JP2006256772A - シート継ぎ準備方法及びシート継ぎ準備装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の原反G1から繰り出される第1のシートS1に第2の原反G2から繰り出される第2のシートS2の始端部S20を継ぎ合わせるシート継ぎ装置9における所定位置に、第2のシートS2の始端部S20を配置するシート継ぎ準備方法であって、第2のシートS2の始端部S20をシート継ぎ装置9の上方まで横方向に移送し、そこで第2のシートS2の始端部S20の移送方向を下向きに転換し、第2のシートS2の始端部S20を下向きに移送してシート継ぎ装置9における所定位置に配置する。
【選択図】図1
Description
尚、図2においては、第2のシートS2の始端部S20の位置を、図1における始端部S20の位置よりも後退した位置に図示してある。
シート継ぎ装置9は、図1に示すように、第1のシートS1に第2のシートS2の始端部S20を継ぎ合わせる継ぎ部91を有している。継ぎ部91には、横方向に対向して定常ロール92及び押圧部93が配設されている。継ぎ部91における定常ロール92と押圧部93との間の空間は、その上方及び下方が開放しており、そのため、上方から第1のシートS1及び第2のシートS2が導入され、下方から第1のシートS1及び第2のシートS2が導出されるようになっている。
継ぎ部91の下方には、フリーロール94が配設されている。フリーロール94は、継ぎ部91から導出された第1のシートS1又は第2のシートS2を次工程(図1左方)に向けて転回するロールである。
搬送コンベア1は、図1及び図2に示すように、一対のコンベアロール11,12と、無端状のコンベアベルト13とを有する。
コンベアベルト13は、図2に示すように、平面視で、長手方向全長に亘ってメッシュ構造部13Bを有しており、メッシュ構造部13B以外の領域は、孔のない無孔部13Cとなっている。メッシュ構造部13Bの幅は、搬送される第2のシートS2の幅に応じて適宜設定され、例えば、コンベアベルト13の幅の20%〜80%である。
シート止着機構(バキューム機構)14の吸引力により、シート搬送面13Aのメッシュ構造部13Bには吸引力が生じ、シート搬送面13Aに第2のシートS2を吸着できるようになっている。尚、バキューム機構14は、紙継ぎ操作における必要なときのみ駆動するようにオンオフ制御されている。
切断部3は、第1の原反G1における第1のシートS1が残り少なくなった際に、第2の原反G2から繰り出される第2のシートS2の始端部S20の移送と同期して、第1のシートS1における所定位置を切断するものである。
ガイド部材2は、図1から図3に示すように、コンベアベルト13の折り返し終端部13Dにおける上面側を被覆するガイド水平部21と、側面側を被覆するガイド垂下部22とを有する。ガイド水平部21とガイド垂下部22とは、図3に示すように、円弧状に滑らかに連設してL字型の断面形状を有している。ガイド部材2は、第2の原反G2側のシート継ぎ準備装置M2におけるガイド部材2と、第1の原反G1側のシート継ぎ準備装置M1におけるガイド部材2とが、ガイド垂下部22を突き合わせて一体化されており、全体でT字型の断面形状を有している。
第1の原反G1から繰り出される第1のシートS1は、図1に示すように、その始端部(図示せず)側へ牽引されている。第1のシートS1は、フリーロール44で転回され、搬送コンベア1におけるコンベアベルト13のシート搬送面13Aによって搬送されている。第1のシートS1は、フリーロール41〜43を経由して、切断部3を迂回し、再度コンベアベルト13のシート搬送面13Aによって搬送されている。シート搬送面13Aにおいては、第1のシートS1は、シート止着機構14の吸引力によりメッシュ構造部13Bに吸着している。
第1のシートS1が残り少なくなると、所定のタイミングで、第1のシートS1の所定位置を第1の原反G1側のシート継ぎ準備装置M1における切断部3で切断する。ここでの第1のシートS1の切断は、紙継ぎ後にテンションが掛からなくなる第1のシートS1の終端部側の長さを短くし、それによる後工程の不具合を少なくするために行う。
第1のシートS1の終端部に第2のシートS2の始端部S20が継ぎ合わされると、その後は、第2のシートS2が次工程に搬送される。
また、第2のシートS2の剛性が高い場合にも、第2のシートS2の始端部S20の移送方向がガイド通路23におけるガイド部材2により矯正されて、強制的に転換され、第2のシートS2の始端部S20をシート継ぎ装置9の継ぎ部91に導入することができる。
第2実施形態のシート継ぎ準備装置M2は、ロール用レール6を備えている。ロール用レール6は、水平部分であるレール水平部61と、垂直部分であるレール垂下部63と、レール水平部61とレール垂下部63とを滑らかに連結するレール屈曲部62と、レール垂下部63の下端からレール水平部61側に若干後退するレール後退部64とからなる。尚、レール屈曲部62は、直角に屈曲していてもよい。
ロール用レール6には、ロール連結機構53がロール用レール6に沿って移動自在に設けられている。尚、ロール連結機構53の移動は、電動でもよく、手動でもよい。
バキュームロール5の第2の原反G2側には、フリーロール45が設けられている。
また、ロール用レール6のレール垂下部63の下方には、シート継ぎ装置9の継ぎ部91が配設されている。
