JP2006257138A5 - - Google Patents

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のアクリロイルオキシ基としては、エポキシ基の側鎖水酸基と(メタ)アクリル酸アルキルエステルとのエステル交換反応により得られるものであり該(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、各種のエステルを用いることができる
上記式(i)中の芳香族ジヒドロキシ化合物、ジグリシジル化合物残基は、上記した芳香族ジヒドロキシ化合物、ジグリシジル化合物と同様の化合物由来の二価の基を好ましく使用できる
次に、エステル交換反応において前記エポキシ樹脂の側鎖水酸基と反応させる(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、各種のエステルを用いることができ、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレートが挙げられる。本発明の製造工程においては、これらの(メタ)アクリレートを用いてもエステル交換反応時において(メタ)アクリレート同士の重合が殆ど生じないという特徴を有する。
エステル交換反応においては、前記した通り単量体の自己重合を生じ難いという特徴を有するが、該重合を完全に抑制するため重合禁止剤を併用してもよい。
また、(メタ)アクリレートを用いる場合には、エステル交換反応を、酸素含有気体雰囲気下で、或いは反応液面又は反応液中に酸素含有気体を連続的に導入しながら行なうことが、(メタ)アクリレートの重合を良好に抑制できる点から好ましい。ここで、酸素含有気体は、空気であっても構わないが、容積基準で酸素含有率が高くなると引火爆発の虞が生じる他、生成物の着色を招く虞も生じるため、酸素含有率5〜13体積%の気体であることが好ましい。かかる酸素含有率5〜13体積%の気体は、例えば、空気又は酸素と、不活性ガスとを当該条件を満たすような割合で混合することにより調整できる。ここで、不活性ガスとしては窒素、アルゴン等が挙げられる。
また、エステル交換反応において、エポキシ樹脂の側鎖水酸基と(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの使用割合は、特に制限されるものではないが、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの側鎖水酸基に対するモル比として、通常1以上であり、なかでも、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの側鎖水酸基に対するモル比で1.1:1から100:1の範囲であることが好ましい。
本発明における前記エステル交換反応は、具体的には以下の方法により行うことができる。即ち、先ず所定量の側鎖水酸基を有するエポキシ樹脂とエステルとを温度計、攪拌機、分留管及び乾燥空気の導入管を備えた反応器に仕込み、次に、適切な量の触媒、重合禁止剤を反応混合物中に添加し、反応混合物を攪拌しながら、上記した適切な温度範囲で、通常は反応系の還流温度まで加熱する方法が挙げられる。ここで、反応混合物を攪拌しながら、反応を完結させる為に、反応中にエステル交換反応により生じるアルコールを過剰のエステル又は反応溶媒との共沸物として、分留管により除去することが望ましい。
また、前記(メタ)アクリレートを用いる場合には、(メタ)アクリレートを系内に加えながら反応を行うことが重合防止の点から好ましい。
反応終了後、該反応液を粗反応生成物として次の水で抽出する工程に供してもよいし、また、過剰の原料(メタ)アクリル酸アルキルエステル又は反応溶媒を反応器内から留去後、その残渣を粗反応生成物としてもよい。或いは、過剰の原料(メタ)アクリル酸アルキルエステル又は反応溶媒を反応器内から留去した後、少量の不活性な溶剤、例えばトルエンやヘプタンを加えて粗反応生成物としてもよい。
次に、かかる有機層から生成物たるエステル化合物を単離する方法は、例えば有機溶媒を留去する方法が好ましい。また、前記(メタ)アクリルレートを用いる場合は、生成物の重合反応を抑制するため、通常減圧下、重合防止剤を添加して実施することが好ましく、この際、酸素含有率5〜13体積%の不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
製造の時に用いる原料(メタ)アクリル酸アルキルエステルの仕込み量と反応時間を制御することにより、側鎖の置換率を制御することができる。

Claims (6)

  1. 数平均重合度が2〜1000の範囲にある側鎖水酸基を有するエポキシ樹脂の側鎖水酸基の少なくとも一部が(メタ)アクリロイルオキシ基で置換された側鎖アクリロイル基含有エポキシ樹脂。
  2. 前記エポキシ樹脂の側鎖水酸基の置換割合が50%以上である請求項1又は2に記載の側鎖アクリロイル基含有エポキシ樹脂。
  3. 末端にエポキシ基を有する請求項1〜のいずれかに記載の側鎖アクリロイル基含有エポキシ樹脂。
  4. 側鎖水酸基を有するエポキシ樹脂と、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとをポリスタノキサン系触媒の存在下でエステル交換反応させ、前記エポキシ樹脂の側鎖水酸基の少なくとも一部が(メタ)アクリロイルオキシ基で置換された側鎖アクリロイル基含有エポキシ樹脂の製造方法。
  5. 前記ポリスタノキサン系触媒が下記式(1)で表される触媒である請求項に記載の側鎖アクリロイル基含有エポキシ樹脂の製造方法。
    Figure 2006257138
    (式中、Rはメチル基又はエチル基、Xはそれぞれ独立的にSnと結合する原子上に孤立電子対を有す電子吸引性基を、nは1〜8の整数を表す。)
  6. 前記ポリスタノキサン系触媒が、エステル交換反応時に、下記一般式(2)
    Figure 2006257138
    (Rはメチル基又はエチル基、Xは、それぞれ独立的に、Snと結合する原子上に孤立電子対を有す電子吸引性基を表す。)
    で示される錫化合物と、アルカリ性化合物とから形成されるものである請求項に記載の側鎖アクリロイル基含有エポキシ樹脂の製造方法。
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