連結部材50を連結させる場合、まず、図4に示した配設部材40をブッシュ2内に配置させる。その後、連結部材50の突起部51が、複数の配設部材40間の隙間に位置するよう位置合わせし、図5(a)に示すように、突起部51を配設部材40の下方に位置するまで挿入させる。そして、突起部51を配設部材40より下方に位置させた後、連結部材50を回転させることで、図5(b)に示すように、複数の配設部材40の下端が突起部51により各々支持される。ここで、連結部材50の回転は、図5の場合、突起部51が60°の間隔で配置されているため、30°回転させることで、配設部材40下端のほぼ中央を支持することができる。これにより、配設部材40と連結部材50とが連結され、連結部材50を引抜部材30に連結することで、ブッシュ2を抜き取ることができる。
以上のように、このガイドベーンブッシュ抜取装置4によれば、配設部材40と連結部材50とを容易に連結してブッシュ2を抜き取ることができるため、実施の形態1と同様に効果を得ることができるとともに、連結部材50を配設部材40に挿入して回転させるだけで連結できるため、ネジの連結に比べてより簡単かつ迅速にガイドベーンブッシュ抜取装置4を取り付けることができ、作業効率が向上する。
(実施の形態3)
次に、図6および図7を参照して、図1および4に示した配設部材10、40の他の実施の形態について、詳細に説明する。図6は、図1の配設部材10の他の実施形態を示す斜視図であり、図7は、図4の配設部材40の他の実施形態を示す斜視図である。図6に示すように、この他の実施形態による配設部材60は、図1の配設部材10が複数分割されてブッシュ2内に各々個々に設置するのに対し、円筒状の本体61を備えて分割した円弧板62を一体に収容して備えることで、ブッシュ2内に簡単に装着できるように形成されたものである。
配設部材60は、垂直上下に円筒状に延びる本体61を備え、この上端を上面61aにより閉塞するとともに、この上面61aの中心にネジ孔61bと、円弧板62の上端を突出させるスライド孔61cと、を各々開口している。そして、配設部材60は、本体61の筒状内に収容される一対の円弧板62を備えている。この円弧板62は、本体61内からスライド孔61cを介して上端を突出させるとともに、外側面にツメ62aを備えて本体61の側面を貫通して出没するように配置されている。また、一対の円弧板62は、本体61内でバネ63によりお互い外側に押圧するように付勢されている。すなわち、配設部材60は、通常時において本体61の側面にツメ62aを突出させた状態にあり、一対の円弧板62を中心に向かってバネ63の付勢と逆方向にスライドさせることで、ツメ62aが引っ込む構造になっている。また、配設部材60は、ネジ孔61bに、図1に示した連結部材20の第2のネジ目21を螺合できるように形成されている。
そして、このような構成からなる配設部材60をブッシュ2に取り付ける場合、まず、図1に示した連結部材20を、図6のネジ孔61bに螺合させて固定させてしまう。これにより作業者がブッシュ2内に挿入する際、連結部材20を把持して作業することが可能になる。そして、作業者は、連結部材20を把持して、図6の一対の円弧板62上端を中心に向かってバネ63の付勢と逆方向にスライドさせてツメ62aを引っ込ませた状態で、配設部材60をブッシュ2内に挿入する。その後、ブッシュ2内の所定位置で円弧板62を徐々に放して、ツメ62aを突出させることで、ブッシュ2内の潤滑剤挿入孔2cに挿入させて係合させる。これにより配設部材60がブッシュ2内に固定され、その後は図1のガイドベーンブッシュ抜取装置3と同様に、連結部材20を引抜部材30に取り付けることで、ブッシュ2の抜き取り作業を実行できる。
一方、図4の連結部材50のように先端に突起部51を複数備えた構造の場合、図7に示すように、本体71の上面71a中心にネジ孔ではなく、開口孔71bを備えている。この開口孔71bは、内周に3等分される位置に各々切欠き部71b−1を備え、突起部51が挿入できるように形成されている。これにより図5に示した動作と同様に、連結部材50の突起部51を本体71の開口孔71bの切欠き部71b−1に合わせて挿入し、回転させることで配設部材70と連結部材50とを連結させることができる。以後、前述した配設部材60と同様に、円弧板72のツメ72aを引っ込めてブッシュ2内に装着することで、ブッシュ2の抜き取り作業が可能となる。
以上のように、この配設部材60、70によると、ブッシュ2内に装着されてブッシュ2の抜き取り作業が可能なため、図1および4に示した配設部材10、40と同様の効果を得ることができる。また、配設部材60、70によると、図1および4に示した配設部材10、40のように分割された円弧板11、41をブッシュ2内に各々設置するものと比べて、一対の円弧板62、72が一体化されているため、ブッシュ2内への着脱が容易で着脱作業を短時間で実行することができる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、連結部材20、50をセンターホールジャッキである油圧ジャッキ32により引き上げることについて説明しているが、これに限定されず、図8に示すように、ラック81構造を備えた連結部材80と、ピニオン91構造を備えた引抜部材90とにより構成することも可能である。図8は、図1の連結部材および引抜部材の他の実施形態を示す外観斜視図である。図8に示したように、この引抜部材90は、連結部材80のラック81の上端から着脱可能であり、ラック81に装着した後、駆動軸100にモーターで自動、または手動のいずれかにより駆動力を与えることで、ピニオン91からラック81に駆動力が伝達されるものである。このようにラック81およびピニオン91の構造を用いても、連結部材80を上下に昇降させてブッシュ2の抜き取り作業を実行することが可能である。
1 水車カバー(水車の本体)
2 ブッシュ
2a 円筒軸受部
2b フランジ部
2c 潤滑剤挿入孔
3 ガイドベーンブッシュ抜取装置
10 配設部材
11 円弧板
12 ツメ
13 第1のネジ目
20 連結部材
21 第2のネジ目
22 第3のネジ目
30 引抜部材(引抜手段)
31 固定台
31a 支持脚
31b 天面
31c 挿通孔
32 油圧ジャッキ
32a 挿通孔
33 ナット

Claims (2)

  1. 円筒状で外周壁に複数の潤滑剤挿入孔が形成され、水車の本体に圧入されて前記水車のガイドベーン軸を支持するガイドベーンブッシュを、前記本体から抜き取るためのガイドベーンブッシュ抜取装置であって、
    凸状のツメが前記潤滑剤挿入孔に係合した状態で、前記ガイドベーンブッシュ内に配設される配設部材と、
    棒状で先端部が前記配設部材と連結する連結部材と、
    前記配設部材と連結部材とが連結した状態で、前記連結部材を引き抜く引抜手段と、
    を備えることを特徴とするガイドベーンブッシュ抜取装置。
  2. 円弧状で外周面に前記ツメが設けられ、内周面に第1のネジ目が形成された前記配設部材を複数備え、
    前記連結部材の先端部には、第2のネジ目が形成され、
    前記第1のネジ目と第2のネジ目とが螺合することで、前記配設部材と連結部材とが連結する、ことを特徴とする請求項1に記載のガイドベーンブッシュ抜取装置。
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