まず、図7に示すように、バキュームロール5は、第2の原反G2から繰り出された第2のシートS2の始端部S20を吸着した状態で、ロール用レール6のレール水平部61における第2の原反G2側に配置されている。第2のシートS2の始端部S20には、第1のシートS1と継ぎ合わせるための継ぎテープS21が2個貼着されている。
更に、図9に示すように、バキュームロール5は、ロール用レール6のレール垂下部63に沿って下降し、それと同期して、支持機構7の支持部材71が斜め上方に上昇する。尚、このときの支持部材71の高さは、第2の原反G2が傾かないように、フリーロール45の高さと同じであることが好ましい。その結果、第2のシートS2の移送方向は、ロール用レール6のレール屈曲部62の上方で(即ち、シート継ぎ装置9の上方で)下向きに転換される。
バキュームロール5は、第2のシートS2の始端部S20を吸着した状態で、ロール用レール6のレール垂下部63の下端で回転し、第2のシートS2の始端部S20をシート継ぎ装置9の継ぎ部91における定常ロール(図示せず)と押圧部93との間の空間に導入する。
シート止着機構14は、バキューム機構に制限されず、例えばクリップでもよい。
メッシュ構造部51に代えて、ベルトに多数の穴が形成された穴あきベルトを用いることもでき、メッシュ構造部51に関する説明は、穴あきベルトについて適宜適用される。
第1の原反G1側のシート継ぎ準備装置M1におけるガイド部材2と、第2の原反G2側のシート継ぎ準備装置M2におけるガイド部材2とは、分離していてもよい。
本発明のシート継ぎ準備方法は、第1実施形態のシート継ぎ準備装置及び第2実施形態のシート継ぎ準備装置とは異なる構成を有する装置を用いて実施することができる。
継ぎテープの個数、貼着位置等は、適宜設定することができる。
11、12 コンベアロール
13 コンベアベルト
13A シート搬送面
13B メッシュ構造部
13C 無孔部
13D 折り返し終端部
14 シート止着機構(バキューム機構)
2 ガイド部材
21 ガイド水平部
22 ガイド垂下部
23 ガイド通路
3 切断部
31 刃部
32 受け部
33 受け部可動部
34 切断部用レール
41、42、43、44、45 フリーロール
5 バキュームロール
51 メッシュ構造部
52 無孔部
53 ロール連結機構
6 ロール用レール
61 レール水平部
62 レール屈曲部
63 レール垂下部
64 レール後退部
7 支持機構
71 支持部材
72 支持機構可動部
73 支持機構用レール
9 シート継ぎ装置
91 継ぎ部
92 定常ロール
93 押圧部
94 転回ロール
G1 第1の原反
G2 第2の原反
M1 第1の原反側のシート継ぎ準備装置
M2 第2の原反側のシート継ぎ準備装置
S1 第1のシート
S2 第2のシート
S20 始端部
S21 継ぎテープ
Claims (6)
- 第1の原反から繰り出される第1のシートに第2の原反から繰り出される第2のシートの始端部を継ぎ合わせるシート継ぎ装置における所定位置に、該第2のシートの始端部を配置するシート継ぎ準備方法であって、
前記第2のシートの始端部を前記シート継ぎ装置の上方まで横方向に移送し、そこで該第2のシートの始端部の移送方向を下向きに転換し、該第2のシートの始端部を下向きに移送して該シート継ぎ装置における所定位置に配置するシート継ぎ準備方法。 - 請求項1記載のシート継ぎ準備方法を実施する装置であって、
一対のコンベアロールと、該一対のコンベアロールに掛け渡された無端状のコンベアベルトと、該コンベアベルトのシート搬送面に前記第2のシートを止着するシート止着機構とを有する搬送コンベアを備え、
前記コンベアベルトは、そのシート搬送面が横方向に配置され、その折り返し終端部が前記シート継ぎ装置の上方に配置されているシート継ぎ準備装置。 - 前記コンベアベルトの折り返し終端部における少なくとも上面側に、該コンベアベルトから離間して該コンベアベルトを被覆するガイド部材が設けられており、前記第2のシートの移送方向が、前記コンベアベルトの折り返し終端部と前記ガイド部材との間に形成されるガイド通路により強制的に転換されるようになっている請求項2記載のシート継ぎ準備装置。
- 前記コンベアベルトは、長手方向全長に亘ってメッシュ構造部又は穴あきベルトを有しており、
前記シート止着機構は、前記コンベアベルトのシート搬送面の反対面側に設けられたバキューム機構である請求項2又は3に記載のシート継ぎ準備装置。 - 請求項1記載のシート継ぎ準備方法を実施する装置であって、
前記第2のシートを吸着可能で横方向及び下向きに移動可能なバキュームロールと、該第2のシートを斜め上方に押圧しながら支持可能な支持機構とを備え、
前記バキュームロールが、前記第2のシートの始端部を吸着した状態で前記シート継ぎ装置の上方まで横方向に移動し、そこで、前記支持機構が、前記バキュームロールの後方から前記第2のシートを移送方向に沿って斜め上方に押圧しながら支持し、その状態で、前記バキュームロールが下向きに移動するようになっているシート継ぎ準備装置。 - 前記バキュームロールの移動方向に対応して設けられたロール用レールと、該ロール用レールに沿って移動するロール連結機構とを備え、該ロール連結機構に前記バキュームロールが連結されている請求項5記載のシート継ぎ準備装置。
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